JP3117029U - 制震装置 - Google Patents

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光雄 金澤
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Abstract

【課題】 小さな揺れに対しても応答性が良く、大きな揺れに対して制震機能を発揮する制震装置を提供する。
【解決手段】 上部構造物1に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材2と、基礎部材3に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材4と、前記上側部材2と前記下側部材4との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する剛性の転動部材10と、が備えらにれた制震装置であって、前記転動部材10は、金属球11と当該金属球11を回転自在に保持する硬質ゴム性の保持部材12で構成されている。
【選択図】 図1

Description

本考案は、構築物と基礎部材の間に介装着され、構築物を地震から保護する制震装置に関する。
近年、建物や橋など構造部を地震等の震動から保護するために免震装置が積極的に使用されるようになってきた。この種の免震装置として、例えば特開2002−266933号公報に示すような円錐内ボール収容型地震アイソレーションベアリングがあった。この免震装置は、上側と下側の円錐型のロードプレートの間に剛性の球形ボールを備えたもので、ベアリングの表面が球形ボールの表面と同じ曲率を有する中心頂点部と、球形ボールが中心頂点部に戻るように実質的に一定の復元力提供される一定の傾きを有し、球形ボールとベアリングの表面曲率が上下のロードプレートが横方向に互いに変位するとき、ロードプレートの垂直変位が実質的に一定になるように構成されたものである。
しかしながら、上述した円錐内ボール収容型地震アイソレーションベアリングにおいては、地震の揺れに対する応答性が良いために、小さな地震に対しても揺れてしまい、装置自体には制動機能がないために揺れが納まりにくいという問題があった。そこで、この問題を解決する手段として、本人出願人が先に出願した特願2004−300741号に示すような免震装置があった。この免震装置は、上部構造物に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材と、基礎部材に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材と、前記上側部材と前記下側部材との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する転動部材とを備えた免震装置であって、前記転動部材は、金属球と当該金属球を覆う硬質ゴム性の弾性部材で構成されたものである。
特願2004−300741号公報
しかしながら、上述した従来の免震装置は、大きな揺れに対しては弾性部材の硬質ゴムがブレーキとなり効果的に免震機能を発揮するが、小さな地震に対しても弾性部材の硬質ゴムがブレーキとなり、十分な免震機能を発揮できないという不具合があった。
本考案は上述した従来の問題点に鑑みなされたもので、小さな揺れに対しても応答性が良く、大きな揺れに対して制震機能を発揮する制震装置を提供するものである。
本考案の制震装置は、上部構造物に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材と、基礎部材に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材と、前記上側部材と前記下側部材との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する剛性の転動部材と、が備えらにれた制震装置であって、前記転動部材は、金属球と当該金属球を回転自在に保持する保持部材で構成され、前記保持部材は硬質ゴム性の弾性部材であることを特徴とするものである。
また、本考案の制震装置は、上部構造物に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材と、基礎部材に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材と、前記上側部材と前記下側部材との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する剛性の転動部材と、が備えらにれた制震装置であって、前記転動部材は、金属球と当該金属球を回転自在に保持する保持部材で構成され、前記保持部材は合成樹脂性の弾性部材であることを特徴としている。
また、本考案の制震装置は、上部構造物に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材と、基礎部材に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材と、前記上側部材と前記下側部材との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する剛性の転動部材と、が備えらにれた制震装置であって、前記転動部材は、金属球と当該金属球を回転自在に保持する保持部材で構成され、前記保持部材は金属材であることを特徴としている。
