JPH08293050A - 車両用通信装置 - Google Patents

車両用通信装置

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JPH08293050A
JPH08293050A JP3375596A JP3375596A JPH08293050A JP H08293050 A JPH08293050 A JP H08293050A JP 3375596 A JP3375596 A JP 3375596A JP 3375596 A JP3375596 A JP 3375596A JP H08293050 A JPH08293050 A JP H08293050A
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antenna
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重複する通信エリア内に複数の車載機が存在
する場合でも、応答信号の競合による混信をなくして各
車載機が確実に通信できるようにする。 【解決手段】 3車線の高速道路の料金徴収箇所に各車
線に対応してアンテナユニット16〜18を設けたガン
トリが配設される。各アンテナユニット16〜18は、
隣接するもの同士を交互に送信するように制御し、所定
周期で信号を送信すると共に無変調の搬送電波を送信す
る。車載機30は、信号を受信すると制御回路42によ
り応答信号を生成して反射により信号を送信し、以後の
通信相手を固定して質問信号を待機する状態となる。車
載機30は、パイロット信号,質問信号を受信すると、
応答信号の作成を行うと共にタイマ回路47を起動す
る。応答信号の生成時にタイマ回路47からタイマ割込
信号が入力されているときに、制御回路42は応答信号
の送信を実施する。これにより、他の車載機30の応答
信号との競合状態を回避でき、混信の発生をなくすこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路に所定の通信
エリアを設定する複数のアンテナユニットを備えた路上
機と、前記通信エリア内を通過するときに前記路上機と
通信するように車両に設けられた車載機とを備えた構成
の車両用通信装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば、高速道路など
の有料道路における自動料金徴収の方法として、次のよ
うなものが考えられている。すなわち、自動車側に、あ
らかじめ登録された識別番号などを記憶している通信機
(車載機)を搭載し、道路の料金徴収を行うべき場所に
通信機(路上機)を設け、その路上機により設定される
通信エリア内を通過する際に、路上機と車載機との間で
通信を行って登録された識別番号の車両が通行したこと
を認識して記憶し、その記録データに基づいて別途に料
金の授受を行うようにしたものである。
【0003】このようなものとしては、例えば、特開昭
55−116176号公報に示された有料道路の無人化
装置があり、これは、有料道路の出入口に送受信装置を
設けると共に、車両にも送受信装置を設け、通行時に両
者の間で通信を行って料金徴収データの授受を行うよう
にして車両を停止させることなく自動的に料金徴収を行
う構成のものである。
【0004】また、複数の車両が通行する場合に、それ
らとの間の通信の混信を防止するためのものとして、例
えば、特開平5−314325号公報に示された非接触
ICカード装置がある。このものは、混信を受けること
なく1つの移動体の非接触ICカードのみと交信できる
ようにするために、ICカードから返送される電波を受
信し、受信信号の振幅を振幅検出回路で検出するか、受
信信号のSN比をSN比検出回路で検出し、検出値が一
定になるように送信系の可変増幅回路のゲインを送信電
力制御器で制御することにより、移動体が無線局に近付
くほど送信電力を低下させて交信可能領域を狭くし、1
つの移動体のみが交信可能領域に入るように構成したも
のである。
【0005】あるいは、特開平4−303289号公報
に示された記録媒体処理装置においては、無線カードか
ら連続してデータが発生された場合に、無線カードへの
先行する書き込み処理が遅れたりあるいは完了しなくて
も、後続のデータ処理を、抜けや漏れのないように完了
できるようにした構成のものが開示されている。
【0006】さらに、特開平4−315282号公報に
示された料金収受システムにおいては、有料道路の料金
所の通信可能領域に複数台の車両が進入しても、各利用
者が持つ非接触ICカードと料金所との間の無線による
通信を先着順とすることができ、混信を防止することが
できるようにした構成のものが開示されている。
【0007】そして、特開平6−131509号公報に
示された非接触ICカードシステムにおける通信方式に
おいては、通信可能領域の異なる複数の移動体が連続し
て進入してきても、電波の干渉をなくして、進入する移
動体の順番で通信が行えるようにするため、走行車両の
車種を車種判別板により読取り、その車種用の問い合わ
せ番号を料金所のアンテナから送信する構成とし、進入
車両に搭載された非接触ICカードはその車種に対応し
た問い合わせ番号を受信した場合だけ車両自身の利用者
番号を送信して本体間の通信処理を行う通信方式が開示
されている。
【0008】ところが、上述のものはいずれのものにお
いても道路が1車線の場合について構成されたものであ
り、一般的な複数の車線を有する道路でそのまま適用す
るには困難な点があるものであった。そこで、複数の車
線を有する道路に対応して料金徴収データの授受を行う
ようにしたものとしては、例えば、特開平5−3249
67号公報に開示されたものがある。
【0009】すなわち、このものは、非接触ICカード
を利用した有料道路の料金徴収システムにおいて、チェ
ックバリアでの路上機と非接触ICカード間の無線通信
の信頼性を向上するために、チェックバリアの路上機に
複数のアンテナを接続し、1本の車線に対して複数のア
ンテナを進行方向に交信可能領域が互いにずれるように
配置することにより、路上機と車両の非接触ICカード
との通信可能な機会を増やすようにした構成のものであ
る。
【0010】このような構成とすることにより、高速道
路等の有料道路などで料金徴収を行う必要がある道路に
おいて、複数の車線を有する場合でも道路を1車線毎に
仕切った状態として料金徴収業務を行う必要がなく、複
数車線が存在する状態のままで自動的に料金徴収業務を
行うことができ、人員の削減を図ると共に、料金所渋滞
のような渋滞の発生を低減することができるものであ
る。
【0011】しかしながら、上述のような従来構成のも
のでは、アンテナを配設する領域が長距離に渡るため
に、狭い設置環境でも対応できるようにする必要があ
る。そこで、同じような方式を用いながら、短い距離で
配設できる構成として以下のような構成が考えられる。
【0012】すなわち、例えば、複数車線の道路の各車
線に対応して通信エリアを設けるように複数のアンテナ
ユニットを配設し、それら各アンテナユニットによる通
信エリアは、隣接する通信エリアと重複領域を有するよ
