JP2009005751A - X線診断装置 - Google Patents

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克裕 増尾
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Abstract

【課題】卓上コンソールのスイッチに対する誤入力を防止する。
【解決手段】卓上コンソールを構成するシートスイッチに静電センサを用いる。また、望ましくは、静電センサと有接点スイッチを組み合わせて使用する。更に、スイッチに割り当てられた機能に応じて、静電センサの反応速度を変えておく。
【効果】卓上コンソール上にカルテなどが置かれた状態で、その上から加圧しても、スイッチ入力として検出されず、誤入力を好適に防止することができる。更に、機能に即した操作感覚を得ることができ、操作性が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線診断装置の操作卓において、誤入力を防止しするための技術に関する。
従来のX線診断装置を、透視撮影装置を例に説明する。図7に示すように、基台部7に対して鉛直方向に移動可能に保持された天板保持機構73と、天板保持機構73に対して長手及び短手方向に移動可能に保持された天板72と、基台部7に対して長手方向に移動可能に保持された映像系保持機構71と、映像系保持機構71の下部に保持され、被検体Mを透過したX線透過像を電気信号に変換するフラットパネルディテクタ5と、映像系保持機構71の上部に対して鉛直方向に移動可能かつ天板72の短手方向軸芯周りに回転可能に保持されたX線管2と、X線管2の放射口に取り付けられ、X線の遮蔽部材を移動させることによりX線管2から放射されるX線束の形状を制限するコリメータ4と、上記移動及び回転の駆動を制御する駆動制御部8と、X線管2に対して高電圧を供給する高電圧発生装置3と、フラットパネルディテクタ5から出力される電気信号を画像に変換し、各種の加工を施す画像処理装置6と、加工された画像を表示するモニタ9と、装置の動作、X線の照射、画像表示などを操作するための卓上コンソール101とを備えている。卓上コンソール101は、テーブルの上に、地面と水平又は若干の傾斜をつけて配置される。
操作者は、図8に示すような卓上コンソール101に配置されたスイッチやレバーを操作して、被検体Mの関心部位の透視像又は撮影像を得る。卓上コンソール101上には、透視像及び撮影像を得るために必要なスイッチ等が、操作内容もしくは使用頻度に応じてレイアウトされたシートスイッチが配置されている(例えば特許文献1)。シートスイッチ上にレイアウトされた各スイッチは、加圧により反応する有接点スイッチで構成されていた。
特開2002−315744号公報
臨床現場では、卓上コンソール101近辺には、書類(カルテや検査依頼書など)を置くスペースを設けることが多く、一部のスイッチ上に書類が覆いかぶさっていることがある。このような状態で、不用意に書類上に手を置いてしまうと、意図しないスイッチ入力がされる場合がある。特に、X線条件が変更されると、変更に気がつかずにX線撮影を行ってしまうことがあり、再撮影による検査遅延及び過剰被曝の問題が生じていた。
かかる問題を解決するために、スイッチ上にガードを設ける場合もある。しかし、ガードを設けることによる操作性悪化が懸念される。また、卓上コンソール上をフラットにすることができず、衛生上の問題も生じていた。
本発明は、誤入力を適切に防止しつつ、操作性を向上させた卓上コンソールを設けたX線診断装置を提供することを目的とするものである。
上述の課題を解決するために、本発明のX線診断装置は、生体の近接度合いを電気信号に変換する生体検知手段を有する複数のスイッチにより構成されたシートスイッチと、電気信号に基づいてスイッチの入力を判定する入力判定手段とを含む操作卓を有することを特徴とする。その場合において、生体検知手段は、生体の近接度合いに応じた静電容量の変化を電気信号に変換するように構成されていることが望ましい。
また、複数の生体検知手段の感度を設定する感度設定手段を更に有することが望ましい。