また、本考案の制震装置は、上部構造物に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材と、基礎部材に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材と、前記上側部材と前記下側部材との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する剛性の転動部材と、が備えられた制震装置であって、前記転動部材は、金属球と当該金属球を回転自在に保持する保持部材で構成され、前記保持部材は、水平方向は前記金属球より長く、上下方向は前記金属球と同一に、断面形状が略楕円に形成されていることを特徴としている。
また、本考案の制震装置は、上部構造物に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材と、基礎部材に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材と、前記上側部材と前記下側部材との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する剛性の転動部材と、が備えられた制震装置であって、前記転動部材は、金属球と当該金属球を回転自在に保持する保持部材で構成され、前記上側部材と下側部材の内面は、凹状の曲面部分と該曲面部分に滑らかに接続する平板面部分とから形成されていることを特徴としている。
さらに、本考案の制震装置は、上部構造物に固定され内面が凹状の曲面部分が形成された上側部材と、基礎部材に支持され内面側が中央部が高く周辺部が低いテーパ状の平面に形成された下側部材と、前記上側部材と前記下側部材との間に介在する上下が対称的な凸状の曲面部分を有する剛性の転動部材と、が備えられた制震装置であって、前記上側部材の内面は、前記曲面部分と前記曲面部分に滑らかに接続する平板面部分とから形成されており、前記転動部材は、金属球と当該金属球を回転自在に保持する保持部材で構成されており、全体形状が略円盤状に形成されており、曲面に形成された中央部と、前記中央部に滑らかに接続する平板面部と、垂直面が形成された周辺部を有することを特徴としており、前記転動部材の部材の形状は上下に非対称な凸状の曲面部分を有することを特徴とするものである。
本考案は、上部構造物に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材と、基礎部材に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材と、前記上側部材と前記下側部材との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する剛性の転動部材と、が備えらにれた制震装置であって、前記転動部材は、金属球と当該金属球を回転自在に保持する保持部材で構成されていることにより、小さい揺れに対して金属球で素早く反応し、大きな揺れに対しては保持部材が抵抗となり制動をかける制震機能を発揮するので、あらゆる地震に対応できるものである。
本考案に係る制震装置を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
図1は本考案に係る制震装置の構造を示す断面図、図2は図1の制震装置に使用する転動部材を示す斜視図、図3は図1の制震装置における動作を示す断面図、図4は図1の制震装置における動作の極限状態を示す断面図である。
本考案の制震装置Aは、図1に示すように、上部構造物1に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材2と、基礎部材3に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材4と、前記上側部材2と前記下側部材4との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する剛性の転動部材10と、が備えられた制震装置であって、前記転動部材10は、金属球11と当該金属球11を回転自在に保持す保持部材12で構成されており、この保持部材12は硬質ゴム性で形成されているので弾性を備えるものである。
この制震装置Aは、前記上側部材2と前記転動部材10の当接面は曲面2aに形成されており、周辺部はこの曲面2aと滑らかに接続し、転動部材10のストッパー作用を発揮するため角度が急峻となる端部2bが形成されている。また、下側部材4も上側部材2と同様に、前記転動部材10の当接面は曲面4aに形成されており、周辺部はこの曲面4aと滑らかに接続し、転動部材10のストッパー作用を発揮するため角度が急峻となる端部4bが形成されている。
また、転動部材10は、図2に示すように、断面が略楕円のボール状に形成されている。この転動部材10は、中心部に鋼鉄などの硬い金属から形成された真円の金属球11があり、その周囲を硬質ゴム性の保持部材12で回転自在に保持されている。この保持部材12の周辺部12aは垂直にカットされている。そして、この転動部材10の保持部材12は、図1に示すように、水平方向が金属球11より長く、上下方向がほぼ金属球11より小さく略円盤状に形成されている。この金属球11を保持部材12へ封入する場合は、保持部材12を加熱して柔らかくしておき、金属球11を上方または下方の孔より圧入するものである。金属球11の外径と保持部材12の内径の寸法は、常温にて金属球11が自在に回転する寸法に設定するものである。
