JP2009013859A - 内燃機関の過給機制御装置 - Google Patents

内燃機関の過給機制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009013859A
JP2009013859A JP2007175889A JP2007175889A JP2009013859A JP 2009013859 A JP2009013859 A JP 2009013859A JP 2007175889 A JP2007175889 A JP 2007175889A JP 2007175889 A JP2007175889 A JP 2007175889A JP 2009013859 A JP2009013859 A JP 2009013859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air conditioner
turbo mode
output
switching
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007175889A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4798082B2 (ja
Inventor
Toshihisa Sugiyama
敏久 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007175889A priority Critical patent/JP4798082B2/ja
Publication of JP2009013859A publication Critical patent/JP2009013859A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4798082B2 publication Critical patent/JP4798082B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Supercharger (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

【課題】ターボモード切り替え時に、エアコンの作動に伴って発生するトルク段差などを抑制する。
【解決手段】内燃機関の過給機制御装置では、内燃機関の吸気通路及び排気通路に並列に配置された第1の過給機及び第2の過給機と、エアコンと、エアコンの出力を制御するエアコン出力制御手段とを備える。エアコン出力制御手段は、1個ターボモードから2個ターボモードへの切り替え時に、エアコンが作動中の場合にエアコンの出力を制限する。これにより、エアコンの作動による、内燃機関の動力(トルク)の負荷を軽減することができる。そのため、ターボモード切替時にトルクの減衰量(トルク段差)が大きくなること、トルクの減衰速度が速くなることを抑制できる。その結果、ターボモード切替時に急峻な減速感(急減速感)が助長され、またターボモード切替時のもたつき感が助長されることを抑制でき、車両の挙動が悪化してしまうことを抑制できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、吸気通路及び排気通路に並列に配置された2つの過給機を制御する装置に関する。
従来から、吸気系及び排気系に2つの過給機を並列に配置し、これらの過給機の作動個数を適宜切り替える技術が提案されている。具体的には、プライマリターボ過給機とセカンダリターボ過給機とを並列に配置した内燃機関において、セカンダリターボ過給機はプライマリターボ過給機よりも大容量に構成される。そして、エンジン運転領域が低速域のときにはプライマリターボ過給機のみを動作させ(シングルターボモード)、高速域のときには2つの過給機を同時に動作させる(ツインターボモード)。これにより、低速域から高速域にわたって出力性能を向上させる。
このような過給システムでは、シングルターボモードからツインターボモードへのモード移行時に、セカンダリターボ過給機の過給圧が直ぐに上昇せず、一時的にトルクが落ち込むという問題がある。これによりトルク段差が発生し、運転者が違和感を覚えることがある。
このような課題に対して、特許文献1乃至3には、複数のターボ過給機の過給モード切換途上におけるトルクショックを軽減して、運転者に違和感を与えることなく良好なドライバービリティを得ることのできる過給機付エンジンの吸気制御装置の例が記載されている。なお、車両の加速時にエアコンをカットする手法が特許文献4に記載されている。
特開平11−50867号公報 特開平7−217476号公報 特開平7−145734号公報 特開2001−199233号公報
上記のような過給システムでは、シングルターボモードからツインターボモードへのターボモード切り替え時にエアコンが作動状態にある場合、ターボモード切り替え時にエアコンが停止状態にある場合と比較して、トルクの減衰量(トルク段差)が大きくなり、又はトルクの減衰速度が速くなる。これは、エアコンを機能させるためのコンプレッサがエンジンの動力の一部を用いて作動され、これに伴ってエンジンの動力の負荷が増えるためである。これにより、ターボモード切り替え時にエアコンが作動状態にある場合は、急峻な減速感(急減速感)又はターボモード切替時のもたつき感が助長され、車両の挙動が悪化してしまうといった課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ターボモード切り替え時に、エアコンの作動に伴って発生するトルク段差などを抑制することを目的とする。
