JP2009007623A - 小径棒状超硬合金および切削工具ならびにミニチュアドリル - Google Patents

小径棒状超硬合金および切削工具ならびにミニチュアドリル Download PDF

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Abstract

【課題】 高強度と高硬度を有し、かつ折損を抑制できる小径棒状超硬合金および切削工具ならびにミニチュアドリルを提供する。
【解決手段】 Cukα線を用いたX線回折測定におけるCoCの(333)と(511)の合成ピーク、CoCの(333)と(511)の合成ピーク、CoCの(333)と(511)の合成ピークおよびCoCの(301)のピークのうち最大のピーク強度をIとし、WCの(001)のピーク強度をIとしたとき、0<I/I≦0.05を満足するとともに、WC粒子が、粗大WC粒子3aと該粗大WC粒子3aよりも粒径が小さい微小WC粒子3bとからなり、WC粒子の平均粒径が0.3μm以下であり、さらに粗大WC粒子3aはη相粒子7の周りを取り囲んで粗大粒子群9を構成し、微小WC粒子3bは粗大粒子群9間に結合相5と共に存在する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、小径棒状超硬合金および切削工具ならびにミニチュアドリルに関し、特に、小径エンドミル、小径ドリル、小径パンチなどの切削工具、特にはミニチュアドリルに関する。
炭化タングステン(WC)/コバルト(Co)系超硬合金は耐磨耗性、高温強度および高弾性率に優れているという理由から、金属の切削加工やプリント基板加工用として用いられており、特に、WC粒子を主体として、チタン、ニオブ、ジルコニウム、クロム、バナジウム、およびタンタル等のいわゆるβ相(β金属炭化物)を添加し、かつ結合相としてコバルトを含有せしめた超硬合金が広く用いられている。
上述のWC/Co系超硬合金では、結合金属であるCo相の量と、WC粒子の粒度、そして、WC粒子間の距離によって機械的な特性が影響を受けるようになり、一般的に、WC粒子が微細であるほど機械的特性、特に強度が大きくなる。これに伴い、WC/Co系の超硬合金製造時には、粒子成長抑制のために炭化バナジウム(VC)、炭化クロム(Cr)、炭化タンタル(TaC)、および炭化ニオブ(NbC)のうち少なくとも1種が粒子成長抑制剤として添加されている。
一方、WC/Co系超硬合金において、合金中の炭素量は、合金全体の特性を大きく左右する要因であることから、製造上細かな制御が行われている。一般に、この炭素量は、各金属元素の炭化物としての化学量論組成になる量で添加され、その炭素量が多い場合、合金中には遊離炭素が析出し、逆に炭素量が少ない場合には、合金中に炭素が少ないコバルトタングステン炭化物、CoC、CoC、CoC、Co(以下、η相と総称する場合がある)が析出する。通常、合金の特性の面から、上述したような遊離炭素またはη相を含まない、いわゆる健全合金が一般的に使用されている。これは、遊離炭素やη相が破壊の起源となり易く、超硬合金の切削特性を低下させると考えられてきたためである。
これに対して、CoCの析出を積極的に促進させ、これによりステンレス等の難切削性被削材の切削時の耐摩耗性を向上させた超硬合金が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、η相を微量に析出して分散させることによって、耐摩耗性と耐欠損性を向上させた超硬合金が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、ミニチュアドリル用の超硬合金材料としては、特許文献3、4に記載されるようなものが知られている。
特公昭63−27421号公報 特開平6−65671号公報 特開平5−117799号公報 特開2004−190118号公報
