JP2009021747A - バンドパス・フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】外部負荷との間でインピーダンス整合を行うことが可能なインピーダンス整合回路を兼ねたバンドパス・フィルタを提供する。
【解決手段】基本波が入力される入力端16a及び外部負荷28に接続される出力端16bを有するコプレーナ線路16と、コプレーナ線路を挟んで互い違いに設けられた複数のオープンスタブ20と、入力端側に設けられた薄膜キャパシタ26とを備える。薄膜キャパシタの最も近くに配置されている主オープンスタブ22の長さは、基本波の波長の1/4〜3/4までの間にあり、残りの副オープンスタブ24a,24bは、主オープンスタブより長さが短く、かつ、それぞれが相俟って外部負荷に対するインピーダンス整合回路として機能する。
【選択図】図1

Description

この発明は、外部負荷に対するインピーダンス整合回路を備えたバンドパス・フィルタに関する。
高周波用のモノリシックマイクロ波集積回路は、基本波の周波数が高くなるにつれて、集中定数素子を用いた回路構成をとることが難しくなってくる。そこで、基本波が準ミリ波帯よりも高い周波数となった場合には、分布定数素子を用いた回路構成とすることが一般的に行われる。
分布定数回路を用いたモノリシックマイクロ波集積回路の構成要素として、ローパス・フィルタや、バンドパス・フィルタなどの各種のフィルタ素子がしばしば用いられる。これらのフィルタ素子に関しては、従来から数多くの技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されている技術は、マイクロストリップ線路を用いたローパス・フィルタに関するものである。このローパス・フィルタは、マイクロストリップ線路の延在方向に関して、互い違いにオープンスタブを配置することを特徴としている。
特許文献1のローパス・フィルタでは、このようにオープンスタブを配置することにより、オープンスタブをマイクロストリップ線路の片側にだけ配置した場合に比較して、オープンスタブ間の距離を大きくすることができる。その結果として、オープンスタブ間で生じる結合が抑制される。これにより、特許文献1のローパス・フィルタは、従来よりも幅広い周波数範囲で、より良好なフィルタ特性を発揮することができる。
特開2002−185210号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたローパス・フィルタは、所定の周波数帯域を選択して通過させるためのフィルタとしての機能しか有していなかった。そのため、例えば、モノリシックマイクロ波集積回路に設けられた外部負荷、例えば電界効果トランジスタ(以下、FET(Field−effect Transistor)と称する。)とフィルタとを接続するに当たっては、マイクロストリップ線路の特性インピーダンスとFETとの入力インピーダンスとを整合させるためのインピーダンス整合回路を、別体として設けねばならなかった。
この発明は、上述のような技術的背景の下でなされたものである。従って、この発明の目的は、外部負荷との間でインピーダンス整合を行うことが可能なインピーダンス整合回路を兼ねたバンドパス・フィルタを提供することにある。
この発明は、上述した目的の達成を図るために、以下のように構成している。
この発明のバンドパス・フィルタは、基本波が入力される入力端及び外部負荷に接続される出力端を有するグランデッド・コプレーナ線路と、グランデッド・コプレーナ線路を挟んで互い違いに設けられた複数のオープンスタブと、グランデッド・コプレーナ線路の入力端側に設けられた薄膜キャパシタとを備えている。これら複数のオープンスタブの内、薄膜キャパシタの最も近くに配置されている1本のオープンスタブを主オープンスタブとするとき、主オープンスタブの長さは、基本波の波長の1/4〜3/4までの間にある。さらに、これら複数のオープンスタブの内、残りのオープンスタブをそれぞれ副オープンスタブとするとき、これら副オープンスタブは、主オープンスタブより長さが短く、かつ、それぞれが相俟って外部負荷に対するインピーダンス整合回路として機能する。
また、この発明のバンドパス・フィルタにおいて、副オープンスタブの本数を2本とすることが好ましい。
この発明のバンドパス・フィルタは、主オープンスタブと複数の副オープンスタブとを備えており、これらによって、連立チェビシェフ型のバンドパス・フィルタが構成される。さらに、入力端側に設けた薄膜キャパシタにより、基本波に含まれる不用な低周波数成分を除去することができる。これらの結果、オープンスタブを1本のみ設けたフィルタに比較して、通過周波数帯域の幅が狭い良好なフィルタ特性を有するバンドパス・フィルタが得られる。
