JP2009007770A - 枠組壁工法および枠組壁構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】現場において墨出しを行うことなく、床組上で組み上げた壁組を所定の建て起こし位置へ正確に配置し、床組と緊結することを可能にする。
【解決手段】床組30の床合板31は、床組30上に配置される壁組40bの通り芯上の所定位置に予め床組側ダボ穴33dが形成されたものであり、壁組40bの下枠42は、当該壁組40bが床組30上に配置された際に床合板31上に形成された床組側ダボ穴33dに対応する位置に予め壁組側ダボ穴41が形成されたものであり、壁組建て起こし工程は、床組側ダボ穴33dまたは壁組側ダボ穴41のいずれか一方に位置決め用ダボ50を挿入し、壁組40bの建て起こしの際、位置決め用ダボ50を他方の壁組側ダボ穴41または床組側ダボ穴33dに挿入することにより位置決めを行う。
【選択図】図8

Description

本発明は、いわゆるツーバイフォー(2×4)工法と称される枠組壁工法および枠組壁構造に関する。
枠組壁工法は、断面が一般的には厚さ38mm(2インチ)×幅89mm(4インチ)の規格化された加工木材(枠組材)で組まれた枠組に構造用合板その他これに類する面材を打ち付けた床および壁により建物を建築する工法である。従来、枠組壁工法による建築では、設計図面に基づく見積数量の上記枠組材を現場に搬入し、現場において熟練工が、設計図面から各部の寸法や形状を割り出して枠組材に墨出しを行い、穴空けや切削等を行ってから、釘打ち等によりこれらの部材を組み立てている。
図11は、枠組壁工法の施工手順を示すフロー図である。図11に示すように、枠組壁工法では、まず、建物外周および1階耐力壁線下に布基礎を配置し(S100)、土台を配置する(S101)。1階床組(S102)では、土台上に1階床根太および1階床合板を配置する。1階壁組(S103)は、1階床組上で順次組み立て、建て起こしていく。2階床組(S104)は、1階壁組の頭つなぎ材の上に、1階床組と同じ要領で施工する。2階壁組(S105)は、1階壁組と同じ要領で施工する。そして、2階壁組上に小屋組を配置する(S106)。
なお、1階および2階の各壁組の建て起こしの際は、それぞれの床組上の壁組の所定の配置位置に墨出しを行い、この墨出し位置に合わせて各壁組を建て起こし、壁組と床組とをくぎや金物により緊結する。ところが、近年においては、熟練工や人手不足等の理由により、現場において正確に墨出しを行うことが困難となってきている。しかしながら、墨出しが正確に行われなければ、設計通りに建物が築造できなくなってしまうため、その改善策が望まれている。
現場での墨出しを行わずに簡単に組み立てを行えるようにするものとして、例えば、特許文献1には、それぞれ複数の組立要素からなり、仕様が決められた複数の仮想ユニットのうち、枠組壁工法による対象建築物の構成に必要な仮想ユニットを、その仮想ユニットが配置されるべき実際の位置に対応する位置に位置付けする設計工程と、この設計結果および各仮想ユニットの仕様に基づき、対象建築物の構成に必要な組立要素を必要な加工を施して供給する加工・供給工程と、供給された組立要素を現場においてほぼ加工することなく組み立てる組立工程とを具備する枠組壁工法の設計生産連係による総合生産方法が提案されている。
この特許文献1に記載の枠組壁工法の設計生産連係による総合生産方法では、加工・供給工程において、必要な釘打ち位置を示す墨出しや、各組立要素間の組合せの便宜を図るための墨出し等を行うことにより、現場では、これらの墨出しに従って組立要素を組合せ、釘を打つだけで、極めて簡単に組立を行うことができるとされている。
特開平7−32322号公報
枠組壁工法の場合、壁組は厚さ38mm×幅89mm×長さ4000〜6000mm程度の比較的小型の加工木材を組み立てていけば良いため、予め墨出しされた位置に配置して容易に組み立てを行うことが可能である。ところが、この組み上がった壁組を建て起こす際は、組み上がりの寸法が、縦寸法2425mm×横寸法3640〜5460mm×厚さ89mm程度の大型のものであるため、たとえ墨出しが正確になされていたとしても、その墨出し位置に壁組を正確に配置して床組と緊結することは容易ではない。
