JP2008516938A - 置換アデニンとその使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(I)
Figure 2008516938

の化合物と、細菌感染症の治療におけるそれらの使用に関する。

Description

発明の詳細な説明
発明の分野
本発明は、新規の置換複素環、その医薬組成物と使用の方法に関する。さらに、本発明は、グラム陽性及びグラム陰性細菌感染症の治療のための療法に関する。
背景技術
国際的な微生物学会は、抗菌耐性の進化により、現在利用可能な抗菌剤が無効になる菌株が生じる可能性があるという深刻な懸念を表明し続けている。一般に、細菌病原体は、グラム陽性又はグラム陰性のいずれかの病原体として分類してよい。グラム陽性及びグラム陰性の両方の病原体に対して有効な活性がある抗生化合物は、一般に、広い活性スペクトルを有するとみなされる。
グラム陽性病原体、例えば、ブドウ球菌、腸球菌、連鎖球菌、及びマイコバクテリウムは、処置することが難しく、ひとたび定着すると、院内環境から駆逐することも難しい耐性株の発現のために、特に重要である。そうした菌株の例は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、メチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(MRCNS)、ペニシリン耐性肺炎連鎖球菌、及び多剤耐性エンテロコッカス・フェシウムである。こうした耐性グラム陽性病原体の処置の最後の手段に好ましいに臨床的に有効な抗生物質は、バンコマイシンである。バンコマイシンは糖ペプチドであり、腎毒性が含まれる様々な毒性に関連している。さらに、そしてきわめて重要にも、バンコマシンや他の糖ペプチドへの抗菌耐性も出現しつつある。この耐性は、着実な速度で増加していて、グラム陽性病原体の処置において、これらの薬剤をますます無効にしている。また、H. influenzae 及び M. catarrhalis が含まれるグラム陰性株によって引き起こされる上気道感染症の治療に使用される、β−ラクタム、キノロン、及びマクロライドのような薬剤に対する耐性も増加しつつある。
必然的に、広まった多剤耐性微生物の脅威を克服するために、新たな抗生物質、特に新規の作用機序及び/又は新たな薬作用発生基(pharmacophoric groups)のいずれかがあるものを開発することへの現行のニーズがある。
デオキシリボ核酸(DNA)リガーゼは、二本鎖DNA中の隣接した3’−OH及び5’−リン酸末端の間での一本鎖の切れ目でホスホジエステル連結の形成を触媒する(Lehman 1974. Science 186:790-797)。この活性は、それが岡崎フラグメントを連結させるところで、DNA複製において不可欠な役割を担う。DNAリガーゼは、損傷DNAの修復と組換えにおいてもある役割を担う(Wilkinson 2001. Molecular Microbiology 40: 1241-1248)。大腸菌のDNAリガーゼ遺伝子(ligA)における条件致死突然変異について記載した初期の報告は、この酵素の不可欠性を裏付けた(Dermody et al. 1979. Journal of Bacteriology 139: 701-704)。サルモネラ菌、枯草菌、及び黄色ブドウ球菌のDNAリガーゼ温度感受性又はノックアウト突然変異体の単離及び特性決定がこれに続いた(Park et al. 1989. Journal of Bacteriology 171: 2173-2180, Kaczmarek et al. 2001. Journal of Bacteriology 183: 3016-3024, Petit and Ehrlich. 2000. Nucleic Acids Research 28: 4642-4648)。すべての種において、DNAリガーゼが必須であることが示された。
DNAリガーゼファミリーは、2つの群:アデニル化にATPを要求するもの(真核細胞、ウイルス、及びバクテリオファージ)と、アデニル化にNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)を必要とするもの(既知のすべての細菌DNAリガーゼが含まれる)へ分類することができる(Wilkinson 2001, 同上)。真核生物、バクテリオファージ、及びウイルスのDNAリガーゼは、この酵素の中心の補因子結合コア内に位置する保存されたKXDGモチーフを別とすれば、原核生物由来のDNAリガーゼに対してほとんど配列相同性を示さない。アミノ酸配列比較は、NAD依存性リガーゼがATP依存性DNAリガーゼと系統発生的に無関係であることを明瞭に示している。細菌のDNAリガーゼと高等生物のそれとの間の明らかな類似性の欠如は、細菌のDNAリガーゼが新しい抗菌薬を開発するのに良好な標的になることを示唆する。
2003年に、Broetz-Oesterhelt et al.(Journal of Biological Chemistry 278: 39435-39442)は、その作用様式が確認された、選択的に強力な細菌DNAリガーゼ阻害剤の群の最初の例としてピリドクロマノンについて報告した。この公表文献により、LigAは、抗菌標的として原理が検証されたものであることが実証された。
発明の要約
本発明により、出願人は、細菌DNAリガーゼ(LigA)の阻害剤であり、それ故に抗微生物薬として作用する能力を保有する化合物を発見した。従って、本発明は、抗菌活性が実証される化合物、その製造の方法、それらを有効成分として含有する医薬組成物、医薬品としてのそれらの使用、そしてヒトのような温血動物における細菌感染症の治療に使用の医薬品の製造におけるそれらの使用に関する。これらの化合物は、細菌病原体の広いスペクトルに抗して有効である。
本発明者は、ある種のアデニン誘導体が細菌DNAリガーゼを阻害して、それ故に抗菌薬として有用であることを見出した。これらアデニン誘導体の中には、他の使用について知られている化合物もあるが、新規化合物であると考えられるものもある。
発明の詳細な説明
先述のことに従って、1つの態様において、本発明は、細菌DNAリガーゼを阻害して、それ故に抗菌薬として有用である式Iのアデニン誘導体を提供する。
Figure 2008516938
[式中:
A、B及びDは、特定の環を指定するために使用され;
Xは、O及び−CH−より選択され;
Yは、O、S、−CO−、−CH−、−CH=CH−、−C≡C−、−SO−、及び−SO−より選択されるか又は、YとRは、一緒になって、複素環残基を形成する{但し、環Aへ直接付く該複素環残基の原子は窒素原子ではなく、そしてここで前記複素環残基は、1以上の炭素原子上で、1以上のR33によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R34より選択される基によって置換されていてもよい};
Rは、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C3−12カルボシクリル、−S(O)、−C(O)R、及びヘテロシクリルより選択され{ここでRは、1以上の炭素原子上で、1以上のR’によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R”より選択される基によって置換されていてもよい};
pは、それぞれの出現で独立して、0、1又は2であり;
、R、及びRは、独立して、水素、ヒドロキシ、シアノ、アジド、C1−10アルキル、C3−12カルボシクリル、ハロ、−C(O)R5’、−OC(O)R12、S(O)4’、=N−O−R、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、ヘテロシクリル、−OR24、及びNR1011より選択されるか、あるいは、RとR、又はRとRは、一緒になって、3〜6原子を含有する環式環を形成し{ここで、R、R、及びRは、1以上の炭素原子上で、1以上のR1’によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R3’より選択される基によって置換されていてもよい};
、R4’、及びR4’’は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、−NR、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C3−10シクロアルキル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでR、R4’、及びR4’’は、1以上の炭素原子上で、1以上のR13によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R14より選択される基によって置換されていてもよい};
、R5’、R5’’、R12、及びR12’は、それぞれ独立して、水素、−NR7’8’、−OR24’、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでR、R5’、R5’’、R12、及びR12’は、1以上の炭素原子上で、1以上のR15によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R16より選択される基によって置換されていてもよい};
、R7’、R7’’、R、R8’、及びR8’’は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR24’、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでR、R7’、R7’’、R、R8’、及びR8’’は、1以上の炭素原子上で、1以上のR17によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R18より選択される基によって置換されていてもよい};
とR9’は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでRとR9’は、1以上の炭素原子上で、1以上のR19によって置換されていてもよい};
10とR11は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR24’、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでR10とR11は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR20によって置換されていてもよく、そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R21より選択される基によって置換されていてもよい};
R’、R1’、R13、R15、R17、R19、R20、R25、及びR33は、それぞれ独立して、ハロ、ニトロ、−NR7’’8’’、アジド、シアノ、イソシアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ケト(=O)、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’;=N−O−R9’、−NHC(O)NR7’8’、−N(C1−6アルキル)C(O)NR7’8’、−NHC(O)R24’’、−NHCO24’’、−NHSO(R24’’)、−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、さらにここでR、R1’、R13、R15、R17、R19、R20、R25、及びR33は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR22によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R23より選択される基によって置換されていてもよい};
’’、R3’、R14、R16、R18、R21、R23、R26、R28、及びR34は、それぞれ独立して、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’、−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、ここでR’’、R3’、R14、R16、R18、R21、R23、R26、R28、及びR34は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR27によって置換されていてもよく、そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、Rより選択される基によって置換されていてもよい};
24、R24’、及びR24’’は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、アリール、S(O)4’’、及びヘテロシクリルより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、そしてさらにここでR24、R24’、及びR24’’は、1以上の炭素上で、1以上のR25によって置換されていてもよく、そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R26より選択される基によって置換されていてもよい};
22とR27は、それぞれ独立して、ハロ、ニトロ、−NR7’8’、アジド、シアノ、イソシアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ケト(=O)、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’;=N−O−R9’、−NHC(O)NR7’8’、−N(C1−6アルキル)C(O)NR7’8’、−NHC(O)R24’’、−NHCO24’’、−NHSO(R24’’)、−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、そしてさらにここでR22とR27は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR29によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R30より選択される基によって置換されていてもよい};
とR23は、それぞれ独立して、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’、及び−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、そしてさらにここでRとR23は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR31によって置換されていてもよく、そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R32より選択される基によって置換されていてもよい};
29とR31は、それぞれ独立して、ハロ、ニトロ、−NR7’8’、アジド、シアノ、イソシアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ケト(=O)、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’、=N−O−R9’、−NHC(O)NR7’8’、−N(C1−6アルキル)C(O)NR7’8’、−NHC(O)R24’’、−NHCO24’’、−NHSO(R24’’)、−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2である};
30とR32は、それぞれ独立して、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’、及び−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2である};
但し、環Dが未置換テトラヒドロフラニル環である、即ち、XがOであり、R、R、及びRが水素であり、そしてYがOであるとき、Rは、3−ピロリジニル残基でも7−メチルインダン−4−イル残基でもあり得ず;但しさらに、環Dが未置換テトラヒドロフラニル環であり、YがSであるとき、Rは、未置換2−ナフチル残基であり得ず;そしてさらに但し、環Dが未置換テトラヒドロフラニル環であり、Yが結合であるとき、Rは、未置換3−ピリジル残基ではあり得ず;そして但しさらに、式Iの化合物は、9−{5−[4−(カルボキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル}−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンでも9−[5−(4−アセチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンでもない]。
式Iの化合物は、1以上の不斉炭素原子を保有するので、ラセミ体とその(R)及び(S)エナンチオマーとして存在する場合があり、2以上の不斉炭素が存在する場合は、ジアステレオマーとその混合物も存在し得る。本発明には、すべてのそのような形態とその混合物が含まれると企図される。
本発明の式Iの化合物の特別な態様は、細菌DNAリガーゼを阻害して、それ故に抗菌薬として有用である、式Ia:
Figure 2008516938
[式中、R、R、R、R、X、及びYは、式Iの化合物について定義される通りである]の化合物とその医薬的に許容される塩である。
本発明の式Iの化合物のさらに特別な態様は、細菌DNAリガーゼを阻害して、それ故に抗菌薬として有用である、式Ib:
Figure 2008516938
[式中、R、R、R、R、X、及びYは、式Iの化合物について定義される通りである{但し、RとRは、両方がHではない}]の化合物とその医薬的に許容される塩である。
本発明の別の態様は、式Iの範囲内に含まれる新規化合物へ向けられる。これらの化合物は、式II:
Figure 2008516938
の化合物とその医薬的に許容される塩である[式中:
A、B及びDは、特定の環を指定するために使用され;
Xは、O及び−CH−より選択され;
Yは、O、S、−CO−、−CH−、−CH=CH−、−SO−、及び−SO−より選択されるか又は、YとRは、一緒になって、複素環残基を形成する{但し、環Aへ直接付く該複素環残基の原子は窒素原子ではなく、そしてここで前記複素環残基は、1以上の炭素原子上で、1以上のR33によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R34より選択される基によって置換されていてもよい};
Rは、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C3−12カルボシクリル、−S(O)、−C(O)R、及びヘテロシクリルより選択され{ここでRは、1以上の炭素原子上で、1以上のR’によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R”より選択される基によって置換されていてもよい};
pは、それぞれの出現で独立して、0、1又は2であり;
、R、及びRは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、シアノ、アジド、C1−10アルキル、C3−12カルボシクリル、ハロ、−C(O)R5’、−OC(O)R12、S(O)4’、=N−O−R、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、ヘテロシクリル、−OR24、及びNR1011より選択されるか、あるいは、RとR、又はRとRは、一緒になって、3〜6原子を含有する環式環を形成し{そしてさらにここで、R、R、及びRは、1以上の炭素原子上で、1以上のR1’によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリル及び/又は前記環式環が−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R3’より選択される基によって置換されていてもよい};
、R4’、及びR4’’は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、−NR、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C3−10シクロアルキル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでR、R4’、及びR4’’は、1以上の炭素原子上で、1以上のR13によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R14より選択される基によって置換されていてもよい};
、R5’、R5’’、R12、及びR12’は、それぞれ独立して、水素、−NR7’8’、−OR24’、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでR、R5’、R5’’、R12、及びR12’は、1以上の炭素原子上で、1以上のR15によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R16より選択される基によって置換されていてもよい};
、R7’、R7’’、R、R8’、及びR8’’は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR24’、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでR、R7’、R7’’、R、R8’、及びR8’’は、1以上の炭素原子上で、1以上のR17によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R18より選択される基によって置換されていてもよい};
とR9’は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでRとR9’は、1以上の炭素原子上で、1以上のR19によって置換されていてもよい};
10とR11は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR24’、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでR10とR11は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR20によって置換されていてもよく、そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R21より選択される基によって置換されていてもよい};
R’、R1’、R13、R15、R17、R19、R20、R25、及びR33は、それぞれ独立して、ハロ、ニトロ、−NR7’’8’’、アジド、シアノ、イソシアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ケト(=O)、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’;=N−O−R9’、−NHC(O)NR7’8’、−N(C1−6アルキル)C(O)NR7’8’、−NHC(O)R24’’、−NHCO24’’、−NHSO(R24’’)、−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、さらにここでR、R1’、R13、R15、R17、R19、R20、R25、及びR33は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR22によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R23より選択される基によって置換されていてもよい};
’’、R3’、R14、R16、R18、R21、R23、R26、R28、及びR34は、それぞれ独立して、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’、−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、ここでR’’、R3’、R14、R16、R18、R21、R23、R26、R28、及びR34は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR27によって置換されていてもよく、そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、Rより選択される基によって置換されていてもよい};
24、R24’、及びR24’’は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、アリール、S(O)4’’、及びヘテロシクリルより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、そしてさらにここでR24、R24’、及びR24’’は、1以上の炭素上で、1以上のR25によって置換されていてもよく、そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R26より選択される基によって置換されていてもよい};
22とR27は、それぞれ独立して、ハロ、ニトロ、−NR7’8’、アジド、シアノ、イソシアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ケト(=O)、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’;=N−O−R9’、−NHC(O)NR7’8’、−N(C1−6アルキル)C(O)NR7’8’、−NHC(O)R24’’、−NHCO24’’、−NHSO(R24’’)、−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、そしてさらにここでR22とR27は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR29によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R30より選択される基によって置換されていてもよい};
とR23は、それぞれ独立して、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’、及び−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、そしてさらにここでRとR23は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR31によって置換されていてもよく、そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R32より選択される基によって置換されていてもよい};
29とR31は、それぞれ独立して、ハロ、ニトロ、−NR7’8’、アジド、シアノ、イソシアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ケト(=O)、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’、=N−O−R9’、−NHC(O)NR7’8’、−N(C1−6アルキル)C(O)NR7’8’、−NHC(O)R24’’、−NHCO24’’、−NHSO(R24’’)、−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2である};
30とR32は、それぞれ独立して、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’、及び−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2である};
但し、環Dが未置換テトラヒドロフラニル環である、即ち、XがOであり、R、R、及びRが水素であり、そしてYがOであるとき、Rは、3−ピロリジニル残基でも7−メチルインダン−4−イル残基でもあり得ず;但しさらに、環Dが未置換テトラヒドロフラニル環であり、YがSであるとき、Rは、未置換2−ナフチル残基であり得ず;そしてさらに但し、環Dが未置換テトラヒドロフラニル環であるとき、YとRは、一緒になって、未置換3−ピリジル残基ではあり得ず;そして但しさらに、該化合物は:
9−{5−[4−(カルボキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル}−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン、
9−[5−(4−アセチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン、
3−(6−アミノ−2−プロピルチオ−9H−プリン−9−イル)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2−シクロペンタジオール、又は
9−シクロペンチル−2−(シクロペンチルチオ)−9H−プリン−6−アミンではなく;
そしてさらに但し、XがOであり、RとRがともにヒドロキシであり、そして環Dが式IIIa又はIIIb:
Figure 2008516938
に示される立体化学を有するならば、Rは、HO−CH−(ヒドロキシメチル基)でもCHCHNHC(O)−(N−エチルカルボキサミド基)でもない]。
別の態様において、本発明は、XがOであり;YがO又はSであり;そしてRとRがともにヒドロキシであるとき、RがHO−CH−ではない、式IIの化合物とその医薬的に許容される塩へ向けられる。
別の態様において、本発明は、XがOであり、RとRがともにヒドロキシであるとき、RがHOCH−ではない、式IIの化合物とその医薬的に許容される塩へ向けられる。
さらなる態様において、本発明は、XがOであり、RとRがともにヒドロキシであるとき、RがCHCHNHC(O)−ではない、式IIの化合物とその医薬的に許容される塩へ向けられる。
なおさらなる態様において、本発明は、YがCHであり、Rが未置換アルキルであるとき、アルキルが、1以上の炭素原子上で1以上のR’によって置換されていてもよい、1〜6の炭素原子を含んでなる一価の直鎖又は分岐鎖炭化水素基を表す、式IIの化合物とその医薬的に許容される塩へ向けられる。
本発明の式IIの新規化合物の特別な態様は、式IIa:
Figure 2008516938
[式中、R、R、R、R、X、及びYは、式IIの化合物について定義される通りである]の化合物とその医薬的に許容される塩である。
本発明の式IIの化合物のさらに特別な態様は、式IIb:
Figure 2008516938
[式中、R、R、R、R、X、及びYは、式IIの化合物について定義される通りである{但し、RとRは、両方がHではない}]の化合物とその医薬的に許容される塩である。
本発明の式IIの化合物のなおさらに特別な態様は、式IIc:
Figure 2008516938
[式中、R、R、R、R、X、及びYは、式IIの化合物について定義される通りである{但し、Rは、Hではない}]の化合物とその医薬的に許容される塩である。
さらなる態様において、本発明は、YがOであり、Rがメチルである、式IIbの新規化合物とその医薬的に許容される塩へ向けられる。
本発明の別の態様は、YがOであり、Rがメチルであるとき、RとRがともにヒドロキシではない、式IIbの新規化合物とその医薬的に許容される塩へ向けられる。
本発明の別の態様は、YがOであり、Rがメチルであるとき、RとRがともにヒドロキシである、式IIbの新規化合物とその医薬的に許容される塩へ向けられる。
さらなる態様において、本発明は、Rがハロ置換C1−6アルキル、特にフルオロ又はクロロ置換アルキルであり、より特別には、Rがフルオロメチル又はクロロメチル基である、式II、IIa、及びIIbの化合物とその医薬的に許容される塩へ向けられる。 本発明の別の態様は、RとRがともにヒドロキシであり;そしてRがメチル又はフルオロメチルである、式IIbの新規化合物とその医薬的に許容される塩へ向けられる。
本発明のさらなる態様は、YがOであり;RとRがともにヒドロキシであり;そしてRがメチル又はフルオロメチルである、式IIbの新規化合物とその医薬的に許容される塩へ向けられる。
式Ia、Ib、IIa、及びIIbの化合物について、RがHであるとき、これらの化合物において示される立体化学は、Hが付く炭素原子がもはや不斉炭素原子ではないので、その炭素原子に関して適用されないことが、当業者には明らかなはずである。同様に、式Ib及びIIbにおいて、RとRの一方がHであれば、Hが付く炭素原子はもはや不斉炭素原子ではないので、式Ib及びIIb中のその位置で示される立体化学は、決して適用されない。さらに明瞭にするために、式Ia、Ib、IIa、及びIIbにおいて、RがHであれば、環B及び環Dの間の結合は、R及びS配置の両方を有することができる。RがHでなければ、式中の環B及びDの間の結合とRへの結合の配置は、以下に示すように、天然産物アデノシンのβ−D−リボース立体化学に類似する。
Figure 2008516938
別の態様において、本発明は、R、R、及びRがいずれもHである、式IIの化合物とその医薬的に許容される塩へ向けられる。
別の態様において、本発明は、XがOであり、R、R、及びRがいずれもHである、式IIの化合物とその医薬的に許容される塩へ向けられる。
本発明の追加の態様は、以下の通りである。これらの追加の態様は、式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、及びIIcの化合物に関するものであり、これらの式のどの化合物に言及される場合でも、このことが選択肢において他の式のどの化合物にも適用されると理解されたい。上記又は下記に規定する定義、特許請求項、又は態様のいずれでも、このような特定の置換基を適宜使用してよい。
Xは、Oである。
Xは、−CH−である。
Yは、Oである。
Yは、Sである。
Yは、−SO−である。
Yは、−CH−である。
Yは、−CO−である。
Yは、−CH=CH−である。
YとRは、一緒になって、複素環残基を形成する{但し、環Aへ直接付く該複素環残基の原子は窒素原子ではなく、そしてここで前記複素環残基は、1以上の炭素原子上で、1以上のR33によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R34より選択される基によって置換されていてもよい}。
Rは、1以上の炭素原子上で、R’によって置換されていてもよいC1−6アルキルである。
Rは、1以上の炭素原子上で、R’によって置換されていてもよいC3−10シクロアルキルである。
Rは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、スピロ[2.2]シクロペンチル、及びビシクロ[3.1.0]ヘキサニルより選択され、ここでRは、炭素上で、C1−6アルキル、ハロ、シアノ、−S(O)4’’、及び=N−O−R9’より選択される1以上の基によって置換されていてもよく、ここで前記C1−6アルキルは、炭素上で、1以上のハロ基によって置換されていてもよい。
Rは、C1−6アルキル及びC3−10シクロアルキルより選択され、ここでRは、炭素上で、ハロ、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択される1以上の基によって置換されていてもよく、ここで前記C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールは、炭素上で、ハロ、C1−4アルキル、C1−6アルコキシ、シアノ、S(O)4’’、及び=N−O−R9’より選択される1以上の基によって置換されていてもよい;そしてさらにここで、前記C1−4アルキル及びC1−6アルコキシは、炭素上で、ハロ及びC1−4アルコキシより選択される1以上の基によって置換されていてもよい。
Rは、C1−6アルキルであり、ここでRは、炭素上で、1以上のフルオロによって置換されていてもよい。
Rは、C1−6アルキル、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、C3−12シクロアルキルC1−6アルキル、及びC3−12シクロアルケニルC1−6アルキルより選択され、ここでRは、1以上の炭素上で、フルオロ及びトリフルオロメチルより選択される1以上の基によって置換されていてもよい。
Rは、1以上の炭素上で、1以上のR’によって置換されていてもよいヘテロシクリルであり、ここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R”より選択される基によって置換されていてもよい。
は、ハロ及びヒドロキシより選択される。
は、ヒドロキシである。
は、ヒドロキシ、ハロ、シアノ、アジド、C1−6アルキル、及びC1−6アルコキシより選択され、ここで前記C1−6アルキル及びC1−6アルコキシは、1以上の炭素上で、1以上のR1’によって置換されていてもよい。
は、ヒドロキシ、ハロ、及びシアノより選択される。
は、NR1011である。
は、フルオロ及びクロロより選択される。
は、ヒドロキシである。
は、シアノである。
は、メチル、ヒドロキシメチル、ハロメチルより選択される。
は、フルオロメチルである。
は、ヒドロキシメチルである。
とR、又はRとRは、一緒になって、3〜6原子を含有する環式環を形成し、ここで、R、R、及びRは、1以上の炭素原子上で、1以上のR1’によって置換されていてもよく、そしてここで前記環式環が−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R3’より選択される基によって置換されていてもよい。
とR、又はRとRは、一緒になって、3〜6原子を含有する飽和環式環を形成し、ここで、R、R、及びRは、1以上の炭素原子上で、1以上のR1’によって置換されていてもよく、そしてここで前記飽和環式環が−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R3’より選択される基によって置換されていてもよい。
とR、又はRとRは、一緒になって、炭素上で、1以上のR1’によって置換されていてもよい環状エーテルを形成する。
さらなる態様において、本発明は、YがOであり、Rが、C3−12シクロアルキル及びC3−12シクロアルキルC1−6アルキルより選択される{ここで、前記C3−12シクロアルキル及びC3−12シクロアルキルC1−6アルキルは、1以上の炭素原子上で、R’によって置換されていてもよい}、式IIの化合物とその医薬的に許容される塩へ向けられる。 別の態様において、本発明は、式II又はIIb[式中:
XとYは、Oであり;
Rは、C3−10シクロアルキル及びC3−10シクロアルケニルより選択され{ここで前記Rは、1以上の炭素原子上で、1以上のC1−4アルキル、ハロ、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、及びハロC1−4アルコキシ、シアノ、S(O)4’’、及び=N−OR9’によって置換されていてもよい};
は、ヒドロキシであり;
は、ヒドロキシ、ハロ、NR1011、シアノ、及びC1−3アルコキシより選択され{ここで前記C1−3アルコキシは、1以上の炭素上で、1以上のハロ、ヒドロキシ、ヘテロアリール、及びアリールによって置換されていてもよく、ここで前記ヘテロアリール及びアリールは、1以上の炭素上で、1以上のハロ、C1−4アルキル、ハロ置換C1−4アルキル、及びC1−3アルコキシによって置換されていてもよい};
は、C1−3アルキルであり、ここで前記C1−3アルキルは、1以上の炭素上で、1以上のハロ又はヒドロキシによって置換されていてもよい]の化合物とその医薬的に許容される塩へ向けられる。
なおさらなる態様において、本発明は、式IIc[式中:
XとYは、Oであり;
Rは、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、及びC3−7シクロアルケニルより選択され{ここで前記Rは、1以上の炭素原子上で、1以上のC1−4アルキル、ハロ、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ及びハロC1−4アルコキシ、シアノ、S(O)4’’、及び=N−OR9’によって置換されていてもよい};
は、ヒドロキシであり;
は、ヒドロキシ、NR1011、ハロ、シアノ、及びC1−3アルコキシより選択され{ここで前記C1−3アルコキシは、1以上の炭素上で、1以上のハロ、ヒドロキシ、ヘテロアリール、及びアリールによって置換されていてもよく、ここで前記ヘテロアリール及びアリールは、1以上の炭素上で、1以上のハロ、C1−4アルキル、ハロ置換C1−4アルキル、及びC1−3アルコキシによって置換されていてもよい};
は、ヒドロキシ及びC1−3アルキルより選択され、ここで前記C1−3アルキルは、1以上の炭素上で、1以上のハロ又はヒドロキシによって置換されていてもよい]の化合物とその医薬的に許容される塩へ向けられる。
別の態様において、本発明は、「実施例」に含まれる式IIの化合物を提供し、そのそれぞれは、本発明のさらに独立した側面を提供する。
置換基及び/又は変数の組合せは、そのような組合せが安定した化合物をもたらす場合にのみ許容されると理解されたい。
ある化合物についてのあらゆる式において、ある変数(例、R、R5’、R、R、等)が1回より多く出現する場合、それぞれの出現でのその定義は、他の出現ごとのその定義と無関係である。
本明細書に示す定義は、他に具体的に示されなければ、本出願全体で使用する用語を明確化するためのものである。用語「本明細書において」は、本出願全体を意味する。
用語「カルボシクリル」は、飽和、一部飽和、及び不飽和の単環系、二環系又は多環系の炭素環を意味する。これらには、縮合又は架橋した二環系又は多環系の系を含めてよい。カルボシクリルは、その環構造に3〜12の炭素原子を有してよく(即ち、C3−12カルボシクリル)、そして特別な態様において、単環系の環は3〜7の炭素原子を、又は二環系の環は7〜10の炭素原子をその環構造に有する。好適なカルボシクリルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロヘキセニル、シンクロペンタジエニル、インダニル、フェニル、及びナフチルが含まれる。
単独で、又は接尾辞若しくは接頭辞として使用する用語「炭化水素」は、炭素及び水素の原子だけを含んでなり、12までの炭素原子を含有するあらゆる構造を意味する。
本明細書において、単独で、又は接尾辞若しくは接頭辞として使用する用語「アルキル」には、一価の直鎖及び分岐鎖の炭化水素基がともに含まれるが、プロピルのような個別のアルキル残基への言及は、直鎖バージョンだけに特定される。同様の慣例が他の一般用語へ適用される。他に具体的に述べなければ、用語「アルキル」は、1〜12の炭素原子、別の態様では1〜10の炭素原子、そしてなおさらなる態様では1〜6の炭素原子を含んでなる炭化水素基を意味する。
単独で、又は接尾辞若しくは接頭辞として使用する用語「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する、1価の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を意味し、これは、他に具体的に述べなければ、少なくとも2〜12までの炭素原子、別の態様では2〜10の炭素原子、そしてなおさらなる態様では2〜6の炭素原子を含む。
単独で、又は接尾辞若しくは接頭辞として使用する用語「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する、1価の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を意味し、これは、他に具体的に述べなければ、少なくとも2〜12までの炭素原子、別の態様では2〜10の炭素原子、そしてなおさらなる態様では2〜6の炭素原子を含む。
本明細書において、用語「アルケニル」及び「シクロアルケニル」には、すべての位置及び幾何異性体が含まれる。
単独で、又は接尾辞若しくは接頭辞として使用する用語「シクロアルキル」は、一価の環含有炭化水素基を意味し、これは、他に具体的に述べなければ、少なくとも3〜12までの炭素原子、別の態様では3〜10までの炭素原子を含み、単環系だけでなく、二環系及び多環系の環系が含まれる。シクロアルキル環が1より多い環を含有する場合、その環は、縮合しても、非縮合でもよい。一般に、縮合環は、少なくとも2つの環が2つの原子をその間に共有することを意味する。好適な例には、C〜C10シクロアルキル環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、及びシクロオクチル残基、アダマンタニル、ノルボニル、デカヒドロナフチル、オクタヒドロ−1H−インデニル、スピロ[2.2]ペンタニル、及びビシクロ[3.1.0]ヘキサニルが含まれる。
単独で、又は接尾辞若しくは接頭辞として使用する用語「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有して、他に具体的に述べなければ、少なくとも3〜12までの炭素原子、別の態様では3〜10までの炭素原子を含んでなる、一価の環含有炭化水素基を意味する。好適な例には、シクロペンテニル及びシクロヘキセニルが含まれる。
単独で、又は接尾辞若しくは接頭辞として使用する用語「アリール」は、芳香族の特性(例、4n+2の非局在電子)を有して5〜14までの炭素原子を含んでなる1以上の多不飽和炭素環を有する炭化水素基を意味し、ここで該残基は、芳香族環の炭素上に位置する。好適なアリール残基の例には、フェニル、ナフチル、及びインダニルが含まれる。
単独で、又は接尾辞若しくは接頭辞として使用する用語「アルコキシ」は、一般式:−O−Rの残基を意味し、ここで−Rは、置換されていてもよい炭化水素基より選択される。例示のアルコキシには、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシ、イソブトキシ、シクロプロピルメトキシ、アリルオキシ、及びプロパルジルオキシが含まれる。
単独で、又は接尾辞若しくは接頭辞として使用する用語「複素環式基」又は「ヘテロシクリル」(本明細書ではともに「ヘテロシクリル」を意味する)は、N、O、及びSより独立して選択される1以上の多価ヘテロ原子を環構造の一部として有し、他に具体的に述べなければ、環に少なくとも3〜14までの原子、又は環に3〜10の原子、又は環に3〜6の原子が含まれる、環含有の構造又は分子を意味する。ヘテロシクリル基は、飽和でも、1以上の二重結合を含有して不飽和でもよく、ヘテロシクリル基は、1より多い環を含有してよい。ヘテロシクリルが1より多い環を含有する場合、その環は、縮合しても、非縮合でもよい。一般に、縮合環は、少なくとも2つの環が2つの原子をその間に共有することを意味する。複素環の基には、芳香族の特性を有するものも含まれる。好適な複素環の例には、限定されないが、インダゾール、ピロリドニル、ジチアジニル、ピロリル、インドリル、ピペリドニル、カルバゾリル、キノリジニル、チアジアジニル、アクリジニル、アゼパン、アゼチジン、アゼリジン、アゾシニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラン、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾール、ベンゾオキサゾリル、ベンズチオフェン、ベンズチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾテトラゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンズチアゾール、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイミダゾール、ベンゾイミダザロニル、カルバゾリル、β−カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、フリル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチオピラニル、フラニル、フラザニル、ホモピペリジニル、イミダゾール、イミダゾリジン、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドレニル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ケト、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキシラン、オキサゾリジニルペリミジニル、オキセタニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナルサジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジン、ピペリジニル、プテリジニル、ピペリドニル、4−ピペリドニル、プリニル、ピラニル、ピロリジン、ピロリン、ピロリジン、ピロリジン−2−オニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドキサゾール、ピリドイミダゾール、ピリドチアゾール、ピリジニル、N−オキシド−ピリジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピロリル、ピリジン、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、カルボリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロピラニル、チオファン、チオテトラヒドロキノリニル、チアジアジニル、チアジアゾリル、チアントレニル、チアゾリル、チエニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオフェニル、チイラン、トリアジニル、トリアゾリル、及びキサンテニルが含まれる。
「ハロ」には、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素が含まれる。