さらに、接続されるべき外部負荷のインピーダンスと整合するインピーダンスを有するように、予め、それぞれが所定の寸法に設定された複数の副オープンスタブを、主オープンスタブと外部負荷との間に配置することにより、これらの副オープンスタブを外部負荷に対するインピーダンス整合回路として機能させることができる。
この発明は、上述のように構成している。従って、この発明においては、外部負荷との間でインピーダンス整合を行うことが可能なインピーダンス整合回路を兼ねたバンドパス・フィルタを提供することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図は、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係について、この発明が理解できる程度に概略的に示したものにすぎない。また、以下、この発明の好適な構成例について説明するが、各構成要素の材質及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は、以下の実施の形態に何ら限定されない。また、各図において、共通する構成要素には同符号を付し、その説明を省略することもある。
図1は、この実施の形態のバンドパス・フィルタの平面図である。図2は、薄膜キャパシタの断面図である。
(構造)
この実施の形態のバンドパス・フィルタ10は、基板12の第1主面12a側に設けられた高周波回路14に形成されている。高周波回路14は、グランデッド・コプレーナ線路16と、グランドパターン18とを含んでいる。
ここで、グランドパターン18は、好ましくはグランデッド・コプレーナ線路16が形成されている領域を除いた第1主面12aの全面に形成されているのがよい。このグランドパターン18は、所定の箇所(図示せず)において、電気的に接地されている。
一方、グランデッド・コプレーナ線路16は、第1主面12aのグランドパターン18が設けられていない帯状の領域、つまり第1主面12aが露出した領域に、ライン状に形成されているのが好ましい。
この実施の形態のバンドパス・フィルタ10は、好ましくは、オープンスタブ20と、薄膜キャパシタ26とを含んでおり、かつ外部負荷としてのFET28に接続されている。
薄膜キャパシタ26は、グランデッド・コプレーナ線路16における基本波の入力端16a側に設けられている。薄膜キャパシタ26は、(1)グランデッド・コプレーナ線路16に入力される基本波の中から低周波数成分を除去する機能、及び、(2)FET28のゲート(図示せず)に印加される直流成分が入力端16aから外部に流れることを防ぐ機能を有している。薄膜キャパシタ26は、誘電体層を導電層で挟んだ構成となっており、例えば、図2に示す断面図のように、第1金属層26aと第2金属層26bとを層間絶縁膜26cを介して対向配置させることにより構成されるキャパシタを備えた構造を有している。
FET28は、グランデッド・コプレーナ線路16における基本波の出力端16bに接続されている。FET28は、グランデッド・コプレーナ線路16における外部負荷として機能する。グランデッド・コプレーナ線路16の出力端16bは、FET28のドレイン(図示せず)に接続される。
オープンスタブ20は、薄膜キャパシタ26とFET28との間のグランデッド・コプレーナ線路16に設けられている。
オープンスタブ20は、1本の主オープンスタブ22と、2本の副オープンスタブ24a及び24bとを備えている。以下、主オープンスタブ22を「主スタブ22」と、また、2本の副オープンスタブ24a及び24bを「第1副スタブ24a」及び「第2副スタブ24b」と略称する。また、以降、主スタブ22及び第1及び第2副スタブ24a及び24bを総称する場合には、単にオープンスタブ20と称する。
これらのオープンスタブ20の主スタブ22と第1及び第2副スタブ24a及び24bは、グランデッド・コプレーナ線路16を挟んで互い違いに配置されている。
つまり、主スタブ22と第2副スタブ24bとは、グランデッド・コプレーナ線路16に接続されていて、当該線路16の一方側、すなわち、基本波の伝播方向(入力端16a→出力端16bに向かう方向)の左側に配置されている。第1副スタブ24aは、主オープンスタブ20と第2副スタブ24bとの間のグランデッド・コプレーナ線路16に接続されていて、当該線路16の他方側、すなわち、基本波の伝播方向の右側に配置されている。