そこで、本発明においては、現場において墨出しを行うことなく、床組上で組み上げた壁組を所定の建て起こし位置へ正確に配置し、床組と緊結することが可能な枠組壁工法および枠組壁構造を提供することを目的とする。
本発明の枠組壁工法は、枠組材で組まれた床枠組に床面材を打ち付けて床組を組み上げる工程と、床組上で、枠組材により壁枠組を組み、この壁枠組に壁面材を打ち付けて壁組を組み上げる工程と、床組上に壁組を建て起こす壁組建て起こし工程と、壁組と床組とを緊結する工程とを含む枠組壁工法において、床組の床面材は、床組上に配置される壁組の通り芯上の所定位置に予め床組側ダボ穴が形成されたものであり、壁組の枠組材は、当該壁組が床組上に配置された際に床面材上に形成された床組側ダボ穴に対応する位置に予め壁組側ダボ穴が形成されたものであり、壁組建て起こし工程は、床組側ダボ穴または壁組側ダボ穴のいずれか一方に位置決め用ダボを挿入し、壁組の建て起こしの際、位置決め用ダボを他方の壁組側ダボ穴または床組側ダボ穴に挿入することにより位置決めを行うことを特徴とする。
本発明の枠組壁工法によれば、床組上で組み上げた壁組を建て起こす際、床組側ダボ穴または壁組側ダボ穴のいずれか一方に位置決め用ダボを挿入し、壁組を建て起こす。これにより、床組側ダボ穴または壁組側ダボ穴のいずれか一方に挿入された位置決め用ダボが、他方の壁組側ダボ穴または床組側ダボ穴に挿入されてガイドとなるので、壁組が所定の建て起こし位置へ正確に位置決めされて配置される。
ここで、床組側ダボ穴は、床組の床面材に予め形成された切欠きと、床面材の端部に配置される役物に予め形成された切欠きとが突き合わされることにより形成されるものであり、壁組建て起こし工程は、床組の床面材の端部に役物を配置した後、床組上に壁組を建て起こすことを特徴とすることができる。
これにより、床面材が壁組の外面(ツラ)位置まで配置されない場合であっても、床面材の端部に予め切欠きが形成された役物を配置することで、この役物に形成された切欠きと床面材に予め形成された切欠きとが突き合わされて床組側ダボ穴が形成されるので、前述と同様、床組上で組み上げた枠組を建て起こす際に、位置決め用ダボがガイドとなることにより、壁組が所定の建て起こし位置へ正確に位置決めされて配置される。
また、床組側ダボ穴および壁組側ダボ穴は同径とし、位置決め用ダボをこれらに対応する同径棒状とすることも可能であるが、本発明においては、床組側ダボ穴または壁組側ダボ穴のいずれか一方が他方よりも小径であり、位置決め用ダボは、床組側ダボ穴および壁組側ダボ穴のそれぞれの径に対応した異径棒状であり、位置決め用ダボの挿入は、異径棒状の小径側から行うことを特徴とすることが望ましい。これにより、位置決め用ダボは、床組側ダボ穴または壁組側ダボ穴へ挿入された際に、その鉛直方向位置が拘束され、位置決め用ダボ自身も位置決めされる。
本発明の枠組壁構造は、枠組材で組まれた床枠組に床面材が打ち付けられて床組が組み上げられ、床組上で、枠組材により壁枠組が組まれ、この壁枠組に壁面材が打ち付けられて壁組が組み上げられ、床組上に壁組が建て起こされて、壁組と床組とが緊結された枠組壁構造であって、床組の床面材は、床組上に配置される壁組の通り芯上の所定位置に予め床組側ダボ穴が形成されたものであり、壁組の枠組材は、当該壁組が床組上に配置された際に床面材上に形成された床組側ダボ穴に対応する位置に予め壁組側ダボ穴が形成されたものであり、床組上に建て起こされた壁組は、壁組側ダボ穴を通じて床組側ダボ穴へ挿入された位置決め用ダボにより位置決めされて床組と緊結されたものである。
本発明の枠組壁構造では、床組上で組み上げた壁組を建て起こす際、床組用ダボ穴または壁組側ダボ穴のいずれか一方に位置決め用ダボを挿入し、壁組を建て起こす。これにより、床組側ダボ穴または壁組側ダボ穴のいずれか一方に挿入された位置決め用ダボが、他方の壁組側ダボ穴または床組側ダボ穴に挿入されてガイドとなるので、壁組が所定の建て起こし位置へ正確に位置決めされて配置され、床組と緊結されたものとなる。
