JP2009014100A - 駆動力伝達装置及びその組み付け方法 - Google Patents

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邦彦 鈴木
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Abstract

【課題】組み付け性の向上及び車体への駆動力伝達装置の組み付け手順の自由度の向上を図ることができる駆動力伝達装置及びその組み付け方法を提供すること。
【解決手段】各インナクラッチプレート51に、フロントハウジング30の注入孔31aと同軸上に貫通孔56をそれぞれ形成するとともに、メインカム53に注入孔31aと同軸上の挿入穴57を形成した。そして、駆動力伝達装置6を組み付ける際に、ピンを閉壁部31の注入孔31aに挿入して立て、インナクラッチプレート51の貫通孔56内にピンを挿通するとともに、メインカム53の挿入穴57にピンを挿入するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動力伝達装置及びその組み付け方法に関するものである。
従来、駆動力の入力により回転する円筒状の第1回転部材と、該第1回転部材内に回転自在に同軸配置された軸状の第2回転部材とを備え、これら第1回転部材と第2回転部材との間に設けられたクラッチ機構により第1回転部材及び第2回転部材をトルク伝達可能に連結可能とした駆動力伝達装置がある。こうした駆動力伝達装置は、例えば4輪駆動車両における補助駆動輪側への駆動力伝達経路に設けられ、補助駆動輪に伝達するトルクを制御している。例えば、特許文献1には、駆動源からの駆動力が入力される有底筒状のフロントハウジングを第1回転部材とし、ディファレンシャル装置に駆動力を入力するピニオンシャフトを第2回転部材として、ディファレンシャル装置に組み付けられた駆動力伝達装置が開示されている。
ところで、特許文献1に記載の駆動力伝達装置では、フロントハウジングの内周面にアウタクラッチプレートがスプライン嵌合され、ピニオンシャフトの外周面に複数のインナクラッチプレートがスプライン嵌合されることで、それぞれ軸方向に移動可能且つ対応するフロントハウジング又はピニオンシャフトと相対回転不能に設けられている。そして、この駆動力伝達装置を組み付ける場合には、フロントハウジングの開口端を上方に向けた状態で、インナクラッチプレートがスプライン嵌合される組立工具をフロントハウジングの底部に固定し、アウタクラッチプレート、インナクラッチプレート及びクラッチ機構等が組み付けられる。このようにして、複数のインナクラッチプレートが相対回転して、各インナクラッチプレートの内周側端部に設けられたスプラインの周方向位置、即ちインナクラッチプレートの位置がずれることを規制し、組立工具を抜き取った後にピニオンシャフトを挿入する。
特開2004−332758号公報
ところで、駆動力伝達装置をディファレンシャル装置に組み付ける際には、車体にディファレンシャル装置が組み付けられた状態で、ディファレンシャル装置から水平方向に突出したピニオンシャフトに駆動力伝達装置を組み付ける場合がある。このような場合には、上記公報に記載された駆動力伝達装置の組み付け方法によると、組立工具を抜き取って駆動力伝達装置の回転軸を水平にした時点で各インナクラッチプレートの位置がずれてしまい、組み付けができないという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、組み付け性の向上及び車体への駆動力伝達装置の組み付け手順の自由度の向上を図ることができる駆動力伝達装置及びその組み付け方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、円筒部を有する第1回転部材と、前記円筒部に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に同円筒部の内周面に係合する複数のアウタクラッチプレート、及び、前記第1回転部材と相対回転可能に前記円筒部の内周側に挿入される第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に連結される複数のインナクラッチプレートからなり、前記複数のアウタクラッチプレートと前記複数のインナクラッチプレートとを軸方向に交互に配置してなる第1クラッチと、前記第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に係合し、軸方向の移動により前記複数のアウタクラッチプレートと前記複数のインナクラッチプレートとを摩擦係合させる押圧部材と、を備えた駆動力伝達装置であって、前記複数のインナクラッチプレートが前記第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に連結されていない状態において、前記複数のインナクラッチプレートが互いに相対回転することを規制可能な第1の規制手段を備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、複数のインナクラッチプレートが軸方向移動可能且つ相対回転不能に連結されていない状態において、第1の規制手段により各インナクラッチプレートが互いに相対回転することが規制される。そのため、第1回転部材を反転させること等により、インナクラッチプレートが組み付けられた第1回転部材に振動が加わっても、各インナクラッチプレートの相対回転が規制され、各インナクラッチプレートの内周側端部に設けられたスプラインの周方向位置、即ちインナクラッチプレートの位置がずれない。従って、第1回転部材内に第2回転部材が容易に挿入され、駆動力伝達装置の組み付け性の向上が図られる。また、駆動力伝達装置を移動させて、車体に組み付ける前、又は車体に組み付けられた後の第2回転部材を備えた対象物(例えば、ディファレンシャル装置等)に対して組み付けることが可能になり、車体への駆動力伝達装置の組み付け手順の自由度の向上が図られる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の駆動力伝達装置において、前記第1クラッチの軸方向に並置された第2クラッチと、前記押圧部材、並びに前記第1回転部材に前記第2クラッチを介して連結され前記押圧部材と同軸上で相対回転可能なカム部材を有するカム機構とを備え、前記第1の規制手段は、前記複数のインナクラッチプレートと前記押圧部材との相対回転を規制可能であることを要旨とする。
上記構成によれば、第1の規制手段によって、各インナクラッチプレートと押圧部材との相対回転が規制されるため、インナクラッチプレートが組み付けられた第1回転部材を移動させても、押圧部材と各インナクラッチプレートとが相対回転することが規制される。従って、押圧部材及び各インナクラッチプレートの内周側端部に設けられたスプラインの周方向位置、即ち押圧部材と各インナクラッチプレートとの位置がずれないため、第1回転部材内に第2回転部材が容易に挿入され、その組み付け性の向上が図られる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の駆動力伝達装置において、前記第1の規制手段は、前記複数のインナクラッチプレート及び前記押圧部材に対し、それぞれ形成され、同軸上に配置されて棒部材が挿入可能な第1の貫通孔であることを要旨とする。