しかしながら、特許文献1記載の超硬合金では、高硬度で低強度のη相の割合が多いため、硬度は高いものの、強度が小さくなるという問題があった。
また、特許文献2記載の超硬合金では、微量のη相を析出させることにより硬度を向上させ耐摩耗性を向上させているものの、健全合金に比べて30%程度も強度が低いという問題があった。これは、特許文献2記載の超硬合金では、η相は微量な場合があるものの、WC粒子の粒径が大きいため、強度が低下しているものと考えられる。
また、特許文献1、2記載の超硬合金では、WC粒子の粒径が大きいため、プリント基板加工用等の極小径ドリルなどにそのまま使用することができなかった。
さらに、特許文献3、4に示されるように、近年ではミニチュアドリルの開発が進んでおり、ミニチュアドリルの小径化が進み、近年では、直径300μm以下、さらには100μm以下にまで進んでおり、これに伴いミニチュアドリル用の超硬合金のWC粒子も0.5μm以下、さらには0.3μm以下と微粒になってきている。このようなミニチュアドリルの硬度や強度を向上させるためには、微量のη相を分散析出させることが考えられるが、WC粒子の微粒化に伴い、WC粒子の粒径を超えるη相粒子が存在するようになり、強度が低いη相粒子を起点として、ミニチュアドリルが折損し易くなるという問題があった。
即ち、WC粒子が大きい場合には、η相粒子が存在していたとしても、η相粒子がWC粒子よりも大きくなることはあまりなかったので、ミニチュアドリルの特性にそれ程影響を与えなかったが、ミニチュアドリルの小径化が進み、WC粒子が0.3μm以下と微粒になってくると、WC粒子の粒径を超えるη相粒子が存在するようになり、強度が低いη相粒子を起点として、ミニチュアドリルが折損し易くなるという問題があった。
本発明は、高強度と高硬度を有し、かつ折損を抑制できる小径棒状超硬合金および切削工具ならびにミニチュアドリルを提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題について検討を重ねた結果、0<I/I≦0.05を満足するとともに、WC−Co系超硬合金におけるWCの平均粒径を0.3μm以下とし、コバルトタングステン炭化物粒子とその周りを取り囲む粗大WC粒子からなる粗大粒子群を複数存在せしめ、該粗大粒子群間に、粗大WC粒子よりも粒径が小さい複数の微小WC粒子と結合相とを存在せしめることにより、優れた機械的強度と高硬度を有し、かつ折損を抑制できる小径棒状超硬合金が得られることを知見し、本発明に至った。
即ち、本発明の小径棒状超硬合金は、硬質相としてWC粒子を、結合相としてCoをそれぞれ含み、かつCoC、CoC、CoCおよびCoCから選ばれる少なくとも1種のコバルトタングステン炭化物粒子を含有する小径棒状超硬合金であって、Cukα線を用いたX線回折測定における前記CoCの(333)と(511)の合成ピーク、前記CoCの(333)と(511)の合成ピーク、前記CoCの(333)と(511)の合成ピークおよび前記CoCの(301)のピークのうち最大のピーク強度をIとし、前記WCの(001)のピーク強度をIとしたとき、0<I/I≦0.05を満足するとともに、前記WC粒子が、粗大WC粒子と該粗大WC粒子よりも粒径が小さい微小WC粒子とからなり、前記WC粒子の平均粒径が0.3μm以下であり、さらに前記粗大WC粒子は前記コバルトタングステン炭化物粒子の周りを取り囲んで粗大粒子群を構成し、前記微小WC粒子は前記粗大粒子群間に前記結合相と共に存在することを特徴とする。
このような小径棒状超硬合金では、0<I/I≦0.05を満足するとともに、WC粒子の平均粒径を0.3μm以下に微粒化させ、コバルトタングステン炭化物粒子とその周りを取り囲む粗大WC粒子からなる複数の粗大粒子群間に、粗大WC粒子よりも粒径が小さい複数の微小WC粒子を存在せしめたので、高強度と高硬度を有し、かつ折損を抑制できる。
