JP2008514124A - ダイバーシチ結合および対数尤度スケーリングのための無線通信における雑音分散推定 - Google Patents

ダイバーシチ結合および対数尤度スケーリングのための無線通信における雑音分散推定 Download PDF

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Abstract

無線通信における雑音分散推定。雑音分散推定は、帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン並びに帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを含む帯域端トーンを有するOFDMシンボルを含む信号を受信すること402と、帯域内パイロットトーンおよび帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定を用いて帯域内トーンに対する等価雑音分散を推定すること702と、帯域端パイロットトーン、帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定、およびガードトーンを用いて帯域端トーンに対する等価雑音分散を推定すること704とを含む。

Description

本開示は一般に通信に関する。より詳細には、無線通信における雑音分散推定技術に関する。
典型的な通信システムにおいて、伝送されるべきデータは「符号シンボル」と呼ばれるシンボルの系列を生成するターボ符号で符号化される。いくつかの符号シンボルは、ブロック化され、信号コンステレーションの一つの点にマッピングされるかもしれない。それによって、複素「変調シンボル」のシーケンスが生成される。このシーケンスは、無線チャネル上で伝送される連続した時間信号を生成する変調器に印加されるかもしれない。
受信機において、変調シンボルは、チャネル内の雑音および他の擾乱により、元の信号コンステレーションの点の正確な位置に対応しないかもしれない。信号コンステレーションの受信点に基づいて、どの変調シンボルが最も送信されたらしいかについて軟判定するために復調器が用いられるかもしれない。軟判定は、符号シンボルの対数尤度比(LLR)を決定するために用いられるかもしれない。ターボ復号器は、元の送られたデータを復号するために符号シンボルのLLRのシーケンスを用いる。
複数のアンテナを用いる受信機において、各アンテナに対する軟判定を結合するために、パイロット加重結合(PWC)がしばしば用いられる。次に、結合された軟判定は、符号シンボルに対するLLRを計算するために用いられるかもしれない。
米国特許法119条の下での優先権主張。
本特許出願は2004年9月17に出願された仮出願番号60/611,028 "Noise Variance Estimation for Diversity Combining and Log- likelihood Ratio (LLR) Scaling in Platinum Broadcast"(「プラチナ放送におけるダイバーシチ結合および対数尤度比(LLR)スケーリングのための雑音分散推定」) の優先権を主張する。これはこの文書の譲渡人に譲渡され、これによって、ここに参照として明白に組み込まれている。
[発明が解決しようとする課題]
上記の方法に関する1つの問題は各アンテナに対して熱雑音に差があるかもしれないことである。その結果、軟判定を結合するためのPWC処理は信号対雑音比(SNR)を最適化しないかもしれない。従って、当業者には、受信機に取り付けられた1つ以上のアンテナに対する熱雑音を考慮する改良した復調処理に対する要求がある。
[課題を解決するための手段]
本発明の1つの態様において、雑音分散推定法は、直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む信号を受信することを含む。OFDMは、帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン、並びに帯域端パイロット信号およびガードトーンを含む帯域端トーンを有する。本方法は、帯域内パイロットトーンおよび帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定を用いて帯域内トーンに対する等価雑音分散を推定すること、並びに帯域端パイロットトーン、帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定およびガードトーンを用いて帯域端トーンに対する等価雑音分散を推定することをさらに含む。
本発明の他の態様において、雑音分散推定方法は、各々が、帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン並びに帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを含む帯域端トーンを有する複数のOFDMシンボルを含む信号を受信することと、1つ以上のOFDMシンボルの帯域内トーンに対する雑音分散を推定し、雑音分散推定に加重し、加重された雑音分散推定を結合し、および結合された加重雑音分散推定をスケーリングすることによってOFDMシンボルの1つの帯域内トーンに対する等価雑音分散を推定することと、OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーン、OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定および前記OFDMシンボルの1つに対するガードトーンを用いて前記OFDMシンボルの1つの帯域端トーンに対する等価雑音分散を推定することとを含む。
本発明のさらに他の態様において、雑音分散推定方法は、各々が、帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン並びに帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを含む帯域端トーンを有する複数のOFDMシンボルを含む信号を受信することと、OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンとOFDMシンボルの1つのチャネル推定とを用いてOFDMシンボルの1つの帯域内トーンに対する等価雑音分散を推定すること(このチャネル推定は2つ以上のOFDMシンボルにわたり時間平均される)と、OFDMシンボルの1つのパイロットトーン、OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定およびOFDMシンボルの1つのガードトーンを用いてOFDMシンボルの1つの帯域端トーンに対する等価雑音分散を推定することとを含む。
本発明のさらに他の態様において、雑音分散推定方法は、各々が、帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン並びに帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを含む帯域端トーンを有する複数のOFDMシンボルを含む信号を受信することと、OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンとOFDMシンボルの1つのチャネル推定とを用いてOFDMシンボルの1つの帯域内トーンに対する等価雑音分散を推定することと、OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーン、OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定およびOFDMシンボルの1つのガードトーンから帯域端トーンに対する平均等価雑音分散を推定し、OFDMシンボルの端トーンを帯域端トーンに対する平均等価雑音分散と帯域内トーン対する等価雑音分散との最大値に等しい等価雑音分散に割当て、かつ帯域端トーンに対する等価雑音分散を端トーンの等価雑音分散と帯域内トーンの等価雑音分散の間に内挿することとによって、OFDMシンボルの1つの帯域端トーンに対する等価雑音分散を推定することとを含む。
本発明のさらに他の態様において、帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン並びに帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを含む帯域端トーンを有するOFDMシンボルを含む信号を受信するように構成された復調器であって、帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定および帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定を生成するように構成されたチャネル推定器と、帯域内パイロットトーンおよび帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定を用いて帯域内トーンに対する等価雑音分散を推定するように構成された帯域内推定器と、帯域端パイロットトーン、帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定およびガードトーンを用いて帯域端トーンに対する等価雑音分散を推定するように構成された帯域端推定器とを含む復調器。
