JP5163514B2 - 過給機付き内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の過給機を具備する内燃機関の制御装置に関する。
従来から、2つのターボ過給機を用いて過給を行うシステムが知られている。例えば、低圧ターボ過給機と高圧ターボ過給機とを使用し、高圧ターボ過給機のタービンを低圧ターボ過給機のそれよりも排気通路の上流側に、高圧ターボ過給機のコンプレッサを低圧ターボ過給機のそれよりも吸気通路の下流側にそれぞれ配置した2段過給システムが知られている。
特許文献1には、2段過給システムとEGRシステムとを組み合わせたシステムが提案されている。一方、特許文献2には、吸気系及び排気系に2つのターボ過給機を並列に配置したシステムにおいて、ターボ過給機を作動させるモードの切り替え時にEGR量を低減させることによって、当該切り替え時におけるトルク段差を抑制することが提案されている。
特開2006−57570号公報 特開2008−175114号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載された技術では、ターボ過給機を作動させるモードの切り替え時において排気切替弁を開弁した際に、排気ガス圧力や過給圧の急低下などにより、EGR制御性が悪化してしまう場合があった。また、特許文献2に記載された技術でも、ターボ過給機を作動させるモードの切り替え時におけるEGR制御性の悪化を適切に抑制することは困難であった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ターボ過給機を作動させるモードの切り替え時におけるEGR制御性の悪化を適切に抑制することが可能な過給機付き内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの観点では、第1の過給機及び第2の過給機と、排気通路上に設けられ、前記第1の過給機と前記第2の過給機とを作動させるモードを切り替えるために動作される排気切替弁と、排気ガスを吸気通路に還流させるEGR装置と、を具備する過給機付き内燃機関の制御装置であって、前記排気切替弁の開度が0%のときに前記第1の過給機による過給が行われ、内燃機関の運転領域に応じて、前記排気切替弁を開閉する制御を行うことで、前記第1の過給機と前記第2の過給機とを作動させるモードを切り替えるモード切り替え手段と、前記EGR装置によって排気ガスを還流させている際において、前記第1の過給機により過給するモードから前記第2の過給機により過給するモードへ切り替えるべき前記運転領域になる前に、排気ガス圧力及び排気ガス流量に応じた開度であって0%より大きい開度に前記排気切替弁を設定する排気切替弁制御手段と、を備える。
上記の過給機付き内燃機関の制御装置は、第1の過給機及び第2の過給機と、過給機を作動させるモードを切り替えるために動作される排気切替弁と、EGR装置とを有する。モード切り替え手段は、内燃機関の運転領域に応じて、排気切替弁を開閉する制御を行うことで、第1の過給機と第2の過給機とを作動させるモードを切り替える。また、排気切替弁制御手段は、排気ガスの還流中に、過給機を作動させるモードを切り替えるべき運転領域にある場合に、排気ガス圧力及び排気ガス流量に応じて、排気切替弁の開度を設定する。つまり、排気切替弁がある程度開いている状態に設定する。これにより、ターボ過給機を作動させるモードの切り替え時において、排気ガス圧力や過給圧の急変を抑制することができ、EGR制御性の悪化を適切に抑制することが可能となる。
上記の過給機付き内燃機関の制御装置の一態様では、前記排気切替弁制御手段は、前記排気ガス圧力若しくは前記排気ガス流量が大きいほど、前記排気切替弁を大きな開度に設定する。
この態様では、排気ガス圧力や排気ガス流量が大きいほどEGR制御性が悪化する傾向が強いと言えるため、排気ガス圧力若しくは排気ガス流量が大きいほど、排気切替弁の開度を大きく設定する。これにより、EGR制御性の悪化を効果的に抑制することが可能となる。
上記の過給機付き内燃機関の制御装置において好適には、前記排気切替弁制御手段は、前記排気切替弁における全閉位置を、前記設定された開度とする。つまり、排気切替弁制御手段は、排気切替弁への全閉指示に対する開度を、ある程度開き側に設定する。言い換えると、全閉指示を出しても、排気切替弁がある程度開いている状態に設定する。