即ち、WC粒子の平均粒径を0.3μm以下とすることにより、主に合金の強度を向上でき、また、0<I/I≦0.05を満足させ、高硬度なη相を結合相中に微量存在させることにより、主に結合相を高硬度化する機能を有し、これにより耐摩耗性を向上することができる。さらに、コバルトタングステン炭化物粒子とその周りを取り囲む粗大WC粒子からなる複数の粗大粒子群間に、粗大WC粒子よりも粒径が小さい複数の微小WC粒子を存在せしめることにより、粗大粒子群があたかも1個の硬質相粒子として機能し、大きな硬質相粒子で小径棒状超硬合金を構成することができ、硬度を向上できる。さらに、あたかも1個の硬質相粒子として機能する粗大粒子群は、その間に、粗大WC粒子よりも粒径が小さい複数の微小WC粒子が存在しているため、この微小WC粒子により、さらに硬度を向上できる。また、あたかも1個の硬質相粒子として機能する粗大粒子群によりクラックの進展を抑制できるという効果もある。
さらに、コバルトタングステン炭化物粒子がある程度大きくなったとしても、コバルトタングステン炭化物粒子を粗大WC粒子が取り囲んでいるため、コバルトタングステン炭化物粒子を起点とする折損を抑制できる。また、コバルトタングステン炭化物粒子を粗大WC粒子が取り囲んでいるため、コバルトタングステン炭化物粒子の脱粒を抑制でき、耐摩耗性を向上できる。
原料粉末として、粗大なWC粉末を用い、大きな超硬合金製品を作製することは可能であるが、本願発明のような小径棒状超硬合金のような小さい製品を作製することは困難である。本願発明では、微小なWC粉末を用いて、あたかも1個の硬質相粒子として機能する粗大粒子群で、小径棒状超硬合金のような小さい製品を作製でき、大きな粒子で小さい製品を作製したのと同様の効果を得ることができる。
本発明の切削工具は、上記小径棒状超硬合金からなることを特徴とする。これにより、強度および硬度に優れ、折損を抑制できる切削工具を得ることができる。
本発明のミニチュアドリルは、上記小径棒状超硬合金からなることを特徴とする。これにより、強度および硬度に優れ、折損を抑制できるミニチュアドリルを得ることができる。
本発明の小径棒状超硬合金では、WC粒子の平均粒径を0.3μm以下とすることにより、主に合金の強度を向上でき、また、0<I/I≦0.05を満足させ、高硬度なη相を結合相中に微量存在させることにより、主に結合相を高硬度化する機能を有し、これにより耐摩耗性を向上することができる。さらに、コバルトタングステン炭化物粒子とその周りを取り囲む粗大WC粒子からなる複数の粗大粒子群間に、粗大WC粒子よりも粒径が小さい複数の微小WC粒子を存在せしめることにより、粗大粒子群があたかも1個の硬質相粒子として機能し、大きな硬質相粒子で小径棒状超硬合金を構成することができ、硬度を向上できる。さらに、あたかも1個の硬質相粒子として機能する粗大粒子群は、間に、粗大WC粒子よりも粒径が小さい複数の微小WC粒子からなる微小粒子群が存在しているため、この微小粒子群により、さらに硬度を向上できる。
さらに、コバルトタングステン炭化物粒子がある程度大きくなったとしても、コバルトタングステン炭化物粒子を粗大WC粒子が取り囲んでいるため、コバルトタングステン炭化物粒子を起点とする折損を抑制できる。
このような小径棒状超硬合金を切削工具、ミニチュアドリルに用いることにより、強度および硬度に優れ、折損を抑制でき、切削性能を向上できるとともに、長寿命を達成できる切削工具並びに、例えばプリント配線板加工に優れたミニチュアドリルを得ることができる。
以下、本発明を詳述する。本発明の超硬合金は、図1に示すように、硬質相3と結合相5で構成されており、硬質相3はWCからなり、結合相5はCoを主成分とするもので、Coは全量中に5〜15質量%の割合で含有されている。
また、結合相5の強化の点で、超硬合金中に含有されるバナジウムを炭化物(VC)換算で0.1〜1.5質量%、クロムを炭化物(Cr)換算で0.1〜2.5質量%含有することが望ましい。
