JP5075961B2 - 水平免震テーブル装置 - Google Patents

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本発明は、建築物の床上その他の位置に設置されテーブル上面に免震対象物を載せて使用され地震の際にはあらゆる水平方向の地震動からテーブルを免震し免震対象物の転倒や破損を回避するばね式水平免震テーブル装置に関する。
美術品,工芸品,医薬品棚,ボトルラック,一般陳列棚,コンピュータ関連機器,その他の精密機器などの免震対象物の転倒や損壊を防ぐために、種々のタイプの水平免震テーブル装置が提案され、そして提供されている。
模式的なばね式水平免震テーブル装置を図10に示す。このばね式水平免震テーブル装置1は、基板2と、基板2上に位置され免震対象物(機器)3を載置する免震テーブル4と、基板2と免震テーブル4との間に介在して位置され地震動に対して免震テーブル4を免震させる複数のボール5と、基板2と免震テーブル4とを連携しているばね6及びダンパ7と、を備えてなる。
ばね6は、基板2の周壁2a内側面部と免震テーブル4の側面部4aとを連携していて地震発生時には自身も振動を起こすことで、基板2と免震テーブル4の相対的な水平移動(横ずれ)の振動を許容し、地震収束後は基板2と免震テーブル4とを元の相対的な位置関係に復帰させる機能を果たすために採用される。ダンパ7は、ばね6のみでは得られない有効な減衰性能を得るために採用される。
図10に示すばね式水平免震テーブル装置について、機器−免震テーブル系の固有周期をTn〔秒〕、免震テーブル4の質量+免震対象物3の質量をm、ばね6のばね定数をK、ダンパ7の減衰定数をcとするとき、機器−免震テーブル系の減衰比ζは、(1)式となる。
Figure 0005075961
そして、機器−免震テーブル系の減衰比ζが0.2程度より小さいときに、機器−免震テーブル系の固有周期Tnは、近似的に(2)式で与えられる。
Figure 0005075961
水平免震テーブル装置は、機器−免震テーブル系の固有周期を地震波の卓越成分よりも大きくなるように設計することで免震効果が得られる。一般に、地震加速度の卓越成分の周期はT=0.2〜1.0〔秒〕程度のものが多いので、機器―免震テーブル系の固有周期をTn=2〜3〔秒〕程度に、又、減衰比をζ=0.1〜0.2程度にそれぞれ設定すれば、周期が1秒以下の短周期成分が卓越成分である地震波に対して免震テーブルの加速度は地震加速度の1/5〜1/10程度に低減し、大きな免震効果(加速度低減効果)が得られる。「卓越成分」とは、地震波は種々の周期成分を含んでいるが、その内の大きな周期成分のことを呼んでいる。
兵庫県南部地震(1995年)、中越地震(2004年)、中越沖地震(2007年)などの通常の地震波では、周期が1秒以下の短周期成分が卓越している。従って、従来の水平免震テーブル装置は、周期が1秒以下の短周期成分が卓越成分である地震波を対象として開発されてきた。
従来のばね式水平免震テーブル装置としては例えば特許文献1が提案されている。特許文献1中の、図43(ニ)、(ホ)に開示されたばね式免震装置は、コイルばねをばね軸心が水平になるように備えかつばねに作用する力がばね軸心に一致して作用するように備えている。この構成では、ばねに作用する力とばねの変形との関係が直線となる線形ばねとなり、有効な減衰性能が得られない。このため、図43(イ)、(ロ)に示すように、振動エネルギーを吸収する減衰機構である粘性ダンパ(あるいは摩擦ダンパ)を併設する必要がある。そこで、特許文献1の図1〜図4に開示しているばね式免震装置は、固定台と、免震台と、ボールとボールを挟む上下のお皿と、四方位置の複数のコイルばねとを備えている。ボールとボールを挟む上下のお皿は、地震時に基板と免震テーブルとの水平ずれを許す手段として、四方位置の複数のコイルばねは、地震収束時に基板と免震テーブルとを元の位置関係に復帰させる手段として、それぞれ採用されている。
特許文献1の図1〜図4に開示しているばね式免震装置では、コイルばねは、基板と免震テーブルとの間にばね軸心が垂直となるように備えられている。このように、基板と免震テーブルとにコイルばねの両端を連結すると、テーブル板の水平相対変位とテーブル板に作用する力(ばねによる復元力と、基板と脚部接触子間の摩擦力の和)の関係がヒステリシスループを描く非線形曲線となり、ばね自体が減衰力に関係することがわかる。すなわち、直立配置ばねは、水平方向の振動に対して非線形に撓み、引っ張り初期には弱く、水平方向のずれが大きくなるほど張力が非線形に強くなる。直立配置ばねは、通常の地震波で基板が揺れる範囲内ではばね免震台の固有振動数を下げる(すなわち固有周期を上げる)ことができ、それ以上の振動数の振動を遮断でき、地震の横揺れを緩和できる。