本発明の他の態様において、各々が、帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン並びに帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを含む帯域端トーンを有する複数のOFDMシンボルを含む信号を受信するように構成された復調器であって、OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定を生成するように構成されたチャネル推定器と、1つ以上のOFDMシンボルの帯域内トーンに対する等価雑音分散を推定し、雑音分散推定に加重し、加重雑音分散推定を結合し、および結合した加重雑音分散推定をスケーリングすることによりOFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンに対する等価雑音分散を推定するように構成された帯域内推定器と、並びにOFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーン、OFDMシンボルの1つの帯域端トーンに対するチャネル推定、およびOFDMシンボルの1つのガードトーンとを用いてOFDMシンボルの1つの帯域端トーンに対する等価雑音分散を推定するように構成された帯域端推定器とを含む復調器。
本発明のさらに別の態様において、各々が、帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン並びに帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを含む帯域端トーンを有する複数のOFDMシンボルを含む信号を受信するように構成された復調器であって、OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定およびOFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定を生成するように構成されたチャネル推定器であって、OFDMシンボルの帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定は2つ以上のOFDMシンボルを時間平均される推定器と、OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンとOFDMシンボルの1つのチャネル推定を用いてOFDMシンボルの1つの帯域内トーンに対する等価雑音分散を推定するように構成された帯域内推定器と、並びにOFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーン、OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定およびOFDMシンボルの1つのガードトーンとを用いてOFDMシンボルの1つの帯域端トーンに対する等価雑音分散を推定するように構成された帯域端推定器とを含む復調器。
本発明のさらに他の態様において、各々が、帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン並びに帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを含む帯域端トーンを有する複数のOFDMシンボルを含む信号を受信するように構成された復調器であって、OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定およびOFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定を生成するように構成されたチャネル推定器と、OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンを用いてOFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンに対する等価雑音分散を推定するように構成された帯域内推定器と、並びにOFDMシンボルの1つの帯域端トーンに対する平均等価雑音分散をOFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーン、OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定およびOFDMシンボルの1つのガードトーンから推定し、OFDMシンボルの端トーンをOFDMシンボルの1つの帯域端トーンに対する平均等価雑音分散とOFDMシンボルの1つの帯域内トーンに対する等価雑音分散との最大値に等しい等価雑音分散に割当て、および帯域端トーンに対する等価雑音分散を端トーンの等価雑音分散と帯域内トーンの等価雑音分散との間に内挿することにより推定するように構成された帯域端推定器とを含む復調器。
本発明の種々の実施例が例示として示されおよび説明される以下の詳細な説明から、本発明の他の実施例が当業者に容易に明らかになるであろうことが理解される。後で理解されるように、本発明は、本発明の精神と範囲から逸脱しないすべての他の異なる実施例が可能であり、そのいくつかの詳細は種々の点で変更が可能である。従って、図面および詳細な説明は事実上例示と見なされるべきであり、制約と見なされるべきではない。
以下の詳細な説明は、添付された図面と共に本発明の種々の実施例の説明として意図されており、本発明が実行されるかもしれない実施例のみを記述することは意図されていない。本発明の完全な理解を提供するために詳細な説明は具体的な詳細を含む。しかし、本発明がこれらの具体的な詳細を伴わないで実行されるかもしれないことは当業者に明白になるだろう。ある場合には、本発明の概念があいまいになることを避けるために、周知の構造と部品がブロック図の形で示される。
図1は通信システムの一例を示す概念的ブロック図である。通信システム100は、任意の数のAT104間の通信をサポートする接続網(AN)102を含むかもしれない。AN102は、AN102の外にあるインターネット、企業イントラネット、公衆交換電話網、放送網または他のネットワークのような付加的ネットワーク110Aおよび110Bに接続されるかもしれない。無線ハンドセットもしくは電話、携帯電話、データ送受信機、ページング受信機、モデム、または他の無線端末を非限定的に含むアクセス端末(AT)104は、AN102と交信できる固定または移動デバイスの任意の形式であるかもしれない。
AN102は地域の中に分散されている多くの基地局と共に実施されるかもしれない。地域はセルとして知られるより小さい領域に細分されるかもしれない。このセルは各セルにサービスを提供する1つの基地局を有する。高いトラヒックの用途においては、基地局はさらにセクタに分割される。このセクタは各セクタにサービスを提供する1つの基地局を有する。簡単さのために、1つの基地局(BS)106を示す。基地局制御器(BSC)108は複数の基地局の動作を調整するため、およびAN102外のネットワークとのインタフェイスを提供するために用いられるかもしれない。
図2は受信機と交信している送信機の一例を示す概念的ブロック図である。送信機202および受信機204は、スタンドアロンエンティティであるかまたは通信システムに統合されているかもしれない。通信システムにおいて、送信機202は、基地局106内にあるかもしれない。また、受信機204はAT104内にあるかもしれない。代替的には、送信機202はAT104内にあるかもしれない。また、受信機204は、基地局106内にあるかもしれない。
送信機202において、ターボ符号器206は、前方誤り訂正(FEC)を容易にするためにデータに対して逐次符号化処理を適用するために用いられるかもしれない。符号化処理の結果、誤差を補正するために受信機が用いる冗長度を持った符号シンボルのシーケンスが生ずる。符号シンボルは変調器208に入力され、そこで互いにブロック化され、信号コンステレーション上の座標にマッピングされるかもしれない。信号コンステレーション内の各点の座標は、ベースバンドの直交成分を表し、これらの成分は、無線チャネル212上での送信前に直交搬送波信号を変調するためにアナログフロントエンド210によって用いられる。
受信機204内のアナログフロントエンド214は、直交搬送波信号をそれらのベースバンド成分へ変換するために用いられるかもしれない。復調器216はベースバンド成分を変換して信号コンステレーション内のそれらの正しい点へ戻すかもしれない。チャネル212における雑音および他の外乱により、ベースバンド成分は元々の信号コンステレーションの正当な位置に対応しないかもしれない。復調器216は、チャネルの周波数応答により信号コンステレーション内の受信点を補正し、補正された受信点に最も近い信号コンステレーション内の有効なシンボルを選択することにより、どの変調シンボルが最も送信されたらしいかを検出する。これらの選択は「軟判定」と呼ばれる。軟判定は、符号シンボルのLLRを決定するためにLLR計算モジュール218で用いられる。ターボ復号器220は、元々送信されたデータを復号するために符号シンボルLLRのシーケンスを用いる。
通信システムは多くの異なる技術で実施されるかもしれない。当業者に周知の符号分割多元接続(CDMA)は一例にすぎない。CDMAはスペクトル拡散通信方式に基づく変調および多元接続方式である。CDMA通信システムにおいて、多くの信号が同じ周波数スペクトルを共有する。その結果、そのようなシステムは大きなユーザ容量を提供する。これは、異なる符号で各信号を伝送し、それにより、信号波形のスペクトルを拡散することによって、達成される。送信された信号は、信号を逆拡散するための対応する符号を用いる復号器により受信機内で分離される。不要な信号、すなわち、異なる符号を持つ信号は、逆拡散されず、雑音に寄与する。