本発明の1つの観点では、内燃機関の過給機制御装置は、吸気通路及び排気通路に並列に配置された、第1の過給機及び第2の過給機と、エアコンと、前記エアコンの出力を制御するエアコン出力制御手段と、を備え、前記エアコン出力制御手段は、前記第1の過給機のみを動作させる1個ターボモードから、前記第1及び第2の過給機を動作させる2個ターボモードへの切り替え時に、前記エアコンが作動中の場合に、前記エアコンの出力を制限する。
上記の内燃機関の過給機制御装置は、内燃機関の吸気通路及び排気通路に並列に2つの第1の過給機及び第2の過給機と、内燃機関の動力の一部を用いて作動するエアコン(冷暖房装置)と、エアコンの出力を制御するエアコン出力制御手段と、を備える。そして、エアコン出力制御手段は、第1の過給機のみを動作させる1個ターボモードから、第1及び第2の過給機を動作させる2個ターボモードへの切り替え時に、エアコンが作動中の場合に、エアコンの出力を制限する。ここで、エアコンの出力を制限することには、冷房時におけるエアコンの出力量(例えば、冷却速度)を所定の出力量に下げること、また、エアコンの出力(作動)を停止すること、などが含まれる。好適な例では、前記エアコン出力制御手段は、前記ターボモード切替条件の成立時に、前記エアコンが作動中の場合に、前記エアコンの出力を停止する。
これにより、エアコンの作動による、内燃機関の動力(トルク)の負荷を軽減することができる。そのため、ターボモード切替時に、トルクの減衰量(トルク段差)が大きくなること、又はトルクの減衰速度が速くなることを抑制できる。その結果、ターボモード切替時に、急峻な減速感(急減速感)が助長され、又はターボモード切替時のもたつき感が助長されることを抑制でき、車両の挙動が悪化してしまうことを抑制できる。
上記の内燃機関の過給機制御装置の好適な例では、前記1個ターボモードから前記2個ターボモードへの切り替えは、前記エアコン出力制御手段によって前記エアコンの出力が制限又は停止された後に行われる。
上記の内燃機関の過給機制御装置の一態様では、前記エアコン出力制御手段は、前記1個ターボモードから前記2個ターボモードへの切り替えが終了した後に、前記2個ターボモードへの切り替え時における前記エアコンの出力状態となるように前記エアコンの出力を制御する。ここで、エアコンの出力を制御することには、冷房時におけるエアコンの出力量(例えば、冷却速度)を前記切り替え時におけるエアコンの出力量に戻す制御が含まれる。これにより、ターボモード切替後に、搭乗者にエアコンを再作動させて温度調整等の操作をさせるといった手間を強いることを回避することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[全体構成]
まず、本実施形態に係る内燃機関の過給機制御装置が適用されたシステムの全体構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る内燃機関の過給機制御装置が適用された車両の構成を示す概略図である。図1では、実線矢印がガスの流れを示し、破線矢印が信号の入出力を示している。なお、図1においては、1個ターボモードに設定した場合のガスの流れを示している。
車両は、主に、エアクリーナ2と、吸気通路3と、ターボ過給機4、5と、吸気切替弁6と、リード弁7と、内燃機関8と、過給圧センサ9と、排気通路10と、EGR通路11と、EGR弁14と、排気切替弁15と、排気バイパス弁16と、エアコン17と、ECU(Engine Control Unit)50と、を備える。
エアクリーナ2は、外部から取得された空気(吸気)を浄化して、吸気通路3に供給する。吸気通路3は途中で吸気通路3a、3bに分岐されており、吸気通路3aにはターボ過給機4のコンプレッサ4aが配設されており、吸気通路3bにはターボ過給機5のコンプレッサ5aが配設されている。コンプレッサ4a、5aは、それぞれ、吸気通路3a、3bを通過する吸気を圧縮する。
吸気通路3b中には、吸気切替弁6、及びリード弁7が設けられている。吸気切替弁6は、ECU50から供給される制御信号S6によって開閉が制御され、吸気通路3bを通過する吸気の流量を調整可能に構成されている。例えば、吸気切替弁6を開閉させることにより、吸気通路3bにおける吸気の流通/遮断を切り替えることができる。リード弁7は、通路中の圧力が所定以上となった際に開弁するように構成されている。更に、コンプレッサ4a、4bの下流側の吸気通路3には、過給圧センサ9が設けられている。過給圧センサ9は、過給された吸気の圧力(以下、「実過給圧」とも呼ぶ。)を検出し、この実過給圧に対応する検出信号S9をECU50に供給する。
内燃機関8は、左右のバンク(気筒群)8L、8Rにそれぞれ4つずつの気筒(シリンダ)8La、8Raが設けられたV型8気筒のエンジンとして構成されている。内燃機関8は、吸気通路3より供給される吸気と燃料との混合気を燃焼することによって、動力を発生する装置である。内燃機関8は、例えばガソリンエンジンやデーゼルエンジンなどによって構成される。そして、内燃機関8内における燃焼により発生した排気ガスは、排気通路10に排出される。
