JP5573688B2 - 放射線撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、医療分野において、多目的検査に用いられる放射線撮影装置に係り、特にその操作性を向上するための技術に関する。
従来、この種の装置として、X線を照射するX線管と、被検体を透過したX線を検出するX線検出器とを備えたX線撮影装置がある。X線管から天板に載置された被検体にX線を照射し、被検体を透過したX線の強度分布をX線検出器で検出している。そして、X線検出器から出力されたX線検出信号に対し画像処理を行い、画像処理されたX線画像(動画像および静止画像)をモニタなどの表示部に表示している。
X線撮影装置は、X線管、X線検出器および天板等が検査室に配置される。検査室には、観察用の窓を有するX線防護用の壁で仕切られた操作室が隣接して設けられ、操作室には、遠隔操作用コンソール(コントローラ)が配置される。この遠隔操作用コンソールを操作することで、X線画像を取得している(例えば特許文献1参照)。遠隔操作用コンソールは、図8に示すように、X線制御コンソール213と機構制御コンソール221とメインコンソール227とを備えている。
X線制御コンソール213は、X線を発生させるための操作を行うものであり、機構制御コンソール221は、X線管やX線検出器や天板を所定の位置に移動させるなどの操作を行うものである。また、メインコンソール227は、取得したX線画像に画像処理を行ったり、X線画像などをサーバーに転送したり、患者情報を入力したりする操作を行うものである。
また、X線撮影装置は、食道や胃腸などの消化管の撮影を行う消化管撮影や、胸部や股関節部の骨格などの撮影を行う一般撮影、被検体の血管内にカテーテルを挿入して施術部位まで進め、バルーン付きのカテーテルで狭窄血管を拡張したり、また、カテーテルの先端から抗癌剤や塞栓物質を注入したりする施術方法であるIVR(Interventional Radiology)での撮影等を行う。なお、IVRでの撮影では、例えば、造影剤の有無のX線画像を減算処理して得られる血管画像造影剤の有無のX線画像を減算処理するDSA(Digital Subtraction Angiography)などで得られる血管画像を記憶しておき、その血管画像と透視画像の血管内のカテーテルとを重ねて表示させている。そして、その画像を観察しながらカテーテル操作が行われる。
これらの撮影は、図9に示すように、まず、メインコンソール227の表示部に表示されたメニュー画面200の複数の検査項目から、任意の検査項目を選択する。任意の検査項目が選択されると、選択された検査項目の画像処理条件情報がメインコンソール227に設定されるとともに、X線制御コンソール213と機構制御コンソール221とにX線撮影条件情報が通知されて設定される。
X線制御コンソール213では、X線撮影条件のうち、図10に示すように、例えば、管電圧、管電流および照射時間等の設定が行われ、機構制御コンソール221では、X線撮影条件のうち、例えば、コリメータの照射野の設定等が行われる。そして、メインコンソール227では、例えば、図11に示すような画像処理条件の設定が行われる。図11は、従来の画像処理条件の画面レイアウトの一例を示す図である。具体的には、IVRの検査項目を選択したときの透視撮影の画像処理条件のAPR(アナトミカルプログラム)設定画面である。例えば、「ネガポジ反転」は、画像の白黒を反転させる処理の有無を選択するようになっており、「Window」と「Level」は、コントラストと明るさを調整するようになっている。この調整された画像処理条件に基づいて画像処理が行われ、表示部に取得したX線画像が表示される。また、メインコンソール227では、画像処理の設定の他に造影剤注入の制御設定や断層条件設定も行われる。
X線制御コンソール213と機構制御コンソール221とメインコンソール227は、それぞれの制御に応じたX線撮影条件や画像処理条件の設定を個別に行っている。すなわち、図9において、X線制御コンソール213では、例えば図10に示すような、符号DのX線制御用の画面レイアウト(設定画面)が表示され、機構制御コンソール221では、符号Eの機構制御用の画面レイアウトが表示され、そして、メインコンソール227では、例えば図11に示すような、符号Fの画像処理用の画面レイアウトが表示される。
また、検査中において、操作者は、X線制御コンソール213と機構制御コンソール221とメインコンソール227のそれぞれの表示部に表示された画面を見ながら操作する。メニュー画面200からどの検査を選択しても各コンソールの各画面には、それぞれ同じ画面レイアウトが表示される。すなわち、図9に示すように、どの検査を選択しても、X線制御コンソール213には、符号DのX線制御用の画面レイアウトが表示され、機構制御コンソール221には、符号Eの機構制御用の画面レイアウトが表示され、そして、メインコンソール227には、符号Fの画像処理用の画面レイアウトが表示される。
特開2010−167259号公報
しかしながら、このような従来装置の場合には、次のような問題がある。すなわち、メニュー画面からどの検査項目を選択しても各コンソールの各画面には、同じ画面レイアウトの設定画面が表示される。そのため、検査によっては、使い勝手の悪い画面レイアウトのものが存在するという問題点がある。例えば、普段めったに使用されない不要な設定項目が存在したり、設定項目が多数並んでいてどの項目を設定したらよいのかわかりにくいとの問題が存在したりしている。