JP2009020240A - 偏光変換ユニット、偏光変換装置、およびプロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】偏光変換ユニットにおいて、水晶部材で形成される位相差板を用いる場合、位相差板と偏光分離素子アレイとの隙間を適正に確保できないことにより光学特性を損なうという課題と、位相差板を偏光分離素子アレイに接着する(紫外線硬化型接着剤を用いる)製造工程において、位相差板の再配置が必要となった際、製造コストを増加させる要因になるという課題などの少なくとも一部を解決するためになされたものである。
【解決手段】偏光変換ユニット500は、偏光分離膜521と反射膜522と透光性部材523とを含んで構成される偏光分離素子アレイ510と、水晶部材により形成され、偏光分離膜521で分離されたいずれか一方の直線偏光光束の偏光軸を他方の直線偏光光束の偏光軸に変換する複数の位相差板530と、所定の厚さを有し、透光性部材523の光束射出側に位相差板530の端部を貼着するスペーサ部材としての両面テープ540と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、偏光変換ユニット、偏光変換ユニットを備えた偏光変換装置、および、偏光変換装置を備えたプロジェクタに関する。
従来、プロジェクタなどにおいて、光源から射出される光束の利用効率を高める目的で、射出された光束を1種類の直線偏光光に変換する偏光変換装置が用いられている。また、偏光変換装置は偏光変換ユニットで構成され、偏光変換ユニットは、入射光束に対して傾斜配置され、当該入射光束を2種類の直線偏光光束に分離する複数の偏光分離膜、各偏光分離膜の間に交互に平行配置され、前記偏光分離膜で分離されたいずれか一方の直線偏光光束を反射する複数の反射膜、および、これらの偏光分離膜および反射膜が設けられる透光性部材を含んで構成される偏光分離素子アレイと、偏光分離膜で分離されたいずれか一方の直線偏光光束の偏光軸を他方の直線偏光光束の偏光軸に変換する複数の位相差板とで構成されている。また、位相差板の放熱性などを向上させるために、位相差板に水晶が用いられることがある。
特許文献1には、水晶平板を積層して構成した位相差板を用いて、偏光分離素子アレイを構成する透明部材の光束射出側に紫外線硬化型接着剤を使用してこの位相差板を接着した偏光変換素子(偏光変換ユニット)が開示されている。
特開2003−302523号公報
しかし、特許文献1のように、紫外線硬化型接着剤を使用して位相差板を透明部材の光束射出側に接着した場合、透明部材と位相差板の表面が完全な平面ではない為、位相差板の光束入射側の面と、透明部材(透光性部材)の光束射出側の面とを密着させることが困難であり、位相差板の光束入射側の面と、透明部材(透光性部材)の光束射出側の面との間で光の波長以下の微小なクリアランスが発生する。よって、投写映像に光学的不具合(干渉縞など)が発生し易くなるなどの光学特性を損なうことが課題として挙げられる。また、位相差板を透明部材の光束射出側に接着する製造工程において、紫外線硬化型接着剤を塗布した位相差板を透明部材の光束射出側の面に載置した場合、何らかの原因で、位相差板を載置した位置が適切でなかった場合には、そのままでは、位相差板を載置し直すことが不可能であり、製造コストを増加させる要因となることが課題として挙げられる。
なお、位相差板を適切な位置に載置し直す場合には、塗布した紫外線硬化型接着剤を洗浄して位相差板を再使用するか、または、新たに紫外線硬化型接着剤を塗布した位相差板を使用することになる。併せて、透明部材の光束射出側の面にも紫外線硬化型接着剤が付着するため、位相差板と同様の処理が必要となる。いずれにしても、製造コストを増加させる要因となる。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)本適用例にかかる偏光変換ユニットは、入射光束に対して傾斜配置され、入射光束を2種類の直線偏光光束に分離する複数の偏光分離膜と、各偏光分離膜の間に交互に平行配置され、偏光分離膜で分離されたいずれか一方の直線偏光光束を反射する複数の反射膜と、これらの偏光分離膜および反射膜が設けられる透光性部材とを含んで構成される偏光分離素子アレイと、水晶部材により形成され、偏光分離膜で分離されたいずれか一方の直線偏光光束の偏光軸を他方の直線偏光光束の偏光軸に変換する複数の位相差板と、所定の厚さを有し、透光性部材の光束射出側に位相差板の端部を貼着するスペーサ部材と、を備えることを特徴とする。
このような偏光変換ユニットによると、偏光分離素子アレイを構成する透光性部材の光束射出側に、所定の厚さを有するスペーサ部材を介して位相差板の端部を貼着するため、透光性部材の光束射出側の面と位相差板の光束入射側の面との間に、スペーサ部材の所定の厚さで形成される隙間が確保される。従って、水晶部材により形成された位相差板を接着した場合に発生し易くなる投写映像に干渉縞が投写されることなどの、光学的不具合を防止(光学特性を損なうことを防止)でき、位相差板が有する本来の光学特性(偏光分離膜で分離されたいずれか一方の直線偏光光束の偏光軸を他方の直線偏光光束の偏光軸に変換する特性など)を確保する偏光変換ユニットが実現する。また、位相差板が水晶部材により形成されることにより、偏光変換ユニットの放熱性が向上し、熱による偏光変換ユニットの品質劣化を抑制できる。
(適用例2)上記偏光変換ユニットであって、スペーサ部材は、被着体の貼り直しが可能であることが好ましい。
このような偏光変換ユニットによると、スペーサ部材は、被着体の貼り直しが可能であることにより、位相差板を透光性部材の光束射出側に貼着する製造工程において、位相差板を載置した位置が適正でなかった場合には、適正な位置ではない位相差板を、スペーサ部材から剥がして貼り直すことができるため、貼り直しに係る製造コストの増加を抑えることが可能となる。
(適用例3)本適用例にかかる偏光変換装置は、上記の偏光変換ユニットと、偏光変換ユニットとを固定する固定枠を備え、固定枠は、偏光分離素子アレイの光束入射側に設けられる第1固定枠と、位相差板の光束射出側に設けられる第2固定枠と、を備え、第1固定枠は、固定部を有して偏光分離素子アレイを固定し、第2固定枠は、弾性を有する弾性部材を介して位相差板を偏光分離素子アレイに固定することを特徴とする。
このような偏光変換装置によると、固定枠は、第1固定枠と第2固定枠とを備える。そして、第1固定枠は、固定部を有して偏光分離素子アレイを固定する。また、第2固定枠は、位相差板の光束射出側に設けられ、弾性を有する弾性部材を介して位相差板を偏光分離素子アレイに固定する。この構成により、偏光変換ユニットのスペーサ部材を介して貼着させた位相差板は、弾性部材を介して第2固定枠で固定される。従って、複数の位相差板が各々略均一の力で押えられることで、透光性部材の光束射出側の面と位相差板の光束入射側の面との隙間が、適正に確保されて固定され、また、位相差板が適正な平面位置に固定される偏光変換装置が実現できる。
(適用例4)上記偏光変換装置であって、第1固定枠は、偏光分離膜に応じた位置に、光源から射出された光束を通過させる開口部と、反射膜に応じた位置に、光源から射出された光束の一部を遮断する遮光部と、を備えることが好ましい。
