JP3779249B2 - 車両用計器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用計器の表示板の周囲を階調照明する車両用計器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図7乃至図9に示すような表示板が浮き出るような立体感のある表示が可能となる車両用計器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
まず、構成から説明すると、このような車両用計器として、車速計2、エンジン回転数計3、燃料及び水温計4等の各計器が一つのケース5内に配置されているいわゆるコンビネーションメータが知られている。
【0004】
このケース5内には、図8に示すように、前記各車速計2等の表示が行われる光透過性表示板6に周囲にリング状のリング照明部材7が配置されている。
【0005】
このリング照明部材7は、乳白色の光透過性樹脂で形成されており、略円筒形形状を呈して、前記光透過性表示板6の外周縁に沿って同心円形状に配置される見返し板部8を有している。
【0006】
この見返し板部8は、図9に示すように、その内周面を略円筒型の軸芯方向にその前端縁から奥端縁に向かうにつれて内径が漸次小となるテーパ面8aが形成されていて、このテーパ面8aと連続して、前記光透過性表示板6の後方に向かうにつれて内径が指数関数的に漸次小となる湾曲面8bが形成されることにより、前記リング照明部材7の基部7aが、その断面で見て、外縁から内縁へ向けてなだらかに傾斜するように構成されている。
【0007】
このように形成された見返し板部8の内周面には、発光輝度をぼかすことを目的として例えばサンドブラスト処理、梨地処理、又は白色塗装処理等が施されている。
【0008】
また、この見返し板部8の外周面には、この外周面からの漏光を防止してリング照明部材7の輝度を高めるための反射膜9が、金属蒸着、白色塗装等によって形成されている。
【0009】
更に、この見返し板部8の奥端縁8cには、光透過着色層10が設けられていて、この光透過着色層10を介して照明光を、前記見返し板部8内に照射するように、光源11が、この奥端縁8cに対向する位置に設けられている。
【0010】
次に、この従来の車両用計器1の作用について説明する。
【0011】
このように構成された従来の車両用計器では、前記光源11を点灯すると、一部の照明光が、図8に示す導光部12,12を介して、前記光透過性表示板6の文字、目盛り部又は、指針を発光表示させる。
【0012】
また、これと同時に、前記光源11から照射された照明光は、前記光透過着色層10を介して、前記見返し板部8内に導入されて適宜、設定色で着色発光する。
【0013】
この際、前記リング照明部材7の基部7aが、図9に示すようにその断面で見て、外端縁から奥端縁8cへ向けてなだらかに傾斜することから、基部7aの厚さ寸法が外周縁へ向けて漸増する。
【0014】
このため、前記テーパ面8a及び湾曲面8bが、前端縁方向に向けてグラディエーション照明される。
【0015】
特に、前記奥端面8cと最も距離が接近している湾曲面8bの内周縁近傍8dでは、高輝度でグラディエーション発光し、前記光透過性表示板6が、前記リング照明部材7の内部に浮いているかの如き立体感が醸し出される。
【0016】
【特許文献1】
特開2002−81966号公報(第3頁〜第5頁、第4図)
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の車両用計器1では、図9に示すように、リング照明部材7の基部7aが、その断面で見て、外端縁から奥端縁8cへ向けてなだらかに傾斜することから、基部7aの厚さ寸法が外周縁へ向けて漸増するように構成されている。
【0018】
このため、図7に示すように、前記光透過性表示板6を正面から眺めると、この光透過性表示板6の周縁部から比較的強い環状光が、この周縁部を取り巻くように観察され、これにより、前記光透過性表示板6が浮き立つように視認できるが、この環状光は、前記基部7aの板厚の増大に伴い径方向外方へ強度を大きく漸減させることから、斜め前方から、前記光透過性表示板6を見たときには、比較的弱い照明光を発光する外周縁近傍が観察される。
【0019】
したがって、見る角度によっては、立体感が弱められることがあり、視覚効果が減少してしまうといった問題があった。
【0020】