それにより、操作者による誤設定や時間ロスなどの弊害が生じている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、操作性を向上させることが可能な放射線撮影装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわち、本発明に係る放射線撮影装置は、放射線撮影または画像処理のための複数のコンソールと、前記複数のコンソールと別に設けられた、前記複数のコンソールの各々で行われる放射線撮影条件および画像処理条件のいずれかの設定を統合して行う条件設定コンソールとを備え、前記複数のコンソールの1つは、検査に応じた複数の検査条件情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された検査条件情報のいずれかを選択する選択入力部と、前記選択入力部で選択された検査条件情報に含まれる複数の設定項目を、複数の階層からなる画面レイアウトに分けて表示する表示制御部とを有し、前記表示制御部は、前記条件設定コンソールの画面に対し、前記選択入力部で選択された検査条件情報に含まれる複数の設定項目のうち、使用頻度の高い設定項目が最上位層の画面レイアウトに配置されるように表示すると共に、前記表示制御部は、前記複数のコンソールの各々の画面に対し、前記選択入力部で選択された前記検査条件情報と同じ検査に対応する放射線撮影条件情報および画像処理条件情報のいずれかを、検査によらず、前記複数のコンソールごとに共通の画面レイアウトで表示することを特徴とするを特徴とするものである。
本発明に係る放射線撮影装置によれば、複数のコンソールの1つは、検査に応じた複数の検査条件情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された検査条件情報のいずれかを選択する選択入力部と、選択入力部で選択された検査条件情報に含まれる複数の設定項目を、複数の階層からなる画面レイアウトに分けて表示する表示制御部とを有している。表示制御部は、条件設定コンソールの画面に対し、選択入力部で選択された検査条件情報に含まれる複数の設定項目のうち、使用頻度の高い設定項目が最上位層の画面レイアウトに配置されるように表示する。一方、表示制御部は、複数のコンソールの各々の画面に対し、選択入力部で選択された検査条件情報と同じ検査に対応する放射線撮影条件情報および画像処理条件情報のいずれかを、検査によらず、複数のコンソールごとに共通の画面レイアウトで表示する。
条件設定コンソールの画面には、検査に応じた画面レイアウトが表示され、基本的に操作者はその画面レイアウトのみを見ながら操作が可能となる。最上位層の画面レイアウトに使用頻度の高い設定項目が配置されているので、撮影に必要な操作を簡単に行うことができ、操作性を向上させることができる。それにより、誤設定や時間ロスによる操作者や患者の負担が軽減させることができる。
また、操作者は、条件設定コンソールから、検査に応じた検査条件情報の放射線撮影条件および画像処理条件の設定項目のうち、使用頻度の高い設定項目を最上位層に配置された画面レイアウトのみを見ながら操作が可能となる。すなわち、複数のコンソールに表示された別々の画面を見て操作する必要が無く、条件設定コンソールの1つの同じ画面を見て操作することができる。そのため、条件設定コンソールでは、撮影に必要な操作を簡単に行うことができ、検査中の操作性を向上させることができる。一方、複数のコンソールでは、それぞれ放射線撮影条件または画像処理条件を行うようになっている。すなわち、従来のコンソールに加えて個別にコンソールを設けて撮影に必要な操作を行わせるようにすることにより、システム変更の負荷を軽減し、操作性の向上させた装置を容易に実現することができる。
また、本発明に係る放射線撮影装置において、前記検査条件情報は、さらに使用頻度の高い設定項目を最上位層の画面レイアウトに強調して配置することが好ましい。これにより、使用頻度の高い設定項目を探しやすくなり、操作性を向上させることができる。
また、本発明に係る放射線撮影装置において、前記検査条件情報は、さらに使用頻度の低い設定項目を下位層の画面レイアウトに移動し、または排除することが好ましい。すなわち、使用頻度の低い設定項目を下位層に移動、または排除することで画面が整理され見やすくなり、操作性を向上させることができる。
また、本発明に係る放射線撮影装置において、前記選択入力部で選択された検査条件情報が消化管の検査である場合、最上位層の画面レイアウトは、1枚撮影または複数枚撮影を選択する撮影条件選択ボタンと、分割撮影する領域を選択する分割撮影領域選択ボタンと、自動で設定された放射線照射条件を表示する放射線照射条件表示部とを有することが好ましい。最上位層の画面レイアウトから、撮影条件選択ボタンおよび分割撮影領域選択ボタンが操作され、放射線照射条件表示部には、自動で設定された放射線照射条件が表示される。そのため、消化管の検査に必要な操作を簡単に行うことができる。
また、本発明に係る放射線撮影装置において、前記選択入力部で選択された検査条件情報が一般撮影の検査である場合、最上位層の画面レイアウトは、断層撮影を行う被検体の部位を選択する断層撮影部位選択ボタンと、放射線照射条件を手動で設定する放射線照射条件設定ボタンと、取得する断層画像の高さを手動で設定する断層高さ設定ボタンとを有することが好ましい。最上位層の画面レイアウトから、断層撮影部位選択ボタン、放射線照射条件設定ボタンおよび断層高さ設定ボタンが操作される。そのため、一般撮影の検査に必要な操作を簡単に行うことができる。
また、本発明に係る放射線撮影装置において、前記選択入力部で選択された検査条件情報がIVRの検査である場合、最上位層の画面レイアウトは、血管像の撮影条件を選択する血管像撮影選択ボタンと、ライブ像を取得する遅延時間を設定する遅延時間設定ボタンと、記憶された造影剤有りの血管画像を造影剤無しのリアルタイムの画像で減算処理された血管画像をリアルタイムで表示させるMAPボタンとを有することが好ましい。最上位層の画面レイアウトから、血管像撮影選択ボタン、遅延時間設定ボタンおよびMAPボタンが操作される。そのため、IVRの検査に必要な操作を簡単に行うことができる。
また、本発明に係る放射線撮影装置において、被検体に向けて放射線を照射する放射線照射部と、前記被検体を透過した放射線を検出する放射線検出部とを備え、前記選択入力部で選択された前記検査条件情報に基づいて、前記放射線照射部から放射線を照射するとともに、前記放射線検出部から出力された検出信号により放射線画像を取得して前記放射線画像に画像処理を行うことが好ましい。それにより、選択入力部で選択された検査条件情報に基づいて、X線画像を簡単に取得することができる。
