JP2009020680A - 車載光ビーコン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ビーコン領域に複数台の車両が存在する場合のアップリンクの衝突を回避し、ダウンリンク情報を確実に取得できるようにする。
【解決手段】車載ビーコン1は路上ビーコン4からダウンリンクされるダウンリンク情報を受信し保存する。領域進入検知部12はダウンリンクを受信して光ビーコン領域へ進入したことを検知する。車両ID判別部13は、光ビーコン領域への自車両進入が検知された時に、ダウンリンクの受信を継続しつつ、ダウンリンク情報内の他車両の車両IDの有無を判断する。情報記憶部14は車両ID判別部13でダウンリンク情報内に他車両の車両IDを検知した場合に、他車両向けダウンリンク情報を最終フレームまで保存する。最終フレームの受信完了までアップリンク開始を待つため、ウェイト期間設定部17を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載光ビーコン装置に関し、特に、同一の光ビーコン領域内に存在する複数の車両からのアップリンク同士が衝突して通信エラーを生じるのを防止するのに好適な車載光ビーコン装置に関する。
路上に設置された光ビーコンを用いて車載のナビゲーション装置に渋滞情報や交通規制情報を送信するVICS(車両情報通信システム)サービスが知られている。近年は、警察庁が推進しているDSSS(安全運転支援システム)にも光ビーコン装置の適用が検討されている。
光ビーコン装置は路上に設置された光ビーコン装置と車載光ビーコン装置との間で光による双方向通信によってデータのやり取りを行う。例えば、車載光ビーコン装置から車両識別番号(以下、「車両ID」という)を路上の光ビーコン装置に送信すると、路上の光ビーコン装置から渋滞情報等の一般情報の他に旅行時間等の付加情報が送信され、車載光ビーコン装置ではナビゲーション装置の画面等に、受信した情報を表示させることができる。
路上の光ビーコン装置からのデータ送信をダウンリンクといい、ダウンリンクに含まれる情報をダウンリンク情報という。一方、車載光ビーコン装置から路上の光ビーコン装置へのデータ送信をアップリンクという。なお、渋滞情報等の一般情報はアップリンクの有無にかかわらずダウンリンクにより送信される。
アップリンクのサイクルを変更したり、アップリンク時間の短縮により車載光ビーコン装置の負担を軽減して発光部の寿命を延長させるVICS車載光ビーコン装置が、特許第3150644号公報に記載されている。具体的には、間欠的に行われるアップリンクの間隔を、最初は密に、そして時間を経る毎に次第に長くして発光部の負担を軽くしている。このような間隔を変えたアップリンクにより車両が光ビーコン領域(ダウンリンク情報を受信可能な領域)に高速で進入しても、低速で進入しても路上の光ビーコン装置で確実に受信が可能となるようにしている。また、光ビーコン領域への進入速度に応じてアップリンクまでのウェイト期間、アップリンクのサイクル数、およびアップリンクの間隔のうちいずれか一つを制御している。また、アップリンク情報のデータ長に応じてアップリンクの回数や間隔を変更することも行われている。
特許第3150644号公報
従来の光ビーコンを用いたVICSは、四輪車のみを対象としたシステムであり、二輪車を含むすべての車両を対象としたシステムへの応用が検討される中で課題が顕在化してきた。まず、同一の光ビーコン領域内に複数の車両が存在する場合、各車両からのアップリンクタイミングが重なることにより、アップリンクのデータ同士が衝突して通信エラーを生じることがある。これは、光ビーコンがデジタル信号変復調方式であるASK(振幅偏移変調方式)を採用していることが原因の一つである。ASKではデジタルデータを光の強弱に変化(変調)させて伝送するので、信号が複数重ね合わされると、重なったデータがいずれも壊れてしまい、受信側ではどの送信信号も復調できなくなるからである。
また、単一の光ビーコン領域に複数車両が同時に存在することを想定していないことも課題である。図10は、アップリンク領域に複数台の二輪車が同時に存在している例を示す図である。同図において、路上に設置された光ビーコンの領域100は車線幅方向および長さ方向のいずれもが3.5mに設定されていて、この領域内では路上光ビーコン装置からダウンリンクされる情報を車載光ビーコン装置101で受信できる。一方、アップリンク領域102は前記領域100のうち車線上流側の一部に長さ1.6mの範囲で設定されている。図示のように、二輪車が集団走行している場合や交差点等で並んで待機している場合に3.5mの車線幅方向に設定された長さ1.6mの範囲に2台の二輪車103、104が存在することが往々にしてある。