そこで、本発明の目的は、安定して視覚効果を発揮出来、かつスペース効率を良好なものとすることができる車両用計器を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる問題点に着目してなされたもので、請求項1に係る発明では、指示値を表示する表示板と、前記表示板の周縁を覆って配置されて内部を通過する光を散乱させる光散乱材料からなる筒状部材と、該筒状部材の奥端縁から照明するための光源とを備え、前記筒状部材は、前記表示板の背面で前記表示板から間隔を置いて保持され、前記奥端縁に形成された光入射面に沿って発光平面を有する基部と、該基部の外縁から前方に向けて延設されて、前記表示板の外周縁部に対して周方向に所定間隔を置いて形成される本体筒部とを有する車両用計器を特徴としている。
【0022】
このように構成された請求項1記載のものでは、前記光源の発光によって前記筒状部材の奥端縁に形成された光入射面から、該照射光が、前記基部内に入光されると、該基部に設けられた前記発光平面から、該照射光が照射される。
【0023】
前記発光平面は、前記光入射面に沿って形成されているので、該照射光は、発光平面全面で、略均等に高い輝度で照射される。
【0024】
このため、例えば、斜め前方から、前記表示板を見ても、該表示板の周囲の照射光が弱まることがなく、表示板の周縁部外側に背面側から均等な比較的強い環状光を与えることができ、該表示板の周縁部をシャープなエッジとして明確に視認することが出来る。
【0025】
従って、見る角度が相違しても、常に該表示板の周囲が、比較的強い環状光で囲まれるため、安定して該表示板が、前記筒状部材の内部に浮いているかの如き立体感が醸し出される視覚効果を発揮出来る。
【0026】
また、前記筒状部材の本体筒部は、光散乱材料によって構成されて、該基部の外縁から前方に向けて延設されているので、入射された照明光が散乱されながら徐々に暗くなるいわゆるグラディエーション照明を得ることが出来る。
【0027】
このため、前記基部の発光平面で、高輝度発光を行わせると共に、該本体筒部の内側面で、グラディエーション照明を行わせて、1つの筒状部材でも、両機能を構成部分で明確に分離させることによって、各機能のチューニングを容易に行うことができる。
【0028】
また、請求項2に記載されたものでは、前記発光平面は、前記光入射面と平行に設けられている請求項1記載の車両用計器を特徴としている。
【0029】
このように構成された請求項2記載のものでは、前記基部の光入射面に対して、前記発光平面が平行に設けられているので、該基部の厚さ寸法を減少させることが出来て、前記筒状部材の軸線方向に沿って該車両用計器のコンパクト化を図ることが可能となる。
【0030】
また、請求項3に記載されたものでは、前記発光平面は、前記光源の主光軸方向に対して鉛直面となるように形成されている請求項1又は2記載の車両用計器を特徴としている。
【0031】
このように構成された請求項3記載のものでは、前記発光平面が、前記光源の主光軸方向に対して鉛直面となるように形成されているので、前記照射光が該発光平面全面で、略均等に高い輝度で照射される。
【0032】
更に、請求項4に記載されたものでは、前記基部の発光平面と前記本体筒部の内壁面とは、凹状曲面で円滑に連続するように接続されている請求項1乃至3のうち何れか一記載の車両用計器を特徴としている。
【0033】
このように構成された請求項4記載のものでは、前記基部の発光平面と前記本体筒部の内壁面とが、凹状曲面で円滑に連続するように接続されているので、該基部への入射光は、該凹状曲面によって前記本体筒部方向に導かれて、前記筒状部材が、光散乱性の高い材料で構成されていても、前記本体筒部に階調照明を可能とする光量の照明光を与えることが出来る。
【0034】
従って、更に、前記基部の前記光入射面から前記発光平面までの厚さを薄くなるように設定出来、スペース効率を向上させることができる。
【0035】
また、請求項5に記載されたものでは、前記基部の内周面には、前記光源からの入射光を前記本体筒部方向に反射させる反射面部が形成されている請求項1乃至4のうち何れか一記載の車両用計器を特徴としている。
【0036】
このように構成された請求項5記載のものでは、前記反射面部によって、前記本体筒部方向へ反射された前記光源からの入射光が、前記基部内で散乱されて、前記発光平面から照射される前記照射光を補助すると共に、前記本体筒部内に導かれた該反射光は、グラディエーション照明に必要とされる光を補助する。
【0037】
このため、更に、前記基部の発光平面から、高輝度発光を行わせることが出来ると共に、前記本体筒部では、グラディエーション照明の基礎輝度を向上させることが出来、例えば、光透過率の低いスモークパネルを、該車両用計器の前面に装着して、計器の指示値以外の部分を見えないように構成したハイコントラストメータ等に用いて好適である。
【0038】
【発明の実施の形態】
図1乃至図6は、この発明の実施の形態の車両用計器を示すものである。
【0039】
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0040】
