JP2009011606A - 遊戯盤製造用の検査方法と装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊戯盤基材の打ち釘の傾きや曲がり等に対する自動的な良否の判別検査を、遊戯盤基材表面の図柄の影響なく正確に、かつ連続的に高速度で実現する。
【解決手段】遊戯盤基材2を連続搬送して検査に供し、照明は、遊戯盤基材2上の検査域TAに、θ1傾斜した照射光路11にて搬送方向に直角な方向に横断するライン状に照明光5を照射して行い、撮像は、ラインスキャンカメラ12により、照射光路11にそれとは異なった角度θ2を有して頭部3aの高さでライン状に交差する撮像光路6の交差ライン位置13にて行い、良否の判別は、各頭部3aの撮像頭部データ3bを、基準位置に対し搬送に伴い変化する撮像位置に対応した基準位置からの撮像位置変位成分Xxと、撮像視野上の搬送方向に直交する方向の前記基準位置からの距離成分Yyと、を含む撮像頭部位置データPとし、頭部位置基準データQと比較して良否を判別して実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は遊戯盤製造用の検査装置に関し、例えば、パチンコ遊戯盤のように遊戯盤基材に釘打ちを行うような各種遊戯盤を製造するのに用いられ、主として打ち釘の頭部位置、曲がりの検査を行う検査方法と装置に関するものである。
遊戯盤基材に自動的に釘打ちを行う釘打ち機は従来から知られている。このものは供給される遊戯盤基材を位置決めし、これに設定された遊戯盤の種類に応じた所定のパターンにて自動的に釘打ちを行う。
パチンコ遊戯盤等の遊戯盤の基材には多くの釘が複雑なパターンで釘打ちされる。したがって作業は煩雑である。これを釘打ち機によって自動的に行うと便利であり、作業能率が向上する。
近時では、遊戯盤の新機種の開発が活発に行われるようになり、機種数が増大しているとともに、遊戯盤の短命化と、遊戯人口の増大とによって遊戯盤の製造台数が勢い増大している。
このため、前記釘打ち機を多数並設して、他の工程機器とともにライン化し、より高能率に各種遊戯盤を製造できるようにすることが行われ、また研究されている。
一方、パチンコ遊戯盤等の釘打ちの精度は、遊戯機能、特に遊戯成績に大きく影響し、遊戯提供者および遊戯者のどちらからしても重大である。したがって、釘打ちは高精度に行われなければならない。
しかし、パチンコ遊戯盤のように多数の釘が自動的に高能率に打たれれば打たれるほど、打ち釘が位置ずれしたり、遊戯盤基材をなす合板の部分的な木材組織や繊維の違いによる硬さのバラつき等が原因して打ち釘が曲がっていたりすることがときとしてある。また遊戯盤基材が反っていたり、遊戯盤基材を釘打ち位置に受けるテーブルにゴミ等の異物があって傾いたりしていると云ったことが原因して釘の角度が不適正になっていることもときとしてある。
そこで、釘打ち後の遊戯盤基材につき打ち釘の検査を人手によって行っていたのを、良否を自動的に能率よくかつ正確に達成することができる遊戯盤製造用の釘曲がり検査装置を本出願人は既に提案している(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−238040号公報(特許第2691844号明細書)
ところで、近時のパチンコ遊戯盤では、画像表示装置の占める面積が大きくなって打ち釘の数が少なくなっているものはあるが、通常170〜240本程度あり、特殊機種では300本以上にもなることもあって取り扱いデータ数が勢い増大する背景の中で、コスト面、資材不足などの理由から遊戯盤基材の材質の低下による釘打ち不良の発生率が高まっている。このため、より高性能かつ高速に検査することが望まれている。
しかし、特許文献1で開示する検査技術ではエリア照明の下にエリアセンサカメラによりエリア撮像する関係上、撮像およびデータ取り込みが共に、分割したエリアごとの間欠作業となり、しかも、各回に取り込むデータ処理の時間が長く、さらなる高速性に限界がある。また、遊戯盤基材表面に貼られるいわゆるセルの模様などが多色化、多様化しており、遊戯盤基材表面での照明エリアと撮像エリアの重なりから、撮像した打ち釘の頭部の背景となる遊戯盤基材表面の模様がノイズとなり、カラー撮像によっても頭部像との見分けがつきにくく、求められる検査精度を満足しにくくなってきている。
本発明は、遊戯盤基材に打たれた打ち釘の傾きや曲がり等に対する自動的な良否の判別検査を、遊戯盤基材表面の図柄の影響なく正確に、かつ連続的に高速度で実現する遊戯盤製造用の検査方法と装置を提供することを課題とするものである。
上記のような課題を達成するために、本発明の遊戯盤製造用の検査方法は、遊戯盤基材の表面の打ち釘の頭部を照明しながら、この照明される打ち釘を頭部側から撮像し、この撮像した打ち釘の頭部位置を基準位置と比較して良否を判別し検査する遊戯盤製造用の検査方法であって、搬入される遊戯盤基材を連続搬送して前記検査に供し、照明は、搬送される遊戯盤基材上の検査域に、遊戯盤基材の表面に対し傾斜した照射光路にて搬送方向に直角な方向に横断するライン状に照明光を照射して行い、撮像は、ラインスキャンカメラにより、前記照射光路にそれとは異なった角度を有して打ち釘の頭部高さでライン状に交差する撮像光路の前記交差ライン位置にて行い、良否の判別は、各打ち釘の撮像頭部データを、遊戯盤基材上の基準位置に対し搬送に伴い変化する撮像位置に対応した基準位置からの撮像位置変位成分と、撮像視野上の搬送方向に直交する方向の前記基準位置からの距離成分と、を含む撮像頭部位置データとし、これを対応する頭部位置基準データと比較して良否を判別し検査することを特徴としている。
このような構成では、遊戯盤基材表面から浮いた打ち釘の頭部を、遊戯盤基材の表面に対し傾斜した照射光路にて、遊戯盤基材の検査域を搬送方向に直角な方向に横断するライン状に照射する照明光により照明するので、打ち釘の頭部に対する照明位置と、遊戯盤基材表面に対する照明位置とが平面視位置ずれする。これに対し、照明される打ち釘の頭部を、ラインスキャンカメラによって前記照射光路にそれとは異なった角度を有して打ち釘の頭部高さでライン状に交差する撮像光路上の前記交差ライン位置にて撮像し主走査するので、打ち釘の頭部の前記照明部分を、そこからの正反射光により鮮明に撮像し電気的な撮像頭部データとすることができるのに併せ、撮像光路の遊戯盤基材表面への到達位置が、前記照射光路での遊戯盤基材表面への照明位置に対し、撮像光路および照射光路の遊戯盤基材表面に対する角度の差と、打ち釘の頭部が遊戯盤基材表面から浮いている高さと、に比例して位置ずれし、前記打ち釘の頭部を撮像した鮮明な像の背景から遊戯盤基材表面の照明域を外せるので、遊戯盤基材表面の絵柄が検査上のノイズとなるのを防止することができる。また、打ち釘の頭部に対する照明および撮像共にライン状に行うが、このラインに直交する方向への遊戯盤基材の連続した搬送が副走査となって、遊戯盤基材表面の全検査域を連続に撮像しながら各打ち釘の頭部についての撮像位置データを撮像頭部データから順次生成し、これを頭部位置基準データと比較し良否を判別する検査が行える。