直交周波数分割多重(OFDM)は通信システムで実施することができる技術の他の一例である。OFDMはデータが正確な周波数で分離された多くの搬送波上に分配されるスペクトル拡散法である。その間隔は、受信機がその受信機に対して意図された周波数以外の周波数を感知しないようにするために「直交性」を与える。当業者に周知であるがOFDMは、商業的および私的放送に一般的に用いられるが、そのような用途に制限されない。
通信システムの少なくとも1つの実施例において、CDMAおよびOFDM通信の双方を用いたハイブリッド多元接続方式が用いられるかもしれない。このハイブリッドシステムは既存のインフラストラクチャに統合された放送サービスの領域で幅広く受け入れられており、そのようなインフラストラクチャは、元々送信機と受信機間の2地点間通信をサポートするように設計されたものである。言い換えれば、1対1形式の通信システムは、他の技術と組み合わせたOFDM変調を用いて、1対多の放送送信にも用いられている。これらのシステムにおいて、送信機は、CDMA波形内にOFDMシンボルをパンクチャするために用いられるかもしれない。
図3はCDMAおよびOFDM通信双方をサポートするハイブリッド多元接続通信システムのための送信波形の例である。送信波形の構造、および特定の継続時間、チップ長、および値の範囲は、他の継続時間、チップ長、および値の範囲が通信システムの基本動作原理から逸脱することなく用いられるかもしれないという理解のもとで、例として提供される。スペクトル拡散符号発生器により出力される二進数の時間単位をここでは用語「チップ」と呼ぶ。この例は、"cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification," TIA/EIA/IS- 856プロトコル.(TIA/EIA/IS−856「cdma2000高速パケットデータ空間インタフェイス仕様」)をサポートするシステムと一致している。
送信波形300はフレームを用いて定義されるかもしれない。1フレームは1つの時間スロットが2048チップに対応する16個の時間スロット302を含むかもしれない。1.66ミリ秒(ms)の時間スロット継続時間、従って、26.66msのフレーム継続時間を有する時間スロット302。各時間スロット302は時間が半分の2個の半時間スロット302A、302Bに分割されるかもしれない。各半時間スロット302A、302B内でそれぞれ送信されるCDMAパイロットトーンバースト304A、304Bがある。各CDMAパイロットトーンバースト304A、304Bは関連する半時間スロット302A、302Bの概ね中央に位置する96チップであるかもしれない。媒体アクセス制御(MAC)チャネル306A、306B、306C、306Dは2個のバーストを含むかもしれない。これらは各半時間スロット302A、302Bのパイロットトーンバースト304A、304Bの直前および直後に送信される。MACは最大64個のスペクトル拡散符号チャネルを含むかもしれない。これらは64進ウォルシュ符号で直交カバーされている。MACチャネルは電力制御、データレート制御、およびその類似のもののようなCDMAオーバーヘッドに用いられるかもしれない。データは第1の半時間スロット302Aの残余の部分308A、308Bおよび第2の半時間スロット302Bの残余の部分308C、308D内で送られるかもしれない。
ハイブリッド通信システムの一実施例において、4個のOFDMシンボルが時間スロット302のデータ部分内にパンクチャされるかもしれない。これにより第1の半時間スロット302Aの初めの第0のOFDMシンボル308A、第1の半時間スロット302Aの終わりの第1のOFDMシンボル308B、第2の半時間スロット302Bの初めの第2のOFDMシンボル308C、第2の半時間スロット302Bの終わりの第3のOFDMシンボルとなる。この例では、各OFDMシンボルは400チップである。循環プレフィックス310は80チップを占め、320チップをデータおよびパイロットトーンを送信するために残す。320チップは周波数帯域にわたり320個の等間隔の直交トーンに変換される。周波数帯域の端部におけるトーンは隣接チャネル干渉(ACI)によって影響を受けるため、当業者はこれらのトーン上でいかなるデータも送らないような選択をするかもしれない。代わりに、「ガードバンド」と呼ばれる周波数帯の端部は、「パイロットトーン」および「ガードトーン」を送信するために用いられるかもしれない。ACIによって影響を受けないトーンは、点在されたパイロットトーンと共に変調信号を送信するために通常用いられる。ガードトーンおよびパイロットトーン双方は既知のデータで変調される。用途によって、ガードトーンおよびパイロットトーンは、同じまたは異なるかもしれない。
図4はハイブリッド多元接続通信システムのための受信機におけるOFDM復調器の機能を例示する概念的ブロック図である。OFDM復調器402は、受信機内の任意の処理エンティティに統合されるかもしれないし、または、多くの処理エンティティ間に分布されるかもしれない。処理エンティティ(または、複数の処理エンティティ)はマイクロプロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、または他の任意のハードウェアおよび/またはソフトウェアベースの処理エンティティ(または複数のエンティティ)を含むかもしれない。代替的に、OFDM復調器402はマイクロプロセッサ、DSP、プログラマブルロジック、専用ハードウェア、または情報処理可能な任意の他のエンティティのような分離型処理エンティティであるかもしれない。
OFDM復調器402は、OFDMシンボルを処理するために用いられるかもしれない離散的フーリエ変換(DFT)404を含むかもしれない。DFT404は、OFDMシンボルを時間領域から周波数領域へ変換するために用いられるかもしれない。DFT404の出力は順次形式でパイロットトーンフィルタ406に送られるかもしれない。パイロットトーンフィルタ406は、パイロットトーンを選択するためのデシメータとして実施されるかもしれない。デシメータは、すべてのガードトーンを選択するようにも構成されるかもしれない。パイロットトーンフィルタ406からデータトーンフィルタ407への信号は、データトーンフィルタ407がいつデータをDFT404から信号デマッパー410へデータを通過させるべきかを指示するために用いられるかもしれない。信号デマッパー410は、データトーンで送信された一番もっともらしい信号コンステレーション内の変調シンボルとして軟判定を行う。この判定は受信データおよびチャネル推定器408によって提供されたチャネルの周波数応答の推定に基づく。チャネル推定器408は、最小2乗チャネル推定手順または他の適切な手順を用いてパイロットトーンからチャネル周波数応答を推定するかもしれない。
チャネル推定器408は逆離散フーリエ変換(IDFT)412を伴って実施されるかもしれない。IDFT412はパイロットトーンを周波数領域から時間領域内の長さPサンプルのチャネルインパルス応答の推定へ変換する。ここでPはOFDMシンボル内のパイロットトーンの数である。次に、チャネルの周波数応答が、チャネルインパルス応答の推定からDFT414によって実施される内挿処理を用いてすべてのトーンに対して推定されるかもしれない。1/TをOFDMシンボルのチップレートとして、実際のチャネルのインパルス応答がPTより小さい場合、チャネル推定を計算するためにDFT414によって用いられるサンプル数は減少されるかもしれない。この場合、チャネルの周波数応答はL個のサンプルから推定されるかもしれない。ここで、LTはチャネルのインパルス応答の継続時間に等しい。用語Lは一般にチャネルインパルス応答の「遅延拡散」と呼ばれる。
チャネル推定は任意の与えられた時間スロット内のすべてのOFDMシンボルに対するチャネル推定を時間平均することにより改善されるかもしれない。図3で検討した例において、4個のOFDMシンボルからの4個のチャネル推定が時間平均されるかもしれない。理想的には、非因果性対称フィルタが4個のOFDMシンボルに対するチャネル推定を時間平均するために用いられるべきである。一例として、第1のOFDMシンボル308Bに対するチャネル推定は、第0、第1、および第2のOFDMシンボル308A、308B、308Cに対するチャネル推定を平均することにより計算されるかもしれない。同様に、第2のOFDMシンボル308Cに対するチャネル推定は、第1、第2および第3のOFDMシンボル308B、308C、308Dを平均することにより計算されるかもしれない。この方法はドップラーによって引き起こされるチャネル変動に起因するチャネル推定バイアスを最小にする。しかし、第0および第3のOFDMシンボル308A、308Dについては、隣接時間スロットがCDMA信号を含むかもしれないため、これは可能ではない。したがって、非因果性フィルタを第0および第3のOFDMシンボル308A、308Dに適用することができない。代わりに、第0のOFDMシンボル308Aに対するチャネル推定は、第0および第1のOFDMシンボル308A、308B間の加重平均処理によって計算されるかもしれない。また、第3のOFDMシンボル308Dに対するチャネル推定は、第2および第3のOFDMシンボル308C、308D間の加重平均処理によって計算されるかもしれない。代替的に、第0のOFDMシンボル308Aに対するチャネル推定は、第0、第1、第2のOFDMシンボル308A,308B、308C間の加重平均処理によって計算されるかもしれない。また、時間スロット内の第3のOFDMシンボル308Dに対するチャネル推定は、第1、第2、第3のOFDMシンボル308B,308C、308D間の加重平均処理によって計算されるかもしれない。しかし、後者の方法は高速移動において顕著なチャネル推定バイアスを引き起こすかもしれない。どちらにしても、時間スロット内の第1および第2のOFDMシンボル308B,308Cに対するチャネル推定は第0および第3のOFDMシンボル308A、308Dに対するチャネル推定より高精度であるべきである。
