JP2007247540A - Egrシステムの制御方法及びegrシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】過給機の応答遅れが生じるような車両の急加速時の瞬間的なNOxの大量発生を抑制して、NOxの全体的な排出量を低減できるEGRシステムの制御方法及びEGRシステムを提供する。
【解決手段】過給機付き内燃機関10の排気ガスの一部を該内燃機関10の吸気通路13、14に再循環させると共に、EGR弁17の弁開度αによって再循環させる排気ガスの量を調整するEGRシステム1において、検出された内燃機関10の運転状態Ne,QからEGR率ηeを算出し、該算出されたEGR率ηeとなるような目標吸入空気量m0を算出し、前記内燃機関10が所定の加速運転状態以上の加速運転状態にあると判定された場合に、前記EGR弁17を所定の弁開度aに開弁する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ディーゼルエンジン等の過給機付き内燃機関のEGRシステムの制御方法及びEGRシステムに関するものである。
ディーゼルエンジン等の内燃機関では、NOxを低減するために、排気ガスの一部を吸気系に再循環して、シリンダ内の燃焼温度を下げてNOx発生を抑制するEGRが行われている。このEGRを行う内燃機関では、例えば、図1に示すようなEGRシステム1を有しており、このEGRシステム1は、エンジン(内燃機関)10の排気マニホールド11又は排気管12から分岐し、吸気マニホールド13又は吸気管14に接続するEGR管15と、このEGR管15に設けられたEGRクーラー16とEGR弁17と、このEGR弁17の弁開度(開口面積)を制御するEGR制御装置20とから構成されている。
このEGRクーラー16はEGRガスを冷却し、EGR弁17はEGRガス量を調整して、EGR率を調整する。EGR制御装置20は、エンジン回転数Neやエンジン燃料噴射量(又は、負荷)Qや吸入空気量m等のエンジン10の運転状態を入力にして、予め設定されたマップデータを参照する等してEGR率を算出し、EGR弁17の弁開度を制御する。通常、このEGR制御装置20は、エンジン全体を制御するエンジンコントロールユニット(ECU)と呼ばれる制御装置に組み込まれて構成される。更に、吸入空気量mを検出するために、マスエアフローセンサ(MAFセンサ)18が吸気管14に配置される。また、過給機19が備わっている場合には、コンプレッサ19aが吸気管14に、タービン19bが排気管12にそれぞれ配置される。
このEGR制御には、エンジン回転速度と燃料噴射量(又は負荷)をパラメータとしてマップ化されたデータに基づいて一義的に決まるEGR弁の弁開度でEGR制御する第1の方法と、エンジン回転速度と燃料噴射量によってマップ化されたデータに基づいて一義的に決まる吸入空気量になるようにEGR弁を制御する第2の方法とがある。
この第1のEGR制御方法では、例えば、図3に示すような制御フローに従って、次のように制御される。エンジンの回転速度Neとエンジン燃料噴射量(又は負荷)Qを検出し、予め定めたマップM1を参照して規定の目標EGR率ηeを算出すると共に、この目標EGR率ηeになるようなEGR弁17の弁開度α(=b)を予め定めたマップM2を参照して算出する。この弁開度α(=b)にEGR弁17を開き、所定の時間(吸入空気量のチェックのインターバルに関係する時間)の間待った後、最初に戻る。このEGR弁17の弁開度αをマップM2で求めた弁開度α(=b)にすることにより、規定の目標のEGR率を得る。
また、この第2のEGR制御方法は、マスエアフロー(MAF)制御と呼ばれている制御方法であり、例えば、図4に示すような制御フローに従って、次のように制御される。エンジンの回転速度Neとエンジン燃料噴射量(又は負荷)Qを検出し、予め定めたマップM1を参照して規定の目標EGR率ηeを算出すると共に、この目標EGR率ηeになるようなEGR弁17の弁開度α(=b)を予め定めたマップM2を参照して算出する。更に、この目標EGR率ηeとなる目標吸入空気量m0を予め定めたマップM3を参照して算出する。この目標吸入空気量m0は、EGR無しの吸入空気量m1からEGRガス量meを引き算したものである(m0=m1−me)。
