JP2009019025A - 非ヒト動物の老化又は痴呆に伴う疾患又は症状の改善剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アラキドン酸及び/又はアラキドン酸を構成脂肪酸とする化合物とドコサヘキサエン酸及び/又はドコサヘキサエン酸を構成脂肪酸とする化合物とを有効成分として組合せて用いる。
【選択図】 なし
Description
1.アラキドン酸及び/又はアラキドン酸を構成脂肪酸とする化合物とドコサヘキサエン酸及び/又はドコサヘキサエン酸を構成脂肪酸する化合物とを有効成分として含む、非ヒト動物の老化又は痴呆に伴う疾患又は症状の改善剤;
2.老化又は痴呆に伴う疾患又は症状が鳴き声の異常、歩行状態の異常、生活リズムの異常及び姿勢の異常からなる群から選択される少なくとも一種である、1に記載の改善剤。
3.鳴き声の異常が夜鳴きであり、歩行状態の異常が旋回運動であり、生活リズムの異常が日中活動量の低下であり、姿勢の異常が立位保持能力の低下である、2に記載の改善剤。
4.非ヒト動物がペット動物である、1〜3のいずれか1項に記載の改善剤;
5.アラキドン酸及び/又はアラキドン酸を構成脂肪酸とする化合物とドコサヘキサエン酸及び/又はドコサヘキサエン酸を構成脂肪酸とする化合物とを有効成分として含むペット動物の夜鳴き改善剤;
6.一日投与量として、アラキドン酸を遊離脂肪酸換算で1〜95mg、及びドコサヘキサエン酸を遊離脂肪酸換算で1〜95mg含む、1〜5のいずれか1項に記載の改善剤;
7.さらにアスタキサンチンを含むことを特徴とする、1〜6のいずれか1項に記載の改善剤;
8.ペット動物がイヌである、4〜7のいずれか1項に記載の改善剤;
9.ペット動物が老年又は痴呆のイヌである、8に記載の改善剤;
10.動物用飲食品である、1〜9のいずれか1項に記載の改善剤;
11.動物用医薬品である、1〜9のいずれか1項に記載の改善剤。
本発明において用いられるアラキドン酸及びドコサヘキサエン酸は、その形態や製造方法等によって何等制限されるものではないが、例示として、それらの形態や製造及び入手に関して以下に記載する。
本発明は、非ヒト動物の老化又は痴呆に伴う疾患又は症状を改善することができる。本明細書における「改善」との用語の定義には、疾患又は症状を治療又は軽減することだけでなく、予防又は防止することも含まれる。
本発明は、アラキドン酸及び/又はアラキドン酸を構成脂肪酸とする化合物とドコサヘキサエン酸及び/又はドコサヘキサエン酸を構成脂肪酸とする化合物とを非ヒト動物の老化又は痴呆に伴う疾患又は症状の改善のために用いることができる限り、その形態は何等限定されるものではない。これらの化合物はその混合物である組成物として摂取しても良いし、または、実質的に同時摂取するのであれば、それぞれ異なる化合物を含む別の組成物として摂取してもよい。ここでいう同時摂取とは、24時間以内に摂取することを意味する。
また、本発明の改善剤には、当該技術分野で公知の適切な賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、懸濁剤、コーティング剤、溶解補助剤、安定化剤、着香料、着色剤、甘味料、酸味料などが含まれてもよい。例えば、本発明の改善剤に公知の甘味料、酸味料、ビタミン等の各種成分を配合して非ヒト動物の嗜好に合う製品とすることができるが、これらに限定されるものではない。
アラキドン酸含有食用油脂(SUNTGA(登録商標)40S:アラキドン酸を構成脂肪酸とするトリグリセリドであり、総構成脂肪酸に占めるアラキドン酸の割合は40%である;サントリー株式会社)、DHA(ドコサヘキサエン酸)含有精製魚油(総脂肪酸に占めるDHAの割合は46%)および抗酸化剤としてヘマトコッカス藻色素(アスタキサンチン純度5.0%)を用い、内容液が1カプセルあたり表1に示す組成で各成分を含有するようにソフトカプセル剤を調製した。具体的には、所定量の割合で原料を混合した後、得られた混合物をゼラチン皮膜の中に常法(ロータリー法)により充填し、重量125mgのソフトカプセル剤(アラキドン酸、DHAをそれぞれ27mgずつ含有)を製造した。
イヌ13頭を用いて試験を行った。表2に被験犬の犬種、年齢及び体重を示す。
また、試験に供されたイヌの試験開始時の痴呆の程度を評価するため、試験開始時において、痴呆症の診断基準(第2案)[100点法](内野富弥ら考案、小動物臨床 Vol.21 No.4 (2002.7)281〜289)(表3)に従って、総合的な痴呆症スコア評価を実施した。その結果も表2に示す。
なお、本試験においては被検犬がサンプルを敬遠する現象は認められず、サンプルは通常食と同様にスムースに摂取された。したがって、本発明は、所望の効果を発揮できる用量で嗜好性に問題なく摂取されうる改善剤を提供することができ、これにより老化又は痴呆に伴う疾患又は症状を総合的に改善できると考えられる。
Claims (11)
- アラキドン酸及び/又はアラキドン酸を構成脂肪酸とする化合物とドコサヘキサエン酸及び/又はドコサヘキサエン酸を構成脂肪酸する化合物とを有効成分として含む、非ヒト動物の老化又は痴呆に伴う疾患又は症状の改善剤。
- 老化又は痴呆に伴う疾患又は症状が、鳴き声の異常、歩行状態の異常、生活リズムの異常及び姿勢の異常からなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1に記載の改善剤。
- 鳴き声の異常が夜鳴きであり、歩行状態の異常が旋回運動であり、生活リズムの異常が日中活動量の低下であり、姿勢の異常が立位保持能力の低下である請求項2に記載の改善剤。
- 非ヒト動物がペット動物である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の改善剤。
- アラキドン酸及び/又はアラキドン酸を構成脂肪酸とする化合物とドコサヘキサエン酸及び/又はドコサヘキサエン酸を構成脂肪酸とする化合物とを有効成分として含むペット動物の夜鳴き改善剤。
- 一日投与量として、アラキドン酸を遊離脂肪酸換算で1〜95mg、及びドコサヘキサエン酸を遊離脂肪酸換算で1〜95mg含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の改善剤。
- さらにアスタキサンチンを含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の改善剤。
- ペット動物がイヌである、請求項4〜7のいずれか1項に記載の改善剤。
- ペット動物が老年又は痴呆のイヌである、請求項8に記載の改善剤。
- 動物用飲食品である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の改善剤。
- 動物用医薬品である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の改善剤。
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