また、上側部材2や下側部材4は鉄系の金属材料で構成される。これらの部材を鉄系の金属材料で構成する理由は、免震装置の耐久性を向上させるためである。従って、上側部材3、下側部材4、転動部材10は鉄系の金属材料に限定されるものではなく、例えばセラミック材料やアルミニウム合金などの剛性の高い種々の材料を使用することができる。また、転動部材10と上側部材2および下側部材4の当接面は、動作を滑らかにするためコーテング処理を行うことができる。
このように構成された免震装置Aは、初期状態においては、図1に示すように、転動部材10の金属球11と前記上側部材2が第1当接面P1で当接し、転動部材10の金属球11と下側部材4は第2当接面P2で当接している。従って、第1当接面P1の垂線位置と第2当接面P2の垂線位置は同じである。
この状態より免震装置Aは、例えば、図3に示すように、基礎部材3が図中右方向へ移動した場合は、基礎部材3と第2当接面P2で当接している転動部材10に伝達されるので、転動部材10は反時計廻り方向に回転する。この回転により転動部材10と基礎部材3の第2当接面はP2′に移動する。また、転動部材10の金属球11と第1当接面P1で当接している上側部材2も相対的に図中左方向に少し移動することになり、転動部材10と上側部材2の第1当接面はP1′に移る。この転動部材10の金属球11が転動することにより、地震のエネルギーを吸収するものである。そして、この場合は転動部材10の金属球11が自在に回転することで行われるものである。
さらに、揺れが大きくなると、転動部材10の金属球11が自在に回転することができなくなるので、図4に示すように、転動部材10の保持部材12と上側部材2および下側部材4が当接し、そのまま滑り動作となり、弾性部材12の硬質ゴムの摩擦抵抗で衝撃を吸収しながら移動する。そして、上側部材2と下側部材4のそれぞれ端部2a,4aに設けられているで止まるものである。この時に保持部材12の弾性により衝撃を吸収するものである。
上述のように制震装置Aは、剛性の転動部材10が金属球11と硬質ゴムの保持部材12で形成されており、金属球11は回転自在に保持されているので、地震のエネルギーを効果的に吸収できるので、橋などのようにスパンの長い構造物に対しても簡単な構造であらゆる方向の揺れに対応できるものである。また、転動部材10は円盤状に形成されているので、上側部材2および下側部材4との当接面は曲面に形成されているので、この制震装置Aが1組で左右方向だけでなく、前後方向の揺れに対しても効果を発揮するものである。
次に、図5に示す制震装置Bは、本発明に係る制震装置の実施例を示すものである。この制震装置Bは、上部構造物1に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材13と、基礎部材3に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材14と、前記上側部材13と前記下側部材14との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する剛性の転動部材20と、が備えられた制震装置であって、前記転動部材20は、金属球21と当該金属球21を回転自在に保持する剛性樹脂性の保持部材22で構成されており、前記上側部材13と下側部材14の内面は、凹状の曲面部分13a,14aと該曲面部分13a,14aに滑らかに接続する平板面部分13b,14bとから形成されたものである。そして、上側部材13と下側部材14の端部13c、端部14cの角度は、ストッパーの作用を行なうため傾斜が大きくなっている。
この制震装置Bの、転動部材20は、金属球21と、この金属球21を回転自在に保持する剛性樹脂性の保持部材22で構成されており、保持部材22は前述した制震装置Aの保持部材12ほどではないが弾性を備えるものである。この保持部材22の形状は、図6に示すように、中心部の下方が金属球21が自在に回転できる寸法にくり抜かれて空間部22aが形成されており、上方が金属球21の一部が望める孔部21bが形成されている。
このように構成された制震装置Bは、制震装置Aと同様に、基礎部材3が図中右方向へ少しだけ(上側部材13の幅の10%以内)移動した場合は、図7に示すように、下側部材14と転動部材20は金属球21と保持部材22で当接しているので、転動部材20は下側部材14共に右方向に移動すると共に金属球21に回転力が作用する。そして、転動部材20と上側部材13は金属球21で当接しているので、金属球21の回転力が作用し、金属球21がスリップしながら回転することで、地震のエネルギーを吸収するものである。
さらに、図8に示すように、揺れが大きくなると、転動部材20は相対的に下側部材14の端部の方へ位置するようになるが、この位置では内側の傾斜も大きくなるので、転動部材20と下側部材14の当接面は金属球21ではなく保持部材22となってしまう。そのため保持部材22の摩擦が大きいのでブレーキとなり、制震の効果を発揮し、地震のエネルギーを吸収するものである。
