JP2009011965A - 中空糸膜モジュールおよびこれを用いた中空糸膜ユニット - Google Patents

中空糸膜モジュールおよびこれを用いた中空糸膜ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2009011965A
JP2009011965A JP2007178383A JP2007178383A JP2009011965A JP 2009011965 A JP2009011965 A JP 2009011965A JP 2007178383 A JP2007178383 A JP 2007178383A JP 2007178383 A JP2007178383 A JP 2007178383A JP 2009011965 A JP2009011965 A JP 2009011965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow fiber
fiber membrane
module
water
module case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007178383A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5038038B2 (ja
Inventor
Sadahito Nakahara
禎仁 中原
Manabu Sasagawa
学 笹川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Engineering Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Engineering Co Ltd
Priority to JP2007178383A priority Critical patent/JP5038038B2/ja
Publication of JP2009011965A publication Critical patent/JP2009011965A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5038038B2 publication Critical patent/JP5038038B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】中空糸膜束の下端を固定端とすると共に上端を自由端とする中空糸膜モジュール、およびこれを用いた中空糸膜ユニットにおいて、中空糸膜同士の絡み合いを抑制し、かつ、取り扱い性を良好にすることを目的とする。
【解決手段】複数の中空糸膜12を束ねてなる中空糸膜束を備え、該中空糸膜束の下端を固定端とすると共に上端を自由端とする中空糸膜モジュール10において、1本または複数本の中空糸膜12が二つ折りとなった中空糸膜対を同一向きで複数重ねて、前記中空糸膜束が形成され、前記中空糸膜対における前記中空糸膜12の末端側が前記固定端側、前記中空糸膜の折り返し側が前記自由端側であり、かつ前記自由端側の中空糸膜12の端部に吊り具15を備えたことを特徴とする中空糸膜モジュール10、およびこれを用いた中空糸膜ユニット。
【選択図】図4

Description

本発明は、生活廃水や産業廃水等の下水処理を行う水処理装置に好適な中空糸膜モジュールおよびこれを用いた中空糸膜ユニットに関する。
従来、生活廃水や産業廃水等の下水などの汚濁性の高い被処理水を活性汚泥と共に水槽内に貯留すると共に、該被処理水内には中空糸膜モジュールを浸漬し、前記水槽内で曝気を行いながら前記被処理水を汚泥と処理水とに固液分離する膜分離活性汚泥法が知られている。
前記中空糸膜モジュールにおいては、複数の中空糸膜を束ねてなる中空糸膜束の下端を固定端とすると共に上端を自由端とすることで、中空糸膜に付着するし渣(廃水中の細かい繊維状屑)をその自由端側に除去し易くしたものがある。また、中空糸膜束と、縦方向の両端を開口させるモジュールケースとを備え、前記中空糸膜束をその長手方向が前記縦方向に沿うように前記モジュールケース内に収容したものもある。(例えば、特許文献1、2参照。)。
特開平11−128692号公報 特開平11−342321号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載のような中空糸膜モジュールにおいては、水処理装置の運転時に中空糸膜同士が絡み合い易いという問題があった。中空糸膜同士が絡み合うと、当該部位に被処理水中の前記し渣等が絡み付き易く、かつ絡み付いたし渣等には別途水中の汚れや活性汚泥等が付着し堆積してしまうため、水処理能力が低下しやすかった。また、モジュールケースを備えた中空糸膜モジュールの場合は、中空糸膜同士が絡み合うと、モジュールケース内での目詰まりが誘発され、被処理水の流れを阻害して水処理性能が低下する場合もある。
ところで、中空糸膜モジュールは中空糸膜ユニットの状態で用いられる場合も多い。中空糸膜ユニットは複数の中空糸膜モジュールを具備しているので、下水などの処理量を向上でき、大規模な水処理装置に特に好適である。
しかし、水処理装置の整備などで水槽より中空糸膜モジュールや、中空糸膜ユニットを引き上げる際に、中空糸膜が水流や重力により下方(鉛直方向)に倒れたり、中空糸膜同士が絡み合ったりして取り扱いにくい場合があり、作業性が低下することがあった。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、中空糸膜束の下端を固定端とすると共に上端を自由端とする中空糸膜モジュール、およびこれを用いた中空糸膜ユニットにおいて、中空糸膜同士の絡み合いを抑制し、かつ、取り扱い性を良好にすることを目的とする。
本発明の中空糸膜モジュールは、複数の中空糸膜を束ねてなる中空糸膜束を備え、該中空糸膜束の下端を固定端とすると共に上端を自由端とする中空糸膜モジュールにおいて、1本または複数本の中空糸膜が二つ折りとなった中空糸膜対を同一向きで複数重ねて、前記中空糸膜束が形成され、前記中空糸膜対における前記中空糸膜の末端側が前記固定端側、前記中空糸膜の折り返し側が前記自由端側であり、かつ前記自由端側の中空糸膜の端部に吊り具を備えたことを特徴とする。
また、前記中空糸膜の少なくとも一部が、拘束糸によりシート状に形成されたことが好ましい。
さらに、前記中空糸膜対における前記中空糸膜の折り返し部が疎水性を有することが好ましい。