感度設定手段は、複数のスイッチ毎に感度を設定可能であってもよいし、複数のスイッチを、それぞれのスイッチに割り当てられた機能に基づいて複数のグループに分け、当該グループ毎に感度を設定可能であってもよい。
複数のグループ毎に感度を設定可能に構成した場合には、当該複数のグループは、高電圧の条件を設定するための複数のX線条件設定スイッチを含む第一のグループを含むこととしてもよい。また、装置各部の移動を操作する移動操作スイッチを含む第二のグループを含むこととしてもよい。更に、画像処理装置を操作する画像処理操作スイッチを含む第三のグループを含むこととしてもよい。
複数のグループが、第一及び第二のグループを含み、生体検知手段の感度が入力判定閾値及び当該入力判定閾値を超えている時間(入力判定時間)により定義したとき、第二のグループに対する入力判定時間を第一のグループに対する入力判定時間よりも短くすることが望ましい。
また、第一、第二及び第三のグループを含んでいる場合には、第三のグループに対する入力判定時間を第一のグループに対する入力判定時間よりも短く、第二のグループに対する入力判定時間よりも長いことが望ましい。
スイッチのそれぞれは、押下状態を電気信号に変換する押下検知手段を更に有し、入力判定手段は、生体検知手段及び押下検知手段の両方から電気信号に基づいてスイッチの入力を判定するように構成してもよい。その場合、バイパススイッチを更に有し、入力判定手段は、当該バイパススイッチが所定の状態のときには、生体検知手段からの電気信号によらないで入力の有無を判断することが望ましい。その場合において、バイパススイッチは、スライドスイッチ又はオルタネイトスイッチであることが望ましい。
更に、生体検知手段の感度は、入力判定閾値及び当該入力判定閾値を超えている時間(入力判定時間)により定義されるとともに、入力判定閾値を校正する感度校正手段を有することが望ましい。その場合、通常モードと感度校正モードとを切替えるモード切替手段と、感度校正モード中に、押下が検知されたスイッチにおける静電容量の値を基準として、入力判定閾値を決定するように構成することが望ましい。
生体が検知されたことをもってスイッチの入力を判定するので、書類等の上からスイッチが押した場合などのように意図しない圧力によりスイッチが押下状態になった場合であっても、入力として受け付けないようにすることができる。すなわち、誤入力を回避できる。
設定された感度に基づいて、生体の検知が行われるように校正することにより、例えば被検体の個人差を吸収して、スイッチ入力を適切に検知することができる。感度を固定すると、感度が低すぎる場合には、スイッチ入力が全くできなくなり、感度が高すぎる場合は、書類の上から操作したような場合にも入力として判定されるなど、不具合の要因になる。
スイッチ毎に感度を設定可能とすることにより、製造誤差などに起因するスイッチ毎のばらつきを吸収することができる。また、グループ毎に感度を設定可能とすれば、慎重に操作する必要のあるスイッチと、応答性が要求されるスイッチとで、感度の設定を使い分けることで、操作感を向上させることができる。
機能に基づいて分類されたグループ毎に感度が設定されることにより、慎重に操作する必要のあるスイッチと、応答性が要求されるスイッチとで、個別の設定が可能となる。また、スイッチ毎に感度を設定可能とした場合に比べて、構成を簡易にすることができる。
X線条件設定スイッチを含む第一のグループ、移動操作スイッチを含む第二のグループ、及び、画像処理操作スイッチを含む第三のグループに分類することにより、X線診断装置に特有の入力応答性を実現することができ、操作性の良い卓上コンソールを提供できる。
移動操作スイッチとX線条件設定スイッチとを同一の卓上コンソールに配置されている場合において、移動操作スイッチの方が高速に応答するように構成することにより、卓上コンソール全体の操作性が向上する。移動操作スイッチは、装置又は透視画像を見ながら操作するため、検査時間やX線照射時間の短縮のために、高速に応答することが要求されるのに対し、X線条件設定スイッチは、X線を照射する前に、照射するX線の条件を決定するためのものであって、誤った条件でのX線照射を防ぐべく、慎重な操作が要求されるからである。
