JP2009019014A - 2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の製造方法 - Google Patents

2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、ポリイミド製造に適した高純度の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(a−BPDA)を、生産性よく製造する方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 少なくとも1つの反応槽11を有する反応装置10中で、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸を、不活性ガスの流通下(導入管12,排出管13)、200℃以上の温度で溶融させた状態で(加熱装置19)、溶融物を撹拌して(攪拌機14)、加熱無水化して2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を製造する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ポリイミド原料として有用な2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を、高純度で効率よく製造する方法に関する。
3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(以下、s−BPDAと略記することもある。)および2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(以下、a−BPDAと略記することもある。)は、共に芳香族ポリイミド製造のモノマー原料として知られている。特に、s−BPDAをモノマー成分とするポリイミドは、耐熱性、電気絶縁性、フィルム強度、フィルムの寸法安定性、耐溶剤性等の特性に優れるために需要が大きく、高純度のモノマーを効率よく製造する方法が検討されてきた。
一方、a−BPDAとs−BPDAは、同じ芳香族ジアミンを用いても得られるポリイミドの物性は全く異なるため、a−BPDAとしてはs−BPDAを含まない高純度品が求められる。
米国特許第4,958,002号公報(特許文献1)には、3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸(以下、s−BPTAと略記することもある。)を、窒素雰囲気下、最終的には280℃程度の温度で無水化してs−BPDAを得る方法が記載されている。この方法では、結晶状態のまま無水化が進行し、結晶粉末状の製品が得られるために、高純度品を効率よく製造することができる。
一方、a−BPDAの製造方法に関して、本出願人は、特開2006−328040号公報(特許文献2)において、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸(以下、a−BPTAと略記することもある。)を不活性ガス雰囲気下、180〜195℃の温度で無水化して、高純度で粉末状のa−BPDAを得る方法を提案している。しかし、粉末状の製品を得ることを目的としているために、本質的にはバッチ運転であり、連続運転には不向きである。
溶融状態下での無水化反応によりa−BPDAを得る例として、特許文献2には、熱風循環型の加熱機を使用した例が記載されている(特許文献2の比較例2参照)。一般的な熱風循環型の加熱機は、トレーを使用するため、これもバッチ運転である。連続式の熱風循環型の加熱機も可能ではあるが、一部開放状態になるために、昇華物が発生し易く、反応性の高い無水物(a−BPDA)が酸化劣化し易い問題がある。
さらに、本発明者の検討では、溶融状態で無水化反応を行った場合に、a−BPDAの製造ではポリイミドの製造に適した製品が得られにくいことが明らかになった。s−BPDAの製造では、窒素雰囲気下、トレー上で溶融させて無水化反応を行っても得られた無水物の品質的な問題はないが、a−BPDAの製造では窒素雰囲気下、トレー上で溶融させて無水化反応を行って得られたa−BPDAを用いても、高分子量のポリアミック酸(=ポリイミド前駆体)を容易に得ることができなかった。
米国特許第4,958,002号公報 特開2006−328040号公報
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、高分子量のポリアミック酸製造に適した高純度の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(a−BPDA)を、生産性よく、製造する方法を提供することを目的とする。
本発明は、少なくとも1つの反応槽を有する反応装置中で、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸を、不活性ガスの流通下、200℃以上の温度で溶融させた状態で、(i)溶融物を撹拌、または(ii)溶融物に前記不活性ガスをバブリングすることにより、加熱無水化して2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を生成する無水化工程を有することを特徴とする2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の製造方法に関する。
