JP2007292606A - 表面検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面検査装置において、被検体の大きさの割に小型かつ簡素な構成で、表面検査の精度を向上することができるようにする。
【解決手段】ウエハ5の表面検査を行う表面検査装置であって、ウエハ5の部分画像を取得する撮像ユニット40と、ウエハ5と撮像ユニット40とを相対移動して、撮像位置46を相対移動するウエハ移動機構6と、ウエハ移動機構6の相対移動量を制御して、撮像ユニット40で複数回の移動撮像を行うことにより、ウエハ5の全表面にわたる複数の部分画像を各隣接部に重複部分が形成された状態で取得する移動撮像制御部と、重複部分の画像を比較して複数の部分画像の位置合わせ処理を行うことにより、ウエハ5の全体画像情報を取得する位置合わせ処理部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、表面検査装置に関する。例えば半導体ウエハ基板など、表面に繰り返しパターンが形成された被検体の表面検査を行う表面検査装置に関する。
従来、例えば半導体ウエハなどの製造工程において、基板表面のキズ、ゴミ付着、膜厚不良などの欠陥の有無や発生位置を目視検査する表面検査が行われている。しかしながら、このような目視検査は、検査者によって欠陥判定のバラツキがあり、また欠陥の位置情報を高精度に取得することもできないという問題があった。そのため、被検体表面の画像を取得し、それを画像処理することにより、欠陥を自動的に精度よく検出する表面検査装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、このような表面検査装置として、ウエハ上で、並進ステージにより直線走査センサアレーを移動して平面走査を行い、ウエハの2次元画像を取得し、画像処理により欠陥を検出する、明視野照明及び暗視野照明を有する自動検査システムが記載されている。このシステムでは、直線走査センサアレーが、ウエハの全幅が走査可能なものと、ウエハの幅の半分に略等しい長さを有するものとが記載されている。
特表2001−524205号公報(図2A、16A)
しかしながら、上記のような従来の表面検査装置には以下のような問題があった。
特許文献1に記載の技術では、直線走査センサアレーによって、ウエハの画像を取得し画像処理によってウエハの表面検査を自動化できるものの、ウエハ全幅を1回で走査して画像を取得する装置では、撮像幅が大きいため撮像ユニットが大型化するとともに直線走査センサアレーの画素数に制約されて高解像度の画像を取得しにくいという問題がある。高解像度を得ようとすれば、画素数を増大させなければならず、装置が高価なものとなってしまう。
一方、特許文献1における、ウエハの幅の半分に略等しい幅で走査画像を取得する装置では、より小型の装置で略2倍の解像度を得ることができるが、回転ズレ、撮像できない部位がないように画像の欠けを防止しつつ2つの画像が正確に連続するような全体画像を取得するためには、撮像素子の画素ピッチに応じて、それぞれの撮像範囲や撮像時の走査移動を高精度に行う必要があるので、装置が高価なものとなってしまうという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、被検体の大きさの割に小型かつ簡素な構成で、表面検査の精度を向上することができる表面検査装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の表面検査装置は、表面に繰り返しパターンが形成された被検体の表面検査を行う表面検査装置であって、前記被検体の部分画像を取得する撮像部と、前記被検体と前記撮像部とを相対移動して、前記撮像部の部分画像取得位置を相対移動する移動機構と、前記移動機構の相対移動量を制御して、前記撮像部で複数回の移動撮像を行うことにより、前記被検体の全表面にわたる複数の部分画像を、該部分画像の各隣接部に重複部分が形成された状態で取得する移動撮像制御部と、前記複数の部分画像の前記重複部分の画像を比較して前記複数の部分画像の位置合わせ処理を行うことにより、前記被検体の全体画像情報を取得する位置合わせ処理部とを備える構成とする。
この発明によれば、移動撮像制御部により移動機構と撮像部とを制御して、被検体の全表面にわたる複数の部分画像をそれらの各隣接部に重複部分が形成された状態で撮像することができる。そして、位置合わせ処理部によって、各部分画像の重複部分の画像を比較して位置合わせを行い、被検体の全体画像情報を取得する。
このため、被検体の大きさに比して撮像範囲の狭い小型の撮像部を用いても、高解像度かつ高精度の全体画像情報を取得し、それに基づいて高分解能の検査を行うことができる。
また、本発明の表面検査装置では、前記移動撮像制御部が、前記複数の部分画像の各重複部分に、前記被検体の表面の繰り返しパターンを少なくとも1つ含むように前記移動機構の相対移動量を設定する構成とすることが好ましい。
この場合、各重複部分に、少なくとも1つの被検体の表面の繰り返しパターンの画像を含む部分画像が取得されるので、繰り返しパターン単位で位置合わせ処理を行うことができる。そのため、繰り返しパターンの配置精度に基づいて正確な位置合わせ処理を行うことができる。また、画像処理による位置合わせが容易となる。
また、本発明の表面検査装置では、前記移動撮像制御部が、前記複数の部分画像の各重複部分に、前記被検体の位置決めを行う位置基準部を含むように前記移動機構の相対移動量を設定する構成とすることが好ましい。
この場合、各重複部分に、被検体の位置決めを行う位置基準部を含む部分画像が取得されるので、位置基準部を用いて正確な位置合わせ処理を行うことができる。
また、本発明の表面検査装置では、前記複数の部分画像を画像処理してそれぞれ欠陥情報を抽出する欠陥情報抽出部と、前記重複部分のそれぞれの欠陥情報を比較して、登録する欠陥情報を決定する欠陥判定部とを備える構成とすることが好ましい。
この場合、欠陥情報抽出部により各部分画像で欠陥情報を抽出し、欠陥判定部で、重複部分の欠陥情報を登録すべきものかどうか判定するので、検査のノイズとなるような欠陥情報を判別して排除することができる。検査のノイズとなるような欠陥情報としては、例えば欠陥情報が示す欠陥の種類の確度が低い欠陥情報などの例が挙げられる。
また、本発明の表面検査装置では、前記位置合わせ処理部が、位置合わせ処理の異常を検出したとき、警告処理または再撮像処理を行う構成とすることが好ましい。
この場合、位置合わせ処理の異常を検出したとき、警告処理または再撮像処理を行うので、位置合わせ誤差が生じた全体画像情報による欠陥位置の誤判定を防止することができる。
本発明の表面検査装置によれば、被検体の大きさに比して撮像範囲の狭い小型の撮像部を用いても、高解像度かつ高精度の全体画像情報を取得し、それに基づいて高分解能の表面検査を行うことができるので、被検体の大きさの割に小型かつ簡素な構成で、表面検査の精度を向上することができるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置について説明する。
図1(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置の概略構成を示す平面図および正面図である。図2は、被検体に設けられた基準位置部の一例を示す平面視の部分拡大図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置の制御ユニットの概略構成を示す機能ブロック図である。
なお、図中のXYZ直交座標系は、相対的な方向の参照の便宜のために、各図面でそれぞれ方向をそろえて配置したものである。
本実施形態の表面検査装置100は、図1(a)、(b)に示すように、例えば、フォトリソグラフィ技術などにより、表面に回路パターン、幾何学模様、図形、マークなどの繰り返しパターンPが多数形成されたシリコン基板などからなるウエハ5を被検体として、その表面の画像を取得して表面の欠陥を検査し、検出された欠陥に対して欠陥情報を取得するものである。
繰り返しパターンPとして、ウエハ5で一般的に用いることができるのは、複数のダイパターンを配列した露光単位であるショットに付随したパターンである。ただし、1ショットが1つのダイで構成される場合や、ダイ自体が正確な繰り返しパターンになっている場合には、ダイを採用してもよい。
欠陥情報としては、欠陥の種類、欠陥の大きさ、欠陥の位置情報などの情報を挙げることができる。欠陥の種類としては、例えば、傷、膜ムラ、ホットスポット、微小なゴミなどの異物を挙げることができる。
また、ウエハ5の形状は、適宜の代表幅寸法を有する板状を採用することができるが、本実施形態では、半径Rの略円板状とされ(代表幅寸法2R)、その円弧をなすウエハ周縁部5dの一箇所に、ウエハ5の位置決めを行うための位置基準部である基準ノッチ5aを有している。
このため、例えば、直径Dの基準ピンに基準ノッチ5aを当接させることにより、基準ピンの中心とウエハ5との中心Oとの間の距離と、傾斜部5b、5bの対称軸の方向により基準ピンの中心に対する中心Oの方位とが決定され、ウエハ5上の任意の位置が基準ピンの中心位置からの位置座標として決定される。
本実施形態のウエハ5は、基準ノッチ5aにより各製造工程で位置決めされて、繰り返しパターンPが形成されている。例えば、図1に示すように、中心線Lに対して2辺が平行に配置された矩形状のパターンが一定隙間で形成されている。
なお、ウエハ5に対する位置決めを行うことができれば、位置基準部はノッチに限定されるものではなく、ウエハ上に描かれたアライメントマーク、オリエンテーションフラットなどを採用してもよい。
表面検査装置100の概略構成は、ウエハ移動機構6(移動機構)、光学ユニット4および制御ユニット30(図2参照)からなる。
ウエハ移動機構6は、ウエハ5をライン状の撮像位置46(部分画像取得位置)に対して相対移動可能に保持するための機構である。
その概略構成は、ベース1上に図示Y軸方向に延設されたガイド21、21上を移動する1軸移動ステージ2と、ウエハ5を載置するために1軸移動ステージ2上に設けられた回転ステージ3とからなる。
1軸移動ステージ2は、本実施形態では、ガイド21、21間のベース1上に配置されたボールネジ22に固定され、ボールネジ22を回転するモータ23の回転量に応じて図示Y軸方向のステージ移動量を可変できるようになっている。ただし、1軸移動ステージ2は、1軸方向に移動できる機構であればどのような機構でもよく、例えばリニアモータなどにより駆動される直動移動ステージでもよい。
回転ステージ3は、Z軸正方向側に設けられた、ウエハ5の径よりも小径の円板状の載置台が、XY平面内で360°の範囲で正逆回転可能とされたステージ機構を採用することができる。載置台には、ウエハ5を位置決め後に着脱可能に固定するために、例えば、真空吸着、静電吸着など適宜の吸着機構が設けられている。
以下では、特に断らなければ、ウエハ5は、中心Oを回転ステージ3の回転中心に一致し、中心線Lが図示Y軸方向に平行とされ、基準ノッチ5aが図示Y軸の負方向側に向けられた、検査開始時の状態に位置決めされて吸着保持されているものとして、位置関係を説明する。
光学ユニット4は、撮像位置46でウエハ5を照明する照明部と、撮像位置46におけるウエハ5の像を撮像する撮像ユニット40とからなり、いずれもベース1の図示Z軸正方向側に不図示の支持部材によって支持されている。
撮像位置46は、図示Z軸方向には、ウエハ移動機構6で移動されるウエハ5の表面に等しい位置で、図示X軸方向に延ばされ、その長手方向の範囲Lが、図示X軸正方向側のウエハ5の半円部よりわずかに大きい範囲に跨るように設けられる。すなわち、撮像位置46の一端は、ウエハ5の中心線Lを図示X軸負方向側に距離Wだけ超えて延ばされ、Lの長さは(R+W)よりわずかに長い設定とされている。
距離Wは、少なくとも2Wの範囲に繰り返しパターンPを1つ含むか、または基準ノッチ5aを含むことができる大きさとすることが好ましい。繰り返しパターンPを2つ以上含む大きさであればより好ましい。本実施形態では、以下、2Wの間に繰り返しパターンPが2つ含まれる例で説明する。
Lの長さは、Wの大きさにもよるが、例えば、Rの1.1〜1.2倍程度の値が好適である。
本実施形態の照明部は、ライン状照明光源44と暗視野照明光源47とを備え、必要に応じて明視野照明と暗視野照明とが切り替えられるようになっている。
ライン状照明光源44は、不図示の光源ランプからの光を伝送する光ファイバで構成され、その出射端が基板の面と平行な直線状に配列されている。
ライン状照明光源44から出射される照明光は、図1(b)に示すように、撮像位置46の図示Z軸正方向側に配置されたミラー43で反射され、略図示Z軸方向に沿う光路上に配置された、ハーフミラー42b、シリンドリカルレンズ42cを順次透過し、シリンドリカルレンズ42cで集光されて撮像位置46に照射される。
シリンドリカルレンズ42cは、XZ平面でパワーをもち、照明光を基板に略垂直に照射させる。
暗視野照明光源47は、撮像位置46に略沿ってその近傍位置に配置され、照明光を、図示ZY平面における斜め方向から撮像位置46に向けて斜め入射させることができるようになっている。
撮像ユニット40は、シリンドリカルレンズ42c、ハーフミラー42b、およびシリンドリカルレンズ42cで集光されハーフミラー42bで反射された光を像面に結像する撮像レンズ42aからなる撮像光学系42と、撮像レンズ42aの結像面に、例えば1次元CCDなどのライン状撮像素子を備えるカメラ41とを備え、それらが適宜の筐体に支持されたものである。
この筐体は、例えば、ウエハ5からの回折光を撮像するために、撮像位置46に対する撮像ユニット40の撮像方向を変更できるように図示ZY面内で傾斜角を可変する傾斜移動機構(不図示)により可動に支持されている。
制御ユニット30は、図2に示すように、操作部8による操作入力に応じて、表面検査装置100の動作制御を行うものである。その概略構成は、移動撮像制御部31、画像記憶部32、欠陥情報抽出部33、位置合わせ処理部34、欠陥判定部35、および装置制御部36からなる。
移動撮像制御部31は、照明種類や撮像方向などの組み合わせからなる1つの検査条件において、ウエハ移動機構6、および撮像ユニット40の動作を制御して、ウエハ5を撮像位置46に対して、例えばY軸正方向に往路移動しつつ撮像を行い、その後ウエハ5を180°回転して、例えばY軸負方向に復路移動しつつ撮像を行い、それぞれの撮像工程で、ウエハ5の一方の半円部に隣接する他方の半円部が幅Wだけ追加された2次元画像を取得できるようにするものである。2次元画像を構成するための相対移動の位置情報は、装置制御部36に送出される。
画像記憶部32は、撮像ユニット40が所定の撮像タイミングで、撮像したライン画像データを取り込んで記憶するための記憶手段である。
欠陥情報抽出部33は、画像記憶部32に記憶した2次元画像を画像処理して、繰り返しパターンPの正常なパターンと異なる画像を欠陥画像として抽出するための手段である。
位置合わせ処理部34は、往路および復路で撮像された2次元画像にそれぞれ含まれる幅Wの重複部分の画像を比較して、2つの2次元画像の各画素位置の移動および回転を行って位置合わせを行い、ウエハ5の全面画像情報に変換する処理を行うものである。
欠陥判定部35は、重複部分のそれぞれの欠陥情報を比較して登録する欠陥情報を決定する処理を含む欠陥判定を行うものである。
位置合わせ処理部34で得られた全面画像情報と、欠陥判定部35で登録が決定された欠陥情報とは、装置制御部36に送出できるようになっている。
装置制御部36は、装置全体の動作制御を行うもので、操作部8、移動撮像制御部31、画像記憶部32、欠陥情報抽出部33、位置合わせ処理部34、欠陥判定部35、表示部7、ライン状照明光源44、および暗視野照明光源47と電気的に接続されている。そして、操作部8からの操作入力に応じて、それぞれに対して制御信号を送出して、それぞれの動作制御を行うとともに、それぞれと通信を行って各種データ、画像データを取得し、表示部7に表示できるようになっている。
このような制御ユニット30は、図2に示す機能ブロックを専用のハードウェアとして実現するようにしてもよいが、本実施形態では、CPU、メモリ、入出力インタフェース、外部記憶部などを有するコンピュータで構成されている。画像記憶部32は、メモリおよび外部記憶部により実現され、その他の各機能ブロックは、それぞれの機能に対応する動作を行うプログラムを実行することにより実現される。
次に、表面検査装置100の動作について、撮像動作と画像の位置合わせ処理とを中心にして説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置の動作を示すフローチャートである。図4(a)、(b)、(c)は、本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置の撮像動作を示す平面視の動作説明図である。図5(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置で撮像されるウエハ画像の模式説明図である。図5(c)は、位置合わせ処理された全面画像の模式説明図である。図6は、制御ユニットおける位置合わせ処理部の動作を示すフローチャートである。図7は、位置合わせ処理動作についてウエハ画像の重複部分の模式図である。図8は、制御ユニットおける欠陥判定部の動作示すフローチャートである。
表面検査装置100を用いて、ウエハ5を検査する場合、図3に示すように、ステップS1で、ウエハ5をセットする。すなわち、図4(a)に示すように、1軸移動ステージ2を図示Y軸負方向側の基準位置に位置させ、ウエハ5を回転ステージ3上に載置して吸着保持する。このとき、例えば、搬送ロボットや基板受取用リフタなどの機器を使用して、基準ノッチ5aの位置検出を行いながら、ウエハ5を前記の検査開始位置に配置する。
ステップS2では、操作部8から検査条件を入力し設定する。検査条件としては、例えば、ライン状照明光源44を選択し、明視野照明による正反射光の検査を1回行う、といった設定を行う。
ステップS3では、ウエハ5の移動と撮像ユニット40による撮像を開始する。
まず、ライン状照明光源44を点灯し、モータ23を駆動して、1軸移動ステージ2を図示Y軸正方向に移動する往路移動を行う。そして、1ライン分の画像を取得する所定タイミングごとにカメラ41によって撮像位置46の撮像を行い、ライン画像データを順次画像記憶部32に送出して記憶する。
1軸移動ステージ2は、撮像位置46が、ウエハ5に対して図示Y軸負方向側の外部に位置する状態まで移動し停止する(図4(b))。
この工程により図4(a)のウエハ撮像領域51Aが走査され、図5(a)のようなウエハ5の中心線Lを境にした半円部Aと、他方の半円部Bのうち中心線Lから幅Wの範囲の部分を加えた画像が、ウエハ画像52Aとして記憶される。ここで、ウエハ5の外側は照明光が反射しないため、画像上の暗部をなしており、ウエハ周縁部5dが明部と暗部の境界をなしている。
以下では、図5(a)にハッチングで示す中心線Lから±Wの部分を重複部分60Aと称する。
本実施形態では、重複部分60Aに、基準ノッチ5aと、図示X軸方向に2つの繰り返しパターンPの画像が含まれている。
ステップS4では、ウエハ5の撮像領域の変更を行う。本実施形態では、図4(b)の状態で、回転ステージ3を180°回転する。この回転により、図4(c)に示すように、半円部Aが図示X軸負方向側に移動し、撮像位置46の走査範囲に半円部Bが含まれる状態となり、撮像領域が変更される。
ステップS5では、移動方向を図示Y軸負方向に変えて復路移動させて、ステップS3と同様な撮像動作を行い、画像記憶部32に、図5(b)に示すようなウエハ画像52Bを記憶する。ただし、図5(b)は、図示上下方向を逆に図示している。
ウエハ画像52Bは、ウエハ画像52Aの重複部分60Aに対応して、略同様の画像からなる重複部分60Bを含んでいる。
次に、ステップS6では、ウエハ画像52A、52Bのそれぞれを、欠陥情報抽出部33に送出し、適宜のアルゴリズムにより欠陥情報を抽出し、制御ユニット30のメモリまたは外部記憶部に記憶する。
この欠陥抽出アルゴリズムは、周知のどのような画像処理を用いてもよい。例えば、ウエハ画像52A、52Bそれぞれで、隣接する繰り返しパターンPの差分画像を欠陥画像と見なし、その画像の特徴抽出を行ったり、欠陥辞書などを参照したりして、欠陥の種類を判定し、差分画像の分布範囲から欠陥の大きさを算出し、差分画像の重心から欠陥位置を算出する、といった画像処理を採用することができる。
本実施形態では、欠陥の種類について判定誤差を低減するため、複数の欠陥種類に対する重みづけを行った欠陥確度を付与する判定を行う。例えば、ある欠陥が、傷、ホットスポット、ゴミの特徴が混在した場合、予め設定した評価式などにより、それぞれに対する欠陥確度を算出し、傷の欠陥確度70%、ホットスポットの欠陥確度20%、ゴミの欠陥確度10%のような情報を記憶する。ここで、欠陥確度100%は、特定の欠陥のみに合致する特徴を有することを意味し、欠陥確度0%は、特定の欠陥の特徴を全く有しないことを意味する。
ステップS7では、位置合わせ処理部34によってウエハ画像52A、52Bの位置合わせ処理を行う。
この位置合わせ処理について、図6を参照して説明する。
ウエハ画像52A、52Bは、1軸移動ステージ2、回転ステージ3の回転移動の誤差やウエハ5の配置誤差などにより、斜め方向に走査されている場合がある。そのため、ステップS70では、位置合わせするウエハ画像52A、52Bを順次メモリに呼び出して回転補正を行い、それぞれウエハ画像53A、53Bとして画像記憶部32に記憶する。このとき、ステップS6で抽出した欠陥情報のうち位置情報についても同様に回転補正した位置情報に更新する。
すなわち、それぞれの画像に含まれる基準ノッチ5aの画像から、それぞれに共通する座標系を設定して、基準ピンに相当する直径Dの仮想円の中心の位置と、ウエハ5の中心Oとの位置座標を算出し、それぞれを画像処理のそれぞれを結んで得られる中心線Lの傾きから、共通座標系に対する画像の回転角度ずれを算出し、そのずれ量を補正するように、各画素位置に対応する座標データを回転変換する。そして、その結果を画像記憶部32に記憶する。
ステップS71では、位置合わせを行うための基準点が取得可能かどうかを判定する。
すなわち、重複部分60A、60Bの画像中で、それぞれ位置合わせの基準となるパターンまたはポイントを探し、そのような基準点がとれると判定された場合は、ステップS72に移行する。
基準点がとれないと判定された場合は、撮像工程や、前工程までの画像処理工程に何らかの不具合があることが想定されるので、ステップS74に移行し、基準点がとれないというエラー報告を装置制御部36に送出する。
装置制御部36では、エラー報告を受け取ると、ステップS76を実行し、位置合わせ処理を異常終了させる。
すなわち、表示部7に、エラー情報を表示して警告する。そして、位置合わせ処理部34の処理を中断し、次処理工程、例えば同じ検査条件での再撮像をするか、検査をキャンセルするかなどを操作者に問い合わせる画面を表示し、操作入力待ち状態に移行する。
ステップS72では、重複部分60A、60Bにそれぞれ存在する位置合わせの基準点となるパターンやポイント同士が許容誤差範囲内で一致するように各画素の位置座標を変換し、図5(c)に示すように、重複部分60A、60Bを最適に重ね合わせた状態とする。
そして、重複部分60A、60Bに代えて重複部分60を設けて、ウエハ画像53A、53Bの半円部A、Bをつなぎ合わせたウエハ画像54(全面画像情報)を作成し、画像記憶部32に記憶する。そして、必要に応じて、装置制御部36に送出し、表示部7に表示する。
また、ウエハ画像53A、53Bの半円部A、Bの欠陥情報における位置情報も同様に位置座標を変換しておく。
重複部分60の画像データは、位置合わせして位置座標を変換した後の重複部分60A、60Bの画像データを対応画素ごとに平均してもよいし、いずれか一方を選択してもよい。
なお、重複部分60A、60Bの重ね合わせの基準点は、それぞれに共通するパターンやポイントであれば、必要に応じてどのようなものを用いてもよい、例えば、基準ノッチ5a、繰り返しパターンP、ウエハ周縁部5dなどの形状の一部または全体を利用することができる。
図7には、繰り返しパターンPの形状を利用して位置ずれ量を算出する場合の例を示した。
図7に示すように、画像53A、53Bがずれているとする。この場合、例えば、繰り返しパターンP1A、P2Aとそれらから中心線LOA、LOBに沿う方向に離間した位置にある繰り返しパターンP1B、P2Bがそれぞれ一致するべきパターンであるとする。ここで添え字A、Bは、それぞれウエハ画像53A、53Bのものであることを表す(以下同じ)。
このとき、例えば、繰り返しパターンP1A、P1Bの角部の位置から、それぞれ対応するポイントM、Mや、N、Nを算出し、ベクトルMや、ベクトルNなどから、ウエハ画像53A、53Bの位置ずれ量を検出することができる。
また、繰り返しパターンP2A、P2Bの角部の位置からそれぞれに対応するポイントQ、QBを算出し、ベクトルQとベクトルNなどを用いることにより、互いに中心線LOA(LOB)に沿う方向に離間した複数の繰り返しパターンPの位置ずれ量によりウエハ画像53A、53Bの位置ずれ量を検出することもできる。
これらの位置ずれ量は複数のポイントの値を平均したり、近似式をあてはめたりといった演算処理などで算出してもよい。
ステップS73では、ウエハ画像54のデータに不備な点がないか判定し、不備がないと判定された場合は、位置合わせ処理を正常終了し、図3のステップS8に移行する。
不備があると判定された場合は、ステップS75に移行し、位置合わせ処理が正常に行われなかったというエラー報告を装置制御部36に送出する。
装置制御部36では、エラー報告に応じてステップS76を実行し、位置合わせ処理を異常終了する。
ここで、ウエハ画像54の不備は、例えば、撮像時にウエハ移動機構6の動作不良が起きて撮像範囲内の繰り返しパターンPが欠けていたり、何らかの理由で位置合わせ処理が失敗してウエハ画像53A、53Bがずれた状態で重ね合わされたりすることが挙げられる。
前者の場合、ウエハ5の設計情報とウエハ画像54とを比較することで画像欠けの有無を判定することができる。
後者の場合、ウエハ周縁部5dを所定の円弧形状と比較することで位置合わせのずれの有無を判定することができる。
ステップS8では、欠陥判定部35により、ウエハ画像54の欠陥登録処理を行う。すなわち、重複部分60では、重複部分60A、60Bのそれぞれにおいて欠陥情報が取得されており、例えば、撮像条件の変化などによってそれらが異なる場合がある。そのため登録すべき欠陥情報の判定を行うようにしている。これらの処理の詳細を図8に示す。
図8のステップS80では、ウエハ画像54における重複部分60を除く半円部A、Bの欠陥情報を、制御ユニット30のメモリまたは外部記憶部の欠陥情報記憶エリアに登録する。
ステップS81では、重複部分60A、60Bにおいてそれぞれ抽出された欠陥情報を制御ユニット30のメモリに呼び出す。
ステップS82では、欠陥情報の1つを他の欠陥情報と比較し、一致する欠陥情報があるかどうか判定する。
一致する欠陥情報がある場合、一致した欠陥情報を登録し(ステップS86)、ステップS85に移行する。
一致する欠陥情報がない場合、ステップS83に移行する。
ステップS83では、同一位置の欠陥情報があるかどうか判定する。ここで、欠陥同士の距離が、撮像ユニット40の解像度やウエハ移動機構6の移動精度などを考慮した一定距離以下であれば、同一位置と判定する。
同一位置に欠陥がある場合、ステップS87で、欠陥種類における欠陥確度を参照し、それぞれの最大の欠陥確度を比較して、より大きな欠陥確度を有する欠陥情報を登録する。その後、ステップS85に移行する。
同一位置に欠陥がない場合、ステップS84で、その欠陥情報を欠陥情報記憶エリアに記憶し、ステップS85に移行する。
ステップS85では、未判定の欠陥情報があるかどうかを判定し、未判定のものがある場合は、ステップS82に移行する。
未判定の欠陥情報がない場合には、欠陥登録処理を正常終了し、ステップS9(図3参照)に移行する。
このような欠陥登録処理によれば、欠陥判定部35によって、同一位置に異なる欠陥情報がある場合、欠陥確度が高い欠陥情報を登録する。そのため、重複部分において、例えば、撮像条件の違いにより画像ボケなどを起こして高い欠陥確度が得られなかった欠陥情報が登録されてしまうことを防止することができ、より精度の高い欠陥情報を登録することができる。
また、重複部分60A、60Bのいずれか一方で抽出された欠陥情報は、ステップS84で登録されるので、いずれか他方で抽出できなかった可能性のある欠陥の欠陥情報が失われることがない。
したがって、ウエハ5を複数の部分画像に分けて撮像しても、それらの隣接部分での欠陥抽出を良好に行うことができる。
ステップS9では、検査を終了するかどうか判定し、検査を終了する場合には、表面検査装置100のリセットなどの終了処理を実行する。検査を終了しない場合には、ステップS2に移行し、上記を繰り返す。
検査終了の判定は、検査条件で設定された検査回数が指定されている場合には、指定回数を実行したかどうか判定して行う。指定回数に達していなくても、操作部8から検査終了の操作入力があった場合には、検査終了の処理を行う。
このような表面検査装置100によれば、ウエハ5の幅に比べて撮像範囲が小さいカメラ11を用いて2つの部分画像を撮像し、その位置合わせを重複部分の画像処理により行うので、簡素な構成でも正確に重ね合わせることができる。そして、ウエハ5の全体画像情報および欠陥情報を得ることができる。
したがって、光学ユニット4を小型化し、カメラ11の撮像素子の画素数の割に高解像度のウエハ画像54を取得することができる。
また、2つの部分画像の重複部分に少なくとも1つの繰り返しパターンPを含むので、重複部分の欠陥を二重に取得するため重複部分を設けない場合や、設けたとしても、検査単位である繰り返しパターンPを分断する場合に比べて、確実かつ正確な欠陥情報を取得することができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る表面検査装置について説明する。
図9(a)、(b)は、本発明の第2の実施形態に係る表面検査装置の概略構成を示す平面図および正面図である。
本実施形態の表面検査装置101は、図9(a)、(b)に示すように、上記第1の実施形態の表面検査装置100において、ウエハ移動機構6に代えて、ウエハ移動機構70(移動機構)を備えるものである。
ウエハ移動機構70は、ウエハ移動機構6の回転ステージ3に代えて、ウエハ5を吸着保持する載置台20aを図示X軸方向に移動可能に保持した1軸移動ステージ20を備えるものである。1軸移動ステージ20は、1軸移動ステージ2と同様な機構を採用することができる。
したがって、ウエハ5は、ウエハ移動機構70により、図示X軸、Y軸の2軸方向に移動できるようになっている。
このような表面検査装置101によれば、上記第1の実施形態とステップS3(図3参照)を、1軸移動ステージ20によって、ウエハ5を図示X軸負方向に移動する動作に代えることで、上記と同様に、ウエハ5の2つの部分画像を取得し、それらを重ね合わせて全面画像情報や、欠陥情報を取得することができる。したがって、第1の実施形態と同様の作用効果を備える。
この場合の動作制御や画像処理は、ウエハ5を復路走査する際ウエハ5を回転移動しないためウエハ5に対する走査方向が上記第1の実施形態と反対になる、ということに留意すれば上記の説明から容易に理解されるので、詳しい説明は省略する。
また、表面検査装置101によれば、1軸移動ステージ20の移動量を可変して、ウエハ5の2つ以上の部分画像を取得して、全面画像情報を得ることができる。
以下では、このような動作の変形例として、例えば3つの部分画像を取得する場合について、上記とは異なる点を中心に簡単に説明する。
図10(a)、(b)、(c)は、本発明の第2の実施形態に係る表面検査装置の撮像動作の変形例を示す平面視の動作説明図である。
本変形例の動作では、撮像レンズ42aの倍率を調整するなどして、撮像位置46の長手方向が、ウエハ5の直径2Rの3分の1よりわずかに長い長さLとなるように設定する。
そして、ウエハ5の位置を図示X方向に移動して、3回走査して、3つの部分画像を取得する。
まず1回目の走査で、ウエハ5を図示Y軸正方向側に移動し、図示X軸正方向側の幅Lの部分であるウエハ撮像領域61Aを撮像する(図10(a)参照)。
次に、1軸移動ステージ20を図示X軸正方向側に距離(L−W)だけ移動してから、1軸移動ステージ2をY軸負方向に移動し、中心線Lを含むウエハ撮像領域61Bを撮像する(図10(b)参照)。
次に、1軸移動ステージ20を図示X軸正方向に距離(L−W)だけ移動してから、1軸移動ステージ2をY軸正方向に移動し、ウエハ5のX軸負方向側のウエハ撮像領域61Cを撮像する。
したがって、それぞれの撮像領域の隣接側の領域に、幅Wの重複撮像領域がそれぞれ形成される。すなわち、ウエハ撮像領域61Aの重複撮像領域71aはウエハ撮像領域61Bの重複撮像領域71bと重複し、ウエハ撮像領域61Bの重複撮像領域71cはウエハ撮像領域61Cの重複撮像領域71dと重複している。
それぞれの重複撮像領域の幅Wは、それぞれ、繰り返しパターンPが少なくとも1つ含まれるような大きさに設定する。
このようにして、各撮像領域に応じて取得したウエハ画像を、各重複撮像領域に対応する重複部分の画像を用いて、上記と同様に重ね合わせることにより、ウエハ5の全面画像情報と欠陥情報が取得される。
このような変形例の動作によれば、2つの部分画像を取得する場合に比べて、約3分の2の範囲Lを撮像するので、全面画像の画素数が約1.5倍となり、より高分解能の画像を取得することができる。したがって、より小さな欠陥を容易に検出できるようになる。
なお、本実施形態では、上方向に向けられた表面用の表面検査装置として説明したが、ウエハ5の下に回転ステージ等が不要となるので、例えば、図11に示すように一方の表面が上方向に向けられたときの裏面側(下方向)からウエハ5の表面を検査する裏面用表面検査装置101A(表面検査装置)に変形してもよい。裏面用表面検査装置101Aは、表面検査装置101の1軸移動ステージ20に代えて、ウエハ5を裏面側(Z軸負方向側)から観察できるように、複数の爪部20bによりウエハ5の周縁部を保持する載置台20cをX軸方向に移動する1軸移動ステージ20Aを備え、この1軸移動ステージ20Aを、例えば、ガイド21とリニアモータ21Aとからなるウエハ移動機構70A(移動機構)によりベース1上でY軸方向に移動可能に保持し、光学ユニット4をウエハ5の裏面側に配置したものである。光学ユニット4は、表面検査装置101の照明部、撮像ユニットを上下逆に配置している。
ここで、複数の爪部20bに替えてウエハ5を保持可能とするよう外周にV字溝をもつローラに置き替えてもよい。ローラを回転させる機能を備えれば、ウエハ5を回転自在にすることができる。
また、この場合の照明部は、裏面のレジストの回り込みやキズを観察するために暗視野照明のみを設けるようにしてもよい。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態に係る表面検査装置について説明する。
図12は、本発明の第3の実施形態に係る表面検査装置の概略構成を示す平面図である。
本実施形態の表面検査装置102は、図12に示すように、上記第1の実施形態の表面検査装置100において、光学ユニット4に代えて、光学ユニット4A、4Bを備えるものである。
光学ユニット4Aは、光学ユニット4から暗視野照明光源47を削除したものである。そして、光学ユニット4Aの撮像位置46Aは、上記第1の実施形態の往路走査時におけるウエハ撮像領域51Aの範囲を撮像できるような位置に設定される。
光学ユニット4Bは、光学ユニット4において、ライン状照明光源44、ミラー43を削除したものである。そして、光学ユニット4Bの撮像位置46Bは、上記第1の実施形態の復路走査時におけるウエハ撮像領域51Bと同じ範囲を撮像できるような位置に設定される。
このような表面検査装置102によれば、上記第1の実施形態と同様にして、光学ユニット4Aにより、明視野照明の条件でのウエハ画像54が取得される。
一方、それと平行して、光学ユニット4Bを動作させることにより、部分画像の取得順序は逆転するものの、光学ユニット4Bにより、暗視野照明の条件でのウエハ画像54が取得される。
したがって、1つのウエハ5に対する2種類の光源、撮像ユニットを用いた自動検査を同時並行的に行うことができる。したがって、検査効率を著しく向上することができる。
なお、上記の説明では、撮像位置を固定して、被検体を移動する相対移動を行う構成の例で説明したが、同等の相対移動を行うことができれば、被検体を固定して撮像部を移動してもよい。
また、被検体と撮像部とを同時に移動できるようにしてもよい。この場合、相対移動量をそれぞれに分散することができるので、可動範囲を縮小することができ、よりコンパクトな装置を構成することができる。
また、例えば、第1の実施形態の光学ユニット4をX軸方向に移動可能な構成としておけば、ウエハ移動機構6が1軸移動ステージ2と回転ステージ3とからなる構成でも、3つ以上の部分画像を取得することができる。
また、上記の第2の実施形態の変形例の説明では、撮像位置の長手方向の幅を縮小することで、複数の部分画像を取得してより高分解能の検査を行う場合の例で説明したが、より大きな被検体を同一の分解能で検査する場合に用いてもよい。この場合、被検体の大きさに比べて、コンパクトな装置を構成することが可能となる。また、部分画像の数を増やしていけば、より大きな被検体に対しても対応できるという利点がある。
また、上記第3の実施形態の説明では、2つの撮像部が、明視野照明を行うものと暗視野照明を行うものとである場合の例で説明したが、2つの撮像部はこの組み合わせに限定されるものではない。例えば、回折光を撮像する撮像部や、波長の異なる照明光を照射する撮像部など、他の種類の撮像部と組み合わせることも可能である。
また、併設する撮像部は、2つに限定されるものではない。例えば、第2の実施形態の変形例のように、2つ以上の部分画像を得るための撮像位置が設けられている構成において、各撮像位置ごとに撮像部を設けてもよい。
また、上記の各実施形態に記載された構成要素は、技術的に可能であれば、本発明の技術的思想の範囲内で適宜組み合わせて実施することができる。
本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置の概略構成を示す平面図および正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置の制御ユニットの概略構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置の撮像動作を示す平面視の動作説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る表面検査装置で撮像されるウエハ画像の模式説明図および位置合わせ処理された全面画像の模式説明図である。 制御ユニットおける位置合わせ処理部の動作を示すフローチャートである。 位置合わせ処理動作についてウエハ画像の重複部分の模式図である。 制御ユニットおける欠陥判定部の動作示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る表面検査装置の概略構成を示す平面図および正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る表面検査装置の撮像動作の変形例を示す平面視の動作説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る表面検査装置を裏面側を検査する装置に変形した構成を示す平面図および正面図である。 本発明の第3の実施形態に係る表面検査装置の概略構成を示す平面図である。
符号の説明
2、20、20A 1軸移動ステージ
3 回転ステージ
4、4A、4B 光学ユニット
5 ウエハ(被検体)
5a 基準ノッチ(位置基準部)
6、70、70A ウエハ移動機構(移動機構)
30 制御ユニット
31 移動撮像制御部
33 欠陥情報抽出部
34 位置合わせ処理部
35 欠陥判定部
36 装置制御部
40 撮像ユニット(撮像部)
41 カメラ
42 撮像光学系
44 ライン状照明光源
46、46A、46B 撮像位置(部分画像取得位置)
47 暗視野照明光源
51A、51B ウエハ撮像領域
52A、52B、53A、53B ウエハ画像
54 ウエハ画像(全面画像情報)
60、60A、60B 重複部分
71a、71b、71c、71d 重複撮像領域
100、101、102 表面検査装置
101A 裏面用表面検査装置(表面検査装置)
P、P1A、P2A、1B、P2B 繰り返しパターン

Claims (5)

  1. 表面に繰り返しパターンが形成された被検体の表面検査を行う表面検査装置であって、
    前記被検体の部分画像を取得する撮像部と、
    前記被検体と前記撮像部とを相対移動して、前記撮像部の部分画像取得位置を相対移動する移動機構と、
    前記移動機構の相対移動量を制御して、前記撮像部で複数回の移動撮像を行うことにより、前記被検体の全表面にわたる複数の部分画像を、該部分画像の各隣接部に重複部分が形成された状態で取得する移動撮像制御部と、
    前記複数の部分画像の前記重複部分の画像を比較して前記複数の部分画像の位置合わせ処理を行うことにより、前記被検体の全体画像情報を取得する位置合わせ処理部とを備える表面検査装置。
  2. 前記移動撮像制御部が、
    前記複数の部分画像の各重複部分に、前記被検体の表面の繰り返しパターンを少なくとも1つ含むように前記移動機構の相対移動量を設定することを特徴とする請求項1に記載の表面検査装置。
  3. 前記移動撮像制御部が、
    前記複数の部分画像の各重複部分に、前記被検体の位置決めを行う位置基準部を含むように前記移動機構の相対移動量を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の表面検査装置。
  4. 前記複数の部分画像を画像処理してそれぞれ欠陥情報を抽出する欠陥情報抽出部と、
    前記重複部分のそれぞれの欠陥情報を比較して、登録する欠陥情報を決定する欠陥判定部とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の表面検査装置。
  5. 前記位置合わせ処理部が、
    位置合わせ処理の異常を検出したとき、警告処理または再撮像処理を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の表面検査装置。
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