JP2011258054A - 安全運転支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基準時刻の設定を早く且つ適正にすると共に、報知遅れがないようにする。
【解決手段】ナビゲーション装置3は、車両側通信装置2からのID付き車線情報を受信したことをもってアップリンク確定と判断して、この時刻を基準時刻として設定する。従って、車両側通信装置2が通信エリア進入通知を受けてからナビゲーション装置3がID付き車線情報を受信(基準時刻設定)までに従来のような待機時間がなくて早い段階で基準時刻を設定できる。しかも、実際のダウンリンク情報取得の起点となるアップリンク確定時刻がこの基準時刻とされるから、基準時刻を適正に設定できる。しかも、起動時に車両側通信装置2が取り扱う情報を通信エリア進入情報と車線情報のみを有効化するから、アップリンク確定の迅速化を図り得て、通信制御の迅速化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビーコン路上機と通信する車両側通信装置と、この車両側通信装置を介してビーコン路上機と通信すると共にこの通信内容に応じた安全運転支援のための制御を行う車両側制御装置とを含んで構成される安全運転支援装置に関する。
従来、運転支援システムとしては、道路交通情報通信システム(VICS:Vehicle Information and Communication System 登録商標)がある。最近では、これに加えて、安全運転支援システム(DSSS:Driving Safety Support Systems)の実用化が計画されている。このDSSSは、インフラとしては、上記VICSと同じように、ビーコン路上機例えば光ビーコン路上機と通信する通信方式を採用している(例えば特許文献1)。
ところで、前記DSSSでは、前記VICS同様に、車両が情報センタの路側通信設備である前記光ビーコン路上機から安全喚起に関する情報を、車両側の安全運転支援装置で取得完了すると、この安全運転支援装置は、光ビーコン路上機との通信が開始されて一義的に設定された基準時間(時刻)から、自車速度を加味したうえで、時間をカウントして所定時間後(目標とする報知地点に達した時点で)、この情報内容を報知(音声や表示による報知)することを行う。
VICSの通信方式を流用したDSSSでの上述の基準時間の設定の仕方は、次のようになっている。すなわち、図4に示すように、車両側通信装置が、車両の走行に伴い、光ビーコン路上機の通信エリアに進入して、光ビーコン路上機から出力されたダウンリンク情報を最初に受信すると、車両側制御装置に光ビーコンエリアに進入したことを通知(通信エリア進入通知)すると共に、光ビーコン路上機に自車IDを通知する。
車両側制御装置では、この光ビーコンエリア通知をトリガにして一義的に第1の所定時間例えば110msが経過した時刻を基準時刻tkとして設定する。
又、前記自車ID通知を受けた光ビーコン路上機は、当該IDを付した車線情報(当該光ビーコン路上機に対応する車線情報)を車両側通信装置に返送し、さらに、他の情報(自車位置情報や、安全喚起に関連する簡易図形情報や報知情報などのダウンリンク情報)を車両側通信装置に送信する。この後、車両側制御装置は、前記通信エリア進入通知を受信した時点から第2の所定時間例えば360ms経過してから当該通知を受信したことを示す受信完了通知を車両側通信装置に送信し、これを受けた車両側通信装置は前記ID付きの車線情報を車両側制御装置に送信する。該車両側制御装置はこのID付き車線情報を受信した時点からさらに一義的に第3の所定時間例えば110ms経過してからダウンリンク情報転送要求を車両側通信装置に送信し、当該車両側通信装置では、前記受信しておいたダウンリンク情報を車両側制御装置に転送する。
この後、前記車両側制御装置がダウンリンク情報に応じた処理を行い、その後、自車速度を加味して前記基準時刻tkから報知用所定時間(車速を加味して、目標とする報知地点に到達が予測される時間)が経過したタイミングで安全喚起を促す報知を行うことになる。この場合、自車速度は一般的に車両情報から正確に把握できるが、前記基準時刻tkによって報知のタイミング(報知すべき位置に対する実際の報知位置の合致やずれ)が左右される。
