JP2009012719A - シフトフォーク及び駆動切換装置 - Google Patents

シフトフォーク及び駆動切換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009012719A
JP2009012719A JP2007179977A JP2007179977A JP2009012719A JP 2009012719 A JP2009012719 A JP 2009012719A JP 2007179977 A JP2007179977 A JP 2007179977A JP 2007179977 A JP2007179977 A JP 2007179977A JP 2009012719 A JP2009012719 A JP 2009012719A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift fork
shift
spring
main body
slide member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007179977A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5204430B2 (ja
Inventor
Takehisa Yamada
剛央 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Univance Corp
Original Assignee
Univance Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Univance Corp filed Critical Univance Corp
Priority to JP2007179977A priority Critical patent/JP5204430B2/ja
Publication of JP2009012719A publication Critical patent/JP2009012719A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5204430B2 publication Critical patent/JP5204430B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Abstract

【課題】シフト操作力を蓄積する待ち機構の性能や機能の向上を達成することができるとともに、待ち機構の簡略化、コンパクト化及びコスト低減を実現することができるシフトフォーク及び駆動切換装置を提供する。
【解決手段】シフトフォーク1は、シフトロッド6に摺動可能な基端部から二股状に延出するシフトフォーク本体10に対して、シフトロッド軸方向へ摺動可能なスライド部材30を備えている。シフトフォーク本体10は、シフトロッド6に対して摺動可能な一対の支承部14と、バネ部材15の端部の一部を露出した状態で一対の支承部間14に収容保持するバネ収容部16とを有している。スライド部材30は、シフトフォーク本体10と相対的に摺動するときバネ部材露出端のいずれか一方を押圧するバネ押圧部33を支承部14と干渉しないように有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車の動力伝達装置に用いることができるシフトフォーク及び駆動切換装置に係わり、特に、シフト操作力を蓄積する待ち機構の性能や機能を向上させることができるとともに、待ち機構の構造を簡略化してコンパクト化を図ることができるシフトフォーク及び駆動切換装置に関する。
従来から、例えば4輪駆動車の駆動を2輪駆動状態または4輪駆動状態に切り換える自動車の動力伝達装置は、2輪駆動と4輪駆動とに切り換える2輪・4輪駆動切換装置を備えている。この種の2輪・4輪駆動切換装置では、2輪駆動状態から4輪駆動状態に切り換える際に、例えば後輪用出力ギヤとフロントドライブギヤの2つのギヤの位相がずれると、2輪・4輪スライダで両ギヤのスプライン嵌合ができない場合がある。一方、4輪駆動状態から2輪駆動状態に切り換える際には、両ギヤのスプライン嵌合の解除に要する動力が過大になると、両ギヤのスプライン嵌合の解除ができない場合がある。そのため、シフト操作力を蓄積することで、両ギヤにおける噛み合うタイミング及び離れるタイミングまで待つ待ち機構を備えた2輪・4輪駆動切換装置が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
上記特許文献1に記載された2輪・4輪駆動切換装置の待ち機構は、図17に示すように、2輪駆動から4輪駆動に切り換える際に、シフト機構100内において後輪用出力軸ギヤとフロントドライブギヤの2つのギヤの位相がずれて、2輪・4輪切換スライダで両ギヤのスプライン嵌合ができない場合は、モータ101への通電が継続しているので、モータ101の回転力は、ギヤ102を回転させ、ギヤ102の回転力を第1プレート103及びブッシュ部材104を介して一旦スパイラルスプリング105に蓄えるようにしている。両ギヤの位相が一致した場合は、スパイラルスプリング105に蓄えられたトルクが出力軸106に伝達され、2輪駆動から4輪駆動への切換えが行われるようになっている。4輪駆動から2輪駆動に切り換える際に両ギヤのスプライン嵌合の解除ができない場合も、シフト操作力をスパイラルスプリング105に蓄えるようにしている。両ギヤ間のスプライン嵌合が緩んだ場合は、スパイラルスプリング105に蓄えられたトルクが出力軸106に伝達され、4輪駆動から2輪駆動への切換えが行われるようになっている。
しかしながら、上記特許文献1に記載された2輪・4輪駆動切換装置の待ち機構は、モータ101、スパイラルスプリング105、第1プレート103及びブッシュ部材104などからなっているため、部品点数が多くなる。その結果、待ち機構の組付作業性を悪化させるばかりでなく、待ち機構の大型化を招来することとなり、それと相まって装置全体が大型化するという問題点があった。
かかる従来の課題を解消すべく、待ち機構を構成する部品点数を削減して組付作業性を向上させるとともに、待ち機構の小型化を図った2輪・4輪駆動切換装置が提案されている(例えば特許文献2参照。)。なお、この従来例を示す図18において、図17に示す従来例と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。
上記特許文献2に記載された2輪・4輪駆動切換装置の待ち機構は、図18に示すように、2輪駆動から4輪駆動に切り換える際に、後輪用出力軸ギヤとフロントドライブギヤの2つのギヤの位相がずれて、2輪・4輪切換スライダで両ギヤのスプライン嵌合ができない場合は、アクチュエータ108の出力軸106が拘束停止するが、モータ101への通電が継続しているので、駆動ギヤ102は、正回転(図18(a)の矢印A方向)を続行するようになっている。これとは逆に、4輪駆動から2輪駆動に切り換える際に、両ギヤのスプライン嵌合の解除に要する動力が大き過ぎて、両ギヤのスプライン嵌合の解除ができない場合は、モータ101への通電が継続しているので、駆動ギヤ102は、逆回転(図18(b)の矢印C方向)を続行するようになっている。
すなわち、この従来の2輪・4輪駆動切換装置の待ち機構では、図18に示すように、駆動ギヤ102が正回転または逆回転すると、各圧縮コイルスプリング109の両端部109a,109bのいずれか一方は、出力軸106とともに停止する回転保持板110の各スプリング押圧部110aにより回転を阻止される。各圧縮コイルスプリング109の両端部109a,109bのいずれか他方は、各スプリング押圧部110aで押圧され、各圧縮コイルスプリング109は撓んで圧縮状態となる。各圧縮コイルスプリング109が圧縮状態になると、駆動ギヤ102は拘束停止する。そして、2輪・4輪切換スライダで両ギヤのスプライン嵌合位相が合致し、あるいはスプライン嵌合の解除に要する動力が軽減されると、圧縮状態となっていた各圧縮コイルスプリング109の弾性反発力により回転保持板110を介して出力軸106を自動的に正回転または逆回転のいずれか一方の方向に回転させる。
