JP2009008395A - 表示装置 - Google Patents

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Shuichi Nomizu
秀一 野水
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Abstract

【課題】光源を増やすことなく、表示板に設けられた表示部を高輝度で照明することのできる表示装置を提供する。
【解決手段】径方向の断面形状が円形または楕円形からなるリング状発光体8と、このリング状発光体8の前面側に配置され第1の表示部を有する表示板7と、リング状発光体8内に光を入射する第1の発光ダイオード10(第1の光源)とを備え、リング状発光体8は下面側に第1の発光ダイオード10からリング状発光体8内に入射した光を上面29側に反射させる下側反射面を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、リング状発光体を備えた表示装置に関するものである。
自動車やオートバイなどの車両に搭載される表示装置として、例えば下記特許文献1がある。特許文献1に於ける計器装置(表示装置)は、車両のエンジン回転数や速度を現す表示部8が施された表示板9と、表示板9の表示部8を指し示す指針7を備えている。そして、夜間など周囲が暗い時には、表示部8は発光ダイオード10からの直射光により透過照明されるか、或いは反射体11に設けられている第1の反射部20に反射した後、第2の反射部21で反射した光を背後から受けて透過照明されるか、或いは直射光と反射光の両方の光を受けて透過照明されるようになっている。
特開2003−294496号公報
しかしながら、特に表示板9の周縁側に設けられている表示部8は発光ダイオード10から離れていることに加え、第1の反射部20に反射した後、第2の反射部21で反射した光によって照明されるようになるため、表示部8の透過輝度が低下しやすい。
また、表示部8の内側、即ち表示部8と指針7との間の表示板9箇所に車両の作動状態や異常状態などを知らせる報知表示部を設けた場合、報知表示部を照明する光源と、表示板9と回路基板3との間に光源を囲む筒状の仕切壁が必要となる。すると、仕切壁によって発光ダイオードからの光が遮られて表示部8が透過し難くなったり、透過輝度が低下しやすくなる。これらを改善するには発光ダイオードの数を増やす必要があるが、コストアップとなってしまう。
本発明はこの様な点に鑑みなされたもので、光源を増やすことなく、表示板に設けられた表示部を高輝度で照明することのできる表示装置を提供することを目的とする。
本発明は前記目的を達成するため、径方向の断面形状が円形または楕円形からなるリング状発光体と、このリング状発光体の前面側に配置され第1の表示部を有する表示板と、前記リング状発光体内に光を入射する第1の光源とを備え、前記リング状発光体は下面に前記第1の光源から前記リング状発光体内に入射した光を上面側に反射させる下側反射面を有しているものである。
また、径方向の断面形状が円形または楕円形からなり、外周側面に外側反射面を有するリング状発光体と、このリング状発光体の前面側に配置され第1の表示部を有する表示板と、前記リング状発光体内に光を入射する第1の光源と、前記リング状発光体の内周側面側に配置され、前記内周側面から出射される前記第1の光源の光を前記表示板側に反射させる反射体とを備えたものである。
また、前記リング状発光体の下面に前記第1の光源から前記リング状発光体内に入射した光を上面側に反射させる下側反射面を設けたものである。
また、前記リング状発光体の上面に対応した前記表示板箇所に透光部を設け、この透光部を透して前記下側反射面で反射された反射光による光輝部が前記第1の表示部の一部を成すように視認されるものである。
また、前記第1の表示部より内側の前記表示板箇所に第2の表示部を設け、この第2の表示部を照明する第2の光源と、この第2の光源を囲む仕切り部材とを前記第2の表示部の背後に設けたものである。
光源を増やすことなく、表示板に設けられた表示部を高輝度で照明することのできる表示装置を得ることができる。
本発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1は第1実施形態を示す表示装置の部分断面図であり、図2は同表示装置に用いられる表示板の部分断面図である。図3は同表示装置に用いられるリング状発光体の部分裏面図であり、図4はリング状発光体の部分断面図(図3に於けるA−A断面)である。