これらの3本のオープンスタブ20は、いずれも、グランデッド・コプレーナ線路16に対して直角をなして延在している。
このグランデッド・コプレーナ線路16に沿った方向の各スタブ間の配置間隔を、次の通りとする。すなわち、主スタブ22と第1副スタブ24aとの間の間隔をD1、第1副スタブ24aと第2副スタブ24bとの間の間隔をD2、主スタブ22と第2副スタブ24bとの間の間隔をD3、及び薄膜キャパシタ26と主スタブ22との間の距離をD4とする。
主スタブ22は、基本波の遮断周波数の中心値を決める機能を有しており、その長さLは、基本波の波長をλとしたとき、λの1/4〜3/4の範囲の長さとされている。主スタブ22は、グランデッド・コプレーナ線路16において、薄膜キャパシタ26の最も近くに配置されている。つまり、主スタブ22は、薄膜キャパシタ26と出力端16bとの間のグランデッド・コプレーナ線路16に接続されていて、3本のオープンスタブ20の中で最も薄膜キャパシタ26側に配置されている。
主スタブ22は、接続部32を介してグランデッド・コプレーナ線路16に接続されている。この接続部32はグランデッド・コプレーナ線路16の形成材料と同じ導電性材料で形成されていて、グランデッド・コプレーナ線路16の幅W(図1)を狭くしたものである。接続部32は、グランデッド・コプレーナ線路16を伝播する基本波に対する外乱を抑えるために、グランデッド・コプレーナ線路16の特性インピーダンスの2倍以上のインピーダンスとされている。
第1及び第2副スタブ24a及び24bは、主スタブ22と協働して連立チェビシェフフィルタの構成要素として機能する。さらに、第1及び第2副スタブ24a及び24bは、グランデッド・コプレーナ線路16とFET28との間のインピーダンス整合回路30としても機能する。
第1及び第2副スタブ24a及び24bは、グランデッド・コプレーナ線路16において、主スタブ22よりも薄膜キャパシタ26から離間した位置に配置されている。
第1及び第2副スタブ24a及び24bのそれぞれの長さL及びLは、後述するように、連立チェビシェフフィルタを構成するために必要な条件と、インピーダンス整合回路として必要な条件の双方を満たすように設定されている。この例では、第1及び第2副スタブ24a及び24bのそれぞれの長さL及びLは、基本波の波長λを用いて、L(24a):λ/4〜3λ/4λ、及びL(24b):0〜λ/4と設定されている。
主スタブ22の場合と同様に、第1及び第2副スタブ24a及び24bも、接続部34a及び34bを介してグランデッド・コプレーナ線路16に接続されている。この接続部34a及び34bは、主スタブ22の場合と同様に、グランデッド・コプレーナ線路16の形成材料と同じ導電性材料で形成されていて、グランデッド・コプレーナ線路16の幅Wを狭くしたものである。接続部34a及び34bは、グランデッド・コプレーナ線路16を伝播する基本波に対する外乱を抑えるために、グランデッド・コプレーナ導波路16の特性インピーダンスよりも十分に高いインピーダンスとされている。
ここで、バンドパス・フィルタ10の具体的な数値の一例を示す。
今、高周波回路14が以下に列記する特性を示すものとする。
(1)基本波の周波数が60GHzである。
(2)グランデッド・コプレーナ導波路16の特性インピーダンスが50Ωである。
(3)FET28の入力インピーダンスが(9.5−j15.4)Ωである。
(4)薄膜キャパシタ26の容量が43fFである。
高周波回路14が上述のような特性を有するとき、主スタブ22の長さLは1115μm、及び第1及び第2副スタブ24a及び24bの長さL及びLはそれぞれ965μm(L)及び240μm(L)とする。ここで、薄膜キャパシタ26と主スタブ22との間の距離D4は15μmとする。また、主スタブ22と第1副スタブ24aとの間の距離D1は255μmとする。また、第1副スタブ24aと第2副スタブ24bとの間の距離D2は、15μmとする。従って、主スタブ22と第2副スタブ24bとの間の距離D3は、270μmとなる。
バンドパス・フィルタ10をこのような寸法に設計することにより、このバンドパス・フィルタ10は、通過周波数帯域の中心周波数が60GHzであり、利得帯域幅が7GHzとなる。ここで、「利得帯域幅」とは、利得が最大値から1dB減少する周波数範囲であり、利得帯域幅が狭いほど、バンドパス・フィルタとしてのフィルタ特性が良好であることを意味する。なお、バンドパス・フィルタ10のフィルタ特性が優れていることについては後述する。
