JP2008542637A - ディファレンシャルギアのセンタリング手段を備えたディファレンシャルアッセンブリ - Google Patents

ディファレンシャルギアのセンタリング手段を備えたディファレンシャルアッセンブリ Download PDF

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Abstract

本発明は、特に自動車のドライブトレーン内で使用するための、クラウンギア式ディファレンシャルの形式のディファレンシャルアッセンブリに関する。回転軸線(A)を中心に回転駆動可能な1つのディファレンシャルケース(3)と、クラウンギア歯列を備え、前記ディファレンシャルケース(3)内で回転軸線(A)上に回転可能に保持され、かつ環状に延びるそれぞれ1つの支持面(25,26)を備えた2つのサイドシャフトギア(12,13)と、スパーギア歯列を備え、前記ディファレンシャルケース(3)と共に回転軸線(A)を中心に公転し、前記サイドシャフトギア(12,13)と歯列を介して噛み合い、かつ環状に延びるそれぞれ1つの当接面(27)を備えた複数のディファレンシャルギア(11)とが設けられており、前記ディファレンシャルギア(11)がその当接面(27)でもって前記サイドシャフトギア(12,13)の支持面(25,26)に対して回転軸線(A)に向かって支持されているようにした。

Description

本発明は、ディファレンシャル伝動装置の部分であり、特に自動車のドライブトレーン内で使用するために役立つディファレンシャルアッセンブリ(Differentialanordnung)に関する。この種のディファレンシャルアッセンブリはよく知られている。ディファレンシャルアッセンブリは一般に、回転軸線を中心に回転駆動可能な1つのディファレンシャルケースと、ディファレンシャルケース内に回転可能に保持されており、2つのサイドシャフトへのトルク伝達のために役立つ2つのサイドシャフトギアと、ディファレンシャルケースと共に公転し、サイドシャフトギアに歯列を介して噛み合う複数のディファレンシャルギアとを有している。
ディファレンシャルは、その構造および機能形式に関して互いに一致するものの、ギアの形状に関しては相違するベベルギア式ディファレンシャル(Kegelraddifferential)とクラウンギア式ディファレンシャル(Kronenraddifferential)とに区別される。例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第10059684号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3236227号明細書またはスイス国特許第571667号明細書から公知であるようなベベルギア式ディファレンシャルの場合、ディファレンシャルギアも、これに噛み合うサイドシャフトギアも、ベベルギア、つまり傘歯車として構成されている。円錐形の形状は、ディファレンシャルギアが回転軸線に関して半径方向内側に移動することができないようにする。クラウンギア式ディファレンシャルの場合は、サイドシャフトギアがクラウンギア、つまり冠歯車として構成されており、これに噛み合うディファレンシャルギアはスパーギアもしくはシリンドリカルギア、つまり平歯車として構成されている。この形状により、ディファレンシャルギアは、サイドシャフトギアに歯列を介して噛み合っていても、そのジャーナル軸線に沿って軸方向で摺動可能である。ディファレンシャルギアが回転軸線に関して半径方向内側に移動することを阻止するために、これまでに種々異なる解決策が提案されている。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第10354998号明細書からは、クラウンギア式ディファレンシャルの形式のディファレンシャルアッセンブリが公知である。このディファレンシャルアッセンブリは3つのディファレンシャルギアを有している。ディファレンシャルギアは、1つのリングと3つのジャーナルとから成る星形のキャリアエレメントに支承されている。その際、リングは軸方向で見てジャーナル横断面の拡張部を成している。その結果、ディファレンシャルギアはリングに当接することができる。
欧州特許出願公開第1203900号明細書は、ディファレンシャルギアを支承するためのジャーナルを備えた1つの中央のキャリアエレメントを有する類似のクラウンギア式ディファレンシャルを示している。ジャーナルはより大きな幅の肩部により制限されている。この肩部にディファレンシャルギアは当接することができる。