特許文献1によれば、コイルばねは、ばね軸心が垂直となるように固定台と免震台とに取り付けられる場合と、斜めに取り付けられる場合とがある。いずれの場合でも、このように取り付けたコイルばねは、引っ張りの初期には水平方向の復元力(ばね力)が弱く、引っ張りが大きくなるに連れて復元力が増大する漸硬型の非線型復元力特性を示すので、固有振動数を地震波の下限周波数よりも下げることができる、としている。
また、コイルばねの上下成分によって生じる基板と脚部接触子間の摩擦力特性も、水平相対変位の増加とともに増大する漸硬型摩擦力特性を示す。従って、図1〜図4に開示しているばね式免震装置から、ばねに必要充分な大きさの減衰機能=漸硬摩擦力特性を備えることができるならばダンパを併設することを必要としないことが理解される。
しかし、特許文献1によれば、図1〜図4に開示しているばね式免震装置について、非線形ばねの効果に関する計算では、充分なレベルに達していないので、ばね定数を下げるなどの更なる改善が必要である、としている。
また、特許文献1によれば、摩擦ダンパは、摩擦力が速度の逆方向に接触面圧に比例して働き、速度の大きさには依存しないので、速度反転時に急な抵抗力の変化が生じてすべりが拘束されたり滑ったりするスティックスリップが発生するから、ダンパとして好ましくないとしている。このため、図12(イ)、(ロ)に開示しているばね式免震装置の如く、コイルばねを固定台と免震台との間の四方位置に備えることで空きスペースが生じる中央位置に、外形の大きい粘性ダンパを採用している。
特開2006−342884号公報
上述した特許文献1で開示された水平免震テーブル装置は、周期が1秒以下の短周期成分が卓越成分である通常の地震波を対象として開発されたものであり、以下に述べる長周期地震波を対象として開発されたものではない。地震の長周期成分が問題になったのはごく最近のことであり、この長周期成分の問題に対応した、漸硬型復元力装置と漸硬型減衰装置を備えたシンプルな構造の免震システムは現時点では見あたらない。
周期が1秒以下の通常の地震波とは異なり、数秒から数十秒の長周期でゆっくりと揺れる長周期地震波を受けることがある。この長周期地震波によるゆっくりした揺れの周期が、機器―免震装置系の固有周期Tnに近いと、免震装置が共振して、機器が地震動よりもさらに大きく揺れることになる。
固有周期Tnが2秒となるように設計したばね式水平免震テーブル装置に、2秒程度の長周期卓越成分を含む地震波(例えば、1964年の新潟地震波)が作用すると、免震テーブルは共振を起こし、大きく振動することになる。これによって、免震テーブル上の免震対象物は転倒してしまう。同様に、免震テーブルの固有周期Tnを5秒に設計したとしても、5秒程度の長周期卓越成分を含む地震波が作用すると、免震テーブルは共振を起こし大きく振動し、これによって、免震テーブル上の免震対象物は転倒してしまう。
この共振を抑制するためには、減衰比ζを大きくすることが必要である。そこで、長周期卓越成分を含む地震波が作用したときの免震テーブルの共振を抑えるためには大きな減衰機構(=ダンパ)を併用すれば良いが、減衰を大きくすると、通常の地震波に対する免震効果が低下することになる。
従って、周期が1秒以下の短周期成分が卓越成分である通常の地震動に対しては小さな減衰を発生し、かつ長周期地震動を受けて免震対象物が大きく揺れようとするときには大きな減衰を発生する免震装置が必要となる。
通常の免震装置では、一般に減衰比は比較的小さくて、0.1〜0.2に設定されている。これに対し、長周期地震波を受けて共振する機器―免震装置系で振動を小さくするためには、大きな減衰力が必要である。長周期地震波の速度は非常に小さいので、粘性減衰の手法をもって上記減衰特性を得ることは現実には難しい。
