JP3794622B2 - 受信装置、受信方法、プログラム、ならびに、情報記録媒体 - Google Patents

受信装置、受信方法、プログラム、ならびに、情報記録媒体 Download PDF

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  • Power Engineering (AREA)
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  • Noise Elimination (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex;直交周波数分割多重)パケット通信を高速移動環境下で行う場合に、伝送路特性(振幅位相変動)を適応的に推定するのに好適な、受信装置、受信方法、これらを実現するためのプログラム、ならびに、当該プログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット等の急速な普及により、マルチメディア情報等の大容量情報をいつでも、どこでもやり取りできる環境が構築されつつある。これらの大容量情報を、有線ネットワークのみならず、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)等を用いた移動体環境においても伝送できるような、モバイルコンピューティングに対する需要も増加している。
【0003】
このため、有線ネットワークと比べても遜色のない、大容量のマルチメディア情報の伝送ができるようなブロードバンド無線システムについて研究が進められており、世界中で、IEEE 802.11a、ETSI-BRAN、ARIB-MMAC等の標準化が進められ、5GHz帯を利用した無線システムが盛んに検討されている。これらのシステムでは、マルチキャリア伝送方式の一つであるOFDM伝送方式が採用されており、数十Mbpsの伝送速度が実現されている。
【0004】
OFDM伝送方式においては、送信側では、伝送信号を直並列変換し、高速逆フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transformation;IFFT)して、並直列変換して送信する。受信側では、送信された信号を直並列変換し、高速フーリエ変換(FFT)して、並直列変換して伝送信号を得る。
【0005】
なお、これらのシステムでは、移動体端末の移動速度は、準静止また静止といった、比較的低速の移動が想定されている。
【0006】
しかしながら、将来的には自動車などを利用して高速移動をしているユーザに対しても、同様の性能を有する無線システムを提供したいという要望は大きい。特に、高度道路交通システム(Intelligent Transport System;ITS)を実現する場合には、このような無線システムの実現が必須である。
【0007】
ところが、移動体環境において、従来のOFDMパケット通信をそのまま適用すると、マルチパスフェージングに起因する受信信号の振幅位相変動が発生してしまう。これは、伝送路特性が移動とともに変化することや、ドップラー効果の影響が無視できないことによる。
【0008】
このため、従来から、インパルス応答で表現した場合に、そのインパルス応答の時系列をOFDM伝送のサブキャリア(搬送周波数)ごとに時間方向で平均化を行ったり、忘却係数を用いて加重平均化を行ったり等して、伝送路特性を推定して、受信信号を補償する手法が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの手法では、周波数選択性フェージングの影響を受けた特定のサブキャリアにおいて、ドップラー周波数が大きく、信号の振幅位相が大きく変動した場合に、適切に伝送路特性を推定することが難しい場合があることがわかっている。
【0010】
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたもので、OFDMパケット通信を高速移動環境下で行う場合に、伝送路特性(振幅位相変動)を適応的に推定するのに好適な、受信装置、受信方法、これらを実現するためのプログラム、ならびに、当該プログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0011】
なお、本発明は、高速移動環境下におけるOFDMパケット通信に好適であるが、静止、もしくは、準静止環境下においても、また、他の伝送方式を採用した場合にも適用することができる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
【0013】
本発明の第1の観点に係る受信装置は、受信部と、推定部と、補償部と、復調部と、変調部と、を備え、以下のように構成する。
【0014】
すなわち、受信部は、既知信号と、データ信号と、を変調して得られる送信信号が伝送された結果を受信して、これを受信信号として出力する。
【0015】
一方、推定部は、伝送路特性を推定する。
【0016】
さらに、補償部は、受信信号のデータ信号に相当する部分であって未だ補償されていない部分を、伝送路特性の既に推定されている部分により、補償して、これを補償済データ信号として出力する。
【0017】
そして、復調部は、補償済データ信号を復調して、これを復調済データ信号として出力する。
【0018】
一方、変調部は、復調済データ信号を変調して、これを変調済データ信号として出力する。
【0019】
ここで、推定部は、以下のように動作する。
【0020】
まず、受信信号の既知信号に相当する部分と既知信号を変調して得られる結果とを比較し、および、受信信号のデータ信号に相当する部分と変調済データ信号のデータ信号に相当する部分とを比較して、比較結果の時系列を得る。
【0021】
次に、比較結果の時系列のうち、所定の排除条件を満たす値を当該比較結果の時系列の過去の値に置き換える。
【0022】
さらに、置き換えた結果の比較結果の時系列を平均化する。
【0023】
そして、平均化した結果を、推定された伝送路特性とする。
【0024】
また、本発明の受信装置において、推定部は、以下のように動作するように構成することができる。
【0025】
まず、以下の結果(x)(y)から、振幅位相比の時系列
G-1(1),G-1(2),G-1(3),…
を求める。
(x)受信信号の既知信号に相当する部分で、既知信号を変調して得られる結果を、複素除算した結果。
(y)受信信号のデータ信号に相当する部分で、変調済データ信号のデータ信号に相当する部分を、複素除算した結果。
【0026】
次に、振幅位相比の時系列のうちn番目の値G-1(n)と、その前の値G-1(n-p) (1≦p<n;pは整数)と、所定の閾値λと、について
|G-1(n)|/|G-1(n-p)| > λ
が成立する場合、当該値G-1(n)をその前の値G-1(n-q) (1≦q<n;qは整数)に置き換える。
【0027】
さらに、当該振幅位相比の時系列のn番目と、所定の正整数Nと、に対して、振幅位相比の時系列の区間
