JP2008516903A - 抗癌剤としての新規アザインドールチアゾリノン - Google Patents
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Abstract
本発明は、CDK1及びCDK2の抗増殖性活性を実証し、且つ抗癌剤として有用である一般式(I)のアザインドールチアゾリノン誘導体;前記化合物の製造方法、並びにそれらを含む医薬を開示する。
Description
本発明の分野は、CDK1及びCDK2抗増殖性活性を実証し、且つ、抗癌剤として有用である、アザインドールチアゾリノン誘導体に関する。
サイクリン依存性キナーゼ(CDK)はセリン-トレオニンタンパク質キナーゼであり、G1期の休止段階(新しい細胞分裂のための有糸分裂とDNA複製開始の間)からS期(活発なDNA合成期間)への進行、またはG2期から活発な有糸分裂と細胞分裂が起こるM期への進行といった、細胞周期の異なる段階への移行の制御において決定的役割を果たす(例えば、Science, 274: 1643-1677 (1996)の編集論文; 及び Ann. Rev. Cell Dev. Biol., 13:261 -291 (1997)を参照)。CDK複合体は調節サイクリンサブユニット(例えば、サイクリンA、B1、B2、D1、D2、D3及びE)と触媒性キナーゼサブユニット(例えば、CDK1、CDK2、CDK4、CDK5及びCDK6)の会合を介して形成される。その名前に含まれるように、CDKはそれらの標的基質をリン酸化するために、サイクリンサブユニットへの絶対的な依存性を示し、且つ多様なキナーゼ/サイクリン対は細胞周期の特定の段階を通じて進行を調節するように機能する。
上記のように、これらのタンパク質キナーゼは、タンパク質(酵素)の一つの分類であり、多様な細胞機能を制御する。これは基質タンパク質の立体配座変化をもたらす、タンパク質性基質上の特定のアミノ酸のリン酸化によって達成される。この立体配座の変化は、基質の活性、または他の結合相手とのその相互作用能を調節する。このタンパク質キナーゼの酵素活性とは、キナーゼが基質にリン酸基を付加する速度を言う。それは例えば、機能に産物へ変換する基質の量を計測することによって測定することができる。基質のリン酸化は、タンパク質キナーゼの活性部位で起る。上記特質を考慮すると、これらのキナーゼは、細胞増殖、分化及び移動を導く成長因子シグナル伝達の伝播において重要な役割を果たす。繊維芽細胞増殖因子(FGF)及び血管内皮細胞増殖因子(VEGF)は、血管新生を促進する腫瘍の重要なメディエーターとして認識されている。VEGFは、2つの高親和性受容体(その内の1つは、キナーゼ挿入ドメイン含有受容体(KDR)である)を通じてシグナル伝達することによって内皮細胞を活性化する(Hennequin L. F.等., J. Med. Chem. 45(6): 1300 (2002)を参照)。FGFはFGF受容体(FGFR)を介したシグナル伝達によって内皮細胞を活性化する。固形腫瘍は、新しい血管の形成(血管新生)に依存して成長する。従って、成長シグナル伝達を妨げ、それによって血管新生を遅らせ、または予防する受容体FGFR及びKDRの阻害剤は、固形腫瘍の予防及び治療における有用な物質である。(Klohs W. E.等., Current Opinion in Biotechnology, 10:544 (1999)を参照)。
CDK1及びCDK2等のCDKは、細胞分裂の一般的な活性化剤として働くので、CDK1及びCDK2の阻害剤は、抗増殖剤として使用され得る。これらの阻害剤は、無秩序な細胞周期の進行の抑制における治療的介入の開発のために使用され得る。
本発明によれば、式Iの化合物
(式中
R1は水素、低級アルキル、ヒドロキシ-低級アルキル、シクロアルキル、低級アルコキシ-低級アルキル及びR2-(X)nから選定され;
Xは低級アルキレン、ヒドロキシ-低級アルキレン、シクロアルキレン、低級アルコキシ-低級アルキレン及び低級アルカノイルオキシ-低級アルキレンから選定され;
R2は
はアリール環;
3〜5個の炭素原子、且つ酸素、窒素及び硫黄から成る群から選定される1〜2個のヘテロ原子を含む4〜6員のヘテロシクロアルキル環;及び
酸素、硫黄及び窒素から成る群から選定される1〜2個のヘテロ原子を含む5または6員のヘテロ芳香族環;から選定され、
R5及びR6は独立してヒドロキシ、ヒドロキシ-低級アルキル、水素、低級アルキル、ハロゲン、ペルフルオロ低級アルキル及び低級アルコキシから成る群から選定され;且つ
nは0〜1の整数であり;または
R2がヘテロ芳香族環中に窒素を含むN-オキシドの化合物、R2がヘテロシクロアルキル環またはヘテロ芳香族環中に硫黄を含むスルホンである)または医薬的に許容され得るそれらの塩が、CDK、特にCDK1及びCDK2の活性を阻害することが発見された。
R1は水素、低級アルキル、ヒドロキシ-低級アルキル、シクロアルキル、低級アルコキシ-低級アルキル及びR2-(X)nから選定され;
Xは低級アルキレン、ヒドロキシ-低級アルキレン、シクロアルキレン、低級アルコキシ-低級アルキレン及び低級アルカノイルオキシ-低級アルキレンから選定され;
R2は
3〜5個の炭素原子、且つ酸素、窒素及び硫黄から成る群から選定される1〜2個のヘテロ原子を含む4〜6員のヘテロシクロアルキル環;及び
酸素、硫黄及び窒素から成る群から選定される1〜2個のヘテロ原子を含む5または6員のヘテロ芳香族環;から選定され、
R5及びR6は独立してヒドロキシ、ヒドロキシ-低級アルキル、水素、低級アルキル、ハロゲン、ペルフルオロ低級アルキル及び低級アルコキシから成る群から選定され;且つ
nは0〜1の整数であり;または
R2がヘテロ芳香族環中に窒素を含むN-オキシドの化合物、R2がヘテロシクロアルキル環またはヘテロ芳香族環中に硫黄を含むスルホンである)または医薬的に許容され得るそれらの塩が、CDK、特にCDK1及びCDK2の活性を阻害することが発見された。
これらの発明物質及びかかる物質を含む医薬組成物は、制御されないまたは望まれない細胞増殖に関連する多様な疾患または障害の状態(例えば癌、自己免疫性疾患、ウィルス性疾患、真菌性疾患、神経変性障害及び心臓血管疾患等)を処置するのに有用である。
CDK、特にCDK1及びCDK2の活性を阻害及び/または調節することは、特に、癌、より詳細には乳癌、前立腺癌、結腸癌、及び肺癌の治療における抗腫瘍剤のような、キナーゼ活性によって薬物治療される疾患の治療において、式Iの化合物及びそれらの化合物を含む組成物を有用なものにする。
ここで指摘するように、式Iの化合物は、潜在的な抗増殖性の物質であり、且つCDK、特にCDK1の活性を仲介及び/または阻害するために有用であるので、制御されない、または異常な細胞増殖に関連する癌または他の疾患の治療のための抗腫瘍剤を提供する。
特に好適には式I
(式中、R1'は、水素、低級アルキル、ヒドロキシ-低級アルキル、低級アルコキシ-低級アルキルまたはシクロアルキルである)の化合物;または
医薬的に許容され得るそれらの塩;及び式
(式中、
R1"は、R2-(X)nであり、及びR2、X及びnは上記の通りであり;またはR2がヘテロ芳香族環に窒素を含むN-オキシドの化合物、R2がヘテロシクロアルキル環またはヘテロ芳香族環に硫黄を含むスルホンである)の化合物、または医薬的に許容され得るそれらの塩である。
医薬的に許容され得るそれらの塩;及び式
R1"は、R2-(X)nであり、及びR2、X及びnは上記の通りであり;またはR2がヘテロ芳香族環に窒素を含むN-オキシドの化合物、R2がヘテロシクロアルキル環またはヘテロ芳香族環に硫黄を含むスルホンである)の化合物、または医薬的に許容され得るそれらの塩である。
化合物I及びI-Bにおいて、R2及びXはアリール部位(好適にはアリール部位がフェニルである)を含む置換基である。
本発明の好適な態様では、式中、R1'は、水素、ヒドロキシ-(C1-C6)アルキルまたはシクロプロピルである、式I-Aの化合物を提供する。
本発明の他の好適な態様では、式I-Bの化合物
(式中、
nは1であり、
Xは(C1-C6)アルキレン、ヒドロキシ-(C1-6)アルキレン、(C1-C6)アルカノイルオキシ-(C1-C6)アルキレンまたはシクロプロピレンであり;
R2はチオフェニル、ピラジニルまたはフェニルであり;且つ
R5及びR6は水素、ハロゲン及び(C1-C6)アルキルから独立して選定される)を提供する。
(式中、
nは1であり、
Xは(C1-C6)アルキレン、ヒドロキシ-(C1-6)アルキレン、(C1-C6)アルカノイルオキシ-(C1-C6)アルキレンまたはシクロプロピレンであり;
R2はチオフェニル、ピラジニルまたはフェニルであり;且つ
R5及びR6は水素、ハロゲン及び(C1-C6)アルキルから独立して選定される)を提供する。
本明細書で使用されるハロゲンは、塩素、フッ素、臭素及びヨウ素といった4つの全てのハロゲンを含む。フッ素及び塩素は特に好適である。
本明細書において使用される用語、単独または組み合わされた"低級アルキル"は、1〜6個の炭素原子を含む1価の直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基を意味し、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル等である。
用語"シクロアルキル"とは、1価の非置換の3-〜6員の飽和炭素環式炭化水素環である、シクロ-低級アルキル置換基を意味する。特に好適なシクロアルキル置換基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル等であり、シクロプロピルが特に好適である。
用語"低級アルコキシ"とは、1〜6個の炭素原子を含む低級アルキルから形成される、直鎖または分岐鎖アルコキシ基を意味し、例えばメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、tert-ブトキシ等である。
用語"アリール"とは、一価の単環またはニ環式、非置換の芳香族炭化水素環を意味し、例えば、フェニルまたはナフチル等であり、好適にはフェニルである。
用語"ヘテロシクロアルキル"とは、4〜6員の飽和した単環を意味し、3〜5個の炭素原子、及び酸素、窒素または硫黄から成る群から選定される1個または2個のヘテロ原子を含む。特に好適なヘテロ環アルキル基は、モルホリニル、チオピラニル及びテトラヒドロピラニルを含む。
用語"ヘテロ芳香族環"とは、4〜5個の炭素原子及び酸素、窒素または硫黄から成る群から選定される1〜2個のヘテロ原子を含む1価の5または6員の単環式へテロ芳香族環を意味する。特に好適なヘテロ芳香族基は、チオフェニル、チオアゾリルピリジニル、フラニル等を含む。
用語"低級アルキレン"とは、1〜6個の炭素原子を含む2価の、飽和した直鎖または分岐鎖の炭化水素を意味する。
用語"低級アルカノイルオキシ"とは、カルボキシ(-COOH)部分上の水素原子が取り除かれた2〜6個の炭素原子を含む飽和した脂肪族カルボン酸の1価の残基を意味する。特に好適な低級アルカノイルオキシ基は、アセチルオキシ、プロパノイルオキシ、及びブチリルオキシを含む。
用語"シクロアルキレン"とは、2価のシクロ-低級アルキレンであって、2価の非置換の3〜6員の飽和した炭素環式炭化水素環を意味する。特に好適なシクロアルキレン置換基は、2価のシクロプロピル及び2価のシクロブチルである。
用語"低級アルカノイルオキシ低級アルキレン"とは、好適には低級アルカノイルオキシ基でモノ置換された低級アルキレン置換基を意味し、ここでの低級アルカノイルオキシは上記の定義の通りである。
用語"低級アルコキシ-低級アルキレン"とは、置換された、好適には低級アルコキシ基でモノ置換された上記の通りの低級アルキレン置換基を意味し、ここでの低級アルコキシとは上記の定義の通りである。
用語"ヒドロキシ-低級アルキレン"とは、置換された、好適にはヒドロキシ基でモノ置換された、低級アルキレン置換基を意味する。
用語"アリールオキシ"とは、アリールオキシ置換基を意味し、ここでのアリールは上記の通りである。好適なアリール基はフェニルであり、且つ好適なアリールオキシはフェノキシである。
用語"ペルフルオロ-低級アルキル"とは、任意の低級アルキル基を意味し、ここでの全ての低級アルキル基の水素は、フッ素によって置換または置き換わる。特に好適なペルフルオロ-低級アルキル基は、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル等であり、トリフルオロメチルを有するものが特に好適である。
用語"医薬的に許容され得る塩"とは、式I、I-A及びI-Bの化合物の生物学的有用性及び特質を保持し、適切な非毒性の有機酸もしくは無機酸、または有機塩基もしくは無機塩基から形成される慣用的な酸付加塩または塩基付加塩を言う。酸付加塩の実例は、無機酸から由来するもの(例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、及び硝酸等)、及び有機酸から由来するもの(例えば、p-トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸等)を含む。塩基付加塩の実例は、アンモニウム、カリウム、ナトリウム及び、水酸化第4級アンモニウム(例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム等)から由来するものを含む。医薬化合物(即ち、薬物)の塩への化学修飾は、医薬学者にとっての周知技術であり、化合物の改良された物理的及び化学的安定性、吸湿性、流動性及び溶解性 を獲得する。例えば、H. Ansel等., Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems (6th Ed. 1995) pp. 196及び1456-1457を参照。
本発明によれば、式IIの化合物を、式III -A [ローダミン(2-チオ-4-チアゾリン-4-オン)]の化合物と、Knoevenegel反応を介して反応させて、式IVの化合物を産生させる。慣用的な、Knoevenegel反応の実施における任意の条件は、この縮合の実施において利用することができる。一般的に、この反応は、還流温度で、アルカリ金属酢酸塩と酢酸の存在中で実施される。本合成の次のステップでは、得られた置換された式IVのチアゾリジン を、メチル化剤で処理し、式IVの化合物のチオ基をメチル化し、式Vの化合物を産生させる。好適なメチル化剤は、ヨードメタンである。この反応は、有機アミン塩基(例えばジイソプロピルエチルアミン(DIEA)等)中で実施される。この反応の実施において、温度及び圧力は重要ではなく、且つ当該反応は、室温で、且つ大気圧で実施できる。実際に当該反応を実行するにおいて、チオ基をメチル化する慣用的な任意の条件が使用され得る。
当該合成の次のステップでは、式Vの化合物を、式Vlの化合物と反応させて、式Iの化合物を産生させる。式Vlの化合物はアミンであり、そしてメチルチオ基のアミン置換において慣用的に用いられる任意の手段が、当該反応の実施において使用され得る。1の態様によれば、この置換は、アセトニトリル等の慣用的な溶媒の存在中で、式Vlの化合物を式Vの化合物と反応させることによって実行される。一般的に当該反応は、ジイソプロピルエチルアミン等のアミン塩基の存在中で実施される。
式Iの化合物が産生する式VIIの化合物と式IIの化合物との反応は、高沸点有機溶媒(例えばベンゼンまたはトルエン等)中で、50℃〜200℃の高温で、密閉系において実行される。当該方法では、当該反応は、高温且つ高圧下で実行される。更に、当該反応は、R1が水素である、式Iの化合物を生産するのに理想的に適合する。式VIIの化合物は、
(式中、R1は上記の通りである)の化合物を、式III -Aの化合物と反応させることを通す直接置換によって直接的に形成することができる。この置換反応は、式IXのチエニル化合物中のチエニル基に関するアクチベーターの存在中、及びアミン塩基の存在中で一般的に実施される。特に好適なアクチベーターは、塩化水銀である。この反応は、不活性有機溶媒中で実施される。任意の慣用の不活性有機溶媒、例えばアセトニトリル、塩化メチレン等が利用され得る。本反応の実施において、アミン塩基、例えば、ジイソプロピルエチルアミン等が使用される。本反応の実施において、温度と圧力は重要ではなく、且つ本反応は、室温及び大気圧で実施され得る。本反応の実施において、アミンによりチエニル基を置換する任意の慣用の方法を利用することができる。
R1がXであり、nが1であり且つXがヒドロキシ低級アルキレンである式Vlの化合物では、これらの化合物は、対応のアミノ酸またはアミノ酸エステルから、アルキル金属ホウ化水素での還元によって調製することができる。他方、これらのヒドロキシ低級アルキレン化合物は、対応のシアノカルボン酸エステルのために、水素化アルミニウムリチウムで還元することによって調製することができる。還元は、シアノ基をアミノ基へ、且つエステルをヒドロキシ基へ還元する。この還元は、式VIの化合物を式Vの化合物と反応させる前に起こすべきである。
環
が環
を形成する環を含む窒素中の窒素原子のN-オキシドである場合、これらのN-オキシドは第3の環窒素原子から酸化によって形成され得る。第三窒素原子をN-オキシドへ酸化する任意の慣用の方法が使用され得る。好適な酸化剤は、メタクロロ過安息好酸(MCPBA)である。
式I-Aの化合物は、式中、R1'が水素である化合物を含む。式I-Aの化合物の他の化合物の分類は、式中R1'がシクロ低級アルキルであり、好適にはシクロプロピルである化合物のものである。式1Aの化合物の他の化合物の分類は、式中、R1'がヒドロキシ低級アルキル、またはヒドロキシ低級アルキルを有する低級アルコキシ低級アルキルである化合物のものが特に好適である。
式I-Bの化合物は、式中R1"はR2-(X)nであり、nは0または1であり得る。nが0である場合、好適な化合物の分類は、
がフェニルである化合物のものである。nが0であり、且つR2がフェニルである化合物の好適な分類は、R5及びR6の両方が水素であるか、またはR5及びR6の一方が水素であり、且つもう一方が低級アルコキシまたは低級アルキルである化合物ものである。
一方では、式I-Bの他の好適な化合物の分類は、R1"がR2-(X)nであり、且つnが1であるものである。この分類に含まれる化合物は、Xがシクロ低級アルキレン、好適にはシクロプロピレンである化合物のものである。この分類の化合物に関し、nが1であり且つXがシクロ-低級アルキレンである化合物は、
がフェニルであり、及びR5とR6が共に水素である化合物、またはR5とR6の一方が水素であり、且つ他の一方が低級アルキルである化合物を含む。R2がフェニルである式I-Bの化合物の他の分類は、R5とR6の少なくとも1つがハロゲンを有する、R5とR6が水素またはハロゲンである化合物のものである。nが1である式I-Bの化合物の他の分類は、Xが低級アルカノイルオキシ低級アルキレンである化合物のものである。R1"がR2-(X)nであり、且つnが1であり、且つXが低級アルカノイルオキシ低級アルキレンである分類の化合物に関しては、R2が
であり、且つ
がフェニルである化合物のもの、R5とR6が共に水素であるか、またはR5とR6の一方が水素であり、且つ他の一方が低級アルケニルまたはハロゲンである化合物のものである。本発明の他の態様によれば、nが1であり、且つXが低級アルケニルである、式I-Bの化合物のものが好適である。本分類の化合物の特に好適な態様は、R2が
であり、且つ
がフェニルである、化合物である。本発明の本態様に関して、好適な態様は、R5とR6が共に水素であり、またはR5とR6が、R5とR6の少なくとも1つが水素以外である、水素または低級アルキルまたはハロゲンである化合物のものである。nが1であり、且つXが低級アルキレンである式I-Bの化合物の他の分類は、
が酸素、窒素及び硫黄から成る群から選定される1〜2個のヘテロ原子を含むヘテロ芳香族環である化合物のものである。
がヘテロ芳香族環である分類の化合物の特に好適な化合物は、1個のヘテロ原子、好適には硫黄を含むヘテロ芳香族環のものである。この場合、R5とR6は、共に水素であるか、R5とR6の一方が水素であり、且つ他の一方がハロゲンまたは低級アルキルであることができる。
nが1である式I-Bの化合物の他の分類は、Xがヒドロキシ-低級アルキレンである化合物のものである。Xがヒドロキシ-低級アルキレンである化合物の分類に関しては、
がフェニル環である化合物のものである。この好適な化合物の分類に含まれるものは、R5とR6が共に水素、及びR5とR6の少なくとも1つが水素以外である、R5とR6が水素低級アルキル、低級アルコキシ、またはハロゲンである化合物のものである。
式Iの化合物に代替または追加してよい本発明にかかる医薬組成物は、活性成分として、医薬的に許容され得るプロドラッグ、医薬的に活性な代謝産物、及び医薬的に許容され得るかかる化合物及び代謝産物の塩を含む。かかる化合物、プロドラック、マルチマー、塩、及び代謝産物は、時折本明細書中で集合的に言及される"活性剤(active agents)"または"物質(agents)"である。
物質が固体である場合、当該発明に係る化合物及び塩は、その全てが本発明の範囲及び特定された式の中にあることを意図する多様な結晶または多形で存在し得ることを当業者は理解する。
治療有効量の本発明の活性剤は、プロテインキナーゼCDK1を調節または制御することによって、仲介される疾患を治療するために使用され得る。"有効量"は、真核細胞、例えば、哺乳動物、昆虫、植物、または真菌細胞の増殖を有意に阻害し、及び/または脱分化を予防する物質の量を意味することを意図し、且つ指定された実用性、例えば、特定の治療処置に有用である量を意味することを意図する。
かかる量に相当する物質が付与される量は、特定の化合物、疾患条件及びその重篤性、処置を必要とする対象または宿主の独自性(例えば、体重)等の因子に依存して変化するだろう。しかしいずれにしてもこの量は、症例を取巻く特定の環境(例えば、投与される特定の物質、投与経路、処置される症状、及び処置される対象または宿主を含む)に応じて、当業界において公知の方法で普通に決定され得る。"処置する(Treating)"とは、哺乳動物(例えば、ヒト)等の対象における、CDK1プロテインキナーゼの活性により、少なくとも部分的に影響される疾患症状の少なくとも緩和を意味することを意図し、哺乳動物で発生する疾患症状を予防すること、特に哺乳動物が疾患症状を有している傾向にあることが見出されたが、まだその疾患を有すると診断されていない場合の疾患症状と予防すること;疾患症状を調節すること及び/または阻害すること;及び/または疾患症状を緩和することを含む。
更に本発明は、例えば、哺乳動物組織において、本発明の物質を投与することにより、プロテインキナーゼCDK1活性を調節または阻害する方法に関する。当該物質の抗増殖剤としての活性は、公知の方法(例えば、MTTアッセイにおいて全細胞培養を用いることによる)によって容易に測定される。本発明の物質のCDK1タンパク質キナーゼ活性のモジュレーターとしての活性は、当業界において入手され得る任意の方法(in vivo及び/またはin vitroアッセイを含む)によって測定され得る。活性測定に適したアッセイの例は、国際公開No. WO 99/21845; Parast等., Biochemistry, 37, 16788-16801 (1998); Connell-Crowley and Harpes, Cell Cycle: Materials and Methods, (Michele Pagano, ed. Springer, Berlin, Germany)(1995);国際公開No. WO 97/34876; 及び国際公開No. WO 96/14843において発表されるものを含む。これらの特質は、例えば、後述の実施例で発表する1つ以上の生物学検査手順を用いて評価され得る。
本発明の活性剤は、後述する医薬組成物に製剤化され得る。本発明の医薬組成物は、制御有効量、調節有効量、または阻害有効量にある式Iの化合物、及び不活性な医薬的に許容され得る担体または希釈剤を含んで成る。医薬組成物の1つの態様では、本発明の物質の有効レベルは、抗増殖性能に関する治療的利益を供されるように提供される。"有効レベル"は、増殖が阻害または制御されるレベルを意味する。これらの組成物は、例えば、非経口、または経口投与といった投与形態に適した単位投与形態で調製される。
本発明の物質は、治療有効量の物質(例えば、式Iの化合物)を活性成分として、慣用手順により、適宜医薬担体または希釈剤と組み合わせることによって調製される慣用の投与形態で投与され得る。これらの手順は、所望される調製品に適合するように、成分を攪拌、造粒、及び圧縮または溶解することを含み得る。
医薬担体は、固体または液体のいずれでもよい。固体担体の例は、ラクトース、スクロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸等である。液体担体の例は、シロップ、ピーナッツ油、オリーブ油、水等である。同様に、担体または希釈剤は、当業界において公知の徐放(time-delayまたはtime-release)材料、例えば、モノステアリン酸グリセリン、またはジステアリン酸グリセリン(単独またはワックスを含む)、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メタクリル酸メチル等を含み得る。
多様な医薬形態を取り得ることができる。従って、固体担体が使用されるならば、調製品は、錠剤、ハードゼラチンカプセル中に入れる形態、粉体もしくはペレット形態、またはトローチもしくはロゼンジ形態にすることができる。固体担体の量は変化させてよい。液体担体が使用されるならば、調製品は、シロップ、エマルション、ソフトゼラチンカプセル、アンプルもしくはバイアル内の無菌注射溶液もしくは懸濁物、または非水性液体懸濁物の形態であるだろう。
安定な水溶性投与形態を得るための本発明の物質の医薬的に許容され得る塩は、有機酸または無機酸の水性溶液中に溶解され得る。溶解性塩形態が利用できない場合は、当該物質は適切な共溶媒または共溶媒の組み合せ中に溶解され得る。
本発明の組成物にて使用される物質の実際の投与量は、使用される特定の複合体、製剤化された特定の組成物、投与様式、及び特定部位、宿主、及び処置される疾患に従って変化すると理解されるだろう。ある条件下での最適な投与量は、物質の実験データを鑑みて、慣用の投与量決定検査を用いて当業者によって確認され得る。
本発明の組成物は、医薬組成物を調製するために、例えば、混合、溶解、造粒、糖衣錠作成、すりつぶし、乳化、カプセル封入、封入または凍結乾燥等の慣用技術を用いて、一般的に公知の方法で製造され得る。医薬組成物は、活性化合物の調製品への加工を促進する、医薬的に使用可能な賦形剤及び補助剤から選定され得る、1つ以上の生理学的に許容され得る担体を用いて慣用方法で製剤化され得る。
経口投与については、当該化合物を当業界において公知の医薬的に許容され得る担体と組み合せることによって容易に製剤化され得る。かかる担体は、本発明の化合物を、処置される患者が経口摂取するための錠剤、丸剤、糖衣錠、カプセル、液剤、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁物等として製剤化することを可能にする。経口使用するための医薬調製品は、活性成分(物質)との混合における固体賦形剤を用いて得ることができる。任意に得られた混合物を粉砕し、そして適宜補助剤を付加した後、この顆粒の混合物を処理し、所望されるならば、錠剤または糖衣錠の芯を得ることができる。
本発明は、以下の実施例によってさらに説明されるが、本発明の範囲を制限する意図ではない。特に断わりのない限り、温度は、摂氏度(℃)を示す。
a) 3-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンの調製。
THF (400 ml)中の7-アザインドール(5 g, 42.2 mmol)の溶液に、第一の固体N-ブロモコハク酸イミド (8 g, 45.0 mmol)を付加し、その後、濃硫酸を20滴、室温で付加した。攪拌している間、少量の懸濁物が2日間かけて形成した。当該混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で希釈し、そして2層を分離した。水性層を酢酸エチルで抽出した(4×150 ml)。組合せた有機抽出物をブライン溶液で洗浄し、そして無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥した物質をろ過し、そして減圧下で溶媒を除去し、黄色の粗固体を得た。この固体を、高温条件で酢酸エチルに溶かし(〜100 mL)、そして冷蔵庫で一晩貯蔵した。当該固体をろ過により収集し、酢酸エチルで洗浄した。空気乾燥した後、6.2 g (75%収率)の3-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジンを黄色の固体として単離した:EI-HRMS m/e C7H5BrN2(M+)の理論値195.9636、実測値195.9636。
THF(300 ml)中の3-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(9.85 g, 50.0 mmol)の懸濁物に、ヘキサン(42 ml、105.0 mmol、2.1当量)中、2.5Mのn-ブチルリチウムの溶液を、-7O℃で滴下付加した。付加している間に、この反応混合物の温度を-6O℃まで上げ、そして溶液が透明になった。得られた赤レンガ色の溶液を、1時間かけて-10℃までゆっくり暖め、その後、4時間、この温度で攪拌した。当該混合物を再び-7O℃に冷却し、そしてTHF (30 mL)中のジメチルホルムアミド(8.5 mL, 110.0 mmol)の溶液を滴下付加した。付加の後、当該混合物を室温に暖め、そして15時間攪拌した。その後、当該混合物を飽和塩化アンモニア溶液で希釈し、そして2層を分離した。水性層を酢酸エチルで抽出した(2×150 mL)。組合せた有機抽出物をブライン溶液で洗浄し、そして無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥物質をろ過し、そして溶媒を減圧下で除去し、茶色の粗固体を得て、それを酢酸エチル(-70 mL)に高温条件で溶かし、その後、一晩冷蔵庫に貯蔵した。当該固体をろ過で収集し、そして酢酸エチルで洗浄した。空気乾燥した後、6.05 g (83%収率)の1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒドを黄色の固体として単離した:EI-HRMS m/e C8H6N2O (M+)の理論値 146.0480、実測値146.0478。
33%酢酸(200 ml)を含む水中の1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(11.80 g, 100 mmol)の懸濁物へ、ヘキサメチレンテトラミン(16.8 g, 120 mmol)を室温で付加した。この溶液を110〜120℃に加熱し(オイル槽温度)、そして15時間攪拌した。その後、当該反応混合物を室温に冷却し、この冷却時間では、多くの固体が形成した。この懸濁物を氷を含むビーカー(2L)に注ぎ、そしてフラスコを水(50 mL)ですすいだ。その後、これを飽和した炭酸水素ナトリウム溶液でゆっくり中和した。中和後、ろ過により固体を収集し、そして水で洗浄した。空気乾燥した後、9.5 g (65%収率)の1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒドを、白色の固体として単離した:EI-HRMS m/e C8H6N2O(M+)の理論値 146.0480、実測値 146.0478。
アセトニトリル(200 mL)中のチオフェン-2-イル-メチルアミン(22.63 g, 200 mmol)とローダミン(13.32 g, 100 mmol)の懸濁物へ、ジイソプロピルエチルアミン (DIPEA) (34.8 mL, 45.0 mmol)を室温で付加した。その後、それは2分以内で、透明の溶液になり、そしてこの溶液を0℃で冷却した。ここに、塩化水銀(27.15 g, 100 mmol)を15分間で3部に分けて付加した。付加した後、当該懸濁物を室温に暖め、そして2日間攪拌した。得られた黒色の固体をセライトのプラグを通してろ過し、そしてジクロロメタン(500 mL)とメタノール(1.0 L)で洗浄した。この組合せた溶媒を真空下で除去し、そして粗残渣を水(250 mL)と酢酸エチル(250 mL)で希釈した。この2つの層を分離し、水性層をジクロロメタンで抽出した(2×250 mL)。2つの有機抽出物をそれぞれ別にブライン溶液で洗浄し、そして無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥物質をろ過し、そして溶媒を減圧下で除去し、粗固体を得た。この固体を高温条件で、アセトニトリル(〜100 ml)に溶かし、その後、冷蔵庫の中で一晩貯蔵した。ろ過により固体を収集し、そして冷アセトニトリルで洗浄した。空気乾燥後、12.32 g (58%収率)の2-[(チオフェン-2-イルメチル)-アミノ]-チアゾール-4-オンを白色のアモルファスの固体として単離した:EI-HRMS m/e C8H8N2OS2(M+)の理論値212.0078、実測値212.0083。
マイクロ波チューブ中のトルエン(2 mL)中の2-[(チオフェン-2-イルメチル)-アミノ]-チアゾール-4-オン(225 mg, 1.06 mmol)と1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド (193.6 mg, 1.35 mmol)の懸濁物に、安息香酸(13 mg, 0.11 mmol)とピペリジン(11 μL, 0.11 mmol)を室温で付加した。当該マイクロ波チューブを密閉し、そして1時間、閉じたマイクロ波中で、15O℃に加熱した。その後、当該混合物を、室温に冷却し、そしてトルエンで希釈した。ろ過により固体を収集し、そしてトルエンで洗浄した。空気乾燥後、330 mg (91.5%収率)の5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリジン]-2-[(チオフェン-2-イルメチル)-アミノ]-チアゾール-4-オンをオフホワイト色の固体として単離した:mp 243-246℃;HRES(+) m/e C16H12N4OS2 (M+H)+の理論値341.0526、実測値341.0528。
メタノール(2 mL)中の5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリジン]-2-[(チオフェン-2-イルメチル)-アミノ]-チアゾール-4-オン(50 mg, 0.15 mmol)の懸濁物へ、トリメチルクロロシラン(19 μL, 0.15 mmol)を室温で滴下付加した。1時間後、当該混合物が透明溶液になり、そして更に2時間攪拌した。その後、当該混合物をt-ブチルメチルエーテル(10 mL)で希釈した。得られた固体をろ過により収集し、そしてt-ブチルメチルエーテルで洗浄した。空気乾燥した後、40 mg (73%収率)の塩酸塩としての5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリジン]-2-[(チオフェン-2-イルメチル)-アミノ]-チアゾール-4-オンを、アモルファスの固体として単離した:HRES(+) m/e C16H12N4OS2 (M+H)+の理論値341.0526、実測値341.0528。
アセトニトリル(200 ml)中の(R)-(-)-2-フェニルグリシノール(15.34 g, 111.82 mmol)とローダミン(14.65 g, 110 mmol)の懸濁物に、DIPEA(20.03 ml, 115 mmol)を室温で付加した。その後、2分以内に透明の溶液になり、そしてこの溶液をO℃に冷却した。ここに塩化水銀(31.22 g, 115 mmol)を15分以内に3部に分けて付加した。付加した後、当該懸濁物を室温に暖め、そして2日間攪拌した。得られた黒色の固体をセライトのプラグを通してろ過し、そしてジクロロメタン(500 ml)とメタノール(1.0 L)で洗浄した。組合せた溶媒を真空下で除去し、そして粗残渣を水(250 ml)と酢酸エチル(250 ml)で希釈した。この2層を分離し、そして水性層をジクロロメタンで抽出した(2×250 ml)。2つの有機抽出物をそれぞれ別にブライン溶液で洗浄し、そして無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥物質のろ過及び真空下での溶媒の除去では、黄色の粗固体を得た。この固体を高温条件でアセトニトリル(〜100 ml)に溶かし、その後、冷蔵庫に一晩貯蔵した。ろ過により固体を収集し、そして冷アセトニトリル(20 mL)で洗浄した。空気乾燥後、12.99 g (50%竜率)の2-(2-(R)-ヒドロキシ-1-フェニル-エチルアミノ)-チアゾール-4-オンを白色のアモルファスの固体として単離した:El-HRMS m/e C11H12N2O2S(M-H2O)の理論値 218.0514、実測値218.0511。
マイクロ波チューブ中のトルエン(2 ml)中の2-(2-(R)-ヒドロキシ-1-フェニル-エチルアミノ)-チアゾール-4-オン(100 mg, 0.43 mmol)と1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド (77.3 mg, 0.53 mmol)の懸濁物へ、安息香酸(5.2 mg, 0.043 mmol)とピペリジン(4.3 μL, 0.043 mmol)を室温で付加した。当該マイクロ波チューブを密閉し、そして閉じたマイクロ波中で、1時間、15O℃に加熱した。その後、当該混合物を室温に冷却し、そしてトルエンで希釈した。ろ過により固体を収集し、そしてトルエンで洗浄した。空気乾燥後、135 mg (87.5%収率)の2-(2-ヒドロキシ-1-(R)-フェニル-エチルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリジン]-チアゾール-4-オンを黄色の固体として単離した:mp 317-319℃;HRES(+) m/e C16H12N4OS2 (M+H)+の理論値 365.1067、実測値365.1070。
a) 2-(3-クロロ-4-フルオロベンジルアミノ)-チアゾール-4-オンの調製。
アセトニトリル(50 ml)中の3-クロロ-4-フロオロベンジルアミン(2.5 g, 15.66 mmol)とローダミン(2 g, 15 mmol)の懸濁物へ、DIPEA (5.57 ml, 32 mmol)を室温で付加した。その後、この溶液をO℃に冷却し、そして塩化水銀(4.34 g, 16 mmol)を10分以内に2部に分けて付加した。付加後、当該懸濁物を室温に暖め、そして2日間攪拌した。得られた黒色の固体をセライトのプラグを通してろ過し、そしてジクロロメタン(200 ml)とメタノール(500 ml)で洗浄した。組合せた溶媒を減圧下で除去し、そして粗残渣を水(150 ml)と酢酸エチル(150 ml)で希釈した。2つの層を分離し、そして水性層を酢酸エチルで抽出した(2×100 ml)。組合せた有機抽出物をブライン溶液で洗浄し、そして無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥物質のろ過、及び真空下での一部の溶媒の除去では、多くの固体が得られた。冷蔵庫で冷却した後、当該固体をろ過により収集し、そして冷酢酸エチルで洗浄した。空気中での乾燥後、2.5 g (64%収率)の2-(3-クロロ-4-フルオロベンジルアミノ)-チアゾール-4-オンを、白色のアモルファスの固体として単離した:EI-HRMS m/e C10H8CIFN2OS(M+)の理論値258.0030、実測値258.0029。
マイクロ波チューブ中のトルエン(2 ml)中の2-(3-クロロ-4-フルオロベンジルアミノ)-チアゾール-4-オン(100 mg, 0.39 mmol)と1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド(71 mg, 0.48 mmol)の懸濁物へ、安息香酸(4.8 mg, 0.39 mmol)とピペリジン(3.9 μL, 0.039 mmol)を室温で付加した。当該マイクロ波チューブを密閉し、そして閉じたマイクロ波中で、1時間、15O℃に加熱した。その後、当該混合物を室温に冷却し、そしてトルエンで希釈した。ろ過により固体を収集し、そしてトルエンで洗浄した。空気乾燥後、145 mg (97%収率)の2-(3-クロロ-4-フルオロベンジルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリジン]-チアゾール-4-オンを黄色の固体として単離した:mp 318-32O℃;HRES(+) m/e C16H12N4OS2(M+H)+の理論値 387.0477、実測値387.0477。
a) 2-((1R,2S)-2-フェニル-シクロプロピルアミノ)-チアゾール-4-オンの調製。
アセトニトリル(20 ml)中の(1R,2S)-2-フェニル-シクロプロピルアミンハイドロクロライド(0.85 g, 5 mmol)及びローダミン(0.68 g, 5 mmol)の懸濁物に、DIPEA (2.61 mL, 15 mmol)を室温で付加した。その後、当該溶液をO℃に冷却し、そして塩化水銀(1.35 g, 5 mmol)を10分間以内に2回に分けて付加した。付加した後、当該懸濁物を室温に暖め、そして2日間攪拌した。得られた黒色固体を、セライトのプラグを通してろ過し、そして酢酸エチル(500 mL)で洗浄した。溶媒を真空下で除去し、そして粗残渣を水(100 mL)と酢酸エチル(100 mL)で希釈した。2層を分離し、そして水性層を酢酸エチルで抽出した(2×100 mL)。組合せた有機抽出物をブライン溶液で洗浄し、そして無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥物質のろ過、及び真空下での溶媒の除去では、粗残渣を得て、それをBiotageシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、0.474 g (42%収率)の2-((1R,2S)-2-フェニル-シクロプロピルアミノ)-チアゾール-4-オンを得て、白色のアモルファスの固体として単離した:El- HRMS m/e C12H12N2OS(M+)の理論値232.0670、実測値232.0665。
マイクロ波チューブ中、トルエン(2 mL)中の2-((1R,2S)-2-フェニル-シクロプロピルアミノ)-チアゾール-4-オン(225 mg, 1.06 mmol)と1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド(193.6 mg, 1.35 mmol)の懸濁物へ、安息香酸(13 mg, 0.11 mmol)とピペリジン(11μL, 0.11 mmol)を室温で付加した。当該マイクロ波チューブを密閉し、そして閉じたマイクロ波中で、1時間、15O℃に加熱した。その後、当該混合物を室温に冷却し、そしてトルエンで希釈した。ろ過により固体を収集し、そしてトルエンで洗浄した。空気乾燥後、330 mg (91.5%収率)の2-((1R,2S)-2-フェニル-シクロプロピルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリジン]-チアゾール-4-オンを、暗褐色の固体として単離した:mp 308-310℃;HRES(+) m/e C20H16N4OS (M+H)+の理論値 361.1118、実測値361.1122。
a) 2-(1-(R)-ヒドロキシメチル-2-メチルプロピルアミノ)-チアゾール-4-オンの調製。
アセトニトリル(40 ml)中の(R)-バリノール(1 g, 9.69 mmol)とローダミン(1.3 g, 9.69 mmol)の懸濁物へ、DIPEA(5.06 ml, 29 mmol)を室温で付加した。その後、この溶液を0℃に冷却し、そして塩化水銀(2.72 g, 10 mmol)を10分以内に2部に分けて付加した。付加した後、当該懸濁物を室温に暖め、そして2日間攪拌した。得られた黒色の固体をセライトのプラグを通してろ過し、そして酢酸エチルで洗浄した(500 ml)。ろ液を真空下を除去し、そして粗残渣を水(100 ml)と酢酸エチル(100 ml)で希釈した。2つの層を分離し、そして水性層を酢酸エチルで抽出した(2×50 mL)。組合せた有機抽出物をブライン溶液で洗浄し、そして無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥物質のろ過、及び真空下での溶媒の除去では、粗残渣が得られ、それをBiotageシリカゲルカラムクロマトグフラフィーを用いて精製し、0.82 g (42%収率)の2-(1-(R)-ヒドロキシメチル-2-メチルプロピルアミノ)-チアゾール-4-オンが得られ、白色のアモルファスの固体として単離した:EI-HRMS m/e C8H14N2O2S (M+)の理論値202.0776、実測値202.0778。
b) 2-(1-(R)-ヒドロキシメチル-2-メチルプロピルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3,b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリジン]-チアゾール-4-オンの調製。
マイクロ波チューブ中のトルエン(700 μL)中の2-(1-(R)-ヒドロキシメチル-2-メチルプロピルアミノ)-チアゾール-4-オン(70 mg, 0.35 mmol)及び1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド(63 mg, 0.43 mmol)の懸濁物へ、安息香酸(4.3 mg, 0.035 mmol)とピペリジン(3.5μL, 0.035 mmol)を室温で付加した。当該マイクロ波チューブを密閉し、そして閉じたマイクロ波中で、1時間、15O℃に加熱した。その後、当該混合物を室温に冷却し、そしてトルエンで希釈した。ろ過により固体を収集し、そしてトルエンで洗浄した。得られた固体をジクロロメタン及びメタノールで処理し、少量の着色した、他の不純物を除去した。固体のろ過、及び空気中での乾燥では、14 mg (36.7%収率)の2-(1-(R)-ヒドロキシメチル-2-メチルプロピルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリジン]-チアゾール-4-オンを、黄色の固体として得た:mp 269-271℃; HRES(+) m/e C16H18N4O2S (M+)の理論値 331.1223、実測値331.1226。
ジクロロメタン(200 mL)中の2-(2-(R)-ヒドロキシ-1-フェニル-エチルアミノ)-チアゾール-4-オン(6.37 g, 26.9 mmol)の溶液に、5℃で、トリエチルアミン(7.52 mL, 54 mmol)を付加し、その後、塩化アセチル(2.3 mL, 32.28 mmol)を付加した。付加した後、当該溶液を室温に温め、そして2日間攪拌した。この溶液を分液漏斗に移し、そしてブライン溶液で洗浄し、そして無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥物質のろ過及び真空下での溶媒の除去では、黄色の粗オイルが得られ、それをBiotage(40 m)シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、4.6 g (61.5%収率)の所望される酢酸2-[4-オキソ-4,5-ジヒドロ-チアゾール-2-イルアミノ]-2-(R)-フェニル-エチルエステルを、白色のアモルファスの固体として得た: ES-LRMS m/e C13H14N2O3S (M+)理論値 279.33、実測値279.1。
マイクロ波チューブ中のトルエン(5 ml)中の酢酸2-[4-オキソ-4,5-ジヒドロ-チアゾール-2-イルアミノ]-2-(R)-フェニル-エチルエステル(400 mg、1.43 mmol)及び1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド(77.3 mg, 0.53 mmol)の懸濁物へ、安息香酸(17.64 mg, 0.144 mmol)及びピペリジン(14.5 μL, 0.144 mmol)を、室温で付加した。当該マイクロ波チューブを密閉し、そして閉じたマイクロ波中で、1時間、15O℃に加熱した。その後、当該混合物を室温に冷却し、そしてトルエンで希釈した。ろ過により固体を収集し、そしてトルエンとジクロロメタンで洗浄した。空気乾燥した後、313 mg (53.6%収率)の酢酸2-[4-オキソ-5-(1H-ピロロ[2,3,b]ピリジン-3-イルメチレン)-4,5-ジヒドロ-チアゾール-2-イルアミノ]-2-(R)-フェニル-エチルエステルを、白色の固体として単離した:mp 243.7-246.8℃;HRES(+) m/e C21H18N4O3S (M+H)+の理論値407.1173、実測値407.1172。
アセトニトリル(150 ml)中の2-クロロベンジルアミン(7.88 g, 55 mmol)とローダミン(6.65 g, 50 mmol)の懸濁物へ、DIPEA(19.15 ml, 110 mmol)を室温で付加した。その後、この溶液を0℃に冷却し、そして塩化水銀(13.5 g, 50 mmol)を3部に分けて、15分かけて付加した。付加した後に、懸濁物を室温暖め、そして3日間攪拌した。得られた黒色の固体をセライトのプラグを通してろ過し、そしてジクロロメタン(1L)とメタノール(500 ml)で洗浄した。組合せた溶媒を真空下で除去し、そして粗残渣を水(150 ml)と酢酸エチル(150 ml)で希釈した。振った後、多くの固体が形成し、それをろ過によって収集し、1.25 gの所望される産物を得た。その後、2つの層を分離し、そして酢酸エチル層をブライン溶液で洗浄し、そして無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。ろ過した後、酢酸エチル溶液を部分的に除去し、その後、冷蔵庫に貯蔵した。得られた固体をろ過により収集し、2.67 gの所望される産物を得た。その後、水性層をジクロロメタンで抽出した(2×150 ml)。このジクロロメタン抽出物をブライン溶液で洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥物質のろ過、及び真空下での溶媒の除去では、粗残渣が得られ、それをBiotage(40 m)シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、4.2 g (全産物 8.12 g, 67.5%収率)の2-(2-クロロベンジルアミノ)-チアゾール-4-オンを、白色のアモルファスの固体として得た:EI-HRMS m/e C10H9CIN2OS (M+)の理論値 240.0124、実測値240.0122。
マイクロ波チューブ中のトルエン(3 ml)中、2-(2-クロロベンジルアミノ)-チアゾール-4-オン(120 mg, 0.5 mmol)と1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド(88 mg, 0.6 mmol)の懸濁物に、安息香酸(7.5 mg, 0.06 mmol)とピペリジン(5.9 μL, 0.06 mmol)を室温で付加した。当該マイクロ波チューブを密閉し、そして閉じたマイクロ波中で、30分間、15O℃に加熱した。その後、当該混合物を室温に冷却し、そしてトルエンで希釈した。ろ過により固体を収集し、そしてトルエンで洗浄した。これをメタノール(15 mL)に懸濁し、そしてヒートガンで加熱した。それは完全に溶解しなかったが、室温に冷却し、そして当該固体をろ過で収集し、そしてメタノールで洗浄した。空気乾燥した後、175 mg (95%収率)の2-(2-クロロベンジルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリジン]-チアゾール-4-オンを、黄色の固体として単離した。HRES(+) m/e C18H13CIN4OS (M+H)+の理論値 369.0572、実測値369.0574。
a) 2-(2-クロロ-6-メチルベンジルアミノ)-チアゾール-4-オンの調製。
アセトニトリル(25 ml)中の2-クロロ-6-メチルベンジルアミン(650 mg, 4.2 mmol)とローダミン(559 mg, 4.2 mmol)の溶液に、DIPEA (1.74 ml, 10 mmol)を、室温で付加した。その後、この溶液を0℃に冷却し、そして塩化水銀(1.22 g, 4.5 mmol)を1回で付加した。付加後、当該懸濁物を室温に暖め、そして3日間攪拌した。得られた黒色の固体をセライトプラグを通してろ過し、そしてジクロロメタン(500 ml)及びメタノール(250 ml)で洗浄した。組合せた溶媒を真空下で除去し、そして粗残渣を酢酸エチル(25 ml)に、高温条件で溶かし、冷蔵庫に一晩貯蔵した。その後、固体をろ過により収集し、そして酢酸エチルで洗浄した。空気乾燥した後、305 mg (28.5%収率)の2-(2-クロロ-6-メチルベンジルアミノ)-チアゾール-4-オンを白色のアモルファスの固体として単離した:EI-HRMS m/e C11H11CIN2OS (M+)の理論値254.0281、実測値 254.0282。
マイクロ波チューブ中のトルエン(2 ml)中の2-(2-クロロ-6-メチルベンジルアミノ)-チアゾール-4-オン(63 mg, 0.25 mmol)及び1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド(44 mg, 0.3 mmol)の懸濁物へ、安息香酸(3.8 mg, 0.03 mmol)とピペリジン(3 μL, 0.03 mmol)を室温で付加した。当該マイクロ波チューブを密閉し、そして閉じたマイクロ波中で、30分間、15O℃に加熱した。その後、当該混合物を室温に冷却し、そしてトルエンで希釈した。ろ過により固体を収集し、そしてトルエンで洗浄した。これらの固体をメタノール(10 mL)に懸濁し、そしてヒートガンで加熱した。それは完全に溶解しなかったが、室温に冷却し、そして当該固体をろ過で収集し、そしてメタノールで洗浄した。空気乾燥した後、58 mg(61%収率)の2-(2-クロロ-6-メチルベンジルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリジン]-チアゾール-4-オンを、淡緑色の固体として単離した。HRES(+) m/e C19H15CIN4OS (M+H)+の理論値383.0730、実測値383.0728。
アセトニトリル(30 ml)中の3-メチル-チオフェン-2-イルメチルアミン(700 mg, 5.5 mmol)とローダミン(732 mg, 5.5 mmol)の溶液に、DIPEA(1.91 ml, 11 mmol)を、室温で付加した。その後、この溶液を0℃に冷却し、そして塩化水銀(1.52 g, 5.6 mmol)を一回で付加した。付加した後、当該懸濁物を室温に暖め、そして3日間攪拌した。得られた黒色の固体をセライトのプラグを通してろ過し、そしてアセトニトリル(200 ml)及び酢酸エチル(250 ml)で洗浄した。組合せた溶媒を、真空下で除去し、そして粗残渣をジクロロメタン(150 ml)に溶かし、そして水(100 ml)とブライン溶液で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、ろ液を真空下で除去し、そして残渣をジクロロメタン(10 ml)に溶かし、そしてヘキサン(10 ml)で希釈した。冷蔵庫で一晩冷却した後、固体をろ過により収集し、そしてジクロロメタンで洗浄した。空気乾燥の後、390 mg (31.5%収率)の2-[(3-メチル-チオフェン-2-イルメチル)-アミノ]-チアゾール-4-オンを、淡黄色のアモルファスの固体として単離した:EI-HRMS m/e C9H10N2OS2 (M+)の理論値226.0235、実測値226.0232。
マイクロ波チューブ中のトルエン(2 ml)中の2-[(3-メチル-チオフェン-2-イルメチル)-アミノ]-チアゾール-4-オン(57 mg, 0.25 mmol)と1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド(44 mg, 0.3 mmol)の懸濁物へ、安息香酸(3.8 mg, 0.03 mmol)とピペリジン(3 μL, 0.03 mmol)を室温で付加した。当該マイクロ波チューブを密閉し、そして閉じたマイクロ波中で、30分間、15O℃に加熱した。その後、当該混合物を室温に冷却し、そしてトルエン(2 mL)とアセトニトル(2 ml)で希釈し、そして当該混合物をヒートガンで加熱した。室温に冷却した後、固体をろ過により収集し、そしてトルエンで洗浄した。これらの固体をメタノール(10 ml)中に懸濁させ、そしてヒートガンで加熱した。室温に冷却後、ろ過により固体を収集し、そしてメタノールで洗浄した。空気乾燥した後、35 mg (39.5%収率)の2-[(3-メチル-チオフェン-2-イルメチル)-アミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリジン]-チアゾール-4-オンを、アモルファスの黄色の固体として単離した。HRES(+) m/e C17H14N4OS (M+H)+の理論値 355.0682、実測値 355.0686。
アセトニトリル(170 ml)中の2-クロロ-4-フルオロ-ベンジルアミン(4.5 g, 28.19 mmol)とローダミン(3.75 g, 28.2 mmol)の溶液に、DIPEA(9.82 mL, 56.4 mmol)を室温で付加した。その後、この溶液を、O℃に冷却し、そして塩化水銀(8.42 g, 31.02 mmol)を10分以内に2部に分けて付加した。付加した後、この懸濁物を室温に暖め、そして3日間攪拌した。得られた黒色の固体をセライトのプラグでろ過し、そしてアセトニトリル(1.0 L)及び酢酸エチル(500 mL)で洗浄した。組合せた溶媒を真空下で除去し、そして粗残渣を酢酸エチル(150 ml)に溶かし、そして水(100 ml)とブライン溶液(100 ml)で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ液を真空下で除去し、そして残渣を酢酸エチル(50ml)中に溶かした。一晩、冷蔵庫で冷却した後、ろ過により固体を収集し、そしてヘキサンで洗浄した。空気乾燥した後、1.2 g (16.5%収率)の2-(2-クロロ-4-フルオロ-ベンジルアミノ)-チアゾール-4-オンを、白色のアモルファスの固体として単離した:El-HRMS m/e C10H8FN2OS2 (M+)の理論値 258.0030、実測値258.0027。
マイクロ波チューブ中のトルエン(4 mL)中の2-(2-クロロ-4-フルオロ-ベンジルアミノ)-チアゾール-4-オン(130 mg, 0.5 mmol)と1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド (88 mg, 0.6 mmol)の懸濁物へ、安息香酸(7.5 mg, 0.06 mmol)とピペリジン(6 μL, 0.06 mmol)を室温で付加した。当該マイクロ波チューブを密閉し、そして閉じたマイクロ波中で、30分間、15O℃に加熱した。その後、当該混合物を室温に冷却し、そしてトルエン(2 mL)とアセトニトル(2 ml)で希釈し、そして当該混合物をヒートガンで加熱した。室温に冷却した後、固体をろ過により収集し、そしてトルエンで洗浄した。これらの固体をDMSO (5 mL)中に、高温条件で溶かし、そしてアセトニトリル(25 mL)で希釈した。一晩冷蔵庫で冷却した後、固体をろ過により収集し、アセトニトリルで洗浄した。空気乾燥した後、69 mg (36%収率)の2-(2-クロロ-4-フルオロ-ベンジルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリジン]-チアゾール-4-オンをアモルファスの緑色の固体として単離した。HRES(+) m/e C18H12CIFN4OS (M+H)+の理論値387.0477、実測値387.0476。
a) 2-[(5-メチル-ピラジン-2-イルメチル)-アミノ)-チアゾール-4-オンの調製。
アセトニトリル(100 ml)中の2-(アミノメチル)-5-メチル-ピラジン(3.69 g, 30 mmol)とローダミン(3.59 g, 27 mmol)の溶液に、DIPEA(10.45 ml, 60 mmol)を、室温で付加した。その後、この溶液をO℃に冷却し、そして塩化水銀(8.15 g, 30 mmol)を10分以内に2部に分けて付加した。付加した後、懸濁物を室温に暖め、そして3日間攪拌した。得られた黒色の固体をセライトのプラグを通してろ過し、そしてアセトニトリル(1.0 L)と酢酸エチル(500 ml)で洗浄した。組合せた溶媒を、真空下で除去し、そして粗残渣をアセトニトリル(25 ml)に、高温条件で溶かした。一晩冷蔵庫で冷却した後、ろ過によって固体を収集し、そしてアセトニトリルで洗浄した。空気乾燥した後、1.5 g (25%収率)の2-[(5-メチル-ピラジン-2-イルメチル)-アミノ)-チアゾール-4-オンを、白色の固体として単離した:HRES(+) m/e C9H10N4OS (M+H)+の理論値223.0648、実測値223.0648。
マイクロ波チューブ中のトルエン(4 ml)中の2-[(5-メチル-ピラジン-2-イルメチル)-アミノ)-チアゾール-4-オン(112 mg, 0.5 mmol)及び1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド(88 mg, 0.6 mmol)の懸濁物へ、安息香酸(7.5 mg, 0.06 mmol)及びピペリジン(6 μL, 0.06 mmol)を室温で付加した。当該マイクロ波チューブを密閉し、そして閉じたマイクロ波中で、30分間、15O℃に加熱した。その後、当該混合物を室温に冷却し、そしてトルエン(2 mL)とアセトニトル(2 ml)で希釈し、そして当該混合物をヒートガンで加熱した。室温に冷却した後、固体をろ過により収集し、そしてトルエンで洗浄した。空気乾燥した後、80 mg (45.7%収率)の2-[(5-メチル-ピラジン-2-イルメチル)-アミノ]-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリジン]-チアゾール-4-オンを、アモルファスの緑色の固体として単離した。HRES(+) m/e C17H14N6OS (M+H)+の理論値351.1023、実測値351.1021。
アセトニトリル(70 ml)中の3-フルオロフェネチルアミン(3.06 g, 22 mmol)とローダミン(2.66 g, 20 mmol)の溶液に、DIPEA (7.66 mL, 44 mmol)を、室温で付加した。その後、この溶液をO℃に冷却し、そして塩化水銀(5.97 g, 22 mmol)を10分以内に2部に分けて付加した。付加終了後、懸濁物を室温に暖め、そして2日間攪拌した。得られた黒色の固体をセライトのプラグを通してろ過し、そしてアセトニトリル(1.0 L)と酢酸エチル(500 mL)で洗浄した。組合せた溶媒を、真空下で除去し、そして粗残渣を酢酸エチル(100 mL)と水(100 mL)に溶かした。2層を分離し、そして水性層を酢酸エチルで抽出した(2×100 mL)。組合せた抽出物を、ブライン溶液で洗浄し、そして無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥物質をろ過した後、ろ液を真空下で除去し、そして粗残渣をアセトニトリル(25 mL)に、高温条件で溶かした。冷蔵庫で一晩冷却した後、固体をろ過によって収集し、そしてアセトニトリルで洗浄した。空気乾燥した後、3.65 g (76.6%収率)の2-[2-(3-フルオロ-フェニル)-エチルアミノ]-チアゾール-4-オンを、白色固体として単離した:HRES(+) m/e C11H11FN2OS (M+H)+の理論値239.0649、実測値239.0647。
マイクロ波チューブ中のトルエン(4 ml)中の2-[2-(3-フルオロ-フェニル)-エチルアミノ]-チアゾール-4-オン(120 mg, 0.5 mmol)と1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド (88 mg, 0.6 mmol)の懸濁物へ、安息香酸(7.5 mg, 0.06 mmol)及びピペリジン(6μL, 0.06 mmol)を、室温で付加した。当該マイクロ波チューブを密閉し、そして閉じたマイクロ波中で、30分間、15O℃に加熱した。その後、当該混合物を室温に冷却し、そしてトルエン(2 mL)とアセトニトル(2 ml)で希釈し、そして当該混合物をヒートガンで加熱した。室温に冷却した後、固体をろ過により収集し、そしてアセトニトリルで洗浄した。空気乾燥した後、170 mg (93%収率)の2-[2-(3-フルオロ-フェニル)-エチルアミノ]-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリジン]-チアゾール-4-オンを黄色の固体として単離した。HRES(+) m/e C19H15FN4OS (M+H)+の理論値367.1024、実測値367.1021。
酢酸(12 ml)中の1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド(実施例1b, 1.2 g, 8.22 mmol)、ローダミン(1.09 g, 8.22 mmol)及び酢酸ナトリウム(2.69 g, 32.8 mmol)の懸濁物を、還流下で、12時間攪拌した。室温に冷却後、水(150 ml)を付加した。ろ過により固体を収集し、水で洗浄し、そして乾燥させて、5-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イルメチレン)-2-チオキソ-チアゾリジン-4-オン(2.2 g, 100%)を茶色の固体として得た。LC-MS m/e 262 (MH+)。
無水エタノール(110 ml)中、5-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イルメチレン)-2-チオキソ-チアゾリジン-4-オン(2.2 g, 8.22 mmol)、ヨードメタン(1.05 ml, 16.8 mmol)及びDIEA (3.0 ml, 16.8 mmol)の懸濁物を、100℃で2時間攪拌した。水(200 ml)を付加した後、固体をろ過により収集し、水で洗浄し、そして乾燥させて、2-メチルスルファニル-5-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イルメチレン)-チアゾール-4-オン(1.48 g, 60.8 %)を灰色の固体として得た。LC-MS m/e 276 (MH+)。
b) 2-メチルスルファニル-5-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イルメチレン)-チアゾール-4-オンの調製
アセトニトリル(1.0 mL)中の2-メチルスルファニル-5-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イルメチレン)-チアゾール-4-オン(55 mg, 02 mmol, 実施例14a)、シクロプロピルアミン(23 mg, 0.4 mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(DIEA) (70 μL, 0.4 mmol)の懸濁物を、8O℃で、12時間攪拌した。室温に冷却した後、ろ過によって固体を収集し、ごく少量のアセトニトリルで洗浄し、そして乾燥させた。フラッシュクロマトグラフィー(Merckシリカゲル60, 230-400メッシュ、塩化メチレン中、0%〜10%のメタノール、30 分)では、2-シクロプロピルアミノ-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オン(40 mg, 71%)を、淡黄色の固体として得た。LC-MS m/e 285 (MH+)。
アセトニトリル(1.0 mL)中の2-メチルスルファニル-5-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イルメチレン)-チアゾール-4-オン(55 mg, 02 mmol, 実施例14a)、シクロプロピルアミン(23 mg, 0.4 mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(DIEA) (70 μL, 0.4 mmol)の懸濁物を、8O℃で、12時間攪拌した。室温に冷却した後、ろ過によって固体を収集し、ごく少量のアセトニトリルで洗浄し、そして乾燥させた。フラッシュクロマトグラフィー(Merckシリカゲル60, 230-400メッシュ、塩化メチレン中、0%〜10%のメタノール、30 分)では、2-シクロプロピルアミノ-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オン(40 mg, 71%)を、淡黄色の固体として得た。LC-MS m/e 285 (MH+)。
酢酸(2 ml)中、1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-カルバルデヒド(実施例1b, 200 mg, 1.4 mmol)、シュードチオヒダントイン(159 mg, 1.4 mmol)、及び酢酸ナトリウム(459 mg, 5.6 mmol)の懸濁物を、12時間、還流下で攪拌した。室温まで冷却後、水を付加した。固体をろ過により収集し、水で洗浄し、そして乾燥させ、2-アミノ-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オン(280 mg, 82%)を、淡黄色の固体として得た。LC-MS m/e 245 (MH+)。
実施例14bで発表した手順と類似の手順を用いて、2-メチルスルファニル-5-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イルメチレン)-チアゾール-4-オン(実施例14a)、2-((R)-1-ヒドロキシメチル-3-メチル-ブチルアミン及びDIEAから出発して、2-((R)-1-ヒドロキシメチル-3-メチル-ブチルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンを得た。LC-MS m/e 345 (MH+)。
a) (R)-2-(4-フルオロ-フェニル)-1-ヒドロキシメチル-エチルアミンの調製。
THF(10 ml)中の水素化ホウ素ナトリウム(0.54 g, 14.2 mmol)の溶液に、D-4-フルオロフェニルグリシン(1.Og, 5.9 mmol)を付加した。O℃に冷却後、THF(10 ml)中のヨウ素(1.5 g, 5.9 mmol)の溶液を滴下付加した。当該混合物を還流で18時間攪拌し、室温へ冷却した後、メタノール(7 ml)を付加して反応を止めた。溶媒を除去した後、20%の水酸化カリウム(50 ml)を付加した。当該混合物を4時間攪拌し、そして塩化メチレンで抽出した(3×50 ml)。組合せた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、そして真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merckシリカゲル60, 70-230メッシュ、0%-10%メタノール)、0%-5%メタノール中、塩化メチレン中、30分間で、(R)-2-(4-フルオロ-フェニル)-1-ヒドロキシメチル-エチルアミン(0.63 g, 69%)を得た。
THF(10 ml)中の水素化ホウ素ナトリウム(0.54 g, 14.2 mmol)の溶液に、D-4-フルオロフェニルグリシン(1.Og, 5.9 mmol)を付加した。O℃に冷却後、THF(10 ml)中のヨウ素(1.5 g, 5.9 mmol)の溶液を滴下付加した。当該混合物を還流で18時間攪拌し、室温へ冷却した後、メタノール(7 ml)を付加して反応を止めた。溶媒を除去した後、20%の水酸化カリウム(50 ml)を付加した。当該混合物を4時間攪拌し、そして塩化メチレンで抽出した(3×50 ml)。組合せた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、そして真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merckシリカゲル60, 70-230メッシュ、0%-10%メタノール)、0%-5%メタノール中、塩化メチレン中、30分間で、(R)-2-(4-フルオロ-フェニル)-1-ヒドロキシメチル-エチルアミン(0.63 g, 69%)を得た。
b) 2-[(R)-1-(4-フルオロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-エチルアミノ]-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンの調製。
実施例14bで発表した手順と同様の手順を用いて、2-メチルスルファニル-5-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イルメチレン)-チアゾール-4-オン(実施例14a)、2-[(R)-1-(4-フルオロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-エチルアミン及びDIEAから出発して、2-[(R)-1-(4-フルオロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-エチルアミノ]-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンを得た。LC-MS m/e 383 (MH+)。
実施例14bで発表した手順と同様の手順を用いて、2-メチルスルファニル-5-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イルメチレン)-チアゾール-4-オン(実施例14a)、2-[(R)-1-(4-フルオロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-エチルアミン及びDIEAから出発して、2-[(R)-1-(4-フルオロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-エチルアミノ]-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンを得た。LC-MS m/e 383 (MH+)。
実施例14bに発表した手順と同様の手順を用いて、2-メチルスルファニル-5-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イルメチレン)-チアゾール-4-オン(実施例14a)、2-(2-メトキシ-フェニルアミン及びDIEAから出発して、2-(2-メトキシ-フェニルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンを得た。LC-MS m/e 351 (MH+)。
薬理学的アッセイ
本発明の化合物の薬理学的特質は、多くの薬理学的アッセイによって確認され得る。以下に例示する薬理学的アッセイは、本発明に係る化合物及びそれらの塩で実施された。本発明の化合物は、5.0 μM未満のKi値でCDK1/サイクリンB及びCDK2/サイクリンE活性を示した。これは、これらの全ての化合物が、CDK1/サイクリンB及びCDK2/サイクリンEの阻害について活性であることを実証する。
本発明の化合物の薬理学的特質は、多くの薬理学的アッセイによって確認され得る。以下に例示する薬理学的アッセイは、本発明に係る化合物及びそれらの塩で実施された。本発明の化合物は、5.0 μM未満のKi値でCDK1/サイクリンB及びCDK2/サイクリンE活性を示した。これは、これらの全ての化合物が、CDK1/サイクリンB及びCDK2/サイクリンEの阻害について活性であることを実証する。
CDK1活性阻害の測定では、FlashPlate(商標)(NEN(商標)-Life Science Products)アッセイ、またはHTRFアッセイのいずれかを実施した。両タイプのキナーゼアッセイは、組換えヒトCDK1/サイクリンB複合体を用いて実施した。バキュロウィルスベクター中でのGST-サイクリンB (GST-cycB)及びCDK1 cDNAクローンは、Dr. W. Harper、Baylor College of Medicine, Houston, TXから提供された。タンパク質はHigh Five(商標)昆虫細胞中で共発現し、そしてこの複合体を、上記の通り、グルタチオンセファロース樹脂(Pharmacia, Piscataway, NJ)で精製した(Harper, J. W.等. Cell 1993, 75, 805-816)。 網膜芽細胞(Rb)タンパク質の6x-ヒスチジンタグトランケート型(アミノ酸386-928)を、CDK1/サイクリンBアッセイの基質として用いた(Dr. Veronica Sullivan, Department of Molecular Virology, Roche Research Centre, Welwyn Garden City, United Kingdomによって提供された発現プラスミド)。Rbタンパク質は、CDK1によるリン酸化のための天然の基質である(Herwig and Strauss Eur. J. Biochem. Vol. 246 (1997) pp. 581-601及び本明細書に引用される参考文献を参照)。62Kdタンパク質の発現は、M15大腸菌株中のIPTG誘導プロモーターの制御下にあった。細胞を超音波処理によって溶解し、そして精製は、溶解物を、pH 8.0で、1 mMのイミダゾールで予め処理したNi-キレート化アガロースカラムに結合させることにより実施した。その後、当該樹脂を、pHが段階的に減じる緩衝剤で、pH 6.0になるように数回洗浄し、そして500 mMのイミダゾールで溶出した。溶出したタンパク質を、20 mM HEPES、pH 7.5、30%グリセロール、200 mM NaCI、及び1 mM DTTに透析した。精製したRb融合タンパク質ストックを、タンパク質濃度について定量し、等分し、そして−70℃で貯蔵した。