本明細書に使用するように、用語「置換されていてもよい」は、その置換が任意選択であるので、指定の置換基が未置換であることがあり得ることを意味する。置換が所望される状況では、そのような置換は、指定の置換基上の任意数の水素が指定の基からの選択物で置き換わることを意味するが、但し、特別な置換基上の原子の通常の原子価を超えるものではなく、そしてその置換は、安定した化合物をもたらすことが条件である。例えば、置換基がケト(即ち、=O)であるとき、原子上の2つの水素が置き換わる。環式の置換基(例、シクロアルキル及びアリール)の場合、2つの水素を置き換えて第二の環を形成してよく、一部又は完全に飽和、不飽和でも、芳香族でもよい、全体に縮合したかスピロの環系を生じる。好適な置換基には、アルキルアミド(例、アセトアミド、プロピオンアミド);アルキル;アルキルヒドロキシ;アルケニル;アルケニルオキシ;アルキニル;アルコキシ;ハロ;ハロアルキル;ヒドロキシ;アルキルヒドロキシ;カルボキシル;シクロアルキル;アルキルシクロアルキル;アシル;アリール;アシルオキシ;アミノ;アミド;カルボキシ;カルボキシ誘導体(例、−CONH、−COH、−COアルキル、−COアリール、−COシクロアルキル、−COシクロアルケニル、−COヘテロシクリル);置換−NH;アリールオキシ;アルコキシ;ニトロ;シアノ;アジド;ヘテロシクリル;チオール;イミン;スルホン酸;スルフェート;スルホニル;スルフィニル;スルファニル;スルファモイル;カルボン酸;アミド;チオエステル;チオエーテル;酸ハロゲン化物;無水物;オキシム(即ち、=N−OH);ヒドラジン;カルバメート;又は他のあらゆる有効な官能基が含まれるが、但し、生じる化合物は、安定であり、細菌DNAリガーゼ阻害活性を明示する。これらの任意選択の置換基は、生じる化合物が安定で、細菌DNAリガーゼ阻害効果を明示する限りにおいて、それ自体が置換されていてもよい。
特別な置換基が「置換」されていると示される場合、その置換基は、上記に列挙した任意選択の置換基のいずれで置換されてもよいが、但し、生じる化合物は、安定であり、細菌DNAリガーゼ阻害効果を明示する。
とR又はRとRが3〜6の原子を含有する、置換されていてもよい環式環を一緒に形成する場合、その環式環は、炭素環式環でも複素環式環でもよい。好適な置換されていてもよい炭素環式及び複素環式の環には、環状エーテル(例、エポキシド)、オキセタニル、ジオキサニル(例、2,2−ジメチル−1,3−ジオキサニル);シクロアルキル環(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシル、シクロヘキサノニル環);ヘテロシクリル環(例、アゼチジニル)、オキサゾリドニル環、オキサチオラニル環、オキサジノニル環、ピラノニル環、ピペリジノニル、テトラヒドロチオフェニル環、ピロリジニル環、ジオキソラニル環、ジオキサノニル環、トリアゾリル環、テトラゾリル環、モルホリニル環、1,3,2−ジオキサチオラン−2,2−ジオキシジル環、及びピペリジニル環が含まれる。これらの環は、R1’によって置換されていてもよい。
「医薬的に許容される」は、本明細書において、健全な医学的判断の範囲内で、妥当な利益/リスク比と釣り合って、過度の毒性、刺激、アレルギー応答、又は他の問題や合併症を伴わずにヒト及び動物の組織と接触した使用に適している、化合物、材料、組成物、及び/又は剤形へ言及するために利用する。
先述の式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、及びIIcの化合物は、安定した酸性又は塩基性の塩を形成してよく、そのような場合は、塩としての化合物の投与が適正であり得て、医薬的に許容される塩は、当該技術分野でよく知られた慣用法によって作製してよい。
好適な医薬的に許容される塩には、メタンスルホン酸塩、トリフルオロ酢酸塩、トシラート、α−グリセロリン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、及び臭化水素酸塩のような酸付加塩が含まれる。また適しているのは、リン酸及び硫酸とともに形成される塩である。別の側面において、好適な塩は、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム又はマグネシウム)、有機アミン塩(例えば、トリエチルアミン、モルホリン、N−メチルピペリジン、N−エチルピペリジン、プロカイン、ジベンジルアミン、N,N−ジベンジルエチルアミン、tris−(2−ヒドロキシエチル)アミン、N−メチル−D−グルカミン、及びリジンのようなアミノ酸)のような塩基性塩である。荷電官能基の数とカチオン又はアニオンの原子価に依存して、1より多いカチオン又はアニオンがあってよい。
しかしながら、製造の間の塩の単離を促進するためには、医薬的に許容されるかどうかにかかわらず、選択される溶媒にさほど溶けない塩が好ましい場合がある。
本発明内では、式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、及びIIcのどの化合物又はその塩も、互変異性の現象を明示する場合があること、そして本明細書内の式図は、可能な互変異性型の1つしか示し得ないことを理解されたい。本発明は、細菌DNAリガーゼを阻害するすべての互変異性型を包含して、式図内で利用するどの1つの互変異性型にも限定されないことを理解されたい。
当業者には、式Ia、Ib、IIa、IIb、及びIIcに具体的に示す不斉炭素原子に加えて、これらの式の化合物が追加の不斉に置換された炭素及び/又はイオウ原子を含有する場合があり、従って、光学活性及びラセミ型で存在して、単離され得ることが理解されよう。化合物の中には、多形を明示するものもあり得る。本発明には、細菌DNAリガーゼの阻害に有用な特性を保有する、あらゆるラセミ、光学活性、多形、又は立体異性の形態が含まれ、当該技術分野では、光学活性型を製造する方法(例えば、ラセミ型の再結晶技術による分割によって、光学活性のある出発材料からの合成によって、キラル合成によって、酵素分割によって、バイオ変換によって、又はキラル固定相を使用するクロマトグラフィー分離によって)と、下記に記載の標準試験法によって細菌DNAリガーゼの阻害の効力を決定する方法がよく知られていることを理解されたい。
本発明の化合物の光学活性型が求められる場合、それは、上記に具体的に例示したようにして、又は光学活性のある出発材料(例えば、好適な反応工程の不斉誘導によって生成する)を使用すること以外はラセミ化合物についての上記手順の1つを行うことによって、又は標準手順を使用する化合物又は中間体のラセミ型の分割によって、又はジアステレオマー(生成される場合)のクロマトグラフィー分離によって入手してよい。光学活性のある化合物及び/又は中間体の製造には、酵素技術も有用であり得る。
同様に、本発明の化合物の純粋な位置異性体が求められる場合、それは、純粋な位置異性体を出発材料として使用して上記手順の1つを行うことによるか、又は標準手順を使用する位置異性体又は中間体の混合物の分割によって入手してよい。
本発明のさらなる特徴によれば、式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、及びIIcの化合物又はその医薬的に許容される塩が、ヒト又は動物の身体の療法による治療の方法における使用に提供される。
式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、及びIIcのある種の化合物とその塩は、非溶媒和型だけでなく、例えば、水和型のような溶媒和型で存在し得ることも理解されたい。本発明には、細菌DNAリガーゼを阻害するそのようなすべての溶媒和型が含まれると理解されたい。
あらゆる保護基の除去と医薬的に許容される塩の形成は、標準技術を使用する、通常の有機化学者の技量内にある。
我々は、本発明の化合物が細菌DNAリガーゼを阻害して、それ故に、その抗菌効果のために興味深いことを見出した。
本発明のさらなる特徴によれば、そのような治療の必要な、ヒトのような温血動物において抗菌効果を産生するための方法が提供され、該方法は、式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、及びIIcのいずれによっても表される本発明の化合物又はその医薬的に許容される塩の有効量を前記動物へ投与することを含む。
本発明のさらなる特徴によれば、そのような治療の必要な、ヒトのような温血動物における細菌DNAリガーゼの阻害の方法が提供され、該方法は、上記に定義されるような式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、及びIIcのいずれの本発明の化合物又はその医薬的に許容される塩の有効量を前記動物へ投与することを含む。
本発明のさらなる特徴によれば、そのような治療の必要な、ヒトのような温血動物において細菌感染症を治療する方法が提供され、該方法は、上記に定義されるような式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、及びIIcのいずれの本発明の化合物又はその医薬的に許容される塩の有効量を前記動物へ投与することを含む。
本発明のさらなる特徴は、医薬品として使用の式II、IIa、IIb、及びIIcの化合物とその医薬的に許容される塩である。好適には、医薬品は、抗菌剤である。
本発明のなおさらなる特徴は、ヒトのような温血動物において抗菌効果を産生するための医薬品として使用の式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、及びIIcの化合物又はその医薬的に許容される塩である。特に、これは、ヒトのような温血動物において細菌感染症を治療するための医薬品として使用の式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、及びIIcの化合物又はその医薬的に許容される塩である。
本発明のさらなる側面によれば、式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、及びIIcの化合物又はその医薬的に許容される塩の、ヒトのような温血動物における細菌DNAリガーゼの阻害に使用の医薬品の製造における使用が提供される。
従って、本発明のさらなる側面によれば、式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、及びIIcの化合物又はその医薬的に許容される塩の、ヒトのような温血動物における細菌感染症の治療に使用の医薬品の製造における使用が提供される。
ヒトが含まれる哺乳動物の療法的(予防が含まれる)治療に、特に感染症を治療するときに、式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、及びIIcの化合物又はその医薬的に許容される塩(以下、医薬組成物に関連する節では、「本発明の化合物」)を使用するには、通常、標準の製剤実践に従って医薬組成物としてそれを製剤化する。
故に、別の側面において、本発明は、式II、IIa、IIb、及びIIcの化合物、又はその医薬的に許容される塩と医薬的に許容される希釈剤又は担体を含む医薬組成物を提供する。
本発明のさらなる側面によれば、上記に定義される式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、及びIIcの化合物又はその医薬的に許容される塩を医薬的に許容される賦形剤又は担体と一緒に含む、ヒトのような温血動物における細菌DNAリガーゼの阻害に使用の医薬組成物が提供される。
本発明のさらなる側面によれば、上記に定義される式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、及びIIcの化合物又はその医薬的に許容される塩を医薬的に許容される賦形剤又は担体と一緒に含む、ヒトのような温血動物における細菌感染症の治療に使用の医薬組成物が提供される。
本発明の組成物は、経口使用に(例えば、錠剤、トローチ剤、硬又は軟カプセル剤、水性又は油性の懸濁液剤、乳剤、分散性の散剤又は顆粒剤、シロップ剤又はエリキシル剤として)、局所使用に(例えば、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、又は水性又は油性の溶液剤又は懸濁液剤として)、吸入による投与に(例えば、微細化散剤又は液体エアゾール剤として)、通気による投与に(例えば、微細化散剤として)、又は非経口投与に(例えば、静脈内、皮下、筋肉内へ投薬する無菌の水性又は油性の溶液剤として、又は直腸投薬用の坐剤として)適した形態であってよい。
本発明の組成物は、当該技術分野でよく知られている慣用の医薬賦形剤を使用する慣用の手順により入手することができる。従って、経口使用に企図される組成物は、例えば、1以上の着色剤、甘味剤、芳香剤及び/又は保存剤を含有してよい。
錠剤製剤に適した医薬的に許容される賦形剤には、例えば、乳糖、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム又は炭酸カルシウムのような不活性希釈剤;コーンスターチ又はアルギン酸のような造粒剤及び崩壊剤;デンプンのような結合剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクのような滑沢剤;p−ヒドロキシ安息香酸エチル又はプロピルのような保存剤、及び、アスコルビン酸のような抗酸化剤が含まれる。錠剤製剤は、被覆しなくても、有効成分の胃腸管内での崩壊と後続の吸収を変化させる、又はその安定性及び/又は外観を改善するために被覆してもよく、いずれの場合でも、当該技術分野でよく知られている慣用のコーティング剤及び手順を使用する。
経口使用のための組成物は、不活性の固体希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はカオリンと有効成分を混合する硬ゼラチンカプセル剤の形態であっても、水又は落花生油、流動パラフィン、又はオリーブ油のようなオイルと有効成分を混合する軟ゼラチンカプセル剤の形態であってもよい。
一般に、水性懸濁液剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム及びアカシアゴムのような1以上の懸濁剤;レシチン、又は脂肪酸と酸化アルキレンの縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンステアレート)、又は長鎖脂肪族アルコールと酸化エチレンの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はポリオキシエチレンソルビトールモノオレエートのような、脂肪酸及びヘキシトールより誘導される部分エステルと酸化エチレンの縮合生成物、又は、長鎖脂肪族アルコールと酸化エチレンの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はポリオキシエチレンソルビトールモノオレエートのような、脂肪酸及びヘキシトールより誘導される部分エステルと酸化エチレンの縮合生成物、又は脂肪酸及びヘキシトール無水物より誘導される部分エステルと酸化エチレンの縮合生成物、例えばポリエチレンソルビタンモノオレエートのような分散剤又は湿潤剤と一緒に、微細粉末の形態で、又はナノ粒子又はミクロ化粒子の形態で有効成分を含有する。水性懸濁液剤はまた、1以上の保存剤(p−ヒドロキシ安息香酸エチル又はプロピルのような);抗酸化剤(アスコルビン酸のような);着色剤;芳香剤;及び/又はショ糖、サッカリン又はアスパルテームのような甘味剤を含有してよい。
油性懸濁液剤は、植物油(落花生油、オリーブ油、ゴマ油又はヤシ油のような)又は鉱油(流動パラフィンのような)に有効成分を懸濁することによって製剤化することができる。油性懸濁液剤はまた、ミツロウ、固形パラフィン又はセチルアルコールのような濃化剤も含有してよい。口当たりのよい経口調製物を提供するために、上記に示したような甘味剤と芳香剤を加えてよい。上記組成物は、アスコルビン酸のような抗酸化剤の添加により保存してよい。
水の添加による水性懸濁液剤の調製に適した分散性の散剤及び顆粒剤は、一般に、分散又は湿潤剤、懸濁剤及び1以上の保存剤と一緒に有効成分を含有する。好適な分散剤又は湿潤剤と懸濁剤は、すでに上記のものにより例示されている。甘味剤、芳香剤、及び着色剤のような追加の賦形剤も存在してよい。
本発明の医薬組成物は、水中油型乳剤の形態であってもよい。油相は、オリーブ油又は落花生油のような植物油、又は例えば流動パラフィンのような鉱油、又はこれらのいずれかの混合物であってよい。好適な乳化剤は、例えば、アカシアゴムやトラガカントゴムのような天然に存在するゴム、大豆、レシチンのような天然に存在するホスファチド、脂肪酸及び無水へキシトールより誘導されるエステル又は部分エステル(例えば、ソルビタンモノオレエート)、及びポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートのような、酸化エチレンと前記部分エステルの縮合生成物であってよい。乳剤はまた、甘味剤、芳香剤及び保存剤を含有してよい。
シロップ剤とエリキシル剤は、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、アスパルテーム又はショ糖のような甘味剤とともに製剤化してよく、粘滑剤、保存剤、芳香剤及び/又は着色剤も含有してよい。
本医薬組成物はまた、無菌で注射可能な水性又は油性懸濁液剤の形態であってよく、これは、上記に示した、1以上の適切な分散剤又は湿潤剤と懸濁剤を使用して、既知の手順に従って製剤化することができる。無菌の注射可能な調製物はまた、非経口的に許容される無毒の希釈剤又は溶媒中の無菌の注射可能な溶液剤又は懸濁液剤、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液剤であってよい。
吸入による投与用の組成物は、微細固形物を含有するエアゾール剤か又は液体の小滴として有効成分を調合するように配置された慣用の加圧エアゾール剤の形態であってよい。揮発性フッ化炭化水素又は炭化水素のような慣用のエアゾール推進剤を使用してよく、エアゾールデバイスは、簡便には、目盛り量の有効成分を調合するように配置される。
製剤に関するさらなる情報について、読者には、「医化学総覧(Comprehensive Medicinal Chemistry)」(Corwin Hansch; 編集長)ペルガモンプレス(1990)の第5巻、25.2章が参考になる。
1以上の賦形剤と組み合わせて単一の剤形をもたらす有効成分の量は、治療される宿主と特別な投与経路に依存して必然的に変化するものである。例えば、ヒトへの経口投与に企図される製剤は、一般に、例えば、0.5mg〜2gの活性剤を含有し、組成物全体の約5〜約98重量パーセントを変動し得る適正で簡便な量の賦形剤と複合される。単位剤形は、一般に、約1mg〜約500mgの有効成分を含有する。投与経路と投与方式に関するさらなる情報について、読者には、「医化学総覧(Comprehensive Medicinal Chemistry)」(Corwin Hansch; 編集長)ペルガモンプレス(1990)の第5巻、25.3章が参考になる。
本発明の化合物に加えて、本発明の医薬組成物は、他の臨床的に有用な抗菌剤(例えば、マクロライド、キノロン、β−ラクラム、又はアミノグリコシド)及び/又は他の抗感染剤(例えば、抗真菌薬のトリアゾール又はアンホテリシン)より選択される1以上の既知の薬物を含有しても、それとともに(同時に、連続的に、又は別個に)投与してもよい。これらには、治療有効性を拡げるために、カルバペネム(例えば、メロペネム又はイミペネム)を含めてよい。本発明の化合物は、グラム陰性菌と抗微生物剤に抵抗性の細菌に抗する活性を向上させるために、殺菌性/透過亢進タンパク(BPI)産物又は流出ポンプ阻害剤を含有しても、それとともに投与してもよい。
上記に述べたように、特別な疾患状態の療法又は予防治療に必要とされる用量のサイズは、治療される宿主、投与の経路、並びに治療される病気の重症度に従って必然的に変動する。好ましくは、1〜50mg/kgの範囲の1日用量を利用する。故に、最適投与量は、特別な患者を治療している医療実施者により決定され得る。
治療医薬品におけるその使用に加えて、式I、Ia、Ib、II、IIa、及びIIbの化合物とその医薬的に許容される塩は、新たな療法剤の探索の一部として、ネコ、イヌ、ウサギ、サル、ラット、及びマウスのような実験動物におけるDNAリガーゼの阻害剤の効果の評価用の in vitro 及び in vivo 試験系を開発及び標準化するときの薬理学的ツールとしても有用である。
本発明の上記の医薬組成物、方法、手法、使用、医薬品、及び製造の特徴のいずれにおいても、本明細書に記載される本発明の化合物の代わりの態様のいずれも適用される。
酵素効力試験法
先の記載のように(Chen et al.2002. Analytical Biochemistry309: 232-240; Benson et al. 2004. Analytical Biochemistry 324:298-300)、蛍光共鳴エネルギー転移(FRET)検出アッセイを使用して、DNAリガーゼの阻害を化合物について試験した。アッセイは、384ウェルのポリスチレン平底ブラックプレートにおいて、ジメチルスルホキシドに溶かした3μlの化合物、20μlの1.5X酵素作用溶液(Enzyme Working Solution)(水中25%グリセロール、45mM塩化カリウム、45mM硫酸アンモニウム、15mMジチオスレイトール、1.5mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、0.003% Brij35、75mM MOPS(pH7.5)、150nMウシ血清アルブミン、1.5μM NAD、60nM DNA基質、0.375nM酵素)、及び反応を開始させる7μlの70mM塩化マグネシウム溶液(水中96mM塩化マグネシウム、20%グリセロール)を含有する30μlの反応液中で実施した。DNA基質は、Benson et al. (2004. Analytical Biochemistry 324: 298-300) に記載されるものに類似している。アッセイ反応物を室温でほぼ20分間インキュベートした後で、30μlの停止(Quench)試薬(水中8M尿素、1M Trizma塩基、20mM EDTA)の添加によって終了させた。Tecan Ultraプレートリーダーにおいて、プレートを2つの別の波長で読取った−読取り1:励起485、放出535、読取り2:励起485、放出595。最初にデータを595/535放出値の比として表し、0.2%ジメチルスルホキシド(化合物なし)を0%阻害の対照として、そしてEDTA含有(50mM)反応物を100%阻害の対照として使用して阻害百分率の数値を計算した。化合物の効力は、10種の異なる化合物濃度の存在下に実施した反応より決定されるIC50測定値に基づいた。
記載の化合物は、本アッセイにおいて、少なくとも1つのアイソザイム(S. pneumoniae, S. aureus, H. influenzae, E. coli, 又はM. pneumoniae)に対して<400μMの測定IC50を有するか、又は該化合物は、アッセイ培地中のその溶解度の限界で、ライゲーション反応を>20%阻害した。溶解度は、化合物の濃度の増加に伴う濁度の変化を検出する比濁計を使用して、アッセイ条件下で決定する。溶解度の限界は、濁度の検出可能な増加が測定される前の最高濃度として定義する。
本発明の化合物による代表的な細菌DNAリガーゼ阻害を以下に示す。
DNAリガーゼ阻害活性:
Figure 2008516938
細菌感受性試験法
NCCLSにより推奨されるミクロブロス(microbroth)希釈法を使用する感受性試験によって、化合物について抗微生物活性を試験した。化合物をジメチルスルホキシドに溶かして、アッセイ液中での最終ジメチルスルホキシド濃度が2%(v/v)になるように、感受性アッセイにおいて10倍々希釈で試験した。アッセイに使用する微生物を適切な寒天培地で一晩増殖させてから、NCCLS推奨の液体感受性試験培地に懸濁させた。各懸濁液の濁度を0.5マクファーランド(McFarland)標準値に等しいように調整して、同じ液体培地でさらに10倍希釈して、最終の微生物懸濁液を調製して、この懸濁液の100μLを、2μLのジメチルスルホキシドに溶かした化合物を含有する、マイクロタイタープレートの各ウェルへ加えた。プレートを大気及び温度の適切な条件下に、NCCLS標準法に従う時間の間インキュベートしてから読み取った。増殖を80%以上抑制することが可能な最低の薬物濃度として最小阻止濃度(MIC)を決定した。
本発明の化合物の代表的な抗菌活性を以下に示す。
抗菌活性:
Figure 2008516938
製法
市販品が利用可能でなければ、本明細書に記載のような手順に必要な出発材料は、標準の有機化学技術、既知の構造的に似た化合物の合成に類似した技術、又は記載した手順又は実施例に記載の手順に類似している技術より選択される手順によって作製してよい。
本明細書に記載のような合成法の出発材料の多くは、市販品を利用可能である、及び/又は科学文献に広く報告されている、又は科学文献に報告された方法の適用を使用して、市販品を利用可能な化合物より作製し得ることが注目される。読者には、反応条件及び試薬に関する一般ガイダンスとして「先端有機化学(Advanced Organic Chemistry)第4版」Jerry March 著、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ出版(1992)がさらに参考になる。
本明細書に述べた反応の中には、化合物中の鋭敏な基を保護することが必要である/望ましい場合があることも理解されよう。保護化が必要であるか又は望ましい事例は、そのような保護化に適した方法と同様に、当業者に知られている。標準法に従って、慣用の保護基を使用してよい(例示については、T. M. Greene「有機合成の保護基(Protective Groups in Organic Chemistry)」、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ出版(1991)を参照のこと)。
ヒドロキシ基に適した保護基の例は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アロイル基、例えばベンゾイル、トリメチルシリルのようなシリル基、又はアリールメチル基、例えばベンジルである。上記保護基の脱保護条件は、必然的に、保護基の選択に応じて変化する。従って、例えば、アルカノイルのようなアシル基、又はアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような好適な塩基での加水分解によって外してよい。あるいは、トリメチルシリルのようなシリル基は、例えば、フッ化物によるか又は酸水溶液によって外してよく;又は、ベンジル基のようなアリールメチル基は、例えば、パラジウム担持カーボンのような触媒の存在下の水素化により外してよい。
アミノ基に適した保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、又はt−ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、又はアロイル基、例えばベンゾイルである。上記保護基の脱保護条件は、必然的に、保護基の選択に応じて変化する。従って、例えば、アルカノイル又はアルコキシカルボニル基のようなアシル基、又はアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような好適な塩基での加水分解によって外してよい。あるいは、t−ブトキシカルボニル基のようなアシル基は、例えば、塩酸、硫酸、又はリン酸、又はトリフルオロ酢酸のような好適な酸での処理により外してよく、ベンジルオキシカルボニル基のようなアリールメトキシカルボニル基は、例えば、パラジウム担持カーボンのような触媒上での水素化により、又はルイス酸、例えばtris(トリフルオロ酢酸)ホウ素での処理により外してよい。一級アミノ基に適した代わりの保護基は、例えばフタロイル基であり、これは、アルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミン又は2−ヒドロキシエチルアミンでの、又はヒドラジンでの処理により外してよい。アミンに適した別の保護基は、例えば、テトラヒドロフランのような環状エーテルであり、これは、トリフルオロ酢酸のような好適な酸での処理によって外してよい。
保護基は、化学の技術分野でよく知られた慣用の技術を使用して、合成中のどの簡便な段階で外してもよく、また、それらは、後の反応工程又は後処理の間に外してもよい。
熟練した有機化学者は、上記の参考文献、その付帯の実施例、さらにまた本明細書の実施例に含まれて参照される情報を使用及び適用して、必要な出発材料及び生成物を入手することができよう。
本発明の別の側面は、式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩を製造するための方法を提供し、該方法(ここで、R、R、R、及びRは、他に特定しなければ、式Iに定義される通りである)は:
a)式(1):
Figure 2008516938
のプリン塩基又はその好適に保護された誘導体を式(2):
Figure 2008516938
[式中、Lは、アセテート、メトキシ、ベンゾイル、又はクロロのような好適な脱離基である]の求電子試薬と反応させること;又は式(3):
Figure 2008516938
[式中、Aは、Cl、NH、又は好適に保護されたアミノ基であり、Wは、ハロである]のプリン塩基を式(2)の求電子試薬と反応させることに続く、式(4)の化合物との反応、そしてAがClであれば、アンモニアのような好適なアミンとの後続の反応;
そしてその後必要ならば:式Iの化合物を式Iの別の化合物へ変換すること;あらゆる保護基を外すこと;及び、任意選択的に、医薬的に許容される塩を生成することを含む。
上記の反応の具体的な反応条件は、以下の通りである:
式(1)のプリン塩基と式(2)の求電子試薬は、当該技術分野で知られた標準カップリング条件を使用して、一緒にカップリングすることができる。これらには、限定されないが、Vorbrueggen, H. and Bennua, B. Chem. Ber., 1981, 114, 1279-1286 及び Dudycz, L.V. and Wright, G.E. Nucleosides and Nucleotides, 1984, 3, 33-44 に記載のようなグリコシル化条件が含まれる。他のカップリング方法には、限定されないが、例えば、塩基、ルイス酸又はパラジウムによって触媒される求核置換反応と、トリフェニルホスフィン及びアゾジカルボキン酸ジエチルのような試薬を使用する置換が含まれる。例えば、適切に置換されたピリミジン又はイミダゾールより出発する、式Iの化合物を合成する別の方法は、類似の化合物について Joule, J.A. and Mills, K.,「複素環式化学(Heterocyclic Chemistry)」第4版、出版元:Blackwell Publishing(2000)に記載されるように利用することができる。
式(1)の化合物は、市販品を利用可能であるか、又は既知の化合物であるか、又は当該技術分野で知られた方法によって製造される置換プリン化合物の、例えば、スキーム1(Yは、Oである)に示すような方法による官能化によって製造することができる。
Figure 2008516938
クロロや、ブロモ、フルオロ又はヨードのような他の置換可能基の、適切な求核試薬、例えば、アルコール又はチオールによる置換は、65〜200℃に及ぶ温度において、薄めずに行っても、テトラヒドロフラン、DCM、DMF、又はN−メチルピロリジノンのような好適な溶媒において行ってもよい。水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、n−ブチルリチウム、カリウムtert−ブトキシド、又は水素化ナトリウムのような塩基は、当業者により、必要に応じて使用してよい。必要ならば、好適な保護基、例えばベンゾイルを、テトラヒドロフランの脱保護に先立って付けてよい。
Yが−CH−又は−CH=CH−である式Iの化合物は、当業者に知られた方法を使用して作製することができる。この化合物は、J. Med. Chem., 1998, 39, 4211-4217、Bioorg. Med. Chem. Lett., 1995, 3, 1377-1382、J. Org. Chem., 1997, 62, 6833-6841、及び Tetrahedron Lett., 1995, 36, 6507-6510 と、そこに含まれる実例及び参考文献、並びに本明細書の非限定的な実施例にあるように、例えば、プリン塩基と炭素含有置換基(これら分子のそれぞれは、金属触媒カップリングに有用な脱離基、例えば、ボロネート、トリアルキルスズ、ヨード、又はブロモを含有する)との間の金属触媒カップリングによって作製することができる。他の方法には、限定されないが、求核置換と、トリフェニルホスフィン及びアゾジカルボキン酸ジエチルのような試薬を使用する反応が含まれる。
式(2)の化合物は、適切に保護されたリボース誘導体を修飾する手順のような、文献に見出される手順を使用する、当該技術分野で知られた方法によって製造する。読者には、「炭水化物の製造化学(Preparative Carbohydrate Chemistry)」S. Hanessian 監修,出版元 Marcel Dekker(1997)が、変換と反応条件の一般ガイダンスの参考になる。例えば、化合物(11)を合成する1つの方法をスキーム2に示す。化合物(8)や他の好適に保護されたリボース誘導体の置換可能基との反応は、フッ化テトラブチルアンモニウム、三フッ化(ジエチルアミノ)イオウ(DAST)、フッ化カリウム、又はAmberlyst A−26(F−40nm)のようないくつかのフッ素化試薬によって行って、化合物(9)を得ることができる。脱保護と再保護に続いて化合物(11)を入手して、式(1)の化合物とカップリングすることができる。
Figure 2008516938
あるいは、式Iの化合物は、適切な保護基、反応、及び当業者に知られた方法を使用する脱保護化を使用して、式Iの特別な化合物を式Iの異なる化合物へ変換することによって製造することができる。リボースの5’位置を修飾し得る方法の1つの非限定的な例をスキーム3に示し、リボースの2’及び3’位置を修飾し得る方法の1つの非限定的な例をスキーム4に示す。適切な化学を適用して、リボースの5’及び2’及び3’位置を修飾することができて、どの場合も保護基の適切な組合せを使用する。当業者に知られた技術を使用して、さらなる操作を行うことができる。
Figure 2008516938
Figure 2008516938
2−ハロアデノシン上での置換反応に使用するアルコールは、市販品を利用してよい。市販品を利用できないものは、当業者によく知られた方法によって合成することができる。1つの非限定的な例をスキーム5に示す。
Figure 2008516938
これから本発明を、本発明を限定しない、以下の実施例によって例示するが、ここでは、他に述べなければ:
(i)蒸発操作は、真空中のロータリーエバポレーションによって行って、後処理手順は、残留固形物の濾過による除去の後で行った;
(ii)温度は、摂氏(℃)として引用する;各種操作は、典型的には、18〜26℃の範囲である室温で、他に述べなければ、又は当業者が他のやり方で、不活性気体下で作業するのでなければ、空気を排除せずに行った;
(iii)カラムクロマトグラフィー(フラッシュ法による)は、化合物を精製するために使用して、他に述べなければ、Merck Kieselgelシリカ(Art.9385)で実施した;Jones Flashmaster及びBiotageは、シリカカートリッジを固定相に使用する、自動化された順相クロマトグラフィー装置を意味する;装置は、製造業者の説明書に従って使用した;
(iv)一般に、反応の経過は、TLC、HPLC、又はLC/MSによって追跡し、反応時間は例示のためにのみ示す;収率は例示のためにのみ示し、必ずしも、達成可能な最大値ではない;
(v)本発明の最終生成物の構造は、概してNMRと質量スペクトル技術によって確定した。一般に、プロトン磁気共鳴スペクトルは、他に述べなければ、300MHzの磁場強度で作動するBruker DRX−300分光計を使用して、DMSO−dにおいて決定した。NMRスペクトルが複雑である場合は、診断シグナルだけを報告する。化学シフトは、内部標準としてのテトラメチルシランからの百万分率下方磁場(δスケール)で報告し、ピーク多重度を以下のように示す:s,一重項;d,二重項;dd,二重項の二重項;dt,三重項の二重項;dm,多重項の二重項;t,三重項,m,多重項;br,ブロード;高速原子衝突(FAB)質量スペクトルデータは、概して、エレクトロスプレーで操作するPlatform分光計(供給元:Micromass)を使用して入手して、適宜、陽イオンデータ又は陰イオンデータを採取した。あるいは、Sedex 75ELSD付きのAgilent 1100シリーズLC/MSDを使用して、適宜、陽イオンデータ又は陰イオンデータを採取した;同位体分離により多数の質量スペクトルピークが生じる場合(例えば、塩素が存在するとき)、分子の最小の質量メジャーイオンを報告する;逆相HPLCは、YMC Pack ODS−AQ(内径100x20mm,粒径S−5μ,孔径12nm)を使用して、Agilent装置で行った;
(vi)各中間体は、後続の段階に必要とされる水準まで精製して、十分詳しく特性決定して、帰属構造が正しいことを確かめた;HPLC、TLC、又はNMRにより純度を評価して、赤外分光法(IR)、質量分析法、又はNMR分光法によって同一性を適宜決定した;
(vii)以下の略語を使用する場合がある:
TLCは、薄層クロマトグラフィーであり;HPLCは、高速液体クロマトグラフィーであり;MPLCは、中速液体クロマトグラフィーであり;NMRは、核磁気共鳴分光法であり;DMSOは、ジメチルスルホキシドであり;CDClは、重水素化クロロホルムであり;MeODは、重水素化メタノール、即ちDCODであり;MSは、質量分析法であり;ESP(又はES)は、エレクトロスプレーであり;EIは、電子衝撃であり;APCIは、大気圧化学イオン化であり;THFは、テトラヒドロフランであり;DCMは、ジクロロメタンであり;MeOHは、メタノールであり;DMFは、ジメチルホルムアミドであり;EtOAcは、酢酸エチルであり;LC/MSは、液体クロマトグラフィー/質量分析法であり;hは、時間(複数)であり;minは、分(複数)であり;dは、日(複数)であり;TFAは、トリフルオロ酢酸であり;v/vは、容量/容量の比であり;Bocは、t−ブトキシカルボニルを意味し;CbZは、ベンジルオキシカルボニルを意味し;Bzは、ベンゾイルを意味し;atmは、大気圧を意味し;rtは、室温を意味し;mgは、ミリグラムを意味し;gは、グラムを意味し;μLは、マイクロリットルを意味し;mLは、ミリリットルを意味し;Lは、リットルを意味し;μMは、マイクロモル濃度を意味し;mMは、ミリモル濃度を意味し;Mは、モル濃度を意味し;Nは、規定濃度を意味し;nmは、ナノメートルを意味する;
(viii)マイクロ波反応器は、Smith Microwave Synthesizer(スミス・マイクロ波合成機:マイクロ波エネルギーを使用して、有機反応物を短い時間で加熱する機器)を意味し;これは、製造業者の説明書に従って使用して、Personal Chemistry(ウプサラ)ABより入手した;そして
(ix)Kugelrohr蒸留は、空気浴オーブン温度を使用して液体と熱感受性化合物を蒸留する機器の一部を意味し;これは、製造業者の説明書に従って使用して、Buchi(スイス)又はアルドリッチ(ミルウォーキー、アメリカ)より入手した;
実施例1:2−(ブチルチオ)−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−6−アミン
2−クロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−6−アミン(50mg,0.21ミリモル)、n−ブタンチオール(0.2ml,2ミリモル)、及び炭酸カリウム(61mg,0.44ミリモル)をDMF(1.5ml)に懸濁させた。この反応物を150℃まで一晩加熱した。揮発物質を真空で除去して、DCM中2% MeOHを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィーによって残渣を精製した。適切な分画を合わせて、42mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):C1319OSに対して294(MH)。
1 H NMR δ: 0.89 (t, 3H) 1.33-1.47 (m, 2H) 1.63 (m, 2H) 2.02 (m, 1H) 2.14-2.28 (m, 1H) 2.38 (m, 2H) 3.05 (t, 2H) 3.81-3.95 (m, 1H) 4.11 (m, 1H) 6.16 (dd, 1H) 7.29 (s, 2H) 8.09 (s, 1H)。
本化合物の中間体は、以下のように製造した:
2−クロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−6−アミン
2,6−ジクロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)プリン(0.6g,2.3ミリモル)をマイクロ波反応容器においてMeOH中7Nアンモニア(5ml)に懸濁させた。この容器を密封して、この反応混合物をマイクロ波反応器において120℃で0.5時間加熱した。揮発物質を真空で除去し、生じる生成物を、クロロホルム中2% MeOHを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、白い固形物を得た(収率63%)。
MS(APCI−pos):C10ClNOに対して170.11(MH−THF)。
1 H NMR δ: 2.02 (m, 1H); 2.15 (m, 1H); 2.38 (m, 2H); 3.88 (dt, 1H); 4.10 (dt, 1H); 6.17 (t, 1H); 7.79 (br s, 2H); 8.26 (s, 1H)。
2,6−ジクロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)プリン
2,6−ジクロロプリン(1.0g,5.3ミリモル)のEtOAc(30ml)溶液へp−トルエンスルホン酸一水和物(100mg,0.5ミリモル)に続いて2,3−ジヒドロフラン(1.0ml,13.2ミリモル)を加えた。この反応混合物を45℃まで3時間加熱した。室温へ冷却後、反応物をEtOAc(50ml)で希釈し、それぞれ50mLの飽和炭酸ナトリウムと水で連続的に洗浄してから、有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させた。100% EtOAcを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、オフホワイトの固形物を得た(収率87%)。
MS(APCI−pos):CClOに対して189.11(MH−THF)。
1 H NMR δ: 2.06, 2.14 (2); 3.93 m, 2H); 2.44 (m, 2H (dt, 1H); 4.18 (dt, 1H); 6.33 (t, 1H); 8.82 (s, 1H)。
実施例1の記載に類似した手順を使用して、適切な市販のチオールを2−クロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−6−アミンと反応させて、表Iに記載の化合物を得た。
表I
Figure 2008516938
Figure 2008516938
Figure 2008516938
実施例22:2−(ブチルスルホニル)−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−6−アミン
実施例1のように製造した2−(ブチルチオ)−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−6−アミン(0.1g,0.34ミリモル)をDCM(10ml)に溶かして、0℃へ冷やした。m−クロロ過安息香酸(0.25g,1.02ミリモル)のDCM(5ml)溶液を滴下した。この溶液をそのまま室温へ温めて、一晩撹拌した。重亜硫酸ナトリウムの飽和溶液(10ml)を加えて、この混合物を10分間撹拌した。層を分離させて水層をDCM(2x)で抽出し、1N重炭酸ナトリウム、飽和重炭酸ナトリウム、及び塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。揮発物質を真空で除去して、DCM中2% MeOHを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィーによって残渣を精製した。適切な分画を合わせて、70mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):C1319Sに対して326(MH)。
1 H NMR δ 0.89 (t, 3H) 1.34-1.48 (m, 2H) 1.67 (m, 2H) 1.97-2.12 (m, 1H) 2.17-2.32 (m, 1H) 2.42-2.55 (m, 2H) 3.41-3.55 (m, 2H) 3.86-4.01 (m, 1H) 4.15 (m, 1H) 6.29 (t, 1H) 8.01 (s, 2H) 8.47 (s, 1H)。
実施例23:2−(ブチルチオ)−9−(2−デオキシ−β−D−エリスロ−ペントフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
2−クロロ−2’−デオキシアデノシン(50mg,0.17ミリモル)及びn−ブタンチオールより出発し、実施例1の記載と本質的に同じ手順を使用して、クロロホルム中10% MeOHを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィーによる精製の後で、所望される化合物を入手した。適切な分画を合わせて、50mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):C1421O-Sに対して340(MH)。
1 H NMR δ 0.90 (t, 3H) 1.40 (m, 2H) 1.63 (m, 2H) 2.23 (m, 1H) 2.74 (m, 1H) 2.99-3.12 (m, 2H) 3.53 (m, 2H) 3.83 (m, 1H) 4.37 (br s, 1H) 4.94 (br s, 1H) 5.30 (br s, 1H) 6.25 (t, 1H) 7.31 (s, 2H) 8.18 (s, 1H)。
実施例24:2−(ブチルチオ)−9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
25mgの2−クロロ−9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(Can. J. Chem. 1991, 69, 1468-74 の記載に類似した手順を使用して、2−クロロアデノシンより作製した)及びn−ブタンチオール(0.05ml,0.4ミリモル)より出発し、実施例1の記載と本質的に同じ手順を使用して、クロロホルム中10% MeOHを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィーによる精製の後で、所望される化合物を入手した。適切な分画を合わせて、17mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):C1421O-Sに対して340(MH)。
1 H NMR δ 0.89 (t, 3H) 1.28 (m, 3H) 1.34-1.49 (m, 2H) 1.63 (s, 2H) 3.05 (s, 2H) 3.94 (s, 2H) 4.70 (s, 1H) 5.13 (s, 1H) 5.44 (s, 1H) 5.74 (d, 1H) 7.34 (s, 2H) 8.18 (s, 1H)。
実施例25:2−(ベンジルオキシ)−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−6−アミン
2−クロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−6−アミン(0.12g,0.5ミリモル)、水酸化ナトリウム(0.1g,2.5ミリモル)、及びベンジルアルコール(0.51ml,4.5ミリモル)(薄めず)を85℃で3時間撹拌した。LC/MSが反応の完了していることを示した後で、これを室温へ冷やして、クロロホルム(40ml)で希釈した。有機層を水(5x10ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、真空で濃縮した。黄色いオイルをDCMに溶かして、DCM中0〜5% MeOHを溶出液として使用するカラムクロマトグラフィーによって精製した。適切な分画を集め、真空で濃縮して、0.08g(69%)の白い固形物を得た。
MS(ESP):C1617に対して312(MH)。
1 H NMR δ 1.97 (m, 1H) 2.18 (m, 1H) 2.38 (mm, 2H) 3.85 (m, 1H) 4.07 (m, 1H) 5.30 (s, 2H) 6.12 (m, 1H) 7.36 (mm, 7H) 8.04 (s, 1H)。
実施例25の記載に類似した手順を使用して、適切な市販のアルコールを2−クロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−6−アミンと反応させて、表IIに記載の化合物を得た。反応は、薄めずに、又は適切な溶媒において行った。反応物は、80〜200℃で加熱しても、マイクロ波反応器において150℃で10分〜8時間反応させてもよい。
表II
Figure 2008516938
Figure 2008516938
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実施例111:1−[6−アミノ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]ペンタン−1−オン
MeOH(1ml)中の1−[6−クロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]ペンタン−1−オン(18mg)でMeOH中7Nアンモニア(4ml)で処理した。この反応物をマイクロ波反応器において120℃まで0.5時間加熱した。揮発物質を真空で除去した。EtOAc中10% MeOHを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィーによって残渣を精製した。適切な分画をプールして、6.5mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):C1419に対して290.15(MH)。
1 H NMR (300 MHz, MeOD) δ ppm 0.88-1.00 (m, 3H) 1.35-1.48 (m, 2H) 1.63-1.76 (m, 2H) 2.09-2.28 (mm, 2H) 2.46-2.60 (m, 2H) 3.14-3.27 (m, 2H) 3.98-4.10 (m, 1H) 4.31 (m, 1H) 6.38 (dd, 1H) 8.31-8.40 (m, 1H)。
この化合物の中間体は、以下のように作製した:
1−[6−クロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]ペンタン−1−オン