このような偏光変換装置によると、第1固定枠は、偏光分離膜に応じた位置に開口部を設置するため、有効となる偏光光を生成する光束を開口部から偏光分離膜に入射させることができる。また、反射膜に応じた位置に遮光部を設置するため、無効な偏光光を生成する光束を遮光部で遮断することができるため、効率的な偏光変換を行なえる偏光変換装置が実現できる。
(適用例5)上記偏光変換装置であって、偏光分離素子アレイと位相差板との隙間の寸法Gは、0.01≦G≦0.3mmの範囲にあることが好ましい。
このような偏光変換装置によると、偏光分離素子アレイと位相差板との隙間(偏光分離素子アレイを構成する透光性部材の光束射出側の面と位相差板の光束入射側の面との隙間)が、光の波長以上で、光束が位相差板の有効範囲に入るよう適正に確保される。従って、投写映像に不具合(干渉縞など)が発生し易くなるなどの光学特性を損なうことを防止できるとともに、偏光変換ユニットが有する本来の光学特性を確保するための偏光変換装置が実現する。
(適用例6)本適用例にかかるプロジェクタは、光源と、上記したいずれかの偏光変換装置と、偏光変換装置から射出された光束を画像情報に基づいて変調する光変調装置と、光変調装置で変調された光束を投写する投写光学装置と、を備えていることを特徴とする。
このようなプロジェクタによると、上述したいずれかの偏光変換装置により、透光性部材の光束射出側の面と位相差板の光束入射側の面との隙間(偏光分離素子アレイと位相差板との隙間)、および、位相差板の平面位置が適正に確保されることにより、投写映像への光学的不具合の発生を防止でき、水晶部材を用いた位相差板により、偏光変換装置の放熱効率を向上させたプロジェクタが実現できる。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
図1は、実施形態に係るプロジェクタの概略構成を説明する斜視図である。図1を参照して、プロジェクタ1の構成に関して説明する。
プロジェクタ1は、全体略直方体形状の外装ケース2と、プロジェクタ1内に滞留する熱を冷却する冷却ユニット3とを備えて構成されている。また、プロジェクタ1は、光源から射出された光束を光学的に処理して画像情報に基づいて光学像を形成する光学ユニット4と、電源ケーブル(図示省略)を介して外部から供給された電力をプロジェクタ1の構成部材に供給する電源ユニット5とを備えて構成されている。
外装ケース2は、各々金属材料で形成され、プロジェクタ1の天面、前面、側面、および背面を各々構成するアッパーケース21と、プロジェクタ1の底面、前面、側面、および背面をそれぞれ構成するロアーケース22とで構成されている。これらのケース21,22は互いにねじで固定されている。なお、外装ケース2は、金属製に限らず、合成樹脂材料で構成したものを採用してもよい。
アッパーケース21の前面には、切欠部211が形成されており、ロアーケース22と組み合わされた状態で、円形の開口部2Aを形成し、この開口部2Aから、外装ケース2内部に配置された光学ユニット4の後述する投写レンズ46の一部が、外部に露出している。そして、この露出部分の一部であるレバー46Aを介して、投写レンズ46のフォーカス操作が手動で実施可能となっている。同様に、露出部分の一部であるレバー46Bを介して、投写レンズ46のズーム操作が手動で実施可能となっている。また、アッパーケース21の前面で、開口部2Aの反対側の位置には、冷却ユニット3によってプロジェクタ1内部で温められた空気を外部に排出するための排気口212が形成されている。
アッパーケース21の背面には、電源ユニット5の背面に対向する位置に、冷却ユニット3によって外部から冷却空気を吸引するための吸気口213が形成されている。また、アッパーケース21の背面には、図示は省略するが、コンピュータ接続用の接続部や、ビデオ入力端子、オーディオ機器接続端子などの各種の機器接続用端子が設けられている。そして、アッパーケース21の背面の内側には、映像信号などの信号処理を行なう信号処理回路が実装されたインターフェース基板(図示省略)が配置されている。
ロアーケース22の底面には、光学ユニット4の後述する光学装置44の下方に位置し、冷却ユニット3によって外部から冷却空気を吸引するための吸気口(図示省略)が形成されている。ロアーケース22の背面には、アッパーケース21の背面に形成された吸気口213と連続して、冷却ユニット3によって外部から冷却空気を吸引するための吸気口(図示省略)が形成されている。ロアーケース22の前面には、切欠部221が形成され、アッパーケース21と組み合わされた状態で、上述した切欠部211と連続して円形の開口部2Aを形成する。また、ロアーケース22の前面には、開口部2Aの反対側の位置で、アッパーケース21の前面に形成された排気口212と連続して、冷却ユニット3によってプロジェクタ1内部で温められた空気を外部に排出するための排気口222が形成されている。
冷却ユニット3は、プロジェクタ1の内部に形成される冷却流路(図示省略)に冷却空気を送り込み、プロジェクタ1内で発生する熱を冷却する。この冷却ユニット3は、光学ユニット4の後述する投写レンズ46の側方に位置し、ロアーケース22の底面に形成された図示しない吸気口から冷却空気を吸引する一対のシロッコファン31,32を備えて構成されている。また、冷却ユニット3は、外装ケース2の背面近傍に位置し、背面に形成された吸気口213から冷却空気を吸引する軸流吸気ファン33と、外装ケース2の前面近傍に位置し、プロジェクタ1内の空気を引き寄せ、前面に形成された排気口212,222から温められた空気を排出する軸流排気ファン34とを備えて構成されている。
電源ユニット5は、プロジェクタ1内部において、外装ケース2の背面から前面にかけて延びるように配置されている。この電源ユニット5は、図示は省略するが、電源ケーブルを通して外部から供給された電力を、プロジェクタ1の構成部材に供給する電源と、光学ユニット4の後述する光源装置413に、電源から供給された電力を供給するランプ駆動回路とを備えている。これら電源およびランプ駆動回路は、図示は省略するが、両端が開口されたアルミニウム材料などの金属製のシールド部材によって周囲を覆われている。そして、このシールド部材により冷却ユニット3の軸流吸気ファン33から吸引された冷却空気が誘導されるとともに、電源やランプ駆動回路で発生する電磁ノイズが、外部へ漏れないように構成されている。
図2は、光学ユニットを上方から見た斜視図である。
光学ユニット4は、光源装置413から射出された光束を、光学的に処理して画像情報に基づいた光学像を形成し、この光学像を投写するユニットである。光学ユニット4は、図1または図2に示すように、外装ケース2内において、前面側から背面側に延び、さらに、背面側に沿って延び、さらにまた、背面側から前面側へと延びる平面視略U字形状を有している。この光学ユニット4は、図示は省略するが、電源ユニット5と電気的に接続されている。また、光学ユニット4の上方には、画像情報に基づいた光学像を投写するために、画像情報を取り込んで制御および演算処理などを行ない、後述する光変調装置となる各液晶パネル441R,441G,441Bを制御する制御基板(図示省略)が配置される。