G-1(n-N+1),…,G-1(n-2),G-1(n-1),G-1(n)
(ただし m≦0 の場合 G-1(m) = G-1(1))
の平均値をH-1(n)とすることにより、振幅位相逆変動推定値の時系列
H-1(1),H-1(2),H-1(3),…
を求める。
【0028】
そして、振幅位相逆変動推定値の時系列
H-1(1),H-1(2),H-1(3),…
を、推定された伝送路特性とする。
【0029】
本発明の第2の観点に係る受信装置は、受信部と、分離部と、推定部と、補償部と、復元部と、変調部と、を備え、以下のように構成する。
【0030】
すなわち、受信部は、互いに直交する搬送周波数を用いたマルチキャリア伝送方式により、既知信号と、データ信号と、を変調して得られる送信信号が伝送された結果を受信して、これを受信信号として出力する。
【0031】
一方、分離部は、受信信号を、直並列化ならびに高速フーリエ変換により搬送周波数ごとの受信信号群に分離して、これらを分離済信号群として出力する。
【0032】
さらに、推定部は、搬送周波数ごとに、伝送路特性を推定する。
【0033】
そして、補償部は、受信信号群のそれぞれについて、データ信号に相当する部分であって未だ補償されていない部分を、伝送路特性の既に推定されている部分により、補償して、これらを補償済データ信号群として出力する。
【0034】
一方、復元部は、補償済データ信号群を直並列変換して、これを復元済データ信号として出力する。
【0035】
さらに、変調部は、復元済データ信号を変調して、これを変調済データ信号として出力する。
【0036】
ここで、推定部は、搬送周波数のそれぞれに対して、分離済信号群に含まれ、当該搬送周波数に対応する分離済信号について、以下のように動作する。
【0037】
まず、分離済信号の既知信号に相当する部分と既知信号を変調して得られる結果とを比較し、および、分離済信号のデータ信号に相当する部分と変調済データ信号のデータ信号に相当する部分とを比較して、比較結果の時系列を得る。
【0038】
次に、比較結果の時系列のうち、所定の排除条件を満たす値を当該比較結果の時系列の過去の値に置き換える。
【0039】
さらに、置き換えた結果の比較結果の時系列を平均化する。
【0040】
そして、平均化した結果を、推定された伝送路特性とする。
【0041】
また、本発明の受信装置において、推定部は、搬送周波数のそれぞれに対して、分離済信号群に含まれ、当該搬送周波数fに対応する分離済信号について、以下のように動作するように構成することができる。
【0042】
まず、以下の結果(x)(y)から、振幅位相比の時系列
【0043】
G-1(f,1),G-1(f,2),G-1(f,3),…
を求める。
(x)分離済信号の既知信号に相当する部分で、既知信号を変調して得られる結果を、複素除算した結果。
(y)分離済信号のデータ信号に相当する部分で、変調済データ信号のデータ信号に相当する部分を、複素除算した結果。
【0044】
次に、振幅位相比の時系列のうちn番目の値G-1(f,n)と、その前の値G-1(f,n-p) (1≦p<n;pは整数)と、所定の閾値λと、について
|G-1(f,n)|/|G-1(f,n-p)| > λ
が成立する場合、当該値G-1(f,n)をその前の値G-1(f,n-q) (1≦q<n;qは整数)に置き換える。
【0045】
さらに、当該振幅位相比の時系列のn番目と、所定の正整数Nと、に対して、振幅位相比の時系列の区間
G-1(f,n-N+1),…,G-1(f,n-2),G-1(f,n-1),G-1(f,n)
(ただし m≦0 の場合 G-1(f,m) = G-1(f,1))
の平均値をH-1(f,n)とすることにより、振幅位相逆変動推定値の時系列
H-1(f,1),H-1(f,2),H-1(f,3),…
を求める。
【0046】
そして、振幅位相逆変動推定値の時系列
H-1(f,1),H-1(f,2),H-1(f,3),…
を、推定された伝送路特性とする。
【0047】
本発明の第3の観点に係る受信方法は、受信工程と、推定工程と、補償工程と、復調工程と、変調工程と、を備え、以下のように構成する。
【0048】
すなわち、受信工程では、既知信号と、データ信号と、を変調して得られる送信信号が伝送された結果を受信して、これを受信信号として出力する。
【0049】
一方、推定工程では、伝送路特性を推定する。
【0050】
さらに、補償工程では、受信信号のデータ信号に相当する部分であって未だ補償されていない部分を、伝送路特性の既に推定されている部分により、補償して、これを補償済データ信号として出力する。
【0051】
そして、復調工程では、補償済データ信号を復調して、これを復調済データ信号として出力する。
【0052】
一方、変調工程では、復調済データ信号を変調して、これを変調済データ信号として出力する。
【0053】
ここで、推定工程では、以下の処理を行う。
【0054】
まず、受信信号の既知信号に相当する部分と既知信号を変調して得られる結果とを比較し、および、受信信号のデータ信号に相当する部分と変調済データ信号のデータ信号に相当する部分とを比較して、比較結果の時系列を得る。
【0055】
次に、比較結果の時系列のうち、所定の排除条件を満たす値を当該比較結果の時系列の過去の値に置き換える。
【0056】
さらに、置き換えた結果の比較結果の時系列を平均化する。
【0057】
そして、平均化した結果を、推定された伝送路特性とする。
【0058】
ここで、推定工程では、以下の処理を行う。
【0059】
まず、以下の結果(x)(y)から、振幅位相比の時系列
G-1(1),G-1(2),G-1(3),…
を求める。
(x)受信信号の既知信号に相当する部分で、既知信号を変調して得られる結果を、複素除算した結果。
(y)受信信号のデータ信号に相当する部分で、変調済データ信号のデータ信号に相当する部分を、複素除算した結果。
【0060】
次に、振幅位相比の時系列のうちn番目の値G-1(n)と、その前の値G-1(n-p) (1≦p<n;pは整数)と、所定の閾値λと、について
|G-1(n)|/|G-1(n-p)| > λ
が成立する場合、当該値G-1(n)をその前の値G-1(n-q) (1≦q<n;qは整数)に置き換える。
【0061】
さらに、当該振幅位相比の時系列のn番目と、所定の正整数Nと、に対して、振幅位相比の時系列の区間
G-1(n-N+1),…,G-1(n-2),G-1(n-1),G-1(n)
(ただし m≦0 の場合 G-1(m) = G-1(1))
の平均値をH-1(n)とすることにより、振幅位相逆変動推定値の時系列
H-1(1),H-1(2),H-1(3),…
を求める。
【0062】
そして、振幅位相逆変動推定値の時系列
H-1(1),H-1(2),H-1(3),…
を、推定された伝送路特性とする。
【0063】
また、本発明の受信方法は、受信工程と、分離工程と、推定工程と、補償工程と、復元工程と、変調工程と、を備え、以下のように構成する。
【0064】