そして、EGR弁17を最初はこの弁開度α(=b)に開き、所定の時間(吸入空気量のチェックのインターバルに関係する時間)の間待つ。それ以後は、吸入空気量mを検出し、この検出された吸入空気量mが設定された吸入空気量m0になるように、EGR弁17の弁開度αを増減し、これにより、規定の目標EGR率ηeを得る。そして、検出された吸入空気量mが設定された吸入空気量m0になったら、エンジンの回転速度Neとエンジン燃料噴射量(負荷)Qの検出に戻る。
しかしながら、ターボチャージャを備えた過給機付きエンジンの場合では、エンジンが急加速するとターボの応答遅れが発生する。そのため、急加速時においては、シリンダ内に噴射される燃料噴射量は瞬時に増加するが、吸入空気量の増加が遅れるため、瞬間的(短時間)であるが、エンジン回転速度と負荷に基づいてエンジンへ過給されて送り込まれる吸入空気量が定常運転時に比べて大幅に少なくなる現象が生じる。
そして、第1のEGR制御方法の場合には、過給遅れによる吸入空気量が不足した状態でもEGR弁の弁開度を一定の値α(=b)としてしまうため、EGRガス量が過大となり、空気過剰率が大幅に低下し、加速時の出力不足やスモーク排出量の増大が発生する。また、加速時の出力不足を補うために、運転者(ドライバー)が更にアクセルを踏み込むので、EGRを行っているにもかかわらず、NOxが増加する。
また、第2のEGR制御方法の場合には、過給遅れにより吸入空気量がマップで規定された目標吸入空気量に到達しないと、EGR弁が開かない状態、即ち、EGRを行わない状態となり、加速時において、NOxが瞬間的ではあるが大幅に増大する。特に、急加速の頻度が多い市街地走行では、この瞬間的なNOxの排出量が大きな割合を示す。そのため、この瞬間的なNOxの排出量を抑制することが排気ガス規制に対応する重要な課題となる。
この加速時対策の一つとして、内燃機関における加速運転状態に移行した時のスモークの発生を抑えると共に、良好なドラビリティを維持することを目的に、内燃機関の運転状態が加速運転状態に移行したことに伴い、EGR弁を閉弁するように制御している状態において、EGR弁を開弁したときに内燃機関の気筒に吸入される開弁時吸入空気量を推定し、推定された開弁時吸入空気量が、内燃機関の運転状態から要求される要求吸入空気量よりも大きいと判定された場合にEGR弁を開弁する内燃機関の制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この内燃機関の制御装置では、加速状態におけるEGR制御では、エンジン回転速度とアクセル開度変化率との組み合わせによる判断方法を行わずに、吸入空気量を判断基準としており、EGR弁を開弁した時に吸入される開弁時吸入空気量が、要求吸入空気量よりも大きくなるまで、即ち、EGR弁を開弁した時に十分な吸入空気量を得ることができて、スモークの大量発生がなくなるまで、EGR弁を閉じている制御を行う。更に、EGR弁を開くときには、運転状態から要求されている弁開度よりも小さな弁開度から開き、吸入空気量の変化率に従って、この要求弁開度まで開く制御が行われる。
この内燃機関の制御装置の場合には、加速時のドライバビリティー向上とスモーク発生の抑制という効果を高めることができるが、NOxを低減する効果は少ない。つまり、加速モードの多い北米の規制に対応させるためのエンジンでは、所定の加速度以上の急加速の場合には、ターボを含む吸気系の応答遅れにより、開弁時吸入空気量が、要求吸入空気量よりも小さい領域が発生するが、この領域では、EGRを行わないので、瞬間的ではあるが、NOxの大量発生が生じることになる。
例えば、北米のガス規制で市街地走行を模擬したFTP75モードに関連した車両試験の結果によると、一定以上の急加速時に過給機の応答遅れにより、この瞬間的な間では、エンジンの吸入空気量が、エンジン回転速度と燃料噴射量(負荷)より設定されたEGRを行う場合の吸入空気量にまで達しないため、この内燃機関の制御装置では、EGR弁の弁開度は0(ゼロ)に制御され、EGRが行われないので、この瞬間的な間ではNOxが増加する。
この急加速時にEGRを行わないことによって発生する瞬間的なNOx排出量が、全試験モード中に発生するNOx排出量の総量に対して占める割合が極めて高いことが、車両試験によって分かっている。例えば、北米の市街地走行モードでは、この瞬間的なNOxの排出量が全体のNOx排出量の大半を占め、この急加速時のNOx排出量だけで、北米FTPモードでのBin5,Bin8規制値を超えてしまう。むしろ、エンジン回転速度と負荷だけでEGR弁の弁開度を一義的に決める従来技術の第1のEGR制御方法の方が、加速時にEGRを行うため、スモークは大幅に増えるが、NOxは低減する。
