JP2010229901A - 過給機付き内燃機関の制御装置 - Google Patents

過給機付き内燃機関の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ツインターボシステムにおいて、吸気バイパス弁の異常判定を適切に行うことが可能な過給機付き内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】過給機付き内燃機関の制御装置は、第1の過給機及び第2の過給機を有し、吸気切替弁及び排気切替弁を利用して第1の過給機と第2の過給機とを作動させるモードを切り替える。具体的には、制御手段は、ツインターボモード設定時における減速時に、所定の過給圧低下状態となるように制御を行うと共に、吸気バイパス弁を開にする制御を行う。そして、異常判定手段は、制御手段による制御が行われた際の過給圧の変化に基づき、吸気バイパス弁の異常判定を行う。これにより、ドライバビリティの悪化などを抑制しつつ、吸気バイパス弁の異常判定を適切に行うことが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の過給機を具備する過給機付き内燃機関の制御装置に関する。
従来から、吸気系及び排気系に2つの過給機(プライマリターボ過給機とセカンダリターボ過給機)を並列に配置し、これらの過給機の作動個数を適宜切り替える技術が提案されている。具体的には、プライマリターボ過給機のみを作動させるモードと、プライマリターボ過給機とセカンダリターボ過給機との両方を作動させるモードとの間で切り替えを行う場合に行われる制御が提案されている。なお、以下では、プライマリターボ過給機のみを作動させるモードを「シングルターボモード」と呼び、プライマリターボ過給機とセカンダリターボ過給機との両方を作動させるモードを「ツインターボモード」と呼ぶ。
例えば、特許文献1には、ツインターボシステムにおいて、吸気制御弁の上下流の圧力差から吸気制御弁の故障診断を行うことが提案されている。また、特許文献2には、ツインターボモードへの切り替え後の目標過給圧と実過給圧との差から、吸排気切替弁の故障を判定することが提案されている。
特開平6−123234号公報 特開平5−98981号公報
しかしながら、上記した特許文献1及び2には、吸気バイパス弁の閉じ固着異常などを適切に検出する方法については記載されていない。なお、吸気バイパス弁の閉じ固着異常時において、上記した特許文献1に記載された方法を適用した場合、吸気バイパス弁が強制的に開くように負荷をかけなければならず、コンプレッサがダメージを受ける可能性があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ツインターボシステムにおいて、吸気バイパス弁の異常判定を適切に行うことが可能な過給機付き内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、第1の過給機及び第2の過給機と、前記第1の過給機と前記第2の過給機とを作動させるモードを切り替えるための吸気切替弁及び排気切替弁とを有する過給機付き内燃機関の制御装置は、前記第1の過給機及び前記第2の過給機のコンプレッサ上流側の過給圧をバイパスさせる吸気バイパス弁と、前記第1の過給機及び前記第2の過給機の両方を作動させるモードの設定時における減速時に、所定の過給圧低下状態となるように制御を行うと共に、前記吸気バイパス弁を開にする制御を行う制御手段と、前記制御手段による制御が行われた際の過給圧の変化に基づき、前記吸気バイパス弁の異常判定を行う異常判定手段と、を備える。
上記の過給機付き内燃機関の制御装置は、第1の過給機及び第2の過給機を有し、吸気切替弁及び排気切替弁を利用して第1の過給機と第2の過給機とを作動させるモードを切り替える。具体的には、制御手段は、ツインターボモード設定時における減速時に、所定の過給圧低下状態となるように制御を行うと共に、吸気バイパス弁を開にする制御を行う。そして、異常判定手段は、制御手段による制御が行われた際の過給圧の変化に基づき、吸気バイパス弁の異常判定を行う。これにより、ドライバビリティの悪化などを抑制しつつ、吸気バイパス弁の異常判定を適切に行うことが可能となる。
好適には、上記の過給機付き内燃機関の制御装置において、前記制御手段は、所定の過給圧低下状態となるように、燃料噴射量を制御することができる。