好適な実施例では、前記第1の過給機及び前記第2の過給機は、前記吸気通路及び前記排気通路に直列に配置されている。つまり、過給機付き内燃機関の制御装置は、シリーズ2ターボシステムに適用することができる。
本実施形態に係る過給機付き内燃機関の制御装置が適用された車両の概略構成図を示す。 第1のターボ過給機と第2のターボ過給機とを作動させるモードの切り替えを説明するための図を示す。 過給モードの切り替え時における、排気切替弁の開度に対する流量などの変化の一例を示す。 全閉開度を設定する方法を具体的に説明するための図を示す。 本実施形態における排気切替弁開度の設定処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について説明する。
[装置構成]
まず、本実施形態に係る過給機付き内燃機関の制御装置が適用されたシステムの全体構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る過給機付き内燃機関の制御装置が適用された車両の構成を示す概略図である。図1では、実線矢印がガスの流れを示し、破線矢印が信号の入出力を示している。
車両は、主に、エアクリーナ2と、吸気通路3と、吸気バイパス通路3aと、第1のターボ過給機4と、第2のターボ過給機5と、吸気バイパス弁6と、インタークーラ(I/C)7と、エンジン(内燃機関)8と、排気通路10、10aと、排気バイパス通路10bと、排気切替弁11と、排気バイパス弁12と、EGR装置15と、ECU(Engine Control Unit)50と、を備える。
エアクリーナ2は、外部から取得された空気(吸気)を浄化して、吸気通路3に供給する。吸気通路3には、上流側から順に、第2のターボ過給機5のコンプレッサ5a、第1のターボ過給機4のコンプレッサ4a、吸気を冷却するインタークーラ7、が設けられている。コンプレッサ4a、5aは、吸気通路3を通過する吸気を圧縮する。
また、吸気通路3には、吸気バイパス通路3aが接続されている。吸気バイパス通路3aは、一端がコンプレッサ5aとコンプレッサ4aとの間における吸気通路3に接続されていると共に、他端がコンプレッサ4aの下流側における吸気通路3に接続されている。吸気バイパス通路3aは、コンプレッサ4aをバイパスして吸気を流すことが可能に構成されている。吸気バイパス通路3aの途中には吸気バイパス弁6が設けられている。吸気バイパス弁6は、図示しないアクチュエータを介して、ECU50から供給される制御信号S6によって開度の制御などが行われ、吸気バイパス通路3aを通過する吸気の流量を調整する。
エンジン8は、吸気通路3より供給される吸気と燃料との混合気を燃焼することによって、動力を発生する装置である。エンジン8は、例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどによって構成される。エンジン8内における燃焼により発生した排気ガスは、排気通路10に排出される。なお、エンジン8は、ECU50から供給される制御信号S8によって種々の制御が行われる。また、エンジン8には運転状態などを検出する種々のセンサ(不図示)が設けられており、当該センサの検出値に対応する検出信号S20はECU50に供給される。
排気通路10には、上流側から順に、第1のターボ過給機4のタービン4b、第2のターボ過給機5のタービン5bが設けられている。タービン4b、5bは、排気通路10を通過する排気ガスによって回転される。このようなタービン4b、5bの回転トルクが、第1のターボ過給機4のコンプレッサ4a及び第2のターボ過給機5のコンプレッサ5aに伝達されて回転することによって、吸気が圧縮される(即ち過給される)こととなる。
第1のターボ過給機4は、低中速域で過給能力の大きい小容量の過給機(高圧ターボ過給機)として構成され、第2のターボ過給機5は、中高速域で過給能力の大きい大容量の過給機(低圧ターボ過給機)として構成されている。第1のターボ過給機4は本発明における第1の過給機に相当し、第2のターボ過給機5は本発明における第2の過給機に相当する。このように、車両は、第1のターボ過給機4及び第2のターボ過給機5がそれぞれ吸気通路3及び排気通路10に直列に配置されたシリーズ2ターボシステムとして構成されている。
また、排気通路10には、排気通路10a及び排気バイパス通路10bが接続されている。排気通路10aは、一端がタービン4bの上流側における排気通路10に接続されていると共に、他端がタービン4bの下流側における排気通路10に接続されている。排気通路10aは、タービン4bをバイパスして排気ガスを流すことが可能に構成されている。排気通路10aの途中には排気切替弁11が設けられている。排気切替弁11は、図示しないアクチュエータを介して、ECU50から供給される制御信号S11によって開度の制御などが行われ、排気通路10aを通過する排気ガスの流量を調整する。
排気バイパス通路10bは、一端がタービン4bとタービン5bとの間における排気通路10に接続されていると共に、他端がタービン5bの下流側における排気通路10に接続されている。排気バイパス通路10bは、タービン5bをバイパスして排気ガスを流すことが可能に構成されている。排気バイパス通路10bの途中には排気バイパス弁12が設けられている。排気バイパス弁12は、図示しないアクチュエータを介して、ECU50から供給される制御信号S12によって開度の制御などが行われ、排気バイパス通路10bを通過する排気ガスの流量を調整する。
更に、車両にはEGR装置15が設けられている。EGR装置15は、主に、吸気側に還流させる排気ガス(EGRガス)が通過するEGR通路16、及び吸気側に還流させるEGRガス量を調整可能に構成されたEGR弁17を有する。EGR通路16は、一端が排気通路10(詳しくはタービン4bの上流側)に接続されており、他端が吸気通路3に接続されている。EGR弁17は、図示しないアクチュエータを介して、ECU50から供給される制御信号S17によって開度の制御などが行われる。
ECU50は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを備えて構成される。ECU50は、車両に設けられた各種センサの出力を取得し、これに基づいて車両の各構成要素に対する制御を行う。本実施形態では、ECU50は、主に、第1のターボ過給機4と第2のターボ過給機5とを作動させるモードを切り替えるための制御や、当該切り替え時における排気切替弁11の開度を設定する処理などを行う。したがって、ECU50は、本発明におけるモード切り替え手段及び排気切替弁制御手段として機能する。なお、ECU50は車両における他の構成要素の制御も行うが、本実施形態と特に関係の無い部分については説明を省略する。
ここで、図2を参照して、第1のターボ過給機4と第2のターボ過給機5とを作動させるモード(以下、「過給モード」と呼ぶ。)の切り替えについて簡単に説明する。
図2(a)は、エンジン回転数と燃料噴射量とに基づいて規定される4つの過給モード(第1〜第4過給モード)に係る動作領域マップの一例を概略的に示す。図2(a)は、横軸にエンジン回転数を示しており、縦軸に燃料噴射量を示している。ECU50は、エンジン8の運転領域(具体的にはエンジン回転数及び燃料噴射量)に基づいて、吸気バイパス弁6、排気切替弁11、及び排気バイパス弁12を開閉する制御を行うことで、第1〜第4過給モードの切り替えを行う。図2(b)は、各過給モードにおける、吸気バイパス弁6、排気切替弁11、及び排気バイパス弁12の開閉状態を示した図である。なお、図2(b)では、排気切替弁11を「ECV」と表記し、排気バイパス弁12を「EBV」と表記し、吸気バイパス弁6を「ABV」と表記している。
第1過給モードは、エンジン8の運転領域が図2(a)中の領域R1にある場合に行われる。第1過給モードでは、図2(b)に示すように、ECU50は、排気切替弁11、排気バイパス弁12、及び吸気バイパス弁6を全て閉にする。この第1過給モードでは、主に第1のターボ過給機4によって過給が行われる(第2のターボ過給機5にもガスが流れるが、第2のターボ過給機5ではほとんど過給は行われない)。
第2過給モードは、エンジン8の運転領域が図2(a)中の領域R2にある場合に行われる。第2過給モードでは、図2(b)に示すように、ECU50は、排気バイパス弁12及び吸気バイパス弁6を閉にし、排気切替弁11を開にする。詳しくは、ECU50は、排気切替弁11を微開させる。この第2過給モードは、基本的には、第1のターボ過給機4による過給から第2のターボ過給機5による過給へ移行させるため、若しくは第2のターボ過給機5による過給から第1のターボ過給機4による過給へ移行させるために行われる。ここで、第1のターボ過給機4による過給から第2のターボ過給機5による過給へ移行させる場合、ECU50は、排気切替弁11を徐開させることで、比較的小流量の排気ガスを第2のターボ過給機5のタービン5bに供給することで、第2のターボ過給機5を徐々に作動させる、つまり助走させる。こうしているのは、当該移行時に発生し得る過給圧段差を抑制して、トルク段差を抑制するためである。
第3過給モードは、エンジン8の運転領域が図2(a)中の領域R3にある場合に行われる。第3過給モードでは、図2(b)に示すように、ECU50は、排気切替弁11及び吸気バイパス弁6を開にして、排気バイパス弁12を閉にする。詳しくは、ECU50は、排気切替弁11を全開にする。この第3過給モードでは、主に第2のターボ過給機5によって過給が行われる(第1のターボ過給機4にもガスが流れるが、第1のターボ過給機4ではほとんど過給は行われない)。なお、吸気バイパス弁6を開にしているのは、第1のターボ過給機4のコンプレッサ4aの圧損などを防止するためである。
第4過給モードは、エンジン8の運転領域が図2(a)中の領域R4にある場合に行われる。第4過給モードでは、図2(b)に示すように、ECU50は、排気切替弁11、排気バイパス弁12、及び吸気バイパス弁6を全て開にする。この第4過給モードでも基本的には第2のターボ過給機5によって過給が行われるが、上記の第3過給モードと異なる点は、排気バイパス弁12を開にすることで、第2のターボ過給機5のタービン5bにおける過剰回転の抑制を図っている点である。なお、ECU50は、タービン5bにおける過剰回転抑制のために適当な開度に排気バイパス弁12を設定する。
[排気切替弁の開度の設定方法]
次に、本実施形態における排気切替弁11の開度の設定方法について説明する。
本実施形態では、ECU50は、EGR装置15によるEGRガスの還流中において、第1のターボ過給機4と第2のターボ過給機5とを作動させるモードを切り替えるべき運転領域にある場合に、排気切替弁11を微小の開度に設定する。具体的には、ECU50は、EGRガスの還流中において、第1のターボ過給機4による過給から第2のターボ過給機5による過給への移行時に(詳しくは、第1過給モードから第2過給モードへ切り替わる際に)、排気切替弁11への全閉指示に対する開度を、ある程度開き側に設定する。つまり、全閉指示を出しても、排気切替弁11がある程度開いている状態に設定する。詳しくは、ECU50は、エキマニ圧(エキゾーストマニホールドにおける内圧であり、排気ガス圧力に相当する。)及び排気ガス流量に応じて、排気切替弁11の全閉位置を決定する。
ここで、図3を参照して、上記のように排気切替弁11の開度を設定する理由について説明する。図3は、第1過給モードから第2過給モードへ切り替わる際における、排気切替弁11の開度(横軸)に対する、流量、エキマニ圧、過給圧(縦軸)の変化の一例を示した図である。具体的には、実線A1は流量の変化を示し、破線A2はエキマニ圧及び過給圧の変化を示している。また、白抜き矢印B1で示す領域は、排気切替弁11における微小開度領域であり、排気切替弁11が完全に閉じている位置C1から例えば5%開いている位置C2までの領域に相当する。
実線A1で示すように、排気切替弁11が開く際(つまり第1過給モードから第2過給モードへ切り替わる瞬間)、微小開度領域B1においては、流量が急変していることがわかる。このように流量が急変することで、破線A2で示すように、エキマニ圧及び過給圧は急低下することとなる。そのため、EGR装置15によってEGRガスを還流させている場合には、EGR制御性が悪化してしまうことが考えられる。具体的には、EGR弁17を等開度に設定した際におけるEGR率が変化してしまうことが考えられる。