ところで、上記特許文献2に記載された2輪・4輪駆動切換装置の待ち機構は、2輪・4輪切換スライダで両ギヤのスプライン嵌合位相が合致するまでの間あるいはスプライン嵌合の解除に要する動力が軽減されるまでの間はモータ101が通電されているので、各圧縮コイルスプリング109を圧縮した状態で駆動ギヤ102を拘束停止し、回転保持板110及び出力軸102へのトルクを蓄積するようになっている。このため、2輪・4輪切換スライダで両ギヤのスプライン嵌合位相が合致する前に、あるいはスプライン嵌合の解除に要する動力が軽減される前にモータ101への通電が遮断されると、圧縮状態となっていた各圧縮コイルスプリング109の復元力により駆動ギヤ102及び回転保持板110を介して出力軸102が自動的に逆方向に回転してしまうこととなる。これにより、駆動ギヤ102、回転保持板110及び出力軸102を所定の位置に留まらせておくことができなくなり、待ち機構の性能や機能を阻害するという問題点があった。
一方、上記特許文献1に記載された駆動切換装置の待ち機構にあっても、2輪・4輪切換スライダで2つのギヤのスプライン嵌合位相が一致するまでの間あるいはスプライン嵌合が解除されるまでの間は、モータ101が通電されるので、モータ101が停止すると、スパイラルスプリング105の復元力によりギヤ102やモータ101等が自動的に逆方向に回転してしまうこととなり、上記特許文献2に記載された駆動切換装置の待ち機構と同様に、上記問題点を有している。
特開平7−179138号公報(図1、図2及びその説明部分) 特開2003−324895号公報(図14、図15及びその説明部分)
本発明は、上記従来の課題を解消すべくなされたものであり、シフト操作力を蓄積する待ち機構の性能や機能の向上を達成することができるとともに、待ち機構の簡略化、コンパクト化及びコスト低減を実現することができるシフトフォーク及び駆動切換装置を提供することを目的としている。
本発明は、シフトロッドに対して摺動可能な基端部から二股状に延出するシフトフォーク本体と、前記基端部に対してシフトロッド軸方向へ摺動可能に設けられたスライド部材とを備え、前記シフトフォーク本体は、シフトロッド軸方向の両側に相対するバネ保持部と、前記バネ保持部の対向内壁面にバネ部材の両端部の一部を露出させた状態で前記バネ部材を収容保持するバネ収容空間とを前記基端部に有し、前記スライド部材は、前記基端部に対して摺動するとき前記バネ保持部に干渉しないように前記バネ部材の両側の露出端のいずれか一方を付勢力に抗して押圧するバネ押圧部を相対的に設けてなることを特徴とするシフトフォークにある。
上記構成を備えることにより、シフトフォーク本体とスライド部材との摺動に伴うバネ保持部及びバネ押圧部の摺動経路が互いに干渉しないように、シフトフォーク本体とスライド部材とをシフトロッドに対して相対的に摺動可能に設けることができる。回転駆動する駆動手段に対してスライド部材を非可逆的な直線運動に変換することができる。スライド部材の直線運動は、バネ部材を介してシフトフォーク本体を直線運動させることができる。このシフトフォーク本体の直線運動により、例えば2輪・4輪の駆動切換えを行うことができる。
本発明におけるシフトフォークの好適な一例としては、前記シフトフォーク本体は、前記基端部にシフトロッド軸方向に沿って相対する立設壁部を立設し、前記バネ保持部に前記シフトロッドに対して摺動可能に挿通支持する支承部を有する構成とすることができる。一方の前記スライド部材は、前記立設壁部の対向内壁面にそれぞれ形成されたガイド部に沿って摺動する板状部材からなり、前記バネ押圧部を前記板状部材のシフトロッド軸方向の端縁から前記バネ部材の露出端に向けて屈曲したバネ押圧片により構成することができる。
本発明におけるシフトフォークの好適な他の一例としては、前記シフトフォーク本体は、前記基端部にシフトロッド軸方向に沿って一対のガイド部を有するとともに、前記バネ保持部に前記シフトロッドに対して摺動可能に挿通支持する支承部を有する構成とすることができる。一方の前記スライド部材は、前記一対のガイド部に摺動案内される一対の壁部と、前記一対の壁部を連結する連結部とを有する構成とすることができるとともに、前記バネ押圧部を前記スライド部材のシフトロッド軸方向の端縁から前記バネ部材の露出端に向けて突出した突片により構成することができる。
スライド部材としては、例えばカバー部材、あるいは枠部材などにより構成することができる。そのスライド部材の形態に応じてシフトフォーク本体の基端部を各種の形態に設計することができる。シフトフォーク本体の基端部のガイド部としては、例えばスライド部材の端部と嵌合する嵌合凹部、またはスライド部材の端部に形成された凹部と嵌合する嵌合凸部により構成することができる。
本発明によれば、例えば同一軸線上に設けられる第1及び第2の軸間を係合する係合位置に到達する前に、あるいは第1及び第2の軸間の係合を解除する係合解除位置に到達する前にシフトフォーク本体の移動が拘束停止した場合は、スライド部材の直線運動をシフトフォーク本体に蓄えることができる待ち機構を、シフトフォーク本体及びスライド部材間に集約化してコンパクトに組み付けることが可能となる。
本発明にあっては、前記バネ部材と前記バネ保持部及び前記バネ押圧部とにより、前記シフトフォーク本体が拘束停止したとき前記シフトフォーク本体にシフト操作力を蓄積する待ち機構を構成することができる。バネ部材としては、例えば単一のコイルスプリングを両待ち機構として使用することができる。
本発明の待ち機構によると、シフトフォーク本体及びスライド部材間の限られた設置空間を有効に使用することができるとともに、待ち機構の設置空間の省スペース化を達成することができるようになり、待ち機構の簡略化、コンパクト化及びコスト低減を実現することができる。これにより、シフトフォーク本体を確実に作動させるために必要な待ち機構を簡単に得ることができるようになり、シフトフォーク全体の簡略化、小型化及び低コスト化を達成することができる。
本発明にあっては、前記スライド部材の外面に、回転駆動するシフトカムのカム溝に合わせて嵌合されるシフターピンを突設することができる。シフトカムのカム溝としては、シフトカムの軸方向に傾いて延びる傾斜部とシフトカムの周方向に延びる直線部とを有するカム溝により構成することができる。カム溝の傾斜部によりシフトフォークをシフトロッド軸方向に移動するように構成することができるとともに、カム溝の直線部によりシフトフォークをシフトロッド軸方向に移動しないように構成することができる。そのカム溝の直線部を第1及び第2の軸間を係合する係合完了位置と、第1及び第2の軸間の係合を解除する係合解除完了位置とに対応して設けることで、シフトフォークの移動が拘束停止した場合があっても、スライド部材だけをカム溝の直線部に移動させ、その直線部において回転駆動するシフトカムに対してスライド部材を非可逆的に停止状態に保つことができる。
上記構成によれば、回転駆動するシフトカムによりスライド部材を非可逆的に停止させることができるため、バネ部材による待ち機構の作動中においては、圧縮しているバネ部材の弾性反発力によってスライド部材が自動的に逆方向に移動しなくなり、シフト操作力を蓄積する待ち機構の性能や機能を阻害することはない。また、待ち機構に格別な逆転防止機構を設ける必要がなくなり、シフトフォーク本体及びスライド部材間の設置空間や移動空間、大きさや形状によって待ち機構の設計上の制約を受けることがない。
本発明のシフトフォークは、前記シフトフォーク本体を介して、同一軸線上に設けられる第1及び第2の軸を係合・係合解除するカップリングスリーブをシフトさせ、前記第1の軸と前記第2の軸とを係合する係合位置、及び前記第1の軸と前記第2の軸との係合を解除する係合解除位置に切り換えることができるものであり、農業機械、建設土木機械、運搬機械等の作業用車両、及び自動車、自動二輪車などの各種の車両における動力伝達装置に用いることができる。本発明のシフトフォークとしては、例えば2輪・4輪駆動切換用あるいはデフロック機構用として適用することができる。
本発明は、シフト操作力を蓄積する待ち機構の性能や機能を阻害することなく、待ち機構の構造を簡略化してコンパクト化及びスリム化を実現することができるとともに、待ち機構の設置空間の省スペース化を可能としたシフトフォーク及び駆動切換装置が得られる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