本実施形態に係る過給機付き内燃機関の制御装置が適用された車両の概略構成図を示す。 エンジンの概略構成図を示す。 本実施形態における制御方法を具体的に説明するための図である。 吸気バイパス弁の異常判定処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
[装置構成]
図1は、本実施形態に係る過給機付き内燃機関の制御装置が適用された車両の構成を示す概略図である。図1では、実線矢印がガスの流れを示し、破線矢印が信号の入出力を示している。なお、図1においては、シングルターボモードに設定した場合のガスの流れを示している。
車両は、主に、エアクリーナ2と、吸気通路3と、ターボ過給機4、5と、吸気切替弁6と、吸気バイパス弁7と、エンジン(内燃機関)8と、排気通路10と、インタークーラ12と、サージタンク13と、排気切替弁15と、アクセル開度センサ20と、過給圧センサ21と、吸気バイパス通路31と、ECU(Engine Control Unit)50と、を備える。
エアクリーナ2は、外部から取得された空気(吸気)を浄化して、吸気通路3に供給する。吸気通路3は、途中で吸気通路3a、3bに分岐している。吸気通路3aにはターボ過給機4のコンプレッサ4aが配設されており、吸気通路3bにはターボ過給機5のコンプレッサ5aが配設されている。コンプレッサ4a、5aは、それぞれ、吸気通路3a、3bを通過する吸気を圧縮する。
また、吸気通路3bには、吸気切替弁6が設けられている。吸気切替弁6は、図示しないアクチュエータを介して、ECU50から供給される制御信号S6によって開度の制御などが行われ、吸気通路3bを通過する吸気の流量を調整する。例えば、吸気切替弁6を開閉させることにより、吸気通路3bにおける吸気の流通/遮断を切り替えることができる。更に、コンプレッサ4a、5aの下流側の吸気通路3には、上流側から順に、吸気を冷却するインタークーラ12、吸気を貯蔵するサージタンク13、過給された吸気の圧力(過給圧)を検出する過給圧センサ21、が設けられている。過給圧センサ21は、検出した過給圧に対応する検出信号S21をECU50に供給する。
吸気バイパス通路31は、一端がエアクリーナ2とコンプレッサ4aとの間における吸気通路3に接続されていると共に、他端がコンプレッサ5aと吸気切替弁6との間における吸気通路3bに接続されている。吸気バイパス通路31は、エアクリーナ2側より導入される吸気を、コンプレッサ4a、5aをバイパスして、コンプレッサ4a、5aの下流側に導く。吸気バイパス通路31の途中には吸気バイパス弁7が設けられている。吸気バイパス弁7は、図示しないアクチュエータを介して、ECU50から供給される制御信号S7によって開度の制御などが行われる。
エンジン8は、吸気通路3より供給される吸気と燃料との混合気を燃焼することによって、動力を発生する装置である。エンジン8は、例えばディーゼルエンジンなどによって構成される。エンジン8内における燃焼により発生した排気ガスは、排気通路10に排出される。なお、エンジン8は、ECU50から供給される制御信号によって種々の制御が行われる。例えば、燃料噴射に関する制御が行われる。
ここで、図2を参照して、エンジン8の具体的な構成について説明する。図2は、図1におけるエンジン8の概略構成図を示す。図中の実線矢印はガスの流れの一例を示している。
エンジン8は、主に、燃料噴射弁(インジェクタ)8bと、気筒8cと、ピストン8dと、コンロッド8eと、吸気弁8gと、排気弁8hと、を有する。なお、図2においては、説明の便宜上、1つの気筒8cのみを示しているが、実際にはエンジン8は複数の気筒を有する。また、エンジン8は、例えばディーゼルエンジンとして構成される。
吸気通路3には外部から導入された吸気(空気)が通過し、図示しないスロットルバルブによって、吸気通路3を通過する吸気の流量が調整される。吸気通路3を通過した吸気は、気筒8cが形成する燃焼室8caに供給される。また、燃焼室8caには、燃料噴射弁8bによって噴射された燃料が供給される。燃料噴射弁8bは、ECU50から供給される制御信号S8によって燃料噴射量などが制御される。
燃焼室8caには、吸気弁8gと排気弁8hとが設けられている。吸気弁8gは、開閉することによって、吸気通路3と燃焼室8caとの連通/遮断を制御する。一方、排気弁8hは、開閉することによって、排気通路10と燃焼室8caとの連通/遮断を制御する。
燃焼室8ca内では、上記のように供給された吸気と燃料との混合気が圧縮され自然着火することで燃焼される。この場合、燃焼によってピストン8dが往復運動し、当該往復運動がコンロッド8eを介してクランク軸(不図示)に伝達され、クランク軸が回転する。燃焼室8caでの燃焼により発生した排気ガスは、排気通路10より排出される。
