JP2004253894A - Cdma受信装置およびmmse合成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】受信信号に含まれる雑音の電力レベルを推定することなく、受信信号の回線変動補償を行うこと。
【解決手段】受信信号は、受信アンテナ101、無線受信部102、GI除去部103、S/P変換部104、FFT部105、およびP/S変換部106を介し、回線補償部107に入力される。一方、GI除去部103から出力された信号は、受信電力測定部110において受信電力が測定される。回線推定部109は、受信信号のチャネル推定値を求める。重み算出部111は、この受信電力およびチャネル推定値を用いて、MMSE合成に用いられる重み係数を算出する。回線補償部107は、この重み係数を用いて、P/S変換部106から出力された信号の回線補償を行う。逆拡散部108は、この信号を逆拡散し、受信データを得る。
【選択図】 図1
【解決手段】受信信号は、受信アンテナ101、無線受信部102、GI除去部103、S/P変換部104、FFT部105、およびP/S変換部106を介し、回線補償部107に入力される。一方、GI除去部103から出力された信号は、受信電力測定部110において受信電力が測定される。回線推定部109は、受信信号のチャネル推定値を求める。重み算出部111は、この受信電力およびチャネル推定値を用いて、MMSE合成に用いられる重み係数を算出する。回線補償部107は、この重み係数を用いて、P/S変換部106から出力された信号の回線補償を行う。逆拡散部108は、この信号を逆拡散し、受信データを得る。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDMA方式を採用した無線受信装置(CDMA受信装置)および当該装置において使用されるMMSE合成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線通信、特に移動体通信では、音声以外に画像やデータなどの様々な情報が伝送の対象になっている。今後は、多様なコンテンツの伝送に対する需要がますます高くなることが予想されるため、高信頼かつ高速な伝送に対する必要性がさらに高まるであろうと予想される。しかし、移動体通信において高速伝送を行う場合、マルチパスによる遅延波の影響が無視できなくなり、周波数選択性フェージングにより伝送特性が劣化する。
【0003】
周波数選択性フェージング対策技術の一つとして、周波数領域拡散MC(Multi Carrier)−CDMA方式や、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式等のマルチキャリア変調方式が注目されている。マルチキャリア変調方式は、複数の搬送波(サブキャリア)を用いてデータを伝送することにより結果的に高速伝送を行う技術である。これらの方式は、データが配置される複数のサブキャリアが相互に直交しているため周波数利用効率が高く、また、比較的簡単なハードウエア構成で実現できることから、様々な検討が加えられている。
【0004】
そして、例えば、MC−CDMAにおいては、図5に示すように、中心周波数が異なる各サブキャリアS1、S2、S3、S4(中心周波数f1、f2、f3、f4)に異なる回線変動を発生させる周波数選択性フェージングL1が問題となる。そこで、従来のCDMA受信装置は、パイロット信号等を用い、伝搬路における送信信号の回線変動(位相変動および振幅変動)を推定する回線推定値をサブキャリアごとに求め、この回線推定値を用いて受信信号の回線変動補償を行っている。
【0005】
回線変動補償の代表的な方法として、最小平均二乗誤差(MMSE)合成法と呼ばれる方法がある。MMSE合成法は、送信データシンボルと受信データシンボルとの誤差が最小となるような重み係数Gn *を、ユーザ数をK、拡散符号長をL、各サブキャリアの雑音の推定電力をσn 2(nはサブキャリアの番号)、チャネル推定値(回線推定値)をHn、送信信号の電力をσd 2、i番目のユーザにおけるn番目のサブキャリアの拡散符号をCn (i)として(ただし、*は複素共役)、
【数2】
によって求める。そして、受信データシンボルにこの重み係数を乗算することにより、回線補償および逆拡散を行う(例えば、非特許文献1参照)。
【0006】
【非特許文献1】
松本渉、落合秀樹著「OFDM変調方式の応用」株式会社トリケップス、p.104−113
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のMMSE合成法においては、(式1)に示すように、受信した各サブキャリアに含まれる雑音の電力レベルを推定する必要がある。一般的に、雑音の電力レベルの推定は難しいため、従来のMMSE合成法では、受信信号の回線変動補償処理の演算量が増大し、回路規模が増大する。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、受信信号に含まれる雑音の電力レベルを推定することなく、受信信号の回線変動補償を行うことができるCDMA受信装置およびMMSE合成方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のCDMA受信装置は、受信信号が伝搬路において受けた回線変動の補償をMMSE(Minimum Mean Squared Error)合成方法によって行うCDMA(Code Division Multiple Access)受信装置であって、前記受信信号の受信電力を測定する電力測定手段と、前記受信信号が伝搬路において受けた回線変動を推定した回線推定値を算出する回線推定値算出手段と、前記電力測定手段によって測定された受信電力を直接用い、前記回線推定値算出手段によって算出された回線推定値に基づいて、前記MMSE合成方法において使用される重み係数を算出する重み係数算出手段と、を具備する構成を採る。
