JPS6354011B2 - - Google Patents

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JPS6354011B2
JPS6354011B2 JP58007971A JP797183A JPS6354011B2 JP S6354011 B2 JPS6354011 B2 JP S6354011B2 JP 58007971 A JP58007971 A JP 58007971A JP 797183 A JP797183 A JP 797183A JP S6354011 B2 JPS6354011 B2 JP S6354011B2
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JP
Japan
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polycarbonate resin
methylene chloride
tank
resin granules
granulation tank
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Application number
JP58007971A
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English (en)
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JPS59133228A (ja
Inventor
Katsuhisa Kamyama
Akira Matsuno
Kenji Tsuruhara
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
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Priority to US06/568,422 priority patent/US4546172A/en
Priority to DE8484100242T priority patent/DE3468225D1/de
Priority to EP84100242A priority patent/EP0116836B1/en
Publication of JPS59133228A publication Critical patent/JPS59133228A/ja
Publication of JPS6354011B2 publication Critical patent/JPS6354011B2/ja
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はジヒドロキシジアリール化合物とホス
ゲンとを重縮合させて得たポリカーボネート樹脂
(以下単にポリカーボネート樹脂と称す)粒状体
の製造法に関するものである。詳しくは、ポリカ
ーボネート樹脂の塩化メチレン溶液から、嵩密度
が大きく、粒径の揃つたポリカーボネート樹脂粒
状体を製造する方法に関するものである。 ポリカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液から
固体のポリカーボネート樹脂を得る方法として
は、該溶液から塩化メチレンを蒸発させる方法
(例えば特公昭38−22497)、あるいは該溶液とト
ルエンのような非溶媒とを混合してポリカーボネ
ート樹脂を沈殿させる方法(例えば特公昭46−
31468)が知られている。 固体のポリカーボネート樹脂は、次いで乾燥さ
れるが、この乾燥が容易に行なえるためには、該
固体は適度に多孔質であることが望ましく、ま
た、溶融押出によるペレツト化等の加工が容易に
行なえるためには、嵩密度が大きく粒子の大きさ
が揃つていることが望まれる。 しかしながら、上記したポリカーボネート樹脂
の塩化メチレン溶液から単に塩化メチレンを蒸発
させて得た固体のポリカーボネート樹脂は、多孔
質ではなく、また、この固体のポリカーボネート