そこで、本発明は、上記課題を解消するために案出されたものであり、通常周期の地震動に対しては小さな減衰を発生し、長周期の地震動を受けて免震対象物が大きく揺れようとするときには大きな減衰を発生して地震波の長周期成分にも対応することで、通常の地震時には高い免震効果を発揮しかつ長周期地震時には免震対象物の共振を有効に抑制し得る免震システム用復元力装置及び減衰装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のばね式水平免震テーブル装置は、基板と、免震対象物を載置するためのテーブル部及びテーブル部より垂下する脚部を有し脚部が下端に備えた接触子を介し基板上を摩擦移動可能に載置された免震テーブルと、斜めに張られて基板の上面と免震テーブルの下面とを連結し地震発生時に伸縮して基板と免震テーブルとの水平振動を許容し地震収束時には基板と免震テーブルとを元の位置関係に復帰させる複数のコイルばねとを備え、各コイルばねの少なくとも一端に対応する基板の上面又は免震テーブルの下面には、各コイルばねの一端を連結し,コイルばねの伸びが、短周期成分が卓越した通常の地震時に対応したコイルばねの最大伸び以下ではコイルばねの水平復元力特性をほぼ線形状態に維持し、かつ長周期地震動によって免震テーブルが共振し水平ずれが大きくなり最大伸びを超える領域ではコイルばねの水平復元力特性を非線形状態に高めるばね用漸硬型弾性支持体、を備えていることを特徴とする。
上記構成のばね式水平免震テーブル装置によれば、線形ばねであるコイルばねの少なくとも一端を基板の上面又は免震テーブルの下面に設けたばね用漸硬型弾性支持体で係止すると、短周期成分が卓越した通常の地震時にはばね用漸硬型弾性支持体がコイルばねの張力を受けてコイルばねの係止点間の距離が線形に小さく変化するのでコイルばねが線形に張力変化する。この場合におけるコイルばねの張力は小さく抑えられるから、脚部の下端面と基板の上面との間の摩擦力も小さく抑えられる。従って、通常の地震時に基板に水平方向の振動が生じても免震テーブルは免震され、ほぼ静止状態を維持し、脚部の下端面と基板の上面との間の摩擦力により有効な減衰性能が得られる。
他方、長周期地震動によって免震テーブルが共振し水平ずれが大きくなる領域では、コイルばねの通常の地震時の最大伸びを超える負荷がばね用漸硬型弾性支持体に掛かり、ばね用漸硬型弾性支持体が非線形に張力変化するので、ばね用漸硬型弾性支持体のコイルばねに対する係止点の変化が非線形に小さくなるから、この負荷をコイルばねが負担する割合が非線形に高まることになり、コイルばねの張力が非線形に高まる。このため、長周期地震動時には脚部の下端面と基板の上面との間の摩擦力が非線形に大きくなり有効な減衰性能が得られ、地震エネルギーは摩擦による熱エネルギーに変化し免震テーブルは制動され共振が抑えられる。
斜めに張ったコイルばねによって漸硬型復元力特性と漸硬型摩擦力特性が得られるが、ばね用漸硬型弾性支持体は復元力と摩擦力の漸硬特性を一段と高める作用をするから、本発明は、通常周期の地震動に対しては小さな減衰を発生し、長周期の地震動を受けて免震対象物が大きく揺れようとするときには大きな減衰を発生して地震波の長周期成分にも対応することで、通常の地震時には高い免震効果を発揮しかつ長周期地震時には免震対象物の共振を有効に抑制し得るばね式水平免震テーブル装置を提供することができる。本発明は、摩擦ダンパや粘性ダンパを用いないでコイルばねをばね用漸硬型弾性支持体で支持することで該コイルばねを漸硬型ばねとしており、簡素で安価な構成を実現しながら、通常周期の地震動に対する免震機能と長周期の地震動に対する制動機能とを発揮しうる。
本発明の第1の実施形態に係るばね式水平免震テーブル装置を示す斜視図である。 図1に示すばね式水平免震テーブル装置の一部断面した概略正面図である。 図1に示すばね式水平免震テーブル装置の平面図である。 図3の平面図においてIV−IV方向に見たやや詳細な縦断面図である。 (a)〜(d)コイルばねの両端を一対のばね用漸硬型弾性支持体40で係止する場合に漸硬型が顕著になることを示すモデル解析図である。 表1中のばね力上下成分と変位とで得られるポイントを結んで得られた変化曲線を表したグラフである。 表1中のばね力水平成分と変位とで得られるポイントを結んで得られた変化曲線を表したグラフである。 本願の免震テーブル装置を用いて実地震応答実験を行った結果を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係るばね式水平免震テーブル装置の体角線方向に沿った縦断面図である。 従来の模式的なばね式水平免震テーブル装置を図10である。
以下、本発明のばね式水平免震テーブル装置の実施形態について図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、この実施形態に係るばね式水平免震テーブル装置100の斜視図を示す。このばね式水平免震テーブル装置100は、建物内の適宜の平面スペースに固定設置される基板10と、基板10上に静置されるテーブル部21および脚部22を有する免震テーブル20と、基板10の上面とに免震テーブル20のテーブル部21の下面とを斜めに連繋する複数のコイルばね30と、基板10の上面又はテーブル部21の下面に取付けられコイルばね30の端部を係止する漸硬型弾性支持体40とを備えてなる。
