JP2009006027A - 撮影装置および被検体移動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検体を支持するテーブル部を撮影空間に搬送して撮影する撮影装置において、種々の撮影方法に対して最適なテーブル部の移動制御を行う。
【解決手段】特徴量算出部104が、テーブル位置検出部103により検出された位置の時間変化からテーブル部101の移動特性を表す特徴量、例えば、速度vの周期的な変化の周波数または振幅を算出する一方、撮影モード設定部303がオペレータからの指令に基づき複数の撮影モードのうち1つを設定する。制御パラメータ設定部105は、算出された特徴量と設定された撮影モードとに基づいて、テーブル部101の速度変化を規定する制御パラメータを設定する。テーブル移動制御部107はその制御パラメータを用いてテーブル部101を移動制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、撮影装置および被検体移動装置に関し、特に、被検体を支持するテーブル(table)部を撮影空間に搬送して当該被検体を撮影する撮影装置、およびそのための被検体移動装置に関する。
従来、テーブル部を水平方向へ移動させて、テーブル部が支持する被検体を撮影空間に搬送し、被検体をその撮影空間において撮影する撮影装置が知られている。また、このような撮影装置において、テーブル部の移動は、安全に、高速に、かつ高い位置精度で行われることが理想であり、テーブル部の移動特性に応じてその移動制御を最適化するための提案がなされている。例えば、特許文献1では、テーブル部がテーブル移動部によって加速された後に定速へ遷移して移動する際に、テーブル位置検出部により検出されたテーブル部の水平方向における位置の時間変化から、テーブル部が移動する際の速度の時間変化を算出し、算出されたテーブル部の速度についての周期的な変化の周波数または振幅に基づいて、テーブル部が支持する被検体の重量を算出し、算出された重量に基づいてテーブル部を加速させて移動するときの加速度を設定する撮影装置が提案されている。
このような撮影装置によれば、テーブル部の移動特性を決める重要な要素の1つである被検体の重量をテーブル部の移動時の挙動から求め、その重量に適したテーブル部の加速制御等を行うことができる。
特開2006−320545号公報
ところで、近年、被検体を支持するテーブル部の移動を伴う撮影方法は、種々のニーズ(needs)に応えるため多様化している。例えば、X線CT装置を用いた撮影方法として、アキシャル・シャトル(axial
shuttle)と呼ばれる撮影法やヘリカル・シャトル(helical shuttle)と呼ばれる撮影法が知られている。アキシャル・シャトル撮影法は、被検体の撮影部位をスライス(slice)方向について複数、例えば2つに区分し、撮影する区分をスライス方向に順次切り替えながら反復して当該区分毎にアキシャルスキャン(axial
scan)を行う撮影法である。すなわち、この撮影法では、テーブル部の移動と移動の間に停止する時間が設けられた制御が行われる。また、ヘリカル・シャトル撮影法は、撮影領域が被検体の体軸方向に往復するように被検体をヘリカルスキャン(helical
scan)する撮影法である。すなわち、この撮影法では、テーブル部を停止させることなく連続的に往復移動させる制御が行われる。
このように撮影方法が異なると、テーブル部の移動条件、例えば、テーブル部が一度に移動する距離、テーブル部の移動と移動の間の停止時間、テーブル部の移動方向の切り替えパターン、テーブル部の速度曲線、許容できる移動時間等も異なると考えられる。テーブル部の移動条件が異なると、テーブル部の移動制御に係る制御パラメータ(parameter)、例えば、テーブル部を加減速させるときの加減速度、テーブル部の速度の時間変化を表す曲線を特定するパラメータ等における最適値も異なることになる。
また、上記したアキシャル・シャトル撮影法等では、被検体を支持するテーブル部を極めて高速かつ高い位置精度で移動させることが要求されるため、テーブル部の移動制御の最適化は深刻な課題となっている。
しかしながら、上記特許文献1の撮影装置では、撮影方法の種類すなわちテーブル部の移動パターン(pattern)とは無関係に制御パラメータを設定するため、いずれの撮影方法に対しても最適なテーブル部の移動制御を行うことは難しい。
本発明は、上記事情に鑑み、種々の撮影方法に対して最適なテーブル部の移動制御を行うことが可能な撮影装置を提供することを目的とする。
第1の観点では、本発明は、被検体を支持するテーブル部と、前記テーブル部を水平方向へ移動させて撮影空間に収容するテーブル移動部と、前記テーブル部が支持する前記被検体を前記撮影空間においてスキャンしてデータを得るスキャン部と、前記スキャン部により得られたデータ(data)に基づいて前記被検体の画像を生成する画像生成部とを備える撮影装置であって、前記テーブル部の位置を検出するテーブル位置検出部と、前記テーブル部が前記テーブル移動部によって所定の条件下で移動される際に前記テーブル位置検出部により検出された前記テーブル部の位置の時間変化に基づいて、前記テーブル部の移動特性を表す特徴量を算出する特徴量算出部と、前記テーブル部の移動パターンが互いに異なる複数の撮影モード(mode)のうち1つを設定する撮影モード設定部と、前記撮影モード設定部により設定された撮影モードと前記特徴量算出部により算出された特徴量とに基づいて、該設定された撮影モードに対応した移動パターンで前記テーブル部を移動するときの前記テーブル部の速度変化を規定する制御パラメータを設定する制御パラメータ設定部と、前記設定された撮影モードに従って前記テーブル部を移動する際に、前記制御パラメータ設定部により設定された制御パラメータを用いて前記テーブル移動部を制御するテーブル移動制御部とを備える撮影装置を提供する。
第2の観点では、本発明は、前記撮影モード毎に、前記特徴量が取り得る値と、前記特徴量が該値を取るときに前記制御パラメータとして設定すべきパラメータ値とを対応付けて記憶するパラメータ記憶部をさらに備え、前記制御パラメータ設定部が、前記設定された撮影モードと前記算出された特徴量との組合せに対応するパラメータ値を前記パラメータ記憶部から読み出して前記制御パラメータとして設定する、上記第1の観点の撮影装置を提供する。
第3の観点では、本発明は、前記設定された撮影モードおよび前記算出された特徴量に基づいて、所定のアルゴリズム(algorithm)を用いて、前記制御パラメータとして設定すべきパラメータ値を算出するパラメータ算出部をさらに備え、前記制御パラメータ設定部が、前記算出されたパラメータ値を前記制御パラメータとして設定する、上記第1の観点の撮影装置を提供する。
第4の観点では、本発明は、前記制御パラメータが、前記テーブル部を加速させるときの加速度を含む、上記第1の観点から第3の観点のいずれか1つの観点の撮影装置を提供する。
第5の観点では、本発明は、前記制御パラメータが、前記テーブル部を減速させるときの減速度を含む、上記第1の観点から第3の観点のいずれか1つの観点の撮影装置を提供する。
第6の観点では、本発明は、前記制御パラメータが、前記テーブル部の速度の全体的な時間変化を表す曲線のうち少なくとも一部の形状を特定するパラメータを含む、上記第1の観点から第3の観点のいずれか1つの観点の撮影装置を提供する。
第7の観点では、本発明は、前記テーブル移動部が、加速させた後に定速へ遷移するように前記テーブル部を水平方向に移動させ、前記特徴量算出部が、前記テーブル部が前記テーブル移動部によって加速された後に定速へ遷移して移動する際に前記テーブル位置検出部により検出された前記テーブル部の水平方向における位置の時間変化に基づいて、前記特徴量を算出する、上記第1の観点から第6の観点のいずれか1つの観点の撮影装置を提供する。
第8の観点では、本発明は、前記特徴量算出部が、前記テーブル部が前記テーブル移動部によって加速された後に定速へ遷移して移動する際に前記テーブル位置検出部により検出された前記テーブル部の水平方向における位置の時間変化から、前記テーブル部が移動する際の速度の時間変化を算出し、前記算出したテーブル部の速度についての周期的な変化の振幅および/または周波数を前記特徴量として算出する、上記第7の観点の撮影装置を提供する。
第9の観点では、本発明は、前記テーブル移動部が、定速から減速させて停止するように前記テーブル部を水平方向に移動させ、前記特徴量算出部が、前記テーブル部が前記テーブル移動部によって定速から減速されて停止する際に前記テーブル位置検出部により検出された前記テーブル部の水平方向における位置の時間変化に基づいて、前記特徴量を算出する、上記第1の観点から第6の観点のいずれか1つの観点の撮影装置を提供する。
第10の観点では、本発明は、前記特徴量算出部が、前記テーブル移動部によって定速から減速されて停止するまでに前記テーブル位置検出部により検出された前記テーブル部の水平方向における位置の時間変化から、前記テーブル部が減速する制御を受けてから停止するまでに要した時間を前記特徴量として算出する、上記第9の観点の撮影装置を提供する。
第11の観点では、本発明は、前記特徴量算出部が、前記テーブル部が前記テーブル移動部によって定速から減速されて停止するまでに前記テーブル位置検出部により検出された前記テーブル部の水平方向における位置の時間変化から、前記テーブル部が前記テーブル移動部による制御通りに減速したときの該テーブル部の理想的な停止位置と実際に検出された停止位置との差分を前記特徴量として算出する、上記第9の観点の撮影装置を提供する。