樹脂は粉砕し難く、粉砕するには強力な動力を必
要とし、しかも粉砕したポリカーボネート樹脂は
微粉を含む粒子が不揃いのものである。 また、上記したポリカーボネート樹脂の塩化メ
チレン溶液と非溶媒とを混合して沈澱させて得ら
れるポリカーボネート樹脂は、嵩密度が極めて小
さい細かいフレーク状のものである。 本発明者らは、良好な性状のポリカーボネート
樹脂粒状体を製造すべく鋭意研究を重ねた結果、
ポリカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液を、湿
式粉砕処理したポリカーボネート樹脂粒状体を含
有する水スラリーが循環している造粒槽中で、懸
濁状態で37〜60℃に加熱して塩化メチレンの蒸発
を行なうことにより、嵩密度が0.4〜0.7g/cm3
度で適度に多孔質であり、粒径が揃つたポリカー
ボネート樹脂粒状体を、長時間安定して製造し得
ることを知得して本発明を完成した。 すなわち本発明は、工業的に有利に良好な性状
のポリカーボネート樹脂粒状体を製造することを
目的とするものであり、この目的は、ポリカーボ
ネート樹脂の塩化メチレン溶液からポリカーボネ
ート樹脂粒状体を製造する方法において、上記ポ
リカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液を連続的
に造粒槽に供給し、水中で懸濁状態を保ちながら
37〜60℃に加熱して塩化メチレンを蒸発させてポ
リカーボネート樹脂粒状体を生成させ、造粒槽か
ら抜き出したポリカーボネート樹脂粒状体を含有
する水スラリーの少なくとも一部を、湿式粉砕処
理して上記造粒槽に循環することによつて達成さ
れる。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明で対象とするポリカーボネート樹脂の塩
化メチレン溶液としては、周知の方法によつて、
一般式 (式中、Xは
【式】
【式】−O−、−S −、−SO−または−SO2−で示される2価の基、
Rは水素原子、1価の炭化水素基またはハロゲン
原子であつて、同種のものであつても異種のもの
であつてもよい。R′は2価の炭化水素基を示し、
芳香核はハロゲン原子または1価の炭化水素基を
有していてもよい。) で表わされるジヒドロキシジアリール化合物と、
ホスゲンまたはジヒドロキシジアリール化合物の
ビスクロロホーメートとを、塩化メチレンおよび
苛性アルカリ、ピリジンのような酸結合剤の存在
下、界面重合法または溶液重合法によつて反応を
行ない、得られた反応混合物から、水性洗浄液を
用いて不純物を洗浄除去して得たポリカーボネー
ト樹脂溶液があげられる。 前示一般式で表わされるジヒドロキシジアリー
ル化合物の具体例としては、ビス(4−ヒドロキ
シフエニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフエニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフエニル)プロパン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフエニル)ブタン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフエニル)オクタン、ビス(4−ヒ
ドロキシフエニル)フエニルメタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3−メチルフエニル)プロ
パン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−第3
ブチルフエニル)プロパン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3−ブロモフエニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロ
モフエニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシ−3,5−クロロヒドロキシ)プロパンの