図3は、光学ユニットの光学系を模式的に示す斜視図である。図3を参照して、光学ユニット4の構成および動作に関して説明する。
光学ユニット4は、照明光学装置としてのインテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光学装置44と、投写光学装置としての投写レンズ46と、これらの光学部品41〜44,46を収容する合成樹脂材料で形成された光学部品用筐体としてのライトガイド47(図2参照)とを備える。
インテグレータ照明光学系41は、光学装置44を構成する3枚の液晶パネル441(赤色光、緑色光、青色光の色光毎の液晶パネル441を各々液晶パネル441R,441G,441Bとして示す)の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系である。このインテグレータ照明光学系41は、光源装置413と、第1レンズアレイ414と、第2レンズアレイ415と、偏光変換ユニット500と、反射ミラー424と、重畳レンズ416とを備えている。
光源装置413は、放射状の光線(光束)を射出する放射光源としての光源ランプ411と、この光源ランプ411から射出された放射光を反射するリフレクタ412とを有する。そして、光源ランプ411から射出された放射状の光束は、リフレクタ412で反射されて略平行光束とされ、外部へと射出される。光源ランプ411としては、高圧水銀ランプを採用しているが、例えばメタルハライドランプやハロゲンランプなどを採用してもよい。また、リフレクタ412として放物面鏡を採用しているが、これに限らず、楕円面鏡のリフレクタとリフレクタの射出面側に平行化凹レンズとを配置した構成を採用してもよい。
第1レンズアレイ414は、光軸方向から見て略矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ランプ411から射出される光束を、複数の部分光束に分割している。
第2レンズアレイ415は、第1レンズアレイ414と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ415は、重畳レンズ416とともに、第1レンズアレイ414の各小レンズの像を液晶パネル441上に結像させる機能を有している。第1レンズアレイ414および第2レンズアレイ415が、光束分割光学素子を構成している。
偏光変換ユニット500は、第2レンズアレイ415の後段に配置される。偏光変換ユニット500は、第2レンズアレイ415からの光を略1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用効率が高められている。なお、偏光変換ユニット500に関しての詳細は後述する。
偏光変換ユニット500によって略1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ416によって最終的に光学装置44の液晶パネル441R,441G,441B上に略重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441を用いた本実施形態のプロジェクタ1(光学装置44)では、1種類の偏光光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ411からの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換ユニット500を用いることにより、光源ランプ411から射出された光束を略全て1種類の偏光光に変換し、光学装置44での光の利用効率を高めている。
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421,422によりインテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束を赤色光、緑色光、青色光の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学系43は、入射側レンズ431、リレーレンズ433、および反射ミラー432,434を備え、色分離光学系42で分離された色光(本実施形態では青色光)を液晶パネル441Bまで導く機能を有している。
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束の青色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、赤色光成分が反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した赤色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ417を通って赤色光用の液晶パネル441Rに達する。このフィールドレンズ417は、第2レンズアレイ415から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G,441Bの光入射側に設けられたフィールドレンズ417も同様である。
ダイクロイックミラー421を透過した緑色光と青色光のうちで、緑色光はダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ417を通って緑色光用の液晶パネル441Gに達する。一方、青色光はダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ417を通って青色光用の液晶パネル441Bに達する。なお、青色光にリレー光学系43が用いられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の拡散などによる光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ417に伝えるためである。
光学装置44は、3枚の光変調装置となる液晶パネル441(441R,441G,441B)と、偏光板442と、視野角補正板444と、クロスダイクロイックプリズム443とを備えている。なお、液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものである。
色分離光学系42で分離された各色光は、3枚の液晶パネル441R,441G,441Bと、これらの光束入射側および光束射出側に備える偏光板442とによって、画像情報に基づき変調されて光学像を形成する。
偏光板442は、液晶パネル441(441R,441G,441B)の前段および後段に配置される入射側偏光板442A、射出側偏光板442Bを備えている。入射側偏光板442Aは、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラスなどの基板に偏光膜が貼着されたものである。また、基板を用いずに、偏光膜をフィールドレンズ417に貼り着けてもよい。
射出側偏光板442Bも、入射側偏光板442Aと略同様に構成され、液晶パネル441(441R,441G,441B)から射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。また、基板を用いずに、偏光膜をクロスダイクロイックプリズム443に貼り着けてもよい。これらの入射側偏光板442A、射出側偏光板442Bは、互いの偏光軸の方向が直交するように設定されている。