まず、構成から説明すると、この実施の形態の車両用計器は、車速計2、エンジン回転数計3、燃料計14a及び水温計14b等の各計器が一つのケース15内に配置されているいわゆるコンビネーションメータ13である。
【0041】
このケース15内には、図3に示すように、前記各車速計2…等の計器の指示値の表示が行われる光透過性表示板6の周囲には、リング状に発光部分を形成するリング照明部材16が配置されている。
【0042】
このリング照明部材16は、乳白色の光透過性樹脂で形成されており、略大円筒形形状を呈して左,右一対、筒状部材としての回転数計リング状部16b及び車速計リング状部16aが形成されていると共に、これらの回転数計リング状部16b及び車速計リング状部16aの左,右には、各々筒状部材としての燃料計リング状部16c及び水温計リング状部16dが、形成されている。
【0043】
ここで、図2及び図3中左側に位置する燃料計14aの周縁構造について、図1に示す図3中D部の拡大図を用いて詳述する。なお、他の前記車速計2,エンジン回転数計3、及び水温計4については、略同様の構成であるので、説明を省略する。
【0044】
この実施の形態の表示板としての光透過性表示板6の周縁には、前記光散乱材料からなる燃料計リング状部材16cが設けられている。
【0045】
この燃料計リング状部材16cは、主に基部21及び本体筒部22とによって構成されていて、その内周面を略円筒型の軸芯方向にその前端縁から奥端縁に向かうにつれて内径が漸次小となる本体筒部22の奥端縁に、指針23のムーブメント24等を挿通する開口部21aを中央に形成した略環状の前記基部21が、一体となるように概略形成されている。
【0046】
この燃料計リング状部材16cの基部21の奥端縁17には、光入射面17aが、環状で、しかも、円筒の径方向に沿って平面となるように形成されている。
【0047】
前記ケース15の後面部には、カバー部材18及び背面板19が設けられている。このうち、カバー部材18の光源収納凹部18a内には、前記光入射面17aに対向するように、照明するための光源としてのLED20…が、基板18bに装着されて複数個設けられている。
【0048】
そして、前記燃料計リング状部材16cのうち、この光入射面17aを有する基部21には、前記光透過性表示板6の背面で前記光透過性表示板6から所定間隔d1を置いて保持され、前記奥端縁17に形成された光入射面17aに沿って平行となるように発光平面25が設けられている。
【0049】
また、前記本体筒部22は、この基部21の外縁から前方(図1中下方)に向けて、所定の角度θ2で拡開するテーパ状を呈して延設されて、前記表示板6の外周縁部6aに相当する前後方向位置では、この外周縁部6aに対して周方向に所定間隔d2を置いて形成されている。
【0050】
更に、この実施の形態のリング照明部材16の前記発光平面25は、前記LED20の主光軸方向に対して鉛直面となるように形成されている。
【0051】
また、この実施の形態のリング照明部材16のうち、基部21の内周面となる前記開口部21a内周面には、所定の傾斜角度θ1が与えられて、前記LED20からの入射光を前記本体筒部22方向に反射させる反射面部21bが形成されている。
【0052】
更に、この実施の形態では、前記傾斜角度θ1が、前記本体筒部22のテーパの角度θ2と略同程度か或いはやや大きくなるように設定されている。
【0053】
次に、この実施の形態の作用について説明する。
【0054】
この実施の形態では、前記LED20の発光によって、前記車速計リング状部16a等のリング照明部材16の奥端縁に形成された光入射面17aから、照射光が、前記基部21内に入光される。この基部21内に入光したLED20の光は、この基部21に設けられた前記発光平面25から、照射光として車室内方向に照射される。
【0055】
前記発光平面25は、前記光入射面17aに沿って、一定の幅を有してリング状に形成されて、この実施の形態では、略平行に形成されているので、この照射光は、発光平面全面で、略均等に高い輝度で、リング照明部材16の軸方向に沿って照射される。
【0056】
このため、例えば、斜め前方から、前記光透過性表示板6を見ても、この光透過性表示板6の周囲の照射光が弱まることがなく、光透過性表示板6の周縁部外側に背面側から均等な比較的強い環状光が与えられて、この光透過性表示板6の外周縁部6aをシャープなエッジとして明確に視認させることが出来る。
【0057】
従って、見る角度が相違しても、常に、この光透過性表示板6の周囲が、比較的強い環状光で囲まれるため、安定してこの光透過性表示板6が、前記燃料計リング照明部材16cの内部に浮いているかの如き立体感が醸し出される視覚効果を発揮出来る。
【0058】