排気通路10中には、EGR通路11が接続されている。EGR通路11は、一端が排気通路10に接続されており、他端が吸気通路3に接続されている。EGR通路11は、排気ガス(EGRガス)を吸気系に還流するための通路である。具体的には、EGR通路11には、EGRクーラ12と、EGR弁14と、バイパス通路11aと、バイパス弁13とが設けられている。EGRクーラ12はEGRガスを冷却する装置であり、EGR弁14はEGR通路11を通過するEGRガスの流量を調節する弁、言い換えると吸気系に還流させるEGRガスの量を調節する弁である。EGR弁14は、ECU50から供給される制御信号S14によって開度が制御される。また、バイパス通路11aは、EGRクーラ12をバイパスする通路であり、通路上にはバイパス弁13が設けられている。このバイパス弁13によって、バイパス通路11aを通過するEGRガスの流量が調節される。
排気通路10は途中で排気通路10a、10bに分岐されている。排気通路10aにはターボ過給機4のタービン4bが配設されており、排気通路10bにはターボ過給機5のタービン5bが配設されている。タービン4b、5bは、それぞれ、排気通路10a、10bを通過する排気ガスによって回転される。このようなタービン4b、5bの回転トルクが、ターボ過給機4内のコンプレッサ4a及びターボ過給機5内のコンプレッサ5aに伝達されて回転することによって、吸気が圧縮される(即ち過給される)。なお、ターボ過給機4は、低中速域で過給能力の大きい小容量の低速型の過給機として構成され、ターボ過給機5は、中高速域で過給能力の大きい大容量の高速型の過給機として構成されている。
排気通路10bには、排気切替弁15が設けられていると共に、排気バイパス通路10baが接続されている。排気切替弁15は、ECU50から供給される制御信号S15によって開閉が制御され、排気通路10bを通過する排気ガスの流量を調整可能に構成されている。排気切替弁15を開閉させることにより、排気通路10bにおける排気ガスの流通/遮断を切り替えることができる。また、排気バイパス通路10baは、排気切替弁15が設けられた排気通路10bをバイパスする通路として構成されている。具体的には、排気バイパス通路10baは、排気切替弁15が設けられた排気通路10bよりも、通路の径が小さく構成されている。また、排気バイパス通路10ba中には排気バイパス弁16が設けられており、この排気バイパス弁16によって、排気バイパス通路10baを通過する排気ガスの流量が調節される。
吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16が全て閉である場合には、ターボ過給機4にのみ吸気及び排気ガスが供給され、ターボ過給機5には吸気及び排気ガスが供給されない。そのため、ターボ過給機4のみが作動し、ターボ過給機5は作動しない。一方、吸気切替弁6が開であり、排気切替弁15及び排気バイパス弁16のいずれかが開である場合には、ターボ過給機4、5の両方に吸気及び排気ガスが供給される。そのため、ターボ過給機4、5の両方が作動する。
エアコン17は、内燃機関8の動力の一部を用いて、図示しないコンプレッサを作動させることにより作動する冷暖房装置である。エアコン17の作動、作動後の温度設定等又は停止は、搭乗者が車室内に設けられたエアコン操作スイッチを操作することにより行われる。エアコン17の作動状態、作動後の温度設定等の状態、又は停止状態は、エアコン17からの出力信号S17としてECU50へ出力される。これにより、ECU50は、エアコン17の作動又は停止等の出力状態を常時把握することができる。また、本発明では、エアコン17は、後述するECU50のエアコン出力制御手段から供給される制御信号S18に基づき、自動的に作動又は停止等の出力状態が制御される。
ECU50は、図示しないCPU、ROM、RAM、及びA/D変換器などを含んで構成される。ECU50は、車両内の各種センサから供給される出力等に基づいて、車両内の制御を行う。具体的には、ECU50は、過給圧センサ9から実過給圧を取得し、この実過給圧などに基づいて、吸気切替弁6、EGR弁14、及び排気切替弁15、並びに排気バイパス弁16などに対する制御を行う。
上記の構成において、ターボ過給機4は本発明における第1の過給機として機能し、ターボ過給機5は本発明における第2の過給機として機能する。ECU50は本発明におけるエアコン出力制御手段として機能する。
本実施形態では、ECU50は、主に、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16を制御することによって、ターボ過給機4のみを作動させるモード(「1個ターボモード」と呼ぶ。)と、ターボ過給機4、5の両方を作動させるモード(「2個ターボモード」と呼ぶ。)とを切り替える制御を行う。詳しくは、ECU50は、運転状態等、例えばエンジン回転数及び要求トルクに基づいて、1個ターボモードから2個ターボモードへの切り替え、及び2個ターボモードから1個ターボモードへの切り替えを実行する。