表示装置は、硬質な回路基板1と、この回路基板1の裏面側に回路基板1と導通状態で装着され、回路基板1を貫通して前方に延びる回動軸2を有する例えば速度計用の表示器本体3と、回動軸2に固着され指示部4を有する指針5と、この指針5の背後に配置され指示部4の指示対象となる第1の表示部6が指針5の回転中心を中心とする円弧状に設けられている表示板7と、第1の表示部6にほぼ沿うように表示板7の裏面側に配置されたリング状発光体8と、表示板7およびリング状発光体8を保持するハウジング9と、回路基板1に実装されリング状発光体8内に光を入射する第1の光源としての例えば第1の発光ダイオード10と、指針5の指示部4を照明する光源としての指針用発光ダイオード11を備えている。
また、表示板7の中心寄りには車両の作動状態などを示す第2の表示部12が設けられており、この第2の表示部12を照明する第2の光源としての例えば第2の発光ダイオード13が回路基板1に実装されている。また、表示板7の可視領域を定める例えば黒色の合成樹脂からなる見返し部材14と、表示板7や見返し部材14などの前方側を被う無色透明な合成樹脂からなる透視板15と、回路基板1の裏面側を覆う合成樹脂製のカバー16を備えている。
リング状発光体8は、光透過性である例えば無色透明な材料からなるポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂などからなる。リング状発光体8は、径方向の断面形状が図4に示す様に円形となっており、下面17(観察者とは反対側を向く面)には径方向とは直交する方向の断面形状が三角形の下側反射面18が円周方向に沿って連続的に無数に形成してある(図3参照)。
表示板7は、合成樹脂製の無色透明な基板19の表面側に例えば車両の速度を示す目盛,数字などの第1の表示部6となる箇所を例えば白色の着色透過層20で印刷した後、第1の表示部6以外の地部21となる箇所を例えば黒色の不透過層22で印刷したものである。また、第2の表示部12(例えばアッパービームの点灯を示すアッパービーム表示部)は、第2の表示部12となる箇所を例えば黒色の透過層23で印刷した後、第2の表示部12以外の地部21となる箇所を例えば黒色の不透過層22で印刷したものである。第1の表示部6を形成するための不透過層22と第2の表示部12を形成するための不透過層22は同一工程で設ければ良い。その後、全面に透明な保護層24を設ける。
ハウジング9は、遮光性のある例えば白色の合成樹脂からなり、指針用発光ダイオード11を囲むように表示板7と回路基板1との間に配置された略円形の筒部25と、リング状発光体8を保持する保持部26と、第2の発光ダイオード13を囲むように第2の表示部12に対応した表示板7箇所と回路基板1箇所との間に第2の発光ダイオード13の光が周囲に洩れることの無いように配置された筒状の仕切り部材27と、外周壁28などを有している。なお、仕切り部材27はハウジング9と別体であっても良い。
この様に構成された表示装置に於いて、例えば白色で発光する第1の発光ダイオード10が点灯すると、第1の発光ダイオード10からの光はリング状発光体8の受光部(図示せず)から入射し、リング状発光体8内を円周方向に沿って進む(導光する)ようになる。その際、リング状発光体8の下面17に光の進む方向とほぼ直交する方向に下側反射面18が円周方向に沿って連続的に形成してあるために、リング状発光体内を進む光はこの下側反射面18に反射して上面29側に向かい、リング状発光体8の円形の上面29(円の半分より上側)全面から光を表示板7の裏面側に出射する。この出射光によって表示板7の第1の表示部6が高輝度で照明される。
なお、第2の表示部12(アッパービーム表示部)は黒色の透過層23が設けてあるため通常は視認されないが、例えば青色で発光する第2の発光ダイオード13が点灯した際に視認されるようになっている。また、指針5の指示部4は指針用発光ダイオード11の点灯によって照明される。
この様に、リング状発光体8の下面17に下側反射面18を円周方向に沿って連続的に設けることによって、上面29全面から光を出射し、その光で表示板7の第1の表示部6を高輝度で照明することができる。即ち、リング状発光体8と第1の表示部6とが近いことで、第1の表示部6が高輝度で照明される。また、リング状発光体8から出射された光が表示板7裏面を直射することで、第1の表示部6が高輝度で照明されることになり、第1の発光ダイオード10の数を増やす必要がない。
また、第1の表示部6より表示板7の中心側(指針5側)に第2の表示部12と、この第2の表示部12を照明する第2の発光ダイオード13を設け、この第2の発光ダイオード13を囲む筒状の仕切り部材27が配置してあっても、リング状発光体8が第1の表示部6にほぼ沿うように配置してあるために、仕切り部材27が光を遮ることにならず、第1の発光ダイオード10の数を増やすことなく第1の表示部6を高輝度で照明することができる。
本発明の第2実施形態を図5〜図7に基づいて説明する。図5は第2実施形態を示す表示装置の部分断面図である。図6は同表示装置に用いられるリング状発光体の部分裏面図であり、図7はリング状発光体の部分断面図(図6に於けるB−B断面)である。本実施形態は前記第1実施形態とはリング状発光体とハウジングが異なるのみである。なお、前記第1実施形態と同一もしくは相当箇所については同一符号を付して詳細説明は省略する。
リング状発光体8は、径方向の断面形状が図7に示す様に円形となっており、前記第1実施形態と同様に、下面17には径方向とは直交する方向の断面形状が三角形の下側反射面18が円周方向に沿って連続的に無数に形成してある。また、外周側面30に断面形状が三角形の外側反射面31が円周方向に沿って連続的に無数に形成してある(図6参照)。
ハウジング9には、リング状発光体8の内周側面32に対向する反射体33が内周側面32に沿って一体に設けてある。この反射体33は内周側面32からリング状発光体8の中心側に出射された光を表示板7の裏面側に反射させる機能を有している。なお、反射体33はハウジング9と別体であっても良い。
この様に構成された表示装置に於いて、前記第1実施形態と同様に、例えば白色で発光する第1の発光ダイオード10が点灯すると、第1の発光ダイオード10からの光はリング状発光体8内を円周方向に沿って進む(導光する)ようになる。その際、リング状発光体8の下面17に下側反射面18が円周方向に沿って連続的に形成してあるために、リング状発光体8内を進む光はこの下側反射面18に反射して上面29側に向かい、リング状発光体8の円形の上面29全面から光を表示板7の裏面側に出射する。
また、リング状発光体8の外周側面30に外側反射面31が円周方向に沿って連続的に無数に形成してあるために、リング状発光体8内を進む光はこの外側反射面31に反射して内周側面32側に向かい、リング状発光体8の円形の内周側面32全面から光をリング状発光体8の中心側に向けて出射する。
そして、リング状発光体8の上面29から出射した光は表示板7の第1の表示部6を高輝度で照明する。また、リング状発光体8の内周側面32から出射した光はハウジング9に設けてある反射体33に反射して表示板7の裏面側に向かい第1の表示部6を高輝度で照明する。
この様に、リング状発光体8の下面17に下側反射面18を円周方向に沿って連続的に設けたことによって、前記第1実施形態と同様な効果を得ることができる。また、外周側面30に外側反射面31を円周方向に沿って連続的に設けるとともに、リング状発光体8の内周側面32から出射された光を表示板7の裏面側に反射させる反射体33を内周側面32に沿うように設けたことにより、第1の表示部6をより高輝度で照明することができる。また、第1の表示部6の表示領域が広い場合であっても照明可能である。即ち、リング状発光体8上の表示部はリング状発光体8からの直射光で照明し、反射体33上の表示部は反射体33で反射した光で照明することができる。
本発明の第3実施形態を図8〜図11に基づいて説明する。図8は第3実施形態を示す表示板の部分正面図であり、図9は同表示板の部分断面図である。図10はリング状発光体の部分裏面図であり、図11はリング状発光体の部分正面図である。本実施形態は前記第2実施形態とは表示板とリング状発光体が異なるのみである。なお、前記各実施形態と同一もしくは相当箇所については同一符号を付して詳細説明は省略する。
本実施形態に於ける表示板7には、例えば車両の速度を示す目盛,数字などの第1の表示部6の内、数字表示部6Aと、この数字表示部6Aの周囲側に円弧状(帯状)の透光部34がそれぞれ設けてある。表示板7は、合成樹脂製の無色透明な基板19の表面側に数字表示部6Aとなる箇所を例えば白色の着色透過層20で印刷する。また、透光部34となる箇所に黒色の半透明層35を印刷する。そして、数字表示部6Aおよび透光部34を除いて地部21となる箇所を例えば黒色の不透過層22で印刷する。なお、図8に於いては、数字表示部6Aを黒色で、透光部34を破斜線で、地部21を無色でそれぞれ示す。また、第2の表示部は前記各実施形態と同じため省略する。その後、全面に透明な保護層24を設ける。
本実施形態に於けるリング状発光体8は、光透過性である例えば無色透明な材料からなるポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂などからなる。リング状発光体8の径方向の断面形状は図示しないが、図7と同様に円形となっており、外周側面30に断面形状が三角形の外側反射面31が円周方向に沿って連続的に無数に形成してある。また、下面17には径方向とは直交する方向の断面形状が三角形の下側反射面18が円周方向に沿って所定の間隔をおいて形成してある(図10参照)。この下側反射面18は、表示板7に設けてある数字表示部6Aに対応した目盛表示部6Bとなるような間隔で設けられている。図8に記載した目盛表示部6Bは模擬的に示したものであって、表示板7には設けられていない。
この様に構成された表示装置に於いて、前記第2実施形態と同様に、例えば白色で発光する第1の発光ダイオード10が点灯すると、第1の発光ダイオード10からの光はリング状発光体8内を円周方向に沿って進む(導光する)ようになる。そして、下側反射面18に反射して上面29側に向かい、上面29から光を表示板7の裏面(透光部34)側に出射する。その際、下側反射面18が数字表示部6Aに対応した目盛表示部6Bとなるような間隔で設けられているために、下側反射面18に対応した箇所が他(周り)の箇所に比べて高輝度で発光する。この高輝度で発光する箇所を図11に光輝部36として示す。
リング状発光体8上に表示板7を配置した際、高輝度で発光した光輝部36が目盛表示部6Bとして視認される。即ち、光輝部36が第1の表示部6の一部を成すように視認されるものである。この際、リング状発光体8の断面形状が円形となっているために、表示板7が平板であっても目盛表示部6Bが丸みを帯びて立体的に視認される。
数字表示部6Aは、前記第2実施形態と同様に、リング状発光体8の外側反射面31に反射して内周側面32から出射し、ハウジング9に設けてある反射体33に反射して表示板7の裏面側に向かった光によって照明され、前記第2実施形態と同様の効果が得られる。
なお、前記各実施形態に於いてはリング状発光体8の断面を円形としたが、円形に近い形状あるいは楕円形であっても良く、同様な効果が得られる。また、下側反射面18あるいは外側反射面31の形状は三角形に限定するものではなく、リング状発光体8内に入射した光が上面29側あるいは内周側面32側に反射されるようになっていれば形状は任意である。また、リング状発光体8は無色透明材に限定するものではなく、透過率の高い着色透明材であっても良い。
本発明の第1実施形態を示す表示装置の部分断面図。 同表示装置に用いられる表示板の部分断面図。 同表示装置に用いられるリング状発光体の部分裏面図。 同リング状発光体の部分断面図(図3に於けるA−A断面)。 本発明の第2実施形態を示す表示装置の部分断面図。 同表示装置に用いられるリング状発光体の部分裏面図。 同リング状発光体の部分断面図(図6に於けるB−B断面)。 本発明の第3実施形態を示す表示板の部分正面図。 同表示装置に用いられる表示板の部分断面図。 同表示装置に用いられるリング状発光体の部分裏面図。 同リング状発光体の部分正面図。
符号の説明
6 第1の表示部
7 表示板
8 リング状発光体
9 ハウジング
10 第1の発光ダイオード(第1の光源)
12 第2の表示部
13 第2の発光ダイオード(第2の光源)
17 下面
18 下側反射面
27 仕切り部材
29 上面
30 外周側面
31 外側反射面
32 内周側面
33 反射体
34 透光部
36 光輝部

Claims (5)

  1. 径方向の断面形状が円形または楕円形からなるリング状発光体と、このリング状発光体の前面側に配置され第1の表示部を有する表示板と、前記リング状発光体内に光を入射する第1の光源とを備え、前記リング状発光体は下面に前記第1の光源から前記リング状発光体内に入射した光を上面側に反射させる下側反射面を有していることを特徴とする表示装置。
  2. 径方向の断面形状が円形または楕円形からなり、外周側面に外側反射面を有するリング状発光体と、このリング状発光体の前面側に配置され第1の表示部を有する表示板と、前記リング状発光体内に光を入射する第1の光源と、前記リング状発光体の内周側面側に配置され、前記内周側面から出射される前記第1の光源の光を前記表示板側に反射させる反射体とを備えたことを特徴とする表示装置。
  3. 前記リング状発光体の下面に前記第1の光源から前記リング状発光体内に入射した光を上面側に反射させる下側反射面を設けたことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記リング状発光体の上面に対応した前記表示板箇所に透光部を設け、この透光部を透して前記下側反射面で反射された反射光による光輝部が前記第1の表示部の一部を成すように視認されることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記第1の表示部より内側の前記表示板箇所に第2の表示部を設け、この第2の表示部を照明する第2の光源と、この第2の光源を囲む仕切り部材とを前記第2の表示部の背後に設けたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011095055A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Yazaki Corp 計器用文字板

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