ダイバーシチ結合法を用いる多アンテナ用途においては、軟判定のシーケンスが各アンテナに対して生成されるかもしれない。任意の与えられたトーン(k)に対する軟判定は、LLR計算モジュールに送られる前に最大比結合(MRC)法を用いて結合されるかもしれない。MRC手法は与えられたトーンに対する各軟判定をm番アンテナについて
Figure 2008514124
でスケーリングする。ここで等価雑音分散
Figure 2008514124
は次式で定義される。
Figure 2008514124
ここで、
Figure 2008514124
はm番アンテナで受信されたk番トーンに対するチャネル推定の平均二乗誤差(MSE)、
Figure 2008514124
はm番アンテナで受信されたk番トーンの雑音分散である。
図5はハイブリッド多元接続通信システムのための2アンテナ受信機内のOFDM復調器の機能を例示する概念的ブロック図である。OFDM復調器502は、スタンドアロンの処理エンティティで実施されるか、複数の処理エンティティの中に分散されるか、または図4に関して説明したOFDM変調器と同じ方法で他の受信機エンティティに統合されるかもしれない。OFDM復調器502を、各アンテナあたり1個の2個の復調チャネル502A、502Bと共に示す。しかしOFDM復調器は受信機のアンテナ数に依存する数の復調チャネルと共に実施されるかもしれない。この例において、各復調チャネル502A、502B内のそれぞれの雑音分散推定器504A、504Bは、各トーンに対する等価雑音分散
Figure 2008514124
を推定する。各信号デパッパー410A、410Bによって生成された軟判定はスケーラ506A、506Bへ送られる。そこで軟判定は、
Figure 2008514124
倍にスケールされ、その後加算器508で他のスケールされた軟判定と結合される。
図6に周波数領域におけるOFDMシンボルを図式的に示す。図3に関連して上で検討したように、各OFDMシンボルはパイロットおよびガードトーンのみを含むガードバンド602A、602Bを含むかもしれない。ACIによって影響されないトーンは、通常点在されたパイロットトーンと共に変調シンボルを送信するために用いられる。しかし、ACIによって影響されないトーンは、まだACIによって影響されたチャネル推定を有しているかもしれない。これは、チャネル推定が複数のパイロットトーンの内挿から計算されるからである。またいくつかの場合、それらのパイロットトーンはガードバンド領域に広がるかもしれない。チャネル推定がACIによって影響されるガードバンドの外側のそれらのトーンは、ガードバンド領域内のトーンと同様に「帯域端トーン」と呼ばれるだろう。これらのトーンはOFDMシンボル用の周波数帯域の帯域端領域604A、604B内に見出すことができる。残余のトーンは、ACIによって影響されないチャネル推定と共に、「帯域内トーン」と呼ばれ、OFDMシンボルの帯域内領域606内に見つかるかもしれない。
図7はそれぞれのアンテナに対する等価雑音分散を計算することができるチャネル推定器の機能を例示する概念的ブロック図である。雑音分散推定器504がこの計算を実行するために用いられるかもしれない。雑音分散推定器504は、チャネル推定器408の一部として実施されるかもしれないし、スタンドアロンのエンティティであるかもしれないし、受信機内の他の処理エンティティの一部として実施されるかもしれないし、または受信機内の多くの処理エンティティの間に分散された機能を有しているかもしれない。 雑音分散推定器504は、帯域内トーンに対する等価雑音分散を計算するように構成された帯域内推定器702、および帯域端トーンに対する等価雑音分散を計算するように構成された帯域端推定器704を含むかもしれない。702の出力および704の出力はマルチプレクサ(MUX)703またはスイッチに送られる。次に、MUX703の出力はスケーラ506に送られる。帯域内トーンに対する等価雑音分散は帯域内パイロットトーンおよび帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定から計算されるかもしれない。帯域端トーンに対する等価雑音分散は帯域端パイロットトーンおよび帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定から計算されるかもしれない。帯域端トーンに対する等価雑音分散の精度は、ガードバンドトーンも用いることにより改善されるかもしれない。
帯域内推定器の動作を最初に検討する。帯域内トーンは、それに対するチャネル推定のMSEがトーンの雑音分散と次式で関係づけられているトーンである。
Figure 2008514124
ここで、cn,lはn番OFDMシンボルのチャネル推定に対する時間平均重みであり、σ(m(m)2はACIから影響されないm番アンテナで受信されたトーンの雑音分散である。雑音分散はすべての帯域内トーンについて等しいと見なすことができるためトーンインデックスすなわち添字kは削除されるかもしれない。
したがって、等価雑音分散は雑音分散と以下の式で関係づけられる。
Figure 2008514124
等価雑音分散
Figure 2008514124
を生成するために、雑音分散σ(m)2は、式(3)を用いて計算されかつスケールされる。
帯域内パイロットトーンの集合は
Figure 2008514124
として定義されるかもしれない。ここでG>0はk番パイロットトーンに対する時間平均したチャネル推定のMSEが次式で表されるような値である。
Figure 2008514124
ここで、δ=N/Pはパイロットトーン間隔、Nは直交トーンの数、Pはパイロットトーンの数、(G−1)はチャネル推定がACIに影響されるパイロットトーンの数である。
チャネル推定のための4組の時間平均重みがある。第0のOFDMシンボルに対する(c0,0, c0,1, c0,2, c0,3)、第1のOFDMシンボルに対する(c1,0, c1,1, c1,2, c1,3)、第2のOFDMシンボルに対する(c2,0, c2,1, c2,2, c2,3)、第3のOFDMシンボルに対する(c3,0, c3,1, c3,2, c3,3)である。n番目のOFDMシンボルに対する帯域内等価雑音分散のための推定器は次式で与えられる。
Figure 2008514124
ここで、w1
Figure 2008514124
の平均がσ(m)2となるような結合重み、
Figure 2008514124
はl番目のOFDMシンボルのk番目のパイロットトーンに対応するパイロット観測値、
Figure 2008514124
はl番目のOFDMシンボルのk番目のパイロットトーンに対するチャネル推定である。
一例は説明に役立つだろう。この例において、雑音分散推定器は雑音分散を推定するために第1および第2のOFDMシンボルだけを用いるだろう。これは以下のように表される。
0=w3=0
かつ
Figure 2008514124
Figure 2008514124
の平均は
Figure 2008514124
であることが示される。その結果、OFDMシンボル当たりP−G+1個の帯域内パイロットトーンがあるため、
Figure 2008514124
の平均は
Figure 2008514124
であり、重みw1を用いて
Figure 2008514124
の平均は
Figure 2008514124
となる。
アルゴリズムの例において、第1および第2のOFDMシンボルのみがチャネル推定のために用いられる。したがって、等価雑音分散の平均は以下のように表されるかもしれない。
Figure 2008514124
第1および第2のOFDMシンボルが同じ非因果性対称時間平均重み、すなわち(c1,0, c1,1, c1,2, c1,3)=(1/3,1/3,1/3,0)、かつ(c2,0, c2,1, c2,2, c2,3)=(0,1/3,1/3,1/3)を用いる場合に対して重みが設計された。しかし、第0および第3のシンボルは異なる時間平均フィルタ、例えば(c0,0, c0,1, c0,2, c0,3)=(2/3,1/3,0,0)、かつ(c3,0, c3,1, c3,2, c3,3)=(0,0,1/3,2/3)を用いる。この場合、第0および第3のOFDMシンボルに対する時間平均チャネル推定は高速移動においてチャネルの時間変動に起因する大きい偏倚を有しているかもしれない。その結果、状態
Figure 2008514124
はもはや満足されないかもしれない。したがって、この例において、第1および第2OFDMシンボルのみに対するチャネル推定が用いられる。
代替的に、チャネル推定はただ1つのOFDMシンボルに基づくかもしれない。この場合、等価雑音分散を次式のように推定することができる。
Figure 2008514124
ただし、
Figure 2008514124
等価雑音分散の平均は前述と同じである。しかし、分散は2個のOFDMシンボルを用いる分散より大きい。言い換えれば、前者は後者より正確ではない。
等価雑音分散の精度は、第0および第3のOFDMシンボルを用いることによって、改良されるかもしれない。しかし、
Figure 2008514124
で用いられるチャネル推定
Figure 2008514124