更に、この内燃機関の制御装置の場合には、急加速時の瞬時のNOx発生対応として吸入空気量の変化率を用いてEGR制御する場合に、測定系の精度や応答性、コンピュータの演算速度による制約を直接に受けるため、全回転速度と全負荷の領域で対応させることが難しいという問題もある。
特開平2005−83362号公報
本発明の目的は、スモークの発生よりもNOxの発生を重視して、過給機の応答遅れが生じるような車両の急加速時に、強制的にEGRを行うことにより、急加速時の瞬間的なNOxの大量発生を抑制して、NOxの全体的な排出量を低減できるEGRシステムの制御方法及びEGRシステムを提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明のEGRシステムの制御方法は、過給機付き内燃機関の排気ガスの一部を該内燃機関の吸気通路に再循環させると共に、EGR弁の弁開度によって再循環させる排気ガスの量を調整するEGRシステムにおいて、検出された内燃機関の運転状態からEGR率を算出し、該算出されたEGR率となるような目標吸入空気量を算出し、前記内燃機関が所定の加速運転状態以上の加速運転状態にあると判定された場合に、前記EGR弁を所定の弁開度に開弁することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するための本発明のEGRシステムは、過給機付き内燃機関の排気ガスの一部を該内燃機関の吸気通路に再循環させるEGR通路と、該再循環させる排気ガスの量を調整するためのEGR弁と、EGR制御装置とを備え、該EGR制御装置が、内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記運転状態検出手段により検出された内燃機関の運転状態からEGR率を算出し、該算出されたEGR率となるような目標吸入空気量を算出する目標吸入空気量算出手段と、該EGR弁の弁開度を制御する弁開度制御手段とを有するEGRシステムにおいて、前記EGR制御装置が、前記内燃機関が所定の加速運転状態以上の加速運転状態にある場合に、前記弁開度制御手段により前記EGR弁を所定の弁開度に開弁する制御を行うように構成される。
この内燃機関の運転状態としては、エンジン回転数とエンジンの燃料噴射量が用いられるが、エンジンの燃料噴射量の代りに、エンジン負荷やアクセル開度等を用いることもできる。これらを検出する運転状態検出手段としては、エンジンの回転数センサ、アクセル開度センサ等があり、場合によっては、エンジン負荷はアクセル開度から算出され、燃料噴射量はアクセル開度やエンジン負荷から算出されるので、これらを算出するEGR制御装置の演算部の一部も運転状態検出手段に含まれる。また、吸入空気量は通常はマスエアフローセンサで検出するので、このマスエアフローセンサも運転状態検出手段に含まれるが、エンジン回転数とエンジン負荷から算出する場合には、この算出するEGR制御装置の演算部の一部が運転状態検出手段に含まれることになる。
この本発明の構成により、一定の急加速を行う場合にEGR弁を強制的に少し開き、EGRを行うことができるので、従来技術で発生していた急加速時の瞬間的なNOxの大量発生が抑制され、全体としてのNOx排出量が低減する。
上記のEGRシステムにおいて、前記EGR制御装置が、前記内燃機関が所定の加速運転状態以上の加速運転状態にあるか否かを、エンジン回転速度をNe(rpm)、エンジン馬力点回転速度(エンジンの最高出力点の回転速度)をNmax(rpm)とした時に、エンジン回転速度の時間変化dNe/dt(rpm/s)が0.4×Nmax(rpm/s)より大きいか否かで判断するように構成すると、馬力点回転速度をNmaxに対する急加速する点の比率は、大型エンジンでも、中・小型エンジンでも略同じであるので、この0.4(1/s)は一般化された数値となり、他のエンジンへの適用も可能となるので、比較的単純な判断で、加速状態の判断を行うことができる。
特に、エンジン回転速度の変化率を用いることで、測定系の精度、応答性は一挙に高まる。また、道路の勾配の変化により、エンジン回転速度の変化率は小さくても、エンジン燃料噴射量(負荷)が増加するような場合、急発進や追い越しによる急加速に比べ、吸気系の応答遅れは少ないので、通常のEGR制御が可能であるが、このような場合は、この加速状態の判断では急加速とならず、適切なEGR制御が行われることになる。