[第1の実施の形態]
(シフトフォークの構成)
図1は、本発明の代表的な第1の実施の形態であるシフトフォークの分解斜視図、図2は、シフトフォークを組み立てた状態を概略的に示す部分拡大図、図3は、シフトフォークの一構成部品であるスライド部材の一例を概略的に示す分解斜視図である。なお、以下の説明では、シフトロッドの軸方向を左右側、シフトロッドの水平方向を前後側という。また、図2における上下を上下側とする。
図1及び図2において、符号1は、第1の実施の形態に係わるシフトフォークの全体構成を模式的に示している。このシフトフォーク1は、シフトフォーク本体10を介して、図示しない同一軸線上に設けられる第1の軸(以下、被駆動軸ともいう。)及び第2の軸(以下、駆動軸ともいう。)間を係合・係合解除するカップリングスリーブをシフトさせることで、第1及び第2の軸間を係合する係合位置と第1及び第2の軸間の係合を解除する係合解除位置との双方に切り換えることができるものであり、例えば自動車の駆動切換装置に使用することができる。
シフトフォーク1の基本構成としては、図1に示すように、シフトフォーク本体10及びスライド部材30がバネ部材である単一のコイルスプリング15を介して相対摺動可能な二部材により構成されている。シフトフォーク1としては、材質的に従来のものと変わるところはなく、例えば鋼材からなり、アルミダイカスト、打抜き加工、プレス加工などの各種方法によって製作することができる。
このシフトフォーク本体10は、図1に示すように、トランスファケースに被駆動軸及び駆動軸と平行に固設されたシフトロッド6に摺動可能に案内支持される基端部11と、基端部11の前後側端部寄りの下端縁から外方へ円弧状に湾曲して二股状に延出する一対の腕部12,12とを有している。この基端部11の前後側の上端縁には、所定の間隔をおいて互いに相対する平板状の立設壁部13,13がそれぞれ立設されている。その立設壁部13間の中央部にあって基端部11の左右側の端縁には、シフトロッド6に摺動可能に挿通支持されるバネ保持部である支承部14,14がそれぞれ立設されている。その支承部14としては、円盤状の軸受け部を有する平面板の支承片により構成することができる。その軸受け部には、シフトロッド6の外径と略同一の内径をもつ支持孔が形成されている。
シフトフォーク本体10の一対の支承部14間には、図1及び図2に示すように、単一のコイルスプリング15を収容するバネ収容空間16を形成することができる。そのコイルスプリング15をシフトロッド6と同軸上に巻装することができる。この支承部14の対向内壁面は、コイルスプリング15の端部を上下二箇所で保持するスプリング保持面とされており、立設壁部13の内壁面及び支承部14間に連通するバネ収容空間16の入口に、コイルスプリング15の端部の一部を露呈した状態で保持することができる。その立設壁部13の上端部内壁面に沿った上辺部には、バネ収容空間16を横切る方向に開口する凹部が形成されており、その凹部がスライド部材30を摺動案内するガイド部である案内溝17とされている。シフトフォーク本体10の腕部12の先端部内面には、カップリングスリーブに係合する爪部12a,12aが互いに向かって突出されている。
シフトフォーク1のスライド部材30としては、図1〜図3に示すように、シフトロッド軸方向に長い矩形体により構成することができる。スライド部材30の上面部には、取付孔が上下方向に貫通して形成されている。その取付孔と対応する部位の表面側には、取付孔と同心円上に形成されたピン挿通孔を有する円盤状の補強板32が設けられている。図示しないシフトカムの対応するカム溝内に摺動自在に遊嵌される円柱状のシフトピン31をスライド部材30及び補強板32の一部にスポット溶接することで、シフトピン31を十分な剛性及び取付強度をもって確実に支持することができる。
スライド部材30の長手方向の両端縁には、図1〜図3に示すように、前後一対の細長い矩形板状のバネ押圧片33,…,33がそれぞれ設けられている。スライド部材30の長手方向の両端面には、図3に示すように、バネ押圧片33の両側で内方に向けて切欠された一対二組の細長いスリット孔がそれぞれ形成されている。それらのスリット孔間の折曲線に沿って、スライド部材30の長手方向に対向するバネ押圧片33のそれぞれが互いに向き合うように折曲形成されるようになっている。相対するバネ押圧片33間の間隔は、シフトフォーク本体10の支承部14間の間隔に略等しくなっている。バネ押圧片33は、コイルスプリング15の露呈端を付勢力に抗して押圧するバネ押圧部とすることができる。バネ押圧片33の対向内壁面は、立設壁部13及び支承部14間に連通するバネ収容空間16の入口に臨んでいるコイルスプリング15の露呈端を前後二箇所で押圧するバネ押圧面とされている。
シフトフォーク本体10の基端部11にスライド部材30を装着するにあたっては、先ず、シフトフォーク本体10のバネ収容空間16内にコイルスプリング15を予め収納しておく。バネ押圧片33がスライド部材30の表面に沿って水平に延びた状態で、スライド部材30の端部をシフトフォーク本体10の案内溝17に沿って挿入することができる。スライド部材30を案内溝17の所定の位置に挿入支持した後、水平に延びた状態のバネ押圧片33をスライド部材30の付け根に沿って曲折してシフトロッド6に対して直交する方向に指向させる曲げ加工を施すことができる。これにより、バネ収容空間16内に収納されたコイルスプリング15に干渉することなく、シフトフォーク本体10の基端部11にスライド部材30を円滑に挿入支持することができる。
(シフトフォークの待ち機構)
ところで、図示しないモータの回転駆動により回転するシフトカムは、周方向に延びる直線部と軸方向に傾いて延びる傾斜部とからなるカム溝を有している。そのカム溝の直線部を被駆動軸及び駆動軸を係合する係合完了位置と被駆動軸及び駆動軸の係合を解除する係合解除完了位置とに対応して設けることができる。シフトカムの回転運動は、カム溝の傾斜部に沿って移動するシフトピン31を介してスライド部材30へと伝達され、スライド部材30の直線運動に変換される。この直線運動は、コイルスプリング15を介してシフトロッド6に沿ってシフトフォーク本体10を直線運動させる。このシフトフォーク本体10の直線運動により、シフトフォーク本体10を介して被駆動軸及び駆動軸を係合・係合解除するカップリングスリーブをシフトさせ、2輪駆動と4輪駆動の駆動切換装置の切換えを行うことができる。モータの回転を位置検出センサからの検出信号のフィードバックにより制御することができる。
シフトフォーク本体10の移動が拘束停止した場合があっても、スライド部材30だけをカム溝の傾斜部からカム溝の直線部へ向けて移動させることができる。その直線部においてモータの回転が続行していても、スライド部材30の移動を非可逆的に停止することができる。シフトフォーク本体10の移動が拘束停止する場合としては、例えば駆動切換装置を2輪駆動状態から4輪駆動状態、あるいは4輪駆動状態からデフロック状態に切り換える際に、カップリングスリーブの内スプラインと被駆動軸及び駆動軸の外スプラインとの位相が不一致であり、カップリングスリーブと被駆動軸及び駆動軸との間の係合解除に要する力が過大となり、カップリングスリーブと被駆動軸及び駆動軸との間のスプライン嵌合の解除ができない場合、または被駆動軸及び駆動軸の外スプラインとの位相がずれて、カップリングスリーブで被駆動軸及び駆動軸との間のスプライン嵌合ができない場合などがある。
本発明のシフトフォーク1は、図1に示すように、シフトフォーク本体10の基端部11とスライド部材30との相対移動で生じるコイルスプリング15の変形及び復元力によってシフト操作力を蓄積することができる待ち機構を備えている。この待ち機構としては、シフトフォーク本体10が拘束停止した場合に、スライド部材30のバネ押圧片33及び基端部11の支承部14間でコイルスプリング15の両側露呈端のいずれか一方を付勢力に抗して押圧することでシフトフォーク本体10にシフト操作力を蓄積することができる。