ここで、1個ターボモードと2個ターボモードとを切り替える際に実行される基本的な制御について、簡単に説明する。前述したように、ターボモードの切り替えは、ECU50が、エンジン回転数及び要求トルクに基づいて、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16を制御することによって行う。具体的には、1個ターボモードから2個ターボモードへ切り替える場合には、ECU50は、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16を閉から開に制御する。この場合、ECU50は、基本的には、排気バイパス弁16、排気切替弁15、吸気切替弁6の順に弁を開にすることによって、切り替えを実行する。より詳しくは、まず排気バイパス弁16を少しずつ開いていき、この状態において所定の条件が満たされたときに排気切替弁15を開いていき、その後に吸気切替弁6を開く。この場合、最初に排気バイパス弁16を少し開くのは、比較的小流量の排気ガス(排気バイパス通路10baの径が小さいため)をターボ過給機5に供給することで、ターボ過給機5を徐々に作動(即ち、助走)させるためである。言い換えると、最初に排気切替弁15を開くことによって、比較的大流量の排気ガスがターボ過給機5に一気に流れて、トルクショックなどが生じてしまうことを防止するためである。一方、2個ターボモードから1個ターボモードへ切り替える場合には、ECU50は、上記と同様にして、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16を開から閉に制御する。
[ターボモード切り替え時におけるエアコンの出力制御]
次に、図2を参照して、本発明の実施形態に係るターボモード切り替え時におけるエアコンの出力制御の概要について説明する。
図2は、ターボモード切り替え時における要求トルク(燃料噴射量)の挙動を示すグラフである。図2のグラフにおいて、横軸はエンジン回転数を示し、縦軸は要求トルクを示す。図2において、実線71は、ターボモード切り替え時にエアコン17が停止状態にある場合のエンジン回転数と要求トルクとの関係を示し、破線72は、ターボモード切り替え時にエアコン17が作動状態にある場合のエンジン回転数と要求トルクとの関係を示す。
ここで、1個ターボモードから2個ターボモードへのターボモード切り替え時のエンジン回転数をNとしたとき、実線71及び破線72において、エンジン回転数がNより低い場合には1個ターボモードで動作する一方、エンジン回転数がNより高い場合には2個ターボモードで動作する。1個ターボモード及び2個ターボモードで動作しているときは、エンジン回転数と要求トルクの関係は比例関係にあり、いわゆるトルク段差は生じない。 しかしながら、実線71及び破線72において、エンジン回転数がNのとき、つまり1個ターボモードから2個ターボモードへのターボモード切り替え時には、ターボ過給機5の助走を行うが、ターボ過給機5の回転は直ぐには上昇しないため、一時的にトルクが低下して、トルク段差が生じる。
特に、1個ターボモードから2個ターボモードへのターボモード切り替え時において、エアコン17が作動状態にある場合には、破線72と実線71を対比して分かるように、エアコン17が停止状態にある場合と比べてトルクの減衰量(トルク段差)が大きくなり、又はトルクの減衰速度が速くなる。これは、エアコン17を作動させるための図示しないコンプレッサが内燃機関8の動力(トルク)の一部を用いて作動され、これに伴って内燃機関8の動力の負荷が増えるためである。これによって、ターボモード切り替え時にエアコン17が作動状態にある場合には、エアコン17が停止状態にある場合と比較して、破線72の二点鎖線領域A1において急峻な減速感(急減速感)が助長され、また、トルクの落ち込み量が最も大きい、破線72の一点鎖線領域A2ではターボモード切り替えの際のもたつき感が助長されて、その結果、車両の挙動が悪化してしまうといった課題がある。
そこで、本発明の実施形態では、1個ターボモードから2個ターボモードへの切り替え時にエアコン17が作動状態にある場合には、ECU50のエアコン出力制御手段から供給される制御信号S18に基づき、エアコン17の出力を制限又は抑制する、言い換えれば、エアコン17を機能させることにより内燃機関8の動力(トルク)の負荷を弱める。これにより、ターボモード切り替え時に、トルクの減衰量(トルク段差)が大きくなること又はトルクの減衰速度が速くなることを夫々抑制して、車両の挙動が悪化することを抑制する。
以下、本発明の実施形態に係るターボモード切り替え時におけるエアコン17の出力制御について図3を参照して説明する。図3は、本発明に係るターボモード切り替え時におけるエアコンの出力制御のフローチャートである。この処理は、基本的にECU50が各要素との間で検出信号及び制御信号を入出力することにより行われる。
まず、ECU50は、エンジン回転数及び要求トルクに基づいて、1個ターボモードから2個ターボモードへのターボモード切り替え条件が成立したか否かを判定する(ステップS101)。具体的には、ECU50は、所定のエンジン回転数及び所定の要求トルクになった場合には、1個ターボモードから2個ターボモードへのターボモード切り替え条件が成立したものと判定する(ステップS101:Yes)。ターボモード切り替え条件が成立した場合には(ステップS101:Yes)、ECU50は、エアコン17が作動しているか否かを判定する(ステップS102)。この判定は、ECU50がエアコン17から出力されるエアコン17の作動又は停止等の状態に対応する出力信号S17に基づいて行う。
