JP2000011291A - 車両用通信路上機及び料金収受システム - Google Patents

車両用通信路上機及び料金収受システム

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JP2000011291A
JP2000011291A JP17578098A JP17578098A JP2000011291A JP 2000011291 A JP2000011291 A JP 2000011291A JP 17578098 A JP17578098 A JP 17578098A JP 17578098 A JP17578098 A JP 17578098A JP 2000011291 A JP2000011291 A JP 2000011291A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信領域を通過する車両と通信できた車載機
との対応関係を確実に関連付けるようにする。 【解決手段】 通信ユニット13は通信領域Sを通過す
る車両に搭載された車載機と通信することにより通行料
金徴収のためのデータ及び車種情報を取得する。通信ユ
ニット13は、レーザ光を縦検出領域X、横検出領域Y
に交互に走査し、反射光が戻ってくるまでの時間に基づ
いて車両の種別及びフロントガラス位置(車載機搭載位
置)を判定する機能を備えている。この場合、検出領域
X,Yは、通信領域Sに三次元的に略一致するように設
定されており、フロントガラス位置を検出したタイミン
グと車載機と通信できるタイミングとは略一致すること
から、両者のタイミングに基づいて車両と車載機との対
応関係を関連付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の通信領域を
通過する車両に搭載された車載機と通信する通信手段を
備え、この通信手段の通信結果に基づいて車両に搭載さ
れた車載機を特定する車両用通信路上機及びこのような
車両用通信路上機を利用した料金収受システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、有料道路の自動料金収受システム
が実現されつつある。この自動料金収受システムは、有
料道路を走行する車両に車載機を搭載し、車両が料金所
を通過する際に車載機から識別番号を読取り、その識別
番号に基づいて車載機の所有者を特定して、予め設けら
れた口座から通行料金を収受するというものである。こ
の場合、車載機を搭載していない不正車両が通過するこ
とが想定されることから、通信領域を通過する車両をビ
デオカメラで撮影し、通信領域を車両が通過するにもか
かわらず通信手段が車載機と通信できなかったときは不
正車両であると判断し、ビデオカメラの撮影映像に基づ
いて不正車両の証拠とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図23はこの種の自動
料金収受システムの一例を示している。この図23にお
いて、料金所に設けられた1つのレーンに対応してレー
ンコントローラ1が設けられており、このレーンコント
ローラ1に対応してアンテナコントローラ2、車両検知
機3、車種判別機4、ビデオカメラ5等が設けられてい
る。この場合、車両検知機3で車両を検知したときはビ
デオカメラ5で車両を撮影すると共にアンテナコントロ
ーラ2を駆動することによりアンテナ6を通じて車載機
と通信する。そして、アンテナコントローラ2は、車載
機のデータを取得したときはそのデータをレーンコント
ローラ1を通じて料金所コンピュータ7に出力する。ま
た、車種判別機4は、車載機が正規の車両に搭載されて
いるかを判定するためのもので、アンテナの通信領域を
通過する車両の種別(小型乗用車、大型乗用車、バス、
大型貨物車等)を判定し、レーンコントローラ1を通じ
て料金所コンピュータ7に出力する。
【0004】料金所コンピュータ7は、レーンコントロ
ーラ1から取得したデータに基づいて車載機の所有者を
特定して通行料金を課金すると共に、車種判別機4が特
定した車種と車載機から取得した車種情報が一致しなか
ったときは不正車両であると判断し、ビデオカメラ5に
よる撮影画像を保存して不正車両の証拠とする。
【0005】ところで、図23に示すものでは、アンテ
ナコントローラ2、車両検知機3、車種判別機4は独立
した機器で構成されているので、各機器の相互の位置関
係に基づいて通信領域を通過する車両と車載機との対応
関係を関連付けための設定が複雑である。このため、通
信領域を車両が1台ずつ通過する場合は支障を生じるこ
とはないものの、通信領域に例えば2台の車両が位置
し、一方の車両に車載機が搭載され、他方の車両に車載
機が搭載されていない場合は、どちらの車両に車載機が
搭載されているかを特定することは困難であった。この
ような場合は、ビデオカメラ5による撮影画像に基づい
て判断するしかなく、極めて面倒であると共に信頼性が
低かった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、通信領域を通過する車両と車載機との
対応関係を確実に関連付けることができる車両用通信路
上器及び料金収受システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、通信手段の通信領域に車両が進入すると、車載機位
置判定手段は、車両に搭載されている車載機位置を判定
する。また、通信手段は、車両に搭載された車載機が通
信領域に進入したところで通信する。
【0008】ここで、車両に車載機が搭載されている場
合は、車載機位置判定手段が判定した車載機位置に搭載
された車載機と通信手段が通信可能となるタイミング
と、通信手段が車載機と実際に通信したタイミングとは
略一致するはずであるので、そのことに基づいて車載機
特定手段は車両と車載機との対応関係を確実に関連付け
ることができる。
【0009】請求項2の発明によれば、車両に車載機が
搭載されている場合は、車載機位置判定手段が判定した
車載機位置に搭載された車載機と通信手段が通信可能と
なるタイミングと、通信手段が車載機と実際に通信した