この待ち機構は、被駆動軸及び駆動軸間のスプライン嵌合の位相が一致し、あるいはスプライン嵌合の解除に要する動力が軽減されると、圧縮状態となっていたコイルスプリング15の復元弾発力によりシフトフォーク本体10をシフトロッド6に沿って所定ストロークで移動させることができる。シフトフォーク本体10が拘束停止した後、カップリングスリーブと被駆動軸及び駆動軸との間の拘束状態が解除されるまでは、シフトフォーク本体10の支承部14、コイルスプリング15及びスライド部材30のバネ押圧片33からなる待ち機構の作用によりコイルスプリング15を圧縮状態に保つことができるので、簡単な構成でモータの回転トルクを蓄積することができる。この待ち機構をモータの正逆回転方向の双方に機能させることができるようになり、単一のコイルスプリング15を両待ち機構として機能させることができる。
(シフトフォークの待ち機構の動作)
図4は、第1の実施の形態に係わるシフトフォークを4輪駆動から2輪駆動へ切り換える動作の一例を示している。図4(a)は、4輪駆動側にあるシフトフォークの状態を示している。図4(b)は、4輪駆動から2輪駆動へ切り換える際のシフトフォークの待ち状態を示している。図4(c)は、待ち状態から2輪駆動へ切り換わった際のシフトフォークの状態を示している。
いま、シフトフォーク1が図4(a)に示す4輪駆動側にある状態で、モータを作動すると、モータの回転は、図示しない減速歯車機構を介してシフトカムに伝わり、シフトカムが回転する。シフトカムが回転すると、シフトカムのカム溝の直線部からカム溝の傾斜部にならって、シフトフォーク1のスライド部材30のシフトピン31をシフトロッド軸方向に移動させる。スライド部材30の移動は、スライド部材30のバネ押圧片33、コイルスプリング15、基端部11の支承部14を介してシフトフォーク1がシフトロッド6(図1)に沿って移動することとなる。シフトフォーク1の移動に伴い、シフトフォーク1の爪部12aと係合するカップリングスリーブが、シフトロッド軸方向に移動される。そして、カップリングスリーブは、被駆動軸及び駆動軸の外スプライン上を摺動して係合位置から駆動軸上の係合解除位置へと切り換わる。
4輪駆動状態から2輪駆動状態へ切り換える際に、カップリングスリーブの内スプラインと被駆動軸及び駆動軸の外スプラインとの位相が不一致であり、カップリングスリーブと被駆動軸及び駆動軸との間の係合解除に要する力が過大となり、カップリングスリーブが摺動できない場合は、モータを作動させても、シフトフォーク本体10は、図4(b)に示すように、シフトロッド6に沿って摺動しない。モータへの通電は継続しているので、モータの回転は、減速歯車機構及びシフトカムを介して、シフトフォーク1のスライド部材30をシフトロッド6に沿って移動させる。スライド部材30がシフトカムのカム溝の傾斜部からカム溝の直線部にならって移動すると、コイルスプリング15の端部の一方は、基端部11の支承部14の内壁面により移動を阻止される。コイルスプリング15の端部の他方は、支承部14の内壁面に向けてスライド部材30のバネ押圧片33で押圧され、コイルスプリング15は撓んで圧縮状態となる。被駆動軸及び駆動軸間のスプライン嵌合の位相が一致すると、圧縮状態となっていたコイルスプリング15の復元弾発力によりシフトフォーク本体10をシフトロッド6に沿って移動させることができる。
上記操作とは逆に2輪駆動から4輪駆動へ切り換える際は、カップリングスリーブの内スプラインと被駆動軸及び駆動軸の外スプラインとの間の係合解除に要する力が過大となり、被駆動軸とカップリングスリーブとの係合状態を解除することができない場合がある。シフトフォーク本体10が拘束停止した場合に、スライド部材30のバネ押圧片33とシフトフォーク本体10の支承部14との間でコイルスプリング15の露呈端の他方を押圧して所望のばね力を蓄圧したコイルスプリング15により、シフトフォーク本体10にシフト操作力を蓄積することができる。この待ち機構の作用は、上記操作と逆の操作となる。このため、シフトフォーク1を2輪駆動から4輪駆動へ切り換える作動の説明を省略する。
(第1の実施の形態の効果)
上記第1の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)回転駆動するシフトカムによりスライド部材30を非可逆的な直線運動に変換することができるので、シフトフォーク本体10の基端部11及びスライド部材30による待ち機構の作動中においては、圧縮しているコイルスプリング15の弾性反発力によってスライド部材30が自動的に逆方向に移動するのを防止することができるようになり、待ち機構に格別な逆転防止機構を設けることなく、待ち機構の性能や機能を十分に発揮させることができるようになる。
(2)シフトフォーク本体10の基端部11及びスライド部材30間における限られた設置空間を有効に使用することができ、その設置空間内に待ち機構を集約化して組み付けることができる。
(3)待ち機構の設置空間の省スペース化を達成することができるようになり、待ち機構の簡略化、コンパクト化及びコスト低減を実現することができる。
(4)シフトフォーク全体の簡略化、小型化及び低コスト化を図ることができる。
(5)単一のコイルスプリング15を両待ち機構として使用することができる。
[第2の実施の形態]
(シフトフォークの構成)
図5及び図6は、本発明に係わる第2の実施の形態であるシフトフォークの一構造例を示している。図5は、シフトフォークの構成を部分的に切り欠いて概略的に示す分解斜視図、図6(a)〜(f)は、シフトフォークの組み立て手順を説明するための説明図である。これらの図において上記第1の実施の形態と大きく異なるところは、スライド部材30及びシフトフォーク本体10に抜き差し移動を許容する脱着手段を有している点にある。なお、これらの図において上記第1の実施の形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。従って、これらの部材に関する詳細な説明は省略する。
図5において、長い矩形体からなるスライド部材30の前後側の中央部端縁には、凹状の切欠部34,34がそれぞれ形成されている。この切欠部34の長さL1と切欠部34を連結する部分の長さL2とは、L1>L2の寸法関係を有している。スライド部材30の上面部には、シフトフォーク本体10の腕部12寄りに配された矩形状の補強板32を介してシフトピン31が固着されている。一方、シフトフォーク本体10の立設壁部13の上端部内壁面に沿った上辺部には、バネ収容空間16を横切る方向に開口する案内溝17と、案内溝17の凹部の底面と同一面上にあって案内溝17の開口に対して垂直方向に開口する欠落部18とがそれぞれ形成されている。この欠落部18の長さL3と欠落部18を連結する部分の長さL4とは、L3<L4の寸法関係を有している。
スライド部材30の切欠部34の長さL1、切欠部34を連結する部分の長さL2、シフトフォーク本体10の欠落部18の長さL3及び欠落部18を連結する部分の長さL4は、図5に示すように、(L2≦L3)<(L4≦L1)の寸法関係となっている。この欠落部18及び欠落部18を連結する部分は、スライド部材30の切欠部34を連結する部分及び切欠部34の垂直方向での抜き差し移動を許容するとともに、摺動可能に挿入支持されたスライド部材30の前後側の端部を垂直方向から当接してシフトフォーク本体10の案内溝17からの抜き出しを阻止する脱着手段として構成することができる。
第2の実施の形態に係わるシフトフォーク1を組み立てるときは、図6(a)に示すように、シフトフォーク本体10のバネ収容空間16内にコイルスプリング15を予め収容しておく。水平に延びた状態のバネ押圧片33は、スライド部材30の付け根に沿って曲折することでシフトロッド6に対して直交する方向に指向させる曲げ加工を予め施しておく。次いで、図6(b)及び図6(c)に示すように、スライド部材30のバネ押圧片33で、コイルスプリング15の端部の一方を対向する支承部14に向けて押圧し、コイルスプリング15を撓ませて圧縮させながら、スライド部材30をシフトフォーク本体10の上面部に沿って移動させる。次いで、図6(d)に示すように、スライド部材30の切欠部34とシフトフォーク本体10欠落部18を連結する部分、及びシフトフォーク本体10の欠落部18とスライド部材30の切欠部34を連結する部分とをそれぞれ合致させる。それらの切欠部34と欠落部18とがそれぞれの連結部分に一致すると、スライド部材30の切欠部34及び切欠部34を連結する部分が、図6(e)に示すように、シフトフォーク本体10の欠落部18を連結する部分及び欠落部18を介して案内溝17内に嵌め込まれ、スライド部材30をシフトロッド軸方向に摺動可能に挿入することができる。それと同時に、コイルスプリング15の端部の一方を対向する支承部14に向けて押圧していたバネ押圧片33が、図6(f)に示すように、圧縮状態となっていたコイルスプリング15の復元弾発力により、反対側の支承部14に向けて押圧され、スライド部材30をシフトフォーク本体10の案内溝17に沿って移動させることができる。これにより、シフトフォーク本体10の基端部11にスライド部材30を円滑に挿入支持することができる。