トルエン(5ml)中の6−クロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−2−(トリブチルスタンニル)−9H−プリン(204mg)、塩化ペンタノイル(64mg)、及びジクロロ−ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)を100℃で0.5時間加熱した。次いで、この反応混合物をEtOAc(15ml)及び5%フッ化カリウム水溶液(10ml)の溶液へ注いだ。塩を濾過によって除去して、濾液をEtOAcで抽出した。揮発物質を真空で除去後、生じる材料をGilson逆相HPLCによって精製した。適切な分画を合わせて、19mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):C1417ClNに対して309.10(MH)。
1 H NMR(300 MHz, MeOD) δ ppm 0.98 (t, 3H) 1.38-1.52 (m, 2H) 1.68-1.80 (m, 2H) 2.15-2.32 (mm, 3H) 2.52-2.66 (m, 3H) 4.08 (q, 1H) 4.36 (m, 1H) 6.50 (dd, 1H) 8.79 (s, 1H)。
6−クロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−2−(トリブチルスタンニル)−9H−プリン
テトラメチルピペリジン(3.52ml)のTHF(40ml)溶液へn−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M)(15.6ml)を室温で滴下した。10分間撹拌後、この溶液を−78℃へ冷やして、6−クロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−プリン(6−クロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン)(1.12g)より出発して、2,6−ジクロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)プリンについて実施例1に記載の手順を本質的に使用して作製した)のTHF(15ml)溶液を滴下した。この反応混合物を−78℃で1時間撹拌してから、温度を−78℃に維持しながら、トリ−n−ブチルスズクロリド(8.125g)を滴下した。この反応混合物を−78℃で0.5時間撹拌してから、塩化アンモニウム水溶液の添加によって急冷させた。有機層を5%重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。ヘキサン中20% EtOAcを使用するフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、2.17gの所望される生成物を得た。
MS(ESP):C2135ClNOSnに対して515.15(MH)。
1 H NMR δ 0.76-0.89 (m, 9H) 1.03-1.17 (m, 5H) 1.20-1.35 (m, 7H) 1.50-1.64 (m, 6H) 1.98-2.10 (m, 1H) 2.21-2.33 (m, 1H) 2.36-2.47 (m, 1H) 2.52-2.64 (m, 1H) 3.91-4.00 (m, 1H) 4.18 (m, 1H) 6.36 (dd, 1H) 8.67 (s, 1H)。
実施例112:1−[6−アミノ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]−2−メチルブタン−1−オン
6−クロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−2−(トリブチルスタンニル)−9H−プリン(306mg)及び3−メチルブタノイルクロリド(96mg)より出発して、実施例111の記載と本質的に同じ手順を使用して、14mgの所望される化合物を入手した。
MS(ESP):C1419に対して290.15(MH)。
1 H NMR(300 MHz, MeOD) δ ppm 0.85-0.98 (m, 3H) 1.08-1.22 (m, 3H) 1.49 (m, 1H) 1.81 (m, 1H) 2.09-2.32 (m, 2H) 2.46-2.62 (m, 2H) 3.93-4.08 (m, 2H) 4.30 (m, 1H) 6.37 (dd, J=6.41, 3.96 Hz, 1H) 8.33 (s, 1H)。
実施例113:[6−アミノ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル](シクロプロピル)メタノン
6−クロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−2−(トリブチルスタンニル)−9H−プリン(306mg)及びシクロプロパンカルボニルクロリド(90mg)より出発して、実施例111の記載と本質的に同じ手順を使用して、8mgの所望される化合物を入手した。
MS(ESP):C1315に対して274.15(MH)。
1 H NMR(300 MHz, MeOD) δ ppm 1.16 (m, 4H) 2.15-2.26 (mm, 2H) 2.53 (m, 2H) 3.50 (m, 1H) 4.05 (m, 1H) 4.30 (m, 1H) 6.40 (dd, 1H) 8.34 (s, 1H)。
実施例114:2−ピリジン−2−イル−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−6−アミン
6−クロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−2−(トリブチルスタンニル)−9H−プリン(実施例111のように製造した)(200mg)、2−ヨードピリジン(0.25ml)、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)(115mg)、及びヨウ化銅(I)(40mg)をトルエン(5ml)に懸濁させた。この反応混合物を100℃まで5時間加熱した。次いで、この混合物をDCMで希釈して、珪藻土に通して濾過した。EtOAc中0〜20% MeOHを溶出液として使用して、残渣をフロマトグラフ処理して、6−クロロ−2−ピリジン−2−イル−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリンを得た。MeOH(3ml)中の6−クロロ−2−ピリジン−2−イル−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリンをMeOH中7Nアンモニア(15ml)で処理した。この反応物をマイクロ波反応器において110℃まで0.5時間加熱した。揮発物質を真空で除去した。残渣をGilson逆相HPLCによって精製した。適切な分画を合わせて、2.5mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):C1414Oに対して283.16(MH)。
1 H NMR(300 MHz, MeOD) δ ppm 2.13-2.20 (m, 1H) 2.22-2.33 (m, 1H) 2.48-2.61 (m, 2H) 4.00-4.09 (m, 1H) 4.27-4.39 (m, 1H) 6.45-6.54 (m, 1H) 7.48 (m, 1H) 7.95 (m, 1H) 8.26 (s, 1H) 8.49 (d, 1H) 8.68 (d, 1H)。
実施例115:2−[(E)−2−フェニルビニル]−9−β−D−リボフラノシル−9H−プリン−6−アミン
2−クロロアデノシン(200mg)、[(E)−2−フェニルビニル]ボロン酸(196mg)、パラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)(152mg)、及び炭酸ナトリウム(425mg)をジオキサン(5ml)及び水(1ml)の混合物に懸濁させた。この反応物をマイクロ波反応器において150℃まで0.5時間加熱した。生じる反応混合物をDCMで希釈して、珪藻土に通して濾過し、濾液を水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。残渣をGilson逆相HPLCによって精製した。適切な分画を合わせて、所望される生成物を得た。
MS(ESP):C1819に対して370.11(MH)。
1 H NMR(300 MHz, MeOD) δ ppm 2.10 (d, 1H) 3.70-3.84 (dd, 1H) 3.89-3.98 (dd, 1H) 4.21 (q, 1H) 4.37 (dd, 1H) 4.62 (s, 1H) 5.97 (d, 1H) 7.05 (d, 1H) 7.29-7.42 (m, 3H) 7.51-7.64 (m, 4H) 7.70-7.82 (m, 1H) 7.88 (d, 1H) 8.25 (s, 1H)。
実施例115の記載に類似した手順を使用して、適切な市販のボロン酸を2−クロロ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−6−アミン又は2−クロロアデノシンのいずれかと反応させて、表IIIに記載の化合物を得た。生成物は、RP−HPLC又はフラッシュクロマトグラフィーによって単離した。
表III
Figure 2008516938
実施例122:2−(2−フェニルエチル)−9−β−D−リボフラノシル−9H−プリン−6−アミン
2−[(E)−2−フェニルビニル]−9−β−D−リボフラノシル−9H−プリン−6−アミン(実施例115で製造した残渣)をEtOAcとMeOHに溶かした。パラジウム(10%)担持カーボン(100mg)を加えて、1気圧の水素を室温で一晩使用してこの混合物を水素化した。触媒を濾過によって除去して、溶媒を真空で除去した。残渣をGilson逆相HPLCによって精製した。適切な分画を合わせて、所望される生成物を得た。
MS(ESP):C1821に対して372.17(MH)。
1 H NMR(300 MHz, MeOD) δ ppm 2.95-3.09 (m, 4H) 3.67-3.78 (dd, 1H) 3.80-3.93 (dd 1H) 4.10-4.22 (m, 1H) 4.31 (m, 1H) 4.62 (s, 1H) 4.76 (dd, 2H) 5.90 (d, 1H) 7.11-7.25 (m, 5H) 8.19 (s, 1H)。
実施例122の記載に類似した手順を使用し、適切な不飽和の基質(表IIIの実施例)を水素化して、表IVに記載の化合物を得た。
表IV
Figure 2008516938
実施例127:9−(3−クロロテトラヒドロフラン−2−イル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
N−[2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−イル]ベンズアミド(100mg,0.31ミリモル)、2,3−ジクロロテトラヒドロフラン(86.6mg,0.62ミリモル)、及びN,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(382μl,1.55ミリモル)の4mL乾燥アセトニトリル懸濁液を60℃まで温めた。30分間撹拌後、253μl(2.2ミリモル)の塩化スズ(IV)を滴下して、撹拌をさらに60分間続けた。この反応混合物を室温へ冷やして、冷飽和重炭酸ナトリウム及びEtOAcの混合物(1:1,v/v,100ml)へ注いだ。水相をEtOAc(50ml)で抽出した。有機相を合わせて、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させて、蒸発乾固させた。この中間体をメチルアミン(2ml,MeOH中2M)及びアンモニア(2ml,水中30%)の1:1混合物に取ってから、4時間撹拌した。この溶液を濃縮して、DCM中5%MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(20mg)を得た。
MS(ESP):C1418ClNに対して324(MH)。
1 H NMR δ 1.58 (s, 2H) 1.71 (s, 4H) 1.90 (s, 2H) 2.27 (s, 2H) 2.81 (s, 1H) 4.16 (s, 1H) 4.40 (s, 1H) 5.13 (s, 1H) 5.26 (s, 1H) 6.12 (s, 1H) 7.25 (s, 2H) 8.04 (s, 1H)。
この化合物の中間体は、以下のように製造した:
N−[2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−イル]ベンズアミド
2−(シクロペンチルオキシ)−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−6−アミン(4g,13.4ミリモル)の乾燥ピリジン溶液へ塩化ベンゾイルを4℃で加えた。この溶液を室温で一晩撹拌してから、MeOHで急冷させた。この溶液をDCM(500ml)で希釈して、塩水で洗浄した。有機相を乾燥(硫酸ナトリウム)させ、濾過して、真空で濃縮した。生じる残渣をDCM(20ml)及びトリフルオロ酢酸(10ml)に取った。この溶液を室温で1時間撹拌して、真空で濃縮した。ヘキサン中80% EtOAcで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(2.5g)を得た。
MS(ESP):C1717に対して324(MH)。
1 H NMR δ 1.41-1.72 (m, 8H) 5.19 (m, 1H) 7.32-7.45 (m, 3H) 7.88 (m, 2H) 8.16 (s, 1H) 11.23 (s, 1H)。
実施例128:9−(3−アミノテトラヒドロフラン−2−イル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
9−(3−クロロテトラヒドロフラン−2−イル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(79mg,0.24mM)、アジ化ナトリウム(37.6mg,0.73ミリモル)、及びヨウ化ナトリウム(50mg,0.33ミリモル))の1−メチル−2−ピロリジノン(1ml)懸濁液をマイクロ波反応器において160℃で1時間加熱した。この反応混合物をDCM(40ml)で希釈して、水で洗浄した。有機相を乾燥(硫酸ナトリウム)させて、蒸発乾固させた。この中間体をエタノール(2ml)に取って、10%パラジウム担持活性炭(50mg)を加えた。この反応混合物を水素(1気圧)下に3時間撹拌し、エタノールで希釈し、珪藻土に通して濾過して、蒸発させた。15分で10〜70%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、10mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1420に対して305(MH)。
1 H NMR δ 1.50-1.86 (m, 10 H) 3.88-4.01 (m, 2H) 4.11 (q, 1H) 5.11-5.24 (m, 1H) 5.52 (d, 1H) 7.05-7.19 (m, 2H) 7.93 (s, 1H)。
実施例129:2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−O−(2−ヒドロキシエチル)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−O−(2ヒドロキシエチル)−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(115mg,0.26ミリモル)の酢酸(5ml,水中80%)溶液を80℃で7時間加熱した。この反応混合物を濃縮乾固させ、DCM中7% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(40mg)を得た。
MS(ESP):C1725に対して396(MH)。
1 H NMR δ 1.51-1.69 (m, 6H) 1.80-1.93 (m, 2H) 3.39-3.60 (m, 6H) 3.81-3.86 (m, 1H) 4.04-4.09 (m, 1H) 4.53 (q, 1H) 4.66-4.71 (m, 1H) 5.04 (t, 1H) 5.10 (d, 1H) 5.21 (s, 1H) 5.34 (d, 1H) 5.70 (d, 1H) 7.58 (s, 1H) 8.06 (s, 1H)。
本化合物の中間体は、以下のように製造した:
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−O−(2ヒドロキシエチル)−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(200mg,0.40ミリモル)、炭酸エチレン(53mg,0.61ミリモル)、及び炭酸カリウム(112mg,0.81ミリモル)のDMF懸濁液を110℃で2時間加熱した。この反応混合物を室温へ冷やして、DCM(10ml)で希釈した。白い固形物を濾過して除いて、濾液を濃縮乾固させた。生じる生成物をメチルアミン(2ml,MeOH中2M)及びアンモニア(2ml,水中30%)の1:1混合物に取ってから、4時間撹拌した。この溶液を濃縮し、DCM中5% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(117mg)を得た。
MS(ESP):C2029に対して436(MH)。
1 H NMR δ 1.34 (s, 3H) 1.55 (s, 3H) 1.55-1.73 (m, 8H) 3.44-3.59 (m, 7H) 4.13-4.19 (m, 1H) 4.97 (dd, 1H) 5.10 (t, 1H) 5.24-5.31 (m, 1H) 5.40 (dd, 1H) 6.06 (d, 1H) 7.71 (s, 1H) 8.13 (s, 1H)。
N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−β−D−リボフラノシル−9H−プリン−6−アミン(1.5g,3.3ミリモル)及びジメトキシプロパン(408μl,3.3ミリモル)の乾燥アセトン(20ml)溶液へ過塩素酸(400μl)を4℃で加えた。この溶液を4℃で6時間間撹拌してから、水酸化アンモニウムで中和して、濃縮乾固させた。DCM中7% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(1.0g)を得た。
MS(ESP):C2225に対して496(MH)。
1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.31 (s, 3H) 1.45-1.60 (m, 2H) 1.57 (s, 3H) 1.70-1.98 (m, 6H) 3.74 (dd, 1H) 3.90 (dd, 1H) 4.42 (d, 1H) 5.05 (dd, 1H) 5.22 (dd, 1H) 5.32 (tt, 1H) 5.86 (d, 1H) 7.40-7.48 (m, 2H) 7.50-7.57 (m, 1H) 7.85-7.95 (m, 2H) 8.01 (s, 1H)。
N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−β−D−リボフラノシル−9H−プリン−6−アミン
90mLのTHF/MeOH/水(5:4:1)の混合物中のN−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−(2,3,5−トリ−O−ベンゾイル−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(6.1g,7.9ミリモル)の溶液へ15mLの水酸化ナトリウム水溶液(1N)を4℃で滴下した。この溶液を室温で3時間撹拌してから、Amberlite(IR−120)で中和した。この混合物を濾過して、濾液を濃縮乾固させた。DCM中5% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(1.8g)を得た。
MS(ESP):C2225に対して456(MH)。
1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.44-1.92 (m, 8H) 3.76 (m, 2H) 4.10 (m, 1H) 4.45 (m, 1H) 4.57-4.72 (m, 1H) 5.25 (m, 1H) 6.14 (d, 1H) 7.23-7.31 (m, 3H) 7.33-7.89 (m, 3H) 9.98 (s, 1H)。
N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−(2,3,5−トリ−O−ベンゾイル−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
N−[2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−イル]ベンズアミド(5.0g,15.5ミリモル)、1−O−アセチル−2,3,5−トリ−O−ベンゾイル−D−リボフラノース(4.68g,9.2ミリモル)及びN,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(9.5ml,36.7ミリモル)の100mL乾燥アセトニトリル懸濁液を60℃まで温めた。30分間撹拌後、6.8mL(58.0ミリモル)の塩化スズ(IV)を滴下して、撹拌をさらに60分間続けた。この反応混合物を室温へ冷やして、冷飽和重炭酸ナトリウム及びEtOAcの混合物(1:1,v/v,1000ml)へ注いだ。水相をEtOAc(500ml)で抽出した。有機相を合わせて、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させて、蒸発乾固させた。ヘキサン中50% EtOAcで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(6.1g)を得た。
MS(ESP):C4337に対して768(MH)。
1 H NMR δ 1.63-2.06 (m, 8H) 4.71-4.86 (m, 2H) 4.89-4.99 (m, 1H) 5.48-5.60 (m, 1H) 6.40 (m, 1H) 6.59-6.71 (m, 1H) 6.68 (d,1H) 7.49-8.04 (m, 20H) 8.53 (s, 1H) 11.23 (s, 1H)。
実施例130:2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−O−(5−ヒドロキシペンチル)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(100mg,0.2ミリモル)、5−ブロモ−1−ペンタノール(169mg,1.01ミリモル)、及び炭酸カリウム(84mg,0.61ミリモル)のDMF懸濁液を100℃で4時間加熱した。この反応混合物を室温へ冷やして、DCM(10ml)で希釈した。白い固形物を濾過して除いて、濾液を濃縮乾固させた。生じる生成物をメチルアミン(2ml,MeOH中2M)及びアンモニア(2ml,水中30%)の1:1混合物に取り、5時間撹拌した。この溶液を濃縮乾固させて、残渣を酢酸(5ml,水中80%)に溶かした。この反応混合物を80℃で7時間加熱し、濃縮乾固させ、DCM中10% MeOHで溶出させるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(10mg)を得た。
MS(ESP):2031に対して438(MH)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-D6) δ ppm 1.22-1.86 (m, 16H) 3.38-3.61 (m, 2H) 3.83 (q, 1H) 4.06 (dt, 1H) 4.29 (t, 1H) 4.46-4.59 (dq, 1H) 5.11 (m, 2H) 5.21 (m, 1H) 5.35 (d, 1H) 5.69 (d, 1H) 7.79 (s, 2H) 8.05 (s, 1H)。
実施例131:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5’−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(0.6ミリモル)を1:1の水/酢酸(全量4mL)に溶かした。ギ酸(0.2ml)を加えて、この反応混合物を95℃まで2時間加熱した。室温へ冷却後、この溶液を重炭酸ナトリウムで中和した。クロロホルム中10% MeOHを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィーによって残渣を精製した。10分で5〜75%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して、この生成物をさらに精製した。適切な分画を合わせて、20mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):C1521に対して336(MH)。
1 H NMR δ 1.27 (d, 3H) 1.59 (m, 2H) 1.69 (m, 4H) 1.89 (m, 2H) 3.87-4.02 (m, 2H) 4.66 (m, 1H) 5.16 (m, 1H) 5.25 (m, 1H) 5.42 (m, 1H) 5.70 (d, 1H) 7.19 (s, 2H) 8.08 (s, 1H)。
本化合物の中間体は、以下のように製造した:
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−クロロ−9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(0.2g,0.61ミリモル)と水酸化ナトリウム(0.25g,6.1ミリモル)へシクロペンタノール(2ml)を加えた。フラスコを密封して、この反応物を65℃まで2日間加熱した。室温へ冷却後、過剰の水酸化ナトリウムを濾過して除き、揮発物質を真空で除去した。DCM中0〜5% MeOHを溶出液として使用することによって、生じる残渣を精製した。生じる茶褐色のオイルを後続の工程に直接使用した。
MS(ESP):C1825に対して376(MH)。
2−クロロ−9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−クロロ−9−{2,3−O−(1−メチルエチリデン)−5−O−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−β−D−リボフラノシル}−9H−プリン−6−アミン(J. Med. Chem. 1974, 17(11), 1197-1207)(0.29g,0.58ミリモル)をトリエチルホウ水素化リチウム(THF中1M)(5ml)で処理した。25分後、0.5mLの水の添加によってこの反応物を急冷させた。揮発物質を真空で濃縮した。生じる残渣をDCM(50ml)に溶かし、水(2x)と塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。DCM中0〜4% MeOHを溶出液として使用するクロマトグラフィーによる精製によって、所望される生成物を黄色い固形物として得た。
MS(ESP):C1316ClNに対して326(MH)。
1 H NMR δ ppm 1.25 (d, 3H) 1.31 (s, 3H) 1.51 (s, 3H) 4.24 (m, 1H) 4.76 (dd, 1H) 5.37 (dd, 1H) 6.02 (d, 1H) 7.88 (s, 2H) 8.34 (s, 1H)。
実施例132:2−(シクロブチルメトキシ)−9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
2−クロロ−9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(200mg,0.62ミリモル)と水酸化ナトリウム(246mg,6.2ミリモル)へシクロブタンMeOH(1ml)を加えた。フラスコを密封して、この反応物を75℃まで3日間加熱した。室温へ冷却後、過剰の水酸化ナトリウムを濾過して除き、DCMで洗浄した。この溶液を水で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させ、濾過して、真空で濃縮した。生じる残渣を1:1.5の水/酢酸(全量10mL)に溶かした。ギ酸(1ml)を加えて、この反応混合物を85℃まで3時間加熱した。この反応混合物を真空で濃縮し、10分で10〜50%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、90mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1521に対して336(MH)。
1 H NMR δ 1.22 (d, 3H) 1.70-1.86 (m, 4H) 1.90-2.02 (m, 2H) 2.56-2.68 (m, 1H) 3.83-3.93 (m, 2H) 4.11 (d, 2H) 4.54-4.60 (m, 1H) 5.08 (d, 1H) 5.34 (d, 1H) 5.66 (d, 1H) 7.19 (s, 2H) 8.04 (s, 1H)。
実施例133:2−(デカヒドロナフタレン−2−イルオキシ)−9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
デカヒドロナフタレン−2−オール(1ml)、2−クロロ−9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(250mg,0.77ミリモル)、及び水酸化ナトリウム(308mg,7.7ミリモル)より出発し、実施例132と本質的に同じ手順を使用して、所望される生成物(75mg)を入手した。
MS(ESP):2029に対して404(MH)。
1 H NMR δ 0.82-1.84 (m, 16H) 1.20 (d, 3H) 3.81-3.96 (m, 2H) 4.56-4.77 (m, 2H) 5.03 (d, 1H) 5.36 (m, 1H) 5.56-5.70 (m, 1H) 7.04-7.19 (m, 2H) 8.01 (s, 1H)。
実施例134:9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−[(cis−4−メチルシクロヘキシル)オキシ]−9H−プリン−6−アミン
cis−メチルシクロヘキサノール(1ml)、2−クロロ−9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(250mg,0.77ミリモル)、及び水酸化ナトリウム(308mg,7.7ミリモル)より出発し、実施例132の記載と本質的に同じ手順を使用して、46mgの所望される生成物を入手した。
MS(ESP):1725に対して364(MH)。
1 H NMR δ 0.84 (d, 3H) 0.99-2.02 (m, 9H) 1.21 (d, 3H) 3.81-3.96 (m, 2H) 4.55-4.62 (m, 1H) 4.98-5.09 (m, 2H) 5.35 (t, 1H) 5.64 (t, 1H) 7.15 (s, 2H) 8.00-8.10 (m, 1H)。
実施例135:9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−[(trans−4−メチルシクロヘキシル)オキシ]−9H−プリン−6−アミン
trans−メチルシクロヘキサノール(1ml)、2−クロロ−9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(250mg,0.77ミリモル)、及び水酸化ナトリウム(308mg,7.7ミリモル)より出発し、実施例132の記載と本質的に同じ手順を使用して、38mgの所望される化合物入手した。
MS(ESP):1725に対して:364(MH)。
1 H NMR δ 0.83 (d, 3H) 1.01 (m, 2H) 1.22 (d, 3H) 1.23-1.35 (m, 3H) 1.66 (m, 2H) 1.97 (m, 2H) 3.82-3.96 (m, 2H) 4.57-4.73 (m, 2H) 5.04 (d, 1H) 5.36 (d, 1H) 5.63 (d, 1H) 7.12 (s, 2H) 8.01 (s, 1H)。
実施例136:9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−[3,3,3−トリフルオロ−2−メチル−2−(トリフルオロメチル)プロポキシ]−9H−プリン−6−アミン
THF(2ml)中の9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−クロロ−9H−プリン−6−アミン(200mg)及び2,2−ビス(トリフルオロメチル)プロパノール(0.8g)の混合物を水酸化ナトリウム(250mg;固体)の存在下に80℃で48時間撹拌した。反応物をDCMで希釈して、珪藻土に通して濾過した。有機層を水で洗浄し、乾燥させて、濃縮した。ヘキサン中80〜100% EtOAcを溶出液として使用するクロマトグラフィーによって残渣を精製して、中間体、9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−[3,3,3−トリフルオロ−2−メチル−2−(トリフルオロメチル)プロポキシ]−9H−プリン−6−アミン(200mg)を得た。この中間体をギ酸及び水の1:1混合物(全量6mL)と室温で48時間反応させることによってアセトニド保護基を外した。最後に、反応混合物を濃縮し、Gilson逆相分取用HPLCを使用して残渣を精製して、所望される生成物(164mg)を得た。
MS(ESP):1517に対して:446(MH)。
1 H NMR(300 MHz, MeOD) δ ppm 1.41 (d, 3H) 1.55 (s, 3H) 4.03 (t, 1H) 4.06-4.16 (m, 1H) 4.62-4.72 (m, 3H) 5.88 (d, 1H) 8.07 (s, 1H)。
本明細書に記載のアルコールは、いずれも市販の供給元より入手するか、又は本明細書に記載の手順を使用して作製した。
実施例136の記載に類似した手順を使用して、適切なアルコールを9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−クロロ−9H−プリン−6−アミンと反応させることに続いて保護基を外して、表Vに記載の以下の化合物を入手した。反応物は、80〜100℃で24〜48時間加熱し得る。
表V
Figure 2008516938
Figure 2008516938
Figure 2008516938
Figure 2008516938
Figure 2008516938
実施例172:2−(シクロペンチル)メトキシ−9−β−D−リボフラノシル−9H−プリン−6−アミン
59mg(0.145ミリモル)の2−(シクロペンチル)メトキシ−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−リボフラノシル−9H−プリン−6−アミンの0.5mLの水懸濁液へギ酸(0.5mL)を加えた。生じる溶液を室温で23時間撹拌し、真空で濃縮し、クロロホルム中10% MeOHを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィーによって残渣を精製して、38mg(72%)の表題化合物を無色のオイルとして得た。
MS(ES+)1623に対して366(MH+)。
1 H NMR δ: 1.50 (m, 2H), 1.78 (m, 4H), 1.94 (m, 2H), 2.48 (m, 1H), 3.38 (d, 2H), 3.79 (m, 2H), 4.11 (m, 1H), 4.30 (m, 2H), 4.78 (m, 1H), 5.36 (m, 1H), 5.63 (d, 1H), 5.98 (d, 1H), 7.49 (s, 2H), 8.35 (s, 1H)。
中間体は、以下のように製造した:
2−(シクロペンチル)メトキシ−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−リボフラノシル−9H−プリン−6−アミン
72mg(0.21ミリモル)の2−クロロ−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−リボフラノシル−9H−プリン−6−アミンと1.0mL(9.2ミリモル)のシクロペンタンMeOHの4.0mLのtert−ブタノール懸濁液へカリウムtert−ブトキシド(230mg,2.05ミリモル)を窒素雰囲気下に加えた。生じる懸濁液を70℃へ加熱して、24時間撹拌した。室温へ冷却後、反応物を30mLの塩化アンモニウム水溶液で希釈して、クロロホルム(3x20mL)で抽出し;合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、真空で濃縮した。クロロホルム中5% MeOHを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、18.7mg(22%)の表題化合物を白い固形物として得た。
MS(ES+):1927に対して406(MH+)。
1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.21 (m, 2H), 1.24 (s, 3H), 1.46 (m, 4H), 1.50 (s, 3H), 1.69 (m, 2H), 2.24 (m, 1H), 3.67 (m, 1H), 3.83 (d, 1H, J = 12.6 Hz), 4.06 (d, 2H), 4.34 (m, 1H), 4.97 (d, 1H), 5.13 (m, 1H), 5.68 (d, 1H), 5.72 (br s, 1H), 7.12 (s, 2H), 7.60 (s, 1H)。
5’−デオキシ−2’,3’−アセトニド保護化アデノシン誘導体(表Aに記載)より出発し、実施例172の記載に類似した手順を使用して、表VI中の以下の化合物を製造して、フラッシュクロマトグラフィー又は逆相HPLCのいずれかによって精製した:
表VI
Figure 2008516938
Figure 2008516938
実施例172の記載に類似した手順を使用して、2−クロロ−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−リボフラノシル−9H−プリン−6−アミンと適切なアルコールの反応によって、表A中の以下の中間体を製造した:
表A
Figure 2008516938
実施例178の中間体は、以下のように作製した:
2−(3−フルオロシクロペンチル)オキシ−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−リボフラノシル−9H−プリン−6−アミン
窒素雰囲気下に、89mg(0.23ミリモル)の2−(3ヒドロキシシクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−リボフラノシル−9H−プリン−6−アミンの1.5mLのDCM溶液を1mLのDCM中60mg(0.27ミリモル)のビス−(2−メトキシエチル)アミノイオウトリフルオリドの氷冷溶液へ加えた。生じる溶液を5℃で2時間撹拌してから、室温へ温めて、さらに4時間撹拌した。この反応物を20mLの冷たい炭酸カリウム水溶液への添加によって急冷させ(二酸化炭素の発生);層を分離させて、水層をDCM(2x10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させてから、10mM酢酸アンモニウムを5%アセトニトリル/アセトニトリル(20〜60%)(14分)とともに使用する逆相クロマトグラフィーへ処して、15mg(17%)の表題化合物を無色の膜として得た。
MS(ES+)1824FNに対して394(MH+)。
1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 1.29 (d, 3H), 1.31 (s, 3H), 1.53 (s, 3H), 1.70-2.30 (cp, 7H), 3.33 & 3.45 (2m, 1H), 4.25 (m, 1H), 4.64 (m, 1H), 5.22 (m, 1H), 5.44 (m, 1H), 5.89 (s, 2H), 7.66 (s, 1H)。
19 F NMR(300 MHz, CDCl3) δ -169.48, -169.56。
実施例180の中間体は、以下のように作製した:
2−シクロペンチルオキシ−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン−5’−カルボキサミド
209mg(0.51ミリモル)の5’−シアノ−2−シクロペンチルオキシ−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(実施例248の記載に類似した手順を使用して製造した)と30mgの炭酸カリウムの2.5mLのジメチルスルホキシド氷冷懸濁液へ過酸化水素(30%水溶液、0.25mL)を加えた。30分後、この反応物を室温で18時間撹拌してから、10mLの水で希釈して、EtOAc(3x15mL)で抽出した。逆相クロマトグラフィー(10mM酢酸アンモニウム、pH8,5%アセトニトリル/アセトニトリル、14分にわたり10〜60%)による精製によって、50mg(23%)の表題化合物を白い綿状の固形物として得た。
MS(ES+)1926に対して419(MH+)。
1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 1.31 (s, 3H), 1.54 (s, 3H), 1.50-1.90 (m, 8H), 2.63 (m, 2H), 4.50 (m, 1H), 4.97 (dd, 1H), 5.24 (m, 1H), 5.44 (dd, 1H), 5.66 (m, 1H), 5.92 (m, 4H), 7.67 (s, 1H)。
実施例179の中間体は、以下のように作製した:
5’−アセチルオキシ−2−シクロペンチルオキシ−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
窒素雰囲気下に、117mg(0.30ミリモル)の2−シクロペンチルオキシ−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミンと0.10mL(0.72ミリモル)のトリエチルアミンの5mLの無水THF溶液へ0.70mL(0.74ミリモル)の無水酢酸を加えた。20時間後、追加の0.10mLの無水酢酸を加え、この反応物を48時間撹拌してから、40mLのEtOAcで希釈して、水(2x25mL)に続いて25mLの飽和塩化ナトリウムで抽出し;逆相クロマトグラフィー(10mM酢酸アンモニウム、pH8,5%アセトニトリル/アセトニトリル、14分にわたり10〜60%)によって、58mg(44%)の表題化合物を無色の膜として得た。
MS(ES+)2027に対して434(MH+)。
1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 1.38 (s, 3H), 1.60 (s, 3H), 1.63 (m, 2H), 1.81-1.95 (m, 6H), 2.00 (s, 3H), 4.18 (m, 1H), 4.30 (m, 1H), 4.41 (m, 1H), 5.04 (m, 1H), 5.29 (m, 1H), 5.53 (m, 1H), 6.03 (m, 1H), 6.28 (br s, 2H), 7.71 (s, 1H)。
実施例179の記載に類似した手順により、2−シクロペンチルオキシ−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミンの適切な市販の試薬との反応によって、表VIIの化合物を入手した:
表VII
Figure 2008516938
実施例182の中間体は、以下のように製造した:
5’−ベンジルオキシ−2−シクロペンチルオキシ−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
0℃で窒素雰囲気下に、34mg(0.85ミリモル)の60%水素化ナトリウムの5mLのTHF懸濁液へ197mg(0.50ミリモル)の2−シクロペンチルオキシ−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミンを加え;20分間撹拌後、0.07mL(0.58ミリモル)の臭化ベンジルの1mLのTHF溶液を10分にわたり滴下した。氷浴を外して、この反応物を室温で18時間撹拌した。この反応物を25mLの塩化アンモニウム水溶液の添加によって急冷させてから、40mLのEtOAcで抽出し;有機抽出物を25mLの水、25mLの飽和塩化ナトリウムで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させてから、ヘキサン/1:1 MeOH−エタノール(5〜18%)を使用する順相クロマトグラフィー(ピリジンカラム、21x15mm)へ処して、59mg(24%)の表題化合物を無色の膜として得た。
MS(ES+)2531に対して482(MH+)。
1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 1.39 (s, 3H), 1.62 (s, 3H), 1.64 (m, 2H), 1.90 (m, 6H), 3.63 (m, 2H), 4.46 (m, 1H), 4.50 (m, 2H), 5.01 (m, 1H), 5.31 (m, 1H), 5.43 (m, 1H), 6.04 (br s, 2H), 6.10 (m, 1H), 7.22-7.34 (m, 5H), 7.79 (s, 1H)。
実施例184:2−(シクロブチルメトキシ)−9−(5−デオキシ−5−フルオロ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
2−クロロ−9−[5−デオキシ−5−フルオロ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(200mg,0.58ミリモル)及び水酸化ナトリウム(233mg,5.8ミリモル)を含有する密封フラスコへシクロブタンメタノール(549μl)を加えた。この反応物を75℃まで18時間加熱した。室温へ冷却後、過剰の水酸化ナトリウムを濾過して除いて、DCMで洗浄した。この溶液を水で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させ、濾過して、真空で濃縮した。生じる残渣を1:1.5 水/酢酸(全量20mL)に溶かした。ギ酸(3ml)を加えて、この反応混合物を95℃まで8時間加熱した。この反応混合物を真空で濃縮して、10分で5〜50%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、70mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1520FNに対して354(MH)。
1 H NMR δ 1.70-1.86 (m, 4H) 1.90-2.03 (m, 2H) 2.62 (m, 1H) 4.05-4.13 (m, 3H) 4.18 (q, 1H) 4.44-4.54 (m, 2H) 4.59-4.68 (m, 1H) 5.35 (d, 1H) 5.53 (d, 1H) 5.76 (d, 1H) 7.21 (s, 2H) 8.00 (s, 1H)。
中間体は、以下のように製造した:
2−クロロ−9−[5−デオキシ−5−フルオロ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−クロロ−9−(5−デオキシ−5−フルオロ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(7g,23.1ミリモル)及びジメトキシプロパン(14.3ml,115.5ミリモル)の乾燥アセトン(150ml)溶液へp−トルエンスルホン酸(2.2g,11.6ミリモル)を室温で加えた。この溶液を45℃で3時間撹拌した。沈殿を濾過して除いて、アセトンで洗浄した。濾液を真空で濃縮し、DCM中4% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(3.9g)を得た。
MS(ESP):1315ClFNに対して344(MH)。
1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.54 (s, 3H) 1.77 (s, 3H) 4.53-4.65 (m, 1H) 4.65-4.77 (m, 1H) 4.80-4.93 (m, 1H) 5.21 (dd, 1H) 5.39 (dt, 1H) 6.26 (s, 2H) 6.31 (d, 1H) 8.06 (s, 1H)。
実施例184の記載に類似した手順を使用して、適切なアルコールを2−クロロ−9−[5−デオキシ−5−フルオロ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミンと反応させてから、酸で脱保護(90℃で酢酸/水/ギ酸、又は室温でギ酸/水のいずれか)して、表VIIIに記載の化合物を得た。
表VIII
Figure 2008516938
実施例191:9−(5−デオキシ−5−フルオロ−β−D−リボフラノシル)−2−[(2−メチルシクロプロピル)メトキシ]−9H−プリン−6−アミン
2−クロロ−9−(5−デオキシ−5−フルオロ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(200mg)及び(2−メチルシクロプロピル)メタノール(1ml)の混合物を水酸化ナトリウム(200mg)の存在下に75℃で2時間加熱した。この反応物を冷やし、ジクロロメタンで希釈して、珪藻土に通して濾過した。有機溶媒の濃縮後に入手した生成物を、Gilson逆相分取用HPLCを使用して精製して、所望される生成物(25mg)を得た。
MS(ESP):1520FNに対して354(MH)。
1 H NMR (300 MHz, MeOD) δ ppm 0.35-0.60 (m, 2H) 0.74-1.03 (m, 2H) 1.10 (d, 3H) 4.04-4.88 (m, 7H) 5.94 (t, J=3.77 Hz, 1H) 8.00 (s, 1H)。
実施例191の記載に類似した手順を使用して、適切なアルコールを2−クロロ−9−(5−デオキシ−5−フルオロ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミンと反応させて、表IXに記載の化合物を得た。反応は、薄めずに、又は溶媒(THF)中で行った。反応物は、60〜100℃で30分〜24時間加熱し得る。
表IX
Figure 2008516938
Figure 2008516938
Figure 2008516938
