JP5769912B2 - 認知障害を伴う疾患又は状態の予防又は治療用の組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、認知障害を伴う疾患又は状態の予防又は治療用の組成物としてのホスファチジルコリンの利用に関する。
近年、認知症が世界的に医療上の大きな問題となっている。認知症は、記憶障害及び判断力の低下を中心にした多種の症状を伴う疾患であるが、その原因となる病気によって症状及びその経過は異なる。しかし、いずれの場合も、患者の生活の質を著しく損なうという点で共通している。また、患者の家族をはじめとする介護者にも多大な労苦を強いるという事実を考えたとき、認知症は社会的にたいへん重大な問題であるといえよう。寿命の長期化による高齢者人口の増加が、認知症患者の増加と関係しているため、日本では今後更に認知症患者が増加すると予測されている。また、認知症には分類されない何らかの認
知障害を患う人も多い。
認知症の原因となる病気は、現在までに多数挙げられているが、脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症が最も多く、両者及びその複合型が、原因となる病気の大部分を占めている。特にアルツハイマー型認知症が、日本において近年増加している。
認知症発症の詳細なメカニズムは未だ解明されていない。とはいえ、認知症患者において、様々な生化学的病変が報告されている。アルツハイマー型認知症及びレビー小体型認知症などにおいて報告されているのが、脳内のアセチルコリン濃度の低下である。この事実に基づき、認知症、特にアルツハイマー型認知症の治療において、アセチルコリン分解酵素阻害剤の使用が、現在までに最も成功している方法である。日本において既に市販されている塩酸ドネペジル(商品名アリセプト)をはじめ、多種のアセチルコリン分解酵素阻害剤がこれまで開発されている。しかし、それらの薬剤は、認知症を根本的に治療するものではなく、症状の進行を遅らせる効果を有するものである。また、塩酸ドネペジルに関して、急性腎不全及び横紋筋融解症などの発症の危険性が報告されているなど、副作用の問題もある。これらの理由から、より安全で効果の高い認知症改善薬の開発が待ち望まれており、その薬剤はアセチルコリン分解酵素阻害と異なる機序で作用するものである可能性が高い。
ホスファチジルコリンは、下記式:
(式中、−C(O)R及び−C(O)Rは、同一又は異なって、脂肪酸残基を示す)で表される化合物である。なお、天然に存在するホスファチジルコリンは、1位の脂肪酸が飽和、かつ、2位の脂肪酸が不飽和である場合が多い。
不飽和脂肪酸は生体膜を構成するリン脂質の一成分であり、各種リパーゼによってリン脂質から放出され、各種の生体反応を引き起こすことが知られているが、そのうち幾つかがタンパク質リン酸化酵素Cの活性化を通じてニコチン性アセチルコリン受容体反応を増大し、シナプス前終末からのグルタミン酸放出を増大し、シナプス伝達を長時間促進することが判明している(非特許文献1〜5)。また、不飽和脂肪酸の一つであるアラキドン酸は学習・記憶の細胞モデルであるシナプス伝達長期増強現象(LTP)の逆行性メッセンジャーとして働くことが判明している(非特許文献6)。
Ikeuchi,Y.,Nishizaki,T.他、Biochem.Biophys.Res.Commun.,221,716−721(1996) Nishizaki,T.他、NeuroReport,8,597−60(1997) Nishizaki,T.他、Brain Res.,751,253−258(1997) Nishizaki,T.他、Mol.Brain Res.,57,173−179(1998) Nishizaki,T.他、Mol.Brain Res.,69,263−272(1999) Nishizaki,T.他、Biochem.Biophys.Res.Commun.,254,446−449(1999)
本発明は、認知障害を伴う疾患又は状態に対する新規の予防又は治療用の組成物の提供を目的とする。
本発明者は、上述した不飽和脂肪酸に関する知見を基礎に鋭意検討を重ねた結果、下記
式(I):
(式中、−C(O)R及び−C(O)Rは、同一又は異なって、脂肪酸残基を示す)で表されるリン脂質の一種であるホスファチジルコリンが、認知障害を伴う疾患又は状態に対する新規の予防及び治療用の組成物として利用されうることを実験により実証し、本発明を完成するに至った。