(1)床組の床面材が、床組上に配置される壁組の通り芯上の所定位置に予め床組側ダボ穴が形成されたものであり、壁組の枠組材が、当該壁組が床組上に配置された際に床面材上に形成された床組側ダボ穴に対応する位置に予め壁組側ダボ穴が形成されたものであることによって、床組上で組み上げた壁組を建て起こす際に、床組側ダボ穴または壁組側ダボ穴のいずれか一方に挿入された位置決め用ダボが、他方の壁組側ダボ穴または床組側ダボ穴に挿入されてガイドとなるので、壁組が所定の建て起こし位置へ正確に位置決めされて配置される。これにより、現場において墨出しを行うことなく、床組上で組み上げた壁組を所定の建て起こし位置へ正確かつ容易に配置し、床組と緊結して建物を建築することが可能となる。
(2)床組側ダボ穴が、床組の床面材に予め形成された切欠きと、床面材の端部に配置される役物に予め形成された切欠きとが突き合わされることにより形成されるものであることにより、床面材が壁組の外面位置まで配置されない場合であっても、床面材の端部に予め切欠きが形成された役物を配置することで、前述と同様に位置決め用ダボを挿入して壁組の位置決めおよび緊結を行うことが可能となり、現場において墨出しを行うことなく、床組上で組み上げた壁組を所定の建て起こし位置へ正確かつ容易に配置し、床組と緊結して建物を建築することが可能となる。
(3)床組側ダボ穴または壁組側ダボ穴のいずれか一方が他方よりも小径であり、位置決め用ダボが、床組側ダボ穴および壁組側ダボ穴のそれぞれの径に対応した異径棒状であることによって、位置決め用ダボが、床組側ダボ穴または壁組側ダボ穴へ挿入された際に、その鉛直方向位置が拘束され、位置決め用ダボ自身も位置決めされるので、さらに正確かつ容易に位置決めを行うことが可能となる。
まず、本発明の実施の形態における枠組壁工法において用いられるプレカット材について説明する。図1は本発明の実施の形態の枠組壁工法におけるプレカット材の製造装置の全体構成を示す概略図、図2は図1のプレカット材の製造装置のブロック図である。
図1において、本発明の実施の形態における枠組壁工法におけるプレカット材の製造装置は、コンピュータ1と、各プレカット材を加工するプレカット装置2とから構成される。コンピュータ1は、キーボードやポインティングデバイス等の入力装置1a、ディスプレイ等の表示装置1b等を備えたパーソナルコンピュータ等である。プレカット装置2は、加工用データに基づいてプレカット材のカットや穴空け等の加工を行う装置である。なお、以下においては、コンピュータ1とプレカット装置2とがそれぞれ別々の装置により構成された例について説明するが、これらの装置を一体化したり、あるいはさらに分散化したりすることも可能である。
コンピュータ1は、枠組壁工法により建築する建物の各種設計値データを入力するCAD入力手段10と、CAD入力手段10により入力された各種設計値データ等を記憶する設計値記憶手段11と、設計値記憶手段11に記憶された設計値データから伏図、竪枠図や組立図等の図面を生成する作図手段12と、作図手段12により生成された図面から加工用データを生成する加工データ生成手段13とを有する。
CAD入力手段10は、建物の仕様(矩計)を入力し、間取り、開口部や屋根等の各種設計値データを入力するものである。このCAD入力手段10としては、例えば、特開2005−157839号公報に記載の意匠データ入力装置等を利用することができる。なお、CAD入力手段10は、本発明のプレカット材の製造装置に必須ではなく、他のCAD装置により入力されたデータを読み込む構成とすることも可能である。
設計値記憶手段11に記憶されるデータは、CAD入力手段10により直接入力されるか、あるいは入力された各種設計値データに基づいて自動的に算出されたものである。例えば、本実施形態においては、この設計値データには、枠組(上枠、下枠、竪枠)の位置や開口部の位置等を含んでいる。
作図手段12は、設計値記憶手段11に記憶された設計値データから枠組の伏図、竪枠図や組立図等の図面を生成するものである。図3は作図手段12により生成された1階壁伏図の例を示す図、図4は1階壁ユニットの組立図の例を示す図、図5は1階床パネル伏図の例を示す図である。なお、作図手段12は、CAD入力手段10に組み込んで一体に構成することも可能である。作図手段12により生成された図面は設計値データとして設計値記憶手段11に記憶される。
加工データ生成手段13は、プレカット装置2により各枠組材、各床面材、各壁面材や役物等のカットや穴空け等の加工を行い、各プレカット材を製造するための加工用データを、設計値記憶手段11に記憶された設計値データから生成するものである。加工用データには、これらの各枠組材、各床面材、各壁面材や役物等を所定寸法および所定形状にカットしたり、所定位置に穴空けしたりするためのデータが含まれる。
また、本実施形態における加工用データは、床組上に壁組を建て起こす際に位置決め用ダボを挿入するためのダボ穴を壁組および床組に形成するためのデータであって、床組上に配置される壁組の通り芯上の床面材の所定位置に床組側ダボ穴を形成するためのデータと、壁組が床組上に配置された際の床組側ダボ穴に対応する位置の壁組を構成する枠組材に壁組側ダボ穴を形成するためのデータとを含んでいる。
ここで、壁組および床組に形成されるダボ穴の配置位置について説明する。図6は床組上への壁組の配置位置と、壁組の配置位置に対応して壁組および床組に形成されるダボ穴の位置と、床組を構成する床面材および役物を示す平面図、図7は図6のA−A断面図、図8は床組と壁組とを位置決め用ダボにより位置決めした状態を示す図6のA−A断面図、図9は位置決め用ダボを示す斜視図である。
図6において、床組30は、90角の規格化された枠組材等で組まれた土台B(図7参照。)および大引からなる床枠組(図示せず。)に、床面材としての28mm厚の床合板31が打ち付けられて組み上げられたものである。なお、日本国の建築基準においては、土台の通り芯Cが各寸法の基準となっているため、床合板31の周端面31a,31bは通り芯Cに合致させ、その外側の端部の土台上には床合板31と同じ厚さの28mm厚の役物32a,32b,32cが配置されることにより、床組30が構成される(図7参照。)。
壁組40a,40bは、その通り芯が土台Bの通り芯Cと一致する位置に配置される(図7および図8参照。)。床組側ダボ穴33a,33b,33c,33dは、このように床組30上に配置される壁組40a,40bの通り芯C上であって、配置される壁組40a,40bの両端部に形成される壁組側ダボ穴41(図8参照。)に対応する位置に形成される。なお、壁組側ダボ穴41は、図8の例では壁組40bの枠組材としての下枠42に形成された貫通孔であり、対応する床組側ダボ穴33a〜33dよりも小径である。また、床組側ダボ穴33a〜33dについても、図示例では壁組側ダボ穴41と同様に貫通孔であるが、これらは必ずしも貫通していることを要さない。
ところで、図6の例では、壁組40aが勝ちで、壁組40bが負けであるため、壁組40aの一端部の壁組側ダボ穴41に対応する床組側ダボ穴33bが、通り芯Cが交錯する位置に形成されており、壁組40bの一端部の壁組側ダボ穴41に対応する床組側ダボ穴33cは、この通り芯Cが交錯する位置の近傍に形成されている。なお、壁組側ダボ穴41は、壁組40a,40bの両端部のみならず、これらの両端部の間に所定の間隔で配置することも可能である。このとき、床組30上には、それぞれの壁組側ダボ穴41に対応する位置に床組側ダボ穴(図示せず。)が形成される。
また、本実施形態においては、図6に示すように床組側ダボ穴33a〜33dは、床組30の床合板31に予め形成された切欠き34a,34bと、この床合板31の端部に配置される役物32a,32bに予め形成された切欠き35a,35bとが突き合わされることにより形成される。なお、床合板31が大引の外面(ツラ)位置、すなわち壁組40a,40bの外面位置まで配置され、役物32a〜32cが使用されない場合には、床組側ダボ穴33a〜33dは、床合板31上に直接形成された貫通孔により構成される。
また、図8に示すように、壁組側ダボ穴41は、床組側ダボ穴33a〜33cよりも小径となるように形成されている。一方、位置決め用ダボ50は、図9に示すように、壁組側ダボ穴41および床組側ダボ穴33a〜33cのそれぞれの径に対応するように形成された異径棒状のダボである。なお、位置決め用ダボ50の材質は、木、プラスチックや金属等のいずれでも良い。また、図10は別の位置決め用ダボ51の例を示しており、図9に示す位置決め用ダボ50のように段差を設けるのではなく、テーパを設けている。このような位置決め用ダボ51を使用する場合、壁組側ダボ穴41および床組側ダボ穴33a〜33cは、この位置決め用ダボ51のテーパに合わせた形状とする。
前述の加工用データは、このような壁組側ダボ穴41および床組側ダボ穴33a〜33cを壁組40a,40bおよび床組30にそれぞれ形成するためのデータであり、床組30上に配置される壁組40a,40bの通り芯C上の床合板31の所定位置に床組側ダボ穴33a,33b,33c,33dを形成するための切欠き34a,34b,35a,35bを形成するデータや、壁組40a,40bが床組30上に配置された際の床組側ダボ穴33a,33b,33c,33dに対応する位置の壁組40a,40bを構成する下枠42に壁組側ダボ穴41を形成するためのデータである。加工データ生成手段13は、このような加工用データを、設計値記憶手段11に記憶された設計値データに基づいて自動的に作成する。
図2に戻って、プレカット装置2は、加工データ生成手段13により生成された加工用データに基づいて各枠組材、各床面材、各壁面材や役物等をカットしたり、穴空けしたりするカット手段20を有する。
上記構成のプレカット材の製造装置によれば、コンピュータ1により各種設計値データの入力等を行えば、加工用データが作成され、プレカット装置2により各枠組材、各床面材、各壁面材や役物等の加工が行われ、プレカットされた各プレカット材が得られる。そして、こうして得られた各プレカット材は、図11に示す手順により施工されるが、本実施形態における枠組壁工法においては、1階壁組および2階壁組の建て起こしの際に、以下の手順により施工する。
まず、図6に示すように、床組30の床合板31の端部に役物32a〜32cを配置する。そして、床組30上で組み上げた壁組40a,40bの下枠42の壁組側ダボ穴41へ、位置決め用ダボ51の小径側を挿入してから、壁組40a,40bを建て起こす。この際、壁組側ダボ穴41に挿入された位置決め用ダボ51が、床組側ダボ穴33a〜33cに挿入されてガイドとして機能し、壁組40a,40bが所定の建て起こし位置へ正確に位置決めされる。
すなわち、本実施形態における枠組壁工法によれば、前述のように得られたプレカット材を用いることで、現場において墨出しを行うことなく、床組30上で組み上げた壁組40a,40bを所定の建て起こし位置へ正確かつ容易に配置し、床組30と緊結して建物を建築することが可能となる。
なお、上記説明においては、壁組側ダボ穴41が床組側ダボ穴33a〜33cよりも小径となるように形成しているが、逆に、床組側ダボ穴33a〜33cが壁組側ダボ穴41よりも小径となるように形成することも可能である。この場合、位置決め用ダボ51は、壁組40a,40bの建て起こし前に、床組30の床組側ダボ穴33a〜33cへ挿入し、その後、この位置決め用ダボ51が壁組側ダボ穴41に挿入されるように壁組40a,40bを建て起こす。あるいは、床組側ダボ穴33a〜33cと壁組側ダボ穴41とを同径とすることも可能である。
本発明は、プレカット材を用いた枠組壁工法および枠組壁構造として有用である。特に、本発明は、現場において墨出しを行うことなく、床組上で組み上げた壁組を所定の建て起こし位置へ正確に配置し、床組と緊結することを可能にした枠組壁工法および枠組壁構造として好適である。
本発明の実施の形態の枠組壁工法におけるプレカット材の製造装置の全体構成を示す概略図である。 図1のプレカット材の製造装置のブロック図である。 作図手段により生成された1階壁伏図の例を示す図である。 1階壁ユニットの組立図の例を示す図である。 1階床パネル伏図の例を示す図である。 床組上への壁組の配置位置と、壁組の配置位置に対応して壁組および床組に形成されるダボ穴の位置と、床組を構成する床面材および役物を示す平面図である。 図6のA−A断面図である。 床組と壁組とを位置決め用ダボにより位置決めした状態を示す図6のA−A断面図である。 位置決め用ダボを示す斜視図である。 別の位置決め用ダボの例を示す図である。 枠組壁工法の施工手順を示すフロー図である。
符号の説明
1 コンピュータ
1a 入力装置
1b 表示装置
2 プレカット装置
10 CAD入力手段
11 設計値記憶手段
12 作図手段
13 加工データ生成手段
20 カット手段
30 床組
31 床合板
32a,32b,32c 役物
33a,33b,33c,33d 床組側ダボ穴
34a,34b,35a,35b 切欠き
40a,40b 壁組
41 壁組側ダボ穴
42 下枠
50,51 位置決め用ダボ

Claims (6)

  1. 枠組材で組まれた床枠組に床面材を打ち付けて床組を組み上げる工程と、
    前記床組上で、枠組材により壁枠組を組み、この壁枠組に壁面材を打ち付けて壁組を組み上げる工程と、
    前記床組上に前記壁組を建て起こす壁組建て起こし工程と、
    前記壁組と床組とを緊結する工程と
    を含む枠組壁工法において、
    前記床組の床面材は、前記床組上に配置される前記壁組の通り芯上の所定位置に予め床組側ダボ穴が形成されたものであり、
    前記壁組の枠組材は、当該壁組が前記床組上に配置された際に前記床面材上に形成された床組側ダボ穴に対応する位置に予め壁組側ダボ穴が形成されたものであり、
    前記壁組建て起こし工程は、前記床組側ダボ穴または壁組側ダボ穴のいずれか一方に位置決め用ダボを挿入し、前記壁組の建て起こしの際、前記位置決め用ダボを他方の壁組側ダボ穴または床組側ダボ穴に挿入することにより位置決めを行うことを特徴とする枠組壁工法。
  2. 前記床組側ダボ穴は、前記床組の床面材に予め形成された切欠きと、前記床面材の端部に配置される役物に予め形成された切欠きとが突き合わされることにより形成されるものであり、
    前記壁組建て起こし工程は、前記床組の床面材の端部に前記役物を配置した後、前記床組上に前記壁組を建て起こすことを特徴とする請求項1記載の枠組壁工法。
  3. 前記床組側ダボ穴または壁組側ダボ穴のいずれか一方が他方よりも小径であり、
    前記位置決め用ダボは、前記床組側ダボ穴および壁組側ダボ穴のそれぞれの径に対応した異径棒状であり、
    前記位置決め用ダボの挿入は、前記異径棒状の小径側から行うことを特徴とする請求項1または2に記載の枠組壁工法。
  4. 枠組材で組まれた床枠組に床面材が打ち付けられて床組が組み上げられ、前記床組上で、枠組材により壁枠組が組まれ、この壁枠組に壁面材が打ち付けられて壁組が組み上げられ、前記床組上に前記壁組が建て起こされて、前記壁組と床組とが緊結された枠組壁構造であって、
    前記床組の床面材は、前記床組上に配置される前記壁組の通り芯上の所定位置に予め床組側ダボ穴が形成されたものであり、
    前記壁組の枠組材は、当該壁組が前記床組上に配置された際に前記床面材上に形成された床組側ダボ穴に対応する位置に予め壁組側ダボ穴が形成されたものであり、
    前記床組上に建て起こされた前記壁組は、前記壁組側ダボ穴を通じて前記床組側ダボ穴へ挿入された位置決め用ダボにより位置決めされて前記床組と緊結されたものである枠組壁構造。
  5. 前記床組側ダボ穴は、前記床組の床面材に形成された切欠きと、前記床面材の端部に配置される役物に形成された切欠きとが突き合わされることにより形成されたものである
    ことを特徴とする請求項4記載の枠組壁構造。
  6. 前記位置決め用ダボは、一方が小径な異径棒状であり、
    前記床組側ダボ穴または壁組側ダボ穴のいずれか一方が他方よりも小径である
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の枠組壁構造。
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