また、上記のEGRシステムにおいて、前記EGR制御装置が、前記所定の弁開度を全開の2%以下0.5%以上とすることが好ましい。この所定の弁開度は、エンジンの特性によって最適値が異なるため、それぞれのエンジンに対する試験によって決定すべきではあるが、実験結果によれば、この所定の弁開度を全開の2%よりも大きくすると、NOx発生を抑制する効果は大きいが、EGRが掛かり過ぎ、出力低下やスモークの発生量が多くなる。また、0.5%よりも小さくすると、EGR弁を所定の弁解度まで開弁した効果が少なく、NOx発生の抑制効果が小さい。
なお、DPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)装置の装着が、排気ガス規制対応には必須となってきており、このDPF装置付きのエンジンでは,加速時のEGR率を数%以内に抑えることで、排気管より大気中に排出されるPM(パテキュレートマター:粒子状物質)を問題無い範囲に抑えることができることが実験などで分かってきている。また、この加速時のEGRの頻度を抑えることで、DPF装置の再生インターバルが短縮されることを最小限に抑えることも可能であることも分かってきている。
本発明のEGRシステムの制御方法及びEGRシステムによれば、過給機の応答遅れが生じるような車両の急加速時に、強制的にEGRを行うことにより、急加速時の瞬間的なNOxの大量発生を抑制して、NOxの全体的な排出量を低減できる。
以下、本発明に係る実施の形態のEGRシステムの制御方法及びEGRシステムについて、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、このEGRシステム1は、ディーゼルエンジン等の過給機付き内燃機関のEGRシステムとして、過給機付きエンジン(内燃機関)10の排気通路である排気マニホールド11又は排気管12から分岐し、吸気通路である吸気マニホールド13又は吸気管14に接続するEGR管(EGR通路)15と、このEGR管15に設けられたEGRクーラー16とEGR弁17とから構成される。このEGR管15を通して、エンジン10の排気ガスの一部を吸気マニホールド13又は吸気管14に再循環させる。
このEGRクーラー16はEGRガスを冷却し、EGR弁17は再循環させるEGRガス量を調整して、EGR率を調整する。また、吸入空気量mを検出するために、マスエアフローセンサ(MAFセンサ)18が吸気管14に配置される。更に、ターボ過給機(ターボチャージャ)19のコンプレッサ19aが吸気管14に、タービン19bが排気管12にそれぞれ配置される。
更に、EGR制御装置20が、エンジン全体を制御するエンジンコントロールユニット(ECU)と呼ばれる制御装置に組み込まれて構成される。このEGR制御装置20は、内燃機関の運転状態を示すエンジン回転数Ne、エンジン燃料噴射量Q及び吸入空気量mを検出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段により検出されたエンジン回転数Ne、エンジン燃料噴射量QからEGR率ηeを算出し、この算出されたEGR率ηeとなるような目標吸入空気量m0を算出する目標吸入空気量算出手段と、EGR弁の弁開度を制御する弁開度制御手段とを有して構成される。
この運転状態検出手段には、エンジンの回転数センサ(図示しない)、アクセル開度センサ(図示しない)等が含まれ、場合によっては、エンジン燃料噴射量Qはアクセル開度やエンジン負荷から算出されるので、これらを算出するEGR制御装置20の演算部の一部も運転状態検出手段に含まれる。また、吸入空気量mは通常はマスエアフローセンサ18で検出するので、このマスエアフローセンサ18も運転状態検出手段に含まれるが、エンジン回転数Neとエンジン負荷から吸入空気量mを算出する場合には、この算出するEGR制御装置20の演算部の一部が運転状態検出手段に含まれることになる。なお、このエンジン10の運転状態として、エンジン回転数Neとエンジンの燃料噴射量Qが用いられるが、エンジンの燃料噴射量Qの代りに、エンジン負荷やアクセル開度等を用いることもできる。