ようなビス(ヒドロキシアリール)アルカン類、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフエニル)シクロ
ペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)シクロヘキサンのようなビス(ヒドロキシア
リール)シクロアルカン類、4,4′−ジヒドロキ
シジフエニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシ−
3,3′−ジメチルジフエニルエーテルのようなジ
ヒドロキシジアリールエーテル類、4,4′−ジヒ
ドロキシジフエニルスルフイド、4,4′−ジヒド
ロキシ−3,3′−ジメチルジフエニルスルフイド
のようなジヒドロキシジアリールスルフイド類、
4,4′−ジヒドロキシジフエニルスルホキシド、
4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−ジメチルジフエ
ニルスルホキシドのようなジヒドロキシジアリー
ルスルホキシド類、4,4′−ジヒドロキシジフエ
ニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′−
ジメチルジフエニルスルホンのようなジヒドロキ
シジアリールスルホン類等があげられる。 これらは単独でまたは2種以上混合して使用さ
れるが、これらの他にハイドロキノン、レゾルシ
ン、4,4′−ジヒドロキシジフエニル等を混合し
て使用してもよい。 重合反応の溶媒として用いる塩化メチレンは10
重量%程度以下の他の溶媒、例えばクロロホル
ム、四塩化炭素、1,2−ジクロルエタン、1,
1,2−トリクロルエタン、テトラクロルエタ
ン、クロルベンゼンなどを含有していてもよい。
このような混合溶媒は、本発明のポリカーボネー
ト樹脂粒状体の製造においても不都合はないの
で、塩化メチレンと他の溶媒を分離することな
く、重合反応に引き続きそのまま本発明方法に使
用できる。 本発明で対象とするポリカーボネート樹脂の塩
化メチレン溶液のポリマー濃度は、3〜35重量
%、好ましくは5〜25重量%程度である。 本発明においては、上記ポリカーボネート樹脂
の塩化メチレン溶液を、湿式粉砕処理したポリカ
ーボネート樹脂粒状体を含有する水スラリーが循
環している造粒槽に連続的に供給し、懸濁状態を
保ちながら塩化メチレンの蒸発を行なう。 以下、図によつて本発明の実施の態様を説明す
る。 第1図、第2図および第3図は、本発明を実施
する装置の一例を示す略示図である。 第1図、第2図および第3図において、1は造
粒槽、2は撹拌機、3はポリマー溶液導入管、4
は補給水導入管、5は蒸発塩化メチレン導出管、
6はポリマー粒状体含有水スラリー導出管、7は
湿式粉砕機、8は循環水スラリー導入管、9は製
品ポリマー粒状体含有水スラリー抜出管を示し、
第2図において10は調製槽、11は撹拌機、1
2は水中油型の懸濁混合物の導出管を示す。ま
た、第3図において13は水スラリー導入管、1
4は蒸発槽、15は撹拌機、16は塩化メチレン
の導出管、17は製品ポリカーボネート樹脂粒状
体含有水スラリーの抜出管を示す。 造粒槽1としては、ポリカーボネート樹脂の塩
化メチレン溶液が水中で懸濁状態を保ち得るよう
な撹拌ができる装置であれば何れも使用できる
が、通常撹拌槽で十分である。 造粒槽1には、導出管6から抜き出したポリマ
ー粒状体含有水スラリーの少なくとも一部を、湿
式粉砕機7を用いて粉砕処理して循環水スラリー
導入管8を通して循環するとともに、補給水導入
管4から補給水を、また、ポリマー溶液導入管3
からポリカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液を
連続的に供給する。 補給水の導入は、第1図では補給水導入管4か
ら造粒槽1に導入するように示したが、これに限
られるものではなく、上記循環水スラリーまたは
ポリカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液ととも
に導入してもよい。 また、第2図に示したように、造粒槽1の前に
