JP2010230802A5 - - Google Patents
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Description
色分離導光光学系23は、クロスダイクロイックミラー23aと、ダイクロイックミラー23bと、反射ミラー23j,23kとを備える。この色分離導光光学系23において、光源装置21からの略白色の光源光は、クロスダイクロイックミラー23aに入射する。クロスダイクロイックミラー23aを構成する一方の第1ダイクロイックミラー31aで反射された赤(R)光は、反射ミラー23jで反射されダイクロイックミラー23bを透過して、次段に設けたフィールドレンズ24rを経て光束の状態が調整され、例えばP偏光のまま、反射型偏光板である偏光分離素子32rに入射する。同様に、第1ダイクロイックミラー31aで反射された緑(G)光は、反射ミラー23jで反射されダイクロイックミラー23bでも反射されて、次段に設けたフィールドレンズ24gを経て光束の状態が調整され、例えばP偏光のまま、反射型偏光板である偏光分離素子32gに入射する。一方、クロスダイクロイックミラー23aを構成する他方の第2ダイクロイックミラー31bで反射された青(B)光は、反射ミラー23kで反射されて、次段に設けたフィールドレンズ24bを経て光束の状態が調整され、例えばP偏光のまま、反射型偏光板である偏光分離素子32bに入射する。
光学補償素子63は、補償板フレーム部64の開口HPよりも若干大きなサイズであり、接着等によって補償板フレーム部64上に固定されている。光学補償板62gは、組付けられた状態において、図1のプロジェクター10の光学系全体を遮光した状態で収納するライトガイドであるケース部材11と液晶パネル61gとに挟持されている。なお、図2(B)中に示すケース部材11の溝11aは、図1の偏光分離素子32gを組付けるためのものである。液晶パネル61gをネジ止め(不図示)等によりケース部材11に組付けることで、光学補償素子63も併せて固定される。光学補償板62gの固定に際しては、補償板フレーム部64の開口HPを画定する縁部分64dが、液晶パネル61g内における画像光の形成可能な領域である有効画素領域UAの外縁に略対向するように位置決めされる。
以下、図3を用いて、光変調装置60gによる照明光の処理動作について説明する。まず、光変調装置60gにおいて、光学補償素子63を経て液晶パネル61gの有効画素領域UAに入射する有用光(G光)である入射光ILは、液晶パネル61gの背面側で反射される際に、液晶パネル61g内に電気的信号として入力された駆動信号或いは制御信号に応じて変調されて出射光OLとなる。この出射光OLは、光学補償素子63を再度経て出射される。以上において、図1の偏光分離素子32gを経たG光である入射光ILは、既述のように、P偏光の状態となっており、これに対して、出射光OLは、入射光ILとは異なる偏光であるS偏光の状態となって出射する。つまり、投射画像としての有用光は、光変調装置60gにP偏光の状態で入射してS偏光の状態で出射する。S偏光となった有用光(G光)は、図1の偏光分離素子32gにおいて反射され投射画像の成分として用いられる。一方、図3において、光変調装置60gに向かう照明光の成分のうち、有効画素領域UA外の周辺領域PAから入射しようとする不要光LLは、補償板フレーム部64上に設けられた平坦な反射部64cにより偏光状態が変化することなく反射される。ここで、不要光LLも、図1の偏光分離素子32gを経ているため、周辺領域PAに入射する際には、入射光ILと同じP偏光の状態となっている。しかし、不要光LLは、反射部64cにより偏光状態を変えられることなくP偏光状態のまま反射される。つまり、反射後の不要光LLは、光変調装置60gを経てS偏光状態となっている出射光OLとは偏光状態の異なるものとなっている。従って、反射後の不要光LLは、図1の偏光分離素子32gにおいて反射されない。これにより、有効画素領域UA外からの戻り光である反射後の不要光LLと、変調光即ち出射光OLとが分離可能となり、両者がともに投射レンズ29により投射画像として投射されることを回避できる。
〔第2実施形態〕
図6(A)及び6(B)は、第2実施形態に係るプロジェクターに用いる光学補償板の構成を概念的に説明する平面図及び側面図である。本実施形態に係るプロジェクターでは、光学補償板362gにおいて不要光LLの偏光成分を吸収することで、不要光LLに起因して漏れ光や迷光が発生することを防止し、不要光LLに起因する投影画像のコントラスト低下を抑制している。なお、図6(A)及び6(B)に示す例は、図1等に示すプロジェクター10の変形例を説明するものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態と同様である。