第三のグループに属するスイッチ(画像処理操作スイッチ)が、第一のグループに属するスイッチに比べて早く、かつ、第二のグループに属するスイッチに比べて遅く入力判定が行われるように構成することにより、各機能に応じて応答性に相違が設けられる。操作者は、当該相違により、通常の操作である画像処理の操作を基準として、X線条件設定スイッチなどを操作する際に、特に意識しなくても確実な操作を行うことができ、かつ、移動操作スイッチを操作する際に、迅速な操作感を体感することができる。
更に、生体検知手段及び押下検知手段の両方からの電気信号に基づいてスイッチの入力を判断することにより、スイッチ入力の判定をより確実にすることができる。
バイパススイッチを設けることにより、生体検知手段が故障などにより機能しなくなった場合や、操作者の操作上の癖によって生体検知手段が機能しない場合にも、操作が可能となる。また、スライドスイッチ又はオルタネイトスイッチであれば、バイパス機能をロックしておくことができるので、スイッチ操作を両手で行うことができる。なお、本発明におけるスライドスイッチとは、いわゆる片側スライドスイッチのように、手を離すとバネ力によって片側に戻るようなものではなく、手を離しても状態を維持することができるものをいう。
入力判定閾値のみが独立して校正されるように構成することにより、応答性を変更せずに、個人差による静電容量の相違やスイッチの個体差などを校正することが容易となる。この時、校正モード中に押されたスイッチについて、個別に校正を行うように構成することにより、経年変化により個々のスイッチについて感度変化が生じた場合にも、感度校正を簡便に行うことができる。
以下本発明に係るX線診断装置の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る卓上コンソール1を構成するシートスイッチ10の構造を説明する図であって、スイッチの断面構造を表している。なお、卓上コンソール1の外観は、従来の卓上コンソール101と同じであるので図示を省略する。ここで、卓上コンソール1は、本発明における操作卓に相当する。更に、キャスターを有する台に固定された可動型コンソールも、本発明における操作卓に含まれる。その他、地面と水平又はある程度傾斜させて配置することが可能な操作卓を含む。
図1に示すように、基板124上に、有接点スイッチ13を配置し、有接点スイッチ13の部分にくぼみを設けたアクリル板121をその上部に配置し、更にアクリル板121の上部に表面シート11を配している。有接点スイッチ13の配線は、同じく基板124上に配置された制御回路123へと接続されている。
このように構成することで、表面シート11の上から圧力を加えることにより、有接点スイッチ13が押下され、接点の状態が変化する。当該接点の状態変化は、制御回路123で検知することができる。
更に、有接点スイッチ13の周囲には、検出電極122が配置されている。当該検出電極122は、基板124を介して、制御回路123へと接続されている。
このように構成することで、検出電極122と大地(グランド)との間の静電容量Cpが、人体の指先などによる有接点スイッチ13の押下によって変化し、静電容量Cpの変化を、制御回路123で検知することができる。制御回路123は、人体による操作に相当する静電容量Cpの変化が認められ、かつ、有接点スイッチ13の接点の状態が押下状態である場合に、出力をオンにするように構成されている。その具体例を図2に基づいて説明する。
図2(a)に示すように、発振回路125に検出電極122が接続されている。当該発振回路は図2(b)に示すように、検出電極122とグランドとの間に形成される静電容量Cpが、人体によって有接点スイッチ13が押下されたときの静電容量(人体が電極に直接接触したときは、およそ100〜200pF)付近のとき、出力Aoutの振幅が最大となるように、インダクタンスLpを並列に設けている。
一方、図2(a)に示すように、発振回路125の出力は、検波回路126へ入力されている。検波回路126は、発振回路125の出力電圧を整流して、直流の電圧Voutに変換して出力する。
