JP2009022184A - 流動物散布装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 流動物供給を迅速に行わせても、ノズル始動位置付近での供給もれを抑制できる流動物散布装置を提供する。
【解決手段】 供給対象物の流動物がタンク48から繰り出し機構によって供給されるノズル50を、移送機構43によって自走車体横方向に往復移動させて、ノズル50から流動物を供給対象箇所に落下供給する散布装置本体42と、移送機構43を操作する制御部とを備えている。ノズル50が始動位置LS,RSから設定距離D1を離れた設定増速位置Zに至るまでのノズル50の移動速度が、ノズル50が設定増速位置Zに至った後のノズル50の移動速度よりも低速になるよう、制御部が移送機構43を不等速駆動させる。
【選択図】 図4
【解決手段】 供給対象物の流動物がタンク48から繰り出し機構によって供給されるノズル50を、移送機構43によって自走車体横方向に往復移動させて、ノズル50から流動物を供給対象箇所に落下供給する散布装置本体42と、移送機構43を操作する制御部とを備えている。ノズル50が始動位置LS,RSから設定距離D1を離れた設定増速位置Zに至るまでのノズル50の移動速度が、ノズル50が設定増速位置Zに至った後のノズル50の移動速度よりも低速になるよう、制御部が移送機構43を不等速駆動させる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、供給対象物の流動物がタンクから繰り出し機構によって供給されるノズルを、移送機構によって自走車体横方向に往復移動させて、前記ノズルから流動物を供給対象箇所に落下供給する散布装置本体と、前記移送機構を操作する制御部とを備えた流動物散布装置に関する。
上記した流動物散布装置は、たとえば田植機に装備するとともにノズルを苗植え付け装置の苗載せ台の上方で左右方向に往復移送されるようにして、苗植え付け機構に供給される苗に薬剤を供給するなどのものである。
この種の流動物散布装置として、従来、たとえば特許文献1に記載された供給装置があった。特許文献1に記載された供給装置は、苗載せ台に立設された支持フレームに支持された供給部、この供給部を駆動する駆動部、この駆動部の作動を制御する制御部を備えている。
供給部は、薬剤を貯留するホッパー、ホッパーから薬剤を繰り出す繰出機構、繰出機構で繰り出された薬剤を下方に供給案内する供給ホースを備えている。この供給部は、支持フレームのガイドレールに沿って左右方向に移動する。
駆動部は、電動モータによって駆動スプロケットを駆動して無端回動チェーンを回動させることで、供給部を苗載台のマット状苗に対して左右方向に移動させるとともに、繰出機構を繰り出し作動させて苗載台のマット状苗に薬剤を供給する。
供給部は、薬剤を貯留するホッパー、ホッパーから薬剤を繰り出す繰出機構、繰出機構で繰り出された薬剤を下方に供給案内する供給ホースを備えている。この供給部は、支持フレームのガイドレールに沿って左右方向に移動する。
駆動部は、電動モータによって駆動スプロケットを駆動して無端回動チェーンを回動させることで、供給部を苗載台のマット状苗に対して左右方向に移動させるとともに、繰出機構を繰り出し作動させて苗載台のマット状苗に薬剤を供給する。
この種の流動物散布装置では、従来、ノズルが移動範囲の全体にわたって等速で移動するよう制御されていた。
上記した従来の流動物散布装置にあっては、流動物の供給が迅速に行われるようにすると、流動物の供給漏れと過剰供給とが大きくなる供給不良が発生しやすい場合があった。
つまり、田植機の苗載せ台の苗に薬剤供給するよう構成した場合、繰り出し機構からノズルの出口に至る流動物流路の長さや形状に起因し、ノズルの移動開始と同時に薬剤がノズルから落下せず、ノズルの移動開始から少し時間が経過した後に薬剤がノズルから落下し始めることがある。また、ノズルの停止と同時にノズルの薬剤落下が停止せず、ノズルが停止した後に引き続いて薬剤がノズルから落下することがある。
田植機の走行速度を速くすると、苗の消費速度が速くなることから、薬剤の供給遅れが発生しないようノズルの移動速度を速くする。すると、ノズルが始動位置から停止位置までの全体にわたって等速で移動するよう制御されることから、ノズルの始動速度も速くなり、かつ、ノズルが高速の移動速度のままで停止位置に到達して停止することになる。
すると、ノズルが移動し始めてからノズルの薬剤落下が始まるまでの間のノズル移動距離が大となり、ノズルの始動位置付近の広い範囲にわたって薬剤供給が行われないことになる。
また、ノズル停止の前にタンクから繰り出された薬剤が、ノズル停止の後にノズルから落下する事態が発生しやすくなり、ノズルの停止位置付近に落下する薬剤が、停止位置付近よりもノズル移動方向上手側に供給された薬剤よりも多くなりやすい。
つまり、田植機の苗載せ台の苗に薬剤供給するよう構成した場合、繰り出し機構からノズルの出口に至る流動物流路の長さや形状に起因し、ノズルの移動開始と同時に薬剤がノズルから落下せず、ノズルの移動開始から少し時間が経過した後に薬剤がノズルから落下し始めることがある。また、ノズルの停止と同時にノズルの薬剤落下が停止せず、ノズルが停止した後に引き続いて薬剤がノズルから落下することがある。