また、前記燃料計リング照明部材16cの本体筒部22は、光散乱材料によって構成されて、この基部21の外縁から前方に向けて延設されているので、入射された照明光が散乱されながら徐々に暗くなるいわゆるグラディエーション照明を得ることが出来る。
【0059】
このため、前記基部21の発光平面で、高輝度発光を行わせると共に、本体筒部22の内側面で、グラディエーション照明を行わせて、1つの燃料計リング照明部材16cでも、高輝度発光とグラディエーション照明との両機能を構成部分で明確に分離させることによって、各機能のチューニングを容易に行うことができる。
【0060】
また、前記基部21の光入射面18に対して、前記発光平面25が平行に設けられているので、基部21の厚さ寸法を減少させることが出来る。
【0061】
このため、前記光透過性表示板6を前記燃料計リング照明部材16cの内部に浮いているかの如き立体感を醸し出すのに必要とされる前記光透過性表示板6から所定間隔d1を確保しつつ、前記リング照明部材16の軸線方向に沿って、この車両用計器13のコンパクト化を図ることが可能となる。
【0062】
そして、この実施の形態では、前記発光平面25が、前記LED20の主光軸方向に対して鉛直面となるように形成されているので、前記照射光が、発光平面25全面で、略均等に高い輝度で照射される。
【0063】
更に、前記反射面部21bによって、前記本体筒部22方向へ反射された前記LED20からの入射光が、前記基部21内で散乱されて、前記発光平面25から照射される前記照射光を補助すると共に、前記本体筒部22内に導かれたこの反射光は、グラディエーション照明に必要とされる光を補助する。
【0064】
このため、更に、前記基部21の発光平面25から、高輝度発光を行わせることが出来ると共に、前記本体筒部22では、グラディエーション照明の基礎輝度を向上させることが出来る。
【0065】
例えば、光透過率の低いスモークパネルを、この車両用計器13の前面に装着して、車両用計器13の前記光透過性表示板6に表示される指示値以外の部分が見えないように構成されたハイコントラストメータ等に用いて好適である。
【0066】
しかも、この実施の形態では、発光源としてLED20を用いているので、電球を使用する場合に比して、更にこの車両用計器13のコンパクト化を図ることができる。
【0067】
この際、前記LED20の照射光を高輝度で、前記発行平面から照射できるので、前記光透過性表示板6の裏面から、この光透過性表示板6に形成された文字、及び目盛りにバックライトとして光を与えることが出来る。
【0068】
このため、別途バックライトを設ける必要がなくなり、部品点数を増大させることが無い。
【0069】
【変形例1】
図4乃至図5は、この発明の実施の形態の変形例1の車両用計器113を示すものである。なお、前記実施の形態と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0070】
まず、構成から説明すると、この変形例1の車両用計器113では、リング照明部材116が、主に基部121及び本体筒部122から構成されていて、これらの基部121及び本体筒部122が接続される入り隅に曲面部116aが形成されている。
【0071】
この曲面部116aは、図5に示すように断面形状で、前記基部112の発光平面25と前記本体筒部122の内側面122aとが曲線で接続されることにより、凹状曲面で円滑に接続するように構成されている。
【0072】
また、この変形例1では、前記基部112外周壁には、前記開口部21aに形成された反射面部21bに対向する位置に、第2反射面部116bが形成されている。
【0073】
この第2反射面部21bは、前記反射面部21bによって反射されたLED入光及び、前記曲面部116aによって反射された光の一部を前記本体筒部122方向に反射するように所定の傾斜角度が与えられて構成されている。
【0074】
このように構成された変形例1の車両用計器113では、前記基部121の発光平面25と前記本体筒部122の内壁面122aとが、曲面部116aで円滑に連続するように接続されている。
【0075】
このため、前記曲面部116aは、前記基部121の光入射面17aへの入射光を、前記本体筒部122方向に導き、前記リング照明部材116が、光散乱性の高い材料で構成されていても、前記本体筒部122に階調照明を可能とする光量の照明光を与えることが出来る。
【0076】
従って、更に、前記基部121の前記光入射面17aから前記発光平面25までの厚さを薄くなるように設定出来、スペース効率を向上させることができる。
【0077】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態と同一乃至均等であるので説明を省略する。
【0078】
【変形例2】
図6は、この発明の実施の形態の変形例2を示すものである。
【0079】