検波回路126の出力Voutは、比較回路127によって、入力判定閾値Vthと比較される。VoutがVthを上回ったときは、出力SoutをONにする。更に、比較回路127の出力側には、有接点スイッチ13が直列に接続されており、有接点スイッチ13がONかつ比較回路127の出力SoutがONの時に限り、ONが出力される。なお、ONとは、例えば電位がHレベルになることを言う。このように、図2(a)では、アナログ回路によって、入力判定手段14を構成している。
図2(a)における入力判定手段14は、図2(c)に示すように、デジタル回路によって構成することも可能である。検波回路126からの出力電圧Voutを、A/D変換器128によりデジタル値Doutに変換される。CPU129は、当該Doutと、有接点スイッチ13の状態と、不揮発メモリ130に保存された、閾値Dth及び入力判定時間Tthに基づいて、入力判定を行う。
次に、図3を参照して、CPU129によるスイッチ入力の判定方法について説明する。
図3は横軸を時刻tとする3段のグラフで構成されており、上段が上記デジタル値Doutの推移、中段が有接点スイッチの状態推移、下段が入力判定結果の状態推移を夫々示している。
CPU129は、読み取ったデジタル値Doutが、閾値Dthよりも大きい状態が入力判定時間Tth以上継続した場合には、その後、Doutが閾値Dthを下回るまでの間であって、かつ、有接点スイッチ13の入力がONの時には、入力判定結果StatをONとする。
次に、CPU129で動作する具体的な入力判定プログラムについて説明する。入力判定プログラムは、20msの周期で以下のステップS1〜S4を繰り返し実行する。閾値Dth及び入力判定時間Tthは、予め不揮発メモリ130から読み出されているものとする。
なお、ステップS1〜S4は、単一のスイッチの入力を判定するプログラムとして説明する。スイッチが複数ある場合には、スイッチの個数分だけ、ステップS1〜S4を繰り返せばよい。
(ステップS1)
有接点スイッチ13の状態を読み込み、ON状態の場合には、以下のステップS2〜S4を実行する。OFF状態の場合には、カウンタ変数C、スイッチ状態変数Statの値を0にする。
(ステップS2)
デジタル値DoutをA/D変換器128から読み込む。
(ステップS3)
outが、閾値Dthよりも大きいか否かを判定する。大きい場合には、カウンタ変数Cを+1(インクリメント)する。小さい場合には、カウンタ変数Cをクリアする。
(ステップS4)
カウンタ変数Cx0.02[s]が、入力判定時間Tth[s]よりも大きいかどうか判定する。大きい場合には、スイッチ状態変数Statの値を1にする。反対に、小さい場合には、スイッチ状態変数Statの値を0にする。
CPU129は、高電圧発生装置3、駆動制御装置8、又は画像処理装置6(図7参照)へ、スイッチ状態変数Statの値を通知する。高電圧発生装置3、駆動制御装置8、又は画像処理装置6は、通知されたスイッチの状態に応じて、所定の処理を行う。
なお、本実施例では、制御周期を20msとしたが、この周期に限らず、他の周期でも良い。ただし、100ms以下であることが望ましい。スイッチ操作の反応が100ms以上遅れると、操作感の悪化に繋がることが実験的に見出されているためである。CPUの処理能力およびA/D変換器128の変換時間を勘案して、可能な限り短い周期で制御することが望ましい。
ここで、Dthを小さくすると、入力判定時間Tthの起算時が早くなるため、スイッチ入力の応答性が向上する。ただし、Dthを小さくしすぎると、人体以外のものが介在したときにも、入力が検知されてしまう恐れがある。
一方、Dthを大きくすると、有接点スイッチ13を深く押下しなければ入力判定がされないため、誤入力を確実に防止することができる。ただし、スイッチ入力の応答性が低下する。
また、Tthを長くすることにより、意図せずスイッチに触れてしまったときに誤動作することを防止することができる。また、外部ノイズなどによるチャタリングの影響を軽減することができる。ただし、Tthをあまり長くしすぎると、反応遅れによる操作感の低下を招く。