したがって、本実施形態では、上記のようなEGR制御性の悪化を抑制すべく、EGRガスの還流中において、第1過給モードから第2過給モードへ切り替わる際に、排気切替弁11の全閉位置を開き側に設定しておく。具体的には、ECU50は、図3に示した流量が急変するような領域(微小開度領域B1)よりも開き側に、排気切替弁11における全閉指示に対する開度(以下、「全閉開度」と呼ぶ。)を設定する。詳しくは、エキマニ圧や排気ガス流量が大きいほどEGR制御性が悪化する傾向が強いと言えるため、ECU50は、エキマニ圧若しくは排気ガス流量が大きいほど、排気切替弁11の全閉開度を大きく設定する。
ここで、図4を参照して、全閉開度を設定する方法の具体例について説明する。図4は、全閉開度を設定するためのマップ(以下、「全閉開度マップ」と呼ぶ。)を示している。全閉開度マップは、エキマニ圧と排気ガス流量とによって規定されている。具体的には、全閉開度マップによれば、エキマニ圧が高くなるほど、若しくは排気ガス流量が大きくなるほど、大きな値を有する全閉開度が決定される。
ECU50は、推定若しくは計測よりエキマニ圧を取得すると共に、エアフロメータから得られる吸入空気量などより排気ガス流量を取得して、全閉開度マップを参照することで、当該エキマニ圧及び当該排気ガス流量に対応する全閉開度を決定する。なお、全閉開度マップは、図3に示した流量が急変するような領域(微小開度領域B1)などに基づいて、実験や演算式などにより作成される。
以上説明した本実施形態における排気切替弁11の開度の設定方法によれば、第1のターボ過給機4による過給から第2のターボ過給機5による過給への移行時において、エキマニ圧や過給圧の急低下を抑制することができ、EGR制御性の悪化を適切に抑制することが可能となる。つまり、EGR制御性を確保することが可能となる。
[制御フロー]
次に、図5を参照して、本実施形態における制御フローについて説明する。図5は、排気切替弁11の開度設定処理を示すフローチャートである。この処理は、EGRガスの還流中において、第1過給モードから第2過給モードへ切り替わる際に設定すべき開度を決定するために行われる。具体的には、当該処理は、例えば第1過給モードに設定されている際や、第1過給モードに設定されている際において第2過給モードへ切り替わることが予想される際などにおいて、ECU50によって実行される。
まず、ステップS101では、ECU50は、エンジン回転数及び燃料噴射量によって排気切替弁11の開度を規定したベースマップを参照して、排気切替弁11の開度(以下、「基本開度」と呼ぶ。)を求める。そして、処理はステップS102に進む。なお、ベースマップは適合により作成されたマップである。
ステップS102では、ECU50は、図4に示したような全閉開度マップを参照して、全閉開度を求める。具体的には、ECU50は、推定若しくは計測よりエキマニ圧を取得すると共に、エアフロメータから得られる吸入空気量などより排気ガス流量を取得して、全閉開度マップを参照することで、当該エキマニ圧及び当該排気ガス流量に対応する全閉開度を決定する。そして、処理はステップS103に進む。
ステップS103では、ECU50は、ステップS101で求められた基本開度が、ステップS102で求められた全閉開度未満であるか否かを判定する。基本開度が全閉開度未満である場合(ステップS103;Yes)、処理はステップS104に進む。この場合には、EGR制御性の悪化を適切に抑制するためには、ステップS101で求められた基本開度に排気切替弁11を設定すべきでないので、ECU50は、基本開度を全閉開度に設定する(ステップS104)。つまり、基本開度を全閉開度によって更新する。そして、処理はステップS105に進む。これに対して、基本開度が全閉開度以上である場合(ステップS103;No)、処理はステップS105に進む。この場合には、ステップS101で求められた基本開度をそのまま用いる。
ステップS105では、ECU50は、基本開度(ステップS104で更新されたものも含む。以下同じ。)に対して環境補正を行った開度を、排気切替弁11に対して最終的に設定すべき最終開度として決定する。例えば、ECU50は、車両が高地を走行中の場合には、基本開度に対して所定の開度を加算した値を最終開度に決定する。こうしているのは、高地では気圧が低く過給されにくいので、確実にクライテリアに当たらないようにするためには、低地よりも開き側に最終開度を設定することが望ましいからである。そして、処理はステップS106に進む。