また、複数の車載光ビーコン装置間で生じるアップリンクの衝突を回避することができないという課題がある。光ビーコンは指向性が強いため、すぐ隣を並走中の他車がアップリンク中であることを検知できない。したがって、有線LANや無線LAN等のネットワークでは一般的な、信号検知による衝突回避手法であるCSMA/CDやCSMA/CA等を採用できない。
さらに、アップリンクのデータ衝突による通信エラーが生じたためにアップリンクに対応したダウンリンクを受信できなかった各車両がデータの再送動作を行って、アップリンクに成功したとしても、ダウンリンクデータを受信しないうちに光ビーコン領域を車両が通り過ぎてしまうことが起こり得る。
本発明の目的は、上記課題を解消し、アップリンクの衝突を回避し、かつダウンリンク情報の取得漏れを低減することができる車載光ビーコン装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、路上光ビーコン装置からのダウンリンクに応答して自車両の車両IDを含むアップリンクを行い、該アップリンクに応じてダウンリンクされるダウンリンク情報を受信し、保存する車載光ビーコン装置において、光ビーコン領域への進入を検知したら、その時点で行われているダウンリンクの受信を継続しつつ、ダウンリンク情報内に他車両の車両IDが検知された場合には、該ダウンリンク情報の最終フレームまで受信し、保存するとともに、前記最終フレームの受信完了までアップリンク開始を待つように構成された点に第1の特徴がある。
また、本発明は、前記他車両の車両IDが検知されたダウンリンク情報の最終フレームを受信完了したとき、または受信したダウンリンク情報内に他車両の車両IDを検出しなかったときにランダムな長さのウェイト期間を設定し、該ウェイト期間中は継続して前記アップリンク開始を待つとともに、ダウンリンク情報の受信および保存を継続するように構成した点に第2の特徴がある。
また、本発明は、前記ウェイト期間中に他車両の車両IDが検知されなかった場合は、ウェイト期間が終了した時点でアップリンクを開始するように構成された点に第3の特徴がある。
また、本発明は、前記ウェイト期間中に受信したダウンリンク情報内に他車両の車両IDを検知したときにもダウンリンク情報の最終フレームまでの受信および保存を実行するように構成された点に第4の特徴がある。
また、本発明は、自車両向けダウンリンク情報の受信が途切れた場合は、受信が途切れるまでに受信して保存されている自車両向けのダウンリンク情報と、前記保存されている他車両向けのダウンリンク情報とを比較して、自車両向けダウンリンク情報のうち、途切れて受信できなかった部分を、前記保存されている他車両向けダウンリンク情報で補完可能かどうかを判定するように構成された点に第5の特徴がある。
また、本発明は、前記ウェイト期間が、ダウンリンク情報の最小送信時間以上であり、かつダウンリンク情報の最大送信時間の2倍未満である点に第6の特徴がある。
さらに、本発明は、前記ウェイト期間が、車載光ビーコン装置が搭載された車両の速度に応じて車速が低いほど最大長さを延長できるように長さが可変である点に第7の特徴がある。
上記第1〜6の特徴を有する発明によれば、光ビーコン領域に複数の車両が存在した場合、後から光ビーコン領域に進入した車両は、アップリンクを待ち、先行車両向けのダウンリンク情報を傍受する。したがって、複数の車両が光ビーコン領域に存在してもアップリンク同士が衝突するのを回避することができる。
第2の特徴を有する本発明によれば、ほぼ同時に光ビーコン領域に進入した他車とのアップリンクの衝突可能性を低減することができる。
第3の特徴を有する本発明によれば、他車が光ビーコン領域にいないと判断した場合は早期にアップリンクを開始できるので、アップリンクの衝突を回避しつつ、自車が光ビーコン領域を通過するまでの時間を有効に活用できる。
第4の特徴によれば、他車両に向けたダウンリンク情報を活用することができる。
第5の特徴によれば、光ビーコン領域通過中に自車のダウンリンク情報を受信しきれなかった場合でも、受信しきれなかった部分を他車へのダウンリンク情報で補完することができるので、車速が大きい場合でも確実にダウンリンク情報を取得することができる。
第6、7の特徴によれば、アップリンクの衝突を回避しつつ、車速が大きい場合でも、ウェイト期間中に自車が光ビーコン領域を通過することがないようにできる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図2は本発明の一実施形態に係る車載光ビーコン装置(以下、「車載ビーコン」という)のシステム構成図である。車載ビーコン1は、道路上に設置された光ビーコン装置(以下、「路上ビーコン」という)4へ赤外線による光ビーコン信号を送信(アップリンク)する発光器2と、路上ビーコンから送信(ダウンリンク)される赤外線の光ビーコン信号を受光する受光器3とを備える。発光器2は発光ダイオードからなり、受光器3はフォトセンサからなり、両者は車載光ビーコン装置のビーコンヘッド5を構成する。ビーコンヘッド5は、例えば自動二輪車の前部に配置されるメータに設置される。