また、第1及び第2副スタブ24a及び24bがインピーダンス整合回路30として機能することにより、出力端16bからの出力インピーダンスをFET28の入力インピーダンスと等しくすることができる。
(オープンスタブの寸法)
この実施の形態のバンドパス・フィルタ10は、連立チェビシェフ型フィルタとして機能するとともに、第1及び第2副スタブ24a及び24bがインピーダンス整合回路として機能する。
従って、オープンスタブ22,24a及び24bは、連立チェビシェフフィルタとしての条件及びインピーダンス整合回路としての条件の両条件を満たすように設計される必要がある。
バンドパス・フィルタ10を連立チェビシェフフィルタとして機能させるために満たす必要があるオープンスタブ20の寸法条件は、下記式(1)及び式(2)で与えられる。
λ/4<L<3λ/4・・・(1)
λ/4<L<3λ/4、かつ、L<L・・・(2)
ここで、Lは、主スタブ22の長さを表す。また、Lは、第1副スタブ24aの長さを表す。主スタブ22及び第1副スタブ24aの長さを、この範囲の値とすることにより、通過周波数帯域を中心に、低域側及び高域側に遮断周波数帯域が生じる。例えば、通過周波数帯域の中心周波数を60GHzとした場合、主オープンスタブの長さを約1115μmとし、及び第1副スタブ24aの長さを950μmとすると、30GHzおよび35GHz付近に遮断周波数のピークが生じる。なお、第2副スタブ24bの長さLは、外部負荷との間のインピーダンス整合を勘案して、設計に応じて適当な値を選択できる。
また、バンドパス・フィルタ10に接続されるFET28のインピーダンスは予めわかっているので、経験によれば、第1及び第2副スタブ24a及び24bをインピーダンス整合回路30として機能させるために満たす必要がある寸法条件は、下記式(2)及び式(3)で与えられる。
λ/4<L<3λ/4、かつ、L<L・・・(2)
0<L<λ/4・・・(3)
及びLをこれらの値とすることにより、第1及び第2副スタブ24a及び24bはインピーダンス整合回路30として機能し、グランデッド・コプレーナ線路16の特性インピーダンスを、FET28の入力インピーダンスと整合させることができる。
第1及び第2副スタブ24a及び24bの長さは、上述の式(1)〜式(3)を勘案して決定する必要がある。
ここで、主スタブ22の長さLを1000μm(通過周波数帯域の中心波長が2000μm)とし、及び、整合すべき特性インピーダンスを50Ωとした場合について考える。詳細な計算は省略するが、この場合、上述の式(1)〜式(3)より、第1副スタブ24aが取り得る長さの範囲は、250〜750μmであることがわかる。また、第2副スタブ24bが取り得る長さの範囲は、0〜250μmであることがわかる。
(動作)
以下、図3及び図4を参照してこの発明のバンドパス・フィルタの動作について説明する。
図3は、バンドパス・フィルタ10のフィルタ特性を説明するためのフィルタ特性図である。図3の縦軸は、利得(単位:dB)を表し、横軸は、基本波の周波数(単位:GHz)を表す。また、図3中の実線は、この発明のバンドパス・フィルタ10の特性を示すグラフであり、及び破線は、比較例として用いたインピーダンス整合回路の特性を示すグラフである。
図3において、用いたバンドパス・フィルタ10は、(構造)の項で説明した寸法を有するものを用いている。
また、比較例としては、図4に示したような、バンドパス・フィルタ無しのインピーダンス整合回路50を用いている。つまり、インピーダンス整合回路50は、言わば、主スタブ22に対応するオープンスタブを有しておらず、バンドパス・フィルタ機能を有していない。
すなわち、インピーダンス整合回路50は、グランデッド・コプレーナ線路16に、長さが15μmのオープンスタブ52と長さが55μmのオープンスタブ54とが、45μmの間隔を隔てて互い違いに接続されている。なお、薄膜キャパシタ26とオープンスタブ52との距離は240μmとする。
図3から明らかなように、バンドパス・フィルタ10(実線)では、60GHzを中心として、利得帯域幅が約7GHzである。一方、バンドパス・フィルタ無しのインピーダンス整合回路50では、利得帯域幅が約20GHzに達する。
このことから、この発明のバンドパス・フィルタ10は、比較例のインピーダンス整合回路50よりも良好なフィルタ特性を有していることがわかる。