本発明に係る放射線撮影装置によれば、複数のコンソールの1つは、検査に応じた複数の検査条件情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された検査条件情報のいずれかを選択する選択入力部と、選択入力部で選択された検査条件情報に含まれる複数の設定項目を、複数の階層からなる画面レイアウトに分けて表示する表示制御部とを有している。表示制御部は、条件設定コンソールの画面に対し、選択入力部で選択された検査条件情報に含まれる複数の設定項目のうち、使用頻度の高い設定項目が最上位層の画面レイアウトに配置されるように表示する。一方、表示制御部は、複数のコンソールの各々の画面に対し、選択入力部で選択された検査条件情報と同じ検査に対応する放射線撮影条件情報および画像処理条件情報のいずれかを、検査によらず、複数のコンソールごとに共通の画面レイアウトで表示する。
条件設定コンソールの画面には、検査に応じた画面レイアウトが表示され、基本的に操作者はその画面レイアウトのみを見ながら操作が可能となる。最上位層の画面レイアウトに使用頻度の高い設定項目が配置されているので、撮影に必要な操作を簡単に行うことができ、操作性を向上させることができる。それにより、誤設定や時間ロスによる操作者や患者の負担が軽減させることができる。
また、操作者は、条件設定コンソールから、検査に応じた検査条件情報の放射線撮影条件および画像処理条件の設定項目のうち、使用頻度の高い設定項目を最上位層に配置された画面レイアウトのみを見ながら操作が可能となる。すなわち、複数のコンソールに表示された別々の画面を見て操作する必要が無く、条件設定コンソールの1つの同じ画面を見て操作することができる。そのため、条件設定コンソールでは、撮影に必要な操作を簡単に行うことができ、検査中の操作性を向上させることができる。一方、複数のコンソールでは、それぞれ放射線撮影条件または画像処理条件を行うようになっている。すなわち、従来のコンソールに加えて個別にコンソールを設けて撮影に必要な操作を行わせるようにすることにより、システム変更の負荷を軽減し、操作性の向上させた装置を容易に実現することができる。

実施例に係るX線撮影装置の概略構成を示すブロック図である。 実施例に係る消化管検査の最上位層の画面レイアウトの一例を示した図である。 実施例に係る一般撮影検査の最上位層の画面レイアウトの一例を示した図である。 実施例に係るIVR検査の最上位層の画面レイアウトの一例を示した図である。 実施例に係る各コンソールに表示される画面レイアウトの説明に供する図である。 実施例に係るX線撮影装置の動作の説明に供するフローチャートである。 変形例に係る各コンソールに表示される画面レイアウトの説明に供する図である。 従来の遠隔操作用コンソールの斜視図である。 従来の各コンソールに表示される画面レイアウトの説明に供する図である。 従来の画像処理条件の画面レイアウトの一例を示す図である。 従来の画像処理条件の画面レイアウトの一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。図1は、実施例に係るX線撮影装置の概略構成を示すブロック図である。
図1を参照する。X線撮影装置1は、被検体Mを載置する天板3と、被検体Mに向けてX線を照射するX線管5と、被検体Mを挟んでX線管5と対向して配置され、被検体Mを透過したX線を検出するフラットパネル型X線検出器(以下、適宜「FPD」と称する)7とを備えている。なお、X線管5は本発明における放射線照射部に相当し、FPD7は放射線検出器に相当する。
X線管5は、その照射口に、X線の照射野を調整するコリメータ9が取り付けられている。X線管5には、高電圧発生部11で発生された管電圧および管電流が与えられるようになっており、高電圧発生部11は、X線制御コンソール13より管電圧、管電流およびX線照射時間等のX線撮影条件やX線照射のタイミングの指示が与えられるようになっている。すなわち、X線制御コンソール13は、X線管5のX線照射を制御するようになっている。
また、X線撮影装置1は、被検体Mが載置された天板3を移動させる天板移動機構15と、被検体Mの所定の部位にX線を照射するために、X線管5の移動やその姿勢の変更を行うとともにコリメータ9の照射野を調整するX線管移動機構17と、被検体Mを透過したX線を検出するようにFPD7を移動させるX線検出器移動機構19とを備えている。これら天板移動機構15とX線管移動機構17とX線検出器移動機構19は、機構制御コンソール21により制御される。
また、X線撮影装置1は、FPD7から出力されたX線検出信号を、アナログ値からデジタル値に変換するA/D変換器23と、デジタル値に変換されたX線検出信号に対して、感度むらなどを補正するゲイン補正やFPD7の暗電流によるオフセット値を補正するオフセット補正などの画像処理を行う画像処理部25とを備えている。画像処理部25から出力されたX線画像は、メインコンソール27に送信されて、メインコンソール27により、さらに予め設定された画像処理条件で画像処理されて表示する等の制御が行われる。
また、X線撮影装置1は、放射線撮影または画像処理のための複数のコンソールであるX線制御コンソール13、機構制御コンソール21およびメインコンソール27に加えて、条件設定コンソール29を備えている。
X線撮影装置1は、観察用の窓を有するX線防護用の壁で仕切られた検査室31と操作室33とに分けて配置されている。検査室31には、天板3、X線管5、FPD7、コリメータ9、高電圧発生部11、天板移動機構15、X線管移動機構17、X線検出器移動機構19、A/D変換器23および画像処理部25等が配置されている。一方、操作室33には、X線制御コンソール13、機構制御コンソール21、メインコンソール27および条件設定コンソール29等の遠隔操作用コンソールが配置されている。