本発明は、以下の通りである。
[1]式(I):
(式中、−C(O)R及び−C(O)Rは、同一又は異なって、脂肪酸残基を示す)で表されるホスファチジルコリンを含有する、認知障害を伴う疾患又は状態の予防又は治療用の組成物。
[2]式(I)中、−C(O)Rが飽和脂肪酸残基、かつ、−C(O)Rが不飽和脂肪酸残基である、上記[1]記載の組成物。
[3]式(I)中、−C(O)Rが不飽和脂肪酸残基、かつ、−C(O)Rが飽和脂肪酸残基である、上記[1]記載の組成物。
[4]式(I)中、−C(O)R及び−C(O)Rが不飽和脂肪酸残基である、上記[1]記載の組成物。
[5]式(I)中、−C(O)R及び−C(O)Rが飽和脂肪酸残基である、上記[1]記載の組成物。
[6]式(I)中、−C(O)R及び−C(O)R、あるいは−C(O)R又は−C(O)Rが、リノール酸残基、オレイン酸残基又はアラキドン酸残基のいずれかである、上記[1]記載の組成物。
[7]式(I)中、−C(O)R及び−C(O)Rがリノール酸残基である、上記[1]記載の組成物。
[8]式(I)中、−C(O)Rがパルミチン酸残基、かつ、−C(O)Rがオレイン酸残基である、上記[1]記載の組成物。
[9]認知障害を伴う疾患又は状態が、認知症である、上記[1]〜[8]のいずれかに記載の組成物。
[10]認知障害を伴う疾患又は状態が、非認知症性の認知障害である、上記[1]〜[8]のいずれかに記載の組成物。
[11]認知障害を伴う疾患又は状態が、学習及び/又は記憶障害である、上記[1]〜[8]のいずれかに記載の組成物。
[12]該組成物が医薬組成物である、上記[1]〜[11]のいずれかに記載の組成物。
[13]該組成物が食品である、上記[1]〜[11]のいずれかに記載の組成物。
[14]式(I)で表されるホスファチジルコリンを30%以上含むことを特徴とする食品である、上記[13]に記載の組成物。
[15]式(I)で表されるホスファチジルコリンを90%以上含むことを特徴とする食品である、上記[13]に記載の組成物。
[16]式(I)で表されるホスファチジルコリン、及び小胞体・酸化ストレス誘発のアポトーシスを抑制して神経変性疾患を予防又は治療する1種類以上の化合物、の組み合わせである、認知障害を伴う疾患又は状態の予防又は治療用の組成物。
[17]該組成物が医薬組成物である、上記[16]記載の組成物。
[18]該組成物が食品である、上記[16]記載の組成物。
本発明の組成物は、例えば、認知症、非認知症性の認知障害、及び学習又は記憶障害などを含む様々の疾患又は状態の予防又は治療、あるいは学習及び/又は記憶の向上に有用であり得る。
本発明は、式(I)で表されるホスファチジルコリン(以下、単に本発明の化合物とも称する)を含有する、認知障害を伴う疾患又は状態の予防又は治療用の組成物を提供する。
式(I)中の、−C(O)R及び−C(O)Rの脂肪酸残基の脂肪酸は、炭素数4〜30(C〜C30)、好ましくは炭素数12〜22(C12〜C22)、より好ましくは炭素数16〜20(C16〜C20)である。当該脂肪酸は、飽和脂肪酸であっても、不飽和脂肪酸であってもよい。
飽和脂肪酸の例として、n−ブタン酸(C)、n−ペンタン酸(C)、3−メチルブタン酸(C)、n−ヘキサン酸(C)、n−ヘプタン酸(C)、n−オクタン酸(カプリル酸)(C)、n−ノナン酸(C)、n−デカン酸(カプリン酸)(C10)、n−ドデカン酸(ラウリン酸)(C12)、n−テトラデカン酸(ミリスチン酸)(C14)、n−ペンタデカン酸(C15)、n−ヘキサデカン酸(パルミチン酸)(C16)、n−ヘプタデカン酸(C17)、n−オクタデカン酸(ステアリン酸)(C18)、n−イコサン酸(C20)、n−ドコサン酸(C22)、n−テトラコサン酸(C24)、n−ヘキサコサン酸(C26)、n−オクタコサン酸(C28)及びn−トリアコンタン酸(C30)が挙げられるが、これらに限定されない。