また、バンドパス・フィルタ10は、第1及び第2副スタブ24a及び24bからなるインピーダンス整合回路30の機能により、グランデッド・コプレーナ線路16の特性インピーダンスがFET28の入力インピーダンスに整合されている。それに対し、比較例のインピーダンス整合回路50は、インピーダンス整合を行うことはできるものの、バンドパス・フィルタ機能を備えていないので、別回路として、バンドパス・フィルタを設ける必要がある。
ここで、バンドパス・フィルタ10とインピーダンス整合回路50のグランデッド・コプレーナ線路16に沿った寸法は、ほぼ同等である。つまり、比較例のインピーダンス整合回路50は、バンドパス・フィルタを別途設ける必要がある点において、実施例のバンドパス・フィルタ10よりもサイズが大きくなってしまう。
このように、この実施の形態のバンドパス・フィルタ10は、フィルタ特性に優れているとともに、外部負荷との間でインピーダンス整合を行うことができる。
また、この実施の形態のバンドパス・フィルタ10は、オープンスタブ20をグランデッド・コプレーナ線路16に互い違いに接続している。その結果、オープンスタブ20をグランデッド・コプレーナ線路16の片側にのみ接続した場合に比較して、バンドパス・フィルタ10の寸法を小さくすることができる。
(変形例等)
この実施の形態においては、第1及び第2副スタブ24a及び24bが2本の場合について説明した。このように、バンドパス・フィルタを構成するオープンスタブ20の総本数を3本とすることにより、実用上十分なフィルタ特性を得ることができる。
ただし、オープンスタブ20の総本数は3本には限定されない。(1)オープンスタブ20をグランデッド・コプレーナ線路16に互い違いに接続すること、及び、(2)副オープンスタブの長さが上述のインピーダンス整合条件を満たしていること、の2条件を満足すれば、オープンスタブ20の本数を4本以上とすることも可能である。このようにすることにより、連立チェビシェフフィルタとしてのバンドパス・フィルタの次数を増加させることができ、より利得帯域幅の狭いフィルタを得ることができる。例えば、全長が約1350μmの副オープンスタブを追加した場合、25GHz付近にピークが追加されて、より急峻なフィルタ特性を有するバンドパス・フィルタが得られる。
また、この実施の形態においては、グランデッド・コプレーナ線路16に薄膜キャパシタ26を設けた場合について説明した。しかし、バンドパス・フィルタ10をローパス・フィルタとして用いる場合には、この薄膜キャパシタ26を省略してもよい。
また、この実施の形態においては、外部負荷としてFET28を用いた場合について説明した。しかし外部負荷は、FETには限定されない。例えば、外部負荷としては、バイポーラジャンクショントランジスタや縦型MOS等を用いることができる。
バンドパス・フィルタの平面図である。 バンドパス・フィルタに用いられる薄膜キャパシタの断面図である。 バンドパス・フィルタのフィルタ特性を示す図である。 比較例のインピーダンス整合回路の平面図である。
符号の説明
10 バンドパス・フィルタ
12 基板
12a 第1主面
14 高周波回路
16 グランデッド・コプレーナ線路
16a 入力端
16b 出力端
18 グランドパターン
20,52,54 オープンスタブ
22 主オープンスタブ
24a 第1副オープンスタブ
24b 第2副オープンスタブ
26 薄膜キャパシタ
26a 第1金属層
26b 第2金属層
26c 層間絶縁膜
28 FET
30,50 インピーダンス整合回路
32,34a,34b 接続部

Claims (2)

  1. 基本波が入力される入力端及び外部負荷に接続される出力端を有するグランデッド・コプレーナ線路と、
    該グランデッド・コプレーナ線路を挟んで互い違いに設けられた複数のオープンスタブと、
    前記グランデッド・コプレーナ線路の前記入力端側に設けられた薄膜キャパシタとを備えており、
    前記複数のオープンスタブの内、前記薄膜キャパシタの最も近くに配置されている1本のオープンスタブを主オープンスタブとするとき、該主オープンスタブの長さは、前記基本波の波長の1/4〜3/4までの間にあり、
    前記複数のオープンスタブの内、残りのオープンスタブをそれぞれ副オープンスタブとするとき、これら副オープンスタブは、前記主オープンスタブより長さが短く、かつ、それぞれが相俟って前記外部負荷に対するインピーダンス整合回路として機能することを特徴とするバンドパス・フィルタ。
  2. 前記副オープンスタブの本数を2本とすることを特徴とする請求項1に記載のバンドパス・フィルタ。
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