また、縦方向の両端を開口させるモジュールケースをさらに備え、前記中空糸膜束をその長手方向が前記縦方向に沿うように前記モジュールケース内に収容し、かつ、前記中空糸膜束における前記自由端から所定長さの範囲を前記モジュールケースの外側に出したことが好ましい。
さらに、前記モジュールケースの縦方向と略直交する断面における該モジュールケースの内部空間の断面積が、前記縦方向の位置と共に変化することが好ましい。
また、本発明の中空糸膜ユニットは、前記中空糸膜モジュールが複数配列したことを特徴とする。
本発明によれば、中空糸膜を二つ折りにして中空糸膜対とし、その折り返し部を自由端側に配置することで、ループ状に湾曲する折り返し部が対をなす中空糸膜同士を離間させるように作用し、中空糸膜同士が吸引し合ったり被処理水の上昇流速の増加に伴い中空糸膜同士が引き合ったりすることによる中空糸膜同士の絡み合いを抑制する。これにより、中空糸膜へのし渣等の絡み付きが抑制されると共に中空糸膜束の密集化も抑制され、水処理性能を良好に保つことができる。
また、自由端側の中空糸膜の端部に吊り具を備えたことで、該吊り具を吊り下げられる支持部材などに吊り具を吊り下げて中空糸膜を支持し、その長手方向に保持することが可能となり、水処理装置の整備などで水槽より中空糸膜モジュールや中空糸膜ユニットを引き上げでも、中空糸膜が水流や重力により下方(鉛直方向)に倒れたり、中空糸膜同士が絡み合ったりするのを抑制し、取り扱い性を向上させることができる。
また、中空糸膜の少なくとも一部が、拘束糸によりシート状に形成されれば、各中空糸膜が拘束されるので、シート状に形成された一つの膜体に対して一つの吊り具を設けるだけでも本発明の効果を発揮できる。
さらに、中空糸膜対の折り返し部を疎水性とすることで、中空糸膜内にエアが混入した場合にも、該エアを中空糸膜対の上端部である折り返し部から膜外に逃がし易くなり、エアの噛み込みによるポンプ負荷の増大を防止できる。
また、モジュールケースが中空糸膜モジュールに備わる場合であっても、比較的し渣等が絡み付き易い前記折り返し部をモジュールケースの外側に出せば、折り返し部にし渣等が絡み付いたとしてもこれがモジュールケース内の目詰まりの原因にならず、かつ該し渣等が水槽内の被処理水の旋回流に乗ってより除去され易くなる。
さらに、モジュールケースの内部空間の断面積が縦方向位置と共に変化することで、モジュールケース内の被処理水の上昇流に乱流を起こし易くなり、曝気によるスクラビング効果を高めることができる。
また、本発明の中空糸膜モジュールを用いることで、中空糸膜同士の絡み合いを抑制し、かつ、水槽から取り出す際にも取り扱い性が中空糸膜ユニットが得られる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、説明都合上、図中矢印FRは前方を、矢印LHは左方を、矢印UPは上方をそれぞれ示す。
図1に示す水処理装置1は、生活廃水や産業廃水等の下水処理に用いられるもので、被処理水Wを貯留した水槽2内に中空糸膜モジュール10を浸漬し、該中空糸膜モジュール10の透過側をポンプ4で吸引することで、被処理水を廃水処理用の活性汚泥等と処理水とに膜分離する。水槽2内では、好気性の微生物である活性汚泥の飼育のための曝気が行われると共に、該曝気により水槽2内に生じる被処理水Wの旋回流を利用して、中空糸膜モジュール10の中空糸膜12の膜面に付着した汚れのかき取りを行う。
ここで、図2を参照し、本発明の中空糸膜モジュール10について説明する。
この例の中空糸膜モジュール10は、上下方向に沿って起立する厚板状の外観を有し、正面視(前面視)で縦長の矩形状とされる。中空糸膜モジュール10は、複数の中空糸膜12を束ねてなる中空糸膜束11を備え、該中空糸膜束11の下端は揺動が規制された固定端とされ、中空糸膜束11の上端は自由に揺動可能な自由端となっている。
中空糸膜束11は、その下端部がポッティング樹脂13aを介してブロック状に一体化された固定部13とされる。固定部13の下面には各中空糸膜12の下端開口が臨み、該各中空糸膜12の内側を下方に開口させている(図示略)。固定部13は、同様のポッティング樹脂13aを用いて中空の集水器14に液密に取り付けられ、該集水器14の内側と各中空糸膜12の内側とを互いに連通させる。集水器14の吸水口14aは、導水経路5を介して前記ポンプ4に接続され(図1参照)、該ポンプ4の作動により各中空糸膜12の膜面に圧力差が生じ、該各中空糸膜12内に被処理水Wから活性汚泥等を固液分離した処理水を得る。
中空糸膜12の材質としては、例えばポリオレフィン、セルロース、ポリビニルアルコール、ポリスルフォン、ポリメチルメタクリレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化エチレン、ポリアクリロニトリル、セラミックス等の各種材料及びその複合物からなるものが用いられる。中空糸膜12は、濾過膜として使用可能なものであれば、孔径、空孔率、膜厚、外径等に特に制限はない。
集水器14の材質としては、被処理水Wに対する耐久性を有して濾過処理時の圧力に耐えうるものであればよく、例えばポリカーボネート、ポリスルフォン、ポリオレフィン、変性ポリフェニレンエーテル、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル等が挙げられる。
ポッティング樹脂13aとしては、各中空糸膜12を集水器14に固定すると共に、被処理水Wと中空糸膜12を透過した処理水とを液密に仕切り、かつ被処理水W中での使用に際して耐久性に問題がなければ制限がなく、例えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコン樹脂等の熱硬化性樹脂、各種の熱可塑性樹脂等が挙げられる。
中空糸膜束11は、図2に示すように、一本の中空糸膜12を二つ折りにして中空糸膜対12Aとし、該中空糸膜対12Aを同一向きにして複数束ねることで構成される。中空糸膜対12Aにおける中空糸膜12の末端側は、中空糸膜束11の下端側すなわち固定端側に位置し、中空糸膜対12Aにおける中空糸膜12の折り返し側は、中空糸膜束11の上端側すなわち自由端側に位置する。以下、中空糸膜対12Aにおける中空糸膜12の末端側の端部を末端部(図示略)、中空糸膜12の折り返し側の端部を折り返し部12bとする。
これら中空糸膜12の折り返し部12bにおいては、一本の中空糸膜12を二つ折りにしても良いし、複数本の中空糸膜12の小束を二つ折りにしても構わない。この小束を構成する中空糸膜12の本数は、中空糸膜12間の洗浄性を良好にする点で、十本以内が好ましく、五本以内とすることがさらに好ましい。
