JP2009011203A - 容器詰飲料 - Google Patents

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Abstract

【課題】高濃度のユビキノン及びタンニンを含有し、油臭や濁りの生じない容器詰茶飲料に関する。
【解決手段】(A)ユビキノン 0.005〜0.016質量%、及び
(B)タンニン 0.03〜0.5質量%を含有する容器詰飲料。
【選択図】なし

Description

本発明は高濃度のユビキノン及び非重合体カテキン類を含有する容器詰飲料に関する。
ユビキノン(コエンザイムQ10)は、ミトコンドリア内膜や原核生物の細胞膜から単離され、膜内の電子伝達系に関与する補酵素である。このことから、ユビキノンは抗老化作用を期待して食品等に配合されている(特許文献1、2)。
カテキン類の効果としては、コレステロール上昇抑制作用やαアミラーゼ活性阻害作用などが報告されている(特許文献3、4)。
WO2003/061396号パンフレット 特開2004−105103号公報 特開平3−168046号公報 特開平10−4919号公報
しかしながら、ユビキノンを飲料に配合すると油臭や濁りが生じ、透明で飲用しやすい飲料が得られなかった。
従って、ユビキノンを有効量含有する飲料であって、油臭や濁りのない飲料が望まれていた。
そこで本発明者らは、ユビキノン含有飲料について種々検討したところ、タンニンを一定量配合すると、ユビキノン由来の油臭さや濁りが生じなくなることを見出した。
すなわち、本発明は(A)ユビキノン 0.005〜0.016質量%、及び(B)タンニン0.03〜0.5質量%を含有する容器詰茶飲料を提供するものである。
また、本発明は、(A)ユビキノン 0.005〜0.016質量%、及び(B)非重合体カテキン類0.03〜0.5質量%を含有する容器詰緑茶飲料、並びに(A)ユビキノン 0.005〜0.016質量%、及び(B)タンニン 0.03〜0.5質量%を含有する容器詰紅茶飲料を提供するものである。
本発明によれば、ユビキノンを多量含有するにもかかわらず、油臭さや濁りのない容器詰飲料が提供できる。
本発明容器詰茶飲料中には(A)ユビキノンを、0.005〜0.016質量%含有する。当該範囲であるとユビキノン由来の生理効果が得られ易くなる。さらにユビキノンは0.06〜0.016質量%、特に0.008〜0.015質量%含有するのが油臭さや濁りの解消と生理効果との両立の観点から好ましい。
本発明の容器詰茶飲料に用いられるユビキノンは、下記構造式
Figure 2009011203
で示されるものであり、野菜(ほうれん草、ブロッコリーなど)、大豆、ピーナッツ、背の青い魚(イワシ、サバなど)、鶏肉、牛豚のレバーなどの食品からの抽出、特開2001−354553、特開2003−321352、特開2003−238396、特開2003−55203、特開2004−242508、特開2004−196781、特開2005−53923、特開2006−306879に記載の方法によって製造できる。
中でも水溶性を高めたユビキノン製剤を用いることが飲料製造上好ましい。
本発明の容器詰茶飲料としては、(B)非重合体カテキン類を0.03〜0.5質量%含有する。非重合体カテキン類がこの範囲内であればユビキノンの油臭さや濁りが低減される。また、多量の非重合体カテキン類を効果的に体内に吸収されやすくなるので、非重合カテキン類の生理的作用(コレステロール上昇抑制作用やαアミラーゼ活性阻害作用など)が得られ易くなる。容器詰茶飲料としては、具体的には、容器詰緑茶飲料、容器詰紅茶飲料、容器詰烏龍茶飲料等が挙げられるが、容器詰緑茶飲料及び容器詰紅茶飲料が好ましい。緑茶には、タンニンとして非重合体カテキン類が多く含まれるため、非重合体カテキン類含有量で調整するのが好ましい。一方、紅茶には非重合体カテキンよりも重合体カテキン等のタンニンが多く含まれるのでタンニン含有量で調整するのが好ましい。
本発明の容器詰緑茶飲料中には、(B)非重合体カテキン類を0.03〜0.5質量%含有する。非重合体カテキン類がこの範囲内であればユビキノンの油臭さや濁りが低減される。また、多量の非重合体カテキン類を効果的に体内に吸収されやすくなるので、非重合カテキン類の生理的作用(コレステロール上昇抑制作用やαアミラーゼ活性阻害作用など)が得られ易くなる。好ましくは0.04〜0.4質量%、さらに好ましくは0.04〜0.3質量%、特に好ましくは0.04〜0.2質量%含有する。これら範囲の場合、非重合体カテキン類の生理効果の発現と、飲料の油臭さ抑制のバランスが向上する。