上記構成によれば、棒状といった簡単な形状の部材を複数のインナクラッチプレート及び押圧部材に形成された貫通孔に挿通することで、各インナクラッチプレートと押圧部材との相対回転が規制される。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の駆動力伝達装置において、前記第1の規制手段は、前記複数のインナクラッチプレートの内周側端部に軸方向移動可能且つ相対回転不能に係合する筒状部材であり、前記押圧部材は、前記筒状部材に相対回転不能に結合されていることを要旨とする。
上記構成によれば、各インナクラッチプレートが筒状部材の外周面に対してスプライン嵌合することで、各インナクラッチプレートが第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に連結され、且つ各インナクラッチプレートが互いに相対回転することが規制される。また、筒状部材の外周面にインナクラッチプレートが係合されるため、インナクラッチプレートが第2回転部材に直接軸方向移動可能且つ相対回転不能に係合する場合に比べ、スプライン嵌合部の径が大きくなる。そのため、摩擦係合部とスプライン嵌合部までの距離が短くなり、第2回転部材とインナクラッチプレートとのスプラインに加わる力(トルク)が低減される。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4に内の何れか一項に記載の駆動力伝達装置において、前記複数のインナクラッチプレートと前記押圧部材との前記第1回転部材に対する相対回転を規制可能な第2の規制手段を備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、第2の規制手段によって、各インナクラッチプレートと押圧部材との第1回転部材に対する相対回転が規制されるため、第1回転部材を移動させても、押圧部材及び各インナクラッチプレートが第1回転部材に対して相対回転することが規制される。そのため、第1回転部材の第2回転部材に対する相対角度を合わせることで、第1回転部材内に第2回転部材が容易に挿入される。そして、第2回転部材を挿入後に第2の規制手段による規制を解除することで、押圧部材及び各インナクラッチプレート(第2回転部材)が第1回転部材に対して相対回転することが許容されて駆動力伝達装置が組み付けられる。このようにすることで、より駆動力伝達装置の組み付け性の向上が図られる。
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の駆動力伝達装置において、前記第1回転部材の円筒部の一端を閉塞する閉壁部を備え、前記閉壁部には、前記第1の貫通孔と同軸上に前記棒部材が挿入可能な第2の貫通孔が形成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、棒状といった簡単な形状の部材を第1の貫通孔及び第2の貫通孔に挿入することで、各インナクラッチプレート及び押圧部材が第1回転部材に対して相対回転することが規制され、第1の貫通孔及び第2の貫通孔から棒部材を抜き取ることでその規制が解除される。
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の駆動力伝達装置において、前記第1回転部材の円筒部の一端を閉塞する閉壁部を備え、前記筒状部材における前記閉壁部と対向する軸方向端部には、棒部材が挿入可能な挿入穴が形成されるとともに、前記閉壁部には、前記挿入穴と同軸上に前記棒部材が挿入可能な第2の貫通孔が形成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、棒状といった簡単な形状の部材を第1の貫通孔及び挿入穴に挿入することで、各インナクラッチプレート及び押圧部材が第1回転部材に対して相対回転することが規制され第1の貫通孔及び第2の貫通孔から棒部材を抜き取ることでその規制が解除される。また、棒部材は、押圧部材の筒状部材における軸方向端部に形成された挿入穴に届くように挿入されればよいため、全てのインナクラッチプレートに挿通されるように棒部材を形成する場合に比べ、その短縮化が図られる。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の駆動力伝達装置において、前記第1回転部材内には、所定の充填率で潤滑油が収容され、前記第2の貫通孔は、前記潤滑油を前記第1部材内に注入する注入孔であることを要旨とする。
上記構成によれば、別途第2の貫通孔を第2回転部材に形成する必要がないため、作業工数の削減及び低コスト化が図られる。
請求項9に記載の発明は、請求項6に記載の駆動力伝達装置において、前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔に挿入される棒部材を備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、第1の貫通孔及び第2の貫通孔に棒部材が挿入されているため、第1回転部材に振動が加わっても、各インナクラッチプレートと押圧部材との第1回転部材に対する相対回転が規制される。
請求項10に記載の発明は、請求項7に記載の駆動力伝達装置において、前記挿入穴及び前記第2の貫通孔に挿入される棒部材を備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、挿入穴孔及び第2の貫通孔に棒部材が挿入されているため、第1回転部材に振動が加わっても、各インナクラッチプレートがスプライン嵌合した押圧部材の第1回転部材に対する相対回転が規制される。
請求項11に記載の発明は、円筒部を有する第1回転部材と、前記円筒部に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に同円筒部の内周面に係合する複数のアウタクラッチプレート、及び、前記第1回転部材と相対回転可能に前記円筒部の内周側に挿入される第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に連結される複数のインナクラッチプレートからなり、前記複数のアウタクラッチプレートと前記複数のインナクラッチプレートとを軸方向に交互に配置してなる第1クラッチと、前記第1回転部材と相対回転可能に前記円筒部内に挿入される第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に係合し、軸方向の移動により前記複数のアウタクラッチプレートと前記複数のインナクラッチプレートとを摩擦係合させる押圧部材とから構成された駆動力伝達装置を、前記第2回転部材を有する対象物に組み付ける駆動力伝達装置の組み付け方法であって、前記第1回転部材に前記複数のアウタクラッチプレート及び前記複数のインナクラッチプレートを組み付け、前記複数のインナクラッチプレートの互いの相対回転を規制するとともに前記複数のインナクラッチプレートの互いの相対回転を規制した状態で、前記第2回転部材を前記第1回転部材の円筒部内周側に挿入することで、前記押圧部材を前記第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に係合し、且つ前記複数のインナクラッチプレートを前記第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に連結したことを要旨とする。