ところで、VICSの場合には、報知内容が渋滞情報であったり、工事情報や、気象情報であったりするから、緊急性はさほどなく、ダウンリンク情報の情報処理や報知タイミングが遅くても、実際の報知すべき地点に対しては十分に間に合うタイミングであり、支障なく報知することができるものである。この場合、前述の基準時刻を通信エリア進入通知をトリガとしてそれから第1の所定時間(110ms)後の時刻に設定したのは、VICSの場合、上述したようにそれほど時間的緊急性がないこともあって、通信エリア進入の不安定さを考慮して設定されている。又、車両側制御装置が第2の所定時間(360ms)を設けているのは、アップリンクが確定したとみなせる確実な時間を設定するためと、ダウンリンク情報の取得にかかる時間を担保するためである。さらに又、車両側制御装置が、車両側通信装置から車線通知情報があった時点から受信完了通知までに第3の所定時間(110ms)の時間を設けたのは、車両側通信装置における光ビーコン路上機からのダウンリンク情報の取得が十分に終了していると予測される時間をさらに見越しているためである。
特開2009−76010号公報
ところが、DSSSの場合には、安全喚起が主目的であるから、緊急性が要求され、このように観点からすると、上述のように、VICSの通信方式を当該DSSSに流用したのでは、通信エリア進入通知から所定時間後に基準時刻が設定されるため、基準時刻設定が遅いと共に正確な時間管理ができず、又、安全喚起のためのダウンリンク情報の処理開始も遅く、報知位置精度が低下し、その結果、報知遅れなどの虞がある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、基準時刻の設定を早く且つ適正にできると共に、ダウンリンク情報の処理開始を早くでき、報知位置精度を高めることができて、報知遅れを来すことがない安全運転支援装置を提供することにある。
本発明は、次の点に着目してなされたものである。すなわち、車載器とビーコン路上機との間での実質的な通信のやりとりは車両側通信装置からビーコン路上機に対するアップリンクが確定してから行われるものであり、そして、車両側制御装置で行う制御についての基準時刻は、実質的にアップリンクが確定してから使用されるものである。つまり、アップリンク確定が以後の制御の起点と考えても良い。そして、アップリンク確定を素早く判定することができれば、前記基準時刻の設定の早期化が図れると共に、以後の処理開始の早期化が図れることがわかった。
そして、アップリンク確定のタイミングを基準時刻とすれば、通信制御後における報知タイミングの適正化も良好に図ることができることが判った。そして、実際上のアップリンク確定は、車両側通信装置がビーコン路上機からID付き車線情報を受け取ったことをアップリンク確定とみなすことができる。
このような着目点を考慮した請求項1の安全運転支援装置は、車両に搭載されて安全運転支援システムに使用される安全運転支援装置であって、前記安全運転支援システムのビーコン路上機との間で情報を送受信する車両側通信装置と、この車両側通信装置と通信して前記ビーコン路上機からの情報に基づく制御を行う車両側制御装置とを備え、前記車両側通信装置には、前記車両側制御装置に対するID付き車線情報送信までの期間において前記ビーコン路上機から受け取る情報のうち通信エリア進入情報と車線情報のみを有効化する初期情報送信条件が設定され、当該車両側通信装置は、起動時に前記ビーコン路上機からの通信エリア進入情報を受信したときには、当該通信エリア進入通知を前記車両側制御装置に送信すると共に、自車ID情報を前記ビーコン路上機に送信し、前記車両側制御装置は、前記通信エリア進入通知を受信した時点で直ちにエリア進入通知受信完了通知を前記車両側通信装置に送信すると共に、ダウンリンク情報転送要求のための所定時間のカウントを開始し、さらに前記車両側通信装置は、前記ビーコン路上機から自車ID付き車線情報を受信すると、前記車