第12の観点では、本発明は、前記被検体に対して、第1のスキャンと、該第1のスキャンにより得られた情報を用いて決定された条件および前記設定された撮影モードに対応した条件に従う第2のスキャンとを行うよう前記テーブル移動部と前記スキャン部を制御するスキャン制御部をさらに備え、前記テーブル位置検出部が、前記第1のスキャンが行われるときに前記テーブル部の位置を検出し、前記テーブル移動制御部が、前記第2のスキャンが行われるときに、前記設定された制御パラメータを用いて前記テーブル移動部を制御する、上記第7の観点から第11の観点のいずれか1つの観点の撮影装置を提供する。
第13の観点では、本発明は、前記複数の撮影モードが、前記テーブル部の移動と移動の間に停止する時間が相対的に長い第1の撮影モードと、前記テーブル部の移動と移動の間に停止する時間が相対的に短い第2の撮影モードとを含む、上記第1の観点から第12の観点のいずれか1つの観点の撮影装置を提供する。
第14の観点では、本発明は、前記スキャン部が、前記テーブル部が加減速している間においても前記データを得る、上記第1の観点から第13の観点のいずれか1つの観点の撮影装置を提供する。
第15の観点では、本発明は、前記スキャン部が、前記被検体にX線を照射するX線照射部と、前記X線照射部から照射され前記被検体を透過した前記X線を検出して前記データを生成するX線検出部とを含む、上記第1の観点から第14の観点のいずれか1つの観点の撮影装置を提供する。
第16の観点では、本発明は、被検体を支持するテーブル部と、前記テーブル部を水平方向へ移動させて撮影空間に収容するテーブル移動部とを備える被検体移動装置であって、前記テーブル部の位置を検出するテーブル位置検出部と、前記テーブル部が前記テーブル移動部によって所定の条件下で移動される際に前記テーブル位置検出部により検出された前記テーブル部の位置の時間変化に基づいて、前記テーブル部の移動特性を表す特徴量を算出する特徴量算出部と、前記テーブル部の移動パターンが互いに異なる複数の撮影モードのうち1つを設定する撮影モード設定部と、前記撮影モード設定部により設定された撮影モードと前記特徴量算出部により算出された特徴量とに基づいて、該設定された撮影モードに対応した移動パターンで前記テーブル部を移動するときの前記テーブル部の速度変化を規定する制御パラメータを設定する制御パラメータ設定部と、前記設定された撮影モードに従って前記テーブル部を移動する際に、前記制御パラメータ設定部により設定された制御パラメータを用いて前記テーブル移動部を制御するテーブル移動制御部とを備える被検体移動装置を提供する。
本発明の撮影装置によれば、テーブル部の移動特性を表す特徴量と撮影モードの両方の情報に基づいてテーブル部の速度変化を規定する制御パラメータを設定するので、テーブル部の移動特性だけでなく、実際の撮影時におけるテーブル部の移動パターンをも考慮した制御パラメータを設定することができ、種々の撮影方法に対して最適なテーブル部の移動制御を行うことが可能となる。
本発明にかかる実施形態について説明する。
図1は、本発明にかかる実施形態のX線CT装置1についての全体構成を示すブロック(block)図であり、図2は、本実施形態のX線CT装置1における要部を示す構成図である。
図1に示すように、X線CT装置1は、走査ガントリ(gantry)2と、操作コンソール(console)3と、被検体移動部4とを有し、撮影空間29において被検体をX線でスキャンする本スキャンを実施し、その本スキャンにより得られた被検体の投影データをローデータ(raw
data)として用いて、被検体のスライス面についての画像を再構成によって生成する。
走査ガントリ2について説明する。走査ガントリ2は、操作コンソール3からの制御信号CTL30aに基づいて、被検体移動部4により撮影空間29に移動された被検体をX線でスキャンすることにより、その被検体の投影データを得る。走査ガントリ2は、図1に示すように、X線管20と、X線管移動部21と、コリメータ(collimator)22と、X線検出器23と、データ収集部24と、X線コントローラ(controller)25と、コリメータコントローラ26と、回転部27と、ガントリコントローラ28とを有する。走査ガントリ2においては、図2に示すように、被検体が搬入される撮影空間29を挟むように、X線管20とX線検出器23とが配置されている。そして、コリメータ22が、X線管20とX線検出器23との間に配置され、X線管20から撮影空間29の被検体へ照射されるX線を遮蔽することによって成形する。そして、走査ガントリ2は、被検体の体軸方向zを中心にして、X線管20とコリメータ22とX線検出器23とを被検体の周囲で旋回させる。これにより、被検体の周囲における複数のビュー(view)方向からX線管20によりX線を照射し、X線管20から被検体を透過するX線をX線検出器23が検出して、投影データを生成する。走査ガントリ2の各部について、順次、説明する。
X線管20は、例えば、回転陽極型であり、X線を被検体に照射する。X線管20は、図2に示すように、X線コントローラ25からの制御信号CTL251に基づいて、所定強度のX線を被検体の撮影領域にコリメータ22を介して照射する。X線管20から放射されたX線は、コリメータ22によって遮蔽されて、例えば、コーン(cone)状に成形され、X線検出器23に照射される。そして、X線管20は、被検体の周囲のビュー方向からX線を被検体に照射するために、被検体の体軸方向zを中心に回転部27によって被検体の周囲を回転移動する。つまり、X線管20は、被検体移動部4が被検体を撮影空間29に移動する方向に沿った軸を中心にして、被検体の周囲を旋回する。
X線管移動部21は、図2に示すように、X線コントローラ25からの制御信号CTL252に基づいて、X線管20の放射中心を、走査ガントリ2における撮影空間29内の被検体の体軸方向zに移動させる。
コリメータ22は、図2に示すように、X線管20とX線検出器23との間に配置されている。コリメータ22は、例えば、X線が透過しない遮蔽板を含み、チャネル(channel)方向iと列方向jとにそれぞれ2枚ずつ、遮蔽板が設けられている。コリメータ22は、コリメータコントローラ26からの制御信号CTL261に基づいて、各方向に設けられた2枚の遮蔽板を独立して移動させて、X線管20から照射されたX線をそれぞれの方向において遮ってコーン状に成形することにより、X線の照射範囲を調整する。つまり、コリメータ22は、X線管20から照射されたX線が通過する開口の大きさを可変することにより、X線の照射範囲を調整する。
X線検出器23は、X線管20から照射され被検体を透過するX線を検出し、被検体の投影データを生成する。X線検出器23は、X線管20と共に、回転部27によって被検体の周囲を回転する。そして、被検体の周囲の複数のビュー方向において、被検体を透過したX線を検出して投影データを生成する。
図2に示すように、X線検出器23は、複数の検出素子23aを含み、例えば、X線管20が撮影空間29の被検体の周囲を回転部27により回転する回転方向に沿ったチャネル方向iと、X線管20が回転部27によって回転する際に中心軸となる回転軸方向に沿った列方向jとに検出素子23aがアレイ(array)状に2次元的に配列されている。例えば、X線検出器23は、検出素子23aがチャネル方向iに1000個程度配列され、列方向jに32個程度配列されている。また、X線検出器23は、2次元的に配列された複数の検出素子23aによって、円筒な凹面状に湾曲した面を形成している。
X線検出器23を構成する検出素子23aは、例えば、固体検出器として構成されており、X線を光に変換するシンチレータ(scintillator)(図示なし)と、シンチレータが変換した光を電荷に変換するフォトダイオード(photo
diode)(図示なし)とを有する。なお、検出素子23aは、これに限定されるものではなく、例えば、カドミウム・テルル(CdTe)等を利用した半導体検出素子、あるいはキセノン(Xe)ガス(gas)を利用した電離箱型の検出素子であって良い。
データ収集部24は、X線検出器23からの投影データを収集するために設けられている。データ収集部24は、X線検出器23のそれぞれの検出素子23aが検出したX線による投影データを収集して、操作コンソール3に出力する。図2に示すように、データ収集部24は、選択・加算切換回路(MUX,ADD)241とアナログ−デジタル(analog−digital)変換器(ADC)242とを有する。選択・加算切換回路241は、X線検出器23の検出素子23aによる投影データを、中央処理装置30からの制御信号CTL303に応じて選択し、あるいは組合せを変えて足し合わせ、その結果をアナログ−デジタル変換器242に出力する。アナログ−デジタル変換器242は、選択・加算切換回路241において選択あるいは任意の組合せで足し合わされた投影データをアナログ信号からデジタル信号に変換して中央処理装置30に出力する。
X線コントローラ25は、図2に示すように、中央処理装置30からの制御信号CTL301に応じて、X線管20に制御信号CTL251を出力し、X線の照射を制御する。X線コントローラ25は、例えば、X線管20の管電流や照射時間などを制御する。また、X線コントローラ25は、中央処理装置30による制御信号CTL301に応じて、X線管移動部221に対し制御信号CTL252を出力し、X線管20の放射中心を体軸方向zに移動するように制御する。
コリメータコントローラ26は、図2に示すように、中央処理装置30からの制御信号CTL302に応じてコリメータ22に制御信号CTL261を出力し、X線管20から被検体へ照射されたX線を成形するように、コリメータ22を制御する。
