JP2008514703A - 置換2h−1,3−ベンゾオキサジン−4(3h)−オン - Google Patents

置換2h−1,3−ベンゾオキサジン−4(3h)−オン Download PDF

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Abstract

患者において、血栓症を処置するためおよび二次虚血事象の可能性および/または重篤度を低減するために有用な、置換ベンゾオキサジン−4(3H)−オンを提供する。本出願は、従来よりも有効な血小板ADPレセプターインヒビターを提供する。本出願は、特に、心血管疾患の予防および/または処置に有用な抗血栓活性を有する血小板ADPレセプターインヒビターを提供し、特に血栓症に関連する心血管疾患の予防および/または処置に有用な抗血栓活性を有する血小板ADPレセプターインヒビターを提供する。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2004年9月29日出願の米国仮特許出願第60/614,564号の利益を請求しており、該仮特許出願は、その全体が、本明細書において参考として援用される。
(連邦政府が後援する研究開発の下でなされた発明の権利に関する記述)
該当なし。
(コンパクトディスクで提出される「配列表」、表またはコンピュータプログラム一覧付録への言及)
該当なし。
(発明の背景)
血栓性合併症は、工業化された世界における主要な死因である。これらの合併症の例としては、急性心筋梗塞、不安定狭心症、慢性安定狭心症、一過性脳虚血発作、脳卒中(stroke)、末梢血管疾患、子癇前症/子癇、深部静脈血栓症、塞栓症、播種性血管内凝固症候群、血栓性血小板減少性紫斑病(thrombotic cytopenic purpura)が挙げられる。血栓性および再狭窄合併症もまた、侵襲的処置(例えば、血管形成、頚動脈内膜切除、CABG(冠状動脈バイパス移植)手術後、代用血管手術後、ステント配置後、ならびに血管内デバイスおよび人工器官の挿入後)に続いて生ずる。血小板凝集塊が、これらの事象において重要な役割を果たすと一般的に考えられている。血小板は、通常、血管系内を自由に循環し、活性化され、凝集してアテローム性動脈硬化病巣の破裂または血管形成などの侵襲的処置に起因する血流の乱れにより血栓を形成し、血管閉塞を引き起こす。血小板活性化は、種々の因子、例えば、曝露された内皮下マトリックス分子(例えば、コラーゲン)、または凝固カスケード中で形成されるトロンビンにより開始され得る。
血小板活性化および凝集の重要な媒介物質が、ADP(アデノシン5’−二リン酸)であり、このADPは、種々の因子(例えば、コラーゲンおよびトロンビン)による活性化の際に血管系内の血小板、ならびに損傷した血液細胞、内皮または組織から放出される。ADPによる活性化は、より多くの血小板のリクルートメントおよび既存の血小板凝集の安定化を引き起こす。血小板ADPレセプターを介する凝集は、ADPおよびその誘導体の一部により活性化され、そしてATP(アデノシン5’−三リン酸)およびその誘導体の一部により拮抗される(非特許文献1)。したがって、血小板ADPレセプターは、プリンおよび/またはピリミジンヌクレオチドにより活性化されるP2レセプターのファミリーのメンバーである(非特許文献2)。
選択的アンタゴニストを使用した新しい薬理学データは、ADP依存性血小板凝集が、少なくとも2つのADPレセプターの活性化を必要とすることを示唆している(非特許文献3;非特許文献4;非特許文献5)。一方のレセプターは、クローニングされたP2Yレセプターと同一であると思われ、ホスホリパーゼCの活性化および細胞内カルシウムの可動化を媒介し、血小板の形状変化に必要とされる。凝集に重要なもう一方の血小板ADPレセプターは、アデニリルシクラーゼの阻害を媒介する。このレセプター(P2Y12)の遺伝子もしくはcDNAの分子クローニングが、近年報告されている(非特許文献6)。このレセプターは、その薬理学的特性およびシグナル伝達特性に基づき、これまでP2YADP(非特許文献7)、P2TAC(非特許文献8)、またはP2Ycyc(非特許文献9)と呼ばれていた。
抗血栓活性を有し、直接的もしくは間接的に作用する、ADP依存性血小板凝集の種々の合成インヒビターが報告されている。経口により活性な抗血栓性のチエノピリジン系チクロピジンおよびクロピドグレルは、ADP誘発性血小板凝集、放射能標識されたADPレセプターアゴニスト2−メチルチオアデノシン5’−二リン酸の血小板への結合、および間接的に、おそらくは不安定で不可逆的に作用する代謝産物の形成による他のADP依存性事象を阻害する(非特許文献10)。内因性のアンタゴニストATP(例えば、AR−C(以前はFRLまたはARL)67085MXおよびAR−C69931MX)の一部のプリン誘導体は、ADP依存性血小板凝集を阻害し、動物血栓症モデルにおいて有効な選択的血小板ADPレセプターアンタゴニストである(非特許文献11;非特許文献12)。新規のトリアゾロ[4,5−d]ピリミジン化合物が、P2T−アンタゴニストとして開示された(特許文献1)。血小板ADPレセプターインヒビターとしての三環化合物もまた、特許文献2に開示された。ピペラジン誘導体は、特許文献3に開示されている。これらの抗血栓化合物の標的は、アデニリルシクラーゼもしくはP2Y12の阻害を媒介する血小板ADPレセプターであると思われる。
国際公開第99/05144号パンフレット 国際公開第99/36425号パンフレット 国際公開第02/098856号パンフレット Mills,D.C.B.、Thromb.Hemost.1996年、76:835−856 King,B.F.,Townsend−Nicholson,A.& Burnstock,G.、Trends Pharmacol.Sci.1998年、19:506−514 Kunapuli,S.P.、Trends Pharmacol.Sci.1998年、19:391−394 Kunapuli,S.P.& Daniel,J.L.、Biochem.J.1998年、336:513−523 Jantzen,H.M.ら、Thromb.Hemost.1999年、81:111−117 Hollopeter,G.ら、Nature、2001年、409:202−207 Fredholm,B.B.ら、TIPS、1997年、18:79−82 Kunapuli,S.P.、Trends Pharmacol.Sci.1998年、19:391−394 Hechler,B.ら、Blood、1998年、92,152−159 Quinn,M.J.& Fitzgerald,D.J.、Circulation、1999年、100:1667−1667 Humphriesら、Trends Pharmacol.Sci.1995年、16,179 Ingall,A.H.ら、J.Med.Chem.1999年、42,213−230
これらの化合物にもかかわらず、より有効な血小板ADPレセプターインヒビターの必要性が存在する。特に、心血管疾患、特に血栓症に関連する心血管疾患の予防および/または処置に有用な抗血栓活性を有する血小板ADPレセプターインヒビターの必要性がある。
(発明の概要)
本発明は、式:
Figure 2008514703
を有する化合物およびその薬学的に受容可能な塩を提供し、ここでRは、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、ベンジル、および置換ベンジルから選択されるメンバーを示し;Rは、HおよびC1〜6アルキルから選択されるメンバーを示し;Rは、H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、ハロゲン、シアノ、および−C(O)R3aから選択されるメンバーを示し、ここでR3aは、H、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、およびジC1〜6アルキルアミノから選択されるメンバーであり;Rは、HおよびC1〜6アルキルから選択されるメンバーを示し;Rは、H、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、ベンジル、アリール、C1〜6アルキレン−N−(R5a;C1〜6アルキレン−O−(R5a)から選択されるメンバーを示し;ここで各R5aは、独立して、HおよびC1〜6アルキルから選択されるメンバーであり、必要に応じ、窒素に結合している2つのR5a基は、この窒素原子と一緒に、アゼチジン環、ピロリジン環、ピペリジン環、またはモルホリン環を形成する。
記号Arは、ベンゼン、ピリジン、ピラジン、およびピリミジンから選択される芳香族環を示し、その各々は、必要に応じて、1〜2個のR置換基で置換され、ここで各Rは、独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ハロアルコキシ、C3〜5シクロアルキル−アルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、ジ−C1〜6アルキルアミノ、−C(=NR6a)−N(R6b、−C(O)R6a、−O(CHOR6b、−(CHOR6b、−O(CHN(R6b、および−(CHN(R6bから選択され、ここで各下付き文字mは、独立して、1〜3の整数であり、各R6aは、独立して、H、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、およびジ−C1〜6アルキルアミノから選択されるメンバーであり、各R6bは、独立して、H、C1〜4アルキル、およびC1〜4アルカノイルから選択されるメンバーであり、必要に応じ、窒素に結合している2つのR6b基は、この窒素原子と一緒に、アゼチジン環、ピロリジン環、ピペリジン環、またはモルホリン環を形成する。
文字Lは、結合または−NH−である連結基を示す。
記号Rは、H、ハロゲン、シアノ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、およびC1〜6ハロアルキルから選択されるメンバーを示す。
本明細書中で提供される化合物に加えて、本発明はさらに、それらの化合物を含む薬学的組成物、ならびに血栓症の処置および二次虚血事象の発生の予防における化合物の使用方法を提供する。
(発明の詳細な説明)
(定義)
用語「アルキル」は、単独で、または別の置換基の一部として、特記のない限り、直鎖もしくは分枝鎖の炭化水素ラジカルを意味し、示された炭素原子数を有する(すなわち、C1〜8は、1個〜8個の炭素を意味する)。アルキル基の例としては、これらに限定されないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−へプチル、n−オクチルなどが挙げられる。用語「アルケニル」は、炭素ラジカルに直接結合する1つ以上の二重結合を有する不飽和アルキル基をいう。同様に、用語「アルキニル」は、1つ以上の三重結合を有する不飽和アルキル基をいう。そのような不飽和アルキル基の例としては、これらに限定されないが、ビニル、2−プロペニル、クロチル、2−イソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4−ペンタジエニル)、エチニル、1−および3−プロピニル、3−ブチニル、ならびに高級同族体および異性体が挙げられる。用語「シクロアルキル」は、示された数の環原子(例えば、C3〜6シクロアルキル)を有し、完全に飽和しているかまたは環の頂点と頂点との間に二重結合を1つのみ有する炭化水素環をいう。「シクロアルキル」がC3〜5シクロアルキル−アルキルの場合のように「アルキル」と組み合せて使用される場合、シクロアルキル部分が3〜5個の炭素原子を有することを意味しているが、アルキル部分は、1〜3個の炭素原子を有するアルキレン部分(例えば、−CH−、−CHCH−または−CHCHCH−)である。
用語「アルコキシ」、「アルキルアミノ」および「アルキルチオ」(またはチオアルコキシ)は、従来の意味で使用され、それぞれ酸素原子、アミノ基、または硫黄原子により分子の残部に結合したアルキル基をいう。簡潔にするために、用語C1〜6アルキルアミノは、直鎖状、分枝状もしくは環状のアルキル基、またはそれらの組み合わせ(例えば、メチル、エチル、2−メチルプロピル、シクロブチル、およびシクロプロピルメチル)を含むことが意図される。
用語「ハロ」または「ハロゲン」は、それぞれ単独で、または別の置換基の一部として、特記のない限り、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子を意味する。さらに、「ハロアルキル」などの用語は、モノハロアルキルおよびポリハロアルキルを含むことが意図される。例えば、用語「C1〜4ハロアルキル」は、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、3−ブロモプロピルなどを含むことが意図される。
用語「アリール」は、特記のない限り、ポリ不飽和の、典型的には、相互に縮合するかまたは共有結合する単環もしくは複合環(3つの環まで)であり得る芳香族炭化水素基を意味する。例示的なアリール基には、フェニル、ナフチル、ビフェニルなどがある。用語「ヘテロアリール」は、N、OおよびSから選択される1個〜5個のヘテロ原子を含むアリール基(または環)であり、窒素原子および硫黄原子が必要に応じて酸化され、この(これらの)窒素原子が必要に応じて四級化されるものをいう。ヘテロアリール基は、ヘテロ原子を通じて分子の残部に結合し得る。ヘテロアリール基の非限定的な例としては、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、ピラジニル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、3−イソキサゾリル、4−イソキサゾリル、5−イソキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、4−ピリミジル、5−ベンゾチアゾリル、プリニル、2−ベンズイミダゾリル、ベンゾピラゾリル、5−インドリル、1−イソキノリル、5−イソキノリル、2−キノキサリニル、5−キノキサリニル、3−キノリル、および6−キノリルが挙げられる。上記のアリール環系およびヘテロアリール環系の各々に対する置換基は、下記の受容可能な置換基の群から選択される。
本明細書中で使用される場合、用語「ヘテロ原子」は、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)およびケイ素(Si)を含むことが意図される。