不飽和脂肪酸の例として、カプロレイン酸(C10)、ステリング酸(C10)、9−ドデセン酸(C12)、パルミトオレイン酸(C16)、オレイン酸(C18)、エライジン酸(C18)、リシノール酸(C18)、ペトロセリン酸(C18)、バクセン酸(C18)、リノール酸(C18)、リノレン酸(C18)、エレオステアリン酸(C18)、プニシン酸(C18)、リカン酸(C18)、パリナリン酸(C18)、ガドール酸(C20)、アラキドン酸(C20)、5−イコセン酸(C20)、5,8,11,14,17−エイコサペンタエン酸(C20)、5−ドコセン酸(C22)、セトール酸(C22)、エルカ酸(C22)、5,13−ドコサジエン酸(C22)及びセラコール酸(ネルボン酸)(C24)が挙げられるが、これらに限定されない。
一つの実施態様において、式(I)中、−C(O)Rは飽和脂肪酸残基、かつ、−C(O)Rは不飽和脂肪酸残基であっても良い。別の実施態様において、式(I)中、−C(O)Rは不飽和脂肪酸残基、かつ、−C(O)Rは飽和脂肪酸残基であっても良い。さらに別の実施態様において、式(I)中、−C(O)R及び−C(O)Rは不飽和脂肪酸残基であっても良い。さらに別の実施態様において、式(I)中、−C(O)R及び−C(O)Rは飽和脂肪酸残基であっても良い。−C(O)R及び/又は−C(O)Rにおける不飽和脂肪酸残基としては、リノール酸残基、オレイン酸残基又はアラキドン酸残基が好ましく、特に、リノール酸が好ましい。いっそう好ましくは、−C(O)R及び−C(O)Rがリノール酸残基である。或いは、−C(O)Rがパルミチン酸残基、かつ、−C(O)Rがオレイン酸残基である場合もまた好ましい。
本発明の化合物は、その活性や安全性の面から誘導体化されていてもよい。例えば、水素添加ホスファチジルコリン、水酸化ホスファチジルコリン、アルキル化ホスファチジルコリン、ハロゲン化ホスファチジルコリンなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明に用いるホスファチジルコリンとしては、動物(卵黄など)、植物(大豆など)、真菌(酵母、カビ)などから単離精製されたもの、化学的に合成されたもの等、特に制限はない。そして本発明に用いるホスファチジルコリンは、これを医薬として使用できる程度に精製されたものであれば、特に制限無く用いることができる。また、所望により構成脂肪酸の組み合わせが異なる2種類以上のホスファチジルコリンを併用することもできる。
本発明の組成物は、任意の添加物、例えば医薬上許容され得る担体を含むことができる。医薬上許容され得る担体としては、例えば、ショ糖、デンプン、マンニット、ソルビット、乳糖、グルコース、セルロース、タルク、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム等の賦形剤、セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリプロピルピロリドン、ゼラチン、アラビアゴム、ポリエチレングリコール、ショ糖、デンプン等の結合剤、デンプン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、ナトリウム−グリコール−スターチ、炭酸水素ナトリウム、リン酸カルシウム、クエン酸カルシウム等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、エアロジル、タルク、ラウリル硫酸ナトリウム等の滑剤、クエン酸、メントール、グリシルリシン・アンモニウム塩、グリシン、オレンジ粉等の芳香剤、安息香酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、メチルパラベン、プロピルパラベン等の保存剤、クエン酸、クエン酸ナトリウム、酢酸等の安定剤、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ステアリン酸アルミニウム等の懸濁剤、界面活性剤等の分散剤、水、生理食塩水、オレンジジュース等の希釈剤、カカオ脂、ポリエチレングリコール、白灯油等のベースワックスなどが挙げられるが、それらに限定されない。
一つの実施態様において、本発明の組成物は経口投与に好適な製剤として処方され得る。経口投与に好適な製剤は、水、生理食塩水のような希釈液に有効量の物質を溶解させた液剤、有効量の物質を固体や顆粒として含んでいるカプセル剤、顆粒剤、散剤又は錠剤、適当な分散媒中に有効量の物質を懸濁させた懸濁液剤、有効量の物質を溶解させた溶液を適当な分散媒中に分散させ乳化させた乳剤等である。