回転部27は、図1に示すように、円板形状であり、中心部分に撮影空間29が形成されている。回転部27は、ガントリコントローラ28からの制御信号CTL28に応じて、例えば、モータ(motor)(図示なし)を駆動し、撮影空間29内における被検体の体軸方向zを中心にして回転する。回転部27には、X線管20とX線管移動部21とコリメータ22とX線検出器23とデータ収集部24とX線コントローラ25とコリメータコントローラ26とが搭載されている。回転部27は、スリップリング(slip
ring)(図示なし)を介して、各部に電力を供給する。そして、回転部27は、各部を被検体の周囲に回転移動させ、撮影空間29に搬入される被検体と各部との位置関係を回転方向にて相対的に変化させる。回転部27が回転することによって、被検体の周囲から複数のビュー方向ごとにX線管20がX線を被検体に照射することが可能になり、被検体を透過したX線をX線検出器23がそれぞれのビュー方向ごとに検出することが可能になる。
ガントリコントローラ28は、図1および図2に示すように、操作コンソール3の中央処理装置30による制御信号CTL304に基づいて、回転部27に制御信号CTL28を出力し、回転部27が回転するように制御する。
操作コンソール3について説明する。操作コンソール3は、図1に示すように、中央処理装置30と、入力装置41と、表示装置51と、記憶装置61とを有する。各部について、順次、説明する。
操作コンソール3における中央処理装置30は、オペレータ(oprater)により入力装置41に入力される指令に基づいて、種々の処理を実施する。中央処理装置30は、コンピュータ(computer)と、このコンピュータを種々の手段として機能させるプログラム(program)とを含む。
中央処理装置30は、図1に示すように、制御部301と、画像生成部302と、撮影モード設定部303とを有する。
撮影モード設定部303は、オペレータにより入力装置41に入力される情報に基づいて、後述のテーブル部101の移動パターンが互いに異なる複数の撮影モードのうち1つを設定する。複数の撮影モードとしては、例えば、カーディアック・クラスタ・スキャン(cardiac
cluster scan)、ヘリカル・シャトル、アキシャル・シャトル、バリアブル・スピード・ヘリカル(variable speed helical)等の撮影法に対応したモードが考えられるが、これらに限定されない。
図3は、これら複数の撮影モードの各々におけるテーブル部101の移動パターンすなわち移動速度の時間変化を示した図であり、縦軸がテーブル部101を移動させる速度v、横軸が時間tを示している。図3において、(a)はカーディアック・クラスタ・スキャン撮影法、(b)はヘリカル・シャトル撮影法、(c)はアキシャル・シャトル撮影法、(d)はバリアブル・スピード・ヘリカル撮影法をそれぞれ示している。
カーディアック・クラスタ・スキャン撮影法は、心臓に対応した撮影領域を複数に区分にして各区分毎にスキャンする撮影法である。この撮影法では、テーブル部101は、速度曲線が放物線を描くような移動と所定時間の停止とを繰り返す。例えば、図3の(a)に示すように、テーブル部101を時点ta0に始動して速度曲線が放物線を描くように移動させ、時点ta1で停止させる。時点ta1から時点ta2までは不動とする。時点ta2に再びテーブル部101を始動して速度曲線が放物線を描くように移動させ、時点ta3で停止させる。時点ta3から時点ta4までは不動とする。このような移動と停止を所定の回数繰り返す制御が行われる。
ヘリカル・シャトル撮影法は、撮影領域が被検体の体軸方向に往復するように被検体をヘリカルスキャンする撮影法である。この撮影法では、テーブル部101を停止させることなく連続的に往復移動させる制御が行われる。すなわち、テーブル部101は、加速後にしばらく定速で移動しその後減速して停止するという移動パターンを、移動方向を反転させながら連続的に繰り返す。例えば、図3の(b)に示すように、テーブル部101を時点tb0に始動して加速させ時点tb1に定速移動に遷移させる。その後、時点tb2で減速を開始し、時点tb3で速度をゼロにする。ここで移動方向を反転させて、テーブル部101を逆方向に加速させ、時点tb4で定速移動に遷移させる。その後、時点tb5で減速を開始し、時点tb6で速度をゼロにする。ここで再び移動方向を反転させ、テーブル部101を順方向に加速させ、時点tb7で定速移動に遷移させる。このような順方向の移動と逆方向の移動とが繰り返し行われる。
アキシャル・シャトル撮影法は、被検体の撮影部位をスライス方向について複数、例えば2つに区分し、撮影する区分をスライス方向に順次切り替えながら反復して当該区分毎にアキシャルスキャンを行う撮影法である。この撮影法では、テーブル部101の移動と移動の間に停止する時間が設けられた制御が行われる。すなわち、テーブル部101は、加速後にしばらく定速で移動しその後減速して停止するという移動パターンを、移動方向を反転させながら所定時間の停止を挟んで繰り返す。例えば、図3の(c)に示すように、テーブル部101を時点tc0に始動して加速させ時点tc1に定速移動に遷移させる。その後、時点tc2で減速を開始し、時点tc3で速度をゼロにする。そして、所定時間、不動とする。次に移動方向を反転させて、時点tc4にテーブル部101を始動し逆方向に加速させ、時点tc5で定速移動に遷移させる。その後、時点tc6で減速を開始し、時点tc7で速度をゼロにする。このように順方向の移動、所定時間の停止、逆方向の移動、所定時間の停止、・・・が繰り返し行われる。
また、バリアブル・スピード・ヘリカル撮影法は、ヘリカルスキャンにおいて、被検体のスキャンする場所によって画質レベル(level)や分解能の異なる画像が得られるように、そのスキャンする場所に応じてヘリカルピッチ(helical
pitch)を変化させる撮影法である。この撮影法では、テーブル部101は、始動から停止まで速度を変化させながら一方向に移動する。例えば、図3の(d)に示すように、テーブル部101を時点td0に始動し、スカウトスキャン(scout
scan)で得られた情報等を用いて加減速の程度を調整して移動速度を変化させる。そして、テーブル部101を時点td1で停止させる。
このように、これら複数の撮影モードは、テーブル部101の移動と移動の間の停止時間が相対的に長い第1の撮影モードと、テーブル部101の移動と移動の間の停止時間が相対的に短いあるいはほとんどない第2の撮影モードとを含んでいる。
制御部301は、X線CT装置1の各部を制御するために設けられている。制御部301は、オペレータにより入力装置41に入力された指令に基づいて各部を制御する。例えば、制御部301は、オペレータにより入力装置41に入力されたスカウトスキャンを開始する指令に基づいて各部を制御し、スカウトスキャンを実施する。ここで、スカウトスキャンは、被検体とテーブル部との位置関係を把握したり、被検体の概要像を得て撮影計画に供したりする目的で本スキャン前に行われる予備的なスキャンのことである。また制御部301は、スカウトスキャンにより得られた情報を用いて決定された条件、例えば撮影範囲や照射するX線の線量等と、撮影モード設定部303により設定された撮影モードに対応した条件とに従う本スキャン条件に対応するように、各部を制御して本スキャンを実施する。具体的には、制御部301は、被検体移動部4に制御信号CTL30bを出力し、被検体移動部4に被検体を撮影空間29へ搬送させて移動させる。そして、制御部301は、ガントリコントローラ28に制御信号CTL304を出力して、走査ガントリ2の回転部27を所定の回転角度に固定させたり、あるいは所定の回転周期で回転させたりする。そして、制御部301は、X線管20からX線の照射するように、制御信号CTL301をX線コントローラ25に出力する。そして、制御部301は、制御信号CTL302をコリメータコントローラ26に出力し、コリメータ22を制御してX線を成形する。また、制御部301は、制御信号CTL303をデータ収集部24に出力し、X線検出器23の検出素子23aが得る投影データを収集するように制御する。
画像生成部302は、データ収集部24により収集された投影データに基づいて被検体についての画像を生成する。画像生成部302は、例えば、スカウトスキャンにより得られた投影データから被検体を被検体の体軸と垂直な方向に投影したスカウト画像を生成したり、フィルタ処理逆投影法などの画像再構成法によって、本スキャンにより得られた投影データから被検体の断層面についての画像を再構成したりする。
操作コンソール3の入力装置41は、例えば、キーボード(keybord)やマウス(mouse)などにより構成されている。入力装置41は、オペレータの入力操作に基づいて、スキャン条件や被検体の情報などの各種情報や指令を中央処理装置30に入力する。例えば、入力装置41は、オペレータからの撮影モードの設定を入力したり、オペレータからの本スキャンを開始する指令を入力したりする。
操作コンソール3の表示装置51は、例えば、CRTを含み、中央処理装置30からの指令に基づき、表示面に画像を表示する。表示装置51は、例えば、画像生成部302により生成された被検体のスライス面についての画像を表示する。
操作コンソール3の記憶装置61は、メモリ(memory)により構成されており、プログラムなどのデータを記憶する。記憶装置61は、その記憶されたデータが必要に応じて中央処理装置30にアクセス(access)される。
被検体移動部4について説明する。被検体移動部4は、撮影空間29の内部と外部との間で被検体を移動する。
図4と図5とは、被検体移動部4を示す図である。ここで、図4は、被検体移動部4の側面図である。また、図5は、被検体移動部4の正面図であり、図4におけるキャリッジ(carriage)部121の周辺を示している。
図4に示すように、被検体移動部4は、テーブル部101と、テーブル支持部102と、テーブル位置検出部103と、特徴量算出部104と、制御パラメータ設定部105と、パラメータ記憶部106と、テーブル移動制御部107とを有する。