アメリカ合衆国特許第2270567号明細書からは、1つの共通のジャーナルに支承された2つのディファレンシャルギアを有するクラウンギア式ディファレンシャルが公知である。両ディファレンシャルギアの間で、スリーブがジャーナル上に被せ嵌められている。このスリーブは、ディファレンシャルギアが回転軸線に向かって移動することを阻止する。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第10308800号明細書からは、ディファレンシャルギアがディファレンシャルケースの軸受切欠き内に回転可能に収容されており、その結果、ディファレンシャルギアを支承するための軸受ジャーナルが不要であるクラウンギア式ディファレンシャルが公知である。ディファレンシャルギアが回転軸線に対して半径方向で移動することを阻止するために、ディファレンシャルギアは、クラウンギアの外周面に当接する上側のディスク状のストッパ体と、クラウンギアのリブに当接する下側のディスク状のストッパ体とを有している。
本発明の課題は、軽くて、短い軸方向の構造サイズを有し、かつ簡単に構成されているディファレンシャルアッセンブリを提案することである。
この課題は本発明により、特に自動車のドライブトレーン内で使用するための、クラウンギア式ディファレンシャルの形式のディファレンシャルアッセンブリにおいて、回転軸線を中心に回転駆動可能な1つのディファレンシャルケースと、クラウンギア歯列を備え、前記ディファレンシャルケース内で回転軸線上に回転可能に保持され、かつ環状に延びるそれぞれ1つの支持面を備えた2つのサイドシャフトギアと、スパーギア歯列を備え、前記ディファレンシャルケースと共に回転軸線を中心に公転し、前記サイドシャフトギアと歯列を介して噛み合い、かつ環状に延びるそれぞれ1つの当接面を備えた複数のディファレンシャルギアとが設けられており、前記ディファレンシャルギアがその当接面でもって前記サイドシャフトギアの支持面に対して回転軸線に向かって支持されていることにより解決される。
このディファレンシャルアッセンブリの利点は、短い軸方向の構造長さおよび低い重量にある。その結果、自動車業界からの相応の要求が斟酌される。ディファレンシャルギアは半径方向内側でサイドシャフトギアに支持されている。その際、スパーギア歯列はクラウンギア歯列に噛み合う。これにより、ディファレンシャルギアが回転軸線に向かって摺動することは阻止される。ディファレンシャルギアをサイドシャフトギアに直接支持することにより、構成部分の少ない簡単な構造が得られる。このことは製作コストおよび組立コストに有利に働く。両サイドシャフトギアの回転数が同じであるとき、ディファレンシャルギアとサイドシャフトギアとの間に相対運動は生じない。サイドシャフトギアの回転数がそれぞれ異なるとき、当接面は支持面上を滑動する。その際、当接面と支持面との間の接触領域における回転方向は同じである。
別の有利な構成では、環状に延びる当接面が、それぞれのディファレンシャルギアの、スパーギア歯列に対して減じられた直径を有する軸方向の突出部により形成されている。各サイドシャフトギアの、環状に延びる支持面は有利には、それぞれのサイドシャフトギアの、クラウンギア歯列に対して減じられた直径を有する軸方向の突出部により形成されている。サイドシャフトギアの軸方向の突出部により、特に省スペースな配置が得られる。サイドシャフトギアの軸方向の突出部は有利にはボスとワンピースであり、サイドシャフトギアはボスの領域で、クラウンギア歯列の領域よりも大きな軸方向の延在寸法を有している。
ディファレンシャルギアおよびサイドシャフトギアの軸方向の突出部は有利には円筒形であり、この場合、当接面は端面であり、支持面は円筒形の周面である。これに対して択一的な構成では、ディファレンシャルギアおよびサイドシャフトギアの軸方向の突出部が円錐形であってもよく、この場合、当接面および支持面は円錐面である。このことは、当接面と支持面との間の接触領域で生じる相対運動がころがり運動であるという利点を有している。このことは、磨耗に対し有利に働く。当接面および支持面の別の択一的な形状もやはり考えられる。例えば当接面は球状であってもよい。