(第2の実施の形態の効果)
上記第2の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)上記第1の実施の形態による作用効果に加えて、シフトフォーク本体10の基端部11にスライド部材30を効率的にかつ容易に組み付けることができるようになる。
[第3の実施の形態]
(シフトフォークの構成)
図7及び図8は、本発明に係わる第3の実施の形態であるシフトフォークの一構造例を示している。図7(a)は、シフトフォークの構成部品を概略的に示す部分分解斜視図、図7(b)は、シフトフォークの一構成部品であるスライド部材を概略的に示す裏面側からみた斜視図であり、図8は、シフトフォークの構成部品を組み立てた状態を概略的に示す部分斜視図である。なお、これらの図においてシフトフォークの一構成部品であるコイルスプリングの図示を省略している。また、これらの図において上記第1及び第2の実施の形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。従って、これらの部材に関する詳細な説明は省略する。
これらの図において上記第1及び第2の実施の形態と大きく異なるところは、シフトフォーク本体10の基端部11に立設された一対の立設壁部13を排除して、基端部11の前後側の下端部に沿った下辺部に一対のガイド部を有している点、長い矩形体からなるスライド部材30に代えて、略逆U字状をなすカバー体35を使用している点にある。
シフトフォーク本体10の基端部11における前後側の下端部に沿った下辺部には、図7及び図8に示すように、シフトロッド軸方向に向けてカバー体35を摺動する案内溝17がそれぞれ形成されている。カバー体35は、弾力性を有する材料からなり、シフトロッド軸6に跨ってバネ収容空間16の周面を形成するスライド部材とされている。カバー体35の下端縁に沿った両側の下辺部には、互いに内方へ折れ曲がった一対のガイド片36,36がそれぞれ形成されており、このガイド片36を基端部11の案内溝17に摺動可能に嵌合することができるようになっている。カバー体35のシフトロッド軸方向の両端縁には、互いに内方へ突出する一対の突片37,37がそれぞれ形成されている。この突片37は、コイルスプリング15の端部をカバー体35の内面及び基端部11の支承部14間の空間に連通するバネ収容空間16の入口に臨んでいるコイルスプリング露呈端を付勢力に抗して押圧するバネ押圧部とされている。カバー体35の外面には、シフトカムの対応するカム溝内に摺動自在に遊嵌されるシフトピン31が一対の突片37間と略同一直線上に一体的に突設されている。
カバー体35としては、図示例に限定されるものではなく、例えば一対の壁部を有しており、その一対の壁部の対向する上端縁同士を連結する一対の連結部が上方に湾曲して膨出された枠状のカバー体とすることができる。一対の連結部間にコイルスプリング15の挿通開口面を形成することができるとともに、その一対の連結部の下面部をコイルスプリング15の抜け出しを規制する係止手段として機能させることができる。この第3の実施の形態によるシフトフォーク1にあっても、基端部11の支承部14、コイルスプリング15及びカバー体35の突片37により待ち機構を構成することができる。
第3の実施の形態に係わるシフトフォーク1を組み立てるときは、先ず、シフトフォーク本体10のバネ収容空間16内にコイルスプリング15を予め収容しておく。次いで、カバー体35をシフトフォーク本体10の基端部11の案内溝17に向けて押圧する。基端部11によりカバー体35のガイド片36を拡開する方向に弾性変形させ、そのガイド片36が基端部11の案内溝17の上辺部を通過すると同時にガイド片36を縮小して弾性復帰させ、カバー体35のガイド片36と基端部11の案内溝17とを互いに係合することができる。これにより、図8に示すように、シフトフォーク本体10の基端部11にカバー体35を円滑に挿入支持することができる。
(第3の実施の形態の効果)
上記第3の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)上記第1の実施の形態による作用効果に加えて、シフトフォーク本体10の基端部11にスライド部材30をワンタッチで組み付けることができるようになる。
(2)構成部品点数が少なくなり、シフトフォーク1の簡略化、コンパクト化及びコスト低減を図ることが可能となり、品質の優れた安価な製品を得ることができる。
[第4の実施の形態]
(シフトフォークの構成)
図9及び図10は、本発明に係わる第4の実施の形態であるシフトフォークの一構造例を示している。図9(a)は、シフトフォークの一構成部品であるシフトフォーク本体を概略的に示す正面図、図9(b)は、シフトフォーク本体の平面図、図9(c)は、IX−IX線の矢視断面図であり、図10(a)は、シフトフォークの一構成部品であるスライド部材を概略的に示す正面図、図10(b)は、スライド部材の左側面図、図10(c)は、スライド部材の右側面図、10(d)は、スライド部材の上面図である。
これらの図において上記第3の実施の形態と大きく異なるところは、シフトフォーク本体10の基端部11に形成された案内溝17の代わりに、基端部11にガイド片20を設けている点、略逆U字状をなすカバー体35の代わりに、枠体38を使用している点にある。なお、これらの図において上記第1〜第3の実施の形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。従って、これらの部材に関する詳細な説明は省略する。
シフトフォーク本体10の基端部11の上面中央部には、図9(a)〜図9(c)に示すように、シフトフォーク本体10の腕部12と同一方向に向けて延在する凹陥部19が形成されている。その基端部11の前後側の上端縁に沿った上辺部には、内方に開口を有する逆L字状のガイド片20と、上方に開口を有する案内溝21とがそれぞれ設けられており、全体として断面がコ字状をなしている。そのガイド片20及び案内溝21の一方の開口端面は、凹陥部19の空間の周面と一致している。
この枠体38は、図10(a)〜図10(d)に示すように、相対する一対の壁部38a,38aと、壁部38aの対向上端縁同士を連結する一対の細長い平板状の連結部38b,38bとを有しており、スライド部材として構成することができる。一対の連結部38bは、コイルスプリング15の抜け出しを規制する係止手段としての機能を有している。一対の連結部38b間は、コイルスプリング15の挿通開口面を形成している。この壁部38aの下端縁に沿った下辺部には、外方へ折り曲げられて基端部11の逆L字状のガイド片20に摺動可能に嵌合する折曲片38cと、基端部11の案内溝21に摺動可能に嵌合する嵌合片38dとがそれぞれ設けられている。
枠体38のシフトロッド軸方向の両端縁には、図10(a)〜図10(d)に示すように、互いにその先端を向かい合わせて突出する一対の突片37,37がそれぞれ形成されている。この突片37は、枠体38の壁部38aの内壁面及びシフトフォーク本体10の支承部14間に形成された開口に臨んでいるコイルスプリング露呈端を付勢力に抗して押圧するバネ押圧部とされている。枠体38の壁部38aの外面には、シフトカムの対応するカム溝内に摺動自在に遊嵌されるシフトピン31が一対の突片37間と略同一直線上に一体的に突設されている。この第4の実施の形態によるシフトフォーク1にあっても、基端部11の支承部14、コイルスプリング15及び枠体38の突片37により待ち機構を構成することができる。