用語「薬学的に受容可能な塩」は、本明細書中に記載される化合物に見られる個々の置換基に応じて、相対的に非毒性の酸または塩基により調製される活性化合物の塩を含むことが意図される。本発明の化合物が、相対的に酸性の官能基を含む場合、塩基付加塩を、そのような化合物の中性型を原液かまたは適切な不活性溶媒中の十分量の所望の塩基と接触させることにより得られる。薬学的に受容可能な塩基付加塩の例としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩、有機アンモニウム塩、亜鉛塩もしくはマグネシウム塩、または類似の塩が挙げられる。本発明の化合物が相対的に塩基性の官能基を含む場合、酸付加塩を、そのような化合物の中性型を原液かまたは適切な不活性溶媒中の十分量の所望の酸と接触させることにより得られる。薬学的に受容可能な酸付加塩の例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸一水素塩、リン酸、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、硫酸、硫酸一水素塩、ヨウ化水素酸、または亜リン酸などのような無機酸に由来する酸付加塩、ならびに酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などのような相対的に非毒性の有機酸に由来する塩が挙げられる。また、アルギネート(arginate)などのアミノ酸の塩、およびグルクロン酸またはガラクツロン酸(galactunoric acid)などのような有機酸の塩も含まれる(例えば、Berge,S.M.,et al,“Pharmaceutical Salts”,Journal of Pharmaceutical Science,1977,66,1−19を参照)。本発明のある種の特定の化合物は、それらの化合物を塩基付加塩かまたは酸付加塩に転換させる塩基性官能基および酸性官能基の両方を含む。
これらの化合物の中性型を、その塩を塩基または酸と接触させ、従来の方法で親化合物を単離することにより再生し得る。この化合物の親型は、特定の物性(例えば、極性溶媒における溶解度)についてその種々の塩形態と異なるが、その他の点では、これらの塩は、本発明の目的の化合物の親型と同等である。
塩形態に加えて、本発明は、プロドラッグの形態である化合物を提供する。本明細書中に記載される化合物のプロドラッグは、生理的条件下で容易に化学変化を起こして本発明の化合物を提供する化合物である。さらに、プロドラッグは、インビボ環境において化学的または生化学的方法により本発明の化合物に転換し得る。例えば、プロドラッグは、適切な酵素または化学試薬と共に経皮パッチ貯蔵所(reservoir)中に置かれる場合、本発明の化合物にゆっくりと転換し得る。
本発明の特定の化合物は、非溶媒和形態ならびに溶媒和形態(水和形態を含む)で存在し得る。一般に、溶媒和形態は、非溶媒和形態と等価であり、本発明の範囲内に包含されることが意図される。本発明の特定の化合物は、多様な結晶形態または非結晶形態で存在し得る。一般に、全ての物理的形態が、本発明により企図される使用に対して等価であり、本発明の範囲内にあることが意図される。
本発明の特定の化合物は、不斉炭素原子(キラル中心)または二重結合を有し;ラセミ化合物、ジアステレオ異性体、幾何異性体、および個々の異性体(例えば、分離した鏡像異性体)はすべて、本発明の範囲内に包含されることが意図される。
本発明の化合物はまた、そのような化合物を構成する原子のうちの1つ以上において非天然比の原子同位元素を含み得る。例えば、これらの化合物は、放射性同位元素(例えば、トリチウム(H)、ヨウ素−125(125I)、リン−32(32P)または炭素−14(14C)で放射能標識され得る。本発明の化合物の全ての同位元素変種(variation)が、放射性であるかどうかに関わらず、本発明の範囲内に包含されることが意図される。
(一般)
(実施形態の説明)
(化合物)
上記を考慮して、本発明は、1つの局面において、式:
Figure 2008514703
を有する化合物およびその薬学的に受容可能な塩を提供し、ここでRは、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、ベンジル、および置換ベンジルから選択されるメンバーを示し;Rは、HおよびC1〜6アルキルから選択されるメンバーを示し;Rは、H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、ハロゲン、シアノ、および−C(O)R3aから選択されるメンバーを示し、ここでR3aは、H、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、およびジC1〜6アルキルアミノから選択されるメンバーであり;Rは、HおよびC1〜6アルキルから選択されるメンバーを示し;Rは、H、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、ベンジル、アリール、C1〜6アルキレン−N−(R5a;C1〜6アルキレン−O−(R5a)から選択されるメンバーを示し;ここで各R5aは、独立して、HおよびC1〜6アルキルから選択されるメンバーであり、必要に応じ、窒素に結合している2つのR5a基は、この窒素原子と一緒に、アゼチジン環、ピロリジン環、ピペリジン環、またはモルホリン環を形成する。
記号Arは、ベンゼン、ピリジン、ピラジン、およびピリミジンから選択される芳香族環を示し、その各々は、必要に応じて、1〜2個のR置換基で置換され、ここで各Rは、独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ハロアルコキシ、C3〜5シクロアルキル−アルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、ジ−C1〜6アルキルアミノ、−C(=NR6a)−N(R6b、−C(O)R6a、−O(CHOR6b、−(CHOR6b、−O(CHN(R6b、および−(CHN(R6bから選択され、ここで各下付き文字mは、独立して、1〜3の整数であり、各R6aは、独立して、H、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、およびジ−C1〜6アルキルアミノから選択されるメンバーであり、各R6bは、独立して、H、C1〜4アルキル、およびC1〜4アルカノイルから選択されるメンバーであり、必要に応じ、窒素に結合している2つのR6b基は、この窒素原子と一緒に、アゼチジン環、ピロリジン環、ピペリジン環、またはモルホリン環を形成する。
文字Lは、結合または−NH−である連結基を示す。
記号Rは、H、ハロゲン、シアノ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、およびC1〜6ハロアルキルから選択されるメンバーを示す。
実施形態の特定の群が好ましい。
好ましい実施形態の1つの群において、本発明の化合物は、式:
Figure 2008514703
によって示され、ここで下付き文字nは、0〜2の整数である。残りのR基(R、R、R、R、R、RおよびR)は、一般式Iを参照して、上記に提供される意味を有する。さらに好ましくは、nが、0または1であり;Rが、C1〜4アルキル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、またはハロ置換ベンジルであり;Rが、Hであり;Rが、H、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、C1〜4ハロアルキル、シアノ、または−C(O)R3aであり;Rが、HまたはC1〜4アルキルであり;Rが、H、またはC1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、−CN、−C≡CHもしくは−CONHであり;Rが、存在する場合、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C3〜5シクロアルキル−アルコキシ、−O(CHOR6bおよび−O(CHN(R6bからなる群から選択され、ここで下付き文字mは、1または2であり、各R6bは、独立して、H、C1〜4アルキルおよびC1〜4アルカノイルからなる群から選択され;Rが、H、C1〜4アルキル、またはハロゲンである実施形態である。さらに一層好ましくは、RがC1〜4アルキルであり;Rが、HまたはCHであり;Rが、HまたはCHであり;Rが、存在する場合、ハロゲン、C1〜4アルキルおよびC1〜4アルコキシからなる群から選択され;そしてRが、ハロゲンまたはC1〜4アルキルである実施形態である。さらに一層好ましくは、Rが、メチルであり;RがHであり;Rが、HまたはCHであり;Rが、クロロであり、チエニル環の5位で結合しており;nは、0または1であり、そしてRが、存在する場合、ハロゲン、C1〜4アルキル、−OCHCHOH、−OCHCHOCH、−OCHOCH、−OCHCHOC(O)CH、および−O(CHN(CHからなる群から選択される実施形態である。
好ましい実施形態の別の群において、本発明の化合物は、式:
Figure 2008514703
によって示され、ここで下付き文字nは、0〜2の整数である。残りのR基(R、R、R、R、R、RおよびR)は、一般式Iを参照して、上記に提供される意味を有する。
好ましい実施形態のさらに別の群において、本発明の化合物は、式:
Figure 2008514703
によって示され、ここで下付き文字nは、0〜2の整数である。残りのR基(R、R、R、R、R、RおよびR)は、一般式Iを参照して、上記に提供される意味を有する。
好ましい実施形態のさらに別の群において、本発明の化合物は、式:
Figure 2008514703
によって示され、ここで下付き文字nは、0〜2の整数である。残りのR基(R、R、R、R、R、RおよびR)は、一般式Iを参照して、上記に提供される意味を有する。
好ましい実施形態の別の群において、本発明の化合物は、式:
Figure 2008514703
によって示され、ここで下付き文字nは、0〜2の整数である。残りのR基(R、R、R、R、R、RおよびR)は、一般式Iを参照して、上記に提供される意味を有する。一部の好ましい化合物において、Rはフルオロである。
本発明の一部の特に好ましい化合物は、式:
Figure 2008514703
を有する化合物である。
本発明のさらに他の好ましい化合物は、式:
Figure 2008514703
によって示される化合物である。
本発明のさらに他の好ましい化合物は、式:
Figure 2008514703
によって示される化合物である。
当業者の慣例と一致して、非標示の結合(例えば、非標示の末端を有する結合)は、メチル(CH)基を示すことが意図される。
(一般合成スキーム)
Figure 2008514703
これらの化合物を調製するのに使用される出発物質および試薬は、一般的に、供給業者(例えば、Aldrich Chemical Co.)から市販されているか、参考文献(例えば、Fieser and Fieser‘s Reagents for Organic Synthesis,Wiley & Sons:New York,1991,Volumes 1−15;Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds,Elsevier Science Publishers,1989,Volumes 1−5 and Supplementals;およびOrganic Reactions,Wiley & Sons:New York,1991,Volumes 1−40)に提示される手順に従う当業者に公知の方法により調製される。以下の合成反応スキームは、本発明の化合物を合成し得る一部の方法を単に例示しているだけであり、これらの合成反応スキームに対する種々の改変が成され得、そのような改変がこの出願に含まれる開示を参照した当業者に示唆される。
必要であれば、合成反応スキームの出発物質および中間体を、これらに限定されないが、濾過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィーなどを含む従来技術を使用して、分離し、精製し得る。そのような物質を、物理定数およびスペクトルデータを含む従来の手段を使用して分類し得る。
特に他に示さない限り、本明細書中で記載される反応は、好ましくは、大気圧における約−78℃〜約150℃の範囲、より好ましくは、約0℃〜約125℃の範囲、最も好ましくかつ好都合には、室温(もしくは周囲温度)程度(例えば、約20℃)の反応温度にて、不活性雰囲気下で実施される。
スキームAは、式Iの化合物を調製する方法を記載しており、ここでR、RおよびR=Hであり;R、R、Rは、上記で記載するとおりであり得、Arは、置換アリールおよびヘテロアリールであり、Rはクロロである。
Figure 2008514703
式Iの化合物を、4,5−ジフルオロサリチル酸と無水酢酸とを反応させ、続いて塩化オキサリルを用いて酸塩化物を形成することにより調製し得、この酸塩化物を種々のニトロアリール化合物との反応によってアミドに転換した。塩基性条件下での脱アセチル化により、サリチルアミド3を得る。この中間体サリチルアミド3を、パラホルムアルデヒドを用いてベンゾオキサジノン化合物4に環化した。この7−フルオロ基を、100℃〜120℃にてジメチルスルホキシド中で種々のアミンまたはアニリンで置換して、中間体5を供給し得る。化合物5のニトロ基を、当業者に公知の手順により還元して、遊離アミノ基を生成し得る。例えば、還元の方法を、適切な溶媒(典型的にはアルコール)中で適切な触媒(例えば、10%炭素担持パラジウム)を用いた水素化により実施し得る。スルホニル尿素連結の形成を、還元された生成物アミン6を予め混合されたジクロロメタン中の5−クロロチオフェン−2−スルホンアミドと、炭酸N,N’−ジスクシンイミジルと、テトラメチルグアニジンとの溶液で室温にて処理することにより達成して、スルホニル尿素7を供給し得、あるいはアミン6を還流トルエン中の5−クロロ−チオフェン−2−スルホンアミドのカルバミン酸エチルで処理することにより、スルホニル尿素7を供給し得る。
スキームBは、式Iの化合物の調製を例示しており、ここでLは−NH−であり;R、RおよびR=Hであり;R、R、Rは、上記のとおりであり得、Arは、置換アリールおよびヘテロアリールであり、そしてRはクロロである。
Figure 2008514703