これらのバナジウム(V)、クロム(Cr)はWCとCoとの界面における中間体として機能し、WCとCoとの結合を強固にできるという作用を有する。また、バナジウム、クロムは、WCおよびCoに対して粒成長抑制剤としての機能も備えている。これらの粒成長抑制剤は、結合相5中のCoに固溶している。
尚、図1は、超硬合金断面の30000倍の走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。硬質相であるWC粒子の平均粒径は0.3μm以下であり、特に高強度化という観点から、0.2μm以下であることが望ましい。WC粒子の平均粒径は、原料粉末の混合が可能という点から、0.1μm以上であることが望ましい。WC粒子は三角柱状であり、見る角度によって三角形や四角形に見える。このようなWC粒子の平均粒径は、走査型電子顕微鏡(SEM)写真においてWC粒子の占める面積を測定して平均値を算出し、WC粒子が球状と仮定したときの直径に換算して、平均粒径を得ることができる。WC粒子の占める面積は、例えば、画像ソフト(日本ローパー:ImagePro Plus)により測定できる。
そして、本発明の小径棒状超硬合金は、図1に示したように、上記の硬質相3、結合相5以外にη相7が存在することが大きな特徴である。η相7としては、CC、CoC、CoCおよびCoCから選ばれるコバルトタングステン炭化物がある。これらのη相7のX線回折パターン(Cukα線)における最大ピークは、CoCの(333)と(511)の合成ピーク、CoCの(333)と(511)の合成ピーク、CoCの(333)と(511)の合成ピークおよびCoCの(301)のピークであるが、本発明によれば、これらのη相7のピークの内、最も強度の大きいピーク高さをI、WCの最大ピークであるWCの(001)のピーク高さをIとした時、I/Iで表わされるピーク強度比が0より大きく、0.05以下とされている。図2に、X線回折パターンを示す。尚、図2において、2θ=40°付近と、42.5°付近にη相のピークが現れており、この場合のI/Iは、0.03とされている。
ピーク強度比I/Iを0<I/I≦0.05に設定したのは、η相を微量に合金中に存在させることにより、主に結合相の高硬度化を達成できる。一方、この強度比が0であると合金中にη相の析出がなく、結合相の高硬度化に伴う合金の高硬度化を達成できず、耐摩耗性が低下して工具摩耗量が増加するとともに、硬質相と結合相の結合が弱くなる為に抗折強度が低下してしまう。また、I/Iが0.05を超えると、過剰のη相析出のため抗折強度が低下してしまう。抗折強度向上という観点から、I/Iは、望ましくは0.005〜0.02であることが望ましい。
尚、CoCの(333)と(511)の合成ピークについては、Cukα線を用いたX線回折測定において、2θ=42.5°付近、CoCの(333)と(511)の合成ピークについては2θ=43°付近、CoCの(333)と(511)の合成ピークについては2θ=42°付近、CoCの(301)のピークについては2θ=41°付近に生じる。
そして、本発明では、η相粒子7とその周りを取り囲む粗大WC粒子3aからなる粗大粒子群9が複数存在し、該粗大粒子群9間には、粗大WC粒子3aよりも粒径が小さい複数の微小WC粒子3bが存在している。結合相5は、微小WC粒子3b間に存在している。言い換えれば、微小WC粒子3bが存在している組織中に、η相粒子7とその周りを取り囲む粗大WC粒子3aからなる粗大粒子群9が存在することになる。
η相粒子7とその周りを取り囲んでいる複数の粗大WC粒子3aは、接合し、一体になっており、また、η相粒子7と粗大WC粒子3aの結合は強固であり、あたかも1個の硬質相粒子として機能する。粗大粒子群9中には、実質的に結合相5は存在しておらず、存在するとしてもごくわずかである。
尚、WC粒子は、粗大WC粒子3aと微小WC粒子3bとから構成され、WC粒子の平均粒径は、これらの粗大WC粒子3aと微小WC粒子3bの平均粒径となる。このような平均粒径は、走査電子顕微鏡(SEM)の30000倍の写真を画像解析して求めることができる。尚、30000倍の1枚のSEM写真には、通常複数の粗大粒子群9を確認できる。
本発明の小径棒状超硬合金を製造するに当たっては、原料として微粒のWC粉末、Co粉末、および粒成長抑制剤としてのVC粉末とCr粉末、炭素量調整のために、カーボンブラック(C)を使用する。尚、粒成長抑制剤としては、VC粉末またはCr粉末のいずれか一方を用いても良い。ここで、WC粉末、Co粉末は、WCの微粒化とCoの均一分散のため、WとCoの水溶性塩を水に溶かして乾燥し、熱処理して炭化することによって生成したWC−Co複合粉末を使用することが望ましい。
また、VC粉末および/またはCr粉末については、後述するように粗粒粉と微粒粉の2種類の原料粉末を用いる。VC粉末とCr粉末の酸素含有量は0.5質量%以下であることが望ましい。WC粉末については、平均粒径0.25μm以下、酸素含有量が0.2質量%以下であることが望ましい。酸素含有量を低下させるには、WC粉末、VC粉末、Cr粉末について、例えば炭化処理時の炭化雰囲気を強くすることに達成できる。酸素含有量については、赤外吸収法により測定できる。
尚、粒成長抑制剤としては、炭化タンタル(TaC)および/または炭化ニオブ(NbC)を用いることもできる。この場合にも、粗粒粉と微粒粉の2種類の原料粉末を用い、酸素含有量が0.5質量%以下であることが望ましい。
上記の粉末を秤量して、アセトンやプロパノールなどの有機溶剤を用いて湿式混合粉砕し、乾燥した後、プレス成形などの公知の成形方法により成形後、焼成し、さらにその後圧力をかけて(HIP)焼成する。なお、有機溶剤については、酸素の含有量の少ないアセトンやプロパノールが望ましい。また、有機溶剤を用いての湿式混合粉砕の回数も最小限とし、有機溶剤に浸漬する時間も最小とすることが望ましい。焼成は、焼成炉内を真空度10−1〜10−3Torrの真空とし1300〜1390℃の範囲で10分〜2時間焼成し、引き続き、焼成炉内をAr雰囲気で1〜10MPaの圧力とし、1290〜1380℃で焼成する。
尚、WC−Co複合粉末として、WとCoの水溶性塩を水に溶かして乾燥し、熱処理して炭化することによって生成した粉末を使用する場合には、VC、Cr粉末は、なるべく焼成直前に添加し、有機溶剤を添加して混合粉砕するとしても、OH基の少ない溶剤を選択し、混合粉砕時間を短くし、しかも、VCとCrへの有機溶剤添加回数を極力減らすことにより、酸素含有量を低減することができる。
このように、VC粉末、Cr粉末、WC粉末の酸素量を低減し、しかも、OH基の少ない溶剤を選択して湿式混合粉砕するため、焼成前の酸素量が少なくなり、これにより、カーボンブラック(C)の添加量により、η相量を制御することができる。
また、上記のVC粉末、Cr粉末の酸素含有量が0.5質量%以上である場合には、焼成時に粗大なη相粒子が析出してしまう。これは、VCとCrはWCに比べて酸化されやすいため、焼成中に原料表面に吸着したOHなどと反応して表面が酸化され、焼成の最終段階において、VCもしくはCr粉末表面の酸素が周囲のカーボンまたはWCのCと反応してCOとなって抜けてしまうため、周辺のカーボン量が不足となり、大きなη相が形成されると考えられる。
特に、本発明では、VC粉末および/またはCr粉末として粗粒粉と微粒粉の2種類の原料粉末を用いる。例えば、VC粉末として粒径1μmの粗粒粉を用いた場合には、その粗粒粉には酸素が多く含まれており、成形後には、そのような粗粒なVC粉末の周りに、例えば0.2μm程度の微粉であるWC粉末が複数付着した状態であり、焼成中にV、Crが結合相中に固溶し、WCの粒成長を抑制しようとするが、VC粉末の粗粒粉中の大量の酸素が周囲のカーボンまたはWCのCと反応してCOとなって抜け、カーボン量が不足となり、WCのW、Cが結合相中に固溶し、WC粉末の焼結を促進して粒成長し、粗大WC粒子3aが形成されるとともに、VC粉末の粗粒粉が存在していた位置に、結合相中のCoとWCのW、Cからなるη相粒子7が生成し、粗大粒子群9が形成される。さらに、粗大粒子群9間には、VC粉末、Cr粉末の微粒粉による微粒のη相、および、それ程粒成長しなかった、粗大WC粒子3aよりも粒径が小さい多数の微小WC粒子3bが存在することになる。
本発明では、WC粉末を微粒化し、VC粉末、Cr粉末等の粒成長抑制剤も微粒化したとしても、上記のように、これらの原料粉末の酸素量を少なくし、しかも、混合粉砕工程回数、時間を減らし、さらには溶剤も酸素量の少ないものを使用することにより、カーボンブラック(C)の添加量により、η相量を0<I/I≦0.05を満足する量に確実に制御できるとともに、WCの平均粒径を0.3μm以下とでき、しかも、VC粉末、Cr粉末として、微粒粉以外に粗粒粉を用いることにより、η相粒子7とその周りを取り囲む粗大WC粒子3aからなる粗大粒子群9が複数存在し、該粗大粒子群9間には、粗大WC粒子3aよりも粒径が小さい複数の微小WC粒子3bが存在した組織を形成できる。
本発明の切削工具は、上記小径棒状超硬合金からなるもので、例えば、小径エンドミル、小径ドリル、小径パンチなど高硬度かつ高強度で、耐折損性が求められる切削工具、特にはミニチュアドリルに好適に用いることができる。特に、その直径が300μm以下、特には200μm以下、さらには100μm以下の場合には、折損し易くなるため、本発明の小径棒状超硬合金を好適に用いることができる。さらに、小径棒状部分(直径が300μm以下)が、長さ1mm以上の場合に本発明を好適に用いることができる。
水溶性のタングステン原料(タングステン酸アンモニウム)、コバルト原料(硝酸コバルト)を、原料100gに対し水500mlの比で溶解させ、スプレードライヤにて乾燥させた。得られたスプレードライ粉末100gを、窒素雰囲気中において500℃で熱分解処理を行い、WO−CoO複合酸化物粉末を得た。これらの複合酸化物粉末をCO/H雰囲気中で700〜900℃の温度で浸炭処理を行い、WC−Co複合炭化物粉末(WC92質量%、Co8質量%)を得た。このWC−Co複合炭化物粉末は、WC粉末の周囲にCoが付着した構造であり、WCの平均粒径をSEM画像の画像解析により求め、表1に記載した。
WC−Co複合炭化物100質量部と平均粒径0.5μmと1μmの2種類のVC粉末をそれぞれ0.15質量部(合計0.3質量部)、平均粒径1μmのCr粉末0.6質量部とを混合し、さらに焼結体のカーボン量を調整するために、混合粉末中の総カーボン量を表1に示す量となるように、微量のカーボンスラリーを添加した後、有機溶剤としてアセトンを加えてボールミル中で湿式混合処理を72時間行った。なお、WC粉末、VC粉末、Cr粉末については、酸素量をそれぞれ、WC粉末で0.15質量%、VC粉末で0.4質量%、Cr粉末で0.45質量%とした。
ボールミルで混合した原料スラリーは、パラフィンワックスを添加してからスプレードライで造粒乾燥し、プレス成形した後、真空焼成し、熱間静水圧処理(HIP)を行い、超硬合金焼結体を得た。なお、真空焼成までの昇温速度:5℃/min、真空焼成条件は時間:1時間、温度:1350℃、熱間静水圧処理は温度:1340℃、アルゴンガスで6MPaの条件で行った。
得られた焼結体の表面を研磨後、Cukα線を用いたX線回折測定を行い、η相のピーク高さIとWC(001)のピーク高さI(2θ=48°付近に生じる)の強度比を算出し、走査電子顕微鏡(SEM)の30000倍の写真により焼結体中のWC粒径、η相の平均粒径を評価した。評価は、画像解析ソフト(日本ローパー製:ImagePro Plus)により行った。さらに、ビッカース硬度を加重9.8Nの条件で評価し、抗折強度は、スパン20mm、3点曲げにて評価した。試料形状を直径2mm、長さ30mmの円柱形状とした。
焼結体のある任意の断面の30000倍の電子顕微鏡写真において、粗大粒子群間に微小WC粒子が存在する組織を有するか否かについて、確認し、表1に記載した。
さらに、各々の試料先端を直径0.120mm、長さ2.0mmのドリル形状に加工し、次の条件で耐摩耗性と耐折損性の評価を行った。なお、耐摩耗性については、孔位置精度を指標とした。孔位置精度については、4000箇所を孔空けした時のX+3σの値を指標とし、基板厚み方向への送り速度は3m/minとした。耐折損性については、孔毎に基板厚み方向への送り速度を徐々に上げていったときにドリルが折損する最大送り速度の値を指標とし、表1、2に記載した。加工条件を記載する。
ドリル回転速度 300krpm
送り速度 2〜20m/min
評価基板 日立679G(0.4mm 3枚重ね)に、エントリーシート(LE
800 1枚)を積層したもの
表1、2によれば、試料No.5はWC原料粒径が粗大であるためにWC粒子の平均粒径が大きくなっており、VC粉末と同程度のWC原料粒径であるため、VC粉末の周囲にWC粉末が複数付着した状態とすることができず、η相粒子を取り囲むように粗大WC粒子を存在させ、このような粗大粒子群間に微小WC粒子を存在させた組織とできず、ビッカース硬度が低く、耐摩耗性が悪いことがわかる。
また、試料No.6は、総カーボン量が少なく、これによりη相比率(I/I)が0.08と高くη相が過剰な状態であり、抗折強度が低く、耐折損性が悪いことがわかる。さらに、試料No.10では添加カーボン量を多く設定しているため、η相が存在しないが、カーボンが過剰すぎるためフリーカーボンの析出が見られ、ビッカース硬度、抗折強度が低く、耐摩耗性、耐折損性が悪いことがわかる。さらに、試料No.11では、WC粒子の平均粒径が大きく、ビッカース硬度が低く、耐摩耗性が悪いことがわかる。
これに対して、本発明の試料では、ビッカース硬度が196MPa以上、抗折強度4140MPa以上、耐摩耗性を示す孔位置精度が28μm以下、耐折損性を示す最大送り速度が6.4m/min以上と優れた特性を示すことがわかる。
本発明の小径棒状超硬合金のSEM写真である。 本発明の小径棒状超硬合金のX線回折パターンである。
符号の説明
3:硬質相
3a:粗大WC粒子
3b:微小WC粒子
5:結合相
7:η相粒子
9:粗大粒子群

Claims (3)

  1. 硬質相としてWC粒子を、結合相としてCoをそれぞれ含み、かつCoC、CoC、CoCおよびCoCから選ばれる少なくとも1種のコバルトタングステン炭化物粒子を含有する小径棒状超硬合金であって、Cukα線を用いたX線回折測定における前記CoCの(333)と(511)の合成ピーク、前記CoCの(333)と(511)の合成ピーク、前記CoCの(333)と(511)の合成ピークおよび前記CoCの(301)のピークのうち最大のピーク強度をIとし、前記WCの(001)のピーク強度をIとしたとき、0<I/I≦0.05を満足するとともに、前記WC粒子が、粗大WC粒子と該粗大WC粒子よりも粒径が小さい微小WC粒子とからなり、前記WC粒子の平均粒径が0.3μm以下であり、さらに前記粗大WC粒子は前記コバルトタングステン炭化物粒子の周りを取り囲んで粗大粒子群を構成し、前記微小WC粒子は前記粗大粒子群間に前記結合相と共に存在することを特徴とする小径棒状超硬合金。
  2. 請求項1記載の小径棒状超硬合金からなることを特徴とする切削工具。
  3. 請求項1記載の小径棒状超硬合金からなることを特徴とするミニチュアドリル。
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