テーブル部101は、被検体が載置される載置面を備え、その載置面で被検体を支持する。テーブル部101は、図4に示すように、テーブル支持部102によって支持されており、載置面に対して略水平な水平方向Hと、載置面に対して略垂直な垂直方向Vとに可動し、走査ガントリ2における撮影空間29の内部側と外部側との間で移動する。テーブル部101は、テーブル支持部102のキャリッジ部121に固定され、キャリッジ部121と共に水平方向Hにスライドしてテーブル支持部102から突き出て、走査ガントリ2の撮影空間29の内部へ移動される。
テーブル支持部102は、テーブル部101が撮影空間29にスライドして移動可能なように、テーブル部101を支持する。テーブル支持部102は、図4に示すように、キャリッジ部121と、ガイドレール(guide
rail)部122と、ガイドレール支持部123と、水平駆動部124と、垂直駆動部125とを有する。
キャリッジ部121は、テーブル部101を支持して、撮影空間29にスライドさせる台車を含み、図4に示すように、ガイドレール部122に支持される。キャリッジ部121は、撮影空間29から遠い位置の端部側においてテーブル部101を支持する。そして、キャリッジ部121は、ガイドレール部122が延在する方向にスライド(slide)することによって、テーブル部101を撮影空間29にスライド移動する。
ガイドレール部122は、図4と図5とに示すように、ガイドレール支持部123に設けられ、テーブル部101がスライドする方向に延在するように形成されている。ガイドレール部122は、キャリッジ部121を支持し、キャリッジ部121に固定されたテーブル部101をスライド可能にしている。
ガイドレール支持部123は、ガイドレール部122を支持するために設けられている。ガイドレール支持部123は、例えば、図5に示すように、一対の構造体からなり、一対の構造体が対面する面にそれぞれガイドレール部122を配置し支持する。そして、一対の構造体が対面する間に、ガイドレール部123に支持されるキャリッジ部122を挟み込むように構成されている。
水平駆動部124は、テーブル部101を水平方向Hにスライドして移動するために設けられている。水平駆動部124は、例えば、ローラ(roller)式駆動機構を備えており、例えば、テーブル部101に接触している駆動ローラをサーボモータ(servo
motor)で回転させることにより、テーブル部101を水平方向Hに移動する。ここでは、水平移動部124は、テーブル支持部102から突き出るようにテーブル部101を水平方向Hへ移動させて撮影空間29に収容する。例えば、水平駆動部124は、テーブル移動制御部105からの指令に基づいて、加速させた後に定速へ遷移するようにテーブル部101を水平方向に移動させ、その後、減速させてテーブル部101を停止させたり、あるいは、テーブル部101の速度の時間変化が所定の曲線に沿うようにテーブル部101を水平方向に移動させたりする。
垂直駆動部125は、テーブル支持部102を支持し、テーブル支持部102に支持されたテーブル部101を垂直方向Vに移動する。垂直駆動部125は、例えば、平行リンク(link)式駆動機構を備えている。垂直駆動部125は、例えば、平行リンク(図示なし)をアクチュエータ(actuator)(図示なし)で駆動することにより、テーブル部101を垂直方向Vに移動する。
テーブル位置検出部103は、テーブル部101が水平方向Hへスライドし移動した位置を検出するために設けられている。テーブル位置検出部103は、例えば、ロータリエンコーダ(rotary
encoder)103aを含み、テーブル部101の移動に応じて回転するローラの回転角度を、ロータリエンコーダ103aを用いて取得し、その回転角度に基づいて、テーブル部101が水平方向Hへスライドし移動した位置を検出する。
特徴量算出部104は、テーブル部101が水平駆動部124によって所定の条件下で移動される際にテーブル位置検出部103により検出されたテーブル部101の位置の時間変化に基づいて、テーブル部101の移動特性を表す特徴量を算出する。つまり、特徴量算出部104は、テーブル部101を上記所定の条件に対応した所定の制御により移動させたときの、テーブル部101の理想的な速度の時間変化と実際に検出された速度の時間変化との差異を表す所定の特徴量を算出する。特徴量算出部104は、コンピュータと、コンピュータに演算を実行させるプログラムとを含み、テーブル位置検出部103からテーブル部101の位置の時間変化についてのデータが入力され、そのデータに基づいて、特徴量を演算して算出する。
ここでは、所定の条件として、例えば、テーブル部101を所定の加速度で所定時間加速し、その後、定速に遷移するように移動するという条件を考えることができる。すなわち、特徴量算出部104は、水平駆動部124によって加速された後に定速へ遷移して移動する際に、テーブル位置検出部103により検出されるテーブル部101の水平方向における位置の時間変化に基づいて、テーブル部101の移動特性を表す特徴量を算出する。本実施形態においては、水平駆動部124によって加速された後に定速へ遷移して移動する際にテーブル位置検出部103が検出したテーブル部101の水平方向における位置の時間変化から、テーブル部101が移動する際の速度の時間変化を算出した後に、その算出したテーブル部101の速度についての周期的な変化の周波数と振幅とを特徴量として算出する。加速された後に定速へ遷移した直後のテーブル部101の速度は理想的には一定速度となるが、実際には、テーブル部101の加速度の変化に基づく衝撃等によりテーブル部101への動力伝達系の一部、例えば、テーブル部101に接触している駆動ローラとサーボモータとを繋ぐベルト(belt)等に共振が発生し、テーブル部101の速度が減衰振動することが知られている。そして、この減衰振動における周波数と振幅は、テーブル部101の移動特性を決める重要な要素となる、テーブル部101に載置された被検体の体重やテーブル部101の自重等による荷重に依存する。特徴量算出部104は、このテーブル部101の速度の減衰振動における周波数と振幅(例えば、最大振幅、平均振幅、振幅の減衰曲線を規定するパラメータ等)を特徴量として算出する。
なお、特徴量算出部104は、水平駆動部124によって定速から減速されて停止するように移動する際にテーブル位置検出部103により検出されるテーブル部101の水平方向における位置の時間変化に基づいて、テーブル部101の移動特性を表す特徴量を算出してもよい。
例えば、特徴量算出部104は、テーブル部101が水平駆動部124によって定速から減速されて停止する際にテーブル位置検出部103により検出されたテーブル部101の水平方向における位置の時間変化から、テーブル部101が減速する制御を受けてから停止するまでに要した時間を特徴量として算出してもよい。
また、例えば、特徴量算出部104は、テーブル部101が水平駆動部124によって定速から減速されて停止する際にテーブル位置検出部103により検出されたテーブル部101の水平方向における位置の時間変化から、テーブル部101が水平駆動部124による制御通りに減速したときのテーブル部101の理想的な停止位置と実際に検出された停止位置との差分を特徴量として算出してもよい。この例は、テーブル部101の定速移動時の動摩擦によって、テーブル部101への動力伝達系の一部、例えば、テーブル部101に接触している駆動ローラとサーボモータとを繋ぐベルトが伸び、テーブル部101が減速を開始する制御を受けてから実際に減速し始めるまでに時間差が発生し、この時間差によって生じる停止位置のずれを、テーブル部101の移動特性を表す特徴量として算出するものである。
この停止位置のずれ量は、テーブル部101に載置された負荷の荷重に比例することが知られている。したがって、この停止位置のずれ量から、テーブル部101に載置された被検体の荷重を求めることができる。例えば、テーブル部101に負荷を何も載置しない場合におけるテーブル部101の停止位置のずれ量Dminと、テーブル部101に許容できる最大荷重Lmaxの負荷を載置した場合におけるテーブル部101の停止位置のずれ量Dmaxとを予め計測しておき、目的の負荷を載置して同様にテーブル部101の停止位置のずれ量Dxを計測する。目的の負荷の荷重Lxは、次の式で求めることができる。
Lx=Lmax×(Dx−Dmin)/(Dmax−Dmin) ・・・(1)
このように、テーブル部101に載置される負荷の荷重と、テーブル部101の停止位置のずれ量とは一義的に対応しており、これらいずれの物理量もテーブル部101の移動特性を表す特徴量として扱うことが可能である。
なお、テーブル部101の速度についての周期的な変化の周波数や振幅を算出するには、比較的複雑な計算が必要になるため、高速に計算するための工夫、例えば、専用の計算機を別途設ける等の工夫が必要になる場合が考えられる。一方、テーブル部101の停止位置のずれ量を算出するには、比較的簡単な計算で足りる。したがって、特徴量として、テーブル部101の停止位置のずれ量を採用することは、計算機に負担を掛けないという点で優位である。
また、テーブル部101の停止位置のずれ量は、減速前の定速移動時の速度が大きいほど大きくなりダイナミックレンジ(dynamic range)が広がる。したがって、この停止位置のずれ量の計測精度を高めるには、定速移動時の速度は大きい方が有利である。
また、テーブル部101の動力伝達系を構成する部材、例えば上記ベルトは、経年変化による劣化等により特性が変わる可能性があるので、停止位置のずれ量DminとDmaxは定期的に計測して更新しておく方がよい。
制御パラメータ設定部105は、撮影モード設定部303により設定された撮影モードと特徴量算出部104により算出された特徴量とに基づいて、撮影モード設定部303により設定された撮影モードに対応した移動パターンでテーブル部101を移動するときのテーブル部101の速度変化を規定する制御パラメータを設定する。
具体的には、制御パラメータ設定部105は、撮影モード毎に、特徴量が取り得る値と、特徴量がその値を取るときに制御パラメータとして設定すべきパラメータ値とを対応付けてルックアップテーブル(look−up
table)として記憶するパラメータ記憶部107をさらに備えており、撮影モード設定部303により設定された撮影モードと特徴量算出部104により算出された特徴量との組合せに対応するパラメータ値を、パラメータ記憶部106から読み出して制御パラメータとして設定する。制御パラメータとしては、例えば、テーブル部101を加速させるときの加速度、テーブル部101を減速させるときの減速度、テーブル部101の速度の全体的な時間変化を表す曲線のうち少なくとも一部の形状を特定するパラメータ、定速移動させるときの速度、定速状態から減速させるときの減速開始時期などを考えることができる。
なお、本実施形態とは異なる他の実施形態として、制御パラメータ設定部105は、撮影モード設定部303により設定された撮影モードおよび特徴量算出部104により算出された特徴量に基づいて、所定のアルゴリズムを用いて、制御パラメータとして設定すべきパラメータ値を算出するパラメータ算出部をさらに備え、パラメータ算出部により算出されたパラメータ値を制御パラメータとして設定するようにしてもよい。所定のアルゴリズムとしては、例えば、PID制御に関する公知の演算式等を用いたものを考えることができる。
テーブル移動制御部107は、中央処理装置30からの指令に基づいて、水平駆動部124と垂直駆動部125とを制御し、テーブル部101を移動させる。本実施形態においては、テーブル移動制御部107は、撮影モード設定部303により設定された撮影モードに従ってテーブル部101を移動する際に、制御パラメータ設定部105により設定された制御パラメータを用いて、水平駆動部124を制御する。
具体的には、例えば、テーブル移動制御部107は、テーブル部101を加速させるときの加速度と、テーブル部101を減速させるときの減速度とが、制御パラメータ設定部105により設定された制御パラメータに従うように、水平駆動部124を制御する。例えば、テーブル移動制御部107は、テーブル部101を加速させる際においては、テーブル部101の速度についての周期的な変化の振幅または周波数が大きい場合の方が、テーブル部101の速度についての周期的な変化の振幅または周波数が小さい場合よりも高速でテーブル部101が水平方向Hへ移動するように、水平駆動部124を制御する。また、例えば、テーブル移動制御部107は、テーブル部101を減速させる際においては、テーブル部101の速度についての周期的な変化の振幅または周波数が大きい場合の方が、テーブル部101の速度についての周期的な変化の振幅または周波数が小さい場合よりも急峻に減速するように、水平駆動部124を制御する。これは、テーブル部101の速度についての周期的な変化の振幅または周波数が小さいほど、テーブル部101に掛かる負荷が大きいと考えられるため、その負荷によって水平駆動部124とテーブル部101との間の動力の伝達に支障が出ないように、加速度や減速度を抑えようとするものである。
また、これらの加減速の制御は、撮影モード設定部303により設定された撮影モードによっても変化する。例えば、テーブル移動制御部107は、テーブル部101を加速させる際においては、テーブル部101の移動と移動の間の停止時間が相対的に長い移動パターンを有する撮影モードが設定された場合の方が、その停止時間が相対的に短い移動パターンを有する撮影モードが設定された場合よりも、高速でテーブル部101が水平方向Hへ移動するように、水平駆動部124を制御する。これは、テーブル部101の移動と移動の間の停止時間が長いほど、テーブル部101の位置の調整にかけることができる時間が長くなるため、テーブル部101に掛かる負荷によって水平駆動部124とテーブル部101との間の動力の伝達に多少の支障が出るリスクがあるとしても、後に行う位置の調整でそのずれを補うことが可能な範囲で、移動速度を上げようとするものである。
また例えば、テーブル移動制御部107は、テーブル部101の速度の全体的な時間変化を表す速度曲線のうち少なくとも一部の形状が、制御パラメータ設定部105により設定された制御パラメータで特定される曲線と合致するように、水平駆動部124を制御する。例えば、テーブル移動制御部107は、テーブル部101の速度の時間変化を表す速度曲線が放物線や円弧を含む弓形を描くようにテーブル部101の速度を変化させて移動させる際に、テーブル部101の速度についての周期的な変化の振幅または周波数が大きい場合の方が、その振幅または周波数が小さい場合よりも、その速度曲線の曲率が大きく(曲率半径が小さく)なるような速度でテーブル部101が水平方向Hへ移動するように、水平駆動部124を制御する。これは、テーブル部101の速度についての周期的な変化の振幅または周波数が小さいほど、テーブル部101に掛かる負荷が大きいと考えられるため、その負荷によって水平駆動部124とテーブル部101との間の動力の伝達に支障が出ないように、急激な速度変化を抑えようとするものである。
また、この速度曲線の曲率の制御は、撮影モード設定部303により設定された撮影モードによっても変化する。例えば、テーブル移動制御部107は、テーブル部101を加速させる際においては、テーブル部101の移動と移動の間の停止時間が相対的に長い移動パターンを有する撮影モードが設定された場合の方が、その停止時間が相対的に短い撮影モードが設定された場合よりも、その速度曲線の曲率が大きく(曲率半径が小さく)なるような速度でテーブル部101が水平方向Hへ移動するように、水平駆動部124を制御する。これは、テーブル部101の移動と移動の間の停止時間が長いほど、テーブル部101の位置の調整にかけることができる時間が長くなるため、テーブル部101に掛かる負荷によって水平駆動部124とテーブル部101との間の動力の伝達に多少の支障が出るリスクがあるとしても、後に行う位置の調整でそのずれを補うことが可能な範囲で、移動速度を上げようとするものである。
また例えば、テーブル移動制御部107は、テーブル部101の定速時の速度が、制御パラメータ設定部105により設定された制御パラメータで特定される速度になるように、水平駆動部124を制御する。例えば、テーブル移動制御部107は、テーブル部101を一定の速度で移動させるときに、テーブル部101の速度についての周期的な変化の振幅が大きい場合または変化の周波数が大きい場合の方が、テーブル部101の速度についての周期的な変化の振幅が小さい場合または変化の周波数が小さい場合よりも高速度でテーブル部101が水平方向Hへ移動するように、水平駆動部124を制御する。
また、この定速時の速度の制御は、撮影モード設定部303により設定された撮影モードによっても変化する。例えば、テーブル移動制御部107は、テーブル部101を定速で移動させるときに、テーブル部101の移動と移動の間の停止時間が相対的に長い移動パターンを有する撮影モードが設定された場合の方が、その停止時間が相対的に短い撮影モードが設定された場合よりも高速度でテーブル部101が水平方向Hへ移動するように、水平駆動部124を制御する。
本実施形態のX線CT装置1における動作について説明する。
図6は、被検体をスカウトスキャンした後に本スキャンするときの動作を示すフロー図である。図6に示すように、まず、テーブル部101に被検体を載置する(S1)。ここでは、走査ガントリ2の撮影空間29の外部に位置しているテーブル部101の載置面に被検体をオペレータが載置して、テーブル部101に被検体を支持させる。そして、オペレータにより入力装置41に入力された指令に基づいて、テーブル部101の垂直方向Vにおける位置が走査ガントリ2の撮影空間29の位置に対応してテーブル部101を垂直方向Vに移動するように、テーブル移動制御部107が垂直駆動部125を制御する。
次に、図6に示すように、スカウトスキャンを実施する(S2)とともに、テーブル部101の位置を検出する(S3)。ここでは、オペレータからの指令に基づいて、予め設定したスカウトスキャン条件に従って、制御部41が走査ガントリ2と被検体移動部4へ制御信号CTL30a,CTL30bを出力する。
被検体移動部4の水平駆動部124は、テーブル移動制御部107からの指令に基づいて、テーブル部101をテーブル支持部102から突き出るように水平方向Hに移動させる。そして、テーブル部101を走査ガントリ2の撮影空間に移動させてスカウトスキャンを実施し、被検体の所定方向への投影データを収集する。このとき、テーブル位置検出部103は、スカウトスキャンの実施中にテーブル部101の位置を検出する。
具体的には、被検体が載置されたテーブル部101をガイドレール122の延在方向に沿って撮影空間29内でスライドさせながら、その被検体にX線管20が固定された単一のビュー方向からX線を照射し、被検体を透過するX線をX線検出器23がテーブル部101を介して検出してローデータを取得する。この時、予め設定した加速度および減速度で水平駆動部124がテーブル部101を水平方向にスライド移動させるように、テーブル移動制御部107が水平駆動部124を制御する。また、この時、被検体移動部4のテーブル位置検出部103が、投影データの取得時においてテーブル部101がスライドした位置を検知し、操作コンソール3のバッファメモリ(buffer
memory)が投影データをテーブル部101の位置データに関連付けて記憶する。
図7は、テーブル部101を水平方向へ移動させる動作を示す図であり、縦軸がテーブル部101を移動させる速度vを示しており、横軸が時間tを示している。
図7に示すように、水平駆動部124は、テーブル移動制御部107からの指令に基づいて、加速させた後に定速へ遷移するようにテーブル部101を水平方向に移動させ、その後、減速させてテーブル部101を停止させる。
具体的には、図7に示すように、テーブル部101を始動させる第1時点t1から、所定時間が経過後の第2時点t2までの間においては、速度vがv0からv1まで増加するような加速度でテーブル部101を移動させる。その後、第2時点t2から、所定時間が経過後の第3時点t3までの間においては、一定の速度v1でテーブル部101を移動させる。そして、第3時点t3から、所定時間が経過後の第4時点t4までの間においては、速度vがv1からv0まで一定割合で減少するような減速度でテーブル部101を移動させる。
上記のようにしてテーブル部101を水平方向Hへスライドし移動させている際においては、テーブル位置検出部103がテーブル部101の位置を検出する。具体的には、テーブル位置検出部103のロータリエンコーダ103aが、テーブル部101の移動に応じて回転するローラの回転角度についてのデータを取得し、その回転角度に基づいて、テーブル部101が水平方向Hへスライドし移動した位置を検出する。
次に、図6に示すように、スカウト画像を生成する(S4)。ここでは、スカウトスキャンによって得られた投影データに基づいて、被検体の所定方向への投影画像を画像生成部51が生成する。
次に、図6に示すように、スカウト画像を表示する(S5)。ここでは、画像生成部302によって生成された被検体のスカウト画像を表示装置51が表示面に表示する。
次に、図6に示すように、表示されたスカウト画像やスカウトスキャンによって得られた種々のデータを参照するなどして、本スキャン条件を入力する。このとき、複数の撮影モードのうち1つを本スキャンに用いる撮影モードとして設定する(S6)。ここでは、オペレータにより入力装置41に入力される情報に基づいて、撮影モード設定部303がテーブル部101の移動パターンが互いに異なる複数の撮影モードのうち1つを設定する。複数の撮影モードは、図3に示すように、カーディアック・クラスタ・スキャン、ヘリカル・シャトル、アキシャル・シャトル、バリアブル・スピード・ヘリカル等を含んでいる。
次に、図6に示すように、テーブル部の移動特性を表す特徴量を算出する(S7)。ここでは、テーブル位置検出部103により検出されたテーブル部101の位置の時間変化に基づいて、テーブル部101の移動特性を表す特徴量を特徴量算出部104が算出する。本実施形態においては、水平駆動部124によって加速された後に定速へ遷移して移動する際に、テーブル位置検出部103により検出されるテーブル部101の水平方向における位置の時間変化に基づいて、特徴量算出部104が特徴量を算出する。つまり、図7に示すように、テーブル部101を加速させて移動させた第1時点t1から第2時点t2の後に一定速度で移動させる際において、テーブル位置検出部103が検出したテーブル部101の水平方向における位置の時間変化に基づいて、特徴量算出部104が特徴量を算出する。
本実施形態においては、特徴量算出部104は、テーブル部101を加速させて移動させた第1時点t1から第2時点t2の後に一定速度で移動させる際において、テーブル位置検出部103が検出したテーブル部101の水平方向における位置の時間変化から、テーブル部101が移動する際の速度を算出する。その後、その算出したテーブル部101の速度についての周期的な変化の周波数と振幅とを特徴量として算出する。
なお、テーブル部101の周期的な速度の変化の周波数が低い場合には、テーブル部101に掛かる負荷が大きいことを示し、一方、この周波数が高い場合には、その負荷が小さいことを示す。また、テーブル部101の周期的な速度の変化の振幅が小さい場合には、テーブル部101に掛かる負荷が大きいことを示し、一方、この振幅が大きい場合には、その負荷が小さいことを示す。
図8は、第2時点t2の後においてテーブル部101の水平方向Hにおける速度vの時間変化を示す図である。図8においては、縦軸がテーブル部101の水平方向Hでの速度vを示し、横軸が時間tを示しており、被検体が第1の重量W1の場合と、第1の重量W1より大きな第2の重量W2の場合との2つのケースについての速度vの推移を示している。
図8に示すように、被検体が第1の重量W1の場合の方が第1の重量W1より大きな第2の重量W2の場合よりも、テーブル部101の水平方向Hにおける速度vの周期的な変化が、高い周波数であると共に、大きな振幅で減衰して推移する。このように、水平駆動部124によってテーブル部101を加速した後に定速へ遷移して移動する際には、テーブル部101は共振によって周期的に速度が変化して振動し、このテーブル部101の速度の周期的な変化は被検体の重量に応じて周波数と振幅とが変化する。また、被検体の重量は、テーブル部101の移動特性を決める主要な要素であることは周知のとおりである。したがって、このテーブル部101についての速度の周期的な変化の周波数および振幅は、テーブル部101の移動特性を表す特徴量である。
次に、図6に示すように、本スキャン時においてテーブル部101を移動する際の速度変化を規定する制御パラメータを設定する(S8)。ここでは、撮影モード設定部303により設定された撮影モードと特徴量算出部104により算出された特徴量とに基づいて、本スキャン時に用いる撮影モードに対応した移動パターンでテーブル部101を移動するときのテーブル部101の速度変化を規定する制御パラメータを設定する。なお、制御パラメータは、テーブル部101を加速させるときの加速度、テーブル部101を減速させるときの減速度、テーブル部101の速度の全体的な時間変化を表す速度曲線のうち少なくとも一部の形状を特定するパラメータを含む。本実施形態においては、撮影モード毎に、特徴量が取り得る値と、特徴量がその値を取るときに制御パラメータとして設定すべきパラメータ値とを対応付けてパラメータ記憶部106に記憶されたルックアップテーブルを用いて、撮影モード設定部303により設定された撮影モードと特徴量算出部104により算出された特徴量との組合せに対応するパラメータ値をパラメータ記憶部106から読み出して制御パラメータとして設定する。
図9は、本スキャン時にテーブル部101を水平方向へ移動させる際において、テーブル部101を加速させた後に定速へ遷移するときの動作を示す図である。また、図10は、本スキャン時にテーブル部101を水平方向へ移動させる際において、テーブル部101の速度曲線を放物線状に変化させて所定距離だけ移動させるときの動作を示す図である。
図9においては、縦軸がテーブル部101を移動させる速度v、横軸が時間tを示しており、特徴量の1つであるテーブル部101の速度についての周期的な変化の周波数(以下、テーブル速度変化周波数ともいう)が第1の周波数f1であり、設定された撮影モードが有するテーブル部101の移動バターンにおけるテーブル部101の移動と移動の間の停止時間(以下、テーブル停止時間ともいう)が第1の時間TS1である場合と、テーブル速度変化周波数が第1の周波数f1であり、テーブル停止時間が第1の時間ts1より短い第2の時間ts2である場合と、テーブル速度変化周波数が第1の周波数f1より小さい第2の周波数f2でありテーブル停止時間が第1の時間ts1である場合と、テーブル停止時間が第1の時間ts1より短い第2の時間ts2である場合と、テーブル速度変化周波数が第2の周波数f2でありテーブル停止時間が第2の時間ts2である場合との4つのケース(case)についての速度vの推移を示している。
図9に示すように、テーブル部101を始動させる時点t10から、所定時間が経過後の時点までの間においては、速度vがv0からv1まで増加するような加速度でテーブル部101を移動させる。そして、その後、その時点から一定の速度v1でテーブル部101を移動させる。ここでは、図9に示すように、テーブル部101を始動させる時点t10から一定の速度v1で移動させるまでの間においては、振動が少なく定速状態へ短時間に遷移するために、テーブル速度変化周波数が第1の周波数f1である場合の方が、第1の周波数f1より小さい第2の周波数f2である場合よりも高速でテーブル部101が水平方向Hへ移動するように、また、テーブル停止時間が第1の時間ts1である場合の方が、第1の時間ts1より短い第2の時間ts2である場合よりも高速でテーブル部101が水平方向Hへ移動するように、テーブル部101を移動する時の加速度を制御パラメータ設定部106が設定する。図9においては、テーブル速度変化周波数とテーブル停止時間との各組合せについて、制御パラメータとしての加速度の曲線を例示している。最も高速なのはf1,ts1の組合せの場合であり、時点t11で速度v1に達する。次に高速なのはf1,ts2の組合せの場合であり、時点t11より遅い時点t12で速度v1に達する。次いで高速なのはf2,ts1の組合せの場合であり、時点t12より遅い時点t13で速度v1に達する。そして、最も低速なのは、f2,ts2の組合せの場合であり、時点t13より遅い時点t14で速度v1に達する。なお、図9に示したテーブル部101の加速時の速度曲線は単なる一例に過ぎず、これらに限定されない。
図10においては、図9と同様、縦軸がテーブル部101を移動させる速度v、横軸が時間tを示しており、テーブル速度変化周波数が第1の周波数f1であり、テーブル停止時間が第1の時間ts1である場合と、テーブル速度変化周波数が第1の周波数f1であり、テーブル停止時間が第1の時間ts1より短い第2の時間ts2である場合と、テーブル速度変化周波数が第1の周波数f1より小さい第2の周波数f2でありテーブル停止時間が第1の時間ts1である場合と、テーブル停止時間が第1の時間ts1より短い第2の時間ts2である場合と、テーブル速度変化周波数が第2の周波数f2でありテーブル停止時間が第2の時間ts2である場合との4つのケースについて、速度vの推移を示している。
図10に示すように、テーブル部101の速度vは、テーブル部101が始動してから所定距離だけ移動して停止するまでの間、放物線を描くように変化する。すなわち、テーブル部101の速度vは、テーブル部101の始動直後は急峻に増加し、徐々に収束してピーク(peak)に達し、その後、徐々に減少してv0となる。テーブル速度変化周波数が第1の周波数f1である場合の方が、第1の周波数f1より小さい第2の周波数f2である場合より速度のピークが大きく、始動から停止までの時間が短くなるように、また、テーブル停止時間が第1の時間ts1である場合の方が、第1の時間ts1より短い第2の時間ts2である場合よりも速度のピークが大きく、始動から停止までの時間が短くなるように、テーブル部101を移動する時の速度曲線を制御パラメータ設定部106が設定する。図10においては、テーブル速度変化周波数とテーブル停止時間との各組合せについて、制御パラメータによって特定される速度曲線を例示している。最も高速でピーク速度が高いのはf1,ts1の組合せの場合であり、時点tp1でピーク速度v21に達し、時点t21で速度v0となる。次に高速でピーク速度が高いのはf1,ts2の組合せの場合であり、時点tp1より遅い時点tp2で速度v21より低いピーク速度v22に達し、時点t21より遅い時点t22で速度v0となる。次いで高速なのはf2,ts1の組合せの場合であり、時点tp2より遅い時点tp3で速度v22より低いピーク速度v23に達し、時点t22より遅い時点t23で速度v0となる。そして、最も低速なのは、f2、ts2の組合せの場合であり、時点tp3より遅い時点tp4で速度v23より低いピーク速度v24に達し、時点t23より遅い時点t24で速度v0となる。なお、図9に示したテーブル部101の加速時の速度曲線は単なる一例に過ぎず、これらに限定されない。
次に、図6に示すように、本スキャンを実施する(S9)。ここでは、オペレータからの指令に基づいて予め設定した本スキャン条件に基づいて、制御部41が走査ガントリ2と被検体移動部4へ制御信号CTL30a,CTL30bを出力する。そして、被検体移動部4の水平駆動部124がテーブル部101を水平方向にスライドさせて、走査ガントリ2の撮影空間29を移動させて、撮影モード設定部303により設定された撮影モードで本スキャンを実施し、被検体の投影データをローデータとして収集する。
具体的には、被検体が載置されたテーブル部101をガイドレール122の延在方向に沿って撮影空間29内でスライドさせながら、その被検体にX線管20が複数のビュー方向からX線を照射し、被検体を透過するX線をX線検出器23がテーブル部101を介してビュー方向毎に検出してローデータを取得する。この時、前述のようにして特徴量および撮影モードの組合せに対応するように設定した加速度等の制御パラメータを用いて水平駆動部124がテーブル部101を水平方向にスライド移動させるように、テーブル移動制御部105が水平駆動部124を制御する。また、この時、被検体移動部4のテーブル位置検出部103が、投影データの取得時においてテーブル部101がスライドした位置を検知し、操作コンソール3のバッファメモリが投影データをテーブル部101の位置データに関連付けて記憶する。
次に、図6に示すように、被検体の画像を生成する(S10)。ここでは、各ビュー方向からの投影データに基づいて、被検体の断層面の画像を画像生成部302が再構成することにより生成する。具体的には、複数のビュー方向からの投影データを取得した後に、その投影データに対して、感度補正、ビームハードニング(beam
hardening)補正などの前処理を画像生成部302が実施後、フィルタ(filter)処理逆投影法によって再構成を行い、被検体の断層面の画像を再構成して生成する。なお、画像を再構成するタイミング(timing)は、本スキャン実施後に行う場合や、本スキャン実施中に、取得された投影データから順次行う場合など種々のパターンが考えられる。
次に、図6に示すように、被検体の画像を表示する(S11)。ここでは、画像生成部302によって生成された被検体の画像を表示装置51が表示面に表示する。なお、被検体の画像を表示するタイミングは、本スキャン終了後に表示する場合や、本スキャン実施中に略リアルタイム(real−time)で表示する場合など種々のパターンが考えられる。
このように、本実施形態によれば、特徴量算出部104により算出された、テーブル部101の移動特性を表す特徴量と、撮影モード設定部303により設定された撮影モードの両方の情報に基づいて、制御パラメータ設定部105がテーブル部101の速度変化を規定する制御パラメータを設定するので、テーブル部101の移動特性だけでなく、実際の撮影時におけるテーブル部101の移動パターンをも考慮した制御パラメータを設定することができ、種々の撮影方法に対して最適なテーブル部101の移動制御を行うことが可能となる。また、テーブル部101の移動特性を表す特徴量を算出する際に、ロードセル(load
cell)などのセンサ(sensor)を別途設置せずにテーブル部101の位置の時間変化から、特徴量を算出することができる。このため、装置に設置する部品点数を減少することができ、製造効率や信頼性を向上することを容易に実現できる。また、これに伴って、コストダウン(cost
down)を実現できる。
また、本実施形態によれば、スカウトスキャンを実施するためにテーブル部101を移動させるときにテーブル部101の位置の時間変化を検出し、テーブル部101の移動特性を表す特徴量を算出しているので、特徴量を算出するためにテーブル部101の移動を別途行う必要がなく、時間効率を落とさずに最適な制御パラメータを設定することが可能である。
なお、本実施形態では、スキャンするタイミングとテーブル部101の移動状態との関係については特に言及していないが、例えば、テーブル部101を加速した後、定速に遷移し、その後減速するように移動させてスキャンを行う場合においては、スキャンはテーブル部101の加減速中を含めて行うようにしてもよい。このようにすれば、より短時間に所望の撮影範囲をスキャンすることができ時間効率が向上する。
なお、上記の実施形態において、X線CT装置1は、本発明の撮影装置に相当する。また、上記実施形態の走査ガントリ2は、本発明のスキャン部に相当する。また、上記実施形態のX線管20は、本発明のX線照射部に相当する。また、上記実施形態のX線検出器23は、本発明のX線検出部に相当する。また、上記実施形態のテーブル部101は、本発明のテーブル部に相当する。また、上記実施形態のテーブル位置検出部103は、本発明のテーブル位置検出部に相当する。また、上記実施形態の特徴量算出部104は、本発明の特徴量算出部に相当する。また、上記実施形態のテーブル移動制御部105は、本発明のテーブル移動制御部に相当する。また、上記実施形態の制御パラメータ設定部106は、本発明の制御パラメータ設定部に相当する。また、上記実施形態のパラメータ記憶部107は本発明のパラメータ記憶部に相当する。また、上記実施形態の水平駆動部124は、本発明のテーブル移動部に相当する。また、上記実施形態の制御部301は、本発明のスキャン制御部に相当する。また、上記実施形態の撮影モード設定部303は、本発明の撮影モード設定部に相当する。
また、本発明の実施に際しては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形形態を採用することができる。
例えば、上記の実施形態においては、算出したテーブル部101の速度についての周期的な変化の周波数と振幅の両者と、設定された撮影モードとに基づいて、制御パラメータを設定する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、テーブル部101の速度についての周期的な変化の周波数と振幅とのいずれか一方と、設定された撮影モードとに基づいて、制御パラメータを設定してもよい。
また例えば、上記の実施形態においては、撮影モード設定部303は、操作コンソール3の中央処理装置30の構成要素であるが、被検体移動部4の構成要素であってもよい。この場合、撮影モード設定部303は、オペレータにより被検体移動部4に直接入力された情報、指令等に基づいて撮影モードを設定してもよいし、オペレータにより操作コンソール3の入力装置を介して入力された情報、指令等を電気通信手段等により受信して撮影モードを設定してもよい。
また例えば、上記の実施形態においては、特徴量算出部104および制御パラメータ設定部105は被検体移動部4の構成要素であるが、操作コンソール3の中央処理装置30の構成要素であってもよい。この場合、特徴量算出部104は、テーブル位置検出部103により検出された位置の情報を電気通信手段等により受信して特徴量を算出する。また、制御パラメータ設定部105は、設定した制御パラメータを電気通信手段等により被検体移動部4のテーブル移動制御部107に送信する。
本発明にかかる実施形態において、X線CT装置1についての全体構成を示すブロック図である。 本発明にかかる実施形態において、X線CT装置1の要部を示す構成図である。 本発明にかかる実施形態において、複数の撮影モードの各々におけるテーブル部101の移動速度の時間変化を示した図である。 本発明にかかる実施形態において、被検体移動部4の側面図である。 本発明にかかる実施形態において、被検体移動部4の正面図である。 本発明にかかる実施形態において、被検体を本スキャンする際の動作を示すフロー図である。 本発明にかかる実施形態において、テーブル部101を水平方向Hへ移動させる動作を示す図である。 本発明にかかる実施形態において、テーブル部101の水平方向Hにおける速度vの変化を示す図である。 本発明にかかる実施形態において、本スキャン時にテーブル部101を水平方向へ移動させる際に、テーブル部101を加速させた後に定速へ遷移する時の動作を示す図である。 本スキャン時にテーブル部101を水平方向へ移動させる際において、テーブル部101の速度曲線を放物線状に変化させるときの動作を示す図である。