第4の実施の形態に係わるシフトフォーク1を組み立てるにあたっては、先ず、枠体38の折曲片38c及び嵌合片38dをシフトフォーク本体10の基端部11における逆L字状のガイド片20及び案内溝21の嵌合空間の入口に向けて挿入し、シフトフォーク本体10の基端部11の所定の位置に枠体38を簡単に支持することができる。次いで、コイルスプリング15を縮小させ、枠体38の連結部38b間に形成された挿通開口からバネ収容空間16内へ挿入することができる。そのコイルスプリング15が枠体38の連結部38bを通過すると同時にコイルスプリング15を弾性復帰させ、シフトフォーク本体10の基端部11にコイルスプリング15を円滑にかつ簡単に収納することができる。
(第4の実施の形態の効果)
上記第4の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)上記第1及び第3の実施の形態による作用効果に加えて、シフトフォーク本体10の基端部11にコイルスプリング15及びスライド部材である枠体38を組み付けるときの煩雑さを防止することができるようになり、シフトフォーク1を円滑にかつ容易に組み付けることが可能となる。
[変形例]
(シフトピンの構成)
図11〜図13は、第1〜第3の変形例であるシフトフォークの一構成部品であるスライド部材のシフトピンの一例をそれぞれ示している。これらの図は、スライド部材のシフトピンを概略的に示す部分断面拡大図である。なお、これらの図において上記第1〜第4の実施の形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。
第1の変形例におけるスライド部材30にあっては、図11に示すように、補強板を排除して、十分な剛性及び取付強度をもつ長い矩形体により構成することができる。シフトカムの対応するカム溝内に摺動自在に遊嵌される円柱状のシフトピン31を、スライド部材30に貫通して穿設された取付孔に嵌入して固着することができる。
第2の変形例におけるスライド部材30としては、図12に示すように、長い矩形体をファインブランキング加工することにより、シフトピン31をスライド部材30と一体的に形成することができる。高精度に極めて短時間に加工することができる。
第3の変形例におけるスライド部材30としては、図13に示すように、長い薄板状の矩形体の一部を円筒状胴体に絞り加工することで、シフトピン31を簡単に形成することができる。
なお、上記各実施の形態では、シフトフォーク本体10の一対の支承部14をシフトロッド6に挿通支持させ、シフトロッド6と同一軸上にコイルスプリング15の両端部の一部を露出した状態で配する構成となっているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明にあっては、例えばシフトフォーク本体10の基端部11にシフトロッド軸方向に貫通して形成されたガイド孔をシフトロッド6に挿通支持させ、シフトロッド軸方向に相対する支承部14間に形成されたバネ支持用軸にコイルスプリング15の内周を外嵌支持し、その支承部14の対向内壁面にコイルスプリング15の両端部の一部を露出した状態で配する構成とすることができることは勿論である。この支承部14とバネ押圧片33との配置関係は、隣り合うバネ押圧片33間に一個の支承部14を介在させる構成ではなく、例えばスライド部材30の移動に伴う支承部14とバネ押圧片33との移動経路が互いに干渉しないように、一個のバネ押圧片33を隣り合う支承部14間に介在させる構成としてもよい。このように、上記のごとく構成されたシフトフォーク1の構造、形状及び構成部材は、図示例に限定されるものではないことは勿論である。
次に、本発明におけるシフトフォークを備えた駆動切換装置について説明する。
[第5の実施の形態]
(駆動切換装置の構成)
図14は、第5の実施の形態に係わる駆動切換装置の一構成例を概略的に示す説明図、図15は、図14の駆動切換装置の内部構造の一部を概略的に示す説明図であり、図16は、図14の駆動切換装置を概略的に示す拡大断面図である。なお、上記各実施の形態及び各変形例にあっては、2輪・4輪駆動切換用のシフトフォークについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば差動制限装置の作動をロックするデフロック機構用のシフトフォークについても同一構造で適用することができることは勿論である。従って、この第5の実施の形態では、上記第4の実施の形態に係わるシフトフォークをデフロック機構に適用した一例を例示している。
これらの図において、符号2は、2輪駆動・4輪駆動及びデフロックの切換えを行う四輪駆動車のトランスファ装置における駆動切換装置を概略的に示している。この駆動切換装置2は、図示しない左右輪に出力配分する差動制限装置3と、左右輪の差動を行わせるフリー状態と左右輪の差動を完全に阻止するロック状態とに切り換えるデフロック機構8と、2輪・4輪切換機構9とを備えている。
図示例では、差動制限装置3は、リングギヤから駆動トルクを入力して回転するデフケース3aと、デフケース3aの内周部にリング状に配され、デフケース3aと同期回転する複数のカムフォロワ3b,…,3bと、カムフォロワ3bの両側に配され、カムフォロワ3bのカム面と密着する第1及び第2のフェースカム3c,3dとを備えており、デフケース3a、カムフォロワ3b、及びフェースカム3c,3dを同軸状に配置して構成されている。フェースカム3c,3dは、カムフォロワ3bのカム面と密着するカムと、デフケース3aのスプラインと嵌合する嵌合突起3eとを有している。
デフケース3aの端部外周には、カップリングスリーブ3fが摺動可能に設けられており、このカップリングスリーブ3fを操作するシフトフォーク1と、このシフトフォーク1を支承するシフトロッド6と、トランスファケース4の外部に装着された図示しない正逆回転可能なモータと、モータの出力軸5に図示しない減速歯車機構を介して連結されたシフトカム7とがデフロック機構8として配されている。2輪・4輪切換機構9は、トランスファケース4に固設されたシフトロッド6と、シフトカム7によりシフトロッド6に対して摺動可能なシフトフォーク1とにより構成されている。
この駆動切換装置2にあっては、2輪・4輪駆動の切換えと差動制御装置3のデフロック動作とは相関している。駆動切換装置2は、シフトカム7の回転により、デフロック機構8のフリー状態またはロック状態と2輪・4輪切換機構9の2輪・4輪駆動状態とを任意の組み合わせで設けるように構成されている。シフトカム7には、その回転運動をシフトフォーク1の直線運動に変換するためのカム溝が形成されている。シフトカム7のカム溝は、互いに平行な内側面を有しており、シフトカム7の周方向に延びる直線部とシフトカム7の軸方向に傾いて延びる傾斜部とから構成されている。シフトカム7のカム溝の直線部は、シフトフォーク1をシフトロッド軸方向に摺動させないカム溝として構成することができる。そのカム溝の傾斜部は、シフトカム7の回転運動をシフトフォーク1の直線運動に変換するカム溝として構成することができる。そのカム溝の直線部をデフロック機構8のロック完了位置とロック解除完了位置とに対応して設けることで、シフトフォーク本体10の移動が拘束停止しても、スライド部材である枠体38だけをカム溝の直線部に移動させ、その直線部において回転駆動するシフトカム7に対して枠体38を非可逆的に停止状態に保つことができる。
第5の実施の形態に係わる駆動切換装置2を4輪駆動から2輪駆動に切り換える際に、例えばシフトフォーク本体10が拘束停止した場合は、モータへの通電は継続しているので、減速歯車機構及びシフトカム7を介して枠体38をシフトロッド6に沿ってシフトカム7のカム溝の直線部に移動させることができる。そのカム溝の直線部においてコイルスプリング15を枠体38の突片37とシフトフォーク本体10の支承部14との間で押圧して縮小させることで、コイルスプリング15にシフト操作力を蓄えることができる。シフトフォーク本体10の拘束状態が解除された場合は、シフト操作力を蓄積していたコイルスプリング15の復元弾発力により、シフトフォーク本体10をシフトロッド6に沿って移動させることができる。シフトフォーク本体10の移動に伴い、シフトフォーク本体10の爪部12aと係合するカップリングスリーブ3fをデフケース3aの端部外周の外スプライン上に摺動させ、ロック解除位置からロック完了位置へ切り換えることができる。なお、2輪駆動から4輪駆動へ切り換える際は、上記操作と逆の操作により待ち機構を作動することができる。