すなわち、受信工程では、互いに直交する搬送周波数を用いたマルチキャリア伝送方式により、既知信号と、データ信号と、を変調して得られる送信信号が伝送された結果を受信して、これを受信信号として出力する。
【0065】
一方、分離工程では、受信信号を、直並列化ならびに高速フーリエ変換により搬送周波数ごとの受信信号群に分離して、これらを分離済信号群として出力する。
【0066】
さらに、推定工程では、搬送周波数ごとに、伝送路特性を推定する。
【0067】
そして、補償工程では、受信信号群のそれぞれについて、データ信号に相当する部分であって未だ補償されていない部分を、伝送路特性の既に推定されている部分により、補償して、これらを補償済データ信号群として出力する。
【0068】
一方、復元工程では、補償済データ信号群を直並列変換して、これを復元済データ信号として出力する。
【0069】
さらに、変調工程では、復元済データ信号を変調して、これを変調済データ信号として出力する。
【0070】
ここで、推定工程では、搬送周波数のそれぞれに対して、分離済信号群に含まれ、当該搬送周波数に対応する分離済信号について、以下の処理を行う。
【0071】
まず、分離済信号の既知信号に相当する部分と既知信号を変調して得られる結果とを比較し、および、分離済信号のデータ信号に相当する部分と変調済データ信号のデータ信号に相当する部分とを比較して、比較結果の時系列を得る。
【0072】
次に、比較結果の時系列のうち、所定の排除条件を満たす値を当該比較結果の時系列の過去の値に置き換える。
【0073】
さらに、置き換えた結果の比較結果の時系列を平均化する。
【0074】
そして、平均化した結果を、推定された伝送路特性とする。
【0075】
また、本発明の受信方法において、推定工程では、搬送周波数のそれぞれに対して、分離済信号群に含まれ、当該搬送周波数fに対応する分離済信号について、以下の処理を行うように構成することができる。
【0076】
まず、以下の結果(x)(y)から、振幅位相比の時系列
G-1(f,1),G-1(f,2),G-1(f,3),…
を求める。
(x)分離済信号の既知信号に相当する部分で、既知信号を変調して得られる結果を、複素除算した結果。
(y)分離済信号のデータ信号に相当する部分で、変調済データ信号のデータ信号に相当する部分を、複素除算した結果。
【0077】
次に、振幅位相比の時系列のうちn番目の値G-1(f,n)と、その前の値G-1(f,n-p) (1≦p<n;pは整数)と、所定の閾値λと、について
|G-1(f,n)|/|G-1(f,n-p)| > λ
が成立する場合、当該値G-1(f,n)をその前の値G-1(f,n-q) (1≦q<n;qは整数)に置き換える。
【0078】
さらに、当該振幅位相比の時系列のn番目と、所定の正整数Nと、に対して、振幅位相比の時系列の区間
G-1(f,n-N+1),…,G-1(f,n-2),G-1(f,n-1),G-1(f,n)
(ただし m≦0 の場合 G-1(f,m) = G-1(f,1))
の平均値をH-1(f,n)とすることにより、振幅位相逆変動推定値の時系列
H-1(f,1),H-1(f,2),H-1(f,3),…
を求める。
【0079】
そして、振幅位相逆変動推定値の時系列
H-1(f,1),H-1(f,2),H-1(f,3),…
を、推定された伝送路特性とする。
【0080】
なお、本発明の受信装置の推定部、または、本発明の受信方法の推定工程において、排除条件を満たさない比較結果の時系列の値に対応する伝送路特性の時系列の値として、当該伝送路特性の時系列の過去の値を採用して、比較結果の時系列を平均化するように構成することができる。
【0081】
また、本発明の受信装置の推定部、または、本発明の受信方法の推定工程において、振幅位相比の時系列の区間の平均値にかえて、所定の忘却係数μと、以下の式により定義される値νと、
ν=|G-1(n)|/|G-1(n-p)|
所定の定数a,b (b>a>0)に対して以下の式により定義される重みtと、
t = -aν + b (ν≦b/a);
t = 0 (ν>b/a)
を用いて、
(1-t+tμ)G-1(n-1) + t(1-μ)G-1(n)
をH-1(n)とするように構成することができる。
【0082】
また、本発明の受信装置の推定部、または、本発明の受信方法の推定工程において、振幅位相比の時系列の区間の平均値にかえて、以下の式により定義される値νと、
ν=|G-1(n)|/|G-1(n-p)|
所定の定数a,b (b>a>0)に対して以下の式により定義される重みtと、
t = -aν + b (ν≦b/a);
t = 0 (ν>b/a)
を用いて、
((N-t)/(N(N-1)))Σi=n-N+1 n-1 G-1(i) + (t/N)G-1(n)
をH-1(n)とするように構成することができる。
【0083】
また、本発明の受信装置の推定部、または、本発明の受信方法の推定工程において、整数nについて排除条件が満たされる場合、時系列の区間の平均値にかえて、H-1(n-q)をH-1(n)とするように構成することができる。
【0084】
また、本発明の受信装置の推定部、または、本発明の受信方法の推定工程において、振幅位相比の時系列の区間の平均値にかえて、所定の忘却係数μと、以下の式により定義される値νと、
ν=|G-1(f,n)|/|G-1(f,n-p)|
所定の定数a,b (b>a>0)に対して以下の式により定義される重みtと、
t = -aν + b (ν≦b/a);
t = 0 (ν>b/a)
を用いて、
(1-t+tμ)G-1(f,n-1) + t(1-μ)G-1(f,n)
をH-1(f,n)とするように構成することができる。
【0085】
また、本発明の受信装置の推定部、または、本発明の受信方法の推定工程において、振幅位相比の時系列の区間の平均値にかえて、以下の式により定義される値νと、
ν=|G-1(f,n)|/|G-1(f,n-p)|
所定の定数a,b (b>a>0)に対して以下の式により定義される重みtと、
t = -aν + b (ν≦b/a);
t = 0 (ν>b/a)
を用いて、
((N-t)/(N(N-1)))Σi=n-N+1 n-1 G-1(f,i) + (t/N)G-1(f,n)
をH-1(f,n)とするように構成することができる。
【0086】
また、本発明の受信装置の推定部、または、本発明の受信方法の推定工程において、整数nについて排除条件が満たされる場合、時系列の区間の平均値にかえて、H-1(f,n-q)をH-1(f,n)とするように構成することができる。
【0087】
本発明の第4の観点に係るプログラムは、コンピュータ(DSP(Digital Signal Processor;ディジタル信号プロセッサ)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、または、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含む。)を、上記受信装置として機能させ、もしくは、コンピュータに上記受信方法を実行させるように構成する。
【0088】
本発明の第5の観点に係るコンピュータ読取可能な情報記録媒体は、上記プログラムを記録するように構成する。当該情報記録媒体は、コンパクトディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、または、半導体メモリを含む。
【0089】
記憶装置、計算装置、出力装置などを備える情報処理装置(汎用コンピュータ、ゲーム装置、携帯情報端末、移動体電話、DSP(Digital Signal Processor;ディジタル信号プロセッサ)、FPGA(Field Programmable Gate Array)など)で、本発明のプログラムを、実行することにより、上記の受信装置、および、受信方法を実現することができる。
【0090】
また、情報処理装置とは独立して、本発明のプログラムを記録した情報記録媒体を配布、販売することができる。
【0091】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0092】
なお、理解を容易にするため、以下では、OFDMパケット通信を例にあげて説明するが、ほかの通信方式においても、本発明の手法を適用することができ、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。また、本願の図では、IチャネルとQチャネルを、適宜、2本の線で別々に表現したり、1本の線に合わせて表現することがある。
【0093】
(実施の形態)
図1は、本発明の実施形態の一つにおいて利用するOFDMパケットのフレームフォーマットである。以下、本図を参照して説明する。
【0094】
フレーム(バースト)101は、プリアンブルドメイン(preamble domain)102とデータドメイン(data domain)103とからなる。
【0095】
プリアンブルドメイン102には、既知シンボルCEが2つと、これらのためのガードインターバルGIceが1つ含まれている。
【0096】
既知シンボルCEの数はさらに増やしてもよい。CEが複数ある場合は、これらの受信シンボルの平均を使って伝送路推定を行う。
【0097】
データドメイン103には、伝送したいデータ(data1,…,dataL)が複数と、これらのそれぞれを区切るためのガードインターバルGIがL個含まれている。
【0098】
なお、IEEE 802.11a規格では、複数の変調方式および符号化率を用いて伝送することが可能であるため、符号化率1/2で符号化され、BPSKで変調されたOFDMシンボル「SIGNAL」をCEのあとに配置する。SIGNALを用いて、フレーム101のデータドメイン103で用いた変調方式および符号化率を、受信側に通知する。
【0099】
受信側では、最初のOFDMシンボル(SIGNALに相当する)をCEで補正し、その復調結果から変調方式や符号化率を判定する。これにより、送信側で用いた変調方式・符号化率を知ることができる。
【0100】
この変調方式・符号化率の通知を行う実施形態についても、本発明を適用することができ、その場合も、本発明の範囲に含まれる。なお、変調方式の通知や、その情報の受信側における利用については、理解を容易にするため、本図や以下では説明を適宜省略する。
【0101】
図2は、このフレームフォーマットを受信した場合の、本実施形態の受信装置がどのように動作するかを示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
【0102】
図2上方には、フレーム101が図示されているが、理解を容易にするため、ガードインターバルGIceおよびGIは図示を省略している。また、ここでは、OFDMパケット通信のk番目のサブキャリアfkについて考える。
【0103】
まず、受信装置のチャネル評価器201は、このパケットのフレーム101のプリアンブルドメイン102の既知シンボルCE2つから、この時点の振幅位相比G-1(fk,1)求める。なお、振幅位相逆変動推定値H-1(fk,1) = G-1(fk,1)である。
【0104】
次に、補償器202は、振幅位相逆変動推定値H-1(fk,1)を用いて、FFT後の当該サブキャリアのシンボルdata1を補償する。
【0105】
さらに、デモジュレータ203は、他のサブキャリアと合わせて復調(復元)を行って、送信されたデータのうち、data1に相当する部分を出力信号として得る。
【0106】
次に、レプリカ生成器204は、復元されたdata1を、送信装置と同じように変調して、IFFT前の送信シンボルのレプリカを得る。
【0107】
なお、受信装置201では、フレーム101中でSIGNALを用いた場合、CEにより補正・補償された最初のOFDMシンボルで送信側で利用した変調方式および符号化率(「RATE」と呼ばれる。)を取得する。この場合、レプリカ生成器204は、RATEを取得して、その変調方式で送信シンボルのレプリカを得ることになる。
【0108】
さらに、チャネル評価器201は、この送信シンボルのレプリカを、FFT後のシンボルdata1で、複素除算して、振幅位相比G-1(fk,2)を求める。
【0109】
以下、正整数nについての数学的帰納法の記法にしたがって説明する。
【0110】
検出器205は、振幅位相比G-1(fk,n)が求められたら、これと直前に得られた振幅位相比G-1(fk,n-1)と、を比較して、以下の条件が満たされるかどうかを調べる。ここで、λは所定の定数である。
|G-1(fk,n)|/|G-1(fk,n-1)| > λ
【0111】
これが満たされる場合とは、瞬時的にこのサブキャリアにおける振幅位相比が劣化しており、補償に用いるべきでない場合である。そこで、これが満たされる場合は、今得られたG-1(fk,n)を捨て、そのかわりにG-1(fk,n)の値として直前の値G-1(fk,n-1)を用いる。
【0112】
さらに、平均器206は、零以下の整数mについては、G-1(fk,m) = G-1(fk,1)と考えることとして、N個分の振幅位相比の区間
G-1(fk,n-N+1),…,G-1(fk,n-2),G-1(fk,n-1),G-1(fk,n)
の平均を振幅位相変動推定値H-1(fk,n)とする。すなわち、
H-1(fk,n) = (1/N)×Σi=n-N+1 n G-1(fk,i)
である。
【0113】
そして、補償器202は、この振幅位相変動推定値H-1(fk,n)を用いて、FFT後の当該サブキャリアのシンボルdatanを補償する。
【0114】
さらに、デモジュレータ203は、他のサブキャリアと合わせて復調(復元)を行い、送信されたデータのうち、datanに相当する部分を出力信号として得る。
【0115】
次に、レプリカ生成器204は、復元されたdatanを、送信装置と同じように変調して、IFFT前の送信シンボルのレプリカを得る。
【0116】
ついで、チャネル評価器201は、この送信シンボルのレプリカを、FFT後のシンボルdatanで、複素除算して、振幅位相比G-1(fk,n+1)を求める。