FlashPlateキナーゼアッセイについて、96-ウェルFlashPlatesを、Rbタンパク質をウェルごとに100μlを用いて、10μg/mlで覆った。プレートを、4℃で、一晩、または室温で、3時間、シェーカー上で培養した。非特異的リン酸化を制御するために、1列のウェルを100 μl/ウェルのコーディング緩衝剤(20 mM HEPES、0.2 M NaCI)で覆った。その後、プレートを洗浄緩衝剤(リン酸緩衝化生理食塩水中、0.01% Tween 20)で2回洗浄した。試験される化合物("試験化合物")を、5×最終濃度でウェルに付加した。反応は、40 μlの反応混合物(25 mM HEPES、20 mM MgCI2、0.002% Tween 20、2mM DTT、 1μM ATP、4 nM 33P-ATP)及び十分な量の酵素を付加したらすぐに始まり、少なくともバックグラウンドの10倍を超えるカウントを与えた。プレートをシェーカー上で、30分間、室温で培養した。プレートを洗浄緩衝剤で4回洗浄し、密閉し、そしてTopCountシンチレーションカウンター(Packard Instrument Co., Downers Grove, IL)でカウントした。CDK活性の阻害の測定である、Rbリン酸化のパーセント阻害は、以下の式によって決定され:
ここで"試験化合物"とは複数の再現試験1分当たりの平均カウントを意味し、"非特異的"とはCDK1/サイクリンB等、が付加されなかった場合の1分当りの平均カウントを意味し、そして"総"とは、化合物が付加されなかった場合の1分当たりの平均カウントを意味する。IC50値とは、発表された試験条件下で、放射性ラベルを導入されたタンパク質-キナーゼを50%減少させる試験化合物の濃度である。阻害剤の定数Kiの値は、以下の:Ki = IC50/(1+[S]/Km)、(式中[S]はATP濃度であり、そしてKmはMichaelis定数である)によって算出される。
同次の時間分解蛍光(HTRF)キナーゼアッセイは、96-ウェルポリプロピレンプレート(BD Biosciences, Bedford, MA)で実施した。試験化合物は、最初にDMSOに溶解させ、その後、15%でのDMSO濃度を有するキナーゼアッセイ緩衝剤1(25 mM HEPES, pH7.0, 8 mM MgCI2, 1.5 mM DTT, 及び162 μM ATP)に希釈した。CDK1/サイクリン B酵素を、キナーゼアッセイ緩衝剤2(25 mM HEPES, pH 7.0, 8 mM MgCI2, 0.003% Tween 20, 0.045 % BSA, 1.5 mM DTT,及び0.675μM Rbタンパク質)に希釈した。キナーゼ反応を開始させるために、20μlの化合物の溶液を、0.1μg/mLと0.225μMでそれぞれCDK1/サイクリンB及びRbの最終濃度を有するアッセイプレート中で、40μlのCDK1/サイクリンB溶液と混合し、そして37℃で、30分間培養した。15μLの抗-ホスホ-Rb(Ser 780)抗体(Cell Signaling Technology, Beverly, MA)を、抗体の1:7692希釈で付加した。培養は、37℃で、25分間継続し、その後、LANCE Eu-W1024ラベル化抗-ウサギIgG(1nM, PerkinElmer, Wellesley, MA)及びSureLight-Allophucocyanin(20 nM, PerkinElmer, Wellesley, MA)に結合した抗-His抗体を、ウェル中に付加した。培養を37℃で、更に40分間継続した。培養の完了時に、35μLの反応混合物を、新しい384-ウェルブラックポリスチレンプレート(Corning Incorporated, Corning, NY)に移し、そして蛍光プレートリーダー上で340 nmの励起波長、及び665/615 nmの放射波長で読んだ。
アッセイ中でCDK2/サイクリンE複合体が使用される以外は、CDK2活性の阻害を測定するために、CDK1/サイクリンBアッセイにおける上記と同様の手順を、CDK2/サイクリンE活性のために使用した。
Claims (54)
- 式Iの化合物
R1は、水素、低級アルキル、ヒドロキシ-低級アルキル、シクロアルキル、低級アルコキシ-低級アルキル及びR2-(X)nから選定され;
Xは、低級アルキレン、ヒドロキシ-低級アルキレン、シクロアルキレン、低級アルコキシ-低級アルキレン及び低級アルカノイル-低級アルキレンから選定され;
R2は、
3〜5個の炭素原子、及び酸素、窒素、及び硫黄から成る群から選定される1〜2個のヘテロ原子を含む4〜6員のヘテロシクロアルキル環;及び
酸素、硫黄、及び窒素から成る群から選定される1〜2個のヘテロ原子を含む5または6員のヘテロ芳香族環;
から選定され、
R5及びR6は、ヒドロキシ、ヒドキシ-低級アルキル、水素、低級アルキル、ハロゲン、ペルフルオロ低級アルキル、及び低級アルコキシから成る群から独立して選定され;且つ
nは0または1の整数であり;または
R2がヘテロ芳香族環中に窒素を含むN-オキシドの化合物、R2がヘテロシクロアルキル環またはヘテロ芳香族環中に硫黄を含むスルホンである)または医薬的に許容され得るそれらの塩。 - R1'が水素 または低級アルキルである、請求項2に記載の化合物。
- 前記化合物が、2-アミノ-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンである、請求項3に記載の化合物。
- 式中R1'がシクロアルキルである、請求項3に記載の化合物。
- 前記化合物が、2-シクロプロピルアミノ-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンである、請求項5に記載の化合物。
- 式中R1'がヒドロキシ-低級アルキルまたは低級アルコキシ低級アルキルである、請求項2に記載の化合物。
- 前記化合物が、2-((R)-1-ヒドロキシメチル-3-メチル-ブチルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンである、請求項7に記載の化合物。
- 前記化合物が、2-(1-(R)-ヒドロキシメチル-2-メチルプロピルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンである、請求項7に記載の化合物。
- アリールがフェニルである、請求項10に記載の化合物。
- 式中nが1である、請求項11に記載の化合物。
- 式中Xがシクロアルキレンである、請求項12に記載の化合物。
- 前記シクロアルキレンがシクロプロピレンである、請求項13に記載の化合物。
- 前記化合物が2-((1R,2S)-2-フェニル-シクロプロピルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンである、請求項15に記載の化合物。
- 前記Xが低級アルカノイルオキシ-低級アルキレンである、請求項12に記載の化合物。
- 前記化合物が、酢酸2-[4-オキソ-5-(1H-ピロロ[2,3,b]ピリジン-3-イルメチレン)-4,5-ジヒドロ-チアゾール-2-イルアミノ]-2-(R)-フェニルエチルエステルである、請求項18に記載の化合物。
- 式中Xが低級アルキレンである、請求項12に記載の化合物。
- 式中、R5及びR6が水素である、請求項21に記載の化合物。
- 式中、
R5が独立してハロゲン、トリフルオロメチル、または低級アルキルであり;且つ
R6が水素 ハロゲン、トリフルオロメチル、または低級アルキルである、請求項21に記載の化合物。 - 前記化合物が、2-(2-クロロベンジルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンである、請求項23に記載の化合物。
- 前記化合物が、2-(2-クロロ-6-メチルベンジルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンである、請求項23に記載の化合物。
- 前記化合物が、2-(3-クロロ-4-フルオロベンジルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンである、請求項23に記載の化合物。
- 前記化合物が、2-(2-クロロ-4-フルオロ-ベンジルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンである、請求項23に記載の化合物。
- 前記化合物が2-[2-(3-フルオロ-フェニル)-エチルアミノ]-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンである、請求項23に記載の化合物。
- 前記ヘテロ芳香族環が1個のヘテロ原子を含む、請求項29に記載の化合物。
- 前記へテロ原子が硫黄である、請求項30に記載の化合物。
- 式中、R5及びR6が水素または低級アルキルである、請求項30に記載の化合物。
- 前記化合物が5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-2-[(チオフェン-2-イル-メチル)-アミノ]-チアゾール-4-オンである、請求項32に記載の化合物。
- 前記化合物が、2-[(3-メチル-チオフェン-2-イルメチル)-アミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンである、請求項32に記載の化合物。
- 前記へテロ芳香族環が、2つのへテロ原子を含む、請求項29に記載の化合物。
- 式中の両方のヘテロ原子が窒素である、請求項34に記載の化合物。
- 式中、R5及びR6が、水素及び低級アルキルから成る群から個別に選定される、請求項36に記載の化合物。
- 前記化合物が2-[(5-メチル-ピラジン-2-イルメチル)-アミノ]-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンである、請求項37に記載の化合物。
- 式中Xがヒドロキシ-低級アルキレンである、請求項12に記載の化合物。
- 式中、R5及びR6が、ハロゲン、トリフルオロメチル、水素及び低級アルキルから個別に選定される、請求項40に記載の化合物。
- 前記化合物が、2-(2-ヒドロキシ-1-(R)-フェニル-エチルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンである、請求項41に記載の化合物。
- 前記化合物が、2-[(R)-1-(4-フルオロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-エチルアミノ]-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンである、請求項41に記載の化合物。
- 式中、R5及びR6が、水素、低級アルキル、及び低級アルコキシから個別に選定される、請求項44に記載の化合物。
- 前記化合物が、2-(2-メトキシ-フェニルアミノ)-5-[1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)-meth-(Z)-イリデン]-チアゾール-4-オンである、請求項45に記載の化合物。
- 反応ステップb)の前記メチル化剤がヨードメタンである、請求項47に記載の方法。
- 癌、特に乳癌、前立腺癌、結腸癌及び肺癌を治療するための請求項1に記載の式Iの化合物。
- 癌、特に乳癌、前立腺癌、結腸癌、及び肺癌を治療するための医薬を製造するための請求項1に記載の式Iの化合物の使用。
- 請求項1に記載の式Iの化合物を、医薬的に許容され得るアジュバントと共に含む医薬組成物。
- 癌、特に乳癌、前立腺癌、結腸癌及び肺癌を治療するための、請求項51に記載の医薬組成物。
- 請求項47による方法で調製した、請求項1に記載の式Iの化合物。
- 実質的にここに発表した新規化合物、組成物、方法、及び使用。
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