上記構成によれば、各インナクラッチプレートの相対回転を規制した状態で、円筒部内周側に第2回転部材が挿入される。そのため、第1回転部材を反転させること等により、インナクラッチプレートが組み付けられた第1回転部材に振動が加わっても、各インナクラッチプレートが互いに相対回転することが規制され、インナクラッチプレートの位置がずれない。従って、第1回転部材を反転させても、第1回転部材内に第2回転部材が容易に挿入され、駆動力伝達装置の組み付け性の向上が図られる。また、駆動力伝達装置を移動させて、車体に組み付ける前、又は車体に組み付けられた後の第2回転部材を備えた対象物に対して組み付けることが可能になり、車体への駆動力伝達装置の組み付け手順の自由度の向上が図られる。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の駆動力伝達装置の組み付け方法において、円筒部を有する第1回転部材と、前記円筒部に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に同円筒部の内周面に係合する複数のアウタクラッチプレート、及び、前記第1回転部材と相対回転可能に前記円筒部の内周側に挿入される第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に連結される複数のインナクラッチプレートからなり、前記複数のアウタクラッチプレートと前記複数のインナクラッチプレートとを軸方向に交互に配置してなる第1クラッチと、前記第1回転部材と相対回転可能に前記円筒部内に挿入される第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に係合し、軸方向の移動により前記複数のアウタクラッチプレートと前記複数のインナクラッチプレートとを摩擦係合させる押圧部材とから構成された駆動力伝達装置を、前記第2回転部材を有する対象物に組み付ける駆動力伝達装置の組み付け方法であって、前記第1回転部材に前記複数のアウタクラッチプレート及び前記複数のインナクラッチプレートを組み付け、前記複数のインナクラッチプレートの互いの相対回転を規制するとともに前記複数のインナクラッチプレートと前記押圧部材との前記第1回転部材に対する相対回転を規制した状態で、前記第2回転部材を前記第1回転部材の円筒部内周側に挿入することで、前記押圧部材が前記第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に係合し、且つ前記複数のインナクラッチプレートを前記第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に連結した後に、少なくとも前記複数のインナクラッチプレートと前記押圧部材との前記第1回転部材に対する相対回転の規制を解除することを要旨とする。
上記構成によれば、複数のインナクラッチプレートの互いの相対回転を規制するとともに押圧部材と各インナクラッチプレートとが第1回転部材に対して相対回転することを規制した状態で、円筒部内周側に第2回転部材が挿入される。そのため、第1回転部材の第2回転部材に対する相対角度を合わせることで、第1回転部材内に第2回転部材が容易に挿入される。そして、第2回転部材を挿入後に少なくとも複数のインナクラッチプレートと押圧部材との第1回転部材に対する相対回転の規制を解除することで、押圧部材及び各インナクラッチプレート(第2回転部材)が第1回転部材に対して相対回転することが許容されて駆動力伝達装置が組み付けられる。このようにすることで、より駆動力伝達装置の組み付け性の向上が図られる。また、駆動力伝達装置を移動させて、車体に組み付ける前、又は車体に組み付けられた後の第2回転部材を備えた対象物に対して組み付けることが可能になり、車体への駆動力伝達装置の組み付け手順の自由度の向上が図られる。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の駆動力伝達装置の組み付け方法において、前記対象物は、4輪駆動車両における補助駆動輪側のディファレンシャル装置であり、前記第2回転部材は、前記ディファレンシャル装置に駆動力を入力するピニオンシャフトであって、前記ピニオンシャフトを前記第1回転部材の円筒部内周側に挿入し、前記ディファレンシャル装置に対して前記第1回転部材を組み付けた後に、少なくとも前記複数のインナクラッチプレートと前記押圧部材との前記第1回転部材に対する相対回転の規制を解除することを要旨とする。
車体にディファレンシャル装置が組み付けられた状態で、ディファレンシャル装置から水平方向に突出したピニオンシャフトに駆動力伝達装置を組み付ける場合がある。また、一般にディファレンシャル装置は大型の装置であるため、組み立て後のディファレンシャル装置に対して駆動力伝達装置を移動させて組み付ける。このような場合に、本発明を適用することで、各インナクラッチプレートの位置がずれず、効果的にその組み付け性の向上が図られる。
本発明によれば、組み付け性の向上及び車体への駆動力伝達装置の組み付け手順の自由度の向上を図ることが可能な駆動力伝達装置及びその組み付け方法を提供することができる。
(第1実施形態)
図1は、駆動力伝達装置の断面図、そして、図2は、駆動力伝達装置を備えた車両(四輪駆動車)の概略構成図である。
図2に示すように、車両1は、前輪駆動車をベースとする4輪駆動車である。車両1の前部(図1において左側)にはエンジン2が搭載されるとともに、そのエンジン2に組み付けられたトランスアクスル3には、一対のフロントアクスル4が連結されている。また、トランスアクスル3には、上記各フロントアクスル4とともにプロペラシャフト5が連結される。プロペラシャフト5は、駆動力伝達装置6及び対象物としてのリヤディファレンシャル7を介して一対のリヤアクスル8と連結されている。なお、駆動力伝達装置6及びリヤディファレンシャル7は、ディファレンシャルキャリヤ9内に収容されている。
従って、エンジン2のトルクは、トランスアクスル3からフロントアクスル4を介して前輪10fに伝達されるとともに、トランスアクスル3からプロペラシャフト5、駆動力伝達装置6、リヤディファレンシャル7及び各リヤアクスル8を介して後輪10rに伝達されるようになっている。