Figure 2008516938
Figure 2008516938
Figure 2008516938
Figure 2008516938
Figure 2008516938
実施例243:9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−[(2,2,3,3−テトラフルオロシクロブチル)メトキシ]−9H−プリン−6−アミン
THF(1ml)中の9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−フルオロ−9H−プリン−6−アミン(200mg)及び(2,2,3,3−テトラフルオロシクロブチル)メタノール(0.6ml)の混合物を室温で水酸化ナトリウム(250mg;固体)の存在下に60時間撹拌した。反応物をDCMで希釈して、珪藻土に通して濾過した。有機層を水で洗浄し、乾燥させて、濃縮した。ヘキサン中80〜100% EtOAcを溶出液として使用するクロマトグラフィーによって残渣を精製して、中間体、9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−[(2,2,3,3−テトラフルオロシクロブチル)メトキシ]−9H−プリン−6−アミン(240mg)を得た。この中間体(225mg)をギ酸及び水の1:1混合物(全量3mL)と室温で24時間反応させることによって、アセトニド保護基を外した。この反応混合物を濃縮し、EtOAc中10〜20% MeOHを溶出液として使用するクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される化合物(158mg)を得た。
MS(ESP):1517に対して408(MH)。
1 H NMR(300 MHz, MeOD) δ ppm 1.40 (d, 3H) 2.24-2.59 (m, 1H) 2.63-2.91 (m, 1H) 3.18-3.29 (m, 1H) 3.95-4.22 (m, 2H) 4.43-4.61 (m, 2H) 4.68 (t, 1H) 5.86 (d, 1H) 8.04 (s, 1H)。
中間体は、以下のように作製した:
9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−フルオロ−9H−プリン−6−アミン
2−フルオロ−9−{2,3−O−(1−メチルエチリデン)−5−O−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−β−D−リボフラノシル}−9H−プリン−6−アミン(21g)へトリエチルホウ水素化リチウム(THF中1M)(120ml,3当量)を滴下漏斗より0℃で滴下した。この反応物を室温へ温めて4時間撹拌して、水の慎重な添加によって失活させた。揮発物質を真空で濃縮して、残る残渣をDCMと飽和重炭酸ナトリウムの間に分画した。有機層を水と塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。真空での濃縮後、EtOAc/ヘキサン(3:1)を加えて、沈殿を濾過により採取して、一晩乾燥させた。生成物(全量9.81g)を2回の収穫で入手して、さらに精製せずに使用した。
MS(ESP):1316FNに対して310(MH)。
1 H NMRδppm 1.24 (d, 3H); 1.30 (s, 3H); 1.51 (s, 3H); 4.22 (m, 1H); 4.74 (dd, 1H); 5.39 (d, 1H); 5.98 (d, 1H); 7.90 (br s, 2H); 8.30 (s, 1H)。
2−フルオロ−9−{2,3−O−(1−メチルエチリデン)−5−O−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−β−D−リボフラノシル}−9H−プリン−6−アミン
2−フルオロ−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(20g)をピリジン(140ml)に溶かして、−10℃へ冷やした。塩化トシル(23g,2当量)のピリジン(50ml)溶液を滴下漏斗より0.5時間にわたり滴下した。この反応物をそのままゆっくり室温へ温めて、一晩撹拌した。揮発物質を真空で濃縮して、残渣をクロロホルムと飽和重炭酸ナトリウムの間に分画した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム、水、及び塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。生じる黒色のシロップへヘキサン/EtOAc(3:1)を加えて、沈殿を濾過により採取した。茶褐色の固形物(21g)をさらに精製せずに使用した。
MS(ESP):C2022FNSに対して480(MH)。
1 H NMR δ 1.27 (s, 3H); 1.49 (s, 3H); 2.34 (s, 3H); 4.18-4.34 (連続した m, 3H); 4.89 (dd, 1H); 5.26 (dd, 1H); 6.09 (d, 1H); 7.23 (d, 2H); 7.56 (d, 2H); 7.93 (br s, 2H); 8.18 (s, 1H)。
2−フルオロ−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−フルオロアデノシン(40g)(カナダのGeneral Intermediatesより購入した)をアセトン(400ml)/N−メチルピロリジノン(400ml)に溶かした。ジメトキシプロパン(35ml,2当量)とp−トルエンスルホン酸(5.3g,0.2当量)を加えて、この反応物を40℃で一晩撹拌した。アセトンを真空で除去して、残る残渣をEtOAcと飽和重炭酸ナトリウムで希釈した。水層をEtOAcで抽出して、合わせた有機層を水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。この混合物を真空で濃縮してから、水を加えて、この溶液を0℃へ冷やした。固形物を濾過により採取して、冷水で洗浄した。生成物を高真空で乾燥させて、オフホワイトの固形物(45g)を得た。
MS(ESP):1316FNに対して326(MH)。
1 H NMR δ 1.31 (3H, s); 1.52 (3H, s); 2.49 (2H, m); 4.18 (1H, m); 4.92 (1H, m); 5.08 (1H, m); 6.01 (1H, d); 7.88 (2H, br s); 8.31 (1H, s)。
実施例244:9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−[(2,2,3,3−テトラフルオロシクロブチル)オキシ]−9H−プリン−6−アミン
本化合物は、実施例243の記載に類似した手順を使用して、2,2,3,3−テトラフルオロシクロブタノールを9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−フルオロ−9H−プリン−6−アミンと反応させることに続く、保護基の除去によって製造した。
MS(ESP):1415に対して394(MH)。
1 H NMR(300 MHz, MeOD) d ppm 1.41 (t, 3H) 2.60-2.87 (m, 1H) 3.05-3.24 (m, 1H) 3.92-4.19 (m, 2H) 4.72 (q, 1H) 5.40-5.65 (m, 1H) 5.85 (d, 1H) 8.07 (d, 1H)。
実施例245:2−[(4−シアノベンジル)オキシ]−9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
本化合物は、実施例243の記載に類似した手順を使用して、4−(ヒドロキシメチル)ベンゾニトリル(20当量)を9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−フルオロ−9H−プリン−6−アミン(0.2g,0.64ミリモル)と反応させることに続く保護基の除去によって製造して、Gilson精製の後で所望される生成物を得た。
MS(ESP):383(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.22 (d, 3H) 3.85-3.96 (m, 2H) 4.58 (q, 1H) 5.14 (m, 1H) 5.34-5.46 (m, 3H) 5.71 (m, 1H) 7.38 (s, 2H) 7.60 (m, 2H) 7.83 (d, 2H) 8.13 (s, 1H)。
実施例246:9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−{[4−(メトキシカルボニル)ベンジル]オキシ}−9H−プリン−6−アミン
9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−フルオロ−9H−プリン−6−アミン(0.2g,0.64ミリモル)のDMF(5ml)溶液へ炭酸セシウム(2g,6.4ミリモル)と4−(ヒドロキシメチル)安息香酸メチル(1g,6.4ミリモル)を加えた。この反応物を室温で撹拌してから、クロロホルムで希釈し、珪藻土に通して濾過して、真空で濃縮した。残渣をギ酸/水(10ml,1:1)に溶かして、室温で一晩撹拌した。真空での濃縮後、残渣を逆相HPLCによって精製して、所望される生成物(37mg)を得た。
MS(ESP):416(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.24 (d, 3H); 3.84 (s, 3H); 3.94 (m, 2H); 4.61 (m, 1H); 5.15 (m, 1H); 5.40 (m, 3H); 5.72 (m, 1H); 7.36 (bs, 2H); 7.56 (m, 2H); 7.95 (m, 2H); 8.13 (s, 1H)。
上記の手順に使用するアルコールは、市販品を利用可能であるか、文献に見出される手順を使用して作製するか、又は以下の手順を使用して作製した。
(1−トリフルオロメチルシクロブチル)メタノールは、A Wolniewicz & D Wojciech, J. Fluorine Chem. 2001, 109(2):95-102 の手順を使用して製造した。
[1−(フルオロメチル)シクロプロピル]メタノール
20mLのエタノール中の1−(フルオロメチル)シクロプロパニル−メトキシ−ベンゾエート(1.2g,5.8ミリモル)へ8mLの1M水酸化ナトリウムを加えた。この反応物を室温で一晩撹拌した。この混合物を濃縮して、50mLのEtOAcと10mLの水に分配した。有機層を分離して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾液を真空で濃縮して、無色のオイル(120mg)を所望される生成物として得た。
1 H NMR δ 0.27 (m, 4H) 4.02 (s, 1H) 4.17 (s, 1H) 4.45 (m, 3H)。
このアルコールの中間体は、以下のように製造した:
[1−(フルオロメチル)シクロプロピル]メチルベンゾエート:5mLのTHF中の1−(トシルオキシメチル)シクロプロパニル−メトキシ−ベンゾエート(3.5g,9.7ミリモル)と30mLの1Mフッ化テトラブチルアンモニウムの混合物をバイアルに密封して、120℃で3時間加熱した。この混合物を真空で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=4:1)によって精製して、1.2gの無色のオイルを得た。
1 H NMR δ 0.81 (m, 4H) 2.21(s, 3H) 4.03 (s, 1H) 3.85 (s, 1H) 4.54 (m, 2H) 7.33-7.81(m, 9H)。
[1−({[(4−メチルフェニル)スルホニル]オキシ}メチル)シクロプロピル]メチルベンゾエート
1,1−ジヒドロキシメチルシクロプロパン(3.0g,29.4ミリモル)の溶液へトリエチルアミン(4.0ml,1当量)に続いて塩化ベンゾイル(3.43ml,1当量)を加えた。生じる混合物を室温で一晩撹拌した。追加のトリエチルアミン(4.0ml)の後で塩化トシル(4.0g,21ミリモル)を加えてから、この混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物をDCM(100ml)に取り、水(100mLx2)で洗浄した。有機層を単離して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾液を真空で濃縮して、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc:4:1)によって精製して、白い固形物(2.7g)を得た。
1 H NMR δ 0.71 (m, 4H) 4.31 (s, 1H) 4.38 (s, 1H) 4.54 (m, 2H) 7.61(m, 2H), 7.74(m, 1H), 8.05(m, 2H)。
3−[(4−メトキシベンジル)オキシ]シクロヘキサノール
1.2gの水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液)に続いて4−メトキシベンジルブロミド(5.0g,1当量)を1,3−シクロヘキサンジオール(2.9g,25.0ミリモル)のDMF(40ml)溶液へ室温でゆっくり加えた。この混合物を室温で48時間撹拌した。この混合物を100mL EtOAcに取り、水(3x40ml)で洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。この混合物を濾過し、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc=2:1で溶出させる)によって精製して、1.7gの無色のオイルを得た。これをさらに精製せずに使用した。
MS(ESP):1420に対して236(MH)。
3,3−ジフルオロシクロヘキサノールは、以下の中間体より製造した:
3−オキソシクロヘキシルベンゾエート
10mLのDMF中の1.0gの1,3−シクロヘキサンジオールへ0.8mLのトリエチルアミンと触媒量のジメチルアミノピリジンに続いて0.6mLの塩化ベンゾイルを室温で加えた。この反応物を一晩撹拌した。この混合物を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、有機物(1.3g)を濃縮乾固させた。生じる残渣を次の工程へ処した。DCM中のDess−Martin試薬(15%,10ml)を3−(ベンゾイルオキシ)シクロヘキサノール(1.2g,5.5ミリモル)のDCM(20ml)溶液へ室温で加えた。この混合物を室温で18時間撹拌して、80%まで濃縮し;白い固形物を濾過して除いた。濾液を濃縮乾固させて淡黄色のオイル(1.1g)を得て、精製せずに使用した。
3,3−ジフルオロシクロヘキシルベンゾエート
石川試薬(N,N−ジエチル−1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロピルアミン)(0.6g,2.7ミリモル)を3−(ベンゾイルオキシ)シクロヘキサノン(0.5g,2.3ミリモル)のDCM(15ml)溶液へ室温で加えた。この混合物を室温で18時間撹拌した。この混合物を水(2x20ml)で洗浄した。有機層を分離して、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過後、濾液を濃縮して、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=4:1で溶出させる)によって精製して無色のオイル(0.9g)を得て、精製せずに使用した。
19 F NMR(300 MHz, DMSO-d6): δ ppm -91.14 (d, 1 F), 88.43(d, 1F)。
3,3−ジフルオロシクロヘキサノール
5mLのエタノール中2.3gの3,3−ジフルオロシクロヘキシルベンゾエートへ0.25gの水酸化ナトリウムと5mLの水を加えた。この混合物を室温で5時間撹拌した。この混合物をDCM(2x30ml)で抽出し、有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮して、さらに精製せずに使用した。
(2,3,3−トリフルオロシクロブチル)メタノール
窒素雰囲気下に、1.83g(9.03ミリモル)の(2−クロロ−2,3,3−トリフルオロ)シクロブチルカルボン酸エチルの10mLの乾燥THF溶液を38mLのTHF中0.5M水素化アルミニウムリチウムの氷冷溶液へ30分にわたり滴下した。室温で24時間後、この溶液を氷浴に冷やして、12mLの飽和塩化ナトリウム水溶液の滴下によって失活させた。生じる懸濁液を濾過し、固形物を温EtOAcで洗浄して、合わせた濾液を真空で濃縮して、無色のオイル、1.60g(100%)とした。
1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 2.10 (br m, 1H), 2.48 (m, 2H), 3.82 (cp, 2H), 3.50 (s, 1H)。
19 F NMR(300 MHz, CDCl3) δ -81.73, -92.1 (d), -93.1 (d), -98.9 (d), -102.73 (d), -108.85 (d), -113.54 (d), -115.57 (d), -124.37 (d), -136.1, -192.2。
[4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]メタノール
4−(トリフルオロメチル)シクロヘキサンカルボン酸(2g)の無水ジエチルエーテル溶液を水素化アルミニウムリチウム(ジエチルエーテル中1M)溶液(1.0当量、10.20ml)へゆっくり加えた。この反応物を室温で一晩撹拌した。この反応物を塩化アンモニウム溶液で急冷させて、珪藻土に通して濾過した。このエーテル溶液を重炭酸ナトリウム溶液(5%)で洗浄して、ほとんどの溶媒を真空で除去して、無色のオイルを得た。このアルコールを精製せずに置換反応に使用した。
1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.42-2.17 (m, 10H) 3.57 (d, 2H)。
以下のアルコールは、対応するカルボン酸又はエチルエステルより、上記の記載と同様の手順を使用する水素化アルミニウムリチウムでの還元によって合成して、参考文献に見出されるものと同一の分析特性のある生成物を得た。これらのアルコールは、さらに精製せずに、置換反応に使用した。
(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メタノール:Battiste, M. A.; Tian, F.; Baker, J. M.; Bautista, O.; Villalobos, J.; Dolbier Jr., W. R. J. Fluorine Chem. 2003, 119, 39 に記載されている。
[(1S,2S)−2−フルオロシクロプロピル]メタノールと[(1S,2R)−2−フルオロシクロプロピル]メタノール:いずれも Yukimoto, J.; Ehata, T.; Tojo, T.; Inanaga, M.; Sato, K. (第一製薬株式会社、日本) 日本公開特許公報 1995, 11pp. JP 93-253941 19931012 に記載されている。
[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]メタノール:Wolniewicz, A.; Wojciech, D. J. Fluorine Chem. 2001, 109, 95 に記載されている。
スピロ[2.2]ペント−1−イルメタノール:Charette, A.; Jolicoeur, E.; Bydlinski, G. A. S. Org. Lett. 2001, 3, 3293 に記載されている。
(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メタノール:MacKvenzie, A. R.; Marchington, A. P.; Middleton, D. S.; Meadows, S. D. PCT Int. Appl. 1997, 79 pp. WO 9727185 に記載されている。
(2,2−ジメチルシクロプロピル)メタノール:J. Am. Chem. Soc. 2001, 123, 12160 に記載されている。
(1,2,2−トリフルオロシクロペンチル)メタノールは、以下のように製造した: 表題化合物は、上記のように、(1,2,2−トリフルオロシクロペンチル)カルボン酸エチルより、水素化アルミニウムリチウムを使用する還元によって製造した。
19 F NMR(300 MHz, CDCl3) δ -109.03 (d), -118.07 (d), -125.57, -127.60, -170.59。
(1,2,2−トリフルオロシクロペンチル)カルボン酸エチル
窒素雰囲気下に、922mg(5.29ミリモル)の1−フルオロ−2−オキソシクロペンタンカルボン酸エチル[ST Purrington, et. al., J. Org. Chem. 1987, 52(19): 4307-4310 の手順より製造した]の15mLのDCM溶液へ2.0mL(3.0当量)のジエチルアミノイオウトリフルオリドを加えた。室温で42時間撹拌後、この反応物を100mLの水中10.7gの炭酸カリウムの氷冷溶液へ注ぎ(二酸化炭素の発生);層を分離させて、水層を25mLのDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、135mg(13%)の表題化合物を黄色いオイルとして得た。
19 F NMR(300 MHz, CDCl3) δ -106.8 (d), -114.6 (d), -136.56, -149.39, -168.25。
4,4−ジフルオロシクロヘキサノールは、以下に従って合成した:
4−ヒドロキシシクロヘキシルベンゾエート
1,4−シクロヘキサンジオール(5g)及びトリエチルアミン(1.0当量、5.982ml)の無水DCM(20ml)溶液を室温で10分間撹拌した。塩化ベンゾイル(1.0当量、5ml)をシリンジよりゆっくり加えた。この反応物を一晩撹拌した。生じる混合物を水(2x20ml)で洗浄した。有機層を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、濾液を濃縮して、カラム(ヘキサン/EtOAc=3:2で溶出させる)で精製して、無色のオイル(5g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.42-1.85 (m, 6H) 2.01-2.20 (m, 2H) 3.68-3.90 (m, 1H) 4.93-5.25 (m, 1H) 7.36-7.60 (m, 3H) 7.95-8.11 (m, 2H)。
4−オキソシクロヘキシルベンゾエート
4−ヒドロキシシクロヘキシルベンゾエート(3g)の無水DCM溶液へ5gの粉砕した分子篩いに続いて、クロロクロム酸ピリジニウム(1.5当量、4.40g)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を珪藻土に通して濾過して、濾液を濃縮乾固させ、カラム(ヘキサン/EtOAc=7:3で溶出させる)での精製を続けて、無色のオイル(2.5g)を得た。
1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ ppm 2.11-2.32 (m, 4H) 2.38-2.50 (m, 2H) 2.59-2.72 (m, 2H) 5.38-5.48 (m, 1H) 7.42-7.50 (m, 2H) 7.54-7.63 (m, 1H) 8.01-8.10 (m, 2H)。
4,4−ジフルオロシクロヘキシルベンゾエート
4−オキソシクロヘキシルベンゾエート(2.3g)の無水DCM溶液を氷浴中で0℃へ冷やした後で、ジエチルアミノイオウトリフルオリド(3.0当量、3.88ml)を窒素下に加えた。室温で一晩撹拌後、アリコートのGC−MSによる分析は、ケトンの100%変換が達成されて、2種の生成物が生じたことを示した。この混合物を水(2x20ml)で洗浄した。有機層を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、濾液を濃縮して、アセトン/水(20ml,1:1)に溶かした。四酸化オスミウム(水中2.5重量%水)(1ml)をゆっくり加えて、この反応混合物を一晩撹拌した。この混合物をDCM(3x)で抽出して、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、濾液を濃縮し、カラム(ヘキサン/EtOAc=4:1で溶出させる)で精製して、無色のオイル(1.8g)を得た。
1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.89-2.24 (m, 8 H) 5.20 (s, 1H) 7.34-7.50 (m, 2H) 7.51-7.64 (m, 1H) 7.96-8.09 (m, 2H)。
4,4−ジフルオロシクロヘキサノール
4,4−ジフルオロシクロヘキシルベンゾエート(1.8g)をTHF(30ml)と10%水酸化カリウム(水溶液)(30ml)に溶かした。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物をDCM(3x)で抽出して、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、濾液を濃縮して無色のオイルを得て、これを精製せずに使用した。
ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オールは、以下の中間体より合成した:
シクロペント−3−エン−1−イルベンゾエート
3−シクロペンテン−1−オール(2g)及びトリエチルアミン(1.2当量、3.96ml)の無水DCM(20ml)溶液を室温で10分間撹拌した。塩化ベンゾイル(1.2当量、3.28ml)をシリンジよりゆっくり加えた。この反応物をそのまま一晩撹拌した。生じる混合物を水(2x20ml)で洗浄した。有機層を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、濾液を濃縮し、カラム(ヘキサン/EtOAc=9:1で溶出させる)で精製して、無色のオイル(4.3g)を得た。
1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ ppm 2.45-2.63 (m, 2H) 2.74-2.93 (m, 2H) 5.55-5.67 (m, 1H) 5.76 (s, 2H) 7.41 (2, 2H) 7.48-7.58 (m, 1H) 7.94-8.09 (m, 2H)。
ビシクロ[3.1.0]ヘクス−3−イルベンゾエート
ジエチル亜鉛(ヘキサン中1.0M,3当量、48ml)のDCM(30ml)溶液へ0℃でジヨードメタンを10分にわたり加えた。0℃でさらに10分撹拌後、シクロペント−3−エン−1−イルベンゾエート(3g)のDCM(20ml)溶液をシリンジより速やかに加えた。氷浴を外して、この反応物を室温で2日間撹拌した。アリコートのGC−MSによる分析は、ケトンの80%変換が達成されて、所望される生成物が生じたことを示した。この混合物を水(2x20ml)で洗浄した。有機層を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、濾液を真空で濃縮して、アセトン/水(20ml,1:1)に溶かした。四酸化オスミウム(水中2.5重量%)(1ml)をゆっくり加えて、この反応混合物を一晩撹拌した。この混合物をDCM(3x)で抽出して、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=95:5で溶出させる)によって精製して、無色のオイル(2.7g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 0.07-0.62 (m, 2H) 1.28-1.47 (m, 2H) 1.85-2.07 (m, 2H) 2.19-2.64 (m, 2H) 4.90-5.70 (m, 1H) 7.37-7.50 (m, 2H) 7.54 (t, J=7.35 Hz, 1H) 7.85-8.09 (m, 2H)。
ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オール
ビシクロ[3.1.0]ヘクス−3−イルベンゾエート(2.5g)をTHF(10ml)と10%水酸化カリウム(水溶液)(10ml)に溶かした。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物をDCM(3x)で抽出して、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、濾液を濃縮して無色のオイルを得て、精製せずに使用した。
(3,3−ジフルオロシクロペンチル)MeOHは、以下の手順を使用して合成した:
3,3−ジフルオロシクロペンタンカルボン酸エチル
3−オキソシクロペンタンカルボン酸エチル(500mg)の無水DCM溶液を氷浴中で0℃へ冷やした後で、ジエチルアミノイオウトリフルオリド(1.5当量、0.59ml)を窒素下に加えた。室温で一晩撹拌後、アリコートのGC−MSによる分析は、ケトンの100%変換が達成されたことを示した。この混合物を水(2x20ml)で洗浄した。有機層を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、濾液を慎重に濃縮して、残渣を精製せずに次の工程に使用した。
(3,3−ジフルオロシクロペンチル)メタノール
3,3−ジフルオロシクロペンタンカルボン酸エチルの無水ジエチルエーテル溶液を水素化アルミニウムリチウム(ジエチルエーテル中1M)溶液(1.0当量、3.20ml)へゆっくり加えた。この反応物を室温で4時間撹拌した。この反応物を塩化アンモニウム溶液によって急冷させて、珪藻土に通して濾過した。このエーテル溶液を重炭酸ナトリウム溶液(5%)で洗浄し、ほとんどの溶媒を除去して、無色のオイルを得た。このアルコールを精製せずに置換反応に使用した。
3,3−ジフルオロシクロペンタノールは、以下の手順に従って合成した:
4−オキソシクロペント−2−エン−1−イルアセテート
(1R,4S)−4−ヒドロキシシクロペント−2−エン−1−イルアセテート(2g)の無水DCM溶液へ5gの粉砕した分子篩いに続いて、クロロクロム酸ピリジニウム(1.5当量、4.55g)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を珪藻土に通して濾過して、濾液を濃縮乾固させ、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=7:3で溶出させる)による精製を続けて、無色のオイル(1.9g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 2.08 (s, 3H) 2.31 (dd,1H) 2.81 (dd, 1H) 5.74-5.91 (m, 1H) 6.32 (dd, 1H) 7.55 (dd, 1H)。
4−ヒドロキシシクロペント−2−エン−1−オン
Gerdil, Raymond; Liu, Huiyou; Bernardinelli, Gerald. Helvetica Chimica Acta (1999), 82(3), 418-434 に記載の手順を使用して作製した。
4−オキソシクロペント−2−エン−1−イルベンゾエート
4−ヒドロキシシクロペント−2−エン−1−オン(2.5g)及びトリエチルアミン(2.98ml)の無水DCM(50ml)溶液を室温で10分間撹拌した。塩化ベンゾイル(2.46ml)をシリンジよりゆっくり加えた。この反応物を一晩撹拌した。この混合物を水(2x20ml)で洗浄した。有機層を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、濾液を濃縮して、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=3:2で溶出させる)によって精製して、黄色い固形物(2.2g)を得た。
3−オキソシクロペンチルベンゾエート
10%パラジウム担持カーボンのEtOAc懸濁液(10ml)へ4−オキソシクロペント−2−エン−1−イルベンゾエート(2.2g)を加えて、この混合物を室温で10分間撹拌した。このフラスコへ水素充填バルーンを取り付けて、この混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を珪藻土に通して濾過した。澄明な溶液を乾燥させて、白い固形物(2.0g)を得た。
3,3−ジフルオロシクロペンチルベンゾエート
3−オキソシクロペンチルベンゾエート(2.0g)の無水DCM溶液を氷浴中で0℃へ冷やした後で、ジエチルアミノイオウトリフルオリド(2.0ml)を窒素下に加えた。室温で一晩撹拌後、アリコートのGC−MSによる分析は、ケトンの100%変換が達成されて、2種の生成物が生じたことを示した。この混合物を水(2x20ml)で洗浄した。有機層を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、濾液を慎重に濃縮して、残渣を精製せずに次の工程に使用した。
3,3−ジフルオロシクロペンタノール
3,3−ジフルオロシクロペンチルベンゾエート(2.0g)をMeOH(5ml)と10%水酸化カリウム(水溶液)(5ml)に溶かした。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物をDCM(5x)で抽出して、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、濾液を濃縮して無色のオイルを得て、さらに精製せずに使用した。
6,6−ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オールは、以下の手順を使用して作製した:
シクロペント−3−エン−1−イルベンゾエート
3−シクロペンテン−1−オール(2g)及びトリエチルアミン(1.2当量,3.96ml)の無水DCM(20ml)溶液を室温で10分間撹拌した。塩化ベンゾイル(1.2当量,3.28ml)をシリンジよりゆっくり加えた。この反応物を一晩撹拌した。この混合物を水(2x20ml)で洗浄した。有機層を分離して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=9:1で溶出させる)によって精製して、無色のオイル(4.3g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ ppm 2.45-2.63 (m, 2H) 2.74-2.93 (m, 2H) 5.55-5.67 (m, 1H) 5.76 (s, 2H) 7.41 (2, 2H) 7.48-7.58 (m, 1H) 7.94-8.09 (m, 2H)。
6,6−ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘクス−3−イルベンゾエート
磁気撹拌子を取り付けた、乾燥した25mLの2首丸底フラスコに4mgのイニシエーター、フッ化ナトリウムと2.25g(11.97ミリモル)のシクロペント−3−エン−1−イルベンゾエートを入れた。窒素下に、そして100℃で、シリンジを使用して、4〜5時間にわたり7.49g(29.92ミリモル、2.5当量)の2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)酢酸トリメチルシリルをゆっくり加えた。添加の完了時に、この反応混合物をさらに0.5時間撹拌し、室温へ冷やしてから、DCMで希釈した。この溶液を水、5%重炭酸ナトリウム、水、及び塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空で除去した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=95:5で溶出させる)での生成物の精製によって、無色のオイル(2.2g)を得た。
6,6−ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オール
6,6−ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘクス−3−イルベンゾエート(2.2g)をMeOH(15ml)と10%水酸化カリウム(水溶液)(15ml)に溶かした。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物をDCM(5x)で抽出して、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、濾液を濃縮して無色のオイルを得て、さらに精製せずに使用した。
実施例247:9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(4−フルオロフェノキシ)−9H−プリン−6−アミン
N−メチルピロリジノン(1.5ml)中の2−クロロ−9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(226mg)、4−フルオロフェノール(300mg)、及び炭酸セシウム(500mg)の混合物を100℃で16時間撹拌した。反応物をEtOAcで希釈して、水、10%炭酸ナトリウム水溶液、及び塩水で連続的に洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(ヘキサン中80〜100% EtOAcでの溶出)で精製して、中間体、9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−(4−フルオロフェノキシ)−9H−プリン−6−アミン(200mg)を得た。この中間体(185mg)をギ酸及び水の1:1混合物(全量6mL)と室温で27時間反応させることによって、保護基のアセトニドを外した。この反応の最後に、この混合物を濃縮して、残渣をシリカゲルカラム(EtOAc中10〜20% MeOHでの溶出)で精製して、所望される化合物(120mg)を得た。
MS(ESP):1616FNに対して362(MH)。
1 H NMR (300 MHz, MeOD) δ ppm 1.12 (d, 3H) 3.79 (t, 1H) 3.96 (dd, 5.09 Hz, 1H) 4.64 (t, 1H) 5.71 (d, 1H) 6.98-7.29 (m, 4H) 8.04 (s, 1H)。
実施例247に類似の手順を使用して、適切な市販のフェノールを9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−クロロ−9H−プリン−6−アミンと反応させることに続く脱保護によって、表Xに記載の化合物を入手した。反応物は、80〜130℃で24〜72時間加熱し得る。
表X
Figure 2008516938
実施例254:9−(2,3−アンヒドロ−5−デオキシ−5−フルオロ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
アセトニトリル(10ml)及び水(5μl)の混合物中の2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−5−フルオロ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(実施例185と同様に製造)(100mg,2.83ミリモル)の溶液へ1−ブロモカルボニル−1−メチルエチルアセテート(208μl,1.4ミリモル)を4℃で加えた。この溶液を室温で1.5時間撹拌してから、水と飽和重炭酸ナトリウムで急冷させた。この反応混合物をEtOAc(2x50ml)で抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)させ、濾過して真空で濃縮して、9−(3−ブロモ−3,5−ジデオキシ−5−フルオロ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンを得た。この中間体を乾燥MeOHに取ってから、200mgのDowex(OH)を反応混合物へ加えて、撹拌を室温で12時間続けた。Dowex(OH)を濾過して除いて、濾液を真空で濃縮した。DCM中7% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(66mg)を得た。
MS(ESP):1518FNに対して336(MH)。
1 H NMR δ 1.67-2.02 (m, 8H) 4.43 (d, 1H) 4.50-4.53 (m, 1H) 4.63 (d, 1H) 4.64-4.82 (m, 2H) 5.35-5.41 (m, 1H) 6.28 (s, 1H) 7.38 (s, 2H) 8.12 (s, 1H)。
実施例255:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(3,5−ジデオキシ−5−フルオロ−β−D−エリスロ−ペンタフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
9−(2,3−アンヒドロ−5−デオキシ−5−フルオロ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(59mg,0.18ミリモル)のTHF溶液へ水素化アルミニウムリチウムの1M THF溶液(1.06ml,1.06ミリモル)を4℃で加えた。この溶液を4℃で6時間、次いで室温で一晩撹拌した。この反応混合物を氷水で急冷させて、DCMで抽出した。有機相を乾燥(硫酸ナトリウム)させ、濾過して、真空で濃縮した。DCM中7% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製した。この生成物を10分で0〜75%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用してさらに精製した。適切な分画を合わせて、10mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1520FNに対して338(MH)。
1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.41-1.83 (m, 8H) 2.17 (ddd, 1H) 2.34 (dt, 1H) 4.33 (dd, 1H) 4.49 (dd, 2.92Hz, 1H) 4.55- 4.73 (m, 3H) 5.19 (m, 1H) 5.75 (d, 3H) 7.82 (s, 1H)。
実施例256:2−(シクロペンチルオキシ)−9−β−D−リボフラヌロノシル−9H−プリン−6−アミン
アセトニトリル/四塩化炭素/水 4:4:6(14ml)の混合物中の、実施例129の記載のように製造したN−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(400mg,0.81ミリモル)と過ヨウ素酸ナトリウム(709mg,3.31ミリモル)の溶液へ三塩化ルテニウム水和物(53mg,0.202ミリモル)を室温で加えた。この反応混合物を室温で5時間撹拌してから、濃縮乾固させた。DCM中10% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラヌロノシル]−9H−プリン−6−アミン(260mg)を得た。この中間体をメチルアミン(3ml,MeOH中2M)及びアンモニア(3ml,水中30%)の1:1混合物に取ってから、一晩撹拌した。この反応混合物を濃縮乾固させ、残渣を酢酸(5ml,水中80%)に溶かしてから、80℃で7時間加熱した。この反応混合物を濃縮乾固させて、15分で10〜50%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、20mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1519に対して366(MH)。
1 H NMR δ 1.63-1.84 (m, 8H) 4.06 (m, 2H) 4.31 (m, 1H) 5.24 (m, 2H) 5.81 (d, 1H) 7.10 (s, 2H) 8.74 (s, 1H)。
実施例257:(2S,3S,4R,5R)−5−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−カルボキサミド
N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラヌロノシル]−9H−プリン−6−アミン(150mg,0.29ミリモル)のTHF溶液へトリエチルアミン(123μl,0.88ミリモル)とクロロギ酸エチル(42μl,0.44ミリモル)を4℃で連続的に加えた。この溶液を10分間撹拌してから、アンモニアガスをこの溶液に4℃で30分間泡立てて通した。この反応混合物を濃縮乾固させ、DCM中8% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、(3aS,4S,6R,6aR)−6−[6−(ベンゾイルアミノ)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−カルボキサミド)(75mg)を得た。この中間体を酢酸(5ml,水中80%)に溶かしてから、80℃で7時間加熱した。この反応混合物を濃縮乾固させて、残渣をメチルアミン(3ml,MeOH中2M)及びアンモニア(3ml,水中30%)の1:1混合物に取ってから、一晩撹拌した。この反応混合物を濃縮乾固させて、15分で5〜25%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、3mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1520に対して365(MH)。
1 H NMR δ 1.49-1.64 (m, 6H) 1.75-1.88 (m, 2H) 4.17 (d, 2H) 4.52-4.60 (m, 1H) 5.16-5.22 (m, 1H) 5.48 (d, 1H) 5.61 (d, 1H) 5.78 (d, 1H) 7.23 (s, 2H) 7.45 (s, 1H) 7.86 (s, 1H) 8.14 (s, 1H)。
実施例258:9−(5−アミノ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
9−(5−アジド−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(32mg,0.09ミリモル)のエタノール(92ml)溶液へ10%パラジウム担持活性炭(20mg)を加えた。この反応混合物を水素(1気圧)下に4時間撹拌した。この時間の最後に、反応混合物をエタノールで希釈し、珪藻土に通して濾過して、蒸発させた。15分で5〜95%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、13mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1222に対して351(MH)。
1 H NMR δ 1.52-1.83 (m, 8H) 2.70 (d, 2H) 3.76 (m, 1H) 4.08 (m, 1H) 4.61 (m, 1H) 5.21 (m, 1H) 5.67 (d, 1H) 7.13 (s, 2H) 8.07 (s, 1H)。
中間体は、以下のように製造した:
9−(5−アジド−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
9−[5−アジド−5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(47mg,0.11ミリモル)の酢酸(5ml,水中80%)溶液を80℃で36時間加熱した。この反応混合物を濃縮乾固させ、DCM中5% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(32mg)を得た。
MS(ESP):1520に対して376(MH)。
9−[5−アジド−5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
メチルアミン(3ml,MeOH中2M)及びアンモニア(3ml,水中30%)の1:1混合物中の9−[5−アジド−5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(99mg,0.19ミリモル)の溶液を4時間撹拌した。この反応混合物を濃縮乾固させ、ヘキサン中65% EtOAcで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(47mg)を得た。
MS(ESP):1824に対して417(MH)。
9−[5−アジド−5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−5−O−(メチルスルホニル)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(169mg,0.29ミリモル)及びアジ化ナトリウム(38mg,0,59ミリモル)のDMF(1ml)懸濁液をマイクロ波反応器において80℃で10分間加熱した。この反応混合物をDCM(40ml)で希釈して、水で洗浄した。有機相を乾燥(硫酸ナトリウム)させて、蒸発乾固させた。DCM中4% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(99mg)を得た。
MS(ESP):2528に対して521(MH)。
N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−5−O−(メチルスルホニル)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(200mg,0.40ミリモル)の乾燥ピリジン(2ml)溶液へ塩化メタンスルホニル(47μl,0.61ミリモル)を4℃で加えた。この溶液を室温で2時間撹拌してから、DCM(50ml)で希釈した。この反応混合物を冷水、飽和重炭酸ナトリウム、及び塩水で連続的に洗浄した。有機相を乾燥(硫酸ナトリウム)させて、濃縮乾固させた。DCM中4% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(200mg)を得た。
MS(ESP):2631Sに対して574(MH)。
1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.36 (s, 3H) 1.51-1.66 (m, 2H) 1.58 (s, 3H) 1.78-1.93 (m, 6H) 2.92 (s, 3H) 4.29-4.42 (m, 2H) 4.42-4.50 (m, 1H) 5.06 (dd, 1H) 5.35 (m, 1H) 5.43 (dd, 1H) 6.09 (d, 1H) 7.44-7.59 (m, 3H) 7.87-8.01 (m, 3H) 8.76 (s, 1H)。