車載ビーコン1は、さらに発光器2を駆動する発光ドライバ6、受光器3で受けた光ビーコン信号を増幅・復調する受信アンプ7、および送受信信号の変調処理をする信号処理部8を備える。信号処理部8は、CPUからなる制御部9からの送信データを符号化したり、受信アンプ7からの受信信号を復号化したりする機能を有する。また、所定フォーマットの光ビーコン信号を受信したとき、制御部9へ受信データを送信する。制御部9は送受信データの制御、演算等を行うとともに、信号処理部8より入力されたデータを表示データに処理して車載の表示装置10へ出力する。表示装置10は、ナビゲーション装置やETC装置の表示画面やインジケータまたはパイロットランプ等である。自動二輪車の場合は大型の画面は装着することが容易ではないので、インジケータやパイロットランプまたは音声読み上げ装置等を表示装置又は、その代替えとするのが好ましい。
上記構成の車載ビーコン1は、光ビーコン領域内で路上ビーコン4から常時実行されるダウンリンクから渋滞情報等の一般情報を取得できる。さらに、車両IDを含むアップリンク情報を路上ビーコン4にアップリンクし、このアップリンクに応答して路上ビーコン4からダウンリンクされる目的地までの旅行時間等の付加情報を取得することもできる。
路上ビーコン4からのダウンリンクと車載ビーコン1からのアップリンクについて説明する。一般情報はアップリンクの有無にかかわらず繰り返しダウンリンクされる。ダウンリンク情報は1〜80フレームの可変長データで構成され、1フレームは123バイトである。つまりダウンリンク情報の最小長さは1フレーム、最大長さは80フレームと定められている(社団法人新交通管理システム協会「UTMS」の規格による)。ダウンリンク情報のフレーム数はそのときの共通情報の登録状況やアップリンクの有無で変動する。
ダウンリンク情報のデータ伝送速度は1024kbit/秒であるので、時速40kmから60kmで走行している車両へのダウンリンクは最大328回、最小2.7回である。したがって、平均的なダウンリンク情報が40フレームからなると仮定した場合、車載ビーコン1はダウンリンク領域の長さ3.5m以内で5回から8回のダウンリンクを受信できる。
車両が光ビーコン領域に進入して車載ビーコン1がダウンリンクを受信すると、車載ビーコン1はアップリンクを開始する。アップリンクとダウンリンクは双方向全二重通信で行われる。アップリンク情報のデータヘッダには、車両の識別符号(車両ID)が含まれる。車両が光ビーコン領域に進入したことは、ダウンリンク情報の1フレームないし所定の数フレームを検出したことによって認識される。なお、ダウンリンクの受信を開始し、確実にアップリンクできる領域にビーコンヘッド5が入るまでのウェイト期間を設定し、このウェイト期間の経過後、アップリンクを開始するようにしてもよい(特許文献1参照)。
アップリンク情報は1〜4フレームの可変長データで構成され、1フレームのデータ量は最小25バイト、最大74バイトである。アップリンクのデータ伝送速度は64kbit/秒であるから、アップリンク全体の送信所要時間は最短(1フレーム25バイトのデータを1フレーム送信時)で3ミリ秒、最長(1フレーム74バイトのデータを4フレーム送信時)で37ミリ秒である。したがって、長さ1.6mのアップリンク領域を、時速40kmから60kmで走行中の車両からのアップリンクは、最大48回、最小2.7回であり、平均的なアップリンク情報を74バイト2フレームと仮定するとアップリンク領域で5〜7回のアップリンクを行うことができる。
路上ビーコン4は、一般情報をダウンリンクするとともに、車両からのアップリンクを検出したときは、車両IDとともに付加情報を車両に対してダウンリンクする。アップリンク検出から付加情報を含むダウンリンクまでは情報の内容変更のための変更時間が設けられる。車載ビーコン1は、ダウンリンク情報に含まれた車両IDを検出することによって、自車のアップリンクが路上ビーコン4で受信されたことを確認することができる。車載ビーコン1はダウンリンクを受信しなくなるまでアップリンクを継続してもよいし、自車両向け付加情報の受信に応答してアップリンクを停止してもよい。
ダウンリンクは、最後のアップリンク受信後から所定時間(250ミリ秒)以内に、車両IDを伴った付加情報から一般情報へと戻る。車両IDに対応する車両がアップリンク領域を通過完了した場合や、何らかの理由で該車両がアップリンクを停止した場合を想定しているからである。
図3は、光ビーコン領域に車両が1台のみ存在する場合の、従来のシステムに係る光ビーコンによるデータ送受信タイミングの例を示すタイミングチャートである。図3において、路上ビーコン4は、中央装置、例えばVICSセンタを含む交通管制センタからの一般情報を繰り返しダウンリンクしている。そして、車両Aの車載ビーコン1がダウンリンク領域内に進入すると、車両Aの車載ビーコン1は路上ビーコン4からの一般情報のダウンリンクに応答してタイミングt0でアップリンクを開始する。車両Aからのアップリンクが受信されると路上ビーコン4は一般情報のダウンリンクを停止する。図3の例では第3フレームを送信した時点で一般情報のダウンリンクを停止している。