また、本発明は、溶融状態の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を、不活性ガス中または乾燥空気中で冷却固化、または40℃以下もしくは100℃以上の温度にて大気中で冷却固化することを特徴とする2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の製造方法に関する。この固化方法は、特に、前述の製造方法、即ち、不活性ガスの流通下、200℃以上の温度で溶融させた状態で、(i)溶融物を撹拌、または(ii)溶融物に前記不活性ガスをバブリングすることにより、加熱無水化して得られた2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の固化方法として適用することが好ましい。
本発明によれば、高分子量のポリアミック酸製造に適した高純度の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(a−BPDA)を、生産性よく製造する方法を提供することができる。
本発明で使用する主要な略記は、次のとおりである。
a−BPTT:2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸テトラエステル
s−BPTT:3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸テトラエステル
a−BPTA:2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸
s−BPTA:3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸
a−BPDA:2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
s−BPDA:3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
以下の説明では、必要により両者を併記する。
本発明の開示事項をまとめると次のとおりである。
1. 少なくとも1つの反応槽を有する反応装置中で、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸を、不活性ガスの流通下、200℃以上の温度で溶融させた状態で、(i)溶融物を撹拌、または(ii)溶融物に前記不活性ガスをバブリングすることにより、加熱無水化して2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を生成する無水化工程を有することを特徴とする2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の製造方法。
2. 前記無水化工程において、前記2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸を、連続的に前記反応装置に供給し、生成した溶融状態の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を、連続的に抜き出すことを特徴とする上記1記載の方法。
3. 前記反応装置は、直列に接続された複数の反応槽を備えることを特徴とする上記2記載の方法。
4. 前記無水化工程の平均反応時間が、2時間以上であることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載の方法。
5. 1つの反応槽中の平均滞留時間が、6時間以下であることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載の方法。
6. 前記無水化工程から、溶融状態の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を受け取り、不活性ガス中または乾燥空気中で冷却固化、または40℃以下もしくは100℃以上の温度にて大気中で冷却固化する固化工程を有することを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載の方法。
7. 前記溶融状態の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を連続的に受け取り、連続的に固化装置に供給して、固体状の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を得ることを特徴とする上記6記載の方法。
8. 前記固化装置は、冷却面を有し、溶融状態の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物が前記冷却面で冷却されることを特徴とする上記7記載の方法。
9. 冷却固化後の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を粉砕して、100μm未満のメジアン径を有する粉末とすることを特徴とする上記6〜8のいずれかに記載の方法。