視野角補正板444は、基板上に液晶パネル441(441R,441G,441B)で形成された光学像の視野角を補正する機能を有する光学変換膜が形成されたものである。このような視野角補正板444を配置することにより、黒画面時の光漏れを低減し投写画像のコントラストが大幅に向上する。そして、この視野角補正板444は、補正板保持枠446(図2参照)に保持され、光学ユニット4内に設定される照明光軸Lに対して位置調整可能に構成されている。
クロスダイクロイックプリズム443は、3枚の液晶パネル441R,441G,441Bから射出された各色光毎に変調された画像を合成してカラー画像を形成するものである。なお、クロスダイクロイックプリズム443には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に形成され、これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成される。
投写レンズ46は、複数のレンズが組み合わされた組レンズとして構成され、クロスダイクロイックプリズム443で合成されたカラー画像をスクリーン上に投写する。この投写レンズ46には、複数のレンズの相対位置を変更するレバー46A,46Bを(図1、図2参照)備え、投写されるカラー画像のフォーカス調整およびズーム調整可能に構成されている。
上述した各光学系41〜44は、ライトガイド47(図2参照)内に収容されている。ライトガイド47は、前述の各光学部品414〜417,421〜424,431〜434,500(詳細には後述する偏光変換装置50)を上方からスライド式に嵌め込む溝部がそれぞれ設けられた下ライトガイド472(図2参照)と、下ライトガイド472の上部の開口側を閉塞する蓋状の上ライトガイド471(図2参照)とで構成されている。また、平面視略U字状のライトガイド47の一端側には、光源装置413が収容され、他端側には、投写レンズ46が固定されている。また、投写レンズ46の前段には、光学装置44が固定されている。
図4は、偏光変換装置を光束入射側から見た斜視図である。図5は、偏光変換装置を光束射出側から見た斜視図である。図4、図5を参照して、偏光変換装置50の概略構成を説明する。
偏光変換装置50は、上述した偏光変換ユニット500と、この偏光変換ユニット500を収容(固定)する固定枠600とで構成されている。また、この固定枠600は、下ライトガイド472の所定の部位に偏光変換ユニット500が位置するように固定している。この、偏光変換装置50は、光学的に、上述した偏光変換ユニット500が動作して、第2レンズアレイ415の各小レンズで集光された光束を透過させる際に、略1種類の偏光光に変換する。
固定枠600は、第1固定枠610と第2固定枠630とで構成されている。第1固定枠610は、偏光変換ユニット500の光束入射側に配置され、第2固定枠630は、偏光変換ユニット500の光束射出側に配置されている。第1固定枠610は、平面視略矩形状で枠形状をなしており、その内面側に偏光変換ユニット500の偏光分離素子アレイ510が接着固定される。また、第2固定枠630は位相差板530の光束射出側で、位相差板530の両端部に各々配置されている。そして、第2固定枠630は、本実施形態では、長方形の板状に形成される押え板631,635として構成されている。なお、以降の説明において、適宜、第2固定枠630を押え板631,635と呼称する。
なお、偏光変換装置50は、弾性を有する弾性部材としてのシリコン接着剤640(図8参照)を有して構成されている。そして、偏光変換装置50は、位相差板530の端部にこのシリコン接着剤640を塗布した後、押え板631,635を、シリコン接着剤640を塗布した上部方向から、第1固定枠610に形成した腕部618に載置し、鍔付きのねじ650で腕部618に固定する構成となっている。詳細は後述する。
図6は、偏光変換ユニットを示す斜視図であり、図6(a)は、偏光変換ユニットの概観斜視図であり、図6(b)は、偏光変換ユニットの組み立てを説明する組立図である。図6を参照して、偏光変換ユニット500の構成と組み立て方法を説明する。
偏光変換ユニット500は、平板状の偏光分離素子アレイ510と、水晶部材により形成された短冊状の複数(本実施形態では5つ)の位相差板530と、2つのスペーサ部材としての両面テープ540とを備えて構成されている。なお、偏光変換ユニット500は、偏光分離素子アレイ510で2種類の直線偏光光に分離し、位相差板530で、この分離された2種類の光束のうち、一方の直線偏光光の偏光軸を90°回転させて、他方の直線偏光光の偏光軸と同一なものにしている。
偏光分離素子アレイ510は、入射光束を2種類の直線偏光光に分離して射出する。この偏光分離素子アレイ510は、図6に示すように、2つの偏光分離素子520を接着した形態で構成されている。偏光分離素子520は、入射光束に対して傾斜配置(照明光軸Lに対して略45°の角度をなすように配置)された複数の偏光分離膜521と、各偏光分離膜521の間に交互に並行配置された反射膜522と、これらの偏光分離膜521および反射膜522の間に介在配置された透光性部材523としての板ガラスとを備えている。
偏光分離膜521は、ブリュースター角が略45°に設定された誘電体多層膜などで構成されている。この偏光分離膜521は、入射光束において、偏光分離膜521の入射面に対して平行な偏光軸を有する一方の直線偏光光としての光束(S偏光光)を反射し、このS偏光光と直交する偏光軸を有する光束(P偏光光)を透過するものであり、入射光束を2種類の直線偏光光束に分離している。
反射膜522は、例えば、高反射性を有するAl,Au,Ag,Cu,Crなどの単一金属材料や、これら複数種類の金属を含む合金などで構成され、偏光分離膜521で反射されたS偏光光を反射する。なお、反射膜522は、偏光分離膜521と同等のものを使用してS偏光光を反射させることもできる。透光性部材523としての板ガラスは、光束が内部を通過するものであり、通常、白板ガラスなどから形成されている。
位相差板530は、偏光分離膜521を透過するP偏光光の偏光軸を90°回転させる。この位相差板530は、図6に示すように、偏光分離素子520の光束射出端面において、照明光軸Lに沿った方向で眺めた場合に、偏光分離膜521に対応する位置に貼着されている。
偏光変換ユニット500は、2つの偏光分離素子520が左右対称となるように構成されている。すなわち、2つの偏光分離素子520における偏光分離膜521が断面略「ハ」字状となるように構成されて接着されている。
図6(b)に示すように、偏光変換ユニット500の組み立ては、最初に、平板状の偏光分離素子アレイ510の光束射出側面で、偏光分離素子アレイ510の上下(Z方向)両端部に各々両面テープ540を貼着する。次に、貼着した両面テープ540の上方(Y方向)から各位相差板530を、偏光分離膜521に対応する各々の位置に合致させて両面テープ540の上面に載置し、各位相差板530を押圧する。この一連の組み立て工程により、偏光変換ユニット500が完成する。なお、この組み立ては、組み立て用の治具を用いて行なわれる。