Ar基が変化した式Iの化合物を、まず5つの工程(スキームB)で共通の中間体6を合成することにより調製し得る。スキームAからの酸塩化物を、p−メトキシベンジルアミンで処理し、続いてパラホルムアルデヒドを用いて環化することにより、ベンゾオキサジノン環系を供給し得る。ジフルオロ中間体4を、種々のアミンまたはアニリン、具体的には、メチルアミンで処理して7−フルオロ基を置換することにより、中間体5を供給し得る。次いで、p−メトキシベンジル官能基を水素化分解して、共通の中間体6を供給し得る。種々のハロ置換芳香族ニトロ化合物を、方法Aである炭酸セシウムなどの塩基の存在下におけるアルキル化の条件を使用して6と結合し、続いて接触水素化または二塩化スズ(II)二水和物を使用してニトロ基を還元することにより、7を供給し得る。また、種々のハロ置換アリールアミンを、方法Bである銅を触媒とするカップリング条件を使用して6に結合することにより、7を供給し得る。スルホニル尿素連結の形成を、生成物アミン7を還流トルエン中の5−クロロ−チオフェン−2−スルホンアミドのカルバミン酸エチルで処理することにより達成して、スルホニル尿素8を供給し得、あるいは、室温にてジクロロメタン中の5−クロロチオフェン−2−スルホンアミド、炭酸N,N’−ジスクシンイミジル、およびテトラメチルグアニジンで処理することにより達成して、スルホニル尿素8を供給し得る。下記に詳細に提供される実施例は、提供された一般方法により調製された化合物を例示する。
スキームCは、式Iの化合物の調製を例示しており、ここでLは結合であり;R、RおよびR=Hであり;R、R、Rは、上記のとおりであり得、Arは、置換アリールおよびヘテロアリールであり、そしてRはクロロである。
Figure 2008514703
アシルスルホンアミドがリンカーである式Iの化合物を、2の酸塩化物を適切に置換された4−アミノ安息香酸メチルで処理することにより調製して、アミド中間体を供給し得る。塩基性条件下における脱アセチル化により、サリチルアミド3を供給する。この中間体サリチルアミド3を、パラホルムアルデヒドを用いてベンゾオキサジノン化合物4に環化した。7−フルオロ基を、100℃〜120℃にてジメチルスルホキシド中で種々のアミンまたはアニリンで置換して、中間体5を供給し得る。化合物5のエステルを、適切な溶媒または溶媒混合物(例えば、ジオキサン/水もしくはTHF/水)中で水酸化リチウムで処理することによりカルボン酸に転換し得る。カルボン酸のアシルスルホンアミド7への転換を、ジクロロメタンかまたはDMFを溶媒として、EDC、DMAPおよび適切に置換されたスルホンアミドで処理することにより達成する。
(組成物)
本発明の別の局面において、単独のまたは組み合せた式I、Ia、Ib、Ic、IdもしくはIeの化合物が、薬学的に受容可能なキャリアと混合される薬学的組成物を提供する。
本発明の薬学的組成物は、溶液または懸濁液の形態であり得る。血栓障害の特殊療法において、本発明の化合物または薬学的組成物はまた、例えば、経口投与用に錠剤、カプセル剤もしくはエリキシル剤、坐薬、注射可能投与用に無菌液剤もしくは懸濁剤などの形態であり得、または造形品に組み込まれ得る。
錠剤、カプセル剤などへ組み込み得る典型的なアジュバントとしては、これらに限定されないが、結合剤(例えば、アカシア、コーンスターチもしくはゼラチン)、および賦形剤(例えば、ミクロクリスタル微結晶性セルロース)、崩壊剤(コーンスターチもしくはアルギン酸など)、潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)、甘味剤(例えば、スクロースもしくはラクトース)、または矯味矯臭剤が挙げられる。投薬形態がカプセル剤である場合、上記物質に加えて、液体キャリア(例えば、水、塩水もしくは脂肪油)も含み得る。様々な種類の他の物質を、被覆剤または投薬単位の物理的形態の改変剤として使用し得る。注射用の無菌組成物を、従来の薬事行為に従って調合し得る。例えば、油などのビヒクルまたはオレイン酸エチルのような合成脂肪ビヒクル中の、あるいはリポソームへの活性化合物の溶解もしくは懸濁が望ましい。緩衝剤、保存剤、酸化防止剤などを、受容可能な薬事行為に従って組み込み得る。
さらに、治療的投与用に使用される式I、Ia、Ib、Ic、IdまたはIeの化合物または本発明の化合物を含む薬学的組成物の投薬調合物は、無菌でなければならない。無菌性は、0.2ミクロン膜などの無菌膜に通す濾過により、または他の従来方法により、容易に達成し得る。調合物を、典型的には固形形態で、好ましくは、凍結乾燥した形態で貯蔵する。投与の好ましい経路は経口であるが、本発明の式I、Ia、Ib、Ic、IdまたはIeの化合物または薬学的組成物の投薬調合物を、注射による投与、静脈内(ボーラスおよび/または点滴)、皮下、筋肉内、結腸内、直腸内、経鼻的、経皮的、または腹腔内にも投与し得る。これらに限定されないが、坐剤、植え込み剤もしくは小型シリンダー、エアゾール、経口投薬調合物、および局所用調合物(例えば、軟膏、滴剤および皮膚貼付剤)を含む種々の投薬形態もまた、使用し得る。本発明の式I、Ia、Ib、Ic、IdまたはIeの化合物および薬学的組成物を、生分解性ポリマーまたは合成シリコーン(例えば、SILASTIC、シリコーンゴムもしくは他の市販のポリマー)などの不活性物質を使用し得るインプラントなどの造形品にも組み込み得る。また、本発明の化合物および薬学的組成物を、リポソーム送達系の形態(例えば、小型の単層ベシクル、大型の単層ベシクル、および多層ベシクル)でも提供し得る。リポソームを、種々の脂質(例えば、コレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリン)から、当業者に周知の方法を使用して形成し得る。
(処置/投与の方法)
さらに別の局面において、本発明は、治療有効量の式I、Ia、Ib、Ic、IdまたはIeの化合物を、単独で、または上記のような本発明の薬学的組成物の一部として、哺乳動物に投与することにより、哺乳動物において血栓症を予防または処置するための方法を提供する。本発明の式I、Ia、Ib、Ic、IdまたはIeの化合物および式I、Ia、Ib、Ic、IdまたはIeの化合物を含む本発明の薬学的組成物は、単独でまたは複合的処置レジメンの一部として、心血管疾患、特に血栓症に関連する心血管疾患の予防または処置のための使用に適している。例えば、本発明の化合物または薬学的組成物は、任意の血栓症、特に血小板依存性の血栓の徴候(これらに限定されないが、急性心筋梗塞、不安定狭心症、慢性安定狭心症、一過性脳虚血発作、脳卒中、末梢血管疾患、子癇前症/子癇、深部静脈血栓症、塞栓症、播種性血管内凝固症候群、血栓性血小板減少性紫斑病、侵襲的処置(例えば、血管形成、頚動脈内膜切除、CABG(冠状動脈バイパス移植)手術後、代用血管手術後、ステント配置後、ならびに血管内デバイスおよび人工器官の挿入後)に続く血栓性および再狭窄合併症を含む)に対する薬物もしくは治療剤として使用し得る。
また、本発明の化合物および薬学的組成物を、哺乳動物の血栓症の予防もしくは処置において、他の治療剤または診断剤と組み合せて複合的な処置レジメンの一部としても使用し得る。特定の好ましい実施形態において、本発明の化合物または薬学的組成物を、これらの状態に対して典型的に処方される他の化合物(例えば、抗血液凝固剤、血栓溶解剤、または血小板凝集インヒビター、組織プラスミノーゲン活性化因子、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、ヘパリン、アスピリンまたはワルファリンを含む他の抗血栓剤)と共に、一般的に容認されている医療行為に従って、同時投与し得る。本発明の化合物と共に投与し得るさらなる他の物質としては、抗血小板化合物、繊維素溶解剤(fibrinolytics)、抗炎症化合物、コレステロール降下剤、血圧降下剤、およびセロトニン遮断剤が挙げられる。適切な抗血小板化合物としては、GPIIB−IIIaアンタゴニスト、アスピリン、ホスホジエステラーゼIIIインヒビターおよびトロンボキサンA2レセプターアンタゴニストが挙げられる。適切な抗凝血薬としては、トロンビンインヒビター、クマジン(ワルファリン)、ヘパリン、およびLovenox(登録商標)が挙げられる。適切な抗炎症化合物としては、非ステロイド系抗炎症剤、シクロオキシゲナーゼ−2インヒビター、および関節リウマチ剤が挙げられる。本発明の化合物とこれらの物質の同時投与はまた、血栓溶解剤の適用用量を低減させ得、したがって、出血性の副作用の可能性を最小限にし得る。本発明の化合物および薬学的組成物はまた、相乗的な様式で作用して、血栓崩壊療法の成功に続く再閉塞を予防し得、かつ/または再灌流までの時間を減少し得る。
関連方法において、本発明の化合物は、二次虚血事象の予防に有用である。これらの方法において、本発明の化合物またはそれらの薬学的組成物を、起こり得る二次事象の発生を予防または低減するのに十分な量で、一次虚血事象に罹った患者に投与する。一般的に、一次虚血事象および/または二次虚血事象は、心筋梗塞、安定狭心症もしくは不安定狭心症、経皮経管冠動脈形成術後の急性再閉塞、再狭窄、血栓性脳卒中、一過性脳虚血発作、可逆性虚血性神経障害および間欠性跛行から選択される。
本発明の化合物および薬学的組成物を、インビボ、通例は、哺乳動物(例えば、霊長類(例えば、ヒト)、ヒツジ、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ラットおよびマウス)において、またはインビトロにおいて利用し得る。上記に規定されるような、本発明の化合物または薬学的組成物の生物学的特性を、当該技術分野において周知である方法により(例えば、抗血栓効力、および鬱血および血液学的パラメータに対する効果を評価するためのインビボ研究によって)容易に特徴付け得る。
本発明の化合物または薬学的組成物を使用した処置を必要とする被験体(典型的には哺乳動物)に、最適な効力を提供する投薬量を投与し得る。用量および投与方法は、被験体により変化し、処置されている哺乳動物の種類、その性別、体重、飲食物(飼料)、併用薬、全般的な臨床状態、使用される式I、Ia、Ib、Ic、IdまたはIeの特定の化合物、その化合物または薬学的組成物が使用される具体的な用途、および医学分野の当業者が認識する他の要因などの要因に依存する。
治療的に有効な投薬量を、インビトロかまたはインビボの方法により決定し得る。本発明の各特定の化合物または薬学的組成物について、必要とされる最適な投薬量を決定するために、個別の決定が成され得る。治療的に有効な投薬量の範囲は、投与経路、治療目標、および患者の状態により影響される。皮下針による注射に関しては、投薬量が体液に送達されると想定し得る。他の投与経路に関しては、吸収効力を、薬理学で周知の方法により、各化合物について個別に決定しなければならない。したがって、治療専門家は、最適な治療効果を得るために必要に応じて投薬量を調整(titer)し、投与経路を修正する必要があり得る。
有効な投薬レベル、すなわち所望の結果(すなわち、血小板ADPレセプターの阻害)を達成するために必要な投薬量レベルの決定は、当業者により容易に決定される。典型的に、本発明の化合物または薬学的組成物の適用を低い投薬量レベルで開始し、所望の効果が達成されるまで投薬量レベルを上昇させる。本発明の化合物および組成物を、1日1回の用量もしくは1日数回に分割した用量のレジメンにおいて、約0.01mg/kg〜1000mg/kgの投薬量の範囲内の有効量で経口投与し得る。薬学的に受容可能なキャリアが本発明の薬学的組成物中に使用される場合、典型的に、約5mg〜500mgの式I、Ia、Ib、Ic、IdまたはIeの化合物を、容認される薬事行為に必要とされるような薬学的に受容可能なキャリア(これらに限定されないが、生理的に受容可能なビヒクル、キャリア、賦形剤、結合剤、保存剤、安定剤、染料、矯味矯臭剤などを含む)と混合する。これらの組成物中の活性成分の量は、示された範囲で適切な投薬量が得られるような量である。
以下の調製および実施例は、当業者が本発明をさらに明瞭に理解し、実施し得るように与えられる。これらは、本発明の範囲を限定するものとみなすべきではなく、単に、発明の実例および典型を示すものであるとみなすべきである。
これらの化合物を調製するのに使用される出発物質および試薬は、一般的に、供給業者(例えば、Aldrich Chemical Co.)から市販されているか、参考文献(例えば、Fieser and Fieser‘s Reagents for Organic Synthesis,Wiley & Sons:New York,1991,Volumes 1−15;Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds,Elsevier Science Publishers,1989,Volumes 1−5 and Supplementals;およびOrganic Reactions,Wiley & Sons:New York,1991,Volumes 1−40)に提示される手順に従う当業者に公知の方法により調製される。以下の合成反応スキームは、本発明の化合物を合成し得る一部の方法を単に例示しているだけであり、これらの合成反応スキームに対する種々の改変が成され得、そのような改変がこの出願に含まれる開示を参照した当業者に示唆される。
必要であれば、合成反応スキームの出発物質および中間体を、これらに限定されないが、濾過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィーなどを含む従来技術を使用して、分離し、精製し得る。そのような物質を、物理定数およびスペクトルデータを含む従来の手段を使用して分類し得る。
特に他に示さない限り、本明細書中で記載される反応は、好ましくは、大気圧における約−78℃〜約150℃の範囲、より好ましくは、約0℃〜約125℃の範囲、最も好ましくかつ好都合には、室温(もしくは周囲温度)程度(例えば、約20℃)の反応温度にて、不活性雰囲気下で実施される。
(実施例1)
(4,5−ジフルオロ−2−ヒドロキシ−N−(4−ニトロフェニル)ベンズアミド)
Figure 2008514703