図1に戻って、説明を再開する。排気通路10は途中で排気通路10a、10bに分岐されており、排気通路10aにはターボ過給機4のタービン4bが配設されており、排気通路10bにはターボ過給機5のタービン5bが配設されている。タービン4b、5bは、それぞれ、排気通路10a、10bを通過する排気ガスによって回転される。このようなタービン4b、5bの回転トルクが、ターボ過給機4内のコンプレッサ4a及びターボ過給機5内のコンプレッサ5aに伝達されて回転することによって、吸気が圧縮される(即ち過給される)こととなる。
ターボ過給機4は、低中速域で過給能力の大きい小容量の低速型の過給機として構成され、ターボ過給機5は、中高速域で過給能力の大きい大容量の高速型の過給機として構成されている。つまり、ターボ過給機4は所謂「プライマリターボ過給機」に相当し、ターボ過給機5は所謂「セカンダリターボ過給機」に相当する。また、ターボ過給機4は本発明における第1の過給機に相当し、ターボ過給機5は本発明における第2の過給機に相当する。このように、図1では、パラレルツインターボシステム(パラレルシーケンシャルターボシステム)に過給機付き内燃機関の制御装置を適用した例を示している。
更に、排気通路10bには、排気切替弁15が設けられている。排気切替弁15は、図示しないアクチュエータを介して、ECU50から供給される制御信号S15によって開度の制御などが行われ、排気通路10bを通過する排気ガスの流量を調整する。例えば、排気切替弁15を開閉させることにより、排気通路10bにおける排気ガスの流通/遮断を切り替えることができる。
アクセル開度センサ20は、ドライバによるアクセルペダルの操作に対応するアクセル開度を検出可能に構成されている。アクセル開度センサ20は、検出したアクセル開度に対応する検出信号S20をECU50に供給する。
ECU50は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備えて構成される。ECU50は、車両に設けられた各種センサの出力を取得し、これに基づいて車両の各構成要素に対する制御を行う。例えば、ECU50は、ターボ過給機4、5を作動させるモードを切り替える制御を行う。本実施形態では、主に、ECU50は、吸気バイパス弁7の異常判定を行う。したがって、ECU50は、本発明における制御手段及び異常判定手段として機能する。
ここで、ターボ過給機4、5を作動させるモード(シングルターボモード/ツインターボモード)における基本概念について説明する。上記したように、ECU50は、エンジン回転数やエンジントルク(負荷)などに基づいて、吸気切替弁6、吸気バイパス弁7、及び排気切替弁15に対する制御などを行うことで、ターボ過給機4、5を作動させるモードを切り替えて、過給圧の調整を行う。
ECU50は、基本的には、低中速域において、吸気切替弁6及び排気切替弁15を閉に制御することで、ターボ過給機4のみを作動させるシングルターボモードに設定する。これに対して、ECU50は、中高速域において、吸気切替弁6及び排気切替弁15を開に制御することで、ターボ過給機4とターボ過給機5との両方を作動させるツインターボモードに設定する。他方、ECU50は、中速域において、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替え、若しくはツインターボモードからシングルターボモードへの切り替えを行う。この場合、ECU50は、当該切り替え時に発生するトルク段差を抑制するために、基本的には、ターボ過給機5を徐々に作動(即ち、助走)させるように排気切替弁15を制御する。例えば、ECU50は、ターボ過給機5に予め回転を与えておくように排気切替弁15を開制御してから、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替えを行う。
[吸気バイパス弁の異常判定方法]
次に、吸気バイパス弁7の異常判定方法について具体的に説明する。
本実施形態では、ECU50は、吸気バイパス弁7の閉じ固着異常を適切に検出するために、車両の減速状態を利用して定期的に異常判定を実施する。こうする理由は、以下の通りである。ツインターボシステムにおいて、吸気バイパス弁7における閉じ固着異常時にターボ過給機5の助走状態が長時間続くと、ターボ過給機5のコンプレッサ5aの入口温度が上昇する傾向にある。このような入口温度の上昇を回避するために、助走状態が長時間続く場合にツインターボモードに切り替える方法があるが、当該方法では、吸気バイパス弁7の故障を適切に判定することはできないと言える。