別の実施態様において、本発明の組成物は非経口的な投与に好適な製剤として処方され得る。非経口的な投与(例、静脈内注射、皮下注射、筋肉注射、局所注入など)に好適な製剤としては、水性および非水性の等張無菌の注射液剤があり、これには抗酸化剤、緩衝液、制菌剤、等張化剤等が含まれていてもよい。また、水性および非水性の無菌の懸濁液剤が挙げられ、これには懸濁剤、可溶化剤、増粘剤、安定化剤、防腐剤等が含まれていてもよい。当該製剤は、アンプルやバイアルのように単位投与量あるいは複数回投与量ずつ容器に封入することができる。また、有効成分および医薬上許容され得る担体を凍結乾燥
し、使用直前に適当な無菌のビヒクルに溶解又は懸濁すればよい状態で保存することもできる。
本発明の組成物の投与量は、有効成分であるホスファチジルコリンの種類や活性、投与様式(例、経口、非経口)、病気の重篤度、投与対象となる動物種、投与対象の薬物受容性、体重、年齢等によって異なるが、通常、成人1日あたりの有効成分量は50〜300mgである。
ホスファチジルコリンは、哺乳動物(例、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒトなど)に対してシナプス伝達を促進し、認知機能を改善する作用を有し、従ってホスファチジルコリンを含有する本発明の組成物は、認知障害を伴う疾患又は状態の予防又は治療用の組成物として有用である。認知障害を伴う疾患又は状態としては、具体的には、認知症(例、老人性認知症、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、外傷後認知症、脳腫瘍により生じる認知症、慢性硬膜下血腫により生じる認知症、正常圧脳水腫により生じる認知症、髄膜炎後認知症及びパーキンソン型認知症などの種々の疾患により生じる認知症)、非認知症性の認知障害(例、軽度認知障害(MCI))、学習又は記憶障害(例、脳発達障害に伴う学習及び記憶障害)などを含む様々の疾患又は状態が挙げられる。さらに本発明の組成物は、学習や記憶(例、短期記憶、長期記憶)の向上のために使用することができる。
本発明の組成物は、医薬組成物として提供することができる。ホスファチジルコリンは、哺乳動物(例、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒトなど)に対してシナプス伝達を促進し、認知機能を改善する作用を有し、従ってホスファチジルコリンを含有する医薬組成物は、認知障害を伴う疾患や状態の予防や調節に効果的である。
本発明の組成物は、食品として提供することができる。ホスファチジルコリンは、哺乳動物(例、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒトなど)に対してシナプス伝達を促進し、認知機能を改善する作用を有し、従ってホスファチジルコリンを含有する食品は、認知障害を伴う疾患や状態の予防や調節に効果的である。特に認知障害を伴う疾患や状態の予防や調節に効果的な機能性食品、及び学習や記憶の向上に効果的な機能性食品として提供することができる。
食品である本発明の組成物は、有効成分として式(I)で表されるホスファチジルコリンを含有するが、その効能をより発揮するには、式(I)で表されるホスファチジルコリンを好ましくは30%以上、より好ましくは90%以上含有する。食品中のホスファチジルコリン以外の成分としては、上記した任意の添加物が挙げられる。
本発明において「食品」とは、医薬品及び医薬部外品以外の全ての飲食物を意味する。
例えば、特定保健用食品、栄養機能食品、及びいわゆるサプリメントを含むが、これらに限定されない。
本発明において、ホスファチジルコリン(1種であっても、構成脂肪酸の異なる複数種であってもよい)と、小胞体・酸化ストレス誘発のアポトーシスを抑制して神経変性疾患を予防又は治療する1種類以上の化合物、とを組み合わせて、認知障害を伴う疾患又は状態の予防又は治療のために有用な組成物を提供することができる。該組成物は医薬組成物であってもよく、或いはまた食品であってもよい。
