JP2018078391A - 可変減衰装置、位相切り替え機能付き可変減衰装置及びフェーズシフタ - Google Patents

可変減衰装置、位相切り替え機能付き可変減衰装置及びフェーズシフタ Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも高アッテネーションを実現できる可変減衰装置を提供する。【解決手段】可変減衰装置は、互いに位相が180°異なる一対の差動信号の一方が第1の入力端に入力され、第1の入力端に入力された信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて第1の出力端から出力する第1の可変減衰部と、一対の差動信号の他方が第2の入力端に入力され、第2の入力端に入力された信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて第2の出力端から出力する第2の可変減衰部と、第2の入力端に入力された信号を第1の出力端に分配する第1の信号分配部と、第1の入力端に入力された信号を第2の出力端に分配する第2の信号分配部と、を含む。【選択図】図4

Description

開示の技術は、可変減衰装置、位相切り替え機能付き可変減衰装置及びフェーズシフタに関する。
近年、通信及びセンサなどの分野において、高周波、特にミリ波帯のアンテナビームの方向をステアするフェーズドアレイシステムが用いられている。フェーズドアレイシステムでは、例えば、フェーズシフタ(移相器)が用いられている。フェーズシフタにおいては、信号の振幅を一定に維持したまま位相を360°回転できることが望ましい。
このようなフェーズシフタに関する技術として、以下の技術が知られている。例えば、入力する信号の位相を0rad〜2πrad変化させる2π移相器が知られている。この2π移相器は、入力信号の位相を0radの信号とπrad移相した信号とに分配する第1の分配器を備えている。また、2π移相器は、第1の分配器によって分配された0radの信号とπrad移相した信号の位相を、それぞれ更に、0radの信号とπ/2rad移相した2つの信号に分配する第2の分配器を備えている。2π移相器は、更に、第2の分配器によって分配された4つの信号のレベルをそれぞれ変化させる4つの可変減衰器と、4つの可変減衰器の出力を合成する手段を備えている。
また、フェーズシフタにおける信号振幅の調整に用いられる減衰器として、FET(Field Effect Transistor)及び抵抗素子を含んで構成されたπ型の可変減衰器が知られている。
また、複数の高周波入力信号のうちの一つを出力信号として選択する高周波スイッチにおいて、高周波スイッチにおけるオフ側入力信号のアイソレーションを改善する技術が知られている。上記の高周波スイッチは、複数の高周波入力信号のそれぞれについて設けられてそれら高周波入力信号の出力信号側への漏れ信号と等振幅でかつ逆位相の消去信号を生成する消去信号生成回路を備えている。高周波スイッチは、更に、消去信号生成回路の消去信号を出力信号に印加する印加回路を備えている。
特開2001−168668号公報 特開2002−246802号公報 特開平5−37318号公報
上記した2π移相器においては、4つの可変減衰器の出力を合成する手段として、2段構成の2信号合成器が用いられている。しかしながら、2信号合成器を2段構成とすることで、合成損失が大きくなり、その結果、出力信号の電力が低下するという問題がある。
また、FET及び抵抗素子を含んで構成されたπ形の可変減衰器においては、高周波信号が入力された場合に、信号リークが問題となる。すなわち、駆動電力を必要としないパッシブ回路で構成される従来のπ形の可変減衰器においては、高周波信号に対するアイソレーション性能が低く、高アッテネーションが困難である。このように高周波信号に対するアイソレーション性能が低い可変減衰器をフェーズシフタに適用した場合には、特定の位相を持つ信号を出力することが困難となり、位相誤差が大きくなるという問題がある。
開示の技術は、1つの側面として、フェーズシフタに適用することが可能であり且つ従来よりも高アッテネーションを実現できる可変減衰装置を提供することを目的とする。
開示の技術に係る可変減衰装置は、第1の可変減衰部、第2の可変減衰部、第1の信号分配部及び第2の信号分配部を有する。第1の可変減衰部は、互いに位相が180°異なる一対の差動信号の一方が第1の入力端に入力され、第1の入力端に入力された信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて第1の出力端から出力する。第2の可変減衰部は、一対の差動信号の他方が第2の入力端に入力され、第2の入力端に入力された信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて第2の出力端から出力する。第1の信号分配部は、第2の入力端に入力された信号を第1の出力端に分配する。第2の信号分配部は、第1の入力端に入力された信号を第2の出力端に分配する。
開示の技術によれば、1つの側面として、フェーズシフタに適用することが可能であり且つ従来よりも高アッテネーションを実現できる可変減衰装置が提供される。
開示の技術の実施形態に係るフェーズシフタの構成を示す図である。 開示の技術の実施形態に係るフェーズシフタの出力信号の位相を示すベクトル図である。 開示の技術の実施形態に係るフェーズシフタの出力信号の位相を示すベクトル図である。 開示の技術の実施形態に係るフェーズシフタの出力信号の位相を示すベクトル図である。 開示の技術の実施形態に係るフェーズシフタの出力信号の位相を示すベクトル図である。 開示の技術の実施形態に係る位相切り替え機能付き可変減衰装置の構成を示す回路ブロック図である。 開示の技術の実施形態に係る可変減衰部の詳細な構成を示す図である。 開示の技術の実施形態に係るスイッチ部の詳細な構成を示す図である。 開示の技術の実施形態に係るスイッチ部の入力端に入力された第1の信号の経路を示す図である。 開示の技術の実施形態に係るスイッチ部の入力端に入力された第1の信号の経路を示す図である。 開示の技術の実施形態に係るフェーズシフタの詳細な構成を示す図である。 比較例に係るフェーズシフタの構成を示す図である。 比較例に係るフェーズシフタの構成を示す図である。 比較例に係るフェーズシフタの構成を示す図である。 π型の可変減衰器の構成を示す図である。 比較例に係るフェーズシフタを構成する可変減衰器を通過する信号の流れを模式的に示す図である。 比較例に係るフェーズシフタの可変減衰器の出力信号を、ベクトル合成することによって生成される信号の位相を示すベクトル図である。 開示の技術の他の実施形態に係る位相切り替え機能付き可変減衰装置の構成を示す回路ブロック図である。 開示の技術の他の実施形態に係る位相切り替え機能付き可変減衰装置の構成を示す回路ブロック図である。 開示の技術の他の実施形態に係る位相切り替え機能付き可変減衰装置の構成を示す回路ブロック図である。 開示の技術の他の実施形態に係る位相切り替え機能付き可変減衰装置の構成を示す回路ブロック図である。 開示の技術の実施形態に係るトランスフォーマのパターンレイアウトを示す平面図である。 図14における15−15線に沿った断面図である。
以下、開示の技術の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素及び部分には同一の参照符号を付与している。
[第1の実施形態]
図1は、開示の技術の第1の実施形態に係るフェーズシフタ1の構成を示す図である。フェーズシフタ1は、入力信号Sinの位相を、外部から供給される制御電圧に応じて回転させ、これを出力信号Soutとして出力する回路である。フェーズシフタ1は、出力信号Soutの振幅を一定に維持したまま出力信号Soutの位相を0°〜360°の範囲で連続的に回転させることが可能なベクトル合成型の移相器である。フェーズシフタ1は、90°ハイブリッド10、2つの位相切り替え機能付き可変減衰装置(以下、0−πVATTと表記する)11、12及び合成部13を含んで構成されている。
90°ハイブリッドは、入力信号Sinを振幅が等しく且つ位相が互いに90°異なる2つの信号に分割する。90°ハイブリッド10は第1〜第4のポートP1〜P4を有する。第1のポートP1には入力信号Sinが入力され、第2のポートP2は抵抗素子R0を介してグランドラインに接続されている。第3のポートP3からは、入力信号Sinに対する位相差が例えば90°である第1の信号Sin_1が出力され、第4のポートP4からは、入力信号Sinに対する位相差が例えば180°である第2の信号Sin_2が出力される。なお、第1の信号Sin_1及び第2の信号Sin_2は、互いに位相が90°異なっていればよく、入力信号Sinに対する位相差は、上記したものに限定されるものではない。第1の信号Sin_1は、0−πVATT11に入力され、第2の信号Sin_2は、0−πVATT12に入力される。