別に調製槽10を設け、この調製槽10にポリカ
ーボネート樹脂の塩化メチレン溶液と補給水を導
入して水中油型の懸濁状態の混合物を形成させ、
これを導出管12を通して造粒槽1に供給すると
きは、安定な運転が容易であり、特に前記したジ
ヒドロキシジアリール化合物の2種以上とホスゲ
ンとを重縮合させた共重合形のポリカーボネート
樹脂、例えば2,2−ビス(4−ヒドロキシフエ
ニル)プロパンと2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3,5−ジブロムフエニル)プロパンとホスゲ
ンとを重縮合させて得た共重合ポリカーボネート
樹脂などを対象とする場合好ましい。 性質の異なる2種以上のポリカーボネート樹脂
(たとえば通常のポリカーボネート樹脂とハロゲ
ン含有ポリカーボネート樹脂)又はポリカーボネ
ート樹脂と芳香族ポリエステルポリカーボネート
を同時に使用して合体混合された樹脂粒状体を製
造する場合にも、第2図に示すように造粒槽の前
に調製槽を設けることが好ましい。 水中油型の懸濁状態の混合物を形成させるため
の塩化メチレン溶液と水との量比は、ポリカーボ
ネート樹脂の種類、分子量、塩化メチレン溶液中
のポリマー濃度などによつても異なるが、通常容
量比で1:0.1〜4、好ましくは0.2〜3程度の範
囲から選ぶのがよい。 調製槽10も造粒槽1におけると同様十分な撹
拌ができるものであれば何れも使用することがで
き、通常撹拌槽で十分である。 この調製槽10においては、ポリカーボネート
樹脂の粒状体が生成しない範囲で塩化メチレンの
蒸発を行なつてもさしつかえなく、ことに、調整
槽10に導入するポリカーボネート樹脂の塩化メ
チレン溶液のポリマー濃度が低い場合には、調製
槽10内で塩化メチレンを蒸発させ、例えばポリ
マー濃度を5〜25重量%程度まで上昇させること
は、造粒槽1で安定して均一な粒径のポリカーボ
ネート樹脂粒状体を生成させるのに好ましい。 造粒槽1および調製槽10で塩化メチレンを蒸
発させる際の温度は、塩化メチレンと水との共沸
点以上、水の沸点以下の範囲から選ぶことができ
るが、水を蒸発させる必要はないので、37〜60
℃、通常37〜55℃、好ましくは40〜50℃程度の範
囲から選ぶのがよい。特に、造粒槽1の温度は、
あまりに低いと塩化メチレンの蒸発が遅くなり造
粒能力が低下するとか、槽内にポリカーボネート
樹脂のブロツクを生成するようになるなどの不都
合があり、逆にあまりに高いと得られるポリカー
ボネート樹脂粒状体の嵩密度が小さくなる傾向が
あるので、40〜55℃、好ましくは40〜50℃の範囲
とするのがよい。 かくして塩化メチレンを蒸発させるときは、造
粒槽1中では、循環させたポリカーボネート樹脂
粒状体の湿式粉砕処理物と、供給したポリカーボ
ネート樹脂の塩化メチレン溶液から生成した固体
のポリカーボネート樹脂が合体したポリカーボネ
ート樹脂粒状体が形成されるので、該粒状体はこ
れを含有する水スラリーとして導出管6から連続
的に抜き出す。 造粒槽1における上記ポリカーボネート樹脂粒
状体の存在量は、撹拌および水スラリーの取り扱
いの面から、造粒槽1中の水に対して5〜30重量
%、好ましくは5〜25重量%程度の範囲とするの
がよく、造粒槽1に導入するポリカーボネート樹
脂の塩化メチレン溶液の量、補給水の量、および
造粒槽から抜き出すポリカーボネート樹脂粒状体
含有水スラリーの量を調節して、ポリカーボネー
ト樹脂粒状体の存在量を上記範囲内の一定値に保
つのがよい。 本発明においては、導出管6から抜き出した水
スラリーから、その少なくとも一部を湿式粉砕機
7を用いて湿式粉砕処理し、造粒槽1に循環する
とともに、製品ポリカーボネート樹脂粒状体含有
水スラリーを抜き出す。 湿式粉砕処理に使用する湿式粉砕機7として
は、液体中の固体を粉砕することができる形式の
ものであれば何れも使用することができるが、粉
砕とともに水スラリーの移送作用を併せ有するも
のが好ましく、例えば、撹拌翼が高速回転する形
式のもの、あるいは刃付き撹拌翼が高速回転する
形式のものなどが好適である。前者の形式の市販
品としては、特殊機化工業(株)製、商標、パイプラ