は時間平均しない、すなわち(c0,0, c0,1, c0,2, c0,3)=(1,0,0,0)かつ(c3,0, c3,1, c3,2, c3,3)=(0,0,0,1)である。この場合、重みは次式で表されるかもしれない。
Figure 2008514124
要するに、帯域内推定器は、
Figure 2008514124
または帯域内トーンの
Figure 2008514124
の和を計算するために用いられ、帯域内トーンの雑音分散σ(m/2)に比例している
Figure 2008514124
の推定を求めるかもしれない。次に、結合重みは、結果の平均が各OFDMシンボル(n=0,1,2,3)に対して
Figure 2008514124
と等しくなるように、すなわち
Figure 2008514124
となるように選択されるかもしれない。(E[X]はランダム変数Xの期待値または平均値を示す。)各OFDMシンボルに対する時間平均化重みcn,lが異なるため
Figure 2008514124
も各シンボルに対して異なるかもしれない。これは同じ時間スロット内の異なるOFDMシンボル内の異なるトーンが異なる等価雑音分散を有する原因となるかもしれない。これはLLR計算において項
Figure 2008514124
により補正されるべきである。
帯域端推定器について検討する。次に前の方で検討したように、帯域内トーンおよび帯域端トーンは、k番トーンに対するチャネル推定のMSEである
Figure 2008514124

Figure 2008514124
を比較することにより決定されるかもしれない。ここで、σ(m)2はACIによって影響を受けないトーンの雑音分散である。それらが互いに接近している場合、トーンは帯域内トーンとして分類される。そうでなければ、それらは帯域端トーンとして分類される。遅延拡がりL、パイロットトーン数P、および隣接チャネル搬送波間隔およびσ(m)2に関するその電力のようなACIの特性を与えたとき、k番トーンに対するチャネル推定のMSEである
Figure 2008514124
と雑音分散σ(m)2の間の関係は、数学的解析またはシミュレーションにいずれかによって決定されるかもしれない。これはシステム設計の段階で、雑音分散推定器がATの受信機に組み込まれる前になされ、次にメモリに格納される。
帯域端パイロットトーンの1つの集合は
Figure 2008514124
で表されるかもしれない。ここでG−1は帯域端パイロットトーン数、kはパイロットトーンインデックスである。この組は、システム設計段階で決定され、メモリに格納されるかもしれない。
一例は説明に役立つだろう。この例では、N=320。従って、トーンインデックスkは、−160から159、(すなわち、k=−160、−159、−158、…−1、0、1、158、159)となる。64個のパイロットトーン(すなわち、P=64)、および15個の帯域端パイロットトーン(すなわち、G=16)がある。パイロットトーンは5個の周波数トーンで間隔を空けられている(すなわち、トーンインデックスk=−160、−155、…150、155)。これらの条件に基づいて、帯域内トーンは−120≦k≦120で表されるかもしれない。帯域内パイロットトーンはパイロットトーンインデックス−24≦k≦24で表されるかもしれない。帯域端トーンはトーンインデックス121≦k≦159および−160≦k≦−121で表されるかもしれない。帯域端パイロットトーンはトーンインデックス25≦k≦31および−32≦k≦−25で表されるかもしれない。またガードバンドトーンはトーンインデックス150≦k≦159および−160≦k≦−151で表されるかもしれない。しかし、パイロットトーンはガードトーン内にパンクチャされ、その結果、k=−160、−155、150、155のトーンはパイロットトーンである。従って、K=20−4=16個のガードトーンがある。241個の帯域内トーンおよび79個の帯域端トーンがある。従って、トーンの大部分は帯域内トーンである。この例は、データがいくつかの帯域端トーンで送られるデータを示している。
帯域端トーンの雑音分散は帯域内トーンの雑音分散と帯域端トーンに対するACIの分散の和である。帯域端トーンに対するチャネル推定のMSEは帯域内トーンに対するチャネル推定のMSEとACIによる成分との和である。一般に、各帯域端トーンに対する隣接チャネル干渉の大きさはトーンごとに異なる。したがって、帯域端トーンに対する等価雑音分散を正確に推定することは困難である。しかし、雑音分散推定にはACIがあるという事実を考慮すると、性能を向上させることは可能である。これは、ACIに影響されるトーンから計算されるLLRを弱めることにより達成される。
雑音分散推定器は、ACIがない場合、次式が満たされるように設計されるかもしれない。
Figure 2008514124
言い換えれば、ACIが無ければ、雑音分散推定器の平均は等価雑音分散と同じであるべきである。
雑音分散推定器は、ACIによる等価雑音分散の増加を考慮するために用いられるかもしれない。等価雑音分散を推定するために帯域端トーンおよびガードトーンを用いることによって、これは達成されるかもしれない。推定の平均は等価雑音分散と同じではないだろう。しかし、それは帯域内雑音分散の推定より大きいだろう。したがって、帯域端トーンはLLR計算において弱められるだろう。
以下の帯域端の推定器アルゴリズムが用いられるかもしれない。このアルゴリズムは、以下のように帯域端トーンの分散の平均を計算するために用いられるかもしれない。
Figure 2008514124
ここで、Ωはガードトーンにおけるトーンインデックスの集合、
Figure 2008514124
はl番目のOFDMシンボルにおけるk番目のトーン、
Figure 2008514124
ここでδ=N/Pはパイロットトーン間隔である。一例として、1番目のパイロットトーンはOFDMシンボルの5番目のトーンであり、したがって
Figure 2008514124
λlおよびμlは結合重み、Kは集合Ω内の要素の数、すなわち1OFDMシンボル内のガードトーンの数である。一例として、16個のガードトーンがある場合Kは16である。λlおよびμlは、ACIが無い場合に次の関係式が存在するようにシステム設計段階で選択される。
Figure 2008514124
ここでE[X]はランダム変数Xの期待値または平均を表す。ACIが無い場合、この条件により
Figure 2008514124
の平均が等価雑音分散と等しくなる。ACIがある場合、この
Figure 2008514124
は「端トーン」(すなわち、k=((N/2)−1)およびk=−(N/2))に対する等価雑音分散として用いられるかもしれない。k=((N/2−1)の端トーンは正の周波数内の右端トーンであり、k=−(N/2)の端トーンは負の周波数内の左端トーンであることに注意のこと。
ACIが無い場合、帯域端等価雑音分散は帯域内等価雑音分散と同じであるべきである。しかし、ACIがある場合、帯域端等価雑音分散は帯域内等価雑音分散より大きくなるだろう。雑音分散の推定は雑音性であるため、
Figure 2008514124
となる可能性があるかもしれないが、これは妥当ではない。従って、
Figure 2008514124
は次のように書き換えることができる。
Figure 2008514124
と帯域内トーンに対する推定の最大値は端トーンに対する分散が使われ、
Figure 2008514124
となる。ここで、
Figure 2008514124
はn番目のOFDMシンボルに対する帯域内等価雑音分散の推定である。
次に、他の帯域端トーンに対する等化雑音分散
Figure 2008514124
が帯域内分散
Figure 2008514124
の間で内挿される。
ACIが無い場合、
Figure 2008514124
の平均は
Figure 2008514124
である。従って、
Figure 2008514124
の平均は、(G−1)要素が和の中にあるため、
Figure 2008514124
となる。ガードトーンに信号が無いため、
Figure 2008514124
の平均はσ(m)2である。従って、
Figure 2008514124
の平均は次式で与えられる。
Figure 2008514124
ここで、Kはガードトーンの数。このように、λlおよびμlを適切に選択することにより、
Figure 2008514124
の平均をσ(m)2と等しくできる。
ACIがある場合、
Figure 2008514124
はACIの寄与を含むだろう。したがって、増加した等価雑音分散を考慮するために
Figure 2008514124
はσ(m)2よりも大きくなる。これは、帯域端からのLLRを弱めるためにLLR計算に用いられる。他の例は説明に役立つかもしれない。
Figure 2008514124
ここで、Kは1OFDMシンボル中のガードバンドトーンの数、すなわち集合Ω内の要素の数、G−1は帯域端パイロットトーンの数である。ガードトーンのみが用いられる場合、
λ0=λ1=λ2=λ3=0 (18)
μ0=μ1=μ2=μ3=1/(4K) (19)
受信機の種々の実施例において、OFDMシンボルの等価雑音分散を計算するための方法は、ダイバーシチ技術を用いる複数アンテナの用途について説明される。しかし、この開示で説明されたOFDMシンボルの雑音分散を計算するための方法には多くの用途があるかもしれない。例として、OFDMシンボルの雑音分散はSNR推定、LLR計算、および他の処理機能に役立つかもしれない。複数アンテナの用途において、雑音分散の計算は、どちらのアンテナが、より信頼性があるかを決定するために用いられるかもしれない。また、LLRを計算する際に、OFDMシンボル中の受信された信頼性の小さいデータを弱め、信頼性のあるデータを強調するために用いることもできる。当業者は、雑音分散情報が役立つかもしれない多くの用途があるかもしれないことを容易に理解するだろう。