なお、両面テープ540は、被着体の貼り直しが可能である。また、両面テープ540のテープ厚みは、0.15mmのものを用いている。このような両面テープ540を用いることにより、各位相差板530を両面テープ540の上面に載置した際、何らかの理由により、載置した位置が適正でなかった場合には、適正な位置ではない位相差板530を、両面テープ540から剥がして貼り直している。
このようにして組み立てられた偏光変換ユニット500は、偏光分離素子アレイ510の光束射出側の両端部と、位相差板530の光束入射側の両端部との間に両面テープ540を挟み込んだ形態となる。なお、両面テープ540は、偏光変換ユニット500において、光源ランプ411から射出された光束の有効範囲外の部位に各々位置している。
図7は、偏光変換装置の組み立てを説明する組立図である。図8は、偏光変換装置の組み立てにおいて弾性部材としてのシリコン接着剤を示す図である。図7、図8を参照(適宜、図4、図5を参照)して、固定枠600の構成と偏光変換装置50の組み立て方法を説明する。
最初に、偏光変換ユニット500の光束入射側に配置され、偏光変換装置50の組み立てのベースとなる固定枠600の備える第1固定枠610の構成に関して説明する。
第1固定枠610は、ステンレス材料などの金属材料で形成され、平面視略矩形状で枠形状をなしている。そして、第1固定枠610は、Z方向の両端面側に偏光変換ユニット500の光束入射側端面が貼り着けられる貼着面611A,612Aを有する貼着部611,612と、貼着部611,612から−Y方向に段落ち形成される段落ち部613と、を備えている。なお、本実施形態において、貼着部611,612が、偏光分離素子アレイ510を固定する固定部を構成している。
また、第1固定枠610は、貼着部611,612および段落ち部613にまたがって、上下方向(Z方向)に延びる矩形状の開口部614が形成されている。この開口部614は、略中央の位置に形成される開口部614Aと、この開口部614Aの両側に、各々2つずつ略均等な間隔で形成される開口部614Bとを備える。この開口部614Aの幅寸法は、開口部614Bの幅寸法の略2倍となるように構成されている。
開口部614Aは、偏光変換ユニット500の略中央部分であって、2つの偏光分離素子520の略中央部分に位置する偏光分離膜521を、光束入射側(−Y方向)に露出させる部分である。開口部614Bは、その他の位置の偏光分離膜521を光束入射側(−Y方向)に露出させる部分である。換言すれば、図4に示すように、第1固定枠610には、光束入射側から照明光軸Lに沿った方向に眺めた場合に、反射膜522を遮蔽して、光源ランプ411からの光束の入射を遮蔽する遮光部615が形成されることになる。
また、第1固定枠610は、遮光部615の両端に位置して、その端面部分からY方向に傾斜し、翼状に形成された案内部616を備えている。この案内部616に、偏光変換ユニット500の偏光分離素子アレイ510の左右方向(X方向)の端面が案内される。また、案内部616も偏光分離素子アレイ510を固定する固定部としての役割を果たしている。
また、第1固定枠610は、貼着部611のZ方向と貼着部612の−Z方向とに櫛刃形状で、Y方向に略垂直に起立して形成された案内部617を備えている。この案内部617に、偏光変換ユニット500の上下方向(Z方向)の端面が案内される。また、この案内部617の櫛刃状の突起部617Aは、後述する第2固定枠630の案内にも使用される。
また、第1固定枠610は、第2固定枠630を固定する腕部618を備えている。この腕部618は、2つの案内部617の左右方向(X方向)で、第1固定枠610の辺縁に位置してY方向に曲折され、さらに第1固定枠610の内側に曲折された形状に形成され、側面視略「コ」字状に構成されている。従って、腕部618は、第1固定枠610の上方向で2つ(腕部618A,618B)、下方向で2つ(腕部618C,618D)の計4つ備えている。また、各腕部618A,618B,618C,618Dには、タップ加工されたねじ孔619が1つずつ形成されている。
また、第1固定枠610は、下ライトガイド472と係合し、偏光変換装置50(第1固定枠610)を下ライトガイド472および上ライトガイド471に固定する係合部620を備えている。この係合部620は、上方側端部には、+Y方向に曲折され、平面視略凹字状の張出部621が形成されている。この張出部621は、ライトガイド47内において、偏光変換装置50のY方向への位置ずれを防止する。また、係合部620は、張出部621の左右端から−Z方向に曲折された張出部622が形成されている。この張出部622は、ライトガイド47内において、偏光変換装置50のX方向への位置ずれを防止する。
また、係合部620は、下方側端部にも、張出部621と同様に、+Y方向に曲折され、平面視略凹字状の張出部623が形成されている。この張出部623には、平面視略凹字状の先端部分に丸孔624がそれぞれ1つずつ形成されている。この丸孔624は、偏光変換装置50を下ライトガイド472に収容する際に、下ライトガイド472に形成される図示しない2つの突起が挿通される部分である。これにより、ライトガイド47内において、偏光変換装置50の下端側の動きが規制される。
次に、偏光変換装置50の組み立て方法に関して説明する。
最初に、第1固定枠610に偏光変換ユニット500を固定する工程を行なう。
上述した第1固定枠610に対して、案内部617に偏光変換ユニット500の上下端を案内し、案内部616に偏光変換ユニット500の左右端を案内し、貼着部611,612の貼着面611A,612Aに偏光変換ユニット500(偏光分離素子アレイ510)の光束入射側面を載置する。次に、載置した偏光変換ユニット500の上下端面部および、案内部616に対応する偏光変換ユニット500の左右端面部に接着剤を塗布し固定する。この接着剤は、本実施形態では、紫外線硬化型の接着剤を使用し、紫外線を照射することにより、硬化させている。
次に、シリコン接着剤640を塗布する工程を行なう。シリコン接着剤640を塗布する工程は、図8を参照して説明を行なう。
図8は、偏光変換装置50の組み立ての際のシリコン接着剤640を示す図である。
図8に示すように、第1固定枠610の所定の位置に偏光変換ユニット500を固定した後、位相差板530の光束射出側面で、上下方向(Z方向)の端部の面に対して、シリコン接着剤640を塗布する。なお、シリコン接着剤640は、ディスペンサを用いて、所定量を塗布している。
シリコン接着剤640を塗布した後、第2固定枠630を、対応する第1固定枠610の腕部618に固定する工程を行なう。
ここで、第2固定枠630の構成を説明する。第2固定枠630は、図5で説明したように、位相差板530の光束射出側で、位相差板530の両端部に各々配置される。第2固定枠630は、本実施形態では、長方形の板状に形成される押え板631,635として構成されている。なお、押え板631は、位相差板530の上端部に位置し、押え板635は、位相差板530の下端部に位置しており、形状は同様に形成されている。
ここで、第2固定枠630として、押え板631に関して説明する。