両側制御装置から前記受信完了通知を受信したときに前記車両側制御装置に前記自車ID付き車線通知情報を送信し、この後、前記初期情報送信条件を解除し前記ビーコン路上機と通信してダウンリンク情報を取得し、さらに前記車両側制御装置は、前記自車ID付き車線通知情報を受信すると、アップリンク確定と判断すると共に、当該受信時刻を基準時刻に設定し、且つ前記所定時間のカウントが満了するとダウンリンク情報転送要求を前記車両側通信装置に送信し、前記車両側通信装置から前記ダウンリンク情報が送信されるとダウンリンク情報処理を行うと共に前記基準時刻に基づいて報知処理を行うところに特徴を有する。
上記請求項1の発明においては、車両側通信装置がビーコン路上機から通信エリア進入情報を受け取ると、車両側制御装置に通信エリア進入通知を送り、この車両側制御装置では通信エリア進入通知受信通知を車両側通信装置に返信する。このとき前記車両側通信装置はビーコン路上機に自車IDを送信しているから、ビーコン路上機から車両側通信装置にID付き車線情報が送信されている。車両側通信装置はこのID付き車線情報を受信していれば、車両側制御装置からのダウンリンク情報転送要求を受けたときに当該ID付き車線情報を転送する。
車両側制御装置は、このID付き車線情報を受信したことをもってアップリンク確定と判断して、この時刻を基準時刻として設定する。従って、車両側通信装置が通信エリア進入通知を受けてから車両側制御装置がID付き車線情報を受信(基準時刻設定)までに従来のような待機時間がなく、極めて速い段階で基準時刻を設定できる。しかも、実際の通信(ダウンリンク情報取得)の起点となるアップリンク確定時刻がこの基準時刻とされるから、基準時刻を適正に設定できる。
さらに、上記起動時におけるID付き車線情報受信までに車両側通信装置が取り扱う情報を通信エリア進入情報と車線情報のみを有効化するから、アップリンク確定の迅速化を図り得て、通信制御の迅速化を図ることができる。すなわち、アップリンク確定までにおいて車両側通信装置はビーコン路上機から種々の情報を受けており、それらの情報を全て有効化(認識処理)すれば、アップリンク確定までに時間がかかるが、この請求項1の発明では、アップリンク確定までの通信制御を簡素化できてアップリンク確定までの時間を短縮化できる。
さらにこの請求項1の発明では、車両側制御装置から車両側通信装置へのダウンリンク情報転送要求を、通信エリア進入通知から所定時間後に送信するから、通信エリア進入通知から第2の所定時間と第3の所定時間が経過した後ダウンリンク情報転送要求を行っていた従来に比して、ダウンリンク情報を早く取得することができる。
このように、基準時刻の設定を早く且つ適正にできると共に、ダウンリンク情報の処理開始を早くでき、報知位置精度を高めることができて、報知遅れを来すことがない。
又、請求項2の発明では、前記初期情報送信条件に含まれる前記通信エリア進入情報と車線情報としては、VICSの路上機から送信される通信エリア進入情報と車線情報を除外し、安全運転支援システムのビーコン路上機から送信される通信エリア進入情報と車線情報のみとしている。これによれば、安全運転支援システムのみの通信エリア進入情報及び車線情報を取り扱うことでき、緊急な情報のみの報知ができる。
本発明の一実施形態を示し、安全運転支援装置全体の機能構成を示すブロック図 (a)はナビゲーション装置の制御内容を示すフローチャート、(b)は車両側通信装置の制御内容を示すフローチャート 安全運転支援システムの情報のやり取りの様子を示すタイムチャート 従来例を示す図3相当図
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、安全運転支援システムの安全運転支援装置置1の全体構成についての概略的な機能ブロック図である。この安全運転支援装置1は、車両に搭載されており、車両側通信装置2と、車両側制御装置である車両用ナビゲーション装置3とを含んで構成されている。なお、上記安全運転支援システムとは、路側の設備(情報センタやこれの通信端末であるビーコン路上機)と、上記安全運転支援装置1とを含むものである。