0−πVATT11は、入力される第1の信号Sin_1の振幅を、外部から供給される制御電圧に応じた減衰量で減衰させ、これを出力信号Sout_1として出力する。また、0−πVATT11は、出力信号Sout_1の、第1の信号Sin_1に対する位相差が0°または180°となるように、出力信号Sout_1の位相を切り替えることが可能である。
0−πVATT12の機能及び構成は、0−πVATT11と同じである。すなわち、0−πVATT12は、入力される第2の信号Sin_2の振幅を、外部から供給される制御電圧に応じた減衰量で減衰させ、これを出力信号Sout_2として出力する。また、0−πVATT12は、出力信号Sout_2の、第2の信号Sin_2に対する位相差が0°または180°(すなわち、第1の信号Sin_1に対する位相差が90°または270°)となるように、出力信号Sout_2の位相を切り替えることが可能である。
合成部13は、0−πVATT11の出力信号Sout_1と、0−πVATT12の出力信号Sout_2とを同相にて合成させ、これを出力信号Soutとして出力する。
図2A、2B、2C及び2Dは、0−πVATT11の出力信号Sout_1と0−πVATT12の出力信号Sout_2とのベクトル合成によって生成される出力信号Soutの位相を示すベクトル図である。0−πVATT11、12が、それぞれ、出力信号Sout_1及びSout_2の位相を180°切り替える機能と、振幅を変化させる機能を有することで、出力信号Soutにおいて、振幅を一定に維持しつつ位相を360°回転させることが可能となる。
図3は、0−πVATT11の構成を示す回路ブロック図である。なお、0−πVATT12の構成は、0−πVATT11の構成と同じである。0−πVATT11は、スイッチ部21、トランスフォーマ22、可変減衰部20及びトランスフォーマ25を含んで構成されている。
スイッチ部21は、1系統の入力端i1に対して2系統の出力端o1及びo2を有するSPDT(Single Pole, Double Throw)スイッチとして機能する。0−πVATT11を構成するスイッチ部21の入力端i1には、90°ハイブリッド10から出力された第1の信号Sin_1が入力される。スイッチ部21は、第1の信号Sin_1を、出力端o1及びo2のいずれかに一方に出力する。スイッチ部21の切り替え動作に応じて、第1の信号Sin_1は、ノードa1またはノードa2を経由してトランスフォーマ22に入力される。
トランスフォーマ22は、一端がスイッチ部21の出力端o1に接続され、他端がスイッチ部21の出力端o2に接続された一次コイルL1と、一端がノードb1に接続され、他端がノードb2に接続された二次コイルL2とを含んで構成されている。トランスフォーマ22は、スイッチ部21を介して供給されるシングルエンド信号である第1の信号Sin_1を、位相が互いに180°異なる一対の差動信号に変換し、差動信号をノードb1及びb2に出力する。すなわち、ノードb1に現れる信号の位相と、ノードb2に現れる信号の位相は、互いに180°異なる。また、トランスフォーマ22は、スイッチ部21の切り替え動作に応じて、一対の差動信号の位相を反転させる。すなわち、スイッチ部21が、ノードa1側に接続されている場合にノードb1に現れる信号の位相と、スイッチ部21が、ノードa2側に接続されている場合にノードb1に現れる信号の位相は180°異なる。ノードb2に現れる信号についても同様である。トランスフォーマ22の二次コイルL2のセンタータップCT1は、低インピーダンス回路を介して接地電位に固定されていてもよい。少なくとも所望の周波数帯域において、二次コイルL2のセンタータップCT1を接地電位に固定することで、差動信号が安定する。この図の場合、DCにおいても接地電位に固定されている。
図14は、トランスフォーマ22のパターンレイアウトを示す平面図、図15は、図14における15−15線に沿った断面図である。トランスフォーマ22を構成する一次コイルL1、二次コイルL2及びグランドメタル223は、シリコン基板221上に設けられたメタル層に設けられている。一次コイルL1、二次コイルL2及びグランドメタル223は、シリコン基板221上に設けられた誘電体層222によって互いに絶縁されている。一次コイルL1は、二次コイルL2よりも上層のメタル層に設けられており、環状パターンを有している。一次コイルL1の端子t1は、スイッチ部21の出力端o1に接続され、一次コイルL1の端子t2は、スイッチ部21の出力端o2に接続される。二次コイルL2は、一次コイルL1と同様、環状パターンを有している。二次コイルL2の端子t3は、ノードb1に接続され、二次次コイルL2の端子t4は、ノードb2に接続され、二次コイルL2のセンタータップCT1は、接地電位に固定される。一次コイルL1及び二次コイルL2の環状パターンは、互いに重なるように配置されている。
二次コイルL2の下層のメタル層には、接地電位に固定されるグランドメタル223が設けられている。グランドメタル223は、一次コイルL1及び二次コイルL2の直下領域において、メタルを部分的に間引いたパターニングが施されている。仮に、一次コイルL1及び二次コイルL2の直下領域を接地電位に固定されたメタルで埋め尽くすと、一次コイルL1及び二次コイルL2に、一端が接地電位に固定された寄生キャパシタが付加されることになり特性劣化を招く。また、仮に、一次コイルL1及び二次コイルL2の直下領域におけるメタルを全て除去すると、抵抗成分として作用するシリコン基板221の影響が大きくなり、損失が大きくなる。図14に示すように、グランドメタル223が、一次コイルL1及び二次コイルL2の直下領域においてメタルを部分的に間引いたパターンを有することで、寄生キャパシタおよびシリコン基板221の影響を抑制し、良好な特性を得ることができる。図14に示すトランスフォーマ22のパターンレイアウトによれば、特にミリ波帯の周波数を有する信号の処理において良好な特性を得ることができる。
可変減衰部20は、第1の可変減衰部23、第2の可変減衰部24、第1の信号分配部31及び第2の信号分配部32を含んで構成されている。第1の可変減衰部23は、入力端がノードb1に接続され、出力端がノードd1に接続されている。第1の可変減衰部23は、入力端に入力される一対の差動信号の一方を、外部から供給される制御電圧に応じた減衰量で減衰させて出力端から出力する。第2の可変減衰部24は、入力端がノードb2に接続され、出力端がノードd2に接続されている。第2の可変減衰部は、入力端に入力される一対の差動信号の他方を、外部から供給される制御電圧に応じた減衰量で減衰させて出力端から出力する。
第1の信号分配部31は、一端が第2の可変減衰部24の入力端(ノードb2)に接続され、他端が第1の可変減衰部23の出力端(ノードd1)に接続されている。第1の信号分配部31は、第2の可変減衰部24の入力端(ノードb2)に入力される差動信号を、第1の可変減衰部23の出力端(ノードd1)に分配する。第2の信号分配部32は、一端が第1の可変減衰部23の入力端(ノードb1)に接続され、他端が第2の可変減衰部24の出力端(ノードd2)に接続されている。第2の信号分配部32は、第1の可変減衰部23の入力端(ノードb1)に入力される差動信号を、第2の可変減衰部24の出力端(ノードd2)に分配する。
トランスフォーマ25は、一端がノードd1に接続され、他端がノードd2に接続された一次コイルL3と、一端が0−πVATT11の出力端に接続され、他端が接地電位に接続された二次コイルL4と、を含んで構成されている。トランスフォーマ25は、ノードd1及びd2を介して供給される一対の差動信号をシングルエンド信号に変換し、これを0−πVATT11の出力信号Sout_1として出力する。トランスフォーマ25の一次コイルL3のセンタータップCT2は、低インピーダンス回路を介して接地電位に固定されていてもよい。少なくとも所望の周波数帯域において、一次コイルL3のセンタータップCT2を接地電位に固定することで、差動信号が安定する。この図の場合、DCにおいても接地電位に固定されている。
0−πVATT11によれば、可変減衰部20における減衰作用によって、出力信号Sout_1の振幅が変化する。また、0−πVATT11によれば、スイッチ部21の切り替え動作に応じて出力信号Sout_1の位相が180°変化する。すなわち、スイッチ部21がノードa1を選択することにより、第1の信号Sin_1がノードa1側からトランスフォーマ22に供給された場合、出力信号Sout_1の位相は、第1の信号Sin_1と同じ位相となる。一方、スイッチ部21がノードa2を選択することにより、第1の信号Sin_1がノードa2側からトランスフォーマ22に供給された場合、出力信号Sout_1の位相は、第1の信号Sin_1の位相に対して180°回転する。
図4は、可変減衰部20の詳細な構成を示す図である。第1の可変減衰部23は、nチャネル型のトランジスタQ1、Q2、Q3と、トランジスタQ1、Q2、Q3のゲートにそれぞれ接続された抵抗素子R1、R2、R3とを含むπ型の可変減衰器を構成している。トランジスタQ1は、ドレインがノードb1に接続され、ソースがグランドラインに接続されている。トランジスタQ2は、ソースがノードb1に接続され、ドレインがノードd1に接続されている。トランジスタQ3は、ドレインがノードd1に接続され、ソースがグランドラインに接続されている。トランジスタQ1、Q2、Q3は、それぞれ、ゲートに供給される制御電圧VCS、VCGに応じて抵抗値が変化する可変抵抗器として機能する。トランジスタQ1、Q2、Q3の抵抗値が変化することで、第1の可変減衰部23における減衰量が変化する。第1の可変減衰部23において、減衰量を変化させてもポートインピーダンス(特性インピーダンス)が一定を保つように、トランジスタQ1、Q2、Q3の抵抗値が定められる。
ここで、トランジスタQ1、Q2、Q3の抵抗値をそれぞれRQ1、RQ2、RQ3とし、第1の可変減衰部23における減衰量をA[dB]とし、第1の可変減衰部23のポートインピーダンスをZ[Ω]とする。第1の可変減衰部23においては、一例として、下記の(1)式、(2)式及び(3)式を満たすように、抵抗値RQ1、RQ2、RQ3が設定される。
Q2=Z(1+k)/(1−k) ・・・(1)
Q1=RQ3=Z(1+k)/2k ・・・(2)
k=10−A/20 ・・・(3)
第2の可変減衰部24は、第1の可変減衰部23と同じ構成を有する。すなわち、第2の可変減衰部24は、nチャネル型のトランジスタQ4、Q5、Q6と、トランジスタQ4、Q5、Q6のゲートにそれぞれ接続された抵抗素子R4、R5、R6を含むπ型の可変減衰器を構成している。トランジスタQ4は、ドレインがノードb2に接続され、ソースがグランドラインに接続されている。トランジスタQ5は、ソースがノードb2に接続され、ドレインがノードd2に接続されている。トランジスタQ6は、ドレインがノードd2に接続され、ソースがグランドラインに接続されている。トランジスタQ4、Q5、Q6は、それぞれ、ゲートに供給される制御電圧VCS、VCGに応じて抵抗値が変化する可変抵抗器として機能する。トランジスタQ4、Q5、Q6の抵抗値が変化することで、第2の可変減衰部24における減衰量が変化する。第2の可変減衰部24において、減衰量を変化させてもポートインピーダンス(特性インピーダンス)が一定を保つように、トランジスタQ4、Q5、Q6の抵抗値が定められる。トランジスタQ4、Q5、Q6の抵抗値と、第2の可変減衰部24におけるポートインピーダンス及び減衰量との関係は、上記(1)式〜(3)式に準じる。
第1の信号分配部31は、一端が第2の可変減衰部24の入力端(ノードb2)に接続され、他端が第1の可変減衰部23の出力端に接続されたキャパシタC1によって構成されている。キャパシタC1の静電容量は、第1の可変減衰部23の入力端(ノードb1)と出力端(ノードd1)との間に形成される寄生キャパシタの静電容量に一致していることが好ましい。同様に、第2の信号分配部32は、一端が第1の可変減衰部23の入力端(ノードb1)に接続され、他端が第2の可変減衰部24の出力端(ノードd2)に接続されたキャパシタC2によって構成されている。キャパシタC2の静電容量は、第2の可変減衰部24の入力端(ノードb2)と出力端(ノードd2)との間に形成される寄生キャパシタの静電容量と一致していることが好ましい。
図5は、スイッチ部21の詳細な構成を示す図である。スイッチ部21は、nチャネル型のトランジスタQ11〜Q14、抵抗素子R11〜R14、インダクタL11〜L13及びキャパシタC11、C12を含んで構成されている。
トランジスタQ11は、ソースが入力端i1に接続され、ドレインが出力端o1に接続され、ゲートが抵抗素子R11の一端に接続されている。トランジスタQ12は、ドレインが出力端o1に接続され、ソースがグランドラインに接続され、ゲートが抵抗素子R12の一端に接続されている。トランジスタQ13は、ソースが入力端i1に接続され、ドレインが出力端o2に接続され、ゲートが抵抗素子R13の一端に接続されている。トランジスタQ14は、ドレインが出力端o2に接続され、ソースがグランドラインに接続され、ゲートが抵抗素子R14の一端に接続されている。抵抗素子R11及びR14の他端は、それぞれ配線m1に接続され、抵抗素子R12及びR13の他端は、それぞれ配線m2に接続されている。
キャパシタC11は、一端が配線m1に接続され、他端がグランドラインに接続されている。キャパシタC12は、一端が配線m2に接続され、他端がグランドラインに接続されている。インダクタL11は、一端が入力端i1に接続され、他端がグランドラインに接続されている。インダクタL12は、一端が出力端o1に接続され、他端がグランドラインに接続されている。インダクタL13は、一端が出力端o2に接続され、他端がグランドラインに接続されている。インダクタL11、L12及びL13は、トランジスタQ11〜Q14の容量成分を、インピーダンスマッチングさせるために用いられる。キャパシタC11及びC12は、制御電圧VC1及びVC2に混入するノイズ成分を除去するために用いられる。
配線m1には、制御電圧VC1が供給される。トランジスタQ11及びQ14は、制御電圧VC1に応じて同時にオンオフする。配線m2には、制御電圧VC2が供給される。トランジスタQ12及びQ13は、制御電圧VC2に応じて同時にオンオフする。制御電圧VC1及びVC2は相補的な電圧である。すなわち、トランジスタQ11及びQ14がオン状態となる場合、トランジスタQ12及びQ13はオフ状態となり、トランジスタQ11及びQ14がオフ状態となる場合、トランジスタQ12及びQ13はオン状態となるように制御される。
図6Aは、スイッチ部21において、トランジスタQ11及びQ14がオン状態とされ、トランジスタQ12及びQ13がオフ状態とされた場合に、スイッチ部21の入力端i1に入力された第1の信号Sin_1の経路を示す図である。トランジスタQ11及びQ14がオン状態とされることで、第1の信号Sin_1は、ノードa1側からトランスフォーマ22の一次コイルL1に供給され、一次コイルL1のノードa2側の端部はグランドラインに短絡される。
図6Bは、スイッチ部21において、トランジスタQ12及びQ13がオン状態とされ、トランジスタQ11及びQ14がオフ状態とされた場合に、スイッチ部21の入力端i1に入力された第1の信号Sin_1の経路を示す図である。トランジスタQ12及びQ13がオン状態とされることで、第1の信号Sin_1は、ノードa2側からトランスフォーマ22の一次コイルL1に供給され、一次コイルL1のノードa1側の端部はグランドラインに短絡される。
図7は、フェーズシフタ1の詳細な構成を示す図である。0−πVATT12は、上記した0−πVATT11と同一の構成及び機能を有する。0−πVATT11から出力される出力信号Sout_1と、0−πVATT12から出力される出力信号Sout_2は、合成部13によって同相にて合成される。合成部13として、例えば、ウィルキンソン型の合成器を用いることができる。
以下において、フェーズシフタ1の動作について説明する。90°ハイブリッドは、ポートP1に入力信号Sinが入力されると、ポートP3から第1の信号Sin_1を出力し、ポートP4から第1の信号Sin_1に対して位相が90°回転した第2の信号Sin_2を出力する。第1の信号Sin_1は、0−πVATT11に供給され、第2の信号Sin_2は、0−πVATT12に供給される。以下において、0−πVATT11の動作について説明する。
トランスフォーマ22は、スイッチ部21を介して供給されるシングルエンド信号である第1の信号Sin_1を、位相が互いに180°異なる一対の差動信号に変換し、一対の差動信号をノードb1及びb2に出力する。トランスフォーマ22は、スイッチ部21の切り替え動作に応じて、ノードb1及びb2に出力する一対の差動信号の位相を反転させる。
スイッチ部21は、外部から供給される制御電圧VC1、VC2に応じてトランジスタQ11及びQ14のペアがオン状態となる第1の状態と、トランジスタQ12及びQ13のペアがオン状態となる第2の状態とを切り替える。スイッチ部21において、オン状態となるトランジスタのペアが切り替わることで、トランスフォーマ22の一次コイルL1に対する第1の信号Sin_1の入力方向が切り替わる。これにより、トランスフォーマ22の二次コイルL2から出力される一対の差動信号の位相が反転する。
第1の可変減衰部23及び第2の可変減衰部24は、それぞれノードb1及びb2に供給される差動信号の振幅を、外部から供給される制御電圧VCG、VCSに応じた減衰量で減衰させる。第1の可変減衰部23及び第2の可変減衰部24における減衰量は、可変抵抗器として機能するトランジスタQ1〜Q6の抵抗値が変化することによって変化する。トランジスタQ2及びQ5の抵抗値は、これらのゲートに供給される制御電圧VCGによって制御され、トランジスタQ1、Q3、Q4及びQ6の抵抗値は、これらのゲートに供給される制御電圧VCSによって制御される。第1の可変減衰部23及び第2の可変減衰部24における減衰量は、フェーズシフタ1の出力信号Soutにおいて所望の位相及び振幅が得られるように制御される。
第1の可変減衰部23及び第2の可変減衰部24によって振幅調整された差動信号は、トランスフォーマ25によってシングルエンド信号に変換され、0−πVATT11の出力信号Sout_1として出力される。出力信号Sout_1の第1の信号Sin_1に対する位相差は、スイッチ部21における切り替え動作に応じて0°または180°となる。
0−πVATT12は、0−πVATT11と同様、スイッチ部21における切り替え動作に応じて、第2の信号Sin_2に対して位相が0°または180°異なる出力信号Sout_2を出力する。すなわち、出力信号Sout_2は、出力信号Sout_1に対して位相が90°または270°異なる信号となる。
0−πVATT11の出力信号Sout_1及び0−πVATT12の出力信号Sout_2は、合成部13によってベクトル合成される。合成された信号は、フェーズシフタ1の出力信号Soutとして出力される。0−πVATT11、12が、それぞれ、出力信号Sout_1及びSout_2の位相を180°切り替える機能と、振幅を変化させる機能を有することで、出力信号Soutにおいて、振幅を一定に維持しつつ位相を360°回転させることが可能となる。
図8A、図8B及び図8Cは、それぞれ、比較例に係るフェーズシフタの構成を示す図である。図8Aに示す第1の比較例に係るフェーズシフタ2は、90°ハイブリッド100、信号変換部111、112及び、可変利得アンプ121、122、123、124を含んで構成されている。90°ハイブリッド100は、入力信号を互いに振幅が等しく且つ位相が90°異なる2つの信号に分割する。信号変換部111、112はそれぞれ、90°ハイブリッド100から出力されたシングルエンド信号を、位相が互いに180°異なる一対の差動信号に変換する。信号変換部111からは、入力信号に対する位相差が0°及び180°の信号が出力され、これらの信号が、可変利得アンプ121及び122にそれぞれ供給される。信号変換部112からは、入力信号に対する位相差が90°及び270°の信号が出力され、これらの信号が、可変利得アンプ123及び124にそれぞれ供給される。可変利得アンプ121〜124は、それぞれ、入力された信号を、外部から供給される制御電圧に応じた増幅率で増幅させて出力する。第1の比較例に係るフェーズシフタ2は、可変利得アンプ121及び122の出力信号をベクトル合成した信号と、可変利得アンプ123及び124の出力信号をベクトル合成した信号と、を更にベクトル合成して出力する。
第1の比較例に係るフェーズシフタ2によれば、位相が互いに90°または270°異なる2つの信号のベクトル合成によって出力信号を生成するため、出力信号の位相を0°から360°まで連続的に回転させることができる。しかしながら、4つの可変利得アンプ121〜124は、電力を消費するアクティブ回路で構成されることから、フェーズシフタ2の消費電力は大きい。第2の比較例に係るフェーズシフタ2を複数組み合せてフェーズドアレイシステムを構成した場合に、消費電力の問題はより顕著となる。
図8Bに示す第2の比較例に係るフェーズシフタ3は、入力信号に対して互いに異なる回転角を付与する複数の移相器エレメント201〜205を直列接続した構成を有する。移相器エレメント201〜205は、例えば、抵抗器、キャパシタ、インダクタ等を組み合せたパッシブ回路で構成されている。従って、第2の比較例に係るフェーズシフタ3には駆動電力を必要とせず、消費電力を実質的にゼロとすることができる。しかしながら、第2の比較例に係るフェーズシフタ3においては、複数の移相器エレメント201〜205のうち、有効化する移相器エレメントを選択することにより出力信号における位相が定まるので、出力信号の位相を連続的に変化させることができない。また、出力信号の位相の精度を高めるためには、より小さい回転角を付与する移相器エレメントを増設する必要がある。第2の比較例に係るフェーズシフタ3において、移相器エレメントを増設すると損失が大きくなり、出力信号の電力が低下する。また、第2の比較例に係るフェーズシフタ3によれば、有効化する移相器エレメントを切り替えた場合に、回路のインピーダンスが変化しやすい。従って、第2の比較例に係るフェーズシフタ3によれば、出力信号の位相を変化させた場合に振幅が変化するおそれがあり、出力信号の振幅を一定に維持しつつ出力信号の位相を回転させることが困難である。
図8Cに示す第3の比較例に係るフェーズシフタ4は、入力信号の位相を0radの信号とπrad移相した信号とに分配する第1の分配器300を備えている。また、フェーズシフタ4は、第1の分配器300によって分配された0radの信号とπrad移相した信号の位相を、それぞれ更に、0radの信号とπ/2rad移相した2つの信号に分配する第2の分配器311、312を備えている。また、フェーズシフタ4は、第2の分配器311、312によって分配された4つの信号のレベルをそれぞれ変化させる4つの可変減衰器321〜324を備えている。また、フェーズシフタ4は、4つの可変減衰器321〜324の出力を合成する前段の2信号合成器331、332及び後段の2信号合成器340を備えている。
第3の比較例に係るフェーズシフタ4においては、4つの可変減衰器321〜324の出力を合成する手段として、前段の2信号合成器331、332と、後段の2信号合成器340とからなる2段構成の2信号合成器が用いられている。しかしながら、2信号合成器を2段構成とすることで、合成損失が大きくなり、出力信号の電力が低下する。
また、可変減衰器321〜324として、例えば、図9Aに示すトランジスタQ101、Q102、Q103を含んで構成されるπ型の可変減衰器320を用いた場合には、以下の問題が生じるおそれがある。すなわち、可変減衰器320においては、その入力端と出力端との間に寄生キャパシタCpが形成され、可変減衰器320に入力された信号Sが、寄生キャパシタCpを経由して出力される場合がある。このような信号リークが生じることによって、可変減衰器320において所望の減衰量によるアッテネーションを行うことが困難となる。この問題は、可変減衰器320に入力される信号Sの周波数が高くなる程、深刻となる。
図9Bは、第3の比較例に係るフェーズシフタ4を構成する可変減衰器321、322を通過する信号の流れを示す図であり、図9Cは、可変減衰器321、322の出力信号を、ベクトル合成することによって生成される信号の位相を示すベクトル図である。図9Bには、可変減衰器321の減衰量が比較的大きい値に設定され、可変減衰器322の減衰量が比較的小さい値に設定された場合が例示されている。可変減衰器321から出力される出力信号Sには、可変減衰器321に付随する寄生キャパシタを経由して出力端にリークするリーク信号Sが重畳される。リーク信号Sは、減衰量が比較的大きい値に設定された可変減衰器321の出力信号Sに対して無視できないレベルとなる。一方、可変減衰器322から出力される出力信号Sにもリーク信号が重畳されることとなるが、出力信号Sに対するリーク信号の割合は小さく、無視できるレベルである。2信号合成器331は、図9Cに示すように、出力信号Sと、リーク信号Sが重畳した出力信号Sとをベクトル合成した信号Sを生成する。信号Sの位相は、リーク信号成分を含まない理想的な信号S3aの位相に対してずれを有する。
このように、図9Aに示すπ型の可変減衰器320は、高周波信号に対するアイソレーション性能が低くなり、高アッテネーションが困難である。従って、第3の比較例に係るフェーズシフタ4において、可変減衰器321〜324として、図9Aに示す可変減衰器320を用いた場合には、特定の位相(特に、図9Cに示すベクトル図における各軸の近傍の位相)を持つ信号を生成することが困難となり、位相誤差が大きくなる。
一方、本実施形態に係るフェーズシフタ1において、0−πVATT11、12を構成するスイッチ部21、トランスフォーマ22、25及び可変減衰部20は、それぞれ、駆動電力を必要としないパッシブ回路で構成されている。すなわち、スイッチ部21を構成するトランジスタQ11〜Q14の各々及び可変減衰部20を構成するトランジスタQ1〜Q6の各々のソース−ドレイン間の電圧は0Vであり、これらのトランジスタにおいて電力が消費されることはない。従って、本実施形態に係るフェーズシフタ1によれば、第1の比較例に係るフェーズシフタ2と比較して消費電力を抑制することが可能である。
また、本実施形態に係るフェーズシフタ1によれば、回路構成が対称であり、0−πVATT11、12において、出力信号Sout_1及びSout_2の位相を180°切り替えた場合でも回路のインピーダンスが変化することはない。これにより、フェーズシフタ1の出力信号Soutの振幅制御が容易となる。
また、本実施形態に係るフェーズシフタ1によれば、0−πVATT11、12は、それぞれ、出力信号の振幅を変化させる機能と出力信号の位相を反転させる機能を併せ持つ。これにより、回路構成を、第1の信号Sin_1を処理する系列と、第2の信号Sin_2を処理する系列の2系列とすることができ、信号を合成する要素を1つとすることができる。従って、2段構成の2信号合成器を必要とする第3の比較例に係るフェーズシフタ4と比較して合成損失を半分にすることができる。
また、本実施形態に係るフェーズシフタ1によれば、第1の可変減衰部23の入力端(ノードb1)と出力端(ノードd1)との間に形成された寄生キャパシタを経由して第1の可変減衰部23に入力された信号が第1の可変減衰部23の出力端にリークする信号リークを生じ得る。同様に、第2の可変減衰部24の入力端(ノードb2)と出力端(ノードd2)との間に形成された寄生キャパシタを経由して第2の可変減衰部23に入力された信号が第2の可変減衰部24に出力端にリークする信号リークを生じ得る。
しかしながら、本実施形態に係るフェーズシフタ1によれば、第1の信号分配部31を構成するキャパシタC1によって、第2の可変減衰部24の入力端に入力される信号が、第1の可変減衰部23の出力端に分配される。第1の信号分配部31によって分配される信号(以下、第1の分配信号という)は、第1の可変減衰部23の出力端にリークするリーク信号(以下、第1のリーク信号という)に対して位相が反転した信号である。従って、第1のリーク信号は、第1の分配信号によって打ち消される。キャパシタC1の静電容量を、第1の可変減衰部23の入力端と出力端との間に形成された寄生キャパシタの静電容量に一致させることで、第1の分配信号の振幅の大きさを、第1のリーク信号の振幅に一致させることができ、第1のリーク信号を略完全に解消することができる。この場合、第1の信号分配部31は、第1の可変減衰部23の減衰量を最大とした場合に第1の可変減衰部23から出力される信号の振幅に相当する振幅を有する第1の分配信号を第1の可変減衰部23の出力端(ノードd1)に分配することになる。換言すれば、第1の信号分配部31は、第2の可変減衰部24の入力端(ノードb2)に入力される信号を、第1の可変減衰部23における最大減衰量に相当する減衰量で減衰させて第1の可変減衰部23の出力端(ノードd1)に分配することになる。
同様に、第2の信号分配部32を構成するキャパシタC2によって、第1の可変減衰部23の入力端に入力される信号が、第2の可変減衰部24の出力端に分配される。第2の信号分配部32によって分配される信号(以下、第2のリーク信号という)は、第2の可変減衰部24の出力端にリークするリーク信号(以下、第2のリーク信号という)に対して位相が反転した信号である。従って、第2のリーク信号は、第2の分配信号によって打ち消される。キャパシタC2の静電容量を、第2の可変減衰部24の入力端と出力端との間に形成された寄生キャパシタの静電容量に一致させることで、第2の分配信号の振幅の大きさを、第2のリーク信号の振幅に一致させることができ、第2のリーク信号を略完全に解消することができる。この場合、第2の信号分配部32は、第2の可変減衰部24の減衰量を最大とした場合に第2の可変減衰部24から出力される信号の振幅に相当する振幅を有する第2の分配信号を第2の可変減衰部24の出力端(ノードd2)に分配することになる。換言すれば、第2の信号分配部32は、第1の可変減衰部23の入力端(ノードb1)に入力される信号を、第2の可変減衰部24における最大減衰量に相当する減衰量で減衰させて第2の可変減衰部24の出力端(ノードd2)に分配することになる。
このように、本実施形態に係るフェーズシフタ1によれば、第1及び第2の信号分配部31、32によって、第1及び第2の可変減衰部23、24におけるアイソレーション性能を改善することができ、高アッテネーションを実現することができる。これにより、フェーズシフタ1の出力信号Soutにおける位相誤差を小さくすることができる。
[第2の実施形態]
図10は、開示の技術の第2の実施形態に係る0−πVATT11A、11Bの構成を示す図である。0−πVATT11A、12Aは、第1の信号分配部31A及び第2の信号分配部32Aの構成が、第1の実施形態に係る0−πVATT11、12と異なる。0−πVATT11A、12Aにおいて第1の信号分配部31A及び第2の信号分配部32Aは、それぞれ、減衰器及び遅延器を含んで構成されている。
すなわち、第1の信号分配部31Aは、減衰器として機能する抵抗素子R21、R22と、遅延器として機能する遅延線路W1を含んで構成されている。抵抗素子R21は、一端が第2の可変減衰部24の入力端(ノードb2)に接続され、他端が遅延線路W1の一端に接続されている。抵抗素子R22は、一端が第1の可変減衰部23の出力端(ノードd1)に接続され、他端が遅延線路W1の他端に接続されている。遅延線路W1を抵抗素子R21と抵抗素子R22との間に挟むことで、第1の信号分配部31Aのレイアウトを対称とすることができる。
同様に、第2の信号分配部32Aは、減衰器として機能する抵抗素子R23、R24と、遅延器として機能する遅延線路W2を含んで構成されている。抵抗素子R23は、一端が第1の可変減衰部23の入力端(ノードb1)に接続され、他端が遅延線路W2の一端に接続されている。抵抗素子R24は、一端が第2の可変減衰部24の出力端(ノードd2)に接続され、他端が遅延線路W2の他端に接続されている。遅延線路W2を抵抗素子R23と抵抗素子R24との間に挟むことで、第2の信号分配部32Aのレイアウトを対称とすることができる。
このように第1の信号分配部31A及び第2の信号分配部32Aによれば、キャパシタを含んで構成される第1の実施形態に係る第1の信号分配部31及び第2の信号分配部32と同様の機能を発揮することができる。すなわち、第1の可変減衰部23の出力端にリークするリーク信号を第1の信号分配部31Aによって分配される信号によって打ち消すことができる。また、第2の可変減衰部24の出力端にリークするリーク信号を第2の信号分配部32Aによって分配される信号によって打ち消すことができる。
[第3の実施形態]
図11は、開示の技術の第3の実施形態に係る0−πVATT11B、12Bの構成を示す図である。上記した第1の実施形態に係る0−πVATT11、12は、差動信号をシングルエンド信号に変換する手段としてトランスフォーマ25を用いるものであった。これに対して、第3の実施形態に係る0−πVATT11B、12Bは、差動信号をシングルエンド信号に変換する手段としてマーチャントバラン26を用いている。マーチャントバラン26は、線路26a及び26bからなる結合線路と、線路26c及び26dからなる結合線路を含んで構成されている。線路26a、26b、26c、26dは、それぞれ、信号波長の1/4に相当する線路長を有する。線路26aは一端がグランドラインに接続され、他端がノードd1に接続されている。線路26cは一端がグランドラインに接続され、他端がノードd2に接続されている。線路26bは、一端が0−πVATT11B、12Bの出力端に接続され、他端が線路26dの一端に接続されている。線路26dの他端はオープンとなっている。このように、差動信号をシングルエンド信号に変換する手段としてマーチャントバラン26を用いる0−πVATT11B、12Bによれば、第1の実施形態に係る0−πVATT11、12と同様の機能を発揮することができる。
[第4の実施形態]
図12は、開示の技術の第4の実施形態に係る0−πVATT11C、12Cの構成を示す図である。上記した第1の実施形態に係る0−πVATT11、12は、差動信号をシングルエンド信号に変換する手段としてトランスフォーマ25を用いるものであった。これに対して、第4の実施形態に係る0−πVATT11C、12Cは、差動信号をシングルエンド信号に変換する手段としてラットレースハイブリッド回路27を用いている。ラットレースハイブリッド回路27は、3本の1/4波長伝送線路と1本の3/4波長伝送線路とをリング状に接続した回路であり、入力端子の選択により、入力信号の同相分配及び逆相分配が可能である。ラットレースハイブリッド回路27は、ポートP11がノードd1に接続され、ポートP12が抵抗素子を介してグランドラインに接続されている。ポートP13がノードd2に接続され、ポートP14が、0−πVATT11B、12Bの出力端に接続されている。このように、差動信号をシングルエンド信号に変換する手段としてラットレースハイブリッド回路27を用いる0−πVATT11C、12Cによれば、第1の実施形態に係る0−πVATT11、12と同様の機能を発揮することができる。
[第5の実施形態]
図13は、開示の技術の第5の実施形態に係る0−πVATT11D、12Dの構成を示す図である。上記した第1の実施形態に係る0−πVATT11、12は、シングルエンド信号を差動信号に変換する手段としてトランスフォーマ22を用いるものであった。これに対して、第5の実施形態に係る0−πVATT11C、12Cは、シングルエンド信号を差動信号に変換する手段としてマーチャントバラン28を用いている。
マーチャントバラン28は、線路28a及び28bからなる結合線路と、線路28c及び28dからなる結合線路を含んで構成されている。線路28a、28b、28c、28dは、それぞれ、信号波長の1/4に相当する線路長を有する。線路28aは、一端がスイッチ部21の出力端o1に接続され、他端が線路28cの一端に接続されている。線路28cの他端は、スイッチ部21の出力端o2に接続されている。線路28bは一端がグランドラインに接続され、他端がノードb1に接続されている。線路28dは一端がグランドラインに接続され、他端がノードb2に接続されている。なお、シングルエンド信号を差動信号に変換する手段としてマーチャントバラン28を用いる場合には、スイッチ部21を以下のように構成する。すなわち、スイッチ部21において出力端o1を選択する場合には、出力端o2をオープンとし、出力端o2を選択する場合には、出力端o1をオープンとする。このように、シングルエンド信号を差動信号に変換する手段としてマーチャントバラン28を用いる0−πVATT11D、12Dによれば、第1の実施形態に係る0−πVATT11、12と同様の機能を発揮することができる。
なお、上記した第1〜第5の実施形態に係る0−πVATT11、11A〜11D、12、12A〜12Dの構成は、適宜組み合せることが可能である。
可変減衰部20は、開示の技術における可変減衰装置及び可変減衰部の一例である。第1の可変減衰部23は、開示の技術における第1の可変減衰部の一例である。第2の可変減衰部24は、開示の技術における第2の可変減衰部の一例である。第1の信号分配部31は、開示の技術における第1の信号分配部の一例である。第2の信号分配部32は、開示の技術における第2の信号分配部の一例である。トランジスタQ1〜Q3、Q4〜Q6は、開示の技術における可変抵抗器の一例である。キャパシタC1は、開示の技術における第1のキャパシタの一例である。キャパシタC2は、開示の技術における第2のキャパシタの一例である。0−πVATT11、11A、11B、11C、11D、12、12A、12B、12C、12Dは、開示の技術における位相切り替え機能付き可変減衰装置の一例である。スイッチ部21は、開示の技術におけるスイッチ部の一例である。トランスフォーマ22及びマーチャントバラン28は、開示の技術における第1の変換部の一例である。トランスフォーマ25、マーチャントバラン26及びラットレースハイブリッド回路27は、開示の技術における第2の変換部の一例である。フェーズシフタ1は、開示の技術におけるフェーズシフタの一例である。90°ハイブリッドは、開示の技術における信号分配部の一例である。合成部13は、開示の技術における合成部の一例である。
以上の第1乃至第5の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
互いに位相が180°異なる一対の差動信号の一方が第1の入力端に入力され、前記第1の入力端に入力された信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて第1の出力端から出力する第1の可変減衰部と、
前記一対の差動信号の他方が第2の入力端に入力され、前記第2の入力端に入力された信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて第2の出力端から出力する第2の可変減衰部と、
前記第2の入力端に入力された信号を前記第1の出力端に分配する第1の信号分配部と、
前記第1の入力端に入力された信号を前記第2の出力端に分配する第2の信号分配部と、
を含む可変減衰装置。
(付記2)
前記第1の可変減衰部及び前記第2の可変減衰部は、それぞれ、複数の可変抵抗器を含む
付記1に記載の可変減衰装置。
(付記3)
前記第1の信号分配部は、前記第1の入力端と前記第1の出力端との間に形成された寄生キャパシタを経由して、前記第1の入力端から前記第1の出力端にリークする第1のリーク信号の振幅に相当する振幅を有する信号を前記第1の出力端に出力し、
前記第2の信号分配部は、前記第2の入力端と前記第2の出力端との間に形成された寄生キャパシタを経由して前記第2の入力端から前記第2の出力端にリークする第2のリーク信号の振幅に相当する振幅を有する信号を前記第2の出力端に出力する
付記2に記載の可変減衰装置。
(付記4)
前記第1の信号分配部は、前記第1の可変減衰部の減衰量を最大とした場合に前記第1の可変減衰部から出力される信号の振幅に相当する振幅を有する信号を前記第1の出力端に分配し、
前記第2の信号分配部は、前記第2の可変減衰部の減衰量を最大とした場合に前記第2の可変減衰部から出力される信号の振幅に相当する振幅を有する信号を前記第2の出力端に分配する
付記3に記載の可変減衰装置。
(付記5)
前記第1の信号分配部は、一端が前記第2の入力端に接続され、他端が前記第1の出力端に接続された第1のキャパシタを含み、
前記第2の信号分配部は、一端が前記第1の入力端に接続され、他端が前記第2の出力端に接続された第2のキャパシタを含む
付記1から付記4のいずれか1つに記載の可変減衰装置。
(付記6)
前記第1の信号分配部は、前記第2の入力端と前記第1の出力端との間に設けられた抵抗素子を含み、
前記第2の信号分配部は、前記第1の入力端と前記第2の出力端との間に設けられた抵抗素子を含む
付記1から付記4のいずれか1つに記載の可変減衰装置。
(付記7)
1系統の入力端と2系統の出力端とを有し、前記1系統の入力端に入力されるシングルエンド信号の出力先を切り替えるスイッチ部と、
前記スイッチ部の前記2系統の出力端の各々に接続され、前記シングルエンド信号を互いに位相が180°異なる一対の差動信号に変換し且つ前記スイッチ部における切り替え動作に応じて前記一対の差動信号の位相を反転させる第1の変換部と、
前記一対の差動信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて出力する可変減衰部と、
前記可変減衰部から出力された一対の差動信号をシングルエンド信号に変換する第2の変換部と、
を含む位相切り替え機能付き可変減衰装置であって、
前記可変減衰部は、
前記一対の差動信号の一方が第1の入力端に入力され、前記第1の入力端に入力された信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて第1の出力端から出力する第1の可変減衰部と、
前記一対の差動信号の他方が第2の入力端に入力され、前記第2の入力端に入力された信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて第2の出力端から出力する第2の可変減衰部と、
前記第2の入力端に入力された信号を前記第1の出力端に分配する第1の信号分配部と、
前記第1の入力端に入力された信号を前記第2の出力端に分配する第2の信号分配部と、
を含む位相切り替え機能付き可変減衰装置。
(付記8)
前記第1の変換部は、一端及び他端が前記スイッチ部の出力端の各々に接続された一次コイルと、一端が前記第1の入力端に接続され、他端が前記第2の入力端に接続された二次コイルと、を有する第1のトランスフォーマを含む
付記7に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
(付記9)
前記スイッチ部の切り替え動作に応じて、前記スイッチ部から前記第1のトランスフォーマに供給されるシングルエンド信号の前記一次コイルに対する入力方向が切り替わる
付記8に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
(付記10)
前記スイッチ部は、前記2系統の出力端のうち、前記1系統の入力端と接続されない出力端を所定の電位に短絡する
付記8または付記9に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
(付記11)
前記第1のトランスフォーマの二次コイルは、所定の電位に固定されたセンタータップを有する
付記8から付記10のいずれか1つに記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
(付記12)
前記第2の変換部は、一端が前記第1の出力端に接続され、他端が前記第2の出力端に接続された一次コイルと、前記一対の差動信号から変換したシングルエンド信号を出力する二次コイルと、を有する第2のトランスフォーマを含む
付記7から付記11のいずれか1項に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
(付記13)
前記第2のトランスフォーマの一次コイルは、所定の電位に固定されたセンタータップを有する
付記12に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
(付記14)
前記第1の可変減衰部及び前記第2の可変減衰部は、それぞれ、複数の可変抵抗器を含む
付記7から付記13に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
(付記15)
前記第1の信号分配部は、前記第1の入力端と前記第1の出力端との間に形成された寄生キャパシタを経由して、前記第1の入力端から前記第1の出力端にリークする第1のリーク信号の振幅に相当する振幅を有する信号を前記第1の出力端に出力し、
前記第2の信号分配部は、前記第2の入力端と前記第2の出力端との間に形成された寄生キャパシタを経由して前記第2の入力端から前記第2の出力端にリークする第2のリーク信号の振幅に相当する振幅を有する信号を前記第2の出力端に出力する
付記2に記載の可変減衰装置。
付記14に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
(付記16)
前記第1の信号分配部は、前記第1の可変減衰部の減衰量を最大とした場合に前記第1の可変減衰部から出力される信号の振幅に相当する振幅を有する信号を前記第1の出力端に分配し、
前記第2の信号分配部は、前記第2の可変減衰部の減衰量を最大とした場合に前記第2の可変減衰部から出力される信号の振幅に相当する振幅を有する信号を前記第2の出力端に分配する
付記15に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
(付記17)
前記第1の信号分配部は、一端が前記第2の入力端に接続され、他端が前記第1の出力端に接続された第1のキャパシタを含み、
前記第2の信号分配部は、一端が前記第1の入力端に接続され、他端が前記第2の出力端に接続された第2のキャパシタを含む
付記7から付記16のいずれか1つに記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
(付記18)
前記第1の信号分配部は、前記第2の入力端と前記第1の出力端との間に設けられた抵抗素子を含み、
前記第2の信号分配部は、前記第1の入力端と前記第2の出力端との間に設けられた抵抗素子を含む
付記7から付記16のいずれか1つに記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
(付記19)
前記第1の変換部は、第1の線路及び第2の線路を含む第1の結合線路並びに第3の線路及び第4の線路を含む第2の結合線路を有するマーチャントバランを含み、
前記第1の線路は、一端が前記スイッチ部の出力端の一方に接続され、他端が前記第3の線路の一端に接続され、前記第3の線路の他端は、前記スイッチ部の出力端の他方に接続され、前記第2の線路は、一端がグランドラインに接続され、他端が前記第1の入力端に接続され、前記第4の線路28は、一端がグランドラインに接続され、他端が前記第2の入力端に接続されている
付記7に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
(付記20)
前記スイッチ部は、前記2系統の出力端のうち、前記1系統の入力端と接続されない出力端を開放する
付記19に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
(付記21)
前記スイッチ部は、前記1系統の入力端と前記2系統の出力端の一方との間に設けられた第1のトランジスタと、前記2系統の出力端の一方とグランドラインとの間に設けられた第2のトランジスタと、前記1系統の入力端と前記2系統の出力端の他方との間に設けられた第3のトランジスタと、前記2系統の出力端の他方とグランドラインとの間に設けられた第4のトランジスタと、を含む
付記10に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
(付記22)
互いに位相が90°異なる2つのシングルエンド信号を別々の出力端から出力する信号分配部と、
前記信号分配部の出力端の各々に接続された2つの位相切り替え機能付き可変減衰装置と、
前記2つの位相切り替え機能付き可変減衰装置の各々から出力された信号を合成する合成部と、
を含むフェーズシフタであって、
前記2つの位相切り替え機能付き可変減衰装置の各々は、
1系統の入力端と2系統の出力端とを有し、前記1系統の入力端に入力されるシングルエンド信号の出力先を切り替えるスイッチ部と、
前記スイッチ部の前記2系統の出力端の各々に接続され、前記シングルエンド信号を互いに位相が180°異なる一対の差動信号に変換し且つ前記スイッチ部における切り替え動作に応じて前記一対の差動信号の位相を反転させる第1の変換部と、
前記一対の差動信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて出力する可変減衰部と、
前記可変減衰部から出力された一対の差動信号をシングルエンド信号に変換する第2の変換部と、
を含む位相切り替え機能付き可変減衰装置であって、
前記可変減衰部は、
前記一対の差動信号の一方が第1の入力端に入力され、前記第1の入力端に入力された信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて第1の出力端から出力する第1の可変減衰部と、
前記一対の差動信号の他方が第2の入力端に入力され、前記第2の入力端に入力された信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて第2の出力端から出力する第2の可変減衰部と、
前記第2の入力端に入力された信号を前記第1の出力端に分配する第1の信号分配部と、
前記第1の入力端に入力された信号を前記第2の出力端に分配する第2の信号分配部と、
を含むフェーズシフタ。
(付記23)
前記第1の変換部は、一端及び他端が前記スイッチ部の出力端の各々に接続された一次コイルと、一端が前記第1の入力端に接続され、他端が前記第2の入力端に接続された二次コイルと、を有する第1のトランスフォーマを含む
付記22に記載のフェーズシフタ。
(付記24)
前記スイッチ部の切り替え動作に応じて、前記スイッチ部から前記第1のトランスフォーマに供給されるシングルエンド信号の前記一次コイルに対する入力方向が切り替わる
付記23に記載のフェーズシフタ。
(付記25)
前記スイッチ部は、前記2系統の出力端のうち、前記1系統の入力端と接続されない出力端を所定の電位に短絡する
付記23または付記24に記載のフェーズシフタ。
(付記26)
前記第1のトランスフォーマの二次コイルは、所定の電位に固定されたセンタータップを有する
付記23から付記25のいずれか1つに記載のフェーズシフタ。
(付記27)
前記第2の変換部は、一端が前記第1の出力端に接続され、他端が前記第2の出力端に接続された一次コイルと、前記一対の差動信号から変換したシングルエンド信号を出力する二次コイルと、を有する第2のトランスフォーマを含む
付記22から付記26のいずれか1項に記載のフェーズシフタ。
(付記28)
前記第2のトランスフォーマの一次コイルは、所定の電位に固定されたセンタータップを有する
付記27に記載のフェーズシフタ。
(付記29)
前記第1の可変減衰部及び前記第2の可変減衰部は、それぞれ、複数の可変抵抗器を含む
付記28に記載のフェーズシフタ。
(付記30)
前記第1の信号分配部は、前記第1の入力端と前記第1の出力端との間に形成された寄生キャパシタを経由して、前記第1の入力端から前記第1の出力端にリークする第1のリーク信号の振幅に相当する振幅を有する信号を前記第1の出力端に出力し、
前記第2の信号分配部は、前記第2の入力端と前記第2の出力端との間に形成された寄生キャパシタを経由して前記第2の入力端から前記第2の出力端にリークする第2のリーク信号の振幅に相当する振幅を有する信号を前記第2の出力端に出力する
付記22に記載のフェーズシフタ。
(付記31)
前記第1の信号分配部は、前記第1の可変減衰部の減衰量を最大とした場合に前記第1の可変減衰部から出力される信号の振幅に相当する振幅を有する信号を前記第1の出力端に分配し、
前記第2の信号分配部は、前記第2の可変減衰部の減衰量を最大とした場合に前記第2の可変減衰部から出力される信号の振幅に相当する振幅を有する信号を前記第2の出力端に分配する
付記30に記載のフェーズシフタ。
(付記32)
前記第1の信号分配部は、一端が前記第2の入力端に接続され、他端が前記第1の出力端に接続された第1のキャパシタを含み、
前記第2の信号分配部は、一端が前記第1の入力端に接続され、他端が前記第2の出力端に接続された第2のキャパシタを含む
付記22から付記31のいずれか1つに記載のフェーズシフタ。
(付記33)
前記第1の信号分配部は、前記第2の入力端と前記第1の出力端との間に設けられた抵抗素子を含み、
前記第2の信号分配部は、前記第1の入力端と前記第2の出力端との間に設けられた抵抗素子を含む
付記22から付記31のいずれか1つに記載のフェーズシフタ。
(付記34)
前記第1の変換部は、第1の線路及び第2の線路を含む第1の結合線路並びに第3の線路及び第4の線路を含む第2の結合線路を有するマーチャントバランを含み、
前記第1の線路は、一端が前記スイッチ部の出力端の一方に接続され、他端が前記第3の線路の一端に接続され、前記第3の線路の他端は、前記スイッチ部の出力端の他方に接続され、前記第2の線路は、一端がグランドラインに接続され、他端が前記第1の入力端に接続され、前記第4の線路28は、一端がグランドラインに接続され、他端が前記第2の入力端に接続されている
付記22に記載のフェーズシフタ。
(付記35)
前記スイッチ部は、前記2系統の出力端のうち、前記1系統の入力端と接続されない出力端を開放する
付記34に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
(付記36)
前記スイッチ部は、前記1系統の入力端と前記2系統の出力端の一方との間に設けられた第1のトランジスタと、前記2系統の出力端の一方とグランドラインとの間に設けられた第2のトランジスタと、前記1系統の入力端と前記2系統の出力端の他方との間に設けられた第3のトランジスタと、前記2系統の出力端の他方とグランドラインとの間に設けられた第4のトランジスタと、を含む
付記25に記載のフェーズシフタ。
1 フェーズシフタ
10 90°ハイブリッド
11、11A、11B、11C、11D 位相切り替え機能付き可変減衰装置
12、12A、12B、12C、12D 位相切り替え機能付き可変減衰装置
13 合成部
20 可変減衰部
21 スイッチ部
22 トランスフォーマ
23 第1の可変減衰部
24 第2の可変減衰部
25 トランスフォーマ
26 マーチャントバラン
27 ラットレースハイブリッド回路
28 マーチャントバラン
31 第1の信号分配部
32 第2の信号分配部
C1、C2 キャパシタ
R21、R22、R23、R24 抵抗素子

Claims (14)

  1. 互いに位相が180°異なる一対の差動信号の一方が第1の入力端に入力され、前記第1の入力端に入力された信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて第1の出力端から出力する第1の可変減衰部と、
    前記一対の差動信号の他方が第2の入力端に入力され、前記第2の入力端に入力された信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて第2の出力端から出力する第2の可変減衰部と、
    前記第2の入力端に入力された信号を前記第1の出力端に分配する第1の信号分配部と、
    前記第1の入力端に入力された信号を前記第2の出力端に分配する第2の信号分配部と、
    を含む可変減衰装置。
  2. 前記第1の可変減衰部及び前記第2の可変減衰部は、それぞれ、複数の可変抵抗器を含む
    請求項1に記載の可変減衰装置。
  3. 前記第1の信号分配部は、前記第1の入力端と前記第1の出力端との間に形成された寄生キャパシタを経由して、前記第1の入力端から前記第1の出力端にリークする第1のリーク信号の振幅に相当する振幅を有する信号を前記第1の出力端に出力し、
    前記第2の信号分配部は、前記第2の入力端と前記第2の出力端との間に形成された寄生キャパシタを経由して前記第2の入力端から前記第2の出力端にリークする第2のリーク信号の振幅に相当する振幅を有する信号を前記第2の出力端に出力する
    請求項2に記載の可変減衰装置。
  4. 前記第1の信号分配部は、前記第1の可変減衰部の減衰量を最大とした場合に前記第1の可変減衰部から出力される信号の振幅に相当する振幅を有する信号を前記第1の出力端に分配し、
    前記第2の信号分配部は、前記第2の可変減衰部の減衰量を最大とした場合に前記第2の可変減衰部から出力される信号の振幅に相当する振幅を有する信号を前記第2の出力端に分配する
    請求項3に記載の可変減衰装置。
  5. 前記第1の信号分配部は、一端が前記第2の入力端に接続され、他端が前記第1の出力端に接続された第1のキャパシタを含み、
    前記第2の信号分配部は、一端が前記第1の入力端に接続され、他端が前記第2の出力端に接続された第2のキャパシタを含む
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の可変減衰装置。
  6. 前記第1の信号分配部は、前記第2の入力端と前記第1の出力端との間に設けられた抵抗素子を含み、
    前記第2の信号分配部は、前記第1の入力端と前記第2の出力端との間に設けられた抵抗素子を含む
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の可変減衰装置。
  7. 1系統の入力端と2系統の出力端とを有し、前記1系統の入力端に入力されるシングルエンド信号の出力先を切り替えるスイッチ部と、
    前記スイッチ部の前記2系統の出力端の各々に接続され、前記シングルエンド信号を互いに位相が180°異なる一対の差動信号に変換し且つ前記スイッチ部における切り替え動作に応じて前記一対の差動信号の位相を反転させる第1の変換部と、
    前記一対の差動信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて出力する可変減衰部と、
    前記可変減衰部から出力された一対の差動信号をシングルエンド信号に変換する第2の変換部と、
    を含む位相切り替え機能付き可変減衰装置であって、
    前記可変減衰部は、
    前記一対の差動信号の一方が第1の入力端に入力され、前記第1の入力端に入力された信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて第1の出力端から出力する第1の可変減衰部と、
    前記一対の差動信号の他方が第2の入力端に入力され、前記第2の入力端に入力された信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて第2の出力端から出力する第2の可変減衰部と、
    前記第2の入力端に入力された信号を前記第1の出力端に分配する第1の信号分配部と、
    前記第1の入力端に入力された信号を前記第2の出力端に分配する第2の信号分配部と、
    を含む位相切り替え機能付き可変減衰装置。
  8. 前記第1の変換部は、一端及び他端が前記スイッチ部の出力端の各々に接続された一次コイルと、一端が前記第1の入力端に接続され、他端が前記第2の入力端に接続された二次コイルと、を有する第1のトランスフォーマを含む
    請求項7に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
  9. 前記スイッチ部の切り替え動作に応じて、前記スイッチ部から前記第1のトランスフォーマに供給されるシングルエンド信号の前記一次コイルに対する入力方向が切り替わる
    請求項8に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
  10. 前記スイッチ部は、前記2系統の出力端のうち、前記1系統の入力端と接続されない出力端を所定の電位に短絡する
    請求項8または請求項9に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
  11. 前記第1のトランスフォーマの二次コイルは、所定の電位に固定されたセンタータップを有する
    請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
  12. 前記第2の変換部は、一端が前記第1の出力端に接続され、他端が前記第2の出力端に接続された一次コイルと、前記一対の差動信号から変換したシングルエンド信号を出力する二次コイルと、を有する第2のトランスフォーマを含む
    請求項7から請求項11のいずれか1項に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
  13. 前記第2のトランスフォーマの一次コイルは、所定の電位に固定されたセンタータップを有する
    請求項12に記載の位相切り替え機能付き可変減衰装置。
  14. 互いに位相が90°異なる2つのシングルエンド信号を別々の出力端から出力する信号分配部と、
    前記信号分配部の出力端の各々に接続された2つの位相切り替え機能付き可変減衰装置と、
    前記2つの位相切り替え機能付き可変減衰装置の各々から出力された信号を合成する合成部と、
    を含むフェーズシフタであって、
    前記2つの位相切り替え機能付き可変減衰装置の各々は、
    1系統の入力端と2系統の出力端とを有し、前記1系統の入力端に入力される前記シングルエンド信号の出力先を切り替えるスイッチ部と、
    前記スイッチ部の前記2系統の出力端の各々に接続され、前記シングルエンド信号を互いに位相が180°異なる一対の差動信号に変換し且つ前記スイッチ部の切り替え動作に応じて前記一対の差動信号の位相を反転させる第1の変換部と、
    前記一対の差動信号を、制御電圧に応じた減衰量で減衰させて出力する可変減衰部と、
    前記可変減衰部から出力された一対の差動信号をシングルエンド信号に変換する第2の変換部と、
    を含み、
    前記可変減衰部は、
    前記一対の差動信号の一方が第1の入力端に入力され、前記第1の入力端に入力された信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて第1の出力端から出力する第1の可変減衰部と、
    前記一対の差動信号の他方が第2の入力端に入力され、前記第2の入力端に入力された信号を制御電圧に応じた減衰量で減衰させて第2の出力端から出力する第2の可変減衰部と、
    前記第2の入力端に入力された信号を前記第1の出力端に分配する第1の信号分配部と、
    前記第1の入力端に入力された信号を前記第2の出力端に分配する第2の信号分配部と、
    を含むフェーズシフタ。
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