ここに開示された実施例に関して説明された例示的論理ブロック、モジュール、回路、素子、および/または、部品は、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向IC(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理部品、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア部品、またはここに説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せで実施または実行されるかもしれない。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであるかもしれないが、代替的には、プロセッサは、任意の通常のプロセッサ、制御器、マイクロコントローラ、または状態機械であるかもしれない。プロセッサは、計算部品の組合せ、例えばDSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと結合した1つ以上のマイクロプロセッサ、またはそのような任意の他の構成として実施されるかもしれない。
ここに開示された実施例に関して説明された方法またはアルゴリズムは、ハードウェア、プロセッサで実行されるソフトウェアモジュール、またはその2つの組合せで直接具体化されるかもしれない。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)メモリ、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)メモリ、レジスタ、ハードディスク、可搬型ディスク、コンパクトディスクROM(CD−ROM)または当業者に周知の任意の他の形式の記憶媒体にあるかもしれない。記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出し、および情報を記憶媒体に書き込むことができるようなプロセッサと結合されるかもしれない。代替的には、記憶媒体はプロセッサの一部であるかもしれない。
開示された実施例のこれまでの説明は、当業者が本発明を製造しまたは使用することを可能にするように提供されている。これらの実施例への種々の変更は当業者に容易に明らかになるだろう。また、ここに定義した一般的原理は本発明の精神または範囲から逸脱することなく他の実施例に適用されるかもしれない。したがって、本発明は、ここに示した実施例に制限することを意図されていず、ここに開示した原理および新規な特徴に矛盾しない最も広い範囲に一致するということである。
図1は通信システムの一例を示す概念的ブロック図である。 図2は受信機と交信している送信機の例を示す概念的ブロック図である。 図3はCDMAおよびOFDM通信の双方をサポートするハイブリッド多元接続通信システムにおける伝送波形の例である。 図4はハイブリッド多元接続通信システム用の受信機内のOFDM復調器の機能を例示する概念的ブロック図である。 図5はハイブリッド多元接続通信システム用の2アンテナ受信器内の、OFDM復調器の機能を例示する概念的ブロック図である。 図6は、周波数領域のOFDMシンボルのグラフ図である。 図7はそれぞれのアンテナに対する等価雑音分散を計算することができるチャネル推定器の機能を例示する概念的ブロック図である。

Claims (50)

  1. 帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン並びに帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを含む帯域端トーンとを有する直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む信号を受信することと、
    帯域内パイロットトーンおよび帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定を用いて帯域内トーンに対する等価雑音分散を推定することと、
    帯域端パイロットトーン、帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定およびガードトーンを用いて帯域端トーンに対する等価雑音分散を推定することと
    を含む雑音分散推定方法。
  2. 帯域内トーンに対する等価雑音分散が、帯域内トーンに対する雑音分散を推定すること、およびスケーラによって推定雑音分散をスケーリングすることによって推定され、スケーラはチャネルを推定するために用いられる遅延拡散およびOFDMシンボルにおけるパイロットトーンの数の関数である、請求項1に記載の方法。
  3. 帯域内トーンに対する雑音分散が、帯域内パイロットトーンおよび帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定から推定される請求項2に記載の方法。
  4. 帯域端トーンに対する等価雑音分散が、
    帯域端トーンに対する平均等価雑音分散を、帯域端パイロットトーン、帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定およびガードトーンから推定することと、
    OFDMシンボルの端トーンを、帯域端トーンに対する平均等価雑音分散と帯域内トーンに対する等価雑音分散の最大値に等しい等価雑音分散へ割当てることと、
    帯域端トーンに対する等価雑音分散を、端トーンの等価雑音分散と帯域内トーンの等価雑音分散の間に内挿することと、
    によって推定される請求項1に記載の方法。
  5. 平均等価雑音分散が、帯域端トーンに対する雑音分散を推定すること、および推定雑音分散をスケーラでスケーリングすることによって推定され、前記スケーラはチャネルを推定するために用いられる遅延拡散およびOFDMシンボル内のパイロットトーンの数の関数である、請求項4に記載の方法。
  6. 帯域端トーンに対する雑音分散が、帯域端パイロットトーン、帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定、およびガードトーンから推定される請求項5に記載の方法。
  7. 各々が帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン並びに帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを含む帯域端トーンとを有する複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む信号を受信することと、
    OFDMシンボルの1つの帯域内トーンに対する等価雑音分散を、1つ以上のOFDMシンボルの帯域内トーンに対する雑音分散を推定すること、雑音分散推定に加重すること、加重された雑音分散推定を結合すること、および結合された加重雑音分散推定をスケーリングすることによって推定することと、
    前記OFDMシンボルの1つの帯域端トーンに対する等価雑音分散を、前記OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーン、前記OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定および前記OFDMシンボルの1つのガードトーンを用いることにより推定することと、
    を含む雑音分散推定方法。
  8. 雑音分散推定に適用する重みが、結合された加重雑音分散推定の平均が帯域内トーンの雑音分散に実質的に等しくなるような重みである請求項7に記載の方法。
  9. 前記OFDMシンボルの1つの帯域内トーンに対する雑音分散が、前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンおよび前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定から推定され、前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定は2つ以上のOFDMシンボルにわたって時間平均される、請求項7に記載の方法。
  10. 前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定が、非因果性フィルタを用いて時間平均される請求項9に記載の方法。
  11. 結合された加重雑音分散推定が、前記OFDMシンボルの1つに対する時間平均重みの関数であるスケーラでスケールされる請求項9に記載の方法。
  12. スケーラが、チャネルの推定に用いられる遅延拡散および前記OFDMシンボルの1つ内のパイロットトーンの数のさらに関数である請求項11に記載の方法。
  13. 各々が帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン並びに帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを含む帯域端トーンとを有するシンボルを含む複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む信号を受信することと、