この例では、3フレームからなるアップリンク情報が送出されている。アップリンクも繰り返し行われるが、路上ビーコン4はアップリンク情報の最終フレーム(第3フレーム)を受信した時点(t1)から所定のダウンリンク変更時間Tcを計数し始め、このダウンリンク変更時間Tcが経過した時点(t2)で車両Aに向けた付加情報のダウンリンクを開始する。
車載ビーコン1を備えた車両がダウンリンク領域内を進行中、該車載光ビーコン1はこの付加情報のダウンリンク情報を受信可能である。車両Aからのアップリンクは、ダウンリンク領域内に車載ビーコン1が存在する間継続されるが、車載ビーコン1がアップリンク領域を通過してしまえば、路上ビーコン4でそのアップリンクは受信されない。図3では、タイミングt3で車両Aはアップリンク領域を通過してしまっているので、路上ビーコン4は2回目のアップリンクを第2フレームまで受信できるが、それ以後は、車両Aかrのアップリンクを受信できない。
付加情報を伴うダウンリンクはアップリンクを最後に受信した後、所定時間(250ミリ秒)以内に一般情報のみのダウンリンクに戻る。この例では8フレームからなる車両A向けの付加情報を2回分と3回目の付加情報の第2フレーム目までを受信した時点(t4)で車両Aはダウンリンク領域を通過してしまっているので、この時点で車両Aはこの光ビーコン領域でのダウンリンクを受信できなくなる。
一つの光ビーコン領域(ダウンリンク領域)に1台の車両が存在する場合には、図3に示したように、ダウンリンクおよびアップリンクは支障なく行え、車両Aは付加情報を取得することができる。しかし、複数台の車両が同時期に光ビーコン領域に存在した場合には次に述べるような支障がある。
図4は、光ビーコン領域に車両が2台存在する場合の光ビーコンによるデータ送受信タイミングの従来例を示すタイミングチャートである。2台の車両A、Bが前後してアップリンク領域に進入した例である。図4において、車両Aがダウンリンクを受信してアップリンクを開始し、車両Aからのアップリンクを受信後、ダウンリンク変更時間Tcを経て、路上ビーコン4が付加情報を車両Aに向けてダウンリンクするまでのタイミングt0からt2までの動作は、図3に示した第1例と同じである。
しかし、この第2例では付加情報を伴うダウンリンクが完了するまでに(図4の例では6フレーム目を受信中に)、タイミングt5で車両Bがアップリンク領域に進入してくると、車両Bは車両Aに対するダウンリンクを受信開始できるので、これによって車両Bがアップリンクを開始する。そして、路上ビーコン4はこの車両Bからのアップリンクを受信すると車両A向けのダウンリンクを中止し、車両Bからのアップリンクを受信完了すると(t6)、ダウンリンク変更時間Tcを経て、タイミングt7で車両A向けの付加情報から車両B向けの付加情報に切り替えて、この付加情報のダウンリンクを開始する。
この場合、車両Aは付加情報を含んでいるダウンリンク情報全体を復元することができず、車両Bのみが付加情報を含んでいるダウンリンク情報全体を復元できるという不都合が生じることになる。これは2台の車両に限らず、複数台の車両が隊列をなして走行している場合に、最後尾の車両だけが付加情報を伴うダウンリンク情報を復元できることを意味する。
この不都合は、以下に説明する本実施形態の手法で解消することができる。図5は本発明の実施形態に係る光ビーコンによるデータ送受信タイミングの例を示すタイミングチャートであり、図6、図7、図8はデータ送受信の処理を示すフローチャートである。図5に示すタイミングで車両Aと車両Bとが進行している場合の動作を図6〜図8を併せて参照しつつ説明する。図6において、車両Aおよび車両Bは、光ビーコン領域に進入すると、ステップS1で車載ビーコン1がダウンリンクを受信し、ダウンリンク情報のフレームヘッダを調べて新規な情報か否かを判断する。新規な情報でなければ終了し、新規な情報であればステップS2に進んでビーコン送受信ルーチンに入る。
図5において、車両Aがタイミングta0でダウンリンクを受信開始し、車両Bがタイミングtb0でダウンリンクを受信開始する。したがって、図7のビーコン送受信ルーチンでは、車両Aに関して図5のタイミングta0から始まる処理、車両Bに関しては図5のタイミングtb0から始まる処理が行われる。タイミングta0、tb0は、車両A、車両Bの車載ビーコン1がそれぞれダウンリンク領域に進入したタイミングである。
図7のステップS3において、受信したダウンリンク情報のフレームヘッダを識別して他車両の車両IDが含まれているか否かを判別する。車両Aでは車両Aの車両ID以外の車両IDの有無を判別し、車両Bでは車両Bの車両ID以外の車両IDの有無を判別する。他車両の車両IDが検出されたならば、ステップS4に進む。