10. 前記無水化工程に供給する2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸の水分含有率が10%以下であることを特徴とする上記1〜9のいずれかに記載の方法。
11. 溶融状態の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を、不活性ガス中または乾燥空気中で冷却固化、または40℃以下もしくは100℃以上の温度にて大気中で冷却固化することを特徴とする2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の製造方法。
12. 得られた2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルとを、等モル量にてN−メチルピロリドン溶媒中、モノマー濃度10質量%、25℃にて、4.5時間重合して得られるポリアミック酸の対数粘度が1.0以上となることを特徴とする上記1〜10のいずれかに記載の方法(但し、前記対数粘度は、N−メチル−2−ピロリドン溶液、濃度0.5g/100mL、30℃にて測定したものである)。
13. 上記1〜11のいずれかの方法で製造された2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物であって、
この2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルとを、等モル量にてN−メチルピロリドン溶媒中、モノマー濃度10質量%、25℃にて、4.5時間重合して得られるポリアミック酸の対数粘度が1.0以上となることを特徴とする2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(但し、前記対数粘度は、N−メチル−2−ピロリドン溶液、濃度0.5g/100mL、30℃にて測定したものである)。
以下、本発明を詳細に説明する。
<無水化工程>
無水化工程では、a−BPTA(2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸)を、加熱無水化して、a−BPDA(2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物)を生成する工程である。
無水化工程に供給されるa−BPTAは、例えば、特開200−328040号公報(特許文献2)に記載されているように、o−フタル酸ジエステルを出発原料として二量化反応によりa−BPTT(2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸テトラエステル)を合成し、これを加水分解して製造することができる。反応の各段階で、蒸留または晶析等の公知の分離・精製方法を用いることにより高純度のa−BPTAが得られる。また、a−BPTAは、無水化工程に供給される前に、十分に乾燥されていること、即ち水分の含有量が好ましくは10質量%以下、特に好ましくは5質量%以下に乾燥されていることが好ましい。例えば前工程で加水分解後に晶析して得られた粉末状のa−BPTAを、例えば常圧または減圧状態にて、50〜180℃にて、好ましくは約1〜20時間、例えばヘンシェルミキサー等の混合機を使用して乾燥する。
特に、o−フタル酸ジエステルを出発原料とする二量化反応後の工程として、(1)晶析操作により純度95%以上(好ましくは98%以上、特に99%以上)のa−BPTT結晶を得て、(2)好ましくは酸またはアルカリを使用することなく、加圧下で加熱して加水分解し、(3)好ましくは晶析法でa−BPTAを得て、(4)好ましくは水分を10%以下、特に5%以下に低減した後に、(5)無水化工程に供給する、という一連の工程が好ましい。
本発明では、無水化反応を不活性ガスの流通下、200℃以上の温度で溶融させた状態で、(i)溶融物を撹拌、または(ii)溶融物に前記不活性ガスをバブリングすることで実施する。本発明では、溶融混合物を流動させて不活性ガスと接触させ、溶融混合物中の水分を不活性ガス中に拡散させることが極めて重要と考えられる。a−BPTAを溶融させた状態で、撹拌等をしない場合、十分に反応させた後、冷却して得られるa−BPDAの固化物が、白色の結晶部と透明の非晶部に分かれることが確認された。非晶部のa−BPDAは、カールフィッシャー法による水分含量測定の結果、結晶部に比べて水分が多いことが確認された(非晶部:水分0.1〜0.15%或いはそれ以上、結晶部:水分0.01〜0.02%)。また、得られたa−BPDAからは、高分子量のポリアミック酸(ポリイミド前駆体)が得られないことが確認された(実施例参照)。
一方、s−BPDAを製造する際に、s−BPTAを窒素流通下で、撹拌することなく310℃まで加熱して溶融した状態で無水化を実施後、冷却した固化物を観察したが、得られたs−BPDAには非晶部が存在しなかった。即ち、非晶部が生成し、品質が劣化するのは、a−BPDAの製造の際に特有の問題であることが明らかである。
無水化反応は、反応装置としては、反応槽を少なくとも1つ有する槽型の反応装置を使用することができる。図1に反応装置の1例を模式的に示す。この反応装置10は、1つの反応槽を有するバッチ型反応装置であり、反応槽11、ガス導入管12、ガス排出管13、攪拌機14、および加熱装置19を備えている。