実施例259:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5,6−ジデオキシ−β−D−リボ−ヘクス−5−エノフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5,6−ジデオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボ−ヘクス−5−エノフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(13.0mg)をマイクロ波バイアルにおいてメタノール性アンモニア溶液(7M,2ml)に溶かした。生じる混合物をマイクロ波反応器において120℃で30分間加熱した。LC−MSは、出発材料の消失とN−ベンゾイル脱保護生成物(MH405)への完全な変換を示した。溶媒を蒸発させて、残渣を酢酸、水、及びギ酸の4:6:1混合物(3ml)に溶かした。この混合物を90℃で6時間加熱した。この反応混合物を水酸化アンモニウム水溶液(29%)のゆっくりした添加によってpH7へ中和して、蒸発乾固させた。生じる残渣をDMSOに再び溶かし、酢酸アンモニウム水溶液(pH8.0)及びアセトニトリルの勾配(20〜95%)を10分にわたり使用する逆相HPLCによって精製した。適切な分画を合わせ、溶媒を蒸発乾固させて、所望される生成物を薄膜として得た。次いで、この生成物を水に溶かし、凍結乾燥させて、白い固形物(2.9mg)を得た。
MS(ESP):1621に対して348(MH)。
1 H NMR δ: 1.48-1.63 (m, 2H) 1.68 (m, 4H) 1.81-1.95 (m, 2H) 4.19 (t, 1H) 4.24-4.34 (m, 1H) 4.66 (ddd, 1H) 5.01-5.10 (m, 1H) 5.12-5.26 (m, 2H) 5.71-5.81 (m, 1H) 5.84-5.99 (m, 1H) 6.56 (s, 2H) 7.14 (s, 2H) 8.04 (s, 1H)。
この生成物の中間体は、以下のように製造した:
N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5,6−ジデオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボ−ヘクス−5−エノフラノシル]−9H−プリン−6−アミン:
N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(100mg)を5mLの無水DMSOに溶かした。N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(144mg)を1分量で加えた。0℃で、窒素雰囲気下に、ジクロロ酢酸(9μl)を滴下して、生じる溶液を室温で2.5時間撹拌した。同時に別のフラスコにおいて、水素化ナトリウム(30mg)を2mLのDMSOへ加えて、この溶液を80℃で1時間撹拌した。これへ臭化メチルトリフェニルホスホニウム(143mg)のDMSO(2ml)溶液を0℃で加えた。室温で15分間撹拌後、生じるイリドを、上記に示すように先に生成したアルデヒドを含有する溶液へ加えた。この混合物を室温で15時間撹拌した。この反応混合物を濾過して、酢酸アンモニウム水溶液(pH8.0)及びアセトニトリルの勾配を14分にわたり使用する逆相HPLCによって精製した。適切な分画を合わせ、溶媒を蒸発乾固させて、所望される生成物(13.0mg)を薄膜として得た。
MS(ESP):2629に対して492(MH)及び490(M−1)
実施例260:(2R,3S,4R,5R)−5−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−カルバルデヒドオキシム
N−(2−(シクロペンチルオキシ)−9−{(3aR,4R,6R,6aR)−6−[(E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル}−9H−プリン−6−イル)ベンズアミド(23.0mg)をマイクロ波バイアルにおいてメタノール性アンモニア(7M,2ml)に溶かした。生じる混合物をマイクロ波反応器において120℃で30分間加熱した。LC−MSは、出発材料の消失とN−ベンゾイル脱保護生成物(MH404)への完全な変換を示した。溶媒を蒸発させて、残渣を酢酸、水、及びギ酸の4:6:1混合物(3ml)に溶かした。この混合物を90℃で6時間加熱した。この反応混合物を水酸化アンモニウム水溶液(29%)の添加によってpH7へ中和して、蒸発乾固させた。生じる残渣をDMSOに溶かし、酢酸アンモニウム水溶液(pH8.0)及びアセトニトリルの勾配(17〜25%)を10分にわたり使用する逆相HPLCによって精製した。適切な分画を合わせ、溶媒を蒸発乾固させて、所望される生成物を薄膜として得た。次いで、この生成物を水に溶かし、凍結乾燥させて、白い固形物(3.9mg)を得た。
MS(ESP):1520に対して365(MH)及び363(M−1)
1 H NMR δ 1.48-1.63 (m, 2H) 1.63-1.77 (m, 4H) 1.82 (m, 2H) 4.31-4.47 (m, 1H) 4.51-4.65 (m, 1H) 4.71 (dd, 1H) 5.27 (d, 1H) 5.76-5.90 (m, 1H) 6.32 (s, 1H) 6.54-6.68 (m, 3H) 7.18 (s, 2H) 8.04-8.14 (m, 1H)。
この化合物の中間体は、以下のように製造した:N−(2−(シクロペンチルオキシ)−9−{(3aR,4R,6R,6aR)−6−[(E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル}−9H−プリン−6−イル)ベンズアミド:
N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(100mg)を5mLの無水DMSOに溶かした。N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(144mg)を1分量で加えた。0℃で、窒素雰囲気下に、ジクロロ酢酸(9μl)を滴下して、生じる溶液を室温で2.5時間撹拌した。次いで、ピリジン(1ml)に続いて塩酸ヒドロキシルアミン(140mg)を加えた。生じる混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を濾過して、酢酸アンモニウム水溶液(pH8.0)及びアセトニトリルの勾配をYMC−Pack ODS−Aqカラム(100x20mm ID,S−5μm,12nm)で14分にわたり使用する逆相HPLCによって精製した。適切な分画を合わせ、溶媒を蒸発乾固させて、所望される生成物(23.0mg)を白い固形物として得た。
MS(ESP):2528に対して509(MH)及び507(M−1)。この生成物は、さらに特性決定をせずに、次の工程に直接使用した。
表XI中の実施例261〜264は、以下の手順に従って作製した:
100mg(0.25ミリモル,1.0当量)の2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン又は2−(シクロブチルメトキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミンのDCM/DMSO(5:1,5mL)溶液を0℃で窒素の陽圧下にDess−Martin試薬のDCM溶液(15%w/w溶液、0.37ミリモル、1.5当量、780μL)へ加えた。生じる溶液を0℃で1時間、次いで室温で3時間撹拌した。次いで、無水ピリジン(1mL)に続いて、対応する市販のO−置換ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.25ミリモル、5.0当量)を1分量で加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌して、LC/MSによってモニタリングした。溶媒を蒸発乾固させた。生じる材料をさらに精製せずに次の工程に直接使用した。
アセトニド脱保護化
上記の記載のように入手した材料をギ酸:酢酸:水の1:6:4混合物に溶かして、90℃で加熱した。この反応をLC/MSによって綿密にモニタリングして、アンモニア/MeOHで、室温で急冷させた。急冷後、溶媒を蒸発乾固させて、生じる混合物を、酢酸アンモニウム/アセトニトリル又は酢酸アンモニウム/MeOHの混合物を(pH=8で)使用する逆相HPLCによって精製した。精製後、適切な分画を合わせて、溶媒を蒸発乾固させた。生じる生成物をMeOH/水に溶かし、凍結乾燥させて、白色又はオフホワイトの固形物を得た(通常の収量は、2.0mgと20mgの間に及ぶ)。
表XI
Figure 2008516938
実施例265:(2R,3R,4S,5R)−2−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−5−[(E)−2−イソシアノビニル]テトラヒドロフラン−3,4−ジオール及び(2R,3R,4S,5R)−2−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−5−[(Z)−2−イソシアノビニル]テトラヒドロフラン−3,4−ジオール
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(200mg,0.51ミリモル、1当量)、(トリフェニルホスホラニリデン)アセトニトリル(1.0ミリモル、2.0当量)、及び安息香酸(1.0ミリモル、2.0当量)を混合して、窒素下にDCM/DMSO混合物(10:1,5.5mL)に溶かした。室温で、Dess−Martinペルヨージナンの溶液(DCM中15%(w/w),1.0ミリモル、2.0当量)をゆっくり加えた。撹拌を室温で4〜6時間続けて、LC/MSによってモニタリングした。溶媒を蒸発乾固させて、生じる残渣を次の工程に直接使用した。
残渣をギ酸:酢酸:水の1:6:4混合物に溶かして、90℃で加熱した。この反応をLC/MSによって綿密にモニタリングして、室温で、アンモニア/MeOHで急冷させた。急冷後、溶媒を蒸発乾固させて、生じる残渣を、酢酸アンモニウム/アセトニトリル又は酢酸アンモニウム/MeOHの混合物を(pH=8で)使用する逆相HPLCによって精製した。精製後、適切な分画を合わせて、溶媒を蒸発乾固させた。生じる生成物をMeOH/水に溶かし、凍結乾燥させて、白色〜オフホワイトの固形物を得た。2つの分画を分離した。分画I:E及びZ異性体の混合物(LC/MSによれば1:2)。
MS(ESP):1720に対して373(MH)。
1 H NMR δ: 1.68 (m, 2H) 1.88 (m, 4H) 2.16 (m, 2H) 4.48 (m, 1H) 4.65 (m, 1H) 4.77 (m, 1H) 5.25 (bs, 1H) 5.80 (m, 1H) 6.68 (m, 1H) 7.17 (bs, 2H) 8.09 (bs, 1H)。
分画II:LC/MSによれば、ほとんどE異性体。
MS(ESP):1720に対して373(MH)。
1 H NMR δ: 1.70 (m, 2H) 1.90 (m, 4H) 2.15 (m, 2H) 4.48 (m, 1H) 4.67 (m, 1H) 5.25 (bs, 1H) 5,65 (m, 1H) 5.94 (m, 1H) 7.00 (m, 1H) 7.17 (bs, 2H) 8.09 (s, 1H)。
表XIIに示す実施例266〜271は、以下の手順を使用して作製した:
2−クロロ−9−{2,3−O−(1−メチルエチリデン)−5−O−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−β−D−リボフラノシル}−9H−プリン−6−アミン(J. Med. Chem. 1974, 17(11), 1197-1207)(300mg,0.6ミリモル、1当量)と対応のアゾール(3.0ミリモル、5.0当量)をDMSOに室温で溶かした。水酸化カリウム(170mg,3.0ミリモル、5.0当量)を1分量で加えて、出発材料がLC/MSによって検出されなくなるまで(1〜4日)、撹拌を室温で続けた。場合によっては、70℃での加熱を使用した。反応の完了時に、この混合物をEtOAc又はクロロホルムと水の間に分画した。有機層を分離し、塩水で2回洗浄し、乾燥させ、溶媒を蒸発させて、生成物を得た。これをさらに精製せずに次の工程に直接使用した。
上記の記載のように入手した生成物をTHFと対応するアルコール(シクロペンタノール又はシクロブチルメタノール)の1:1混合物に溶かして、2ペレットの水酸化ナトリウムを1分量で加えた。生じる混合物を反応完了まで70℃で加熱した。溶媒を蒸発乾固させて、生じる材料を精製せずに使用した。
上記の記載のように入手した材料をギ酸:酢酸:水の1:6:4混合物に溶かして、90℃で加熱した。この反応をLC/MSによって綿密にモニタリングして、アンモニア/MeOHで、室温で急冷させた。急冷後、溶媒を蒸発乾固させて、生じる材料を、酢酸アンモニウム/アセトニトリル又は酢酸アンモニウム/MeOHの混合物を(pH=8で)使用する逆相HPLCによって精製した。精製後、適切な分画を合わせて、溶媒を蒸発乾固させた。生じる生成物をMeOH/水に溶かし、凍結乾燥させて、白色又はオフホワイトの固形物を得た。
表XII
Figure 2008516938
Figure 2008516938
実施例272:(2R,3R,4S,5R)−2−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−5−(アジドメチル)テトラヒドロフラン−3,4−ジオール
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−5−アジド−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(155mg)を実施例266〜271に記載のように酸で処理した。アセトニド切断と凍結乾燥の後で、所望される生成物(86.0mg)を白い固形物として入手した。
MS(ESP):1720に対して377(MH)。
1 H NMR δ: 1.57 (m, 2H), 1.70 (m, 4H), 1.90 (m, 2H), 3.57 (m, 2H), 3.99 (m, 1H), 4.15 (m, 1H), 4.74 (m, 1H), 5.30 (m, 1H), 5.35 (d, 1H), 5.54 (d, 1H), 5.80 (d, 1H), 7.20 (bs, 2H), 8.12 (s, 1H)。
この化合物の前駆体は、以下のように製造した:
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−5−アジド−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(1.6g,4.0ミリモル、1.0当量)とトリフェニルホスフィン(1.6g,6.0ミリモル、1.5当量)を窒素下に混合した。無水THF(50mL)を加えて、生じる混合物を0℃へ冷やした。次いで、THF(10mL)中のジフェニルホスホリルアジド(1.3mL,6.0ミリモル、1.5当量)及びアゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.2mL,6.0ミリモル、1.5当量)の混合物を滴下した。この反応混合物をそのまま室温に達せしめて、この温度で一晩撹拌した。溶媒を蒸発乾固させて、生じるオイルを、酢酸アンモニウム/アセトニトリル又はMeOHの混合物(pH8)を使用する分取用の逆相HPLCによって精製した。適切な分画を合わせて、濃厚なオイルを得た。これをMeOH/水に溶かし、凍結乾燥させて、白い綿状の固形物(620mg)とした。
MS(ESP):1924に対して417(MH)。
1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ: 1.38 (s, 3H), 1.61 (s, 3H), 1.64 (m, 2H), 1.86 (m, 2H), 1.97 (m, 4H), 3.54 (dd, 1H), 3.70 (dd, 1H), 4.37 (m, 1H), 4.94 (m, 1H), 5.25 (m, 1H), 5.44 (t, 1H), 6.05 (d, 1H), 8.04 (s, 1H)。
実施例273:5’−N−フタルイミジル−2−シクロペンチルオキシ−9−β−D−リボフラノシル−9H−プリン−6−アミン
この表題化合物は、実施例272の記載に類似した手順を使用して、光延(Mitsunobu)条件下でのフタルイミドと2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミンの反応によって作製した。この中間体をギ酸/水で脱保護して、所望される生成物を得た。
MS(ESP):2324に対して481(MH)。
1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ: 1.49 (m, 2H), 1.63 (m, 2H), 1.86 (m, 4H), 2.74 (s, 2H), 3.84 (m, 1H), 3.96 (m, 1H), 4.17 (m, 1H), 4.40 (m, 1H), 4.92 (m, 1H), 5.27 (m, 1H), 5.76 (d, 1H), 6.34 (br s, 2H), 7.72 (s, 4H), 7.89 (s, 1H)。
実施例274:{(2R,3S,4R,5R)−5−[6−アミノ−2−(シクロブチルメトキシ)−9H−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル}アセトニトリル
{(3aR,4R,6R,6aR)−6−[6−アミノ−2−(シクロブチルメトキシ)−9H−プリン−9−イル]−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル}アセトニトリル)を実施例266〜271の記載のように酸で処理した。精製と凍結乾燥の後で、所望される生成物を白い固形物として入手した。
MS(ESP):1620に対して:361(MH)。
1 H NMR δ: 1.85 (m, 4H), 2.03 (m, 2H), 2.26 (m, 1H), 3.03 (dd, 2H), 4.11 (m, 1H), 4.17 (m, 4H), 4.71 (m, 1H), 5.49 (d, 1H), 5.59 (d, 1H), 5.80 (d, 1H), 7.28 (bs, 2H), 8.12 (s, 1H)。
この化合物への前駆体は、以下のように製造した:{(3aR,4R,6R,6aR)−6−[6−アミノ−2−(シクロブチルメトキシ)−9H−プリン−9−イル]−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル}アセトニトリル
2−(シクロブチルメトキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(1.0g,1.0当量、2.56ミリモル)とトリフェニルホスフィン(1.7g,2.5当量)を窒素下に無水THF(100mL)に溶かした。0℃で、アセトンシアノヒドリン(585μL,2.5当量)を滴下した。0℃で5分後、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.3mL,2.5当量)を加えた。生じる溶液をそのまま室温へ達せしめて、一晩撹拌した。LC/MSによって決定されるように、この反応が完了したとき、溶媒を蒸発乾固させて、濃厚な橙色のオイルを得た。所望される生成物を、酢酸アンモニウム(pH8)/MeOH又はアセトニトリルの混合物を使用する分取用HPLCによって単離した。適切な分画を合わせて、溶媒を蒸発乾固させた。生じる濃厚なオイルを水/MeOHに溶かし、凍結乾燥させて、オフホワイトの綿状固形物(750mg)を得た。
MS(ESP):1720に対して373(MH)。
1 H NMR δ: 1.68 (m, 2H) 1.88 (m, 4 H) 2.16 (m, 2H) 4.48 (m, 1H) 4.65 (m, 1H) 4.77 (m, 1H) 5.25 (bs, 1H) 5.80 (m, 1H) 6.68 (m, 1H) 7.17 (bs, 2H) 8.09 (bs, 1H)。
実施例275:1−({(2R,3S,4R,5R)−5−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル}メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸
9−(5−アジド−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(210mg,0.5ミリモル、1当量)、プロピオン酸エチルエステル(2.0ml,1.0ミリモル、2当量)、ジイソプロピルエチルアミン(4.3ミリモル、50当量、25ミリモル)、及びヨウ化銅(I)(190mg,2当量、1.0ミリモル)を無水THF(5mL)に溶かして、生じる混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を濾過して、沈殿をクロロホルムで数回洗浄した。溶媒を蒸発させて、生じる材料をさらに精製せずに次の工程に直接使用した。
MS(ESP):2330に対して515(MH)。
上記で製造した材料を水及びMeOHの2:1混合物に溶かして、2ペレットの水酸化ナトリウムを1分量で加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発乾固させて、生じる材料をさらに精製せずに次の工程に使用した。
MS(ESP):2126に対して487(MH)。
上記の記載のように入手した材料をギ酸:酢酸:水の1:6:4混合物に溶かして、90℃で加熱した。この反応をLC/MSによって綿密にモニタリングして、室温で、アンモニア/MeOHで急冷させた。急冷後、溶媒を蒸発乾固させて、生じる材料を、酢酸アンモニウム/アセトニトリル又は酢酸アンモニウム/MeOHの混合物を(pH8で)使用する逆相HPLCによって精製した。精製後、適切な分画を合わせて、溶媒を蒸発乾固させた。生じる生成物をMeOH/水に溶かし、凍結乾燥させて、オフホワイトの固形物(96.0mg)を得た。
MS(ESP):1822に対して447(MH)。
1 H NMR δ: ppm 2.19 (m, 2H) 2.32 (m, 4H) 2.45 (m, 2H) 4.86 (m, 2H) 5.31 (m, 2H) 5.92 (m, 1H) 6.42 (d, 1H) 7.83 (s, 2H) 8.54 (s, 1H) 8.64 (s, 1H)。
実施例276:(2R,3R,4S,5R)−2−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)テトラヒドロフラン−3,4−ジオール
9−(5−アジド−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(150mg,0.35ミリモル、1当量)と酢酸ビニル(20当量)を無水トルエン(10mL)に溶かして、生じる混合物を70℃で撹拌した。反応をLC/MSによってモニタリングした。溶媒を蒸発させて、生じる材料をさらに精製せずに次の工程に使用した。
MS(ESP):2026に対して443(MH)。
上記に製造した材料をギ酸及び水の1:1混合物に溶かして、室温で撹拌した。この反応をLC/MSによって綿密にモニタリングした。次いで、溶媒を蒸発乾固させて、所望される生成物を、酢酸アンモニウム水溶液(pH8)/アセトニトリル又はMeOHの混合物を溶出液として使用する逆相HPLCによって単離した。適切な分画を合わせて、溶媒を蒸発させた。生じる生成物をMeOH/水に溶かし、凍結乾燥させて、白い固形物(15.5mg)を得た。
MS(ESP):1722に対して403(MH)。
1 H NMR δ: 1.53 (m, 2H), 1.62 (m, 4H), 1.84 (m, 2H), 4.17 (m, 2H), 4.65 (m, 2H), 5.19 (m, 1H), 5.73 (s, 1H), 7.18 (bs, 2H), 7.61 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.93 (s, 1H)。
実施例277:1−({(2R,3S,4R,5R)−5−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル}メチル)−1H−テトラゾール−5−カルボン酸
9−(5−アジド−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(160mg,0.38ミリモル、1当量)とシアノギ酸O−エチル(190μL,1.9ミリモル、5.0当量)を小さな加圧フラスコにおいて混合して、この混合物を120℃で時間加熱した(薄めずに)。LC/MSにより出発材料の消費を確認した後で、MeOHと重炭酸ナトリウム(飽和)を加えて、室温で2時間撹拌した。次いで、クロロホルムを加え、有機層を分離し、重炭酸ナトリウム(飽和)で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、茶褐色の残渣を得た。これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
MS(ESP):2229に対して516(MH)。
上記の記載のように入手したエステルを水及びMeOHの2:1混合物に溶かして、2ペレットの水酸化ナトリウムを1分量で加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発乾固させて、さらに精製せずに次の工程に使用した。
MS(ESP):2025に対して488(MH)。
上記の記載のように入手した材料をギ酸及び水の6:1混合物に溶かして、室温で撹拌した。この反応をLC/MSによって綿密にモニタリングした。溶媒を蒸発乾固させて、生じる材料を、酢酸アンモニウム/アセトニトリル又は酢酸アンモニウム/MeOHの混合物を(pH8で)使用する逆相HPLCによって精製した。精製後、適切な分画を合わせて、溶媒を蒸発乾固させた。生じる生成物をMeOH/水に溶かし、凍結乾燥させて、オフホワイトの固形物(7.8mg)を得た。
MS(ESP):1721に対して448(MH)。
1 H NMR δ: 1.53 (m, 2H) 1.64 (m, 4H) 1.90 (m, 2H) 4.28 (m, 1H) 4.67 (m, 1H) 4.82 (m, 1H), 4.23 (m, 1H) 5.55 (m, 1H) 5.79 (m, 1H) 7.21 (m, 2H) 7.93 (s, 1H) 8.03 (m, 1H) 9.25 (m, 1H)。
実施例278:(2R,3R,4S,5R)−2−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−5−(2H−テトラゾール−5−イルメチル)テトラヒドロフラン−3,4−ジオール
{(3aR,4R,6R,6aR)−6−[6−アミノ−2−(シクロブチルメチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル}アセトニトリル(150mg,0.37ミリモル)、アジ化ナトリウム(244mg,3.75ミリモル、10当量)、及び塩化アンモニウム(400mg,7.50ミリモル、20当量)を小さな加圧バイアルにおいて乾燥DMFに混合した。これを密封して、120℃で2日間加熱した。生じる材料を水とクロロホルムの間に分画し、有機層を水(2x)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させて混合物を得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。
MS(ESP):1925に対して444(MH)。
この混合物をギ酸及び水の1:1混合物に溶かして、室温で撹拌した。この反応をLC/MSによって綿密にモニタリングした。次いで、溶媒を蒸発乾固させて、所望される生成物を、酢酸アンモニウム水溶液(pH8)/アセトニトリル又はMeOHの混合物を溶出液として使用する逆相HPLCによって単離した。適切な分画を合わせて、溶媒を蒸発させた。生じる生成物をMeOH/水に溶かし、凍結乾燥させて、オフホワイトの固形物(5.4mg)を得た。
MS(ESP):1621に対して404(MH)。
1 H NMR δ: 1.84 (m, 4H) 2.05 (m, 2H) 2.67 (m, 1H) 3.13 (m, 3H) 4.19 (m, 4H) 4.54 (m, 1H), 5.27 (m, 1H) 5.56 (d, 1H) 7.20 (m, 2H) 8.07 (s, 1H)。
実施例279:(2R,3R,4S,5R)−2−[6−アミノ−2−(シクロブチルメトキシ)−9H−プリン−9−イル]−5−(2H−1,2,3−トリアゾール−2−イルメチル)テトラヒドロフラン−3,4−ジオール
2−クロロアデノシン(200mg,0.66ミリモル、1当量)、トリフェニルホスフィン(175mg,0.66ミリモル、1当量)、及び1,2,3−トリアゾール(138μL,2.4ミリモル,3.6当量)を窒素の陽圧下で無水ジオキサンに溶かした。次いで、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(392μL,2.0ミリモル、3.0当量)を0℃で滴下した。生じる混合物を120℃で15時間撹拌した。溶媒を蒸発させて黄色い材料を得て、これをさらに精製せずに次の工程に直接使用した。
MS(ESP):1213ClNに対して353(MH)。
上記の黄色い材料をTHF及びシクロブチルMeOHの1:1混合物に溶かして、2ペレットの水酸化ナトリウムを1分量で加えた。生じる混合物を70℃で反応完了まで加熱した。溶媒を蒸発乾固させて、純粋な生成物を、酢酸アンモニウム/アセトニトリル又は酢酸アンモニウム/MeOHの混合物を(pH8で)使用する逆相HPLCによって単離した。精製後、適切な分画を合わせて、溶媒を蒸発乾固させた。生じる生成物をMeOH/水に溶かし、凍結乾燥させて、白い固形物(23.0mg)を得た。
MS(ESP):1722に対して353(MH)。
1 H NMR δ: 1.84 (m, 4H) 2.234 (m, 2H) 2.68 (m, 1H) 4.20 (m, 31H) 4.37 (m, 1H) 4.70 (m, 3H), 5.43 (d, 1H) 5.55 (d, 1H) 5.79 (d, 1H) 7.27 (m, 2H) 7.78 (s, 2H) 8.03 (s, 1H)。
表XIIIに示す実施例280〜282は、以下の手順を使用して作製した:
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(200mg,0.5ミリモル、1当量)と適切な市販のジスルフィド(1ミリモル、2当量)を窒素の陽圧下で乾燥ピリジンに溶かした。次いで、トリブチルホスフィン(250μL,1.0ミリモル、2当量)を0℃で滴下した。添加後、この混合物を1時間にわたり室温へ達せしめて、撹拌を15時間続けた。この混合物をクロロホルムと水の間に分画して、有機層を飽和重炭酸ナトリウムで数回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過して、溶媒を蒸発乾固させた。生じる材料をさらに精製せずに次の工程に直接使用した。
上記に製造した材料をギ酸及び水の1:1混合物に溶かして、室温で撹拌した。この反応をLC/MSによって綿密にモニタリングした。次いで、溶媒を蒸発乾固させて、所望される生成物を、酢酸アンモニウム水溶液(pH8)/アセトニトリル又はMeOHの混合物を溶出液として使用する逆相HPLCによって単離した。適切な分画を合わせて、溶媒を蒸発させた。生じる生成物をMeOH/水に溶かし、凍結乾燥させて、オフホワイトの固形物(20〜150mg)を得た。
表XIII
Figure 2008516938
実施例283:2−(シクロペンチルオキシ)−9−[(5E,Z)−5,6−ジデオキシ−β−D−リボ−ヘプト−5−エノフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[(5E,Z)−5,6−ジデオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボ−ヘプト−5−エノフラノシル]−9H−プリン−6−アミンを酢酸、水、及びギ酸の6:4:1混合物に溶かして、撹拌しながら、90℃で加熱した。この反応をLC/MSによって綿密にモニタリングして、過剰のギ酸/水をエタノールと共沸させることによって止めた。生じる混合物を、酢酸アンモニウム/アセトニトリル又は酢酸アンモニウム/メタノールの混合物を(pH8で)使用する逆相HPLCによって精製した。精製後、適切な分画を合わせて、溶媒を蒸発乾固させた。生じる生成物をMeOH/水に溶かし、凍結乾燥させて、白い固形物(3.0mg,純度>95%,Z/E異性体1:1の混合物)を得た。
MS(ESP):1723に対して378(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.59 (m, 混合物の2H), 1.69 (m, 混合物の4H), 1.90 (m, 混合物の2H), 4.27 及び 4.10 (2xm, 混合物の2H), 3.93 (m, 混合物の2H), 4.76 及び 4.67 (2xm, 混合物の2H), 5.28 (m, 混合物の2H), 5.66-5.81 (m, 混合物の2H + 1H 1つの異性体), 5.49 (m, 1H 1つの異性体), 7.20 及び 7.16 (2xbs, 混合物の2H), 8.08 及び 8.04 (2xs, 混合物の1H)。
この類似体を製造するために使用する中間体は、以下のように入手した:
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[(5E,Z)−5,6−ジデオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボ−ヘプト−5−エノフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
1分量の2−(シクロペンチルオキシ)−9−[(5E)−5,6−ジデオキシ−7−エチル−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボ−ヘプト−5−エノフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(415mg)を乾燥DCMに溶かした。−78℃で、窒素の陽圧下に、水素化ジイソブチルアルミニウム溶液(トルエン中20%,7.2ミリモル、8.0当量)を滴下した。この混合物を、出発材料がLC/MSにより検出されなくなるまで、−78℃で撹拌した。この反応物をMeOHに続く水のゆっくりした添加によって失活させた。生じる材料をEtOAcと水の間に分画し、乾燥させ、溶媒を蒸発させて、黄色いオイルを得た。これをさらに精製せずに次の工程に直接使用した。
MS(ESP):C2027に対して418(MH)。
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[(5E)−5,6−ジデオキシ−7−エチル−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボ−ヘプト−5−エノフラノシルウロノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(300mg,0.75ミリモル)、安息香酸(180mg,1.5ミリモル、2.0当量)、(トリフェニルホスホラニリデン)酢酸エチル(523mg,1.5ミリモル、2.0当量)を窒素雰囲気下で10:1 無水DCM及びDMSOに混合した。次いで、Dess−Martinペルヨージナン(DCM中15%(w/w)溶液、2.3mL,1.5当量)を室温で加えた。これを室温で一晩撹拌した。この反応物を飽和重炭酸ナトリウムの添加によって急冷させて、クロロホルムで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発さて、オイル(776mg)を得た。シリカのプラグに通す速やかな濾過によってこれを精製して、次の工程に直接使用した。
MS(ESP):C2229に対して460(MH)。
実施例284:(2E)−3−{(2R,3S,4R,5R)−5−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル}−N−メトキシ−N−メチルアクリルアミド
以下の記載のように入手した材料を酢酸、水、及びギ酸の6:4:1混合物に溶かして、撹拌しながら90℃で加熱した。この反応をLC/MSによって綿密にモニタリングして、過剰のギ酸/水をエタノールと共沸させることによって止めた。生じる材料を、酢酸アンモニウム/アセトニトリル又は酢酸アンモニウム/メタノールの混合物を(pH8で)使用する逆相HPLCによって精製した。精製後、適切な分画を合わせて、溶媒を蒸発乾固させた。生じる生成物をMeOH/水に溶かし、凍結乾燥させて、白い固形物(2.8mg,1つの異性体、不明の立体化学)。
MS(ESP):1926に対して435(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.59 (m, 2H), 1.69 (m, 4H), 1.90 (m, 2H), 3.61 (s, 3H), 4.0 (s, 3H), 4.90 (m, 1H), 4.94 (m, 1H), 5.39 (m, 1H), 5.59 (m, 1H), 6.25 (bs, 2H), 6.30 (d, 1H), 7.18 (d, 1H), 7.39 (dd, 1H), 8.31 (s, 1H)。
この化合物を製造するための中間体は、以下のように入手した:
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[(5E)−5,6−ジデオキシ−7−[メトキシ(メチル)アミノ]−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボ−ヘプト−5−エノジアルド−1,4−フラノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(150mg,0.38ミリモル)とN−メトキシ−N−メチル−2−(トリフェニルホスホラニリデン)アセトアミド(280mg,0.77ミリモル、2当量)を窒素雰囲気下で無水DCM:DMSO 10:1(4mL)に混合した。次いで、Dess−Martinペルヨージナン(DCM中15%(w/w)溶液、2.3mL,1.5当量)を0℃で加えた。この混合物を室温に達せしめて、この温度で一晩撹拌した。この反応物を飽和重炭酸ナトリウムの添加によって急冷させて、クロロホルムで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発さて、オイルを得た。これをさらに精製せずに次の工程に直接使用した。
MS(ESP):2230に対して475(MH)。
実施例285:9−[5−(5−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン及び9−[5−(3−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(位置異性体の1:1混合物)
9−[5−(5−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンと9−[5−(3−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンを酢酸、水、及びギ酸の6:4:1混合物に溶かして、撹拌しながら90℃で加熱した。この反応をLC/MSによって綿密にモニタリングして、過剰のギ酸/水をエタノールと共沸することによって止めた。生じる材料を、酢酸アンモニウム/アセトニトリル又は酢酸アンモニウム/MeOHの混合物を(pH8で)使用するHPLCによって精製した。精製後、適切な分画を合わせて、溶媒を蒸発乾固させた。生じる生成物をMeOH/水に溶かし、凍結乾燥させて、白い固形物(1.9mg,2つの位置異性体の1:1混合物)を得た。
MS(ESP):1723に対して318(MH)。
1 H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.59 (m, 混合物の2H), 1.69 (m, 混合物の4H), 1.85 (m, 混合物の2H), 4.07-4.20 (m, 混合物の3H), 4.33 (m, 混合物の2H), 4.66 (m, 混合物の1H), 5.28 (m, 混合物の2H), 5.71-5.85 (m, 混合物の2H), 7.14 (bs, 混合物の2H), 7.30 及び 7.27 (2xs, 混合物の1H), 8.05 及び 8.99 (2xs, 混合物の1H)。
中間体は、以下のように入手した:
9−[5−(5−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン及び9−[5−(3−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
9−[5−(5−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−クロロ−9H−プリン−6−アミンと9−[5−(3−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル]−2−クロロ−9H−プリン−6−アミンをシクロペンタノールに溶かして、1ペレットの水酸化ナトリウムを加えた。この混合物を70℃で15時間撹拌した。次いで、クロロホルムを加えて、この溶液を珪藻土に通して濾過した。溶媒を蒸発乾固させてクロロホルムに溶かしてから、クロロホルム、クロロホルム/MeOH 5%又は10%を溶出液として使用するシリカのパッドに通して濾過した。適切な分画を合わせて、溶媒を蒸発乾固させた。生じるオイルをさらに精製せずに最終工程に使用した。
MS(ESP):2027ClNに対して458(MH)。
9−[5−(5−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−クロロ−9H−プリン−6−アミン及び9−[5−(3−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル]−2−クロロ−9H−プリン−6−アミン
2−クロロ−9−{2,3−O−(1−メチルエチリデン)−5−O−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−β−D−リボフラノシル}−9H−プリン−6−アミン(実施例266〜271を参照のこと)(150mg,0.3ミリモル)と3−アミノ−1,2,4−トリアゾール(50mg,0.6ミリモル、2当量)をDMSOに溶かした。過剰のカリウムt−ブトキシド(2〜5当量)を1分量で加えた。室温で1週間撹拌後、溶媒を蒸発乾固させた。生じるオイルをさらに精製せずに次の工程に直接使用した。
MS(ESP):1518ClNに対して410,408(MH)。
実施例286:9−{5−[4−(カルボキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル}−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
2−クロロ−9−[5−[4−(シアノメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]−5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミンをシクロペンタノールに溶かして、1ペレットの水酸化ナトリウムを加えた。この混合物を70℃で15時間撹拌した。溶媒を蒸発乾固させて、生じるオイル(置換と加水分解がすでに起きた)をさらに精製せずに使用した。水及びギ酸の1:2混合物を室温で使用して、上記の記載のように、最終のアセトニド脱保護化を行なった。生成物(18.0mg)を吸湿性のベージュ色の固形物として入手した。
MS(ESP):2025に対して460(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.58 (m, 2H), 1.64 (m, 4H), 1.88 (m, 2H), 4.12 (m, 2H), 4.22 (m, 2H), 4.55 (m, 1H), 5.26 (1H, m), 5.78 (1H, m) 6.92 (s, 1H) 7.20 (bs, 2H) 7.40 (s, 1H), 8.0 (s, 1H)。
化合物の中間体は、以下のように入手した:
2−クロロ−9−[5−[4−(シアノメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]−5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−クロロ−9−{2,3−O−(1−メチルエチリデン)−5−O−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−β−D−リボフラノシル}−9H−プリン−6−アミン(300mg,0.6ミリモル)と1H−イミダゾール−4−イルアセトニトリル(3.0ミリモル、5当量)をDMSOに溶かした。過剰の水酸化カリウム(5当量)を1分量で加えた。室温で15時間撹拌後、この混合物をEtOAcと水の間に分画した。有機層を分離し、乾燥させ、濾過して、オフホワイトの泡沫を得た。これさらに精製せずに次の工程に直接使用した。
MS(ESP):1819ClNに対して431(MH)。
実施例287:9−(5−S−ブチル−5−チオ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロブチルメトキシ)−9H−プリン−6−アミン及び9−(5−S−イソブチル−5−チオ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロブチルメトキシ)−9H−プリン−6−アミン(2:1混合物)
2−(シクロブチルメトキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(250mg,0.65ミリモル)をマイクロ波バイアルにおいて乾燥N−メチルピロリジノン(3ml)に溶かした。ジブチルジスルフィド(n及びiso異性体の1:1混合物)(450mg,4当量)を滴下した。この混合物を0℃の浴に入れて、トリ−n−ブチルホスフィン(740μL,4当量)を窒素の陽圧下で加えた。次いで、この溶液をマイクロ波反応器において180℃で1時間加熱した。この黒ずんだ混合物をEtOAcと飽和重炭酸ナトリウムの間に分画し、通常のように後処理して、オイルを得た。これをさらに精製せずに使用した。
MS(ESP):2233Sに対して464(MH)。
ギ酸及び水の2:1混合物を室温で使用して、上記の記載のように、アセトニド脱保護化を行なった。生成物(43.8mg,異性体の2:1混合物)を白い固形物として入手した。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.8 (m, 6H), 1.0-2.0 (数個の m, 10H), 2.68-2.86 (m, 3H), 3.97 (m, 1H), 4.14 (m, 3H), 4.73 (m, 1H), 5.32 (m, 1H), 5.47 (m, 1H), 5.74 (1H, d), 7.23 (2xbs, 2H), 8.10 (s, 1H)。
MS(ESP):1929Sに対して424(MH)。
実施例288:2−(シクロブチルメトキシ)−9−(5−S−メチル−5−チオ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
この表題化合物は、実施例287に類似した手順を使用して、チオール源としてのジメチルジスルフィドと2−(シクロブチルメトキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミンの反応によって作製した。
MS(ESP):1623Sに対して382(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.86 (m, 5H), 2.02 (m, 4H), 2.68-2.86 (m, 3H), 3.97 (m, 1H), 4.14 (m, 3H), 4.73 (m, 1H), 5.32 (m, 1H), 5.47 (m, 1H), 5.74 (1H, d), 7.23 (bs, 2H), 8.10 (s, 1H)。
実施例289:9−(5−クロロ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
ヘキサメチルホスホロアミド(0.5mL)と塩化チオニル(110μL,3当量)を窒素下に0℃でゆっくり混合した。0℃で30分間撹拌後、ヘキサメチルホスホロアミド(1ml)に溶かした2−(シクロペントキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(200mg,0.5ミリモル)を加えた。撹拌を0℃で4時間続けた。この反応物を飽和重炭酸ナトリウムのゆっくりした添加によって失活させ、EtOAcで抽出して、茶褐色のオイルを得た。これをさらに精製せずに使用した。
MS(ESP):1824ClNに対して412,410(MH)。
ギ酸及び水の2:1混合物を室温で使用して、上記の記載のように、アセトニド脱保護化を行なった。HPLC精製後、生成物(17.6mg)を白い固形物として入手した。
MS(ESP):1520ClNに対して372,370(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.56 (m, 2H), 1.70 (m, 4H), 1.90 (m, 2H), 3.80 (m, 1H), 3.91 (m, 1H), 4.03 (m, 1H), 4.20 (m, 1H), 4.73 (m, 1H), 5.20 (m, 1H), 5.43 (d, 1H), 5.45 (d, 1H), 5.80 (d, 1H), 7.21 (bs, 2H), 8.10 (s, 1H)。
実施例290:9−(5−ブロモ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
表題化合物は、実施例289に類似した手順を使用して、臭化チオニルと2−(シクロペントキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミンの反応によって製造した。
MS(ESP):1520BrNに対して414,416(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.56 (m, 2H), 1.70 (m, 4H), 1.90 (m, 2H), 3.80 (m, 1H), 3.83 (m, 1H), 4.06 (m, 1H), 4.21 (m, 1H), 4.77 (m, 1H), 5.26 (m, 1H), 5.41 (d, 1H), 5.56 (d, 1H), 5.79 (d, 1H), 7.22 (bs, 2H), 8.12 (s, 1H)。
実施例291:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−メチル−β−D−リボフラノシルウロノシル)−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−メチル−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシルウロノシル]−9H−プリン−6−アミンを酢酸:水の2:1混合物に懸濁させてから、室温で24時間撹拌した。ギ酸を加えて、さらに24時間撹拌した。この反応混合物を濃縮乾固させて、14分で5〜50%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせ、濃縮して、薄膜を得た。この生成物を水に溶かし、凍結乾燥させて、白い固形物(28.2mg)を得た。
MS(ESP):1621に対して380(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.51 (s, 1H) 1.61 (s, 4 H) 1.82 (s, 2H) 3.63 (s, 3H) 4.37 (s, 2H) 4.53 (s, 1H) 5.23 (s, 1H) 5.62 (s, 1H) 5.82 (s, 2H) 7.18 (s, 2H) 8.14 (s, 1H)。
本化合物の中間体は、以下のように製造した:
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−メチル−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシルウロノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラヌロノシル]−9H−プリン−6−アミン(100mg,0.247ミリモル)のDCM溶液へ触媒のジメチルアミノピリジン(0.61mg,0.005ミリモル)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCM中1M,0.271mL,0.271ミリモル)、及びMeOH(18μL,0.741ミリモル)を0℃で加えた。この溶液を室温へ温めて一晩撹拌してから、飽和重炭酸ナトリウムで急冷させた。この反応混合物をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、重炭酸ナトリウム、塩水で抽出して、真空で濃縮した。
MS(ESP):1925に対して420(MH)。
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラヌロノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(400mg,1.02ミリモル)、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ、フリーラジカル(TEMPO)(32mg,0.204ミリモル)、及びヨードベンゼンジアセテート(722mg,2.24ミリモル)を水及びアセトニトリルの1:1混合物に溶かした。この溶液を室温で一晩撹拌した。沈殿を濾過して除き、水、アセトン、及びジエチルエーテルで洗浄した。
MS(ESP):1823に対して406(MH)。
実施例292:(2S,3S,4R,5R)−5−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−N−シクロプロピル−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−カルボキサミド
(3aS,4S,6R,6aR)−6−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−N−シクロプロピル−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−カルボキサミドを酢酸:水の2:1混合物に懸濁させてから、室温で24時間撹拌した。ギ酸を加えて、さらに24時間撹拌した。この反応混合物を濃縮乾固させて、14分で5〜50%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせ、濃縮して、薄膜を得た。生成物を水に溶かし、凍結乾燥させて、白い固形物(18.6mg)を得た。
MS(ESP):1824に対して405(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.44 (s, 1H) 0.56 (s, 1H) 1.51 (s, 1H) 1.62 (s, 2H) 1.86 (s, 1H) 2.63 (s, 1H) 4.14 (s, 1H) 4.55 (s, 1H) 5.25 (s, 1H) 5.47 (s, 1H) 5.59 (s, 1H) 5.77 (s 1H) 7.24 (s, 1H) 8.19 (s, 1H)。
この実施例の中間体は、以下のように製造した:
(3aS,4S,6R,6aR)−6−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−N−シクロプロピル−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−カルボキサミド
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラヌロノシル]−9H−プリン−6−アミン(実施例291のように製造した)(100mg,0.247ミリモル)のDMF溶液へO−(7−ヒドロキシアザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロリン酸塩(HATU)(112.5mg,0.296ミリモル)とトリエチルアミン(54μL,0.741ミリモル)を0℃で加えた。この冷却溶液へシクロプロピルアミン(12μL,0.296ミリモル)を滴下した。この溶液を室温へ温めて一晩撹拌してから、飽和重炭酸ナトリウムで急冷させた。この反応混合物をEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、重炭酸ナトリウム、塩水で抽出して、真空で濃縮した。
MS(ESP):C2124に対して445(MH)。
実施例293:(2R,3R,4S,5S)−2−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−5−(アゼチジン−1−イルカルボニル)テトラヒドロフラン−3,4−ジオール
表題化合物は、実施例292の記載に類似した手順を使用して、2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラヌロノシル]−9H−プリン−6−アミンをアゼチジンと反応させることに続くアセトニドの脱保護によって製造した。
MS(ESP):1824に対して405(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.13 (s, 1H) 1.52 (s, 1H) 1.63 (s, 5H) 1.85 (s, 3H) 2.14 (s, 3H) 3.84 (s, 3H) 4.16 (s, 4H) 4.40 (s, 3H) 5.28 (s, 1H) 5.83 (s, 1H) 7.33 (s, 2H) 8.37 (s, 1H)。
実施例294:(2S,3S,4R,5R)−5−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−3,4−ジヒドロキシ−N−メチルテトラヒドロフラン−2−カルボキサミド
表題化合物は、実施例292の記載に類似した手順を使用して、2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラヌロノシル]−9H−プリン−6−アミンをメチルアミンと反応させることに続くアセトニドの脱保護によって製造した。
MS(ESP):1622に対して379(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.60 (m, 2H), 1.70 (m, 4H), 1.90 (m, 2H), 2.73 (d, 3H), 4.09 (1H, m), 4. 27 (1H, m), 4.55 (m, 1H), 5.33 (m, 1H), 5.48 (m, 1H), 5.72 (1H, d), 5.82 (1H, d), 6.92 (s, 1H), 7.42 (bs, 2H), 8.12 (s, 1H), 9.18 (s, 1H)。
実施例295:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−O−メチル−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−N−[(1Z)−(ジメチルアミノ)メチレン]−9−(5−O−メチル−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミンをMeOH中7Nアンモニアに溶かした。この溶液を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を濃縮乾固させて、14分で10〜40%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせ、濃縮して、薄膜を得た。ヘキサン及びMeOHを使用する順相HPLCによってこの混合物をさらに精製した。適切な分画を合わせ、濃縮して、薄膜を得た。生成物を水に溶かし、凍結乾燥させて、白い固形物を得た。
MS(ESP):1623に対して366(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.67 (s, 6H) 1.88 (s, 2H) 3.32 (s, 3H) 3.99 (s, 2H) 4.15 (s, 2H) 4.61 (s, 2H) 5.29 (s, 2H) 5.46 (s, 1H) 5.77 (s, 1H) 7.23 (s, 2H) 8.08 (s, 1H)。
この化合物の中間体は、以下のように作製した:
2−(シクロペンチルオキシ)−N−[(1Z)−(ジメチルアミノ)メチレン]−9−(5−O−メチル−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−N−[(1Z)−(ジメチルアミノ)メチレン]−9−[5−O−メチル−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミンを酢酸:水の2:1混合物に懸濁させてから、室温で24時間撹拌した。この反応混合物を濃縮乾固させた。
MS(ESP):C1928に対して420(MH)。
2−(シクロペンチルオキシ)−N−[(1Z)−(ジメチルアミノ)メチレン]−9−[5−O−メチル−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−N−[(1Z)−(ジメチルアミノ)メチレン]−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(200mg,0.448ミリモル)をDMFに溶かして、−20℃へ冷やした。水素化ナトリウム(11mg,0.448ミリモル)を加えて、30分間撹拌した。ヨウ化メチル(42μL,0.448ミリモル)を加えた。この溶液を−20℃で数時間撹拌し、そのまま室温へ温めて、一晩撹拌した。この反応混合物をEtOAcに溶かし、重炭酸ナトリウムと塩水で抽出して、濃縮した。
MS(ESP):C2232に対して461(MH)。
2−(シクロペンチルオキシ)−N−[(1Z)−(ジメチルアミノ)メチレン]−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(1g,2.56ミリモル)をDMFに溶かして、(ジメトキシメチル)ジメチルアミン(514μL,3.84ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で6時間撹拌した。この溶液へEtOAcを加え、重炭酸ナトリウムと塩水で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。
MS(ESP):C2130に対して447(MH)。
表XIVの化合物は、実施例295の記載に類似した手順を使用して、適切な市販の求電子試薬(ヨウ化物、臭化物、又はトシラート)と2−(シクロペンチルオキシ)−N−[(1Z)−(ジメチルアミノ)メチレン]−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミンの反応に続く脱保護反応によって作製した。
表XIV
Figure 2008516938
実施例301:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−O−フェニル−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(200mg,0.51ミリモル)とフェノール(192mg,2.04ミリモル)をN−メチルピロリジノンに溶かした。この溶液を0℃へ冷やした。トリブチルホスフィン(509μL,2.04ミリモル)を加えて、続いてアゾジカルボン酸ジイソプロピル(402μL,2.04ミリモル)を加えた。この反応混合物をマイクロ波反応器において120℃で1時間加熱した。この溶液をクロロホルムにさらに溶かして、重炭酸ナトリウムと塩水で洗浄した。ヘキサン/EtOAc勾配を使用するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによってこの混合物を精製した。適切な分画を合わせて、濃縮した。
MS(ESP):2429に対して468(MH)。
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[2,3−O−(1−メチルエチリデン)−5−O−フェニル−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミンを酢酸:水の2:1混合物に懸濁させてから、室温で24時間撹拌した。この反応混合物を濃縮乾固させて、14分で20〜50%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせ、濃縮して、薄膜を得た。生成物を水に溶かし、凍結乾燥させて、白い固形物を得た。
MS(ESP):2125に対して429(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.20 (s, 2H) 1.56 (s, 2H) 1.67 (s, 4H) 1.87 (s, 2H) 4.20 (s, 3H) 4.75 (s, 2H) 5.25 (s, 2H) 5.56 (s, 1H) 5.75 (s, 1H) 6.93 (s, 2H) 7.24 (s, 5H) 8.06 (s, 1H)。
実施例302:9−(5−S−アセチル−5−チオ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
9−[5−S−アセチル−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−5−チオ−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンを酢酸:水の2:1混合物に懸濁させてから、室温で24時間撹拌した。この反応混合物を濃縮乾固させて、14分で20〜40%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせ、濃縮して、薄膜を得た。生成物を水に溶かし、凍結乾燥させて、白い固形物を得た。
MS(ESP):1723Sに対して409(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.20 (s, 2H) 1.68 (s, 4H) 2.35 (s, 3H) 3.10 (s, 2H) 3.90 (s, 2H) 4.10 (s, 2H) 4.75 (s, 2H) 5.27 (s, 2H) 5.75 (s, 2H) 7.21 (s, 2H) 8.06 (s, 1H)。
この化合物の中間体は、以下のように製造した:
9−[5−S−アセチル−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−5−チオ−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
9−[5−クロロ−5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(実施例289のように製造した)(300mg,0.73ミリモル)をDMFに溶かした。エタンチオS酸(152μL,2.20ミリモル)と炭酸セシウム(717mg,2.20ミリモル)をこの溶液へ加えて、室温で一晩撹拌した。EtOAcをこの溶液へ加えて、重炭酸ナトリウムと塩水で抽出した。
MS(ESP):2027Sに対して450(MH)。
実施例303:2−(シクロペンチルオキシ)−9−{5−[(シクロプロピルメチル)スルフィニル]−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル}−9H−プリン−6−アミン
9−(5−S−アセチル−5−チオ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(200mg,0.49ミリモル)をDMFに溶かした。炭酸セシウム(477mg,1.46ミリモル)を加えて、続いて(ブロモメチル)シクロプロパン(136μL,1.46ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この溶液をEtOAcに溶かして、重炭酸ナトリウムと塩水で抽出した。この反応混合物を濃縮乾固させて、14分で30〜60%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせ、濃縮して、薄膜を得た。生成物を水に溶かし、凍結乾燥させて、白い固形物を得た。
MS(ESP):1927Sに対して422(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.18 (s, 2H) 1.58 (s, 1H) 1.68 (s, 3H) 1.90 (s, 2H) 2.48 (s, 8H) 3.12 (s, 1H) 4.25 (s, 2H) 5.27 (s, 1H)。
実施例304:2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−チオ−5−S−(2,2,2−トリフルオロエチル)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
9−(5−S−アセチル−5−チオ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(200mg,0.49ミリモル)をDMFに溶かした。炭酸セシウム(479mg,1.47ミリモル)を加えて、続けて4−メチルベンゼンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチル(373mg,1.47ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この溶液をEtOAcに溶かして、重炭酸ナトリウムと塩水で抽出した。この反応混合物を濃縮乾固させて、14分で30〜70%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせ、濃縮して、薄膜を得た。生成物を水に溶かし、凍結乾燥させて、白い固形物を得た。
MS(ESP):1722SFに対して450(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.20 (s, 2H) 1.58 (s, 2H) 1.68 (s, 4H) 1.88 (s, 2H) 3.01 (s, 2H) 3.48 (s, 2H) 4.0 (s, 1H) 4.15 (s, 1H) 4.75 (s, 2H) 5.25 (s, 2H) 5.55 (s, 1H) 5.75 (s, 1H) 7.21 (s, 2H) 8.06 (s, 1H)。
実施例305:2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−デオキシ−5−(メチルスルフィニル)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミンと実施例306:2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−デオキシ−5−(メチルスルホニル)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
実施例288の記載に類似した手順を使用して製造した2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−S−メチル−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−5−チオ−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(300mg,0.71ミリモル)のDCM溶液へm−クロロ過安息香酸(162mg,0.71ミリモル)を加えた。この溶液を室温で一晩撹拌した。この反応混合物をクロロホルムで希釈し、重炭酸ナトリウムと塩水で洗浄して、濃縮した。
生じるスルホキシド及びスルホンの混合物を酢酸:水の2:1混合物に懸濁させてから、室温で24時間撹拌した。この反応混合物を濃縮乾固させて、14分で10〜60%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせ、濃縮して、薄膜を得た。生成物を水に溶かし、凍結乾燥させて、白い固形物を得た。
実施例305:MS(ESP):1623Sに対して398(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.68 (s, 6H) 1.88 (s, 4H) 2.51 (s, 3H) 4.26 (s, 3H) 4.73 (s, 1H) 5.26 (s, 1H) 5.49 (s, 2H) 5.79 (s, 1H) 7.22 (s, 2H) 8.06 (s, 1H)。
実施例306:MS(ESP):1623Sに対して414(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.62 (s, 5H) 1.82 (s, 3H) 2.76 (s, 3H) 4.19 (s, 1H) 3.90 (s, 1H) 4.25 (s, 2H) 4.75 (s, 1H) 5.30 (s, 1H) 5.50 (s, 1H) 5.85 (s, 1H) 7.18 (s, 2H) 8.06 (s, 1H)。
実施例307:(1S,2S)−2−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]シクロペンタノール及び(1R,2R)−2−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]シクロペンタノールの1:1混合物
磁気撹拌子を含有するマイクロ波バイアルにおいて、2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(TFA塩、70mg)をDMF(3ml)、シクロペンテンオキシド(390μl)、及び炭酸カリウム(過剰)と混合した。この反応容器を密封し、この混合物を、マイクロ波反応器において撹拌しながら、120℃で2時間加熱した。室温へ冷却後、この混合物を濾過して、酢酸アンモニウム水溶液(pH8.0)及びアセトニトリルの勾配を使用する逆相HPLCによって濾液を精製した。適切な分画を合わせて、溶媒を蒸発乾固させて、所望される生成物(17.5mg)を白い固形物として得た。
MS(ESP):1521に対して304(MH)。
1 H NMR δ: 1.53-1.60 (m, 2H) 1.63-1.83 (m, 8H) 1.85-1.92 (m, 2H) 1.98-2.12 (m, 2H) 4.30-4.39 (m, 1H) 4.44 (dt, 1H) 5.14 (d, 1H) 5.24 (m, 1H) 7.09 (s, 2H) 7.92 (s, 1H)。
この化合物の中間体は、以下のように製造した:
2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(TFA塩):
実施例29のように製造した2−(シクロペンチルオキシ)−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−6−アミン(3.6g)をトリフルオロ酢酸:DCM:トリエチルシランの1:2:0.5混合物に溶かした。この混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を蒸発乾固させて、生じるオイルを、それが固化するまで、高真空で乾燥させた。生じる固形物をジエチルエーテルで摩砕して、所望される生成物(3.8g)を淡いベージュ色の固形物として得た。この材料をさらに精製せずに次の工程に使用した。さらなる特性決定の目的のために、少量の生成物をDCMに溶かして、Amberlite IR−743(強塩基)で処理して、遊離塩基を得た。この溶液を濾過し、溶媒を蒸発させて、オフホワイトの固形物を得た。
MS(ESP):1013に対して220(MH)。
1 H NMR δ: 1.56 (m, 2H) 1.769 (m, 4H) 1.86 (s, 2H) 5.24 (m, 1H) 7.02 (s, 2H) 7.86 (s, 1H) 12.58 (s, 1H)。
実施例308:9−(3−ブロモ−3,5−ジデオキシ−5−フルオロ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
アセトニトリル(10ml)及び水(56μl)の混合物中の2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−5−フルオロ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(1.1g,3.1ミリモル)の溶液へ1−ブロモカルボニル−1−メチルエチルアセテート(2.3ml,15.6ミリモル)を4℃で加えた。この溶液を室温で1.5時間撹拌してから、水と飽和重炭酸ナトリウムで急冷させた。この反応混合物をEtOAc(2x100ml)で抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)させ、濾過して、真空で濃縮した。DCM中4% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、9−(3−ブロモ−3,5−ジデオキシ−5−フルオロ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(990mg)を得た。この中間体(300mg,0.66ミリモル)をMeOH中0.5Nアンモニア(5ml)に4℃で取り、撹拌を4℃で2時間続けた。この反応混合物を真空で濃縮して、所望される生成物(265mg)を白い固形物として得た。
MS(ESP):1519BrFNに対して417(MH)。
1 H NMR δ ppm 1.37-1.78 (m, 8H) 4.44-4.59 (m, 3H) 4.72 (d, 1H) 4.82-4.92 (m, 1H) 5.11-5.20 (m, 1H) 5.64 (d, 1H) 6.31 (d, 1H) 7.15 (s, 2H) 7.95 (s, 1H)。
実施例309:9−[3−(ベンジルアミノ)−3,5−ジデオキシ−5−フルオロ−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
9−(3−ブロモ−3,5−ジデオキシ−5−フルオロ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(150mg,0.36ミリモル)のDMF(3ml)溶液へイソシアン酸ベンジル(89μl,0.72ミリモル)とトリエチルアミン(100μl,0.72ミリモル)を室温で連続的に加えた。この溶液を2時間撹拌してから、MeOHで急冷させた。この反応混合物を真空で濃縮し、DCM中5% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、カルバメート誘導体を得た。この中間体をTHF(3ml)に取ってから、水素化ナトリウム(109mg,2.73ミリモル)を−40℃で加えた。この溶液を15分間撹拌してから、水で急冷させた。この反応混合物をDCM(2x50ml)で抽出した。有機相を合わせ、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させて、蒸発乾固させた。この残渣を1N水酸化ナトリウム(5ml)に取ってから、この溶液を100℃で6時間撹拌した。この反応混合物をAmberlite IR−120で中和し、濾過して、真空で濃縮した。DCM中5% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(23mg)を白い固形物として得た。
MS(ESP):2227FNに対して443(MH)。
1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ ppm 1.18-1.77 (m, 8H) 3.82 (s, 2H) 4.08 (s, 1H) 4.15 (d, 1H) 4.37 (s, 1H) 4.49 (dd, 2H) 4.67 (s, 1H) 5.12-5.24 (m, 1H) 5.50 (s, 2H) 5.94 (s, 1H) 7.18-7.32 (m, 6H) 7.72 (s, 1H)。
実施例310:2−(シクロペンチルオキシ)−9−β−D−キシロフラノシル−9H−プリン−6−アミン
N−[2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−イル]ベンズアミド(0.5g,1.5ミリモル)(実施例127の記載のように製造した)、1,2,3,5−テトラ−O−アセチル−D−キシロフラノース(市販品を利用可能)(1g,3.1ミリモル)、及びN,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(1ml,3.9ミリモル)の10mL乾燥アセトニトリル懸濁液を60℃まで温めた。30分間撹拌後、0.6mL(5.1ミリモル)の塩化スズ(IV)を滴下して、撹拌をさらに90分間続けた。この反応混合物を室温へ冷やして、飽和重炭酸ナトリウム及びEtOAc(1:1,v/v,250ml)の冷混合物へ注いだ。水相をEtOAc(150ml)で抽出した。有機相を合わせ、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させて、蒸発乾固させた。ヘキサン中65% EtOAcで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、N−ベンゾイル−2−(シクロペンチルオキシ)−9−(2,3,5−トリ−O−アセチル−β−D−キシロフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(356mg)を得た。この中間体をMeOH中7Nアンモニア(10ml)に取り、撹拌を一晩続けた。この反応混合物を真空で濃縮し、DCM中8% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(156mg)を得た。
MS(ESP):1521に対して352(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.77-1.94 (m, 6H) 2.05-2.19 (m, 2H) 3.85 (dt, 1H) 3.90-3.99 (m, 1H) 4.17-4.26 (m, 1H) 4.28-4.37 (m, 1H) 4.48-4.56 (m, 1H) 4.95 (t, 1H) 5.48-5.57 (m, 1H) 5.94 (d, 1H) 5.97 (d, 1H) 6.07 (d, 1H) 7.47 (s, 2H) 8.28 (s, 1H)。
実施例311:9−(3−ブロモ−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンと実施例312:9−(2−ブロモ−2,5−ジデオキシ−β−D−アラビノフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
アセトニトリル(150ml)及び水(155μl)の混合物中の2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(2.88g,8.59ミリモル)の溶液へ1−ブロモカルボニル−1−メチルエチルアセテート(6.33ml,42.9ミリモル)を4℃で加えた。この溶液を室温で1時間撹拌してから、水(10ml)と飽和重炭酸ナトリウム(200ml)で急冷させた。この反応混合物をEtOAc(300ml)で抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)させ、濾過し、真空で濃縮して、3.46gの9−(2−O−アセチル−3−ブロモ−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン及び9−(3−O−アセチル−2−ブロモ−2,5−ジデオキシ−β−D−アラビノフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンの混合物を得た。この混合物(2.0g,4.55ミリモル)をMeOH中7Nアンモニア(20ml)とMeOH(50ml)に4℃で取って、撹拌を4℃で3時間続けた。この反応混合物を真空で濃縮して、15分で25〜50%の勾配の移動相として10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルを用いるGilson逆相HPLCによって残渣を精製した。適切な分画を合わせて、1.2gの9−(3−ブロモ−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンと0.25gの9−(2−ブロモ−2,5−ジデオキシ−β−D−アラビノフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンを得た。
実施例311:MS(ESP):1520BrNに対して400(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.40 (d, 3H) 1.54 1.98 (m, 8H) 4.38-4.41 (qt, 1H) 4.54 (dd, 1H) 5.02 (t, 1H) 5.32 (dq, 1H) 5.70 (d, 1H) 6.40 (s, 1H) 7.23 (s, 2H) 8.04 (s, 1H)。
実施例312:MS(ESP):1520BrNに対して400(MH)。
1 H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm 1.41 (d, 3H) 1.54-1.64 (m, 2H) 1.65-1.76 (m, 4H) 1.91 (s, 2H) 3.75-3.85 (dt, 1H) 4.46-4.55 (t, 1H) 4.71 (dd, 1H) 5.25-5.32 (m, 1H) 6.01 (s, 1H) 6.24 (d, 1H) 7.19 (s, 1H) 8.01 (s, 1H)。
実施例313:9−(3−シアノ−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
9−(2,3−アンヒドロ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(100mg,0.15ミリモル)のTHF(1.5ml)溶液へシアン化ジエチルアルミニウムの2Mトルエン溶液(1.58ml,1.58ミリモル)を室温で加えた。生じる澄明な溶液を80℃で30分間加熱して、そのまま室温へ温め、エタノール(1ml)で希釈して、30分間撹拌した。この溶液をDCM(100ml)で希釈し、水と塩水で連続的に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、真空で濃縮した。10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルを移動相とするGilson逆相HPLCによって残渣を精製した。適切な分画を合わせて、16mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1620に対して345(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.37 (d, 3H) 1.51-1.86 (m, 8H) 3.56 (t, 1H) 4.43 (t, 1H) 5.25 (m, 2H) 5.59 (d, 1H) 6.38 (s, 1H) 7.17 (s, 2H) 8.03 (s, 1H)。
本化合物の中間体は、以下のように製造した:
9−(2,3−アンヒドロ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
MeOH(12ml)中の9−(2−O−アセチル−3−ブロモ−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン及び9−(3−O−アセチル−2−ブロモ−2,5−ジデオキシ−β−D−アラビノフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(先の実施例に記載のように製造した)(1.45g,3.29ミリモル)の混合物へ炭酸カリウム(0.91g,6.59ミリモル)を室温で加えた。この懸濁液を1時間撹拌してから、MeOH(20ml)とDCM(30ml)で希釈して、珪藻土に通して濾過した。濾液を真空で濃縮して、DCM中5% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(0.91g)を得た。
MS(ESP):1519に対して318(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.19 (d, 3H) 1.54-1.96 (m, 8H) 4.11 (d, 1H) 4.30 (q, 1H) 4.48 (d, 1H) 5.26-5.33 (m, 1H) 6.09 (s, 1H) 7.21 (s, 2H) 8.07 (s, 1H)。
実施例314:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(3,5−ジデオキシ−3−メチル−β−D−キシロフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
ヨウ化マグネシウムメチル(2.63ml,ジエチルエーテル中3M)へヨウ化銅(I)(75.0mg,0.39ミリモル)を−20℃で加えた。この懸濁液を0℃として、THF(5ml)に溶かした9−(2,3−アンヒドロ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(250mg,0.79ミリモル)を滴下した。この溶液を0℃で5時間、次いで室温で一晩撹拌した。この反応混合物をDCM(100ml)で希釈し、水と飽和重炭酸ナトリウムで連続的に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、真空で濃縮した。15分で45〜86%の勾配の移動相として10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルを用いるGilson逆相HPLCによって残渣を精製した。適切な分画を合わせて、10mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1623に対して334(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.04 (d, 3H) 1.21 (d, 3H) 1.59-1.90 (m, 8H) 2.31 (m, 1H) 4.33 (t, 1H) 4.62 (t, 1H) 5.28 (m, 1H) 5.55 (d, 1H) 7.17 (s, 2H) 8.09 (s, 1H)。
実施例315:9−(3−アジド−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
9−(2,3−アンヒドロ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(175mg,0.55ミリモル)、アジ化ナトリウム(179mg,2.76ミリモル)、及び塩化アンモニウム(147mg,2.76ミリモル)のDMF(2ml)懸濁液をマイクロ波反応器において100℃で3時間加熱した。この反応混合物をDCM(40ml)とMeOH(4ml)で希釈してから、水で洗浄した。有機相を乾燥(硫酸ナトリウム)させて、蒸発乾固させた。15分で20〜60%の勾配の移動相として10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルを用いるGilson逆相HPLCによって残渣を精製した。適切な分画を合わせて、108mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1520に対して361(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.31 (s, 3H) 1.59-1.92 (m, 8H) 4.26 (dd, 1H) 4.43 (qt, 1H) 4.85 (t, 1H) 5.30 (m, 1H) 5.69 (d, 1H) 6.21 (s, 1H) 7.22 (s, 2H) 8.03 (s, 1H)。
実施例316:9−(3−アミノ−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
9−(5−アジド−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(87mg,0.242ミリモル)のエタノール(3ml)溶液へ10%パラジウム担持活性炭(50mg)を加えた。この反応混合物を水素(1気圧)下に5時間撹拌した。次いで、この反応混合物をエタノールで希釈し、珪藻土に通して濾過して、蒸発させた。15分で5〜95%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、52mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1522に対して335(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.16 (d, 3H) 1.51-1.84 (m, 8H) 4.18 (qt, 1H) 4.24 (t, 1H) 5.23 (m, 1H) 5.57 (d, 1H) 7.09 (s, 2H) 8.18 (s, 1H)。
実施例317:9−[3−(アセチルアミノ)−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
9−(3−アミノ−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(39.4mg,0.118ミリモル)の乾燥ピリジン(2ml)溶液へ無水酢酸(0.1ml)を4℃で加えた。この溶液を室温で一晩撹拌してから、MeOHで急冷させて、真空で濃縮した。残渣をMeOH中7Nアンモニア(5ml)に室温で取り、撹拌を一晩続けた。この反応混合物を真空で濃縮して、DCM中6% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(37mg)を得た。
MS(ESP):1724に対して377(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.02 (d, 3H) 1.51-1.91 (m, 8H) 1.9 (s, 3H) 4.13 (dd, 1H) 4.15 (t, 1H) 4.41 (t, 1H) 5.29 (m, 1H) 5.53 (d, 1H) 5.86 (d, 1H) 7.35 (s, 2H) 8.03 (s, 1H) 9.21 (d, 1H)。
実施例318:9−[(3ξ)−3−アジド−3,5−ジデオキシ−5−フルオロ−β−D−エリスロ−ペンタフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
9−[3−ブロモ−3,5−ジデオキシ−5−フルオロ−2−O−(トリイソプロピルシリル)−β−D−キシロフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(100mg,0.18ミリモル)、アジ化ナトリウム(57mg,0.87ミリモル)、及び塩化アンモニウム(47mg,0.87ミリモル)のDMF(2ml)懸濁液をマイクロ波反応器において110℃で1時間加熱した。この反応混合物をDCM(40ml)とMeOH(4ml)で希釈してから、水で洗浄した。有機相を乾燥(硫酸ナトリウム)させて、蒸発乾固させた。15分で20〜50%の勾配の移動相として10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルを用いるGilson逆相HPLCによって残渣を精製した。適切な分画を合わせて、6.6mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1519FNに対して379(MH)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.47-1.86 (m, 8H) 4.05-4.16 (m, 1H) 4.39 (t, 1H) 4.46 (dt, 1H) 4.52-4.57 (m, 1H) 4.61-4.70 (m, 1H) 4.80 (s, 1H) 5.00 (s, 1H) 5.16-5.25 (m, 1H) 5.70 (d, 1H) 5.77 (d, 1H) 6.29 (m, 1H) 7.18 (s, 2H) 7.98-8.06 (m, 1H)。
中間体は、以下のように製造した:
9−[3−ブロモ−3,5−ジデオキシ−5−フルオロ−2−O−(トリイソプロピルシリル)−β−D−キシロフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
9−(3−ブロモ−3,5−ジデオキシ−5−フルオロ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(実施例254のように製造した)(0.9g,2.2ミリモル)のDMF(10ml)溶液へイミダゾール(519mg,7.6ミリモル)と塩化トリイソプロピルシリル(1.5ml,6.5ミリモル)を連続的に室温で加えた。この溶液を48時間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2ml)で急冷させて、真空で濃縮した。残渣をDCM(200ml)に溶かし、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、真空で濃縮した。EtOAc中60%ヘキサンで溶出させるフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製して、所望される生成物(700mg)を得た。
MS(ESP):2439FBrNSiに対して573(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.71-0.86 (m, 21H) 1.42-1.73 (m, 8H) 4.43-4.74 (m, 4H) 5.10-5.23 (m, 2H) 5.63-5.72 (d, 1H) 7.13 (s, 2H) 7.94 (s, 1H)。
実施例319:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−3−S−エチル−3−チオ−β−D−キシロフラノシル)−9H−プリン−6−アミンと実施例320:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−2−S−エチル−2−チオ−β−D−アラビノフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
25重量%ナトリウムメトキシド(171μl,0.75ミリモル)及びエタンチオール(110μl,1.49ミリモル)のMeOH(2ml)溶液を室温で20分間撹拌した。この溶液へ9−(2,3−アンヒドロ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−N−(2,2−ジメチルプロパノイル)−9H−プリン−6−アミン(150mg,0.37ミリモル)を加えて、この混合物をを還流で1時間撹拌した。この反応混合物を真空で濃縮して、DCM中10% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−3−S−エチル−3−チオ−β−D−キシロフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(67mg)と2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−2−S−エチル−2−チオ−β−D−アラビノフラノシル)−9H−プリン−6−アミンを得た。
実施例319:MS(ESP):1725Sに対して380(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.22 (t, 3H) 1.34 (d, 3H) 1.59-1.92 (m, 8H) 2.66 (qt, 2H) 3.42 (t, 1H) 4.52 (dt, 1H) 4.85 (q, 1H) 5.29 (m, 1H) 5.64 (d, 1H) 5.95 (d, 1H) 7.19 (s, 2H) 8.09 (s, 1H)。