ピリジン(2mL)中の4,5−ジフルオロ−2−ヒドロキシ安息香酸の(1g、6mmol、Kazuto Umezvによる米国特許第6,166,246号の方法により調製)の溶液に、無水酢酸(0.8mL、7mol)を加え、この混合物を室温にて2時間攪拌した。これに10%HCl(10mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。この酢酸エチルをエバポレートし、残留物をジクロロメタン(10mL)に溶解した。この溶液に、塩化オキサリル(1mL)および数滴のジメチルホルムアミドを加え、室温にて1時間攪拌した。溶媒を除去し、酸塩化物をジクロロメタン(10mL)に再度溶解させ、続いて、p−ニトロアニリン(0.880mL、6.5mmol)のジクロロメタン溶液(10mL)にゆっくりと加えた。2時間後、この反応混合物はHPLCによる新たなピークおよび出発物質の完全な消失を示した。ジクロロメタンを除去し、残留物をメタノールに溶解させ、これに10%NaOH水溶液(3mL)を加え、混合物を1時間攪拌した。このメタノールを除去し、残留物を酸性化し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を乾燥させ、濾過し、エバポレートして、白色固体として1.5g(85%)のN−(4−メトキシベンジル)−4,5−ジフルオロ−2−ヒドロキシベンズアミドを得た。
Figure 2008514703
(実施例2)
(6,7−ジフルオロ−3−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
トルエン(5ml)中の4,5−ジフルオロ−2−ヒドロキシ−N−(4−ニトロフェニル)ベンズアミド(0.13g、0.44mmol)に、パラホルムアルデヒド(0.3g、10mmol)およびp−トルエンスルホン酸(0.01g、0.05mmol)を加え、この反応物を、120℃に3時間加熱し、水分を共沸除去した。飽和炭酸水素ナトリウム(10ml)を加え、生成物を酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、0.11mg(81%)の6,7−ジフルオロ−3−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オンを得た。
Figure 2008514703
(実施例3)
(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−3−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
ジメチルスルホキシド(0.5ml)中の6,7−ジフルオロ−3−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(0.05g、0.16mmol)に、メチルアミン(0.3ml、テトラヒドロフラン中の2M溶液)を加え、この反応物を140℃にて1時間加熱した。水を加え、生成物を酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、0.42mg(81%)の6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−3−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オンを得た。
Figure 2008514703
(実施例4)
(3−(4−アミノフェニル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
Ar下で、エタノール(6mL)中の6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−3−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(0.108g、0.33mmol)の懸濁液に、10%Pd/C(0.04g、0.03mmolPd)を加えた。この混合物を、1atmのH下で一晩、水素化し、セライトに通して濾過し、濃縮して、0.096g(98%)の3−(4−アミノフェニル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オンを得た。
Figure 2008514703
(実施例5)
(1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)フェニル)尿素)
Figure 2008514703
乾燥1,4−ジオキサン(3mL)中の3−(4−アミノフェニル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(実施例4)(130mg、0.45mmol)と(5−クロロ−チオフェン−2−スルホニル)−カルバミン酸エチルエステル(150mg、0.53mmol、1.2当量)との混合物を、110℃にて2時間加熱した。冷却後、この反応物を真空中で濃縮し、粗残留物をHPLC(C−18)により精製して、86mg(37%)の純粋な1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)フェニル)尿素を得た。
Figure 2008514703
(実施例6)
(4,4−ジフルオロ−2−ヒドロキシ−N−(3−メチル−4−ニトロフェニル)ベンズアミド)
Figure 2008514703
(実施例7)
(6,7−ジフルオロ−3−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
(実施例8)
(6−フルオロ−3−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
(実施例9)
(3−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)2,3−ジヒドロ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
(実施例10)
(1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)−2−メチルフェニル)尿素)
Figure 2008514703
実施例1に記載されるアミドカップリング手順に類似した手順を、2−(クロロカルボニル)−4,5−ジフルオロフェニル酢酸(実施例1)および3−メチル−4−ニトロベンゼンアミンを用いて実施した。環化を、実施例2に記載されるようにパラホルムアルデヒドを使用して実施した。実施例3に記載される手順と類似したフッ素のメチルアミン置換を実施した。ニトロ基の還元を、実施例4に記載される手順を使用して実施した。スルホニル尿素を形成するためのカップリングを、実施例5に記載される方法を使用して達成して、1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)−2−メチルフェニル)尿素を得た。
Figure 2008514703
(実施例11)
(4,4−ジフルオロ−2−ヒドロキシ−N−(2−メトキシ−4−ニトロフェニル)ベンズアミド)
Figure 2008514703
(実施例12)
(6,7−ジフルオロ−3−(2−メトキシ−4−ニトロフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
(実施例13)
(6−フルオロ−3−(2−メトキシ−4−ニトロフェニル)−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
(実施例14)
(3−(4−アミノ−2−メトキシフェニル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)2,3−ジヒドロ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
(実施例15)
(1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)−3−メトキシフェニル)尿素)
Figure 2008514703
実施例1に記載されるアミドカップリング手順と類似した手順を、2−(クロロカルボニル)−4,5−ジフルオロフェニル酢酸(実施例1)および2−メトキシ−4−ニトロベンゼンアミンを用いて実施した。環化を、実施例2に記載されるようにパラホルムアルデヒドを使用して実施した。実施例3に記載される手順と類似したフッ素のメチルアミン置換を実施した。ニトロ基の還元を、実施例4に記載される手順を使用して実施した。スルホニル尿素を形成するためのカップリングを、実施例5に記載される方法を使用して達成して、1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)−3−メトキシフェニル)尿素を得た。
Figure 2008514703
(実施例16)
(N−(2−(2−エトキシエトキシ)−4−ニトロフェニル)−4,5−ジフルオロ−2−ヒドロキシベンズアミド)
Figure 2008514703
(実施例17)
(3−(2−エトキシエトキシ)−4−ニトロフェニル)−6,7−ジフルオロ−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
(実施例18)
(6−フルオロ−3−(2−エトキシエトキシ−4−ニトロフェニル)−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
(実施例19)
(3−(4−アミノ−2−エトキシエトキシフェニル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)2,3−ジヒドロ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
(実施例20)
(1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(3−(2−エトキシエトキシ)−4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)フェニル)尿素)
Figure 2008514703
実施例1に記載されるアミドカップリング手順と類似した手順を、2−(クロロカルボニル)−4,5−ジフルオロフェニル酢酸(実施例1)および2−(2−エトキシエトキシ)−4−ニトロベンゼンアミンを用いて実施した。環化を、実施例2に記載されるようにパラホルムアルデヒドを使用して実施した。実施例3に記載される手順と類似したフッ素のメチルアミン置換を実施した。ニトロ基の還元を、実施例4に記載される手順を使用して実施した。スルホニル尿素を形成するためのカップリングを、実施例5に記載される方法を使用して達成して、1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(3−(2−エトキシエトキシ)−4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)フェニル)尿素を得た。
Figure 2008514703
Figure 2008514703
Figure 2008514703
(実施例25)
(1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)フェニル)尿素)
Figure 2008514703
実施例1に記載されるアミドカップリング手順と類似した手順を、2−(クロロカルボニル)−4,5−ジフルオロフェニル酢酸(実施例1)および2−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−4−ニトロベンゼンアミンを用いて実施した。環化を、実施例2に記載されるようにパラホルムアルデヒドを使用して実施した。実施例3に記載される手順と類似したフッ素のメチルアミン置換を実施した。ニトロ基の還元を、実施例4に記載される手順を使用して実施した。スルホニル尿素を形成するためのカップリングを、実施例5に記載される方法を使用して達成して、1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)フェニル)尿素を得た。
Figure 2008514703
(実施例26)
((5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)−2,6−ジメチルフェニル)尿素)
Figure 2008514703
実施例1に記載されるアミドカップリング手順と類似した手順を、2−(クロロカルボニル)−4,5−ジフルオロフェニル酢酸(実施例1)および3,5−ジメチル−4−ニトロベンゼンアミンを用いて実施した。環化を、実施例2に記載されるようにパラホルムアルデヒドを使用して実施した。実施例3に記載される手順と類似したフッ素のメチルアミン置換を実施した。ニトロ基の還元を、実施例4に記載される手順を使用して実施した。スルホニル尿素を形成するためのカップリングを、実施例34に記載されるDSC方法を使用して達成して、1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)−2,6−ジメチルフェニル)尿素を得た。
Figure 2008514703
(実施例27)
(1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)−2−メトキシフェニル)尿素)
Figure 2008514703
実施例1に記載されるアミドカップリング手順と類似した手順を、2−(クロロカルボニル)−4,5−ジフルオロフェニル酢酸(実施例1)および3−メトキシ−4−ニトロベンゼンアミンを用いて実施した。環化を、実施例2に記載されるようにパラホルムアルデヒドを使用して実施した。実施例3に記載される手順と類似したフッ素のメチルアミン置換を実施した。ニトロ基の還元を、実施例4に記載される手順を使用して実施した。スルホニル尿素を形成するためのカップリングを、実施例34に記載される方法を使用して達成して、1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)−2−メトキシフェニル)尿素を得た。
Figure 2008514703
(実施例28)
(1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル)尿素)
Figure 2008514703
実施例1に記載されるアミドカップリング手順と類似した手順を、2−(クロロカルボニル)−4,5−ジフルオロフェニル酢酸(実施例1)および3−(2−メトキシエトキシ)−4−ニトロベンゼンアミンを用いて実施した。環化を、実施例2に記載されるようにパラホルムアルデヒドを使用して実施した。実施例3に記載される手順と類似したフッ素のメチルアミン置換を実施した。ニトロ基の還元を、実施例4に記載される手順を使用して実施した。スルホニル尿素を形成するためのカップリングを、実施例34に記載されるDSC方法を使用して達成して、1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)−2−(2−メトキシエトキシ)フェニル)尿素を得た。
Figure 2008514703
(実施例29)