【0117】
以下、データdata1,…,dataLがすべて復元されるまでこれを繰り返す。
【0118】
このようにして、本手法では、高速フェージング環境下で瞬時的に劣化したサブチャネルに対しても、適応的に振幅位相逆変動値を推定して、適切に信号を補償することができる。
【0119】
上記の説明では、nは各シンボルが何番目かに対応するものとしている。すなわち、1シンボルごとに、振幅位相逆変動値を推定しているが、複数シンボルおきに推定を行うことにより、消費電力を抑制する手法を採用することもでき、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0120】
(送信装置)
以下、本実施形態の受信装置と対になって用いられる送信装置について、まず説明する。図3は、当該送信装置の概要構成を示す模式図である。図に示す送信装置は、IEEE 802.11a、ARIB-MMACで採用されているものに対応するが、これ以外の種々の構成の送信装置を本発明の受信装置と対にして用いることができる。
【0121】
送信装置301は、入力を受け付けたデータ信号を、エンコーダ302で、パケット単位で畳み込み符号化して、誤り訂正にそなえる。
【0122】
さらに、インターリーバ303でインターリーブして、符号系列の順番を入れかえて、データをスクランブル化する。
【0123】
そして、QAMマッパ304は、スクランブル化されたデータを、16QAM値にマッピングする。
【0124】
さらに、直並列変換器305は、これをサブチャネル信号に直並列変換する。
【0125】
このほか、パイロット信号生成器306が生成したパイロット信号もサブチャネル信号に含まれる。
【0126】
逆フーリエ変換器307は、これらのサブチャネル信号を逆フーリエ変換して、並直列変換器308により、並直列変換を行ってOFDMベースバンド信号に変換する。
【0127】
さらに、GI挿入器309は、ガードインターバルを挿入して、符号間干渉を軽減してマルチパス経路に対する耐性を向上させる。
【0128】
送信装置301で用いるガードインターバルは、図1矢印に示すように送出する各シンボルの最後の部分を一定時間だけそのままコピーしたものである。
【0129】
さらに、CE挿入器310は、これにより作られたバーストの先頭にCEシンボルを挿入し、D/A変換器311は、データ信号をアナログ信号に変換して、直交デモジュレータ312は、直交変換を行い、アップコンバータ313がRF帯に周波数変換を行って、アンテナ314から信号を送信する。
【0130】
(受信装置)
図4は、本実施形態の受信装置の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0131】
受信装置401は、送信されて伝搬路によりマルチパスなどの影響を受けた結果の信号を、アンテナ402において受信し、ベースバンドフィルタ403で必要な帯域のみを選択し、ダウンコンバータ404でOFDMベースバンド信号に周波数変換する。
【0132】
OFDMベースバンド信号は、直交デモジュレータ405によりIチャネルとQチャネルに分離され、A/D変換器406により、ディジタル信号に変換される。
【0133】
さらに、GI除去器407は、ディジタル信号からガードインターバルを除去し、直並列変換器408により、シンボル毎に直並列変換を行い、フーリエ変換器409により、高速フーリエ変換を行って、各サブキャリアをQAM値に戻す。
【0134】
なお、ここで得られるQAM値は、伝送路特性の影響を受けているため、正確なディジタル値とはなっていない。
【0135】
チャネル評価器201は、まず、プリアンブルドメイン102に含まれる2つの既知データCEに対応して得られた伝送の影響を受けた後のQAM値の平均値で、もとの既知データ410のQAM値を複素除算して、位相振幅比G-1(fk,1)を求める。
【0136】
検出器205、平均化器206は、この段階では、求めた位相振幅比G-1(fk,1)をそのまま位相振幅逆変動推定値H-1(fk,1)として補償器202に渡し、データドメインの最初のデータシンボルdata1の補償を行う。
【0137】
さらに、パイロット除去器411は、補償されたデータシンボルからパイロットシンボルを除去した後、並直列変換器413でこれを並直列変換して、QAM検出器414で軟判定処理を行って、デインターリーバ415、誤り訂正器416によりインターリーブおよび畳み込み符号化の逆変換を行って、伝送された信号を復元する。
【0138】
さらに、復元された信号は、レプリカ生成器204に渡され、レプリカ生成器204では、送信装置301と同じように、エンコーダ302により畳み込み符号化を、インターリーバ303によりインターリーブを、QAMマッパ304により16QAM値へのマッピングを、それぞれ行う。そして、パイロット挿入器412により、パイロット信号を挿入して、逆フーリエ変換前の送信シンボルのレプリカを作成する。
【0139】
以降は、チャネル評価器201でレプリカとフーリエ変換後の受信シンボルとを複素除算して位相振幅比G-1(fk,n)を求め、受信シンボルが劣化している場合は、検出器205で位相振幅比G-1(fk,n)の代りに直前のG-1(fk,n-1)を用いることとする。
【0140】
さらに、平均器206で、最近N個分の位相振幅比G-1(fk,n-N+1),…,G-1(fk,n-2),G-1(fk,n-1),G-1(fk,n)を平均して、これを位相振幅逆変動推定値H-1(fk,n)とし、補償器202に渡す。
【0141】
補償器202は、位相振幅逆変動推定値H-1(fk,n)でdatanを補償する。
【0142】
以下、この処理をフレームが終わるまで繰り返す。
【0143】
このようにして、高速移動環境下のOFDMパケット通信においても、適切に伝送路特性を推定して、データの補償を行うことができる。
【0144】
なお、送信装置301においては、エンコーダ302として畳み込み(Convolutional)エンコーダを、受信装置401においては、エンコーダ302としてViterbiエンコーダを、それぞれ用いることができる。
【0145】
(実験結果)
本発明の手法を用いてOFDMパケット通信を行う場合の性能を計算機シミュレーションにより判定した結果を以下に説明する。
【0146】
パラメータは、以下の通りである。
・変調方式は、16QAM−OFDM。
・サブキャリアの数は、52個。そのうちパイロット信号は4個。
・サブキャリア周波数の間隙(spacing)は、0.3125MHz。
・OFDMバンド幅は、16.5625MHz。
・FFTのサイズは、64。
・シンボル幅は、4μs。
・ガードインターバルは、800ns。
・1パケット内のCEシンボルの数は、2つ。
・インターリーブの大きさは、16×12ビット。
・シンボル平均化のための整数N = 8。
・閾値λ = 5。
・誤り訂正符号化の手法は、Convolutional code/soft detection Viterbi (R=1/2,K=7)。
・伝送路モデルは、遅延拡がりが150nsのBRANモデル。
【0147】
図5は、高速フェージング環境下にて本発明を適用した場合のPER(Packet Error Rate)特性を示すグラフである。ここでは、周波数帯として5GHz帯を使用し、最大ドップラー周波数fdを500Hzとしてシミュレーションを行った。なお、これは、時速100km程度の走行に相当する。
【0148】
本図では、パケット内のデータ部におけるOFDM情報シンボル数を100個としたときに本発明の手法を用いた場合(図中白丸)、検出器205を用いずに平均化のみを行った場合(図中黒三角)のほか、OFDM情報シンボル数を4個としたときにCEシンボルのみで振幅位相変動を補償する場合(図中白三角)、それぞれの特性を示している。
【0149】
OFDM情報シンボル数を4個としたときにCEシンボルのみで振幅位相変動を補償する場合は、パケット長が短いため、パケット内のフェージング変動が小さいことから、良好な特性を示しているように見えるが、フェージング変動が高速になるほどCEシンボルにおける推定精度が低下するため、Eb/N0が大きい領域ではエラーフロアを起こしている。
【0150】
次に平均化処理のみを行う方式であるが、CEシンボルのみの補償方式に比べて、フェージング変動に追随することができる。CEシンボルのみの補償方式で推定の誤りが大きい場合であっても、振幅位相逆変動値を時系列で扱うため、エラーフロアを起こさずに伝送ができる。もっとも、高速フェージング環境下では、平均化処理により推定精度が低下するため、パケット長が100シンボルの場合に、PERが10-1〜10-2程度の誤りが起きている。
【0151】
最後に本発明の手法を用いた場合であるが、フェージング変動の追随性が良好であり、劣化したサブチャネルを使用しないため高精度の推定ができるので、従来方式に比べて特性が改善している。たとえば、パケット長が100シンボルの場合でも誤り率は10-2〜10-3程度と低い。
【0152】
このように、本手法の有効性が示された。
【0153】
図6は、計算機シミュレーションにより、パケット内のデータ部におけるOFDM情報シンボル数(パケット長)ndを変更した場合の特性を調べた結果を示すグラフである。以下、本図を参照して説明する。
【0154】
なお、IEEE 802.11aフォーマットで16QAM-OFDMを利用した場合、MAC層から受け取るパラメータ等の問題から、パケット長ndは最大300シンボル程度となる。
【0155】
本図では、本発明の手法(白三角)と、平均化のみを行う手法(白丸)とについて、パケット長ndとPERの関係が示されている。また、最大ドップラー周波数fdは500Hz、Eb/N0は18dBで固定とした。
【0156】
図に示すように、いずれの手法もパケット長ndが大きくなるとPERも劣化するが、本発明の手法は、平均化のみを行う手法に比べ、特性が良いだけでなく、パケット長が大きくなった場合の特性の劣化も小さい。
【0157】
このように、本発明の手法は、従来方式よりもパケット長に対して耐性をもっていることが示された。
【0158】
図7は、計算機シミュレーションにより、フェージング変動に対する特性の変化を調べた結果を示すグラフである。以下、本図を参照して説明する。
【0159】
本図では、本発明の手法(白三角)と、平均化のみを行う手法(白丸)とについて、最大ドップラー周波数fdとPERの関係が示されている。なお、Eb/N0は18dBで固定、ndは100シンボルとした。
【0160】
平均化のみを行う手法の誤り率は、10-2程度となっているが、本発明の手法の誤り率は、それよりもかなり低い。
【0161】
本実験では、フェージングの高速な変動に追随するため、平均化するシンボル数Nを比較的小さな値8としているが、平均化のみを行う手法では、低速なフェージング環境下においても劣化したサブチャネルの影響を受けやすい。
【0162】
一方、本発明の方式では、劣化したサブチャネルの影響を除去しているため、fdの値に関わらず、特性がはるかに良好であることがわかる。
【0163】
このように、本発明の手法は、従来方式よりも、フェージングに対して十分な効果を発揮することがわかる。
【0164】
図8は、計算機シミュレーションにより、λとPERの関係を調べた結果を示すグラフである。
【0165】
本図では、最大ドップラー周波数fdが50Hzの場合(白丸)、300Hzの場合(白三角)、500Hzの場合(黒三角)の場合の結果が示されている。なお、Eb/N0は18dBで固定、ndは100シンボルとした。
【0166】
本図より、λが大くなると、劣化したサブチャネルを検出する頻度が低下するため、特性が劣化していることがわかる。
【0167】
逆にλが小さくなると、フェージングの変動を劣化したサブチャネルであると間違えて除去してしまうため、フェージング変動を追随することが困難となり特性が劣化している。
【0168】
なお、いずれのfdに対しても、本実験のシステムにおいては、λ = 5が最適値であることがわかる。
【0169】
(他の実施形態)
排除条件や平均化については、以下のような種々の手法を採用することできる。
【0170】
第1は、振幅位相比の時系列のn番目の値とその直前の値を比較するのではなく、n番目の値G-1(fk,n)と、その前の値G-1(fk,n-p) (1≦p<n;pは整数)とを比較して、
|G-1(f,n)|/|G-1(f,n-p)| > λ
が成立する場合、当該値G-1(f,n)をその前の値G-1(f,n-q) (1≦q<n;qは整数)に置き換える手法である。上記の実施形態は、p = q = 1の場合に相当する。
【0171】
第2は、振幅位相比の時系列の区間の平均値ではなく、所定の忘却係数μと、以下の式により定義される値νと、
ν=|G-1(f,n)|/|G-1(f,n-p)|
所定の定数a,b (b>a>0)に対して以下の式により定義される重みtと、
t = -aν + b (ν≦b/a);
t = 0 (ν>b/a)
を用いて、
(1-t+tμ)G-1(f,n-1) + t(1-μ)G-1(f,n)
をH-1(f,n)とする手法である。
【0172】
第3は、振幅位相比の時系列の区間の平均値ではなく、以下の式により定義される値νと、
ν=|G-1(f,n)|/|G-1(f,n-p)|
所定の定数a,b (b>a>0)に対して以下の式により定義される重みtと、
t = -aν + b (ν≦b/a);
t = 0 (ν>b/a)
を用いて、
((N-t)/(N(N-1)))Σi=n-N+1 n-1 G-1(f,i) + (t/N)G-1(f,n)
をH-1(f,n)とする手法である。
【0173】
たとえば、上記の実験でパケット誤り率を最小にすることができるλの値5に相当するものとして、a = 0.25,b = 1.25,b/a = 5とした場合、ν = 5のときはt = 0となるので、
H-1(n) = G-1(n-1)
となる。また、ν = 3のときはt = 0.5となるので、
H-1(n) = 0.5(1+μ)G-1(n-1) + 0.5(1-μ)G-1(n)
となる。
【0174】
このように、ν = 5のときはG-1(n)の影響がまったくなくなり、ν = 3のときはG-1(n)の影響をある程度残して平均化することになる。すなわち、tはG-1(n)の平均化処理の影響度に対応するといえる。
【0175】
定数a,bは、パケット誤り率を最小にすることができるλの値にb/aが等しくなるように選択することが望ましい。
【0176】
これらの平均化の手法では、重みをつけているために、H-1(n)を求める際にG-1(n)の影響が小さくなるという特性を有する。伝送路の環境などに応じて、いずれの態様を採用するかを選択することができる。
【0177】
このほか、整数nについて排除条件が満たされる場合、時系列の区間の平均値ではなく、H-1(f,n-q)をそのままH-1(f,n)とする手法が考えられる。
【0178】
この手法では、排除条件が満たされる場合の計算量を節約することができる。
【0179】
図9は、本発明の他の実施形態に係る受信装置の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。なお、図4に示すものと同じ機能を果たす要素には、同じ符号を付してある。
【0180】
図9に示す受信機401は、QAM検出器414の出力を復元された信号と考え、これをそのままQAMマッパ304に与えることにより、送信機と同様の変調を行う態様である。
【0181】
図10は、本発明の他の実施形態に係る受信装置の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。なお、図4、図9に示すものと同じ機能を果たす要素には、同じ符号を付してある。
【0182】
図10に示す受信機401の構成は、上記の実施形態と同様であるが、平均化した結果の他の用途にさらに利用する。
【0183】
すなわち、平均器206によって平均化された結果から、パイロット除去器411により、パイロット信号部分を除去する。さらに、直並列変換器413により直並列変換を行うと、各周波数fに対して、ある時点nで、
H-1(f,n)
が出力されることになる。そこで、変換器421は、この絶対値の逆数を、変調方式の1シンボルあたりの伝送ビット数だけ、これをコピーする。
【0184】
本実施形態では、16QAMを採用するため4つ(QPSKを使った場合は2つ)コピーを作ることになる。すなわち、変換器421は、各周波数fに対して、ある時点nで、
|H(f,n)|,|H(f,n)|,|H(f,n)|,|H(f,n)|
を出力する。
【0185】
さらに、乗算器422は、これをQAM検出後の信号に掛け合わせる。QAM検出器414の出力は、補償器202による補償はされているものの、どのような伝搬路状況の際のものかわからない。そこで、上記の情報を掛け合わせることによって、これらの情報を付加して、誤り訂正器416に信号の信頼度情報を供給することができる。
【0186】
本実施形態は、本手法が位相振幅のひずみの推定のみならず、誤り訂正の際にも利用できることを示すものである。
【0187】
(周波数方向や時間方向の平均化)
以下では、さらに、周波数方向や時間方向について平均化を行う手法について述べる。
【0188】
上記実施態様では、G-1(n)の値を平均化していたが、本実施形態では、|G(n)|の値を、重みをつけて平均化する。
【0189】
また、平均化の際には、周波数軸方向の平均化、時間軸方向の平均化、もしくはこれらの組合せを採用することができる。
【0190】
また、平均化の際に、加重平均をとるか、単なる平均をとるか、のいずれかを採用することができる。
【0191】
図11は、周波数方向に平均化を行う手法の概要を示すものである。本図に示すように、測定値から直接得られるG(n)には、そもそもノイズが含まれており、伝送路の周波数特性を中心に所定の範囲で分散する傾向がある。そこで、一定区間ごとに加重平均をとることによって、ノイズの影響を抑え、これにより、正確に伝送路の周波数特性を推定する。
【0192】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、OFDMパケット通信を高速移動環境下で行う場合に、伝送路特性(振幅位相変動)を適応的に推定するのに好適な、受信装置、受信方法、これらを実現するためのプログラム、ならびに、当該プログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態において用いられる既知信号とデータ信号とを含むフレームのフォーマットを示す模式図である。
【図2】 本発明の実施形態の受信装置における位相振幅逆変動値の推定の手法を示す模式図である。
【図3】 本発明の実施形態の受信装置と対になる送信装置の概要構成を示す模式図である。
【図4】 本発明の実施形態の受信装置の概要構成を示す模式図である。
【図5】 本発明の手法を適用した場合と従来手法とを比較する計算機シミュレーションの実験結果を示すグラフである。
【図6】 本発明の手法を適用した場合と従来手法とを比較する計算機シミュレーションの実験結果を示すグラフである。
【図7】 本発明の手法を適用した場合と従来手法とを比較する計算機シミュレーションの実験結果を示すグラフである。
【図8】 本発明の手法において、閾値λによってPERが変化する様子を計算機シミュレーションにより実験した結果を示すグラフである。
【図9】 本発明の他の実施形態の受信装置の概要構成を示す模式図である。
【図10】 本発明の他の実施形態の受信装置の概要構成を示す模式図である。
【図11】 本発明の他の実施形態における周波数特性の平均化の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
101 フレーム
102 プリアンブルドメイン
103 データドメイン
201 チャネル評価器
202 補償器
203 デモジュレータ
204 レプリカ生成器
205 検出器
206 平均器
301 送信装置
302 エンコーダ
303 インターリーバ
304 QAMマッパ
305 直並列変換器
306 パイロット信号生成器
307 逆フーリエ変換器
308 並直列変換器
309 GI挿入器
310 CE挿入器
311 D/A変換器
312 直交デモジュレータ
313 アップコンバータ
314 アンテナ
401 受信装置
402 アンテナ
403 ベースバンドフィルタ
404 ダウンコンバータ
405 直交デモジュレータ
406 A/D変換器
407 GI削除器
408 直並列変換器
409 フーリエ変換器
410 既知データ
411 パイロット除去器
412 パイロット挿入器
413 並直列変換器
414 QAM検出器
415 デインターリーバ
416 誤り訂正器
422 乗算器

Claims (19)

  1. 既知信号と、データ信号と、を所定の変調方式により変調して得られる送信信号が伝送された結果を受信して、これを受信信号として出力する受信部と、