エアコン17が作動状態にある場合(ステップS102:Yes)、ECU50は、エアコン17の出力を制限する(ステップS103)。具体的には、ECU50は、制御信号S18をエアコン17に出力して、エアコン17の出力を制限又は抑制する。ここで、エアコン17の出力を制限又は抑制することには、冷房時における出力量(例えば冷房速度)を所定の出力量に下げること、また、エアコン17の出力(作動)を停止することが含まれる。一方、エアコン17が停止状態にある場合には(ステップS102:No)、ECU50は、エアコン17の出力の制限又は抑制は行わない。
次に、ECU50は、エアコン17の出力を制限又は抑制した場合(ステップS103)、又はエアコン17が停止状態にある場合(ステップS102:No)には、1個ターボモードから2個ターボモードへのターボモード切り替え制御を開始する(ステップS104)。具体的には、ECU50は、排気バイパス弁16、排気切替弁15、吸気切替弁6などを制御して2個ターボモードへの移行を開始する。
次に、ECU50は、1個ターボモードから2個ターボモードへのターボモード切り替え制御が終了したか否かを判定する(ステップS105)。この処理では、ECU50は、例えば、吸気切替弁6、排気切替弁15、及び排気バイパス弁16が閉から開に制御されたことを示す検出信号又は制御信号をトリガーとして、1個ターボモードから2個ターボモードへのターボモード切り替え制御が終了したものと判定する(ステップS105:Yes)。ターボモード切り替え制御が終了した場合には(ステップS105:Yes)、ECU50は、ステップS103においてエアコン17の出力が制限又は抑制されたか否かを判定する(ステップS106)。
ステップS103においてエアコン17の出力が制限又は抑制された場合には(ステップS106:Yes)、ECU50は、制御信号S18をエアコン17に出力して、1個ターボモードから2個ターボモードへのターボモード切り替え時におけるエアコン17の出力状態となるようにエアコン17の出力を制御する(ステップS107)。ここでは、ECU50は、例えばターボモード切り替え時におけるエアコン17の出力状態となるようにエアコン17の出力を制御する。ここで、エアコン17の出力を制御することには、冷房時におけるエアコン17の出力量(例えば、冷却速度)をターボモード切り替え時におけるエアコン17の出力量に戻す制御が含まれる。これにより、ターボモード切り替え後に、搭乗者にエアコン17を再作動させて温度調整等の操作をさせるといった手間を強いることを回避することができる。一方、ステップS103においてエアコン17の出力が制限又は抑制されていない場合には、エアコン17の出力の制御は行わない。
以上のように、本実施形態では、1個ターボモードから2個ターボモードへのターボモード切り替え時に、エアコン17が作動中の場合には、ECU50は、制御信号S18をエアコン17に出力して、エアコン17の出力を制限又は抑制する。これにより、エアコン17の作動による、内燃機関8の動力(トルク)の負荷を軽減することができる。そのため、ターボモード切り替え時に、トルクの減衰量(トルク段差)が大きくなること、又はトルクの減衰速度が速くなることを抑制できる。その結果、ターボモード切替時に急峻な減速感(急減速感)が助長され、又はターボモード切り替え時のもたつき感が助長されることを抑制でき、車両の挙動が悪化してしまうことを抑制できる。
本実施形態に係る内燃機関の過給機制御装置が適用された車両の概略構成を示す図である。 本実施形態に係るターボモード切替時における要求トルクの挙動を示すグラフである。 本実施形態によるターボ切替時におけるエアコンの出力制御のフローチャートである。
符号の説明
4、5 ターボ過給機
6 吸気切替弁
8 内燃機関
15 排気切替弁
16 排気バイパス弁
17 エアコン
50 ECU

Claims (4)

  1. 吸気通路及び排気通路に並列に配置された、第1の過給機及び第2の過給機と、
    エアコンと、
    前記エアコンの出力を制御するエアコン出力制御手段と、を備え、
    前記エアコン出力制御手段は、前記第1の過給機のみを動作させる1個ターボモードから、前記第1及び第2の過給機を動作させる2個ターボモードへの切り替え時に、前記エアコンが作動中の場合に、前記エアコンの出力を制限することを特徴とする内燃機関の過給機制御装置。
  2. 前記エアコン出力制御手段は、前記1個ターボモードから前記2個ターボモードへの切り替え時に、前記エアコンが作動中の場合に、前記エアコンの出力を停止することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の過給機制御装置。
  3. 前記1個ターボモードから前記2個ターボモードへの切り替えは、前記エアコン出力制御手段によって前記エアコンの出力が制限又は停止された後に行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の過給機制御装置。
  4. 前記エアコン出力制御手段は、前記1個ターボモードから前記2個ターボモードへの切り替えが終了した後に、前記2個ターボモードへの切り替え時における前記エアコンの出力状態となるように前記エアコンの出力を制御することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の過給機制御装置。