(N−(4−メトキシベンジル)−4,5−ジフルオロ−2−ヒドロキシベンズアミド)
Figure 2008514703
ピリジン(2mL)中の4,5−ジフルオロ−2−ヒドロキシ安息香酸(1g、6mmol、US0061666246)溶液に、無水酢酸(0.8mL、7mol)を加え、この混合物を、室温にて2時間攪拌した。これに10%HCl(10mL)を加え、アセテート中間体を酢酸エチルで抽出した。この酢酸エチルをエバポレートし、残留物をジクロロメタン(10mL)に溶解した。この溶液に塩化オキサリル(1mL)および数滴のジメチルホルムアミドを加え、1時間攪拌した。溶媒を除去し、酸塩化物をジクロロメタン(10mL)に再度溶解させ、p−メトキシベンジルアミン(0.855mL、6.5mmol)のジクロロメタン溶液(10mL)にゆっくりと加えた。2時間後、この反応混合物はHPLCによる新たなピークおよび出発物質の完全な消失を示した。ジクロロメタンを除去し、残留物をメタノールに溶解させ、これに10%NaOH水溶液(3mL)を加え、混合物を1時間攪拌した。このメタノールを除去し、残留物を酸性化し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を乾燥させ、濾過し、エバポレートして、白色固体として1.5g(85%)のN−(4−メトキシベンジル)−4,5−ジフルオロ−2−ヒドロキシベンズアミドを得た。
Figure 2008514703
(実施例30)
(3−(4−メトキシベンジル)6,7−ジフルオロ−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
N−(4−メトキシベンジル)−4,5−ジフルオロ−2−ヒドロキシベンズアミド(1.5g、5mmol)のトルエン溶液(25mL)に、パラホルムアルデヒド(0.450g、15mmol)およびパラ−トルエンスルホン酸(0.01g、0.05mmol)を加え、この反応物を、110℃に3時間加熱し、水分を共沸除去した。飽和炭酸水素ナトリウム(50ml)を加え、生成物を酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、1.3g(86%)の3−(4−メトキシベンジル)6,7−ジフルオロ−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オンを得た。
Figure 2008514703
(実施例31)
(3−(4−メトキシベンジル)6−フルオロ−7−(メチルアミノ)2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
ジメチルスルホキシド(10mL)中の3−(4−メトキシベンジル)6,7−ジフルオロ−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(1.15g、3.7mmol)に、メチルアミン(2.5mL、5mmol、テトラヒドロフラン中の2M溶液)を加え、この反応物を120℃に1時間加熱した。水を加え、生成物を酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、1g(85%)の3−(4−メトキシベンジル)6−フルオロ−7−(メチルアミノ)2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オンを得た。
Figure 2008514703
(実施例32)
(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
3−(4−メトキシベンジル)6−フルオロ−7−(メチルアミノ)2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(1g、3.5mmol)に、トリフルオロ酢酸(5mL)を加え、この反応物を80℃にて4時間加熱した。RP−HPLCは、新たなピークの形成およびSMピークの消失を示した。このトリフルオロ酢酸を真空下で除去し、残留物を酢酸エチル中に懸濁させ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄した。この酢酸エチルを乾燥させ、濾過し、エバポレートして、ジエチルエーテルを用いて粉砕後、オフホワイトの固体(0.500g、72%)として6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オンを得た。
Figure 2008514703
(実施例33)
(3−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−4−ニトロフェニル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
(方法A:置換4−フルオロニトロベンゼンの使用)
乾燥ジメチルホルムアミド(2mL)中の6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(実施例32)(54mg、0.27mmol)および3−2−(5−フルオロ−2−ニトロフェノキシ)−N,N−ジメチルエタンアミン(67.7mg、0.297mmol、1.1当量)溶液に、粉末炭酸セシウム(0.351g、1.08mmol、4当量)を加えた。この混合物を、65℃〜70℃にて5時間、激しく攪拌し、冷却後、水を加え、酢酸エチルで所望の生成物を抽出した。この粗残留物を、フラッシュクロマトグラフィにより精製して、70mg(65%)の純粋なニトロ−アリール生成物を得た。RP−HPLC:2.08分;ES−MS(M+H)=405。
(実施例34)
(1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(2−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3−(4H)フェニル)尿素)
Figure 2008514703
上記ニトロ中間体(60mg、0.145mmol)を、1atmのH、酢酸エチル(2mL)中の10%Pd/C(26mg、0.024mmolPd)を6時間使用する、接触水素化条件下で還元して、50mg(87%)の3−(4−アミノ−3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシフェニル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オンを得た。ES−MS(M+H)=375。
ジクロロメタン(5mL)中の5−クロロチオフェン−2−スルホンアミド(0.036g、0.180mmol)と炭酸N,N’−ジスクシンイミジル(DSC、0.050g、0.195mmol)との懸濁液に、テトラメチルグアニジン(TMG、0.040mL)を加えた。得られた溶液を、室温にて15時間攪拌した。この反応物を濃縮し、アセトニトリル(3mL)中の3−(4−アミノ−3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシフェニル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(0.055g、0.15mmol)の溶液を加えた。得られた溶液を、70℃にて9時間攪拌した。この反応物を、ジクロロメタンで希釈し、0.5N HClで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗スルホニル尿素を得た。これをHPLC(C−18)により精製して、1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(2−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3−(4H)フェニル)尿素(44mg、50%)を得た。
Figure 2008514703
Figure 2008514703
実施例33(方法A)に記載されるフッ素置換手順と類似した手順を、6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(実施例32)および5−フルオロ−N,N−ジメチル−2−ニトロベンズアミドを用いて実施した。ニトロ基の還元を、実施例4に記載される手順を使用して実施した。スルホニル尿素を形成するためのカップリングを、実施例5に記載される方法を使用して達成して、1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(2−(ジメチルカルバモイル)−4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)フェニル)尿素を得た。
Figure 2008514703
Figure 2008514703
実施例33に記載されるフッ素置換手順と類似した手順を、6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(実施例32)および5−フルオロ−N,N−ジメチル−2−ニトロベンズアミドを用いて実施した。ニトロ基の還元を、実施例4に記載される手順を使用して実施した。スルホニル尿素を形成するためのカップリングを、実施例5に記載される方法を使用して達成して、1−(2−カルバモイル−4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)フェニル)−3−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)尿素を得た。
Figure 2008514703
Figure 2008514703
(方法B:置換4−ハロアニリンもしくは5−ハロ−2−アミノピリジンおよびピリミジンの使用)
ジオキサン(1ml)中の6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(0.05g、0.25mmol)および5−ヨードピリジン−2−アミン(0.067g、0.304mmol)に、リン酸カリウム(0.08g、0.377mmol)を加えた。この反応混合物を5分間脱気し、これにトランス−ジアミノシクロヘキサン(0.004g、0.03mmol)を加え、続いてヨウ化銅(I)(0.006g、0.03mmol)を加え、この混合物を100℃に1時間加熱した。水を加え、生成物を酢酸エチル(3×10ml)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。この生成物を、逆相HPLC(C18)によりさらに精製して、純粋な3−(6−アミノピリジン−3−イル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(0.017g、23%)を得た。
Figure 2008514703
(実施例41)
(1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(5−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)ピリジン−2−イル)尿素)
Figure 2008514703
実施例5に記載されるスルホニル尿素形成と類似して、3−(6−アミノピリジン−3−イル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(0.017g、0.058mmol)と(5−クロロ−チオフェン−2−スルホニル)−カルバミン酸エチルエステル(0.026g、0.096mmol)とを結合して、1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(5−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)ピリジン−2−イル)尿素(0.007g、24%)を得た。
Figure 2008514703
(実施例42)
(1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(5−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)−3−メチルピリジン−2−イル)尿素)
Figure 2008514703
ジオキサン(10mL)に、5−ブロモ−3−メチルピリジン−2−アミン(2g、10.6mmol)、ヨウ化ナトリウム(3.2g、21.4mmoL)、ヨウ化銅(0.190g、1.06mmol)を加え、この溶液を脱気し、続いてテトラメチルエタン−1,2−ジアミン(0.803mL、1.06mmol)を加え、この混合物を110℃にて一晩加熱した。冷却後、水を加え、酢酸エチルで粗製生物を抽出した。残留物をカラムクロマトグラフィにより精製して、ベージュの固体(2.3g、93%)として5−ヨード−3−メチルピリジン−2−アミンを得た。
Figure 2008514703
実施例40に記載される手順と類似して、6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(0.100g、0.51mmol)と5−ヨード−3−メチルピリジン−2−アミン(0.119g、0.53mmol)とを結合して、逆相HPLCによる精製後、純粋な3−(6−アミノピリジン−3−イル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(0.020g、13%)を得た。ES−MS(M+H)=303。
実施例5に記載されるスルホニル尿素形成と類似して、3−(6−アミノ−5−メチルピリジン−3−イル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(0.010g、0.034mmol)と(5−クロロ−チオフェン−2−スルホニル)−カルバミン酸エチルエステル(0.048g、0.166mmol)とを結合して、1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(5−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)−3−メチルピリジン−2−イル)尿素(0.016g、85%)を得た。
Figure 2008514703
(実施例43)
(1−(5−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)ピリジン−2−イル)−3−(5−メチルチオフェン−2−イルスルホニル)尿素)
Figure 2008514703