小胞体・酸化ストレス誘発のアポトーシスを抑制して神経変性疾患を予防又は治療する化合物の例として、ポリフェノール、コエンザイムQ1、β−シトステロール、イソフラボン、メビニン酸、ビタミンC、ビタミンE、フラボノイド類、テルペン類、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、セスキルペンラクトン、ウロキナーゼ、ナットウキナーゼ、ジリノレオイルホスファチジルエタノールアミン、硫化プロピル、リンゴペクチン、酢酸、EPA、及びDHAが挙げられる。
本明細書中で挙げられた特許及び特許出願明細書を含む全ての刊行物に記載された内容は、本明細書での引用により、その全てが明示されたと同程度に本明細書に組み込まれるものである。
以下に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記実施例等に何ら制限されるものではない。
実施例1:シナプス伝達長期抑圧現象(LTD)に対するホスファチジルコリンの効果(1)
ウィスターラット(雄5-7週齢)から調製された海馬切片のシェーファー側枝を電気刺激し(0.03ヘルツ、0.1ミリ秒間)、CA1領域からの細胞外興奮性シナプス後電位(fEPSP)を記録した。ホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)(1μM)(Avanti Polar Lipids,Inc.から購入。Avanti Product Number:850457)非存在下/存在下で低頻度刺激(1分間の2ヘルツ,120パルスを1分間隔で5回)を加えた。
その結果、ホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)が有意にシナプス伝達長期抑圧現象(LTD)を促進していた(図1)。
実施例2:シナプス伝達長期抑圧現象(LTD)に対するホスファチジルコリンの効果(2)
ウィスターラット(雄5-7週齢)から調製された海馬切片のシェーファー側枝を電気刺激し(0.03ヘルツ、0.1ミリ秒間)、CA1領域からの細胞外興奮性シナプス後電位(fEPSP)を記録した。ホスファチジルコリン・リノール酸(1位)/リノール酸(2位)(PCジリノレオイル)(Avanti Polar Lipids,Inc.から購入。Avanti Product Number:850385)、ホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/リノール酸(2位)(PCパルミトイル・リノレオイル)(Avanti Polar Lipids,Inc.から購入。Avanti Product Number:850458)、ホスファチジルコリン・ステアリン酸(1位)/リノール酸(2位)(PCステアロイル・リノレオイル)(Avanti Polar Lipids,Inc.から購入。Avanti Product Number:850468)、ホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)(PCパルミトイル・オレオイル)(Avanti Polar Lipids,Inc.から購入。Avanti Product Number:850457)を各々非存在下/存在下(1μM)で低頻度刺激(1分間の2ヘルツ,120パルスを1分間隔で5回)を加えた。その結果、いずれのホスファチジルコリンもシナプス伝達長期抑圧現象(LTD)を促進していた(図1)。その中で、ホスファチジルコリン・リノール酸(1位)/リノール酸(2位)(PCジリノレオイル)が他のホスファチジルコリンと比較して有意に最も強い活性を示した(P<0.0001, Fisher’s PLSD 検定)(図2)。
実施例3:α7アセチルコリン(ACh)受容体応答に対するホスファチジルコリンの効果
アフリカツメガエル卵母細胞膜にα7ACh受容体を発現させ、ACh (100 μM)を投与することによりα7ACh受容体反応を誘発した。ホスファチジルコリン・リノール酸(1位)/リノール酸(2位)(PCジリノレオイル)(Avanti Polar Lipids,Inc.から購入。Avanti Product Number:850385)(100 nM, 1 μM, 10 μM)、あるいはホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)(PCパルミトイル・オレオイル)(Avanti Polar Lipids,Inc.から購入。