ステップS4では、他車両の車両IDが含まれているダウンリンクを傍受し、ダウンリンク情報を保存する。図5の例では、車両Bがタイミングtb0でダウンリンク領域内に進入した時に車両A向けのダウンリンクを傍受できるので、傍受した車両A向けのダウンリンク情報を受信し、保存する。
ステップS5では、ダウンリンク情報を最終フレームまで受信し終わったか否かを判断する。ここでは、ステップS3で他車両の車両IDを検出したと判断した後の処理なので、他車向けのダウンリンク情報を最終フレームまで受信(つまり傍受)し終わったか否か判断することになる。図5の例では、車両Bが車両A向け付加情報を最終フレームまで傍受し終わったか否かを判断する。最終フレームまでダウンリンク情報を傍受し終わるまでは、ステップS6でダウンリンク情報の受信が250ミリ秒以上途切れているか否かを判断する。ステップS6が否定である間は、最終フレームを受信し終わるまでステップS4〜S6を繰り返す。ステップS6が肯定となったときは、ステップS6からステップS7に進んでアップリンクを終了し、ステップS19(図8)に進む。
最終フレームまで傍受を完了した場合、またはヘッダフレームに他車両の車両IDが含まれていない場合(ステップS3否定)は、ステップS8に進む。図5の例では、車両Aは光ビーコン領域に進入した時(タイミングta0)、他車両が該光ビーコン領域に存在しないので他車両の車両IDをダウンリンクによって検出することはない。したがって、車両Aに関しては、図7のステップS3からステップS4〜S7をスキップしてステップS8に進む。車両Bでは、タイミングtb1で車両A向けの付加情報の最終フレームを受信(傍受)し終わる。
ステップS8では、車両Aおよび車両Bがそれぞれウェイト期間(Twait_a1、Twait_a2)を発生させる。ウェイト期間はそれぞれランダムな長さに設定される。ウェイト期間をランダムな長さに設定することにより、車両Aおよび車両Bが光ビーコン領域にほぼ同時に進入した際に両者のアップリンクの衝突可能性を低減することができる。車両Aおよび車両Bがほぼ同時に進入した際の例は図9に関して後述する。
ランダムなウェイト期間は、ダウンリンク情報の最小データ長(1フレーム)の送信時間に相当する時間以上で、かつ最大データ長(80フレーム)の送信時間に相当する時間の2倍未満とするのがよい。アップリンクの衝突は1フレーム分以上待機させればよいからである。また、ウェイト期間が長すぎると、アップリンク可能な光ビーコン領域域を車両が通過してしまうので、最大データ長の送信時間に相当する時間の2倍未満としている。
なお、低車速の場合は、車速に反比例させてダウンリンク情報の最大データ長の送信時間の2倍以上にウェイト期間を延長するようにしてもよい。これにより、車速が低い場合に光ビーコン領域通過時間が長くなることを利用できるので、並走する車両同士でアップリンクが衝突する可能性を低減することがきる。
ステップS9では、ダウンリンクの監視を続ける。ステップS10では、ウェイト期間中にダウンリンク情報のフレームヘッダに新たな他車の車両IDが検出されたか否かを判断する。後述するように、車両Aおよび車両Bがほぼ同時に光ビーコン領域に進入した場合に、一方の車両のウェイト期間内で他方の車両IDが検出される。図5の例ではウェイト期間内に他車両の車両IDは検出しない。
新たな他車両の車両IDが検出された場合は、ステップS4に進んで新たな他車向けのダウンリンク情報の傍受を行う。新たな他車の車両IDが検出されなかったら、ステップS11に進んでウェイト期間が終了したか否かを判断する。車両Aでは図5のタイミングta1でウェイト期間が終了するし、車両Bに関してはタイミングtb2でウェイト期間が終了する。ウェイト期間が終了したならば、ステップS12に進んでアップリンクを開始する。図5では、タイミングta1、tb2でそれぞれアップリンクを開始する。
ステップS13では、ダウンリンク情報のフレームヘッダに自車両の車両IDが含まれているか否かを判断する。フレームヘッダに自車両の車両IDが含まれていた場合は、ステップS14に進んでアップリンクを終了してステップS15(図8)に進む。車両Aではタイミングta2で自車向けのダウンリンクを検出し、そこで新たなフレームのアップリンク行っていない。つまり第2回目のアップリンクの第1フレームだけを送信してアップリンクを終了している。車両Bに関してはタイミングtb3で自車向けの付加情報をダウンリンクされるので、その後のアップリンクを終了している。
フレームヘッダに自車両の車両IDが含まれていなかった場合は、上述のように、ステップS4に進んでダウンリンクを傍受し、ダウンリンク情報つまり他車両向けの付加情報を保存する。
ステップS16では、ダウンリンクを受信終了したか否かが判断される。ダウンリンク領域を車両が通過したならば、ダウンリンクの受信はできなくなり、ステップS16は肯定となる。ステップS17では自車両向けダウンリンク情報の最終フレームを受信完了したか否かが判断される。最終フレームを受信完了していれば、このルーチンを抜ける。
最終フレームを受信完了しなかった場合はステップS18に進む。前後して共通のダウンリンク領域に進入した2台の車両(車両Aや車両B)向けのダウンリンク情報が長くて、かつ後続車両(車両B)の速度が早い場合等に、後続車両(車両B)が該後続車両向けダウンリンク情報の最終フレームまでを受信完了できなくなるおそれがある。そこで、後続車両が受信完了できなかったダウンリンク情報を、傍受した先行車両向けのダウンリンク情報で補完できるかどうかを判断する。一例として車両Bが全8フレームのうち最終第8フレームを受信できなかった場合を説明する。
まず、ステップS18で、自車両(車両A)向けのダウンリンク情報と傍受した先行他車両(車両B)向けダウンリンク情報とのフレームを比較する。比較は、フレームヘッダに含まれる「全フレーム数」および各フレームの「フレーム番号」に基づき行う。両者の「全フレーム数」が同一であったならば、次に、受信できているダウンリンク情報のフレーム番号を比較する。
ステップS19では、傍受した車両B向けダウンリンク情報で自車両A向けダウンリンク情報のうち受信できなかったフレームを補完可能か否かを判断する。
図5の例では、車両Aおよび車両Bの双方に向けたダウンリンク情報の「全フレーム数」はいずれも「8」であり、互いに一致する。したがって、第1段階として、補完の可能性があると判断される。次に、傍受した車両A向けダウンリンク情報の第6、第7フレームに関して、自車向けつまり車両A向けの第6、第7フレームと比較する。この比較は、車両ID等を含むフレームヘッダを除いた部分に関して行う。その結果、第6、第7フレームに含まれているデータが一致していれば、両車両向けのダウンリンク情報は同一であると判断できるので、車両B向けダウンリンク情報のうち、受信できなかった最終第8フレームは、傍受して保存されている車両A向けダウンリンク情報の最終第8フレームで補完できる可能性があると判断される。
補完できる可能性があると判断された場合は、ステップS20に進んで車両A向けのダウンリンク情報の最終フレームを、車両B向けのダウンリンク情報の最終フレームで補完する。補完できる可能性がないと判断された場合は、ステップS21に進んで車両Bは受信したダウンリンク情報(傍受したダウンリンク情報も含む)を破棄する。
上述の例では、ダウンリンク領域(光ビーコン領域)に2台の車両が前後して進入した場合である。次に、ダウンリンク領域に2台の車両(車両A、車両B)が同時に進入した場合を図6〜図9を参照して説明する。
車両Aおよび車両Bがダウンリンク領域に同時に進入すると、車両Aおよび車両Bは同時に新規なダウンリンクの受信を開始するので、これらダウンリンクのダウンリンク情報はいずれも他車両の車両IDがない一般情報である。したがって、車両Aおよび車両Bの車載ビーコン1は図7のステップS3で否定判断となり、ステップS8に進んでウェイト期間Twait_a1およびTwait_b1をそれぞれ発生する。図9の例では、車両Aおよび車両Bがいずれもタイミングtc0でダウンリンク領域に進入して車載光ビーコン1が一般情報のダウンリンクを受信している。そして、車両Bは車両Aにおけるウェイト期間Twait_a1より長いウェイト期間Twait_b1を発生している。
車両Aはウェイト期間Twait_a1が経過するまで一般情報を継続して受信しており、他車両の車両IDを受信していないので、ステップS3、S8〜10を経てステップS11に進み、ウェイト期間Twait_a1終了とともにステップS12に進んでタイミングtc1でアップリンクを開始する。
車両Aからのアップリンクに応答して、ダウンリンク変更時間Tcを経てタイミングtc2でダウンリンク情報が一般情報から車両A向け付加情報に切り替わる。そして、その時点で車両Aはアップリンクを終了する。車両Aは自車両向けのダウンリンク情報を受信し、保存する(ステップS15)。
車両Aは自車両向けのダウンリンク情報を最終フレームまでを受信するとステップS16は肯定となり、ビーコン送受信ルーチンを終える。
一方、車両Bは、長いウェイト期間Twait_b1が経過するまでに、タイミングtc2で車両A向けのダウンリンクを傍受するので、そのダウンリンク情報内に他車両Aの車両IDを検出することになる。したがって、ステップS10は肯定となり、ステップS4に進んで車両A向のダウンリンク情報を傍受、保存し、その最終フレームを傍受、保存完了すると、タイミングtc3で新たなウェイト期間Twait_b2を発生する。
車両Bはウェイト期間Twait_b2の経過中も継続して車両A向けダウンリンクを受信し続けており、ウェイト期間Twait_b2が経過するとともにアップリンクを開始する(ステップS12)。ところが、図9に示すように、タイミングtc4で車両Bがアップリンクを開始した時には、車両Bはそのアップリンク領域を通過し終えているので、車両Bの車載ビーコン1からのアップリンクは路上ビーコン4で受信されない。このため、車両Bは車両A向けのダウンリンクつまり付加情報を継続して受信するだけである。この付加情報のダウンリンクは、車両Bがダウンリンク領域を通過し終えるか、または最後のアップリンク受信後から所定時間(250ミリ秒)が経過して付加情報が一般情報に切り替わるまで継続される。
したがって、車両Bは自車両向けダウンリンクを全く受信することができずに光ビーコン領域を通過してしまう。そこで、車両Bの車載ビーコン1はダウンリンク情報の補完を車両A向けのダウンリンク情報のみによって行う。車両A向けの付加情報を車両Bで使用できるか否かの判断は、フレームヘッダを解釈して行うことができる。例えば、フレームヘッダには一般運用の情報であるか、試験運用の情報であるかを示す識別情報が含まれていることがあり、これを手掛かりとしてデータ補完に利用可能か否かを判定することができる。
また、ダウンリンク情報を構成しているフレームヘッダに、自動二輪車か否かの情報を含めるように構成し、車両Aと車両Bとが共に自動二輪車であることが検出されれば、データ補完して車両Bで使用することができると判定してもよい。車両Aおよび車両Bがともに自動二輪車であった場合は、車両Aおよび車両Bのウェイト期間Twait_a1およびウェイト期間Twait_b1のうち、短い期間を発生した車両が受信した付加情報を他方の車両がそのまま自車両向けの付加情報として利用しても実質的な不都合が生じることは少ない。
また、一般道路上における具体的な状況を踏まえると、2台の車両が全く同時に光ビーコン領域に入る可能性があるのは、2台が二輪車である場合がほとんどであると考えられる。幅の狭い光ビーコン領域に四輪車が同時に進入できることはないし、四輪車が二台以上同時に幅の狭い光ビーコン領域に同時に存在することもまれである。
二輪車の場合も2台が真横に並んだままの状態で光ビーコン領域に進入する可能性が高いとは考えにくいが、四輪車と二輪車とが並んで進入する状況よりは多いと考えられる。
図1は、本実施形態に係る車載ビーコンのCPU9の要部機能を示すブロック図である。図1において、ダウンリンクバッファ11には受光アンプ7(図2参照)で受信したダウンリンク情報が入力されて一時的に記憶される。領域進入検知部12はダウンリンクバッファ11にダウンリンク情報が入力されたときに、自車両が光ビーコン領域に進入したことを検知する。車両ID検出部13は領域進入検知部12が光ビーコン領域への進入を検知したならば、その検知信号に応答して動作し、ダウンリンクバッファ11からダウンリンク情報を読み込んで車両IDが自車両のものか他車両のものかを判断する。
他車両の車両IDを検知した場合は、ゲートG1を開いて、他車両情報記憶部14にダウンリンクバッファ11からダウンリンク情報を入力し保存する。他車両の車両IDを検知した場合は、ゲートG2を開いて、自車両情報記憶部15にダウンリンクバッファ11からダウンリンク情報を入力して保存する。
最終フレーム検出部16は、ダウンリンク情報の最終フレームの受信を完了すると、ウェイト期間設定部17を駆動し、ランダムな長さのウェイト期間をタイマ部18に設定する。自車両の車両IDを検知したときもウェイト期間設定部17が駆動され、ランダムな長さのウェイト期間がタイマ部18に設定される。タイマ部18で計測される時間が経過すると、アップリンク送信部19はアップリンクの開始を発光ドライバ6(図2参照)に指示する。
ウェイト期間設定部17からタイマ部18に設定される時間は、車速検知部20で検知される自車両の車速に応じて反比例的に変化させることができる。
補完判定部21は、光ビーコン領域を通過し終わったときに駆動されて、他車両情報記憶部14に保存されたダウンリンク情報と、自車両情報記憶部15に保存されたダウンリンク情報とを比較して自車両情報記憶部15に記憶されたダウンリンク情報のうち受信できなかった情報を補完できるかどうかを判定する。光ビーコン領域を通過し終わったことは、領域進入検知部12で検知されていたダウンリンクが検知されなくなったことで判定できる。
補完可能であったならば、補完部22で自車両向け付加情報を補完して、表示部23に入力する。表示部23は入力された付加情報に従って、音声再生したり画面表示したりして情報を表示する。
四輪車向けのダウンリンク情報として、音声読み上げ用のテキスト情報や、簡易図形情報などが路上ビーコン4から車載ビーコン1に向けて送信される。これらは表示装置10で音声再生されたり、画像として再生されたりして運転者に伝達される。
なお、二輪車は画面表示装置を備えたナビゲーション装置を装備していないことが多く、そのような二輪車では四輪車用に供給されている簡易図形情報などを受信しても表示できない。したがって、そのような四輪車用ダウンリンク情報を二輪車が傍受した場合は、この四輪車用ダウにリンク情報を破棄しても差し支えない。