上記のように構成された駆動切換装置2の構成部分は、シフトフォーク1の構造を除くと、従来のものと基本的な構成において変わるところはない。従って、駆動切換装置2の基本構成については上記第5の実施の形態及び図示例に限定されるものではないことは勿論である。
(第5の実施の形態の効果)
上記第5の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)回転駆動するシフトカム7により枠体38を非可逆的な直線運動に変換することができる。枠体38の直線運動が、コイルスプリング15を介してシフトフォーク本体10を直線運動させ、このシフトフォーク本体10の直線運動により差動制限装置3のデフロック切換え、2輪・4輪の駆動切換えを正確に行うことができる。
以上の説明からも明らかなように、本発明のシフトフォークは、スライド部材の摺動に伴うシフトフォーク本体のバネ保持部及びスライド部材のバネ押圧部の移動経路が互いに干渉しないように、バネ押圧部及びバネ保持部の配置間隔、設定個数や外形形状を自由に設計することができる。更に本発明のシフトフォークは、マニュアルトランスミッションにおける2輪駆動と4輪駆動との切換えに用いられるシフトフォーク、オートマチックトランスミッションにおける2輪駆動と4輪駆動との切換えに用いられるシフトフォークなどに好適に使用することができるものであり、本発明の初期の目的を十分に達成することができる。従って、本発明は、上記各実施の形態や変形例に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲内で様々に設計変更が可能である。
本発明のシフトフォークは、自動車、自動二輪車あるいは農業機械、建設土木機械、運搬機械等の作業用車両などの各種車両の駆動切換装置に効果的に使用することができる。
本発明に係わるシフトフォークの分解斜視図である(第1の実施の形態)。 シフトフォークを組み立てた状態を概略的に示す部分拡大図である(第1の実施の形態)。 シフトフォークの一構成部品であるスライド部材の一例を概略的に示す分解斜視図である(第1の実施の形態)。 シフトフォークを4輪駆動から2輪駆動へ切り換える作動例を模式的に示す説明図であり、(a)は切り換え開始を示す図、(b)は切り換えを示す図、(c)は切り換え終了を示す図である(第1の実施の形態)。 本発明に係わるシフトフォークの一構造例を部分的に示す分解斜視図である(第2の実施の形態)。 シフトフォークの組み立て手順を説明するための説明図であり、(a)は組み立て開始を示す図、(b)は(a)の次の組み立て手順を示す図、(c)は(b)の次の組み立て手順を示す図、(d)は(c)の次の組み立て手順を示す図、(e)は(d)の次の組み立て手順を示す図、(f)は(e)の次の組み立て手順を示す図である(第2の実施の形態)。 本発明に係わるシフトフォークの一構造例を部分的に示す分解斜視図であり、(a)は分解斜視図、(b)はシフトフォークの一構成部品を示す斜視図である(第3の実施の形態)。 シフトフォークを組み立てた状態を示す部分斜視図である(第3の実施の形態)。 本発明に係わるシフトフォークの一構成部品であるシフトフォーク本体を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は、(a)のIX−IX線の矢視断面図である(第4の実施の形態)。 シフトフォークの一構成部品であるスライド部材を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は上面図である(第4の実施の形態)。 シフトフォークの一構成部品であるスライド部材の他の一例を模式的に示す部分拡大図である(第1の変形例)。 シフトフォークの一構成部品であるスライド部材の更に他の一例を模式的に示す部分拡大図である(第2の変形例)。 シフトフォークの一構成部品であるスライド部材の更に他の一例を模式的に示す部分拡大図である(第3の変形例)。 本発明に係わるシフトフォークを備えた駆動切換装置の一構成例を概略的に示す説明図である(第5の実施の形態)。 図14の駆動切換装置の内部構造の一部を概略的に示す説明図である(第5の実施の形態)。 図14の駆動切換装置を概略的に示す拡大断面図である(第5の実施の形態)。 従来の駆動切換装置を示す断面図である。 従来のアクチュエータの正回転時及び逆回転時の待ち機構を示す平面図である。
符号の説明
1 シフトフォーク
2 駆動切換装置
3 差動制限装置
3a デフケース
3b カムフォロワ
3c,3d フェースカム
3e 嵌合突起
3f カップリングスリーブ
4 トランスファケース
5 出力軸
6 シフトロッド
7 シフトカム
8 デフロック機構
9 2輪・4輪切換機構
10 シフトフォーク本体
11 基端部
12 腕部
12a 爪部
13 立設壁部
14 支承部
15 コイルスプリング
16 バネ収容空間
17,21 案内溝
18 欠落部
19 凹陥部
20,36 ガイド片
30 スライド部材
31 シフトピン
32 補強板
33 バネ押圧片
34 切欠部
35 カバー体
37 突片
38 枠体
38a 壁部
38b 連結部
38c 折曲片
38d 嵌合片
100 シフト機構
101 モータ
102 ギヤ
103 第1プレート
104 ブッシュ部材
105 スパイラルスプリング
106 出力軸
108 アクチュエータ
109 圧縮コイルスプリング
109a,109b 端部
110 回転保持板
110a スプリング押圧部

Claims (6)

  1. シフトロッドに対して摺動可能な基端部から二股状に延出するシフトフォーク本体と、前記基端部に対してシフトロッド軸方向へ摺動可能に設けられたスライド部材とを備え、
    前記シフトフォーク本体は、シフトロッド軸方向の両側に相対するバネ保持部と、前記バネ保持部の対向内壁面にバネ部材の両端部の一部を露出させた状態で前記バネ部材を収容保持するバネ収容空間とを前記基端部に有し、
    前記スライド部材は、前記基端部に対して摺動するとき前記バネ保持部に干渉しないように前記バネ部材の両側の露出端のいずれか一方を付勢力に抗して押圧するバネ押圧部を相対的に設けてなることを特徴とするシフトフォーク。
  2. 前記シフトフォーク本体は、前記基端部にシフトロッド軸方向に沿って相対する立設壁部を立設し、前記バネ保持部に前記シフトロッドに対して摺動可能に挿通支持する支承部を有する構成とされ、
    前記スライド部材は、前記立設壁部の対向内壁面にそれぞれ形成されたガイド部に沿って摺動する板状部材からなり、前記バネ押圧部を前記板状部材のシフトロッド軸方向の端縁から前記バネ部材の露出端に向けて屈曲したバネ押圧片により構成してなることを特徴とする請求項1記載のシフトフォーク。
  3. 前記シフトフォーク本体は、前記基端部にシフトロッド軸方向に沿って一対のガイド部を有するとともに、前記バネ保持部に前記シフトロッドに対して摺動可能に挿通支持する支承部を有する構成とされ、
    前記スライド部材は、前記一対のガイド部に摺動案内される一対の壁部と、前記一対の壁部を連結する連結部とを有する構成であり、前記バネ押圧部を前記スライド部材のシフトロッド軸方向の端縁から前記バネ部材の露出端に向けて突出した突片により構成してなることを特徴とする請求項1記載のシフトフォーク。
  4. 前記バネ部材、前記バネ保持部及び前記バネ押圧部が、前記シフトフォーク本体が拘束停止したとき前記シフトフォーク本体にシフト操作力を蓄積する待ち機構を構成してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシフトフォーク。
  5. 前記スライド部材の外面に、回転駆動するシフトカムのカム溝に嵌合されるシフターピンが突設されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシフトフォーク。