タイミングとは略一致しており、その時間差は所定時間
内に収まるはずであるので、車載機位置判定手段が車載
機位置を検出したタイミングと通信手段が車載機と実際
に通信したタイミングとが所定時間内の場合は、車載機
位置判定手段が判定対象としている車両に通信手段が通
信した車載機が搭載されていると判断することができ
る。
【0010】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
では、車両の速度が遅い程、車載機位置判定手段が車載
機搭載位置を検出するタイミングと通信手段が車載機と
実際に通信したタイミングとの時間差が大きくなるもの
の、車載機特定手段は、車両の速度が遅い程所定時間を
延長するので、車両と車載機との対応関係を確実に関連
付けることができる。
【0011】請求項4の発明によれば、車載機位置判定
手段は通信手段の通信領域に三次元的に略重なるような
検出領域を光学的に形成するので、車載機位置判定手段
が車載機の位置を判定するタイミングと通信手段が車載
機と通信するタイミングとを略一致させることができ
る。
【0012】従って、車載機特定手段は、車載機位置判
定手段が車両の車載機搭載位置を判定したタイミングを
通信手段が通信可能となるタイミングであると判断する
ことにより、車載機位置判定手段が車両の車載機搭載位
置を検出したタイミングと略一致するタイミングで通信
手段が車載機と通信できたときは、車載機位置判定手段
が判定対象としている車両に通信手段が通信した車載機
が搭載されていると判断することができる。
【0013】請求項5の発明によれば、車載機位置判定
手段はレーザ光を走査することにより検出領域を光学的
に形成し、レーザ光を照射してから反射光が戻ってくる
までの遅延時間に基づいて車載機搭載位置を判定するの
で、周知の技術を利用して車両の車載機搭載位置を精度
良く判定することができる。
【0014】請求項6の発明によれば、上記の発明で
は、通信手段の通信領域に複数の車両が接近した状態で
進入した場合は、車載機位置判定手段が車載機搭載位置
を判定することができない場合があるものの、車種判別
手段は通信領域を通過する車両の車種及び位置関係を判
定すると共に、通信手段は車載機との通信履歴を記憶す
る。
【0015】従って、車種判別手段の判定結果と通信手
段の通信履歴とを対応付けることにより車両と車載機と
の対応関係を関連付けることができるので、車載機特定
手段は、それらの関係から車両と車載機との対応関係を
確実に関連付けることができる。
【0016】請求項7の発明によれば、車両に車載機が
搭載されていない場合は、車載機特定手段は車両と車載
機との対応関係を関連付けることができないので、この
ような場合は、不正処理手段は、車両は不正車両である
と判断することができる。
【0017】請求項8の発明によれば、車両に車載機が
搭載されているものの、車載機に記憶されている車種情
報と実際の車両の種別と異なっていたときは不正車両で
あると判断することができるので、不正処理手段は、通
信手段が車載機から取得した車種情報が車種判別手段が
判定した車両の種別と一致しなかった場合は不正車両で
あると判断することができる。
【0018】請求項9の発明によれば、車載機の搭載位
置は車両のフロントガラスの内側に設定されているの
で、車載機位置判定手段は、車両のフロントガラス位置
を車載機搭載位置であると判断することにより車載機搭
載位置を確実に検出することができる。
【0019】請求項10の発明によれば、各手段を1個
のマイクロコンピュータで実行することにより、各手段
を個別の装置として構成した場合に比較して、各装置間
の通信のための整合性を図る必要がないと共に、通信に
要する時間及び処理を削減することができる。
【0020】請求項11の発明によれば、上記構成の車
両用通信路上機により車載機の所有者を正確に特定する
ことができるので、その所用者から確実に通行料金を収
受することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1乃至図22を参照して説明する。図1は料金所に設け
られたレーンに配設された通信ユニットを示す概略的な
図である。この図1において、レーン11を跨ぐように
して配設されたガントリ12には通信ユニット13が設
けられている。この通信ユニット13は、レーン11を
通過する車両14に搭載された車載機と通信することに
より当該車載機の所有者を特定して通行料金を課金する
ためのもので、レーン11に対して下方に向けて通信領
域Sを設定するように設けられている。通信対象となる
車両14はレーン11を矢印Aの方向に通行するもの
で、このレーン11は、単車などを除いた車両14が1
台分が通れる程度の道幅に設定されている。
【0022】ここで、通信ユニット13は車両の種別
(以下、車種)を判断する機能を有しており、そのため
に通信領域Sに対して検出領域X,Yが設定されてい
る。この検出領域Xは車両14の進行方向Aに沿う縦方
向にレーザ光を走査することにより通信領域Sにおける
縦方向に略一致するように設定され、検出領域Yは車両
14の進行方向Aと直交する横方向にレーザ光を走査す
ることにより通信領域Sにおける後端部の横方向に略一
致するように設定されている(図2及び図3参照)。こ
の場合、レーザ光の縦方向走査及び横方向走査は、1走
査毎に交互に行われるようになっている。
【0023】また、路側にはビデオカメラ15が設置さ
れており、通信領域Sを通過する車両14のナンバープ
レート(必要に応じて運転手も)を撮影するようになっ
ている。
【0024】次に、図4を参照して通信ユニット13の
構成について説明する。図4において、通信ユニット1
3は、車種判別装置16と通信装置17とから構成され
ており、それらの各装置16,17は1個のマイクロコ
ンピュータを主体とする制御部18(通信手段、車載機
位置判定手段、車載機特定手段、車種判別手段、不正処
理手段に相当)により制御されるようになっている。
【0025】ここで、図4に示す車種判別装置16は、
レーザ光を例えば検出領域Xに縦方向走査するための構