但し、四輪車用ダウンリンク情報であっても、簡易図形情報とともに、または個別に音声読み上げ用のテキスト情報をダウンリンク情報として送信するように構成した場合、傍受したダウンリンク情報のうち音声読み上げ用のテキスト情報を使用してスピーカで音声案内してもよい。また、インジケータやパイロットランプ等の点灯用情報などを取得して、予め種々の交通情報等に割り当てたインジケータやパイロットランプを点灯させるようにしてもよい。このようにすれば、自動二輪車であっても、四輪車用のダウンリンク情報を活用することができる。
本発明の一実施形態に係る車載光ビーコン装置の要部機能を示すブロック図ある。 本発明の一実施形態に係る車載光ビーコン装置のシステム構成図である。 光ビーコン領域に単一の車両が存在する場合の、従来技術のアップリンクおよびダウンリンクのタイミングチャートである。 光ビーコン領域に2台の車両が存在する場合の、従来技術のアップリンクおよびダウンリンクのタイミングチャートである。 本発明の一実施例に係る光ビーコン領域に2台の車両が存在する場合のアップリンクおよびダウンリンクのタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る車載光ビーコン装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る車載光ビーコン装置の処理を示すフローチャート(その2)である。 本発明の一実施形態に係る車載光ビーコン装置の処理を示すフローチャート(その3)である。 本発明の一実施例に係る光ビーコン領域に2台の車両が同時に進入した場合のアップリンクおよびダウンリンクのタイミングチャートである。 光ビーコン領域と車両との位置関係の一例を示す図である。
符号の説明
1…車載ビーコン、 4…路上ビーコン、 11…ダウンリンクバッファ、 12…領域進入検知部、 13…車両ID判別部、 17…ウェイト期間設定部、 19…アップリンク指示部

Claims (7)

  1. 路上光ビーコン装置からのダウンリンクに応答して自車両の車両IDを含むアップリンクを行い、該アップリンクに応じてダウンリンクされるダウンリンク情報を受信し、保存する車載光ビーコン装置において、
    光ビーコン領域へ進入したことをダウンリンクの受信によって検知する領域進入検知手段と、
    前記領域進入検知手段によって光ビーコン領域への自車両進入を検知した時に、その時のダウンリンクの受信を継続しつつ、ダウンリンク情報内の他車両の車両IDの有無を判断する車両ID検出手段と、
    前記車両ID検出手段でダウンリンク情報内に他車両の車両IDが検知された場合に、該他車両向けダウンリンク情報を最終フレームまで保存する他車両向け情報記憶手段とを具備し、
    前記最終フレームの受信完了までアップリンク開始を待つように構成されたことを特徴とする車載光ビーコン装置。
  2. 前記他車両向けダウンリンク情報の最終フレームを受信完了したとき、または前記車両ID検出手段で他車両の車両IDを検出しなかったときにランダムな長さのウェイト期間を設定するウェイト期間設定手段と、
    前記ウェイト期間中は継続して前記アップリンク開始を待つとともに、ダウンリンク情報の受信および保存を継続するように構成したことを特徴とする請求項1記載の車載光ビーコン装置。
  3. 前記ウェイト期間中に他車両の車両IDが検知されなかった場合は、ウェイト期間が終了した時点でアップリンクを開始するように構成されたことを特徴とする請求項2記載の車載光ビーコン装置。
  4. 前記ウェイト期間中に受信したダウンリンク情報内に他車両の車両IDを検知したときにも前記他車両向けダウンリンク情報の最終フレームまでの受信および保存を実行するように構成されたことを特徴とする請求項2記載の車載光ビーコン装置。
  5. 自車両向けダウンリンク情報の受信が途切れた場合は、受信が途切れるまでに受信して保存されている自車両向けのダウンリンク情報と、前記保存されている他車両向けのダウンリンク情報とを比較して、自車両向けダウンリンク情報のうち、途切れて受信できなかった部分を、前記保存されている他車両向けダウンリンク情報で補完可能かどうかを判定する判定手段を具備したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車載光ビーコン装置。
  6. 前記ウェイト期間が、ダウンリンク情報の最小送信時間以上であり、かつダウンリンク情報の最大送信時間の2倍未満であることを特徴とする請求項2または3記載の車載光ビーコン装置。
  7. 前記ウェイト期間は、車載光ビーコン装置が搭載された車両の速度に応じて車速が低いほど最大長さを延長できるように長さが可変であることを特徴とする請求項2または6記載の車載光ビーコン装置。
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