インホモミキサーまたはホモミツクラインミルな
どが、また後者の形式の市販品としては、小松ゼ
ノア(株)製、商標、デイスインテグレーターなどが
あげられる。 湿式粉砕処理による粉砕は、上記水スラリー中
のポリカーボネート樹脂粒状体が、粒径0.1〜4
mm、好ましくは0.2〜2mm程度になるように粉砕
するのがよい。 この湿式粉砕処理した水スラリーを造粒槽1に
循環させる量は、造粒槽1から抜き出す水スラリ
ーの10〜99.5重量%、好ましくは50〜98重量%程
度である。この量があまりに少ないと造粒槽1中
で形成されるポリカーボネート樹脂粒状体の粒径
が段々大きくなるとともに不揃いとなり、満足で
きる製品が得られなくなるとか、連続運転が不能
となるなどの不都合を招く。逆にあまりに多いと
製品および運転上の不都合は特にないが、製品の
得量が少なくなる。 製品のポリカーボネート樹脂粒状体を取得する
ための水スラリーは、第1図および第2図では湿
式粉砕処理後の水スラリーから抜出管9を通して
抜き出すことを示したが、造粒槽1または導出管
6から抜き出すこともできる。 また、本発明においては、第3図の14に示す
ような蒸発槽を用い、これに造粒槽1から抜き出
した水スラリーまたは湿式粉砕処理後の水スラリ
ーを導入し、前記造粒槽1における温度より高い
温度で処理を行なうことによつて更に塩化メチレ
ンを蒸発させ、製品ポリマー中の塩化メチレンを
減少させ、また、粒状体同志の融着などの心配が
なく、より嵩密度の大きい粒状体を得ることがで
きる。 蒸発槽14としては、造粒槽1におけると同様
十分な撹拌ができるものであれば何れも使用する
ことができ、通常撹拌槽で十分である。 造粒後の水スラリーは水スラリー導入管13か
ら導入する。第3図には湿式粉砕処理後の水スラ
リーを導入することを例示したが、この水スラリ
ーは造粒槽1から直接または導出管6から分枝し
て導入してもよい。 蒸発槽においては、撹拌下造粒槽の温度より高
い温度、具体的には60〜100℃、好ましくは75〜
98℃程度の範囲内で、かつ造粒槽の温度より高い
温度で処理を行ない、蒸発した塩化メチレンを塩
化メチレンの導出管16から抜き出し、製品ポリ
カーボネート樹脂粒状体含有水スラリーを抜出管
17から抜き出す。 第1図、第2図または第3図によつて説明した
方法で得られた製品ポリカーボネート樹脂粒状体
含有水スラリーからポリカーボネート樹脂粒状体
を取得するには、傾斜、過などの手段によつて
粒状体を分離し、乾燥すればよい。 本発明方法によるときは、容易な操作で長期間
安定して嵩密度が大きく粒径の揃つたポリカーボ
ネート樹脂粒状体を製造することができるので、
工業的に極めて有利である。 以下、実施例によつて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその要旨をこえない限り以下の実
施例に限定されるものではない。 なお、実施例中「%」は「重量%」を示す。 実施例 1 第1図に示す装置を用い、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフエニル)プロパン(ビスフエノール
A)とホスゲンから界面重合法によつて製造した
ηsp/Cが0.52のポリカーボネート樹脂の粒状体
の製造を行なつた。 造粒槽1としては、翼径16cm、翼巾3cmの4枚
タービン翼の撹拌機2を備えた20(内径26cm)
ジヤケツト付撹拌槽を用いた。 循環水スラリーとしては、水スラリー導出管6
から抜き出したポリカーボネート樹脂粒状体を15
%含有する水スラリーを、湿式粉砕機7(特殊機
化工業(株)製、商標、パイプラインホモミキサー)
を用いて粉砕処理した水スラリーを用い、これを
循環水スラリー導入管8から900/hrで循環し
ながら、ポリマー溶液導入管3から上記ポリカー
ボネート樹脂の15%塩化メチレン溶液5/hrを
導入するとともに、補給水導入管4から10/hr
を導入し、内温45℃、撹拌機回転数240rpmで塩
化メチレンの蒸発を行ないポリカーボネート樹脂
粒状体を形成させた。 湿式粉砕機7の吐出側からは、製品水スラリー
抜出管9から11.4/hrの水スラリーを抜き取