Avanti Product Number:850457)(100 nM, 1 μM, 10 μM)を10分間処理した。処理前後のα7ACh受容体反応を記録した。10 μMのホスファチジルコリン・リノール酸(1位)/リノール酸(2位)(PCジリノレオイル)処理によりα7ACh受容体反応は最大で基準値の200%前後にまで増大した(図3)。これに対してホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)(PCパルミトイル・オレオイル)にはα7ACh受容体反応の増大作用はなく、逆に10 μMホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)(PCパルミトイル・オレオイル)にはα7ACh受容体反応の抑制作用が処理直後に認められた(図4)。α7ACh受容体は学習の細胞モデルであるシナプス伝達長期増強現象(LTP)発現経路の重要因子であり(参照文献1,2)、α7ACh受容体反応増大によりLTPは増強される(参照文献3−5)。従って、上記結果はホスファチジルコリン・リノール酸(1位)/リノール酸(2位)(PCジリノレオイル)が認知機能を亢進することを意味する。
(参照文献1)Matsuyama, S., Matsumoto, A., Enomoto, T., Nishizaki, T., Activation of nicotinic acetylcholine receptors induces long-term potentiation in vivo intact mouse dentate gyrus. Eur. J. Neurosci., 12, 3741-3747 (2000).
(参照文献2)Nishizaki, T., Nomura, T., Matsuyama, S., Kondoh, T., Fujimoto, E., Yoshii, M., Critical role of nicotinic ACh receptor in the formation of long-term potentiation: Implications for development of anti-dementia drugs. Psychogeriatrics 1, 209-217 (2001).
(参照文献3)Nishizaki, T., Nomura, T., Matsuoka, T., Kondoh, T., Enikolopov, G., Sumikawa, K., Watabe, S., Shiotani, T., Yoshii, M., The anti-dementia drug nefiracetam facilitates hippocampal neurotransmission by functionally targeting presynaptic nicotinic ACh receptors. Mol. Brain Res., 80, 53-62 (2000).
(参照文献4)Nishizaki, T., Matsuoka, T., Nomura, T., Kondoh, T., Watabe, S., Shiotani, T., Yoshii, M., Presynaptic nicotinic ACh receptors as a functional target of nefiracetam in inducing a long-lasting facilitation of hippocampal neurotransmission. Alzheimer Disease and Associated Disorders, 14, 82-94 (2000).
(参照文献5)Nishizaki, T., Nomura, T., Matsuyama, S., Kondoh, T., Fujimoto, E., Yoshii, M., Critical role of nicotinic ACh receptor in the formation of long-term potentiation: Implications for development of anti-dementia drugs. Psychogeriatrics 1, 209-217 (2001).
