JP2008536007A - アルコキシル化された2,5−ジヒドロフラン誘導体又はテトラ−1,1,4,4−アルコキシル化されたブタ−2−エン誘導体の製造方法 - Google Patents

アルコキシル化された2,5−ジヒドロフラン誘導体又はテトラ−1,1,4,4−アルコキシル化されたブタ−2−エン誘導体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008536007A
JP2008536007A JP2008502421A JP2008502421A JP2008536007A JP 2008536007 A JP2008536007 A JP 2008536007A JP 2008502421 A JP2008502421 A JP 2008502421A JP 2008502421 A JP2008502421 A JP 2008502421A JP 2008536007 A JP2008536007 A JP 2008536007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
derivative
ion
alkoxy
substituted
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008502421A
Other languages
English (en)
Inventor
リヒター インゴ
ピュッター ヘルマン
グリースバッハ ウルリッヒ
ボットケ ニルス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2008536007A publication Critical patent/JP2008536007A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
    • C07D307/26Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D307/30Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D307/32Oxygen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/77Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D307/87Benzo [c] furans; Hydrogenated benzo [c] furans
    • C07D307/88Benzo [c] furans; Hydrogenated benzo [c] furans with one oxygen atom directly attached in position 1 or 3
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/77Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D307/87Benzo [c] furans; Hydrogenated benzo [c] furans
    • C07D307/89Benzo [c] furans; Hydrogenated benzo [c] furans with two oxygen atoms directly attached in positions 1 and 3
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B3/00Electrolytic production of organic compounds
    • C25B3/20Processes
    • C25B3/23Oxidation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

2位又は5位に又は両方の位置にそれぞれ1つのC1〜C6−アルコキシ残基を有する3位又は4位で置換された2,5−ジヒドロフラン誘導体(DHFアルコキシ誘導体I)又は3位又は4位で置換された1,1,4,4−テトラアルコキシ−ブタ−2−エン誘導体の製造方法において、一般式(I)[式中、残基R1及びR2は相互に独立して水素、C1〜C6−アルキル、C6〜C12−アリール又はC5〜C12−シクロアルキルを表し、又はR1及びR2は、これら残基に結合している二重結合でもって一緒に、C6〜C12−アリール残基又は1個又は複数個の不飽和結合を有するC5〜C12−シクロアルキル残基を形成する]の2−ブテン−1,4−ジオール誘導体からの、又は2位又は5位にC1〜C6−アルコキシ残基を有する3位又は4位で置換された2,5−ジヒドロフラン誘導体とのこの混合物からの、C1〜C6−モノアルキルアルコールの存在下での電気化学的酸化による、2位又は5位に又は両方の位置にそれぞれ1つのC1〜C6−アルコキシ残基を有する3位又は4位で置換された2,5−ジヒドロフラン誘導体(DHFアルコキシ誘導体I)又は3位又は4位で置換された1,1,4,4−テトラアルコキシ−ブタ−2−エン誘導体の製造方法。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、2位又は5位に又は両方の位置にそれぞれ1つのC1〜C6−アルコキシル残基を有する3位又は4位で置換された2,5−ジヒドロフラン誘導体、又は3位又は4位で置換された1,1,4,4−テトラアルコキシ−ブタ−2−エン誘導体(DHFアルコキシ誘導体)の新規の製造方法に関する。
ジヒドロフランでは、環中の原子位置の番号付けは、式(V)
Figure 2008536007
による通常の命名法規則に従って為される。
縮合したジヒドロフランでは、通常の命名法規則によるフラン環に属する原子の原子位置の番号付けは変わって、例えば式(VI)
Figure 2008536007
によるイソベンゾフランを例として示される通りである。
この文章中では、より良好な明快性の理由から、縮合した環系のための、特にイソベンゾフランの上記した規則に対して、フラン環が縮合して存在する化合物でも、非縮合フラン環において通常である原子位置の番号付けを維持する。この文章中では、ベンゾ縮合したジヒドロフラン環系中の原子位置の呼び方は即ち、式(VII)
Figure 2008536007
により行われる。
2,5−ジヒドロ−2,5−ジメトキシフランの電気化学的合成はフラン類から出発して既に公知である。
DE-A-27 10 420及びDE-A-848 501は、支持塩としての臭化ナトリウム又は臭化アンモニウムの存在下でのフラン類のアノード酸化を記載する。
更に、Bull. Chem.Soc. Jpn. 60, 229-240, 1987からは、フラン類からのシアン化物触媒作用されたアノード酸化が公知である。EP-A-078 004は、フラン類と支持塩としてのアルコラート、ハロゲン化物及びスルホナートとのアノード酸化を開示し、その一方でWO 2004/85710は特殊なホウ素ドープされたダイアモンド電極に対するフラン類の直接的アノード酸化を記載する。
電気化学的酸化による非置換の2,5−ジヒドロフランのアルコキシル化はEP-A-78004から公知である。置換されたフランは、DE 103 24 192中で電気化学的に酸化される。より高い原料コスト並びに、ジヒドロフラン誘導体の沸点により条件付けられたより高められた冷却の手間は、この方法の不満足な経済性を生じる。
従って、経済的であり、かつ所望の生成物を高い収率で、かつ良好な選択率で提供する、アルコキシル化された2,5−ジヒドロフラン又はテトラ−1,1,4,4−テトラアルコキシ−ブタ−2−エン誘導体の電気化学的製造方法を提供することが課題であった。
これに応じて、2位又は5位に又は両方の位置にそれぞれ1つのC1〜C6−アルコキシ残基を有する3位又は4位で置換された2,5−ジヒドロフラン誘導体又は3位又は4位で置換された1,1,4,4−テトラアルコキシ−ブタ−2−エン誘導体(DHFアルコキシ誘導体)の、一般式(I)
Figure 2008536007
[式中、残基R1及びR2は相互に独立して水素、C1〜C6−アルキル、C6〜C12−アリール、例えばフェニル、又はC5〜C12−シクロアルキルを表し、又はR1及びR2は、これら残基に結合している二重結合でもって一緒に、C6〜C12−アリール残基、例えばフェニル、1個又は複数固のC1〜C6−アルキル、ハロゲン−又はアルコキシ置換されたフェニル、又は1個又は複数個の不飽和結合を有するC5〜C12−シクロアルキル残基を形成する]
の2−ブテン−1,4−ジオール誘導体、
又は
式(I)の2−ブテン−1,4−ジオール誘導体と、2位又は5位にC1〜C6−アルコキシ残基を有する3位又は4位で置換された式(II)の2,5−ジヒドロフラン誘導体との混合物からの、C1〜C6−モノアルキルアルコールの存在下での電気化学的酸化による製造方法が見出された。
1〜C6−モノアルキルアルコールとして有利には、メタノール又はイソプロパノールが使用される。
特に有利には、本発明による方法は、次の化合物の製造のために使用される:
1〜C6−モノアルキルアルコールの存在下で電気化学的酸化により、一般式(I)の2−ブテン−ジオール誘導体から製造される、一般式(II)
Figure 2008536007
[式中、残基R1、R2及びR3は次の意味合いを有する:
1及びR2は相互に独立して水素、C1〜C6−アルキル、C6〜C12−アリール又はC5〜C12−シクロアルキルを表す、
又は、
1及びR2は、これら残基に結合している二重結合でもって一緒に、C6〜C12−アリール残基又は1個又は複数個の不飽和結合を有するC5〜C12−シクロアルキル残基を形成する、R3はC1〜C6−アルキルを表す]
のDHFアルコキシ誘導体、
2. 式(I)の2−ブテン−ジオール誘導体又は一般式(II)のDHFアルコキシ誘導体とのこの混合物からの、一般式(III)
Figure 2008536007
[式中、残基R1、R2及びR3は一般式(II)に挙げた意味合いと同様の意味合いを有する]
のDHFアルコキシ誘導体、
又は
3. 式(I)の2−ブテン−ジオール誘導体からの、一般式(IV)
Figure 2008536007
[式中、残基R1、R2及びR3は一般式(II)に挙げた意味合いと同様の意味合いを有する]
の3位又は4位で置換された1,1,4,4−テトラアルコキシ−ブタ−2−エン誘導体。
特に適するのは、
1a. 一般式(I)(式(I)中、R1及びR2は水素原子を表す)のブテン−1,4−ジオールからの、一般式(IIIa)
Figure 2008536007
[式中、R3はC1〜C6−アルキルを表す]
のDHFアルコキシ誘導体の本発明による製造方法である。
技術水準の方法において出発物質として使用されるフランと比較して、2−ブテン−1,4−ジオールはコストがかなり安価である。2−ブテン−1,4−ジオールのより高い沸点のために、更に反応の間の冷却の手間は減少し、そしてより高い反応温度が可能になる。この出発物質の実質的な更なる利点は、その顕著に減少した毒性である。有利には、cis−ブテン−1,4−ジオール又は少なくとも20質量%cis−ブテン−1,4−ジオールを含有するジアステレオマー混合物が本発明による方法において使用される。
2a.特に適するのは、一般式(IIIb)
Figure 2008536007
[式中、残基R4、R5、R6及びR7は水素、C1〜C4−アルキル、C1〜C6−アルコキシ又はハロゲンを表し、かつR3は、一般式(II)に挙げた意味合いを有する]
のDHFアルコキシ誘導体の、
一般式(Ia)
Figure 2008536007
[式中、残基R4、R5、R6及びR7は水素、C1〜C4−アルキル、C1〜C6−アルコキシ又はハロゲンを表す]の3位又は4位で置換された2−ブテン−1,4−ジオール誘導体からの、
又は
一般式(Ia)の3位又は4位で置換された2−ブテン−1,4−ジオール誘導体及び一般式(II)のDHFアルコキシ誘導体からなる混合物からの、
又は
3a. 一般式(IVa)
Figure 2008536007
[式中、残基R4、R5、R6及びR7は水素、C1〜C4−アルキル、C1〜C6−アルコキシ又はハロゲンを表し、かつR3は、一般式(II)に挙げた意味合いを有する]
の1,1,4,4−テトラアルコキシ−ブタ−2−エン誘導体の、
一般式(Ia)のブテン−1,4−ジオール誘導体又は一般式(II)のDHFアルコキシ誘導体とのこの混合物からの本発明による製造方法である。
特にとりわけ有利には、一般式(Ia)、(IIIb)及び(IVa)の化合物中で残基R4、R5、R6及びR7は水素を意味する。
一般的に、一般式(II)、(III)及び(IV)の化合物はその混合物の形で生じる。この混合物は、一般的に公知の分離方法を用いて後処理されることができる。
有利には、所望の目的生成物が、一般式(I)の2−ブテン−1,4−ジオール誘導体から出発した、一般式(III)又は(IV)の化合物である場合でもある。この際生じる反応混合物からは、一般式(II)の所望されていない化合物は、電解セル中に返送され、次いで、相応する、一般式(I)の2−ブテン−1,4−ジオール誘導体と一緒に、所望のより多い数のアルコキシ残基を有する目的生成物の製造のための出発生成物として使用される。
電解質においては、C1〜C6−モノアルコールが、一般式(I)の2−ブテン−1,4−ジオール誘導体に対して、等モル量又は、1:20までの過剰量で使用され、次いで同時に、一般式(II)の化合物及び形成された一般式(I)の化合物のための溶液又は希釈剤として使用される。有利にはC1〜C6−モノアルキルアルコールであり、特にとりわけ有利にはメタノールが使用される。
場合により、電解溶液に通常の共溶媒を添加する。この際これは、有機化学において一般的に慣用の、高い酸化ポテンシャルを有する不活性溶媒である。例示的に、ジメチルホルムアミド、ジメチルカーボナート、プロピレンカーボナートが挙げられる。
電解溶液中に含有されている支持塩としては、一般的に、カリウム−、ナトリウム−、リチウム−、鉄−、アルカリ金属、アルカリ土類金属、テトラ(C1〜C6−アルキル)アンモニウム−、有利にはトリ(C1〜C6−アルキル)メチルアンモニウム塩の群から選択される少なくとも1つの化合物が考慮される。対イオンとして、硫酸イオン、硫酸水素イオン、アルキル硫酸イオン、アリール硫酸イオン、ハロゲン化物イオン、リン酸イオン、炭酸イオン、アルキルリン酸イオン、アルキル炭酸イオン、硝酸イオン、アルコラートイオン、テトラフルオロホウ酸イオン又は過塩素酸イオンが考慮される。
更に、前述したアニオンから誘導される酸が支持塩として考慮される。
有利には、メチルトリブチルアンモニウムメチルスルファート(MTBS)、メチルトリエチルアンモニウムメチルスルファート又はメチル−トリ−プロピルメチルアンモニウムメチルスルファートである。
この他に、支持塩としてイオン液体も適する。適したイオン液体は、"Ionic Liquids in Synthesis", 編者Peter Wasserscheid, Tom Welton, Verlag Wiley VCH, 2003, 3.6章,103〜126頁中に記載されている。
電解質のpH値は、有機及び無機酸、例えばクエン酸、酒石酸、硫酸、リン酸、スルホン酸、C1〜C6−カルボン酸、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸の添加により、又は自体公知の緩衝系の使用によりpH2〜7、有利には2.5〜5の範囲に調節される。
本発明による方法は全ての慣用の電解セル種類中で実施されることができる。有利には、連続的に、分割されていないフローセル(Durchflusszelle)を用いて実施される。
特にとりわけ適するのは、双極性に接続されたキャピラリーギャップセル(Kapillarspaltzelle)又はプレートスタックセル(Plattenstapelzelle)であり、この際電極はプレートとして構成されていて、かつ面平行に配置されている(参照、Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry, 1999 electronic release, 第6版, VCH-Verlag Weinheim, Volume Electrochemistry, Chapter 3.5. special cell designs並びにChapter 5, Organic Electrochemistry, Subchapter 5.4.3.2 Cell Design)。このような電解セルは例えば、DE-A-19533773にも記載されている。
本方法を実施する際の電流密度は、一般的に1〜20mA/cm2、有利には3〜5mA/cm2である。この温度は通常は−20〜55℃、有利には20〜40℃である。一般的に常圧で実施される。出発化合物の又は共溶媒の沸騰を回避するために、より高い圧力は、より高い温度で実施されることが望ましい場合に有利に適用される。
アノード材料として、例えば貴金属、例えば白金又は金属酸化物、例えばルテニウム−又はクロム酸化物、又はRuOxTiOxのタイプの混合酸化物が適する。有利には、グラファイト又は炭素電極である。更に、ダイアモンド表面を有するアノードが有利である。
カソードでは有機化合物に対する様々な種類の電気化学的還元が実施されることができる。このような還元は、特にDE-A-10058304中に記載されている。一般的にしかしながら、カソードでは、プロトン又はアルコールの電気化学的還元により水素が発生する。
カソード材料としては、例えば鉄、鋼、特殊鋼、ニッケル又は貴金属、例えば白金並びにグラファイト又は炭素材料が考慮され、その際グラファイトが有利である。更に、ダイアモンド表面を有するカソードが有利である。
特に有利には、アノード及びカソードとしてグラファイト、並びにアノードとしてグラファイト、そしてカソードとしてニッケル、特殊鋼又は鋼の系である。更に、ダイアモンド表面を有するアノードが有利である。
反応の終了後に、電解溶液を一般的な分離方法により後処理する。このために、電解溶液を一般的にまずpH値を8〜9にし、引き続き蒸留し、そしてこの個々の化合物を、様々な分画の形で分離して得る。更なる精製は例えば、結晶化、蒸留、又はクロマトグラフィにより行われることができる。2,5−ジメトキシ−テトラヒドロフランが2,5−ジヒドロ−2,5−ジメトキシフランから製造されることが望ましい場合には後処理は必要でなく、これは本発明による方法により得たれた原料を使用することができる。
実験部分
例1 −2,5−ジメトキシ−2,5−ジヒドロフラン
装置:6個のグラファイト電極を有する分割されていないプレートスタックセル
(65mmΦ、間隔:1mm)
アノード及びカソード: グラファイト
電解質:2−ブテン−1,4−ジオール 72.6g
メチルトリブチルアンモニウムメチルスルファート(MTBS) 25.7g
96% H3PO4、1.4g
メタノール 660g
カソード:グラファイト
4.8F/mol 2−ブテン−1,4−ジオールでの電解
電流密度:3.4A dm-2
温度 :22℃
挙げた条件下での電解の際に、電解質を流速度200l/hでもって19時間、熱交換器を介してこのセルを通じてポンプ輸送した。
電解の終了後、電解放出物(Elektrolyseaustrag)を、ナトリウムメチラート(メタノール中で30%)1.89の添加によりpH8〜9に調整し、蒸留によりメタノールを除去し、この残留物を70℃かつ1mbarで蒸留した。この際、2,5−ジメトキシ−2,5−ジヒドロフランを収率46%に相当して47.9g得た。選択率は51%であった。
例2 −1,3−ジメトキシ−1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン
装置:6個のグラファイト電極を有する分割されていないプレートスタックセル
(65mmΦ、間隔:1mm)
アノード:グラファイト
電解質:1,2−ベンゾールジメタノール 35.0g
MTBS(メタノール中で60%) 2.3g
96% H2SO4、2.2g
メタノール 660.5g
カソード:グラファイト上の特殊鋼シート
9.5F/mol 1,2−ベンゾールジメタノールでの電解
電流密度:3.4A dm-2
温度: 20℃
挙げた条件下での電解の際に、電解質を流速度200l/hでもって12時間、熱交換器を介してこのセルを通じてポンプ輸送した。
電解の終了後、電解放出物を、ナトリウムメタノラート溶液(メタノール中で30%)4.3gの添加によりpH8〜9に調整し、蒸留によりMeOHを除去し、メチル−tert−ブチルエーテル150mlと混合し、この生じた支持塩を圧力濾過ヌッチェを介して吸引分離し、この濾過物を70℃かつ1mbarで蒸留した。この際、1−メトキシ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン3.4g(収率9%に相当)、1,3−ジメトキシ−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン14.4g(収率31.7%に相当)、及びo−フタルジアルデヒドテトラメチルアセタール4.1g(収率20.4%に相当)を得た。この1−メトキシ−1,3−ジヒドロイソベンゾフランは新たに電解のために使用される。
図1は、一般式(I)の2−ブテン−1,4−ジオール誘導体を示す図である。

Claims (10)

  1. 2位又は5位に又は両方の位置にそれぞれ1つのC1〜C6−アルコキシ残基を有する3位又は4位で置換された2,5−ジヒドロフラン誘導体(DHFアルコキシ誘導体)又は3位又は4位で置換された1,1,4,4−テトラアルコキシ−ブタ−2−エン誘導体の製造方法であって、一般式(I)
    Figure 2008536007
    [式中、残基R1及びR2は相互に独立して水素、C1〜C6−アルキル、C6〜C12−アリール又はC5〜C12−シクロアルキルを表し、又はR1及びR2は、これら残基に結合している二重結合でもって一緒に、C6〜C12−アリール残基又は1個又は複数個の不飽和結合を有するC5〜C12−シクロアルキル残基を形成する]
    の2−ブテン−1,4−ジオール誘導体からの、
    又は
    2位又は5位にC1〜C6−アルコキシ残基を有する3位又は4位で置換された2,5−ジヒドロフラン誘導体とのこの混合物からの、C1〜C6−モノアルキルアルコールの存在下での電気化学的酸化による、2位又は5位に又は両方の位置にそれぞれ1つのC1〜C6−アルコキシ残基を有する3位又は4位で置換された2,5−ジヒドロフラン誘導体(DHFアルコキシ誘導体)又は3位又は4位で置換された1,1,4,4−テトラアルコキシ−ブタ−2−エン誘導体の製造方法。
  2. 一般式(II)
    Figure 2008536007
    [式中、R1及びR2は相互に独立して水素、C1〜C6−アルキル、C6〜C12−アリール又はC5〜C12−シクロアルキルを表す、
    又は、
    1及びR2は、これら残基に結合している二重結合でもって一緒に、C6〜C12−アリール残基又は1個又は複数個の不飽和結合を有するC5〜C12−シクロアルキル残基を形成する、R3はC1〜C6−アルキルを表す]
    のDHFアルコキシ誘導体を、一般式(I)の2−ブテン−1,4−ジオール誘導体から、C1〜C6−モノアルキルアルコールの存在下で電気化学的酸化により製造する、請求項1記載の方法。
  3. 一般式(III)
    Figure 2008536007
    [式中、残基R1、R2及びR3は式(II)に挙げられた意味合いを有する]
    のDHFアルコキシ誘導体を、式(I)の2−ブテン−1,4−ジオール誘導体から、又は一般式(II)のDHFアルコキシ誘導体とのこの混合物から製造する、請求項1記載の方法。
  4. 一般式(IV)
    Figure 2008536007
    [式中、R1、R2及びR3は式(II)で挙げた意味合いを有する]
    の2位又は4位で置換された1,1,4,4−テトラアルコキシ−ブタ−2−エン誘導体を、一般式(I)の2−ブテン−1,4−ジオール誘導体又は一般式(III)のDHFアルコキシ誘導体とのこの混合物から製造する、請求項1記載の方法。
  5. 脂肪族C1〜C6−モノアルキルアルコールがメタノール又はイソプロパノールである、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 一般式(I)のブテン−1,4−ジオール誘導体1モルにつき、モノアルキルアルコール少なくとも1モルを使用することを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 支持塩として、ナトリウム−、カリウム−、リチウム−、鉄−、テトラ(C1〜C6−アルキル)アンモニウム塩であって、対イオンである硫酸イオン、硫酸水素イオン、アルキル硫酸イオン、アリール硫酸イオン、ハロゲン化物イオン、リン酸イオン、炭酸イオン、アルキルリン酸イオン、アルキル炭酸イオン、硝酸イオン、アルコラートイオン、テトラフルオロホウ酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン又は過塩素酸イオンと一緒の塩又はイオン液体を含有する電解質中で方法を実施する、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 使用される電解質が20質量%よりも少ない水を含有することを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 電解質のpH値を、硫酸、リン酸、スルホン酸、C1〜C6−カルボン酸の添加により又は緩衝系の使用により2.5〜5の範囲に維持することを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 双極性に接続されたキャピラリーギャップセル又はプレートスタックセル中で又は分割された電解セル中で実施することを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
JP2008502421A 2005-03-24 2006-03-23 アルコキシル化された2,5−ジヒドロフラン誘導体又はテトラ−1,1,4,4−アルコキシル化されたブタ−2−エン誘導体の製造方法 Withdrawn JP2008536007A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102005013631A DE102005013631A1 (de) 2005-03-24 2005-03-24 Verfahren zur Herstellung von alkoxylierten 2,5-Dihydrofuran- oder tetra-1,1,4,4-alkoxylierten But-2-enderivaten
PCT/EP2006/060989 WO2006100289A1 (de) 2005-03-24 2006-03-23 Verfahren zur herstellung von alkoxylierten 2,5-dihydrofuran- oder tetra-1,1,4,4-alkoxylierten but-2-enderivaten

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008536007A true JP2008536007A (ja) 2008-09-04

Family

ID=36649870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008502421A Withdrawn JP2008536007A (ja) 2005-03-24 2006-03-23 アルコキシル化された2,5−ジヒドロフラン誘導体又はテトラ−1,1,4,4−アルコキシル化されたブタ−2−エン誘導体の製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20080110763A1 (ja)
EP (1) EP1863781A1 (ja)
JP (1) JP2008536007A (ja)
CN (1) CN101137635A (ja)
CA (1) CA2602077A1 (ja)
DE (1) DE102005013631A1 (ja)
WO (1) WO2006100289A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015077411A (ja) * 2010-03-25 2015-04-23 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 電気化学的織物洗濯方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102633754B (zh) * 2012-03-28 2014-02-05 南开大学 用改性纳米氧化铝催化剂制备高纯度2,5-二氢呋喃的方法
EP3545120A1 (en) * 2016-11-24 2019-10-02 Avantium Knowledge Centre B.v. Process for treating a furan-2,5-dicarboxylic acid composition
CN109518211B (zh) * 2019-01-08 2020-11-06 合肥工业大学 一种芳香偶酰类化合物的电化学合成方法
WO2023242064A1 (en) * 2022-06-15 2023-12-21 Dsm Ip Assets B.V. Process for the preparation of alkoxylated 2,5-dihydrofuran

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3142626A1 (de) * 1981-10-28 1983-05-05 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Elektrochemisches verfahren zur herstellung von 2,5-dialkoxy-2,5-dihydrofuranen
DE19962102A1 (de) * 1999-12-22 2001-06-28 Basf Ag Verfahren zur elektrochemischen Oxidation von organischen Verbindungen
DE10324192A1 (de) * 2003-05-28 2004-12-23 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von alkoxylierten 2,5-Dihydrofuran-oder tetra-1,1,4,4-alkoxylierten But-2-enderivaten

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015077411A (ja) * 2010-03-25 2015-04-23 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 電気化学的織物洗濯方法

Also Published As

Publication number Publication date
CA2602077A1 (en) 2006-09-28
DE102005013631A1 (de) 2006-09-28
EP1863781A1 (de) 2007-12-12
WO2006100289A1 (de) 2006-09-28
CN101137635A (zh) 2008-03-05
US20080110763A1 (en) 2008-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008536007A (ja) アルコキシル化された2,5−ジヒドロフラン誘導体又はテトラ−1,1,4,4−アルコキシル化されたブタ−2−エン誘導体の製造方法
JP2012528825A (ja) 非対称性ビアリールアルコールを製造する方法
JP4755458B2 (ja) 2−アルキン−1−アセタールの製造方法
JP3946260B2 (ja) フタリドの製法
JP2799339B2 (ja) ヒドロキシカルボン酸エステルの製法
US4441970A (en) Electrochemical preparation of 2,5-dialkoxy-2,5-dihydrofurans
US3879271A (en) Production of diesters of dicarboxylic acids by electrochemical condensation of monoesters of dicarboxylic acids
US20080228009A1 (en) Process for Preparing 1,1,4,4-Tetraalkoxybut-2-Ene Derivatives
US5208384A (en) 2-methylbenzaldehyde dialkyl acetals
US7201835B2 (en) Method for producing orthocarboxylic acid trialkyl esters
WO2004106316A1 (de) Verfahren zur herstellung von alkoxylierten 2,5-dihydrofuran- oder tetra-1,1,4,4- alkoxylierten but-2-enderivaten
US20060157353A1 (en) Method for the anodic alkoxylation of organic substances
JPS6112886A (ja) フタルアルデヒドアセタールの製法
WO2023242064A1 (en) Process for the preparation of alkoxylated 2,5-dihydrofuran
JP2632832B2 (ja) ポリフルオロベンジルアルコールの製造方法
US4429164A (en) Cyclohexadiene derivatives and process for preparing the same
JPS5811516B2 (ja) アルケンジオ−ルジエステルの製造方法
JPS62294191A (ja) アルコキシ酢酸の製法
JP2000034591A (ja) 電気化学的酸化によるメトキシ化したベンジル、ベンザルおよびベンゾイル化合物の製法
JP2003506575A (ja) α位で置換されたカルボニル化合物の製法
KR20000010891A (ko) 프탈라이드의 제조 방법
JPH02104685A (ja) 新規な2―ベンジルオキシベンズアルデヒドジアルキルアセタール及びその製法
JPH0116916B2 (ja)
JPS62292743A (ja) 新規なp−ベンゾキノン誘導体及びその製法
JPS6141501B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090430

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090513