り、造粒槽1の内容物を17に保つた。 抜き取つた水スラリーは過によりポリカーボ
ネート樹脂粒状体を分離し、140℃で6時間真空
乾燥した。 得られたポリカーボネート樹脂粒状体は、嵩密
度0.53g/cm3、粒径0.7〜2mmで、0.5mmより小さ
い微粉は含まれていなかつた。 実施例 2 実施例1で用いたのと同じ装置を用い、ポリマ
ー溶液導入管3から導入するポリカーボネート樹
脂の塩化メチレン溶液のポリマー濃度を20%、供
給量を3.9/hrとした他は実施例1におけると
同じ条件でポリカーボネート樹脂粒状体を連続的
に製造した。 得られたポリカーボネート樹脂粒状体の嵩密度
は0.48g/cm3、粒径は0.7〜2mmで0.5mm以下の微
粉は含まれていなかつた。 実施例 3 第2図に示す装置を用い実施例1で用いたのと
同じポリカーボネート樹脂の粒状体の製造を行な
つた。 造粒槽1としては実施例1におけると同じもの
を使用した。調製槽10としては1.2の撹拌槽
を用いた。 調製槽10に、ポリマー溶液導入管3から上記
ポリカーボネート樹脂の15%塩化メチレン溶液6
/hrと、補給水導入管4から水6/hrを導入
しながら撹拌して水中油型の懸濁状態の混合物と
し、その混合物を導出管12から抜き出して造粒
槽1に供給した。 造粒槽1にはさらに水5.3/hrを導入し、他
は実施例1におけると同様に操作を行なつた。 得られたポリカーボネート樹脂粒状体は、嵩密
度0.51g/cm3、粒径0.7〜2.4mmで微粉は含まれて
いなかつた。 実施例 4 第3図に示す装置を用い、実施例1で用いたの
と同じポリカーボネート樹脂の粒状体の製造を行
なつた。 造粒槽1における操作は実施例1におけると同
様に行なつた。蒸発槽14としては造粒槽1と同
仕様の撹拌槽を用い、水スラリー導入管13から
湿式粉砕処理後の水スラリー11.4/hrを導入
し、内容物を85℃に保ち蒸発した塩化メチレンを
導出管16から導出し、内容物が17を保つよう
に抜出管17から製品ポリカーボネート樹脂含有
水スラリーを抜き出した。 この水スラリーから過によつて分離し、140
℃で6時間真空乾燥して得たポリカーボネート樹
脂粒状体は、嵩密度0.55g/cm3、粒径0.7〜2mm
で微粉は含まれていなかつた。 実施例 5 第1図に示す装置を用い、実施例1で用いたの
と同じポリカーボネート樹脂の粒状体を製造し
た。 造粒槽1としては、翼径52cm、翼巾6cmの4枚
タービン翼の撹拌機2を備えた600(内径94cm)
ジヤケツト付撹拌槽を用いた。 循環水スラリーとしては、水スラリー導出管6
から抜き出したポリカーボネート樹脂粒状体を15
%含有する水スラリーを湿式粉砕機7(小松ゼノ
ア(株)製、商標、コマツスル−ザ−デイスインテグ
レーター)を用いて粉砕処理した水スラリーを用
い、これを循環水スラリー導入管8から10/hr
で循環しながら、ポリマー溶液導入管3から上記
ポリカーボネート樹脂の15%塩化メチレン溶液
160/hrを導入するとともに、補給水導入管4
から40℃の水280/hrを導入し、内温45℃、撹
拌機回転数100rpmで塩化メチレンの蒸発を行な
いポリカーボネート樹脂粒状体を形成させた。 湿式粉砕機7の吐出側からは、製品水スラリー
抜出管9から320/hrの水スラリーを抜き取り、
造粒槽1の内容物を600に保つた。 抜き取つた水スラリーは過によりポリカーボ
ネート樹脂粒状体を分離し、140℃で6時間真空
乾燥した。 得られたポリカーボネート樹脂粒状体は、嵩密
度0.59g/cm3、粒径0.7〜2mmで、0.5mmより小さ
い微粉は含まれていなかつた。 比較例 1 実施例5で用いたのと同じ造粒槽1を用い、水
スラリーの循環を行なわず実施例1で用いたのと
同じポリカーボネート樹脂の粒状体の製造を行な
つた。 造粒槽1に、上記ポリカーボネート樹脂の11%
塩化メチレン溶液60/hrおよび水70/hrを連
続的に供給し、内温を45℃に保つて塩化メチレン
を蒸発させてポリカーボネート樹脂の粒状体を生
成させた。 造粒槽底部からは、ポリカーボネート樹脂粒状
体を含有する水スラリー80/hrを抜き出し、造