JP2007175889A 2007-07-04 2007-07-04 内燃機関の過給機制御装置 Expired - Fee Related JP4798082B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007175889A JP4798082B2 (ja) 2007-07-04 2007-07-04 内燃機関の過給機制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007175889A JP4798082B2 (ja) 2007-07-04 2007-07-04 内燃機関の過給機制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009013859A true JP2009013859A (ja) 2009-01-22
JP4798082B2 JP4798082B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=40355058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007175889A Expired - Fee Related JP4798082B2 (ja) 2007-07-04 2007-07-04 内燃機関の過給機制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4798082B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03260325A (ja) * 1990-03-09 1991-11-20 Toyota Motor Corp 過給機付エンジンの制御方法
JP2005180254A (ja) * 2003-12-17 2005-07-07 Mazda Motor Corp 電動過給機を備えたパワートレインの制御装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03260325A (ja) * 1990-03-09 1991-11-20 Toyota Motor Corp 過給機付エンジンの制御方法
JP2005180254A (ja) * 2003-12-17 2005-07-07 Mazda Motor Corp 電動過給機を備えたパワートレインの制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4798082B2 (ja) 2011-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5024459B2 (ja) 過給機付き内燃機関の排気浄化装置
JP5018975B2 (ja) 内燃機関の過給機制御装置
JP5503673B2 (ja) ウェイストゲート制御システムおよびその方法
JP2011501043A (ja) ターボチャージャ及びインタクーラを備えた内燃機関
WO2009130792A1 (ja) 内燃機関の過給機制御装置
JP6041753B2 (ja) エンジンの排気還流装置
JP2014015846A (ja) 過給機付内燃機関の制御装置、過給機付内燃機関を搭載した車両
JP2008157139A (ja) 過給機付内燃機関
JP2010048225A (ja) 内燃機関の過給システム
JP2010229901A (ja) 過給機付き内燃機関の制御装置
JP2007247540A (ja) Egrシステムの制御方法及びegrシステム
JP5035275B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4188403B2 (ja) 制御装置
JP2008190412A (ja) 内燃機関の過給機制御装置
JP2007285222A (ja) 内燃機関の排気制御装置
JP2008175114A (ja) 内燃機関の過給機制御装置
JP4797946B2 (ja) 内燃機関の過給機制御装置
JP4940927B2 (ja) ターボチャージャの制御装置
JP4743171B2 (ja) 内燃機関の過給機制御装置
JP4798082B2 (ja) 内燃機関の過給機制御装置
JP2009209887A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2011241713A (ja) 内燃機関の制御装置
CN111417772B (zh) 车辆用内燃机的控制方法以及控制装置
JP7173301B2 (ja) 内燃機関の制御方法および制御装置
JP2010209870A (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110718

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4798082

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees