JP2009024473A5 - - Google Patents
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Description
本発明は制震装置に関するもので、特に地震の小さな揺れに対しても応答性が良く、大きな揺れに対して制震機能を発揮できる効果を有する制震装置を提供する。
地震の震動から構造物を保護するために、種々の免震装置が開発されているが、例えば特開2002−266933号公報に見られるように、円錐内ボール収容型アイソレーションベアリング等が公知である。
しかしながら、円錐内ボール収容型アイソレーションベアリングにおいては、地震の小さな揺れに対する応答性はよいが、装置自体には制動機能がないため揺れが納まりにくいという問題があった。
本発明は前記せる課題を解決するために鋭意研究の結果なされたものであり、地震の小さな揺れに対しても応答性が良く、大きな揺れに対して制震機能を発揮できる制震装置を提供するものである。
上部構造物と床面間に設置される制震装置において、部分球面凹部が形成された上側部材と、部分球面凹部が形成された下側部材との間に間挿部材が間挿され、該間挿部材はリング形状の弾性体と、この弾性体の中心空隙部に鋼球が嵌装され、前記弾性体の中心空隙部の内径を鋼球の外径より大きくして間隔が存在するように構成したことを特徴とする。
上部構造物と床面間に設置される制震装置において、部分球面凹部が形成された上側部材と、部分球面凹部が形成された下側部材との間に間挿部材が間挿され、該間挿部材はリング形状の弾性体と、弾性体の中心空隙部に鋼球が嵌装され、前記弾性体の厚さを鋼球の外径より薄い厚さにしたことを特徴とする。
高層建築構造物の揺れ振幅の大きい高層階の前記上部構造物と前記床面間に設置する制震装置よりなることを特徴とする。
前記構成により、この発明は、以下のような構成を有する。
したがって、地震の小さな揺れに対して鋼球のみの転動による応答性を有し、大きな揺れに対しては弾性体及び鋼球が共に部分球面凹部間の抑圧抵抗を受け、制震機能を生じる
本発明制震装置は、小さな揺れに対しても応答性が良く、大きな揺れに対して制震機能を発揮できる。
以下、図面に基づき、本発明の制震装置について具体的に説明する。
図面に於いて、図1は本発明に係る制震装置の要部断面図である。図2は本発明に係る制震装置に間挿される間挿部品の部分斜視図である。図3は本発明に係る制震装置の動作を示す要部断面図である。図4は本発明に係る制震装置の間挿部品の他の実施例を示す部分斜視図である。図5は本発明に係る制震装置の間挿部品の他の実施例を示す部分斜視図である。図6は本発明に係る制震装置の間挿部品の他の実施例を示す部分斜視図である。
図面に於いて、図1は本発明に係る制震装置の要部断面図である。図2は本発明に係る制震装置に間挿される間挿部品の部分斜視図である。図3は本発明に係る制震装置の動作を示す要部断面図である。図4は本発明に係る制震装置の間挿部品の他の実施例を示す部分斜視図である。図5は本発明に係る制震装置の間挿部品の他の実施例を示す部分斜視図である。図6は本発明に係る制震装置の間挿部品の他の実施例を示す部分斜視図である。
図1に示すように、上部構造物1と基礎部2間に設置される本発明制震装置において、部分球面凹部31が形成された上側部材3と、部分球面凹部41が形成された下側部材4との間に間挿部材Aが間挿されている。
該間挿部材Aは図2に示すように、リング形状の弾性体6と、該弾性体6の中心の空隙部61に鋼球5が位置するように間挿される。
したがって、地震の小さな揺れに対して、鋼球5のみの転動による応答性が良い。即ち鋼球5は弾性体6の中心空隙部61に位置しているので、地震による小さな震動に鋼球5自体で応答することができる。
更に大きな揺れになったときは、図3に示すように小さな揺れで転動した鋼球5が弾性体6に当接され、弾性体6及び鋼球5が共に部分球面凹部31,41間の抑圧抵抗を受け弾性体6と共に滑動し、その摩擦力で制震機能が発揮できるように前記間挿部材Aが構成されている。
この結果、本発明制震装置によれば、小さな揺れに対しても応答性が良く、大きな揺れに対しては制震機能を発揮することができる。
図4には本発明に係る制震装置の間挿部品の他の実施例を示す部分斜視図が示されているが、この形状の間挿部品の場合は、鋼球5と弾性体6が接触しているので、大きな揺れに対して直ぐに制震機能が作用する構造になっている。
したがって、図4に示す間挿部品の場合は、大きな揺れに対して直ぐに制震機能の作用を必要とするような揺れの振幅の大きい階層の床面に適合している。
また、図5乃至図6には、それぞれ本発明に係る制震装置の間挿部品の他の実施例を示す部分斜視図が示されているが、図5乃至図6に示す間挿部品の場合は図4の間挿部品の場合に比べて揺れの振幅の小さい階層の床面に適合している。
本発明制震装置は、小さな揺れに対しても応答性が良く、大きな揺れに対して制震機能を発揮できる。
1 上部構造物
2 基礎部
3 上側部材
31 部分球面凹部
4 下側部材
41 部分球面凹部
5 鋼球
6 スポンジゴム
61 空隙部
A 間挿部材
2 基礎部
3 上側部材
31 部分球面凹部
4 下側部材
41 部分球面凹部
5 鋼球
6 スポンジゴム
61 空隙部
A 間挿部材
Claims (3)
- 上部構造物と床面間に設置される制震装置において、部分球面凹部が形成された上側部材と、部分球面凹部が形成された下側部材との間に間挿部材が間挿され、該間挿部材はリング形状の弾性体と、この弾性体の中心空隙部に鋼球が嵌装され、前記弾性体の中心空隙部の内径を鋼球の外径より大きくして間隔が 存在するように構成したことを特徴とする制震装置。
- 上部構造物と床面間に設置される制震装置において、部分球面凹部が形成された上側部材と、部分球面凹部が形成された下側部材との間に間挿部材が間挿され、該間挿部材はリング形状の弾性体と、弾性体の中心空隙部に鋼球が嵌装され、前記弾性体の厚さを鋼球の外径より薄い厚さにした請求項1に記載の制震装置。
- 高層建築構造物の揺れ振幅の大きい高層階の前記上部構造物と前記床面間に設置する請求項1又は請求項2に記載の制震装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007212472A JP5445893B2 (ja) | 2007-07-20 | 2007-07-20 | 制震装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007212472A JP5445893B2 (ja) | 2007-07-20 | 2007-07-20 | 制震装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009024473A JP2009024473A (ja) | 2009-02-05 |
JP2009024473A5 true JP2009024473A5 (ja) | 2010-07-01 |
JP5445893B2 JP5445893B2 (ja) | 2014-03-19 |
Family
ID=40396538
Family Applications (1)
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JP2007212472A Active JP5445893B2 (ja) | 2007-07-20 | 2007-07-20 | 制震装置 |
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2007
- 2007-07-20 JP JP2007212472A patent/JP5445893B2/ja active Active
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