押え板631は、両端部に、第1固定枠610の腕部618A,618Bに形成されたねじ孔619に対応して貫通孔632が形成されている。また、押え板631は、第1固定枠610の案内部617の突起部617Aに対応して、突起部617Aを案内して突起部617Aを挿通させる挿通孔633が3つ形成されている。
なお、押え板635は、前述したように、押え板631と同様に構成されており、貫通孔632に対応する貫通孔636と、挿通孔633に対応する挿通孔637とで構成されている。
次に、組み立て方法に戻り、位相差板530にシリコン接着剤640を塗布した後、第2固定枠630を対応する第1固定枠610の腕部618に固定する工程に関して説明する。
位相差板530にシリコン接着剤640を塗布した後、第2固定枠630(押え板631)の挿通孔633に突起部617Aを案内して挿通させ、押え板631を腕部618A,618Bの面に載置する。これにより、腕部618A,618Bの各ねじ孔619に対応する位置に押え板631の各貫通孔632が位置することになる。同様にして、押え板635を腕部618C,618Dの面に載置する。
その後、ドライバ治具を用いて、鍔付きのねじ650を押え板631の貫通孔632に挿入し、ねじ孔619に螺合させることにより、押え板631を腕部618A,618Bに固定する。同様にして、押え板635を腕部618C,618Dに固定する。
押え板631が、腕部618A,618Bに固定されることにより、位相差板530の光束射出側面に塗布したシリコン接着剤640は、押え板631の対応する面部と接触して広がる。押え板635においても同様となる。この状態で、偏光変換装置50を乾燥炉に入れてシリコン接着剤640を乾燥させる。乾燥後のシリコン接着剤640は、弾性を有するものとなる。
押え板631,635が、腕部618に固定されることにより、両面テープ540に貼着される位相差板530の剥がれを防止して偏光変換ユニット500を第1固定枠610に固定することができる。
なお、シリコン接着剤640を塗布する際の塗布量(所定量)は、押え板631,635の対応する面部に接触して広がる量、および偏光変換ユニット500に入射する光束の偏光変換には寄与しない部位に収まる量を実験により設定している。
以上の工程を行なうことにより、図4、図5に示す偏光変換装置50が完成する。
図9は、偏光変換装置の要部断面図であり、図9(a)は、図5でのA−A断面図であり、図9(b)は、図5でのB−B断面図である。また、図9(a)は、詳細には、偏光変換装置50における両面テープ540とシリコン接着剤640との関係を示す断面図である。また、図9(b)は、詳細には、偏光変換装置50における偏光変換ユニット500と開口部614および遮光部615との関係および偏光変換装置50の動作を示す断面図であり、一部、第2レンズアレイ415の概略断面も図示している。
図9(a)を参照して、偏光変換装置50における両面テープ540とシリコン接着剤640との関係を説明する。
偏光変換ユニット500は、偏光分離素子アレイ510が第1固定枠610に紫外線硬化型接着剤により固定される。また、偏光変換ユニット500の位相差板530は、偏光分離素子アレイ510の光束射出側の面に両面テープ540を介して貼着される。また、偏光変換ユニット500は、位相差板530の光束射出側の面にシリコン接着剤640を介して第2固定枠630に固定される。
なお、水晶部材で形成される位相差板530において、投写映像に干渉縞などの光学的不具合を生じさせないためには、偏光分離素子アレイ510と位相差板530との隙間の寸法(Gとする)は、本出願人による設計計算上および実験から、光の波長以上で偏光分離素子アレイ510を透過した光束が位相差板530の有効範囲内に収まる0.01≦G≦0.3mmの範囲にあることがよいとされている。
上述した構造により、偏光分離素子アレイ510の光束射出側の面と水晶部材で形成される位相差板530の光束入射側の面とには、両面テープ540の厚さ(本実施形態では0.15mm)に相当する隙間(距離)が確保されることになる。
また、位相差板530は、第1固定枠610に固定される偏光分離素子アレイ510に貼着された両面テープ540に貼着され、シリコン接着剤を介して第2固定枠630により固定(挟持)される構造となる。それにより、両面テープ540に貼着される位相差板530の剥がれを防止して偏光変換ユニット500を第1固定枠610に固定することができる。また、偏光変換装置50をライトガイド47に設置してプロジェクタ1を動作させた場合、光源装置413の動作によって偏光変換装置50の温度が上昇しても、位相差板530は、弾性を有するシリコン接着剤640が両面テープ540の膨張などによる位置ずれを吸収することにより安定した位置に固定される。
なお、両面テープ540の膨張/収縮により、偏光分離素子アレイ510と位相差板530との隙間が変化した際にも、隙間の寸法Gが、0.01≦G≦0.3mmの範囲にあるため、水晶部材で形成される位相差板530において、投写映像に干渉縞などの光学的不具合が生じない。また、本実施形態では、両面テープ540の膨張/収縮に対して、弾性を有するシリコン接着剤640により、吸収することで、位相差板530の平面位置ずれや剥がれを防止している。
図9(b)を参照して、偏光変換装置50における偏光変換ユニット500と開口部614および遮光部615との関係および偏光変換装置50の動作を説明する。
偏光変換ユニット500が、第1固定枠610に固定された場合、偏光分離素子アレイ510の光束入射側の面は、貼着部611,612から−Y方向に段落ち形成される段落ち部613(遮光部615)の段落ち量による隙間が形成される。本実施形態では、この隙間となる段落ち量Dを、略0.3mmに設定している。なお、この段落ち量により隙間を形成することで、第1固定枠610に光束が照射されることにより、第1固定枠610の温度が上昇しても、偏光変換ユニット500(特に、偏光分離素子アレイ510)に熱が伝わることを防いでいる。また、上述したように、偏光分離素子アレイ510の光束射出側の面と位相差板530の光束入射側の面との隙間(寸法G)は、略0.15mmが確保されている。
ここで、偏光変換装置50の動作を説明する。
第2レンズアレイ415から射出された光束は、各小レンズにより集光されたランダムな偏光軸を有する光束であり、偏光変換装置50の所定領域に入射する。なお、前述したように、第1固定枠610には、遮光部615が形成されており、図9(b)中の破線で示すように、第2レンズアレイ415から射出された光束のうち無効な偏光光を生成する光束を遮断している。
偏光変換装置50(偏光変換ユニット500)に入射した光束は、偏光分離膜521により、P偏光光およびS偏光光に分離される。すなわち、P偏光光は、偏光分離膜521を透過し、S偏光光は偏光分離膜521で反射して光路が略90°変換される。
偏光分離膜521で反射したS偏光光は、反射膜522で反射され、再度、光路が略90°変換され、偏光変換ユニット500への入射方向と略同一方向に進み、偏光変換ユニット500から射出される。また、偏光分離膜521を透過したP偏光光は、位相差板530に入射し、偏光軸が90°回転されてS偏光光に変換され、S偏光光として偏光変換ユニット500から射出される。したがって、偏光変換装置50から射出される光束は、略1種類のS偏光光となっている。