うに設定することで、通信の死角をなくして道路の全幅
に渡って通信エリアを設けるようにする構成である。こ
の場合、重複領域を有するアンテナユニット間の信号の
送信タイミングを異なるように設定すると共に、それら
の信号の周波数は、車載機で受信可能な範囲で異なる値
に設定することで確実に通信を実施できるようにするも
のである。
【0013】ところが、このように構成した場合には、
次のような不具合が予想されるために、自動車側の車載
機とアンテナユニットとが確実な通信を行えない場合が
発生する虞がある。このような不具合の発生状況の一例
について、図20および図21を参照して説明する。
【0014】図20は、図中下方から上方に向けて自動
車が通行する道路に跨がるようにして配設されたガント
リ1を示している。このガントリ1には、例えば2本の
車線に対応して2個のアンテナユニット2,3が配設さ
れており、それぞれ通信エリア4,5を設定している。
通信エリア4,5は重複領域Dを有しており、端部を自
動車の車載機6が通過する際でもいずれかのアンテナユ
ニット2,3と通信が行えるようになっている。また、
アンテナユニット2,3は異なる周波数で異なるタイミ
ングで通信エリア4,5に対してパイロット信号あるい
は質問信号を送信すると共に、無変調の搬送電波を送信
するようになっており、これらは、図示しないアンテナ
コントローラによって制御されている。
【0015】これに対して、通信エリア4あるいは5を
通過する自動車に搭載された車載機6は、例えばアンテ
ナユニット2からパイロット信号を受信すると、通信相
手をそのアンテナユニット2に固定して以後の通信を継
続し、その通信が終了するまでの間は他のアンテナユニ
ット3からのパイロット信号には応答しないようになっ
ている。これによって、車載機6が重複領域Dを通過す
る場合でもアンテナユニット2,3の両者からパイロッ
ト信号を受けて混信するといった不具合が防止され、確
実に通信を行うことができるのである。
【0016】ところで、上述の場合に、車載機6が二輪
車のような小型車に搭載されている場合で、図20にも
示すように、同様にして小型車に搭載された他の車載機
7とが略並列状態で同時に重複領域D内に侵入したとき
には、そのときの通信内容によっては次のような混信が
発生する場合があり、図21の通信のタイムチャートを
参照して説明する。
【0017】2つのアンテナユニット2,3は隣接する
位置にあってその通信エリア4,5が互いに重複する領
域Dを有するので、それぞれ所定周期Tでパイロット信
号PLTあるいは質問信号RC,WCを送信している
が、両者の間では送信タイミングが半周期(T/2)だ
けずらして送信するように制御されている。
【0018】そして、まず、2つの車載機6,7が重複
領域D内に侵入したときに、各車載機6,7は、その時
点で先に送信されているアンテナユニット2からのパイ
ロット信号PLT1を受信するようになる。そして、車
載機6,7は、それぞれそのパイロット信号PLT1に
対応してパイロット応答信号RSP1,RSP1′を生
成し、アンテナユニット2から送信される無変調の搬送
電波をアンテナで反射するときに、そのパイロット応答
信号RSP1,RSP1′で変調することにより送信す
るようになる。
【0019】このときアンテナユニット2は、車載機6
のパイロット応答信号RSP1を先に受信するので、車
載機6に対する質問信号RC1を送信するようになる。
一方、車載機7は、パイロット応答信号RSP1′を送
信したにもかかわらず自己宛てに設定された質問信号が
送信されないので、アンテナユニット3から送信された
パイロット信号PLT2に応答するようになる。
【0020】そして、車載機6,7がそれぞれアンテナ
ユニット2,3と通信を続けるうちに、車載機7が質問
信号RC2に対応して内部に記憶しているデータを読出
した結果を応答信号RD2としてアンテナユニット3に
送信する際に、車載機6がアンテナユニット2に対して
送信する応答信号WD1と重なる時間Δtが生ずる状態
が発生する。
【0021】ところが、2つの車載機6,7から応答信
号WD1とRD2とが同時に送信されると、両応答信号
は互いに干渉してしまい、アンテナユニット2,3は、
応答信号WD1とRD2とを区別して受信することがで
きなくなってしまう。したがって、アンテナユニット
2,3は、混信状態となり、いずれの信号も正しく認識
することができなくなるという問題がある。
【0022】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、重複する通信エリア内に複数の車載機
が存在する場合でも、両者と確実に通信を実行すること
ができるようにした車両用通信装置を提供することにあ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1記載の手段によれば、アンテナユニットは所
定の周期で質問信号を通信エリア内に送信しており、こ
のとき、隣接するアンテナユニット間ではその送信タイ
ミングが半周期だけずれるようにして質問信号が送信さ
れている。そして、車両が通行することにより通信エリ
ア内に車載機が侵入すると、車載機は、質問信号を受信
したアンテナユニットに対して応答信号を送信し、以
後、そのアンテナユニットとの間で通信を行うようにな
る。このとき、車載機の通信制御手段は、質問信号を受
信したときの応答信号の送信タイミングを少なくとも前
記質問信号の送信周期のうちの所定時間以上経過した時
点に設定して通信を行うようになる。
【0024】この結果、例えば、小型車などが複数台並
列で通信エリアの重複領域に侵入してそれぞれ隣接する
アンテナユニットと通信を開始したときには、各車載機
が応答信号を生成した時点でそのまま送信すると、互い
の応答信号が干渉し合って混信が発生してしまうタイミ
ングであっても、上述のように車載機の通信制御手段に
より応答信号の送信タイミングを遅らせるので、応答信
号が競合することがなく、したがって混信の発生を極力
防止して確実に通信を行うことができるようになる。
【0025】また、請求項2記載の手段を用いた場合に
は、通信制御手段は、質問信号を受信した時点でタイマ
の計時動作を開始させ、その質問信号に対する応答信号
はタイマの計時動作が終了して送信禁止時間が経過して
いることを条件として送信するようになる。この結果、
上述と同様に、小型車などが複数台並列で通信エリアの
重複領域に侵入してそれぞれ隣接するアンテナユニット
と通信を開始したときでも、応答信号が競合することが
なく、したがって混信の発生を極力防止して確実に通信
を行うことができるようになる。
【0026】請求項3記載の手段では、アンテナユニッ
トは、質問信号を送信する際に、通信制御手段により、
その質問信号に対して予想される車載機の応答信号の送
信タイミングが少なくともその質問信号の送信周期のう
ちの所定時間以上経過した時点となるように調整して設
定するようになる。
【0027】これにより、上述と同様に、小型車などが
複数台並列で通信エリアの重複領域に侵入してそれぞれ
隣接するアンテナユニットと通信を開始したときでも、
応答信号が競合することがなく、したがって混信の発生