以下、各構成要素に付いて分説する。
図2は、この実施形態に係るばね式水平免震テーブル装置100の一部を断面にした正面図を示し、図3は平面図を示す。基板10は、適宜の剛性を有する材料より平面矩形状に形成された基材部11と、基材部11の上面に張られた防錆性,耐久性,摩擦摺動性が良好で強靭性を備えた材料例えばステンレス鋼板等からなる表面硬質パネル12と、基材部11の周縁部に立ち上がる周壁部13と、周壁部13の内面に張られた意匠性が高くかつ耐久性を備えた材料例えばウレタン等からなる緩衝材14とを有してなる。
図1〜図4に示すように、免震テーブル20は、適宜の剛性を有する材料より矩形に形成され水平に維持される上面に免震対象物(不図示)を載置するテーブル部21と、テーブル部21の下面四隅より垂下する四本の脚部22と、各脚部22の下端に付設された全方向へ摩擦抵抗を伴って円滑に移動可能である接触子23とを有してなる。
図1、図2、図4に示すように、接触子23については、詳細な構造を図示していないが、例えばフリー回転ベアリング、あるいは高い滑り性を有するフッ素樹脂製球体等を採用することができる。免震テーブル20は、4本の脚部22が接触子23を介して基板10を構成する表面硬質パネル12上に立脚され、地震発生時には、接触子23が、表面硬質パネル12に対し摩擦を伴って相対移動可能である。接触子23は、通常の地震動に対してはコイルばね30の張力が弱いので小さなダンパ機能を有し、長周期地震動による共振時に対してはコイルばね30の張力が強くなるので大きなダンパ機能を有する。
図3に示すように、基板10とテーブル部21は、この例ではそれぞれ矩形に形成されていて、基板10の方がテーブル部21よりも大きく、かつテーブル部21の中心を基板10の中心と一致させた同心載置状態で、四本の脚部22の端から基板10の周壁部13内面までの間隔が所要寸法となるように設定されている。該所要寸法とは、通常周期の地震が発生することを想定し、この地震動によって生じる基板10と何れかの脚部22との最接近時に、該脚部22と緩衝材14とが非接触状態が保たれるための、四本の脚部22の端から基板10の周壁部13内面までの間隔をいう。これによって、通常周期の地震が発生した時に免震テーブル20の脚部22が基板10の周壁部13内面の緩衝材14に接触することを回避して免震を保証していると共に、長周期地震の発生時に免震テーブルが共振し水平ずれが大きくなる場合に、免震テーブル20の脚部22が基板10の周壁部13内面の緩衝材14に接触し該緩衝材14がばね及び摩擦ダンパとして機能する構成とされている。
図1、図3に示すように、ばね用漸硬型弾性支持体40は、この例では、テーブル部21下面の各脚部22の内側の対角線上の四位置及び基板10の上面中央部の対角線上の四位置に、計8個がそれぞれ設けられている。下部中央部の一つのばね用漸硬型弾性支持体40と、これに対応する上部四隅の一つのばね用漸硬型弾性支持体40とがコイルばね30の両端を係止するように斜め方向上下に対応している。
図4に示すように、ばね用漸硬型弾性支持体40は、ピン軸41と漸硬型弾性支持体本体42とを備えてなる。ピン軸41は、基端に球体部41aを有し該球体部41aが分割形の球面軸受43により抱持されかつ基板10上面又はテーブル部21下面に対し球面対偶するように取り付けられ,揺動端に開設されたばね係止孔41bでコイルばね30を係止する。漸硬型弾性支持体本体42は、所要硬質のゴム製で厚肉な略半球殻形に形成されかつ略半球の中心に設けられた中心孔42aにピン軸41をその揺動端より通してフランジ部に付設された固定手段44により基部端面が基板10上面又はテーブル部21下面に固着されてなる。固定手段44は、モールド型の取付金具44aと、押え金具44bと、タッピンねじ44cとを備えてなる。漸硬型弾性支持体本体42は、中心孔42aの孔面でピン軸41に密着しほぼ垂直に弾持されている。
コイルばね30は、初期張力を与えられて両端が上下一対のピン軸41,41の揺動端に設けられたばね係止孔41bに通され折り曲げられて係止されている。コイルばね30の初期張力は、コイルばね30が垂直状態になるときに、遊びがなく張られている状態であればよい。
〔ばね用漸硬型弾性支持体の機能〕
図5(a)〜(d)は、コイルばね30の両端を一対のばね用漸硬型弾性支持体40で係止する場合に漸硬型が顕著になることのモデル解析図である。すなわち、コイルばね30を斜めに張りかつ初期張力を与えて係止する場合には、コイルばね30が漸硬型になるが、さらに該コイルばね30の両端を一対のばね用漸硬型弾性支持体40で係止する場合には、漸硬型が一層顕著になる。このことのモデル解析を図5(a)〜(d)を用いて説明する。