したがって、本実施形態では、吸気バイパス弁7の閉じ固着異常を適切に検出するために、車両の減速状態(つまり、負荷のかからない状態)を利用して定期的に異常判定を実施する。具体的には、ECU50は、ツインターボモード設定時における減速時に、強制的に吸気バイパス弁7を開く制御を行って、この際の過給圧の推移に変化が表れるかによって、吸気バイパス弁7の異常判定を行う。1つの例では、ECU50は、吸気バイパス弁7を開弁させるための指示信号を出した際の過給圧の変化が、所定値以上であるか否かに基づいて、吸気バイパス弁7の異常判定を行う。この場合、ECU50は、過給圧の変化が所定値以上である場合(つまり過給圧が所定値以上低下した場合)、吸気バイパス弁7が正常であると判定する。これに対して、ECU50は、過給圧の変化が所定値未満である場合(つまり過給圧が所定値以上低下しない場合)、吸気バイパス弁7が異常であると判定する。
他の例では、ECU50は、目標過給圧と、吸気バイパス弁7を開弁させるための指示信号を出した際の過給圧との差に基づいて、吸気バイパス弁7の異常判定を行う。この場合、ECU50は、過給圧の差が所定値以上である場合、吸気バイパス弁7が正常であると判定する。これに対して、ECU50は、過給圧の差が所定値未満である場合、吸気バイパス弁7が異常であると判定する。
なお、減速時に吸気バイパス弁7の異常判定を行う理由は以下の通りである。吸気バイパス弁7の閉じ固着異常を過給圧変化で検出する場合は、吸気バイパス弁7が閉じていることが前提となるので、ターボ過給機4、5の作動モードがツインターボモードに設定されていることが必要となる。ここで、吸気バイパス弁7が正常である場合に吸気バイパス弁7を開くと、過給圧が低下してトルクが低下する傾向にある。アクセルがオンの状態(アクセルが踏み込まれている状態)では、このようにトルクが低下した場合、ドライバに違和感を与えたり、車両の挙動に大きな影響を及ぼしてしまう。よって、本実施形態では、このような問題が発生しにくい減速時に、つまりトルクの落ち込みなどに対して違和感を感じないような減速時に、吸気バイパス弁7の異常判定を行う。
更に、上記のように異常判定を行う際に、通常時(異常判定を行わない場合、つまり異常判定のために吸気バイパス弁7を開にする制御を行わない場合をいう。以下同じ。)と同様にして、減速時において燃料噴射量を減量させると、過給圧が一気に低下してしまう場合がある。そのため、ドライバビリティが悪化してしまう場合がある。したがって、ECU50は、上記のように異常判定を行う際に(つまり吸気バイパス弁7を開く制御を行う際に)、減速時において過給圧がある程度緩やかに減衰するように制御を行う、言い換えると減速時において過給圧の減圧が遅くなるように制御を行う。具体的には、ECU50は、所定の過給圧低下状態となるように燃料噴射量を制御する。つまり、ECU50は、異常判定を精度良く行うことが可能な過給圧の変化が生じるように、燃料噴射量を制御する。詳しくは、ECU50は、通常時よりも、燃料噴射量の減量を遅らせる制御(即ち、燃料噴射量を徐減させる制御)を行う。
このように、ECU50は、ツインターボモード設定時における減速時に、上記のように燃料噴射量を制御した状態で吸気バイパス弁7を強制的に開く制御を行うことで、吸気バイパス弁7の異常判定を行う。これにより、ドライバビリティなどを悪化させることなく、吸気バイパス弁7の閉じ固着異常を精度良く検出することが可能となる。
図3は、本実施形態における制御方法を具体的に説明するための図(タイムチャート)である。図3は、横方向に時間を示し、上から順に、エンジン回転数、アクセル開度、燃料噴射量、過給圧、ターボ過給機4、5を作動させるモード(以下、「ターボモード」と呼ぶ。)、吸気バイパス弁7の開閉状態を示している。
なお、図3において、グラフA1、A2、A2’、A3は、吸気バイパス弁7の異常判定を行うための制御を行った場合のグラフを示し、グラフB1は、吸気バイパス弁7の異常判定を行うための制御を行わなかった場合(つまり通常時)のグラフを示している。詳しくは、実線で示すグラフA2は、吸気バイパス弁7が正常である場合の過給圧変化を示し、破線で示すグラフA2’は、吸気バイパス弁7が異常である場合の過給圧変化を示している。また、図3において、ターボモードが「0」である場合はシングルターボモードに相当し、ターボモードが「1」である場合はシングルターボモードからツインターボモードへ切り替えるモードに相当し、ターボモードが「2」である場合はツインターボモードに相当し、ターボモードが「3」である場合はツインターボモードからシングルターボモードへ切り替えるモードに相当する。