別の有利な構成では、ジャーナルが設けられており、該ジャーナルが、ディファレンシャルギアを支承するための軸受区分と、回転軸線に関してより小さな軸方向の延在寸法を有する中央の区分とを有している。その際、中央の区分は、サイドシャフトギア内に差し込まれたサイドシャフトがこの中に進入することができるように構成されている。これにより、ディファレンシャルアッセンブリの特に短い軸方向の構造長さが得られる。有利には、前記ジャーナルの中央の区分が、軸受区分に対して減じられた直径を有する円形の横断面を有している。これに対して択一的には、前記ジャーナルの中央の区分が、非円形の横断面を、回動防止のために有している。このことは、中央の区分内に係入するサイドシャフトがジャーナルの回動を阻止するという利点を有している。これにより、ディファレンシャルケースもしくは軸受ディスク内のジャーナルの支承箇所における磨耗は、このために付加的な構成部分を必要とすることなく最小化される。回動防止は特に唯一のジャーナル上でのまさに2つのディファレンシャルギアの使用時に有利である。ただ2つのディファレンシャルギアの使用は、構成部分の数が最小化されるという付加的な利点を有している。その結果、製作コストおよび組立コストは減じられている。ディファレンシャルギアは、第1の変化形では、ディファレンシャルケースもしくはこのディファレンシャルケースに装着される軸受ディスクに対して支持するための球状の接触面を有していることができる。第2の変化形では、ディファレンシャルギアが、ディファレンシャルケースもしくはこのディファレンシャルケースに装着される軸受ディスクに対して支持するための平坦な接触面を有していてもよい。
別の有利な構成では、ディファレンシャルケースがワンピースに、特に定置のケーシング内にディファレンシャルケースを支承するための、ワンピースに一体成形されたスリーブ付設部を備えてワンピースに製作されている。ワンピースとは、ディファレンシャルケースがギアの組立のために、マルチピースのディファレンシャルケースの場合とは異なり、複数の個別部分に分解され得ないことを意味している。特に、ディファレンシャルケースは鋳造部品として製作されていることができる。この一体的な形状は、僅かな部品数および高い剛性の利点と同時に、安価な製作コストの利点を提供する。
本発明によるディファレンシャルアッセンブリの有利な実施例について以下に図面を参照しながら説明する。
図1:本発明によるディファレンシャルアッセンブリの第1の実施形態の縦断面図である。
図2:図1に示したディファレンシャルアッセンブリのギアセットの縦断面図である。
図3:図2にXで示した部分の詳細図である。
図4:本発明によるディファレンシャルアッセンブリの第2の実施形態の縦断面図である。
図5:図4に示したディファレンシャルアッセンブリのギアセットの縦断面図である。
図6:図5にYで示した部分の詳細図である。
図7:本発明によるディファレンシャルアッセンブリの第3の実施形態の縦断面図である。
図1〜図3に示したディファレンシャルアッセンブリ2と、図4〜図6に示したディファレンシャルアッセンブリ2とは、その構造および機能形式に関して互いにほぼ一致し、それゆえ以下に、まずはまとめて説明する。同じ構成部分には同じ符号を付した。図示のディファレンシャルアッセンブリ2は1つのディファレンシャルケース3を有している。ディファレンシャルケース3は、図示しない定置のケーシング内に支承されることができる。このために、ディファレンシャルケース3には、逆方向を向いたスリーブ状の軸受付設部4,5が一体成形されている。軸受付設部4,5はころがり軸受を受容するために役立つ。ディファレンシャルケース3はワンピースに鋳造部品として製作されている。このことは高い剛性ならびに僅かな部品数の利点を有しており、このことは製作コストに有利に働く。ディファレンシャルアッセンブリ2は、自動車のドライブトレーン内のディファレンシャル伝動装置の一部であり、図示しない1つの長手方向ドライブシャフトから2つのサイドシャフト6,7へとトルクを伝達するために役立つ。このために、ディファレンシャルケース3には、フランジ8が一体成形されている。フランジ8には、トルクをディファレンシャルアッセンブリ2へと導入するためのリングギアが固定されることができる。
導入されたトルクは、キャリアエレメント9上に回転可能に支承され、ディファレンシャルケース3と共に公転する複数のディファレンシャルギアもしくはディファレンシャルピニオン11を介して、これらのディファレンシャルギア11と噛み合うサイドシャフトギア12,13へと伝達される。キャリアエレメント9はここではジャーナルもしくはピンの形で構成されている。ピニオンシャフトとも呼ばれるキャリアエレメントとしてのジャーナル9は、ディファレンシャルケース3に設けられた半径方向の貫通孔14,15内に、回転軸線Aに対して垂直な軸線Bに沿って差し込まれ、リテーナリング10により軸方向で固定されている。ジャーナル9は、2つのディファレンシャルギア11が支承されている軸受区分に対して減じられた直径Dを有する中央の区分16を有している。これにより、サイドシャフトギア12,13内に相対回動不能に差し込まれたサイドシャフト6,7は、中央の区分16内に進入することができる。これにより、構造スペースは節減される。サイドシャフトギア12,13はディファレンシャルケース3に対して一般に、摩擦を減じる当接ディスク19,20により軸方向で支持されている。
ディファレンシャルアッセンブリ2はクラウンギア式ディファレンシャルの形式で構成されている。この場合、サイドシャフトギア12,13はクラウンギアとして構成されており、ディファレンシャルギア11はスパーギアもしくはシリンドリカルギアとして構成されている。これにより、コンパクトな構造および低い重量が得られる。クラウンギア式ディファレンシャルの場合、サイドシャフトギア12,13のクラウンギア歯列は半径方向で回転軸線Aに向かって方向付けられており、ディファレンシャルギア11のスパーギア歯列はジャーナル軸線Bに対して平行に方向付けられている。それゆえ、ディファレンシャルギア11は原理的にジャーナル軸線B上を半径方向内側または半径方向外側に向かって移動することができる。ディファレンシャルアッセンブリの回転時、ディファレンシャルギア11は遠心力に基づいて半径方向外側に加速され、その接触面21でもって、ディファレンシャルケース3内に相応に成形された対応面22に当接する。
極めて低い回転数時に、ディファレンシャルギア11が半径方向内側に回転軸線Aに向かって移動することを阻止するために、サイドシャフトギア12,13は、ジャーナル軸線Bに向かって方向付けられた軸方向の突出部23,24を有している。突出部23,24は、ディファレンシャルギア11がその当接面27でもって当接することができる支持面25,26を有している。ディファレンシャルギア11をサイドシャフトギア12,13に直接支持することにより、僅かな構成部分を備えた簡単な構造が得られる。このことは製作コストおよび組立コストに有利に働く。両サイドシャフトギア12,13の回転数が同じとき、すなわち自動車が制動されることなく直進しているとき、ディファレンシャルギア11とサイドシャフトギア12,13との間に相対運動は生じない。カーブ走行時に生じる、サイドシャフトギア12,13のそれぞれ異なる回転数時に、当接面27は支持面25,26上を滑動する。その際、当接面27と支持面25,26との間の接触領域における回転方向はそれぞれ同じである。ディファレンシャルギア11の軸方向の構造長さの寸法および支持面25,26の領域におけるサイドシャフトギア12,13の直径と、ディファレンシャルケース3の内径とは、製作誤差の考慮の下で、ディファレンシャルギア11と、サイドシャフトギア12,13もしくはディファレンシャルケース3との間に僅かな遊びが設けられているように選択されている。これにより、互いに接触する構成部分間の摩擦力は僅かに維持される。
サイドシャフトギア12,13はボス17,18とワンピースに構成されている。ボス17,18内には、所属のサイドシャフト6,7が、長手方向歯列により相対回動不能に差し込まれている。ボス17,18はそれぞれクラウンギア歯列よりも大きな軸方向の延在寸法を有している。このことは、伝達したいトルクの高さに関係しており、ボス17,18の長さを決定する。ボス17,18内に差し込まれたサイドシャフト6,7は、所属のサイドシャフトギア12,13の端面を超えて、ジャーナル9の切欠き16内にまで突入している。これにより、軸方向の構造スペースは小さく維持される。
以下、実施例の相違点について説明する。図1〜図3に示した実施形態の場合、ディファレンシャルギア11はそれぞれ、ワンピースに一体成形され、円錐形の周面と、当接面27を形成する円環形の端面とを備えた1つの軸方向の突出部28を有している。サイドシャフトギア12,13はそれぞれ、円筒形の周面を備えた1つの軸方向の突出部23,24を有している。この円筒形の周面は支持面25,26を形成し、ディファレンシャルギア11をその当接面27で支持する。ディファレンシャルギア11の接触面21が球状であり、ディファレンシャルケース3内に設けられた相応の球状の対応面22に当接することが見て取れる。上下の図半分に示したディファレンシャルギア11は同一である。ただし、上側の図半分は歯溝を断面しており、下側の図半分は歯を断面している。ディファレンシャルギア11およびサイドシャフトギア12,13は、別の切断平面内に存在する組立開口を通してディファレンシャルケース3内に装入されている。ここでは、唯一のリテーナリング10が、ジャーナルをディファレンシャルケース3に対して固定するために設けられている。ジャーナル9はその軸受区分においても、その中央の区分においても円形の横断面を有している。
図4〜図6に示した実施形態の場合、ディファレンシャルギア11はそれぞれ、ワンピースに一体成形され、円筒形の周面と、当接面27を形成する円環形の端面とを備えた1つの軸方向の突出部28を有している。サイドシャフトギア12,13はそれぞれ、円筒形の周面を備えた1つの軸方向の突出部23,24を有している。この円筒形の周面は支持面25,26を形成し、ディファレンシャルギア11をその当接面27で支持する。ディファレンシャルギア11の平坦な端面と、サイドシャフトギアの円筒形の周面との間には、僅かな半径方向遊びが設けられている。半径方向遊びは図面では誇張されて描写されている。ディファレンシャルギア11の接触面21がここでは平坦であり、ディファレンシャルケース3内に設けられた相応の平坦な対応面22に支持されていることが見て取れる。この実施形態では、ディファレンシャルギア11およびサイドシャフトギア12,13が、相応の組立開口29を通してディファレンシャルケース3内に装入される。引き続いて、組立開口29は軸受ディスク31,32により閉鎖される。軸受ディスク31,32内にはジャーナル9が保持されており、軸受ディスク31,32に対してディファレンシャルギア11が支持されている。ジャーナル9はその両方の端部でリテーナリング10により軸受ディスク35,36に対して軸方向で固定されている。ジャーナル9の中央の区分16は横断面で見て非円形である。すなわち、ジャーナル9は、逆向きに方向付けられた2つの偏平化部を有している。これらの偏平化部にはサイドシャフト6,7がその端部でもって回動防止のために係入することができる。これにより、硬化されたジャーナル9が、硬化されていない軸受ディスク31,32内で回動することは阻止される。このことは磨耗に対し有利に働く。図4には、ケーシング内にディファレンシャルアッセンブリ2を支承するためのころがり軸受33,34およびトルクを導入するためのリングギア35も示されている。
図7に示した実施形態は、図1〜図3に示した実施形態にほぼ一致する。その点に関しては上記の説明を参照されたい。その際、同じ構成部分には同じ符号を付した。この実施形態は、ディファレンシャルギアおよびサイドシャフトギアの軸方向の突出部が円錐形に構成されていることにより特徴付けられている。この場合、当接面および支持面は円錐面である。このことは、当接面と支持面との間の接触領域で、ころがり運動のみの相対運動時に、同じ速度が示されるという利点を有している。このことは磨耗に対し有利に働く。
種々異なる実施形態の個々の特徴が任意に相互に交換可能であることは自明である。つまり、例えば図4〜図6に示した実施形態は、円錐形の当接面もしくは支持面を有していてもよい。さらに、図1〜図3もしくは図7に示した実施形態は、中央の区分に非円形の横断面を有するジャーナルを有していてもよい。
本発明によるディファレンシャルアッセンブリの第1の実施形態の縦断面図である。 図1に示したディファレンシャルアッセンブリのギアセットの縦断面図である。 図2にXで示した部分の詳細図である。 本発明によるディファレンシャルアッセンブリの第2の実施形態の縦断面図である。 図4に示したディファレンシャルアッセンブリのギアセットの縦断面図である。 図5にYで示した部分の詳細図である。 本発明によるディファレンシャルアッセンブリの第3の実施形態の縦断面図である。
符号の説明
2 ディファレンシャルアッセンブリ
3 ディファレンシャルケース
4 軸受付設部
5 軸受付設部
6 サイドシャフト
7 サイドシャフト
8 フランジ
9 キャリアエレメント/ジャーナル
10 リテーナリング
11 ディファレンシャルギア
12 サイドシャフトギア
13 サイドシャフトギア
14 貫通孔
15 貫通孔
16 中央の区分/切欠き
17 ボス
18 ボス
19 当接ディスク
20 当接ディスク
21 接触面
22 対応面
23 突出部(サイドシャフトギア)
24 突出部(サイドシャフトギア)
25 支持面
26 支持面
27 当接面
28 突出部(ディファレンシャルギア)
29 組立開口
31 軸受ディスク
32 軸受ディスク
33 ころがり軸受
34 ころがり軸受
35 リングギア
A 回転軸線
B ジャーナル軸線
D 直径

Claims (13)

  1. 特に自動車のドライブトレーン内で使用するための、クラウンギア式ディファレンシャルの形式のディファレンシャルアッセンブリにおいて、
    回転軸線(A)を中心に回転駆動可能な1つのディファレンシャルケース(3)と、
    クラウンギア歯列を備え、前記ディファレンシャルケース(3)内で回転軸線(A)上に回転可能に保持され、かつ環状に延びるそれぞれ1つの支持面(25,26)を備えた2つのサイドシャフトギア(12,13)と、
    スパーギア歯列を備え、前記ディファレンシャルケース(3)と共に回転軸線(A)を中心に公転し、前記サイドシャフトギアと歯列を介して噛み合い、かつ環状に延びるそれぞれ1つの当接面(27)を備えた複数のディファレンシャルギア(11)と
    が設けられており、
    前記ディファレンシャルギア(11)がその当接面(27)でもって前記サイドシャフトギア(12,13)の支持面(25,26)に対して回転軸線(A)に向かって支持されている
    ことを特徴とする、ディファレンシャルアッセンブリ。
  2. 当接面(27)が、それぞれのディファレンシャルギア(11)の、スパーギア歯列に対して減じられた直径を有する軸方向の突出部(28)により形成されている、請求項1記載のディファレンシャルアッセンブリ。
  3. 支持面(25,26)が、それぞれのサイドシャフトギア(12,13)の、クラウンギア歯列に対して減じられた直径を有する軸方向の突出部(23,24)により形成されている、請求項1または2記載のディファレンシャルアッセンブリ。
  4. ディファレンシャルギア(11)の軸方向の突出部(28)およびサイドシャフトギア(12,13)の軸方向の突出部(23,24)が円筒形であり、当接面(27)が端面であり、支持面(25,26)が円筒形の周面である、請求項2または3記載のディファレンシャルアッセンブリ。
  5. ディファレンシャルギア(11)の軸方向の突出部(28)およびサイドシャフトギア(12,13)の軸方向の突出部(23,24)が円錐形であり、当接面(27)および支持面(25,26)が円錐面である、請求項2または3記載のディファレンシャルアッセンブリ。
  6. 軸方向の突出部(23,24)がサイドシャフトギア(12,13)のボス(17,18)とワンピースであり、サイドシャフトギア(12,13)がそのボス(17,18)の領域で、そのクラウンギア歯列の領域よりも大きな軸方向の延在寸法を有している、請求項2から5までのいずれか1項記載のディファレンシャルアッセンブリ。
  7. ジャーナル(9)が設けられており、該ジャーナル(9)が、ディファレンシャルギア(11)を支承するための軸受区分と、回転軸線(A)に関してより小さな軸方向の延在寸法を有する中央の区分(16)とを有している、請求項1から6までのいずれか1項記載のディファレンシャルアッセンブリ。
  8. 前記中央の区分(16)内に、サイドシャフトギア(12,13)内に差し込まれたサイドシャフト(6,7)が進入する、請求項7記載のディファレンシャルアッセンブリ。
  9. 前記ジャーナル(9)の中央の区分(16)が、軸受区分に対して減じられた直径を有する円形の横断面を有している、請求項7または8記載のディファレンシャルアッセンブリ。
  10. 前記ジャーナル(9)の中央の区分(16)が、非円形の横断面を、回動防止のために有している、請求項7または8記載のディファレンシャルアッセンブリ。
  11. ディファレンシャルギア(11)が、ディファレンシャルケース(3)に支持するための球状の接触面(21)を有している、請求項1から10までのいずれか1項記載のディファレンシャルアッセンブリ。
  12. ディファレンシャルギア(11)が、ディファレンシャルケース(3)に支持するための平坦な接触面(21)を有している、請求項1から10までのいずれか1項記載のディファレンシャルアッセンブリ。
  13. ディファレンシャルケース(3)がワンピースに製作されている、請求項1から12までのいずれか1項記載のディファレンシャルアッセンブリ。
JP2008512702A 2005-05-24 2006-03-03 ディファレンシャルギアのセンタリング手段を備えたディファレンシャルアッセンブリ Pending JP2008542637A (ja)

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