を極力防止して確実に通信を行うことができるようにな
る。
【0028】また、請求項4記載の手段では、アンテナ
ユニットは、質問信号を送信する際に、通信制御手段に
より、上述同様にして送信タイミングを調整する結果と
してその送信タイミングを遅らせる場合には、その質問
信号を送信するまでの間はダミー信号を送信するように
なる。
【0029】この結果、上述と同様に、小型車などが複
数台並列で通信エリアの重複領域に侵入してそれぞれ隣
接するアンテナユニットと通信を開始したときでも、応
答信号が競合することがなく、したがって混信の発生を
極力防止して確実に通信を行うことができるようにな
る。
【0030】そして、請求項5記載の手段では、通信エ
リアが重複するアンテナユニット間の周波数を異ならせ
ると共に、動作タイミングを一致させる条件で、アンテ
ナユニット間で同じ周波数に設定することを許容してい
るので、すべて異なる周波数を設定する場合に比べて、
通信周波数帯域内での設定すべき周波数のチャンネルを
少なくすることができ、これによって一つのチャンネル
内で単位時間当たりに送信可能な情報量を多くすること
ができるようになる。
【0031】この場合において、同一周波数のアンテナ
ユニット間の混信を防止するために、発振周波数を精度
良く設定する必要がある。これは、同一周波数に設定し
ている場合に、その実際の発振周波数にずれが発生した
ときには、車載機の変調による応答信号の復調に悪影響
を与えるからである。したがって、発振周波数のゆれの
程度が大きい場合には同一周波数のアンテナユニットの
距離も長くなるように配置設定することで、周波数のず
れた電力を受信した場合でもその受信レベルを低くした
状態となることからその変動した周波数の悪影響を防止
することができるようになる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明を高速道路の料金徴
収設備に適用した場合の第1の実施例について図1ない
し図13を参照しながら説明する。まず、全体の外観構
成を示す図2において、高速道路(片側通行帯のみ図
示)11は、片側に3つの車線12,13,14を有す
るもので、所定の料金徴収地点には、この道路11を跨
ぐようにして路上機としてのガントリ(gantry)15が
配設されている。このガントリ15には、各車線12〜
14に対応してアンテナユニット16〜18が下方に向
けて配設され、通信エリア19〜21を設定するように
なっている。
【0033】通信エリア19〜21は、各アンテナユニ
ット16〜18から車両(図中例えば自動車29で示
す)が近付いて来る方向に向けてそれぞれ設定されてい
る。この場合、アンテナユニット16には、アンテナ素
子22aおよび22bが設けられ、それぞれ通信可能領
域19a,19bを設定することにより通信エリア19
を合成している。同様にして、アンテナユニット17に
はアンテナ素子23aおよび23bが設けられ、通信可
能領域20a,20bを設定して通信エリア20を合成
しており、また、アンテナユニット18にはアンテナ素
子24aおよび24bが設けられ、通信可能領域21
a,21bを設定して通信エリア21を合成している。
【0034】アンテナユニット16,17,18は、図
3に示すように(図中ではアンテナユニット16を代表
として示すが他も同様の構成である)、ガントリ15の
下面部に取り付けられるベース25に制御回路部26を
配設すると共にアンテナ素子22a,22bが配設さ
れ、電波が透過可能な樹脂性のカバー27で全体を覆っ
た防水構造としている。制御回路部26には、後述する
電気的構成が配設され、アンテナ素子22a,22bが
駆動制御され、送受信動作を行なわせるようになってい
る。そして、アンテナ素子22a,22bは、それぞれ
支持棒28,28により回動可能に支持されており、ア
ンテナ素子22a,22bの放射面の方向を調整可能に
設けられている。そして、図示はしないが、アンテナ素
子22a,22bは、支持棒28と直交する方向にも周
知の構造により回動可能に支持されており、その放射面
の方向を支持棒28の直交方向にも調整可能に設けられ
ている。
【0035】また、アンテナ素子22a,22bの放射
面の角度によってそれぞれ通信可能領域19a,19b
が設定され、これらを合成することにより通信エリア1
9を設定しているが、両者間には重複領域19cが設け
られており、通信可能領域19aと19bとが途切れな
いように設定されている(他のアンテナ素子23a,2
3b,24a,24bについても同様にして重複領域2
0c,21cが設定されている)。なお、後述するが、
アンテナ素子22a,22bは互いに異なる周波数のマ
イクロ波を出力して通信を行うようになっている。
【0036】各アンテナ素子22a,22b,23a,
23b,24a,24bのそれぞれは、プリント基板の
一方の面側に8個の正方形状をなすパッチを形成し、こ
れらを伝送線路で結合して給電端子に接続するように構
成したマイクロストリップ形のアレイアンテナ素子であ
る。この場合、プリント基板は、両面を導体でプリント
した樹脂材料(両面プリント基板)を用い、その誘電率
の温度特性が使用温度領域内(例えば高温領域120℃
程度までの範囲)での変化が所定以下(例えば1%以
下)となる材質で例えばBTレジン材料やガラスエポキ
シ材料のものを使用している。8個のパッチは、対向す
る頂点部を僅かに切り落として円偏波対応の形状として
4個ずつのパッチを2列に配置し、伝送線路と共にエッ
チングにより形成している。
【0037】なお、このように多数のパッチを使用した
アレイアンテナにおいては、一般的にはサイドローブが
発生するが、この点、本実施例におけるアンテナ素子2
2a,22bは、伝送線路のインピーダンスを調節する
ことによりサイドローブの発生を抑制して通信不能な領
域が途中の領域に発生するのを防止するようにしてお
り、例えば、高さ方向の1mから2m程度の間の領域つ
まり自動車29に搭載された車載機30が通過する高さ
の領域では略同じ領域をカバーできるように設定されて
いる。
【0038】さて、この高速道路11を通行する車両で
ある自動車29,29にはそれぞれダッシュボード近傍
に車載機30,30が搭載されている。これら各車載機
30には、路上機15のアンテナユニット16〜18か
らのパイロット信号および質問信号を受信するアンテナ
31が設けられている。このアンテナ31は、前述した
アンテナ素子22aに使用しているものと同様のプリン
ト基板に正方形状をなす2個のパッチを形成したマイク
ロストリップ形のアンテナである。そして、この場合に
おいては、2個のパッチはそれぞれ受信用および送信用
に設けられた単一パッチの構成としている。
【0039】また、アンテナ31においては、応答信号
の送信に当たっては、アンテナユニット16側から送信
される無変調の搬送電波を応答信号で変調しながら反射
することで送信するように構成されている。つまり、車
載機30は、通信エリア19〜21内でアンテナユニッ
ト16〜18から無変調の搬送電波を受けている状態で
これを応答信号で反射することで応答信号の送信が可能
となる構成とされているのである。