実施例4:スコポラミン処理による学習・記憶障害ラットに対するホスファチジルコリンの効果(1)
スコポラミン(1mg/kg)をウィスターラット(雄7週齢)腹腔内に注入し、学習・記憶障害モデルを作製した(M.Diez−Ariza,et al., Phychopharmacology(Berl) Vol.169,p35,2003)(スコポラミン処理群)。そのコントロール群としては、スコポラミンのかわりに生食を注入したウィスターラット(雄7週齢)を用いた。スコポラミン処理群のラットのそれぞれに対し、ポリエチレングリコール(PEG)又はホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)(Avanti Polar Lipids,Inc.から購入。Avanti Product Number:850457)(1mg/kg体重)を経口投与した。コントロール群についても同様に、PEG又はホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)を経口投与した。このようにして作製された4種類のラット群のそれぞれに対して、水迷路試験を1日2回、1週間行った。1週間後にプラットホームを取り除き、元あったプラットホームまでの到達時間(滞納潜時)を計測した。
その結果、スコポラミン処理群の滞納潜時は、コントロール群と比較して延長していた(図5)。この結果は、スコポラミン処理により空間記憶が障害されることを示す。スコポラミン処理群に関して、ホスファチジルコリン投与群(スコポラミン+ホスファチジルコリン)の滞納潜時は、非投与群(スコポラミン)と比較して有意に短縮した(図5)。この結果は、ホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)がスコポラミン処理による記憶障害を改善することを意味する。
実施例5:スコポラミン処理による学習・記憶障害ラットに対するホスファチジルコリンの効果(2)
スコポラミン(1mg/kg)をウィスターラット(雄7週齢)腹腔内に注入し、学習・記憶障害モデルを作製した(M.Diez−Ariza,et al., Phychopharmacology(Berl) Vol.169,p35,2003)(スコポラミン処理群)。そのコントロール群としては、スコポラミンのかわりに生食を注入したウィスターラット(雄7週齢)を用いた。コントロール群に対しては0.1mlのポリエチレングリコール(PEG)を水迷路試験開始の1週間前から毎日1日1回、経口投与した。スコポラミン処理群のラットに対しては、0.1mlのPEGあるいは0.1mlのPEGに溶解したホスファチジルコリン・リノール酸(1位)/リノール酸(2位)(PCジリノレオイル)(Avanti Polar Lipids,Inc.から購入。Avanti Product Number:850385)(5mg/kg体重)またはホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)(PCパルミトイル・オレオイル)(Avanti Polar Lipids,Inc.から購入。Avanti Product Number:850457)(5mg/kg体重)を水迷路試験開始の1週間前から毎日1日1回、経口投与した。それぞれのラット群に対し水迷路試験を1日2回、1週間行い、プラットホームまでの到達時間(習得潜時)を計測した。1週間後にプラットホームを取り除き、元あったプラットホームまでの到達時間(滞納潜時)を計測した。
スコポラミン処理群の習得潜時は、コントロール群と比較して延長していた(図6、7)。この結果は、スコポラミン処理により空間学習が障害されることを示す。スコポラミン処理群に関して、ホスファチジルコリン・リノール酸(1位)/リノール酸(2位)(PCジリノレオイル)投与群(PCジリノレオイル有り)の習得潜時は、非投与群(PCジリノレオイル無し)と比較して有意に短縮した(P<0.0001, Fisher’s PLSD 検定)(図6)。これに対し、ホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)(PCパルミトイル・オレオイル)はスコポラミン処理群の習得潜時延長の改善効果を示さなかった(図7)。この結果は、ホスファチジルコリン・リノール酸(1位)/リノール酸(2位)(PCジリノレオイル)がスコポラミン処理による学習障害を改善することを意味する。
スコポラミン処理群の滞納潜時は、コントロール群と比較して延長していた(図8、9)。この結果は、スコポラミン処理により空間記憶が障害されることを示す。スコポラミン処理群における滞納潜時延長に対して、ホスファチジルコリン・リノール酸(1位)/リノール酸(2位)(PCジリノレオイル)の効果は認められなかったが(図8)、ホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)(PCパルミトイル・オレオイル)は非投与群と比較して短縮した(図9)。この結果は、ホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)(PCパルミトイル・オレオイル)がスコポラミン処理による記憶障害を改善することを意味する。
実施例6:ヒト認知機能に対するホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)の効果