前記車両側通信装置2は、ビーコン路上機であるDSSS用光ビーコン路上機(図示せず、以下光ビーコン路上機という)から送信される光ビーコン情報(ダウンリンク情報)を受信し、後述の通信制御処理を行うものであり、送受信部2aと、光ビーコン送受信処理回路2bと、制御CPU2cと、不揮発性メモリ2dとを有する。前記送受信部2aは、送信用の発光素子であるLEDを含む送信部と、フォトダイオードを含む受信部などで構成されている。
光ビーコン送受信処理回路2bは、前記送信部のLEDにアップリンク情報を出力するための送信ポートと、前記受信部のフォトダイオードが受信した光ビーコン情報を入力するための受信ポートとを備えている。制御CPU2cは前記光ビーコン路上機及びナビゲーション装置3との通信を制御する。又、不揮発性メモリ2dは、前記車両側通信装置2から送信された送信条件を記憶(設定)すると共に光ビーコン路上機から取得したダウンリンク情報を記憶する。
前記光ビーコン情報は、1フレームを最少単位としてなり、複数の光ビーコン情報が繰り返し各光ビーコン路上機から送信される。
車両用ナビゲーション装置3は、位置検出器4、地図データ入力部8、操作スイッチ群9、制御装置10、外部メモリ11、表示装置12、送受信機13、音声コントローラ14、スピーカ15、音声認識装置16、マイク17、リモコンセンサ18、リモートコントロール端末(以下リモコンと称する)19を備えて構成されている。
制御装置10は通常のコンピュータとして構成されており、位置検出器4、地図データ入力部8、操作スイッチ群9、外部メモリ11、表示装置12、送受信機13、音声コントローラ14、スピーカ15、音声認識装置16、リモコンセンサ18から入力された各種情報に基づき、所定の処理(例えば、地図縮尺変更処理、メニュー表示選択処理、目的地設定処理、経路探索実行処理、経路案内開始処理、現在位置修正処理、表示画面変更処理、音量調整処理、報知制御処理等)を実行する。
また、制御装置10は、操作スイッチ群9を使ったユーザー指示や、車両側通信装置2と情報通信を行う。
位置検出器4は、ジャイロスコープ5、距離センサ6、及び衛星からの電波に基づいて車両の現在位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機7を有している。これらの各センサ5、6、7は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお精度によっては上述した内の一部で構成してもよく、更にステアリングの回転角センサ、各転動輪の車輪速センサ等を用いてもよい。
地図データ入力部8は、記憶媒体(図示せず)が装着され、該記憶媒体に格納されている位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データ及び目印データを含む各種データを入力するための装置である。記憶媒体としては、CD−ROM、DVD−ROMなどがある。
操作スイッチ群9は、例えば表示装置12と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられている。また、リモコン19には複数の操作スイッチが設けられ、スイッチ操作によりリモコンセンサ18を介して各種指令信号を制御装置10に入力し、制御装置10に各種機能を実行させる。なお、操作スイッチ群9とリモコン19は、何れのスイッチ操作によっても制御装置10に同じ機能を実行させることが可能である。
外部メモリ11は、例えばHDD等の書き込み可能な大容量記憶装置である。外部メモリ11には大量のデータや電源をOFFしても消去してはいけないデータを記憶したり、頻繁に使用するデータを地図データ入力部8からコピーして利用する等の用途がある。
表示装置12は、報知手段に相当するものであり、ナビゲーションとして地図や目的地選択画面、さらにVICS情報やDSSS情報などの注意喚起情報の案内事項等を表示により報知するものであって、フルカラー表示が可能なものであり、液晶、有機EL等を用いて構成することができる。