  6. 上記請求項1〜5のいずれかに記載のシフトフォークを備え、前記シフトフォーク本体を介して、同一軸線上に設けられる第1及び第2の軸を係合・係合解除するカップリングスリーブをシフトさせ、前記第1の軸と前記第2の軸とを係合する係合位置、及び前記第1の軸と前記第2の軸との係合を解除する係合解除位置に切り換える駆動切換装置。
JP2007179977A 2007-07-09 2007-07-09 シフトフォーク及び駆動切換装置 Expired - Fee Related JP5204430B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007179977A JP5204430B2 (ja) 2007-07-09 2007-07-09 シフトフォーク及び駆動切換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007179977A JP5204430B2 (ja) 2007-07-09 2007-07-09 シフトフォーク及び駆動切換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009012719A true JP2009012719A (ja) 2009-01-22
JP5204430B2 JP5204430B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=40354133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007179977A Expired - Fee Related JP5204430B2 (ja) 2007-07-09 2007-07-09 シフトフォーク及び駆動切換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5204430B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012072829A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Univance Corp シフトフォーク
JP2013160287A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd デファレンシャルギヤ装置
WO2018089650A1 (en) * 2016-11-11 2018-05-17 Team Industries, Inc. Dual cam spring-loaded shifting transmission assembly
CN108673426A (zh) * 2018-06-26 2018-10-19 宁波汉浦工具有限公司 一种基于微特电机的电动工具

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59108123A (ja) * 1982-12-13 1984-06-22 Fuji Tekkosho:Kk 樹脂製シフトフオ−クの軸支持構造
JPS62234732A (ja) * 1986-04-04 1987-10-15 Yamaha Motor Co Ltd 車両の前後輪への動力伝達切換装置
JPH01115733A (ja) * 1987-10-30 1989-05-09 Mazda Motor Corp 4輪駆動車の切換装置
JP2007056902A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Univance Corp 駆動力切換装置及び終減速装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59108123A (ja) * 1982-12-13 1984-06-22 Fuji Tekkosho:Kk 樹脂製シフトフオ−クの軸支持構造
JPS62234732A (ja) * 1986-04-04 1987-10-15 Yamaha Motor Co Ltd 車両の前後輪への動力伝達切換装置
JPH01115733A (ja) * 1987-10-30 1989-05-09 Mazda Motor Corp 4輪駆動車の切換装置
JP2007056902A (ja) * 2005-08-22 2007-03-08 Univance Corp 駆動力切換装置及び終減速装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012072829A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Univance Corp シフトフォーク
JP2013160287A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd デファレンシャルギヤ装置
WO2018089650A1 (en) * 2016-11-11 2018-05-17 Team Industries, Inc. Dual cam spring-loaded shifting transmission assembly
US10982765B2 (en) 2016-11-11 2021-04-20 Team Industries, Inc. Dual cam spring-loaded shifting transmission assembly
CN108673426A (zh) * 2018-06-26 2018-10-19 宁波汉浦工具有限公司 一种基于微特电机的电动工具
CN108673426B (zh) * 2018-06-26 2024-03-12 宁波汉浦工具有限公司 一种基于微特电机的电动工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP5204430B2 (ja) 2013-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5204430B2 (ja) シフトフォーク及び駆動切換装置
JP5538180B2 (ja) 駆動力配分装置
EP0702172B1 (en) Manual transmission
JPH02225880A (ja) トランスミツシヨンのための操作装置
JP6058525B2 (ja) ステアリングロック装置
JP2012072829A (ja) シフトフォーク
JP2004521298A (ja) 一軸形シフト装置
US6443026B1 (en) Shift lever operating apparatus for automatic transmission
JP5759141B2 (ja) 駆動力配分装置
JP2008082520A (ja) ポールラチェット組み付け構造
JPH061777U (ja) スタータ
JP2012071750A (ja) 4輪駆動車用トランスファのシフト機構
JP3719635B2 (ja) 始動電動機用シフトレバー装置
JP4973604B2 (ja) パーキング装置構造
CN110762133B (zh) 离合器执行器的磨损补偿装置
JP6609575B2 (ja) シフトフォークモジュール
JP2591715Y2 (ja) 自動変速機のシフトレバー装置
JP3740658B2 (ja) 始動電動機用シフトレバー装置
JPH0642126Y2 (ja) 1モ−タギヤボツクス
JP2002165664A (ja) ラチェット式駆動機構
JP4284121B2 (ja) ターンシグナルスイッチ装置
JP2021130314A (ja) シフトレバー装置
JP3517083B2 (ja) 変速機におけるコントロールシャフトの支持構造
WO2018088177A1 (ja) シーソースイッチ装置
JP3456968B2 (ja) シフト操作機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120710

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees