JP2009006859A - クローラ式走行装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 スクレーパ50を、可撓性を有する板材によって形成し、クローラベルト17の循環回走時にクローラベルト17の内周面17aに付着した泥に押圧されることにより該泥をクローラベルト17の外側方に排出するように撓むよう構成する。
【選択図】図4
Description
特許文献1記載のクローラ式走行装置にあっては、トラックフレームに前端側が左右軸回りに回動自在に枢支された前傾状の支持アームを設け、この支持アームの後端側にスクレーパの前端側が所定範囲で上下揺動するように枢支されていると共に、支持アームをバネによって下方に回動付勢していて、路面の凹凸に伴うクローラベルトの上下動に伴ってスクレーパが水平姿勢で上下動可能となるよう構成されている。
そこで、本発明は、前記問題点を解決したクローラ式走行装置を提供することを目的とする。
前記スクレーパは、可撓性を有する板材によって形成されていて、クローラベルトの循環回走時にクローラベルトの内周面に付着した泥に押圧されることにより該泥をクローラベルトの外側方に排出するように撓むよう構成されていることを特徴とする。
また、スクレーパはクローラベルトの接地する部位の内周面上方に配置されていると共に上下動自在に支持されていて、使用状態から上方に移動させた退避位置に保持可能とされているのがよい。
図1において、1は、四輪駆動トラクタの後輪の替わりにクローラ式走行装置2(セミクローラ)を左右独立して設けた半履帯トラクタ(車輌)であり、前輪3は操向輪とされている。
このトラクタ1は、車体(走行機体)4の後部にキャビン5が搭載されたキャビン付きトラクタが例示されており、キャビン5内の後部には、運転席6が設けられ、運転席6の前方には、操縦ハンドル7が設けられている。
前輪3は前車軸ケースの左右両側に設けられ、前車軸ケースは、エンジン8から前方に突出するように、該エンジン8に取付固定された前車軸フレーム10に、前後軸回りに揺動自在に支持されている。
クローラ式走行装置2は、図2に示すように、動力伝達ケース(ミッションケース)9の後端側に、左右方向突出状に設けられた後車軸ケース11(車軸ケース)の左右方向外側部に取り付けられている。
前アイドラ13は、トラックフレーム12の前端側上面に設けた下向き傾斜状のテンション調整機構19の前端側に取り付けられた軸受部材22に支軸20を介して回転自在に支持されていて、テンション調整機構19に設けられたスプリング21の付勢力によってクローラベルト17に押しつけられている。
転輪15は、前アイドラ13及び後アイドラ14よりも小径であり、トラックフレーム12の下方の前後アイドラ13,14間に前後方向に間隔をおいて3輪配置されており、本実施の形態では遊転可能なマタギ転輪(外つばタイプの転輪)を例示している。
前記3つの転輪15の内の前側の1輪の転輪15は、トラックフレーム12の下面に固定のブラケット24に転輪支軸25を介して支持されている。
駆動輪16は、後車軸(駆動軸)33の外端面に装着されたスプロケット(円板の外周に係合歯を有する駆動伝動体)で構成されている。
前記後車軸33は走行機体4を構成するミッションケース9の後部から左右に突出した後車軸ケース11に支持され、かつ後車軸ケース11から外側方に突出しており、ホイール形トラクタの場合は、駆動輪16の代わりにタイヤ車輪が装着される。
駆動輪16が転輪15の上方に配置されていることにより、前アイドラ13及び後アイドラ14とは三角配置となり、駆動輪16は三角形の上側頂点を形成し、前アイドラ13及び後アイドラ14はそれぞれ下側一頂点を形成する。それら全輪に巻き掛けられたクローラベルト17(弾性履帯)は、側面視において略三角形となり、転輪15は略三角形状のクローラベルト17の底辺(接地する部位)の内周面17a側に位置する。
このクローラベルト17には、芯金の各間に駆動輪16の外周側の係合歯38が挿入される係合孔が形成されていて、駆動輪16を回転駆動することにより芯金を介して駆動輪16からクローラベルト17に回転動力が伝達されて該クローラベルト17が周方向に循環回走されてトラクタ1が前後進されるよう構成されている。
このクローラベルト17は、内周側の左右方向(帯幅方向)中央側に脱輪防止用(クローラベルト17の外れ防止用)の左右一対の係合突起39がクローラベルト17の周方向に間隔をおいて且つ全周にわたって一体形成されており(図4参照)、駆動輪16,前後アイドラ13,14は左右の係合突起39の間を通過し、各転輪15は左右の係合突起39の左右両側を転動し、駆動輪16,前後アイドラ13,14及び各転輪15が左右方向で係合突起に係合することにより、クローラベルト17の外れが防止される。
前記トラックフレーム12には、本体部分から走行機体4側へ突出した板材等で形成された延設台40が立設され、この延設台40上に揺動支持体41がボルトナット等の締結具で着脱自在に固定されている。
左右の後車軸ケース11には取付枠体42がボルト固定され、この取付枠体42の下部に左右方向の軸心を有する支持筒43が固定され、この支持筒43は、前記揺動支持体41に設けられた左右一対の支持板44間に配置され、前記揺動支軸18が一方の支持板44を貫通して支持筒43に挿通されると共に他方の支持板44を貫通しており、延設台40,揺動支持体41,取付枠体42,支持筒43,揺動支軸18等を介してトラックフレーム12が後車軸ケース11に左右方向の軸心回りに回動自在に支持されている。
このスクレーパ装置46は、図4〜図11に示すように、先頭の転輪15を支持するブラケット26の後部側に着脱自在に取り付けられるメインフレーム47と、このメインフレーム47の左右両側に固定された左右一対の支持プレート48と、この左右支持プレート48に上下動自在で且つ前後揺動自在に支持された取付フレーム49と、この取付フレーム49に取り付けられたスクレーパ50と、取付フレーム49を下方に付勢する付勢手段51とを備えている。
このメインフレーム47は、板材によって形成され、前壁52と、この前壁52の左右両端側から後方に延出された左右の側壁53と、前壁52の左右方向中央側の上端から後方に延出された上壁54と、前壁52の前面側の左右方向中央側に固着された左右一対の取付片55(取付部)を備えている。
前壁52は、左右両側の壁部52bが、左右方向中央側の壁部52aから左右方向外方に行くに従って上方に移行する傾斜方向に延出するように形成されており、上壁54はこの前壁52の中央側壁部52aの上端に設けられ、取付片55は前壁52の中央側壁部52aの前面下部に設けられている。
一方、先頭の転輪15を支持するブラケット26の後部の下部側には、後方に延出された左右一対の取付壁部57が設けられ、この左右取付壁部57の側方に左右の各取付片55が左右方向で重ね合わされて配置されており、前記左右各取付壁部57には、取付片55のピン孔56に左右方向で軸心が一致するピン孔58が形成されている。
そして、取付片55のピン孔56と、取付壁部57のピン孔56とにわたって取付ピン59が挿通されていると共に、前壁52の前面下部が取付壁部57の後端面に接当することによりメインフレーム47の取付ピン59回りの下方への回動が規制されている。
そして、固定ボルト61をナット部材60に対して緩める方向に(固定ボルト61を前進させる方向に)回動させて固定ボルト61を当て板62に押しつけることにより、メインフレーム47がブラケット26に対してしっかりと固定されるよう構成されている。
左右の支持プレート48は、メインフレーム47の、左右方向で同じ側に位置する側壁53の左右方向外方側(クローラベルト17の左右方向中央側とは反対側)に、板厚方向が左右方向に一致するようにして配置されている。
左右の各支持プレート48の上部は、メインフレーム47の側壁53に左右方向で重ね合わされて該側壁53にボルト固定されており、下部はメインフレーム47の側壁53から下方に延出状とされていると共に、後部側がメインフレーム側壁53から後方に延出状とされている。
このガイド溝63は、上下方向に延びるように形成された上下方向ガイド部64と、この下方側に位置する係合部65と、上下方向ガイド部64と係合部65との間から前方側に延びるように形成された前逃がし部66と、上下方向ガイド部64と係合部65との間から後方側に延びるように形成された後逃がし部67と、前記上下方向ガイド部64の上端前方側に位置する係止部68と、この係止部68と上下方向ガイド部64の上端とを連通する連通部69とを備えている。
前逃がし部66は、上下方向ガイド部64の下端から前方に延びる上縁66aと、係合部65の前端から前斜め上方に延びると共に上端部が前記上縁66aの前端部に接続されたガイド面66b(これを前ガイド面という)とから構成され、後逃がし部67は、上下方向ガイド部64の下端から後方に延びる上縁67aと、係合部65の後端から後斜め上方に延びると共に上端部が前記上縁67aの後端部に接続されたガイド面67b(これを後ガイド面という)とから構成されている。
係止部68は、上下方向ガイド部64及び連通部69よりもやや下位に位置している。
前記取付フレーム49は、スクレーパ50が取り付けられる取付ステー70と、上横軸71と、下横軸72と、上横軸71に一体形成された把持部73とを備えている。
取付ステー70は、板材によって形成され、前記左右各支持プレート48の左右方向内側(クローラベルト17の左右方向中央側)に配置された左右の側壁70aと、左右側壁70aの下端同志を連結する底壁70bとから正面視で上方に開放状のコ字形に形成されている。
これら上横軸71と下横軸72とは、左右の支持プレート48にわたって設けられており、一方の支持プレート48に形成されたガイド溝63を挿通して取付ステー70の左右の側壁70aを貫通すると共に他方の支持プレート48に形成されたガイド溝63を挿通している。
また、上横軸71と下横軸72とは取付ステー70の側壁70aに固着されている。
前記スクレーパ50は、可撓性を有する(弾性変形可能な)金属製板材や樹脂製又はゴム製の板材等によって形成されている。
本実施の形態では、左右一対設けられており、左側のスクレーパ50は左側の係合突起39より左方で且つクローラベルト17の接地する部位の内周面17a上方に配置され、右側のスクレーパ50は右側の係合突起39より右方で且つクローラベルト17の接地する部位の内周面17a上方に配置されている。
また、左右各スクレーパ50の主要部分50aの下縁はクローラベルト17の内周面17aの形状に沿った(合致した)形状に形成されている。
左右各スクレーパ50には、その主要部分50aの上縁の左右方向内方側に形成されていて該内方側から後方に向けて延出する取付壁50bが設けられている。
なお、左右のスクレーパ50は係合突起39の上方側で連結されていてもよい。
前記付勢手段51は、取付フレーム49を下方に向けて付勢するコイルバネからなるバネ74と、このバネ74の付勢力を受けると共に取付フレーム49の上横軸71に係合するバネ受け部材75と、前記バネ74が套嵌されるロッド76と、前記バネ74の付勢力に抗してバネ受け部材75を引き上げるレバー77とを備えている。
前記ロッド76は左右一対設けられ、バネ受け部材75の受壁75bの上面上に立設されて該受壁75bに固着されており、上端側がメインフレーム47の上壁54に形成された挿通孔78を挿通している。
前記バネ74は左右一対設けられ、メインフレーム47の上壁54とバネ受け部材75の受壁75bとの間に圧縮状に配置されると共に左右各ロッド76に套嵌されていて、取付フレーム49を下方に向けて付勢している。
本実施の形態では、バネ74の上端はメインフレーム47の上壁54の下面に接当しており、バネ74の下端はロッド76の頭部に接当している(ロッド76の下端はバネ受け部材75の受壁75bの上面に接当していてもよい)。
前記スクレーパ50は、前述したように、可撓性を有する板材によって形成されていると共にその左右方向内方側が取付フレーム49に固定されていて左右方向外方側がフリーとなっており且つその主要部分50aの板厚方向が前後方向に一致するように配置されているので、前記スクレーパ50が使用状態での所定位置にある状態で、クローラベルト17を循環回走させた際に、該クローラベルト17の内周面17aに付着した泥の押圧力を受けて左右方向外方側に行くに従ってクローラベルト17の回走方向に移行するように撓み(図5の仮想線参照)、クローラベルト17の内周面17aの側部上の泥を左右方向外側方に排除する。
また、図5の仮想線は一例を示しており、スクレーパ50の撓み量・撓ませ方等は適宜設計変更自在である。
前記スクレーパ装置46にあっては、スクレーパ50自体の撓みを利用して泥をクローラベルト17の外側方に排除するので、クローラベルト17を前進回走させた場合のほか、後進回走させた場合にあっても、拗れることなく泥を排除することができる。
また、取付フレーム49は、上横軸71がガイド溝63の上下方向ガイド部64にガイドされて上方移動すると共に、下横軸72が前ガイド面66上を前斜め上方に移動又は後ガイド面67上を後斜め上方に移動することにより上横軸71回りにクローラベルト17の周方向前後に揺動可能とされている(下横軸72が上横軸71回りにクローラベルト17の周方向前後に揺動するようにガイドされるよう構成されている)。
このとき、上横軸71の軸心と下横軸72の軸心とを結ぶ線分Xの延長が、下横軸72の前ガイド面66又は後ガイド面67との接当部よりも係合部65がわに位置しており、スクレーパ50がクローラベルト17周方向の所定荷重を受けなくなると、バネ74の付勢力によってスクレーパ50が所定位置に戻るように構成されている。
前記レバー77は、メインフレーム47の背面側に、左方に行くに従って上方に移行する傾斜状に配置され、右側がクローラベルト17の左右方向中央側に位置している。
このレバー77の長手方向中途部とメインフレーム47の前壁52との間には左右方向の軸心を有する筒状のスペーサ部材80が介在され、メインフレーム47の前壁52,スペーサ部材80及びレバー77の前後壁77a,77bを貫通する枢支軸81を介して、該レバー77の長手方向中途部が前後方向の軸心回りに回動操作自在に支持されている。
一方、左側の支持プレート48の上部後部側には、レバー77との干渉を避けるための切欠部82が形成され、該切欠部82の前縁の上部には、側面視で後方に向けて開放状のコ字形の係止凹部83が形成されている。
また、レバー77の前後壁77a,77bの下縁側には、前記係止凹部83に嵌まって係止される係止片84が形成され、この係止片84を係止凹部83に係止させることにより、レバー77を回動操作不能に固定させることができるように構成されている。
また、レバー77の右側には、前後壁77a,77bに貫通形成された矩形状の開口85が形成され、付勢手段51の受壁75b上面の左右ロッド76間には、レバー77の前後壁77a,77bに形成された開口85を挿通する係合ピン86が固着されている。
これにより、例えば、上横軸71が上下方向ガイド部64の上端に接当することによる上横軸71の損傷等を防止することができる。
また、前記枢支軸81の後端側には、座金87が外嵌されていると共に、該座金87の抜止め用の割ピン88が設けられ、且つ座金87とレバー77の後壁77bとの間に間隔が設けられていると共に該座金87とレバー77の後壁77bとの間にガタを吸収するための板バネ89が設けられており、レバー77を板バネ89の付勢力に抗して後方に移動させることにより、前記係止片84を係止凹部83から離脱させることができるように構成されている。
スクレーパ50を退避位置にするには、先ず、レバー77の係止片84を係止凹部83から離脱させてレバー77を枢支軸81回りに上下揺動操作可能とし、この状態で、レバー77の左側を引き下げる。
すると、該レバー77によって係合ピン86を介してバネ受け部材75が上方に引き上げられて該バネ受け部材75が上横軸71から上方に離反して取付フレーム49から付勢力が解除される。
このスクレーパ50が退避位置にある状態で、下横軸72がガイド溝63の上下方向ガイド部64の下端側に位置するので、レバー77の持上げ力を解除するとバネ受け部材75が下横軸72に上方から嵌合し、スクレーパ50は退避位置に保持される。
したがって、圃場での作業時には、スクレーパ50を退避位置にしておくことにより、スクレーパ50には荷重が作用せず、また、スクレーパ50がクローラベルト17の回走の抵抗となることがない。
これにより、道路走行時に、道路上に泥を落とすなどの問題を解消することができる。
なお、スクレーパ50を退避位置から元の使用状態に戻すには、バネ受け部材75を引き上げて上横軸71をガイド溝63の係止部68から離脱させればよい。
本実施の形態では、スクレーパ装置46をセミクローラ型のクローラ式走行装置に採用した例を示したが、スクレーパ装置46をフルクローラ型のクローラ式走行装置に採用してもよい。