【0040】次に、電気的構成について図1を参照して
説明する。まず、同様に構成されたアンテナユニット1
6,17,18の構成についてアンテナユニット16を
代表して説明する。図1は全体構成を示すもので、アン
テナ素子22a,22bの各制御回路32a,32bに
対して、これらを統括して制御する制御部33は、コン
トロール回路34,電源回路35および外部とのデータ
の授受を行うためのインターフェース回路36を有する
構成とされている。
【0041】各アンテナ素子22a,22bに対応して
設けられた制御回路32a,32bにおいて、変調回路
37は、所定周波数の発振器38から与えられる発振出
力を搬送電波としてこれをコントロール回路34から与
えられるパイロット質問信号あるいは質問信号で変調
し、サーキュレータ39を介してアンテナ素子22aに
出力するようになっている。
【0042】また、復調等の信号処理を行う受信回路4
0は、混合器41に接続されており、混合器41には発
振器38から発振出力が与えられると共に、サーキュレ
ータ39を介してアンテナ素子22aから応答信号に応
じた電波信号が与えられるようになっている。搬送電波
と応答信号に応じた電波信号とは混合器41にて合成さ
れた後、受信回路40に与えられる。受信回路40は、
与えられた合成信号を復調して応答信号を得ると共に、
コントロール回路34に出力するようになっている。
【0043】そして、上述の各アンテナ素子22a〜2
4bに対応して設けられた発振器38のそれぞれは、図
4に示すように、所定周波数領域として割り当てられた
例えば2.45GHz帯の準マイクロ波を搬送電波とし
て出力するために、その周波数帯域のうちの狭い周波数
領域の異なる周波数f1〜f6をそれぞれに割り当てて
出力させるように構成されている。また、後述するが、
車載機30においては、それらの各発振器38のすべて
の発振周波数f1〜f6に対応する信号を受信可能に設
定されている。
【0044】以上のように構成された各アンテナユニッ
ト16〜18は、インターフェイス回路36を介して接
続されている図示しない制御装置により各アンテナ素子
22a〜24bに対応して駆動するタイミング信号が与
えられるようになっている。この場合、隣接するアンテ
ナユニット16と17との間、およびアンテナユニット
17と18との間では、通信エリア19〜21へのパイ
ロット質問信号や質問信号の出力タイミングが繰り返し
周期(例えば10ms)に対して半周期だけずれるよう
に設定されている。これによって、これらの通信エリア
19〜21を通過する自動車の車載機30が、例えば通
信エリア19と20とが重複している領域を通過する場
合でも、2つのアンテナユニット16,17から同時に
パイロット信号を受信することがないように設定されて
いるのである。
【0045】さて、車載機30において、通信制御手段
としての制御回路42は、CPU,ROMおよびRAM
等を含んで構成されるもので、予め記憶されたプログラ
ムに従ってパイロット信号あるいは質問信号を受けると
これに応じて識別コード等の各種データを応答信号とし
て出力するように構成されている。この制御回路42
は、送信回路43を介してアンテナ31に接続されると
共に、受信回路44を介してアンテナ31に接続されて
いる。
【0046】なお、送信回路43は応答信号に応じた変
調処理を行なってアンテナ31が受ける無変調の搬送電
波を変調して送信させ、受信回路44はアンテナ31に
より受信した電波を復調して質問信号として制御回路4
2に与えるようになっており、半二重構造とされてい
る。また、制御回路42には書込みおよび読出し可能な
不揮発性メモリとしてのデータメモリ45が接続されて
いる。バッテリ46は、車載機30内の各回路に給電す
るようになっている。また、通信制御手段としてのタイ
マ回路47は、いわゆるワンショットタイマ回路で構成
されるもので、スタートトリガが与えられると後述する
送信禁止時間ΔTをカウントした後にタイマ割り込み信
号を発生し、制御回路42に出力するようになってい
る。
【0047】なお、図示はしていないが、制御回路42
には起動回路が付設されており、外部から信号を受信す
ると、装置全体を起動させて「スリープ状態」から「ウ
ェイクアップ状態」にして通信動作を行なわせ、通信が
終了すると再び装置全体を停止させて「スリープ状態」
に戻るように制御し、外部からの信号を受信するのを待
機する状態となるように構成されている。そして、この
構成により、通信を行わない状態でのバッテリ46の消
耗を低減するようになっている。
【0048】次に本実施例の作用について図5ないし図
14を参照して説明する。まず、通常の場合において
は、自動車が各車線12〜14を1台ずつ別れて走行す
る状態が想定されるので、この場合には、従来と同様に
していずれかのアンテナユニット16〜18は、通信エ
リア19〜21内を通過する自動車の車載機30とそれ
ぞれ通信処理を行って料金徴収データの授受を確実に実
行することができる。なお、このとき、車載機30の制
御回路42は、起動回路により「ウェイクアップ状態」
とされて起動状態になると、図6に示すプログラムのフ
ローチャートを実行して通信処理を行うようになってい
る。
【0049】すなわち、通常の通信動作においては、通
信エリア19〜21のいずれかに侵入してパイロット信
号PLTを受信すると、車載機30は次のように動作す
る。まず、制御回路42は、起動状態となってプログラ
ムをスタートすると、受信割込みが発生しているか否か
を判断する(ステップS1)。この受信割り込みは、パ
イロット信号PLTを受信し、制御回路42が起動状態
となった時に発生するものとする。ここで、「NO」の
場合には受信割込みが発生してこれが終了するまでこの
ステップで待機するようになる。
【0050】そして、制御回路42は、パイロット信号
PLTを受信していることから、図7に示す受信割込み
プログラムを実行するようになる。まず、制御回路42
は、受信したパイロット信号PLTのデータをチェック
して異常データがないか否かを判定し(ステップT
1)、異常がある場合には正しいパイロット信号が受信
されていないことから「NO」と判断してプログラムを
終了してリターンし、異常がない場合には「YES」と
判断してステップT2に移行する。
【0051】続いて、制御回路42は、受信信号に含ま
れている内容からその応答の待ち時間Twaitを決定し
(ステップT2)、割込み用のタイマ回路47に応答待
ち時間Twaitを設定してスタートトリガを与えてスター
トさせ(ステップT3)、この後割込み後処理を実行し
て(ステップT4)メインプログラムにリターンするよ
うになる。これにより、タイマ回路47は送信禁止時間
であるタイマ時間を計時するようになる。そして、タイ
マ回路47は設定されたタイマ時間が経過すると、制御
回路42に対してタイマ割込み信号を与えるようにな
る。
【0052】この場合、タイマ回路47は、送信禁止時
間であるタイマ時間として例えば4msが設定されてお
り、したがって、外部からの信号を受信した時点から4
msが経過するまでの間は、応答信号の送信は待機され
る状態となる。