ステップS106では、ECU50は、ステップS105で決定された最終開度に対して、上限ガード値若しくは下限ガード値によって制限する処理(上下限ガード)を行う。例えば、上限ガード値は「100%」の開度に設定されており、下限ガード値は「0%」の開度に設定されている。そして、処理は終了する。
以上の処理によって決定された最終開度に排気切替弁11を設定することにより、第1過給モードから第2過給モードへ切り替わる際において、EGR制御性の悪化を適切に抑制することが可能となる。
[変形例]
上記では、第1のターボ過給機4による過給から第2のターボ過給機5による過給への移行時に(具体的には第1過給モードから第2過給モードへ切り替わる際に)、エキマニ圧及び排気ガス流量に応じた開度に排気切替弁11を設定する実施形態を示したが、これに限定はされない。他の例では、第2のターボ過給機5による過給から第1のターボ過給機4による過給への移行時にも(具体的には第2過給モードから第1過給モードへ切り替わる際に)、同様にして、エキマニ圧及び排気ガス流量に応じた開度に排気切替弁11を設定することができる。
また、本発明は、第1のターボ過給機4及び第2のターボ過給機5が吸気通路3及び排気通路10に直列に配置されたシステムへの適用に限定はされない。本発明は、2つのターボ過給機が吸気通路及び排気通路に並列に配置されたシステム(パラレルツインターボシステム)にも同様に適用することができる。つまり、2つのターボ過給機が並列に配置されたシステムに対しても、EGR装置によって排気ガスを還流させている際において、2つの過給機を作動させるモードを切り替えるべき運転領域にある場合に、エキマニ圧(排気ガス圧力)及び排気ガス流量に応じた開度に排気切替弁を設定することができる。これによっても、EGR制御性の悪化を適切に抑制することが可能となる。
3 吸気通路
3a 吸気バイパス通路
4 第1のターボ過給機
5 第2のターボ過給機
4a、5a コンプレッサ
4b、5b タービン
6 吸気バイパス弁
8 エンジン(内燃機関)
10、10a 排気通路
10b 排気バイパス通路
11 排気切替弁
12 排気バイパス弁
15 EGR装置
50 ECU

Claims (4)

  1. 第1の過給機及び第2の過給機と、排気通路上に設けられ、前記第1の過給機と前記第2の過給機とを作動させるモードを切り替えるために動作される排気切替弁と、排気ガスを吸気通路に還流させるEGR装置と、を具備する過給機付き内燃機関の制御装置であって、
    前記排気切替弁の開度が0%のときに前記第1の過給機による過給が行われ、
    内燃機関の運転領域に応じて、前記排気切替弁を開閉する制御を行うことで、前記第1の過給機と前記第2の過給機とを作動させるモードを切り替えるモード切り替え手段と、
    前記EGR装置によって排気ガスを還流させている際において、前記第1の過給機により過給するモードから前記第2の過給機により過給するモードへ切り替えるべき前記運転領域になる前に、排気ガス圧力及び排気ガス流量に応じた開度であって0%より大きい開度に前記排気切替弁を設定する排気切替弁制御手段と、を備えることを特徴とする過給機付き内燃機関の制御装置。
  2. 前記排気切替弁制御手段は、前記排気ガス圧力若しくは前記排気ガス流量が大きいほど、前記排気切替弁を大きな開度に設定する請求項1に記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  3. 前記排気切替弁制御手段は、前記排気切替弁における全閉位置を、前記設定された開度とする請求項1又は2に記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
  4. 前記第1の過給機及び前記第2の過給機は、前記吸気通路及び前記排気通路に直列に配置されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の過給機付き内燃機関の制御装置。
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