図3に示すように、ツインターボモードに設定されている際(つまりターボモードが「2」である場合)において、時刻t1より、エンジン回転数が低下すると共にアクセル開度が閉じ方向に変化する。このような状況になった際に、ECU50は、吸気バイパス弁7の異常判定を実施する。具体的には、ECU50は、時刻t2より、燃料噴射量の減量を遅らせる制御を実行する。詳しくは、ECU50は、グラフA1で示すように、グラフB1で示す通常時における燃料噴射量よりも、燃料噴射量の減量を遅らせる制御(即ち燃料噴射量を徐減させる制御)を行う。また、ECU50は、このような燃料噴射量の制御の開始と同時に、時刻t2において、グラフA3で示すように、吸気バイパス弁7を開にする制御を行う(通常はターボモードが「2」である場合、吸気バイパス弁7はグラフB3のように閉状態である)。つまり、ECU50は、吸気バイパス弁7に対して、吸気バイパス弁7を開にするための指示信号を供給する。なお、ECU50は、吸気バイパス弁7の異常判定を行う場合、上記のように燃料噴射量に対する制御を行う理由と同様の理由により、ターボモードをツインターボモードに維持する。
このように燃料噴射量の制御及び吸気バイパス弁7を開にする制御を行った場合、吸気バイパス弁7が正常である場合には、グラフA2で示すように過給圧が変化する。ECU50は、グラフC2で示す目標過給圧と、グラフA2で示す過給圧との差(例えば矢印D2で示す過給圧の差)に基づいて、吸気バイパス弁7の異常判定を行う。この場合には、当該過給圧の差が所定値以上となるため、ECU50は、吸気バイパス弁7が正常であると判定する。
これに対して、上記のような制御を行った場合において、吸気バイパス弁7が異常である場合には、グラフA2’で示すように過給圧が変化する。ECU50は、グラフC2で示す目標過給圧と、グラフA2’で示す過給圧との差に基づいて、吸気バイパス弁7の異常判定を行う。この場合には、当該過給圧の差がほとんどないため(具体的には過給圧の差が所定値未満となるため)、ECU50は、吸気バイパス弁7が異常であると判定する。
(処理フロ−)
次に、図4を参照して、吸気バイパス弁7の異常判定処理について具体的に説明する。図4は、本実施形態における吸気バイパス弁7の異常判定処理を示すフローチャートである。この処理は、ECU50によって繰り返し実行される。
まず、ステップS101では、ECU50は、吸気バイパス弁7の異常判定処理を前回実行してからの走行距離が所定値以上であるか否かを判定する。当該判定は、吸気バイパス弁7の異常判定処理を一定の走行距離ごとに実施するために行われる。走行距離が所定値以上である場合(ステップS101;Yes)、処理はステップS102に進み、走行距離が所定値未満である場合(ステップS101;No)、処理はステップS101に進む。
ステップS102では、ECU50は、ターボ過給機4、5を作動させるモードを成り行きにする。そして、処理はステップS103に進む。ステップS103では、ECU50は、ツインターボモードに設定されているか否かを判定する。ツインターボモードに設定されている場合(ステップS103;Yes)、処理はステップS104に進み、ツインターボモードに設定されていない場合(ステップS103;No)、処理はステップS102に戻る。
ステップS104では、ECU50は、車両の減速時であるか否かの判定を行う。具体的には、ECU50は、今回処理を行った際のエンジン回転数と前回処理を行った際のエンジン回転数とを比較すると共に、今回処理を行った際のアクセル開度と前回処理を行った際のアクセル開度と比較することで、減速時であるか否かの判定を行う。詳しくは、ECU50は、今回処理を行った際のエンジン回転数が前回処理を行った際のエンジン回転数よりも小さく、且つ、今回処理を行った際のアクセル開度が前回処理を行った際のアクセル開度よりも小さい場合に、減速時であると判定する。
減速時である場合(ステップS104;Yes)、処理はステップS105に進み、減速時でない場合(ステップS104;No)、処理はステップS102に戻る。
ステップS105では、ECU50は、燃料噴射量の減量を遅らせる制御を行うと共に、吸気バイパス弁7を開にする制御を行う。つまり、ECU50は、アクセル開度が閉じ側に変化した際の燃料噴射量から徐減させる制御を行うと共に、吸気バイパス弁7を開にするための指示信号を吸気バイパス弁7へ供給する。そして、処理はステップS106に進む。