14 後アイドラ
15 転輪
16 駆動輪
17 クローラベルト
17a 内周面
26 ブラケット
47 メインフレーム
48 支持プレート
49 取付フレーム
50 スクレーパ
51 付勢手段
63 ガイド溝
68 係止部
70 取付ステー
71 上横軸
72 下横軸
74 バネ
75 バネ受け部材
A クローラベルトの前進回走方向
B クローラベルトの後進回走方向
Claims (5)
- 駆動輪(16),アイドラ(13,14)及び転輪(15)に巻き掛けられて周方向に循環回走する無端帯状のクローラベルト(17)を備え、このクローラベルト(17)の内周側に、該クローラベルト(17)の内周面(17a)に付着した泥を排除するクレーパ(50)を備えたクローラ式走行装置において、
前記スクレーパ(50)は、可撓性を有する板材によって形成されていて、クローラベルト(17)の循環回走時にクローラベルト(17)の内周面(17a)に付着した泥に押圧されることにより該泥をクローラベルト(17)の外側方に排出するように撓むよう構成されていることを特徴とするクローラ式走行装置。 - クローラベルト(17)の内周面に付着した泥を排除すべく該クローラベルト(17)を循環回走させた際にスクレーパ(50)がクローラベルト(17)の回走方向(A,B)前方からの所定荷重を受けると該スクレーパ(50)がクローラベルト(17)の回走方向(A,B)へ逃げるように、スクレーパ(50)が、所定位置からクローラベルト(17)の周方向前後に揺動可能として設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクローラ式走行装置。
- スクレーパ(50)はクローラベルト(17)の接地する部位の内周面(17a)上方に配置されていると共に上下動自在に支持されていて、使用状態から上方に移動させた退避位置に保持可能とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクローラ式走行装置。
- 転輪(15)を支持するブラケット(26)に取り付けられたメインフレーム(47)と、このメインフレーム(47)に取付固定された支持プレート(48)と、この支持プレート(48)に支持された取付フレーム(49)と、この取付フレーム(49)を下方に付勢する付勢手段(51)とを備え、前記取付フレーム(49)は、クローラベルト(17)の帯幅方向の軸心を有する上下の横軸(71,72)とこれら上下の横軸(71,72)に固定されると共にスクレーパ(50)が取り付けられる取付ステー(70)とを備えてなり、前記支持プレート(48)には、上横軸(71,72)を上下移動自在にガイドすると共に下横軸(72)が上横軸(71)回りにクローラベルト(17)の周方向前後に揺動するようにガイドするガイド溝(63)が形成され、取付ステー(70)は、スクレーパ(50)に作用する下方からの所定荷重によって付勢手段(51)の付勢力に抗して上方に逃げ、スクレーパ(50)に作用するクローラベルト(17)の回走方向(A,B)前方からの所定荷重によってクローラベルト(17)の回走方向(A,B)に揺動して逃げるよう構成されていることを特徴とする請求項1,2又は3に記載のクローラ式走行装置。
- 付勢手段(51)は、取付フレーム(49)を下方に付勢するバネ(74)と、上横軸(71)に上方側から係脱自在に係合すると共に前記バネ(74)の付勢力を受けるバネ受け部材(75)とを備え、ガイド溝(63)には、取付フレーム(49)を上方移動させた状態で上横軸(71)を係合させることによりスクレーパ(50)を退避位置に保持する係止部(68)が設けられ、前記バネ受け部材(75)を前記バネ(74)の付勢力に抗して上横軸(71)から上方に離反させることで上横軸(71)をガイド溝(63)の係止部(68)に係合可能とし且つスクレーパ(50)を退避位置にした状態でバネ受け部材(75)を下横軸(72)に上方側から係合可能としていることを特徴とする請求項4に記載のクローラ式走行装置。
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