    前記OFDMシンボルの1つの帯域内トーンに対する等価雑音分散を、前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンおよび前記OFDMシンボルの1つのチャネル推定であって、チャネル推定は2つ以上のOFDMシンボルの時間平均である推定を用いることにより推定することと、
    前記OFDMシンボルの1つの帯域端トーンに対する雑音分散を、前記OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーン、前記OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定および前記OFDMシンボルの1つのガードトーンを用いることにより推定することと、
    を含む雑音分散を推定する方法。
  14. チャネル推定が、非因果性フィルタを用いて時間平均される請求項13に記載の方法。
  15. 前記OFDMシンボルの1つの帯域内トーンに対する等価雑音分散が、1つ以上のOFDMシンボルの帯域内トーンに対する雑音分散を推定すること、雑音分散推定に加重すること、加重された雑音分散推定を結合すること、および結合された加重雑音分散推定をスケーリングすることによって推定され、前記雑音分散は前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーン並びに前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定から推定される請求項13に記載の方法。
  16. 結合された加重雑音分散推定が、前記OFDMシンボルの1つに対する時間平均重みの関数であるスケーラでスケールされる請求項15に記載の方法。
  17. スケーラが、チャネルの推定に用いられる遅延拡散および前記OFDMシンボルの1つ内のパイロットトーンの数のさらに関数である請求項16に記載の方法。
  18. 雑音分散推定に適用する重みが、結合された加重雑音分散推定の平均が実際の雑音分散に実質的に等しくなるような重みである請求項15に記載の方法。
  19. 各々が帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン並びに帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを含む帯域端トーンとを有する複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む信号を受信することと、
    前記OFDMシンボルの1つの帯域内トーンに対する等価雑音分散を、前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンおよび前記OFDMシンボルの1つのチャネル推定を用いることにより推定することと、
    前記OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーン、前記OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定および前記OFDMシンボルの1つのガードトーンから帯域端トーンに対する平均等価効雑音分散を推定すること、OFDMシンボルの端トーンを、帯域端トーンに対する平均等価雑音分散と帯域内トーンに対する等価雑音分散の最大値に等しい等価雑音分散へ割り当てること、および帯域端トーンに対する等価雑音分散を、端トーンの雑音分散と帯域内トーンの等価雑音分散の間に内挿することによって、前記OFDMシンボルの1つの帯域端トーンに対する等価雑音分散を推定することと、
    を含む雑音分散推定方法。
  20. 平均等価雑音分散が、1つ以上のOFDMシンボルの帯域端トーンに対する雑音分散を推定すること、雑音分散推定に加重すること、加重された雑音分散推定を結合すること、および結合された加重雑音分散推定をスケーリングすることによって推定される請求項19に記載の方法。
  21. 平均等価雑音分散が、1つ以上のOFDMシンボルのガードトーンに加重すること、加重されたガードトーンを結合すること、および結合された加重ガードトーンをスケーリングすることによってさらに推定される請求項20に記載の方法。
  22. 雑音分散推定およびガードトーンに適用する重みが、結合された加重雑音分散推定および結合された加重ガードトーンの平均が、隣接チャネル干渉がない場合には等価雑音分散に実質的に等しくなるような重みである請求項22に記載の方法。
  23. チャネル推定が、2つ以上のOFDMシンボルにわたって時間平均された請求項19に記載の方法。
  24. チャネル推定が、非因果性フィルタを用いて時間平均される請求項23に記載の方法。
  25. 帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン並びに帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを含む帯域端トーンとを有する直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む信号を受信するように構成された復調器であって、
    帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定および帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定を生成するように構成されたチャネル推定器と、
    帯域内トーンに対する等価雑音分散を帯域内パイロットトーンおよび帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定を用いて推定するように構成された帯域内推定器と、
    帯域端トーンに対する等価雑音分散を帯域端パイロットトーン、帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定およびガードトーンを用いて推定するように構成された帯域端推定器と、
    を含む復調器。
  26. 帯域内推定器が、帯域内トーンに対する等価雑音分散を、帯域内トーンに対する雑音分散を推定すること、および推定雑音分散をスケーラでスケーリングすることによって推定するように構成された復調器であって、前記スケーラはチャネルを推定するためにチャネル推定器により用いられる遅延拡散およびOFDMシンボル内のパイロットトーンの数の関数である請求項25に記載の復調器。
  27. 帯域内推定器が帯域内トーンに対する雑音分散を帯域内パイロットトーンおよび帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定から推定するように構成された請求項26に記載の復調器。
  28. 帯域端推定器が、帯域端トーンに対する等価雑音分散を、帯域端トーンに対する平均等価雑音分散を帯域端パイロットトーン、帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定およびガードトーンから推定すること、OFDMシンボルの端トーンを帯域端トーンに対する平均等価雑音分散と帯域内トーンに対する等価雑音分散との最大値に等しい等価雑音分散に割当てること、および帯域端トーンに対する等価雑音分散を端トーンの等価雑音分散と帯域内トーンの等価雑音分散の間に内挿することにより推定するように構成された請求項25に記載の復調器。
  29. 帯域端推定器が、帯域端トーンに対する雑音分散を推定すること、および推定雑音分散をスケーラでスケーリングすることによって推定され、前記スケーラはチャネルを推定するためにチャネル推定器により用いられる遅延拡散およびOFDMシンボル内のパイロットトーンの数の関数である、請求項28に記載の復調器。
  30. 帯域端推定器が、帯域端トーンに対する雑音分散を帯域端パイロットトーン、帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定およびガードトーンから推定するように構成された請求項29に記載の復調器。
  31. 各々が帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン並びに帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを含む帯域端トーンとを有する複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む信号を受信するように構成された復調器であって、
    OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定を生成するように構成されたチャネル推定器と、
    前記OFDMシンボルの1つの帯域内トーンに対する等価雑音分散を、1つ以上のOFDMシンボルの帯域内トーンに対する雑音分散を推定すること、雑音分散推定に加重すること、加重された雑音分散推定を結合すること、および結合された加重雑音分散推定をスケーリングすることによって推定するように構成された帯域内推定器と、
    前記OFDMシンボルの1つの帯域端トーンに対する等価雑音分散を、前記OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーン、前記OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定および前記OFDMシンボルの1つのガードトーンを用いて推定するように構成された帯域端推定器と
    を含む復調器。