このような反応装置を用いて、窒素ガス(不活性ガス)をガス導入管12より導入して流通させながら、200℃以上、好ましくは210℃以上の温度で、好ましくは300℃以下、より好ましくは250℃以下の温度に加熱し、a−BPTAを溶融させた状態で、攪拌装置14により溶融混合物を攪拌しながら加熱無水化反応させる。無水化反応(=脱水反応)で生じた水は、窒素ガスに同伴されてガス排出管13より系外に排出される。
溶融混合物を流動させて不活性ガスと接触させるためには、図では、溶融混合物を撹拌する方法を示したが、溶融混合物中に不活性ガスをバブリングする方法でもよい。また、溶融混合物を撹拌しながら不活性ガスをバブリングしてもよい。
不活性ガスとしては、a−BPTAおよびa−BPDAと反応しないガスが用いらる。コストの点から窒素が好ましい。不活性ガスは、少なくとも酸素を含有しないことが必要であるが、無水化反応で発生する水を同伴して系外に排出できるならば、多少の水分を含んでいることは許容される。
撹拌装置は、不活性ガスを流通させながら液状物を撹拌することができる形式のもの、即ち、不活性ガスの導入およびガスの排出を妨げずに撹拌できる形式であればよく、例えば、撹拌翼を備えた回転型攪拌機、振動型撹拌機、ホモミキサーを挙げることができる。また、撹拌速度が速いほど短時間で無水化反応が完結する。撹拌速度・回転数は、撹拌翼の形状等を考慮して適宜選ぶことができる。
図1に示す反応装置に、a−BPTAを連続的に投入可能な投入口、反応物を連続的に抜き出し可能な抜き出し口を設けることで、連続運転も可能である。
尚、本出願において、用語「溶融状態の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物」、または「溶融状態のa−BPDA」は、純粋なa−BPDAの溶融物だけでなく、a−BPTAの無水化反応で得られる溶融状態の反応生成物を包含する意味で使用される。特に、連続運転を行う場合には、槽型反応槽の特性として、反応時間は平均滞留時間となるため、未反応のa−BPTAが含まれる場合もある。
反応に使用可能な反応装置として、溶融混合物の撹拌および/または不活性ガスのバブリングが可能な反応槽を2個以上有する装置も好ましい。図2に、反応槽を2個備える反応装置20を示す。上流側の第1の反応槽21aは、ガス導入管22a、ガス排出管23a、攪拌機24a、および加熱装置29a、加えて原料のa−BPTAの投入口25および反応物の抜き出し口26を備えている。下流側の第2の反応槽21bは、ガス導入管22b、ガス排出管23b、攪拌機24b、および加熱装置29b、加えて第1反応槽からの反応物の受け入れ口27、生成物の抜き出し口28を備えている。第1反応槽21aの反応物抜き出し口26と第2反応槽21bの反応物受け入れ口27は、配管(必要によりポンプを備える)で接続され、第1反応槽から第2反応槽へ溶融状態の反応物の移送が可能になっている。
原料のa−BPTAは、投入口25から連続的に第1の反応槽21aに投入され、加熱されて溶融し、攪拌機24aで撹拌される。所定の平均滞留時間、所定温度で加熱されて無水化反応が進行し、大部分がa−BPDAに転換される。溶融状態の混合物は、抜き出し口26から抜き出される。抜き出し方法として、オーバーフローさせて抜き出してもよいし、連続的に所定量をポンプで抜き出してもよい。
第1の反応槽から抜き出された溶融状態の反応混合物は、第2の反応槽21b中へ反応物受け入れ口27から、連続的に導入され、所定の平均滞留時間、所定温度で加熱され、未反応のa−BPTAが無水化反応してa−BPDAに転換される。反応物は最終的に、抜き出し口28から抜き出される。無水化反応の間、第1の反応槽21aおよび第2の反応槽21bで発生した水は、それぞれガス導入管22aおよび同22bから導入された不活性ガスに同伴してそれぞれ排出管23aおよび23bから排出される。
反応槽を2つ以上直列につなぐことにより、未反応のa−BPTAがより減少し、高純度のa−BPDAを生産効率よく製造することができるため、連続運転のために特に適している。反応槽の数が多過ぎても装置が大きくなるので、一般には、好ましくは5個以下であり、好ましくは4個以下、最も好ましくは2〜3個である。
無水化工程の反応時間は、好ましくは2時間以上であり、一般に30時間以下、好ましくは20時間以下であり、さらに好ましくは10時間以下である。本発明の場合は、短時間でも効率的に反応が進行するために、8時間以下、6時間以下、さらには5時間以下の反応時間も採用することができる。連続運転の場合は、反応物の平均滞留時間がこの時間になるように設定することが好ましい。反応槽が複数個ある場合には、各反応槽の滞留時間の合計がこのような時間になるように設定することが好ましい。連続運転の場合に、1つの反応槽の平均滞留時間を6時間以下、さらには5時間以下にすることも好ましい。
<固化工程>
固化工程は、溶融状態のa−BPDAを冷却固化する工程である。本発明の固化工程は、これ自体、特徴的な方法である。従って、固化工程に供給されるa−BPDAは、どのようなプロセスにより製造されたものであってもよいが、好ましくは前述のa−BPTAの無水化により得られる溶融状態のa−BPDAである。特に、無水化工程において連続的に抜き出された溶融状態の反応生成物が、連続的に固化工程に供給されることが好ましい。