上述のように、X線制御コンソール13は、X線管5のX線照射を制御するようになっている。機構制御コンソール21は、天板移動機構15とX線管移動機構17とX線検出器移動機構19とを動作させ、天板3、X線管5およびFPD7を所定の位置に移動するなどのX線撮影するための制御を行うようになっている。メインコンソール27は、画像処理部25から出力されたX線画像を、さらに画像処理して表示する等の制御を行うようになっている。また、条件設定コンソール29は、X線制御コンソール13、機構制御コンソール21およびメインコンソール27と別に設けられている。また、X線制御コンソール13、機構制御コンソール21、メインコンソール27および条件設定コンソール29は、相互に情報を交換できるようになっている。
X線制御コンソール13は、記憶部41、操作入力部42、表示部43および制御部44等を備え、機構制御コンソール21は、記憶部51、操作入力部52、表示部53および制御部54等を備えている。
記憶部41,51は、ROM(Read-only Memory)、RAM(Random-Access Memory)またはハードディスク等の記憶媒体で構成され、X線撮影条件や、各コンソール13,21の操作に必要な情報を記憶する。操作入力部42,52は、キーボード、マウス、ボタンスイッチ、ジョイスティックまたはタッチパネル等の少なくともいずれか1つから構成される。操作入力部42,52では、X線撮影条件の各設定項目(設定パラメータなど)の選択や数値などの入力が行われる。また、例えば、X線制御コンソール13の操作入力部42により、X線管5からのX線照射が行われ、機構制御コンソール21の操作入力部52により、天板3等の移動が行われる。
表示部43,53は、液晶表示パネルなどで構成され、X線撮影条件を表示するようになっている。制御部44,54は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されている。制御部44,54は、それぞれX線制御コンソール13および機構制御コンソール21の操作に必要な制御を実行する。
また、メインコンソール27は、記憶部61、操作入力部62、表示部63、主制御部64および画像処理部65等を備え、例えばパーソナルコンピュータ(PC)で構成される。メインコンソール27の記憶部61には、予め設定された複数の検査条件情報を記憶する検査条件情報記憶部66が設けられている。記憶部61および検査条件情報記憶部66は、ROM、RAMまたはハードディスク等の記憶媒体で構成されている。操作入力部62は、キーボード、マウス、ボタンスイッチ、ジョイスティックまたはタッチパネル等の少なくともいずれか1つから構成される。操作入力部62では、画像処理条件の各設定項目(設定パラメータなど)の選択や数値などの入力が行われる。また、検査後にも画像処理が行われる。
表示部63は、液晶表示パネルなどで構成され、画像処理条件を表示するようになっている。主制御部64は、メインコンソール27の操作に必要な制御を実行するとともに、X線撮影装置1の各構成を統括的に制御している。画像処理部65は、画像処理部25から出力されたX線画像に対してさらに必要な画像処理を行う。例えば、コントラストや明るさ等の階調の調整や、ネガポジ反転、造影剤の有無のX線画像を減算処理して得られる血管画像の作成、断層画像の作成等が行われる。
また、条件設定コンソール29は、記憶部71、操作入力部72、表示部73および制御部74等を備えている。記憶部71は、ROM、RAMまたはハードディスク等の記憶媒体で構成されている。操作入力部72は、キーボード、マウス、ボタンスイッチ、ジョイスティックまたはタッチパネル等の少なくともいずれか1つから構成される。なお、操作入力部72は、入力を簡単に行うことができるタッチパネルであることが好ましい。表示部73は、液晶表示パネルなどで構成され、検査条件情報のX線撮影条件および画像処理条件を表示するようになっている。制御部74は、条件設定コンソール29の操作に必要な制御を実行する。
メインコンソール27の検査条件情報記憶部66には、「消化管」、「一般撮影」および「IVR」等の検査に応じた検査条件情報が記憶されている。検査条件情報は、X線撮影条件および画像処理条件等から構成される。X線撮影条件として、例えば、管電圧、管電流、およびX線照射時間、撮影条件(例えば、IVRの検査項目での「DA(Digital Angiography)」、「DSA」など)、収集レート、および照射野等の設定が挙げられる。また、画像処理条件として、例えば、ネガポジ反転、Window値、Level値、I-A Delay、およびM-A Delay等の設定が挙げられる。
検査条件情報は、検査に応じて、X線撮影条件および画像処理条件の設定項目のうち、使用頻度の高い設定項目を最上位層の画面レイアウトに配置し、また、使用頻度の高い設定項目を最上位層の画面レイアウトに強調して配置し、さらに、使用頻度の低い設定項目を下位層の画面レイアウトに移動し、または排除するようになっている。
また、メインコンソール27の記憶部61には、X線制御コンソール13用のX線撮影条件と、機構制御コンソール21用のX線撮影条件と、メインコンソール27用の画像処理条件とが記憶されている。
「消化管」、「一般撮影」および「IVR」等の検査項目がメインコンソール27の選択入力部62から選択されると、検査に応じたX線撮影条件情報、画像処理条件情報および検査条件情報が通知されて設定される。すなわち、X線制御コンソール13には、X線制御コンソール13用のX線撮影条件情報が通知されて設定される。機構制御コンソール21には、機構制御コンソール21用のX線撮影条件情報が通知されて設定される。メインコンソール27には、メインコンソール27用の画像処理条件情報が設定される。そして、条件設定コンソール29には、検査条件情報が通知されて設定される。
図2〜図4を参照して、条件設定コンソール29に表示される検査別画面レイアウトの一例を説明する。図2は、消化管検査の最上位層の画面レイアウトの一例を示した図であり、図3は、一般撮影検査の最上位層の画面レイアウトの一例を示した図である。また、図4は、IVR検査の最上位層の画面レイアウトの一例を示した図である。