  32. 雑音分散推定に適用する重みが、結合された加重雑音分散推定の平均が帯域内トーンの実際の雑音分散に実質的に等しくなるような重みである請求項31に記載の復調器。
  33. チャネル推定器が、前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定を生成するようにさらに構成され、前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定は2つ以上のOFDMシンボルにわたり時間平均され、並びに、帯域内推定器が、前記OFDMシンボルの帯域内トーンに対する雑音分散を前記OFDMシンボルの1つの帯域内トーンおよび前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定から推定するように構成された請求項31に記載の復調器。
  34. チャネル推定器が、前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定を非因果性フィルタを用いて前記2つ以上のOFDMシンボルにわたって時間平均するようにさらに構成された請求項33に記載の復調器。
  35. 帯域内推定器が、結合された加重雑音分散推定をスケーラによってスケーリングするようにさらに構成され、前記スケーラは前記OFDMシンボルの1つの時間平均重みの関数である請求項33に記載の復調器。
  36. スケーラが、帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定を生成するためにチャネル推定器によって用いられる遅延拡散および前記OFDMシンボルの1つ内のパイロットトーンの数のさらに関数である請求項35に記載の復調器。
  37. 各々が帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン並びに帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを含む帯域端トーンとを有する複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む信号を受信するように構成された復調器であって、
    OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定および前記OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定を生成するように構成されたチャネル推定器であって、前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定は2つ以上のOFDMシンボルにわたり時間平均されるチャネル推定器と、
    前記OFDMシンボルの1つの帯域内トーンに対する等価雑音分散を、前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンおよび前記OFDMシンボルの1つのチャネル推定を用いることにより推定するように構成された帯域内推定器と、
    前記OFDMシンボルの1つの帯域端トーンに対する等価雑音分散を、前記OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーン、前記OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定および前記OFDMシンボルの1つのガードトーンを用いることにより推定するように構成された帯域端推定器と、
    を含む復調器。
  38. チャネル推定器が、前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定を非因果性フィルタを用いて前記2つ以上のOFDMシンボルにわたって生成するように構成された請求項37に記載の復調器。
  39. 帯域内推定器が、OFDMシンボルの1つの帯域内トーンに対する等価雑音分散を、1つ以上のOFDMの帯域内トーンに対する雑音分散を推定すること、雑音分散推定に加重すること、加重された雑音分散推定を結合すること、および結合された加重雑音分散推定をスケーリングすることによって推定するようにさらに構成され、雑音分散は前記OFDMシンボルの1つに対する帯域内パイロットトーンおよび前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンについてチャネル推定から推定される請求項37に記載の復調器。
  40. 帯域内推定器が、結合された加重雑音分散推定を前記OFDMシンボルの1つに対する時間平均重みの関数であるスケーラでスケーリングするようにさらに構成された請求項39に記載の復調器。
  41. スケーラが、前記OFDMシンボルの1つのチャネルを推定するためのチャネル推定器に用いられる遅延拡散および前記OFDMシンボルの1つ内のパイロットトーンの数のさらに関数である請求項40に記載の復調器。
  42. 雑音分散推定に適用する重みが、結合された加重雑音分散推定の平均が前記OFDMシンボルの実際の雑音分散に実質的に等しくなるような重みである請求項39に記載の復調器。
  43. 各々が帯域内パイロットトーンを含む帯域内トーン並びに帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを含む帯域端トーンとを有する複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを含む信号を受信するように構成された復調器であって、
    OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定および前記OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定を生成するように構成されたチャネル推定器と、
    前記OFDMシンボルの1つの帯域内トーンに対する等価雑音分散を、前記OFDMシンボルの1つの帯域内パイロットトーンおよび前記OFDMシンボルの1つのチャネル推定を用いて推定するように構成された帯域内推定器と、
    前記OFDMシンボルの1つの帯域端トーンに対する等価雑音分散を、前記OFDMシンボルの1つの帯域端トーンに対する平均等価雑音分散を前記OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーン、前記OFDMシンボルの1つの帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定、および前記OFDMシンボルの1つのガードトーンから推定すること、OFDMシンボルの端トーンを前記OFDMシンボルの1つの帯域端トーンに対する平均等価雑音分散と前記OFDMシンボルの1つの帯域内トーンに対する等化雑音分散との最大値に等しい等価雑音分散に割当ること、および帯域端トーンに対する等価雑音分散を端トーンの等価雑音分散と帯域内トーンの等価雑音分散の間に内挿することとにより推定するように構成された帯域端推定器と、
    を含む復調器。
  44. 帯域端推定器が、平均等価雑音分散を、1つ以上のOFDMの帯域内トーンに対する雑音分散を推定すること、雑音分散推定に加重すること、加重された雑音分散推定を結合すること、および結合された加重雑音分散推定をスケーリングすることによって推定するように構成された請求項43に記載の復調器。
  45. 帯域端推定器が、平均等価雑音分散を、1つ以上のOFDMシンボルのガードトーンに加重すること、加重されたガードトーンを結合すること、および結合された加重ガードトーンをスケーリングすることによって推定するようにさらに構成された請求項44に記載の復調器。
  46. 雑音分散推定並びにガードトーンに適用される重みが、結合された加重雑音分散推定と結合されたガードトーンの和の平均が隣接チャネル干渉がない場合の等価雑音分散に実質的に等しくなるような重みである請求項45に記載の復調器。
  47. 前記OFDMシンボルの帯域端パイロットトーンに対する帯域端推定器によって生成されたチャネル推定が、2つ以上のOFDMシンボルにわたり時間平均される請求項43に記載の復調器。
  48. 前記OFDMシンボルの帯域端パイロットトーンに対する帯域端推定器によって生成されたチャネル推定が、前記2つ以上のOFDMシンボルにわたり非因果性フィルタを用いて時間平均される請求項47に記載の復調器。
  49. 帯域内パイロットトーン、帯域端パイロットトーンおよびガードトーンを有する直交周波数分割多重(OFDM)シンボルを有する信号を含む信号を複数のアンテナから受信するように適合された無線通信装置であって、
    帯域内パイロットトーンおよび帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定を生成するためのチャネル推定器と、
    帯域内トーンに対する等価雑音分散を帯域内パイロットトーンおよび帯域内パイロットトーンに対するチャネル推定を用いて推定するための帯域内チャネル推定器と、
    帯域端トーンに対する等価雑音分散を帯域端パイロットトーンおよび帯域端パイロットトーンに対するチャネル推定を用いて推定するための帯域端推定器と、
    複数のアンテナの信頼性を評価するための制御器と、
    を含む装置。
  50. 制御器が、帯域内トーンおよび帯域端トーンに対する等価雑音分散の推定に応じて、複数のアンテナに対する尤度比(LLR)を決定するようにさらに適合される請求項49に記載の装置。
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