本発明で非重合体カテキン類とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート及びガロカテキンガレートなどの非エピ体カテキン類及びエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレート等のエピ体カテキン類をあわせての総称である。ここでいう非重合体カテキン類の濃度は、上記の合計8種の合計量に基づいて定義される。
本発明の容器詰緑茶飲料中の非重合体カテキン類にはエピガロカテキンガレート、エピガロカテキン、エピカテキンガレート及びエピカテキンからなるエピ体と、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、ガロカテキン及びカテキンからなる非エピ体がある。非エピ体は本来自然界には殆ど存在せず、エピ体の熱変性により生成する。さらに熱変性により非重合体カテキン類は重合体カテキン類に変化する。本発明の容器詰緑茶飲料に使用できる(B)非重合体カテキン類中の(C)非重合体カテキン類の非エピ体類の割合([(C)/(B)]×100)は5〜25質量%が好ましく、さらに8〜20質量%、特に10〜15質量%であることが風味及び保存安定性の観点から好ましい。
本発明の容器詰緑茶飲料中の非重合体カテキン類にはエピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレート及びカテキンガレートからなるガレート体と、エピガロカテキン、ガロカテキン、エピカテキン及びカテキンからなる非ガレート体がある。エステル型非重合体カテキン類であるガレート体は苦味が強いことから、本発明の容器詰飲料に使用できる(B)非重合体カテキン類中の(D)非重合体カテキン類のガレート体類の割合([(D)/(B)]×100)は5〜95質量%、さらに8〜51質量%、さらに30〜50質量%であることが苦味抑制の観点から好ましい。
本発明に用いる非重合体カテキン類は、緑茶抽出物又はその濃縮物をタンナーゼ処理により、ガレート体率を低下することができる。タンナーゼ処理は、緑茶抽出物の非重合体カテキン類に対してタンナーゼを0.5〜10質量%の範囲になるように添加することが好ましい。タンナーゼ処理の温度は、酵素活性が得られる15〜40℃が好ましく、さらに好ましくは20〜30℃である。タンナーゼ処理時のpHは、酵素活性が得られる4〜6が好ましく、さらに好ましくは4.5〜6であり、特に好ましくは5〜6である。
本発明における高濃度の非重合体カテキン類を有する容器詰緑茶飲料は、茶抽出物の濃縮物、特に緑茶抽出物の濃縮物を配合して非重合体カテキン類濃度を調整して得ることができる。具体的には、緑茶抽出物の濃縮物、あるいは当該緑茶抽出物の濃縮物に緑茶抽出液、半発酵茶抽出液又は発酵茶抽出液を配合したものが挙げられる。ここでいう緑茶抽出物の濃縮物とは、緑茶葉から熱水もしくは水溶性有機溶媒により抽出した溶液から水分を一部除去し、場合によっては精製して非重合体カテキン類濃度を高めたものであり、形態としては、固体、水溶液、スラリー状など種々のものが挙げられる。また、緑茶抽出液とは濃縮や精製操作を行わない抽出液のことをいう。
非重合体カテキン類を含有する緑茶抽出物の濃縮物としては市販の三井農林(株)「ポリフェノン」、伊藤園(株)「テアフラン」、太陽化学(株)「サンフェノン」などから選択でき、またこれらを精製してもよい。精製の方法としては、例えば緑茶抽出物の濃縮物を水又は水とエタノールなどの有機溶媒の混合物に懸濁して生じた沈殿を除去し、次いで溶媒を留去する方法がある。あるいは茶葉から熱水もしくはエタノールなどの水溶性有機溶媒により抽出した抽出物を濃縮したものを更に精製したもの、あるいは抽出物を直接精製したものを用いてもよい。
本発明の容器詰紅茶飲料中には、(B)タンニンを0.03〜0.5質量%含有する。タンニンがこの範囲内であればユビキノン配合による油臭さや濁りが低減し継続的な飲用がし易くなる。また、多量のタンニンが効果的に体内に吸収されやすいので、タンニンによる生理効果(コレステロール上昇抑制作用やαアミラーゼ活性阻害作用など)も同時に得られる。好ましくは0.04〜0.2質量%、より好ましくは0.07〜0.06質量%、さらに好ましくは0.05〜0.1質量%、特に好ましくは0.05〜0.1質量%含有する。この場合、タンニンの生理効果の発現と、飲料の苦味抑制のバランスが向上する。
本発明でタンニンとは、非重合体カテキン、重合体カテキン等を含むものである。本発明の容器詰紅茶飲料中のタンニンには、前記の非重合体カテキン類のガレート体も含まれる。エステル型カテキン類であるガレート体は苦味が強いことから、本発明の容器詰紅茶飲料に使用できる(B)タンニン(D)タンニンのガレート体類の割合([(D)/(B)]×100)は5〜95質量%、さらに8〜51質量%、さらに30〜50質量%であることが苦味抑制の観点から好ましい。
ガレート体率をこのような範囲に調整するには、前記と同様紅茶抽出物をタンナーゼ処理によって行うのが好ましい。
また、本発明の容器詰紅茶飲料は、紅茶抽出液、紅茶抽出物の濃縮物等とユビキノン類を配合することによって製造できるが、前記緑茶抽出物の濃縮物に紅茶抽出物及びユビキノンを配合して製造することもできる。
本発明の容器詰飲料には更に(F)果糖、ブドウ糖、ショ糖及び果糖ブドウ糖液類から選ばれる1種又は2種以上を含有する。これらの甘味料は、本発明の容器詰飲料中に0.0001〜20質量%含有され、さらに0.001〜15質量%、特に0.01〜10質量%含有するのが好ましい。
本発明の容器詰飲料の甘味度は、ショ糖を1としたときの甘味度が2以上であることが好ましい(参考文献:JISZ8144、官能評価分析−用語、番号3011、甘味;JISZ9080、官能評価分析−方法、試験方法;飲料用語辞典4−2甘味度の分類、資料11(ビバレッジジャパン社);特性等級試験mAG試験、ISO 6564−1985(E)、「Sensory Analysis−Methodology−Flavour profile method」等)。一方、甘味度が8以上になると、甘すぎて喉にひっかかる感覚が強く、喉越しが低下する。尚、これらの甘味料は茶抽出物中のものも含む。
本発明の容器詰飲料中のブドウ糖含有量は、好ましくは0.0001〜20質量%、さらに好ましくは0.001〜15質量%、特に好ましくは0.01〜10質量%である。本発明の容器詰飲料中の果糖含有量は、好ましくは0.0001〜20質量%、さらに好ましくは0.001〜15質量%、特に好ましくは0.01〜10質量%である。果糖ブドウ糖液糖はこれらの混合液糖であり、含有量は0.01〜7質量%、さらに好ましくは0.1〜6質量%、特に好ましくは1.0〜5質量%である。これらの甘味料は、合計20質量%以上配合すると飲料の保存中に褐変による着色が生じる。
ショ糖の形態としては、グラニュー糖、液糖、上白糖等があり、これらをいずれも使用できる。本発明の容器詰飲料中のショ糖含有量は、好ましくは0.001〜20質量%、さらに好ましくは0.01〜15質量%、特に好ましくは0.1〜10質量%である。
本発明の容器詰飲料には、上記の甘味料以外に、複合多糖、グリセロール類、糖アルコール、人工甘味料などを使用できる。グリセロール類は、好ましくは0.1〜15質量%、より好ましくは0.1〜10質量%、本発明の容器詰飲料に使用できる。
複合多糖としては、マルトデキストリン、コーンシロップ、高フルクトースコーンシロップ、アガペエキス、メイプルシロップ、シュガーケーン、蜂蜜等が挙げられ、好ましい例はマルトデキストリンである。複合多糖は、好ましくは0.1〜15質量%、より好ましくは0.2〜10質量%、本発明の容器詰飲料に使用できる。
本発明の容器詰飲料に用いられる糖アルコールとしては、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、トレハロース、マルチトール、ラクチトール、パラチノース、マンニトール等が挙げられる。これらのうち、カロリーがなく、最大無作用摂取量が最も高いエリスリトールが好ましい。本発明容器詰飲料中のこれらの糖アルコールの含有量は、0.0001〜20質量%が好ましい。
本発明の容器詰飲料に用いられる人工甘味料としてはアスパルテーム、スクラロース、サッカリン、シクラメート、アセスルフェーム−K、L−アスパルチル−L−フェニルアラニン低級アルキルエステル、L−アスパルチル−D−アラニンアミド、L−アスパルチル−D−セリンアミド、L−アスパルチル−ヒドロキシメチルアルカンアミド、L−アスパルチル−1−ヒドロキシエチルアルカンアミド、スクラロースなどの高甘度甘味料、グリチルリチン、合成アルコキシ芳香族化合物等が挙げられる。これらの人工甘味料の含有量は、0.0001〜20質量%が好ましい。また、ソーマチン、ステビノシド及び他の天然源の甘味料も使用できる。