このような遊戯盤基材の打ち釘の検査方法は、遊戯盤基材の表面の打ち釘の頭部を照明する照明手段と、この照明される打ち釘を頭部側から撮像する撮像手段と、この撮像手段により撮像された打ち釘の頭部位置を基準位置と比較して良否を判別し検査する判別手段とを備えた遊戯盤製造用の検査装置であって、
少なくとも搬入される遊戯盤基材を連続搬送して前記検査に供する搬送手段を備え、照明手段は、集光レンズを有し、集光した照明光を搬送される遊戯盤基材上の検査域に、遊戯盤基材の表面に対し傾斜した照射光路にて搬送方向に直角な方向に横断するライン状に照射するライン状照明源であり、撮像手段は、前記照射光路でライン状に照明される打ち釘の頭部を、前記照射光路にそれとは異なった角度を有して打ち釘の頭部高さでライン状に交差する撮像光路の前記交差ライン位置にて撮像するラインスキャンカメラであり、判別手段は、その時々に得られる各打ち釘の撮像頭部データを、遊戯盤基材上の基準位置に対し搬送に伴い変化する撮像位置に対応した基準位置からの撮像位置変位成分と、撮像視野上の搬送方向に直交する方向の前記基準位置からの距離成分と、を含む撮像頭部位置データとし、これを対応する頭部位置基準データと比較して良否を判別することを特徴とする遊戯盤製造用の検査装置によって達成でき、自動的に安定して高速度で検査が行える。
上記において、さらに、判別手段は、検査対象となる遊戯盤基材と同一機種の遊戯盤基材上に適正に釘打ちされた各打ち釘につき、前記検査と同一条件で頭部を撮像した各撮像頭部データから、遊戯盤基材上の基準位置に対し搬送に伴い変化する撮像位置変位成分と、撮像視野上の搬送方向に直交する方向の前記基準位置からの距離成分と、を含む前記基準位置からの各撮像頭部位置データを得、これら撮像頭部位置データを頭部基準位置データとし、それらを前記基準位置を原点とする座標データに変換した頭部位置基準座標データとして、予め内部または外部に持ってそれを利用し、前記判別を行うことを特徴とすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、打ち釘の撮像頭部データを撮像頭部位置データに変換しさえすれば、頭部位置基準座標データ中の最も近い頭部位置基準データが対応するので、この対応する頭部位置基準データと比較することで、単独に、いつでも、良否を判別することができる。
上記において、さらに、打ち釘の良否の判別は、風車のある打ち釘を含み、撮像頭部データから得た撮像頭部位置データにより釘無し、頭部位置につき行い、撮像頭部データの振れ、あるいは形状またはおよび大きさにより天地方向の傾き、左右方向の傾きにつき行い、風車のあるものは、その有無、所定の風車かどうかをカラー撮像による色データの違いにより判別し、風車の傾きについては打ち釘の頭部の傾きによって良否を判別することを特徴とすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、撮像頭部データは遊戯盤基材上の打ち釘の絶対的な頭部位置に対応していることから得た撮像頭部位置データにより、釘無し、頭部位置の良否を判別することができるのに加え、打ち釘の頭部は遊戯盤基材の表面に対し傾斜した照射光路にて一方に偏って照明されることによる偏った照明部の像として撮像され、打ち釘の頭部の傾きによってその振れ、あるいは形状またはおよび大きさが変化するので、撮像頭部データの像の振れ、あるいは形状またはおよび大きさから天地方向の傾き、左右方向の傾き、曲がりの良否を判別することができる。また、検出される頭部の傾きの良否から、その打ち釘によって取り付けられた風車の傾きの良否をも判別することができる。さらに、風車は3色など複数色のものが設けられることに対応して、ラインスキャンカメラによる撮像をカラーで行うことにより、風車取り付けの有無は勿論、所定の色の風車が取り付けられているかも判別することができる。
上記において、さらに、撮像頭部データは、高輝度データを抽出して用いることを特徴とすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、撮像された打ち釘の頭部像は、打ち釘の頭部における偏って照明された部分からの正反射による部分がそうでない部分に対して各段に輝度が高い高輝度像となるので抽出しやすく、これを打ち釘の頭部の明確な位置情報として利用できるのはもとより、その振れ、あるいは形状またはおよび大きさが打ち釘の曲がり、頭部の傾きに対応するので、打ち釘の頭部の明確な傾き情報としても利用することができる。
上記において、さらに、記憶手段と、データ表示手段と、前記の搬送手段、照明手段、撮像手段、判別手段を制御し、各撮像位置データを記憶手段に記憶していく一方、前記頭部位置基準データによる良否の判別に供しながら、判別結果をも記憶手段に記憶し、判別結果を画像データ、またはおよび、数値データとしてデータ表示手段に表示し、また外部に信号出力する制御手段と、を備えたことを特徴とすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、得られる各撮像位置データを記憶手段に記憶していくことで、頭部位置基準データとの比較のタイミングに自由度が得られ、各撮像位置データを対応する頭部位置基準データと比較した良否の判別結果を記憶手段に記憶することで、判別結果を画像データや数値データとしていつでも表示することができる。
上記において、さらに、撮像手段は、打ち釘の頭部の奥行域を含むが遊戯盤基材の表面に達しない被写界深度を有していることを特徴とすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、撮像手段の被写界深度が打ち釘の頭部の奥行域を含んで鮮明に撮像できるが、遊戯盤基材の表面に達しないものであることにより。遊戯盤基材の表面の撮像光路に照明位置が入らないものの、非照明位置からの弱い反射光であっても頭部像の背景像として結像させることによりノイズとなるのを回避することができる。
上記において、さらに、撮像手段は、遊戯盤基材の表面に対し傾斜した撮像光路にて撮像し、照明手段の照射光路の傾斜角は、撮像光路の傾斜角よりも小さいことを特徴とすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、撮像手段の撮像光路が照明手段の照射光路と共に遊戯盤基材表面に対し同じ側に傾斜していることにより、打ち釘の頭部の照明手段による偏った照明部分からの高輝度像を、その照明側から打ち釘の頭部の位置や傾きの違いをより反映させて撮像することができるし、撮像光路が傾くことで、撮像光路上の打ち釘の頭部から遊戯盤基材表面までの距離を遊戯盤基材表面に対し垂直である場合に比して増大させられ、距離が増大した分だけ遊戯盤基材表面がノイズになるのをさらに抑えられる。また、照明手段の照射光路の傾斜が撮像光路の傾斜よりも小さいことにより、打ち釘の頭部に対する照明の偏りを十分にして、撮像頭部データが打ち釘の頭部の傾き、曲がりの違いをより明瞭に反映した振れ、あるいは形状またはおよび大きさで得られるようにするのに併せ、照明手段からの照明光が遊戯盤基材表面に到達する照明位置を撮像光路の遊戯盤基材表面への到達位置から外す条件を満足する。
上記において、さらに、遊戯盤基材の前記搬送域の前記打ち釘の検査位置よりも上流または下流に位置して、遊戯盤基材の表面に遊戯域を囲うように設けられたレールが浮いていないかを、許容高さ直上位置でレール搬送経路両側に配置した投受光器間の検査光を搬送される遊戯盤基材上のレールが蹴るか否かで検出するレール浮き検査手段を備えたことを特徴とすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、遊戯盤基材に遊戯域を囲うレールが設けられる場合、それが遊戯盤基材表面から浮いていることがあることにつき、打ち釘の検査のために遊戯盤基材が連続搬送されるのを利用して、打ち釘の検査の邪魔にならない検査位置よりも上流または下流に設けたレール浮き検査手段の位置を通過する遊戯盤基材上のレールが、レールの許容高さ直上位置に設定した投受光器間の検査光を蹴るか否かによって、浮きがあるかどうかを判別することができる。
これに代えて、また、遊戯盤基材の前記搬送域の前記打ち釘の検査位置よりも上流または下流に位置して、遊戯盤基材の表面に遊戯域を囲うようにレールピンの打ち込みによって設けられたレールが浮いていないかを、このレールのレールピン打ち込み位置において、所定高さの遊戯盤基材上のレールの上端に弾性的に押し付けた高さゲージの遊戯盤基材との相対高さが基準値を超えているか否かで検出するレール浮き検査手段を備えたことを特徴とすることができる。
このような構成では、上記に代わって、遊戯盤基材に遊戯域を囲うレールが設けられる場合、それが遊戯盤基材表面から浮いていることがあることにつき、打ち釘の検査のため遊戯盤基材が搬送に先立ち所定高さとされるのを利用して、所定高さの遊戯盤基材上のレールの上端に弾性的に押し付けた高さゲージの遊戯盤基材との相対高さが基準値を超えているか否かで、浮きがあるかどうかを判別することができる。特に、このレール浮き検査はレールピンの打ち込み状態がレールの浮きや傾きの主原因と思われる各位置において行うことで、主原因となりやすい対象個所を余すところなくかつより正確に検査できるし、許容を上回る内側や外側への傾斜は、浮きのないレールであっても高さゲージの形状や二股間サイズなどによって早期に干渉し、所定高さとならないようにすることで検出することができる。また、レールの内外への傾きによって高さゲージに遊戯盤基材の表面に平行な動きが生じるようにして、これを検出すれば、1つの高さゲージによって、レールの浮と内外への傾きを個別に検出することもできる。しかし、個別のゲージや検出手段によることもできる。
上記において、さらに、検査終了後の遊戯盤基材で、不良と判別された遊戯盤基材を、搬送手段の搬送経路上へ持ち上げて、遊戯盤基材の搬入、搬送、搬出に影響なく積み上げながら、他への移し替えに供する積み上げ手段を備えたことを特徴とすることができる。
このような構成では、上記に加え、さらに、検査後の不良の判別があった遊戯盤基材については、不良の判別のない遊戯盤基材のように搬出するのではなく、その場で遊戯盤基材の搬送経路上の積み上げ手段にまで持ち上げて積み上げ他への移し替えに供することにより、不良の判別のない遊戯盤基材の搬出を邪魔することなく待機させられ、不良のあったものと不良のなかったものとの選別搬送による装置の複雑化、大型化の回避と、不良のあった遊戯盤基材を所定数ずつ纏めて取り扱い、また措置をする時間的な余裕を作業者に与えられる。
本発明の遊戯盤製造用の検査方法と装置によれば、遊戯盤基材表面から浮いた打ち釘の頭部を遊戯盤基材表面に対し傾斜した照射光路にてライン状に照明することにより、打ち釘の頭部への照明位置と、遊戯盤基材表面への照明位置を平面視位置ずれさせた状態で、照明される打ち釘の頭部を、ラインスキャンカメラによって照射光路にそれとは異なった角度を有して打ち釘の頭部高さでライン状に交差する撮像光路上で撮像するので、打ち釘の頭部の前記照明部分を鮮明な頭部像として撮像し、かつ、遊戯盤基材表面の照明位置を撮像光路外としてこの部分が鮮明に撮像されて前記頭部像に対するノイズの原因になるのを防止することができる。また、打ち釘の頭部に対する照明および撮像は共にライン状になされて主走査するだけであるが、遊戯盤基材の連続した搬送が副走査となって、遊戯盤基材表面の全検査域を連続に撮像しながらその時々に得られる各撮像頭部データから撮像位置データを順次迅速に生成し、基準位置データと比較し良否を判別していく検査が連続に行える。従って、遊戯盤基材表面に打ち釘の頭部と紛らわしい図柄などがあってもそれに影響されない高精度な検査が高速度で行える。
また、打ち釘の撮像頭部データを撮像頭部位置データに変換しさえすれば、予め得てある適正な各打ち釘の頭部位置に関する頭部位置基準座標データの内の最も近い頭部位置基準データが対応するので即時に比較することができ、簡単かつ迅速に良否を判別することができる。
また、撮像頭部データから得た撮像頭部位置データにより、釘無し、頭部位置の良否を判別することができるのに加え、打ち釘の頭部は偏った照明部の像として、打ち釘の頭部の傾きに応じた振れ、あるいは形状またはおよび大きさで撮像されるのを利用して、曲がり、天地方向の傾き、左右方向の傾きの良否も正確かつ迅速に判別することができ、これによって、当該打ち釘によって取り付けられた風車の傾きの良否の判別もすることができる。また、風車は異なった数種の色のものとされることに対応して、ラインスキャンカメラによる撮像をカラーで行うことにより、風車取り付けの有無は勿論、所定の色の風車が取り付けられているかも判別することができる。
また、撮像された打ち釘の頭部像は、打ち釘の頭部における偏って照明された部分からの正反射による部分がそうでない部分に対して各段に輝度が高い高輝度像となって抽出しやすく、これを、用いることで打ち釘の頭部の明確な位置情報として利用し、かつ、その振れ、あるいは形状またはおよび大きさが打ち釘の頭部の傾きに対応するので、打ち釘の曲がり、頭部の明確な傾き情報として利用することができる。
また、得られる各撮像位置データを記憶手段に記憶していくことで、基準位置データとの比較のタイミングに自由度が得られ、各撮像位置データを対応する基準位置データと比較した良否の判別結果を記憶手段に記憶することで、判別結果を画像データや数値データとしていつでも表示することができる。
また、撮像手段の撮像光路が照明手段の照射光路と共に遊戯盤基材表面に対し同じ側に傾斜して、打ち釘の頭部の照明手段による偏った照明部分からの高輝度像をその照明側から撮像することで、撮像頭部データに打ち釘の頭部の位置や傾きの違いを反映させやく、かつ、撮像光路上の打ち釘頭部から遊戯盤基材表面までの距離を、傾けない場合に比し増大させて遊戯盤基材表面がノイズになるのをさらに抑えられる。また、照明手段の照射光路の傾斜が撮像光路の傾斜よりも小さいことにより、打ち釘の頭部に対する照明の偏りを十分にして、撮像頭部データが打ち釘の頭部の傾きの違いをより明瞭に反映した振れ、あるいは形状またはおよび大きさで得られるのに併せ、照明手段からの照明光が遊戯盤基材表面に到達する照明位置を撮像光路の遊戯盤基材表面への到達位置から外す条件を十分に満足する。
また、遊戯盤基材に設けられるレールが浮いている場合があることにつき、打ち釘の検査のために遊戯盤基材が連続搬送されるのを利用して、打ち釘の検査の邪魔にならない検査位置よりも上流または下流にレール浮き検査手段を受けて、そこを通過する遊戯盤基材上のレールが、レールの許容高さ直上位置に設定した検査光を蹴るか否かによって、浮きがあるかどうかを判別することができる。
これに代って、打ち釘の検査のため遊戯盤基材が搬送に先立ち所定高さとされるのを利用して、所定高さの遊戯盤基材上のレールの上端に弾性的に押し付けた高さゲージの遊戯盤基材との相対高さが基準値を超えているか否かによって、浮きがあるかどうかを判別することができ、レールピンの打ち込み状態がレールの浮きや傾きの主原因と思われる各位置において、主原因となりやすい対象個所を余すところなくかつより正確に検査できるし、許容を上回る内側や外側への傾斜は、浮きのないレールであっても高さゲージが早期に干渉して所定高さとならないことで検出することができる。また、レールの傾きによっては高さゲージに遊戯盤基材の表面に平行な動きが生じるようにして、これを検出すれば、1つの高さゲージによって、レールの浮と内外への傾きを個別に検出することもできる。しかし、個別のゲージや検出手段によることもできる。
また、検査後の不良の判別があった遊戯盤基材については、搬出せずその場で遊戯盤基材の搬送経路上の積み上げ手段にまで持ち上げて積み上げ他への移し替えに供することにより、不良の判別のない遊戯盤基材の搬出を邪魔することなく待機させ、不良のあったものと不良のなかったものとの選別搬送による装置の複雑化、大型化の回避と、不良のあった遊戯盤基材を所定数ずつ纏めて取り扱い、また措置をする時間的な余裕を作業者に与えられる。
以下本発明の実施の形態としての遊戯盤製造用の検査方法と装置について図に示す具体例を参照しながら説明する。本具体例はパチンコ遊戯盤の場合を示しているがこれに限られることはなく、打ち釘を有する各種遊戯盤全般に適用できる。
本実施の形態のパチンコ遊戯盤の検査方法は、図2に示すようなパチンコ遊戯盤1に対し、主としてその遊戯盤基材2上の釘打ちされた打ち釘3群に対し検査を行う。既述したように各打ち釘3は釘が位置ずれしたり、遊戯盤基材をなす合板の木材組織や繊維の違いによる硬さのバラつき等が原因して釘が曲がっていたり傾いたり、釘打ち時の遊戯盤基材2の異物による傾き、反りが原因して異常な傾きがあったりすることがあり、これが許容度を超えていると、遊戯成績に大きく影響し、遊戯者はもとより遊戯提供者にも問題となる。各打ち釘3について、それら位置ずれや、曲がりが許容度内かどうかを判定する。
このために、遊戯盤基材1の表面の釘打ちされている打ち釘3の頭部3aを図1(a)に示すように照明光5を照射して照明しながら、この照明される打ち釘3を頭部3a側からの撮像光路6にて撮像し、この撮像した打ち釘3の図1(b)に示すような頭部位置、つまり撮像頭部データ3bの位置データである撮像頭部位置データPを頭部位置基準データQと比較して良否を判別し検査するが、特に、搬入される遊戯盤基材2を図1(a)、図2に示す矢印8で示す一方向に連続搬送して前記検査に供し、照明は、搬送される遊戯盤基材2上の検査搬送域TAに、図1(a)に示す遊戯盤基材2の表面に対し角度θ1傾斜した照射光路11にて搬送方向に直角な図2に示すように横断する方向となるライン状に照明光5を照射して行い、撮像は、ラインスキャンカメラ12により、図1(a)に示すように前記照射光路11とは異なった角度θ2を有して打ち釘3の頭部3aの高さで紙面に直角な方向となるライン状に交差する撮像光路6上の図1(a)、図2に示す前記交差ライン位置13にて行い、良否の判別は、各打ち釘3の図1(b)に示す撮像データ取り込み画面14上の撮像頭部データ3bを、図1(c)に示す判別画面15上にラベリングするなどして、図1(d)に示すように遊戯盤基材1上の基準位置に対し搬送に伴い変化する撮像位置Xxに対応した基準位置からの撮像位置変位成分Xxと、撮像視野上の搬送方向に直交する方向の前記基準位置からの距離成分Yyと、を含む撮像頭部位置データPを得、これを図1(e)に示すように対応する頭部位置基準データQと比較して良否を判別し検査する。
このように、遊戯盤基材2表面から浮いた打ち釘3の頭部3aを、遊戯盤基材2の表面に対し傾斜した照射光路11にて、遊戯盤基材の2検査域を搬送方向に直角な方向に横断するライン状に照射する照明光5により照明するので、図1(a)に示すように打ち釘3の頭部3aに対する照明位置Aと、遊戯盤基材2表面に対する照明位置Bとが平面視位置ずれする。これに対し、照明される打ち釘3の頭部3aを、ラインスキャンカメラ12によって照射光路11にそれとは異なった角度θ2を有して打ち釘3の頭部3aの高さでライン状に交差する撮像光路6上の図1(a)に示す前記交差ライン位置13にて撮像し主走査するので、打ち釘3の頭3aの前記照明部分を、そこからの正反射光により鮮明に撮像し電気的な撮像頭部データ3bとすることができる。これに併せ、図1(a)に示すように撮像光路6の遊戯盤基材2表面への到達位置Cが、前記照射光路11での遊戯盤基材2表面への照明位置Bに対し、撮像光路および照射光路の遊戯盤基材2表面に対する角度θ1、θ2の差と、打ち釘3の頭部3aが遊戯盤基材2表面から浮いている高さと、に比例して位置ずれする。この結果、前記打ち釘3の頭部3aを撮像した撮像頭部データ3bとしての鮮明な像の背景から遊戯盤基材2表面の照明位置Bに対応する照明域を外せるので、遊戯盤基材2表面の絵柄が鮮明に撮像されて、検査上のノイズとなるのを防止することができる。また、打ち釘3の頭部3aに対する照明および撮像共にライン状に行うが、このラインに直交する方向への遊戯盤基材2の連続した搬送が副走査となって、遊戯盤基材2表面の全検査域を連続に撮像しながら、全検査域TAにある各打ち釘3の頭部3aについての撮像位置データPを撮像頭部データ3bから順次生成し、これを頭部位置基準データと比較し良否を判別する検査が行える。
要約すると、遊戯盤基材2表面から浮いた打ち釘3の頭部3aを遊戯盤基材2表面に対し角度θ1傾斜した照射光路11にてライン状に照明することにより、打ち釘3の頭部3aへの照明位置Aと、遊戯盤基材2表面への照明位置Bを平面視位置ずれさせた状態で、照明される打ち釘3の頭部3aを、ラインスキャンカメラ12によって照射光路11にそれとは異なった角度θ2を有して打ち釘3の頭部3a高さでライン状に交差する撮像光路6上の交差ライン位置13で撮像するので、打ち釘3の頭部3aの前記照明部分を鮮明な頭部像データ3bとして撮像し、かつ、遊戯盤基材2表面の照明位置Bを撮像光路6外としてこの部分が撮像されて前記撮像頭部データ3bに対するノイズの原因になるのを防止することができる。また、打ち釘3の頭部3aに対する照明および撮像は共にライン状になされて主走査するだけであるが、遊戯盤基材2の連続した搬送が副走査となって、遊戯盤基材2表面の全検査域TAを連続に撮像しながらその時々に得られる図1(b)に示すような、頭部3aの傾きの違いによって、振れ、あるいは形状および大きさが異なる二次元象としての各撮像頭部データ3bから、撮像位置データPを順次迅速に生成し、頭部位置基準データQと比較し良否を判別していく検査が連続に行える。従って、遊戯盤基材2表面に打ち釘3の頭部3aと紛らわしい図柄などがあってもそれに影響されない高精度な検査が高速度で行える。
ここで、頭部位置基準データQは、打ち釘3の頭部3aの許容値を含むものとして、図1(a)に示すような正常位置に対応した一点でなく、それを中心としたまわりへの許容幅を見た、例えば図3(a)〜(e)に示すようなウインドQ1で位置表示し、図3(a)に示すようにウインドQ1に対し撮像頭部位置データPから想定できる打ち釘3の頭部域3cが同心であるときは正常とし、図4(e)に示すように頭部域3cのウインドQ1内面積が下限値以下を超えているときは良とし、図3(b)〜(d)に示すように頭部域3cのウインドQ1内面積が下限値以下であれば不良とするような幅のある良否の判別ができる。
また、図3(g)(h)(l)(m)は打ち釘3の曲がりのために頭部3aが搬送方向における側面側あるいは正面側から見て、所定角度以上に傾いている場合には、撮像頭部データ3bがウインドQ1に対し前記傾き側に振れることにより、不良と判別できることを示している。また図3(i)(j)(n)(o)は打ち釘3に曲がりがあるが、前記側面側および正面側において頭部位置と傾きが正常範囲であるために、良と判定してしまい、検査不能であることを示している。図3(f)(k)は側面側からも、正面側からも正常であり、良と判別できることを示している。
また、これらの頭部3aの傾きと位置との関係は、頭部3aを偏って照明することにより撮像される撮像頭部データ3b、特に図1(b)〜(e)に示し、図3(a)〜(e)に黒塗りで示す三日月型の高輝度な撮像頭部データ3bの位置、振れ、形状またはおよび大きさいの違いと複合的に相関する。従って、この相関の関係を適正打ち釘3から実測した実測値を経験値として用いることにより、撮像頭部データ3bから撮像頭部位置データPが演算により得られる。このための1つの手法として図1(d)に示す例では、撮像頭部データ3bに対する外接矩形枠P1の割り出しを画像処理して行ったときの、頭部3aの撮像頭部位置データPを外接矩形枠P1の位置、振れ、形状またはおよび大きさのデータから演算するか、別に格納しているテーブルから読み取るようにしている。また、この外接矩形枠P1の大きさまたはおよび形状は頭部3aの傾き角度とも相関するので、図3(a)〜(o)に示す許容範囲を外れた傾きがあれば不良と判定することができる。
このような遊戯盤基材2の打ち釘3の検査方法を達成するのに、図4に示す遊戯盤製造用の検査装置100は、遊戯盤基材2の表面の打ち釘3の頭部3aを照明する照明手段21と、この照明される打ち釘3を頭部3a側から撮像する撮像手段22と、この撮像手段22により撮像された打ち釘3の頭部3aの位置を基準位置と比較して良否を判別し検査するコンピュータなどの制御手段23の内部機能などとしての判別手段24とを備えているが、特に、照明手段21および撮像手段22を設置する釘検査手段20に搬入される遊戯盤基材2を連続搬送して前記検査に供し、検査後の遊戯盤基材2の搬出を図る搬送手段25を備え、図1を参照して先に述べたが、照明手段21は、図示しない集光レンズを有し、集光した照明光5を搬送される遊戯盤基材2上の検査域に、遊戯盤基材2の表面に対し角度θ1傾斜した照射光路11にて搬送方向に直角な方向に横断するライン状に照射するライン状照明源16であり、撮像手段22は、既述のラインスキャンカメラ12であるが、前記照射光路11にてライン状に照明される打ち釘3の頭部3aを、遊戯盤基材2の表面に対して照射光路11にそれとは異なった角度θ2を有して打ち釘3の頭部3aの高さでライン状に交差する撮像光路6の前記交差ライン位置13にて撮像するようにしてあり、判別手段24は、入力される各打ち釘3の撮像頭部データ3bを、遊戯盤基材2上の基準位置に対し搬送に伴い変化する撮像位置に対応した基準位置からの撮像位置変位成分Xxと、撮像視野上の搬送方向に直交する方向の前記基準位置からの距離成分Yyと、を含む撮像頭部位置データPとし、これを対応する頭部位置基準データQと比較して良否を判別するようにしてあり、自動的に安定して高速度で検査が行える。
具体的には、ライン状照明光源16は、LEDアレイからの出射光をレンズ、例えばシリンドリカルレンズなどにより帯状の平行光に集光させるか、あるいは頭部3aの高さ位置で所定ライン幅となるように収束させるかした照明光5とすればよい。ラインスキャンカメラ12は、フォトダイオードアレイよりなる7500画素のものを用いて前記頭部3aをレンズを介し撮像して撮像視野内の輝度に応じた電気信号に変換し、外部からの転送パルスによって順次に、あるいは並列に一括してCCDアナログシフトレジスターに転送され、その後ビデオコントローラ26を通じビデオ信号として映像出力される。これが、図1(b)に示す撮像データ取り込み画面14の撮像頭部データ3bである。また、ラインスキャンカメラ12はRGB3色のカラー読み取り方式にすれば、打ち釘3の頭部3aにおける偏って照明された部分の高輝度部は、他の部分との照明度の違いによる色の違いをも有してより明瞭に撮像できるので、遊戯盤基材2の表面に対してはもとより、同一の頭部3aにおける高輝度像を正確に抽出しやすく、より高精度の判別、検査ができるようになる。
なお、ラインスキャンカメラ12は、打ち釘3の頭部3aの奥行域を含むが遊戯盤基材2の表面に達しない被写界深度を有しているようにすると、既述のように遊戯盤基材2の表面の撮像光路6に照明位置が入らないものの、非照明位置からの弱い反射光であっても頭部像の背景像として結像させてしまい万一にもノイズとなるのを回避することができる。
また、図1(a)では、より好適な例として、ラインスキャンカメラ12は、遊戯盤基材2の表面に対し角度θ2傾斜した撮像光路6にて撮像し、ライン状照明源12の照射光路11の傾斜角θ1は、撮像光路6の傾斜角θ2よりも小さくしてある。このように、ラインスキャンカメラ12の撮像光路6がライン状照明源16の照射光路11と共に遊戯盤基材2表面に対し同じ側に傾斜していることにより、打ち釘3の頭部3aのライン状照明源16による偏った照明部分からの高輝度像を、その照明側から打ち釘3の頭部3aの位置や傾きの違いをより反映させて撮像することができる。また、撮像光路6が傾くことで打ち釘3の頭部3aの遊戯盤基材表2面上での位置情報を撮像データ上損なわずに、撮像光路6上の打ち釘3頭部3aから遊戯盤基材2表面までの距離を遊戯盤基材2表面に対し垂直である場合に比して増大させられ、距離が増大した分だけ遊戯盤基材2表面がノイズになるのをさらに抑えられる。また、ライン状照明源16の照射光路11の傾斜が撮像光路6の傾斜よりも小さいことにより、打ち釘3の頭部3aに対する照明の偏りを十分にして、撮像頭部データ3bが打ち釘3の頭部3a傾きの違いをより明瞭に反映した振れ、あるいは形状またはおよび大きさで得られるようにするのに併せ、ライン状照明源16からの照明光5が遊戯盤基材2表面に到達する照明位置Bを撮像光路6の遊戯盤基材2表面への到達位置Cから外す条件を十分に満足する。
ここに、照射光路11の適正な傾斜の角度θ1は例えば15〜45°程度でよく、45°を超えると頭部3aを偏って照明する効果や、照明位置Bを到達位置Cから離してノイズを低減する効果が薄れる。15°を下回ると照射光路11を長くとらないとライン状照明源16の位置が遊戯盤基材2の搬送に邪魔になったりする。撮像光路6の傾斜の角度θ2は到達位置Cを照明位置Bから離すには90°として有利になるが、前記角度θ1での照明による頭部3aの偏った照明部分の得意な形状の高輝度像を検査対象条件をより反映して撮像するには、照射光路11と同じ側に20〜85°程度傾斜していればよく、打ち釘3の傾斜側からの撮像であれば図1(a)に示すように打ち釘3の傾斜を超えて傾斜しているのが好適となる。
また、判別手段24は、検査対象となる遊戯盤基材2と同一機種の遊戯盤基材2上に適正に釘打ちされた各打ち釘3につき、前記検査と同一条件で頭部3aを撮像した各撮像頭部データ3bから、遊戯盤基材2上の基準位置に対し搬送に伴い変化する撮像位置変位成分Xxと、撮像視野上の搬送方向に直交する方向の前記基準位置からの距離成分Yyと、を含む前記基準位置から撮像頭部位置データPを得て、これを頭部位置基準データQとし、これら頭部位置基準データQを、前記基準位置を原点とする基準頭部座標データQ(x1・・n,y1・・n)に変換した頭部位置基準座標データQxyとして、内部または外部の記憶手段27ないしは記録媒体に持ってそれを利用し、前記判別を行うようにする。これにより、打ち釘3の撮像頭部データ3bを撮像頭部位置データPに変換しさえすれば、基準座標位置データQxyの内の最も近い頭部位置基準データQ(xx,yy)が対応するので、この対応する頭部位置基準データQ(xx,yy)と比較することで、単独に、いつでも、良否を判別することができる。
なお、遊戯盤基材2上の基準位置は、検査のためにダボピンを挿入して位置決めする図2に示すようなダボピン穴28とするのが好適である。遊戯盤基材2にはその機種データなどを示すQRコード29も、図4に示すコードリーダ31との関係で位置精度良く付されているので、これを基準位置とすることもできるし、これら以外であってもよい。このQRコード29による機種の読み取りに関し、前記基準座標位置データQxyは機種毎に予め生成して判別手段24がそのとき読み取った機種に応じ選択して利用し判別すればよく、機種変更には勿論、異機種が混在しても対応できる。
また、判別手段24による打ち釘3の良否の判別は、図2に示すように風車32のある打ち釘3を含み、撮像頭部データ3bから得た撮像頭部位置データPにより釘無し、頭部位置につき行い、撮像頭部データ3bの振れ、あるいは形状またはおよび大きさにより、曲がり、天地方向の傾き、左右方向の傾きにつき行い、風車32のある位置に対応する打ち釘3については、所定の風車32かどうかをカラー撮像による色データの違いにより判別し、風車32の傾きについては打ち釘3の頭部3aの傾きにつき行える。つまり、撮像頭部データ3aが打ち釘3の頭部位置に対応していることから得た撮像頭部位置データPにより、釘無し、頭部位置の良否を判別することができるのに加え、打ち釘3の頭部3aは遊戯盤基材2の表面に対し傾斜した照射光路11にて一方に偏って照明されることによる偏った照明部の像として撮像され、打ち釘3の頭部3aの傾きによって、その振れ、あるいは形状またはおよび大きさが変化するので、撮像頭部データ3bの像の位置振れ、あるいは形状またはおよび大きさから天地方向の傾き、左右方向の傾きの良否を判別することができる。また、検出される頭部3aの傾きの良否から、その打ち釘によって取り付けられた風車32の傾きの良否をも判別することができる。さらに、風車32は3色など複数色のものが設けられることに対応して、ラインスキャンカメラ12による撮像をカラーで行うことにより、風車32取り付けの有無は勿論、所定の色の風車32が取り付けられているかも判別することができる。つまり、撮像された打ち釘3の頭部3aの像は、打ち釘3の頭部3aにおける偏って照明された部分からの正反射による部分がそうでない部分に対して各段に輝度が高い高輝度像となって抽出しやすく、これを打ち釘3の頭部3aの明確な位置情報として利用できるのはもとより、その頭部位置基準データQに対する振れ、あるいは形状またはおよび大きさが打ち釘3の頭部3aの傾き、曲がりに対応するので、打ち釘3の頭部3a、風車32の明確な傾き情報としても利用することができる。
さらに詳述すると、図4に示す遊戯盤製造用の検査装置100は、前記記憶手段27と、データ表示手段33を備え、制御手段23は、前記搬送手段25、照明手段21、撮像手段22、および判別手段24を制御し、ビデオコントローラ26を通して得られる各撮像位置データPを記憶手段27に記憶していく一方、前記頭部位置基準ータQによる良否の判別に供しながら、判別結果をも記憶手段27に記憶し、判別結果を画像データ、またはおよび、数値データとしてデータ表示手段33に表示し、また外部に信号出力する。 このように、得られる各撮像位置データPを記憶手段27に記憶していくことで、基準位置データQとの比較のタイミングに自由度が得られ、各撮像位置データPを対応する基準位置データQと比較した良否の判別結果を記憶手段27に記憶することで、判別結果を画像データや数値データとしていつでもデータ表示手段33に表示することができる。 データ表示手段33はそのために、検査域全体における不良となった打ち釘3の頭部3aの像3c、ないしはそれに併せ良となった打ち釘3の頭部3aの像3eを異なる色などで区別して画像表示する画像表示部33a、打ち釘13の位置番号に対応した実測X座標値、Y座標値、判定ずれ量、良、不良の判別結果数、打ち釘無数、風車無数などの判別関連数値データ表示部33b、品種切り替えキー33c、品種表示33d、検査開始キー33e、欠点数表示部33f、大、中、小に分けた欠陥程度別評価数表示部33gなどを有したものとし、キーボード41からの入力を受ける制御手段35と協働して、所定の検査、表示機能を発揮する。また、データ表示部33には必要に応じ各位置での撮像位置データPに基準位置データQに対応するウインドQ1を重ね合わせた判別画面を列挙表示、あるいはスライド表示する表示部や画像表示部33aでの表示機能を有するものとすることができる。
図4に示す遊戯盤製造用の検査装置は、このような釘検査手段20での自動検査を、レール浮き検査手段42によるレール43の浮き検査と共に、高い位置精度で能率よく遂行するように、これら釘検査手段20、レール浮き検査手段42による検査な搬送域Lの検査移動開始位置L1に位置決めステーション44を配置し、位置決めステーション44へはコンベア搬送するようにしている。図では位置決めステーション44の上流に反転ステーション45を配置して、コンベア搬送されてくる遊戯盤基材2の向きを90°反転させてから位置決めステーション44に搬送されるようにし、打ち釘3が遊戯盤基材2の表面に対し5°程度傾斜している天側が先行して搬送され、打ち釘3が傾斜している側から、それよりもさらに傾斜した角度θ1、θ2にて照明および撮像が行われるようにしている。この照明および撮像の打ち釘3に対する向きは、特許文献1で開示する先行発明を踏襲しているが、本願発明の遊戯盤製造用の検査方法および装置100によれば、これに限られることはなく打ち釘3に対する照明および撮像の向きはどのように設定しても高精度な釘検査ができる。従って、反転ステーション45は省略できる。反転ステーション45、位置決めステーション44では、それぞれ搬送されてくる遊戯盤基材2をストッパ46、47で受け止めて位置決めする。反転ステーション45では高い精度の位置決めが不要なのでそのまま反転動作して位置決めステーション44に送り込む。
しかし、位置決めステーション44では釘検査のために搬送方向Xとそれに直交する幅方向Y、および遊戯盤基材2上の打ち釘3の頭部3aの高さを釘検査手段20における照射光路11と撮像光路6との交差ライン位置13の高さに合わせるZ方向(紙面に直角)に高精度に位置決めする必要がある。このため、位置決めステーション44では遊戯盤基材2を持ち上げ手段51により所定高さに持ち上げることでZ方向の位置決めを積極的に行う。それには、持ち上げ手段51に設けたダボピンを遊戯盤基材2のダボピン穴28に、テーパー形状などを利用して初期には十分な遊びを持って確実な嵌め合わせを達成した上で、最終的にはX、Y方向に遊びのない水平面上の位置決めを伴い所定高さに持ち上げれば行える。しかし、所定高さは、固定ゲージなどへの当たりによって規制するのが好適で、この場合、持ち上げ手段51は遊戯盤基材2を固定ゲージに当接するまで持ち上げればよいことになる。この時の当接力は弾性を持たせて働かせれば機械的な無理は生じない。また、ダボピンは固定ゲージ側に設けておいてもよい。
このように高い位置決め状態にした遊戯盤基材2は、その位置決め状態のまま搬送手段25により把持して連続に精度良く水平搬送し、レール浮き検査手段42、釘検査手段20による検査に供すればよい。そこで、搬送手段25は、遊戯盤基材2を確実かつ安定に把持する各種の把持手段52と、この把持手段52を遊戯盤基材2とそ上の基準位置および基準座標位置データQxyとの関係を崩さないで高精度移動させられる、例えば、サーボモータで駆動されるボールねじなどを利用した移動手段53とを有した高精度な水平移動ロボットとするのが好適である。搬送手段25が遊戯盤基材2を把持して以降、水平搬送を開始する前に、ダボピンをダボピン穴28から抜き去っておく必要がある。このように搬送手段25による搬送高さがコンベア搬送による搬入高さより高いことにより。ダボピンをダボピン穴28から抜き去るのに併せ、持ち上げ手段51を下降復帰させておけば、次の遊戯盤基材2を即時に受け入れて位置決め動作の準備や初期動作に移行することができ、タクト時間をより短くできる。
1つの遊戯盤基材1の打ち釘3に対する検査に必要な時間は3秒程度と短縮し、遊戯盤製造用の検査装置100としての1サイクルのタクト時間は7秒と、特許文献1で開示する先行発明の12秒に対して十分な検査速度が得られたり、遊戯盤基材2の表面の図柄がノイズとなった誤検査は解消され、検査精度も向上した。
レール浮き検査手段42は、釘検査手段20の上流に位置し、搬送手段25により搬送される初期に通過する遊戯盤基材2に対して働く。具体的には、遊戯盤基材2の表面に遊戯域を囲うように設けられたレール43が浮いていないかを、図5に示すように、許容高さ直上位置でレール搬送経路両側に配置した投受光器55、56間の検査光57が、搬送される遊戯盤基材2上のレール43により蹴られるか否かで検出する。これにより、遊戯盤基材2に遊戯域を囲うレール43が設けられる場合、それが遊戯盤基材2表面から浮いている場合があることにつき、打ち釘3の検査のために遊戯盤基材2が連続搬送されるのを利用して、釘検査手段20の邪魔にならない位置にある投受光器55、56間の検査光57を蹴るか否かによって、浮きがあるかどうかを判別することができる。
さらに、具体的には検査光57は、図5に示すようにレール高さ17mmと釘高さ18mmの間に設定してあり、検査光57はレール43の配置域範囲の間で打ち釘3の頭部3aにより短く蹴られる信号が作られるが、これらの短い信号以上に蹴られ時間が長くなることによりレール43による蹴られであって、レール43が浮いていると正確に判別できる。
最後に、検査終了後の遊戯盤基材2で、不良と判別された遊戯盤基材2を、検査搬送域Lの搬送終了位置L2にて、搬送手段25の搬送経路上へ持ち上げて、遊戯盤基材2のコンベア搬送による搬入、搬送手段25による検査搬送域Lでの搬送、コンベア搬送による搬出に影響なく積み上げながら、他への移し替えに供する積み上げ手段61を備えたている。これにより、検査後の不良の判別があった遊戯盤基材2については、不良の判別のない遊戯盤基材2のように搬出するのではなくストッパ48で一時的に停止させ、その場で不良な遊戯盤基材2を持ち上げ手段62により搬送経路上の積み上げ手段61にまで持ち上げて積み上げ他への移し替えに供することができ、不良の判別のない遊戯盤基材2の搬出を邪魔することなく待機させられ、不良のあったものと不良のなかったものとの選別搬送による装置の複雑化、大型化の回避と、不良のあった遊戯盤基材2を所定数ずつ纏めて取り扱い、また措置をする時間的な余裕を作業者に与えられる。
ここで、積み上げ手段61は、押し上げられてくる遊戯盤基材2に対しては押し退けられて受け入れるが、受け入れ後は自動復帰して受け入れた遊戯盤基材2を掛け止めて保持する周知の掛け止め機構63を有したものとすればよく、持ち上げられる遊戯盤基材2を順二に受け入れながら、最下の遊戯盤基材2を掛け止めて保持する状態で積み上げられる。積み上がる遊戯盤基材2は上方には自由に取り出せるので、作業者の都合でいつでも他へ移せる。
ところで、レール43は、図2、図5に示すレールピン71の遊戯盤基材2への図5に示すような打ち込みよって取り付けられ、このレールピン71の打ち込み状態がレール43の浮きや内外への傾きの主原因と思われる。
そこで、既述のレール浮き検査手段42に代えて、図2に示すような各レールピン71の打ち込み位置において、図5に仮想線で示したように、遊戯盤基材2の前記搬送域Lの前記打ち釘の検査位置よりも上流(または下流)に位置して、図示例では搬送開始位置L1に位置して、遊戯盤基材2の表面に遊戯域を囲うようにレールピン71の打ち込みによって設けられたレール43が浮いていないかを、このレール43のレールピン71の各打ち込み位置において、所定高さに持ち上げられ、かつ水平方向に高精度に位置決めされ、コードリーダ31によるQRコード29の読み取りに供される所定高さの遊戯盤基材2に対し、その上のレール43の上端にばね74の付勢などによって弾性的に押し付けた高さゲージ72の遊戯盤基材2との相対高さが基準値を超えているか否かで検出するレール浮き検査手段75を備えたものとすることができる。
さらに、具体的には、レール浮き検査手段75は、高さゲージ73と、この高さゲージ73の遊戯盤基材2に対する相対高さを検出する高さセンサ73とを、各レールピン71の打ち込み位置において、互いの高さ関係を固定して、また所定高さに持ち上げられる遊戯盤基材2に対しては一定の位置関係を保って待機させて置き、遊戯盤基材2が所定高さに持ち上げられたとき、各高さゲージ73はレール43の対応する上端部と干渉し、所定量持ち上げられるようにしておき、このときの高さゲージ72の持ち上げ量を高さセンサ75が高さゲージ72上の高さ情報ライン72aなどを利用して読み取り、既述の判別手段24による、その持ち上げ高さが許容値を超えるかどうの判別に供して、レール43が浮いているか否か検査されるようにする。
これにより、遊戯盤基材2に遊戯域を囲うレール43が設けられる場合、それが遊戯盤基材2表面から浮いていることがあることにつき、打ち釘の検査のため遊戯盤基材2が搬送に先立ち所定高さとされるのを利用して、所定高さの遊戯盤基材2上のレー43の上端に弾性的に押し付けた高さゲージ72の遊戯盤基材2との相対高さが基準値を超えているか否かで、浮きがあるかどうかを判別することができる。特に、このレール浮き検査は、レールピン71の打ち込み状態がレール43の浮きや傾きの主原因と思われる各レールピン71の打ち込み位置において行うことで、主原因となりやすい対象個所を余すところなくかつより正確に検査できるし、許容を上回る内側や外側への傾斜は、浮きのないレール43であっても高さゲージ72の形状や二股間サイズなどによって早期に干渉し、所定高さとならないようにすることで検出することができる。また、レール43の浮と内外への傾きによっては高さゲージ72に遊戯盤基材2の表面に平行な動きが生じるようにして、これを検出すれば、1つの高さゲージ72によって、レール43の浮と内外への傾きを個別に検出することもできる。しかし、個別のゲージや検出手段によることもできる。
本発明は、遊戯盤製造上の打ち釘の主として頭部位置を高速かつ高精度に良否の判定検査することができる。
本発明の遊戯盤製造用のう打ち釘を対象とした検査方法を示す模式図および工程図であ る。 図1の方法での検査対象としパチンコ遊戯盤である遊戯盤基材の平面図である。 図1の方法での具体的な各種の場合の良否判定の説明図である。 図1の方法を実現する遊戯盤製造用の検査装置の平面図である。 図4の装置でのレール浮き検査手段を示す正面である。
符号の説明
1 遊戯盤
2 遊戯盤基材
3 打ち釘
3a 頭部
3b 撮像頭部データ
P 撮像頭部位置データ
P1 外接枠
Q 頭部位置基準データ
Q1 ウインド
Qxy 頭部位置基準座標データ
L 検査搬送域
L1 搬送開始位置
L2 搬送終了位置
5 照明光
6 撮像光路
11 照射光路
12 ラインスキャンカメラ
13 交差ライン位置
14 取り込み画面
15 判別画面
16 ライン状照明源
TA 検査域
20 釘検査手段
21 照明手段
22 撮像手段
23 制御手段
θ1、θ2 角度
24 判別手段
25 搬送手段
A 撮像位置
B 照明位置
C 到達位置
26 ビデオコントローラ
27 記憶手段
28 ダボピン穴
29 QRコード
31 コードリーダ
32 風車
33 データ表示手段
42、75 レール浮き検査手段
43 レール
44 位置決めステーション
55、56 投受光器
72 高さゲージ
76 検査光
61 積み上げ手段

Claims (5)

  1. 遊戯盤基材の表面の打ち釘の頭部を照明しながら、この照明される打ち釘を頭部側から撮像し、この撮像した打ち釘の頭部位置を基準位置と比較して良否を判別し検査する遊戯盤製造用の検査方法であって、
    搬入される遊戯盤基材を連続搬送して前記検査に供し、照明は、搬送される遊戯盤基材上の検査域に、遊戯盤基材の表面に対し傾斜した照射光路にて搬送方向に直角な方向に横断するライン状に照明光を照射して行い、撮像は、ラインスキャンカメラにより、前記照射光路にそれとは異なった角度を有して打ち釘の頭部高さでライン状に交差する撮像光路の前記交差ライン位置にて行い、良否の判別は、各打ち釘の撮像頭部データを、遊戯盤基材上の基準位置に対し搬送に伴い変化する撮像位置に対応した基準位置からの撮像位置変位成分と、撮像視野上の搬送方向に直交する方向の前記基準位置からの距離成分と、を含む撮像頭部位置データとし、これを対応する頭部位置基準データと比較して良否を判別し検査することを特徴とする遊戯盤製造用の検査方法。
  2. 遊戯盤基材の表面の打ち釘の頭部を照明する照明手段と、この照明される打ち釘を頭部側から撮像する撮像手段と、この撮像手段により撮像された打ち釘の頭部位置を基準位置と比較して良否を判別し検査する判別手段とを備えた遊戯盤製造用の検査装置であって、
    少なくとも搬入される遊戯盤基材を連続搬送して前記検査に供する搬送手段を備え、照明手段は、集光レンズを有し、集光した照明光を搬送される遊戯盤基材上の検査域に、遊戯盤基材の表面に対し傾斜した照射光路にて搬送方向に直角な方向に横断するライン状に照射するライン状照明源であり、撮像手段は、前記照射光路でライン状に照明される打ち釘の頭部を、前記照射光路にそれとは異なった角度を有して打ち釘の頭部高さでライン状に交差する撮像光路の前記交差ライン位置にて撮像するラインスキャンカメラであり、判別手段は、その時々に得られる各打ち釘の撮像頭部データを、遊戯盤基材上の基準位置に対し搬送に伴い変化する撮像位置に対応した基準位置からの撮像位置変位成分と、撮像視野上の搬送方向に直交する方向の前記基準位置からの距離成分と、を含む撮像頭部位置データとし、これを対応する頭部位置基準データと比較して良否を判別することを特徴とする遊戯盤製造用の検査装置。
  3. 判別手段は、検査対象となる遊戯盤基材と同一機種の遊戯盤基材上に適正に釘打ちされた各打ち釘につき、前記検査と同一条件で頭部を撮像した各撮像頭部データから、遊戯盤基材上の基準位置に対し搬送に伴い変化する撮像位置変位成分と、撮像視野上の搬送方向に直交する方向の前記基準位置からの距離成分と、を含む前記基準位置からの各撮像頭部位置データを得、これら撮像頭部位置データを頭部基準位置データとし、それらを前記基準位置を原点とする座標データに変換した頭部位置基準座標データとして、予め内部または外部に持ってそれを利用し、前記判別を行う請求項2に記載の遊戯盤製造用の検査装置。
  4. 打ち釘の良否の判別は、風車のある打ち釘を含み、撮像頭部データから得た撮像頭部位置データにより釘無し、頭部位置につき行い、撮像頭部データの振れ、あるいは形状またはおよび大きさにより天地方向の傾き、左右方向の傾きにつき行い、風車のあるものは、その有無、所定の風車かどうかをカラー撮像による色データの違いにより判別し、風車の傾きについては打ち釘の頭部の傾きによって良否を判別する請求項2、3のいずれか1項に記載の遊戯盤製造用の検査装置。
  5. 記憶手段と、データ表示手段と、前記の搬送手段、照明手段、撮像手段、判別手段を制御し、各撮像位置データを記憶手段に記憶していく一方、前記頭部位置基準データによる良否の判別に供しながら、判別結果をも記憶手段に記憶し、判別結果を画像データ、またはおよび、数値データとしてデータ表示手段に表示し、また外部に信号出力する制御手段と、を備えた請求項2〜4のいずれか1項に記載の遊戯盤製造用の検査装置。
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