図1に示すように、ディファレンシャルキャリヤ9の本体部20に形成された収容空間21には、リヤディファレンシャル7(図1において図示略)が収容されるとともに、同本体部20にはカップリングケース22が固定されている。そして、カップリングケース22内に駆動力伝達装置6が収容されている。
本体部20には、収容空間21とカップリングケース22内とを連通するとともに第2回転部材としてのピニオンシャフト23が挿通される挿通部24が形成されている。挿通部24には、カップリングケース22側に向かって拡径する筒状の固定部25が形成されるとともに、該固定部25の開口端には、径方向外側に向かってフランジ部26が延設されている。一方、カップリングケース22には、固定部25と略同径の円筒部27が形成されるとともに、リヤディファレンシャル7側の開口端には、径方向外側に向かってフランジ部28が延設されている。カップリングケース22は、そのフランジ部28と固定部25のフランジ部26とが締結されることにより、本体部20に固定されている。
カップリングケース22内に配置される駆動力伝達装置6は、同カップリングケース22内に回転自在に収容された第1回転部材としてのフロントハウジング30を備え、同フロントハウジング30の円筒内にピニオンシャフト23が挿入されるようになっている。
フロントハウジング30は、その閉壁部31(同図中、左側)が外部に露出された状態で、ボール軸受32により回転自在に支承されるとともにシール部材33により外部から異物が混入することが防止されている。また、円筒部34の開口端には、環状のリヤハウジング35が嵌着されている。
ピニオンシャフト23は、その軸部36が挿通部24に配置された状態で、一対の円錐ころ軸受37a,37bにより回転可能に支持されるとともに、歯部38がリヤディファレンシャル7のデフケース(図示略)外周に形成された外歯ギヤ39と噛合している。そして、本体部20から突出したピニオンシャフト23の基端部42(同図中、左側)は、リヤハウジング35の内周に設けられたボール軸受40及びフロントハウジング30の閉壁部31に設けられたニードル軸受41により、回転自在に支持されている。
フロントハウジング30の閉壁部31には、同フロントハウジング30の筒内に潤滑油を注入する注入孔31aが形成されるとともに、同注入孔31aを封止するシール部材43が設けられている。そして、フロントハウジング30とリヤハウジング35との嵌合部、及びリヤハウジング35の内周と基端部42の外周との間に設けられたシール部材44,45により封止され、その筒内には潤滑油が収容されるようになっている。
なお、フロントハウジング30の閉壁部31は、プロペラシャフト5に設けられたフランジ部(図示略)とボルト46によって連結される。これにより、フロントハウジング30は、駆動源であるエンジン2の発生するトルクの入力により回転する。従って、車両1に搭載した状態において、フロントハウジング30は主駆動輪である前輪10f側と連結され、ピニオンシャフト23は補助駆動輪である後輪10r側と連結されるようなっている。
また、フロントハウジング30の筒内には、フロントハウジング30と基端部42とをトルク伝達可能に連結可能なメインクラッチ47が設けられるとともに、メインクラッチ47の軸方向リヤハウジング35側にはパイロットクラッチ48が並置されている。そして、これらメインクラッチ47とパイロットクラッチ48との間にカム機構49が設けられている。
第1クラッチとしてのメインクラッチ47には、軸方向に移動可能に設けられた複数のアウタクラッチプレート50及び複数のインナクラッチプレート51を交互に配置してなる多板式の摩擦クラッチが採用されている。具体的には、各アウタクラッチプレート50は、その外周端に形成されたスプライン50aと円筒部34の内周面に形成されたスプライン34aとがスプライン嵌合することにより、軸方向に移動可能、且つフロントハウジング30と相対回転不能に設けられている。また、各インナクラッチプレート51は、その内周側端部に形成されたスプライン51aと基端部42の外周面に形成されたスプライン42aとがスプライン嵌合することにより、軸方向に移動可能、且つ基端部42(ピニオンシャフト23)と相対回転不能に設けられている。メインクラッチ47は、これら各アウタクラッチプレート50及びインナクラッチプレート51が軸方向に押圧され、互いに摩擦係合することにより、フロントハウジング30とピニオンシャフト23とをトルク伝達可能に連結するようになっている。
カム機構49は、ピニオンシャフト23に回転自在に支承された第2カム部材としてのパイロットカム52と、ピニオンシャフト23と相対回転不能且つ軸方向に移動可能に設けられた押圧部材としてのメインカム53と、パイロットカム52とメインカム53との間に介在されたボール部材54とを備えてなる。パイロットカム52及びメインカム53は、ともに円環状に形成されている。パイロットカム52のメインカム53との対向面の反対側の面は、リヤハウジング35との間に設けられたニードル軸受55に当接している。これにより、パイロットカム52はリヤハウジング35と一定の間隔を保持して相対回転可能に支持されている。また、メインカム53は、その内周側端部に形成されたスプライン53aと基端部42のスプライン42aにおけるパイロットクラッチ48側にスプライン嵌合されることにより、軸方向に移動可能、且つピニオンシャフト23と相対回転不能に設けられている。本実施形態では、各インナクラッチプレート51には、上記注入孔31aと同軸上に貫通孔56がそれぞれ形成されるとともに、メインカム53には、注入孔31aと同軸上の挿入穴57が形成されている。これら、貫通孔56及び挿入穴57によって第1の規制手段が構成されるとともに、注入孔31a、貫通孔56及び挿入穴57によって第2の規制手段が構成されている。
これらパイロットカム52及びメインカム53の対向面には、周方向に対して傾斜する複数のV字溝が互いに対向するように形成されており、ボール部材54は、これら対向する各V字溝内に配置された状態でパイロットカム52及びメインカム53により挟持されている。そして、カム機構49は、パイロットカム52とメインカム53とが相対回転することにより、これらパイロットカム52とメインカム53との間が離間、即ちパイロットカム52がメインクラッチ47側に軸方向移動して、メインクラッチ47を押圧するように構成されている。
第2クラッチとしてのパイロットクラッチ48には、上記メインクラッチ47と同様に、軸方向に移動可能に設けられた複数のアウタクラッチプレート58及びインナクラッチプレート59を交互に配置してなる多板式の摩擦クラッチが採用されている。具体的には、各アウタクラッチプレート58は、フロントハウジング30の内周にスプライン嵌合され、インナクラッチプレート59はパイロットカム52の外周にスプライン嵌合されることにより、それぞれ軸方向に移動可能、且つ対応するフロントハウジング30又はパイロットカム52と相対回転不能に設けられている。そして、パイロットクラッチ48は、これら各アウタクラッチプレート58及びインナクラッチプレート59が軸方向に押圧され、互いに摩擦係合することにより、フロントハウジング30とパイロットカム52とをトルク伝達可能に連結するようになっている。
即ち、メインカム53との間にボール部材54を挟持したパイロットカム52は、パイロットクラッチ48の非作動時、メインカム53、即ちピニオンシャフト23とともに一体回転し、フロントハウジング30とパイロットカム52との間には、フロントハウジング30と基端部42との回転差に相当する回転差が生じている。そして、パイロットクラッチ48は、その作動により、フロントハウジング30とパイロットカム52とをトルク伝達可能に連結することで、フロントハウジング30と基端部42(パイロットカム52)との回転差に基づくトルクをカム機構49に伝達するようになっている。
つまり、駆動力伝達装置6では、パイロットクラッチ48の作動により、フロントハウジング30とピニオンシャフト23との回転差に基づくトルクがカム機構49に伝達され、カム機構49は、そのトルクにより生ずるパイロットカム52とメインカム53との回転差に基づいて同メインカム53を軸方向メインクラッチ47側に移動させる。即ち、カム機構49は、パイロットクラッチ48を介して伝達されたフロントハウジング30とピニオンシャフト23との回転差に基づくトルクを軸方向の押圧力に変換し、かつ増幅する。そして、そのメインカム53がメインクラッチ47を押圧することにより、同メインクラッチ47が作動、即ちフロントハウジング30と基端部42とがトルク伝達可能に連結されるようになっている。
パイロットクラッチ48は、電磁石60を駆動源とする電磁クラッチとして構成されている。具体的には、リヤハウジング35には、フロントハウジング30の筒外(反フロントハウジング30側、図2中右側)に開口する環状溝61が形成されている。電磁石60は、同電磁石60の周囲を包囲するヨーク62とともにディファレンシャルキャリヤ9の固定部25に固定されることにより、リヤハウジング35の環状溝61内に配置されている。
また、フロントハウジング30の筒内には、円環状に形成されたアーマチャ63が、同アーマチャ63とリヤハウジング35との間にアウタクラッチプレート58及びインナクラッチプレート59を挟む位置において、軸方向に摺動可能にスプライン嵌合されている。そして、パイロットクラッチ48は、このアーマチャ63が、電磁石60の電磁力に吸引され、リヤハウジング35との間に各アウタクラッチプレート58及びインナクラッチプレート59を挟み込むように移動することにより、該各アウタクラッチプレート58及びインナクラッチプレート59が摩擦係合するようになっている。
このように、駆動力伝達装置6は、電磁石60に対する電力供給を通じてパイロットクラッチ48の作動を制御することが可能である。そして、このパイロットクラッチ48の作動を通じてメインクラッチ47の作動、即ち、フロントハウジング30とピニオンシャフト23との間で伝達可能なトルクを自在に制御可能な構成となっている。
次に、駆動力伝達装置の組み付け方法について説明する。
図3に示すように、フロントハウジング30を、その閉壁部31が垂直下方になるように載置するとともに、棒部材としてのピン70を閉壁部31の注入孔31aに挿入して立てる。次に、アウタクラッチプレート50とインナクラッチプレート51とを交互に、円筒部34の開口端からその内部に挿入して、メインクラッチ47を組み付ける。このとき、アウタクラッチプレート50を円筒部34の内周側にスプライン嵌合させるとともに、インナクラッチプレート51の貫通孔56内にピン70を挿通させる。続いて、メインクラッチ47上に、メインカム53の挿入穴57にピン70が挿入されるようにカム機構49を載置するとともにアーマチャ63及びパイロットクラッチ48を組み付け、シール部材44,45が装着されたリヤハウジング35をフロントハウジング30の円筒部34の開口端に螺着する。この状態で、カップリングケース22にボール軸受32を介してフロントハウジング30を支持する。なお、本実施形態では、ピン70の先端部にねじ溝が螺刻されるとともにメインカム53の挿入穴57にねじ溝が螺刻されており、挿入穴57内にピン70を螺着することによってピン70が落下することが防止されている。
一方、図4に示すように、ピニオンシャフト23は、本体部20の収容空間21内に組み付けられたリヤディファレンシャル7の外歯ギヤ39と噛合した状態で、その基端部42が本体部20から垂直上方に突出した状態で組み付けられている。そして、カップリングケース22に支持されたフロントハウジング30を反転して、つまりフロントハウジング30の閉壁部31が垂直上方になるようにして、フロントハウジング30とピニオンシャフト23とを組み付ける。詳述すると、ピニオンシャフト23を、その基端部42がリヤハウジング35に設けられたボール軸受40及びフロントハウジング30に設けられたニードル軸受41によって支持するとともに、基端部42に各インナクラッチプレート51及びメインカム53をスプライン嵌合させる。そして、カップリングケース22のフランジ部28と固定部25のフランジ部26とを締結する。その後、フロントハウジング30の注入孔31a内に挿通されていたピン70を抜き取って潤滑油を注入し、同注入孔31aをシール部材43により封止して、駆動力伝達装置6が組み付けられる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏する。
(1)各インナクラッチプレート51に、フロントハウジング30の注入孔31aと同軸上に貫通孔56をそれぞれ形成するとともに、メインカム53に注入孔31aと同軸上の挿入穴57を形成した。そして、駆動力伝達装置6を組み付ける際に、棒部材としてのピン70を閉壁部31の注入孔31aに挿入して立て、インナクラッチプレート51の貫通孔56内にピン70を挿通するとともに、メインカム53の挿入穴57にピン70を挿入するようにした。そのため、各インナクラッチプレート51がピニオンシャフト23にスプライン嵌合していない状態において、貫通孔56及び挿入穴57にピン70が挿入されることにより、各インナクラッチプレート51とメインカム53との相対回転が規制される。従って、各インナクラッチプレート51及びメインカム53が組み付けられたフロントハウジング30を反転させてフロントハウジング30に振動を加えても、各インナクラッチプレート51とメインカム53との相対回転が規制される。つまり、各インナクラッチプレート51及びメインカム53の内周側端部に設けられたスプライン51a,53aの周方向位置、即ち各インナクラッチプレート51とメインカム53との位置がずれない。そのため、各インナクラッチプレート51及びメインカム53と基端部42とが容易にスプライン嵌合されて、ピニオンシャフト23がフロントハウジング30内に挿入され、駆動力伝達装置6の組み付け性の向上を図ることができる。また、車両1にリヤディファレンシャル7が組み付けられ、水平方向に突出したピニオンシャフト23に駆動力伝達装置6を取り付ける場合であっても、各インナクラッチプレート51とメインカム53との位置がずれず、駆動力伝達装置6を組み付けることができる。このように、車両1に組み付ける前、又は車両1に組み付けられた後のリヤディファレンシャル7に対して駆動力伝達装置6を組み付けることが可能になり、車両1への駆動力伝達装置6の組み付け手順の自由度の向上を図ることができる。
(2)ピン70は、注入孔31aを介して貫通孔56及び挿入穴57に挿入されているため、インナクラッチプレート51及びメインカム53がフロントハウジング30に対して相対回転することが規制される。そのため、フロントハウジング30のピニオンシャフト23に対する相対角度を合わせることで、ピニオンシャフト23が容易にフロントハウジング30内に挿入される。そして、ピニオンシャフト23を挿入後に、ピン70を抜き取ることで、メインカム53及び各インナクラッチプレート51(ピニオンシャフト23)がフロントハウジング30に対して相対回転することが許容されて駆動力伝達装置6が組み付けられる。このようにすることで、より駆動力伝達装置6の組み付け性の向上を図ることができる。
(3)注入孔31aにピン70を挿通して、インナクラッチプレート51及びメインカム53がフロントハウジング30に対して相対回転することを規制するため、別途フロントハウジング30にピン70を挿通する孔を形成する必要がないため、作業工数の削減及び低コスト化を図ることができる。
(4)車両1にリヤディファレンシャル7が組み付けられた状態で、同リヤディファレンシャル7から水平方向に突出したピニオンシャフト23に駆動力伝達装置6を組み付ける場合がある。また、一般にディファレンシャル装置は大型の装置であるため、組み立て後のリヤディファレンシャル7に対して駆動力伝達装置6を移動させて組み付ける。このような場合に、インナクラッチプレート51及びメインカム53がフロントハウジング30に対して相対回転することを規制することで効果的にその組み付け性の向上を図ることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を、具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。なお、説明の便宜のため、上記第1の実施形態と同一の構成については、その説明を省略する。図5は、フロントハウジング30内にピニオンシャフト23が挿入される前の駆動力伝達装置の断面図、そして、図6は、駆動力伝達装置を備えた車両(四輪駆動車)の概略構成図である。
図6に示すように、本実施形態のメインカム80は、各アウタクラッチプレート50及び各インナクラッチプレート51を押圧する押圧部81と、同押圧部81と一体形成されるとともにフロントハウジング30の閉壁部31側に向かって延びる筒状部材としての筒状部82とから構成されている。メインカム80は、その内周面に形成されたスプライン80aと基端部42のスプライン42aとがスプライン嵌合することにより、ピニオンシャフト23に対して軸方向に移動可能、且つ相対回転不能に設けられている。そして、インナクラッチプレート51は、そのスプライン51aが筒状部82の外周面に形成された第1の規制手段としてのスプライン82aとスプライン嵌合することにより、メインカム80に対して軸方向に移動可能、且つ相対回転不能、即ちピニオンシャフト23に対して軸方向に移動可能、且つ相対回転不能に設けられている。筒状部82におけるフロントハウジング30の閉壁部31側の端部には、閉壁部31に形成された注入孔31aと同軸上に挿入穴83が形成されている。注入孔31a及び挿入穴83により第2の規制手段が構成されている。
次に、駆動力伝達装置6の組み付け方法について説明する。
図5に示すように、フロントハウジング30を、その閉壁部31が垂直下方になるように載置するとともに、棒部材としてのピン84を閉壁部31の注入孔31aに挿入して立てる。次に、アウタクラッチプレート50とインナクラッチプレート51とを交互に、フロントハウジング30の円筒部34の開口端からその内部に挿入して、メインクラッチ47を組み付ける。このとき、アウタクラッチプレート50を円筒部34の内周側にスプライン嵌合させる。次に、メインカム80の筒状部82を、外周面に各インナクラッチプレート51がスプライン嵌合されるとともに、注入孔31aに立てられたピン84が挿入穴83に挿入されるようにメインカム80をメインクラッチ47上に組み付ける。
なお、アウタクラッチプレート50及びインナクラッチプレート51を組み付ける際に、インナクラッチプレート51及びメインカム80に形成された潤滑油を循環させるための孔(図示略)と略同一の断面形状を有する部材を、フロントハウジング30の閉壁部31に立てることで、各インナクラッチプレート51の位置がずれることが規制される。このようにすることで、メインカム80の内周面にインナクラッチプレート51が容易にスプライン嵌合される。また、ピン84の先端部にねじ溝が螺刻されるとともにメインカム80の挿入穴83にねじ溝が螺刻されており、挿入穴83内にピン84を螺着することによってピン84が落下することが防止されている。
次に、カム機構49のボール部材54及びパイロットカム52を載置するとともにアーマチャ63及びパイロットクラッチ48を組み付け、シール部材44,45が装着されたリヤハウジング35をフロントハウジング30の円筒部34の開口端に螺着する。この状態のフロントハウジング30をボール軸受32によりカップリングケース22に支持する。そして、フロントハウジング30をディファレンシャルキャリヤ9の本体部20から突出したピニオンシャフト23に組み付けることで、上記第1実施形態と同様に、駆動力伝達装置6が組みつけられる。
以上記述したように、本実施形態によれば、第1実施形態の(3),(4)の効果に加えて以下の作用・効果を奏する。
(5)メインカム80を、各アウタクラッチプレート50及び各インナクラッチプレート51を押圧する押圧部81と、フロントハウジング30の閉壁部31側に向かって延びる筒状部82とから構成した。そして、筒状部82の内周面が基端部42にスプライン嵌合し、インナクラッチプレート51が筒状部82の外周面にスプライン嵌合するようにした。そのため、メインカム80がピニオンシャフト23に対してスプライン嵌合していない状態において、インナクラッチプレート51がメインカム80とスプライン嵌合しているため、フロントハウジング30を反転させても、各インナクラッチプレート51とメインカム80との相対回転が規制される。従って、メインカム80の内周面を基端部42に容易にスプライン嵌合させて、ピニオンシャフト23をフロントハウジング30内に挿入され駆動力伝達装置6の組み付け性の向上を図ることができる。また、車両1にリヤディファレンシャル7が組み付けられ、水平方向に突出したピニオンシャフト23に駆動力伝達装置6を取り付ける場合であっても、各インナクラッチプレート51とメインカム53との位置がずれず、駆動力伝達装置6を組み付けることができる。このように、車両1に組み付ける前、又は車両1に組み付けられた後のリヤディファレンシャル7に対して駆動力伝達装置6を組み付けることが可能になり、車両1への駆動力伝達装置6の組み付け手順の自由度の向上を図ることができる。