成を示しており、レーザ光を検出領域Yに横方向走査す
るための構成は、走査方向が異なるだけで構成は同一で
あるので、説明の簡単化のために省略してある。
【0026】測距部16aは、図示しないレーザダイオ
ードからレーザ光を間欠的に出力すると共に、出力した
パルスレーザ光が物体により反射された反射光を受光す
ることにより、パルスレーザ光の出力タイミングと反射
光の受光タイミングとの時間差から、それらの遅延時間
に基づいて物体までの距離を求めるように構成されてい
る。
【0027】測距部16aから出力されるレーザ光は、
ポリゴンミラー16bの反射面及び角度調整ミラー16
cにより検出領域Xに照射されるように光路が変更され
ている。このポリゴンミラー16bは、図示しない駆動
モータにより高速で回転されるようになっており、その
回転状態ではレーザ光は走査されて角度調整ミラー16
cで反射することによりパルスレーザ光が検出領域Xに
走査されるようになっている。
【0028】制御部18は、上述したポリゴンミラー駆
動モータの回転を制御することによりパルスレーザ光の
走査を制御すると共に、測距部16aにより検出された
距離検出信号を入力して後述するように車種判別処理を
行なうものである。つまり、パルスレーザ光の検出領域
X及び検出領域Yに対する走査による物体までの距離変
化に基づいて車両の形状を判断するのである。
【0029】一方、通信装置17は、制御部18から与
えられた送信信号をRF部17aを通じて平面アンテナ
17bに与えることにより、通信領域Sにマイクロ波を
送信するようになっており、車両が通信領域Sを通過す
る際に、車載機に登録されたIDコードや種々のデータ
を授受すると共に、高速道路を通行する場合の料金の徴
収データのやり取りを行なうようになっている。このと
き、制御部18は、車載機に登録されている車種データ
が車種判別装置16が判断した実際の車種と一致してい
るか否かを確認するようになっている。つまり、車載機
は取外しが可能であるので、通行料金の安い車種で登録
した車載機を通行料金の高い車両に搭載して高速道路を
通行した場合は、収受できる通行料金が実際の通行料金
よりも少なくなってしまうからで、通信装置17が車載
機から取得した徴収データに基づいて通行料金を徴収し
た場合であっても、車種データが車種判別装置16によ
り判定した車種と一致しない場合は不正車両と判定する
ようになっている。尚、車載機は銀行に口座を設けるこ
とにより購入可能となるもので、車載機に記憶されたI
Dコードに基づいて車載機の所有者を特定することがで
きる。
【0030】ここで、制御部18は、測距部16aから
の距離情報に基づいて通信領域Sに進入した車種を判定
する機能に加えて、検出領域X,Yに位置する車両14
に搭載された車載機の搭載位置を検出する機能が付加さ
れている。つまり、車載機は通信装置17との通信が可
能なように車両のフロントガラスの内側に設けられるよ
うになっていることから、車種(小型乗用車、大型乗用
車、バス、大型貨物車等)を判定することにより、フロ
ントガラスの位置、ひいては車載機の位置を判断するこ
とが可能となる。この場合、制御部18は、車両の特徴
点を後述するように抽出することによりフロントガラス
位置を検出するようになっている。
【0031】また、制御部18は、車種判別装置16が
車載機搭載位置を検出したタイミングと通信装置17が
車載機と通信したタイミングとの時間差が所定時間内で
あるときは、車種判別装置16が判定対象とした車両に
通信装置17が通信した車載機が搭載されていると判定
して、その判定結果を外部I/F17cを通じて出力す
る。
【0032】通信ユニット13においては車種判別装置
16の光出射口と通信装置17の平面アンテナ17bと
は近接した位置に設定されていると共に、平面アンテナ
17bの通信領域Sと車種判別装置16の検出領域X,
Yとは略重なるように設定され、さらに、車種判別装置
16から照射させるレーザ光は指向性が高いと共に、通
信装置17の平面アンテナ17bから発信されるマイク
ロ波も指向性が高いことから、通信装置17の通信領域
と車種判別装置16の検出領域X,Yとは三次元的に略
重なっていることになる。このような構成では、車種判
別装置16が車両のフロントガラス位置を検出したタイ
ミングと通信装置17が車両14のフロントガラスの内
側に設置された車載機と通信するタイミングとは略一致
するように設定されていることになる。
【0033】図5は全体構成を概略的に示している。こ
の図5において、通信ユニット13の制御部18は、車
両が車種判別装置16の検出領域X,Yに進入したと判
断したときはビデオカメラ15を駆動すると共に、車両
が検出領域X,Yから退出したと判断したときはビデオ
カメラ15を停止し、さらに車両は不正車両であると判
断したときは撮影画像を保存する。
【0034】また、制御部18は、レーンコントローラ
19を通じて料金所コンピュータ20に車載機特定情報
及び不正情報を出力するようになっている。そして、料
金所コンピュータ20は、レーンコントローラ19から
の車載機特定情報に基づいて車載機の所有者に有料道路
の通行料金を課金すると共に、不正情報に基づいて担当
係員に不正車両の発生を報知する。
【0035】次に、上記車種判別装置16による車種の
判定動作を図6乃至図12も参照して説明する。図6お
よび図7は、通信ユニット13の車種判別装置16の基
本的な動作と距離の検出処理について示している。図6
(a)はポリゴンミラー16bにより走査されるレーザ
光の走査角度の時間的変化を示し、同図(b)はパルス
レーザ光の出力タイミングを示している。また、同図
(c),(d)は時間軸を拡大してパルスレーザ光の出
力タイミング及び受光信号を示している。
【0036】まず、測距部16aは、図示しないレーザ
ダイオードをパルス点灯させることによりパルスレーザ
光を出力する。このとき、パルスレーザ光のパルス幅は
twであり、反射光が測距部16cにより受光されて受
光信号として出力されるまでの遅延時間はtdである。
【0037】この場合、上記遅延時間tdと光速c(=
3×10m/sec )との積の値が、測距部16aか