なお、前記実施の形態及び変形例1に記載されたものと同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0080】
まず、構成から説明すると、この変形例2の車両用計器213では、リング照明部材216が、主に基部221及び本体筒部222から構成されている。
【0081】
このうち、前記基部221の発光平面225は、前記奥端縁17に形成された光入射面17aに沿って形成されると共に、この発光平面225は、図6中一点鎖線で示すように、前記LED20に対して鉛直面となるように形成されている。
【0082】
そして、このリング照明部材216の中心軸方向に向かうにつれて前記光入射面17aとの間の距離を漸次減少させるように、一定の角度を有して、リング状平面で底部が構成された擂り鉢状に形成されている。
【0083】
また、前記基部221の発光平面225と前記本体筒部222の内壁面222aとが接続される入り隅に、凹状曲面を有する曲面部216aが設けられて円滑に接続されるように構成されている。
【0084】
次に、この変形例2の作用について説明する。
【0085】
この変形例2では、前記発光平面225が、前記LED20に対して鉛直面となるように形成されているので、前記照射光が、発光平面225全面で、略均等に高い輝度で照射される。
【0086】
また、前記発光平面225は、このリング照明部材216の中心軸方向に向かうにつれて前記光入射面17aとの間の距離を漸次減少させるように、一定の角度を有して、リング状平面で底部が構成された擂り鉢状に形成されている。
【0087】
このため、前記変形例1の曲面部116aに比して緩やかな曲線であっても、同等の光量を前記本体筒部122方向に導くことが出来る。
【0088】
従って、発光平面225の設定面積を減少させることが無く、乗員の見る角度が変わっても、安定して視覚効果を発揮出来る。
【0089】
他の構成及び作用効果については、前記実施の形態及び実施例1,2と同一乃至均等であるので説明を省略する。
【0090】
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態及び変形例1,2の車両用計器を詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施の形態及び変形例1,2に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0091】
例えば、前記実施の形態及び変形例1,2では、光源としてLED20を例示して説明してきたが、特にこれに限らず、例えば、電球等の他の発光体を光源として用いても筒状部材の奥端縁から照明するためのものであるならばよい。
【0092】
また、前記実施の形態及び変形例1,2では、車速計2、エンジン回転数計3、燃料計14a及び水温計14b等の各計器が一つのケース15内に配置されているいわゆるコンビネーションメータ13のうち、リング照明部材16の一部に一体に設けられた燃料計リング状部16cの構成を例示して説明してきたが、特にこれに限らず、例えば、車速計、エンジン回転数計、燃料計及び水温計等の各計器が、個別に設けられる独立メータであっても、前記表示板6等の周縁を覆って配置されて内部を通過する光を散乱させる光散乱材料からなる筒状部材を設けたものであるならば、その形状、数量、及び材質が特に限定されるものではない。
【0093】
【発明の効果】
上述してきたように、この発明の請求項1記載のものでは、前記光源の発光によって前記筒状部材の奥端縁に形成された光入射面から、該照射光が、前記基部内に入光されると、該基部に設けられた前記発光平面から、該照射光が照射される。
【0094】
前記発光平面は、前記光入射面に沿って形成されているので、該照射光は、発光平面全面で、略均等に高い輝度で照射される。
【0095】
このため、例えば、斜め前方から、前記表示板を見ても、該表示板の周囲の照射光が弱まることがなく、表示板の周縁部外側に背面側から均等な比較的強い環状光を与えることができ、該表示板の周縁部をシャープなエッジとして明確に視認することが出来る。
【0096】
従って、見る角度が相違しても、常に該表示板の周囲が、比較的強い環状光で囲まれるため、安定して該表示板が、前記筒状部材の内部に浮いているかの如き立体感が醸し出される視覚効果を発揮出来る。
【0097】
また、前記筒状部材の本体筒部は、光散乱材料によって構成されて、該基部の外縁から前方に向けて延設されているので、入射された照明光が散乱されながら徐々に暗くなるいわゆるグラディエーション照明を得ることが出来る。
【0098】
このため、前記基部の発光平面で、高輝度発光を行わせると共に、該本体筒部の内側面で、グラディエーション照明を行わせて、1つの筒状部材でも、両機能を構成部分で明確に分離させることによって、各機能のチューニングを容易に行うことができる。
【0099】
また、請求項2に記載されたものでは、前記基部の光入射面に対して、前記発光平面が平行に設けられているので、該基部の厚さ寸法を減少させることが出来て、前記筒状部材の軸線方向に沿って該車両用計器のコンパクト化を図ることが可能となる。
【0100】
また、請求項3に記載されたものでは、前記発光平面が、前記光源の主光軸方向に対して鉛直面となるように形成されているので、前記照射光が、該発光平面全面で、略均等に高い輝度で照射される。
【0101】
更に、請求項4に記載されたものでは、前記基部の発光平面と前記本体筒部の内壁面とが、凹状曲面で円滑に連続するように接続されているので、該基部への入射光は、該凹状曲面によって前記本体筒部方向に導かれて、前記筒状部材が、光散乱性の高い材料で構成されていても、前記本体筒部に階調照明を可能とする光量の照明光を与えることが出来る。
【0102】
従って、更に、前記基部の前記光入射面から前記発光平面までの厚さを薄くなるように設定出来、スペース効率を向上させることができる。
【0103】
また、請求項5に記載されたものでは、前記反射面部によって、前記本体筒部方向へ反射された前記光源からの入射光が、前記基部内で散乱されて、前記発光平面から照射される前記照射光を補助すると共に、前記本体筒部内に導かれた該反射光は、グラディエーション照明に必要とされる光を補助する。
【0104】
このため、更に、前記基部の発光平面から、高輝度発光を行わせることが出来ると共に、前記本体筒部では、グラディエーション照明の基礎輝度を向上させることが出来、例えば、光透過率の低いスモークパネルを、該車両用計器の前面に装着して、計器の指示値以外の部分を見えないように構成したハイコントラストメータ等に用いて好適である、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の車両用計器で、図3中D部の拡大断面図である。
【図2】実施の形態の車両用計器で、全体の構成を説明する正面図である。
【図3】実施の形態の車両用計器で、図2中B−B線に沿った位置での断面図である。
【図4】実施の形態の変形例1の車両用計器で、図2中C−C線に沿った位置に相当する位置での断面図である。
【図5】変形例1の車両用計器で、要部の拡大断面図である。
【図6】実施の形態の変形例2の車両用計器で、図5に相当する位置での要部の拡大断面図である。
【図7】従来の車両用計器の正面図である。
【図8】従来の車両用計器で、図7中A−A線に沿った位置での断面図である。
【図9】従来の車両用計器で、要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
6 光透過性表示板(表示板)
6a 外周縁部
13,113,213 車両用計器
16,116,216 リング照明部材(筒状部材)
16c 燃料計リング状部
17 奥端縁
17a 光入射面
20 LED(光源)
21,121,221 基部
21b 反射面部
22,122,222 本体筒部
122a,222a 内壁面
25,225 発光平面
116a,216a 曲面部(凹状曲面部)
116b 第2反射面部

Claims (5)

  1. 指示値を表示する表示板と、前記表示板の周縁を覆って配置されて内部を通過する光を散乱させる光散乱材料からなる筒状部材と、該筒状部材の奥端縁から照明するための光源とを備え、前記筒状部材は、前記表示板の背面で前記表示板から間隔を置いて保持され、前記奥端縁に形成された光入射面に沿って発光平面を有する基部と、該基部の外縁から前方に向けて延設されて、前記表示板の外周縁部に対して周方向に所定間隔を置いて形成される本体筒部とを有することを特徴とする車両用計器。
  2. 前記発光平面は、前記光入射面と平行に設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用計器。
  3. 前記発光平面は、前記光源の主光軸方向に対して鉛直面となるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用計器。
  4. 前記基部の発光平面と前記本体筒部の内壁面とは、凹状曲面で円滑に連続するように接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか一記載の車両用計器。
  5. 前記基部の内周面には、前記光源からの入射光を前記本体筒部方向に反射させる反射面部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか一記載の車両用計器。
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