スピーカ15は、報知手段に相当するものであり、音声コントローラ14から入力された音声出力信号に基づき所定の音声(案内のための音声や画面操作の説明、音声認識結果、注意喚起情報の案内事項等)を外部に報知する。
マイク17は、操作者が発声した音声を電気信号として音声認識装置16に入力する。
音声認識装置16は、マイク17を介し発声された操作者の入力音声と、内部に記憶する認識辞書(図示せず)中の語彙データ(比較対象パターン)とを照合し、最も一致度の高いものを認識結果として音声コントローラ14に入力する。
音声コントローラ14は、音声認識装置16を制御すると共に、音声入力のあった操作者に対し、スピーカ15を通じてトークバック出力制御(音声出力)する。また、音声認識装置16の認識結果を制御装置10に入力する処理も行う。
制御装置10は、音声認識装置16からの情報に基づき、操作者の発声に対する所定の処理(例えば、地図縮尺変更処理、メニュー表示選択処理、目的地設定処理、経路探索実行処理、経路案内開始処理、現在位置修正処理、表示画面変更処理、音量調整処理等)を実行する。また、制御装置10で処理された経路案内音声情報等は、音声コントローラ14を介してスピーカ15から適宜報知される。
又、制御装置10は、前記車両側通信装置2と有線又は無線の車内LANなどにより通信可能である。
なお、前記光ビーコン路上機では、逐次ダウンリンク情報を道路方向へ発信しており、
車両側でこの最初のダウンリンク情報を受け取ってID情報を送信(アップ)すると、光ビーコン路上機では、このID情報を確認してID付き車線情報を車両側通信装置2に送信するようになっている。
さて、上記構成において、ナビゲーション装置3の制御装置10及び車両側通信装置2の制御CPU2cは、図2示す制御を行う。この図2の(a)には、ナビゲーション装置3の制御装置10の制御内容を示し、同図(b)には、車両側通信装置2の制御CPU2cの制御内容を示している。又、図3には前記ナビゲーション装置3の制御装置10と、車両側通信装置2の制御CPU2cと、光ビーコン路上機との情報のやり取りの様子を示している。この図2及び図3を参照して、ナビゲーション装置3の制御装置10の制御及び車両側通信装置2の制御CPU2cの制御の内容について説明する。
ナビゲーション装置3及び車両側通信装置2は車両のACCスイッチのオンによりスタートする。まず、ナビゲーション装置3の制御装置10は、ステップS1で示すように、予め設定された初期送信条件を車両側通信装置2に送信する。この初期送信条件は、当該車両側通信装置2がナビゲーション装置3に対してID付き車線情報送信までの期間において、車両側通信装置2が光ビーコン路上機から受け取る情報のうち有効化する情報(取り扱う情報)の条件であり、この場合、通信エリア進入情報と車線情報のみを有効化することが初期送信条件である。なお、光ビーコン路上機から受け取る情報としては、上記通信エリア進入情報及び車線情報以外に現在位置情報や簡易図形情報、DSSS情報(緊急情報)がある。
車両側通信装置2の制御CPU2cでは、この初期送信条件を受信すると、当該初期送信条件を設定する(ステップT1)。
そして、車両が光ビーコン路上機の通信エリアに進入すると、車両側通信装置2がこの光ビーコン路上機から通信エリア進入情報を受信する。なお、この通信エリア進入情報とは、光ビーコン路上機が、繰り返し発信しているダウンリンク情報のうち車両側通信装置2が最初に受け取ったダウンリンク情報又は特定の情報のことをいう。つまり、車両側通信装置2は、光ビーコン路上機から最初に受け取った情報又は特定の情報を、通信エリア進入情報として認識し、これをもって光ビーコン路上機の通信エリアに進入(エリアイン)と判断する(ステップT2の「YES」、図3のタイミングt1)。
このステップT2の「YES」の後、車両側通信装置2の制御CPU2cでは、通信エリア進入情報をナビゲーション装置3の制御装置10に送信し(ステップT3、図3のタイミングt2)、さらに、自車IDを光ビーコン路上機に送信(アップ)する(ステップT4)。