図6(A)及び6(B)は、第2実施形態に係るプロジェクターに用いる光学補償板の構成を概念的に説明する平面図及び側面図である。本実施形態に係るプロジェクターでは、光学補償板362gにおいて不要光LLの偏光成分を吸収することで、不要光LLに起因して漏れ光や迷光が発生することを防止し、不要光LLに起因する投影画像のコントラスト低下を抑制している。なお、図6(A)及び6(B)に示す例は、図1等に示すプロジェクター10の変形例を説明するものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態と同様である。
〔第3実施形態〕
図7(A)は、第3実施形態に係るプロジェクターに用いる光学補償板の構成を概念的に説明する側面図であり、光学補償板の一部を拡大した図である。なお、図7(A)に示す例は、図1等に示すプロジェクター10の変形例を説明するものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態と同様である。
図7(A)は、第3実施形態に係るプロジェクターに用いる光学補償板の構成を概念的に説明する側面図であり、光学補償板の一部を拡大した図である。なお、図7(A)に示す例は、図1等に示すプロジェクター10の変形例を説明するものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態と同様である。
本実施形態において、光学補償板462gは、通常の偏光維持反射部である反射部64cに加え、補助的に偏光維持反射部として機能する第2反射部463dを光学補償素子463上に有している。光学補償板462gの光学補償素子463と補償板フレーム部64とは、両面テープ等の接着部GLにより、光学補償素子463の外縁部分において連続的又は間欠的に接着されている。接着部GLに不要光が入射すると、当該不要光が反射され、偏光状態が乱れてS偏光成分を有する漏れ光が生じる。これに対して、光学補償板462gでは、接着部GLに対応して、不要光の入射を防ぐべく光学補償素子463の表面上に第2反射部463dを形成している。第2反射部463dは、ミラー加工等により反射部64cと同様平坦な表面を有した状態に形成されている。これにより、接着部GL部分に向かう不要光LL2を第2反射部463dにより偏光状態を維持したまま反射させることができる。なお、光学補償素子463周辺に入射する不要光LL1は反射部64cにより偏光状態を維持したまま反射される。また、反射部64cに代えて、図6(A)及び6(B)に示した有機偏光部材364b〜364eを貼付けることにより、不要光LL1を吸収させ、偏光吸収部として機能させるものとしてもよい。
なお、図7(B)に示す光学補償板562gように、光学補償素子63の位置と補償板フレーム部564の位置とを入替え可能な場合には、補償板フレーム部564の反射部564cを光学補償素子63のある面と反対側の面上に形成することで、光学補償素子63周辺に入射する不要光LL1と接着部GL部分に向かう不要光LL2との双方を反射させることが可能である。光学補償素子の位置と補償板フレーム部の位置とを入替えについては、上記したその他の各実施形態においても同様に可能である。
本実施形態において、光変調装置660gの液晶パネル661gは、液晶パネル前面枠661a上に偏光維持反射部である反射部664cを有している。反射部664cは、液晶パネル前面枠661aによって画定される液晶パネル661gのパネル領域EAに沿う縁部分664dを有する矩形状の開口HBを有して配置されている。また、反射部664cは、少なくとも、被照明領域QAのうちパネル領域EA外の領域である見切り部分MAを覆うものとなっている。反射部664cは、金属材料や有機材料の表面上に凹凸の無いミラー加工がなされたものであるか、金属材料や有機材料の表面を鏡面仕上げしたもの、或いはミロ材により形成されたものである。なお、パネル領域EAのうち有効画素領域UA外にわずかに形成される縁領域は、画像として使用されることのない所謂ダミー用の画素部分であり、通常は黒表示となるように設計されており、光成分を反射することがなく、投影画像に影響を与えないものとなっている。ここで、光学補償板62gのサイズが、有効画素領域UA内において一定以上の照度を確保すべく、若干大きめに設計されていると、一部の不要光LL3が、光学補償素子63を介して液晶パネル661gの見切り部分MAに入り込むことがある。これに対して、反射部664cは、入射する不要光LL3をその偏光状態を維持したまま反射する。つまり、反射部664cが偏光維持反射部として機能することで不要光LL3の処理がなされる。また、反射部664cに代えて、図6(A)及び6(B)に示した有機偏光部材364b〜364eを貼付けて、不要光LL3を吸収する偏光吸収部として機能させてもよい。
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