本発明の固化工程では、溶融状態のa−BPDAを不活性ガス中または乾燥空気中で冷却して固化するか、または40℃以下もしくは100℃以上の温度にて大気中で冷却して固化する。ここで、用語「大気」は、一般的な環境雰囲気を意味し、相対湿度10〜70%、好ましくは10〜60%の環境を意味する。用語「乾燥空気」は、除湿により湿度が低減された空気を意味し、好ましくは相対湿度10%未満、より好ましくは5%未満、さらに好ましくは2%未満、最も好ましくは1%未満の空気である。また、不活性ガスもこの程度に乾燥しているものが好ましく使用される。
異性体のs−BPDAの場合は、310℃の溶融状態のものを大気中で80℃に冷却して固化させても、非晶部の発生等の品質の低下は観察されなかったが、a−BPDAの場合は、80℃程度で冷却すると非晶部の発生が観察された(実施例参照)。意外にも、溶融状態のa−BPDAを不活性ガス中または乾燥空気中で冷却して固化するか、または40℃以下もしくは100℃以上の温度にて大気中で冷却すると非晶部の発生がなかった。
不活性ガスとしては、a−BPDAを劣化させないガスであればよく、コストの点で窒素が最も好ましい。
製品としては、粉末状がハンドリングの点で好ましいため、冷却固化によりフレーク状にしたものをさらに粉砕して粉末状にすることが好ましい。
図3に、本発明の固化工程に好適に使用される装置の1例として、ドラムドライヤーを示す。ドラムドライヤー50は、溶融a−BPDAの導入口52、ガス導入口53を備えるボックス51内に、冷却ドラム54を有している。導入口52からドラムドライヤー内に導入された溶融a−BPDAは、所定温度に保たれ且つ回転している冷却ドラム54上に流されて、冷却され、ドラム54上で薄い膜状で固化する。固化したa−BPDAはドラムと共に回転され、掻き取り板55で冷却ドラムから掻き取られる。このときフレーク状の固体ができるので、後工程でも粉砕しやすく、最終製品としても取り扱いやすい粉末状が得られる。冷却ドラムから掻き取られたフレーク状固体は、下方に落下し、ロータリーバルブ56を通り、出口57から大気中に出て、必要に応じてさらに粉砕して粉末状の製品としてサイロ等に貯蔵される。
ガス導入口53から不活性ガスまたは乾燥空気を導入することで、冷却時の環境雰囲気を設定することができる。大気中で冷却するときは、ガスの導入を行わないか、ガス導入口53より所定の大気を導入する。なお、ロータリーバルブは出口57に位置し、装置内の不活性ガスまたは乾燥空気などをフレーク状固体とともに装置外に搬出するが、外部から装置内にはガスが混入するのことは抑制するように構成されている。
冷却温度の制御は、冷却ドラム54の温度を設定することで行う。冷却ドラムの表面は、例えばステンレス等の金属が好ましい。冷却温度は、a−BPDAの融点以下の温度が選ばれ、好ましくは170℃以下、より好ましくは150℃以下、さらに好ましくは140以下である。必要以上に冷却する必要もないので、一般に、0℃以上、好ましくは10℃以上、より好ましくは20℃以上である。大気中で冷却固化する場合は、この条件に加えて、40℃以下または100℃以上の条件を満足する範囲が選ばれる。
不活性ガスまたは乾燥空気中、或いは大気中の何れでも、冷却ドラム表面での冷却固化は、冷却温度幅が比較的小さい方が冷却ドラム表面でのハジキを抑制するので好ましい。したがって、冷却温度は、最も好ましくは100℃以上の条件を満足する範囲である。
また、この装置を使用することで、フレーク状の固体がロータリーバルブ56を通るときに、粗粉砕されるが、必要によりさらに、例えばカッターミル、ローラーミル、ヘンシェルミキサーなどの粉砕機を用いて粉砕し、メジアン径100μm未満、好ましくは50μm未満とする。一般にはメジアン径3μm以上である。このような粒径を有することで、ポリアミック酸を製造する際に、良好な工程通過性・適合性を示す。
また連続生産のためには、例えば、図2に示す反応装置20の抜き出し口28と、固化装置50の導入口52を配管で直結して、無水化工程から連続的に溶融a−BPDAを供給してもよい。
また、冷却装置としては、冷却面を有する装置が好ましく、図3では、冷却部がドラムである装置を示したが、冷却部が移動可能なベルトであるベルトフレーカー、冷却部がテーブルであって掻き取り機構を有するテーブルフレーカー等も使用可能である。
次に、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
<ポリアミック酸の対数粘度(η)の測定方法>
「標準条件で得られるポリアミック酸」とは、a−BPDAと4,4’−ジアミノジフェニルエーテルとを、等モル量にてN−メチルピロリドン溶媒中、モノマー濃度10質量%、25℃にて、4.5時間重合して得られるポリアミック酸をいう。各実施例、比較例では、サンプルのa−BPDAを標準条件にて重合した。そしてポリアミック酸の溶液(0.5g/100mLのN−メチル−2−ピロリドン溶液)を作り、30℃にて、キャノンフェンスケ型の粘度計を使用して上線から下線までの通過時間を測定(t1とする)する。続いて、溶媒のみの通過時間を測定する(t0とする)。このときの対数粘度(η)は次式であらわされる。