実施例320:MS(ESP):1725Sに対して380(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.95 (t, 3H) 1.26 (d, 3H) 1.51 (m, 2H) 1.63 (m, 4H) 1.82 (m, 2H) 2.30-2.39 (m, 2H) 3.51-3.60 (dd, 1H) 3.63-3.71 (q, 1H) 4.07 (t, 1H) 5.17-5.25 (m, 1H) 5.60 (d, 1H) 6.21 (d, 1H) 7.06 (s, 2H) 7.84 (s, 1H)。
実施例321:2−(シクロペンチルオキシ)−9−[3,5−ジデオキシ−3−(エチルスルホニル)−β−D−キシロフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−3−S−エチル−3−チオ−β−D−キシロフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(58mg,0.153ミリモル)の乾燥ピリジン(1ml)溶液へクロロトリメチルシラン(38μl)を室温で加えた。1時間撹拌後、この反応混合物を4℃へ冷やして、塩化ベンゾイル(27μl,0.229ミリモル)を滴下した。次いで、氷浴を外して、この反応混合物を室温で4時間撹拌した。この反応物を水(5ml)の添加によって急冷させ、10分間撹拌してから、DCM(50ml)で希釈した。有機相を分離し、乾燥(硫酸ナトリウム)させて、真空で濃縮した。残渣をDCM(2ml)に取り、3−クロロペルオキシ安息香酸(146mg,0.85ミリモル)を4℃で加えた。この溶液を1時間撹拌し、トリエチルアミン(2滴)で急冷させてから、真空で濃縮した。残渣をDCM(50ml)に溶かし、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させて、濃縮乾固させた。この中間体をMeOH中7Nアンモニア(10ml)に取り、撹拌を室温で一晩続けた。この反応混合物を真空で濃縮し、DCM中4% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(25mg)を得た。
MS(ESP):1725Sに対して412(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.20 (t, 3H) 1.51 (d, 3H) 1.62-1.85 (m, 8H) 3.09 (qt, 2H) 4.15 (t, 1H) 4.57 (dd, 1H) 5.30 (m, 1H) 5.49 (s, 1H) 5.62 (d, 1H) 6.32 (d, 1H) 7.16 (s, 2H) 8.04 (s, 1H)。
実施例322:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−3−S−フェニル−3−チオ−β−D−キシロフラノシル)−9H−プリン−6−アミンと実施例323:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−2−S−フェニル−2−チオ−β−D−アラビノフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
25重量%ナトリウムメトキシド(228μl,0.997ミリモル)及びチオフェノール(205μl,1.99ミリモル)のMeOH(2ml)溶液を室温で20分間撹拌した。この溶液へ9−(2,3−アンヒドロ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−N−(2,2−ジメチルプロパノイル)−9H−プリン−6−アミン(150mg,0.37ミリモル)を加えて、この混合物を還流で1時間撹拌した。この反応混合物を真空で濃縮して、15分で5〜95%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−3−S−フェニル−3−チオ−β−D−キシロフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(100mg)と2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−2−S−フェニル−2−チオ−β−D−アラビノフラノシル)−9H−プリン−6−アミンを得た。
実施例322:MS(ESP):2125Sに対して428(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.31 (d, 3H) 1.51-1.84 (m, 8H) 3.90 (t, 1H) 4.57 (qt, 1H) 4.78 (t, 1H) 5.21 (m, 1H) 5.65 (d, 1H) 6.08 (d, 1H) 7.08-7.19 (m, 3H) 7.26 (t, 2H) 7.31-7.35 (m, 2H) 8.04 (s, 1H)。
実施例323:MS(ESP):2125Sに対して428(MH)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-D6) δ ppm 1.29 (d, 3H) 1.52 (m, 2H) 1.62 (m, 4H) 1.79 (m, 2H) 3.74 (q, 1H) 4.07 (t, 1H) 4.26 (t, 1H) 5.14 (m, 1H) 5.81 (d, 1H) 6.36 (d, 1H) 7.05 (m, 3H) 7.14 (m, 4H) 7.85 (s, 1H)。
実施例324:2−(シクロペンチルオキシ)−9−[3,5−ジデオキシ−3−(フェニルスルホニル)−β−D−キシロフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−3−S−フェニル−3−チオ−β−D−キシロフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(82.5mg,0.193ミリモル)の乾燥ピリジン(2ml)溶液へ4−(ジメチルアミノ)ピリジン(10mg)と塩化ベンゾイル(189μl,1.15ミリモル)を連続的に4℃で加えた。この溶液を室温で一晩撹拌してから、水(10ml)で急冷させて、DCM(100ml)で希釈した。有機相を分離し、塩酸の水溶液(0.5N)で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させて、濃縮乾固させた。EtOAc中50%ヘキサンで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(121mg)を得て、これをDCMに取った。3−クロロペルオキシ安息香酸(146mg,0.85ミリモル)を4℃で加え、この溶液を2時間撹拌し、トリエチルアミン(2滴)で急冷させてから、真空で濃縮した。残渣をDCM(50ml)に溶かし、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させて、濃縮乾固させた。この中間体をMeOH中7Nアンモニア(10ml)に取り、撹拌を室温で一晩続けた。この反応混合物を真空で濃縮して、15分で20〜60%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、13mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):2125Sに対して460(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.49 (d, 3H) 1.63-1.84 (m, 8H) 4.08 (t, 1H) 4.43 (t, 1H) 4.54 (qt, 1H) 5.28 (m, 1H) 5.49 (d, 1H) 7.14 (s, 2H) 7.62 (d, 2H) 7.70 -7.92 (d, 3H) 7.97 (s, 1H)。
実施例325:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−3−O−イソプロピル−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミンと実施例326:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−2−O−イソプロピル−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−デオキシ−2,3−O−(1−メチルエチリデン)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(300mg,0.8ミリモル)の乾燥DCM(3ml)及びジエチルエーテル(3ml)溶液へ水素化アルミニウムリチウム(61mg,1.6ミリモル)と三塩化アルミニウム(213mg,1.6ミリモル)のジエチルエーテル(2ml)溶液を連続的に室温で加えた。2時間撹拌後、この反応混合物を4℃へ冷やして、EtOAc(100ml)と水(100ml)を連続的に加えた。有機相を分離し、乾燥(硫酸ナトリウム)させて、濃縮乾固させた。15分で25〜50%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−3−O−イソプロピル−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(130mg)と2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−2−O−イソプロピル−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミンを得た。
実施例325:MS(ESP):1827に対して378(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.17 (dd, 6H) 1.30 (d, 3H) 1.58-1.95 (m, 8H) 3.74 (dd, 1H) 3.95 (d, 1H) 3.96 (t, 1H) 4.75 (d, 1H) 5.18 (d, 1H) 5.26 (m, 1H) 5.34 5.71 (d, 1H) 7.19 (s, 2H) 8.10 (s, 1H)。
実施例326:MS(ESP):1827に対して378(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.99 (d, 3H) 1.10 (d, 3H) 1.32 (d, 3H) 1.58 (m, 2H) 1.70 (m, 2H) 1.71 (m, 2H) 1.84-1.96 (m, 2H) 3.71 (dt, 1H) 3.96 (dd, 1H) 4.04 (q, 1H) 4.67 (t, 1H) 4.95 (d, 1H) 5.22-5.31 (m, 1H) 5.77 (d, 1H) 7.19 (s, 2H) 8.12 (s, 1H)。
実施例327:9−(3−O−ベンジル−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンと実施例328:9−(2−O−ベンジル−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(200mg,0.597ミリモル)及びベンズアルデヒドジメチルアセタール(449μl,2.98ミリモル)の乾燥アセトニトリル(2ml)溶液へオキシ塩化リンを4℃で加えた。4℃で1時間、次いで室温で2時間撹拌後、この溶液をEtOAc(100ml)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウムと塩水で連続的に洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させて、真空で濃縮した。15分で50〜95%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、116mgの所望される化合物を得て、これを乾燥DCM(3ml)及びジエチルエーテル(3ml)に取った。水素化アルミニウムリチウム(38mg,0.99ミリモル)と三塩化アルミニウム(132mg,0.99ミリモル)のジエチルエーテル(2ml)溶液を連続的に室温で加えた。1時間撹拌後、この反応混合物を4℃へ冷やして、EtOAc(100ml)と水(100ml)を連続的に加えた。有機相を分離し、乾燥(硫酸ナトリウム)させて、濃縮乾固させた。15分で35〜50%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、9−(3−O−ベンジル−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(30mg)と9−(2−O−ベンジル−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンを得た。
実施例327:MS(ESP):2227に対して426(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.24 (d, 3H) 1.49-1.79 (m, 8H) 3.88 (t, 1H) 4.07 (dt, 1H) 4.53 (d, 1H) 4.71 (d, 1H) 4.85 (t, 1H) 5.18 (m, 1H) 5.72 (d, 1H) 7.24-7.37 (m, 7H) 8.07 (s, 1H)。
実施例328:MS(ESP):2227に対して426(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.24 (d, 3H) 1.48 (m, 2H) 1.60 (m, 4H) 1.77 (m, 2H) 3.88-3.98 (q, 1H) 4.10 (t, 1H) 4.49 (d, 1H) 4.55 (t, 1H) 4.63 (d, 1H) 5.09-5.18 (m, 1H) 5.85 (d, 1H) 7.13-7.24 (m, 7H) 8.01 (s, 1H)。
実施例329:9−(2,3−アンヒドロ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
アセトニトリル(150ml)及び水(72μl)の混合物中の2−(シクロペンチルオキシ)−9−β−D−リボフラノシル−9H−プリン−6−アミン(1.4g,3.98ミリモル)の溶液へ1−ブロモカルボニル−1−メチルエチルアセテート(2.93ml,19.9ミリモル)を4℃で加えた。この溶液を室温で2時間撹拌してから、水(10ml)と飽和重炭酸ナトリウム(200ml)で急冷させた。この反応混合物をEtOAc(300ml)で抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)させ、濾過して、真空で濃縮した。残渣をMeOH(20ml)に取り、炭酸カリウム(0.91g,6.59ミリモル)を室温で加えた。この懸濁液を1時間撹拌してから、MeOH(20ml)とDCM(50ml)で希釈し、珪藻土に通して濾過した。濾液を真空で濃縮して、DCM中8% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(0.8g)を得た。
MS(ESP):1519に対して334(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.72-2.20 (m, 8H) 3.66-3.82 (dq, 1H) 4.36 (t, 1H) 4.41 (d, 1H) 4.65 (d, 1H) 5.21 (t, 1H) 5.50 (m, 1H) 6.32 (s, 1H) 7.45 (s, 2H) 8.32 (s, 1H)。
実施例330:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(3−デオキシ−3−フルオロ−β−D−キシロフラノシル)−9H−プリン−6−アミンと実施例331:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
9−(2,3−アンヒドロ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(250mg,0.75ミリモル)及びフッ化テトラブチルアンモニウム(1.5ml,1M THF)の溶液をマイクロ波において130℃で1時間加熱した。この反応混合物を真空で濃縮し、DCM中6% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、70mgの2−(シクロペンチルオキシ)−9−(3−デオキシ−3−フルオロ−β−D−キシロフラノシル)−9H−プリン−6−アミンと27mgの2−(シクロペンチルオキシ)−9−(2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−アラビノフラノシル)−9H−プリン−6−アミンを得た。
実施例330:MS(ESP):1520FNに対して354(MH)。
1 H NMR δ 1.51-1.85 (m, 8H) 3.64 (m, 2H) 4.15-4.25 (dq, 1H) 4.71 (dt, 1H) 4.95 (d, 1H) 4.97 (t, 1H) 5.24 (m, 1H) 5.73 (d, 1H) 6.18 (d, 1H) 7.19 (s, 2H) 7.82 (s, 1H)。
実施例331:MS(ESP):1520FNに対して354(MH)。
1 H NMR δ 1.51-1.83 (m, 8H) 3.57 (m, 1H) 3.74 (qt, 1H) 4.36 (m, 1H) 4.97 (m, 2H) 5.21 (m, 2H) 5.88 (d, 1H) 6.21 (dd, 1H) 7.19 (s, 2H) 7.92 (s, 1H)。
実施例332:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−5−フルオロ−β−D−キシロフラノシル)−9H−プリン−6−アミンと実施例333:9−(3,5−アンヒドロ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−β−D−キシロフラノシル−9H−プリン−6−アミン(実施例310に記載のように製造した)(150mg,0.427ミリモル)の乾燥ピリジン(4ml)溶液へ塩化トシル(156mg,0.8ミリモル)を4℃で加えた。この溶液を4℃で一晩撹拌してから、DCM(60ml)で希釈した。この反応混合物を飽和重炭酸ナトリウムで洗浄して、水相をDCM(60ml)で抽出した。有機相を合わせて、真空で濃縮した。DCM中6% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(156mg)を得て、これをフッ化テトラブチルアンモニウム(891μl,1M THF)に取り、この溶液をマイクロ波反応器において100℃で20分間加熱した。この反応混合物をDCMで希釈してから、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させて、真空で濃縮した。DCM中5% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、20mgの2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−5−フルオロ−β−D−キシロフラノシル)−9H−プリン−6−アミンと9mgの9−(3,5−アンヒドロ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンを得た。
実施例332:MS(ESP):1520FNに対して354(MH)。
1 H NMR δ 1.51-1.84 (m, 8H) 4.09 (t, 1H) 4.30 (m, 2H) 4.52-4.80 (m, 2H) 5.24 (m, 1H) 5.74 (d, 1H) 5.84-5.95 (m, 2H) 7.20 (s, 2H) 8.00 (s, 1H)。
実施例333:MS(ESP):1519に対して334(MH)。
1 H NMR δ 1.51-1.85 (m, 8H) 3.91 (dd, 1H) 4.64 (dd, 1H) 4.92 (d, 1H) 5.03-5.10 (m, 1H) 5.14 (d, 1H) 5.26 (m, 1H) 5.87 (d, 1H) 6.14 (s, 1H) 7.19 (s, 2H) 8.13 (s, 1H)。
実施例334:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(3,5−ジデオキシ−3−フルオロ−β−D−キシロフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
9−(2,3−アンヒドロ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(実施例262に記載のように製造した)(300mg,0.95ミリモル)及びフッ化テトラブチルアンモニウム(2ml,1M THF)の溶液をマイクロ波反応器において120℃で1時間加熱した。この反応混合物を真空で濃縮し、DCM中3% MeOHで溶出させるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(151mg)を得た。
MS(ESP):1520FNに対して338(MH)。
1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.27 (d, 3H) 1.47-1.90 (m, 8H) 4.26-4.36 (qd, 1H) 4.71 (s, 1H) 4.82-4.93 (dd, 1H) 5.25 (dq, 1H) 5.68 (d, 1H) 6.15 (d, 1H) 7.18 (s, 2H) 7.79 (s, 1H)。
実施例335:9−(3−クロロ−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンと実施例336:9−(2−クロロ−2,5−ジデオキシ−β−D−アラビノフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
アセトニトリル(15ml)及び水(10μl)の混合物中の2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(196mg,0.59ミリモル)の溶液へ1−クロロカルボニル−1−メチルエチルアセテート(424μL,2.9ミリモル)を4℃で加えた。この溶液を室温で一晩撹拌してから、水と飽和重炭酸ナトリウムで急冷させた。この反応混合物をEtOAc(2x100ml)で抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)させ、濾過して、真空で濃縮した。残渣をMeOH中3.5Nアンモニア(10ml)に4℃で取り、撹拌を室温で4時間続けた。この反応混合物を真空で濃縮して、15分で25〜50%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、66mgの9−(3−クロロ−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンと14mgの9−(2−クロロ−2,5−ジデオキシ−β−D−アラビノフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンを得た。
実施例335:MS(ESP):1520ClNに対して354(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.31 (d, 3H) 1.46-1.56 (m, 2H) 1.57-1.67 (m, 4H) 1.80-1.90 (m, 2H) 4.39 (dd, 1H) 4.48 (dt, 1H) 4.79 (q, 1H) 5.24 (dq, 1H) 5.64 (d, 1H) 6.30 (d1H) 7.16 (s, 2H) 7.93 (s, 1H)。
実施例336:MS(ESP):1520ClNに対して354(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.33 (d, 3H) 1.47-1.58 (m, 2H) 1.63 (m, 4H) 1.84 (m, 2H) 3.72-3.80 (dt, 1H) 4.33 (t, 1H) 4.60 (t, 1H) 5.19-5.26 (m, 1H) 5.95 (s, 1H) 6.22 (d, 1H) 7.15 (s, 2H) 7.94 (s, 1H)。
実施例337:9−(3−クロロ−3−デオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンと実施例338:9−(2−クロロ−2−デオキシ−β−D−アラビノフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
アセトニトリル(15ml)及び水(10μl)の混合物中の2−(シクロペンチルオキシ)−9−β−D−リボフラノシル−9H−プリン−6−アミン(200mg,0.57ミリモル)の溶液へ1−クロロカルボニル−1−メチルエチルアセテート(424μL,2.9ミリモル)を4℃で加えた。この溶液を室温で一晩(15時間)撹拌して、水と飽和重炭酸ナトリウムで急冷させた。この反応混合物を酢酸エチル(2x100ml)で抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)させ、濾過して、真空で濃縮した。残渣をメタノール中3.5Nアンモニア(10ml)に4℃で取り、撹拌を室温で1時間続けた。この反応混合物を真空で濃縮して、15分で15〜30%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、65mgの9−(3−クロロ−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンと13.5mgの9−(2−クロロ−2,5−ジデオキシ−β−D−アラビノフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンを得た。
実施例337:MS(ESP):1520ClNに対して370(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.55-1.91 (m, 8H) 3.72 (s, 2H) 4.42 (t, 1H) 4.56 (dt, 1H) 4.82 (t, 1H) 5.12 (s, 1H) 5.30 (m, 1H) 5.74 (d, 1H) 6.37 (s, 1H) 7.24 (s, 2H) 8.03 (s, 1H)。
実施例338:MS(ESP):1520ClNに対して370(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.50-1.83 (m, 8H) 3.62-3.74 (m, 2H) 4.41 (t, 1H) 4.63 (t, 1H) 5.13 (s, 1H) 5.22 (dt, 2H) 6.04 (s, 1H) 6.26 (d, 1H) 7.14 (s, 2H) 8.05。
実施例339:2−(シクロペンチルオキシ)−9−[(3aR,4R,6R,6aR)−6−メチル−2,2−ジオキシドテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3,2]ジオキサチオール−4−イル]−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(1.92g,5.73ミリモル)のピリジン(20ml)溶液へ塩化チオニルをゆっくり4℃で加えた。この反応混合物を10分間撹拌し、DCM(250ml)で希釈して、冷水と塩水で連続的に洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、真空で濃縮した。ヘキサン中70% EtOAcで溶出させるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(0.81g)を得て、これを四塩化炭素/アセトニトリル/水の15ml:15ml:20mlの混合物に取った。塩化ルテニウム(III)(30mg)とメタ過ヨウ素酸ナトリウム(898mg,4.2ミリモル)を連続的に4℃で加えて、撹拌を4℃で6時間、次いで室温で一晩続けた。この反応混合物をジエチルエーテル(100ml)と水(50ml)で希釈した。有機相を分離し、乾燥させ、濾過して、真空で濃縮した。ヘキサン中65% EtOAcで溶出させるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(0.41g)を得た。
MS(ESP):1519Sに対して398(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.39 (d, 3H) 1.57-1.64 (m, 2H) 1.66-1.78 (m, 4H) 1.86-1.97 (m, 2H) 4.55 (dt, 1H) 5.29 (dt, 1H) 5.70-5.77 (dd, 1H) 6.39-6.44 (d, 1H) 6.51 (dd1H) 7.33 (s, 2H) 8.14 (s, 1H)。
実施例340:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(3,5−ジデオキシ−3−フルオロ−2−O−スルホ−β−D−キシロフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[(3aR,4R,6R,6aR)−6−メチル−2,2−ジオキシドテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3,2]ジオキサチオール−4−イル]−9H−プリン−6−アミン(138mg,0.35ミリモル)及びフッ化テトラブチルアンモニウム(1ml,1M THF)の溶液をマイクロ波反応器において100℃で30分間加熱した。この反応混合物を真空で濃縮して、15分で20〜75%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、所望される生成物(5.2mg)を得た。
MS(ESP):1520FNSに対して418(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.27 (d, 3H) 1.50-1.87 (m, 8H) 4.19 (dq, 1H) 4.23-4.32 (m, 1H) 5.09-5.16 (dd, 1H) 5.21 (t, 1H) 5.28 (m, 1H) 5.83 (d, 1H) 7.39 (s, 2H) 7.86 (s, 1H)。
実施例341:9−(3−クロロ−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(スピロ[2.2]ペント−1−イルメトキシ)−9H−プリン−6−アミン
アセトニトリル(3ml)及び水(5μl)の混合物中の9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(スピロ[2.2]ペント−1−イルメトキシ)−9H−プリン−6−アミン(実施例153)(70mg,0.20ミリモル)の溶液へ1−クロロカルボニル−1−メチルエチルアセテート(145μL,2.9ミリモル)を4℃で加えた。この溶液を室温で一晩撹拌してから、水と飽和重炭酸ナトリウムで急冷させた。この反応混合物をEtOAc(2x50ml)で抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)させ、濾過して、真空で濃縮した。残渣をMeOH中3.5Nアンモニア(6ml)に4℃で取り、撹拌を室温で3時間続けた。この反応混合物を真空で濃縮して、15分で25〜50%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、所望される生成物(66mg)を得た。
MS(ESP):1620ClNに対して354(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.64-0.75 (m, 5H) 0.98 (m, 1H) 1.30 (d, 3H) 1.52 (m, 1H) 4.08-4.14 (m, 2H) 4.40 (s, 1H) 4.49 (t, 1H) 4.77 (s, 1H) 5.65 (d, 1H) 6.32 (s, 1H) 7.21 (s, 2H) 7.94 (s, 1H)。
実施例342:9−(3−クロロ−3,5−ジデオキシ−5−フルオロ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロブチルメトキシ)−9H−プリン−6−アミン
アセトニトリル(5ml)、DMF(0.5ml)、及び水(5μl)の混合物中の2−(シクロブチルメトキシ)−9−(5−デオキシ−5−フルオロ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(200mg,0.57ミリモル)の溶液へ1−クロロカルボニル−1−メチルエチルアセテート(145μL,2.9ミリモル)を4℃で加えた。この溶液を室温で一晩撹拌してから、水と飽和重炭酸ナトリウムで急冷させた。この反応混合物をEtOAc(2x50ml)で抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)させ、濾過して、真空で濃縮した。残渣をアンモニアの3.5N MeOH溶液(5ml)に4℃で取り、撹拌を室温で4時間続けた。この反応混合物を真空で濃縮して、15分で25〜50%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、所望される生成物(50mg)を得た。
MS(ESP):1519ClFNに対して372(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.74-1.98 (m, 6H) 2.57-2.68 (dt, 1H) 4.13 (d, 2H) 4.56-4.68 (m, 3H) 4.77 (s, 2H) 5.74 (d, 1H) 6.47 (s, 1H) 7.25 (s, 2H) 8.00 (s, 1H)。
実施例343:2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−デオキシ−3−O−(ピリジン−3−イルメチル)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−デオキシ−2−O−(トリイソプロピルシリル)−β−D−リボフラノシル]−N−[(1Z)−(ジメチルアミノ)メチレン]−9H−プリン−6−アミン(0.3g,0.55ミリモル)のDMF(4ml)溶液へ水素化ナトリウム(131mg,3.3ミリモル)と3−(ブロモメチル)ピリジン臭化水素酸(559mg,2.2ミリモル)を連続的に4℃で加えた。この反応混合物を4℃で6時間、次いで室温で一晩撹拌し、MeOHで急冷させて、濃縮乾固させた。残渣をDCM(100ml)と水(50ml)の間に分画した。有機相を分離し、乾燥させ、濾過して、真空で濃縮した。DCM中6% MeOHで溶出させるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって残渣を精製してアルキル化中間体(151mg)を得て、これをMeOH中7Nアンモニア(10ml)に4℃で取り、撹拌を室温で一晩続けた。この反応混合物を真空で濃縮して、残渣をTHF(4ml)に溶かした。酢酸(10μl)とフッ化テトラブチルアンモニウム(50μl,1M THF)を連続的に室温で加えて、撹拌を一晩続けた。この反応混合物を真空で濃縮して、15分で25〜50%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、所望される生成物(6.5mg)を得た。
MS(ESP):2126に対して372(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.28 (d, 3H) 1.51-1.84 (m, 8H) 3.95 (m, 1H) 4.11 (t, 1H) 4.66-4.88 (dd, 2H) 4.91 (t, 1H) 5.21 (dq, 1H) 5.73 (d, 1H) 7.37 (s, 2H) 7.65-7.73 (dd, 1H) 8.11 (s, 1H) 8.15 (dd, 1H) 8.63 (s, 1H) 8.73 (s, 1H)。
中間体は、以下のように製造した:
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−デオキシ−2−O−(トリイソプロピルシリル)−β−D−リボフラノシル]−N−[(1Z)−(ジメチルアミノ)メチレン]−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−デオキシ−2−O−(トリイソプロピルシリル)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン(1.55g,3.2ミリモル)及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(2.1ml,15.8ミリモル)のDMF(15ml)溶液を40℃で1時間加熱した。この反応混合物を真空で濃縮して、所望される生成物(1.65g)を得た。
MS(ESP):C2746Siに対して547(MH)。
2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−デオキシ−2−O−(トリイソプロピルシリル)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(8.13g,24.3ミリモル)のDMF溶液へイミダゾール(6.6g,97.1ミリモル)とトリイソプロピルシリルクロリド(20.7ml,97.1ミリモル)を連続的に室温で加えた。この反応混合物を一晩撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム(20ml)で急冷させて、真空で濃縮した。生じる残渣をDCM(400ml)と飽和重炭酸ナトリウム(200ml)の間に分画した。有機相を分離し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、真空で濃縮した。40分で75〜95%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、6.98gの2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−デオキシ−2−O−(トリイソプロピルシリル)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミンと2.15gの2−(シクロペンチルオキシ)−9−[5−デオキシ−3−O−(トリイソプロピルシリル)−β−D−リボフラノシル]−9H−プリン−6−アミンを得た。
MS(ESP):2441Siに対して492(MH)。
1 H NMR(400 MHz, CDCl3) δ ppm 0.84-0.96 (m, 21H) 1.33-1.41 (d, 3H) 1.49-1.59 (m, 2H) 1.73-1.85 (m, 6H) 2.64-2.70 (d, 1H) 3.94 (dt, 1H) 4.04 (dt, 1H) 5.12 (dd, 1H) 5.21-5.28 (dq, 1H) 5.55 (s, 2H) 5.63-5.68 (d, 1H) 7.57 (s, 1H)。
実施例344:2−(シクロペンチルオキシ)−9−(3,5−ジデオキシ−3,5−ジフルオロ−β−D−キシロフラノシル)−9H−プリン−6−アミン
9−(2,3−アンヒドロ−5−デオキシ−5−フルオロ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(実施例313の中間体のように製造した)(180mg,0.537ミリモル)及びフッ化テトラブチルアンモニウム(1.1ml,1M THF)の溶液をマイクロ波反応器において120℃で1時間加熱した。この反応混合物を真空で濃縮し、DCM中4% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(16mg)を得た。
MS(ESP):1519に対して356(MH)。
1 H NMR δ 1.40-1.72 (m, 8H) 4.43-4.96 (m, 5H) 5.13 (m, 2H) 5.67 (d, 1H) 6.15 (d, 1H) 7.08 (s, 2H) 7.76 (s, 1H)。
実施例345:(3aS,4S,6R,6aR)−6−[6−アミノ−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−9−イル]−4−(フルオロメチル)−3−イソプロピルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]オキサゾール−2(3H)−オン
9−(3−ブロモ−3,5−ジデオキシ−5−フルオロ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(実施例308)(200mg,0.481ミリモル)のDMF(4ml)溶液へイソシアン酸イソプロピル(188μl,2.41ミリモル)とトリエチルアミン(333μl,2.41ミリモル)を連続的に室温で加えた。この溶液を5時間撹拌してから、MeOHで急冷させた。この反応混合物を真空で濃縮し、DCM中5% MeOHで溶出させるクロマトグラフィーによって残渣を精製して、カルバメート誘導体を得た。この中間体(207mg)をTHF(5ml)に取ってから、水素化ナトリウム(66mg,1.65ミリモル)を−40℃で加えた。この溶液を3時間撹拌してから、水で急冷させた。この反応混合物をDCM(2x50ml)で抽出した。有機相を合わせ、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)させて、蒸発乾固させた。15分で0〜95%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、39mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1925FNに対して421(MH)。
1 H NMR δ 1.25 (t, 6H) 1.59-1.89 (m, 8H) 3.90 (dt, 1H) 4.50-4.81 (m, 5H) 5.26 (m, 1H) 5.81 (dd, 1H) 6.27 (d, 1H) 7.32 (s, 2H) 8.10 (s, 1H)。
実施例346:9−[2−(ベンジルアミノ)−2,5−ジデオキシ−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
THF/アセトニトリル/DMFの3:3:1混合物(7ml)中の、実施例312のように製造した9−(2−ブロモ−2,5−ジデオキシ−β−D−アラビノフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(250mg,0.63ミリモル)の溶液へイソシアン酸ベンジル(930μl,7.54ミリモル)とトリエチルアミン(1.05ml,7.54ミリモル)を連続的に室温で加えた。この溶液を24時間撹拌してから、MeOHで急冷させた。この反応混合物を真空で濃縮して、残渣をTHF(3ml)に取り;水素化ナトリウム(109mg,2.73ミリモル)を−20℃で加えた。4℃で4時間撹拌後、この反応混合物をMeOH(1ml)で急冷させて、真空で濃縮した。この残渣を6N水酸化ナトリウム(5ml)とエタノール(5ml)に取り、95℃で1時間撹拌した。この反応混合物をアンバーライトIR−120で中和し、濾過して、真空で濃縮した。15分で5〜95%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、25mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):2228に対して425(MH)。
1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.29 (d, 3H) 1.56-1.81 (m, 8H) 3.71 (dt, 2H) 3.93 (t, 1H) 4.04-4.06 (m, 2H) 5.14 (m, 1H) 5.55 (d, 1H) 5.73 (d, 1H) 7.10 -7.18 (m, 7H) 8.01 (s, 1H)。
実施例347:9−(2−アミノ−2,5−ジデオキシ−β−D−リボフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
MeOH/水 9:1の混合物(2ml)中の9−[2−(ベンジルアミノ)−2,5−ジデオキシ−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(18.7mg,0.044ミリモル)、20%水酸化パラジウム担持活性炭(20mg,50%湿重量)、及びギ酸アンモニウム(60mg)の懸濁液を88℃で1.5時間加熱した。室温へ冷却後、この反応混合物を珪藻土に通して濾過して、濾液を真空で濃縮した。15分で5〜95%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、13mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1522に対して435(MH)。
1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.22 (d, 3H) 1.50-1.83 (m, 8H) 3.75 (m, 1H) 3.92 (dt, 1H) 4.02 (m, 1H) 5.19 (m, 1H) 5.47 (d, 1H) 7.08 (s, 2H) 8.00 (s, 1H)。
実施例348:2−(ブチルチオ)−9−(3−メチルシクロペンチル)−9H−プリン−6−アミン
2−(ブチルチオ)−9H−プリン−6−アミン(J. Org. Chem. 2001, 66, 5463-81 に見出される手順を使用して作製した)(0.11g,0.5ミリモル)、トリフェニルホスフィン樹脂(0.37g,約3ミリモル/gのローディング)、及び3−メチルシクロペンタノール(0.07ml,0.65ミリモル)をトルエン/DCM(15:3ml)に懸濁させて、室温で撹拌した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.48ml,2.5ミリモル)を加えて、この反応物を室温で一晩撹拌した。樹脂を濾過して除いて、生じる黄色い溶液を真空で濃縮した。DCM中2% MeOHを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィーによって残渣を精製した。適切な分画を合わせて、黄色い泡沫(12mg)を得た。
MS(ESP):1523Sに対して306.24(MH)。
1 H NMR δ 0.89 (t, 3H) 1.02 (mm, 3H) 1.23 (mm, 1H) 1.41 (mm, 2H) 1.66 (mm, 3H) 2.10 (mm, 4H) 2.37 (m, 1H) 3.04 (m, 2H) 4.82 (mm, 1H) 7.22 (bs, 2H) 8.02 (s, 1H)。
実施例349:2−(ブチルチオ)−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−アミン
2−(ブチルチオ)−9H−プリン−6−アミン(0.11g,0.5ミリモル)と水素化ナトリウム(0.048g,鉱油中60%分散液、1.2ミリモル)をDMF(1ml)に懸濁させ、室温で一晩撹拌した。シクロペンチルクロリド(0.06ml,0.57ミリモル)を加えて、この反応物を100℃まで5時間加熱した。LC/MSが反応の完了したことを示したとき、これを冷やし、水(2ml)で希釈し、DCM(3x5ml)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮して、生じる残渣を、DCM中2% MeOHを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。適切な分画を合わせて、黄色い固形物(13mg)を得た。
MS(ESP):1421Sに対して306.24(MH)。
1 H NMR δ 0.90 (t, 3H) 1.42 (m, 2H) 1.65 (m, 4H) 1.85 (m, 2H) 2.04 (mm, 4H) 3.05 (t, 2H) 4.75 (m, 1H) 7.21 (bs, 2H) 8.03 (s, 1H)。
実施例350:2−(ベンジルチオ)−9−シクロペンチル−9H−プリン−6−アミン
2−(ベンジルチオ)−9H−プリン−6−アミン(J. Org. Chem. 2001, 66, 5463-81 に見出されるものに類似した手順を使用して作製した)(0.129g,0.5ミリモル)と水素化ナトリウム(0.048g,鉱油中60%分散液、1.2ミリモル)をDMF(1ml)に懸濁させて、室温で一晩撹拌した。シクロペンチルクロリド(0.06ml,0.57ミリモル)を加え、この反応物を100℃まで8時間加熱して、室温で一晩撹拌した。LC/MSが反応の完了したことを示したとき、これを冷やし、水(2ml)で希釈し、DCM(3x5ml)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮して、生じる残渣を、DCM中2% MeOHを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。適切な分画を合わせて、黄色い泡状の固形物(52mg,32%)を得た。
MS(ESP):1719Sに対して326.19(MH)。
1 H NMR: δ 1.91 (mm, 8H) 4.35 (s, 2H) 4.82 (m, 1H) 7.24 (m, 5H) 7.44 (d, 2H) 8.07 (s, 1H)。
実施例351:(1S,2R,3S,4R)−4−[6−アミノ−2−(ブチルチオ)−9H−プリン−9−イル]シクロペンタン−1,2,3−トリオール
(1S,4R)−4−[6−アミノ−2−(ブチルチオ)−9H−プリン−9−イル]シクロペント−2−エン−1−オール(0.1g,0.33ミリモル)を10:1 テトラヒドロフラン/水(5,0.5ml)に溶かした。N−メチルモルホリン−N−オキシド(水中50%)(50μL,0.2ミリモル)と四酸化オスミウムを加えた。この反応物を室温で24時間撹拌してから、揮発物質を真空で除去した。クロロホルム中10〜15% MeOHを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィーによって残渣を精製した。適切な分画を合わせて、65mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1421Sに対して340(MH)。