【0010】
この構成によれば、受信信号の受信電力を直接用いて、回線変動補償に使用される重み係数を算出するため、受信信号に含まれる雑音の電力レベルを推定することなく受信信号の回線変動補償を行うことができ、回線変動補償処理の演算量を軽減し、回路規模を小さくすることができる。
【0011】
本発明のCDMA受信装置は、上記の構成において、前記受信信号は、マルチキャリア信号であって、前記回線推定値算出手段は、サブキャリア信号ごとに前記回線推定値を算出し、前記重み係数算出手段は、サブキャリア信号ごとに前記重み係数を算出する構成を採る。
【0012】
本発明のCDMA受信装置は、上記の構成において、前記受信信号は、時間領域拡散された信号であって、前記回線推定値算出手段は、チップごとに前記回線推定値を算出し、前記重み係数算出手段は、チップごとに前記重み係数を算出する構成を採る。
【0013】
本発明のCDMA受信装置は、上記の構成において、前記重み係数算出手段は、次の式により前記重み係数を算出する構成を採る。
【数3】
【0014】
これらの構成によれば、本発明を、マルチキャリア通信システムまたは時間領域拡散CDMAに適用することができる。
【0015】
本発明の通信端末装置は、上記いずれかに記載のCDMA受信装置を具備する構成を採る。
【0016】
この構成によれば、上記と同様の作用効果を有する通信端末装置を提供することができる。
【0017】
本発明の基地局装置は、上記いずれかに記載のCDMA受信装置を具備する構成を採る。
【0018】
この構成によれば、上記と同様の作用効果を有する基地局装置を提供することができる。
【0019】
本発明のMMSE合成方法は、受信信号が伝搬路において受けた回線変動の補償を行う際に使用されるMMSE合成方法であって、前記受信信号の受信電力を測定する電力測定ステップと、前記受信信号が伝搬路において受けた回線変動を推定した回線推定値を算出する回線推定値算出ステップと、前記電力測定ステップにおいて測定された受信電力を直接用い、前記回線推定値算出ステップにおいて算出された回線推定値に基づいて、前記MMSE合成方法において使用される重み係数を算出する重み係数算出ステップと、を具備するようにした。
【0020】
この方法によれば、受信信号の受信電力を直接用いて、回線変動補償に使用される重み係数を算出するため、受信信号の雑音の電力レベルを推定することなく受信信号の回線変動補償を行うことができ、回線変動補償処理の演算量を軽減し、回路規模を小さくすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
加法性白色ガウス雑音等の影響を受ける伝搬路環境では、所望のユーザに対応した受信側で既知の信号(パイロット信号)を使用して受信信号に対し相関演算を行うことにより、受信データが復調される。しかし、周波数選択性フェージングの環境下では、各サブキャリアに異なる回線変動が発生するため、パイロット信号を用いて伝搬路における送信信号の回線変動を推定し、この推定値を用いてサブキャリアごとに回線変動を補償する必要がある。
【0022】
回線変動補償の方法で代表的なものとして、以下に示す直交化合成(ORC)法、等利得合成(EGC)法、および最小平均二乗誤差合成(MMSEC)法がある。
【0023】
ORC法は、重み係数Gn *を、チャネル推定値をHn、i番目のユーザにおけるn番目のサブキャリアの拡散符号をCn (i)として(ただし、*は複素共役)、
【数4】
によって求める。すなわち、回線変動の逆特性を各サブキャリアに乗算することにより回線補償を行い、その後、逆拡散合成を行う。
【0024】
よって、妥当な回線推定値が求まっている場合は、拡散符号間の直交性が回復するので、理論的には符号間干渉レベルを0にできる。しかし、実際には、フェージング等の影響によって信号強度が弱くなったサブキャリアの強度を回復させる際に、同時に雑音成分も増大させる雑音強調を引き起こすため、却って信号特性を劣化させる場合もあり、実際にはあまり用いられていない。
【0025】
EGC法は、ORC法の雑音強調の問題を解消するために、
【数5】
に示すように、回線変動の位相変動のみを補償し、振幅の変動を補償しない。
【0026】
よって、振幅変動を補償しないため、ORC法で問題となる雑音強調を引き起こすことはないが、符号間の直交性は完全に回復できない。すなわち、符号間干渉は残留する結果となる。また、振幅を補償しない方法なので、ディジタル変調に16QAM等の多値変調を用いている場合、信号特性が劣化する。
【0027】
以上のように、ORC法は、理論的に符号間の直交性を完全に回復させることができるが、雑音強調の問題があり、一方、EGC法は、符号間の直交性を完全に回復させることはできないが、受信データの誤り率特性を優先した回線補償方法ということができる。
【0028】
MMSEC法は、このようなORC法およびEGC法の欠点を解消するために考え出された方法である。この方法は、重み係数Gn *を、ユーザ数をK、拡散符号長をL、各サブキャリアの雑音の推定電力をσn 2(nはサブキャリアの番号)、チャネル推定値をHn、送信信号の電力をσd 2、i番目のユーザにおけるn番目のサブキャリアの拡散符号をCn (i)として(ただし、*は複素共役)、
【数6】
によって求める。これにより、送信データシンボルと受信データシンボルとの誤差が最小となるように回線補償を行うことができる。
【0029】
このように、ORC法およびEGC法が導き出された過程を追っていけば、MMSE合成法の計算式はごく自然に導出することができる。しかし、ここで(式4)を今一度見直してみると、(式4)の分母は、正味の(雑音が加算されていない)受信信号の受信電力の項と、推定された雑音電力の項と、の和であると見なすことができる。すなわち、見方を変えると、(式4)の分母は、受信信号の受信電力にほぼ等しいということができる。このため、例えば受信信号の平均電力をσdave 2として、
【数7】
によって重み係数Gn *を算出することができる。
【0030】
本発明者は、この点に着目し、受信信号の雑音の電力レベルを推定する代わりに受信信号の受信電力を用いて回線変動補償を行うことができることを見出して本発明をするに至った。
【0031】
すなわち、本発明の骨子は、回線変動を補償するに際し、雑音レベルを推定する過程を経ることなく、受信信号の受信電力およびチャネル推定値を用いて回線変動補償を行うことである。
【0032】
なお、(式2)〜(式5)においては、拡散符号Cn (i)までを含めて重み係数としているが、これらの式から拡散符号Cn (i)の項を除いたものを重み係数としても良い。
【0033】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0034】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態に係るCDMA受信装置の構成を示すブロック図である。ここでは、周波数領域拡散方式としてMC−CDMA方式を用いて無線送信されたマルチキャリア信号を受信する場合を例にとって説明する。
【0035】
図1に示すCDMA受信装置は、受信アンテナ101、無線受信部102、GI除去部103、S/P変換部104、FFT部105、P/S変換部106、回線補償部107、逆拡散部108、回線推定部109、受信電力測定部110、および重み算出部111を有する。
【0036】
図1において、無線受信部102は、受信アンテナ101を介し受信されたマルチキャリア信号に対しダウンコンバート等の所定の無線受信処理を施し、GI除去部103に出力する。GI除去部103は、無線受信部102から出力された信号からGI(ガードインターバル)を除去し、S/P変換部104および受信電力測定部110に出力する。S/P変換部104は、GI除去部103から出力された信号に対し並列変換を施し、FFT部105に出力する。FFT部105は、S/P変換部104から出力された信号に対し高速フーリエ変換(FFT)を施すことによりOFDM変調されている信号を復調し、P/S変換部106および回線推定部109に出力する。P/S変換部106は、FFT部105から出力された復調後の並列データを直列データに変換し、回線補償部107に出力する。
【0037】
一方、受信電力測定部110は、GI除去部103から出力された信号の電力を測定し、測定結果を重み算出部111に出力する。また、回線推定部109は、FFT部105から出力された並列データに基づいて、受信されたマルチキャリア信号が伝搬路において受けた回線変動を推定(チャネル推定)し、得られたチャネル推定値を重み算出部111に出力する。重み算出部111は、回線推定部109から出力されたチャネル推定値および受信電力測定部110から出力された受信電力を用いて、(式5)に基づいて回線補償処理に用いられる重み係数を算出し、回線補償部107に出力する。
【0038】
そして、回線補償部107は、重み算出部111から出力された重み係数を用いて、P/S変換部106から出力されたデータに対し回線補償処理を施し、受信されたマルチキャリア信号が伝搬路において受けた回線変動を補償し、逆拡散部108に出力する。逆拡散部108は、回線補償部107から出力されたデータに対し所定の逆拡散処理を施し、受信データを得る。
【0039】
回線補償部107および逆拡散部108において施される処理を式で表すと、受信信号をd(i)、受信装置における高速フーリエ変換後のn番目のサブキャリアの受信信号をRnとして、
【数8】
となる。
【0040】
次いで、上記構成を有するCDMA受信装置のMMSE合成の手順について、図2に示すフロー図を用いて説明する。
【0041】
受信電力測定部110は、受信信号の電力を測定し(ST1010)、測定結果を重み算出部111に出力する。また、回線推定部109は、受信信号の回線推定値を算出し(ST1020)、重み算出部111に出力する。重み算出部111は、回線推定部109から出力された回線推定値および受信電力測定部110から出力された受信電力を用いてMMSE合成の重み係数を算出し(ST1030)、回線補償部107に出力する。回線補償部107は、重み算出部111から出力された重み係数を用いて、受信信号に対し回線補償処理を施し、逆拡散部108に出力する。逆拡散部108は、回線補償部107から出力された信号に対し所定の逆拡散処理を施すことにより、MMSE合成を行う(ST1040)。よって、この手順によれば、雑音電力の推定値を算出するステップを経ることなくMMSE合成を行うことができる。
【0042】
このように、本実施の形態によれば、受信信号の受信電力を用いて回線変動補償に使用される重み係数を算出するため、受信信号に含まれる雑音の電力レベルを推定することなく受信信号の回線変動補償を行うことができ、回線変動補償処理の演算量を軽減し、回路規模を小さくすることができる。
【0043】
なお、ここでは、マルチキャリア方式を用いたCDMA受信装置を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されず、CDMA方式を用いた無線受信装置であれば良い。他の実施の形態を次に示す。
【0044】
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2に係るCDMA受信装置の構成を示すブロック図である。なお、このCDMA受信装置は、図1に示したCDMA受信装置と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0045】
本実施の形態の特徴は、本発明を通常(時間領域拡散)のCDMA方式に適用したことである。
【0046】
図4(a)は、本実施の形態に係るCDMA受信装置の受信信号のチャネル構成を示す図である。ここでは、パイロット部とデータ部がコード多重されているものとする。無線受信部102は、受信信号に対しダウンコンバート等の所定の無線受信処理を施し、得られたベースバンド信号を回線補償部107および受信電力測定部110に出力すると同時に、逆拡散部201にも出力する。
【0047】
逆拡散部201は、パイロットチャネル用の逆拡散部であり、無線受信部102から出力されたベースバンド信号に対し逆拡散処理を施し、受信パイロット系列を得て、回線推定部109に出力する。回線推定部109は、逆拡散部201から出力された受信パイロット系列を用いてチャネル推定を行いチャネル推定値を得て、線形補間部202に出力する。図4(b)は、この受信信号のシンボル毎のチャネル推定値を示す図である。
【0048】
線形補間部202は、回線推定部109から出力された複数のチャネル推定値を線形補間処理することにより、受信信号のチップ毎のチャネル推定値を得る。図4(c)は、このチップ毎のチャネル推定値を示す図である。例えば、時刻tにおけるチップ毎のチャネル推定値は、時刻t−1におけるチャネル推定値Hns,t−1および時刻t+1におけるチャネル推定値Hns,t+1を線形補間することにより得られる。
【0049】
重み算出部111は、この線形補間の結果および受信電力測定部110において一定期間観測された受信電力の平均値σdaveおよび瞬時の受信電力σdを用いて、MMSE合成法の重み係数Gnを
【数9】
によって算出する。ここで、Kはユーザ数、Lは拡散符号長、Hnはチップ毎のチャネル推定値、Cn (i)はi番目のユーザにおけるn番目の拡散符号である。
【0050】
逆拡散部108は、この重み係数を用いて、受信データ系列を逆拡散し、所望のデータ系列d(i)を得る。
【0051】
このように、本実施の形態によれば、チップ毎のチャネル推定値を線形補間により求めるので、本発明を時間領域拡散CDMA方式にも適用することができる。
【0052】
本発明に係るCDMA受信装置は、CDMA方式を用いた通信端末装置および基地局装置に搭載することも可能であり、これにより上記と同様の作用効果を有する通信端末装置および基地局装置を提供することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、受信信号の受信電力を用いて回線変動補償に使用される重み係数を算出するため、受信信号に含まれる雑音の電力レベルを推定することなく受信信号の回線変動補償を行うことができ、回線変動補償処理の演算量を軽減し、回路規模を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るCDMA受信装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係るCDMA受信装置のMMSE合成の手順について示すフロー図
【図3】本発明の実施の形態2に係るCDMA受信装置の構成を示すブロック図
【図4】(a)受信信号のチャネル構成を示す図
(b)受信信号のシンボル毎のチャネル推定値を示す図
(c)受信信号のチップ毎のチャネル推定値を示す図
【図5】MC−CDMAのサブキャリアおよび周波数選択性フェージングを示した図
【符号の説明】
102 無線受信部
107 回線補償部
108 逆拡散部
109 回線推定部
110 受信電力測定部
111 重み算出部
201 逆拡散部
202 線形補間部
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDMA方式を採用した無線受信装置(CDMA受信装置)および当該装置において使用されるMMSE合成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線通信、特に移動体通信では、音声以外に画像やデータなどの様々な情報が伝送の対象になっている。今後は、多様なコンテンツの伝送に対する需要がますます高くなることが予想されるため、高信頼かつ高速な伝送に対する必要性がさらに高まるであろうと予想される。しかし、移動体通信において高速伝送を行う場合、マルチパスによる遅延波の影響が無視できなくなり、周波数選択性フェージングにより伝送特性が劣化する。
【0003】
周波数選択性フェージング対策技術の一つとして、周波数領域拡散MC(Multi Carrier)−CDMA方式や、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式等のマルチキャリア変調方式が注目されている。マルチキャリア変調方式は、複数の搬送波(サブキャリア)を用いてデータを伝送することにより結果的に高速伝送を行う技術である。これらの方式は、データが配置される複数のサブキャリアが相互に直交しているため周波数利用効率が高く、また、比較的簡単なハードウエア構成で実現できることから、様々な検討が加えられている。
【0004】
そして、例えば、MC−CDMAにおいては、図5に示すように、中心周波数が異なる各サブキャリアS1、S2、S3、S4(中心周波数f1、f2、f3、f4)に異なる回線変動を発生させる周波数選択性フェージングL1が問題となる。そこで、従来のCDMA受信装置は、パイロット信号等を用い、伝搬路における送信信号の回線変動(位相変動および振幅変動)を推定する回線推定値をサブキャリアごとに求め、この回線推定値を用いて受信信号の回線変動補償を行っている。
【0005】
回線変動補償の代表的な方法として、最小平均二乗誤差(MMSE)合成法と呼ばれる方法がある。MMSE合成法は、送信データシンボルと受信データシンボルとの誤差が最小となるような重み係数Gn *を、ユーザ数をK、拡散符号長をL、各サブキャリアの雑音の推定電力をσn 2(nはサブキャリアの番号)、チャネル推定値(回線推定値)をHn、送信信号の電力をσd 2、i番目のユーザにおけるn番目のサブキャリアの拡散符号をCn (i)として(ただし、*は複素共役)、
【数2】
によって求める。そして、受信データシンボルにこの重み係数を乗算することにより、回線補償および逆拡散を行う(例えば、非特許文献1参照)。
【0006】
【非特許文献1】
松本渉、落合秀樹著「OFDM変調方式の応用」株式会社トリケップス、p.104−113
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のMMSE合成法においては、(式1)に示すように、受信した各サブキャリアに含まれる雑音の電力レベルを推定する必要がある。一般的に、雑音の電力レベルの推定は難しいため、従来のMMSE合成法では、受信信号の回線変動補償処理の演算量が増大し、回路規模が増大する。
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、受信信号に含まれる雑音の電力レベルを推定することなく、受信信号の回線変動補償を行うことができるCDMA受信装置およびMMSE合成方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のCDMA受信装置は、受信信号が伝搬路において受けた回線変動の補償をMMSE(Minimum Mean Squared Error)合成方法によって行うCDMA(Code Division Multiple Access)受信装置であって、前記受信信号の受信電力を測定する電力測定手段と、前記受信信号が伝搬路において受けた回線変動を推定した回線推定値を算出する回線推定値算出手段と、前記電力測定手段によって測定された受信電力を直接用い、前記回線推定値算出手段によって算出された回線推定値に基づいて、前記MMSE合成方法において使用される重み係数を算出する重み係数算出手段と、を具備する構成を採る。
【0010】
この構成によれば、受信信号の受信電力を直接用いて、回線変動補償に使用される重み係数を算出するため、受信信号に含まれる雑音の電力レベルを推定することなく受信信号の回線変動補償を行うことができ、回線変動補償処理の演算量を軽減し、回路規模を小さくすることができる。
【0011】
本発明のCDMA受信装置は、上記の構成において、前記受信信号は、マルチキャリア信号であって、前記回線推定値算出手段は、サブキャリア信号ごとに前記回線推定値を算出し、前記重み係数算出手段は、サブキャリア信号ごとに前記重み係数を算出する構成を採る。
【0012】
本発明のCDMA受信装置は、上記の構成において、前記受信信号は、時間領域拡散された信号であって、前記回線推定値算出手段は、チップごとに前記回線推定値を算出し、前記重み係数算出手段は、チップごとに前記重み係数を算出する構成を採る。
【0013】
本発明のCDMA受信装置は、上記の構成において、前記重み係数算出手段は、次の式により前記重み係数を算出する構成を採る。
【数3】
【0014】
これらの構成によれば、本発明を、マルチキャリア通信システムまたは時間領域拡散CDMAに適用することができる。
【0015】
本発明の通信端末装置は、上記いずれかに記載のCDMA受信装置を具備する構成を採る。
【0016】
この構成によれば、上記と同様の作用効果を有する通信端末装置を提供することができる。
【0017】
本発明の基地局装置は、上記いずれかに記載のCDMA受信装置を具備する構成を採る。
【0018】
この構成によれば、上記と同様の作用効果を有する基地局装置を提供することができる。
【0019】
本発明のMMSE合成方法は、受信信号が伝搬路において受けた回線変動の補償を行う際に使用されるMMSE合成方法であって、前記受信信号の受信電力を測定する電力測定ステップと、前記受信信号が伝搬路において受けた回線変動を推定した回線推定値を算出する回線推定値算出ステップと、前記電力測定ステップにおいて測定された受信電力を直接用い、前記回線推定値算出ステップにおいて算出された回線推定値に基づいて、前記MMSE合成方法において使用される重み係数を算出する重み係数算出ステップと、を具備するようにした。
【0020】
この方法によれば、受信信号の受信電力を直接用いて、回線変動補償に使用される重み係数を算出するため、受信信号の雑音の電力レベルを推定することなく受信信号の回線変動補償を行うことができ、回線変動補償処理の演算量を軽減し、回路規模を小さくすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
加法性白色ガウス雑音等の影響を受ける伝搬路環境では、所望のユーザに対応した受信側で既知の信号(パイロット信号)を使用して受信信号に対し相関演算を行うことにより、受信データが復調される。しかし、周波数選択性フェージングの環境下では、各サブキャリアに異なる回線変動が発生するため、パイロット信号を用いて伝搬路における送信信号の回線変動を推定し、この推定値を用いてサブキャリアごとに回線変動を補償する必要がある。
【0022】
回線変動補償の方法で代表的なものとして、以下に示す直交化合成(ORC)法、等利得合成(EGC)法、および最小平均二乗誤差合成(MMSEC)法がある。
【0023】
ORC法は、重み係数Gn *を、チャネル推定値をHn、i番目のユーザにおけるn番目のサブキャリアの拡散符号をCn (i)として(ただし、*は複素共役)、
【数4】
によって求める。すなわち、回線変動の逆特性を各サブキャリアに乗算することにより回線補償を行い、その後、逆拡散合成を行う。
【0024】
よって、妥当な回線推定値が求まっている場合は、拡散符号間の直交性が回復するので、理論的には符号間干渉レベルを0にできる。しかし、実際には、フェージング等の影響によって信号強度が弱くなったサブキャリアの強度を回復させる際に、同時に雑音成分も増大させる雑音強調を引き起こすため、却って信号特性を劣化させる場合もあり、実際にはあまり用いられていない。
【0025】
EGC法は、ORC法の雑音強調の問題を解消するために、
【数5】
に示すように、回線変動の位相変動のみを補償し、振幅の変動を補償しない。
【0026】
よって、振幅変動を補償しないため、ORC法で問題となる雑音強調を引き起こすことはないが、符号間の直交性は完全に回復できない。すなわち、符号間干渉は残留する結果となる。また、振幅を補償しない方法なので、ディジタル変調に16QAM等の多値変調を用いている場合、信号特性が劣化する。
【0027】
以上のように、ORC法は、理論的に符号間の直交性を完全に回復させることができるが、雑音強調の問題があり、一方、EGC法は、符号間の直交性を完全に回復させることはできないが、受信データの誤り率特性を優先した回線補償方法ということができる。
【0028】
MMSEC法は、このようなORC法およびEGC法の欠点を解消するために考え出された方法である。この方法は、重み係数Gn *を、ユーザ数をK、拡散符号長をL、各サブキャリアの雑音の推定電力をσn 2(nはサブキャリアの番号)、チャネル推定値をHn、送信信号の電力をσd 2、i番目のユーザにおけるn番目のサブキャリアの拡散符号をCn (i)として(ただし、*は複素共役)、
【数6】
によって求める。これにより、送信データシンボルと受信データシンボルとの誤差が最小となるように回線補償を行うことができる。
【0029】
このように、ORC法およびEGC法が導き出された過程を追っていけば、MMSE合成法の計算式はごく自然に導出することができる。しかし、ここで(式4)を今一度見直してみると、(式4)の分母は、正味の(雑音が加算されていない)受信信号の受信電力の項と、推定された雑音電力の項と、の和であると見なすことができる。すなわち、見方を変えると、(式4)の分母は、受信信号の受信電力にほぼ等しいということができる。このため、例えば受信信号の平均電力をσdave 2として、
【数7】
によって重み係数Gn *を算出することができる。
【0030】
本発明者は、この点に着目し、受信信号の雑音の電力レベルを推定する代わりに受信信号の受信電力を用いて回線変動補償を行うことができることを見出して本発明をするに至った。
【0031】
すなわち、本発明の骨子は、回線変動を補償するに際し、雑音レベルを推定する過程を経ることなく、受信信号の受信電力およびチャネル推定値を用いて回線変動補償を行うことである。
【0032】
なお、(式2)〜(式5)においては、拡散符号Cn (i)までを含めて重み係数としているが、これらの式から拡散符号Cn (i)の項を除いたものを重み係数としても良い。
【0033】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0034】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態に係るCDMA受信装置の構成を示すブロック図である。ここでは、周波数領域拡散方式としてMC−CDMA方式を用いて無線送信されたマルチキャリア信号を受信する場合を例にとって説明する。
【0035】
図1に示すCDMA受信装置は、受信アンテナ101、無線受信部102、GI除去部103、S/P変換部104、FFT部105、P/S変換部106、回線補償部107、逆拡散部108、回線推定部109、受信電力測定部110、および重み算出部111を有する。
【0036】
図1において、無線受信部102は、受信アンテナ101を介し受信されたマルチキャリア信号に対しダウンコンバート等の所定の無線受信処理を施し、GI除去部103に出力する。GI除去部103は、無線受信部102から出力された信号からGI(ガードインターバル)を除去し、S/P変換部104および受信電力測定部110に出力する。S/P変換部104は、GI除去部103から出力された信号に対し並列変換を施し、FFT部105に出力する。FFT部105は、S/P変換部104から出力された信号に対し高速フーリエ変換(FFT)を施すことによりOFDM変調されている信号を復調し、P/S変換部106および回線推定部109に出力する。P/S変換部106は、FFT部105から出力された復調後の並列データを直列データに変換し、回線補償部107に出力する。
【0037】
一方、受信電力測定部110は、GI除去部103から出力された信号の電力を測定し、測定結果を重み算出部111に出力する。また、回線推定部109は、FFT部105から出力された並列データに基づいて、受信されたマルチキャリア信号が伝搬路において受けた回線変動を推定(チャネル推定)し、得られたチャネル推定値を重み算出部111に出力する。重み算出部111は、回線推定部109から出力されたチャネル推定値および受信電力測定部110から出力された受信電力を用いて、(式5)に基づいて回線補償処理に用いられる重み係数を算出し、回線補償部107に出力する。
【0038】
そして、回線補償部107は、重み算出部111から出力された重み係数を用いて、P/S変換部106から出力されたデータに対し回線補償処理を施し、受信されたマルチキャリア信号が伝搬路において受けた回線変動を補償し、逆拡散部108に出力する。逆拡散部108は、回線補償部107から出力されたデータに対し所定の逆拡散処理を施し、受信データを得る。
【0039】
回線補償部107および逆拡散部108において施される処理を式で表すと、受信信号をd(i)、受信装置における高速フーリエ変換後のn番目のサブキャリアの受信信号をRnとして、
【数8】
となる。
【0040】
次いで、上記構成を有するCDMA受信装置のMMSE合成の手順について、図2に示すフロー図を用いて説明する。
【0041】
受信電力測定部110は、受信信号の電力を測定し(ST1010)、測定結果を重み算出部111に出力する。また、回線推定部109は、受信信号の回線推定値を算出し(ST1020)、重み算出部111に出力する。重み算出部111は、回線推定部109から出力された回線推定値および受信電力測定部110から出力された受信電力を用いてMMSE合成の重み係数を算出し(ST1030)、回線補償部107に出力する。回線補償部107は、重み算出部111から出力された重み係数を用いて、受信信号に対し回線補償処理を施し、逆拡散部108に出力する。逆拡散部108は、回線補償部107から出力された信号に対し所定の逆拡散処理を施すことにより、MMSE合成を行う(ST1040)。よって、この手順によれば、雑音電力の推定値を算出するステップを経ることなくMMSE合成を行うことができる。
【0042】
このように、本実施の形態によれば、受信信号の受信電力を用いて回線変動補償に使用される重み係数を算出するため、受信信号に含まれる雑音の電力レベルを推定することなく受信信号の回線変動補償を行うことができ、回線変動補償処理の演算量を軽減し、回路規模を小さくすることができる。
【0043】
なお、ここでは、マルチキャリア方式を用いたCDMA受信装置を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されず、CDMA方式を用いた無線受信装置であれば良い。他の実施の形態を次に示す。
【0044】
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2に係るCDMA受信装置の構成を示すブロック図である。なお、このCDMA受信装置は、図1に示したCDMA受信装置と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0045】
本実施の形態の特徴は、本発明を通常(時間領域拡散)のCDMA方式に適用したことである。
【0046】
図4(a)は、本実施の形態に係るCDMA受信装置の受信信号のチャネル構成を示す図である。ここでは、パイロット部とデータ部がコード多重されているものとする。無線受信部102は、受信信号に対しダウンコンバート等の所定の無線受信処理を施し、得られたベースバンド信号を回線補償部107および受信電力測定部110に出力すると同時に、逆拡散部201にも出力する。
【0047】
逆拡散部201は、パイロットチャネル用の逆拡散部であり、無線受信部102から出力されたベースバンド信号に対し逆拡散処理を施し、受信パイロット系列を得て、回線推定部109に出力する。回線推定部109は、逆拡散部201から出力された受信パイロット系列を用いてチャネル推定を行いチャネル推定値を得て、線形補間部202に出力する。図4(b)は、この受信信号のシンボル毎のチャネル推定値を示す図である。
【0048】
線形補間部202は、回線推定部109から出力された複数のチャネル推定値を線形補間処理することにより、受信信号のチップ毎のチャネル推定値を得る。図4(c)は、このチップ毎のチャネル推定値を示す図である。例えば、時刻tにおけるチップ毎のチャネル推定値は、時刻t−1におけるチャネル推定値Hns,t−1および時刻t+1におけるチャネル推定値Hns,t+1を線形補間することにより得られる。
【0049】
重み算出部111は、この線形補間の結果および受信電力測定部110において一定期間観測された受信電力の平均値σdaveおよび瞬時の受信電力σdを用いて、MMSE合成法の重み係数Gnを
【数9】
によって算出する。ここで、Kはユーザ数、Lは拡散符号長、Hnはチップ毎のチャネル推定値、Cn (i)はi番目のユーザにおけるn番目の拡散符号である。
【0050】
逆拡散部108は、この重み係数を用いて、受信データ系列を逆拡散し、所望のデータ系列d(i)を得る。
【0051】
このように、本実施の形態によれば、チップ毎のチャネル推定値を線形補間により求めるので、本発明を時間領域拡散CDMA方式にも適用することができる。
【0052】
本発明に係るCDMA受信装置は、CDMA方式を用いた通信端末装置および基地局装置に搭載することも可能であり、これにより上記と同様の作用効果を有する通信端末装置および基地局装置を提供することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、受信信号の受信電力を用いて回線変動補償に使用される重み係数を算出するため、受信信号に含まれる雑音の電力レベルを推定することなく受信信号の回線変動補償を行うことができ、回線変動補償処理の演算量を軽減し、回路規模を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るCDMA受信装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係るCDMA受信装置のMMSE合成の手順について示すフロー図
【図3】本発明の実施の形態2に係るCDMA受信装置の構成を示すブロック図
【図4】(a)受信信号のチャネル構成を示す図
(b)受信信号のシンボル毎のチャネル推定値を示す図
(c)受信信号のチップ毎のチャネル推定値を示す図
【図5】MC−CDMAのサブキャリアおよび周波数選択性フェージングを示した図
【符号の説明】
102 無線受信部
107 回線補償部
108 逆拡散部
109 回線推定部
110 受信電力測定部
111 重み算出部
201 逆拡散部
202 線形補間部
Claims (7)
- 受信信号が伝搬路において受けた回線変動の補償をMMSE(Minimum Mean Squared Error)合成方法によって行うCDMA(Code Division Multiple Access)受信装置であって、
前記受信信号の受信電力を測定する電力測定手段と、
前記受信信号が伝搬路において受けた回線変動を推定した回線推定値を算出する回線推定値算出手段と、
前記電力測定手段によって測定された受信電力を直接用い、前記回線推定値算出手段によって算出された回線推定値に基づいて、前記MMSE合成方法において使用される重み係数を算出する重み係数算出手段と、
を具備することを特徴とするCDMA受信装置。 - 前記受信信号は、マルチキャリア信号であって、
前記回線推定値算出手段は、サブキャリア信号ごとに前記回線推定値を算出し、
前記重み係数算出手段は、サブキャリア信号ごとに前記重み係数を算出する、
ことを特徴とする請求項1記載のCDMA受信装置。 - 前記受信信号は、時間領域拡散された信号であって、
前記回線推定値算出手段は、チップごとに前記回線推定値を算出し、
前記重み係数算出手段は、チップごとに前記重み係数を算出する、
ことを特徴とする請求項1記載のCDMA受信装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のCDMA受信装置を具備することを特徴とする通信端末装置。
- 請求項1から請求項4のいずれかに記載のCDMA受信装置を具備することを特徴とする基地局装置。
- 受信信号が伝搬路において受けた回線変動の補償を行う際に使用されるMMSE合成方法であって、
前記受信信号の受信電力を測定する電力測定ステップと、
前記受信信号が伝搬路において受けた回線変動を推定した回線推定値を算出する回線推定値算出ステップと、
前記電力測定ステップにおいて測定された受信電力を直接用い、前記回線推定値算出ステップにおいて算出された回線推定値に基づいて、前記MMSE合成方法において使用される重み係数を算出する重み係数算出ステップと、
を具備することを特徴とするMMSE合成方法。
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Cited By (2)
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-
2003
- 2003-02-18 JP JP2003039774A patent/JP2004253894A/ja not_active Withdrawn
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