JP2008544601A - 移相デバイス - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも2つの異なる値の間に信号経路の電気的な長さを変更するように構成された移相デバイスに関し、信号の周波数を変更するために第1の位相振幅フィルタ特性を持つ少なくとも第1の信号経路(51、58)と、信号の周波数を変更するために第2の位相振幅フィルタ特性を持つ第2の信号経路(53、91)とのうち少なくとも1つを通して信号を導くため、デバイス(50、50a、50b、64、88、93)を適用する。前記第1および第2の位相振幅フィルタ特性の少なくとも1つは、全パス・フィルタ(52、54;92)によって実現する。本発明は2つの帯域幅モードを持つ移相デバイスに関する。

Description

本発明は少なくとも2つの異なる値間の信号経路の電気的な長さを変更するように構成した移相デバイスに関し、信号の周波数を変更するための第1の位相振幅フィルタ特性を持つ少なくとも第1の信号経路と、信号の周波数を変更するための第2の位相振幅フィルタ特性を持つ第2の信号経路とのうちの少なくとも1つを通して信号を導くために応用される。
また、本発明は上記に基づく移相器に関し、各信号経路はある帯域幅を持ち、第1の信号経路には本質的に振幅に関する帯域幅制限が無く、また第2の信号経路には振幅に関する帯域幅制限があり、帯域幅における制限の存在は、移相デバイスが使用されるシステムの帯域幅が影響を受けるか受けないかで規定される。
多くの信号処理の分野で、信号経路の電気的な長さを変更するため、個別部品の移相器を含めることに関心が持たれている。これらの移相器は制御可能であり、2つ以上の異なる長さの信号経路を得るようにしている。
多くの使用分野が上記の個別部品の移相器に考えられるが、主として周波数が無線周波数からマイクロ波周波数の範囲にわたって適用される。例えば、信号ミキサおよびデジタル無線デバイスに使用されてもよい。
移相器の1つの特別な使用分野は、電気的に制御されるアクティブ・アンテナである。そのようなアンテナでは、アンテナ放射パターンの制御が可能であり、すなわち所望の角度でメインローブを管理し、ある制限内で所望のサブローブを得ることが可能である。例えば、そこに擾乱源があり、同時に、所望の受信器または送信器がある角度でメインローブを管理する場合、非常に低い角度のアンテナ・カバレージをある角度で作り出すことが望まれるであろう。このようなアンテナは、例えばモバイル電話システムまたはレーダ装置で使用される。
そのようなアンテナは、望ましくは多数のアンテナ要素を含むアレー・アンテナの形式である。アレー・アンテナにおけるこれらのアンテナ要素の各々には、他のアンテナ要素と比較してある位相を持った信号を個別に供給する。アンテナ要素間の相対的位相を変更することにより、上記の制御可能な特徴を得ることが可能である。
各アンテナ要素に対して、アレー・アンテナに供給する信号は移相器を通過した後あるアンテナ要素に到達し、他のアンテナ要素に比較してある信号経路長を形成するように移相器を制御する。
今日では、MMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit、モノリシック・マイクロ波集積回路)技術を使用して移相器を構築することが一般的である。通常、これらの移相器は、ハイパス・フィルタとローパス・フィルタの組合せを使用して実現され、これらのフィルタは2つの分岐を作り出し、分岐間の信号は切り替え可能であり、2つの分岐間で2つの可能な相対的位相差のうちの1つを実現する。このことを図1aの従来技術に示す。移相器1には左手分岐2があり、第1の4と第2の5の接地キャパシタおよび直列インダクタ6を持つローパス・フィルタ3を含む。移相器1の右手分岐7は、第2の接地インダクタ9および第3の10と第4の11の直列キャパシタを持つハイパス・フィルタ8を含む。第1の12と第2の13のスイッチにより、左手分岐2とローパス・フィルタ3か、右手分岐7とハイパス・フィルタ8かのどちらかを選択することが可能である。スイッチは第1の14と第2の15の移相器接続ポイントに接続する。
図1bと1cでは、周波数に対する位相振幅特性を示す。ローパス・フィルタ3は、図1bの実線16で示す位相特性および図1cの実線17で示す振幅特性を持つ。ハイパス・フィルタは、図1bの破線18で示す位相特性および図1cの破線19で示す振幅特性を持つ。位相φと振幅Aはy軸上に、また周波数fはx軸上に表す。
図1bから明らかなように、周波数が変化した時、フィルタ3、8間で十分なる一定位相差Dが得られ、すなわち位相差Dは完全に広帯域である。位相差Dの値は、フィルタ3、8の部品4、5、6;9、10、11の値を調節することにより調整できる。かくして、周波数に対する位相性能は移相器1の機能にとって制限要因ではない。
しかしながら、図1cから明らかなように、パス帯域はおおよそ狭い帯域Bでのみオーバラップする。この狭い帯域Bで、その振幅性能により、移相器は適切に機能できるが、帯域Bの外では移相器性能は許容できない。かくして、周波数に対する振幅性能は移相器1の機能に対して制限要因となる。これは問題であるが、その理由は、位相性能の制限された帯域幅は較正手法によって補償されるかもしれないが、この方法は振幅性能の制限された帯域幅に対しては実行可能ではないからである。
図2に示すように、図1aに示す移相器1に基づく多数の移相器要素1a、1bが直列に接続されて縦続接続の全移相器20を構成してもよく、その各々の移相器要素は各分岐間で位相差を持つものである。この位相長の差は各移相器要素1a、1bに対して異なる値であることが望ましく、これにより、縦続接続の全移相器20の移相器要素数に依存した総位相をおおよそ微調整できる。スイッチS’、S''、S'''、S''''により、入力信号に対して経路を選択する。
上記に基づくさまざまな移相器では、移相を実現するために、いわゆる再構成可能なフィルタを使用する。このようにして、ハイパス・フィルタおよびローパス・フィルタの両方がスイッチによって1つずつ実現できるため、1つの分岐のみを必要とする。コイルのような大きな部品は再使用してもよく、これにより場所をより効率よく使用できる。そのような構成を図3に示すが、移相器要素21は第1の22と第2の23の接地キャパシタ、第3の24と第4の25の直列キャパシタおよびコイル26を含む。第1の27、第2の28、第3の29および第4の30のスイッチにより、ローパス・フィルタかハイパス・フィルタのどちらかを第1の31と第2の32の接続ポイント間で実現してもよい。図3で設定している現状のスイッチはローパス・フィルタを提供している。
また、縦続接続した全移相器を形成する縦続接続のフィルタ数に基づいて、位相をおおよそ微調整できるようにするため、これらのフィルタを前記のように縦続接続してもよい。
しかしながら、上記に基づく移相器構成の両方とも幾つかの不利な点を持つ。一般的にスイッチは、トランジスタ、PINダイオードまたはMEMS(micro electromechanical systems、微小電気機械システム)のような他の適用可能なデバイスによって形成される。これらのスイッチは寄生素子を含む。以下では、トランジスタによって形成されたスイッチについて説明するが、勿論、一般的な原理はPINダイオードおよび他の適用可能なデバイスに対しても適用できる。
図4aと4bに、公知で広く使用されている形式のスイッチ・トランジスタ33を示す。トランジスタ33にはドレイン34、ゲート35およびソース36があり、ドレイン34とソース35に間に寄生素子37、38が存在する。図4aで示すように、トランジスタ33がOFF状態であれば、すなわちスイッチが開いていれば、寄生キャパシタ37が存在する。図4bで示すように、トランジスタ33がON状態にあれば、すなわちスイッチが閉じていれば、寄生レジスタタ38が存在する。トランジスタ33が小さくなれば、レジスタ38が大きくなり、キャパシタ37は小さくなる。より大きなレジスタ38はON状態における損失の原因となる。トランジスタ33が大きくなると、レジスタ38は小さくなり、キャパシタ37は大きくなる。より大きなキャパシタ37はOFF状態における漏洩の原因となる。
寄生素子が持つ不利な点は、スイッチを通過する信号電力が大きくなるにつれて、一層厳しくなる。かくして、ON状態では損失は更に大きくなり、OFF状態では漏洩は更に大きくなる。
寄生素子が持つ不利な点は、その間にスイッチが置かれている二個の分岐を使用する移相器では疑いも無く明らかであり、例えば、図1aの第1の12と第2の13の分岐スイッチを見られたい。これらのスイッチ12、13は、移相するべき全信号が通過する所にあり、スイッチがメイン信号経路と直列に結合しているため、直列スイッチと呼ぶ。したがってこの場合、寄生素子が持つ不利な点は疑いも無く明らかである。
再構成可能なフィルタを使用する移相器では、1つの分岐しかないので、分岐スイッチを使用しない。その代わりに、図3に示すように、再構成可能なフィルタ内に直列スイッチ27、28、29、30があり、そのスイッチ27、28、29、30を通して移相すべき全信号が通過する。したがってこの場合も、スイッチ内の寄生素子が持つ不利な点は疑いも無く明らかである。
幾つかの適用では、最初の確認手順の間は移相器を狭帯域のフィルタとして使用することが望まれる。したがって、第1の動作モードでは、移相器を負の方法で使用するシステムの帯域幅に影響を与えないような帯域幅を持ち、第2の動作モードでは、狭帯域のフィルタとして使用してもよい、というような移相器を提供することは、興味深いことである。
前述の公知の移相器1、21が持つ主な不利な点は、移相器の振幅性能が前に説明したように限られた帯域幅であるということである。更に、それぞれが狭いオーバラップ帯域を持つ移相要素が厳密には同じ狭いオーバラップ帯域を持たないため、縦続接続の全移相器20は、移相が適切に働いてもよいところでは更により狭い帯域に必然的になる。これはさらにより狭い全オーバラップ帯域をもたらす。換言すれば、全移相器の分解能が増加するので、帯域幅は減少する。上記のように、振幅性能の限られた帯域幅は、較正手法によって補償することは不可能である。
かくして、移相器を使用するシステムの帯域幅に影響を及ぼさない帯域幅をもつ移相器が必要とされている。
本発明、上記の課題に鑑みてなされたものであり、移相器を使用するシステムの帯域幅に影響を及ぼさない帯域幅をもつ移相器を提供することを目的とする。
この問題は、上記に従って本発明により解決される。さらに、本発明の特徴とするところは、前記第1および第2の位相振幅フィルタ特性を全パス・フィルタによって実現するということである。
本発明によって得られる主な利点は、移相器を使用するシステムの帯域幅に影響を及ぼさない帯域幅をもつ移相器が得られるということである。
好ましい実施形態は従属請求項から明らかである。再構成可能な移相器を使用する場合、スイッチの寄生素子を補償してもよい。
さらに、本発明はまた、少なくとも第1および第2の位相振幅フィルタ特性の1つを全パス・フィルタによって実現し、また少なくとも第1および第2の位相振幅フィルタ特性の他の1つをバンドパス・フィルタ、ローパス・フィルタ、ハイパス・フィルタまたはバンドストップ・フィルタの少なくとも1つによって実現する、ということに特徴がある。
本発明によるデバイスに、全パス・フィルタの特性を持つ第1の信号経路と、バンドパス・フィルタ、ローパス・フィルタ、ハイパス・フィルタまたはバンドストップ・フィルタの特性を持つ第2の信号経路とを含む場合、2つの帯域幅モードを実現することができる。全パス・フィルタの特性を持つ第1の信号経路を活性化する場合、デバイスは、移相器を使用するシステムの帯域幅に影響を及ぼさない帯域幅を提供する。バンドパス・フィルタ、ローパス・フィルタ、ハイパス・フィルタまたはバンドストップ・フィルタのうちの少なくとも1つの特性を持つ第2の信号経路を活性化する場合、デバイスは狭帯域フィルタとして機能する。
かくして、この実施形態は2つの動作モード、すなわち広帯域モードと狭帯域モードを可能とする。
以下、添付の図面を参照して本発明を更に詳細に説明する。
いわゆる全パス・フィルタ39を図5に示す。全パス・フィルタ39には、第1の40と第2の41のインダクタおよび第1の42と第2の43のキャパシタを含む。全パス・フィルタを得るため、いわゆる差動信号、すなわち、接地面を使用せず、2つの異なる導体内で正電位と負電位を持つ信号を使用する必要がある。これらの電位は以下の実施形態に使用する正および負の端子を形成する。
かくして、全パス・フィルタは負の44と正の45の入力端子および負の46と正の47の出力端子を持つ。第1のキャパシタは負の入力44と出力46の端子に直列に接続し、第2のキャパシタは正の入力45と出力47の端子に直列に接続する。第1のインダクタ40は負の入力44と正の出力47との端子間に接続し、第2のインダクタ41は正の入力45と負の出力46との端子間に接続する。
全パス・フィルタ39は図6aの実線48で示す位相特性と図6bの実線49で示す振幅特性を持つ。位相φと振幅Aはそれぞれy軸上に、周波数はx軸上に表す。
図6aおよび6bで明らかなように、振幅は周波数に対して理想的に一定、すなわち使用する周波数に理想的に無関係であり、位相は低周波数の180°から高周波数の0°までシフトする。移相の性質、すなわちそれが起こる位置と傾斜は部品の値によって決定される。実際のフィルタでは、勿論、理想的な場合からずれが生じ、振幅は周波数に対して実質的に一定という結果になる。
図7に示すように、本発明の第1の実施形態による移相器要素50は、第1の全パス・フィルタ52を含む左手分岐51と第2の全パス・フィルタ54を含む右手分岐53とを持つ。言い換えれば、各分岐51、53は、おのおの位相振幅フィルタ特性を持つ信号経路を形成する。各位相振幅フィルタ特性は、全パス・フィルタ52、54によって実現する。
入力信号のため、スイッチS1、S2、S3、S4によって第1の全パス・フィルタまたは第2の全パス・フィルタの何れかを選択する。図では、左手分岐51を通して入力信号を導くよう、スイッチS1、S2、S3、S4を設定している。
第1の全パス・フィルタは図8の実線55で示す周波数特性を持ち、第2の全パス・フィルタは図8の破線56で示す周波数特性を持つ。位相φはy軸上に、周波数fはx軸上に表す。図8から明らかなように、全パス・フィルタの位相は異なる周波数特性を持つ。この周波数特性における差異は、上記で説明したように、使用する部品に異なる値を使用することにより得られる。
全パス・フィルタ間の位相特性に差異Dが存在し、さらにこの差異Dが実質的に一定であるような周波数区間Fに、移相器要素50を使用する。しかしながら、実際には位相差Dはこの周波数区間Fで若干変化するであろう。多かれ少なかれ、この変化は既知であり、したがって、できれば適切な較正手順によって補償する。
図7による移相器要素50を使用するこの周波数区間Fは、従来技術のそれより広くかつより安定である。これには利点があるが、それは、それぞれが分岐間の位相差Dを持つ図7による移相器要素50を多数直列に接続して、縦続接続の全移相器にしてもよいからである。これらの位相差Dは、できれば異なる値が望ましく、これにより縦続接続の全移相器の移相器要素数に依存する総位相をおおよそ微調整できる。振幅は周波数で大きく変化しないので、振幅性能は帯域幅制限を全く与えない。
図9に示すように、第1の移相器要素50aは第1の全パス・フィルタ52aと第2の全パス・フィルタ54aとを含む。この第1の移相器要素50aは、第3の52bと第4の54bとの全パス・フィルタを含む第2の移相器要素50bと縦続接続される。さらに多くの縦続接続の移相器要素が使用可能であることを破線で示すが、全ての縦続接続の移相器要素50a、50bが連結された全移相器57を形成する。使用する差動信号のため、負の導体と正の導体を利用しなければならない。適切な切り替え機能を得るため、全ての導体にスイッチがなければならない。以下にこれについて更に詳細に説明する。
入力差動信号は、第1の58および第2の59のスイッチにより、第1の全パス・フィルタ52aまたは第2の全パス・フィルタ54aのいずれかにスイッチする。第1の全パス・フィルタ52aからの出力差動信号は、第3の60および第4の61のスイッチにより、第3の全パス・フィルタ52bまたは第4の全パス・フィルタ54bのいずれかにスイッチする。第2の全パス・フィルタ54aからの出力差動信号は、第5の62および第6の63のスイッチにより、第3の全パス・フィルタ52bまたは第4の全パス・フィルタ54bのいずれかにスイッチする。図9では、スイッチ58、59、60、61、62、63の現在の設定は、入力信号を第1の全パス・フィルタ52aに、次に第4の全パス・フィルタ54bに導く。
各移相器要素50a;50bにおける全パス・フィルタ52a、54a;52b、54b間のこの位相長の差は、縦続接続の移相器要素50a、50bで異なる値が望ましく、これにより縦続接続の全移相器57の移相器要素数に依存する総位相をおおよそ微調整できる。図10に、本発明の第2の実施形態による移相器要素64を示す。ここでは全パス・フィルタは再構成可能フィルタとして実現される。この方法では1つの分岐のみが必要であるが、その理由は、スイッチにより、第1および第2の全パス・フィルタが1つずつ実現できるからである。言い換えれば、それぞれが位相振幅フィルタ特性を持つ2つの信号経路がスイッチにより得られる。位相振幅フィルタ特性を再構成可能な全パス・フィルタによって実現し、再構成可能な全パス・フィルタは1つずつ2つの個々の全パス・フィルタとして働く。
再構成可能な全パス・フィルタには、各部品は同じタイプのもう1つの部品と直列に結合するということ除けば、図5を参照して説明したものと同じタイプの部品を含む。しかしながら、これらの直列部品はスイッチによりバイパスすることが可能である。
さらに詳細には、第1のキャパシタ65は負の入力66および出力67の端子と直列に接続し、第2のキャパシタ68は正の入力69および出力70の端子と直列に接続する。これらのキャパシタ65、68は第1および第2のサブキャパシタ65’、68’とそれぞれ直列に接続し、サブキャパシタ65’、68’は、サブキャパシタ65’、68’をバイパスしてもよい第1および第2のキャパシタ・スイッチ71、72とそれぞれ並列に結合する。
更に、第1のインダクタ73は負の入力端子66と正の出力端子70との間に接続し、第2のインダクタ74は正の入力端子69と負の出力端子67との間に接続する。これらのインダクタ73、74は第1の73’および第2の74’のサブインダクタとそれぞれ直列に接続し、サブインダクタ73’、74’は、サブインダクタ73’、74’をバイパスしてもよい第1の75および第2の76のインダクタ・スイッチとそれぞれ並列に結合する。
かくして、サブキャパシタ65’、68’およびサブインダクタ73’、74’は、スイッチ状態により、対応する第1および第2のキャパシタ65、68並びにインダクタ73、74と電気的に直列結合するかバイパスする。
スイッチ71、72、75、76により、キャパシタ/インダクタ分岐の何れかが、2つの可能なキャパシタ/インダクタの値の1つを得てもよい。例えば、そのスイッチはトランジスタまたはPINダイオードによって実現されてもよい。図7による前のものに比較し、本実施形態の利点は、図7による実施形態で使用したスイッチS1、S2、S3、S4を必要としないということである。その代わり、第2の実施形態では、直列スイッチである第1の71および第2の72のキャパシタ・スイッチがある。これらのスイッチは、第1および第2のサブキャパシタ65’、68’と並列に結合している。このことは、第1と第2のサブキャパシタ65’、68’は、第1の71および第2の72のキャパシタ・スイッチのスイッチ寄生キャパシタよりはるかに大きな容量を持つため、第1の71および第2の72のキャパシタ・スイッチのスイッチ寄生キャパシタは移相器64に極めて小さい量の影響を及ぼす、ということを意味する。
移相器要素64を形成する再構成可能なフィルタは、図9を参照して説明したと同じ方法で縦続接続されことが望ましい。
本発明の第3の実施形態は図11に示すいわゆるバンドパス・フィルタを含む。バンドパス・フィルタ77は差動信号に適応し、かくして負の78および正の79の入力端子と負の80および正の81の出力端子とを持つ。負の入力端子78は負の出力端子80に接続され、正の入力端子79は正の出力端子81に接続される。さらに、バンドパス・フィルタ77は第1の82および第2の83のインダクタと第1の84および第2の85のキャパシタとを含み、各部品82、83、84、85は、負の端子78、80と正の端子79、81との間に並列に接続される。
バンドパス・フィルタは図12aの実線86で示す位相特性と図12bの実線87で示す振幅特性を持つ。位相φと振幅Aはそれぞれy軸上に、周波数fはそれぞれx軸上に表す。
図12aと12bで明らかなように、振幅はいわゆるパスバンドPを持ち、それは基本的に平坦であり、パスバンドPはある帯域幅を持つ。位相は低周波数の+90°から高周波数の−90°までシフトする。移相の性質、すなわちそれが起こる位置とその傾斜は、部品の値で決定される。
図13で示すように、本発明の第3の実施形態による移相器要素88は、バンドパス・フィルタ90を含む左手分岐89と全パス・フィルタ92を含む右手分岐91とを持つ。言い換えれば、各分岐89、91はそれぞれ位相振幅フィルタ特性を持つ信号経路を形成する。それぞれの信号経路に対する位相振幅フィルタ特性は、バンドパス・フィルタ90と全パス・フィルタ92によって実現される。
スイッチS5、S6、S7、S8によって、バンドパス・フィルタ90または全パス・フィルタ92の何れかを入力信号のために選ぶ。図では、左手分岐90を通して入力信号を導くためにスイッチS5、S6、S7、S8を設定している。
全パス・フィルタは図8に示す周波数特性を持つ。図12および図8から明らかのように、バンドパスと全パス・フィルタの位相は異なる周波数特性を持つ。使用する部品に異なる値を使用することにより、周波数特性におけるこの差異の性質を制御する。
上述の実施形態で前述したように、移相器要素はバンドパスと全パス・フィルタ間の位相特性の差異を使用する。図9を参照して説明した方法と同様にして、数個の移相器要素を好んで縦続接続し、全移相器とする。
全てのバンドパス・フィルタのみを組み込むように全移相器の全てのスイッチを設定してよいため、移相器要素にバンドパス・フィルタを使用することには利点がある。替わりに狭帯域フィルタとして全移相器を使用することが求められる場合、検証手順の間はこの動作モードを特に使用する。
更に詳細には、2つの信号経路89、91が得られ、各経路89、91はある帯域幅を持つ。第1の経路89は基本的に振幅に関する帯域幅制限がなく、また、第2の経路91は振幅に関する帯域幅制限を持ち、移相デバイス88、93を使用するシステムの帯域幅が影響を受けるか受けないかで、帯域幅における制限の存在を決定する。全てのバンドパス・フィルタのみを組み込むように全移相器を設定する場合、全移相器は、例えば上述したように、検証手順の間は利点のある狭帯域フィルタとして動作する。
本発明の第4の実施形態による移相器要素93を図14に示す。ここでは、バンドパス・フィルタと全パス・フィルタとを含む移相器要素と全パス・フィルタは再構成可能なフィルタとして実現している。バンドパス・フィルタと全パス・フィルタとはスイッチによって1つずつ実現できるので、この方法では一個の分岐のみが必要である。
言い換えれば、スイッチにより、各々がそれぞれ位相振幅フィルタ特性をもつ2つの信号経路が得られる。位相振幅フィルタ特性を再構成可能なフィルタによって実現し、スイッチの設定によって、再構成可能なフィルタはバンドパス・フィルタまたは全パス・フィルタとして動作する。
更に詳細には、第1のキャパシタ94は負の入力95および負の出力96の端子に直列に接続され、第2のキャパシタ97は正の入力98および正の出力99の端子に直列に接続される。これらのキャパシタ94、97は、それぞれ第1の100および第2の101のスイッチによりバイパスしてもよい。
第3のキャパシタ102は入力端子95、98間に接続され、第4のキャパシタ103は出力端子96、99間に接続され、第3の102および第4の103のキャパシタは、その間に位置する第1の94および第2の97のキャパシタを持つ。第3の102および第4の103のキャパシタは、第3の104および第4の105のスイッチにより、再構成可能なフィルタに含めともよいし、そこから除外してもよい。第3のスイッチ104は第3のキャパシタ102と直列に接続され、第4のスイッチ105は第4のキャパシタ103と直列に接続される。
更に、第1のインダクタ106は負の入力端子95と正の出力端子99との間に接続され、第2のインダクタ107は正の入力端子98と負の出力端子96との間に接続される。
スイッチ100、101、104、105を閉じると、バンドパス・フィルタが得られる。スイッチ100、101、104、105を開けると、図14に示すように、全パス・フィルタが得られる。例えば、スイッチはトランジスタまたはPINダイオードによって実現してもよい。図10を参照して説明したのと同じ理由で、第1の100および第2の101のスイッチのスイッチ寄生キャパシタは移相器93に極めて少ない程度に影響を及ぼす。
移相器要素を形成するこの再構成可能なフィルタ93は、上述した様に、バンドパスと全パス・フィルタ間の位相特性における差異を使用する。図9を参照して説明したことと同じ方法で、数個の移相器要素を好んで接続する。
本発明の特有の特徴と利点の要約を、以下に述べる。
本発明の基本原理は移相デバイスを形成することであり、移相デバイスは少なくとも2つの信号経路を形成する少なくとも2つの分岐で形成し、各信号経路は信号の周波数を変更するため各々位相振幅フィルタ特性を持つ。前記第1と第2の位相振幅フィルタ特性の少なくとも1つは、全パス・フィルタによって実現する。
少なくとも2つの分岐各々が全パス・フィルタ形式のフィルタを含む形式を選択することにより、従来技術よりも広帯域かつより安定な帯域幅を実現する。
例えば数種類の実施形態が考えられ、2つの独立の分岐の替わりに、いわよる再構成可能なフィルタを使用してもよく、しかも結果的に2つの異なる信号経路をもたらす。
数々のそのような移相デバイスを直列または並列に結合することにより、使用する移相デバイスの数に依存する分解能を持つ全移相器を得る。
更に、本発明のもう1つの側面によれば、少なくとも2つの信号経路には、1つの信号経路は基本的に振幅に関する帯域幅制限がなく、第2の信号経路は振幅に関する帯域幅制限があるような特性を持つフィルタを含む。移相デバイスを使用するシステムの帯域幅が影響を受けるか受けないかで、帯域幅における制限の存在を決定する。
本発明のこの側面により、広帯域機能を得た動作モードおよび狭帯域機能を得た動作モードが可能となる。例えば、移相デバイスを含む装置の検証の間は、このことは利点のあることである。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲の範囲内で自由に変更してもよい。例えば、各フィルタ形式に対する全てのフィルタ構成は、単に例示的に示したものである。勿論、ここに示されていない多くの方法で各フィルタを実現しもよく、それらは多かれ少なかれ部品を持つ。もう1つの全パス・フィルタの例を図15に示す。
図15では、全パス・フィルタには、負の入力端子110と負の出力端子111間に接続された第1のインダクタ109と、正の入力端子113と正の出力端子114間に接続された第2のインダクタ112とを含む。更に、全パス・フィルタ108には、負の入力端子110と正の出力端子114間に接続された第1のキャパシタ115と、正の入力端子113と負の出力端子111間に接続された第2のキャパシタ116を含む。
この全パス・フィルタ108は図6aに示すものと同様の増幅特性を持つが、周波数が増加する場合、図6aの破線117で示す位相特性は、ここでは0°から180°に変化する。
第3および第4の実施形態で説明したように、全パス・フィルタにバンドパス・フィルタを連結する。他の形式のフィルタ、例えばローパスまたはハイパス・フィルタを全パス・フィルタに結合してもよい、ということはあり得ることである。
更に、示した実施形態における移相器要素の直列縦続接続結合の替わりに、並列結合(示していない)もまた、あり得ることである。このような並列結合は、説明した全ての実施形態に対してあり得ることである。並列結合を直列縦続接続結合と連結してもよい。
第3および第4の実施形態において、バンドパス・フィルタを使用する替わりに、ローパス・フィルタ、ハイパス・フィルタまたはバンドストップ・フィルタの少なくとも1つを使用してもよい。
従来技術の移相器要素を示す図である。 図1による移相器要素の位相特性を示す図である。 図1による移相器要素の振幅特性を示す図である。 図1による縦続接続の移相器要素を示す図である。 図1による移相器要素の再構成可能なバージョンを示す図である。 OFF状態のスイッチ・トランジスタを示す図である。 ON状態のスイッチ・トランジスタを示す図である。 本発明に使用する全パス・フィルタを示す図である。 図5による全パス・フィルタの位相特性を示す図である。 図5による全パス・フィルタの振幅特性を示す図である。 本発明の第1の実施形態による移相器要素を示す図である。 図7による移相器要素の位相特性を示す図である。 図8による縦続接続の移相器要素を示す図である。 図7による移相器要素の再構成可能なバージョンを示し、本発明の第2の実施形態を構成する図である。 バンドパス・フィルタを示す図である。 図11によるバンドパス・フィルタの位相特性を示す図である。 図11によるバンドパス・フィルタの振幅特性を示す図である。 本発明の第3の実施形態による移相器要素を示す図である。 図13による移相器要素の再構成可能なバージョンを示し、本発明の第4の実施形態を構成する図である。 全パス・フィルタの代替バージョンを示す図である。

Claims (13)

  1. 少なくとも2つの異なる値の間に信号経路の電気的な長さを変更するように構成された移相デバイスであって、
    前記デバイス(50、50a、50b、64、88、93)は、信号の周波数を変更するための第1の位相振幅フィルタ特性を持つ少なくとも第1の信号経路(51、89)と、前記信号の周波数を変更するための第2の位相振幅フィルタ特性を持つ第2の信号経路(53、91)とのうちの少なくとも1つを通して信号を導くように構成され、
    前記第1及び第2の位相振幅フィルタ特性の少なくとも1つは、全パス・フィルタ(52、54;92)によって実現されることを特徴とする移相デバイス。
  2. 前記少なくとも第1及び第2の位相振幅フィルタ特性の他の1つは、全パス・フィルタ(52、54)によって実現されることを特徴とする請求項1に記載の移相デバイス。
  3. 前記少なくとも第1及び第2の位相振幅フィルタ特性の他の1つは、バンドパス・フィルタ(90)によって実現されることを特徴とする請求項1に記載の移相デバイス。
  4. 前記少なくとも第1及び第2の信号経路(51、53;89、91)は、互いに並列に結合され、
    使用のために選択される前記信号経路は、電気的なスイッチ(S1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8)によって活性化されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の移相デバイス。
  5. 前記少なくとも第1及び第2の信号経路は、再構成可能なフィルタを構成するように結合され、
    前記再構成は、電気的なスイッチ(71、72、75、76;100、101、104、105)によって実現されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の移相デバイス。
  6. 前記スイッチ(S1、S2、S3、S4;71、72、75、76;S5、S6、S7、S8;100、101、104、105)のいずれかは、トランジスタ又はPINダイオードによって構成されていることを特徴とする請求項4又は5の何れか1項に記載の移相デバイス。
  7. 前記デバイス(50a、50b)は、連結されたデバイス(57)内で複数の同様のデバイス(50a、50b)に直列又は並列のいずれかで結合され、前記連結されたデバイス(57)を通って進む信号に対する複数の可能な経路を有効にし、
    可能な経路の各々は、ある電気的な長さを構成することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の移相デバイス。
  8. 少なくとも2つの異なる値の間に信号経路の電気的な長さを変更するように構成された移相デバイスであって、
    前記デバイス(88、93)は、信号の周波数を変更するための第1の位相振幅フィルタ特性を持つ少なくとも第1の信号経路(89)と、前記信号の周波数を変更するための第2の位相振幅フィルタ特性を持つ第2の信号経路(91)とのうちの少なくとも1つを通して信号を導くように構成され、
    各信号経路(89、91)は、ある帯域幅を有し、
    前記第1の信号経路(89)は、本質的に振幅に関する帯域幅制限が無く、前記第2の信号経路(91)は、振幅に関する帯域幅制限があり、
    帯域幅における制限の存在は、前記移相デバイス(88、93)が使用されるシステムの帯域幅が影響を受けるか受けないかで規定され、
    前記少なくとも第1及び第2の位相振幅フィルタ特性の1つは、全パス・フィルタ(90)によって実現され、
    前記少なくとも第1及び第2の位相振幅フィルタ特性の他の1つは、バンドパス・フィルタ(92)、ローパス・フィルタ、ハイパス・フィルタ又はバンドストップ・フィルタの少なくとも1つによって実現されることを特徴とする移相デバイス。
  9. 前記少なくとも第1及び第2の信号経路は、互いに並列に結合され、
    使用のために選択される前記信号経路(89、91)は、電気的なスイッチ(S5、S6、S7、S8)によって活性化されることを特徴とする請求項8に記載の移相デバイス。
  10. 前記少なくとも第1及び第2の信号経路は、再構成可能なフィルタを構成するように結合され、
    前記再構成は、電気的なスイッチ(100、101、104、105)によって実現されることを特徴とする請求項8又は9のいずれか1項に記載の移相デバイス。
  11. 前記スイッチ(S5、S6、S7、S8;100、101、104、105)のいずれかは、トランジスタ又はPINダイオードによって構成されていることを特徴とする請求項9又は10の何れか1項に記載の移相デバイス。
  12. 前記デバイス(88、93)は、連結されたデバイス内で複数の同様のデバイスに直列又は並列のいずれかで結合され、前記連結されたデバイスを通って進む信号に対する複数の可能な経路を有効にし、
    可能な経路の各々は、ある電気的な長さを構成することを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載の移相デバイス。
  13. 請求項1乃至12の何れか1項に記載されたタイプの移相器に接続された複数のアンテナ要素を備えるアンテナシステム。
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