このように、Dth及びTthを変更することによって、スイッチの操作感覚を変える事が可能となる。これを積極的に利用し、スイッチの機能に応じて操作感覚を変える構成について説明する。
図4は、本実施例にかかる卓上コンソールである。各スイッチにSW1〜16の番号を付している。これらのスイッチの名称を表1に示す。更に、これらのスイッチを3のグループに分類した表を表2に示す。
Figure 2009005751
Figure 2009005751
グループG1に属するスイッチSW1〜7の機能の概略について以下説明する。管電圧変更スイッチSW1、管電流変更スイッチSW2、及び撮影時間変更スイッチSW3は、X線管2(図7参照)に加える高電圧の条件を設定するものである。通常は、術式選択スイッチSW5を操作することにより、検査の内容、例えば、被検体の撮影対象部位や、年齢、体型などに応じてプリセットされた管電圧、管電流、及び撮影時間を呼び出した後、条件を微調整する際に使用する。
また、パルス透視レート切換スイッチSW4は、透視をパルス状のX線照射により行う場合において、単位時間当たりのパルスレートを設定するためのスイッチである。
透視確認スイッチSW6は、当該スイッチをONにして、ランプが点灯している状態でのみX線が出力可能とすることにより、誤って透視のX線照射がされないようにするためのスイッチである。更に、透視タイマーリセットスイッチSW7は、予め設定された時間の透視が行われた場合に発生する警告ブザーを解除して、透視の積算時間をクリアするためのスイッチである。
このように、いずれのスイッチも、被曝に直接関係するものであるため、慎重な操作が要求される。
なお、グループG1は、本発明における第一のグループに相当する。
次にグループG2に属するスイッチSW8〜11の機能の概略について説明する。天板上下スイッチSW8及び管球移動スイッチSW11は、被検体を載置する天板72やX線管球2(図7参照)を移動させるためのスイッチである。また、被検体乗替スイッチSW9及び標準状態復帰スイッチSW10は、装置の各部を自動的に動作させて、被検体の乗替ポジションや、標準位置へ移動させるためのスイッチである。更に、コリメータ開閉スイッチSW12は、コリメータ4(図7参照)の内部にある遮蔽部材を開閉方向に移動させて、X線照射領域を変えるためのスイッチである。
いずれのスイッチも、押している間だけ装置が動作するデッドマンタイプのスイッチである。これらのスイッチは、装置を見ながら少しだけ移動させるような操作を行うことがある。従って、スイッチ入力の判定が遅いと、スイッチを押してから装置が動作し始めるまでにタイムラグが生じ、操作感が著しく低下する。
なお、グループG2は、本発明における第二のグループに相当する。また、上記スイッチSW8〜SW11は、本発明の移動操作スイッチに相当する。
グループG3に属するスイッチSW12〜16の機能の概略について説明する。これらのスイッチは、X線撮影を行った後の画像を操作するためのスイッチである。プリントスイッチSW13は、モニタ9(図7参照)に表示されている画像を図示しないレーザーイメージャー等に出力してプリントされたフィルムを得るためのスイッチである。また、透視録画スイッチSW14は、透視画像をHDDなどの記録媒体へ保存するためのスイッチである。上下反転スイッチSW15及び左右反転スイッチSW16は、モニタ9に表示されている画像を上下左右に反転表示させるためのスイッチである。
いずれのスイッチも、いわゆる後処理に関連することから、標準的な応答性であればよく、特段の応答性を要求されない。また、誤入力があっても、被曝が増大したり、装置の誤動作により被検体に危険が及んだりすることもないことから、入力判定の確実性もさほど要求されない。
なお、グループG3は、本発明における第三のグループに相当する。
このように、各グループに属するスイッチにはそれぞれ、応答性、確実性に関する異なる要請がある。例えば、入力判定時間Tthと、閾値Dthを表3のように設定することにより、当該要請に答えることができる。
Figure 2009005751