実施例5に記載されるスルホニル尿素カップリング方法と類似して、3−(6−アミノピリジン−3−イル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オンを、5−メチルチオフェン−2−イルスルホニルカルバミン酸エチルと結合させて、1−(5−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)ピリジン−2−イル)−3−(5−メチルチオフェン−2−イルスルホニル)尿素を得た。
Figure 2008514703
(実施例44)
(1−(5−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)ピリジン−2−イル)−3−(5−メトキシチオフェン−2−イルスルホニル)尿素)
Figure 2008514703
実施例5に記載されるスルホニル尿素カップリング方法と類似して、3−(6−アミノピリジン−3−イル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オンを、3−メトキシ−5−メチルチオフェン−2−イルスルホニルカルバマートと結合させて、1−(5−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)ピリジン−2−イル)−3−(5−メトキシチオフェン−2−イルスルホニル)尿素を得た。
Figure 2008514703
(実施例45)
(1−(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)−3−(5−メトキシチオフェン−2イルスルホニル)尿素)
Figure 2008514703
実施例34に記載されるスルホニル尿素形成と類似して、5−メトキシチオフェン−2−スルホンアミドを、3−(4−アミノ−3−(4−アミノフェニル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オンと結合させて、粗スルホニル尿素を得た。これをHPLC(C−18)により精製して、1−(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)−3−(5−メトキシチオフェン−2イルスルホニル)尿素(100mg、45%)を得た。
Figure 2008514703
(実施例46)
(1−(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)−3−(5−メチルチオフェン−2イルスルホニル)尿素)
Figure 2008514703
実施例5に記載されるスルホニル尿素形成と類似して、3−(4−アミノフェニル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(実施例4)を、5−メチル−チオフェン−2−スルホニル−カルバミン酸エチルエステルと結合させて、1−(5−メチルチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)フェニル)尿素を得た。
Figure 2008514703
(実施例47)
(5−クロロ−4−フルオロ−2−ヒドロキシ−N−(4−ニトロフェニル)ベンズアミド)
Figure 2008514703
ジオキサン(2mL)中の4−フルオロ−2−ヒドロキシ安息香酸(1g、6.14mmol、2,4−ジフルオロ安息香酸から公知の方法により合成、米国特許第6,166,246号)溶液に、塩化スルフリル(2.5mL、5当量)のジクロロメタン溶液(5mL)を加え、この混合物を、室温にて24時間攪拌した。この反応混合物を水で希釈して、白色固体(1.2g、98%)として4−フルオロ−5−クロロサリチル酸を回収した。この固体を、ジクロロメタン中に懸濁させ、ピリジン(2.5mL、5当量)を加え、続いて無水酢酸(1.14mL、12.07mmol)を加え、この反応物を室温にて1時間攪拌した。これに10%HClを加え、ジクロロメタンで所望のアセテートを抽出した。このジクロロメタンを乾燥(MgSO)させて、濾過し、エバポレートして、オフホワイトの固体としてアセテートを得た。アセテート(0.275g、1.18mmol)のジクロロメタン溶液(5mL)に塩化オキサリル(0.258mL、2.96mmol)および数滴のジメチルホルムアミドを加え、1時間攪拌した。溶媒を除去し、酸塩化物をジクロロメタン(10mL)に再度溶解させ、p−ニトロアニリン(0.163g、1.18mmol)のジクロロメタン溶液(10mL)にゆっくりと加えた。2時間後、この反応混合物はHPLCによる新たなピークおよび出発物質の完全な消失を示した。ジクロロメタンを除去し、残留物(0.300g、0.851mmol)をメタノールに溶解させ、これに固体炭酸カリウム(58mg、0.5当量)を加え、混合物を1時間攪拌した。このメタノールを除去し、残留物を酸性化し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を乾燥させ、濾過し、エバポレートして、黄褐色の固体として200mg(77%)の5−クロロ−4−フルオロ−2−ヒドロキシ−N−(4−ニトロフェニル)ベンズアミドを得た。RP−HPLC:3.0分;ES−MS(M+H)=311。
(実施例48)
(6−クロロ−7−フルオロ−3−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
実施例2における環化手順と類似して、4−フルオロ−5−クロロ−2−ヒドロキシ−N−(4−ニトロフェニル)ベンズアミド(0.13g、0.44mmol)を、パラホルムアルデヒド(0.3g、10mmol)およびパラ−トルエンスルホン酸(0.01g、0.05mmol)で処理して、0.11mg(81%)の6−クロロ−7−フルオロ−3−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オンを得た。
Figure 2008514703
(実施例49)
(6−クロロ−7−(メチルアミノ)−3−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
実施例3に類似したメチルアミン置換を、6−クロロ−7−フルオロ−3−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(0.21g、0.16mmol)およびメチルアミン(0.3ml、テトラヒドロフラン中の2M溶液)を使用して実施することにより、0.134mg(81%)の6−クロロ−7−(メチルアミノ)−3−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オンを得た。
Figure 2008514703
(実施例50)
(3−(4−アミノフェニル)−6−クロロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン)
Figure 2008514703
Ar下で、酢酸エチル(6mL)中の6−クロロ−7−(メチルアミノ)−3−(4−ニトロフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(0.108g、0.33mmol)の溶液に、10%Pt(S)/C(0.04g)を加えた。この混合物を、1atmのH下で一晩水素化し、セライトに通して濾過し、濃縮して、0.096g(98%)の3−(4−アミノフェニル)−6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オンを得た。
Figure 2008514703
(実施例51)
(1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(4−(6−クロロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)フェニル)尿素)
Figure 2008514703
実施例5に記載されるスルホニル尿素形成と類似して、3−(4−アミノフェニル)−6−クロロ−7−(メチルアミノ)−2,3−ジヒドロベンゾ[e][1,3]オキサジン−4−オン(実施例47)(44mg、0.15mmol)と(5−クロロ−チオフェン−2−スルホニル)−カルバミン酸エチルエステル(59mg、0.22mmol)とを結合させて、1−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−3−(4−(6−クロロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)フェニル)尿素を得た。
Figure 2008514703
(実施例52)
(4−(4,5−ジフルオロ−2−ヒドロキシベンズアミド)ベンゾエート)
Figure 2008514703
実施例1に記載される方法と類似して、2−(クロロカルボニル)−4,5−ジフルオロフェニル酢酸(0.2g,0.85mmol)と4−アミノ安息香酸メチル(0.174g、1.1mmol)とを結合させて、4−(4,5−ジフルオロ−2−ヒドロキシベンズアミド)安息香酸メチル(0.186g、64%)を得た。RP−HPLC:2.61分;ES−MS(M+H)=308.0。
(実施例53)
(4−(6,7−ジフルオロ−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)安息香酸メチル)
Figure 2008514703
実施例2に記載される方法と類似して、4−(4,5−ジフルオロ−2−ヒドロキシベンズアミド)ベンゾエート(0.08g、0.25mmol)とパラホルムアルデヒド(0.250g、9mmol)とを反応させて、4−(6,7−ジフルオロ−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)安息香酸メチル(0.078g、93%)を得た。
Figure 2008514703
(実施例54)
(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)安息香酸メチル)
Figure 2008514703
実施例3に記載される方法に類似して、4−(6,7−ジフルオロ−4−オキソ−2H−ベンゾ)[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)ベンゾエート(0.1g、0.31mmol)をメチルアミン(0.8ml、THF中2M、1.2mmol)と反応させて、4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)安息香酸メチル(0.092g、88%)を得た。
Figure 2008514703
(実施例55)
(4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)安息香酸)
Figure 2008514703
4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)安息香酸メチル(0.05g、0.15mmol)をジオキサン(2ml)に溶解させ、これに水(0.5ml)中の水酸化ナトリウム(0.012g、0.3mmol)を加え、この混合物を室温にて4時間攪拌した。溶媒を真空下で除去し、残留物を酸性化し、酢酸エチル(2×10ml)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)安息香酸(0.02g、41%)を得た。RP−HPLC:1.8分;ES−MS(M+H)=317.0。
(実施例56)
(N−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)ベンズアミド)
Figure 2008514703
塩化メチレン(2ml)中の4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)安息香酸(0.02g、0.063mmol)に、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.013g、0.068mmol)、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.008g、0.068mmol)を加え、続いて5−クロロチオフェン−2−スルホンアミド(0.014g、0.07mmol)を加え、この混合物を室温にて8時間攪拌した。溶媒を除去し、生成物をHPLC(C18)を用いて精製して、N−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)ベンズアミド(0.005g、15%)を得た。
Figure 2008514703
(実施例57)
(N−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)−2−フルオロ−4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)ベンズアミド)
Figure 2008514703
実施例1に記載される方法と類似して、2−(クロロカルボニル)−4,5−ジフルオロフェニル酢酸(0.2g、0.85mmol)と2−フルオロ−4−アミノ安息香酸メチル(0.174g、1.1mmol)とを結合させて、4−(4,5−ジフルオロ−2−ヒドロキシベンズアミド)−2−フルオロ安息香酸メチル(0.186g、64%)を得た。RP−HPLC:2.61分;ES−MS(M+H)=326.0。この中間体をホルムアルデヒドと環化し、続いて上記の方法と類似したメチルアミンでの7−フルオロの置換により、4−(6−フルオロ−7−メチルアミノ−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)安息香酸メチルを得た。このメチルエステルを、実施例55に記載されるように水素化し、次いで、実施例56に記載されるように5−クロロチオフェン−2−スルホンアミドと結合させた。溶媒を除去し、生成物をHPLC(C18)を用いて精製して、N−(5−クロロチオフェン−2−イルスルホニル)2−フルオロ−4−(6−フルオロ−7−(メチルアミノ)−4−オキソ−2H−ベンゾ[e][1,3]オキサジン−3(4H)−イル)ベンズアミド(0.005g、15%)を得た。
Figure 2008514703
(実施例58)
(3−(2−メトキシエトキシ)−4−ニトロベンゼンアミン)
Figure 2008514703