ナビゲーション装置3の制御装置10でこの通信エリア進入情報を受信すると(ステップSの「YES」)、ダウンリンク情報(DSSS情報)転送要求までの設定時間(例えば360ms)のカウントを開始する(ステップS3、図3のタイミングt3)。そして、この制御装置10は、直ちに通信エリア進入情報を受信した旨の通知を車両側通信装置2に送信する(ステップS4、図3のタイミングt4)。
車両側通信装置2では、上記ナビゲーション装置3側からの前記通知を受け取り、且つ光ビーコン路上機からのID付き車線情報を受け取ると(ステップT5の「YES」)、このID付き車線情報をナビゲーション装置3側へ送信し(ステップT6)、さらに光ビーコン路上機との間で通信してダウンリンク情報を取得する(ステップT7、図3の時間帯Ta)。
一方、ナビゲーション装置3の制御装置10がステップS5で車両側通信装置2から前記ID付き車線情報を受信すると、この受信をもって、アップリンク確定と判定し、この受信時刻を基準時刻として設定する(図3のタイミングt5)。なお、上記アップリンク確定とは、車両側通信装置2と光ビーコン路上機との通信が繋がったことを意味し、これはダウンリンク情報取得の開始が始まったことも意味する。
さらに、このナビゲーション装置3の制御装置10では、前記ステップS3でカウント開始した時間が前記設定時間(360ms)に達すると(ステップS7の「YES」)、ダウンリンク情報転送要求を車両側通信装置2に送信する(ステップS8、図3のタイミングt6)。
車両側通信装置2では、上記ダウンリンク情報転送要求を受けると(ステップT8)、光ビーコン路上機との間の通信で取得したダウンリンク情報をナビゲーション装置3側に転送する(ステップT9)。
そしてナビゲーション装置3では、このダウンリンク情報を受信すると(ステップS9、図3のタイミングt7)、このダウンリンク情報処理(報知のための図形処理や音声処理)を実行し(ステップS10)、そして、前記基準時刻から報知用所定時間が経過したところでダウンリンク情報に関する図形を表示装置12に表示(報知処理)すると共にダウンリンク情報に関する音声をスピーカ15から出力(報知処理)を行う。なお、上記報知用所定時間は、前記基準時刻設定後に、車速を加味して報知すべき位置で報知処理が行われるように予め時間設定される。
上述したように、本実施形態においては、車両側通信装置2が光ビーコン路上機から通信エリア進入情報を受け取ると、ナビゲーション装置3に通信エリア進入通知を送り、このナビゲーション装置3では通信エリア進入通知受信通知を車両側通信装置2に返信する。このとき前記車両側通信装置2はビーコン路上機に自車IDを送信しているから、光ビーコン路上機から車両側通信装置2にID付き車線情報が送信されている。
そして、車両側通信装置2はこのID付き車線情報を受信していれば、ナビゲーション装置3からのダウンリンク情報転送要求を受けたときに当該ID付き車線情報を転送する。ナビゲーション装置3は、このID付き車線情報を受信したことをもってアップリンク確定と判断して、時刻を基準時刻として設定する。従って、車両側通信装置2が通信エリア進入通知を受けてからナビゲーション装置3がID付き車線情報を受信(基準時刻設定)までに従来のような待機時間がなく、極めて速い段階で基準時刻を設定できる。
しかも、実際の通信(ダウンリンク情報取得)の起点となるアップリンク確定の時刻を基準時刻として設定するから、基準時刻を適正に設定できる。
このように、基準時刻の設定を早く且つ適正にできると共に、ダウンリンク情報の処理開始を早くでき、報知位置精度を高めることができて、報知遅れを来すことがない。
さらに、上記起動時におけるID付き車線情報受信までに車両側通信装置が取り扱う情報として通信エリア進入情報と車線情報のみを有効化するから、アップリンク確定の迅速化を図り得て、通信制御の迅速化を図ることができる。すなわち、アップリンク確定までにおいて車両側通信装置2は光ビーコン路上機から種々の情報を受けており、それらの情報を全て有効化(認識処理)すれば、アップリンク確定までに時間がかかるが、この実施形態によれば、アップリンク確定までの通信制御を簡素化できてアップリンク確定までの時間を短縮化できる。