粒槽内容物を600に保つた。 運転開始1時間後の水スラリーから取、乾燥
したポリカーボネート樹脂粒状体は、成長ないし
ブロツク化した粒径2〜5.5mmの不揃いのもので
あり、以後は、水スラリーを配管から定常的に抜
き出すことが困難となり、それ以上の運転は不可
能となつた。 比較例 2 第1図に示す装置における湿式粉砕機7の代り
にダイヤフラムポンプ((株)イワキ製、商標、エア
ードポンプYD−20型)を使用し、水スラリー導
出管6から抜き出した水スラリーを湿式粉砕処理
することなく循環しながら、他は実施例1におけ
ると同様に操作を行なつて、実施例1で使用した
のと同じポリカーボネート樹脂の粒状体の製造を
行なつた。 運転開始30分後の製品水スラリーから取、乾
燥したポリカーボネート樹脂粒状体は、成長ない
しブロツク化した粒径1〜5mmの不揃いのもので
あり、以後は粒状体がダイヤフラムポンプの弁部
に蓄積して閉塞し、それ以上の運転は不可能とな
つた。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は本発明を実施す
る装置の一例を示す略示図である。 1……造粒槽、3……ポリマー溶液導入管、4
……補給水導入管、5……蒸発塩化メチレン導出
管、6……水スラリー導出管、7……湿式粉砕
機、8……循環水スラリー導入管、9……製品水
スラリー抜出管、10……調製槽、12……懸濁
混合物の導出管、13……水スラリー導入管、1
4……蒸発槽、16……塩化メチレンの導出管、
17……製品ポリカーボネート樹脂粒状体含有水
スラリー抜出管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ジヒドロキシジアリール化合物とホスゲンと
    を重縮合させて得たポリカーボネート樹脂の塩化
    メチレン溶液からポリカーボネート樹脂粒状体を
    製造する方法において、上記ポリカーボネート樹
    脂の塩化メチレン溶液を連続的に造粒槽に供給
    し、水中で懸濁状態を保ちながら37〜60℃に加熱
    して塩化メチレンを蒸発させてポリカーボネート
    樹脂粒状体を生成させ、造粒槽から抜き出したポ
    リカーボネート樹脂粒状体を含有する水スラリー
    の少なくとも一部を、湿式粉砕処理して上記造粒
    槽に循環することを特徴とするポリカーボネート
    樹脂粒状体の製造法。 2 ジヒドロキシジアリール化合物とホスゲンと
    を重縮合させて得たポリカーボネート樹脂の塩化
    メチレン溶液からポリカーボネート樹脂粒状体を
    製造する方法において、上記ポリカーボネート樹
    脂の塩化メチレン溶液および水を連続的に調製槽
    に導入して水中油型の懸濁状態の混合物を形成さ
    せ、この混合物を連続的に造粒槽に供給し、水中
    で懸濁状態を保ちながら加熱して塩化メチレンを
    蒸発させてポリカーボネート樹脂粒状体を生成さ
    せ、造粒槽から抜き出したポリカーボネート樹脂
    粒状体を含有する水スラリーの少なくとも一部
    を、湿式粉砕処理して上記造粒槽に循環すること
    を特徴とするポリカーボネート樹脂粒状体の製造
    法。 3 ジヒドロキシジアリール化合物とホスゲンと
    を重縮合させて得たポリカーボネート樹脂の塩化
    メチレン溶液からポリカーボネート樹脂粒状体を
    製造する方法において、上記ポリカーボネート樹
    脂の塩化メチレン溶液を連続的に造粒槽に供給
    し、水中で懸濁状態を保ちながら加熱して塩化メ
    チレンを蒸発させてポリカーボネート樹脂粒状体
    を形成させ、造粒槽から抜き出したポリカーボネ
    ート樹脂粒状体を含有する水スラリーの少なくと
    も一部を、湿式粉砕処理して上記造粒槽に循環
    し、該水スラリーの残りの部分を蒸発槽に導入し
    て、上記造粒槽の温度より高い温度で処理してさ
    らに塩化メチレンを蒸発させることを特徴とする
    ポリカーボネート樹脂粒状体の製造法。
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