4mlの乾燥THF中の2−メトキシ−エタノールの溶液に、0℃にてtert−ブトキシド(378mg、3.37mmol)を加えた。得られた混合物を、0℃にて、5mlの乾燥THF中の2,4−ジフルオロ−1−ニトロ−ベンゼン(536mg、3.37mmol)の溶液に滴下した。この混合物を、0℃にて30分間攪拌し、次いで酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を合わせ、真空中で濃縮して、4−フルオロ−2−(2−メトキシ−エトキシ)−1−ニトロ−ベンゼンを得た。4−フルオロ−2−(2−メトキシ−エトキシ)−1−ニトロ−ベンゼン(1.35g、6.3mmol)を、封管中で80℃にて4時間、ジメチルスルホキシド中のp−メトキシベンジルアミン(1.64mL、12.6mmol)で処理した。酢酸エチルおよび水での後処理後、N−(4−メトキシベンジル)3−(2−メトキシエトキシ)−4−ニトロベンゼンアミン中間体を単離した。RP−HPLC:2.13分;ES−MS(M+H)=346;この中間体にトリフルオロ酢酸を加え、この反応混合物を80℃にて1時間加熱することによりp−メトキシベンジル官能基を脱保護して、最終生成物3−(2−メトキシエトキシ)−4−ニトロベンゼンアミンを得た。
Figure 2008514703
(実施例59)
(2−(5−フルオロ−2−ニトロフェノキシ)−N,N−ジメチルエタンアミン)
Figure 2008514703
2−(5−フルオロ−2−ニトロフェノキシ)−N,N−ジメチルエタンアミンを、実施例58に記載される手順を使用して、2−ジメチルアミノ−エタノールから得た。
Figure 2008514703
(実施例60)
(薬理学的アッセイ)
本発明に従う各々の化合物の薬理活性を、以下のインビトロアッセイにより決定する。
(I.インビトロにおけるADPが媒介する血小板凝集の阻害)
本発明に従う化合物を試すことのADP誘発性ヒト血小板凝集に対する効果を、好ましくは、96−ウェルマイクロタイターアッセイにおいて評価する(一般的には、Jantzen,H.M.et al.(1999)Thromb.Hemost.81:111−117中の手順を参照)。ヒト静脈血を、PGI(1.6μM PGI/血液10mlを含む1.25mlACD;PGIはSigma,St.Louis,MO製を用いた)を含むACD(85mM クエン酸ナトリウム、111mM グルコース、71.4mM クエン酸)中に、健康な薬物を使用していない有志から集める。多血小板血漿(PRP)を、室温にて20分間、160×gで遠心分離により調製する。洗浄血小板を、730×gで10分間、PRPを遠心分離し、1U/mlのアピラーゼ(グレードV、Sigma,St.Louis,MO)を含むCGS(13mM クエン酸ナトリウム、30mM グルコース、120mM NaCl;CGS2ml/最初の血液量10ml)中に血小板ペレットを再懸濁させることにより調製する。37℃にて15分間のインキュベーション後、これらの血小板を、730×gで10分間の遠心分離により回収し、0.1%ウシ血清アルブミン、1mM CaClおよび1mM MgClを含むHepes−Tyrode緩衝液(10mM Hepes、138mM NaCl、5,5mM グルコース、2.9mM KCl、12mM NaHCO、pH7.4)中、3×10血小板/mlの濃度で再懸濁させる。この血小板懸濁液を、37℃にて>45分間保ち、その後凝集アッセイで使用する。
ADP依存性凝集の阻害を、好ましくは、Frantantoni et al.,Am.J.Clin.Pathol.94,613(1990)により記載されている手順と類似して、マイクロタイタープレートシェーカーおよびプレートリーダーを使用して、96−ウェル平底マイクロタイタープレートで決定する。全ての工程を、室温にて実施する。全反応物容積0.2ml/ウェルは、Hepes−Tyrodes緩衝液/0.1%BSA中に:4.5×10アピラーゼ洗浄血小板、0.5mg/mlヒトフィブリノゲン(American Diagnostica,Inc.,Greenwich,CT)、0.6%DMSO中のテスト化合物の段階希釈溶液(コントロールウェル用の緩衝液)を含む。室温にて約5分間のプレインキュベーション後、ADPを、最大下の凝集を誘発する最終濃度2μMまで加える。ADPの代わりに緩衝液を、1セットのコントロールウェル(ADPコントロール)に加える。次いでサンプルのODを、マイクロタイタープレートリーダー(Softmax,Molecular Devices,Menlo Park,CA)を使用して490nmにて決定し、0分の読み取りを得た。次いで、これらのプレートを、マイクロタイタープレートシャーカーで5分間攪拌し、プレートリーダーで5分の読み取りを得た。凝集を、t=0分と比較したt=5分での490nmにおけるODの低下から計算され、凝集していないコントロールサンプル中の変化を修正した後のADPコントロールサンプル中の低下の%として表される。
(II.血小板へ結合する[H]2−MeS−ADPの阻害)
上記アッセイにより本発明に従う化合物がADP依存性血小板凝集を阻害することをまず決定したところで、第二のアッセイを使用して、そのような阻害が血小板ADPレセプターとの相互作用によりもたらされるかどうかを決定する。第二のアッセイを利用して、そのような化合物の阻害能を、全ての血小板に結合する[H]2−MeS−ADPに関して決定する。[H]2−MeS−ADP結合実験は、院内血液銀行における標準的な手順により、回収された期限切れのヒト血小板を用いて規定どおりに実施される。アピラーゼで洗浄した期限切れの血小板を以下のように調製する(特記のない限り、全ての工程は室温にて)。
期限切れの血小板懸濁液を、1容量のCGSおよび1900×gで45分間の遠心分離によりペレット化した血小板で希釈する。血小板ペレットを、1U/mlのアピラーゼ(グレードV、Sigma,St.Louis,MO)を含むCGS中、3〜6×10血小板/mlで再懸濁し、37℃にて15分間インキュベートする。730×gで20分間の遠心分離後、6.66×10血小板/mlの濃度で0.1%BSA(Sigma,St.Louis,MO)を含むHepes−Tyrode緩衝液中に、ペレットを再懸濁させる。血小板を>45分間置いた後、結合実験を実施する。
あるいは、血小板が6.66×10血小板/mlの濃度で0.1%BSA(Sigma,St.Louis,MO)を含むHepes−Tyrode緩衝液中に再懸濁されること以外はI.(インビトロにおけるADPが媒介する血小板凝集の阻害)に記載のように調製した、新しいヒト血小板を用いて結合実験を実施する。非常に類似した結果が、新しい血小板および期限切れの血小板により得られる。
トリチウム化した効力のあるアゴニストリガンド[H]2−MeS−ADP(Jantzen,H.M.et al.(1999)Thromb.Hemost.81:111−117)を使用した血小板ADPレセプター結合アッセイを、96−ウェルマイクロタイターのフォーマットに適合させた。0.1% BSAおよび0.6%DMSOを有する0.2mlのHepes−Tyrode緩衝液のアッセイ容積に、1×10アピラーゼ−洗浄血小板を、テスト化合物の段階希釈溶液を用い、5分間96−ウェル平底マイクロタイタープレートにおいてプレインキュベートし、その後、1nMの[H]2−MeS−ADP([H]2−メチルチオアデノシン−5’−二リン酸、アンモニウム塩;特異的結合48〜49Ci/mmol、Amersham Life Science,Inc.,Arlington Heights,ILまたはNEN Life Science Products,Boston,MAからあつらえの合成により入手)を加える。全結合を、テスト化合物の不在下で決定する。非特異的な結合に対するサンプルは、10−5Mの非標識2−MeS−ADP(RBI,Natick,MA)を含み得る。室温にて15分間のインキュベーション後、非結合の放射性リガンドを、急速な濾過、および96−ウェルセルハーベスター(Minidisc 96,Skatron Instruments,Sterling,VA)および8×12GF/Cガラス繊維フィルターマット(filtermat)(Printed Filtermat A、1450Microbeta用、Wallac Inc.,Gaithersburg,MD)を使用した低温(4〜8℃)のBinding Wash Buffer(10mM Hepes pH7.4,138mM NaCl)での2度の洗浄により分離する。フィルターマット上の血小板結合放射能を、シンチレーション計数器(Microbeta 1450、Wallac Inc.,Gaithersburg,MD)で決定する。全結合からの非特異的結合の減算により、特異的結合を決定し、テスト化合物の存在下における特異的結合を、希釈溶液中のテスト化合物の不在下における特異的結合の%として表す。
(表1.ARBおよびPRPアッセイにおける合成化合物の活性)
以下の表中、PRPアッセイにおける活性を次の通り規定する:+++、IC50<10μM;++、10μM<IC50<30μM;および+、IC50>30μM。ARBアッセイにおける活性を次の通り規定する:+++、IC50<0.05μM;++、0.05μM;<IC50<0.5μM;および+、IC50>0.5μM。
Figure 2008514703
上記する検討、実施形態および実施例は、単に特定の好ましい実施形態の詳細な説明を提示するだけであると理解されるべきである。種々の改変および等価物が本発明の精神および範囲から逸脱することなく成され得ることが、当業者に明らかとなる。上記で検討されるかまたは引用される特許、雑誌論文および他の文書は全て、参考として本明細書中に援用される。

Claims (29)

  1. 式:
    Figure 2008514703
    を有する化合物およびその薬学的に受容可能な塩であって、
    ここで
    は、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、ベンジル、および置換ベンジルからなる群から選択されるメンバーであり;
    は、HおよびC1〜6アルキルからなる群から選択されるメンバーであり;
    は、H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、ハロゲン、シアノ、および−C(O)R3aからなる群から選択されるメンバーであり、ここでR3aは、H、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、およびジ−C1〜6アルキルアミノからなる群から選択されるメンバーであり;
    は、HおよびC1〜6アルキルからなる群から選択されるメンバーであり;
    は、H、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、ベンジル、アリール、C1〜6アルキル−N−(R5a;C1〜6アルキル−O−(R5a)からなる群から選択されるメンバーであり;ここで各R5aは、独立して、H、C1〜6アルキルからなる群から選択されるメンバーであり、必要に応じ、窒素に結合している2つのR5a基が、該窒素原子と一緒にアゼチジン環、ピロリジン環、ピペリジン環、またはモルホリン環を形成し;
    Arは、ベンゼン、ピリジン、ピラジン、およびピリミジンからなる群から選択される芳香族環であり、その各々は、必要に応じて、1〜2個のR置換基で置換され、
    ここで各Rは、独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ハロアルコキシ、C3〜5シクロアルキル−アルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、ジ−C1〜6アルキルアミノ、−C(=NR6a)−N(R6b、−C(O)R6a、−O(CHOR6b、−(CHOR6b、−O(CHN(R6b、および−(CHN(R6bからなる群から選択され、
    ここで各下付き文字mは、独立して、1〜3の整数であり、各R6aは、独立して、H、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、およびジ−C1〜6アルキルアミノからなる群から選択されるメンバーであり、各R6bは、独立して、H、C1〜4アルキル、およびC1〜4アルカノイルからなる群から選択されるメンバーであり、必要に応じ、窒素に結合している2つのR6b基が、該窒素原子と一緒にアゼチジン環、ピロリジン環、ピペリジン環、またはモルホリン環を形成し;
    Lは、結合および−NH−からなる群から選択される連結基であり;
    は、H、ハロゲン、シアノ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、およびC1〜6ハロアルキルからなる群から選択されるメンバーである、
    化合物およびその薬学的に受容可能な塩。
  2. 式:
    Figure 2008514703
    を有する請求項1に記載の化合物であって、ここで下付き文字nは、0〜2の整数である、化合物。
  3. 式:
    Figure 2008514703
    を有する請求項1に記載の化合物であって、ここで下付き文字nは、0〜2の整数である、化合物。
  4. 式:
    Figure 2008514703
    を有する請求項1に記載の化合物であって、ここで下付き文字nは、0〜2の整数である、化合物。
  5. 式:
    Figure 2008514703
    を有する請求項1に記載の化合物であって、ここで下付き文字nは、0〜2の整数である、化合物。
  6. 請求項2に記載の化合物であって、ここでnは、0または1であり;Rは、C1〜4アルキル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、またはハロ置換ベンジルであり;RはHであり;Rは、H、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、C1〜4ハロアルキル、シアノ、または−C(O)R3aであり;Rは、HまたはC1〜4アルキルであり;Rは、H、またはC1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、−CN、−C≡CHもしくは−CONHであり;Rは、存在する場合、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C3〜5シクロアルキル−アルコキシ、−O(CHOR6bおよび−O(CHN(R6bからなる群から選択され、ここで下付き文字mが、1または2であり、各R6bが、独立して、H、C1〜4アルキルおよびC1〜4アルカノイルからなる群から選択され;Rは、H、C1〜4アルキル、またはハロゲンである、化合物。