図5(d)は、本実施形態に該当し、変化形の図5(b)に示すモデルと、図5(c)に示すモデルとの中間に位置する。図5(d)に示すモデルについての直接解析が難しいので、このモデル解析では、図5(a)に示す基本モデルから、変化形の図5(b)に示すモデルと、図5(c)に示すモデルの各寸法変化や傾き角度、ばねの伸び等から特性を明らかにし、変化形の図5(d)に示すモデルの特性について推測するものとする。
図5(a)は、基板10に球面対偶を有するように連結された下側のピン軸41とテーブル部21に球面対偶を有するように連結された上側のピン軸41とが一垂直線上の下位置と上位置にある基本モデルを示す。
図5(b)は、図5(a)の状態から地震による基板10の振動により下側のピン軸41が左方向へ移動して、下側のピン軸41と静止している上側のピン軸41とが水平方向に寸法uだけずれ、かつ下側のピン軸41の取付端と上側のピン軸41の取付端とを結ぶ直線上に重なるように、下側のピン軸41及び上側のピン軸41が傾いているモデルを示す。
図5(c)は、図5(a)の状態から地震による基板10の振動により下側のピン軸41が左方向へ移動して、下側のピン軸41と静止している上側のピン軸41とが水平方向に寸法uだけずれ、かつ下側のピン軸41及び上側のピン軸41をそれぞれ図示しない支持部材で垂直状態に支持した状態のモデルを示す。
図5(d)は、図5(a)の状態から地震による基板10の振動により下側のピン軸41が左方向へ移動して、下側のピン軸41と静止している上側のピン軸41とが水平方向に寸法uだけずれ、かつ下側のピン軸41及び上側のピン軸41をそれぞれ漸硬型弾性支持体本体42で弾持した状態のモデルを示す。
図5(a)の基本モデルの基板10とテーブル部21との距離(高さ寸法)をH、ピン軸41の長さをaとする。コイルばね30の長さはLは、L=H-2aとなる。
なお、寸法Hとaは、他のモデルでも同一である。
〔図5(b)のモデルの場合〕
(1)コイルばね30の長さをL1は、
(2a+L=H+u …の式と、H=(2a+L)cosα …の式とから、(3)式となる。
Figure 0005075961
(2)コイルばね30の角度をαとしたときcosαとsinαは、
(2a+L)sinα=uより導かれる、sinα=u/(2a+L)=ucosα/H …の式と、
またsinα+cosα=1より導かれる、{(u/H)+1}cosα=1 …の式とから、(4)式となる。
Figure 0005075961
Figure 0005075961
(3)コイルばね30の伸びδは、(6)式となる。
Figure 0005075961
(4)コイルばね30のばね力上下成分Fは、ばね定数をKとすると、(7)式となる。
Figure 0005075961
(5)コイルばね30のばね力水平成分Pは、(8)式となる。
Figure 0005075961
〔図5(c)のモデルの場合〕
(1)コイルばね30の長さをL2は、
2 =(H−2a)+u …の式と、L2cosβ=L …の式とから、(9)式となる。
Figure 0005075961
(2)コイルばね30の角度をβとしたときcosβ,sinβは、
H=2a+L=2a+L2cosβ …の式と、L2cosβ=u …の式とから、(10),(11)式となる。
Figure 0005075961
Figure 0005075961
(3)コイルばね30の伸びδ2は、(12)式となる。
Figure 0005075961
(4)コイルばね30のばね力上下成分Fは、(13)式となる。
Figure 0005075961
(5)コイルばね30のばね力水平成分Pは、(14)式となる。
Figure 0005075961
〔図5(b)のモデルと図5(c)のモデルに付いての数値計算例〕
H=0.6m、L=0.5m、a=0.05m、K=174N/mとしたとき、F、F、P、Pは、それぞれ(15)式〜(18)式のようになる。
Figure 0005075961
Figure 0005075961
Figure 0005075961
Figure 0005075961
となる。そこで、(15)式〜(18)式中の、それぞれのuの値を0m、0.05m、0.1m、0.15m、0.2m、0.25mの6種類として、F、F、P、Pの値を求めたところ、表1の如き結果が得られた。
Figure 0005075961
なお、表1中の