符号の説明
1…X線CT装置(撮影装置)、
2…走査ガントリ(スキャン部)、
3…操作コンソール、
4…被検体移動部(被検体移動装置)、
20…X線管(X線照射部)、
21…X線管移動部、
22…コリメータ、
23…X線検出器(放射線検出部)、
24…データ収集部、
25…X線コントローラ、
26…コリメータコントローラ、
27…回転部、
28…ガントリコントローラ、
29…撮影空間、
30…中央処理装置、
41…入力装置、
51…表示装置、
61…記憶装置、
101…テーブル部(テーブル部)、
102…テーブル支持部、
103…テーブル位置検出部(テーブル位置検出部)、
104…特徴量算出部(特徴量算出部)、
105…制御パラメータ設定部(制御パラメータ設定部)、
106…パラメータ記憶部(パラメータ記憶部)、
107…テーブル移動制御部(テーブル移動制御部)、
121…キャリッジ部、
122…ガイドレール部、
123…ガイドレール支持部、
124…水平駆動部(テーブル移動部)、
125…垂直駆動部、
301…制御部(スキャン制御部)、
302…画像生成部、
303…撮影モード設定部(撮影モード設定部)

Claims (16)

  1. 被検体を支持するテーブル部と、
    前記テーブル部を水平方向へ移動させて撮影空間に収容するテーブル移動部と、
    前記テーブル部が支持する前記被検体を前記撮影空間においてスキャンしてデータを得るスキャン部と、
    前記スキャン部により得られたデータに基づいて前記被検体の画像を生成する画像生成部とを備える撮影装置であって、
    前記テーブル部の位置を検出するテーブル位置検出部と、
    前記テーブル部が前記テーブル移動部によって所定の条件下で移動される際に前記テーブル位置検出部により検出された前記テーブル部の位置の時間変化に基づいて、前記テーブル部の移動特性を表す特徴量を算出する特徴量算出部と、
    前記テーブル部の移動パターンが互いに異なる複数の撮影モードのうち1つを設定する撮影モード設定部と、
    前記撮影モード設定部により設定された撮影モードと前記特徴量算出部により算出された特徴量とに基づいて、該設定された撮影モードに対応した移動パターンで前記テーブル部を移動するときの前記テーブル部の速度変化を規定する制御パラメータを設定する制御パラメータ設定部と、
    前記設定された撮影モードに従って前記テーブル部を移動する際に、前記制御パラメータ設定部により設定された制御パラメータを用いて前記テーブル移動部を制御するテーブル移動制御部とを備える撮影装置。
  2. 前記撮影モード毎に、前記特徴量が取り得る値と、前記特徴量が該値を取るときに前記制御パラメータとして設定すべきパラメータ値とを対応付けて記憶するパラメータ記憶部をさらに備え、
    前記制御パラメータ設定部は、前記設定された撮影モードと前記算出された特徴量との組合せに対応するパラメータ値を前記パラメータ記憶部から読み出して前記制御パラメータとして設定する、請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記設定された撮影モードおよび前記算出された特徴量に基づいて、所定のアルゴリズムを用いて、前記制御パラメータとして設定すべきパラメータ値を算出するパラメータ算出部をさらに備え、
    前記制御パラメータ設定部は、前記算出されたパラメータ値を前記制御パラメータとして設定する、請求項1に記載の撮影装置。
  4. 前記制御パラメータは、前記テーブル部を加速させるときの加速度を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の撮影装置。
  5. 前記制御パラメータは、前記テーブル部を減速させるときの減速度を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の撮影装置。
  6. 前記制御パラメータは、前記テーブル部の速度の全体的な時間変化を表す曲線のうち少なくとも一部の形状を特定するパラメータを含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の撮影装置。
  7. 前記テーブル移動部は、加速させた後に定速へ遷移するように前記テーブル部を水平方向に移動させ、
    前記特徴量算出部は、前記テーブル部が前記テーブル移動部によって加速された後に定速へ遷移して移動する際に前記テーブル位置検出部により検出された前記テーブル部の水平方向における位置の時間変化に基づいて、前記特徴量を算出する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の撮影装置。
  8. 前記特徴量算出部は、前記テーブル部が前記テーブル移動部によって加速された後に定速へ遷移して移動する際に前記テーブル位置検出部により検出された前記テーブル部の水平方向における位置の時間変化から、前記テーブル部が移動する際の速度の時間変化を算出し、前記算出したテーブル部の速度についての周期的な変化の振幅および/または周波数を前記特徴量として算出する、請求項7に記載の撮影装置。
  9. 前記テーブル移動部は、定速から減速させて停止するように前記テーブル部を水平方向に移動させ、
    前記特徴量算出部は、前記テーブル部が前記テーブル移動部によって定速から減速されて停止する際に前記テーブル位置検出部により検出された前記テーブル部の水平方向における位置の時間変化に基づいて、前記特徴量を算出する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の撮影装置。
  10. 前記特徴量算出部は、前記テーブル部が前記テーブル移動部によって定速から減速されて停止するまでに前記テーブル位置検出部により検出された前記テーブル部の水平方向における位置の時間変化から、前記テーブル部が減速する制御を受けてから停止するまでに要した時間を前記特徴量として算出する、請求項9に記載の撮影装置。
  11. 前記特徴量算出部は、前記テーブル部が前記テーブル移動部によって定速から減速されて停止するまでに前記テーブル位置検出部により検出された前記テーブル部の水平方向における位置の時間変化から、前記テーブル部が前記テーブル移動部による制御通りに減速したときの該テーブル部の理想的な停止位置と実際に検出された停止位置との差分を前記特徴量として算出する、請求項9に記載の撮影装置。
  12. 前記被検体に対して、第1のスキャンと、該第1のスキャンにより得られた情報を用いて決定された条件および前記設定された撮影モードに対応した条件に従う第2のスキャンとを行うよう前記テーブル移動部と前記スキャン部を制御するスキャン制御部をさらに備え、
    前記テーブル位置検出部は、前記第1のスキャンが行われるときに前記テーブル部の位置を検出し、
    前記テーブル移動制御部は、前記第2のスキャンが行われるときに、前記設定された制御パラメータを用いて前記テーブル移動部を制御する、請求項7から請求項11のいずれか1項に記載の撮影装置。
  13. 前記複数の撮影モードは、前記テーブル部の移動と移動の間に停止する時間が相対的に長い第1の撮影モードと、前記テーブル部の移動と移動の間に停止する時間が相対的に短い第2の撮影モードとを含む、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の撮影装置。
  14. 前記スキャン部は、前記テーブル部が加減速している間においても前記データを得る、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の撮影装置。
  15. 前記スキャン部は、
    前記被検体にX線を照射するX線照射部と、
    前記X線照射部から照射され前記被検体を透過した前記X線を検出して前記データを生成するX線検出部とを含む、請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の撮影装置。
  16. 被検体を支持するテーブル部と、前記テーブル部を水平方向へ移動させて撮影空間に収容するテーブル移動部とを備える被検体移動装置であって、
    前記テーブル部の位置を検出するテーブル位置検出部と、
    前記テーブル部が前記テーブル移動部によって所定の条件下で移動される際に前記テーブル位置検出部により検出された前記テーブル部の位置の時間変化に基づいて、前記テーブル部の移動特性を表す特徴量を算出する特徴量算出部と、
    前記テーブル部の移動パターンが互いに異なる複数の撮影モードのうち1つを設定する撮影モード設定部と、
    前記撮影モード設定部により設定された撮影モードと前記特徴量算出部により算出された特徴量とに基づいて、該設定された撮影モードに対応した移動パターンで前記テーブル部を移動するときの前記テーブル部の速度変化を規定する制御パラメータを設定する制御パラメータ設定部と、
    前記設定された撮影モードに従って前記テーブル部を移動する際に、前記制御パラメータ設定部により設定された制御パラメータを用いて前記テーブル移動部を制御するテーブル移動制御部とを備える被検体移動装置。
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