  7. 請求項6に記載の化合物であって、ここでRはC1〜4アルキルであり;Rは、HまたはCHであり;Rは、HまたはCHであり;Rは、存在する場合、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシからなる群から選択され;Rは、ハロゲンまたはC1〜4アルキルである、化合物。
  8. 請求項7に記載の化合物であって、ここでRは、メチルであり;Rは、Hであり;Rは、HまたはCHであり;Rは、クロロであり、チエニル環の5位で結合しており;nは、0または1であり、そしてRは、存在する場合、ハロゲン、C1〜4アルキル、−OCHCHOH、−OCHCHOCH、−OCHOCH、−OCHCHOC(O)CH、および−O(CHN(CHからなる群から選択される、化合物。
  9. 式:
    Figure 2008514703
    を有する請求項1に記載の化合物。
  10. 請求項1に記載の化合物であって:
    Figure 2008514703
    Figure 2008514703
    Figure 2008514703
    からなる群から選択される、化合物。
  11. 薬学的に受容可能なキャリアと式:
    Figure 2008514703
    を有する化合物とを含む薬学的組成物、またはその薬学的に受容可能な塩であって、ここで
    は、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、ベンジル、および置換ベンジルからなる群から選択されるメンバーであり;
    は、HおよびC1〜6アルキルからなる群から選択されるメンバーであり;
    は、H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、ハロゲン、シアノ、および−C(O)R3aからなる群から選択されるメンバーであり、ここでR3aは、H、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、およびジ−C1〜6アルキルアミノからなる群から選択されるメンバーであり;
    は、HおよびC1〜6アルキルからなる群から選択されるメンバーであり;
    は、H、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、ベンジル、アリール、C1〜6アルキル−N−(R5a;C1〜6アルキル−O−(R5a)からなる群から選択されるメンバーであり;ここで各R5aは、独立して、H、C1〜6アルキルからなる群から選択されるメンバーであり、必要に応じ、窒素に結合している2つのR5a基が、該窒素原子と一緒に、アゼチジン環、ピロリジン環、ピペリジン環またはモルホリン環を形成し;
    Arは、ベンゼン、ピリジン、ピラジン、およびピリミジンからなる群から選択される芳香族環であり、その各々は、必要に応じて、1〜2個のR置換基で置換されており、
    ここで各Rは、独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ハロアルコキシ、C3〜5シクロアルキル−アルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、ジ−C1〜6アルキルアミノ、−C(=NR6a)−N(R6b、−C(O)R6a、−O(CHOR6b、−(CHOR6b、−O(CHN(R6b、および−(CHN(R6bからなる群から選択され、
    ここで各下付き文字mは、独立して、1〜3の整数であり、各R6aは、独立して、H、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、およびジ−C1〜6アルキルアミノからなる群から選択されるメンバーであり、各R6bは、独立して、H、C1〜4アルキルおよびC1〜4アルカノイルからなる群から選択され、必要に応じ、窒素に結合した2つのR6b基が、該窒素原子と一緒に、アゼチジン環、ピロリジン環、ピペリジン環、またはモルホリン環を形成し;
    Lは、結合および−NH−からなる群から選択される連結基であり;
    は、H、ハロゲン、シアノ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、およびC1〜6ハロアルキルからなる群から選択されるメンバーである、
    組成物およびその薬学的に受容可能な塩。
  12. 請求項11に記載の薬学的組成物であって、前記化合物が:
    Figure 2008514703
    からなる群から選択される式を有し、ここで下付き文字nは、0〜2の整数である、薬学的組成物。
  13. 請求項12に記載の薬学的組成物であって、ここで下付き文字nは、0〜1であり;Rは、C1〜4アルキル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、もしくはハロ置換ベンジルであり;RはHであり;Rは、H、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、C1〜4ハロアルキル、シアノ、もしくは−C(O)R3aであり;Rは、HもしくはC1〜4アルキルであり;Rは、H、またはC1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、−CN、−C≡CHもしくは−CONHであり;Rは、存在する場合、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C3〜5シクロアルキル−アルコキシ、−O(CHOR6b、および−O(CHN(R6bからなる群から選択され、ここで下付き文字mは、1または2であり、各R6bは、独立して、H、C1〜4アルキル、およびC1〜4アルカノイルからなる群から選択され;Rは、H、C1〜4アルキル、もしくはハロゲンである、薬学的組成物。
  14. 請求項13に記載の薬学的組成物であって、ここでRは、C1〜4アルキルであり;Rは、HまたはCHであり;Rは、HまたはCHであり;Rは、存在する場合、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシからなる群から選択され;Rは、ハロゲンまたはC1〜4アルキルである、薬学的組成物。
  15. 請求項14に記載の薬学的組成物であって、ここでRはメチルであり;RはHであり;Rは、HまたはCHであり;Rはクロロであり、チエニル環の5位で結合しており;nは、0または1であり、Rは、存在する場合、ハロゲン、C1〜4アルキル、−OCHCHOH、−OCHCHOCH、−OCHOCH、−OCHCHOC(O)CH、および−O(CHN(CHからなる群から選択される、薬学的組成物。
  16. 請求項11に記載の薬学的組成物であって、前記化合物が:
    Figure 2008514703
    Figure 2008514703
    Figure 2008514703
    からなる群から選択される、薬学的組成物。
  17. 被験体における血栓症を処置する方法であって、該方法は、
    該処置を必要とする被験体に、治療有効量の、式:
    Figure 2008514703
    を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程
    を包含し、
    ここで
    は、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、ベンジル、および置換ベンジルからなる群から選択されるメンバーであり;
    は、HおよびC1〜6アルキルからなる群から選択されるメンバーであり;
    は、H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ヒドロキシアルキル、ハロゲン、シアノ、および−C(O)R3aからなる群から選択されるメンバーであり;ここでR3aは、H、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、およびジ−C1〜6アルキルアミノからなる群から選択されるメンバーであり;
    は、HおよびC1〜6アルキルからなる群から選択されるメンバーであり;
    は、H、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、ベンジル、アリール、C1〜6アルキル−N−(R5a;C1〜6アルキル−O−(R5a)からなる群から選択されるメンバーであり;ここで各R5aは、独立して、H、C1〜6アルキルからなる群から選択されるメンバーであり、必要に応じ、窒素に結合している2つのR5a基が、該窒素原子と一緒にアゼチジン環、ピロリジン環、ピペリジン環、またはモルホリン環を形成し;
    Arは、ベンゼン、ピリジン、ピラジン、およびピリミジンからなる群から選択される芳香族環であり、その各々は、必要に応じて、1〜2個のR置換基で置換されており、
    ここで各Rは、独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルキル、C1〜6ハロアルコキシ、C3〜5シクロアルキル−アルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、ジ−C1〜6アルキルアミノ、−C(=NR6a)−N(R6b、−C(O)R6a、−O(CHOR6b、−(CHOR6b、−O(CHN(R6b、および−(CHN(R6bからなる群から選択され、
    ここで各下付き文字mは、独立して、1〜3の整数であり、各R6aは、独立して、H、ヒドロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシ、アミノ、C1〜6アルキルアミノ、およびジ−C1〜6アルキルアミノからなる群から選択されるメンバーであり、各R6bは、独立して、H、C1〜4アルキル、およびC1〜4アルカノイルからなる群から選択され、必要に応じ、窒素に結合している2つのR6b基が、該窒素原子と一緒にアゼチジン環、ピロリジン環、ピペリジン環、またはモルホリン環を形成し;
    Lは、結合および−NH−からなる群から選択される連結基であり;そして
    は、H、ハロゲン、シアノ、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜6アルコキシ、およびC1〜6ハロアルキルからなる群から選択されるメンバーである
    方法。
  18. 請求項17に記載の方法であって、前記化合物が、抗血小板化合物、抗凝固剤、線維素溶解剤、抗炎症化合物、コレステロール降下剤、血圧降下剤、およびセロトニンブロッカーからなる群から選択される第二の治療剤と組み合わせて投与される、方法。
  19. 請求項18に記載の方法であって、前記第二の治療剤が、GPIIB−IIIaアンタゴニスト、アスピリン、ホスホジエステラーゼIIIインヒビター、およびトロンボキサンA2レセプターアンタゴニストからなる群から選択される抗血小板化合物である、方法。
  20. 請求項18に記載の方法であって、前記第二の治療剤が、トロンビンインヒビター、クマジン、ヘパリン、およびLovenox(登録商標)からなる群から選択される抗凝固剤である、方法。
  21. 請求項18に記載の方法であって、前記第二の治療剤が、非ステロイド抗炎症剤、シクロオキシゲナーゼ−2インヒビター、および関節リウマチ剤からなる群から選択される抗炎症化合物である、方法。
  22. 請求項18に記載の方法であって、前記化合物が、経口投与される、方法。
  23. 請求項17に記載の方法であって、前記化合物が:
    Figure 2008514703
    からなる群から選択される式を有し、ここで下付き文字nは、0〜2である、方法。
  24. 請求項23に記載の方法であって、ここでnは、0または1であり;Rは、C1〜4アルキル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、またはハロ置換ベンジルであり;RはHであり;Rは、H、C1〜4アルキル、C2〜4アルケニル、C2〜4アルキニル、C3〜5シクロアルキル、C3〜5シクロアルキル−アルキル、C1〜4ハロアルキル、シアノ、または−C(O)R3aであり;Rは、HまたはC1〜4アルキルであり;Rは、H、またはC1〜4アルキル、C1〜4ハロアルキル、−CN、−C≡CHもしくは−CONHであり;Rは、存在する場合、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C3〜5シクロアルキル−アルコキシ、−O(CHOR6b、および−O(CHN(R6bからなる群から選択され、ここで下付き文字mは、1または2であり、各R6bは、独立して、H、C1〜4アルキル、およびC1〜4アルカノイルからなる群から選択され;Rは、H、C1〜4アルキル、またはハロゲンである、方法。
  25. 請求項24に記載の方法であって、ここでRはC1〜4アルキルであり;Rは、HまたはCHであり;Rは、HまたはCHであり;Rは、存在する場合、ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシからなる群から選択され;Rは、ハロゲンまたはC1〜4アルキルである、方法。
  26. 請求項25に記載の方法であって、ここでRはメチルであり;RはHであり;Rは、HまたはCHであり;Rはクロロであり、チエニル環の5位で結合しており;nは、0または1であり、Rは、存在する場合、ハロゲン、C1〜4アルキル、−OCHCHOH、−OCHCHOCH、−OCHOCH、−OCHCHOC(O)CH、および−O(CHN(CHからなる群から選択される、方法。
  27. 請求項17に記載の方法であって、前記化合物が:
    Figure 2008514703
    Figure 2008514703
    Figure 2008514703
    からなる群から選択される、方法。
  28. 二次虚血性事象の発生を予防する方法であって、
    一次虚血性事象に罹った患者に、治療有効量の請求項1に記載の化合物を、薬学的に受容可能なキャリアと共に投与する工程
    を包含する、方法。
  29. 請求項28に記載の方法であって、前記一次虚血性事象および/または二次虚血性事象が、心筋梗塞、安定狭心症もしくは不安定狭心症、経皮的経管的冠動脈形成後の急性再閉塞、再狭窄、血栓性脳卒中、一過性脳虚血発作、可逆性虚血性神経障害、および間欠性跛行からなる群から選択される、方法。
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