Figure 0005075961
の式は、(15)式と(17)式及び(16)式と(18)式中の部分式を示す。
図6に示すグラフは、縦軸にばね力上下成分(単位:N)を目盛り、横軸にテーブル部21の相対変位(u(単位:m))を目盛り、表1中のばね力上下成分Fと変位uとで得られるポイントを結んで得られた変化曲線u−F、及び表1中のばね力上下成分Fと変位uとで得られるポイントを結んで得られた変化曲線u−Fとを表したグラフである。
図7に示すグラフは、縦軸にばね力水平成分(単位:N)を目盛り、横軸にテーブル部21の相対変位(u(単位:m))を目盛り、表1中のばね力水平成分Pと変位uとで得られるポイントを結んで得られた変化曲線u−P、及び表1中のばね力水平成分Pと変位uとで得られるポイントを結んで得られた変化曲線u−Pとを表したグラフである。
〔モデルに対する考察〕
上記のモデル解析によれば、ばね力上下成分F,Fに摩擦係数を掛ければ摩擦力となる。この摩擦力は、接触子23と表面硬質パネル12との摺動ポイントに作用する。ばね力上下成分F,Fは、共に漸硬型となるが、Fの方がFよりも漸硬性が高い。またばね力水平成分P,Pは、共に漸硬型となるが、Pの方がPよりも漸硬性が高い。従って、ばね力でピン軸41が揺動しないように、ピン軸41を固定する構成の方がばね力でピン軸41が揺動する構成よりも漸硬性が高い。
本実施形態で採用しているばね用漸硬型弾性支持体40は、ばね力でピン軸41が揺動しにくいように支持しているが、ゴム製で厚肉な略半球殻形に形成されているものであり、uが小さいときは線系に撓む柔らかい状態でピン軸41を倒れないように支持し、uが大きくなるほど非線形で硬くなってピン軸41を倒れないように支持する働きをする。それゆえ、ばね用漸硬型弾性支持体40の変形状況は、uが小さいときには、F,Pの状態に近く、uが大きくなるとF,Pの状態に近づく。従って、ばね用漸硬型弾性支持体40を用いることによる復元力と摩擦力の漸硬性の効果は、図5(c)の場合よりも図5(d)の場合の方が大きくなる。
〔実施形態の作用効果〕
複数のコイルばね30は、斜めに張られて基板10の上面と免震テーブル20の下面とを連結し地震発生時に伸縮して基板10と免震テーブル20との水平振動を許容し地震収束時には基板10と免震テーブル20とを元の位置関係に復帰させる。
線形ばねであるコイルばね30の下端及び上端を基板10の上面又は免震テーブル20の下面に設けたばね用漸硬型弾性支持体40で係止すると、短周期成分が卓越した通常の地震時にはばね用漸硬型弾性支持体40がコイルばね30の張力を受けてコイルばね30の係止点間の距離が小さく変化するのでコイルばね30がほぼ線形に張力変化する。この場合におけるコイルばね30の張力は小さく抑えられるから、脚部22の下端面と基板10の上面との間の復元力及び摩擦力も小さく抑えられる。従って、通常の地震時に基板10に水平方向の振動が生じても免震テーブル20は免震され、ほぼ静止状態を維持し、脚部22の下端面と基板10の上面との間の摩擦力により有効な減衰性能が得られる。
他方、長周期地震動によって免震テーブル20が共振し水平ずれが大きくなる領域では、コイルばね30の通常の地震時の最大伸びを超える負荷がばね用漸硬型弾性支持体40に掛かり、ばね用漸硬型弾性支持体40が漸硬的に非線形に張力変化するので、ばね用漸硬型弾性支持体40のコイルばね30に対する係止点の変化が非線形に小さくなるから、この負荷をコイルばね30が負担する割合が非線形に高まることになり、コイルばね30の張力が非線形に高まる。このため、長周期地震動には脚部22の下端面と基板10の上面との間の摩擦力が非線形に大きくなり有効な減衰性能が得られ、地震エネルギーは摩擦による熱エネルギーに変化し免震テーブル20は制動される。ばね用漸硬型弾性支持体40は、初期張力を与えて取り付けるコイルばね30と強調して長周期地震動に対する制震機能が大きい。地震応答実験及びシミュレーションによれば、本免震テーブル装置を用いると、通常の地震波が作用したときの最大応答加速度を、最大入力加速度に比べて1/6〜1/3程度に低減させることができる。
すなわち、ばね用漸硬型弾性支持体40は、各コイルばね30の少なくとも一端に対応する基板10の上面又は免震テーブル20の下面に設けられ各コイルばね30の一端を連結し,コイルばね30の伸びが、短周期成分が卓越した通常の地震時に対応したコイルばね30の最大伸び以下ではコイルばね30の張力を小さく線形に高め、かつ長周期地震動によって免震テーブル20が共振し水平ずれが大きくなり最大伸びを超える領域ではコイルばね30の張力を大きく非線形に高める。免震テーブル20の脚部22の下端の接触子23と基板10の上面は通常の地震時に小さな摩擦を伴って自由移動し、長周期地震動で基板10が相対的に大きく移動する(uが大きくなる)ときには、ばね力上下成分が大きくなり大きな摩擦を伴って制動するダンパ機能を果たす。それと共に、コイルばね張力の水平成分(すなわち復元力)も漸硬的に変化するので、固有周期が変化し、共振状態を脱することになる。