(6)ピニオンシャフト23にスプライン嵌合するメインカム80の外周面にインナクラッチプレート51が係合されるため、インナクラッチプレートがピニオンシャフト23に直接スプライン嵌合する場合に比べ、スプライン嵌合部の径が大きくなる。そのため、アウタクラッチプレート50とインナクラッチプレート51との摩擦係合部からスプライン嵌合部までの距離が短くなり、ピニオンシャフト23とインナクラッチプレート51とのスプライン嵌合部に加わるトルクを低減できる。
(7)筒状部82におけるフロントハウジング30の閉壁部31側の端部に、閉壁部31に形成された注入孔31aと同軸上に挿入穴83を形成した。そして、駆動力伝達装置6を組み付ける際に、棒部材としてのピン84を閉壁部31の注入孔31aに挿入して立て、挿入穴83にピン84が挿入されるようにメインカム80を組み付けることで、メインカム80のフロントハウジング30に対する相対回転が規制される。そのため、フロントハウジング30のピニオンシャフト23に対する相対角度を合わせることで、ピニオンシャフト23が容易にフロントハウジング30内に挿入される。そして、ピニオンシャフト23を挿入後に、ピン84を抜き取ることで、メインカム80(ピニオンシャフト23)がフロントハウジング30に対して相対回転することが許容されて駆動力伝達装置6が組み付けられる。このようにすることで、より駆動力伝達装置6の組み付け性の向上を図ることができる。
(8)ピン84は、メインカム80の筒状部における軸方向端部に形成された挿入穴83に届けばよいため、全てのインナクラッチプレート51に挿通される場合に比べ、その短縮化を図ることができる。
なお、上記各実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記第1実施形態では、メインカム53に挿入穴57を形成したが、これに限らず、メインカム53に貫通孔を形成してもよい。また、上記第2実施形態では、メインカム80の軸方向端部に挿入穴83を形成したが、これに限らず、メインカム80に貫通孔を形成してもよい。
・上記第1実施形態では、各インナクラッチプレート51に貫通孔56をそれぞれ1つ形成するとともにメインカム53に挿入穴57を1つ形成したが、これに限らず、複数の貫通孔及び挿入穴を形成してもよい。また、上記第2実施形態では、メインカム80の軸方向端部に挿入穴83を1つ形成したが、これに限らず、複数の挿入穴を形成してもよい。
・上記第2実施形態では、押圧部材としての押圧部81と筒状部材としての筒状部82とを一体形成したが、これに限らず、押圧部と筒状部とを別部材として形成し、これら押圧部と筒状部とを相対回転不能に結合してもよい。
・上記第2実施形態では、メインカム80の内周面に形成されたスプライン80aが基端部42にスプライン嵌合したが、これに限らず、筒状部82の内周面にはスプラインを形成せず、押圧部81の内周面にのみスプラインを形成し、同スプラインによりピニオンシャフト23とスプライン嵌合してもよい。
・上記各実施形態では、注入孔31aからピン70,84を挿入したが、これに限らず、ピン70,84を挿通するための孔を別に形成してもよい。また、注入孔31a及び、ピン70,84を挿通する孔の数は1つでなくともよく、複数であってもよい。
・上記第1実施形態において、インナクラッチプレート51及びメインカム53がフロントハウジング30に対して相対回転可能となるとともに、各インナクラッチプレート51がピニオンシャフト23に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能となるような部材を貫通孔56及び挿入穴57に挿入してもよい。例えば、メインカム53から、フロントハウジング30の閉壁部31側に配置されたインナクラッチプレート51までの長さを有する棒状の部材を挿入穴57に固定してもよい。このようにしても、各インナクラッチプレート51の相対回転が規制され、駆動力伝達装置の組み付け性の向上を図ることができる。
・上記第2実施形態では、ピン84をメインクラッチ47が組み付けられる前に注入孔31aに立てたが、これに限らず、メインカム53の挿入穴83内にピン84を挿入し、ピン84が注入孔31a内に挿入されるようにメインカム53を組み付けてもよい。
・上記第2実施形態では、ピン84を注入孔31a及び挿入穴83内に挿入したが、ピン84を用いなくともよい。このようにしても、メインカム53に各インナクラッチプレート51がスプライン嵌合することで、互いに相対回転することが規制されているため、組み付け性の向上を図ることができる。
・上記各実施形態では、カム機構49によりメインクラッチ47を摩擦係合させる駆動力伝達装置に本発明を適用したが、これに限らず、例えば油圧によって作動するピストンを押圧部材としてメインクラッチ47を駆動させる駆動力伝達装置に本発明を適用してもよい。
第1実施形態の駆動力伝達装置の断面図。 駆動力伝達装置を備えた車両の概略構成図。 第1実施形態のフロントハウジング側の組み付け時の断面図。 ピニオンシャフト側の組み付け時の断面図。 第2実施形態のフロントハウジング側の組み付け時の断面図。 第2実施形態の駆動力伝達装置の断面図。
符号の説明
6…駆動力伝達装置、23…ピニオンシャフト、27,34…円筒部、30…フロントハウジング、31…閉壁部、31a…注入孔、34a,42a,50a,51a,53a,80a,82a…スプライン、47…メインクラッチ、48…パイロットクラッチ、49…カム機構、50,58…アウタクラッチプレート、51,59…インナクラッチプレート、52…パイロットカム。53,80…メインカム、56…貫通孔、57,83…挿入穴、70,84…ピン、81…押圧部、82…筒状部。

Claims (13)

  1. 円筒部を有する第1回転部材と、
    前記円筒部に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に同円筒部の内周面に係合する複数のアウタクラッチプレート、及び、前記第1回転部材と相対回転可能に前記円筒部の内周側に挿入される第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に連結される複数のインナクラッチプレートからなり、前記複数のアウタクラッチプレートと前記複数のインナクラッチプレートとを軸方向に交互に配置してなる第1クラッチと、
    前記第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に係合し、軸方向の移動により前記複数のアウタクラッチプレートと前記複数のインナクラッチプレートとを摩擦係合させる押圧部材と、を備えた駆動力伝達装置であって、