上述した、実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)本実施形態の偏光変換ユニット500によると、偏光分離素子アレイ510を構成する透光性部材523としての板ガラスの光束射出側に、所定の厚さ(本実施形態では、0.15mmの厚さ)を有する両面テープ540を介して位相差板530の端部を貼着する。そのため、透光性部材523(板ガラス)の光束射出側の面と位相差板530の光束入射側の面との間に、両面テープ540の所定の厚さで形成される隙間が確保される。従って、水晶部材により形成された位相差板530を接着した場合に生じる、微小な隙間により発生し易くなる投写映像に干渉縞が投写されることなどの、光学的不具合を防止(光学特性を損なうことを防止)できる。それにより、位相差板530が有する本来の光学特性(偏光分離膜521で分離されたいずれか一方の直線偏光光束の偏光軸を他方の直線偏光光束の偏光軸に変換する特性など)を確保する偏光変換ユニット500が実現する。
(2)本実施形態の偏光変換ユニット500によると、被着体(本実施形態では位相差板530)の貼り直しが可能な両面テープ540を用いている。従って、位相差板530を透光性部材523(板ガラス)の光束射出側に貼着する製造工程において、位相差板530を載置した位置が適正でなかった場合には、適正な位置ではない位相差板530を、両面テープ540から剥がして貼り直すことができるため、貼り直しに係る製造コストの増加を抑えることが可能となる。
(3)本実施形態の偏光変換装置50によると、固定枠600は、第1固定枠610と第2固定枠630とを備える。そして、第1固定枠610は、固定部(本実施形態では、貼着部611,612)を有して偏光分離素子アレイ510を固定する。また、第2固定枠630は、位相差板530の光束射出側に設けられ、弾性を有するシリコン接着剤640を介して位相差板530を偏光分離素子アレイ510に固定する。この構成により、偏光変換ユニット500の両面テープ540を介して貼着させた位相差板530は、シリコン接着剤640を介して第2固定枠630で固定される。従って、複数の位相差板530が各々略均一の力で押えられることで、透光性部材523の光束射出側の面と位相差板530の光束入射側の面との隙間(寸法G)が、適正に確保されて固定され、また、位相差板530が適正な平面位置に固定される偏光変換装置50が実現できる。
(4)本実施形態の偏光変換装置50によると、第1固定枠610は、偏光分離膜521に応じた位置に開口部614を設置するため、有効となる偏光光を生成する光束を開口部614から偏光分離膜521に入射させることができる。また、反射膜522に応じた位置に遮光部615を設置するため、無効な偏光光を生成する光束を遮光部615で遮断することができるため、効率的な偏光変換を行なえる偏光変換装置50が実現できる。
(5)本実施形態の偏光変換装置50によると、偏光分離素子アレイ510と位相差板530との間には、両面テープ540を介在させることにより、略0.15mmの隙間を確保している。これにより、隙間の寸法Gは、0.01≦G≦0.3mmの範囲に入るように設定している。この構成により、水晶部材で形成される位相差板530を用いた場合の光の波長以上で偏光分離素子アレイ510を透過した光束が位相差板530の有効範囲内に収まる適切な隙間が確保される。従って、投写映像に不具合(干渉縞など)が発生し易くなるなどの光学特性を損なうことを防止でき、偏光変換ユニット500が有する本来の光学特性を確保するための偏光変換装置50が実現する。
(6)本実施形態の偏光変換ユニット500によると、位相差板530は、水晶部材で構成されるため、従来のように位相差板の基材としてポリカーボネートフィルムなどの有機部材を用いるものに比べて、熱伝導率が格段に高くなるため、放熱性が向上する。従って、従来に比べて少ない風量で、位相差板530を冷却できる(冷却効率の向上)ことで、位相差板530の品質劣化を抑制することができる。また、従来に比べて少ない風量で、位相差板530(偏光変換ユニット500)を冷却できるため、冷却ユニット3を構成する軸流吸気ファン33などの冷却ファンの駆動回転数を下げることが可能となり、低消費電力化および低騒音化を図ることができる。
(7)本実施形態の偏光変換装置50によると、第1固定枠610に段落ち部613を設けることにより、偏光分離素子アレイ510の光束入射側の面と、遮光部615の内面側とに隙間(段落ち量D)として、略0.3mmの隙間を有している。この構成により、第1固定枠610に光束が照射されて、第1固定枠610の温度が上昇しても、偏光変換ユニット500(特に、偏光分離素子アレイ510)に熱が伝わることを防ぐことができるため、偏光変換ユニット500の放熱効率を向上(冷却効率を向上)させることができる。
(8)本実施形態のプロジェクタ1は、光源ランプ411と、偏光変換装置50と、偏光変換装置50から射出された光束を画像情報に基づいて変調する光変調装置としての液晶パネル441と、光変調装置で変調された光束を投写する投写光学装置としての投写レンズ46と、を備えている。このようなプロジェクタ1は、偏光変換装置50により、透光性部材523の光束射出側の面と位相差板530の光束入射側の面との隙間(偏光分離素子アレイ510と位相差板530との隙間)、および、位相差板530の平面位置が適正に確保されることで、投写映像への光学的不具合の発生を防止できるプロジェクタとして実現できる。
(9)本実施形態の偏光変換ユニット500によると、位相差板530が水晶部材で形成されることにより、熱による位相差板530の品質劣化が大幅に抑制されるため、偏光変換ユニット500(位相差板530)の長寿命化を図ることができる。従って、このような偏光変換ユニット500を用いるプロジェクタ1の長寿命化を図ることができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、種々の変更や改良などを加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)前記実施形態の偏光変換ユニット500において、位相差板530を偏光分離素子アレイ510に貼着する両面テープ540は、0.15mmの厚さを有している。しかし、両面テープ540の厚さは、0.15mmに限らず、偏光変換装置50として偏光変換ユニット500を固定枠600に組み込んだ場合に、偏光分離素子アレイ510と位相差板530との隙間の寸法Gが、0.01≦G≦0.3mmの範囲に入るように設定できる厚さであれば良い。また、両面テープ540の代わりに隙間を確保するシート等を貼り付けても良い。
(変形例2)前記実施形態の偏光変換ユニット500において、両面テープ540は、被着体の貼り直しが可能となる粘着力および材質で構成されているが、これに限らず、被着体の貼り直しが不可能な粘着力および材質で構成される両面テープであっても良い。この場合、位相差板530の貼り直しは不可能となるが、上記所定の厚さとなる両面テープを用いることにより、偏光分離素子アレイ510と位相差板530との隙間の寸法は確保できる。
(変形例3)前記実施形態の偏光変換ユニット500において、位相差板530を偏光分離素子アレイ510に貼着する両面テープ540は、偏光分離素子アレイ510の光束射出側面で、偏光分離素子アレイ510の上下(Z方向)両端部に各々両面テープ540を貼着する。その後、貼着した両面テープ540の上方(Y方向)から各位相差板530を、偏光分離膜521に対応する各々の位置に合致させて両面テープ540の上面に載置する。しかし、両面テープ540を、位相差板530の各々の幅に合う長さに形成した両面テープとし、各々の位相差板530の両端部にこの両面テープを貼着した後、各位相差板530を、偏光分離膜521に対応する各々の位置に合致させて偏光分離素子アレイ510の上面に載置する構造としても良い。
(変形例4)前記実施形態の偏光変換装置50において、位相差板530は、第1固定枠610に固定される偏光分離素子アレイ510に貼着された両面テープ540に貼着され、シリコン接着剤640を介して第2固定枠630により固定される構造となっている。ここで、シリコン接着剤640を用いる以外に、シート状に形成したシリコン部材(シリコンゴム)を用いても良い。この場合、偏光変換ユニット500を構成する位相差板530の光束射出側の両端部にシート状のシリコン部材を各々載置し、位相差板530は、そのシリコン部材を介して第2固定枠630により固定される構造とすることができる。また、シリコン部材の他、弾性を有するゴム部材(例えば、二トリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、フッ素ゴム、エチレン・プロピレンゴムなど)であるなら同様に使用することができる。また、弾性を有するゴム部材の他、弾性を有するウレタン材料を用いた部材などを使用することもできる。
(変形例5)前記実施形態のプロジェクタ1の光学系において、光変調装置としての液晶パネル441は、透過型の液晶パネルを用いているが、反射型の液晶パネルなど、反射型の光変調装置を用いることも可能である。
(変形例6)前記実施形態のプロジェクタ1の光学系において、光変調装置としての液晶パネル441は、3つの液晶パネル441(441R,441G,441B)を用いるいわゆる3板方式を採用しているが、これに限らず、単板方式を採用しても良い。また、コントラストを向上するための液晶パネルを追加して採用しても良い。
(変形例7)前記実施形態のプロジェクタ1は、フロントタイプのプロジェクタとして本発明を適用しているが、投写対象面としてのスクリーンを一体で有するリアタイプのプロジェクタにも適用できる。
なお、本発明を実施するための最良の形態を、上記記載で開示しているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して図示し、かつ、説明しているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、上述した実施形態に対し、詳細な構成部材の形状・材質・数量などにおいて、当業者が様々な変形(変更ならびに改良)を加えることができるものである。従って、詳細な構成部材の形状・材質・数量などにおいて、当業者が様々な変形を加えることにより実施する場合も本発明に含まれるものである。
実施形態に係るプロジェクタの概略構成を説明する斜視図。 光学ユニットを上方から見た斜視図。 光学ユニットの光学系を模式的に示す斜視図。 偏光変換装置を光束入射側から見た斜視図。 偏光変換装置を光束射出側から見た斜視図。 偏光変換ユニットを示す斜視図であり、(a)は、偏光変換ユニットの概観斜視図であり、(b)は、偏光変換ユニットの組み立てを説明する組立図。 偏光変換装置の組み立てを説明する組立図。 偏光変換装置の組み立てにおいて弾性部材としてのシリコン接着剤を示す図。 偏光変換装置の要部断面図であり、(a)は、図5でのA−A断面図であり、(b)は、図5でのB−B断面図。
符号の説明
1…プロジェクタ、3…冷却ユニット、4…光学ユニット、46…投写レンズ、50…偏光変換装置、411…光源ランプ、414…光束分割光学素子を構成する第1レンズアレイ、415…光束分割光学素子を構成する第2レンズアレイ、441…光変調装置としての液晶パネル、500…偏光変換ユニット、510…偏光分離素子アレイ、520…偏光分離素子、521…偏光分離膜、522…反射膜、523…透光性部材、530…位相差板、540…両面テープ、600…固定枠、610…第1固定枠、611,612…固定部を構成する貼着部、614…開口部、615…遮光部、630…第2固定枠、631,635…押え板、640…シリコン接着剤、650…ねじ。

Claims (6)

  1. 入射光束に対して傾斜配置され、当該入射光束を2種類の直線偏光光束に分離する複数の偏光分離膜と、各偏光分離膜の間に交互に平行配置され、前記偏光分離膜で分離されたいずれか一方の直線偏光光束を反射する複数の反射膜と、これらの偏光分離膜および反射膜が設けられる透光性部材とを含んで構成される偏光分離素子アレイと、
    水晶部材により形成され、前記偏光分離膜で分離されたいずれか一方の直線偏光光束の偏光軸を他方の直線偏光光束の偏光軸に変換する複数の位相差板と、
    所定の厚さを有し、前記透光性部材の光束射出側に前記位相差板の端部を貼着するスペーサ部材と、を備えることを特徴とする偏光変換ユニット。
  2. 請求項1に記載の偏光変換ユニットであって、
    前記スペーサ部材は、被着体の貼り直しが可能であることを特徴とする偏光変換ユニット。
  3. 偏光変換装置であって、
    請求項1または請求項2に記載の偏光変換ユニットと、当該偏光変換ユニットとを固定する固定枠を備え、
    前記固定枠は、前記偏光分離素子アレイの光束入射側に設けられる第1固定枠と、前記位相差板の光束射出側に設けられる第2固定枠と、を備え、
    前記第1固定枠は、固定部を有して前記偏光分離素子アレイを固定し、
    前記第2固定枠は、弾性を有する弾性部材を介して前記位相差板を前記偏光分離素子アレイに固定することを特徴とする偏光変換装置。
  4. 請求項3に記載の偏光変換装置であって、
    前記第1固定枠は、前記偏光分離膜に応じた位置に、光源から射出された光束を通過させる開口部と、
    前記反射膜に応じた位置に、前記光源から射出された光束の一部を遮断する遮光部と、を備えることを特徴とする偏光変換装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の偏光変換装置であって、前記偏光分離素子アレイと前記位相差板との隙間の寸法Gは、0.01≦G≦0.3mmの範囲にあることを特徴とする偏光変換装置。
  6. 光源と、請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の偏光変換装置と、当該偏光変換装置から射出された光束を画像情報に基づいて変調する光変調装置と、当該光変調装置で変調された光束を投写する投写光学装置と、を備えることを特徴とするプロジェクタ。
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