対数粘度={ln(t1/t0)}/溶液濃度
注:lnは自然対数
a−BPDA粉末の粒子径は、分散媒として水を用いて超音波で粉末を分散させ、レーザー回折/散乱粒度分布測定装置(モデル:LA−910,ラボラトリーズ株式会社)を使用して測定した。
<実施例1>
純度99.5%のa−BPTAを、ヘンシェルミキサーにて前乾燥を行い、水分含有量(結晶水)約5%のa−BPTA粉体を得た。このa−BPTA250gを攪拌機つきのガラス製のセパラブルフラスコに仕込んだ。窒素を50mL/minで流通させ、温度220℃、回転数300rpmで4時間撹拌して、溶融状態にて無水化反応を行った。反応物を室温(25℃)のステンレスバットに移して、塊状のa−BPDA214gを得た。乳鉢により粉砕したa−BPDAを、N−メチルピロリドン(NMP)溶媒中でジアミノジフェニルエーテルと4.5時間重合を行い、「標準条件で得られるポリアミック酸」を得た。0.5g/100mLの濃度での対数粘度(η)は、1.44と高い値を示した。
<実施例2〜4>
無水化反応条件として表1に示す条件を採用した以外は、実施例1と同様にしてa−BPDAを得た。標準条件で得られるポリアミック酸粘度は、表1に示す通りであった。条件および結果を実施例1と共に示す。
<実施例5〜8>
実施例1において、撹拌を止め、替わりに窒素をバブリングした。無水化反応条件として表1に示す条件以外は実施例1と同様にしてa−BPDAを得た。標準条件で得られるポリアミック酸粘度は、表1に示す通りであった。
<比較例1、2>
実施例1において、撹拌を止め、無水化反応条件として表1に示す条件以外は実施例1と同様にしてa−BPDAを得た。標準条件で得られるポリアミック酸粘度は、表1に示す通りであった。
Figure 2009019014
<固化実験>
実施例1において、ステンレス製の40Lのジャケット付き反応器を使用し、a−BPTAを連続的に供給し、平均滞留時間を4時間として反応物を連続的に抜きだして無水化反応を行った。その他の条件は、実施例1と同様にした。得られたa−BPDAの溶融物(220℃)を、トップフィード型のドラムドライヤー(冷却固化面積0.5m、三菱マテリアルテクノ製)にて連続固化を実施し、フレーク状のa−BPDAを得た。
冷却ドラムの温度、雰囲気を表2の条件に設定した結果、表に示す結果が得られた。非晶部の発生がない(非晶部0%)a−BPDAを使用した場合には、標準条件で得られるポリアミック酸の対数粘度(η)は、1.44と高い値を示した。また、生産能力は100kg/H(2.4t/日)と高かった。
Figure 2009019014
この結果から、大気中では、冷却温度が40℃以下、または100℃以上の範囲で非晶部の生成がなく、品質の高いa−BPDAが得られた。窒素雰囲気下では、80℃でも品質の高い得られ、温度によらず好ましいことがわかった。
<参考固化実験例>
310℃で溶融状態にあるs−BPDAを同じ装置を用いて、冷却温度を80℃に設定して、大気中で固化を行った。得られた固化物はすべて結晶部であり、品質の低下は見られなかった。
<実施例9>
ステンレス製の300Lのジャケット付き反応槽を2台直列に連結し、上流側の反応槽に、a−BPTAを連続的に供給し、平均滞留時間4時間で、下流側の第2の反応槽へ溶融反応物を送り、第2の反応槽で平均滞留時間4時間となる条件で、溶融状態の生成物を連続的に抜き出した。それ以外の条件は、実施例1と同様にした。抜き出されたa−BPDAを連続的にトップフィード型のドラムドライヤー(固化実験で使用した装置)に供給し、連続的にフレーク状のa−BPDAを得た。そのa−BPDAを使用して標準条件で得られるポリアミック酸粘度は、η=1.44で高い値を示した。生産量は48kg/H(1.2t/日)であった。
<実施例10>
固化実験で、大気中、125℃の冷却条件にて得られたフレーク状のa−BPDAをさらに、サンプルミル(協立理工(株)製)を使用して、16,000rpmにて10分間粉砕処理を行い、パウダー状のa−BPDAを得た。粉体のメジアン径は63μmとなり、ハンドリング性が向上した。
高純度のa−BPDAを、生産性よく製造することができる。
無水化反応に使用される反応装置の1例を模式的に示す図である。 無水化反応に使用される連続運転のための反応装置の1例を模式的に示す図である。 固化工程に使用される固化装置の1例を模式的に示す図である。
符号の説明
10 反応装置
11 反応槽
12 ガス導入管
13 ガス排出管
14 攪拌機
19 加熱装置
20 反応装置
21a 第1の反応槽
21b 第2の反応槽
22a、22b ガス導入管
23a、23b ガス排出管
24a、24b 攪拌機
25 a−BPTAの投入口
26 反応物の抜き出し口
27 反応物の受け入れ口
28 生成物の抜き出し口
29a、29b 加熱装置
50 ドラムドライヤー
51 ボックス
52 溶融a−BPDAの導入口
53 ガス導入口
54 冷却ドラム
55 掻き取り板
56 ロータリーバルブ
57 出口

Claims (13)