図2に示すように、選択入力部62で選択された検査条件情報が消化管の検査である場合、最上位層の画面レイアウト80は、1枚撮影または複数枚撮影を選択する撮影条件選択ボタン81と、分割撮影する領域を選択する分割撮影領域選択ボタン82と、自動で設定されたX線照射条件を表示するX線照射条件表示部83とを有する。なお、X線照射条件表示部83は、本発明の放射線照射条件表示部に相当する。
撮影条件選択ボタン81は、1枚のX線画像を取得するスポット撮影(SPOT)や複数枚のX線画像を連続して取得する連続撮影(Serial)等の撮影条件(方法)を選択するようになっている。なお、図2では「Serial」が選択されている。「SPOT」および「Serial」は、その撮影条件内容をエディットして予め登録するようになっている。分割撮影領域選択ボタン82は、FPD7の検出領域を例えば1/2や1/4に分割して撮影するようになっており、分割撮影の切替を容易にできるようになっている。X線照射条件表示部83は、例えば、管電圧、管電流およびX線照射時間の自動で設定された値が表示される。
また、収集レート/時間変更・Prog.Seq.変更ボタン84は、1秒当たりの撮影枚数を表す収集レートと、その収集レートで撮影する時間の変更、およびProg.Seq.(Program Sequence)の変更をするようになっている。収集レート/時間変更は、例えば、収集レートを5fpsとし、時間を1秒とすることにより、5fps、1秒間の撮影で5枚のX線画像が取得される。また、Prog.Seq.変更は、例えば、Serial 3fps 1sec → Pause 2sec → SPOT → Serial 3fps 1sec のように撮影動作を予め設定し、図示しない曝射スイッチを押すと予め設定された撮影動作を順次実行する。このように変更ボタン84を選択すると、ルーチン設定等ができるようになっている。
最上位層の画面レイアウト80から、撮影条件選択ボタン81および分割撮影領域選択ボタン82等が操作され、X線照射条件表示部83には、自動で設定されたX線照射条件が表示される。そのため、消化管の検査に必要な操作を簡単に行うことができる。
また、図3に示すように、選択入力部62で選択された検査条件情報が一般撮影の検査である場合(かつTOMOSを選択した場合)、最上位層の画面レイアウト90は、断層撮影を行う被検体Mの部位を選択する断層撮影部位選択ボタン91と、X線照射条件を手動で設定するX線照射条件設定ボタン92と、取得する断層画像の高さを手動で設定する断層高さ設定ボタン93とを有する。なお、X線照射条件設定ボタン92は、本発明の放射線照射条件設定ボタンに相当する。
断層撮影部位選択ボタン91は、被検体Mの「Chest(胸部)」、「Hip-Joint(股関節部)」、「Spine(脊柱部)」および「Hand(手部)」の部位の断層画像(TOMO/TOMOS)等の撮影条件(方法)が選択できるようになっている。なお、図3では、「Hand(手部)」が選択されている。X線照射条件設定ボタン92は、例えば、管電圧、管電流およびX線照射時間の設定を手動で行うようになっている。断層高さ設定ボタン93は、例えば、取得する断層画像の天板3からの高さの設定を行う。
また、一般撮影では、断層画像を取得するだけでなく、スポット撮影(SPOT)、連続撮影(Serial)およびスロット撮影(SLOT)を選択できるようになっている。スロット撮影は、スロット状のX線を照射して細長のX線画像を取得し、細長の複数枚のX線画像の長辺側を結合させて1枚のX線画像を取得する。また、図3の符号94はページを表す。ページ変更ボタン95を選択すると、ページ変更されて「SPOT」、「Serial」または「SLOT」の撮影条件の各項目が現れる。例えば「SPOT」を選択すると、撮影条件に応じた設定項目が表示される。なお、最上層の画面レイアウトに「SPOT」、「Serial」または「SLOT」を選択できるように表示してもよい。
最上位層の画面レイアウト90から、断層撮影部位選択ボタン91、X線照射条件設定ボタン92および断層高さ設定ボタン93等が操作される。そのため、一般撮影の検査に必要な操作を簡単に行うことができる。
また、図4に示すように、選択入力部62で選択された検査条件情報がIVRの検査である場合、最上位層の画面レイアウト100は、血管像の撮影条件を選択する血管像撮影選択ボタン101と、ライブ像を取得する遅延時間を設定する遅延時間設定ボタン102と、記憶された造影剤有りの血管画像を造影剤無しのリアルタイムの画像で減算処理した血管画像をリアルタイムで表示させるMAPボタン103とを有する。
血管像撮影選択ボタン101は、造影剤を注入して骨などの含む血管画像を得る「DA」、造影剤を注入して撮影されたライブ像から造影剤を注入する前のマスク像を減算処理したX線画像を得る「DSA」、リアルタイム・スムージング処理(フィルタ処理)済のマスク像をライブ像から減算処理してX線画像を得る「RSM(Realtime Smoothed Mask)-DSA」、および、1枚のX線画像を取得する「SPOT」等の撮影条件(方法)を選択できるようになっている。なお、図4では「DSA」が選択されている。
遅延時間設定ボタン102は、「I-A Delay」、「M-A Delay」の設定が行えるようになっている。「DSA」の撮影では、一般的に、マスク像の撮影、造影剤注入(Injection)、ライブ像(Active像)の順番で行われる。「I-A Delay」は、造影剤の注入からライブ像撮影の遅延時間を設定し、「M-A Delay」は、マスク像撮影からライブ像撮影の遅延時間を設定するようになっている。MAPボタン103は、透視表示の切替が容易に行えるようになっており、選択すると有効になる。MAPボタン103は、造影剤ありの透視画像(動画像)を記憶部61に記憶しておき、そして造影剤無しのリアルタイムの透視画像で減算処理して血管画像をリアルタイムで表示させることができるようになっている。主にカテーテルの位置確認やロードマップとして用いられる。
また、収集レート/時間変更・Prog.Seq.変更ボタン104は、1秒当たりの撮影枚数を表す収集レートと、その収集レートで撮影する時間の変更、およびProg.Seq.の変更をするようになっている。変更ボタン104を選択すると、ルーチン設定等ができるようになっている。X線照射条件表示部105は、例えば、管電圧、管電流およびX線照射時間の自動で設定された値が表示される。IBSボタン106は、透視画像の輝度レベルから基準輝度レベルになるように管電圧、管電流を自動設定し、IBSシフトボタン107は、カテーテル操作を容易にするために基準輝度レベルを変更する。
最上位層の画面レイアウト100から、血管像撮影選択ボタン101、遅延時間設定ボタン102およびMAPボタン103等が操作される。そのため、IVRの検査に必要な操作を簡単に行うことができる。
図2〜図4に示すように、消化管、一般撮影およびIVR等の検査項目で、最上位層の画面レイアウトには、各検査に応じて、X線撮影条件および画像処理条件の設定項目のうち、使用頻度の高い設定項目を配置している。また、図4の「I-A Delay、M-A Delay」ボタンや「MAP」ボタンのように、使用頻度の高い設定項目は、選択されるボタンを大きくすることで強調して配置するようになっている。また、使用頻度の高い設定項目のボタンの色を変更したり、文字を太くするなどしたりすることで強調するようにしてもよいし、例えば上側または左側から配置させることで強調するようにしてもよい。また、使用頻度の低い設定項目を下位層の画面レイアウトに移動し、または排除するようになっている。すなわち、検査に応じて、使用頻度の低い設定項目は、例えば、図2の符号pに示すような、タブを選択したり、設定項目を選択したりすることにより別ウィンドウ(ダイアログ)に移動し、設定パラメータを変更できるようになっている。また、図2の符号qに示す逆三角形のプルダウンメニューのように、選択すると一覧を表示させるようにしてもよい。すなわち、下位層で変更できるようになっている。さらにそこから別ウィンドウの下位層に移動し、設定パラメータを変更できるようにしてもよい。また、検査に応じて、使用頻度の低い設定項目は、排除するようにしてもよい。
また、このような検査に応じた画面レイアウトの検査条件情報は、図5に示すように、条件設定コンソール29の表示部73に表示される。すなわち、条件設定コンソール29は、X線制御コンソール13、機構制御コンソール21およびメインコンソール27で行われるX線撮影条件および画像処理条件の設定を統合して行うことができるようになっている。
メインコンソール27の表示部63に表示されたメニュー画面111の検査項目の一覧から、消化管、一般撮影およびIVR等の検査項目のいずれかを選択する。例えば、消化管を選択すると、条件設定コンソール29の表示部73には、符号Aに示すような消化管用の画面レイアウトが表示される。一方、表示部43,53,63には、従来の放射線撮影条件または画像処理条件の設定を行う画面レイアウトが表示されるようになっている。すなわち、X線制御コンソール13には、符号DのX線制御用の画面レイアウトが表示され、機構制御コンソール21には、符号Eの機構制御用の画面レイアウトが表示され、そして、メインコンソール27には、符号Fの画像処理用の画面レイアウトが表示される。
同様に、メニュー画面111から一般撮影の検査項目を選択すると、条件設定コンソール29の表示部73には、符号Bに示すような一般撮影用の画面レイアウトが表示され、IVRの検査項目を選択すると、符号Cに示すようなIVR用の画面レイアウトが表示される。
次に、図6を参照して、X線撮影装置の動作をフローチャートに沿って説明する。図6は、実施例に係るX線撮影装置の動作の説明に供するフローチャートである。
〔ステップS01〕検査項目の選択
図5に示すように、メインコンソール27の表示部63に表示されたメニュー画面111から、消化管、一般撮影およびIVR等の検査項目のいずれかを選択する。検査項目の選択は、選択入力部62で行われる。選択入力部62により複数の検査項目のいずれかが選択されると、検査条件情報記憶部66に記憶された、検査ごとに設けられた複数の検査条件情報のうち、選択入力部62で選択された検査項目の検査条件情報が読み出される。また、記憶部61に記憶された検査ごとに設けられた複数のX線撮影条件情報および画像処理条件情報のうち、選択入力部62で選択された検査項目のX線撮影条件情報および画像処理条件情報が読み出される。なお、このステップの前に、メインコンソール27において、被検体Mの情報の入力等が行われる。
〔ステップS02〕検査条件情報の通知
X線制御コンソール13には、X線制御コンソール13用のX線撮影条件が通知されて設定され、機構制御コンソール21には、機構制御コンソール21用のX線撮影条件情報が通知されて設定される。メインコンソール27には、メインコンソール27用の画像処理条件情報が設定される。そして、条件設定コンソール29には、検査条件情報が通知されて設定される。設定されたX線撮影条件情報、画像処理条件情報および検査条件情報は、各記憶部41,51,61,71に記憶され、各表示部43,53,63,73に表示される。
条件設定コンソール29の表示部73には、検査に応じた検査条件情報の画面レイアウトが表示される。検査条件情報は、検査に応じて、X線撮影条件および画像処理条件の設定項目のうち、使用頻度の高い設定項目が最上位層の画面レイアウトに配置され、また、使用頻度の高い設定項目が最上位層の画面レイアウトに強調して配置されている。最上位層の画面レイアウトに使用頻度の高い設定項目が配置されているので、必要な操作を簡単に行うことができる。また、強調して配置しているので、使用頻度の高い設定項目を探しやすくすることができる。さらに、検査条件情報は、使用頻度の低い設定項目を下位層の画面レイアウトに移動し、または排除するようになっている。それにより、画面が整理されて見やすくすることができる。
〔ステップS03〕検査条件情報の詳細設定
条件設定コンソール29の表示部73に表示された検査条件情報のX線撮影条件および画像処理条件を操作入力部72から設定する。また、条件設定コンソール29の選択入力部72で検査条件情報の設定項目が変更されると、X線制御コンソール13、機構制御コンソール21およびメインコンソール27に変更された設定項目が通知されるようになっている。
〔ステップS04〕X線撮影
図1に示すように、条件設定コンソール29の選択入力部72の図示しない曝射スイッチにより、検査条件情報に基づいてX線管5からX線が照射される。照射されたX線は被検体Mを透過し、被検体Mを透過したX線はFPD7で検出され、X線強度分布に応じたX線検出信号が出力される。
出力されたX線検出信号は、A/D変換器23でデジタル値のX線検出信号に変換される。デジタル値に変換されたX線検出信号は、画像処理部25によりオフセット補正やゲイン補正などが行われて、X線画像として出力される。画像処理部25から出力されたX線画像は、メインコンソール27に送信される。メインコンソール27の画像処理部65は、ステップS03で予め設定された検査条件情報に基づき、必要な画像処理を行う。例えば、コントラストや明るさなどの階調の調整や、造影剤の有無のX線画像を減算処理して得られる血管画像の作成、断層画像の作成等を行う。そして、画像処理されたX線画像は、メインコンソール27の表示部63に表示される。また、検査室31内にも表示部が配置されている場合は、その表示部にも画像処理部65で画像処理されたX線画像を表示するようにしてもよい。なお、X線撮影は、主に位置合わせで用いられる透視画像(動画像)の撮影や撮影画像(静止画像)の撮影が行われる。
上述した実施例に係るX線撮影装置1によれば、X線撮影条件および画像処理条件の設定条件のうち、使用頻度の高い設定条件を最上位層の画面レイアウトに配置した検査に応じた複数の検査条件情報を検査条件情報記憶部66に記憶し、選択入力部62で選択された検査条件情報を表示部73に表示させている。検査に応じた画面レイアウトが表示部73に表示され、基本的に操作者はその画面レイアウトのみを見ながら操作が可能となる。最上位層の画面レイアウトに使用頻度の高い設定条件が配置されているので、撮影に必要な操作を簡単に行うことができ、操作性を向上させることができる。それにより、誤設定や時間ロスによる操作者や患者の負担を軽減させることができる。
また、検査条件情報は、さらに使用頻度の高い設定項目を最上位層の画面レイアウトに強調して配置しているので、使用頻度の高い設定項目を探しやすくなり、操作性を向上させることができる。
また、検査条件情報は、さらに使用頻度の低い設定項目を下位層の画面レイアウトに移動し、または排除するので、画面が整理され見やすくなり、操作性を向上させることができる。
また、X線撮影装置1において、放射線撮影または画像処理のための複数のコンソール、すなわち、X線制御コンソール13、機構制御コンソール21およびメインコンソール27と別に設けられた条件設定コンソール29の表示部73に検査条件情報を表示させている。これにより、操作者は、条件設定コンソールから、検査に応じた検査条件情報の放射線撮影条件および画像処理条件の設定項目のうち、使用頻度の高い設定項目を最上位層に配置された画面レイアウトのみを見ながら操作が可能となる。条件設定コンソールでは、撮影に必要な操作を簡単に行うことができ、検査中の操作性を向上させることができる。一方、複数のコンソールでは、それぞれ放射線撮影条件または画像処理条件を行うようになっている。すなわち、従来のコンソールに加えて個別にコンソールを設けて撮影に必要な操作を行わせるようにすることにより、システム変更の負荷を軽減し、操作性の向上させた装置を容易に実現することができる。
すなわち、条件設定コンソール29は、各コンソール13,21,27で設定するX線撮影条件および画像処理条件を統合し、X線撮影条件および画像処理条件の設定条件のうち、使用頻度の高い設定条件を検査に応じて最上位層に配置させた画面レイアウトを表示する。各コンソール13,21,27に表示された別々の画面を見て操作する必要が無く、条件設定コンソール29の1つの同じ画面を見て操作することができる。そのため、撮影に必要な操作を簡単に行うことができ、操作性を向上させることができる。
また、X線撮影装置1は、被検体Mに向けてX線を照射するX線管5と、被検体Mを透過したX線を検出するFPD7とを備え、選択入力部42,52,62で選択された検査条件情報に基づいて、X線管5からX線を照射するとともに、FPD7から出力された検出信号によりX線画像を取得してそのX線画像に画像処理を行っている。各コンソール13,21,27からの検査条件情報の設定を簡単に行うことができので、選択入力部42,52,62で選択された検査条件情報に基づいて、X線画像を簡単に取得することができる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、検査室31と操作室33とを区別して配置しているが、特に区別する必要がない場合は、区別しなくてもよい。また、X線制御コンソール13、機構制御コンソール21、メインコンソール27および条件設定コンソール29を検査室31に配置してもよい。
(2)上述した実施例では、X線制御コンソール13、機構制御コンソール21およびメインコンソール27と別に条件設定コンソール29を設け、その表示部73に表示された検査条件情報の画面レイアウトに基づいて操作されるが、この構成に限定されない。図7に示すように、例えば、メインコンソール27の表示部63に検査条件情報を表示させて、メインコンソール27から操作されるようにしてもよい。この場合、例えば、画像処理用の画面レイアウトFと消化管用の画面レイアウトAとを符号rで示す画面切替ボタンを設けて、切り替えるようにしてもよい。また、X線制御コンソール13および機構制御コンソール21でも同様であり、複数のコンソールに適用させてもよい。また、各コンソール13,21,27に検査条件情報を表示させて、各コンソール13,21,27から操作するようにしてもよい。
(3)上述した実施例では、条件設定コンソール29は、X線制御コンソール13、機構制御コンソール21およびメインコンソール27で行われるX線撮影条件および画像処理条件の設定を統合して行うことができるようになっているが、この構成に限定されない。すなわち、条件設定コンソール29は、X線制御コンソール13、機構制御コンソール21およびメインコンソール27以外の他のコンソールで行われる条件設定を検査条件情報に含めて条件設定を行うようにしてもよい。
(4)上述した実施例では、放射線撮影装置の一例としてX線撮影装置1を説明したが、この構成に限定されない。例えば、放射線同位体元素(RI)を投与された被検体から放射されるγ線を検出するγ線検出器を備えたECT(Emission Computed Tomography)装置であってもよい。また、放射線撮影装置は、X線CT(Computed Tomography)装置であってもよい。
(5)上述した実施例では、X線撮影装置1は、X線を検出するX線検出器として、FPD7を備えていたが、この構成に限定されない。例えば、X線検出器として、イメージインテンシファイアを用いてもよい。
1 … X線撮影装置
5 … X線管
7 … フラットパネル型X線検出器(FPD)
13 … X線制御コンソール
21 … 機構制御コンソール
27 … メインコンソール
29 … 条件設定コンソール
41,51,61,71 … 記憶部
42,52,62,72 … 操作入力部
43,53,63,73 … 表示部
64 … 主制御部
65 … 画像処理部
66 … 検査条件情報記憶部
80,90,100 … 画面レイアウト
81 … 撮影条件選択ボタン
82 … 分割撮影領域選択ボタン
83 … X線照射条件表示部
91 … 断層撮影部位選択ボタン
92 … X線照射条件設定ボタン
93 … 断層高さ設定ボタン
101 … 血管像撮影選択ボタン
102 … 遅延時間設定ボタン
103 … MAPボタン
A … 消化管用の画面レイアウト(検査条件情報)
B … 一般撮影用の画面レイアウト(検査条件情報)
C … IVR用の画面レイアウト(検査条件情報)

Claims (7)

  1. 放射線撮影または画像処理のための複数のコンソールと、
    前記複数のコンソールと別に設けられた、前記複数のコンソールの各々で行われる放射線撮影条件および画像処理条件のいずれかの設定を統合して行う条件設定コンソールとを備え、
    前記複数のコンソールの1つは、検査に応じた複数の検査条件情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された検査条件情報のいずれかを選択する選択入力部と、
    前記選択入力部で選択された検査条件情報に含まれる複数の設定項目を、複数の階層からなる画面レイアウトに分けて表示する表示制御部とを有し、
    前記表示制御部は、前記条件設定コンソールの画面に対し、前記選択入力部で選択された検査条件情報に含まれる複数の設定項目のうち、使用頻度の高い設定項目が最上位層の画面レイアウトに配置されるように表示すると共に、
    前記表示制御部は、前記複数のコンソールの各々の画面に対し、前記選択入力部で選択された前記検査条件情報と同じ検査に対応する放射線撮影条件情報および画像処理条件情報のいずれかを、検査によらず、前記複数のコンソールごとに共通の画面レイアウトで表示することを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮影装置において、
    前記検査条件情報は、さらに使用頻度の高い設定項目を最上位層の画面レイアウトに強調して配置することを特徴とする放射線撮影装置。
  3. 請求項1または2に記載の放射線撮影装置において、
    前記検査条件情報は、さらに使用頻度の低い設定項目を下位層の画面レイアウトに移動し、または排除することを特徴とする放射線撮影装置。
  4. 請求項1からのいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    前記選択入力部で選択された検査条件情報が消化管の検査である場合、最上位層の画面レイアウトは、1枚撮影または複数枚撮影を選択する撮影条件選択ボタンと、分割撮影する領域を選択する分割撮影領域選択ボタンと、自動で設定された放射線照射条件を表示する放射線照射条件表示部とを有することを特徴とする放射線撮影装置。
  5. 請求項1からのいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    前記選択入力部で選択された検査条件情報が一般撮影の検査である場合、最上位層の画面レイアウトは、断層撮影を行う被検体の部位を選択する断層撮影部位選択ボタンと、放射線照射条件を手動で設定する放射線照射条件設定ボタンと、取得する断層画像の高さを手動で設定する断層高さ設定ボタンとを有することを特徴とする放射線撮影装置。
  6. 請求項1からのいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    前記選択入力部で選択された検査条件情報がIVRの検査である場合、最上位層の画面レイアウトは、血管像の撮影条件を選択する血管像撮影選択ボタンと、ライブ像を取得する遅延時間を設定する遅延時間設定ボタンと、記憶された造影剤有りの血管画像を造影剤無しのリアルタイムの画像で減算処理した血管画像をリアルタイムで表示させるMAPボタンとを有することを特徴とする放射線撮影装置。
  7. 請求項1からのいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    被検体に向けて放射線を照射する放射線照射部と、
    前記被検体を透過した放射線を検出する放射線検出部とを備え、
    前記選択入力部で選択された前記検査条件情報に基づいて、前記放射線照射部から放射線を照射するとともに、前記放射線検出部から出力された検出信号により放射線画像を取得して前記放射線画像に画像処理を行うことを特徴とする放射線撮影装置。
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