JP2009004302A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】シェルの脚部を基板の孔に挿入して半田付けする際に半田がシェル本体内に流入するのを防止することができるコネクタを提供する。
【解決手段】プリント基板9上に配置され、相手側コネクタを受け容れる筒状のシェル本体41に、プリント基板9に形成されたスルーホール91に挿入されて半田付けされるほぼL字形のグランド用端子部42を一体に設ける。グランド用端子部42のシェル本体41側端部に、プリント基板9の表面から遠ざかるように折れ曲がった折曲げ部42aを形成する。
【選択図】図9
【解決手段】プリント基板9上に配置され、相手側コネクタを受け容れる筒状のシェル本体41に、プリント基板9に形成されたスルーホール91に挿入されて半田付けされるほぼL字形のグランド用端子部42を一体に設ける。グランド用端子部42のシェル本体41側端部に、プリント基板9の表面から遠ざかるように折れ曲がった折曲げ部42aを形成する。
【選択図】図9
Description
この発明はコネクタに関し、特にシェルを備えるコネクタに関する。
従来、基板上に実装されるリセプタクルが知られている(下記特許文献1参照)。
リセプタクルは複数のコンタクトとハウジングと筒状シールドケースとを備える。
コンタクトは接触部と端子部とを有する。接触部はピン状である。端子部は基板の信号端子に半田付けされる。
ハウジングは複数のコンタクトを保持する。
筒状シールドケースは上下壁面と両側壁面とを有し、これらの壁面でハウジングを収容する貫通穴が形成される。この貫通穴の前方の開口からハウジングが挿入される。その結果、ハウジングは筒状シールドケースで覆われる。
筒状シールドケースの底部には一対の鍔部が形成されている。鍔部は筒状シールドケースの外側へ突出するとともに、基板と平行に伸びる。鍔部は基板のグランド端子に半田付けされる。
特開2007−42398号公報(段落0025〜0029、図2、3参照)
上述のコネクタは筒状シールドケースの鍔部を基板上のグランド端子に半田付けする、いわゆる表面実装タイプのコネクタである。
これに対し、例えば実装面積を小さくするため、筒状シールドケースの鍔部を基板に形成されたスルーホールに挿入して半田付けすることができるよう、その鍔部を基板側へL字形に折り曲げることが検討されている。
しかし、このように鍔部を単にL字形に折り曲げた場合、その鍔部の折曲げ部がスルーホールの開口縁に接触しないようにするために、スルーホールの幅を鍔部の厚さよりもかなり大きくしなければならない。スルーホールの幅が小さいと、筒状シールドケースが基板から浮き上がった状態で実装されることになり、それでは低背化の要請に応えられないばかりか、半田付けの強度が小さくなるおそれがある。
スルーホールの幅を鍔部の厚さよりもかなり大きくすれば、上記問題点を解消することができるが、半田付けする際に多量の半田を使用しなければならないため、溶融した半田の一部が筒状シールドケースの貫通穴内に流入しやすくなる。筒状シールドケースの貫通穴内に流入した半田が硬化すると、貫通穴内にハウジングを挿入しにくくなるという別の問題が生じる。
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題はシェルの脚部を基板の孔に挿入して半田付けする際に半田がシェル本体内へ流入するのを防止することができるコネクタを提供することである。
前述の課題を解決するため請求項1の発明のコネクタは、コンタクトを保持するハウジングを覆うシェルを備えているコネクタにおいて、前記シェルは、基板上に配置され、相手側コネクタを受け容れるシェル本体と、前記シェル本体に一体に設けられ、前記基板に形成された孔に挿入されて半田付けされるほぼL字形の脚部とを有し、前記脚部の折曲げ部が、前記基板の表面から遠ざかるように折れ曲がっていることを特徴とする。
上述のように、脚部の折曲げ部が、基板の表面から遠ざかるように折れ曲がっているので、折曲げ部は基板の孔と接触しない。
請求項2の発明は、請求項1記載のコネクタにおいて、前記シェルが金属板を打抜き加工及び曲げ加工することによって形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載のコネクタにおいて、前記孔がスルーホールであることを特徴とする。
この発明によれば、シェルの脚部を基板の孔に挿入して半田付けする際に半田がシェル本体内に流入するのを防止することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の一実施形態に係るコネクタの正面図、図2は図1に示すコネクタの平面図、図3は図1に示すコネクタの底面図、図4は図1に示すコネクタの側面図、図5は図1に示すコネクタの背面図、図6は図1のVI−VI線に沿う断面図、図7Aは図3のVII−VII線に沿う断面図、図7Bは図7AのB部の部分拡大図、図8は図1に示すコネクタの斜視図、図9は図1の示すコネクタを裏返した状態の斜視図、図10は図1に示すコネクタが実装されるプリント基板の平面図である。
図1〜5に示すように、このコネクタは複数のコンタクト2とハウジング3とシェル4とを備える。
図6に示すように、コンタクト2は接触部21と端子部22と連結部23とを有する。接触部21は相手側コネクタ(図示せず)のコンタクトに接触する。端子部22はプリント基板(基板)9の信号用パッド92(図10参照)に半田付けされる。連結部23は接触部21と端子部22とを連結する。
ハウジング3は保持部31と固定部32とを有する。保持部31はほぼ板状であり、複数のコンタクト2の接触部21を等間隔に保持する。保持部31は接触部21同士の短絡を防止する複数の隔壁31aを有する。固定部32は直方体状であり、保持部31に連結されている。固定部32はシェル4に固定される。固定部32には複数のコンタクト2の連結部23が埋設されている。
図7〜9に示すように、シェル4はコンタクト2を保持したハウジング3を覆う。シェル4はシェル本体41と一対のグランド用端子部42と一対の固定部44と一対のロック部46とを有する。シェル4は1枚の金属板に打抜き加工と曲げ加工を施すことにより形成されている。
シェル本体41は筒状であり、第1のシールド板部411と第2のシールド板部412と第3のシールド板部413と第4のシールド板部414とを有する。
第1のシールド板部411は2つのシールド片411a,411b同士を接合することによって形成されている。シールド片411aには凹部411cが形成され、シールド片411bには凸部411dが形成されている。凸部411dを凹部411cに嵌めることにより、シールド片411a,411b同士が接合される。シールド片411a,411bの前側の部分(図示しない相手側コネクタ側の部分)にはそれぞれ誘い部411e,411fが形成されている。また、シールド片411a,411bのほぼ中央部にはそれぞれ突起411g,411hが形成されている。第1のシールド板部411はシェル本体41の底部に位置し、図10に示すプリント基板9上に配置される。プリント基板9は一対のスルーホール(孔)91と複数の信号用パッド92と二対の固定用パッド93,94とを有する。スルーホール91はグランドパターン(図示せず)に導通している。信号用パッド92は信号パターン(図示せず)に導通している。
第2のシールド板部412は第1のシールド板部411と対向する。第2のシールド板部412の幅は第1のシールド板部411の幅よりも広い。
第3のシールド板部413は第1のシールド板部411の一側部と第2のシールド板部412の一側部とを連結する。第3のシールド板部413の前側の部分には誘い部413aが形成されている。
第4のシールド板部414は第1のシールド板部411の他側部と第2のシールド板部412の他側部とを連結する。第4のシールド板部414の前側の部分には誘い部414aが形成されている。
グランド用端子部42は第1のシールド板部411の両側部にそれぞれ連結されている。グランド用端子部42はプリント基板9のスルーホール91に挿入され、半田付けされる。グランド用端子部42はほぼL字形である(図7A参照)。グランド用端子部42の折曲げ部42aはプリント基板9の表面から遠ざかるように折れ曲がっている。したがって、グランド用端子部42をスルーホール91に挿入したとき、単に直角に折れ曲がっているL字形のグランド用端子部(図示せず)に比べ、折曲げ部42aの位置がスルーホール91の周縁部から遠くなる(図7B参照)。その結果、スルーホール91の幅Wを従来のスルーホール(図示せず)の幅より小さくしても、グランド用端子部42の折曲げ部42aはスルーホール91の周縁部に接触しない。
固定部44はほぼ板状であり、第3、第4のシールド板部413,414の後側の下端に連結されている。
ロック部46は第2のシールド板部412の前側部分に連結されている。ロック部46は相手側コネクタを係止する。
このコネクタをプリント基板9に実装するには、一対のグランド用端子部42をそれぞれスルーホール91に挿入し、その後、リフロー半田付けによってグランド用端子部42をスルーホール91に半田付けする。このとき、溶融した半田は図7Bの矢印で示す方向へ折曲げ部42aに沿って這い上がろうとするが、折曲げ部42aの位置がプリント基板9の表面から遠いので、半田はシェル4内に流入しにくい。しかも、折曲げ部42aとスルーホール91との接触が避けられ、スルーホール91を小さくすることができるので、グランド用端子部42の半田付けの際に使用される半田の量が少なくなり、シェル本体41に半田が流れ込むおそれが少なくなる。
グランド用端子部42の半田付けの際に、固定部44が固定用パッド93に半田付けされ、第1のシールド板部411の突起411g,411hが固定用パッド94に半田付けされ、更に、コンタクト2の端子部22が信号用パッド92に半田付けされる。
この実施形態によれば、シェル4のグランド用端子部42をプリント基板9のスルーホール91に挿入して半田付けする際に、半田がシェル本体41内へ流入するのを防止することができる。
なお、この実施形態では、プリント基板9のスルーホール91に半田付けされるシェル4の脚部はグランド用端子部42であるが、脚部としてはグランド用端子部42に限られず、例えば、シェル固定用のL字形の脚部等でも構わない。
また、基板としてプリント基板9が用いられているが、基板はプリント基板に限られない。
なお、基板の孔としてスルーホール91を用いたが、基板の孔はスルーホールに限られず、単なる半田付け用の孔でも構わない。
2 コンタクト
3 ハウジング
4 シェル
41 シェル本体
42 グランド用端子部(脚部)
42a 折曲げ部
9 プリント基板(基板)
91 スルーホール(孔)
3 ハウジング
4 シェル
41 シェル本体
42 グランド用端子部(脚部)
42a 折曲げ部
9 プリント基板(基板)
91 スルーホール(孔)
Claims (3)
- コンタクトを保持するハウジングを覆うシェルを備えているコネクタにおいて、
前記シェルは、基板上に配置され、相手側コネクタを受け容れるシェル本体と、
前記シェル本体に一体に設けられ、前記基板に形成された孔に挿入されて半田付けされるほぼL字形の脚部とを有し、
前記脚部の折曲げ部が、前記基板の表面から遠ざかるように折れ曲がっている
ことを特徴とするコネクタ。 - 前記シェルが金属板を打抜き加工及び曲げ加工することによって形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記孔がスルーホールであることを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007166188A JP2009004302A (ja) | 2007-06-25 | 2007-06-25 | コネクタ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2369686A1 (en) | 2010-03-26 | 2011-09-28 | Hosiden Corporation | Shield case, connector and electronic equipment |
CN102208724A (zh) * | 2010-03-31 | 2011-10-05 | 第一电子工业株式会社 | 电气连接器 |
JP2012513077A (ja) * | 2008-12-22 | 2012-06-07 | モレックスインターコネクト(シャンハイ) カンパニーリミテド | 小型電気コネクタ |
US8241064B2 (en) | 2010-03-26 | 2012-08-14 | Hosiden Corporation | Connector having a body with an reinforcement member fitting into an inwardly bent portion of a shield case |
JP2012182098A (ja) * | 2011-03-03 | 2012-09-20 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | 電気コネクタ |
CN102859806A (zh) * | 2010-04-27 | 2013-01-02 | 意力速电子工业株式会社 | 连接器及其制造方法 |
-
2007
- 2007-06-25 JP JP2007166188A patent/JP2009004302A/ja active Pending
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A02 | Decision of refusal |
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