  1. 少なくとも1つの反応槽を有する反応装置中で、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸を、不活性ガスの流通下、200℃以上の温度で溶融させた状態で、(i)溶融物を撹拌、または(ii)溶融物に前記不活性ガスをバブリングすることにより、加熱無水化して2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を生成する無水化工程を有することを特徴とする2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の製造方法。
  2. 前記無水化工程において、前記2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸を、連続的に前記反応装置に供給し、生成した溶融状態の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を、連続的に抜き出すことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記反応装置は、直列に接続された複数の反応槽を備えることを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 前記無水化工程の平均反応時間が、2時間以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 1つの反応槽中の平均滞留時間が、6時間以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記無水化工程から、溶融状態の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を受け取り、不活性ガス中または乾燥空気中で冷却固化、または40℃以下もしくは100℃以上の温度にて大気中で冷却固化する固化工程を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記溶融状態の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を連続的に受け取り、連続的に固化装置に供給して、固体状の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を得ることを特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 前記固化装置は、冷却面を有し、溶融状態の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物が前記冷却面で冷却されることを特徴とする請求項7記載の方法。
  9. 冷却固化後の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を粉砕して、100μm未満のメジアン径を有する粉末とすることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記無水化工程に供給する2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸の水分含有率が10%以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 溶融状態の2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を、不活性ガス中または乾燥空気中で冷却固化、または40℃以下もしくは100℃以上の温度にて大気中で冷却固化することを特徴とする2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の製造方法。
  12. 得られた2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルとを、等モル量にてN−メチルピロリドン溶媒中、モノマー濃度10質量%、25℃にて、4.5時間重合して得られるポリアミック酸の対数粘度が1.0以上となることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の方法(但し、前記対数粘度は、N−メチル−2−ピロリドン溶液、濃度0.5g/100mL、30℃にて測定したものである)。
  13. 請求項1〜11のいずれかの方法で製造された2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物であって、
    この2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルとを、等モル量にてN−メチルピロリドン溶媒中、モノマー濃度10質量%、25℃にて、4.5時間重合して得られるポリアミック酸の対数粘度が1.0以上となることを特徴とする2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(但し、前記対数粘度は、N−メチル−2−ピロリドン溶液、濃度0.5g/100mL、30℃にて測定したものである)。
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