1 H NMR δ 0.89 (t, 3H) 1.33-1.47 (m, 2H) 1.54-1.68 (m, 2H) 1.75-1.90 (m, 1H) 2.51-2.62 (m, 1H) 2.98-3.13 (m, 2H) 3.74 (m, 1H) 3.87 (m, 1H) 4.47-4.63 (m, 2H) 4.82 (d, 1H) 4.96 (d, 1H) 5.12 (d, 1H) 7.23 (s, 2H) 8.00 (s, 1H)。
この化合物の中間体は、以下のように製造した:
(1S,4R)−4−[6−アミノ−2−(ブチルチオ)−9H−プリン−9−イル]シクロペント−2−エン−1−オール
水素化ナトリウム(鉱油中60%)(40mg,1ミリモル)のDMF(1.5ml)懸濁液へ2−(ブチルチオ)−9H−プリン−6−アミン(0.22g,1ミリモル)を加えた。この反応混合物を室温で20分間、次いで50℃で10分間撹拌した。生じる茶褐色の溶液をパラジウムテトラキス(トリフェニルホスフィン)(115mg,0.1ミリモル)及び(1S,4R)−cis−4−アセトキシ−2−シクロペンテン−1−オール(アルドリッチ)(156mg,1.1ミリモル)のDMF(1.5ml)懸濁液へカニューレより加えた。この反応混合物を50℃で3時間撹拌してから、室温へ冷やした。この反応物を10mLの水の添加によって急冷させた。この水溶液をDCM(3x)で抽出して、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。100% EtOAcに続いてEtOAc中10% MeOHを溶出液として使用するフラッシュクロマトグラフィーによって残渣を精製した。適切な分画を合わせて、180mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1419OSに対して306(MH)。
1 H NMR δ 0.90 (t, 3H) 1.34-1.47 (m, 2H) 1.58-1.73 (m, 3H) 2.87 (m, 1H) 3.00-3.15 (m, 2H) 4.70 (m, 1H) 5.25-5.38 (m, 2H) 5.98 (d, 1H) 6.15 (m, 1H) 7.27 (s, 2H) 7.92 (s, 1H)。
実施例352:9−[(4ξ)−3−O−(3−クロロベンジル)−5−デオキシ−D−エリスロ−ペンタフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン(150mg,0.45ミリモル)及び塩化亜鉛(0.3g,2.19ミリモル)の混合物へ3−クロロベンズアルデヒド(0.63g,4.5ミリモル)を加えた。マイクロ波反応器において80℃で20分間撹拌後、この溶液をDCM中5% MeOH(1ml)で希釈して、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH,19:1)によって精製した。適切な分画を合わせて、93mgの所望される化合物を得て、これを乾燥DCM(1ml)とジエチルエーテル(1ml)に取った。水素化アルミニウムリチウム(82mg,2.16ミリモル)と三塩化アルミニウム(260mg,1.94ミリモル)のジエチルエーテル(1ml)溶液を連続的に室温で加えた。4時間撹拌後、この反応混合物を4℃へ冷やして、EtOAc(100ml)と水(100ml)を連続的に加えた。有機相を分離し、乾燥(硫酸ナトリウム)させて、濃縮乾固させた。15分で35〜60%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、9.5mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):2226ClNに対して460(MH)。
1 H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.32 (d, 3H) 1.55-1.84 (m, 8H) 3.97 (t, 1H) 4.15 (dt, 1H) 4.65 (d, 1H) 4.76 (d, 1H) 4.95 (m, 1H) 5.21 (m, 1H) 5.60 (d, 1H) 5.78 (d, 1H) 7.19 (s, 2H) 7.38-7.50 (m, 4H) 8.07 (s, 1H)。
実施例352の記載に類似した手順を使用して、適切な市販のアルデヒドを2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミンと反応させることに還元を続けることによって、表XVに記載の以下の化合物を入手した。
表XV
Figure 2008516938
Figure 2008516938
実施例362:6−アミノ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−2−イルジメチルカルバメート
2−ヒドロキシ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−6−アミン(260mg,1.2ミリモル)に続いて、450μLのトリエチルアミン、次いでN,N−ジメチルカルバミルクロリド(4当量,4.8ミリモル)を6mLのピリジンに溶かした。この反応物を室温で一晩撹拌した。LC/MSは、出発材料の消費を示した。次いで、この反応物を真空で濃縮し、MeOHに溶かして、残留の塩化カルバミルを失活させ、真空で濃縮して、茶褐色のオイルを得た。このオイルの1分量を、酢酸アンモニウム水溶液/アセトニトリル(pH8)の5〜75%勾配で15分にわたりで溶出させるGilson分取用HPLCによって精製した。1.1mgの材料を単離した。
MS(APCI−pos):293.4(MH)C1216 正確な質量:292.13。
NMR (400 MHz, MeOD) δ: 2.1-2.3 (m, 2H), 2.5 (m, 2H), 4.0 (m, 1H), 4.3 (m, 1H), 3.0 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 6.25 d (2H), 8.2 (s, 1H)。
この化合物の中間体は、以下のように作製した:
2−ヒドロキシ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−6−アミン
2−ベンジルオキシ−9−(テトラヒドロフラン−2−イル)−9H−プリン−6−アミン(実施例25)(1.2g,3.9ミリモル)に続いて約10mgの5%パラジウム担持カーボンを6mLのエタノールに溶かした。この反応物を真空下にパージして、水素を1気圧で充填した。この方法を3回繰り返してから、この反応物を室温で一晩撹拌した。反応が完了していなかったので、新鮮な触媒で上記のように再処理した。6時間後、反応が完了して、水素をパージした。触媒をガラス繊維フィルターに通して濾過して除くことと真空での濃縮によって生成物を単離して、生成物を薄黄色いオイルとして得た。420mg(50%)。
MS(APCI−pos):C11に対してMH=222。
実施例363:9−[3−O−(アニリノカルボニル)−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル]−2(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンと実施例364:9−[2−O−(アニリノカルボニル)−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
6mLのTHF中の200mg(0.59ミリモル)の2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミン、イソシアン酸フェニル(60mg,1.0当量)と0.5mL(3.5ミリモル)のトリエチルアミンを室温で一晩撹拌する。この混合物を濃縮し、HPLC(水中15〜95%アセトニトリル)で精製して、9−[3−O−(アニリノカルボニル)−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル]−2(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(27mg)と9−[2−O−(アニリノカルボニル)−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンを得る。
実施例363:MS(ESP):2226に対して455(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.39 (d, 3H) 1.59-1.89 (m, 9H) 4.20 (m, 1H) 5.06 (m, 1H) 5.13 (m, 1H) 5.37 (m, 1H) 5.80 (m, 1H) 5.89 (m, 1H) 7.0(m, 1H) 7.29 (m, 2H) 7.50 (m, 2H) 8.17 (s, 2H) 9.86 (s, 1H)。
実施例364:MS(ESP):2226に対して455(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.34 (d, 3H) 1.57-1.89 (m, 9H) 3.99 (m, 1H) 4.38 (m, 1H) 5.27 (m, 1H) 5.70 (m, 1H) 5.76 (m, 1H) 5.99 (m, 1H) 6.97 (m, 1H) 7.23 (m, 2H) 7.44 (m, 2H) 8.16 (s, 2H) 9.85 (s, 1H)。
表XVIの化合物は、実施例363の記載に類似した手順を使用して、適切な市販のイソシアネートと2−(シクロペンチルオキシ)−9−(5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)−9H−プリン−6−アミンの反応によって作製した:
表XVI
Figure 2008516938
実施例367:9−[3−(ベンジルアミノ)−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
実施例316のように製造した9−(3−アミノ−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(70mg,0.21ミリモル)とベンズアルデヒド(23μl,0.23ミリモル)のMeOH(1ml)溶液を室温で3時間撹拌した。酢酸(12μl,0.21ミリモル)とトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(67mg,0.31ミリモル)を連続的に加えた。この反応混合物を一晩撹拌して、真空で濃縮した。15分で5〜95%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、28mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):2228に対して425(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.22 (d, 3H) 1.43-1.54 (m, 2H) 1.54-1.65 (m, 4H) 1.75-1.86 (m, 2H) 2.97-3.06 (t, 1H) 3.73 (d, 1H) 3.82 (d, 1H) 4.24-4.33 (dt, 1H) 4.55 (q, 1H) 5.16-5.25 (m, 1H) 5.59 (d, 1H) 5.63 (d, 1H) 7.17-7.31 (m, 7H) 8.12 (s, 1H)。
実施例368:9−{3−[(シクロヘキシルメチル)アミノ]−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル}−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
実施例316のように製造した9−(3−アミノ−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(71mg,0.21ミリモル)とシクロヘキサンカルボキサルデヒド(28μl,0.23ミリモル)のMeOH(1ml)溶液を室温で3時間撹拌した。酢酸(12μl,0.21ミリモル)とトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(67mg,0.31ミリモル)を連続的に加えた。この反応混合物を一晩撹拌して、真空で濃縮した。15分で40〜95%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、15mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):2234に対して431(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.81-1.85 (m, 22H) 2.29 (m, 2H) 2.92 (dt, 1H) 4.27 (q, 1H) 4.42 (t, 1H) 5.23 (m, 1H) 5.59 (m, 2H) 7.10 (s, 2H) 8.10 (s, 1H)。
実施例369:2−(シクロペンチルオキシ)−9−[3,5−ジデオキシ−3−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−β−D−キシロフラノシル]−9H−プリン−6−アミン
実施例315のように製造した9−(3−アジド−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(60mg,0.17ミリモル)とノルボルナジエン(200μL)のDMF(200μL)溶液をマイクロ波反応器において130℃で15分間加熱した。この反応混合物を真空で濃縮し、15分で5〜95%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、34mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1722に対して387(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.71 (d, 3H) 1.49-1.61 (m, 3H) 1.65-1.85 (m, 5H) 4.57 (dt, 1H) 5.22-5.27 (m, 1H) 5.27-5.34 (m, 1H) 5.48 (q, 1H) 5.77 (d, 1H) 6.22 (d, 1H) 7.21 (s, 2H) 7.79 (s, 1H) 8.25 (s, 1H) 8.46 (s, 1H)。
実施例370:2−(シクロペンチルオキシ)−9−{3,5−ジデオキシ−3−[4−(メトキシカルボニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−β−D−キシロフラノシル}−9H−プリン−6−アミン
実施例315のように製造した9−(3−アジド−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(125mg,0.35ミリモル)とプロピオン酸メチル(300μL)の混合物をマイクロ波反応器において80℃で10分間加熱した。この反応混合物を真空で濃縮し、15分で20〜30%の勾配の移動相としての10mM酢酸アンモニウム及びアセトニトリルとともにGilson逆相HPLCを使用して残渣を精製した。適切な分画を合わせて、50mgの所望される生成物を得た。
MS(ESP):1924に対して445(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.84 (d, 3H) 1.54-1.64 (m, 2H) 1.65-1.76 (m, 4H) 1.86 (m, 2H) 3.88 (s, 3H) 4.65-4.71 (dt, 1H) 5.35 (m, 1H) 5.41-5.45 (dd, 1H) 5.66 (t, 1H) 5.88 (d, 1H) 6.35 (s, 1H) 7.29 (s, 2H) 8.34 (s, 1H) 9.12 (s, 1H)。
実施例371:9−[3−(4−カルボキシ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−3,5−ジデオキシ−β−D−キシロフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
2−(シクロペンチルオキシ)−9−{3,5−ジデオキシ−3−[4−(メトキシカルボニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−β−D−キシロフラノシル}−9H−プリン−6−アミン(22mg,0.05ミリモル)と2mLの水酸化ナトリウム水溶液(1N)の混合物を一晩撹拌した。この反応混合物をアンバーライトIR−120+で中和し、濾過し、濃縮乾固させて、所望される生成物を得た。
MS(ESP):1822に対して431(MH)。
1 H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.76 (d, 3H) 1.51-1.84 (m, 8H) 4.58 (m, 1H) 5.30 (m, 2H) 5.53 (t, 1H) 5.79 (d, 1H) 6.26 (s, 1H) 7.20 (s, 2H) 8.27 (s, 1H) 8.83 (s, 1H)。
実施例372:9−{3−ブロモ−3,5−ジデオキシ−5−フルオロ−2−O−[(イソプロピルアミノ)カルボニル]−β−D−キシロフラノシル}−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン
実施例308のように製造した9−(3−ブロモ−3,5−ジデオキシ−5−フルオロ−β−D−キシロフラノシル)−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン(200mg,0.48ミリモル)のジメチルホルムアミド(4ml)溶液へイソシアン酸イソプロピル(236μl,2.4ミリモル)とトリエチルアミン(133μl,0.92ミリモル)を連続的に室温で加えた。この溶液を5時間撹拌してから、MeOHで急冷させた。この反応混合物を真空で濃縮して、DCM中5% MeOHで溶出させるフラッシュクロマトグラフィーによって残渣を精製して、所望される生成物(220mg)を白い固形物として得た。
MS(ESP):1926BrFNに対して502(MH)。
1 H NMR(300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.94-1.09 (m, 6H) 1.56 (s, 2H) 1.69 (s, 4H) 1.83-1.97 (m, 2H) 3.63 (dq, 1H) 4.58-4.74 (m, 1H) 4.83-4.94 (m, 2H) 5.22-5.35 (m, 1H) 5.49 (d, 1H) 5.71-5.84 (m, 1H) 5.98 (d, 1H) 7.28 (s, 2H) 7.54 (d, 1H) 8.07 (s, 1H)。
上記の実施例を製造するために使用する中間体のいくつかは、それ自体が本発明の範囲内の化合物であることが明らかである。
以下の表XVIIの化合物は、式Iの範囲内の化合物である。これらの化合物は、上記に記載の手順を使用するか、又は Chem. Pharm. Bull. (1975), 23(4), 759-74, WO 03/035662 A1, J. Med. Chem. (1991), 34(4), 1334-9 及び 1340-4, J. Med. Chem. (1973), 16(12), 1381-8, Eur. J. Pharm. (1972), 19(2), 246-50 の記載に類似した手順により作製することができる。
表XVII
Figure 2008516938
Figure 2008516938

Claims (27)

  1. 式II:
    Figure 2008516938
    による化合物とその医薬的に許容される塩[式中:
    A、B及びDは、特定の環を指定するために使用され;
    Xは、O及び−CH−より選択され;
    Yは、O、S、−CO−、−CH−、−CH=CH−、−SO−、及び−SO−より選択されるか又は、YとRは、一緒になって、複素環残基を形成し{但し、環Aへ直接付く該複素環残基の原子は窒素原子ではなく、そしてここで前記複素環残基は、1以上の炭素原子上で、1以上のR33によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R34より選択される基によって置換されていてもよい};
    Rは、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C3−12カルボシクリル、−S(O)、−C(O)R、及びヘテロシクリルより選択され{ここでRは、1以上の炭素原子上で、1以上のR’によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R”より選択される基によって置換されていてもよい};
    pは、それぞれの出現で独立して、0、1又は2であり;
    、R、及びRは、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、シアノ、アジド、C1−10アルキル、C3−12カルボシクリル、ハロ、−C(O)R5’、−OC(O)R12、S(O)4’、=N−O−R、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、ヘテロシクリル、−OR24、及びNR1011より選択されるか、あるいは、RとR、又はRとRは、一緒になって、3〜6原子を含有する環式環を形成し{そしてさらにここで、R、R、及びRは、1以上の炭素原子上で、1以上のR1’によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリル及び/又は前記環式環が−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R3’より選択される基によって置換されていてもよい};
    、R4’、及びR4’’は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、−NR、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C3−10シクロアルキル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでR、R4’、及びR4’’は、1以上の炭素原子上で、1以上のR13によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R14より選択される基によって置換されていてもよい};
    、R5’、R5’’、R12、及びR12’は、それぞれ独立して、水素、−NR7’8’、−OR24’、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでR、R5’、R5’’、R12、及びR12’は、1以上の炭素原子上で、1以上のR15によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R16より選択される基によって置換されていてもよい};
    、R7’、R7’’、R、R8’、及びR8’’は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR24’、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでR、R7’、R7’’、R、R8’、及びR8’’は、1以上の炭素原子上で、1以上のR17によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R18より選択される基によって置換されていてもよい};
    とR9’は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでRとR9’は、1以上の炭素原子上で、1以上のR19によって置換されていてもよい};
    10とR11は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR24’、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでR10とR11は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR20によって置換されていてもよく、そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R21より選択される基によって置換されていてもよい};
    R’、R1’、R13、R15、R17、R19、R20、R25、及びR33は、それぞれ独立して、ハロ、ニトロ、−NR7’’8’’、アジド、シアノ、イソシアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ケト(=O)、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’;=N−O−R9’、−NHC(O)NR7’8’、−N(C1−6アルキル)C(O)NR7’8’、−NHC(O)R24’’、−NHCO24’’、−NHSO(R24’’)、−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、さらにここでR、R1’、R13、R15、R17、R19、R20、R25、及びR33は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR22によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R23より選択される基によって置換されていてもよい};
    ’’、R3’、R14、R16、R18、R21、R23、R26、R28、及びR34は、それぞれ独立して、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’、−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、ここでR’’、R3’、R14、R16、R18、R21、R23、R26、R28、及びR34は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR27によって置換されていてもよく、そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、Rより選択される基によって置換されていてもよい};
    24、R24’、及びR24’’は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、アリール、S(O)4’’、及びヘテロシクリルより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、そしてさらにここでR24、R24’、及びR24’’は、1以上の炭素上で、1以上のR25によって置換されていてもよく、そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R26より選択される基によって置換されていてもよい};
    22とR27は、それぞれ独立して、ハロ、ニトロ、−NR7’8’、アジド、シアノ、イソシアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ケト(=O)、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’;=N−O−R9’、−NHC(O)NR7’8’、−N(C1−6アルキル)C(O)NR7’8’、−NHC(O)R24’’、−NHCO24’’、−NHSO(R24’’)、−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、そしてさらにここでR22とR27は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR29によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R30より選択される基によって置換されていてもよい};
    とR23は、それぞれ独立して、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’、及び−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、そしてさらにここでRとR23は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR31によって置換されていてもよく、そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R32より選択される基によって置換されていてもよい};
    29とR31は、それぞれ独立して、ハロ、ニトロ、−NR7’8’、アジド、シアノ、イソシアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ケト(=O)、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’、=N−O−R9’、−NHC(O)NR7’8’、−N(C1−6アルキル)C(O)NR7’8’、−NHC(O)R24’’、−NHCO24’’、−NHSO(R24’’)、−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2である};
    30とR32は、それぞれ独立して、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’、及び−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2である};
    但し、環Dが未置換テトラヒドロフラニル環である、即ち、XがOであり、R、R、及びRが水素であり、そしてYがOであるとき、Rは、3−ピロリジニル残基でも7−メチルインダン−4−イル残基でもあり得ず;但しさらに、環Dが未置換テトラヒドロフラニル環であり、YがSであるとき、Rは、未置換2−ナフチル残基であり得ず;そしてさらに但し、環Dが未置換テトラヒドロフラニル環であるとき、YとRは、一緒になって、未置換3−ピリジル残基ではあり得ず;そして但しさらに、該化合物は:
    9−{5−[4−(カルボキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル}−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン、
    9−[5−(4−アセチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミン、
    3−(6−アミノ−2−プロピルチオ−9H−プリン−9−イル)−5−(ヒドロキシメチル)−1,2−シクロペンタジオール、又は
    9−シクロペンチル−2−(シクロペンチルチオ)−9H−プリン−6−アミンではなく;
    そしてさらに但し、XがOであり、RとRがともにヒドロキシであり、そして環Dが式IIIa又はIIIb:
    Figure 2008516938
    に示される立体化学を有するならば、Rは、HO−CH−でもCHCHNHC(O)−でもない]。
  2. 式IIa:
    Figure 2008516938
    [式中、R、R、R、R、X、及びYは、請求項1に定義される通りである]による請求項1の化合物とその医薬的に許容される塩。
  3. 式IIb:
    Figure 2008516938
    [式中、R、R、R、R、X、及びYは、請求項1に定義される通りである{但し、RとRは、両方がHではない}]による請求項1の化合物とその医薬的に許容される塩。
  4. 式IIc:
    Figure 2008516938
    [式中、R、R、R、R、X、及びYは、請求項1に定義される通りである{但し、Rは、Hではない}]による請求項1の化合物とその医薬的に許容される塩。
  5. 、R、及びRがすべてHである、請求項1又は2に記載の化合物とその医薬的に許容される塩。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物{但し、さらに、XがOであり、RとRがともにヒドロキシであるとき、Rは、HOCH−ではない}。
  7. とRがともにヒドロキシであるときに、Rがメチル又はフルオロメチルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物とその医薬的に許容される塩。
  8. YがOであり、Rは、C3−12シクロアルキル及びC3−12シクロアルキルC1−6アルキルより選択され、ここで前記C3−12シクロアルキル及びC3−12シクロアルキルC1−6アルキルは、1以上の炭素上で、R’によって置換されていてもよい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物とその医薬的に許容される塩。
  9. YがOであり、Rは、C3−10シクロアルキルより選択され、ここで前記C3−10シクロアルキルは、1以上の炭素上で、R’によって置換されていてもよい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物とその医薬的に許容される塩。
  10. XとYがOであり;
    Rは、C3−10シクロアルキル及びC3−10シクロアルケニルより選択され{ここで前記Rは、1以上の炭素原子上で、1以上のC1−4アルキル、ハロ、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ及びハロC1−4アルコキシ、シアノ、S(O)4’’、及び=N−OR9’によって置換されていてもよい};
    は、ヒドロキシであり;
    は、ヒドロキシ、ハロ、NR1011、シアノ、及びC1−3アルコキシより選択され{ここで前記C1−3アルコキシは、1以上の炭素上で、1以上のハロ、ヒドロキシ、ヘテロアリール、及びアリールによって置換されていてもよく、そしてここで前記アリール及びヘテロアリールは、1以上の炭素上で、1以上のハロ、C1−4アルキル、ハロ置換C1−4アルキル、及びC1−3アルコキシによって置換されていてもよい};
    は、C1−3アルキルである{ここで前記C1−3アルキルは、1以上の炭素上で、1以上のハロ又はヒドロキシによって置換されていてもよい}、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物とその医薬的に許容される塩。
  11. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の式IIの化合物又はその医薬的に許容される塩の製造の方法であって:
    a)式(1):
    Figure 2008516938
    のプリン塩基又はその好適に保護された誘導体を式(2):
    Figure 2008516938
    [式中、X、Y、R、R、R、及びRは、請求項12に定義される通りであり、Lは、アセテート、メトキシ、ベンゾイル、又はクロロのような好適な脱離基である]の求電子試薬と反応させて、式IIの化合物を生成することを含み、及び
    b)式IIの前記化合物を式IIの別の化合物へ変換して、あらゆる保護基を外すことを、任意選択的に含んでもよく;及び
    c)その医薬的に許容される塩を生成することを任意選択的に含んでもよい、前記方法。
  12. 抗菌効果をそのような治療の必要な、ヒトのような温血動物において産生するための方法であって、式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩:
    Figure 2008516938
    [式中:
    A、B及びDは、特定の環を指定するために使用され;
    Xは、O及び−CH−より選択され;
    Yは、O、S、−CO−、−CH−、−CH=CH−、−C≡C−、−SO−、及び−SO−より選択されるか又は、YとRは、一緒になって、複素環残基を形成する{但し、環Aへ直接付く該複素環残基の原子は窒素原子ではなく、そしてここで前記複素環残基は、1以上の炭素原子上で、1以上のR33によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R34より選択される基によって置換されていてもよい};
    Rは、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C3−12カルボシクリル、−S(O)、−C(O)R、及びヘテロシクリルより選択され{ここでRは、1以上の炭素原子上で、1以上のR’によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R”より選択される基によって置換されていてもよい};
    pは、それぞれの出現で独立して、0、1又は2であり;
    、R、及びRは、独立して、水素、ヒドロキシ、シアノ、アジド、C1−10アルキル、C3−12カルボシクリル、ハロ、−C(O)R5’、−OC(O)R12、S(O)4’、=N−O−R、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、ヘテロシクリル、−OR24、及びNR1011より選択されるか、あるいは、RとR、又はRとRは、一緒になって、3〜6原子を含有する環式環を形成し{ここで、R、R、及びRは、1以上の炭素原子上で、1以上のR1’によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R3’より選択される基によって置換されていてもよい};
    、R4’、及びR4’’は、それぞれ独立して、水素、ヒドロキシ、−NR、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C1−6アルコキシ、C3−10シクロアルキル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでR、R4’、及びR4’’は、1以上の炭素原子上で、1以上のR13によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R14より選択される基によって置換されていてもよい};
    、R5’、R5’’、R12、及びR12’は、それぞれ独立して、水素、−NR7’8’、−OR24’、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでR、R5’、R5’’、R12、及びR12’は、1以上の炭素原子上で、1以上のR15によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R16より選択される基によって置換されていてもよい};
    、R7’、R7’’、R、R8’、及びR8’’は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR24’、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでR、R7’、R7’’、R、R8’、及びR8’’は、1以上の炭素原子上で、1以上のR17によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R18より選択される基によって置換されていてもよい};
    とR9’は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでRとR9’は、1以上の炭素原子上で、1以上のR19によって置換されていてもよい};
    10とR11は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−OR24’、C3−10シクロアルキル、C3−10シクロアルケニル、ヘテロシクリル、及びアリールより選択され{ここでR10とR11は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR20によって置換されていてもよく、そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R21より選択される基によって置換されていてもよい};
    R’、R1’、R13、R15、R17、R19、R20、R25、及びR33は、それぞれ独立して、ハロ、ニトロ、−NR7’’8’’、アジド、シアノ、イソシアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ケト(=O)、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’;=N−O−R9’、−NHC(O)NR7’8’、−N(C1−6アルキル)C(O)NR7’8’、−NHC(O)R24’’、−NHCO24’’、−NHSO(R24’’)、−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、さらにここでR、R1’、R13、R15、R17、R19、R20、R25、及びR33は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR22によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R23より選択される基によって置換されていてもよい};
    ’’、R3’、R14、R16、R18、R21、R23、R26、R28、及びR34は、それぞれ独立して、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’、−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、ここでR’’、R3’、R14、R16、R18、R21、R23、R26、R28、及びR34は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR27によって置換されていてもよく、そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、Rより選択される基によって置換されていてもよい};
    24、R24’、及びR24’’は、それぞれ独立して、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、アリール、S(O)4’’、及びヘテロシクリルより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、そしてさらにここでR24、R24’、及びR24’’は、1以上の炭素上で、1以上のR25によって置換されていてもよく、そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R26より選択される基によって置換されていてもよい};
    22とR27は、それぞれ独立して、ハロ、ニトロ、−NR7’8’、アジド、シアノ、イソシアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ケト(=O)、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’;=N−O−R9’、−NHC(O)NR7’8’、−N(C1−6アルキル)C(O)NR7’8’、−NHC(O)R24’’、−NHCO24’’、−NHSO(R24’’)、−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、そしてさらにここでR22とR27は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR29によって置換されていてもよく、そしてここでヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R30より選択される基によって置換されていてもよい};
    とR23は、それぞれ独立して、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’、及び−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2であり、そしてさらにここでRとR23は、互いに独立して、1以上の炭素上で、1以上のR31によって置換されていてもよく、そしてここで前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含有するならば、前記部分の窒素は、R32より選択される基によって置換されていてもよい};
    29とR31は、それぞれ独立して、ハロ、ニトロ、−NR7’8’、アジド、シアノ、イソシアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ケト(=O)、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’、=N−O−R9’、−NHC(O)NR7’8’、−N(C1−6アルキル)C(O)NR7’8’、−NHC(O)R24’’、−NHCO24’’、−NHSO(R24’’)、−アミジノ、即ち−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2である};
    30とR32は、それぞれ独立して、シアノ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アリール、C3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、−OR24’、−C(O)R5’’、−OC(O)R12’、S(O)4’’、及び−NHC(NH)NHより選択され{ここでxは、独立して0、1、又は2である};
    但し、環Dが未置換テトラヒドロフラニル環である、即ち、XがOであり、R、R、及びRが水素であり、そしてYがOであるとき、Rは、3−ピロリジニル残基でも7−メチルインダン−4−イル残基でもあり得ず;但しさらに、環Dが未置換テトラヒドロフラニル環であり、YがSであるとき、Rは、未置換2−ナフチル残基であり得ず;そしてさらに但し、環Dが未置換テトラヒドロフラニル環であり、Yが結合であるとき、Rは、未置換3−ピリジル残基ではあり得ず;そして但しさらに、式Iの化合物は、9−{5−[4−(カルボキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル}−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンでも、9−[5−(4−アセチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル]−2−(シクロペンチルオキシ)−9H−プリン−6−アミンでもない]の有効量を前記動物へ投与する方法。
  13. 抗菌効果をそのような治療の必要な、ヒトのような温血動物において産生するための方法であって、請求項1〜10のいずれか1項に記載される式II、IIa、IIb、及びIIcの化合物又はその医薬的に許容される塩の有効量を前記動物へ投与することを含む、前記方法。
  14. そのような治療の必要な、ヒトのような温血動物における細菌DNAリガーゼの阻害のための方法であって、請求項12に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩の有効量を前記動物へ投与することを含む、前記方法。
  15. そのような治療の必要な、ヒトのような温血動物における細菌DNAリガーゼの阻害のための方法であって、請求項1〜10のいずれか1項に記載される式II、IIa、IIb、及びIIcの化合物又はその医薬的に許容される塩の有効量を前記動物へ投与することを含む、前記方法。
  16. そのような治療の必要な、ヒトのような温血動物において細菌感染症を治療する方法であって、請求項12に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩の有効量を前記動物へ投与することを含む、前記方法。
  17. そのような治療の必要な、ヒトのような温血動物において細菌感染症を治療する方法であって、請求項1〜10のいずれか1項に記載される式II、IIa、IIb、及びIIcのいずれか1つの化合物又はその医薬的に許容される塩の有効量を前記動物へ投与することを含む、前記方法。
  18. 医薬品としての使用のための、請求項1〜10のいずれか1項に記載される式II、IIa、IIb、及びIIcの化合物又はその医薬的に許容される塩。
  19. 請求項12に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩の、抗菌効果の温血動物における産生に使用のための医薬品の製造における使用。
  20. 請求項1〜10のいずれか1項に記載される式II、IIa、IIb、及びIIcの化合物又はその医薬的に許容される塩の、抗菌効果の温血動物における産生に使用のための医薬品の製造における使用。
  21. 請求項12に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩の、ヒトのような温血動物における細菌DNAリガーゼの阻害に使用のための医薬品の製造における使用。
  22. 請求項12に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩の、ヒトのような温血動物における細菌感染症の治療に使用のための医薬品の製造における使用。
  23. ヒトのような温血動物における抗菌効果の産生に使用のための、請求項12に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩。
  24. ヒトのような温血動物における細菌DNAリガーゼの阻害に使用のための、請求項12に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩。
  25. ヒトのような温血動物における細菌感染症の治療に使用のための、請求項12に記載の式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩。
  26. 請求項1〜10のいずれか1項に記載される式II、IIa、IIb、及びIIcの化合物又はその医薬的に許容される塩と医薬的に許容される希釈剤又は担体を含む医薬組成物。
  27. 式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩を医薬的に許容される賦形剤又は担体とともに含む、ヒトのような温血動物における抗菌効果の産生に使用のための医薬組成物。
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