次に、図9に示す制震装置Cは、上部構造物1に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材13と、基礎部材3に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材14と、前記上側部材13と前記下側部材14との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する剛性の転動部材25と、が備えられた制震装置であって、前記転動部材25は、金属球26と当該金属球26を回転自在に保持する剛性樹脂性の保持部材27で構成されており、前記上側部材13と下側部材14の内面は、凹状の曲面部分13a,14aと該曲面部分13a,14aに滑らかに接続する平板面部分13b,14bとから形成されたものである。そして、上側部材13と下側部材14の端部13c、端部14cの角度は、ストッパーの作用を行なうため傾斜が大きくなっている。
この制震装置Cの、転動部材25は、金属球26と、この金属球26を回転自在に保持する剛性樹脂性の保持部材27で構成されており、保持部材27は前述した制震装置Bの保持部材22と同様の弾性を備えるものである。この保持部材27の形状は、図10に示すように、中心部が金属球26が自在に回転できる寸法で上下方向にくり抜かれたものである。このように構成された制震装置Cは、前述の制震装置Bと同様の作用により制震効果を発揮するものである。
また、図11に示す制震装置Dは、上部構造物1に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材31と、基礎部材3に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材と、前記上側部材31と前記下側部材32との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する剛性の転動部材35と、が備えらにれた免震装置であって、前記転動部材35は、金属球36と当該金属球36を回転自在に保持する保持部材37で構成され、前記保持部材37は金属材より形成したものである。
この転動部材35は、図12に示すように、中心の金属球36を保持部材37で回転自在に保持したものである。金属球36と保持部材37は、鋼鉄やステンレスのような強度が高い材料が使用される。保持部材37は、中心に孔が形成された上部曲面板37aと、中心に孔が形成された下部曲面板37bと、金属球36のガイド板37cを、金属球36を入れた状態で溶接して形成するものである。
このように形成された制震装置Cは、揺れの少ない場合は、図13に示すように、下側部材14と転動部材20は金属球21と保持部材22で当接しているので、転動部材20は下側部材14共に右方向に移動すると共に金属球21に回転力が作用する。そして、転動部材20と上側部材13は金属球21で当接しているので、金属球21の回転力がで龍されるが、金属球21がスリップしながら回転することで、地震のエネルギーを吸収するものである。
さらに、揺れが大きくなると、図14に示すように、転動部材20は相対的に下側部材14の端部の方へ位置するようになるが、この位置では内側の傾斜も大きくなるので、転動部材20と下側部材14の当接面は金属球21ではなく保持部材22となってしまう。そのため保持部材22の金属材は摩擦が大きいのでブレーキとなり、制震の効果を発揮し、地震のエネルギーを吸収するものである。
また、図15に示す制震装置Dは、上部構造物1に固定され内面が凹状の曲面部分が形成された上側部材15と、基礎部材3に支持され内面側が中央部が高く周辺部が低いテーパ状の平面に形成された下側部材16と、前記上側部材15と前記下側部材16との間に介在する上下が対称的な凸状の曲面部分を有する剛性の転動部材10と、が備えられた制震装置であって、前記上側部材15の内面は、前記曲面部分15aと前記曲面部分15aに滑らかに接続する平板面部分15bとから形成されており、前記転動部材10は、金属球11と当該金属球11を回転自在に保持する硬質ゴム性の弾性部材12で構成されており、全体形状が略円盤状に形成されたものである。
この制震装置Dは、揺れに対しては制震装置Aと同様に、効果的に衝撃を吸収し、下側部材が平面に形成されていることにより、装置内に入り込んだゴミや土砂、或いはメッキ液などが下側部材の内面に溜まることなく外側に排除されるので、前記転動部材との接触面は清浄な状態が維持され、前記転動部材の転動動作と滑り動作が効率良く発揮されるものである。
尚、本考案は上述した実施の形態に限定されるものではなく、実用新案請求の範囲内で様々な態様が可能である。例えば、転動部材の形状は上下が対称な凸状の曲面部分を有す形状だけでなく、上下に非対称な凸状の曲面部分を有する形状にしてもよいことは勿論である。
本考案に係る制震装置の構造を示す断面図である。 図1の制震装置に使用する転動部材を示す斜視図である。 図1の制震装置における動作を示す断面図である。 図1の制免震装置における動作の極限状態を示す断面図である。 本考案に係る制震装置の実施例を示す断面図ある。 図5の制震装置に使用する転動部材を示す斜視図である。 図5の制震装置における動作を示す断面図である。 図5の制免震装置における動作の極限状態を示す断面図である。 本考案に係る制震装置の実施例を示す断面図ある。 図9の制震装置に使用する転動部材を示す断面図である。 本考案に係る制震装置の実施例を示す断面図ある。 図11の制震装置に使用する転動部材を示す断面図である。 図11の制震装置における動作を示す断面図である。 図11の制免震装置における動作の極限状態を示す断面図である。 本考案に係る制震装置の実施例を示す断面図ある。