ヒト43例(男:女=19:24、76.5 ± 0.1歳)にホスファチジルコリン(PC)・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)(PCパルミトイル・オレオイル)を90mg/日を経口投与し、認知機能の指標として1ヶ月ごとにmini mental state examination (MMSE)テストを施行し評価した(MMSEスコアの満点は30点で、20点以下は認知症疑い/認知症の範疇に入る)。PCパルミトイル・オレオイルはMMSEスコアを投与前と比較して有意に高めた(図10)。このことは、PCパルミチン酸・オレイン酸に認知機能改善作用があることを意味する。
(結論)
上記結果は、各種ホスファチジルコリンに認知機能改善作用があることを示している。その中で、ホスファチジルコリン・リノール酸(1位)/リノール酸(2位)(PCジリノレオイル)は、(1)記憶の細胞モデルとされるシナプス伝達長期抑制現象(LTD)を最も強い活性をもって増強した、(2)学習の細胞モデルとされるシナプス伝達長期増強現象(LTP)に関与するα7ACh受容体反応を増大した、及び(3)学習・記憶障害モデルラットに対して学習能力の改善効果を与えた。この事実は、各種ホスファチジルコリンの中で特にホスファチジルコリン・リノール酸(1位)/リノール酸(2位)(PCジリノレオイル)に強い認知機能改善作用があることを示している。
また、ホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)(PCパルミトイル・オレオイル)は、臨床にて認知機能改善作用があることが確認された。
シナプス伝達長期抑圧現象(LTD)に対するホスファチジルコリンの効果を示す図である。縦軸は興奮性シナプス後電位(%基準傾き)、横軸は経過時間(分)を示す。ホスファチジルコリンを添加した時点を0(分)とする。N=7、2群間のP=0.0249,one−way ANOVA。 シナプス伝達長期抑圧現象(LTD)に対するホスファチジルコリンの効果を示す図である。縦軸は興奮性シナプス後電位(%基準傾き)、横軸は経過時間(分)を示す。ホスファチジルコリンを添加した時点を0(分)とする。N=6-8、PCジリノレオイルとコントロール、PCパルミトイル・リノレオイル、PCステアロイル・リノレオイル、PCパルミトイル・オレオイル2群間のP値はいずれもP<0.0001,Fisher’s PLSD 検定。 α7ACh受容体応答に対するホスファチジルコリン・リノール酸(1位)/リノール酸(2位)(PCジリノレオイル)の作用を示す図である。縦軸は電流振幅(%基準値)、横軸は経過時間(分)を示す。PCジリノレオイルを添加した時点を-10(分)とする。N=5-6。 α7ACh受容体応答に対するホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)(PCパルミトイル・オレオイル)の作用を示す図である。縦軸は電流振幅(%基準値)、横軸は経過時間(分)を示す。PCパルミトイル・オレオイルを添加した時点を-10(分)とする。N=4。 スコポラミン処理による記憶障害に対するホスファチジルコリンの効果を示す図である。縦軸は滞納潜時(秒)を示す。N=7、P,unpaired t検定。 スコポラミン処理による学習障害に対するホスファチジルコリン・リノール酸(1位)/リノール酸(2位)(PCジリノレオイル)の効果を示す図である。縦軸は習得潜時(秒)を示す。N=15-16、P,Fisher’s PLSD 検定。 スコポラミン処理による学習障害に対するホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)(PCパルミトイル・オレオイル)の効果を示す図である。縦軸は習得潜時(秒)を示す。N=15-16。 スコポラミン処理による記憶障害に対するホスファチジルコリン・リノール酸(1位)/リノール酸(2位)(PCジリノレオイル)の効果を示す図である。縦軸は滞納潜時(秒)を示す。N=15-16、P,unpaired t検定。 スコポラミン処理による記憶障害に対するホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)(PCパルミトイル・オレオイル)の効果を示す図である。縦軸は滞納潜時(秒)を示す。N=15-16、P,unpaired t検定。 ヒト認知機能に対するホスファチジルコリン・パルミチン酸(1位)/オレイン酸(2位)(PCパルミトイル・オレオイル)の効果を示す図である。PCパルミトイル・オレオイル経口投与前後にMMSEテストを施行した。各点は平均(± SEM)MMSEスコアを示している。 N=43、**P<0.001, ***P<0.0001, paired t検定。

Claims (1)

  1. 式(I):


    (式中、−C(O)R及び−C(O)Rは、同一又は異なって、脂肪酸残基を示す)で表されるホスファチジルコリンを有効成分として単独で含有する、認知障害を伴う疾患又は状態の予防又は治療用の医薬組成物であって、式(I)中、−C(O)R及び−C(O)Rがリノール酸残基であ認知障害を伴う疾患又は状態が、学習障害である、医薬組成物。
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