さらにこの実施形態によれば、ナビゲーション装置3から車両側通信装置2へのダウンリンク情報転送要求を、通信エリア進入通知から所定時間後に送信するから、通信エリア進入通知から第2の所定時間と第3の所定時間が経過した後ダウンリンク情報転送要求を行っていた従来に比して、ダウンリンク情報を早く取得することができる。総じて、基準時刻の設定の早期化、及びダウンリンク情報の取得の早期化を図り得て、ダウンリンク情報処理の早期化を実現できて緊急性を要する報知が遅れることを確実に防止することができる。
なお、上記実施形態では光ビーコンによる通信方式を例示したが、電波ビーコンによる通信方式でも良い。
又、DSSS用の光ビーコン路上機から受け取る情報としては、上記通信エリア進入情報及び車線情報以外に現在位置情報や簡易図形情報、DSSS情報(緊急情報)があるが、インフラとして共用されているVICS用の光ビーコン路上機では、通信エリア進入情報及び車線情報以外に現在位置情報や簡易図形情報、VICS情報(渋滞情報や、工事情報など)を発信している。従って、DSSSと共通情報である、VICS用の光ビーコン路上機から発信されている上記通信エリア進入情報及び車線情報を車両側通信装置2が受信することもある。
そこで、安全運転支援装置としては、前記初期情報送信条件に含まれる前記通信エリア進入情報と車線情報としては、VICSの光ビーコン路上機から送信される通信エリア進入情報と車線情報を除外し、安全運転支援システムのビーコン路上機から送信される通信エリア進入情報と車線情報のみとすると良い。このようにすれば、安全運転支援システムのみの通信エリア進入情報及び車線情報を取り扱うことでき、緊急な情報のみの報知ができる。
図面中、1は安全運転支援装置、2は車両側通信装置、2cは制御CPU、3は車両側制御装置、10は制御装置、12は表示装置、15はスピーカを示す。

Claims (2)

  1. 車両に搭載されて安全運転支援システムに使用される安全運転支援装置であって、
    前記安全運転支援システムのビーコン路上機との間で情報を送受信する車両側通信装置と、この車両側通信装置と通信して前記ビーコン路上機からの情報に基づく制御を行う車両側制御装置とを備え、
    前記車両側通信装置には、前記車両側制御装置に対するID付き車線情報送信までの期間において前記ビーコン路上機から受け取る情報のうち通信エリア進入情報と車線情報のみを有効化する初期情報送信条件が設定され、
    当該車両側通信装置は、起動時に前記ビーコン路上機からの通信エリア進入情報を受信したときには、当該通信エリア進入通知を前記車両側制御装置に送信すると共に、自車ID情報を前記ビーコン路上機に送信し、
    前記車両側制御装置は、前記通信エリア進入通知を受信した時点で直ちにエリア進入通知受信完了通知を前記車両側通信装置に送信すると共に、ダウンリンク情報転送要求のための所定時間のカウントを開始し、
    さらに前記車両側通信装置は、前記ビーコン路上機から自車ID付き車線情報を受信すると、前記車両側制御装置から前記受信完了通知を受信したときに前記車両側制御装置に前記自車ID付き車線通知情報を送信し、この後、前記初期情報送信条件を解除し前記ビーコン路上機と通信してダウンリンク情報を取得し、
    さらに前記車両側制御装置は、前記自車ID付き車線通知情報を受信すると、アップリンク確定と判断すると共に、当該受信時刻を基準時刻に設定し、且つ前記所定時間のカウントが満了するとダウンリンク情報転送要求を前記車両側通信装置に送信し、前記車両側通信装置から前記ダウンリンク情報が送信されるとダウンリンク情報処理を行うと共に前記基準時刻に基づいて報知処理を行うことを特徴とする安全運転支援装置。
  2. 前記初期情報送信条件に含まれる前記通信エリア進入情報と車線情報としては、VICSの路上機から送信される通信エリア進入情報と車線情報を除外し、安全運転支援システムのビーコン路上機から送信される通信エリア進入情報と車線情報のみであることを特徴とする請求項1に記載の安全運転支援装置。
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