目標吸入空気量算出手段は、EGR制御装置20の演算部の一部で構成され、エンジン回転数とエンジン燃料噴射量をベース(パラメータ)にして目標のEGR率を算出するためのマップデータM1を参照して、検出されたエンジン回転数Neとエンジン燃料噴射量Qとから、目標のEGR率ηeを算出すると共に、エンジン回転数とエンジン燃料噴射量をベース(パラメータ)にして目標のEGR率を算出するためのマップデータM1を参照して、検出されたエンジン回転数Neとエンジン燃料噴射量Qとから、目標吸入空気量m0を算出する。
弁開度制御手段は、EGR弁17を操作するアクチュエータ(図示しない)と、このアクチュエータに弁開度を指示するEGR制御装置20の一部とから構成され、EGR制御装置20で算出された弁開度αになるようにアクチュエータに指示を出し、EGR弁17の弁開度を制御する。
次に、EGR制御装置20によるEGRシステム1の制御方法について説明する。この制御方法は、図2に示すような制御フローに従って行われる。
最初に、エンジンキーがオンされて、エンジン10の運転が開始されると、この制御フローが呼び出されてスタートする。スタートすると、ステップS11で、この制御フローで使用されるデータの初期化(イニシャライズ)が行われる。
次のステップS12では、エンジンの運転状態を示すエンジン回転数Neとエンジン燃料噴射量Qとを検出する。次のステップS13で、このエンジン10の加速状態を検出する。この加速状態の検出は、エンジン回転速度をNe(rpm)、エンジン馬力点回転速度をNmax(rpm)とした時に、エンジン回転速度Neの時間変化dNe/dt(rpm/s)が0.4×Nmax(rpm/s)より大きいか否かで判断する。例えば、大型エンジンのように、エンジン馬力点回転速度Nmaxが2000rpmの場合は、0.4×Nmax=800となり、これを閾値として、dNe/dt>800(rpm/s)が急加速状態となる。
このステップS13で、dNe/dt>0.4×Nmaxであると、急加速状態にあるとして、ステップS14でEGR弁17の弁開度αを所定の弁開度aにし、ステップS15で、EGR弁17をこの弁開度α(=a)に開く。この状態を所定の時間(加速状態のチェックのインターバルに関係する時間)の間維持し、その後ステップS12に戻る。また、ステップS13で、dNe/dt≦0.4×Nmaxであると、急加速状態には無いとして、ステップS21に行く。
このステップS13〜S15により、急加速の期間のみ、検出された吸入空気量mによるEGR弁17の弁開度αの調整(ステップS21〜ステップS29)を行わず、この一定のEGR弁17の開口部分を通して、エンジン10の排圧と吸気圧の差のみでEGRを行う。つまり、内燃機関が所定の加速運転状態以上の加速運転状態にあると判定された場合に、この所定の加速運転状態以上の加速運転状態から脱するまでの間、EGR弁17を所定の弁開度α(=a)に開弁する。
この所定の弁開度aは、エンジン10の特性によって最適値が異なるため、それぞれのエンジン10に対する試験によって決定すべきではあるが、実験結果によれば、この所定の弁開度aは、EGR弁17の弁開度の全開の2%以下0.5%以上とすることが好ましい。
ステップS21では、ステップS12で検出されたエンジン回転数Ne、エンジン燃料噴射量QからマップM1を参照してEGR率ηeを算出する。また、次のステップS22で、この算出されたEGR率ηeとなるような弁開度α(=b)を、検出されたエンジン回転数Ne、エンジン燃料噴射量QからマップM2を参照して算出する。また、次のステップS23で、目標吸入空気量m0を、検出されたエンジン回転数Ne、エンジン燃料噴射量QからマップM3を参照して算出する。
次のステップS24でEGR弁17を弁開度αに開く。この状態を所定の時間(ステップS26,S28の吸入空気量mのチェックのインターバルに関係する時間)の間維持する。次のステップS25で、吸入空気量mを検出し、ステップS26とステップS28で吸入空気量mのチェックを行う。
ステップS26のチェックで吸入空気量mが吸入空気量m0よりも大きい場合は、ステップS27で弁開度αを所定の量Δαだけ増加し、ステップS24に戻る。このステップS26のチェックで吸入空気量mが吸入空気量m0以下の場合は、ステップS28のチェックを行う。ステップS28のチェックで吸入空気量mが吸入空気量m0よりも小さい場合は、ステップS29で弁開度αを所定の量Δαだけ減少し、ステップS24に戻る。このステップS28のチェックで吸入空気量mが吸入空気量m0と等しい場合は、ステップS12に戻る。