なお、Dthは、5Vレンジの10bitのA/D変換器を用いた場合の値を示している。閾値Dthは、標準的な静電容量を有する人が、有接点スイッチを完全に押下したときに、検波回路126(図2(a)参照)から5Vが出力されるように、検波回路126におけるインダクタンスLp(図2(b)参照)の大きさなどが静電容量Cpとの関係において適切に設定されていることが前提である。
しかし、静電容量Cpは、個人差があり、特に靴やスリッパの違いによる要因が大きい。また、検波回路126を構成する電子部品の精度も問題となる。このような条件下で、安定した操作性を維持することは容易ではない。従って、感度を容易に校正することができることが望ましい。そこで、本実施例にかかるX線診断装置では、感度校正手段15を設けている。以下、図4、5を参照して、本実施例にかかる感度校正手段15について説明する。なお、図4,5及びその説明において、n番目のスイッチ(SWn)に関する値等を表す符号に、適宜(n)の添え字を付して説明する。
図5において、モード切替スイッチ151は、CPU129へ接続された、2状態のアルタネート有接点スイッチであって、図4におけるモード切替スイッチ151に対応している。
CPU129は、モード切替スイッチ151が押下状態になったことを検出すると、校正モード用プログラムを実行するように構成されている。校正モード用プログラムは、感度校正スイッチSW0の有接点スイッチが押されたことを検知すると、A/D変換された値D(0)を取得して、標準的な値D0として不揮発メモリ130に格納しておく。このとき、D(0)が安定するまで待つことが望ましい。再度、モード切替スイッチ151が押されると、通常のプログラムが実行される。ここで、入力判定手段14は、各グループで記憶されているDthに、D0/1024を乗じた値を閾値として用いる。
感度校正手段15をこのように構成することによって、実際に操作する人が、検査のたびに上記校正の操作を行うことにより、その操作する人の個体差が吸収され、安定した操作感を維持することができる。
更に、校正モード用プログラムは、その実行中にSW1〜SW16が押されたときには、その時のA/D変換された値D(n)と、不揮発メモリ130に格納されているD0との差分を、個々のスイッチの個体差Ds(n)として記憶する機能を有していても良い。通常のプログラム実行時には、入力判定手段14は、入力を判定しようとするスイッチに応じて、各グループで記憶されているDthに、(D0+Ds(n))/1024を乗じた値を閾値として用いる。このように校正することにより、スイッチのばらつきを吸収することが可能となる。
このように、感度校正を行うことにより、安定した操作感を維持できる。しかしながら、電子部品の故障などの不具合により、発振回路125や検波回路126が動作しなった場合には、全く操作することができず問題である。そこで、緊急時に備え、静電センサによる出力をバイパスする機能を設けておくことが望ましい。
バイパス機能は、バイパススイッチ18(図4参照)がONになっているときに機能するように構成する。バイパス機能は普段使用しない非常の手段であるため、卓上コンソール1の裏面に設けておくことが望ましい。また、両手で卓上コンソール1を操作することができるように、バイパススイッチ18をスライドスイッチ又はオルタネイトスイッチで構成しておくことが望ましい。
図6(a)、(b)に示すように、入力判定手段14に、バイパススイッチ18を接続することにより、バイパス機能を実現可能である。図6(b)のCPUを用いた構成では、有接点スイッチ13(n)の入力のみに基づいて、入力判定を行うようなプログラムを構成しておくだけでよい。
以上好ましい実施例について詳述したが、本発明は、上記実施例に限定されない。例えば、有接点スイッチ13は必須ではなく、入力判定手段14を、静電センサのみで構成することもできる。また、例えば、X線条件操作スイッチのみに有接点スイッチ13を設けるなど、一部のスイッチにのみ有接点スイッチを設けることとしてもよい。その場合は、上記感度校正手段15において、感度校正スイッチSW0又は、各スイッチの有接点スイッチ13が押下状態になったことをトリガにして、D(n)の値又はD(n)−D0の値を格納するのではなく、校正モード中に常時D(n)の値をモニタして、当該値が所定の閾値を超え、かつその上体が一定期間安定した時点で、その時のD(n)、又は、安定している期間におけるD(n)の平均値をD0として格納するように変更することができる。
また、生体検知手段として静電センサを例示したが、その他にも、温度・赤外線・生体磁気など、生体の接触又は近接を電気信号に変換することができる手段を利用することが可能である。いずれも、人体の近接度合いを電圧Vout(n)に変換した後は、同様の構成と処理を適用することが可能である。
更に、入力判定手段14において、グループ毎に入力判定閾値Dthおよび入力判定時間Tthを定めることとしたが、同一のグループに属していても、微妙に操作感を変えたいような要請がある場合には、スイッチ毎に定めるようにしてもよい。
上述の実施例では、卓上コンソール1に配置されたシートスイッチの構成について説明したが、卓上コンソール1上には、天板起倒操作レバーLV1及び映像系・天板移動操作レバーLV2の2つのレバーが配置されている(図4参照)。これらのレバーは、バネ力などにより、通常は鉛直方向に維持されているが、操作力を加えて傾けることにより、その傾けた方向に対応して、天板を傾斜方向に、映像系を長手方向に、天板を長手・短手方向に、それぞれ移動させることができる。なお、レバーLV2は、レバー先端付近に設けられた図示しない天板/映像系選択スイッチを押している状態でレバーを傾斜させた場合には、映像系が動作し、当該スイッチを押していない状態でレバーを傾斜させた場合には、天板が移動するように構成されている。
当該レバーLV1、LV2ついても、レバーの側面の少なくとも一部に静電センサを設けておくことにより、誤操作を防止することができる。このとき、これらのレバーについては、第二のグループに属することとするのが望ましい。移動操作スイッチと同じグループにすることにより、操作性の統一を図ることができる。
また、卓上コンソール1には更に、ウインドウ調整シャトルST1と濃度調整シャトルST2とが配置されている(図4参照)。これらのシャトルを回転させることにより、表示されている画像のウインドウや濃度を調整することができる。
これらのシャトルST1,ST2についても、上面及び/または側面の少なくとも一部に静電センサを構成することにより、誤操作を防止することができる。これらのシャトルは、第三のグループに属することとするのが望ましい。
実施例におけるシートスイッチの断面図である。 実施例における入力検知手段を説明する図である。 実施例における入力検知手段の各部の信号状態の一例を示す図である。 実施例における操作卓の上面図である。 実施例における感度校正手段を説明する図である。 従来技術におけるX線透視撮影装置を示す図である。 従来技術における操作卓の上面図である。 メンブレンフィルタ表面状態をのSEM画像により比較する図である。
符号の説明
1 卓上コンソール
2 X線管
3 高電圧発生装置
4 コリメータ
5 フラットパネルディテクタ
6 画像処理装置
7 基台部
71 映像系保持機構
73 天板保持機構
72 天板
8 駆動制御手段
9 画像表示モニタ
10 シートスイッチ
11 表面シート
12 静電センサ
121 アクリル板
122 接触電極
123 制御回路
124 基板
125 発振回路
126 検波回路
127 比較回路
128 CPU
129 不揮発メモリ
Cp 静電容量
L インダクタンス
13 有接点スイッチ
14 入力判定手段
15 感度校正手段
151 モード切替スイッチ
152 感度校正スイッチ
16 モニタ
18 バイパススイッチ
G1 第一のグループ
G2 第二のグループ
G3 第三のグループ
th 入力判定閾値
th 入力判定時間
T1 第一のグループの入力判定時間
T2 第一のグループの入力判定時間
T3 第一のグループの入力判定時間
SW1 管電圧変更スイッチ
SW2 管電流変更スイッチ
SW3 撮影時間変更スイッチ
SW4 パルス透視レート切換スイッチ
SW5 術式選択スイッチ
SW6 透視確認スイッチ
SW7 透視タイマーリセットスイッチ
SW8 天板上下スイッチ
SW9 被検体乗替スイッチ
SW10 標準状態復帰スイッチ
SW11 管球移動スイッチ
SW12 コリメータ開閉スイッチ
SW13 プリントスイッチ
SW14 透視録画スイッチ
SW15 上下反転スイッチ
SW16 左右反転スイッチ
LV1 天板起倒操作スイッチ
LV2 天板・映像系移動操作スイッチ

Claims (15)

  1. 生体の近接度合いを電気信号に変換する生体検知手段を有する複数のスイッチにより構成されたシートスイッチと、前記電気信号に基づいて前記スイッチの入力を判定する入力判定手段とを含む操作卓を有することを特徴とするX線診断装置。
  2. 前記生体検知手段は、生体の近接度合いに応じた静電容量の変化を前記電気信号に変換することを特徴とする請求項1に記載のX線診断装置。
  3. 前記生体検知手段の感度を設定する感度設定手段を更に有することを特徴とする請求項2に記載のX線診断装置。
  4. 前記感度設定手段は、前記複数のスイッチ毎に感度を設定可能であることを特徴とする請求項3に記載のX線診断装置。
  5. 前記感度設定手段は、前記複数のスイッチを、それぞれのスイッチに割り当てられた機能に基づいて複数のグループに分け、当該グループ毎に感度を設定可能であることを特徴とする請求項3に記載のX線診断装置。
  6. X線照射手段と、前記X線照射手段へ印加する高電圧を制御する高電圧発生装置とを有し、前記複数のグループは、前記高電圧の条件を設定するための複数のX線条件設定スイッチを含む第一のグループを含むことを特徴とする請求項5に記載のX線診断装置。
  7. 装置各部の移動を制御する駆動制御手段を有し、前記複数のグループは、装置各部の移動を操作する移動操作スイッチを含む第二のグループを含むことを特徴とする請求項6に記載のX線診断装置。
  8. 被検体を透過したX線を電気信号に変換するX線検出手段と、前記電気信号を画像に変換する画像処理装置とを有し、前記複数のグループは、前記画像処理装置を操作する画像処理操作スイッチを含む第三のグループを含むことを特徴とする請求項6又は7に記載のX線診断装置。
  9. 前記生体検知手段の感度は、入力判定閾値及び当該入力判定閾値を超えている時間(入力判定時間)により定義され、前記第二のグループに対する前記入力判定時間を前記第一のグループに対する前記入力判定時間よりも短くすることを特徴とする請求項7に記載のX線診断装置。
  10. 前記生体検知手段の感度は、入力判定閾値及び当該入力判定閾値を超えている時間(入力判定時間)により定義され、前記第三のグループに対する前記入力判定時間を前記第一のグループに対する前記入力判定時間よりも短く、前記第二のグループに対する前記入力判定時間よりも長くすることを特徴とする請求項9に記載のX線診断装置。
  11. 前記スイッチのそれぞれは、押下状態を電気信号に変換する押下検知手段を更に有し、前記入力判定手段は、前記生体検知手段及び前記押下検知手段の両方から電気信号に基づいて前記スイッチの入力を判定することを有することを特徴とする、請求項2〜10のいずれかに記載のX線診断装置。
  12. バイパススイッチを更に有し、前記入力判定手段は、当該バイパススイッチが所定の状態のときには、前記生体検知手段からの電気信号によらないで入力の有無を判断することを特徴とする請求項11に記載のX線診断装置。
  13. 前記バイパススイッチは、スライドスイッチ又はオルタネイトスイッチであることを特徴とする請求項12に記載のX線診断装置。
  14. 前記生体検知手段の感度は、入力判定閾値及び当該入力判定閾値を超えている時間(入力判定時間)により定義されるとともに、前記入力判定閾値を校正する感度校正手段を有することを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載のX線診断装置。
  15. 前記感度校正手段は、通常モードと感度校正モードとを切替えるモード切替手段と、前記感度校正モード中に、押下が検知されたスイッチにおける静電容量の値を基準として、前記入力判定閾値を決定することを特徴とする請求項14に記載のX線診断装置。
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