らパルスレーザ光が出射されて物体に到達し、その反射
光が測距部16aに到達するまでの光路長であり、物体
までの距離dの2倍の距離2dに等しいことから、測距
部16aは、距離検出情報である物体までの距離dをd
(=(c×td)/2)という演算式から求めることが
できる。そして、上述のようにして得られた検出領域
X,Yにおける検出距離dの情報が制御部18に逐次入
力されるようになる。
【0038】尚、レーザ光の走査周期Tpおよびその間
に実際にレーザ光を走査する走査時間Ts(図6(a)
参照)はポリゴンミラー16bの回転速度により決まる
もので、パルス点灯の繰り返し周期trやこの走査時間
Tsなどにより検出の分解能を設定することになる。
【0039】これにより、例えば、パルスレーザ光を検
出領域Xに縦方向走査することにより、図7(a)に示
すように、車両14の進行方向に沿った形状の検出距離
情報が得られ、レーザ光を検出領域Yに横方向走査する
ことにより、同図(b)に示すように、車両14の車幅
方向に沿った形状の検出距離情報が得られるようにな
る。以後、このようにレーザ光を検出領域Xに縦方向走
査して検出距離情報を得ることを「縦ライン計測」と略
称し、レーザ光を検出領域Yに横方向走査して検出距離
情報を得ることを「横ライン計測」と略称することにす
る。
【0040】尚、上述の構成では、横ライン計測におい
ては、レーン11を通行する車両14に対して走査の繰
り返しの周期に応じて車両14の形状を全体に渡って距
離を計測したデータを得ることができるが、縦ライン計
測においては、レーン11を通行する車両14に対して
レーン11の中央部を通過している部分の形状を計測し
たデータのみが得られる構成である。
【0041】次に、制御部18により車両14の車種判
別処理を行なう場合の処理内容について図8に示す車種
判別プログラムのフローチャートにしたがって説明す
る。ここで、制御部18が車種判別プログラムを実行す
るときは車種判別手段として機能することから、制御部
18を車種判別手段18aと呼称する。また、制御部1
8は、車種判別手段18aとして動作するときは車載機
位置判定手段としても動作するようになっている。
【0042】車種判別手段18aは、まず、縦ライン計
測および横ライン計測を交互に行なうことにより(S1
01,S102)、検出領域X,Y内に車両14が存在
するか否かを判断し(S103)、車両有りの条件が成
立するまでの間はステップS101〜S103を繰り返
し実施する。
【0043】さて、車両がレーザ光の走査領域に進入す
ると、車種判別手段18aは、車両有りと判断し(S1
03:YES)、縦ライン計測および横ライン計測によ
り得られた検出距離情報から、それらの各検出距離dに
対応する位置を連結して得られる外形形状L1,L2
(図7参照)を求めると共に、その得られた概略的な外
形形状からその形状を特徴付けるデータである特徴点P
(図7中では「・」で示している)を抽出する(S10
4)。
【0044】次に、車種判別手段18aは、縦ライン計
測および横ライン計測を繰り返し(S105,S10
6)、車両が検出領域X,Yに存在する状態が継続して
いる間は(S107:YES)、特徴点Pの抽出を継続
して行ない(S108)、これにより、図7(a),
(b)に示したような外形形状から特徴点Pとなる位置
を求めることができる。この場合、図示の検出距離情報
では測定間隔が広いために特徴点Pの抽出が困難となる
ように見えるが、実際には、検出点の設定間隔がさらに
狭くなるように設定されるので、特徴点Pを求めること
ができる。また、車両が検出領域Xに進入した初期の状
態では、車両は検出領域Yに位置していないので、縦ラ
イン計測データのみしか特徴点Pを得ることはできな
い。そして、このとき得られた特徴点Pの位置と前回の
計測時点で得られている特徴点Pの位置とを比較するこ
とによりそれらの対応付けを行なう(S109)。さ
て、このような特徴点Pの対応付けにより、車種判別手
段18aは、車両のフロントガラス位置を判定する(S
110)。これは、後述するようにフロントガラス位置
を判定することにより車載機搭載位置を判定するためで
あり、車両がボンネットのない1ボックスタイプ或いは
バス或いは貨物車両であれば、フロントガラスは車両の
前面に位置し、車両が2ボックスタイプ(或いは1.5
ボックス)であれば、フロントガラスはボンネットの後
端に位置していると判断することができる。
【0045】この後、対応付けが行なえた特徴点Pの間
の移動距離を求めて(図9参照)その間の移動速度を計
算して求め(S111)、続いて、外形形状の情報から
車高を計測すると共に(S112)、車長を計測する
(S113)。尚、この場合において、1回の走査で車
両14の全体をカバーできない場合には、車長を計測す
ることはできないが、特徴点Pを対応付けることにより
車長を計測するための情報を関連付けることができる。
【0046】そして、車両が検出領域X,Yから退出す
ると、車種判別手段18aは、縦ライン計測および横ラ
イン計測を行なったときに(S105,S106)、車
両は無いと判断し(S107:NO)、計測を終了し、
それまでに得られたデータに基づいて通過している車両
14の車種を判定する(S114)。つまり、車両の長
さ及び車高から車種(小型乗用車、大型乗用車、バス、
貨物車両等)を判定する。この場合、車種の判別にあた
っては、縦ライン計測のデータでは車両14の全体の車
長がほぼ特定できているが、例えば、連結器を介して連
結されたトレーラなどが通過する場合において、縦ライ
ン計測のみでは連結器部分が検出できないと別の車両と
して判別する場合が生ずるが、このような場合におい
て、横ライン計測を行なっていることにより、連結器部
分の存在を検出することができるので、正確な車種判別
処理を行なうことができるようになっている。
【0047】図10及び図11は車両14が検出領域
X,Yを通過する場合に測定したデータを示すもので、
図10に示す場合が図11に示す場合よりも速い速度で
車両14が走行したときに得られる測定データをそれぞ
れ示している。すなわち、ある速度で車両14が検出領
域X,Yを通過したときに、横ライン計測および縦ライ
ン計測の夫々を行なうことにより、図10(a),
(b)に示すような時間の経過に伴ったデータの合成を
行なうことができる。横ライン計測データからは、時間
の経過に伴う車両14の車幅方向の外形の変化が得ら
れ、縦ライン計測データからは、時間の経過に伴う車両
14の進行方向の外形の変化が得られる。
【0048】一方、図10の状態よりも遅い速度で車両
14が検出領域X,Yを通過する場合には、1回の走査
あたりの車両14の移動距離は短いので、図11(a)
に示すように、横ライン計測データからは車長が長く見
え、縦ライン計測データからその移動距離が短いことが
わかる。従って、縦ライン計測データから車両14の車
長を計測し、横ライン計測データから車両14の幅方向
のデータを得ることができるようになり、正確な車種判
別を行なうことができるのである。
【0049】上述した図10及び図11の場合には、車
種判別装置16の検出領域X,Yを通過する車両14の
速度は一定である場合を想定しているが、渋滞などが生
じている場合で、例えば、車両14が通信ユニット13
の下を通行するときにちょうどブレーキをかけてしまう
ようなときには、横ライン計測データは停止した車両1
4の車幅方向の計測をし続けることになるので、図12
(a)に示すようなデータが得られる。このような場合
でも、縦ライン計測データは、同図(b)に示すよう
に、進行方向に沿った走査毎の移動が生じていないこと
を検出することができるので、車種の判別を正確に行な
うことができるのである。
【0050】ところで、通信ユニット13の制御部18
は、上述した車種判別手段の動作に加えて、撮影手段、
通信手段、車載機特定手段及び不正処理手段としての動
作を並列実行するようになっており、以下においては、
制御部18が実行する動作に応じて制御部18を撮影手
段18b、通信手段18c、車載機特定手段18d、不
正処理手段18eとして呼称するようにする。尚、これ
らの動作は、通信領域Sに位置する特定の1台の車両1
4を処理するためのものであり、通信領域Sに複数台の
車両14が位置する場合は、各動作を車両14の台数だ
け並列実行するようになっている。
【0051】図13は撮影手段18bの動作を示してい
る。この図13において、撮影手段18bは、車種判別
手段8が車両14の進入を検出すると(S201:YE
S)、ビデオカメラ15に対して撮影を指令する(S2
02)。これにより、ビデオカメラ15により車両14
のフロント部、つまりナンバープレート(必要に応じて
運転手)が撮影される。そして、車種判別手段8が車両
14の退出を検出したときは(S203:YES)、撮
影終了を指令する(S204)。以上の動作により、通
信装置17の通信領域Sを通過する車両14のナンバー
プレートが撮影されることになる。
【0052】図14は車載機特定手段18dの動作を示
している。この図14において、車載機特定手段18d
は、車種判別手段18が判断した車速に基づいて後述す
る所定時間を車速が遅くなるに従って補正する(S30
1)。
【0053】続いて、車種判別手段8が車両14の退出
を検出するまでの間に(S304)、車種判別手段18
が車載機搭載位置を検出するか(S302)、通信手段
18cが車載機と通信できたかを判断している(S30
3)。この場合、車載機はフロントガラスの内側に設置
されているので、車種判別手段18がフロントガラス位
置を検出することにより車載機搭載位置を検出したと判
断することができる。
【0054】ここで、車種判別装置16の検出領域X,
Yと通信装置17の通信領域Sとは三次元的に略一致す
るように設定されていると共に、レーザ光及びマイクロ
波は指向性が高いことから、車種判別手段18が車載機
搭載位置を検出するタイミングと通信手段18cが車載
機と通信するタイミングとは略同一タイミングとなるも
のの、車種判別装置16の検出領域X,Yと通信装置1
7の通信領域Sのずれにより何れかのタイミングが早く
なり、その時間差は所定時間内に収まる。つまり、車種
判別装置16の検出領域X,Yよりも外側に通信装置1
7の通信領域Sが設定されている場合は、通信手段18
cが車載機と通信してから(S303:YES)、所定
時間内に車種判別手段18が車載機搭載位置を判定する
ことになる(S308:YES)。また、車種判別装置
16の検出領域X,Yよりも内側に通信装置17の通信
領域Sが設定されているときは、車種判別手段18が車
載機搭載位置であると判断してから(S302:YE
S)、所定時間内に通信手段18cが車載機と通信する
ことになる(S305:YES)。
【0055】従って、車種判別手段18が車載機搭載位
置を判定するタイミングと通信手段18cが車載機と通
信したタイミングとの時間差が所定時間内である場合
は、車種判別手段18が車載機搭載位置を判定した車両
14に通信手段18cが通信した車載機が搭載されてい
ると特定することができる(S306)。上記所定時間
としては、車種判別装置16の検出領域X,Yと通信装
置17の通信領域Sとの間の距離と車両14の通過速度
(初期設定値)に基づいて設定されている。この場合、
車両14の速度が遅い程、車種判別手段18が車載機搭
載位置を検出するタイミングと通信手段18cが車載機
と通信するタイミングとのずれ時間が大きくなることか
ら、車載機特定手段18dは、上述したように車種判別
手段が判定した車速が遅くなる程所定時間を延長するよ
うに補正するので(S301)、車両14と車載機との
対応関係を確実に関連付けることができる。
【0056】そして、車載機特定手段18dは、上述し
たようにして車両14と車載機との対応関係を関連付け
たときは、その情報をレーンコントローラ19を通じて
料金所コンピュータ20に出力する(S307)。これ
により、料金所コンピュータ20は、車載機の所有者を
特定して通行料金を課金することができる。
【0057】図15は通信手段18cの動作を示してい
る。この図15において、通信手段18cは、車種判別
手段18が車両14の進入を検出したときは(S40
1:YES)、通信装置17により車載機との通信を実
行する(S402)。このとき、車両14に搭載された
車載機は、まだ、通信領域に進入していないので、通信
手段18cが車載機と通信することはない。
【0058】車両14が進行して、車両14に搭載され
たフロントガラス、ひいては車載機が通信装置17の通
信領域Sに進入したときは、通信手段18cは、車載機
と通信できると共に(S403:YES)、通信タイミ
ング時間を示す通信履歴を記憶する(S406)。この
ような通信では、車載機に登録されたIDコードや種々
のデータ及び高速道路を通行する場合の料金の徴収デー
タの授受が行われる。そして、車種判別手段18が車両
14の退出を検出したときは(S404:YES)、通
信を停止する(S405)。
【0059】図16は不正処理手段18eの動作を示し
ている。この図16において、不正処理手段18eは、
車種判別手段18が車種判別を終了したときは(S50
1:YES)、その車両14に対して通行料金を課金済
みかを判定する(S502)。この場合、車種の判定を
終了した車両14が通行料金を課金済みの車両14のと
きは(S502:YES)、車種情報が一致するかを判
定する(S503)。つまり、通信手段18cが車載機
から取得した車種情報と車種判別手段の車種判別結果と
が一致するかを判定し、一致するときは(S503:Y
ES)、正しく課金処理されたと判断し、撮影手段18
bが撮影した撮影画像を消去する(S504)。また、
一致しないときは(S503:NO)、不正車両で正し
く課金されていないと判断し、撮影画像を保存すると共
に(S511)、不正情報をレーンコントローラ19を
通じて料金所コンピュータ20に出力する(S51
2)。これにより、料金所の担当係員は、不正車両が発
生したことを確認して、保存されている撮影画像に基づ
いて不正車両を特定することができる。
【0060】一方、課金済みでない場合は(S502:
NO)、車種判別手段18が判定した車両14の車種及
び位置関係に基づいて車載機搭載位置を判定し、その車
載機搭載位置に車載機が搭載されていた場合に通信手段
18cが通信可能となるタイミングを判断すると共に
(S505)、通信手段18cの通信履歴をチェックし
(S506)、通信可能となるタイミングで通信が行わ
れいた場合は(S507:YES)、車種判定手段が1
8が判定した車種と車載機情報とが一致することを確認
してから(S508:YES)、車両14と車載機との
対応関係を関連付けすると共に(S508)、レーンコ
ントローラ19を通じて料金コンピュータ20に車載機
情報を出力する(S509)。これにより、車載機の所
有者に対して課金することができる。
【0061】以上の各手段の動作を制御部18が並列動
作することにより通信領域Sに位置する全ての車両14
と車載機との対応関係を確実に関連付けることができ
る。以下、その具体的動作を説明する。
【0062】図17は、通信領域Sに車載機21を搭載
した車両14が2台進入する例を示し、図18は、その
ときの動作のタイミングチャートを示している。この例
では、車種判別手段18がフロントガラス位置(車載機
搭載位置)を検出したタイミングと略同一タイミングで
通信手段18cが車両14a,14bに搭載された車載
機21a,21bと順に通信できるので、車載機特定手
段18dは車種判別手段18及び通信手段18cの動作
タイミングに基づいて1台毎に処理できる。従って、不
正車両の特定は容易であり、車載機21a,21bの所
有者に通行料金を確実に課金することができる。
【0063】図19は、通信領域Sに進入した1台目の
車両14に車載機が搭載されておらず、2台目の車両1
4に車載機が搭載されている例を示している。図19
(a)に示すように車載機を搭載していない1台目の車
両14aが検出領域Xに進入すると、車種判別手段18
が車両のフロントガラス位置を検出するものの、通信手
段18cは通信できないことから(図19(b)参
照)、この車両は不正車両であると判断する。
【0064】このような状態で車載機21bを搭載した
2台目の車両14bが検出領域Xに進入すると、図19
(c)に示すように車種判別手段18が車載機搭載位置
を判定すると略同じタイミングで通信手段18cが車載
機21bと通信するので、車載機特定手段18dは、通
信手段18cが通信できた車載機21bは2台目の車両
14bに搭載されていると判断することができる。
【0065】図20は図19における動作のタイミング
チャートを示している。この図20に示すように、車種
判別手段18が1台目の車両14aの車載機搭載位置を
検出したタイミングでは通信手段18cが車両14aに
搭載されている車載機21aと通信できないものの、車
種判別手段18が2台目の車両14bの車載機搭載位置
を検出したタイミングでは通信手段18cが車載機21
bと通信できる。この場合、車両14の車載機搭載位置
を検出しない構成では、車載機21bを搭載していない
1台目の車両14aが通信領域Sから退出するよりも先
に、2台目の車両14に搭載された車載機21bとの通
信ができることから、1台目の車両14aに車載機が搭
載されているように判断してしまうものの、本実施の形
態では、検出領域Xにおける車両14の位置を常に把握
しており、さらに車両14の形状も分ることから、車載
機搭載位置を特定して車載機21が通信領域Sに進入し
たかを判断することができる。従って、1台目の車両1
4aが車載機を搭載しておらず、2台目の車両14bが
通信領域Sに進入して通信した場合でも、2台目の車両
14bを検出していることと、1台目の車両14aと通
信できなかったことが分っているので、2台目の車両1
4bと車載機21bとの対応関係を確実に関連付けるこ
とができる。
【0066】図21は、大型車両に接近した状態で車載
機を搭載した2台の小型車両14が検出領域Xに順に進
入し、通信順序の逆転現象が生じた例を説明する。図2
1(a)に示すように1台目の大型車両14aに接近し
た状態で2台目の小型車両14b(軽自動車、オートバ
イ等)が検出領域Xに進入した場合、2台目の小型車両
14bのフロントガラスが検出領域X及び通信領域Sに
おける死角に位置するので(同図に斜線で示す領域)、
車種判別手段18は2台目の車両14bの車載機搭載位
置を検出することはできないと共に、通信手段18cは
2台目の車両14bに搭載された車載機21bと通信す
ることはできない。
【0067】このような状態で3台目の車両14cが検
出領域Xに進入し、図21(b)に示すように車種判別
手段18が車両14cの車載機搭載位置を検出すると、
そのタイミングと略同じタイミングで通信手段18cが
車載機21cと通信するので、車載機特定手段18d
は、通信手段18cが通信した車載機21cは3台目の
車両14aに搭載されていると判断することができる。
但し、車種判別手段18は、2台目の小型車両14bを
検出できていないことから、3台目の車両14cは2台
目と判断している。
【0068】そして、大型車両14aに続く2台目の小
型車両14bが通信ユニット13の略真下に位置する
と、通信ユニット13が車両14bに搭載された車載機
21bを臨めるようになり、図21(c)に示すように
通信手段18cが車載機21bと通信できるようにな
る。
【0069】ところが、大型車両14aに2台目の車両
14bが接近した状態で追従した場合は、車種判別手段
18が2台目の車両14bのフロントガラス位置を検出
できないまま車両14bが通過してしまうことがある。
【0070】このような場合、車種判別手段18は、2
台目の車両14bが検出領域Xから退出したところで、
1台目の車両14bの車種及び1台目と2台目の車両1
4a,14bの位置関係を判定するので、不正処理手段
18eは、車種判別手段18の判定結果に基づいて2台
目の車両18bの車載機搭載位置を判定して通信手段1
8cが通信可能となるタイミングを判断すると共に、通
信手段18cによる通信履歴情報に基づいてそのタイミ
ングで通信が行われたかを判定する。この場合、通信可
能タイミングが通信履歴が示す情報として存在するの
で、2台目の車両14bと車載機21bとの対応関係を
確実に関連付けることができる。
【0071】図22は、図21の例を示すタイミングチ
ャートである。この図22に示すように、2台目の車両
14bが1台目の車両14aのために検出領域X及び通
信領域Sの死角に位置した場合、2台目の車両14bの
検知ができなくなると共に通信もできなくなる。そし
て、1台目の車両14aが進行して通信領域の死角から
2台目の車両14bが脱出すると、通信手段18cが通
信できるようになる。この場合、3台目の車両14cが
通信領域Sに進入すると、通信手段18cが先に3台目
の車両14cと先に通信するものの、車種判別手段18
が最終的に判定した2台目の車両14bと通信手段18
cが通信した車載機21bとの通信履歴に基づいて両者
の対応関係を確実に関連付けることができる。
【0072】本実施の形態によれば、通信ユニット13
の制御部18は、車種判別装置16により車両の車載機
搭載位置を検出したタイミングと通信装置17が車載機
21と通信できたタイミングとに基づいて車両と車載機
との対応関係を関連付けるようにしたので、複数の車両
14が通信領域Sに位置した場合であっても、両者の対
応関係を確実に関連付けることができ、車載機の所有者
から通行料金を確実に収受することができる。
【0073】しかも、車種判別装置16の検出領域X,
Yと通信装置17の通信領域Sとを三次元的に略重ねる
ように設定したので、車両14に車載機21が搭載され
ている場合は、車種判別装置16によりフロントガラス
位置を検出したタイミングと通信装置17が車載機21
と通信したタイミングとは略一致するようになる。従っ
て、両方のタイミングが略一致するときは、車種判別装
置16が判定対象としている車両14に通信装置17が
通信した車載機21が搭載されていると判定することが
でき、車両と車載機との対応関係を確実に関連付けるこ
とができる。
【0074】また、車種判別装置16が車両のフロント
ガラスを検出できない場合であっても、車種判別装置1
6による車種判別結果に基づいて各車両の種別及び位置
関係を求め、それに基づいて求めた車載機搭載位置に搭
載された車載機21が通信可能となるタイミングで通信
が行なわれたかを通信装置17による通信履歴情報によ
り判断するようにしたので、車両14と車載機21との
対応関係を確実に関連付けることができる。
【0075】さらに、通信ユニット13の制御部18
は、一連の処理を1つのマイクロコンピュータで処理す
るようにしたので、従来例のように不必要な通信を行う
ことなくリアルタイムの処理が可能となる。つまり、制
御部18の実際の処理としては、車載機21のブラック
リスト検索、料金検索、車種判別といった複数の処理を
極めて短時間で行わなければならないが、高速処理によ
りリアルタイムで処理することができる。この場合、従
来のシステムでは、レーンコントローラが各機器からの
情報を整理することにより不正車両かどうかの判定を行
っていることから、各機器の製造者が異なるときは、通
信仕様の調整が複雑となるものの、本実施の形態では、
このような不正車両の判定を通信ユニット13の制御部
18で一括して処理するようにしたので、斯様な問題が
生じることを防止できる。また、車種判別装置16の検
出結果に基づいて車両検知の機能を持たせるようにした
ので、通信ユニット13の構成を一層簡単化することが
できる。
【0076】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、次のように変形または拡張できる。アンテ
ナとしては、平面アンテナに代えて、ロッドアンテナ、
ループアンテナ等を用いるようにしてもよい。レーザ光
を走査するための手段としては、ガルバノミラーを用い
るようにしてもよい。車種判別装置としては、レーン1
1を挟む透過形の光センサを用いるようにしてもよい。
【0077】通信装置としては、光通信を用いるように
してよい。通信ユニット13に設けられた車種判別装置
16と通信装置17とは個別に処理を行うようようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における通信ユニットの
通信領域及び検出領域を示す全体の斜視図
【図2】通信ユニットの通信領域と検出領域との関係を