符号の説明
A 制震装置
B 制震装置
C 制震装置
D 制震装置
E 制震装置
1 上部構造物
2 上側部材
2a 曲面
2b 端部
3 基礎部材
4 下側部材
4a 曲面
4b 端部
10 転動部材
11 金属球
12 保持部材
13 上側部材
14 下側部材
15 保持部材
20 転動部材
21 金属球
22 保持部材
25 転動部材
26 金属球
27 保持部材
31 上側部材
32 下側部材
35 転動部材
36 金属球
37 保持部材

Claims (7)

  1. 上部構造物に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材と、基礎部材に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材と、前記上側部材と前記下側部材との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する剛性の転動部材と、が備えらにれた制震装置であって、
    前記転動部材は、金属球と当該金属球を回転自在に保持する保持部材で構成され、前記保持部材は硬質ゴム性の弾性部材であることを特徴とする制震装置。
  2. 上部構造物に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材と、基礎部材に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材と、前記上側部材と前記下側部材との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する剛性の転動部材と、が備えらにれた制震装置であって、
    前記転動部材は、金属球と当該金属球を回転自在に保持する保持部材で構成され、前記保持部材は合成樹脂性の弾性部材であることを特徴とする制震装置。
  3. 上部構造物に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材と、基礎部材に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材と、前記上側部材と前記下側部材との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する剛性の転動部材と、が備えらにれた制震装置であって、
    前記転動部材は、金属球と当該金属球を回転自在に保持する保持部材で構成され、前記保持部材は金属材であることを特徴とする制震装置。
  4. 上部構造物に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材と、基礎部材に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材と、前記上側部材と前記下側部材との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する剛性の転動部材と、が備えられた制震装置であって、前記転動部材は、金属球と当該金属球を回転自在に保持する保持部材で構成され、
    前記保持部材は、水平方向は前記金属球より長く、上下方向は前記金属球と同一に、断面形状が略楕円に形成されていることを特徴とする制震装置。
  5. 上部構造物に固定され凹状の球面部分が形成された上側部材と、基礎部材に支持され凹状の球面部分が形成された下側部材と、前記上側部材と前記下側部材との間に介在する上下が対称的な凸状の球面部分を有する剛性の転動部材と、が備えられた制震装置であって、前記転動部材は、金属球と当該金属球を回転自在に保持する保持部材で構成され、
    前記上側部材と下側部材の内面は、凹状の曲面部分と該曲面部分に滑らかに接続する平板面部分とから形成されていることを特徴とする制震装置。
  6. 上部構造物に固定され内面が凹状の曲面部分が形成された上側部材と、基礎部材に支持され内面側が中央部が高く周辺部が低いテーパ状の平面に形成された下側部材と、前記上側部材と前記下側部材との間に介在する上下が対称的な凸状の曲面部分を有する剛性の転動部材と、が備えられた制震装置であって、
    前記上側部材の内面は、前記曲面部分と前記曲面部分に滑らかに接続する平板面部分とから形成されており、
    前記転動部材は、金属球と当該金属球を回転自在に保持する保持部材で構成されており、全体形状が略円盤状に形成されており、曲面に形成された中央部と、前記中央部に滑らかに接続する平板面部と、垂直面が形成された周辺部を有することを特徴とする制震装置。
  7. 前記転動部材の形状は、上下が非対称な凸状の曲面部分を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載の制震装置。
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