【0053】さて、制御回路42は、メインプログラム
に戻ると、受信信号の内容を解析すると共にその内容を
実行し(ステップS2)、続いて処理内容に基づいて応
答信号を生成する(ステップS3)。なお、この段階で
は、まだ応答信号を生成しただけで送信するタイミング
を待つ待機状態となる。そして、制御回路42は、タイ
マ回路47からの割込み信号によるタイマ割込みを許可
する状態となり(ステップS4)、以後、ステップS5
にて、タイマ割込みがかかって応答信号を送信するのを
待機する状態となる。
【0054】ステップS5において、制御回路42は、
既にタイマ回路47から割込み信号が入力されている場
合、あるいはステップS5を繰り返すうちに割込み信号
が入力された場合には、ここで図8に示すタイマ割込み
プログラムを実行するようになる。すなわち、制御回路
42は、応答信号を送信開始し(ステップP1)、続い
て割込み後処理を実行して(ステップP2)メインルー
チンにリターンするのである。そして、これによって応
答信号の送信を終了すると、制御回路42は、メインプ
ログラムのステップS5において「YES」と判断して
再びステップS1に戻るようになる。
【0055】さて、車載機30の制御回路42は、外部
から信号を受信する毎に上述のようにして応答信号を生
成して送信するが、通常状態においては、アンテナユニ
ット16〜18からパイロット信号PLTを受信する
と、上述の過程を繰り返し実行しながら、次のような通
信処理を行うようになる。
【0056】すなわち、制御回路42は、例えばアンテ
ナユニット16からのパイロット信号PLT1を受信す
ると、以後の通信相手をアンテナユニット16に固定し
て、他のアンテナユニット17,18から送信されるパ
イロット信号PLT2,PLT3を受信しても受け付け
ない状態とするようになる。そして、この状態で、制御
回路42は、そのパイロット信号PLT1に対してパイ
ロット応答信号RSP1を作成し、アンテナユニット1
6から続けて送信されている無変調の搬送電波を作成し
たパイロット応答信号RSP1で変調して反射すること
により送信するようになる。この場合、パイロット応答
信号RSP1は、各車載機30に固有なコードとして登
録されている識別コードを含んだ信号としている。
【0057】この後、アンテナユニット16は、パイロ
ット信号PLT1の次に質問信号として車載機情報送信
要求信号RC1を送信するようになる。この車載機情報
送信要求信号RC1には、場所を示すコード,ガントリ
のコード番号および相手の車載機30対応して登録され
ている識別コードが含められており、車載機30のみが
受信動作の後に通信処理を実行するようになっている。
【0058】車載機30は、車載機情報送信要求信号R
C1を受信すると、これに応じて残高金額データなどの
データを読出してカードリード信号RD1を生成し、ア
ンテナユニット16に対して上述同様にして送信するよ
うになる。次にアンテナユニット16は、質問信号とし
てリード信号RD1を受信すると、料金徴収データ処理
のための所定のデータを書込み信号WD1として車載機
30に送信するようになる。この場合、書込み信号WD
1には、料金徴収命令コード,料金データ,場所コード
番号,ガントリのコード番号,車載機30の識別コード
および動作時刻データなどが含まれている。なお、車載
機30からの応答信号RSP1が異常であった場合に
は、アンテナユニット16は、所定の異常処理ルーチン
を実行して処置をするようになっている。
【0059】そして、車載機30は、書込み信号WD1
を受信すると、その内容を読みとって所定の書込み処理
を行い、この後、場所のコード信号,ガントリのコード
番号および車載機30の識別コードを含んだ書込み終了
信号END1を前述同様にして送信する。アンテナユニ
ット16は、書込み処理の終了信号END1を受信する
と、受信したことを知らせるための終了確認信号ACK
1を車載機30に送信するようになり、車載機30はこ
の終了確認信号ACK1を受けると、通信が終了したと
して起動回路が停止して再び「スリープ状態」に移行し
て通信開始前の状態に戻るようになる。
【0060】なお、車載機30は、同じ路上機15の通
信エリア19〜21内で再びパイロット質問信号PLT
を受信しても、既に通信処理を実施している場合には、
内部に記憶されている通信結果のデータから判定してこ
れを無視するようになっており、これによって他の車載
機による通信を妨げないようになっている。また、この
ことは、同一の通信エリア19あるいは同一のガントリ
15の通信エリア内での重複通信を防止して料金の二重
徴収の弊害もなくす構成としても機能しているものであ
る。
【0061】また、実際の料金徴収処理においては、車
載機30には、図示しないICカードを装着した状態で
使用するようになっており、通信エリア16を通過した
後に、前述した書込み信号WD1によって指定された種
々の書込みデータに基づいて、料金残高からいま通信し
て送信された料金データを差し引いた額に対応するデー
タをICカードインターフェイスを介してICカードに
書き込む処理を行うようになっている。
【0062】さて、次に、従来例の項で説明したような
通信不能状態の発生が予想される状況を例にとって、そ
の場合でも確実に通信処理が行われることを説明する。
すなわち、二輪車などの小型車両が並列状態で走行して
きてそれらが搭載している車載機30a,30bが略同
時に重複領域Dに侵入して通過する場合で、例えば、車
載機30aがアンテナユニット16のパイロット信号P
LT1を受信し、車載機30bがアンテナユニット17
のパイロット信号PLT2を受信して通信を開始した場
合について述べる。
【0063】車載機30a,30bとアンテナユニット
16,17との通信においては、次のような時間が設定
されている。まず、通信の周期Tは、例えば10msに
設定されており、アンテナユニット16と17との間で
は半周期つまり5msだけずれたタイミングに設定され
ている。そして、パイロット信号PLTや質問信号RC
などの質問信号割当時間TQは周期の初めから最大で5
msまでの時間に設定され、これを受信した車載機30
a,30bによる応答信号の送信タイミングである応答
信号割当時間TAは4ms〜9msまでの5msの時間
が設定されている。また、アンテナユニット16,17
における受信した応答信号の処理時間TCとして、9m
sの時点から10msつまり周期10msの最後の1m
sの時間が割当られている。
【0064】上述の設定された期間のうち、応答信号割
当時間TAは車載機30a,30b側で設定するもの
で、前述したタイマ回路47によりパイロット信号や質
問信号を受信したときにタイマ回路47にスタートトリ
ガを出力してタイマ動作を介しさせ、その後応答待ち時
間Twaitが経過した時点でタイマ割込信号が与えられる
と応答信号の送信を行うのである。
【0065】すなわち、上述したような重複領域D内で
二つの車載機30a,30bがそれぞれアンテナユニッ
ト16,17と通信を実行する状態では、両者の応答信
号が重複する送信タイミングが発生することがある。と
ころが、このような応答信号の重複状態が重複領域D内
で発生すると、両方の応答信号をアンテナユニット1
6,17が共に受信することになって混信状態となる。
そこで、本実施例においては、タイマ回路47により応
答待ち時間Twaitを設定することによりこのような事態
を回避しているのである。
【0066】これは、例えば、図10に示す場合には、
質問信号が3msでその質問信号の処理時間TSが1m
sかかるとすると、そのときの応答信号の送信タイミン
グは最短でも4ms以降9msまでとなる。また、図1
1に示す場合には、質問信号が5msでその処理時間T
Sが2msかかるとすると、そのときの応答信号の送信
タイミングは7ms以降9msまでとなる。
【0067】ところが、質問信号が2msでその処理時
間TSが1msかかるとすると、そのときの応答信号の
送信タイミングは3ms以降となるが、この場合には、
図12に示すように、タイマ回路47による応答待ち時
間Twaitである4msが経過するまで応答信号の送信が
待機されるようになる。この結果、図13に示すような
信号の授受が行われる場合に、二つの車載機30a,3
0bのそれぞれからの応答信号が重複する時間がなくな
り、質問信号の送信時間,質問信号処理時間,応答信号
送信時間のそれぞれが場合によって異なるさまざまな条
件に対応して、各車載機30a,30bがそれぞれアン
テナユニット16,17との間の通信が混信を起こすこ
となく実行されるようになる。
【0068】このような本実施例によれば、自動車に搭
載する車載機30に応答信号の送信タイミングを所定時
間が経過した以降となるように制御するためのタイマ回
路47を設け、制御回路42はタイマ回路47からのタ
イマ割込信号を受けてから応答信号を送信する構成とし
たので、二輪車などの小型車両が複数台並行状態で走行
してそれらに搭載された車載機30a,30bが重複領
域Dを通過する場合に、両者がそれぞれ異なるアンテナ
ユニット16,17と通信を行う場合でも、応答信号の
重複送信状態を回避して混信の発生を極力防止できるの
で、確実に通信処理を行って料金徴収業務を遂行するこ
とができるようになる。
【0069】図14は本発明の第2の実施例を示すもの
で、以下、第1の実施例と異なる部分について説明す
る。すなわち、第2の実施例においては、車載機30側
にタイマ回路42をもうけない構成とする代わりに、ア
ンテナユニット16〜18側に同様の機能を持たせるも
ので、アンテナユニット16〜18側から送信するパイ
ロット信号あるいは質問信号に対して車載機30側が4
msよりも早いタイミングでその応答信号が送信される
ことが予想される場合には、通信制御手段としてのコン
トロール回路34において、そのときのパイロット信号
あるいは質問信号に通信に直接関係ないダミー信号をプ
リアンブル部として付加した状態で送信することによ
り、図14に示すように、車載機30からの応答信号の
送信タイミングが4ms以降のタイミングとなるように
調整する構成である。
【0070】このような第2の実施例によれば、多数の
車載機30に対する混信対策を行わなくとも、アンテナ
ユニット16〜18側のコントロール回路34において
パイロット信号や質問信号に必要に応じてプリアンブル
部を付加する機能を設けることにより、第1の実施例と
同様の状況が発生した場合でも混信の発生を防止するこ
とができるようになる。
【0071】図15は本発明の第3の実施例を示すもの
で、第2の実施例と異なるところは、アンテナユニット
16〜18のコントロール回路34において、パイロッ
ト信号や質問信号にプリアンブル部を付加することに代
えて、付加するプリアンブル部の時間に相当する遅延時
間Tdを設定して送信を遅延させて実施する構成とした
ところである。したがって、このような第3の実施例に
おいても第2の実施例と略同様の作用効果を得ることが
できる。
【0072】図16ないし図18は本発明の第4の実施
例を示すもので、以下、第1の実施例と異なる部分につ
いて説明する。なお、この実施例においては、上述した
各実施例におけるように、アンテナユニット16,1
7,18で用いるアンテナ素子22a,22bの使用周
波数をすべて異なる周波数に設定することができない事
情がある場合に対応したものである。
【0073】すなわち、前述した各実施例においては、
実際の通信事情における通信周波数帯域という制約につ
いては言及していないが、現実には、周波数帯域の割り
当て範囲が決められており、その範囲内において必要と
する情報を送受信する必要がある。ところが、一般に
は、ある周波数の搬送波に乗せる情報量を多くしようと
すると、その変調幅が広くなり、隣接する搬送波の周波
数との間の幅が狭くなる事情がある。
【0074】具体的には、例えば、上下線各3車線で6
車線の高速道路における料金徴収所に設置する場合で
は、各車線に対応してアンテナユニットを設けることに
すると、それぞれのアンテナユニットに2個ずつのアン
テナ素子を設ける構成では合計12チャンネルの発振周
波数を設定する必要がある。ところが、通信に使用可能
な周波数帯域は一定の範囲に制限されているから、その
制約の範囲内で各チャンネル毎に設定可能な時間当たり
の情報量つまり通信ボーレートも制約を受けることにな
る。
【0075】これは、1チャンネル当たりの帯域幅が制
限されることに因るもので、逆に、チャンネル数を少な
くすることで1チャンネルあたりの帯域幅を広げること
ができ、この結果、通信ボーレートを上げることができ
る。例えば、12チャンネルの周波数を設定したとき
に、各チャンネル毎の通信ボーレートが100bpsで
あるとすると、この通信周波数帯域内で2チャンネルの
周波数に設定すれば、各チャンネル毎の通信ボーレート
を概略的には600bps程度まで高くすることができ
ることになるのである。
【0076】したがって、前述した各実施例におけるよ
うな構成としながら、複数のアンテナユニットの各アン
テナ素子間で同じ周波数を使用するアンテナ素子を用い
ることができれば、通信ボーレートを高く設定すること
ができるようになり、この問題は解決することになる。
【0077】そこで、前述した第1の実施例の構成につ
いて考えて見ると、例えば、各アンテナユニット16〜
18毎に設定された通信エリアについて確認すべき点が
ある。すなわち、本発明における構成では、通信エリア
が重複する状態にある隣接するアンテナ間では送信タイ
ミングを半周期ずらしているので、ひとつおいたアンテ
ナユニットとは同時に送受信を行うことになる。つま
り、隣接するアンテナユニット間で設定した混信防止の
ための構成がひとつおいたアンテナユニット間では同期
した状態で通信を行う設定となっているのである。
【0078】そこで、このような設定状態における通信
について考えて見ると、ひとつおいたアンテナユニット
間では通信可能なエリアとしては重複していないが、実
際には、車載機により応答信号を送受信可能とするため
には、アンテナユニット側から出力する通信信号および
これに続く無変調の搬送波の送信は車載機側から受信す
る信号に比べて非常に大きなものとなっている。
【0079】ところが、これによって、隣接するアンテ
ナユニットのみならず、かなり離れた位置にあるアンテ
ナユニット間でも送信信号や無変調の搬送波を受けてし
まうことになる。このとき、第1の実施例における構成
では、全てのアンテナ素子において異なる周波数で設定
されているため、フィルタリングを行うことで他の周波
数成分をカットして信号を復調することができるのであ
る。
【0080】さて、このような構成において、複数のア
ンテナユニットの設定周波数を順次交互に周波数f1,
f2となるように設定した本実施例の構成について考え
てみる。図16に示すように、簡単のために5個のアン
テナユニット51〜55を設けた場合を例にとり、それ
ぞれ1個ずつのアンテナ素子が配置されている構成を考
える。この場合において、アンテナユニット51〜55
はそれぞれ通信エリア51a〜55aに存在する車載機
と通信可能に設定されており、アンテナユニット51,
53,55の設定周波数はf1であり、アンテナユニッ
ト52,54の設定周波数はf2に設定されている。ま
た、これらアンテナユニット51〜55の各発振周波数
f1,f2はPLL回路等によって高い精度で周波数が
安定するように構成されている。
【0081】そして、アンテナユニット51,53,5
5はそれぞれ送信周期Tで同時に送信動作を開始するよ
うに設定され、アンテナユニット52,54は同じく送
信周期Tでアンテナユニット51,53,55に対して
半周期2/Tだけ遅れたタイミングで送信動作を開始す
るように設定されている。これにより、同一周波数のア
ンテナユニット同士は同期した状態で送信および受信が
行われるようになっている。
【0082】上述の場合に、図16に示すように、アン
テナユニット51〜55により送信動作を行うと、車載
機30a,30bは、通信エリア51a〜55aのいず
れかに存在するときには、パイロット信号PLTを受け
るとこれに応じて応答信号を作成して所定タイミングで
送信する。このとき、応答信号の送信は、アンテナユニ
ット51〜55から出力されている無変調の搬送波を変
調しながら反射することにより送信し、アンテナユニッ
ト51〜55はこの変調信号を受信復調するようになっ
ている。
【0083】この場合において、アンテナユニット51
〜55のそれぞれによる送受信動作は、同一周波数のア
ンテナユニット間で同期をとった状態で行われているの
で、送信動作と受信動作は必ず同一タイミングで制御さ
れる。つまり、パイロット信号などの送信信号を出力す
るタイミングでは無変調の搬送波が出力されることはな
く、逆に無変調の搬送波が出力されているタイミングで
は送信信号が出力されることはない。
【0084】上述の動作において、例えばアンテナユニ
ット53は、図17に示すように、受信動作を行う際に
は通信エリア53a内に存在する車載機30bからの変
調された応答信号と共に、同一周波数f1を使用してい
るアンテナユニット51や55からも無変調の搬送波を
受信することになる。これら周波数f1の無変調の搬送
波は、本来自己が出力している無変調の搬送波と同一周
波数f1に設定されていることから、これに同一周波数
の信号が重畳されてもアンテナユニット53において受
信している車載機30bからの信号成分との分離が可能
であり、悪影響を受けることなく復調動作を行うことが
できるようになる。
【0085】なお、上述のように信号成分との分離がで
きることは、各アンテナユニット51〜55の発振周波
数が正確に設定されていることが条件であり、例えば、
発振周波数にずれがある場合には、搬送波に重畳されて
送られる応答信号の信号成分が周波数のずれた搬送波を
同時に受信することから埋没してしまい、復調動作が阻
害されることになる。つまり、発振周波数が厳密に設定
されていることがこのような構成を採用できることの条
件となっているのであり、その点で、本実施例において
は、PLL回路等を用いて発振周波数を安定に設定でき
る構成を採用しているのである。これによって、各アン
テナユニット51〜55における通信ボーレートを高く
設定できるようになり、単位時間当たりの情報量の増大
を図ることができるようになる。
【0086】図18および図19は本発明の第5の実施
例を説明するもので、第4の実施例と異なるところは、
アンテナユニット56〜60間で同一の周波数に設定さ
れるものがあり、その場合に、設定される周波数は3以
上で例えばf1,f2,f3,f4の周波数を設定する
構成としたところである。
【0087】このような構成を採用する事情は、第4の
実施例の場合のように発振周波数が厳密に設定できない
場合で、多少の周波数ずれが発生してしまう条件の場合
である。基本的には第4の実施例の原理に基づいて同一
周波数となるアンテナユニットを設定することができる
が、この場合には、第4の実施例の構成において同一周
波数としたアンテナユニット同士に僅かな周波数ずれが
あると、これが重畳されたときに応答信号に重なって復
調に悪影響を与えるのである。
【0088】そこで、図18に示すように、同一周波数
f1を設定するアンテナユニット56,60をできるだ
け離間させて配置することで、その間に設定周波数の異
なる複数のアンテナユニット57,58,59(それぞ
れ周波数f2,f3,f4)を配置している。これによ
り、同一周波数のアンテナユニット56,60は、互い
に相手のアンテナユニット60,56から受信する無変
調の信号のレベルそのものが減衰して低くなるので(図
19参照)、相対的に応答信号のレベルよりも下がるこ
とになり、同一周波数f1の範囲に含まれるレベルとし
ては応答信号に悪影響を与えるレベルよりも低くなるの
で、実質的に許容されるレベルと見なすことができるよ
うになるのである。
【0089】したがって、このような第5の実施例によ
れば、発振周波数の厳密な設定が困難となる場合でも、
ある程度の範囲で同一の周波数を設定することができる
ようになり、これによって、チャンネル当たりの通信量
の増大を図ることができるようになり、干渉による混信
を防止しながら全体としての通信レートを高く設定する
ことができる。
【0090】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、次のように変形また拡張できる。タイマ回
路47に代えて、制御回路42によりソフト的にプログ
ラムでタイマ機能を持たせる構成としても良い。なお、
この場合には、タイマ機能を実行する際にCPUは他の
処理を実行できなくなるので、質問信号に対する処理時
間等を考慮してタイマ時間をカウントする構成にする必
要がある。
【0091】パイロット信号や質問信号にダミー信号と
してのプリアンブル部を付加する場合に、通信内容とま
ったく無関係な時間調整用のダミー信号を付加しても良
いし、通信に必要な他のデータをダミー信号として付加
する構成としても良い。
【0092】高速道路以外にも、有料駐車場の料金徴収
業務にも適用できる。この場合には、複数の車線から同
時に車両が進入できるように構成することができ、出入
口でその都度停車して料金徴収の手続きを行う必要がな
くなって迅速な出入りを可能にすると共に人員削減を図
れる。
【0093】また、料金徴収業務以外に、車両の通行状
態の調査等のデータの授受などの各種のデータの授受に
適用することができる。例えば、交通量を調査して道路