基板10の周壁部13の内面の緩衝材14は、通常の地震時には脚部22に接触しないので免震が確保され、長周期地震動によって免震テーブル20が共振し水平ずれが大きくなると脚部22に接触し制動するダンパ機能及び漸硬ばね機能を果たす。
基板10の周壁部13の内面に取り付ける緩衝材14には、ウレタンフォームや粘弾性材のようなばねと減衰性を有する材料を用いるので、脚部22が緩衝材に接触した後は、免震テーブルに作用する復元力と減衰力は大きく増加し、漸硬性の効果が一段と高まる。
図8に示すグラフは、本願の免震テーブル装置を用いて実地震応答実験を行った結果を示すものである。実験に用いた地震波は、短周期成分が卓越したImperial Valley地震(1940年)のEl Centro NS成分と兵庫県南部地震(1995年)神戸海洋気象台NS成分である。両地震波を図1の基板10に対し水平方向に入力しテーブル部21の応答加速度を測定した。このグラフに示す結果によれば、最大応答加速度を、最大入力加速度に比べて1/6〜1/3程度に低減させることができる。
〔第2の実施形態〕
図9は、この実施形態に係るばね式水平免震テーブル装置100Aの図4に対応した縦断面図を示す。このばね式水平免震テーブル装置100Aも、第1の実施形態と同様に、基板10及び免震テーブル20のテーブル部21が矩形に形成され、テーブル部21の四隅が四つの脚部22で支持され、テーブル部21下面の各脚部の内側の対角線上の四位置及び基板の上面中央部の対角線上の四位置にばね用漸硬型弾性支持体40Aがそれぞれ設けられ、下部中央部の一つと上部四隅の一つとが斜め方向上下に対応している各一対のばね用漸硬型弾性支持体40Aにコイルばね30が初期張力を与えられて両端を係止されてなる。
この実施形態と第1の実施形態との相違は、各コイルばね30の両端を支持するばね用漸硬型弾性支持体40Aの相違のみである。この実施形態のばね用漸硬型弾性支持体40Aは、ピン軸付ダイヤフラム45と、漸硬型弾性支持体本体46とを備えてなる。
ピン軸付ダイヤフラム45は、ダイヤフラム部45aが可撓性を有すると共に該ダイヤフラム部45aの中央より外方に一体に突出するピン軸部45bを有し、ピン軸部45bの先端にコイルばね30の一端を係止するばね係止部45cを有する。ばね用漸硬型弾性支持体40Aは、いずれも可撓性を有するピン軸付ダイヤフラム45と漸硬型弾性支持体本体46との組み合わせ構造であり、コイルばね30から受ける張力が小さいときには略線系に変形し、張力が大きくなると非線形に増大する。
漸硬型弾性支持体本体46は、ゴム製で略短リング状に形成されフランジ部46aに付設された固定手段47により基部端面が基板10の上面及び免震テーブル20の下面に固定されている。
固定手段47は、モールド型の取付金具47aと、押え金具47bと、タッピンねじ47cとを備えてなる。漸硬型弾性支持体本体46は、ピン軸付ダイヤフラム45のフランジ部45dを内筒面にモールドし傾斜しないように弾持している。
この実施形態のばね用漸硬型弾性支持体40Aは、第1の実施形態のばね用漸硬型弾性支持体40と同様に、コイルばね30の伸びを、短周期成分が卓越した通常の地震時に対応したコイルばね30の最大伸び以下ではコイルばね30の張力を線形に高める機能を有し、かつ長周期地震動によって免震テーブル20が共振し水平ずれが大きくなり最大伸びを超える領域ではコイルばね30の張力を非線形に高める機能を有する。
〔その他の実施形態〕
本発明は、上記第1、第2の実施形態に限定されるものではない。基板10や免震テーブル20のテーブル部21は矩形に限定されるものでなく、円形、三角形などでもよい。テーブル部21を支える脚部22は4本に限定されるものではない。例えば、テーブル部21の下面中央より1本の脚部が垂下し、該脚部の下端が例えば基板に近接するH型フレームの中央に固定され、H型フレームの四隅にフリー回転自在なベアリングあるいは高滑り性を有する半球体等の接触子を備えてもよい。コイルばね30は、斜めに張られる必要があるが、4本のコイルばねの下端がテーブル部21の下面中央部に集中し、4本のコイルばねの下端が基板の周縁部に分散して張られた形態(実施形態のコイルばね30の斜め方向の張り方が天地逆になった形態)でもよい。コイルばねは、4本に限定されるものではない。本発明は、コイルばねにダンパを併用したものではない。ばね用漸硬型弾性支持体は、ダンパではなく、コイルばねが通常の地震動に対しては線系に張力変化し長周期地震動に対しては漸硬的に非線形に張力変化する機能を保有させる働きを備えている構造であればよい。