このステップS24〜ステップS29により、弁開度αを初期値bからスタートして吸入空気量mが吸入空気量m0と等しくなるような弁解度αにすると共に、この弁開度αにEGR弁17を開く。
また、ステップS12〜ステップS29を繰り返すことにより、EGR弁17の弁開度αを制御してEGRを行うが、エンジンキーがオフされる等してエンジン10の運転が停止される場合には、各ステップからステップS30の割り込みに移行して、上級のフローにリターンしてこの制御フローを終了する。
上記のEGRシステムの制御方法及びEGRシステム17によれば、ステップS13〜ステップS15を設けて、急加速時には、dNe/dt≦0.4×Nmaxとなるまでの間、吸入空気量mと吸入空気量m0の関係の如何に関わらず、即ち、吸入空気量m<吸入空気量m0の場合も含めて、緊急避難的にEGR弁17を一定量(弁開度a)だけ開いて、EGRを行うので、EGRガスが還流し、急加速時の瞬間的なNOxの大量発生を回避できる。
なお、dN/dT>0.4×Nmaxの急加速状態から、dN/dT≦0.4×Nmaxの緩加速状態又は定常状態に移行すると、目標吸入空気量m0<吸入空気量mの領域に移るので通常の吸入空気量mの制御(ステップS21〜S29)に入る。
従って、ターボ付きエンジン10で過給機19の応答が大きく遅れてEGRが行われなくなる急加速時に、強制的にEGRを行うことにより、従来技術では瞬間的に発生していた大量のNOxの発生を抑制し、全体してのNOx排出量を低減することができる。
本発明に係る実施の形態のEGRシステムの構成図である。 本発明に係る実施の形態のEGR浄化システムの制御フローを示す図である。 従来技術の第1のEGR制御方法の制御フローの一例を示す図である。 従来技術の第2のEGR制御方法の制御フローの一例を示す図である。
符号の説明
1 EGRシステム
10 ディーゼルエンジン(内燃機関)
11 排気マニホールド(排気通路)
12 排気管(排気通路)
13 吸気マニホールド(吸気通路)
14 吸気管(吸気通路)
15 EGR管(EGR通路)
17 EGR弁
18 マスエアフローセンサ
19 過給機(ターボチャージャ)
20 EGR制御装置
a 所定の弁開度
Ne エンジン回転数
m 吸入空気量
m0 目標吸入空気量
Q 燃料噴射量(負荷)
ηe 目標EGR率

Claims (4)

  1. 過給機付き内燃機関の排気ガスの一部を該内燃機関の吸気通路に再循環させると共に、EGR弁の弁開度によって再循環させる排気ガスの量を調整するEGRシステムにおいて、検出された内燃機関の運転状態からEGR率を算出し、該算出されたEGR率となるような目標吸入空気量を算出し、前記内燃機関が所定の加速運転状態以上の加速運転状態にあると判定された場合に、前記EGR弁を所定の弁開度に開弁することを特徴とするEGRシステムの制御方法。
  2. 過給機付き内燃機関の排気ガスの一部を該内燃機関の吸気通路に再循環させるEGR通路と、該再循環させる排気ガスの量を調整するためのEGR弁と、EGR制御装置とを備え、該EGR制御装置が、内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記運転状態検出手段により検出された内燃機関の運転状態からEGR率を算出し、該算出されたEGR率となるような目標吸入空気量を算出する目標吸入空気量算出手段と、該EGR弁の弁開度を制御する弁開度制御手段とを有するEGRシステムにおいて、
    前記EGR制御装置が、前記内燃機関が所定の加速運転状態以上の加速運転状態にある場合に、前記弁開度制御手段により前記EGR弁を所定の弁開度に開弁する制御を行うことを特徴とするEGRシステム。
  3. 前記EGR制御装置が、前記内燃機関が所定の加速運転状態以上の加速運転状態にあるか否かを、エンジン回転速度をNe(rpm)、エンジン馬力点回転速度をNmax(rpm)とした時に、エンジン回転速度の時間変化dNe/dt(rpm/s)が0.4×Nmax(rpm/s)より大きいか否かで判断することを特徴とする請求項2のEGRシステム。
  4. 前記EGR制御装置が、前記所定の弁開度を全開の2%以下0.5%以上とすることを特徴とする請求項2又は3記載のEGRシステム。
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