本発明の容器詰飲料では、風味の観点で(G)25℃におけるpHが5〜7の範囲であることが好ましい。更に好ましくは5.2〜6.5であり、特に好ましくは5.5〜6.1である。
本発明の容器詰飲料には、酸味料が使用できる。酸味料の濃度が少ない場合には、苦味、渋味は抑制できるが酸味が弱すぎる。一方、酸味料の濃度が多い場合には、酸味が強くなるが苦みや渋みも強くなる。本発明における酸味料はアスコルビン酸、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、フマル酸及びリンゴ酸及びそれらの塩酸から選ばれる1種以上である。これら単独でも長期の保存に対応可能なpHになるが、適度な酸味を得るにはこれらの酸とそれらの塩類との併用が好ましい。具体的にはクエン酸3ナトリウム、クエン酸1カリウム、クエン酸3カリウム、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸3ナトリウム、酒石酸水素カリウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、フマル酸ナトリウム等が挙げられる。
その他の酸味料としては、アジピン酸、天然成分から抽出した果汁類が挙げられる。酸味料は全体として本発明の容器詰飲料中に0.01〜0.7質量%、特に0.02〜0.6質量%含有するのが好ましい。また無機酸類、無機酸塩類も使用することがでる。無機酸類、無機酸塩類としてはリン酸水素2アンモニウム、リン酸2水素アンモニウム、リン酸水素2カリウム、リン酸水素2ナトリウム、リン酸2水素ナトリウム、メタリン酸3ナトリウム、リン酸3カリウム等が挙げられる。これらの無機酸類、無機酸塩類は、本発明の容器詰飲料中0.02〜0.5質量%、特に0.02〜0.3質量%が好ましい。
本発明の容器詰飲料ではさらにミネラルとしてナトリウム、カリウムを使用することができる。本発明に用いられるナトリウムとしては、アスコルビン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、酒石酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム等及びそれらの混合物のような容易に入手しうるナトリウム塩を配合することができる。又、ナトリウムは加えられた果汁又は茶の成分由来のものも含まれる。ナトリウム濃度が高くなるほど、飲料の変色する度合いが高くなる。安定性の観点から、本発明の容器詰飲料中のナトリウム含有量は、0.001〜0.5質量%が好ましく、より好ましくは0.002〜0.4質量%、さらに好ましくは0.003〜0.2質量%である。
本発明に用いられるカリウムとしては、茶抽出液に含有するカリウム以外の化合物を添加してその濃度を高めることができる。例えば、カリウム塩化物、炭酸カリウム、硫酸カリウム、酢酸カリウム、炭酸水素カリウム、クエン酸カリウム、リン酸カリウム、リン酸水素カリウム、酒石酸カリウム、ソルビン酸カリウム等又はそれらの混合物のようなカリウム塩を配合してもよいし、加えられた果汁または香料由来のものも含まれる。カリウム濃度は、ナトリウム濃度に比べて、長期間高温保存時での色調への影響が大きい。このように安定性の観点から、本発明の容器詰飲料中のカリウム含有量は、0.001〜0.2質量%が好ましく、より好ましくは0.002〜0.15質量%、さらに好ましくは0.003〜0.12質量%である。
ここで、ナトリウム及びカリウムの合計濃度は、0.001〜0.5質量%が好ましく、この合計濃度がこの0.001質量%未満であると、飲む場面によっては味的に物足りなく感じる傾向があり、好ましくない。一方、0.5質量%を超えると、塩類自体の味が強く、長期間の飲用に好ましくない傾向がある。
本発明の容器詰飲料には、ビタミンを更に含有させることができる。好ましくは、ビタミンA、ビタミンB及びビタミンEが加えられる。またビタミンDのような他のビタミンを加えてもよい。ビタミンBとしてはイノシトール、チアミン塩酸塩、チアミン硝酸塩、リボフラビン、リボフラビン5’−リン酸エステルナトリウム、ナイアシン、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、ピリドキシ塩酸塩、シアノコバラミンから選ばれるビタミンB群があげられ、葉酸、ビオチンミネラルも本発明の飲料に用いることができる。
香料(フレーバー)や果汁(フルーツジュース)は嗜好性を高めるために本発明の容器詰飲料に配合できる。このような香料は本発明飲料に好ましくは0.0001〜5質量%、より好ましくは0.001〜3質量%を配合できる。
本発明の容器詰飲料には、ビタミンB以外のビタミンを更に含有させることができる。好ましくは、ビタミンA及びビタミンEが加えられる。またビタミンDのような他のビタミンを加えてもよい。
本発明の容器詰飲料には、非重合体カテキン類の苦味を抑制させるためにサイクロデキストリンを併用することができる。サイクロデキストリンは、α−サイクロデキストリン、β−サイクロデキストリン、γ−サイクロデキストリンが挙げられる。
このように本発明の容器詰飲料には、茶由来の成分にあわせて、酸化防止剤、香料、各種エステル類、有機酸類、有機酸塩類、無機酸類、無機酸塩類、無機塩類、色素類、乳化剤、保存料、調味料、甘味料、酸味料、果汁エキス類、野菜エキス類、花蜜エキス類、pH調整剤、品質安定剤などの添加剤を単独、あるいは併用して配合しても良い。
本発明の容器詰飲料は、非炭酸飲料とすることができるが、炭酸飲料とすることもできる。すなわち、炭酸ガスにより適度な起泡性を有することにより、非重合体カテキン類の苦味を抑制させることができ、さらにソフト感および清涼感を継続して付与することもできる。
本発明の容器詰飲料としては、茶系飲料のほかに豆乳飲料、ミルクコーヒー、ミルクテイー、ミルクココアなどの乳化飲料とすることもできる。
乳化飲料や豆乳飲料を製造する際に、乳化剤としてグリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸モノ及びジグリセリド、モノ及びジグリセリドの酢酸エステル、モノ及びジグリセリドのクエン酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチン、エステルガム、酵素分解レシチン、植物レシチン胆汁末分別レシチン、卵黄レシチンが使用できる。
さらに、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸カルシウム、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、メチルセルロース、カゼインNa、アラビアガム、アラビノガラクタン、ガティーガム、カードラン、カラギナン、加工ユーケマ藻類、精製カラギナンユーケマ藻末、ポリソルベート80添加カラギナンカラギナンの塩、カラヤガム、カロブビーンガム(ローカストビ−ンガム)、キサンタンガム、グァーガム、サイリウムシードガム、ジェランガム、トラガンドガム、微小繊維状セルロース(微結晶セルロース)、ファーセレラン、ペクチン、寒天、シクロデキストリン、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリデキストロース等の増粘安定剤が使用できる。
本発明の容器詰飲料に使用できる容器は、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶などの通常の形態で提供することができる。ここでいう容器詰飲料とは希釈せずに飲用できるものをいう。
また本発明の容器詰飲料は、例えば、金属缶のような容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては適用されるべき法規(日本にあっては食品衛生法)に定められた殺菌条件で製造できる。PETボトル、紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器などで高温短時間殺菌後、一定の温度迄冷却して容器に充填する等の方法が採用できる。また無菌下で、充填された容器に別の成分を配合して充填してもよい。さらに、酸性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを中性に戻すことや、中性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを酸性に戻すなどの操作も可能である。
非重合体カテキン類中のガレート体の測定
フィルター(0.8μm)でろ過し、次いで蒸留水で希釈した試料を、島津製作所製、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム L−カラムTM ODS(4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃でグラジエント法により測定した。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有の蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有のアセトニトリル溶液とし、移動相の流速は1mL/分、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った(通常カテキン類及びカフェインの濃度は、質量/体積%(%[w/v])で表すが、実施例中の含有量は液量を掛けて質量%で示した)。なお、グラディエントの条件は以下の通りである。
時間(分) A液濃度(体積%) B液濃度
0 97% 3%
5 97% 3%
37 80% 20%
43 80% 20%
43.5 0% 100%
48.5 0% 100%
49 97% 3%
60 97% 3%
タンニンの測定
酒石酸鉄法により分析を行った。硫酸第1鉄(7水塩)100mgと酒石酸ナトリウム・カリウム(ロッシエル塩)500mgを水に溶かして100mLとした。ゼーレンゼンのリン酸緩衝液1/15Mリン酸水素二ナトリウム水溶液と1/15リン酸二水素カリウムを混合してpH7.5に調整した。没食子酸エチルを5〜25mg/100mL溶液を5mgごと5段階の濃度の溶液を作成し検量線作成用標準サンプルとした。
25mLのメスフラスコに標準液5mLと酒石酸鉄溶液5mLを正確に取り、リン酸緩衝液で全量を25mLとし発色させた。調製後30分以内に水を対照として540nmで吸光度を測定した。標準液で得られた結果から検量線を作成した。測定装置は日立製分光光度計(型式:U−2010)を用いた。
試料のタンニン量の測定法は、検量範囲に入るよう、試料溶液を0.8〜3mLに調製し、吸光度から試料中没食子酸エチルとしてのタンニン量を下記の式により計算した。
(5/茶採取mL)×1.5×(相対吸光度×検量線の傾き+検量線の切片)
風味の評価
パネラー5名により飲用試験を行った。
参考例1(緑茶抽出液の製造)
茶葉100gを65℃のお湯3000gに投入し、40秒間攪拌し、5分間の抽出を行った。抽出終了後20メッシュで茶葉を除いた後、25℃以下に冷却した。さらに2号ろ紙でろ過したのち液量を計量し、緑茶抽出液とした。
参考例2(紅茶抽出液の製造)
茶葉100gを65℃のお湯3000gに投入し、40秒間攪拌し、5分間の抽出を行った。抽出終了後20メッシュで茶葉を除いた後、25℃以下に冷却した。さらに2号ろ紙でろ過したのち液量を計量し、紅茶抽出液とした。
実施例1
表1の処方で緑茶飲料を製造し、レトルト殺菌して容器詰飲料とした。得られた飲料の風味をパネラー5名により評価した。その結果を表1に示す。
実施例2
表1の処方で緑茶飲料を製造し、レトルト殺菌して容器詰飲料とした。得られた飲料の風味をパネラー5名により評価した。その結果を表1に示す。
比較例1
表1の処方に従い、緑茶飲料を調製し、茶葉を濾過した後、レトルト殺菌して容器詰飲料とした。得られた飲料の風味をパネラー5名により評価した。その結果を表1に示す。
Figure 2009011203
実施例3
表2の処方で紅茶飲料を製造し、レトルト殺菌して容器詰飲料とした。得られた飲料の風味をパネラー5名により評価した。その結果を表2に示す。
実施例4
表2の処方で紅茶飲料を製造し、レトルト殺菌して容器詰飲料とした。得られた飲料の風味をパネラー5名により評価した。その結果を表2に示す。
比較例2
表2の処方で紅茶飲料を調製し、飲料を濾過後に、レトルト殺菌して容器詰飲料とした。得られた飲料の風味をパネラー5名により評価した。その結果を表2に示す。
Figure 2009011203

Claims (5)

  1. (A)ユビキノン 0.005〜0.016質量%、及び
    (B)タンニン 0.03〜0.5質量%を含有する容器詰茶飲料。
  2. (A)ユビキノン 0.005〜0.016質量%、及び
    (B)非重合体カテキン類0.03〜0.5質量%を含有する容器詰緑茶飲料。
  3. (A)ユビキノン 0.005〜0.016質量%、及び
    (B)タンニン 0.03〜0.5質量%を含有する容器詰紅茶飲料。
  4. pHが5〜7である請求項1〜3のいずれか1項記載の容器詰緑茶飲料又は容器詰紅茶飲料。
  5. タンニン類中又は非重合体カテキン類中のガレート体率が30〜50質量%である請求項1,3,4のいずれか1項記載の容器詰紅茶飲料。
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