田植機の走行速度を速くすると、苗の消費速度が速くなることから、薬剤の供給遅れが発生しないようノズルの移動速度を速くする。すると、ノズルが始動位置から停止位置までの全体にわたって等速で移動するよう制御されることから、ノズルの始動速度も速くなり、かつ、ノズルが高速の移動速度のままで停止位置に到達して停止することになる。
すると、ノズルが移動し始めてからノズルの薬剤落下が始まるまでの間のノズル移動距離が大となり、ノズルの始動位置付近の広い範囲にわたって薬剤供給が行われないことになる。
また、ノズル停止の前にタンクから繰り出された薬剤が、ノズル停止の後にノズルから落下する事態が発生しやすくなり、ノズルの停止位置付近に落下する薬剤が、停止位置付近よりもノズル移動方向上手側に供給された薬剤よりも多くなりやすい。
本発明の目的は、流動物供給を迅速に行わせても、上記した供給不良を抑制できる流動物散布装置を提供することにある。
本第1発明は、供給対象物の流動物がタンクから繰り出し機構によって供給されるノズルを、移送機構によって自走車体横方向に往復移動させて、前記ノズルから流動物を供給対象箇所に落下供給する散布装置本体と、前記移送機構を操作する制御部とを備えた流動物散布装置において、
前記ノズルが始動位置から設定距離を離れた設定増速位置に至るまでの前記ノズルの移動速度が、前記ノズルが前記設定増速位置に至った後の前記ノズルの移動速度よりも低速になるよう、前記制御部が前記移送機構を不等速駆動させるよう構成してある。
前記ノズルが始動位置から設定距離を離れた設定増速位置に至るまでの前記ノズルの移動速度が、前記ノズルが前記設定増速位置に至った後の前記ノズルの移動速度よりも低速になるよう、前記制御部が前記移送機構を不等速駆動させるよう構成してある。
本第1発明の構成によると、ノズルが設定増速位置に至った後は速い移動速度で移動するよう制御させて、流動物の供給が迅速に行われるようにしても、ノズルが始動してから設定増速位置に至るまでは、設定増速位置に至った後の移動速度よりも低速で移動するよう制御され、ノズルの流動物落下がノズル始動より遅れて開始しても、ノズルの始動位置からの移動距離が少ないうちにノズルからの流動物落下が始まる。
これにより、たとえば田植機において苗が薬剤供給の無いままで苗植え付け機構に供給される如き供給遅れが発生しないよう迅速な流動物供給を行わせても、ノズル始動位置付近での供給漏れが少ない流動物供給が行えるよう供給精度の良い流動物散布装置を得ることができる。
本第2発明は、供給対象物の流動物がタンクから繰り出し機構によって供給されるノズルを、移送機構によって自走車体横方向に往復移送させて、前記ノズルから流動物を供給対象箇所に落下供給する散布装置本体と、前記移送機構を操作する制御部とを備えた流動物散布装置において、
前記ノズルが停止位置から移動方向上手側に設定距離を離れた設定減速位置から前記停止位置に至るまでの前記ノズルの移動速度が、前記ノズルが前記設定減速位置に至るまでの前記ノズルの移動速度よりも低速になるよう、前記制御部が前記移送機構を不等速駆動させるよう構成してある。
前記ノズルが停止位置から移動方向上手側に設定距離を離れた設定減速位置から前記停止位置に至るまでの前記ノズルの移動速度が、前記ノズルが前記設定減速位置に至るまでの前記ノズルの移動速度よりも低速になるよう、前記制御部が前記移送機構を不等速駆動させるよう構成してある。
本第2発明の構成によると、ノズルが設定減速位置に至るまでは速い移動速度で移動するよう制御させて、流動物の供給が迅速に行われるようにしても、ノズルが設定減速位置に至ると、設定増速位置に至るまでの移動速度よりも低速の移動速度に減速され、この低速の移動速度で停止位置に到達して停止するよう制御され、ノズル停止前に繰り出された流動物の多くがノズル停止前にノズルから落下する。
これにより、たとえば田植機において苗が薬剤供給の無いままで苗植え付け機構に供給される如き供給遅れが発生しないよう迅速な流動物供給を行わせても、ノズル停止付近での流動物の過剰供給が少ない流動物供給が行えるよう供給精度の良い流動物散布装置を得ることができる。
本第3発明では、前記ノズルの支持部材に螺合した送りネジ軸を正回転及び逆回転駆動自在に備えて前記移送機構を構成してある。
本第3発明の構成によると、送りネジ軸に支持部材の移動操作のために掛かる操作反力の方向が送りネジ軸の軸芯方向となり、送りネジ軸にはノズルの移動操作に起因した変形が発生しにくい。
従って、送りネジ軸の変形に起因した送りネジ軸と支持部材との間のこじれが発生しにくく、ノズルの移動操作をスムーズに行わせることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る流動物散布装置1が装備された乗用型田植機の全体側面図である。この図に示すように、乗用型田植機は、左右一対の操向操作及び駆動自在な前車輪2,2と左右一対の駆動自在な後車輪3,3とによって自走する自走車と、この自走車の車体フレーム4の後部にリンク機構5を介して連結された苗植え付け装置6とを備えて構成されている。前記苗植付け装置6に、本発明の実施例に係る流動物散布装置1が装備されている。この乗用型田植機は、消毒用の薬剤が供給された稲苗を圃場に植え付ける田植え作業を行う。
図1は、本発明の実施例に係る流動物散布装置1が装備された乗用型田植機の全体側面図である。この図に示すように、乗用型田植機は、左右一対の操向操作及び駆動自在な前車輪2,2と左右一対の駆動自在な後車輪3,3とによって自走する自走車と、この自走車の車体フレーム4の後部にリンク機構5を介して連結された苗植え付け装置6とを備えて構成されている。前記苗植付け装置6に、本発明の実施例に係る流動物散布装置1が装備されている。この乗用型田植機は、消毒用の薬剤が供給された稲苗を圃場に植え付ける田植え作業を行う。
すなわち、前記自走車は、前記左右一対の前車輪2,2と前記左右一対の後車輪3,3とを備える他、前記車体フレーム4の前部に設けたエンジン7が装備された原動部と、前記車体フレーム4の後部に設けた運転座席8が装備された運転部と、前記原動部の両横側に設けた予備苗貯留装置9とを備えている。この自走車は、前記左右一の後車輪3,3を駆動自在に支持するミッションケース10から前記苗植え付け装置6のフィードケース20(図3参照)に延出された回転軸11を備えており、この回転軸11によって前記エンジン7の出力を前記苗植え付け装置6に伝達する。
前記苗植え付け装置6は、前記リンク機構5が油圧シリンダ12によって車体フレーム4に対して上下に揺動操作されることにより、苗植え付け装置6の下部に苗植え付け装置6の左右方向に並んで位置する三つの接地フロート21が圃場面に接地した下降作業状態と、前記接地フロート21が圃場面から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降する。
前記苗植え付け装置6を下降作業状態に下降させて自走車を走行させると、苗植え付け装置6は、苗載せ台22の苗植付け装置左右方向に並ぶ六つの苗載置部22a(図4参照)に載置されたマット状苗Aに前記流動物散布装置1によって薬剤を供給し、苗植え付け装置6の後部に苗植え付け装置6の左右方向に並んで位置する六つの苗植え付け機構23によって薬剤供給済みの苗を圃場面の前記接地フロート21による整地後に植え付ける。
前記苗植付け装置6について詳述する。図2は、前記苗植え付け装置6の側面図である。図3は、前記苗植え付け装置6の概略平面図である。これらの図に示すように、前記苗植え付け装置6は、苗植え付け装置6の左右方向に沿った鋼管材で成るメインフレーム16と、このメインフレーム16に苗植え付け装置6の左右方向に並べて連結された三つの植え付け駆動ケース25とを備えて構成された機体フレームを備えている。
前記六つの苗植付け機構23は、前記各植え付け駆動ケース25の後端部の左右側に一つの苗植付け機構23が駆動自在に支持される状態で前記機体フレームに支持されている。各苗植付け機構23は、一対の苗植付け爪23a,23aを備えている。各苗植付け機構23は、前記フィードケース20から前記植付け駆動ケース25を介して伝達された駆動力によって駆動され、各苗植付け爪23aの先端側が苗載せ台22の下端側に位置する苗取り出し口26と圃場面との間を、回動軌跡を描きながら上下に往復移動し、一対の苗植付け爪23a,23aによって交互に苗載せ台22の対応する苗載置部23aに載置されたマット状苗Aの下端部から一株分のブロック苗を切断して取り出し、取り出したブロック苗を圃場面に下降搬送して植え付けるよう苗植え運動する。
前記苗載せ台22は、前記フィードケース20に駆動回動自在に設けた苗横送り軸27aが装備された横送り機構27によって前記各苗植え付け機構23の苗植え運動に連動させて、横送りガイドレール28に沿わせて機体左右方向に往復移送される。
すなわち、苗載せ台22は、各苗植付け機構23が苗載せ台22のマット状苗Aの下端部から、これの横一端側から他端側に向けて順次にブロック苗を取り出していくよう、各苗載置部22aのマット状苗Aを苗取り出し口26に対して機体左右方向に移送する。図4に示すように、前記苗取り出し口26は、前記横送りガイドレール28に設けた切り欠き孔によって形成されている。
すなわち、苗載せ台22は、各苗植付け機構23が苗載せ台22のマット状苗Aの下端部から、これの横一端側から他端側に向けて順次にブロック苗を取り出していくよう、各苗載置部22aのマット状苗Aを苗取り出し口26に対して機体左右方向に移送する。図4に示すように、前記苗取り出し口26は、前記横送りガイドレール28に設けた切り欠き孔によって形成されている。
図3,5に示すように、前記苗載せ台22は、前記各苗載置部22aに一つずつ設けた苗縦送りベルト30を備えている。各苗縦送りベルト30の苗載せ台下端側が一本のベルト駆動軸31に巻回されている。前記ベルト駆動軸31は、苗載せ台22が左右の横移送ストロークエンドに到達する都度、前記フィードケース20に駆動自在に設けた苗縦送り軸32aが装備された苗縦送り機構32によって回転駆動され、各苗縦送りベルト30を回転駆動する。
すなわち、各苗載置部22aの苗縦送りベルト30は、苗載せ台22が左右の横移送ストロークエンドに到達する都度、苗縦送り方向に設定ストロークだけ駆動され、対応する苗載置部22aに位置するマット状苗Aを苗植付け機構23による苗縦方向での苗取り出し量に相当した長さだけ前記苗取り出し口26に向けて縦送りする。
すなわち、各苗載置部22aの苗縦送りベルト30は、苗載せ台22が左右の横移送ストロークエンドに到達する都度、苗縦送り方向に設定ストロークだけ駆動され、対応する苗載置部22aに位置するマット状苗Aを苗植付け機構23による苗縦方向での苗取り出し量に相当した長さだけ前記苗取り出し口26に向けて縦送りする。
前記流動物散布装置1について詳述する。図2は、前記流動物散布装置1の側面図である。図4は、前記流動物散布装置1の後面図である。これらの図に示すように、前記流動物散布装置1は、前記苗載せ台22に左右一対の支柱40,40を介して支持されたガイドレール41と、このガイドレール41に支持された散布装置本体42と、前記ガイドレール41の一端部に設けた電動モータMを有した移送機構43と、前記苗載せ台22の下端側の横一端部に設けた縦送り検出手段44を有した制御部45(図13参照)とを備えて構成してある。
図7は、散布装置本体42の繰り出し機構46が配設された部位での縦断側面図である。この図と、図2,4とに示すように、前記散布装置本体42は、前記繰り出し機構46と、この繰り出し機構46の繰り出しケース47の上部に底部が連結されたタンク48と、前記繰り出しケース47の下部に連設された円筒形の繰り出し口49に上端側が接続されたホースで成るノズル50とを備えて構成してある。
図7に示すように、散布装置本体42は、前記繰り出しケース47の後部に設けた取り付け部51で前記ガイドレール41に摺動自在に支持されており、繰り出し機構46とタンク48とノズル50とが一体となって苗載せ台22に対してこれの左右方向に移動するようガイドレール41に沿って移動する。散布装置本体42は、前記ガイドレール41の上辺部41aの上向きカイド面で転動するよう前記取り付け部51に設けた樹脂製のコロ52と、前記ガイドレール41の縦辺部41bの後向きガイド面に摺接するよう前記取り付け部51に設けた樹脂製のスライド部材53と、前記ガイドレール41の下辺部41cの前向きガイド面に摺接するよう前記取り付け部51に設けた樹脂製のスライド部材53との作用により、ガイドレール41との摩擦が少ない状態で移動する。
図8は、前記繰り出し機構46の縦断正面図である。この図と図7とに示すように、前記繰り出し機構46は、前記繰り出しケース47と、この繰り出しケース47の内部に回転自在に設けた繰り出しロール54と、繰り出しケース47の外部に回転自在に設けたロール駆動スプロケット55とを備えている。
前記ロール駆動スプロケット55の回転支軸56の端部に一体回転自在に設けたギヤ57と、前記繰り出しロール54の一端側に一体回転自在に設けた内歯ギヤ58とが噛み合っている。これにより、ロール駆動スプロケット55は、回転操作されると、回転支軸56を介して繰り出しロール54を駆動する。すると、繰り出しロール54は、前記タンク48の底孔48aから繰り出しロール54の上側に流下した粒状の薬剤を、繰り出しロール54の周面に繰り出しロール回転方向に並んで位置する繰り出し凹部54aによって繰り出しロール54の下方に搬送して落下させる。繰り出しロール54から落下した薬剤は、前記繰り出し口49から前記ノズル50に流入する。
繰り出し機構46は、繰り出しケース47に回転操作自在に支持された調節ダイヤル59を備えている。この調節ダイヤル59の端部59aが、繰り出しロール54を回転自在に支持するよう繰り出しケース47に固定された支軸60のネジ軸部60aに螺合し、かつ、繰り出しロール54の一対の構成体54b,54bの一方に係合している。これによより、調節ダイヤル59は、回転操作されることにより、前記支軸60に沿って移動して前記構成体54bを移動操作し、前記各繰り出し凹部54aの容量を増減調節して繰り出しロール54による繰り出し量を増減調節する。
図5に示すように、前記ノズル50は、前記繰り出し口49から流入した薬剤をノズル下端の開口50aから、マット状苗Aの苗植付け機構23による取り出し苗が位置する下端部よりも苗載せ台上端側に位置する部位で、かつ苗押え杆61による苗葉押さえによって苗葉間に形成された隙間に落下させてマット状苗Aの床土部に供給する。ノズル50は、前記繰り出し口49からノズル内に延出された板金製の芯材62によって所定のノズル形状に保形されている。
つまり、散布装置本体42は、ロール駆動スプロケット55が回転操作されることにより、繰り出し機構46が駆動され、タンク48に貯留されている薬剤を、繰り出し機構46によって、繰り出し凹部54aに入り込む量を一回の繰り出し量としてタンク48からノズル50に繰り出し、このノズル50によって苗載せ台22のマット状苗Aの床土部に落下させて供給するよう散布作動する。
図6は、前記移送機構43の後面図である。図9は、前記移送機構43のモータ配設部での断面図である。これらの図に示すように、前記移送機構43は、前記電動モータMを備える他、この電動モータMの出力軸65に一体回転自在に設けた駆動スプロケット66と、この駆動スプロケット66と前記ガイドレール41の前記電動モータMが位置する側とは反対側の端部に遊転自在に設けたスプロケット67とに巻回された無端チェーン68とを備えて構成してある。図6,7に示すように、前記無端チェーン68と、前記繰り出しケース47に設けた一対の移送アーム69,69とが一体移動自在に連結されている。
これにより、移送機構43は、電動モータMによって駆動スプロケット66を介して無端チェーン68を駆動し、この無端チェーン68によって散布装置本体42をガイドレール41に沿わせて苗載せ台22の左右方向に移動させる。移送機構43は、電動モータMが正回転方向に駆動されることにより、散布装置本体42を苗載せ台22の左右方向での一方から他方に移送操作し、電動モータMが逆回転方向に駆動されることにより、散布装置本体42を苗載せ台22の左右方向での他方から一方に移送操作する。
前記無端チェーン68は、散布装置本体42を移送操作すると同時に繰り出し機構46を駆動するよう前記ロール駆動スプロケット55に巻回されており、移送機構43は、散布装置本体42を移送操作すると同時に、散布装置本体42を散布作動するよう駆動操作する。
図13は、前記制御部45のブロック図である。この図に示すように、前記制御部45は、前記縦送り検出手段44を備える他、左端検出手段70と、右端検出手段72と、位置検出手段75とを備え、前記縦送り検出手段44の一対の縦送り検出スイッチ44a,44aと前記位置検出手段75の近接センサ76と前記左端検出手段70の左端検出スイッチ71と前記右端検出手段72の右端検出スイッチ73とに連係された制御手段79を備えて構成してある。前記制御手段79は、前記電動モータMの駆動部に連係されている。
図11は、前記縦送り検出手段44の正面図である。図12は、前記縦送り検出手段44の側面図である。これらの図に示すように、前記縦送り検出手段44は、前記一対の縦送り検出スイッチ44a,44aを備える他、一つのスイッチ操作体80を備えて構成してある。
前記一対の縦送り検出スイッチ44a,44aは、苗載せ台22の横端部に設けたブラケット81に苗載せ台左右方向に並べて支持されている。前記スイッチ操作体80は、前記ベルト駆動軸31の端部に一体回転自在に支持されており、苗載せ台22が左右の横送りストロークエンドに到達して苗縦送りベルト30が駆動されるに伴ってベルト駆動軸31によって回転駆動される。すると、スイッチ操作体80にこれの回転方向に分散配置して、かつスイッチ操作体80の回転軸芯方向に位置ずれさせて設けてある一対の操作部80a,80aの一方が前記一対の縦送り検出スイッチ44a,44aの一方の切り換え部に押圧作用してこの縦送り検出スイッチ44aがオンに切り換わるか、前記一対の操作部80a,80aの他方が前記一対の縦送り検出スイッチ44a,44aの他方の切り換え部に押圧作用してこの縦送り検出スイッチ44aがオンに切り換わる。つまり、苗載せ台22が左側の横送りスロトークエンドに到達して苗縦送りベルト30が駆動されると、一方の縦送り検出スイッチ44aがオンに切り換わり、苗載せ台22が右側の横送りストロークエンドに到達して苗縦送りベルト30が駆動されると、他方の縦送り検出スイッチ44aがオンに切り換わる。
これにより、縦送り検出手段44は、一対の縦送り検出スイッチ44a,44aのいずれか一方がオンに切り換わることにより、苗載せ台22での苗縦送りが行われたと検出し、この検出結果を制御手段79に出力する。
図9に示すように、前記左端検出手段70は、前記左端検出スイッチ71を備える他、前記無端チェーン68に支持させた検出対象片74aを備えて構成してある。左端検出スイッチ71は、前記ガイドレール41に前記電動モータMを支持するよう設けたモータ支持体82に固定されている。前記ノズル50が左側のストロークエンドに位置すると、前記検出対象片74aが左端検出スイッチ71の切り換え部に符合して押圧作用し、左端検出スイッチ71がオンに切り換わる。
これにより、左端検出手段70は、左端検出スイッチ71がオンになることにより、ノズル50が左側のストロークエンドに位置していると検出し、この検出結果を制御手段79に出力する。
図9に示すように、前記右端検出手段72は、前記右端検出スイッチ73を備える他、前記無端チェーン68に支持させた検出対象片74bを備えて構成してある。右端検出スイッチ73は、前記モータ支持体82に固定されている。前記ノズル50が右側のストロークエンドに位置すると、前記検出対象片74bが右端検出スイッチ73の切り換え部に符合して押圧作用し、右端検出スイッチ73がオンに切り換わる。
これにより、右端検出手段72は、右端検出スイッチ73がオンになることにより、ノズル50が右側のストロークエンドに位置していると検出し、この検出結果を制御手段79に出力する。
図10は、前記位置検出手段75の正面図である。この図と図9とに示すように、前記位置検出手段75は、前記近接センサ76を備える他、周縁部に突部77aが回転方向に並んでいる回転体77を備えて構成してある。
前記回転体77は、前記駆動スプロケット66に一体回転自在に支持されている。前記近接センサ76は、前記回転体77の周縁部に対向した配置で前記モータ支持体82に固定されている。駆動スプロケット66が駆動されて無端チェーン68を回動操作するに伴って回転体77が駆動スプロケット66と共に回転し、近接センサ76は、前記回転体77の回転に伴い、この回転体77の前記突部77aを間欠的に検出することによってパルス信号を発生する。
これにより、位置検出手段75は、近接センサ76と回転体77とによって駆動スプロケット66の回転数を検出してこの検出回転数を制御手段79に出力し、制御手段79に、検出回転数と、前記左端検出手段70による検出結果と、前記右端検出手段73による検出結果とを基に、ノズル50が左側のストロークエンドから右側のストロークエンドに向けて移送された際の位置と、ノズル50が右側のストロークエンドから左側のストロークエンドに向けて移送された際の位置とを検出させる。
前記制御手段79は、マイクロコンピュータを利用して構成してある。図14は、散布制御のフロー図である。図15は、右向き散布制御のフロー図である。図16は、左向き散布制御のフロー図である。これらの図に示すように、制御手段79は、前記各検出手段44,75,70,72による検出情報を基に前記移送機構43を操作する。
すなわち、制御手段79は、縦送り検出手段44による検出情報を基に苗縦送りが行われたか否かを判断し、苗縦送りが行われたと判断すると、左端検出手段70が検出状態にあるか、あるいは右端検出手段72が検出状態にあるかを判断する。制御手段79は、苗縦送りが行われたと判断し、かつ左端検出手段70が検出状態にあると判断した場合、右向き散布制御を行う。制御手段79は、苗縦送りが行われたと判断し、かつ右端検出手段72が検出状態にあると判断した場合、左向き散布制御を行う。
図15と図4とに示すように、制御手段79は、右向き散布制御を行うに当たり、ノズル50の左側のストロークエンドを右向き散布の始動位置RSと設定し、この始動位置RSからノズル50の右側のストロークエンドに向けて設定距離D1を離れた位置を右向き散布の設定増速位置Zとして設定し、ノズル50の右側のストロークエンドを右向き散布の停止位置STと設定し、この停止位置STから前記始動位置RSに向けて設定距離D2を離れた位置を右向き散布の設定減速位置Yとして設定する。制御手段79は、右向き散布制御において、ノズル50が始動位置RSから設定増速位置Zに至るまでのノズル50の移動速度と、ノズル50が設定減速位置Yから停止位置STに至るまでのノズル50の移動速度とが、ノズル50が設定増速位置Zから設定減速位置Yに至る際のノズル50の移動速度よりも低速なるよう移送機構43を不等速駆動させる。
すなわち、制御手段79は、始動位置RSと設定増速位置Zと設定減速位置Yと停止位置STとを設定すると、ノズル50を始動位置RSから序盤供給調整速度で移動させるよう、電動モータMを前記序盤供給調整速度に対応した低速で正回転方向に駆動する。制御手段79は、位置検出手段75による検出情報を基にノズル50が設定増速位置Zに至ったか否かを判断し、ノズル50が設定増速位置Zに至ったと判断するまで(設定増速位置Zに至っていないと判断している間)、ノズル50を序盤供給調整速度で移送させるよう、電動モータMを前記低速で正回転方向に駆動する。制御手段79は、ノズル50が設定増速位置Zに至ったと判断すると、ノズル50を序盤供給調整速度よりも高速の通常速度で移送させるよう、電動モータMを前記通常速度に対応した高速に増速してこの高速で正回転方向に駆動する。制御手段79は、位置検出手段75による検出情報を基にノズル50が設定減速位置Yに至ったか否かを判断し、ノズル50が設定減速位置Yに至ったと判断するまで(設定減速位置Yに至っていないと判断している間)、ノズル50を前記通常速度で移送させるよう、電動モータMを前記高速で正回転方向に駆動する。制御手段79は、ノズル50が設定減速位置Yに至ったと判断すると、ノズル50を前記通常速度よりも低速で、かつ前記序盤供給調整速度と同速度の終盤供給調整速度で移送させるよう、電動モータMを前記終盤供給調整速度に対応した低速に減速してこの低速で正回転方向に駆動する。制御手段79は、右端検出手段72の検出情報を基にノズル50が停止位置STに至ったか否かを判断し、停止位置STに至ったと判断するまで(停止位置STに至っていないと判断している間)、電動モータMを前記終盤供給調整速度に対応した低速で正回転方向に駆動する。制御手段79は、右端検出手段72の検出情報を基にノズル50が停止位置STに至ったと判断すると、ノズル50が停止位置ST(右側のストロークエンド)に停止するよう電動モータMを停止操作する。
図16と図4とに示すように、制御手段79は、左向き散布制御を行うに当たり、ノズル50の右側のストロークエンドを左向き散布の始動位置LSと設定し、この始動位置LSからノズル50の左側のストロークエンドに向けて設定距離D1を離れた位置を左向き散布の設定増速位置Zとして設定し、ノズル50の左側のストロークエンドを左向き散布の停止位置STと設定し、この停止位置STから前記始動位置LSに向けて設定距離D2を離れた位置を左向き散布の設定減速位置Yとして設定する。制御手段79は、左向き散布制御において、ノズル50が始動位置LSから設定増速位置Zに至るまでのノズル50の移動速度と、ノズル50が設定減速位置Yから停止位置STに至るまでのノズル50の移動速度とが、ノズル50が設定増速位置Zから設定減速位置Yに至る際のノズル50の移動速度よりも低速なるよう移送機構43を不等速駆動させる。