    前記複数のインナクラッチプレートが前記第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に連結されていない状態において、前記複数のインナクラッチプレートが互いに相対回転することを規制可能な第1の規制手段を備えたことを特徴とする駆動力伝達装置。
  2. 前記第1クラッチの軸方向に並置された第2クラッチと、
    前記押圧部材、並びに前記第1回転部材に前記第2クラッチを介して連結され前記押圧部材と同軸上で相対回転可能なカム部材を有するカム機構とを備え、
    前記第1の規制手段は、前記複数のインナクラッチプレートと前記押圧部材との相対回転を規制可能であることを特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達装置。
  3. 前記第1の規制手段は、前記複数のインナクラッチプレート及び前記押圧部材に対し、それぞれ形成され、同軸上に配置されて棒部材が挿入可能な第1の貫通孔であることを特徴とする請求項2に記載の駆動力伝達装置。
  4. 前記第1の規制手段は、前記複数のインナクラッチプレートの内周側端部に軸方向移動可能且つ相対回転不能に係合する筒状部材であり、
    前記押圧部材は、前記筒状部材に相対回転不能に結合されていることを特徴とする請求項2に記載の駆動力伝達装置。
  5. 前記複数のインナクラッチプレートと前記押圧部材との前記第1回転部材に対する相対回転を規制可能な第2の規制手段を備えたことを特徴とする請求項2〜4のうちの何れか一項に記載の駆動力伝達装置。
  6. 前記第1回転部材の円筒部の一端を閉塞する閉壁部を備え、
    前記閉壁部には、前記第1の貫通孔と同軸上に前記棒部材が挿入可能な第2の貫通孔が形成されたことを特徴とする請求項3に記載の駆動力伝達装置。
  7. 前記第1回転部材の円筒部の一端を閉塞する閉壁部を備え、
    前記筒状部材における前記閉壁部と対向する軸方向端部には、棒部材が挿入可能な挿入穴が形成されるとともに、前記閉壁部には、前記挿入穴と同軸上に前記棒部材が挿入可能な第2の貫通孔が形成されたことを特徴とする請求項4に記載の駆動力伝達装置。
  8. 前記第1回転部材内には、所定の充填率で潤滑油が収容され、
    前記第2の貫通孔は、前記潤滑油を前記第1部材内に注入する注入孔であることを特徴とする請求項6又は7に記載の駆動力伝達装置。
  9. 前記第1の貫通孔及び前記第2の貫通孔に挿入される棒部材を備えたことを特徴とする請求項6に記載の駆動力伝達装置。
  10. 前記挿入穴及び前記第2の貫通孔に挿入される棒部材を備えたことを特徴とする請求項7に記載の駆動力伝達装置。
  11. 円筒部を有する第1回転部材と、
    前記円筒部に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に同円筒部の内周面に係合する複数のアウタクラッチプレート、及び、前記第1回転部材と相対回転可能に前記円筒部の内周側に挿入される第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に連結される複数のインナクラッチプレートからなり、前記複数のアウタクラッチプレートと前記複数のインナクラッチプレートとを軸方向に交互に配置してなる第1クラッチと、
    前記第1回転部材と相対回転可能に前記円筒部内に挿入される第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に係合し、軸方向の移動により前記複数のアウタクラッチプレートと前記複数のインナクラッチプレートとを摩擦係合させる押圧部材とから構成された駆動力伝達装置を、前記第2回転部材を有する対象物に組み付ける駆動力伝達装置の組み付け方法であって、
    前記第1回転部材に前記複数のアウタクラッチプレート及び前記複数のインナクラッチプレートを組み付け、前記複数のインナクラッチプレートの互いの相対回転を規制した状態で、前記第2回転部材を前記第1回転部材の円筒部内周側に挿入することで、前記押圧部材を前記第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に係合し、且つ前記複数のインナクラッチプレートを前記第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に連結したことを特徴とする駆動力伝達装置の組み付け方法。
  12. 円筒部を有する第1回転部材と、
    前記円筒部に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に同円筒部の内周面に係合する複数のアウタクラッチプレート、及び、前記第1回転部材と相対回転可能に前記円筒部の内周側に挿入される第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に連結される複数のインナクラッチプレートからなり、前記複数のアウタクラッチプレートと前記複数のインナクラッチプレートとを軸方向に交互に配置してなる第1クラッチと、
    前記第1回転部材と相対回転可能に前記円筒部内に挿入される第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に係合し、軸方向の移動により前記複数のアウタクラッチプレートと前記複数のインナクラッチプレートとを摩擦係合させる押圧部材とから構成された駆動力伝達装置を、前記第2回転部材を有する対象物に組み付ける駆動力伝達装置の組み付け方法であって、
    前記第1回転部材に前記複数のアウタクラッチプレート及び前記複数のインナクラッチプレートを組み付け、前記複数のインナクラッチプレートの互いの相対回転を規制するとともに前記複数のインナクラッチプレートと前記押圧部材との前記第1回転部材に対する相対回転を規制した状態で、前記第2回転部材を前記第1回転部材の円筒部内周側に挿入することで、前記押圧部材が前記第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に係合し、且つ前記複数のインナクラッチプレートを前記第2回転部材に対して軸方向移動可能且つ相対回転不能に連結した後に、少なくとも前記複数のインナクラッチプレートと前記押圧部材との前記第1回転部材に対する相対回転の規制を解除することを特徴とする駆動力伝達装置の組み付け方法。
  13. 前記対象物は、4輪駆動車両における補助駆動輪側のディファレンシャル装置であり、前記第2回転部材は、前記ディファレンシャル装置に駆動力を入力するピニオンシャフトであって、前記ピニオンシャフトを前記第1回転部材の円筒部内周側に挿入し、前記ディファレンシャル装置に対して前記第1回転部材を組み付けた後に、少なくとも前記複数のインナクラッチプレートと前記押圧部材との前記第1回転部材に対する相対回転の規制を解除することを特徴とする請求項12に記載の駆動力伝達装置の組み付け方法。
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