示す平面図
【図3】通信ユニットの通信領域と検出領域との関係を
示す側面図
【図4】通信ユニットの構成を示す概略図
【図5】全体の概略構成を示すブロック図
【図6】パルスレーザ光の出力タイミングと受光タイミ
ングとの関係を示す図
【図7】縦ライン計測及び横ライン計測による特徴抽出
原理を示す図
【図8】制御部による車両判別動作を示すフローチャー
【図9】縦ライン計測データの特徴点の推移を示す図
【図10】横ライン計測データ及び縦ライン計測データ
の推移を示す図
【図11】図10相当図
【図12】図10相当図
【図13】制御部による撮影動作を示すフローチャート
【図14】制御部による車載機特定動作を示すフローチ
ャート
【図15】制御部による通信動作を示すフローチャート
【図16】制御部による不正処理動作を示すフローチャ
ート
【図17】正常な通信動作を示す作用説明図
【図18】正常な通信動作を示すタイミング図
【図19】車載機が搭載されていない車両との通信動作
を示す作用説明図
【図20】車載機が搭載されていない車両との通信動作
を示すタイミング図
【図21】異常な通信動作を示す作用説明図
【図22】異常な通信動作を示すタイミング図
【図23】従来例における全体構成を概略的に示すブロ
ック図
【符号の説明】
13は通信ユニット、16は車種判別装置、17は通信
装置、18は制御部(通信手段、車載機位置判定手段、
車載機特定手段、車種判別手段、不正処理手段)、21
は車載機である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の通信領域を通過する車両に搭載さ
    れた車載機と通信する通信手段を備え、この通信手段の
    通信結果に基づいて車両に搭載された車載機を特定する
    車両用通信路上機において、 前記通信手段の通信領域に位置する車両に搭載されてい
    る車載機位置を判定する車載機位置判定手段と、 この車載機位置判定手段が判定した車載機位置に車載機
    が存在する場合に前記通信手段が当該車載機と通信可能
    となるタイミングと前記通信手段が前記車載機と実際に
    通信したタイミングとに基づいて車両と車載機との対応
    関係を関連付ける車載機特定手段とを備えたことを特徴
    とする車両用通信路上機。
  2. 【請求項2】 前記車載機特定手段は、前記車載機位置
    判定手段が判定した車載機位置に車載機が搭載されてい
    る場合に前記通信手段が当該車載機と通信可能となるタ
    イミングと前記通信手段が実際に通信したタイミングと
    の時間差が所定時間内の場合は前記通信手段が通信した
    車載機は前記車載機位置判定手段が判定対象としている
    車両に搭載されていると判断することを特徴とする請求
    項1記載の車両用通信路上機。
  3. 【請求項3】 前記車載機特定手段は、前記車両の速度
    が遅い程前記所定時間を延長することを特徴とする請求
    項2記載の車両用通信路上機。
  4. 【請求項4】 前記車載機位置判定手段は、前記通信手
    段の通信領域に三次元的に略重なるような検出領域を光
    学的に形成するように設けられ、 前記車載機特定手段は、前記車載機位置判定手段が車載
    機搭載位置を判定したタイミングを前記通信手段が前記
    車載機と通信可能となるタイミングであると判断するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の車両用
    通信路上機。
  5. 【請求項5】 前記車載機位置判定手段は、レーザ光を
    走査することにより検出領域を光学的に形成し、レーザ
    光を照射してから反射光が戻ってくるまでの遅延時間に
    基づいて車載機搭載位置を判定することを特徴とする請
    求項1乃至4の何れかに記載の車両用通信路上機。
  6. 【請求項6】 前記通信手段の通信領域を通過する車両
    の種別及び位置関係を判定する車種判別手段を備え、 前記通信手段は、前記車載機との通信履歴を記憶するよ
    うに設けられ、 前記車載機特定手段は、前記車種判別手段の判定結果に
    基づいて車両毎に求めた車載機搭載位置に車載機が搭載
    されている場合に当該車載機が前記通信手段と通信可能
    となるタイミングと前記通信手段が記憶している通信履
    歴とに基づいて車両と車載機との対応関係を関連付ける
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の車両
    用通信路上機。
  7. 【請求項7】 前記車載機特定手段が車両と車載機との
    対応関係を関連付けることができないときは、その車両
    は不正車両であると判断する不正処理手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の車両用通
    信路上機。
  8. 【請求項8】 前記不正処理手段は、前記通信手段が前
    記車載機から取得した車種情報が前記車種判別手段が判
    定した車両の種別と一致しなかった場合は不正車両であ
    ると判断することを特徴とする請求項7記載の車両用通
    信路上機。
  9. 【請求項9】 前記車載機位置判定手段は、前記車両の
    フロントガラス位置を車載機搭載位置であると判断する
    ことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の車両
    用通信路上機。
  10. 【請求項10】 前記各手段は1個のマイクロコンピュ
    ータから構成されていることを特徴とする請求項1乃至
    9の何れかに記載の車両用通信路上機。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10の何れかに記載の車
    両用通信路上機を備え、 前記車載機特定手段が特定した車載機の所有者から通行
    料金を収受する料金収受システム。
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