すなわち、制御手段79は、始動位置LSと設定増速位置Zと設定減速位置Yと停止位置STとを設定すると、ノズル50を始動位置LSから序盤供給調整速度で移送させるよう、電動モータMを前記序盤供給調整速度に対応した低速で逆回転方向に駆動操作する。制御手段79は、位置検出手段75による検出情報を基にノズル50が設定増速位置Zに至ったか否かを判断し、ノズル50が設定増速位置Zに至ったと判断するまで(設定増速位置Zに至っていないと判断している間)、ノズル50を序盤供給調整速度で移送させるよう電動モータMを前記低速で逆回転方向に駆動する。制御手段79は、ノズル50が設定増速位置Zに至ったと判断すると、ノズル50を序盤供給調整速度よりも高速の通常速度で移動させるよう、電動モータMを前記通常速度に対応した高速に増速してこの高速で正回転方向に駆動する。制御手段79は、位置検出手段75による検出情報を基にノズル50が設定減速位置Yに至ったか否かを判断し、ノズル50が設定減速位置Yに至ったと判断するまで(設定減速位置Yに至っていないと判断している間)、ノズル50を前記通常速度で移送させるよう電動モータMを前記高速で逆回転方向に駆動する。制御手段79は、ノズル50が設定減速位置Yに至ったと判断すると、ノズル50を前記通常速度よりも低速で、かつ前記序盤供給調整速度と同速度の終盤供給調整速度で移動させるよう、電動モータMを前記終盤供給調整速度に対応した低速に減速してこの低速で逆回転方向に駆動する。制御手段79は、左端検出手段70の検出情報を基にノズル50が停止位置STに至ったか否かを判断し、停止位置STに至ったと判断するまで(停止位置STに至っていないと判断している間)、電動モータMを前記終盤供給調整速度に対応した低速で逆回転方向に駆動する。制御手段79は、左端検出手段70の検出情報を基にノズル50が停止位置STに至ったと判断すると、ノズル50が停止位置ST(左側のストロークエンド)に停止するよう電動モータMを停止操作する。
始動位置LS,RSから設定増速位置Zまでの設定距離D1としては、ノズル50の移送開始後に薬剤のノズル50からの落下が始まることに起因して始動位置LS,RSの付近に発生する薬剤供給もれを抑制できるよう、ノズル50を通常速度よりも低速の序盤供給調整速度で始動位置LS,RSから移送させるのに必要な距離を設定する。停止位置STから設定減速位置Yまでの設定距離D2としては、ノズル50の停止後に薬剤がノズル50から落下することに起因して停止位置STの付近に発生する薬剤過剰供給を抑制できるよう、ノズル50を通常速度よりも低速の終盤供給調整速度で設定減速位置Yから移送させるのに必要な距離を設定する。
これにより、流動物散布装置1は、次の如くマット状苗Aに薬剤供給する。
すなわち、苗載せ台22が前記横送り機構27による横移動操作の左右のストロークエンドに到達して苗縦送りベルト30による苗縦送りが行われると、これを縦送り検出手段44によって検出する。すると、この縦送り検出手段44と左端検出手段70と右端検出手段72との検出情報を基に作動した制御手段79によって電動モータMを駆動操作して移送機構43を作動させ、移送機構43の回動する無端チェーン68によって散布装置本体42を散布作動させながらガイドレール41に沿わせて移動させる。これにより、苗載せ台22が先の苗縦送りを行われてから次の横移動のストロークエンドに到達して苗縦送りが行われるまでの間に、ノズル50を苗載せ台22に対して左右のストロークエンドの一方から他方に移送し、タンク48から繰り出された薬剤をノズル50により、苗載せ台22の各苗載置部22aに載置されているマット状苗Aの苗植付け機構23による苗取り出しが行われる下端部よりも苗載せ台上端側に位置する部位にマット状苗Aの横方向での一端側から他端側に向けて落下させて供給する。
すなわち、苗載せ台22が前記横送り機構27による横移動操作の左右のストロークエンドに到達して苗縦送りベルト30による苗縦送りが行われると、これを縦送り検出手段44によって検出する。すると、この縦送り検出手段44と左端検出手段70と右端検出手段72との検出情報を基に作動した制御手段79によって電動モータMを駆動操作して移送機構43を作動させ、移送機構43の回動する無端チェーン68によって散布装置本体42を散布作動させながらガイドレール41に沿わせて移動させる。これにより、苗載せ台22が先の苗縦送りを行われてから次の横移動のストロークエンドに到達して苗縦送りが行われるまでの間に、ノズル50を苗載せ台22に対して左右のストロークエンドの一方から他方に移送し、タンク48から繰り出された薬剤をノズル50により、苗載せ台22の各苗載置部22aに載置されているマット状苗Aの苗植付け機構23による苗取り出しが行われる下端部よりも苗載せ台上端側に位置する部位にマット状苗Aの横方向での一端側から他端側に向けて落下させて供給する。
そして、縦送り検出手段44と位置検出手段75と左端検出手段70と右端検出手段72との検出情報を基にした制御手段79の操作による移送機構43の不等速駆動により、ノズル50が始動位置LS,RSから設定増速位置Zまでは通常速度よりも低速の序盤供給調整速度で移動し、設定増速位置Zから設定減速位置Yまでは通常速度で移動し、設定減速位置Yから停止位置STまでは通常速度よりも低速の終盤供給調整速度で移動する。これにより、苗載せ台22がこれの左右のストロークエンドの一方から他方に至る間に、ノズル50がこれの左右のストロークエンドの一方から他方に移動して各苗載置部22aのマット状苗Aに対する薬剤供給を完了する。しかも、薬剤のノズル50からの落下が始まるまでにおけるノズル50の始動位置LS,RSからの移動距離が短くて始動位置付近の薬剤供給もれが発生しにくい状態で、かつノズル50が停止位置STに到着した後にノズル50から落下する薬剤が少なくて停止位置付近の薬剤過剰供給が発生しにくい状態で薬剤供給する。
図17は、別の実施構造を有した移送機構43を備えた流動物散布装置1の後面図である。この図に示すように、この流動物散布装置1の移送機構43は、ガイドレール41に沿った送りネジ軸85と、この送りネジ軸85の一端部にギヤ連動機構86を介して出力軸65が連動している電動モータMとを備え構成してある。
送りネジ軸85は、前記ノズル50と前記繰り出し機構46と前記タンク48とを支持する支持部材87が備えるメネジ部88に螺合している。
これにより、移送機構43は、電動モータMが正回転方向に駆動されることにより、この電動モータMによってギヤ連動機構86を介して送りネジ軸85を正回転方向に駆動し、この送りネジ軸85によって支持部材87をガイドレール41に沿わせて移動操作し、これによってノズル50を繰り出し機構46とタンク48と共に苗載せ台22に対してこれの横方向での一端側から他端側に移送する。
移送機構43は、電動モータMが逆回転方向に駆動されることにより、この電動モータMによってギヤ連動機構86を介して送りネジ軸85を逆回転方向に駆動し、この送りネジ軸85によって支持部材87をガイドレール41に沿わせて移動操作し、これによってノズル50を繰り出し機構46とタンク48と共に苗載せ台22に対してこれの横方向での他端側から一端側に移送する。
上記した実施例の流動物散布装置1に替え、肥料をマット状苗Aに供給する構成を備えた流動物散布装置にも、肥料や種子を圃場に直接に供給する構成を備えた流動物散布装置にも本発明は適用できる。従って、薬剤、肥料、種子などを総称して供給対象物の流動物と呼称し、マット状苗A、圃場などを総称して供給対象箇所Aと呼称する。
42 散布装置本体
43 移送機構
45 制御部
46 繰り出し機構
48 タンク
50 ノズル
85 送りネジ軸
87 支持部材
A 供給対象箇所
LS,RS 始動位置
Z 設定増速位置
Y 設定減速位置
ST 停止位置
43 移送機構
45 制御部
46 繰り出し機構
48 タンク
50 ノズル
85 送りネジ軸
87 支持部材
A 供給対象箇所
LS,RS 始動位置
Z 設定増速位置
Y 設定減速位置
ST 停止位置
Claims (3)
- 供給対象物の流動物がタンクから繰り出し機構によって供給されるノズルを、移送機構によって自走車体横方向に往復移動させて、前記ノズルから流動物を供給対象箇所に落下供給する散布装置本体と、前記移送機構を操作する制御部とを備えた流動物散布装置であって、
前記ノズルが始動位置から設定距離を離れた設定増速位置に至るまでの前記ノズルの移動速度が、前記ノズルが前記設定増速位置に至った後の前記ノズルの移動速度よりも低速になるよう、前記制御部が前記移送機構を不等速駆動させるよう構成してある流動物散布装置。 - 供給対象物の流動物がタンクから繰り出し機構によって供給されるノズルを、移送機構によって自走車体横方向に往復移送させて、前記ノズルから流動物を供給対象箇所に落下供給する散布装置本体と、前記移送機構を操作する制御部とを備えた流動物散布装置であって、
前記ノズルが停止位置から移動方向上手側に設定距離を離れた設定減速位置から前記停止位置に至るまでの前記ノズルの移動速度が、前記ノズルが前記設定減速位置に至るまでの前記ノズルの移動速度よりも低速になるよう、前記制御部が前記移送機構を不等速駆動させるよう構成してある流動物散布装置。 - 前記ノズルの支持部材に螺合した送りネジ軸を正回転及び逆回転駆動自在に備えて前記移送機構を構成してある請求項1又は2記載の流動物散布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007187181A JP2009022184A (ja) | 2007-07-18 | 2007-07-18 | 流動物散布装置 |
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JP2007187181A JP2009022184A (ja) | 2007-07-18 | 2007-07-18 | 流動物散布装置 |
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JP2009022184A true JP2009022184A (ja) | 2009-02-05 |
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JP (1) | JP2009022184A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013128445A (ja) * | 2011-12-21 | 2013-07-04 | Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd | 乗用田植機 |
-
2007
- 2007-07-18 JP JP2007187181A patent/JP2009022184A/ja active Pending
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