100,100A…ばね式水平免震テーブル装置、
10…基板、
13…周壁部、
20…免震テーブル、
21…テーブル部、
22…脚部、
23…接触子、
30…コイルばね、
40,40A…ばね用漸硬型弾性支持体、
41…ピン軸、
41a…球体部 42a…中心孔、
42…漸硬型弾性支持体本体、
43…球面軸受、
45…ピン軸付ダイヤフラム、
45a…ダイヤフラム部、
45c…ばね係止部、
45d…フランジ部、
46…漸硬型弾性支持体本体、
46a…フランジ部、

Claims (5)

  1. 基板と、
    免震対象物を載置するためのテーブル部及び該テーブル部より垂下する脚部を有し該脚部が下端に備えた接触子を介し前記基板上を摩擦移動可能に載置された免震テーブルと、
    斜めに張られて前記基板の上面と前記免震テーブルの下面とを連結し地震発生時に伸縮して前記基板と前記免震テーブルとの水平振動を許容し地震収束時には前記基板と前記免震テーブルとを元の位置関係に復帰させる複数のコイルばねとを備え、
    前記各コイルばねの少なくとも一端に対応する前記基板の上面又は前記免震テーブルの下面には、前記各コイルばねの一端を連結し,前記コイルばねの伸びが、短周期成分が卓越した通常の地震時に対応した前記コイルばねの最大伸び以下ではコイルばねの水平復元力特性をほぼ線形状態に維持し、かつ長周期地震動によって免震テーブルが共振し水平ずれが大きくなり前記最大伸びを超える領域ではコイルばねの水平復元力特性及び摩擦力特性を非線形状態に高めるばね用漸硬型弾性支持体、を備えていることを特徴とするばね式水平免震テーブル装置。
  2. 請求項1に記載のばね式水平免震テーブル装置において、
    前記ばね用漸硬型弾性支持体は、
    ゴム製で略半球殻形に形成され基部端面を前記基板の上面又は前記免震テーブルの下面あるいはそれらの両面に固定された漸硬型弾性支持体本体と、
    前記漸硬型弾性支持体本体の内部において前記基板の上面又は前記免震テーブルの下面に球面対偶となるように連結され前記漸硬型弾性支持体本体の略中央に設けられた中心孔に通され該漸硬型弾性支持体本体によって支持され先端に前記コイルばねの一端を係止するばね係止部を有し剛性を有するピン軸と、
    を備えてなることを特徴とするばね式水平免震テーブル装置。
  3. 請求項1に記載のばね式水平免震テーブル装置において、
    前記ばね用漸硬型弾性支持体は、
    ゴム製で略短リング状に形成され基部端面を前記基板の上面又は前記免震テーブルの下面あるいはそれらの両面に固定された漸硬型弾性支持体本体と、
    可撓性金属材料よりダイヤフラム部が形成され該ダイヤフラム部の中央より外方に一体に突出し先端に前記コイルばねの一端を係止するばね係止部を有するピン軸部が形成され前記ダイヤフラム部のフランジ部が前記漸硬型弾性支持体本体の内周面より内部に侵入し該漸硬型弾性支持体本体に支持されたピン軸付ダイヤフラムと、
    を備えてなることを特徴とするばね式水平免震テーブル装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一に記載のばね式水平免震テーブル装置において、
    前記免震テーブルは前記テーブル部が矩形に形成され該テーブル部の四隅が四つの前記脚部で支持されてなり、前記ばね用漸硬型弾性支持体が、前記テーブル部下面の各脚部の内側の対角線上の四位置及び前記基板の上面中央部の対角線上の四位置にそれぞれ設けられ、下部中央部の一つと上部四隅の一つとが斜め方向上下に対応している各一対のばね用漸硬型弾性支持体に前記コイルばねが初期張力を与えられて両端を係止されてなる、ことを特徴とするばね式水平免震テーブル装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一に記載のばね式水平免震テーブル装置において、
    前記基板は、周縁部より立ち上がり前記脚部を取り囲む周壁部を有し該周壁部に内面には緩衝材が設けられている、ことを特徴とするばね式水平免震テーブル装置。
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