ステップS106では、ECU50は、カウントをスタートする。つまり、ECU50は、上記の燃料噴射量の制御及び吸気バイパス弁7を開にする制御を開始してからのカウントを開始する。こうするのは、吸気バイパス弁7が正常であるか否かの判定を所定時間(所定回数)実施するためである。そして、処理はステップS107に進む。
ステップS107では、ECU50は、減速が維持されているか否かを判定する。このような判定を行っているのは、ドライバビリティの悪化を抑制すべく、アクセルやブレーキやクラッチが踏まれたら上記のような制御を速やかに解除するためである。減速が維持されている場合(ステップS107;Yes)、処理はステップS108に進み、減速が維持されていない場合(ステップS107;No)、処理はステップS102に戻る。
ステップS108では、ECU50は、目標過給圧と、現在の過給圧(過給圧センサ21が検出した過給圧)との差が、所定値以上であるか否かを判定する。当該過給圧は、予め設定されて、ECU50内に記憶されている。過給圧の差が所定値以上である場合(ステップS108;Yes)、処理はステップS109に進む。この場合には、吸気バイパス弁7が正常であると言えるので、ECU50はカウンタをインクリメントし(ステップ109)、処理はステップS110に進む。
ステップS110では、ECU50は、カウンタが所定値以上であるか否かを判定する。当該判定を行っているのは、吸気バイパス弁7の異常判定を精度良く行うために、上記した過給圧の判定を所定時間(所定回数)実施するためである。よって、カウンタが所定値以上である場合(ステップS110;Yes)、処理は終了し、カウンタが所定値未満である場合(ステップS110;No)、処理はステップS107に戻る。
これに対して、過給圧の差が所定値未満である場合(ステップS108;No)、処理はステップS111に進む。この場合には、吸気バイパス弁7が異常であると考えられる。例えば、吸気バイパス弁7の閉じ固着異常などが発生しているものと考えられる。よって、ステップS111では、ECU50は、吸気バイパス弁7の異常フラグをオンにする。そして、処理は終了する。
なお、このように異常フラグがオンにされた後、ECU50は、吸気バイパス弁7についての故障表示灯(MIL)を点灯して異常を知らせる。また、ECU50は、ターボ過給機4、5を作動させるモードの切り替え時において、ターボ過給機5を助走させる制御の実行を禁止する。
以上説明した吸気バイパス弁7の異常判定処理によれば、トルクの落ち込みなどによるドライバビリティの悪化を抑制しつつ、吸気バイパス弁7の異常判定を適切に行うことが可能となる。
[変形例]
本発明は、パラレルツインターボシステムへの適用に限定はされず、2つのターボ過給機が吸気通路及び排気通路に直列に配置されたシステム(シリーズツインターボシステム)にも同様に適用することができる。
また、上記では、吸気バイパス弁7の異常判定を行う際に、燃料噴射量を制御する実施形態を示したが、これに限定はされない。つまり、燃料噴射量以外の要素に対して制御を行うことで、異常判定時に所定の過給圧低下状態となるように制御しても良い。
3 吸気通路
4、5 ターボ過給機
4a、5a コンプレッサ
4b、5b タービン
6 吸気切替弁
7 吸気バイパス弁
8 エンジン(内燃機関)
8b 燃料噴射弁
8c 気筒
10、10a、10b 排気通路
15 排気切替弁
20 アクセル開度センサ
21 過給圧センサ
31 吸気バイパス通路
50 ECU

Claims (2)

  1. 第1の過給機及び第2の過給機と、前記第1の過給機と前記第2の過給機とを作動させるモードを切り替えるための吸気切替弁及び排気切替弁とを有する過給機付き内燃機関の制御装置であって、
    前記第1の過給機及び前記第2の過給機のコンプレッサ上流側の過給圧をバイパスさせる吸気バイパス弁と、
    前記第1の過給機及び前記第2の過給機の両方を作動させるモードの設定時における減速時に、所定の過給圧低下状態となるように制御を行うと共に、前記吸気バイパス弁を開にする制御を行う制御手段と、
    前記制御手段による制御が行われた際の過給圧の変化に基づき、前記吸気バイパス弁の異常判定を行う異常判定手段と、を備えることを特徴とする過給機付き内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御手段は、所定の過給圧低下状態となるように、燃料噴射量を制御する請求項1に記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
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