情報を作成することに使用したり、都市交通計画等への
応用を図ることもできる。
【0094】車線は3つに限らず、2つでも良いし、4
以上でも良い。車載機は、パイロット質問信号を受信し
てウェイクアップする構成に限らず、常時動作している
ものを用いても良い。アンテナ素子はパッチ以外のもの
を使用するものでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成図
【図2】全体構成の外観斜視図
【図3】路上機部分の縦断側面図
【図4】各アンテナ素子の割当周波数と車載機の受信周
波数特性を示す図
【図5】複数の車載機が重複領域を通過する場合の配置
説明図
【図6】車載機の受信時の制御動作を示すメインプログ
ラムのフローチャート
【図7】車載機の受信割込みプログラムフローチャート
【図8】車載機のタイマ割込みプログラムのフローチャ
ート
【図9】送信周期内での各種割当時間を示すタイムチャ
ート
【図10】送信周期内での質問信号および応答信号の送
信タイミングを示すタイムチャート(その1)
【図11】送信周期内での質問信号および応答信号の送
信タイミングを示すタイムチャート(その2)
【図12】送信タイミングの調整を行った後の送信周期
内での質問信号および応答信号の送信タイミングを示す
タイムチャート
【図13】アンテナユニットと車載機との間の通信状態
を示すタイムチャート
【図14】本発明の第2の実施例を示す図12相当図
【図15】本発明の第3の実施例を示す図12相当図
【図16】本発明の第4の実施例を示すアンテナユニッ
トの配置説明図(送信時)
【図17】図16相当図(受信時)
【図18】本発明の第5の実施例を示す図16相当図
【図19】図17相当図
【図20】従来例の不具合を説明するための図5相当図
【図21】図13相当図
【符号の説明】
11は高速道路、12,13,14は車線、15はガン
トリ(路上機)、16〜18はアンテナユニット、19
〜21は通信エリア、19cは重複領域、22a,22
b,23a,23b,24a,24bはアンテナ素子、
25はベース、26は制御回路部、27はカバー、28
は支持棒、29は自動車(車両)、30は車載機、31
はアンテナ、32a,32bは制御回路、33は制御
部、34はコントロール回路、35は電源回路、36は
インターフェイス回路、37は変調回路、38は発振
器、39はサーキュレータ、40は受信回路、41は混
合器、42は制御回路(通信制御手段)、43は送信回
路、44は受信回路、45はデータメモリ、46はバッ
テリ、47はタイマ回路(タイマ)である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信エリアのそれぞれに対応して
    設けられ、所定周期で質問信号を送信して前記通信エリ
    アからの応答信号を受信することにより通信を行う複数
    のアンテナユニットと、 これら複数のアンテナユニットのうちの少なくとも隣接
    する通信エリアと重複する領域を有するもの同士の前記
    質問信号の送信タイミングを前記質問信号の送信周期に
    対して半周期ずらしたタイミングに設定すると共に、前
    記受信信号に基づいて前記通信エリアを通過する車両を
    識別するようにした車載機と、 車両に搭載され、前記質問信号を受信するとこれに対し
    て応答信号を送信し、この後、同じアンテナユニットか
    らの質問信号を受信すると質問応答信号を送信して通信
    を行うようにした車載機と、 この車載機に設けられ、前記質問信号を受信したときの
    応答信号の送信タイミングを少なくとも前記質問信号の
    送信周期のうちの所定時間以上経過した時点に設定する
    通信制御手段とを備えたことを特徴とする車両用通信装
    置。
  2. 【請求項2】 前記通信制御手段は、前記質問信号の受
    信と同時に動作し送信禁止時間を計時するタイマを備
    え、このタイマによる計時動作が終了していることを条
    件として前記応答信号を送信するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用通信装置。
  3. 【請求項3】 複数の通信エリアのそれぞれに対応して
    設けられ、所定周期で質問信号を送信して前記通信エリ
    アからの応答信号を受信することにより通信を行う複数
    のアンテナユニットと、 これら複数のアンテナユニットのうちの少なくとも隣接
    する通信エリアと重複する領域を有するもの同士の前記
    質問信号の送信タイミングを前記質問信号の送信周期に
    対して半周期ずらしたタイミングに設定すると共に、前
    記受信信号に基づいて前記通信エリアを通過する車両を
    識別するようにした車載機と、 車両に搭載され、前記質問信号を受信するとこれに対す
    る応答信号を送信し、この後、同じアンテナユニットか
    らの質問信号を受信すると質問応答信号を送信すること
    で通信を行うようにした車載機と、 前記アンテナユニットに設けられ、前記質問信号を送信
    するときにその質問信号に対して予想される前記応答信
    号の送信タイミングが少なくともその質問信号の送信周
    期のうちの所定時間以上経過した時点となるように調整
    して設定する通信制御手段とを備えたことを特徴とする
    車両用通信装置。
  4. 【請求項4】 前記通信制御手段は、前記質問信号を送
    信する際にその送信タイミングを遅らせる場合には、そ
    の質問信号を送信するまでの間はダミー信号を送信する
    ように構成されていることを特徴とする請求項3記載の
    車両用通信装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のアンテナユニットの通信周波
    数は、前記車載機に対する通信エリアが重複するアンテ
    ナユニット同士が異なることを条件として、アンテナユ
    ニットの個数よりも少ない種類の個数に設定され且つ同
    一周波数に設定されるアンテナユニットは同じタイミン
    グで動作されるように構成したことを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかに記載の車両用通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009020680A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Honda Motor Co Ltd 車載光ビーコン装置
JP2011120346A (ja) * 2009-12-02 2011-06-16 Denso Corp 充電状態報知装置およびナビゲーション装置
JP2018136743A (ja) * 2017-02-22 2018-08-30 沖電気工業株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

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