中空糸膜対12Aにおける前記末端部は、前記固定部13において揺動不能に固定され、中空糸膜対12Aの折り返し部12bは、何にも拘束されることなく自由に揺動可能とされる。折り返し部12bは、前記末端部側(固定端側)に開放する逆U字状(ループ状)とされ、一つの中空糸膜対12Aにおいて並列に配された中空糸膜12間や、上述の中空糸膜12の小束間を離間させるように作用し、もって中空糸膜12同士の絡み合いをその全長に渡って抑制する。
図3に示すように、本発明に用いられる中空糸膜12は、自由端側の端部、すなわち折り返し部12bに吊り具15が取り付けられている。吊り具15の取り付け方としては、特に制限されないが、例えば一本の中空糸膜12を二つ折りにした時に形成される輪の部分に、吊り具15の一方の端部をくくりつけるように取り付ける方法が挙げられる。また、図3に示すように、吊り具15の一方の端部を、中空糸膜12の折り返し部12bに取り付けた後、隣接する片方の中空糸膜12の折り返し部12bに取り付けてもよい。
なお、吊り具15の他方の端部は、後述する支持部材16に吊り下げるものとする。吊り具15を支持部材16に吊り下げることにより、中空糸膜12をその長手方向に保持できるので、図1に示す水槽2内から取り出す場合でも、中空糸膜12が水流や重力により下方(鉛直方向)に倒れたり、中空糸膜同士が絡み合ったりするのを抑制できるので、取り扱い性が良好となる。
吊り具15としては、中空糸膜モジュールを支持できる強度を有するものであれば特に制限されず、例えば、紐、インシロック、金具、樹脂成型品などが挙げられる。
また、吊り具15の高さ方向の長さdは特に限定されず、中空糸膜モジュール10の折り返し部12bから後述する支持部材16までの距離に応じて適宜調整すればよい。
吊り具15は、全ての中空糸膜12の折り返し部12bに取り付けられていてもよく、一部の中空糸膜12の折り返し部12bに取り付けられていてもよい。
ただし、吊り具15を一部の中空糸膜12の折り返し部12bに取り付ける場合は、中空糸膜として、当該中空糸膜の少なくとも一部が、拘束糸によりシート状に形成されたもの(膜体)を用いるのが好ましい。特に、図3に示すように中空糸膜12の折り返し部12bの近傍で、拘束糸17を用いチェーンステッチ(鎖編み)にて各中空糸膜12を拘束したものが好ましい。
拘束糸17により各中空糸膜12を拘束したシート状の膜体を用いることにより、隣り合う中空糸膜同士が連結されるので、図4に示すように、一つのシート状の膜体に対して一つの吊り具15を設けるだけでも本発明の効果を発揮できる。また、このような場合は、例えば吊り具15の一方の端部を面状に形成し、これを拘束部分に貼り付けてもよく、一度に複数の中空糸膜12に吊り具15の一方の端部を取り付けることができ、取り付け部分を補強できる。
拘束糸17としては、ポリエステル繊維など耐水性を有する合成繊維製のマルチフィラメント糸や、紡績糸などを用いることができ、使用条件などにより適宜選択することが望ましい。拘束糸17の最適な本数は、中空糸膜12の洗浄時などにおける振動等の負荷によって異なり、特に限定されないが、例えば2〜5本が好ましい。
なお、各中空糸膜12を拘束する手段としては、上述した拘束糸17を用いる以外にも、テープ、樹脂、蝋などを用いてもよい。
ところで、中空糸膜12は水中でろ過を行うため、その表面が親水性であることが通常である。水中でろ過を行った後の中空糸膜モジュール10のメンテナンス時には、これを一旦水上に引き上げてチェックした後、中空糸膜12の膜面が濡れている状態で再度水中に浸漬する。このとき、中空糸膜12内にエアが混入し易く、この状態で水処理装置1の運転を再開すると、中空糸膜12内に混入したエアが中空糸膜12内部を閉塞し、前記ポンプ4による処理水を吸引する力が過剰に必要になる場合がある。
しかし、本発明のように、前記中空糸膜対12Aの折り返し部12b、すなわち上端部のみを疎水性とすれば、前述の如く一旦水上に引き上げた中空糸膜モジュール10を再度水中に浸漬する際、中空糸膜対12Aにおける疎水性の上端部から膜内のエアが水圧によって膜外に抜け易くなり、水処理装置1の運転再開をより容易にできる。
前記折り返し部12bに疎水性をもたせる方法には様々なものがあるが、その中でも簡便な方法として、折り返し部12bに疎水性樹脂を塗布しておくという方法がある。前記疎水性樹脂としては、公知のウレタン樹脂やシリコン樹脂、エポキシ樹脂等がある。
図5に示すように、本発明の中空糸膜モジュール10は、縦方向の両端(上下端)を開口させるモジュールケース18を備えてもよく、この場合、前記中空糸膜束11はその長手方向を前記縦方向(上下方向)に沿わせて前記モジュールケース18内に収容される。
また、中空糸膜束11の上端側は、前記折り返し部12bから所定長さの範囲(後述の突出量L2に相当、図14参照。)が、モジュールケース18の上端開口から該モジュールケース18の外側に(上端開口よりも上方に)突出するように設けるのが好ましい。
上述したように、水処理装置の運転時に中空糸膜同士が絡み合うと、当該部位に被処理水中のし渣等が絡み付き易くなり、かつ絡み付いたし渣等には別途水中の汚れや活性汚泥等が付着し堆積し、水処理能力が低下することとなる。また、モジュールケースを備えた中空糸膜モジュールの場合は、モジュールケース内での目詰まりが誘発され、被処理水の流れを阻害して水処理性能がさらに低下することもある。
しかし、本発明によれば、モジュールケースを備えたとしても、前記のように中空糸膜束11の上端側が、モジュールケース18の上端開口から該モジュールケース18の外側に(上端開口よりも上方に)突出するように設けることで、図1に示す被処理水Wの上昇流と共に中空糸膜束11の自由端側に移動したし渣等が、被処理水Wの旋回流に乗って中空糸膜モジュール10の外周側(水平方向外側)に除去され易くなる。
すなわち、比較的し渣等が絡み付き易い折り返し部12bにおいてし渣等が絡み付き難くなり、仮に絡み付いたとしても折り返し部12b周辺がモジュールケース18の外側に配置されることで、モジュールケース18内での目詰まりを生じさせずに水処理装置1の長期に渡る安定運転を可能とする。
なお、図5においては、吊り具15の図示を略している。
また、本発明においては、図6(a)に示すように、モジュールケース18は、その縦方向(上下方向)すなわち中空糸膜12の長手方向と直交する断面(水平断面)において、その内部空間の断面積を縦方向位置と共に変化させてもよい。具体的には、例えばモジュールケース18の上下方向中間部には、その内部空間の横方向の寸法(例えば前後厚さ)を狭める絞り部18aが設けられる。これにより、図1に示す曝気エアBと共に上昇する被処理水Wに乱流が生じ易くなり、中空糸膜12の膜面に付着した汚れやし渣等の除去性能が向上する。なお、絞り部18aが複数設けられた構成でもよい。
さらに、図6(b)に示すような、上下方向に沿って起立する円筒状の外観を有する中空糸膜モジュール110を用いてもよい。中空糸膜モジュール110は、中空糸膜束111をモジュールケース118内に収容した基本構成を有する。中空糸膜束111の下端は固定端とされ、中空糸膜束111の上端は自由端とされる。中空糸膜束111下側の固定部113は中空円盤状の集水器114に取り付けられ、該集水器114の吸水口114aが図1に示す導水経路5を介してポンプ4に接続される。中空糸膜束111においても、前記中空糸膜対12Aを複数束ねることで構成される。また、集水器114を固定部113に取り付けてもよく、或いは、固定部113と集水器114が一体となった構造体に、ポッティング樹脂により中空糸膜を固定してもよい。
この中空糸膜モジュール110の外観を形成するモジュールケース118においても、例えばその縦方向中間部に内部空間の横幅を狭める絞り部118aを設けた構成としてもよい。
なお、図6(a)、(b)においては、吊り具15の図示を略している。
本発明の中空糸膜モジュール10は、単独で用いることもでき、複数を配列させた中空糸膜ユニットとして用いることもできる。中空糸膜モジュール10を単独で用いる場合は、図1に示す水槽2の底部に立設された架台3上に起立状態で固定させて用いる。なお、複数の中空糸膜モジュール10を架台3上に配列させ、固定して用いてもよい。
一方、中空糸膜ユニットとして用いる場合は、例えば図7に示すような構成の中空糸膜ユニット20を架台3上に起立状態で固定させて用いる。この例の中空糸膜ユニット20は、中空糸膜モジュール10を複数配列させ、これらの集水器14が集水ヘッダ21によって連接されることによって一体化してなるものである。
図8は、上記中空糸膜ユニット20の集水ヘッダ21の一例を示したものである。集水ヘッダ21は、中空糸膜モジュール10,10…の集水器14の吸水口14aに連通させるための複数の連設孔22を有し、その内部に処理水を通す集水路23を有する筒状のもので、その連設孔22において複数個の中空糸膜モジュール10,10…に連接するとともに、それらを固定一体化している。また、上記集水路23は集水ヘッダ21の外部に連絡し、図1に示すポンプ4と接続している。なお、集水ヘッダ21形状としては、中空糸膜モジュール10を複数個まとめて簡易に接続し、固定できるマニホールドタイプのものが好ましが、中空糸膜モジュール10,10…から濾液が取り出せる構造であれば特に限定されない。
中空糸膜ユニット20においては、その用途、設置スペース、濾過能力等に応じて、適宜、中空糸膜12の種類、中空糸膜モジュール10の数、中空糸膜モジュール10の寸法、中空糸膜ユニット20の寸法、中空糸膜12の洗浄方法などを選択することが可能である。
このような中空糸膜ユニット20にあっては、上述の中空糸膜モジュール10を複数配列し、集水ヘッダ21により積層、一体化させたものであるので、集積率を高く設計できると共に、簡便に中空糸膜モジュール10の交換を行うことができる。
このように、本発明の中空糸膜モジュール10を単独または中空糸膜ユニット20として用いる場合は、中空糸膜12の折り返し部12bに取り付けられた、吊り具15を吊り下げられるような支持部材16に、吊り具15を吊り下げて用いる。
支持部材16は、モジュールケースに設けてもよく、中空糸膜ユニットに設けてもよい。さらに、水槽に設けることも可能である。
支持部材16をモジュールケースに設ける場合は、例えば図9に示すように、モジュールケース18の上端開口上に設けたケース枠19を形成する、2本の横方向の支柱19a同士を連結するように支持部材16aを配置すればよい。連結箇所は、横方向の支柱19aの中央部分が好ましい。なお、横方向とは、中空糸膜モジュール10の左右方向(横方向)と平行になる方向を指す。
一方、支持部材16を中空糸膜ユニットに設ける場合は、例えば図10に示すように、中空糸膜ユニット20の集水ヘッダ21の両端から鉛直方向に設けた2本の支柱(鉛直方向の支柱)24aと、該鉛直方向の支柱24aの上端から垂直方向かつ中空糸膜モジュール10側に設けた互いに平行な2本の支柱(垂直方向の支柱)24bからなるユニット枠24において、2本の垂直方向の支柱24b同士を連結するように支持部材16bを配置すればよい。連結箇所は、垂直方向の支柱24bの中央部分が好ましい。
また、支持部材16を水槽に設ける場合は、水面よりも上方の水槽の外壁の一点から対岸の外壁に向けて、中空糸膜モジュールの左右方向に対して垂直方向に支持部材を設ければよい。
支持部材16は、上述した以外にも、例えば図11に示すように、水槽の底部に立設された架台3上に取り付けられる脱着可能な架台枠3aを形成する、2本の横方向の支柱3b同士を連結するように支持部材16cを設けてもよい。連結箇所は、横方向の支柱3bの中央部分が好ましい。なお、横方向とは、中空糸膜モジュール10の左右方向(横方向)と平行になる方向を指す。
支持部材16cに、吊り具15を吊り下げる場合は、一つの中空糸膜モジュール10を架台3上に固定させたり、図11に示すように複数の中空糸膜モジュール10を配列させて架台3上に固定させたりして、吊り具15を支持部材16cに吊り下げればよい。
なお、図11に示すような形態とする場合、図5や図6に示されるモジュールケース18を省略し、例えば図12に示すように、架台3に対して鉛直方向に立設された4本の支柱3cの外周部に4枚の側板18bを取り付け、ユニット全体としてケース構造となすことが可能である。この場合も側板18bの上方に中空糸膜束の折り返し部が配されることが好ましい。
また、図7に示すような中空糸膜ユニット20を架台3上に固定させて、吊り具15を支持部材16cに吊り下げてもよい。このような構成で中空糸膜モジュール10または中空糸膜ユニット20を水槽から引き上げる場合には、脱着可能な架台枠3aごと支持部材16cに吊り具15を吊り下げた状態で引き上げればよい。
なお、図9〜11では、ケース枠19、ユニット枠24、架台枠3aなど、一つの枠に対して一つの支持部材16が設けられているが、支持部材の数については特に制限されず、例えば図13に示すように、一つの膜体に取り付けられた吊り具15の数に応じた数の支持部材を設ければよい。ここで、図13は、複数の支持部材16bを設けた中空糸膜ユニット20の一例を示す斜視図である。
ところで、架台3の内側には、図1に示すように、水槽2内に泡状の曝気エアBを発生させる散気装置6が配設される。散気装置6は、エア供給経路7を介してブロワ(送風機)8に接続され、中空糸膜モジュール10や、中空糸膜ユニット20などに曝気エアBが供給される。特にモジュールケースを備えた中空糸膜モジュールを用いる場合、モジュールケース内に曝気エアBが供給されると、該曝気エアBの上昇に伴いモジュールケース内に被処理水Wの上昇流が生じ、各中空糸膜12の膜面に付着した汚れが効率的にかき取られると共に、付着したし渣(廃水中の細かい繊維状屑)等が中空糸膜12の上端側(自由端側)に除去されやすくなる。なお、図1中矢印Rは、前記上昇流に伴い水槽2内に生じる被処理水Wの旋回流を示す。
また、図14に示すように、被処理水W中に浸漬した中空糸膜モジュール10において、その上端と被処理水Wの水面との間の距離L1は、少なくとも10mm以上確保するのが好ましい。前記距離L1が10mm未満では、曝気により上方に至った水が中空糸膜モジュール10の外周側に流れ難くなり、水槽2内の旋回流が起こり難くなる。特にモジュールケース18を備えた中空糸膜モジュールを用いる場合は、モジュールケース18の上方に至った水がモジュールケース18の外周側に流れ難くなり、水槽2内の旋回流が起こり難くなるばかりではなく、モジュールケース18内での上昇流も阻害されやすくなる。水槽2内の旋回流を安定的に得るためには、前記距離L1は100mm以上が好ましく、より好ましくは300mm以上である。
さらに、モジュールケース18上端からの中空糸膜束11の突出量(モジュールケース18上端と前記折り返し部12bとの間の距離)L2は、前記折り返し部12bにし渣等が付着した場合においても、折り返し部12b間並びに折り返し部12bとモジュールケース18との間の被処理水Wの流路の閉塞を抑制して流路を確保するために、少なくとも10mm以上確保するのが好ましく、より好ましくは30〜500mmであり、さらに好ましくは50〜300mmである。前記突出量L2が10mm以上であれば、前記流路を長期的に確保しやすくなる。一方、前記突出量L2が500mm以下であれば、中空糸膜モジュール10や中空糸膜ユニット20を水槽から引き上げる際に、被処理水Wが旋回流となって、モジュールケース18の外周側から下方に流れる旋回流に沿って中空糸膜12が変形し、逆U字状となると共に、下方に流れる力を受けにくくなるので、モジュールケース18上端の角部に接触して磨耗し破損するのを抑制できる。
なお、図14においては、吊り具15の図示を略している。
以上説明したように、本発明の中空糸膜モジュールによれば、中空糸膜を二つ折りにして中空糸膜対とし、その折り返し部を自由端側に配置することで、ループ状に湾曲する折り返し部が対をなす中空糸膜同士を離間させるように作用し、中空糸膜同士が吸引し合ったり被処理水の上昇流速の増加に伴い中空糸膜同士が引き合ったりすることによる中空糸膜同士の絡み合いを抑制できる。これにより、中空糸膜へのし渣等の絡み付きが抑制されると共に中空糸膜束の密集化も抑制されるので、水処理性能を良好に保つことができる。
特に、モジュールケースを備えた場合であっても、上記のような構成とすることで、モジュールケース内での目詰まりが防止されるので、水処理性能を良好に保つことができる。また、比較的し渣等が絡み付き易い前記折り返し部をモジュールケースの外側に出したことで、折り返し部にし渣等が絡み付いたとしてもこれがモジュールケース内の目詰まりの原因にならず、かつ該し渣等が水槽2内の被処理水の旋回流に乗って除去され易くなる。
また、自由端側の中空糸膜の端部に吊り具を備えたことで、モジュールケース、中空糸膜ユニット、あるいは水槽に設けられた支持部材に吊り具を吊り下げて中空糸膜を支持することが可能となり、水処理装置の整備などで水槽より中空糸膜モジュールや中空糸膜ユニットを引き上げでも、中空糸膜が水流や重力により下方(鉛直方向)に倒れたり、中空糸膜同士が絡み合ったりするのを抑制し、取り扱い性を向上させることができる。
特に、中空糸膜の少なくとも一部が、拘束糸によりシート状に形成されれば、各中空糸膜が拘束されるので、一つのシート状の膜体に対して一つの吊り具を設けるだけでも本発明の効果を発揮できる。
さらに、本発明の中空糸膜モジュールにおいては、前記中空糸膜対における前記中空糸膜の折り返し部が疎水性を有することで、中空糸膜内にエアが混入した場合にも、該エアを中空糸膜対の上端部である折り返し部から膜外に逃がし易くなり、エアの噛み込みによるポンプ負荷の増大を防止できる。
また、前記モジュールケースの縦方向と略直交する断面における該モジュールケースの内部空間の断面積が、前記縦方向位置と共に変化することで、モジュールケース内の被処理水の上昇流に乱流を起こし易くなり、曝気によるスクラビング効果を高めることができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、曝気エアをモジュールケース内に下方から取り込む構成ではなく、モジュールケースの外壁にエア供給口を設けた構成としてもよい。またこのとき、前記エア供給口が被処理水のモジュールケース内への導入口を兼ねた構成としてもよい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔構成概要〕
中空糸膜は、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)製、外径2.8mm、有効長さ1300mmのものを約800本用意した。
集水器は、ABS製、上下高さ65mm×左右幅850mm×前後厚35mmのものを用意した。
吊り具は、図3に示すような形状となるように、線径2mmのステンレス製の棒を折り曲げて製作したものを用意した。
水処理装置としては、図1に示す構成のものを用意した。
〔中空糸膜モジュールの製作〕
まず、図2に示すように、各中空糸膜12を個別に(又は小束毎に)二つ折りにして中空糸膜対12Aを形成した後、所定数の中空糸膜対12Aを各中空糸膜12間のピッチが3.2mmとなるように並べ、これに拘束糸を編み込む等によってシート状の膜体(上下高さ1550mm×左右幅750mm)を形成させた。
このシート状の膜体を五枚作成し重ねて中空糸膜束11とし、その下端側(前記中空糸膜対12Aにおける中空糸膜12の末端側)を固定部13形成用の樹脂容器内に挿入し、該樹脂容器内にウレタン等のポッティング樹脂13aを充填した。
そして、硬化したポッティング樹脂13aを所定厚さにカットすることで、中空糸膜束11の下端部をブロック状に一体化した固定部13を形成し、該固定部13の下面に各中空糸膜12の端面を開口させた。
固定部13は集水器14内に挿入し、該集水器14内に前記ポッティング樹脂13aを充填してこれを硬化させた。
一方、各シート状膜体の中空糸膜12の折り返し部12bに、吊り具15を取り付け、中空糸膜モジュール10を作製した。
〔曝気状況確認〕
上記中空糸膜モジュール10を四つ用意した。一方、水槽2内に配置した架台3上には、図12に示すような支持部材16cを設けた脱着可能な架橋枠aを取り付けた。そして、四つの中空糸膜モジュール10をその前後厚さ方向で隙間無く並べた状態で、前記水槽2内の架台3上に固定し、吊り具15を支持部材16cに吊り下げた。また、支柱3cの外周部に4枚の側板18bを配した。各中空糸膜モジュール10を隙間無く並べることで、これらの下方から供給される曝気エアBが中空糸膜モジュール10内に供給され易くなる。
水槽2内には被処理水W及び活性汚泥を貯留し、中空糸膜モジュール10は被処理水W内に浸漬させ、前記散気装置6は水槽2底部に沈殿した活性汚泥内に浸漬させる。そして、前記ブロワ8を作動させ0.5m/分でエアを供給して曝気を開始すると共に、前記ポンプ4を作動させて被処理水Wの吸引ろ過を開始した。
一週間後、水処理装置1の運転状況に異常は見られなかった。また、中空糸膜モジュール10を水上に引き上げてし渣等の堆積状況を確認したところ、中空糸膜対12Aの折り返し部12bに若干のし渣の堆積が見られたが、曝気エアBの流路は確保されていた。
さらに、中空糸膜モジュール10を水上に引き上げる際においても、中空糸膜同士が絡みつくことはなく、取り扱い性が良好で、作業しやすかった。
本発明の実施例における水処理装置の概要を示す正面図である。 中空糸膜モジュールの一例を示す斜視図である。 吊り具が取り付けられた中空糸膜の一例を示す部分拡大図である。 吊り具を備えた本発明の中空糸膜モジュールの一例を示す斜視図である。 モジュールケースを備えた中空糸膜モジュールの一例を示す斜視図である。 モジュールケースを備えた中空糸膜モジュールの他の例を示す斜視図であり、(a)は矩形状の中空糸膜モジュールを、(b)は円筒状の中空糸膜モジュールをそれぞれ示す。 本発明の中空糸膜ユニットの一例を示す斜視図である。 図7に示す中空糸膜ユニットに用いられる集水ヘッダを示す斜視図である。 支持部材を設けたモジュールケースを備えた中空糸膜モジュールの一例を示す斜視図である。 支持部材を設けた中空糸膜ユニットの一例を示す斜視図である。 支持部材を設けた架台に固定された中空糸膜モジュールの一例を示す斜視図である。 支持部材を設けた架台に固定された中空糸膜モジュールの他の例を示す斜視図である。 複数の支持部材を設けた中空糸膜ユニットの一例を示す斜視図である。 中空糸膜モジュールに係る主要な寸法を示す図1に相当する正面図である。
符号の説明
1:水処理装置、10:中空糸膜モジュール、11:中空糸膜束、12:中空糸膜、12A:中空糸膜対、12b:折り返し部、15:吊り具、16:支持部材、18:モジュールケース、20:中空糸膜ユニット

Claims (6)

  1. 複数の中空糸膜を束ねてなる中空糸膜束を備え、該中空糸膜束の下端を固定端とすると共に上端を自由端とする中空糸膜モジュールにおいて、
    1本または複数本の中空糸膜が二つ折りとなった中空糸膜対を同一向きで複数重ねて、前記中空糸膜束が形成され、前記中空糸膜対における前記中空糸膜の末端側が前記固定端側、前記中空糸膜の折り返し側が前記自由端側であり、かつ前記自由端側の中空糸膜の端部に吊り具を備えたことを特徴とする中空糸膜モジュール。
  2. 前記中空糸膜の少なくとも一部が、拘束糸によりシート状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の中空糸膜モジュール。
  3. 前記中空糸膜対における前記中空糸膜の折り返し部が疎水性を有することを特徴とする請求項1または2に記載の中空糸膜モジュール。
  4. 縦方向の両端を開口させるモジュールケースをさらに備え、前記中空糸膜束をその長手方向が前記縦方向に沿うように前記モジュールケース内に収容し、かつ、前記中空糸膜束における前記自由端から所定長さの範囲を前記モジュールケースの外側に出したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の中空糸膜モジュール。
  5. 前記モジュールケースの縦方向と略直交する断面における該モジュールケースの内部空間の断面積が、前記縦方向の位置と共に変化することを特徴とする請求項4に記載の中空糸膜モジュール。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の中空糸膜モジュールが複数配列したことを特徴とする中空糸膜ユニット。
JP2007178383A 2007-07-06 2007-07-06 中空糸膜モジュールおよびこれを用いた中空糸膜ユニット Expired - Fee Related JP5038038B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007178383A JP5038038B2 (ja) 2007-07-06 2007-07-06 中空糸膜モジュールおよびこれを用いた中空糸膜ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007178383A JP5038038B2 (ja) 2007-07-06 2007-07-06 中空糸膜モジュールおよびこれを用いた中空糸膜ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009011965A true JP2009011965A (ja) 2009-01-22
JP5038038B2 JP5038038B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=40353529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007178383A Expired - Fee Related JP5038038B2 (ja) 2007-07-06 2007-07-06 中空糸膜モジュールおよびこれを用いた中空糸膜ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5038038B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011108259A1 (ja) 2010-03-02 2011-09-09 国立大学法人北海道大学 フォトレジストパターンの作製方法
KR101241950B1 (ko) * 2012-09-17 2013-03-18 워터솔루션 주식회사 수처리용 중공사막 모듈
WO2016153299A3 (ko) * 2015-03-24 2016-11-17 주식회사 아스트로마 유체 분리막을 포함하는 유체 분리 장치 및 유체 분리막 모듈
KR101677494B1 (ko) * 2015-03-24 2016-11-29 주식회사 아스트로마 유체 분리 장치
KR20170093435A (ko) * 2016-02-05 2017-08-16 주식회사 아스트로마 유체 분리막 및 그 제조방법
KR20170093443A (ko) * 2016-02-05 2017-08-16 주식회사 아스트로마 유체 분리막 모듈
KR20170093436A (ko) * 2016-02-05 2017-08-16 주식회사 아스트로마 유체 분리막 및 이를 포함하는 유체 분리 장치
KR20170093438A (ko) * 2016-02-05 2017-08-16 주식회사 아스트로마 유체 분리 장치
WO2017150346A1 (ja) * 2016-02-29 2017-09-08 東レ株式会社 分離膜モジュール
KR20180005556A (ko) * 2016-07-06 2018-01-16 롯데케미칼 주식회사 수처리 장치
WO2023042550A1 (ja) * 2021-09-15 2023-03-23 メタウォーター株式会社 有機性廃水の処理方法及び処理装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101538772B1 (ko) 2013-12-23 2015-07-22 주식회사 에코니티 자유말단을 가지는 침지형 중공사막 유닛 모듈을 포함하는 카트리지형 중공사 막 모듈과 간헐/연속포기가 가능한 산기장치를 포함하는 침지형 수처리 장치 및 이의 포기 방법
EP3755614A4 (en) 2018-02-22 2021-12-01 Brechin Design Inc. FOLDING BICYCLE FRAME

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62103409U (ja) * 1985-12-19 1987-07-01
JPS62191004A (ja) * 1986-02-19 1987-08-21 Kurita Water Ind Ltd 中空糸型膜分離装置
JPH0338231A (ja) * 1989-07-05 1991-02-19 Toray Ind Inc 親・疎水性分離単位膜及び分離膜及びその製造方法
JPH05220356A (ja) * 1992-02-12 1993-08-31 Mitsubishi Rayon Co Ltd 中空糸膜モジュール
JPH05261254A (ja) * 1992-03-18 1993-10-12 Mitsubishi Rayon Co Ltd 中空糸膜モジュール
JPH0910561A (ja) * 1995-04-27 1997-01-14 Toray Ind Inc 中空糸膜エレメント及びその使用方法並びに濾過装置
JP2000084375A (ja) * 1998-09-08 2000-03-28 Toray Ind Inc 中空糸膜モジュ−ルおよび水の処理方法
JP2000093763A (ja) * 1998-09-28 2000-04-04 Asahi Chem Ind Co Ltd カートリッジ型モジュール及びその着脱治具
JP2002301475A (ja) * 2001-04-03 2002-10-15 Kurita Water Ind Ltd 濾過装置およびその洗浄方法
JP2004516920A (ja) * 2000-09-13 2004-06-10 プーロン・アクチェンゲゼルシャフト 水処理用膜フィルタ

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62103409U (ja) * 1985-12-19 1987-07-01
JPS62191004A (ja) * 1986-02-19 1987-08-21 Kurita Water Ind Ltd 中空糸型膜分離装置
JPH0338231A (ja) * 1989-07-05 1991-02-19 Toray Ind Inc 親・疎水性分離単位膜及び分離膜及びその製造方法
JPH05220356A (ja) * 1992-02-12 1993-08-31 Mitsubishi Rayon Co Ltd 中空糸膜モジュール
JPH05261254A (ja) * 1992-03-18 1993-10-12 Mitsubishi Rayon Co Ltd 中空糸膜モジュール
JPH0910561A (ja) * 1995-04-27 1997-01-14 Toray Ind Inc 中空糸膜エレメント及びその使用方法並びに濾過装置
JP2000084375A (ja) * 1998-09-08 2000-03-28 Toray Ind Inc 中空糸膜モジュ−ルおよび水の処理方法
JP2000093763A (ja) * 1998-09-28 2000-04-04 Asahi Chem Ind Co Ltd カートリッジ型モジュール及びその着脱治具
JP2004516920A (ja) * 2000-09-13 2004-06-10 プーロン・アクチェンゲゼルシャフト 水処理用膜フィルタ
JP2002301475A (ja) * 2001-04-03 2002-10-15 Kurita Water Ind Ltd 濾過装置およびその洗浄方法

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011108259A1 (ja) 2010-03-02 2011-09-09 国立大学法人北海道大学 フォトレジストパターンの作製方法
US8895235B2 (en) 2010-03-02 2014-11-25 National University Corporation Hokkaido University Process for production of photoresist pattern
KR101241950B1 (ko) * 2012-09-17 2013-03-18 워터솔루션 주식회사 수처리용 중공사막 모듈
WO2016153299A3 (ko) * 2015-03-24 2016-11-17 주식회사 아스트로마 유체 분리막을 포함하는 유체 분리 장치 및 유체 분리막 모듈
KR101677494B1 (ko) * 2015-03-24 2016-11-29 주식회사 아스트로마 유체 분리 장치
US11534721B2 (en) 2015-03-24 2022-12-27 Arstroma Co., Ltd. Fluid separation apparatus comprising fluid separation membrane, and fluid separation membrane module
US10898860B2 (en) 2015-03-24 2021-01-26 Arstroma Co., Ltd. Fluid separation apparatus comprising fluid separation membrane, and fluid separation membrane module
RU2708861C2 (ru) * 2015-03-24 2019-12-11 Арстрома Ко., Лтд. Устройство разделения текучих сред, включающее мембрану для разделения текучих сред, и мембранный модуль для разделения текучих сред
KR20170093438A (ko) * 2016-02-05 2017-08-16 주식회사 아스트로마 유체 분리 장치
KR101981040B1 (ko) 2016-02-05 2019-05-23 주식회사 아스트로마 유체 분리막 및 그 제조방법
KR101981042B1 (ko) 2016-02-05 2019-05-23 주식회사 아스트로마 유체 분리 장치
KR101981044B1 (ko) 2016-02-05 2019-05-23 주식회사 아스트로마 유체 분리막 모듈
KR101981041B1 (ko) 2016-02-05 2019-08-28 주식회사 아스트로마 유체 분리막 및 이를 포함하는 유체 분리 장치
KR20170093436A (ko) * 2016-02-05 2017-08-16 주식회사 아스트로마 유체 분리막 및 이를 포함하는 유체 분리 장치
KR20170093443A (ko) * 2016-02-05 2017-08-16 주식회사 아스트로마 유체 분리막 모듈
KR20170093435A (ko) * 2016-02-05 2017-08-16 주식회사 아스트로마 유체 분리막 및 그 제조방법
WO2017150346A1 (ja) * 2016-02-29 2017-09-08 東レ株式会社 分離膜モジュール
KR20180005556A (ko) * 2016-07-06 2018-01-16 롯데케미칼 주식회사 수처리 장치
WO2023042550A1 (ja) * 2021-09-15 2023-03-23 メタウォーター株式会社 有機性廃水の処理方法及び処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5038038B2 (ja) 2012-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5038038B2 (ja) 中空糸膜モジュールおよびこれを用いた中空糸膜ユニット
JP4445862B2 (ja) 中空糸膜モジュール、中空糸膜モジュールユニット及びこれを用いた膜濾過装置と、その運転方法
US7972510B2 (en) Filtration apparatus
WO1993015827A1 (en) Hollow yarn membrane module
JP4906269B2 (ja) 濾過装置
JP2008229628A (ja) 水処理装置および水処理方法
JPWO2017086313A1 (ja) 中空糸膜モジュール及びその洗浄方法
CN103442789B (zh) 过滤设备和用于该过滤设备的中空纤维膜模块
WO2005037414A1 (en) Novel device for submerged ultrafiltration
KR20130096629A (ko) 침지형 막 모듈 유닛 및, 막 분리 활성 오니 처리 장치
KR20210044772A (ko) 밀착 이격되는 평탄 시트 침지식 멤브레인들 및 미세 거품 폭기
JP5497309B2 (ja) 中空糸膜モジュールおよび水処理装置
TWI503288B (zh) 曝氣單元及包含該曝氣單元的過濾裝置
JP2007209949A (ja) 固液混合処理液のろ過液回収装置
JP2001205054A (ja) 中空糸膜モジュール及び該中空糸膜モジュールを使用した中空糸膜モジュールユニット
JP3014248B2 (ja) 中空糸膜モジュールを用いた濾過方法
JP4183160B2 (ja) 中空糸膜モジュール
JP3863263B2 (ja) 中空糸膜モジュールを用いた濾過方法
JP2003112017A (ja) 濾過膜モジュールおよび造水方法
JP5065506B2 (ja) 濾過装置
JP5281254B2 (ja) 中空糸膜モジュール
JP2010142782A (ja) 膜分離装置
JP2001038178A (ja) 分離膜モジュール
JPH08131783A (ja) 膜分離装置
JPH0819730A (ja) 中空糸膜モジュール組立体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100630

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100803

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20101019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120409

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120619

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120705

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees