JP2008517929A - ジヒドロベンゾフラン誘導体の不斉合成 - Google Patents

ジヒドロベンゾフラン誘導体の不斉合成 Download PDF

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Abstract

本発明は、ベンゾフラン誘導体を調製するための方法に関する。いくつかの態様において、これらの化合物は、式I(式中、R’、R、RおよびRの各々は、本明細書に定められている通りである)を有する。
Figure 2008517929

Description

本発明は、ジヒドロベンゾフラン誘導体の不斉合成のための方法に関する。
精神分裂症は、約500万人に影響を与えている。精神分裂症に対する最も普及している治療は、現行では、ドーパミン(D)およびセロトニン(5−HT2A)受容体アンタゴニズムを組み合わせた「異型」抗精神病薬である。典型的な抗精神病薬と比較して異型抗精神病薬の効能および副作用傾向が改善されていることが報告されているにもかかわらず、これらの化合物は、精神分裂症のすべての症状を十分に治療することはなく、体重増加のような厄介な副作用を伴う(Allison, D.B.らの論文、Am.J.Psychiatry、156: 1686-1696、1999;Masand, P.S.、Exp.Opin.Pharmacother.I: 377-389、2000;Whitaker, R.、Spectrum Life Sciences.Decision Resources.2: 1-9、2000)。
異型抗精神病薬は、また、高い親和性で5−HT2C受容体に結合し、5−HT2C受容体アンタゴニストまたはインバースアゴニストとして機能する。体重増加は、クロザピンおよびオランザピン等の異型抗精神病薬に対応づけられる厄介な副作用であり、5−HT2C拮抗作用は、体重増加の原因であることが示唆された。逆に、5−HT2C受容体の刺激は、食物摂取量および体重の低下をもたらすことが知られている(Walshらの論文、Psychopharmacology 124: 57-73、1996;Cowen, P.J.らの論文、Human Psychopharmacology 10: 385-391、1995;Rosenzweig-Lipson、S.らの論文、ASPET abstract、2000)。
精神分裂症の治療薬としての5−HT2C受容体アゴニズムまたは部分的アゴニズムの役割がいくつかの証拠によって裏づけられている。5−HT2Cアンタゴニストは、ドーパミンのシナプスレベルを増加させ、パーキンソン病の動物モデルにおいて効果的でありうることが調査によって示唆されている(Di Matteo, V.らの論文、Neuropharmacology 37: 265-272、1998;Fox, S.H.らの論文、Experimental Neurology 151: 35-49、1998)。精神分裂症の陽性症状は、ドーパミンのレベル増加に対応づけられるため、5−HT2Cアゴニストおよび部分的アゴニスト等の5−HT2Cアンタゴニストの作用に対向する作用を有する化合物は、シナプスドーパミンのレベルを低下させることになる。5−HT2Cアゴニストは、クロザピン等の薬物の重要な抗精神病効果を媒介すると考えられる脳領域である前前頭皮質および側座核におけるドーパミンのレベルを低下させることが最近の調査で証明された(Millan, M.J.らの論文、Neuropharmacology 37:953-955、1998;Di Matteo, V.らの論文、Neuropharmacology 38:1195-1205、1999;Di Giovanni, Gらの論文、Synapse 35: 53-61、2000)。しかし、5−HT2Cアゴニストは、錐体外路副作用に最も密接に対応づけられる脳領域である線条体におけるドーパミンレベルを低下させない。加えて、5−HT2Cアゴニストは、腹側被蓋野(VTA)における燃焼を低減するが、黒質における燃焼を低減しないことが最近の調査で証明されている。黒質線条体経路と比較して中脳辺縁系における5−HT2Cアゴニストの効果が異なることは、5−HT2Cアゴニストが、辺縁系選択性を有し、典型的な抗精神病薬に対応づけられる錐体外路副作用をもたらしにくいことを示唆するものである。
特定のジヒドロベンゾフランは、5−HT2C受容体に対して親和性を有すると考えられる。好ましくは、当該ジヒドロベンゾフランは、5−HT2C受容体においてアゴニストまたは部分的アゴニストとして作用し、例えば上述した様々な医薬用途に有用であると考えられる。本発明は、ジヒドロベンゾフランを合成するための立体選択的方法を提供する。
本明細書に記載されているように、本発明は、5−HT2Cアゴニストまたは部分的アゴニストとしての活性を有する化合物を調製するための方法を提供する。これらの化合物は、精神分裂症、分裂病様障害、分裂情動性障害、妄想的障害、物質誘発精神病、L−DOPA誘発精神病、アルツハイマー痴呆に対応づけられる精神病、パーキンソン病に対応づけられる精神病、レービー体病に対応づけられる精神病、痴呆、記憶喪失、アルツハイマー病に対応づけられる知的障害、双極性障害、憂鬱性障害、気分的発作、不安症、適応障害、摂食障害、てんかん、睡眠障害、偏頭痛、性的機能障害、胃腸障害、肥満、または外傷、卒中または脊髄損傷に対応づけられる中枢神経系不全を含む障害を治療するのに有用である。当該化合物は、式IIの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を含む。
Figure 2008517929
II
(式中、R1a、R2a、R3a、Ar、qおよびyの各々は、本明細書に定められている通りである。)
本発明は、当該化合物を調製するのに有用な合成中間体をも提供する。
本発明の方法および中間体は、例えば、2005年4月22日に出願され、それぞれがすべての目的に対して全面的に参照により本明細書に組み込まれている、2004年10月21日に出願された米国出願第10/970,014号および2003年10月24日に出願された米国仮出願第60/514,454号の有益性を主張する、出願番号11/113,170を有する、Jonathan Grossらの名前で出願された「ジヒドロベンゾフラニルアルカンアミン誘導体およびその使用方法(Dihydrobenzofuranyl Alkanamine Derivatives and Methods for Using Same)」という題名の米国特許出願に記載されている化合物を調製するのに有用である。2004年10月21日に出願された米国出願第10/970,014号は、米国第2005/0143452A1号として公開されている。それには、例えば、ジメチルスルホキシド等の溶媒中にてアジ化ナトリウムで処理した後に、アジ化物を還元し、または適切に置換されたアミンで直接処理することによってトシレート(7)のアミン(1)への変換を達成して、式1の化合物を与えることが可能であることが教示されている。また、ジメチルスルホキシド等の溶媒中にてシアン化ナトリウムで化合物(7)を処理し、その後、ニトリルを還元することによって、より長いアルキル鎖(例えば2−アミノエチル)を調製することができる。
Figure 2008517929
特定の実施形態において、本化合物は、一般には、以下に記載されるスキームIに従って調製される。
Figure 2008517929
上記スキームIにおいて、R、R、R、R、R、R、Y、XおよびXの各々は、以下に定められる通りであり、本明細書に記載されているクラスおよびサブクラスに含まれる。
工程S−1において、金属−ハロゲン交換反応に続いて有機銅塩を形成することにより、式Aの化合物を式C(式中、Rは水素である)の化合物に変換する。最初に、式Aの化合物を好適なグリニャール試薬またはアルキルリチウムで処理し、次いで式Bのキラル非ラセミエポキシドで処理する。
Figure 2008517929

(式中、Rは、好適なヒドロキシル保護基である。)他の実施形態において、前記試薬は、式RMgX(式中、Xは水素であり、Rはアルキル基である)で表される。いくつかの実施形態において、有機銅塩は、CuBrSMeまたはCuCNを利用して形成される。他の実施形態において、キラル非ラセミグリシジルエーテルは、グリシジルベンジルエーテルである。式C(式中、Rは水素である)の化合物を、Rが水素保護基になるように保護できることを当業者なら認識するであろう。
工程S−2において、好適な脱保護条件によって、式Cのヒドロキシル保護基Rを除去する。ヒドロキシル保護基を除去するための脱保護条件は、当業者に知られており、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wutsの論文、「有機合成における保護基(Protecting Groups in Organic Synthesis)」(1991年)に詳述されている基を含む。ヒドロキシル保護基を除去するための広範な技術および試薬が利用可能である。当該技術および試薬は、当業者に知られている。例えば、塩基加水分解、酸加水分解または水素化によってヒドロキシル保護基を除去することが可能である。いくつかの実施形態において、ヒドロキシル保護基の除去は、酸加水分解によって達成される。いくつかの実施形態において、酸加水分解は、BBr、またはBBrとBClの混合物の存在下で実施される。他の実施形態において、保護基の除去は、塩基条件下で達成される。
特定の実施形態において、R保護基は、HBr/HOAc条件下で除去され、R保護基およびY基をそれぞれアセチルおよびブロモとして式Dの化合物に組み込むことができることを当業者なら認識するであろう。
工程S−3に描かれている式Dの化合物の式Eの化合物への環化は、様々な条件によって達成される。例えば、Rが塩基易動性ヒドロキシル保護基である場合は、式Dの化合物を処理することで、R基の脱保護と環化の両方を実行することが可能である。あるいは、R保護基を、該基の除去に好適な条件によって環化の前に除去することができる。当該条件としては、Greeneの論文に記載されているような還元および酸処理等が挙げられる。R保護基を、ジオール化合物が形成されるように環化の前に除去すると、式Eの化合物を与える該化合物の環化を脱水によって達成できる。当該脱水反応は、当業者に知られており、ミツノブ反応を含む。
本明細書に定められているように、式FのX基は、ハロゲンまたはトリフレートである。式Eの化合物の式F(式中、Xはハロゲンである)の化合物への変換は、ハロゲン化反応によって達成される。式Eの化合物から式Fの化合物を調製するのに様々なハロゲン化剤が好適であることを当業者なら認識するであろう。特定の実施形態において、Xは、ブロモであり、工程S−4で使用されるハロゲン化剤は、臭素である。他の実施形態において、Xは、ブロモであり、工程S−4で使用されるハロゲン化剤は、N−Br基を含有する化合物(例えば、N−ブロモスクシンイミド)である。他の臭化剤は、当業者に知られている。
式F(式中、X基はトリフレートである)の化合物を調製するために、最初に式Eの化合物をホルミル化し、次いでバイヤービリガー操作によりホルミル基をヒドロキシル基に変換する。次いで、得られたヒドロキシル基を通常の方法によってトリフレート基に変換する。
工程S−5において、スズキカップリング反応により、式FのX基をRのアリールまたはヘテロアリール環に結合させる。工程S−5のスズキ反応のための触媒および反応条件は、当該技術分野でよく知られている。例えば、Miyaura, N.;Suzuki, A.の論文、Chem.Rev.1995、95、2457を参照されたい。特定の実施形態において、工程S−5のスズキカップリングは、パラジウム含有化合物の存在下で実施される。他の実施形態において、パラジウム含有化合物は、Pd(PPhである。
本明細書に定められているように、式D、E、FおよびGのY基は、好適な脱離基である。工程S−6において、式GのY基を好適に保護されたアミノ基に代えて、式I(式中、Rは、保護アミノ基または式HN(R)(R5a)のアミノ基である)の化合物を形成する。あるいは、式Fの化合物をアルカリ金属アジ化物で処理して、式G(式中、RはNである)の化合物を生成する。
特に指定のない限り、以下の用語は、以下の意味を有する。
本明細書に用いられている「アルキル」という用語は、1から8個の炭素原子、好ましくは1から6個の炭素原子、より好ましくは1から4個の炭素原子を有する炭化水素基を意味する。「アルキル」という用語は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシルおよびイソヘキシル等の直鎖および分枝の基を含むが、それらに限定されない。
本明細書に用いられている「アルケニル」という用語は、2から8個の炭素原子を有し、1から3の二重結合を含む直鎖または分枝の炭化水素基を意味する。アルケニル基の例としては、ビニル、プロプ−1−エニル、アリル、メタリル、ブト−1−エニル、ブト−2−エニル、ブト−3−エニル、または3,3−ジメチルブト−1−エニルが挙げられる。「低級アルケニル」という用語は、1から4個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルケニル基を意味する。
本明細書に用いられている「脂環式」という用語は、3から10個の炭素原子、より好ましくは5から7個の炭素原子を有する飽和または部分不飽和炭化水素単環または二環を意味する。特定の実施形態において、環状脂環式基は架橋されている。本明細書に用いられている「架橋された」という用語は、シクロアルキル環の2つの非隣接炭素原子間に少なくとも1つの炭素−炭素結合を含む脂環式基を意味する。本明細書に用いられている「部分不飽和」という用語は、少なくとも1つの二重結合、特定の実施形態では二重結合を1つだけ含む非芳香族脂環式基を意味する。特定の実施形態において、脂環式基は飽和されている。脂環式基は、以降に記載されるように、無置換であってもよいし、置換されていてもよい。
本明細書に用いられている「アルキル脂環式」という用語は、脂環式が上述のように定められ、rが1から6、好ましくは1から4、より好ましくは1から3である−(CH)r脂環式基を意味する。
本明細書に用いられている「ヘテロシクロアルキル」という用語は、酸素、窒素または硫黄から独立に選択される1〜3個のヘテロ原子を有する3から10員の単環または二環を意味する。特定の実施形態において、ヘテロシクロアルキルは、酸素、窒素または硫黄から独立に選択される1〜2のへテロ原子を有する5から7員環を意味する。ヘテロシクロアルキル基は、飽和されていても部分不飽和であってもよく、単環でも(架橋されたような)二環でもよい。好ましくは、ヘテロシクロアルキルは単環である。ヘテロシクロアルキル基は、以降に記載されるように、無置換であってもよいし、置換されていてもよい。
単独、または「アラルキル」、「アラルコキシ」または「アリールオキシアルキル」のようなより大きい部分の一部として用いられる「アリール」という用語は、全部で6から14の環員を有し、系内の少なくとも1つの環は芳香族であり、系内の各環は3から7の環員を含む単環、二環および三環系を意味する。「アリール」という用語は、「アリール環」という用語と区別なく用いられてもよい。本明細書に用いられている「アリールオキシ」という用語は、Arが6〜10員のアリール基である−OAr基を意味する。本明細書に用いられている「アラルコキシ」という用語は、式−O(CHAr(式中、rは1〜6である)の基を意味する。本明細書に用いられている「アリールオキシアルキル」という用語は、式−(CHOAr(式中、rは1〜6である)の基を意味する。
単独、または「ヘテロアラルキル」または「ヘテロアリールアルコキシ」のようなより大きい部分の一部として用いられる「ヘテロアリール」という用語は、全部で5から14の環員を有し、系内の少なくとも1つの環は芳香族であり、系内の少なくとも1つの環は、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1個または複数個のヘテロ原子を含み、系内の各環は、3から7の環員を含む単環、二環および三環系を意味する。「ヘテロアリール」という用語は、「ヘテロアリール環」という用語または「複素環式芳香族」という用語と区別なく用いられてもよい。特定の実施形態において、当該ヘテロアリール環系としては、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピロリル、ピリジル、ピリミジル、ピリダジニル、トリアジニル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、インドリニル、インダゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ベンズイソキサゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾキサゾリル、イソインドリルおよびアクリジニルが挙げられるが、それらはほんの一例である。いずれのアリール、ヘテロアリール、脂環式またはヘテロシクロアルキルもハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜6のパーフルオロアルキル、炭素数1〜6のアルコキシ、または炭素数1〜6のパーフルオロアルコキシから独立に選択される1から5個の置換基で所望により置換されていてもよい。
いずれのアリール、ヘテロアリール、脂環式または複素脂環式基もハロゲン、ヒドロキシル、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、O(C〜Cアルキル)またはO(C〜Cハロアルキル)から独立に選択される1から5個の置換基で所望により置換されていてもよい。
本明細書に用いられている「ヘテロアラルキル」という用語は、式−(CHHet(式中、Hetは、以上に定められたヘテロアリール基であり、rは1〜6である)の基を意味する。本明細書に用いられている「ヘテロアリールアルコキシ」という用語は、式−O(CHHet(式中、Hetは、以上に定められたヘテロアリール基であり、rは1〜6である)の基を意味する。
本明細書に用いられている「パーフルオロアルキル」という用語は、すべての水素原子がフッ素で置換されている本明細書に定められているアルキル基を意味する。
本明細書に用いられている「低級ハロアルキル」という用語は、1つまたは複数の水素原子がハロゲン原子で置換されている本明細書に定められているC〜Cアルキル基を意味する。
本明細書に用いられている「アルカンスルホンアミド」という用語は、Rが、炭素数1から6のアルキル基であるR−S(O)−NH−基を意味する。
本明細書に用いられている「アルコキシ」という用語は、Rが、炭素数1から6のアルキル基であるR−O−基を意味する。
本明細書に用いられている「パーフルオロアルコキシ」という用語は、Rが、炭素数1から6のパーフルオロアルキル基であるR−O基を意味する。
本明細書に用いられている「モノアルキルアミノ」および「ジアルキルアミノ」という用語は、それぞれ、R、RおよびRが、それぞれ独立に選択されたC〜Cアルキル基である−NHRおよび−NRを意味する。
本明細書に用いられている「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素を意味する。
「ヒドロキシル保護基」および「アミン保護基」等の「保護基」という用語は、当業者に十分に理解されている。特に、当業者は、ヒドロキシルおよび一級および二級アミン基を保護するのに使用される様々な保護基を知っている。保護基としては、それらが本明細書に記載されている化学物質に好適に使用されるのであれば、例えばT.W.GreeneおよびP.G.M.Wutsの論文、「有機合成における保護基(Protecting Groups in Organic Synthesis)」(1991年)に記載されている基が挙げられる。ヒドロキシル保護基の具体的な例としては、メチル、ベンジル、ベンジルオキシメチルまたはアリルが挙げられる。
アミノ保護基は、当該技術分野でよく知られており、その全体が参照により本明細書に組み込まれている「有機合成における保護基(Protecting Groups in Organic Synthesis)」、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、第3版、John Wiley & Sons、1999に詳述されている基を含む。好適なアミノ保護基としては、それが結合されている−NH−部分と一緒に、アルキルアミン、カルバマート、アリルアミンおよびアミド等が挙げられるが、それらに限定されない。当該基の例としては、t−ブチルオキシカルボニル(BOC)、エチルオキシカルボニル、メチルオキシカルボニル、トリクロロエチルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル(Alloc)、ベンジルオキソカルボニル(CBZ)、アリル、ベンジル(Bn)、フルオレニルメチルカルボニル(Fmoc)、アセチル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、フェニルアセチル、トリフルオロアセチルおよびベンゾイル等が挙げられる。他の実施形態において、アミノ保護基は、アセチル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、フェニルアセチルまたはトリフルオロアセチルである。さらに他の実施形態において、アミノ保護基は、フタルイミドまたはアジ化物である。
好適な脱離基は、当該技術分野でよく知られている。例えば、「高度有機化学(Advanced Organic Chemistry)」、Jerry March、第5版、pp.445-448、John Wiley and Sons、N.Y.を参照されたい。当該脱離基としては、ハロゲン、アルコキシ、スルホニルオキシ、所望により置換されたアルキルスルホニルオキシ、所望により置換されたアルケニルスルホニルオキシ、所望により置換されたアリールスルホニルオキシが挙げられるが、それらに限定されない。好適な脱離基の例としては、クロロ、ヨード、ブロモ、フルオロ、メタンスルホニル(メシル)、トシル、トリフレート、ニトロフェニルスルホニル(ノシル)およびブロモフェニルスルホニル(ブロシル)等が挙げられる。
ハロゲン化剤は、有機合成の技術分野において、ハロゲンを芳香族系に付与することができることが知られている薬剤である。ハロゲン化剤の例としては、ハロリン(三ヨウ化リン、三臭化リンまたは五塩化リン等)、N−ハロスクシンイミドおよびハロゲン化チオニル(塩化チオニル等)が挙げられるが、それらに限定されない。
バイヤービリガー反応または操作は、当業者によく知られている。この反応は、中間体エステルの加水分解を介してケトンに対するアリールアルデヒドをフェノールに変換するのに広く用いられている。例えば、「高度有機化学(Advanced Organic Chemistry)」、Jerry March、1992、第4版、p.1098を参照されたい。酸化には、過酸が利用される。
スズキカップリング反応は、当業者によく知られている。この反応において、ホウ酸およびハロゲン化アリールまたはトリフレートは、触媒プロセスを介して結合される。典型的な触媒としては、パラジウム触媒が挙げられる。
本発明の化合物は、非対称原子を含有することができ、化合物のいくつかは、1つまたは複数の非対称原子または中心を含有することができるため、光学異性体(鏡像異性体)およびジアステレオ異性体を生じることができる。特定の実施形態において、非対称原子は、「*」で示される。立体化学に無関係に示すと、本発明は、すべての光学異性体(鏡像異性体)およびジアステレオ異性体(幾何学異性体)、ならびにラセミ体および鏡像異性的に純粋の分解RおよびS立体異性体、ならびにRおよびS立体異性体、およびその薬学的に許容可能な塩の他の混合物を含む。当業者に知られており、ジアステレオ異性体塩形成法、動力学的分解および非対称合成を含むが、それらに限定されない標準的な手順によって、光学異性体を純粋な形態で得ることができる。本発明は、当業者に知られており、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィーおよび高速液体クロマトグラフィーを含むが、それらに限定されない標準的な分離手順によって純粋な形態で得ることができるすべての可能な異性体、およびそれらの混合物を包括することも理解される。したがって、本発明の化合物は、本明細書に示されている化合物のラセミ体、鏡像異性体および幾何学的異性体を含む。
本化合物のアトロプ異性体が存在しうることが認識される。したがって、本発明は、以上に定められ、以上および本明細書に記載されているクラスおよびサブクラスに含まれる式IおよびIIの化合物のアトロプ異性体を包括する。アトロプ異性体に関する定義および広範な論説については、全面的に参照により本明細書に組み込まれているEliel, E.L.、「有機化合物の立体化学(Stereochemistry of organic Compounds)」(John Wiley & Sons、1994、p.1142)を参照されたい。
「薬学的に許容可能な塩」という用語は、式Iの化合物を、例えば酢酸、乳酸、クエン酸、経皮酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、マンデル酸、リンゴ酸、シュウ酸、プロピオン酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、グリコール酸、ピルビン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、サリチル酸、安息香酸、または同様に知られている許容可能な酸等の有機または無機酸で処理することから誘導される塩を意味する。特定の実施形態において、本発明は、式Iの化合物の塩酸塩を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明の特定の反応は、立体選択的である。他の実施形態において、本発明の特定の反応は立体特異的である。
本明細書に用いられている「立体特異的」という用語は、空間構成のみが異なる出発材料が立体異性的に特異的な生成物に変換される反応を意味する。例えば、立体特異的反応において、出発材料が鏡像異性的に純粋(100%の鏡像異性体過剰率「ee」)である場合は、最終生成物も鏡像異性的に純粋である。同様に、出発材料が約50%の鏡像異性体過剰率を有する場合は、最終生成物も約50%の鏡像異性体過剰率を有することになる。
本明細書に用いられている「立体選択的」とは、1つの立体異性体が好ましくは他の立体異性体の上に形成される反応を意味する。好ましくは、本発明の方法は、鏡像異性体過剰率が、ラセミ体に対する単一の鏡像異性体のモルパーセント過剰である少なくとも約30%、より好ましくは少なくとも約40%、最も好ましくは少なくとも約50%の鏡像異性体過剰率を有するジヒドロベンゾフランを生成する。
本明細書に用いられている「鏡像異性体過剰率」または「%ee」は、ラセミ体に対する単一鏡像異性体のモルパーセント過剰を意味する。
本明細書に用いられている「キラル非ラセミ体」という用語は、「鏡像異性的に豊富な」と区別なく用いられ、一方の鏡像異性体が配合物の50%を上回る割合を占めることを意味する。特定の実施形態において、鏡像異性的に豊富なという用語は、配合物の少なくとも60%が、鏡像異性体のうちの一方であることを意味する。他の実施形態において、該用語は、配合物の少なくとも75%が鏡像異性体のうちの一方であることを意味する。他の実施形態において、該用語は、配合物の少なくとも95%が鏡像異性体のうちの一方であることを意味する。キラル分子の非ラセミ混合物を意味する。いくつかの実施形態において、キラル非ラセミ化合物は、約30%eeを上回る。他の実施形態において、該化合物は、約50%eeを上回り、約80%eeを上回り、約90%eeを上回り、95%eeを上回り、99%eeを上回る。
本発明の方法は、好ましくは、少なくとも約30%、より好ましくは少なくとも約50%、最も好ましくは少なくとも約95%の鏡像異性体過剰率を有するジヒドロベンゾフラン誘導体を生成する。
本明細書に用いられている「有機不純物」とは、所望のジヒドロベンゾフラン生成物に存在する任意の有機副産物または残留物質を意味し、残留溶媒または水を含まない。「全有機不純物」とは、所望のジヒドロベンゾフラン生成物に存在する有機不純物の全量を意味する。全有機不純物および単一最大不純物等の有機不純物率は、特に指定のない限り、本明細書では、HPLCクロマトグラムの全面積に対するHPLC面積率で表される。HPLC面積率は、所望の生成物、および最大数の有機不純物が吸収する波長で報告される。
一態様によれば、本発明は、式IIの鏡像異性的に豊富なの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を調製するための方法を提供する。
Figure 2008517929
II
(式中、
qは、1または2であり、
2aおよびR3aの各々は、独立に、水素、メチル、エチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチルまたはシクロプロピルであり、
各R1aは、独立に、水素、ハロゲン、OH、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシまたはCNであり、
Arは、チエニル、フリル、ピリジルまたはフェニルであり、Arは、1つまたは複数のR置換基で所望により置換されており、
各Rは、ハロゲン、OH、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシまたはCNから独立に選択され、
yは、0、1、2または3である。)
以上に全体的に定められるように、式IIのAr基は、チエニル、フリル、ピリジルまたはフェニルであり、Arは、ハロゲン、OH、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシまたはCNから独立に選択される1個または複数個の置換基で所望により置換されている。特定の実施形態において、式IIのAr基は、無置換のフェニルである。他の実施形態において、式IIのAr基は、オルソ位に少なくとも1個の置換基を有するフェニルである。他の実施形態において、式IIのAr基は、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシまたはトリフルオロメチルから選択される少なくとも1個の置換基をオルト位に有するフェニルである。他の態様によれば、本発明は、式II(式中、Arは、独立に選択されたハロゲン、低級アルキルまたは低級アルコキシでオルトおよびメタ位が二置換されたフェニルである)の化合物を提供する。本発明のさらに他の態様は、式II(式中、Arは、独立に選択されたハロゲン、低級アルキルまたは低級アルコキシでオルトおよびパラ位が二置換されたフェニルである)の化合物を提供する。他の実施形態において、本発明は、式II(式中、Arは、独立に選択されたハロゲン、低級アルキルまたは低級アルコキシで2つのオルト位が二置換されたフェニルである)の化合物を提供する。式IIのAr基のフェニル部分に対する例示的な置換基としては、OMe、フルオロ、クロロ、メチルおよびトリフルオロメチルが挙げられる。
特定の実施形態において、式IIのAr基は、以下の式から選択される。
Figure 2008517929
特定の実施形態において、本発明は、式IIIaまたはIIIbの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を調製するための方法を提供する。
Figure 2008517929
(式中、各R1a、R2a、R3a、R、yおよびqは、式IIの化合物について以上に定められた通りであり、以上および本明細書に記載されているクラスおよびサブクラスに含まれる。)
他の実施形態によれば、本発明は、式IIIcまたはIIIdの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を調製するための方法を提供する。
Figure 2008517929
(式中、各R1a、R2a、R3a、R、yおよびqは、式IIの化合物について以上に定められた通りであり、以上および本明細書に記載されているクラスおよびサブクラスに含まれる。)
本発明は、本発明の方法の中間体にも関する。
特定の実施形態において、本発明は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を調製するための方法であって、上記スキームIに描かれた工程の1つまたは複数を含む方法を提供する。
Figure 2008517929

(式中、
およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が所望により置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
は、水素、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールであり、Rは、1つまたは複数のR基で所望により置換されており、
各Rは、ハロゲン、OH、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシまたはCNから独立に選択され、
は、CN、NまたはN(R)(R5a)であり、
およびR5aは、それぞれ独立に、水素、アミン保護基、C〜Cアルキル、低級ハロアルキル、3〜6員脂環式またはアルキル脂環式であり、あるいはRおよびR5aは、それらが結合している窒素と一緒になって、環式アミン保護基、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜6員の飽和または部分不飽和環を形成する。)
特定の実施形態において、前記方法は、上記スキームIに描かれた工程のすべてを含む。
特定の実施形態において、式IのR、RおよびR基の少なくとも1つは、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールである。特定の他の実施形態において、RおよびRは、互いに隣接しており、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3〜8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が所望により置換されて、スピロ環式基を形成してもよい。
他の実施形態によれば、本発明は、式I−aの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を調製するための方法であって、上記スキームIに描かれた工程の1つまたは複数を含む方法を提供する。
Figure 2008517929
I−a
(式中、
およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が所望により置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
は、水素、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールであり、Rは、1つまたは複数のR基で所望により置換されており、
各Rは、ハロゲン、OH、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシまたはCNから独立に選択され、
は、CN、NまたはN(R)(R5a)であり、
およびR5aは、それぞれ独立に、水素、アミン保護基、C〜Cアルキル、低級ハロアルキル、3〜6員脂環式またはアルキル脂環式であり、あるいはRおよびR5aは、それらが結合している窒素と一緒になって、環式アミン保護基、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜6員の飽和または部分不飽和環を形成する。)
特定の実施形態において、前記方法は、上記スキームIに描かれた工程のすべてを含む。
他の実施形態によれば、式I−aのR基は、以下の基から選択される。
Figure 2008517929
特定の実施形態において、本発明は、式E:
Figure 2008517929

(式中、
およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が所望により置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
Yは、Br、ClまたはIである)
の化合物を調製するための方法であって、
(a)式D:
Figure 2008517929

(式中、
およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が所望により置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
Yは、Br、ClまたはIであり、
は、水素、または好適なヒドロキシル保護基である)
のキラル非ラセミ体化合物を与える工程と、
(b)式Dの前記化合物を環化して、式Eの化合物を形成する工程とを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、環化反応は、ミツノブ反応条件による脱水反応等の立体特異的脱水反応を用いて達成される。
特定の実施形態において、該方法は、式Eの化合物を式F:
Figure 2008517929

(式中、R、RおよびYは、以上に定められた通りであり、Xは、ハロゲンまたはトリフレートである)
の化合物に変換する工程をさらに含む。
いくつかの態様において、本発明は、式E:
Figure 2008517929

(式中、R、RおよびYは、以上に定められた通りである)
の化合物をハロゲン化剤に接触させる工程を含む方法によって式F(式中、Xはハロゲンである)の化合物を調製することに関する。
他の態様において、本発明は、式F(式中、Xはトリフレートである)の化合物を調製するための方法であって、
(a)式Eの化合物をホルミル化して、ホルミル基を与える工程と、
(b)バイヤービリガー条件によりホルミル基をヒドロキシル基に変換する工程と、
(c)得られたヒドロキシル基をトリフレート化する工程とを含む方法を提供する。
特定の実施形態において、工程(c)は、三級アミンの存在下で、無水トリフルオロメタンスルホン酸を用いて実施される。
いくつかの実施形態において、式Dの化合物は、式C’:
Figure 2008517929
C’
(式中、R、R、RおよびYは、以上に定められた通りであり、Rは、好適なヒドロキシル保護基である)
の化合物を与え、R保護基を式C’の化合物から除去することによって生成される。
特定の態様において、本発明は、式F:
Figure 2008517929

(式中、R、R、XおよびYは、以上に定められた通りである)
の化合物を、式I:
Figure 2008517929

(式中、RおよびRは、以上に定められた通りであり、
は、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールであり、Rは、1つまたは複数のR基で所望により置換されており、
各Rは、ハロゲン、OH、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシまたはCNから独立に選択され、
は、CN、NまたはN(R)(R5a)であり、
およびR5aは、それぞれ独立に、水素、アミン保護基、C〜Cアルキル、低級ハロアルキル、3〜6員脂環式またはアルキル脂環式であり、あるいはRおよびR5aは、それらが結合している窒素と一緒になって、環式アミン保護基、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜6員の飽和または部分不飽和環を形成する)
の化合物に変換する工程をさらに含む。
本発明のいくつかの実施形態において、式Dの化合物の式Eの化合物への変換は、
(a)Rヒドロキシル保護基を式Dの化合物から除去して、式D−1:
Figure 2008517929
D−1
(式中、R、R、RおよびYは、以上に定められた通りである)
の化合物を生成する工程と、
(b)式D−1の化合物を立体特異的に環化して、式E:
Figure 2008517929

(式中、R、RおよびYは、以上に定められた通りである)
の化合物を生成する工程とを含む。
いくつかの態様において、本発明は、式F:
Figure 2008517929

(式中、R、R、XおよびYは、以上に定められた通りである)
の化合物を、式I:
Figure 2008517929

(式中、R、R、RおよびRは、以上に定められた通りである)
の化合物に変換するための方法であって、
(a)式Fの化合物を、式G:
Figure 2008517929

(式中、R、R、RおよびYは、以上に定められた通りである)
の化合物に変換する工程と、
(b)式Gの化合物をアミンまたは保護アミンと反応させて、式Iの化合物を生成する工程とを含む方法を提供する。
さらに他の態様において、式Fの化合物は、スズキカップリング反応により式Gの化合物に変換される。
いくつかの態様において、本発明は、
(a)式Fの化合物を、式G:
Figure 2008517929

(式中、R、R、RおよびYは、以上に定められた通りである)
の化合物に変換する工程と、
(b)式Gの化合物をアジ化ナトリウム等のアルカリ金属アジ化物と反応させて、式G−1:
Figure 2008517929
G−1
(式中、R、RおよびRは、以上に定められた通りである)
の化合物を生成する工程と、
(c)式G−1の化合物を還元して、式I(式中、RはNHである)の化合物を生成する工程とを含む方法によって、式Fの化合物を式Iの化合物に変換する方法に関する。
特定の態様において、本発明は、式D:
Figure 2008517929

(式中、R、R、RおよびYは、以上に定められた通りである)
の化合物を調製するための方法であって、
(a)式A:
Figure 2008517929

(式中、R、R、RおよびXは、以上に定められた通りである)
の化合物を与える工程と、
(b)式Aの化合物を、式B:
Figure 2008517929

(式中、Rは、好適なヒドロキシル保護基である)
のキラル非ラセミ体混合物で処理して、式C:
Figure 2008517929

(式中、R、R、RおよびRは、以上に定められた通りであり、Rは、酸易動性ヒドロキシル保護基である)
の化合物を形成する工程と、
(c)式Cの化合物をハロゲン化水素と反応させて、式D−1の化合物を生成する工程とを含む方法を提供する。
いくつかの実施形態において、式Aの化合物の式Dの化合物への変換は、
(a)式Aの化合物を、式B:
Figure 2008517929

(式中、Rは、好適なヒドロキシル保護基である)
のキラル非ラセミ体化合物で処理して、式C−1:
Figure 2008517929
C−1
(式中、R、RおよびRは、以上に定められた通りであり、Rは、ヒドロキシル保護基である)
の化合物を形成する工程と、
(b)化合物C−1を式Dの化合物に変換する工程とを含む。
特定の実施形態において、化合物Aから化合物C−1への変換は、金属−ハロゲン交換反応の後に、有機銅塩を形成することを含む。有機銅塩を好ましくはキラル非ラセミ体グリシジルエーテルと反応させて、C−1を形成する。特定の実施形態において、金属−ハロゲン交換反応は、n−ブチルリチウムおよび塩化イソプロピルマグネシウムの少なくとも一方を利用する。いくつかの実施形態において、有機銅塩は、CuBrSMeまたはCuCNを利用して形成される。他の実施形態において、キラル非ラセミ体グリシジルエーテルは、グリシジルベンジルエーテルである。
他の実施形態によれば、本発明は、式I:
Figure 2008517929

(式中、R、R、RおよびRはそれぞれ、以上に定められた通りである)
の化合物を調製するための方法であって、
(a)式D:
Figure 2008517929

(式中、RおよびRは、以上に定められた通りであり、YはBrであり、Rは、水素、または塩基易動性ヒドロキシル保護基である)
の化合物を与える工程と、
(b)式Dの化合物を、式F−1:
Figure 2008517929
F−1
(式中、R、RおよびXは、以上に定められた通りであり、Zは、好適な脱離基である)
の化合物に変換する工程と、
(c)式F−1の化合物を式Iの化合物に変換する工程とを含む方法を提供する。
特定の実施形態において、式F−1のZ基は、アリールスルホニル、アルキルスルホニルまたはハロゲンである。
特定の実施形態において、式Dの化合物の式F−1の化合物への変換は、
(a)塩基との反応によって式D(式中、Rは、Hまたは塩基易動性ヒドロキシル保護基である)の化合物を環化して、式E−1:
Figure 2008517929
E−1
(式中、RおよびRは、以上に定められた通りである)
の化合物を生成する工程と、
(b)式E−1の化合物のヒドロキシル基を脱離基に変換して、式E−2:
Figure 2008517929
E−2
(式中、RおよびRは、以上に定められた通りであり、Zは、好適な脱離基である)
の化合物を与える工程と、
(c)式E−2の化合物を式F−1の化合物に変換する工程とを含む。
本発明のいくつかの態様において、式E−2の化合物の式F−1の化合物への変換は、
(a)式E−2の化合物をホルミル化して、ホルミル基を与え、バイヤービリガー操作によりホルミル基をヒドロキシル基に変換し、三級アミンの存在下で、得られたヒドロキシル基を無水トリフルオロメタンスルホン酸でトリフレート化して、式F−1(式中、Xはトリフレートである)の化合物を形成する工程、または
(b)式E−2の化合物をハロゲン化剤に接触させて、式F−1(式中、Xはハロゲンである)の化合物を形成する工程を含む。
特定の実施形態において、式F−1の化合物の式Iの化合物への変換は、
(a)式F−1の化合物を式G−1:
Figure 2008517929
G−1
(式中、R、R、RおよびZは、以上に定められた通りである)
の化合物に変換する工程と、
(b)式G−1の化合物を式Iの化合物に変換する工程とを含む。
特定の実施形態において、式F−1の化合物は、スズキカップリング反応によって式G−1の化合物に変換される。特定の態様において、式G−1の化合物の式Iの化合物への変換は、式G−1の化合物をアミンまたはアジ化ナトリウムに接触させた後に、還元する工程を含む。
いくつかの実施形態において、本発明は、式D−1:
Figure 2008517929
D−1
(式中、R、R、RおよびYは、以上に定められた通りである)
の化合物を調製するための方法であって、
(a)式A:
Figure 2008517929

(式中、R、R、RおよびXは、以上に定められた通りである)
の化合物を与える工程と、
(b)式Aの化合物を、式C:
Figure 2008517929

(式中、R、R、R、RおよびRは、以上に定められた通りである)
の化合物に変換する工程と、
(c)式Cの化合物を臭化水素と反応させて、式C’:
Figure 2008517929
C’
(式中、R、R、RおよびRは、以上に定められた通りであり、YはBrである)
の化合物を生成する工程と、
(d)式C’のRがヒドロキシル保護基である場合は、保護基を除去して、式D(式中、YはBrである)の化合物を生成する工程をさらに含む工程とを含む方法を提供する。
他の態様において、本発明は、本発明の方法の製品に関する。
一般的な合成スキーム
Figure 2008517929
上記スキーム2において、当業者に知られている任意のヒドロキシル保護試薬を使用して、中間体AのR保護基を組み込むことができる。当該試薬としては、ヨードメタンまたは臭化ベンジルが挙げられるが、それらに限定されない。一実施形態において、Rは、メチル基である。本明細書に広く定められているように、Xは、ハロゲン原子である。いくつかの実施形態において、Xは、臭素またはヨウ素である。次いで、Xを式IVのキラル非ラセミ体誘導体に変換する。この変換は、例えばn−ブチルリチウムまたは塩化イソプロピルマグネシウムを使用して金属−ハロゲン交換を行った後に、例えばCuBrSMeまたはCuCNを使用して有機銅塩を形成する工程を含む。次いで、有機銅塩中間体を、式:
Figure 2008517929
(式中、Aは、保護ヒドロキシル基および/または脱離基である)
のキラル非ラセミ体グリシジルエーテルと反応させて、式IVの化合物を形成する。好ましいキラル非ラセミ体グリシジルエーテルは、キラル非ラセミ体グリシジルベンジルエーテルを含む。他の実施形態において、グリシジルベンジルエーテルは、(+)−S−鏡像異性体である。次いで、式IVのキラル非ラセミ体化合物をさらに反応させて、臭素誘導体2を生成することができる。この反応を、例えば、30%臭化水素を酢酸に溶解させた溶液で遂行して、中間体2を与えることができる。
Figure 2008517929
中間体2から出発して立体特異的環化反応を行うための様々な方法がある。一実施形態によれば、環化は、トリフェニルホスフィンおよびジエチルアゾジカルボキシレートの存在において、ミツノブ反応条件下等で立体特異的脱水反応を用いて行われる。上記スキーム3に示されるように、中間体2のアセトキシ基を従来の技術に従って脱保護して、化合物3を形成することが可能である。いくつかの実施形態において、この脱保護は、酸性条件下で実現される。いくつかの実施形態ではミツノブ反応である環化反応は、化合物3を中間体4に立体特異的に変換することになる。次いで、ハロゲンまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基(X)を、臭化またはヨウ化等の当業者に知られている任意の好適な方法によって中間体4に導入して、XがBrまたはIである化合物5を形成する。あるいは、化合物4をホルミル化した後に、酸化し、加水分解し、無水トリフルオロメタンスルホン酸で処理してトリフレートを生成して、Xがトリフレートである中間体5を形成する。
Figure 2008517929
上記スキーム4において、アリールまたはヘテロアリールRを導入して、化合物6を形成することができる。この導入は、スズキカップリング反応によって達成される。従来の技術を用いて異なるアミンで中間体6の臭素部分を置換して、式Iの対応するジヒドロベンゾフラン誘導体を生成することができる。従来の技術を用いてアジ化ナトリウムで中間体6における臭素を置換して、中間体7を形成することができる。当業者に知られている任意の好適な方法によってアジ化物の還元を達成して、対応する一級アミン8を形成する。
Figure 2008517929
化合物3を与えるための臭化物中間体2の環化を、いくつかの実施形態では、水酸化カリウムまたはナトリウム、または炭酸カリウムのようなアルカリ金属またはアルカリ土類金属水酸化物または炭酸塩等の無機塩基である好適な塩基の存在下で行うことができる。反応を任意の好適な溶媒中で実施することができる。いくつかの実施形態において、好適な溶媒は、アルコール溶媒(メタノールまたはエタノール)等の極性溶媒である、一実施形態において、メタノール中で、水酸化ナトリウム水溶液により環化反応を行って、化合物3を生成することができる。式3の化合物のヒドロキシル基をアリールスルホニル、アルキルスルホニルまたはハロゲン等の脱離基に変換することができる。例えば、化合物3を任意の塩化アリールスルホニルで処理して、中間体9を形成する。次いで、式Iの化合物を上記スキーム4に従って調製する。
Figure 2008517929
上記スキーム6は、本発明による式IまたはIIの化合物を調製するための代替的な方法を示す。スキーム6に示されるように、スズキカップリングにより、R部分を導入して式Jの化合物を形成する。具体的には、式H(式中、Rは、水素またはC〜Cアルキル基である)の化合物をパラジウム触媒の存在下で式R−OTfまたはRBrの化合物で処理する。得られた式Jの化合物を当業者に知られている方法によってハロゲン化して、式K(式中、Xはハロゲンである)の化合物を形成する。
式Kの化合物の式Gの化合物への変換は、式Aの化合物の式Gの化合物への変換について本明細書に記載されている方法と実質的に同様の方法で行われる。これらの工程のそれぞれは、本明細書に詳細に説明されている。スキーム6に従って調製された式Gの化合物は、本明細書に記載されている方法によって式Iの化合物に容易に変換されることは当業者であれば認識するであろう。
実施例1
(S)−1−ベンジルオキシ−3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)プロパン−2−オール
化合物4−フルオロ−2−ブロマニソール(12.6ml、0.1mol)を無水テトラヒドロフランに溶解させた溶液に対して、−78℃でn−BuLi(ヘキサン中2.5M、39ml、0.1mol)を添加した。得られた混合物を、出発材料が存在しなくなるまで−78℃で数時間攪拌した。CuBrSMe(10.0g、0.05mol)を−78℃で上記混合物に添加し、反応温度を2時間で−78℃から−40℃に徐々に上昇させた。光学活性グリシジルベンジルエーテル(3.71ml、0.025mol)を−60℃で導入した後に、BFOEt(0.15ml、1.2mmol)を導入した。反応混合物を−60℃から10℃で一晩攪拌した。溶媒を真空下で除去した。ヘキサン中30%酢酸エチルを用いたクロマトグラフィーにより、透明な油としての所望の生成物5.0g(70%)を得た。HRMS ESI m/e 308.1666 [M+NH4]、Calc’d m/e 308.1662 [M+NH4];[α]=+8.1°(0.89%、MeOH)。
実施例2
(S)−1−ベンジルオキシ−3−(5−クロロ−2−メトキシ−フェニル)プロパン−2−オール
4−クロロ−2−ブロマニソール(21.5g、0.1mol)を無水テトラヒドロフランに溶解させた溶液に対して、−78℃でn−BuLi(ヘキサン中2.5M、38.8ml、0.1mol)を添加した。得られた混合物を、出発材料が存在しなくなるまで−78℃で数時間攪拌した。CuBrSMe(10.0g、0.05mol)を−78℃で上記混合物に一度添加し、反応温度を2時間で−78℃から−40℃に徐々に上昇させた。光学活性グリシジルベンジルエーテル(3.71ml、0.025mol)を−60℃で導入した後に、BFOEt(0.15ml、1.2mmol)を導入した。反応混合物を−60℃から10℃で一晩攪拌した。溶媒を真空下で除去した。ヘキサン中30%酢酸エチルを用いたクロマトグラフィーにより、透明な油としての所望の生成物5.1g(%)を得た。HRMS ESI m/e 307.1096 [M+H]、Calc’d 307.1101;[α]=+6.6°(1%、MeOH)。
実施例3
(S)−1−ベンジルオキシ−3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)プロパン−2−オール
2−ブロモ−4−メチルアニソール(14.05ml、0.1mol)から出発し、実施例1について記載されている手順に従うことにより、透明な油としての所望の生成物6.74g(96%)を得た。HRMS EI m/e 286.1565 (M)+、Calc’d 286.1569;[α]=15.67°(6.7mg/0.7ml、MeOH)。
実施例4
(S)−1−ベンジルオキシ−3−(2−メトキシ−フェニル)プロパン−2−オール
2−ブロモアニソール(12.1ml、0.1mol)から出発し、実施例1について記載されている手順に従うことにより、透明な油としての所望の生成物5.4g(82%)を得た。HRMS EI m/e 272.1413 (M)+、Calc’d.272.1412;[α]=+18.07°(c 5.5mg/0.7ml、MeOH)。
実施例5
(S)−1−ベンジルオキシ−3−(2’,6’−ジクロロ−5−フルオロ−2−メトキシビフェニル−3−イル)プロパン−2−オール
3−ブロモ−2’,6’−ジクロロ−5−フルオロ−2−メトキシ−ビフェニル(2.2g、6.3mmol)を無水テトラヒドロフランに溶解させた溶液に対して、i−PrMgCl(ヘキサン中2.0M、3.45ml、6.9mmol)を0°で添加した。得られた混合物を、出発材料が存在しなくなるまで、0°で数時間攪拌した。CuCN(0.28g、3.1mmol)をTHFに含めたスラリを上記混合物に−30°で一度添加し、混合物を−30°で1時間攪拌した。次いで、(+)−(2S)−グリシジルベンジルエーテル(0.48ml、3.1mmol)を−30°で導入した。反応混合物を−30℃から10°で一晩攪拌した溶媒を真空下で除去した。ヘキサン中30%酢酸エチルを用いたクロマトグラフィーにより、透明な油としての所望の生成物1.28g(94%)を得た。HRMS ESI m/e 435.0946 [M−H]−、Calc’d 435.0930;[α]=−+2.8°(c 5.7mg/0.7ml、DMSO)。
実施例6
(S)−1−ベンジルオキシ−3−(6’−クロロ−5,2’−ジフルオロ−2−メトキシビフェニル−3−イル)プロパン−2−オール
6’−クロロ−5,2’−ジフルオロ−2−メトキシ−ビフェニル(9.8g、29.3mmol)から出発し、実施例5について記載されている手順に従うことにより、透明な油としての所望の生成物7.4g(60%)を得た。MS ESI m/e 419.1 [M+H]
実施例7
(S)−酢酸1−ブロモメチル−2−(5−フルオロ−2−ヒドロキシ−フェニル)−エチルエステル
1−ベンジルオキシ−3−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)プロパン−2−オール(5.17g、17.8mmol)を酢酸中30%臭化水素(40ml)に溶解した。反応混合物を70℃で一晩加熱した。溶媒を真空下で除去した。残渣を塩化メチレンに溶解させ、水酸化アンモニウムで洗浄した。有機溶媒を真空下で除去した。ヘキサン中30%酢酸エチルを用いたクロマトグラフィーにより、淡褐色の油としての生成物3.60g(70%)を得た。
1112BrFOに対する元素分析
理論値:C、45.38 H、4.15
実測値:C、45.24 H、4.09
実施例8
(S)−酢酸1−ブロモメチル−2−(5−クロロ−2−ヒドロキシ−フェニル)−エチルエステル
1−ベンジルオキシ−3−(5−クロロ−2−メトキシ−フェニル)プロパン−2−オール(5.4g、17.6mmol)から出発し、実施例7について記載されている手順に従うことにより、淡褐色の油としての所望の生成物3.8g(70%)を得た。HRMS EI m/e 305.9647 (M)+。
実施例9
(S)−酢酸1−ブロモメチル−2−(2−ヒドロキシ−5−メチル−フェニル)−エチルエステル
1−ベンジルオキシ−3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)プロパン−2−オール(6.7g、23.3mmol)から出発し、実施例7について記載されている手順に従うことにより、黄色の油としての所望の生成物6.24g(93%)を得た。MS EI m/e 286 (M)+;[α]=−2.41°(c 5.8mg/0.7ml、MeOH)。
実施例10
(S)−酢酸1−ブロモメチル−2−(2−ヒドロキシ−フェニル)−エチルエステル
1−ベンジルオキシ−3−(2−メトキシ−フェニル)プロパン−2−オール(5.40g、19.8mmol)から出発し、実施例7について記載されている手順に従うことにより、黄色の油としての所望の生成物3.42g(63%)を得た。[α]=−12.2°(c 1%、MeOH)。
1615BrOに対する元素分析
理論値:C、48.37 H、4.80
実測値:C、48.48 H、4.78
実施例11
(S)−酢酸3−(2−アセトキシ−3−ブロモ−プロピル)−2’,6’−ジクロロ−5−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステル
1−ベンジルオキシ−3−(2’,6’−ジクロロ−5−フルオロ−2−メトキシビフェニル−3−イル)プロパン−2−オール(1.28g、2.9mmol)から出発し、実施例7について記載されている手順に従うことにより、淡黄色の油としての所望の生成物(1.12g(80%)を得た。HRMS ESI m/e 476.9686 [M+H]+、Calc’d.476.9671;[α]=+13.2°(c 1%、MeOH)。
実施例12
(S)−酢酸1−ブロモメチル−2−(6’−クロロ−5,2’−ジフルオロ−2−ヒドロキシ−ビフェニル−3−イル)−エチルエステル
(S)−1−ベンジルオキシ−3−(6’−クロロ−5,2’−ジフルオロ−2−メトキシビフェニル−3−イル)プロパン−2−オール(7.4g、17.7mmol)から出発し、実施例7について記載されている手順に従うことにより、淡黄色の油としての所望の生成物2.72g(37%)を得た。MS EI m/e 418 M;[α]=−7.4°(c 1%、MeOH)。
実施例13
(S)−2−(3−ブロモ−2−ヒドロキシ−プロピル)−4−フルオロ−フェノール
酢酸1−ブロモメチル−2−(5−フルオロ−2−ヒドロキシ−フェニル)−エーテルエステル(3.57g、12.2mmol)をメタノールに溶解させた溶液に対して、エーテル中塩化水素(1.0M、49ml、48.8mmol)を室温で添加した。混合物を室温で一晩攪拌した。溶媒を真空下で除去した。30%酢酸エチルを用いたクロマトグラフィーにより、透明の油としての生成物2.95g(97%)を得た。HRMS ESI m/e 246.9761 [M−H]+;Calc’d 246.9755、[α]=+8.2°(c 0.71%、MeOH)。
実施例14
(S)−2−(3−ブロモ−2−ヒドロキシ−プロピル)−4−クロロ−フェノール
酢酸1−ブロモメチル−2−(5−クロロ−2−ヒドロキシ−フェニル)−エーテルエステル(2.47g、3.2mmol)から出発し、実施例13について記載されている手順に従うことにより、黄色の油としての所望の生成物1.68g(79%)を得た。[α]=+9.8°(c 1%、MeOH)、HRMS EI m/e 263.956 (M)+。
実施例15
(S)−2−(3−ブロモ−2−ヒドロキシ−プロピル)−4−メチル−フェノール
酢酸1−ブロモメチル−2−(2−ヒドロキシ−5−メチル−フェニル)−エーテルエステル(6.24g、22mmol)から出発し、実施例13について記載されている手順に従うことにより、透明の油としての所望の生成物5.0g(94%)を得た。[α]=+13.8°(c 1%、MeOH)、HRMS ESI m/e 243.0020[M−H]−、Calc’d.243.0021。
実施例16
(S)−2−(3−ブロモ−2−ヒドロキシ−プロピル)−フェノール
酢酸1−ブロモメチル−2−(2−ヒドロキシ−フェニル)−エーテルエステル(3.42g、12.5mmol)から出発し、実施例13について記載されている手順に従うことにより、淡黄色の油としての所望の生成物2.71g(93%)を得た。MS ES m/e 229.0[M−H]−;[α]=+16.46°(c 5.7mg/0.7ml、MeOH)。
実施例17
(S)−3−(3−ブロモ−2−ヒドロキシ−プロピル)−2’,6’,−ジクロロ−5−フルオロ−ビフェニル−2−オール
酢酸2−(2−アセトキシ−2’,6’−ジクロロ−5−フルオロ−ビフェニル−3−イル)−1−ブロモメチル−エチルエステル(1.6g、33.4mmol)から出発し、実施例13について記載されている手順に従うことにより、淡黄色の油としての所望の生成物1.48g(100%)を得た。HRMS EI m/e 391.9391 (M)+、Calc’d.391.9391;[α]=−4.76°(c 5.0mg/0.7ml、MeOH.
実施例18
(S)−3−(3−ブロモ−2−ヒドロキシ−プロピル)−2’−クロロ−5,6’−ジフルオロビフェニル−2−オール
(S)−酢酸1−ブロモメチル−2−(6’−クロロ−5,2’−ジフルオロ−2−ヒドロキシ−ビフェニル−3−イル)−エチルエステル(2.72g、6.5mmol)から出発し、実施例13について記載されている手順に従うことにより、淡黄色の油としての所望の生成物2.2g(90%)を得た。MS EI m/e 376(M)+。
実施例19
(R)−2−ブロモメチル−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン
2−(3−ブロモ−2−ヒドロキシ−プロピル)−4−フルオロ−フェノール(1.97g、8mmol)をテトラヒドロフランに溶解させた溶液に対して、室温にて、トリフェニルホスフィン(5.2g、20mmol)を添加し、続いてDEAD(3.11ml、20mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌した。溶媒を真空下で除去した。5%酢酸エチルを用いたクロマトグラフィーにより、透明の油としての生成物1.40g(76%)を得た。HRMS ESI m/e 228.9661 [M−H]−、[α]=−33.0°(c 1%、MeOH)。
実施例20
(R)−2−ブロモメチル−5−メチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン
2−(3−ブロモ−2−ヒドロキシ−プロピル)−4−メチル−フェノール(5.0g、20mmol)から出発し、実施例19について記載されている手順に従うことにより、黄色の油としての所望の生成物3.04g(70%)を得た。HRMS EI m/e 225.9998 (M)+;[α]=−41.13°(c 6.2/0.7ml、MeOH)。
実施例21
(R)−2−ブロモメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン
2−(3−ブロモ−2−ヒドロキシ−プロピル)−フェノール(2.71g、12mmol)から出発し、実施例19について記載されている手順に従うことにより、黄色の油としての所望の生成物1.62g(65%)を得た。[α]=−37°(c 1%、MeOH);HRMS EI m/e 211.9840(M)+、Calc’d.211.9837。
実施例22
(R)−2−ブロモメチル−7−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン
3−(3−ブロモ−2−ヒドロキシ−プロピル)−2’,6’,−ジクロロ−5−フルオロ−ビフェニル−2−オール(1.48g、3.7mmol)から出発し、中間体19について記載されている手順に従うことにより、透明の油としての所望の生成物1.16g(82%)を得た。HRMS EI m/e 373.9277(M)+、Calc’d.373.9277;[α]=−15.75°(c 5.6mg/0.7ml、MeOH)。
実施例23
(R)−2−ブロモメチル−7−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン
(S)−3−(3−ブロモ−2−ヒドロキシ−プロピル)−2’−クロロ−5,6’−ジフルオロビフェニル−2−オール(2.2g、5.8mmol)から出発し、実施例19について記載されている手順に従うことにより、透明の油としての所望の生成物2.12g(100%)を得た。MS APPI m/e 358(M)
実施例24
(R)−7−ブロモ−2−ブロモメチル−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン
2−ブロモメチル−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(3.20g、14mmol)を酢酸に溶解させた溶液に対して、臭素(2.2ml、42mmol)を室温で添加した。混合物を室温で一晩攪拌した。溶媒を真空下で除去し、残渣をNaSOで洗浄し、塩化メチレンで抽出した。ヘキサン中5%酢酸エチルを用いたクロマトグラフィーにより、淡黄色の油としての生成物3.16g(74%)を得た。HRMS EI m/e 307.8846 (M)+、Calc’d.307.8848、[α]=+24.8(c 1%、MeOH)。
実施例25
(R)−2−ブロモメチル−5−フルオロ−7−o−トリ−2,3−ジヒドロベンゾフラン
7−ブロモ−2−ブロモメチル−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン(2.57g、8.2mmol)およびo−トリホウ酸(3.4g、24mmol)をジオキサン−水(4/1)に溶解させた溶液に対して、ジクロロビス(トリ−o−トリホスフィン)−パラジウム(0.33g、0.41mmol)および炭酸カリウム(2.86g、21mmol)を90℃で添加した。混合物を90℃で3時間加熱した。混合物をセライトのパッドで濾過し、真空下で濃縮した。ヘキサン中10〜30%酢酸エチルを用いたクロマトグラフィーにより、透明の油としての生成物2.54g(95%)を得た。HRMS EI m/e 320.0224(M)+;[α]=+35.00°(c 1%、MeOH)。
実施例26
(R)−2−ブロモメチル−7−(2−クロロ−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン
7−ブロモ−2−ブロモメチル−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン(0.5g、1.6mmol)および2−クロロベンゼンホウ酸(0.76g、4.8mmol)から出発し、実施例25について記載されている手順に従うことにより、透明の油としての所望の生成物0.55g(99%)を得た。HRMS EI M+ 339.9657;[α]=+29.6°(c 5.7mg/0.7ml、MeOH)。
実施例27
(R)−2−ブロモメチル−7−(2−メチル−5−クロロ−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン
7−ブロモ−2−ブロモメチル−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン(0.40g、1.3mmol)および5−クロロ−o−トルエンホウ酸(0.88g、5.2mmol)から出発し、中間体25について記載されている手順に従うことにより、透明の油としての所望の生成物0.41g(90%)を得た。HRMS EI M+ 353.9829;[α]=+47.38°(c 6.5mg/0.7ml、MeOH)。
実施例28
(R)−2−ブロモメチル−7−(2−メチル−4−クロロ−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン
7−ブロモ−2−ブロモメチル−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン(0.42g、1.3mmol)および4−クロロ−o−トルエンホウ酸(0.88g、5.2mmol)から出発し、実施例25について記載されている手順に従うことにより、透明の油としての所望の生成物0.43g(95%)を得た。HRMS EI M+ 353.9825、Calc’d.353.9825;[α]=+39.14°(c 4.9mg/0.7ml、MeOH)。
実施例29
(R)−2−アジドメチル−7−(4−クロロ−2−メチル−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン
2−ブロモメチル−7−(2−メチル−4−クロロ−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン(0.4g、1.1mmol)をDMFに溶解させた溶液に対して、アジ化ナトリウム(0.33g、6.6mmol)を添加した。混合物を90℃で一晩加熱した。反応物を水で急冷した。混合物を塩化メチレンで抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機溶媒を真空下で除去した。ヘキサン中10%酢酸エチルを用いたクロマトグラフィーにより、透明の油としての生成物0.30g(85%)を得た。HRMS EI m/e 317.0719(M)+、Calc’d.317.0718;[α]=+16.76°(c 6.1mg/0.7ml、MeOH)。
実施例30
(R)−2−アジドメチル−7−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン
2−ブロモメチル−7−(2−メチル−5−クロロ−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン(0.41g、1.2mmol)から出発し、実施例29について記載されている手順に従うことにより、透明の油としての所望の生成物0.31g(85%)を得た。HRMS EI m/e 317.0734(M)+、Calc’d.317.0733;[α]=+3.12°(c 5.4mg/0.7ml、MeOH)。
実施例31
(R)−2−アジドメチル−7−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン
(R)−2−ブロモメチル−7−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(2.2g、5.8mmol)から出発し、実施例29について記載されている手順に従うことにより、透明の油としての所望の生成物1.42g(75%)を得た。MS EI m/e 321(M);[α]=+40.0°(MeOH中1%溶液)。
実施例32
(R)−(5−フルオロ−7−o−トリ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−2−イルメチル)メチル−アミン
2−ブロモメチル−5−フルオロ−7−o−トリ−2,3−ジヒドロベンゾフラン(2.54g、7.9mmol)をDMSOに溶解させた溶液に対して、メチルアミン(THF中2.0M、79mmol)を添加した。混合物を50℃で10時間攪拌した。混合物を塩化メチレンで抽出し、有機層を水で洗浄した。溶媒を真空下で除去した。油を酢酸エチルに溶解させ、過剰のエーテル性塩酸を使用してその塩酸塩にして、白色の固体を得た(融点145〜147℃)。[α]=+16.42°(c 5.2mg/0.7ml、MeOH)。
1718FNO・1HClに対する元素分析
理論値:C、66.34 H、6.22 N、4.55
実測値:C、66.22 H、6.20 N、4.38
実施例33
(R)−[7−(2−クロロ−フェニル)−(5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−2−イルメチル)メチル−アミン
2−ブロモメチル−7−(2−クロロ−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン(0.55g、1.6mmol)から出発し、実施例32について記載されている手順に従うことにより、透明の油としての所望の生成物0.36g(77%)を得た。該油を酢酸エチルに溶解させ、過剰のエーテル性塩酸を使用してその塩酸塩にして、白色の泡を得た。[α]=+11.57°(c 5.2mg/0.7ml、MeOH)
1615ClFNO・1HCl・1HOに対する元素分析
理論値:C、55.51 H、5.24 N、4.05
実測値:C、56.86 H、5.27 N、3.91
実施例34
(R)−[7−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−2−イルメチル]エチル−アミン
2−ブロモメチル−7−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン(0.42g、1.1mmol)およびエチルアミン(THF中2.0M、5.6ml、11mmol)から出発し、実施例32について記載されている手順に従うことにより、透明の油としての所望の生成物0.28g(74%)を得た。該油を酢酸エチルに溶解させ、過剰のエーテル性塩酸を使用してその塩酸塩にして、白色の泡を得た。MS ES[M+H]+340.1;[α]=−7.12°(c 5.5mg/0.7ml、MeOH)
1716ClFNO・1HCl・1HOに対する元素分析
理論値:C、51.73 H、4.85 N、3.55
実測値:C、51.85 H、4.88 N、3.50
実施例35
(R)−[7−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−2−イルメチル]−ジメチル−アミン
2−ブロモメチル−7−(2,6−ジクロロ−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン(0.41g、1.1mmol)およびN,N−ジメチルアミン(THF中2.0M、5.4ml、11mmol)から出発し、実施例32について記載されている手順に従うことにより、透明の油としての所望の生成物0.29g(80%)を得た。該油を酢酸エチルに溶解させ、過剰のエーテル性塩酸を使用してその塩酸塩にして、白色の固体を得た(融点156〜158℃)。[α]=−21.04°(c 5.4mg/0.7ml)。
1716ClFNO・1HClに対する元素分析
理論値:C、54.21 H、4.55 N、3.72
実測値:C、53.98 H、4.62 N、3.56
実施例36
(R)−C−[7−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−2−イル]−メチルアミン
2−アジドメチル−7−(5−クロロ−2−メチル−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン(0.40g、1.2mmol)をテトラヒドロフランに溶解させた溶液に対して、ポリマー担持トリフェニルホスフィン(〜3mmol/g、3.6mmol)および水を添加した。混合物を室温で24時間攪拌し、セライトのパッドで濾過した。溶媒を真空下で除去して、透明の油を形成した。該油を酢酸エチルに溶解させ、過剰のエーテル性塩酸を使用してその塩酸塩にして、白色の固体を得た(融点148〜150℃)。[α]=+1.45°(c 5.8mg/0.7ml、MeOH)。
1615ClFNO・1HClに対する元素分析
理論値:C、58.55 H、4.91 N、4.27
実測値:C、58.55 H、4.78 N、3.88
実施例37
(R)−C−[7−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−2−イル]−メチルアミン
2−アジドメチル−7−(4−クロロ−2−メチル−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾ−フラン(0.40g、1.2mmol)から出発し、実施例36について記載されている手順に従うことにより、透明の油としての所望の生成物0.29g(80%)を得た。該油を酢酸エチルに溶解させ、過剰のエーテル性塩酸を使用してその塩酸塩にして、白色の固体を得た(融点183〜185℃)。[α]=+7.22°(c 6.4mg/0.7ml、MeOH)。
1615ClFNO・1HClに対する元素分析
理論値:C、58.55 H、4.91 N、4.27
実測値:C、58.55 H、4.87 N、4.52
実施例38
(R)−C−[7−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−2−イル]−メチルアミン
(R)−2−アジドメチル−7−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−5−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン(1.42g、4.4mmol)から出発し、実施例36について記載されている手順に従うことにより、透明の油としての所望の生成物1.10g(90%)を得た。該油を酢酸エチルに溶解させ、過剰のエーテル性塩酸を使用してその塩酸塩にして、白色の固体を得た(融点197〜200℃)。
1512ClFNO・1HClに対する元素分析
理論値:C、54.24 H、3.95 N、4.22
実測値:C、54.08 H、3.83 N、3.78
実施例39
((2R)−7−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−イル)メタンアミン
Figure 2008517929
本明細書に引用されているすべての特許、刊行物および他の文献は、その内容をすべて出典明示により本明細書の一部とされる。

Claims (24)

  1. 式E:
    Figure 2008517929

    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    Yは、Br、ClまたはIである)
    の化合物を調製するための方法であって、
    (a)式D:
    Figure 2008517929

    (式中、
    Yは、Br、ClまたはIであり、
    は、水素、または好適なヒドロキシル保護基である)
    のキラル非ラセミ体化合物を与える工程と、
    (b)式Dの前記化合物を環化して、式Eの化合物を形成する工程とを含む方法。
  2. 環化工程は、ミツノブ反応条件を用いて達成される請求項1に記載の方法。
  3. 式Eの化合物を、式F:
    Figure 2008517929

    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    Yは、Br、ClまたはIであり、
    Xは、ハロゲンまたはトリフレートである)
    の化合物に変換する工程をさらに含む請求項1に記載の方法。
  4. 式Eの化合物を式Fの化合物に変換する工程は、
    (a)式Eの化合物をホルミル化して、ホルミル基を与える工程と、
    (b)バイヤービリガー条件によりホルミル基をヒドロキシル基に変換する工程と、
    (c)得られたヒドロキシル基をトリフレート化する工程とを含む請求項3に記載の方法。
  5. 式Dの化合物は、式C’:
    Figure 2008517929
    C’
    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    Yは、Br、ClまたはIであり、
    は、好適なヒドロキシル保護基であり、
    は、水素または好適なヒドロキシル保護基である)
    の化合物を与え、R保護基を式C’の化合物から除去して、式Dの化合物を生成することによって調製される請求項1に記載の方法。
  6. 式Fの化合物を、式I:
    Figure 2008517929

    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    は、水素、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールであり、Rは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよく、
    各Rは、ハロゲン、OH、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシまたはCNから独立に選択され、
    は、CN、NまたはN(R)(R5a)であり、
    およびR5aは、それぞれ独立に、水素、アミン保護基、C〜Cアルキル、低級ハロアルキル、3〜6員脂環式またはアルキル脂環式であり、あるいはRおよびR5aは、それらが結合している窒素と一緒になって、環式アミン保護基、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜6員の飽和または部分不飽和環を形成する)
    の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩に変換する工程をさらに含む請求項3に記載の方法。
  7. 式Dの化合物の式Eの化合物への変換は、
    (a)Rヒドロキシル保護基を式Dの化合物から除去して、式D−1:
    Figure 2008517929
    D−1
    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    Yは、Br、ClまたはIである)
    の化合物を生成する工程と、
    (b)式D−1の化合物を環化して、式E:
    Figure 2008517929

    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    Yは、Br、ClまたはIである)
    の化合物を生成する工程とを含む請求項1に記載の方法。
  8. 式Fの化合物の式Iの化合物への変換は、
    (a)式Fの化合物を、式G:
    Figure 2008517929

    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    は、水素、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールであり、Rは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよく、
    各Rは、ハロゲン、OH、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシまたはCNから独立に選択され、
    Yは、Br、ClまたはIである)
    の化合物に変換する工程と、
    (b)式Gの化合物をアミンまたは保護アミンと反応させて、式Iの化合物を生成する工程とを含む請求項6に記載の方法。
  9. 工程(a)は、スズキ反応により達成される請求項8に記載の方法。
  10. 式Fの化合物の式Iの化合物への変換は、
    (a)式Fの化合物を、式G:
    Figure 2008517929

    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    は、水素、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールであり、Rは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよく、
    各Rは、ハロゲン、OH、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシまたはCNから独立に選択され、
    Yは、Br、ClまたはIである)
    の化合物に変換する工程と、
    (b)式Gの化合物をアルカリ金属アジ化物と反応させて、式G−1:
    Figure 2008517929
    G−1
    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    は、水素、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールであり、Rは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよく、
    各Rは、ハロゲン、OH、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシまたはCNから独立に選択される)
    の化合物を生成する工程と、
    (c)式G−1の化合物を還元して、式I(式中、RはNHである)の化合物を生成する工程とを含む請求項6に記載の方法。
  11. 式Dの化合物を与える工程は、
    (a)式A:
    Figure 2008517929

    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    は、好適なヒドロキシル保護基であり、
    は、ハロゲンである)
    の化合物を与える工程と、
    (b)式Aの化合物を式B:
    Figure 2008517929

    (式中、R7は、好適なヒドロキシル保護基である)
    のキラル非ラセミ体化合物で処理して、式C:
    Figure 2008517929

    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    は、好適なヒドロキシル保護基であり、
    は、酸易動性ヒドロキシル保護基であり、
    は、水素またはヒドロキシル保護基である)
    の化合物を形成する工程と、
    (c)式Cの化合物をハロゲン化水素と反応させて、式Dの化合物を生成する工程とを含む請求項1に記載の方法。
  12. 式Aの化合物の式Dの化合物への変換は、
    (a)式Aの化合物を、式B:
    Figure 2008517929

    (式中、Rは、好適なヒドロキシル保護基である)
    のキラル非ラセミ化合物で処理して、式C−1:
    Figure 2008517929
    C−1
    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    は、好適なヒドロキシル保護基であり、
    は、ヒドロキシル保護基である)
    の化合物を形成する工程と、
    (b)化合物C−1を式Dの化合物に変換する工程とを含む請求項11に記載の方法。
  13. 化合物Aの化合物C−1への変換は、金属−ハロゲン交換反応を実施し、続いて有機銅塩を形成する工程を含む請求項12に記載の方法。
  14. 金属−ハロゲン交換反応は、n−ブチルリチウムまたは塩化イソプロピルマグネシウムの少なくとも一方を利用する請求項13に記載の方法。
  15. 有機銅塩は、CuBrSMeまたはCuCNを利用して形成される請求項14に記載の方法。
  16. 式I:
    Figure 2008517929

    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    は、水素、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールであり、Rは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよく、
    各Rは、ハロゲン、OH、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシまたはCNから独立に選択され、
    は、CN、NまたはN(R)(R5a)であり、
    およびR5aは、それぞれ独立に、水素、アミン保護基、C〜Cアルキル、低級ハロアルキル、3〜6員脂環式またはアルキル脂環式であり、あるいはRおよびR5aは、それらが結合している窒素と一緒になって、環式アミン保護基、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜6員の飽和または部分不飽和環を形成する)
    の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を調製するための方法であって、
    (a)式D:
    Figure 2008517929

    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    Yは、Br、ClまたはIであり、
    は、水素または塩基易動性ヒドロキシル保護基である)
    の化合物を与える工程と、
    (b)式Dの化合物を、式F−1:
    Figure 2008517929
    F−1
    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    Xは、ハロゲンまたはトリフレートであり、
    Zは、好適な脱離基である)
    の化合物に変換する工程と、
    (c)式F−1の化合物を式Iの化合物に変換する工程とを含む方法。
  17. 式Dの化合物の式F−1の化合物への変換は、
    (a)塩基との反応により式Dの化合物を環化して、式E−1:
    Figure 2008517929
    E−1
    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよい)
    の化合物を生成する工程と、
    (b)式E−1の化合物のヒドロキシル基を脱離基に変換して、式E−2:
    Figure 2008517929
    E−2
    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    Zは、好適な脱離基である)
    の化合物を与える工程と、
    (c)式E−2の化合物を式F−1の化合物に変換する工程とを含む請求項16に記載の方法。
  18. 式E−2の化合物の式F−1の化合物への変換は、
    (a)式E−2の化合物をホルミル化して、ホルミル基を与え、バイヤービリガー操作によりホルミル基をヒドロキシル基に変換し、三級アミンの存在下で、得られたヒドロキシル基を無水トリフルオロメタンスルホン酸でトリフレート化して、式F−1(式中、Xはトリフレートである)の化合物を形成する工程、または
    (b)式E−2の化合物をハロゲン化剤に接触させて、式F−1(式中、Xはハロゲンである)の化合物を形成する工程を含む請求項17に記載の方法。
  19. 式F−1の化合物の式Iの化合物への変換は、
    (a)式F−1の化合物を、式G−1:
    Figure 2008517929
    G−1
    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    は、水素、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールであり、Rは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよく、
    各Rは、ハロゲン、OH、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシまたはCNから独立に選択され、
    Zは、好適な脱離基である)
    の化合物に変換する工程と、
    (b)式G−1の化合物を式Iの化合物に変換する工程とを含む請求項16に記載の方法。
  20. 式F−1の化合物の式G−1の化合物への変換は、スズキ反応を含む請求項19に記載の方法。
  21. 式G−1の化合物の式Iの化合物への変換は、式G−1の化合物をアミンまたはアルカリ金属アジ化物に接触させ、続いて還元する工程を含む請求項19に記載の方法。
  22. 式D−1:
    Figure 2008517929
    D−1
    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    Yは、Br、ClまたはIである)
    の化合物を調製するための方法であって、
    (a)式A:
    Figure 2008517929

    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    は、好適なヒドロキシル保護基であり、
    は、ハロゲンである)
    の化合物を与える工程と、
    (b)式Aの化合物を、式C:
    Figure 2008517929

    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    は、好適なヒドロキシル保護基であり、
    は、ヒドロキシル保護基であり、
    は、水素またはヒドロキシル保護基である)
    の化合物に変換する工程と、
    (c)式Cの化合物を臭化水素と反応させて、式C’:
    Figure 2008517929
    C’
    (式中、
    およびRは、それぞれ独立に、水素、塩素、フッ素、CN、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cパーフルオロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cパーフルオロアルコキシ、6〜10員のアリール、6〜10員のアリールオキシ、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から4個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリール、C〜Cアルケニル、C〜Cアルカンスルホンアミド、アルキル部分毎に1から6個の炭素原子を有するジアルキルアミノ、C〜Cの脂環式、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する3〜8員のヘテロシクロアルキルであり、あるいはRおよびRは、互いに隣接する場合は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3から8個の炭素原子を有する単環脂環式、5から10個の炭素原子を有する架橋脂環式、窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3のへテロ原子を有する3から8員の複素脂環式、6〜10員のアリール、または窒素、酸素もしくは硫黄からそれぞれ独立に選択される1から3個のヘテロ原子を有する5〜10員のヘテロアリールから選択される環式部分を形成してもよく、単環脂環式または複素脂環式は、3〜5員のシクロアルキル環、または窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する3〜5員のヘテロシクロアルキル環で単一炭素原子が置換されて、スピロ環式基を形成してもよく、
    Yは、Br、ClまたはIであり、
    は、好適なヒドロキシル保護基であり、
    は、水素または好適なヒドロキシル保護基である)
    の化合物を生成する工程と、
    (d)式C’のR基がヒドロキシル保護基である場合は、保護基を除去して、式D(式中、YはBrである)の化合物を生成する工程をさらに含む工程とを含む方法。
  23. 式E、FまたはGを有する化合物。
    Figure 2008517929
    (式中、R、RおよびYは、請求項1に定められている通りであり、Xは、ハロゲンまたはトリフレートであり、Rは、請求項6に定められている通りである)
  24. 式I:
    Figure 2008517929

    (式中、R、R、RおよびRは、請求項16に定められている通りである)
    の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を調製するための方法であって、
    請求項23に定められている式Gを有する化合物を、式HRを有する化合物、またはその塩と反応させる工程と、望まれる場合は、得られた生成物を処理して、Rとしての保護アミノ基をアミノ基に変換する工程、またはRがNである、得られた生成物を還元して、アミノ基を形成する工程とを含む方法。
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