    伝送路特性を推定する推定部と、
    前記受信信号の前記データ信号に相当する部分であって未だ補償されていない部分を、前記伝送路特性の既に推定されている部分により、補償して、これを補償済データ信号として出力する補償部と、
    前記補償済データ信号を復調して、これを復調済データ信号として出力する復調部と、
    前記復調済データ信号を当該所定の変調方式により変調して、これを変調済データ信号として出力する変調部と、
    を備える受信装置であって、
    前記推定部は、
    (a)以下の結果(x)(y)から、振幅位相比の時系列
    G -1 (1) G -1 (2) G -1 (3) ,…
    を求め、
    (x)前記受信信号の前記既知信号に相当する部分で、前記既知信号を変調して得られる結果を、複素除算した結果。
    (y)前記受信信号の前記データ信号に相当する部分で、前記変調済データ信号の前記データ信号に相当する部分を、複素除算した結果。
    (b)前記振幅位相比の時系列のうち n 番目の値 G -1 (n) と、その前の値 G -1 (n-p) (1 p<n p は整数 ) と、所定の閾値λと、について、以下の排除条件
    |G -1 (n)|/|G -1 (n-p)| > λ
    が成立する場合、当該値 G -1 (n) をその前の値 G -1 (n-q) (1 q<n q は整数 ) に置き換え、
    (c)当該振幅位相比の時系列の n 番目と、所定の正整数 N と、に対して、振幅位相比の時系列の区間
    G -1 (n-N+1) ,…, G -1 (n-2) G -1 (n-1) G -1 (n)
    ( ただし m 0 の場合 G -1 (m) = G -1 (1))
    の平均値を H -1 (n) とすることにより、振幅位相逆変動推定値の時系列
    H -1 (1) H -1 (2) H -1 (3) ,…
    を求めて、
    (d)前記振幅位相逆変動推定値の時系列
    H -1 (1) H -1 (2) H -1 (3) ,…
    を、推定された伝送路特性とする
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 前記推定部は、前記振幅位相比の時系列の区間の平均値にかえて、所定の忘却係数μと、以下の式により定義される値νと、
    ν=|G-1(n)|/|G-1(n-p)|
    所定の定数a,b (b>a>0)に対して以下の式により定義される重みtと、
    t = -aν + b (ν≦b/a);
    t = 0 (ν>b/a)
    を用いて、
    (1-t+tμ)G-1(n-1) + t(1-μ)G-1(n)
    をH-1(n)とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記推定部は、前記振幅位相比の時系列の区間の平均値にかえて、以下の式により定義される値νと、
    ν=|G-1(n)|/|G-1(n-p)|
    所定の定数a,b (b>a>0)に対して以下の式により定義される重みtと、
    t = -aν + b (ν≦b/a);
    t = 0 (ν>b/a)
    を用いて、
    ((N-t)/(N(N-1)))Σi=n-N+1 n-1 G-1(i) + (t/N)G-1(n)
    をH-1(n)とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  4. 前記推定部は、整数nについて前記排除条件が満たされる場合、前記時系列の区間の平均値にかえて、H-1(n-q)をH-1(n)とする
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の受信装置。
  5. 互いに直交する搬送周波数を用いたマルチキャリア伝送方式により、既知信号と、データ信号と、を所定の変調方式により変調して得られる送信信号が伝送された結果を受信して、これを受信信号として出力する受信部と、
    前記受信信号を、直並列化ならびに高速フーリエ変換により搬送周波数ごとの受信信号群に分離して、これらを分離済信号群として出力する分離部と、
    前記搬送周波数ごとに、伝送路特性を推定する推定部と、
    前記受信信号群のそれぞれについて、前記データ信号に相当する部分であって未だ補償されていない部分を、前記伝送路特性の既に推定されている部分により、補償して、これらを補償済データ信号群として出力する補償部と、
    前記補償済データ信号群を直並列変換して、これを復元済データ信号として出力する復元部と、
    前記復元済データ信号を当該所定の変調方式により変調して、これを変調済データ信号として出力する変調部と、
    を備える受信装置であって、
    前記推定部は、前記搬送周波数のそれぞれに対して、前記分離済信号群に含まれ、当該搬送周波数 f に対応する分離済信号について、
    (a)以下の結果(x)(y)から、振幅位相比の時系列
    G -1 (f,1) G -1 (f,2) G -1 (f,3) ,…
    を求め、
    (x)前記分離済信号の前記既知信号に相当する部分で、前記既知信号を変調して得られる結果を、複素除算した結果。
    (y)前記分離済信号の前記データ信号に相当する部分で、前記変調済データ信号の前記データ信号に相当する部分を、複素除算した結果。
    (b)前記振幅位相比の時系列のうち n 番目の値 G -1 (f,n) と、その前の値 G -1 (f,n-p) (1 p<n p は整数 ) と、所定の閾値λと、について
    |G -1 (f,n)|/|G -1 (f,n-p)| > λ
    が成立する場合、当該値 G -1 (f,n) をその前の値 G -1 (f,n-q) (1 q<n q は整数 ) に置き換え、
    (c)当該振幅位相比の時系列の n 番目と、所定の正整数 N と、に対して、振幅位相比の時系列の区間
    G -1 (f,n-N+1) ,…, G -1 (f,n-2) G -1 (f,n-1) G -1 (f,n)
    ( ただし m 0 の場合 G -1 (f,m) = G -1 (f,1))
    の平均値を H -1 (f,n) とすることにより、振幅位相逆変動推定値の時系列
    H -1 (f,1) H -1 (f,2) H -1 (f,3) ,…
    を求めて、
    (d)前記振幅位相逆変動推定値の時系列
    H -1 (f,1) H -1 (f,2) H -1 (f,3) ,…
    を、推定された伝送路特性とする
    ことを特徴とする受信装置。
  6. 前記推定部は、前記振幅位相比の時系列の区間の平均値にかえて、所定の忘却係数μと、以下の式により定義される値νと、
    ν=|G-1(f,n)|/|G-1(f,n-p)|
    所定の定数a,b (b>a>0)に対して以下の式により定義される重みtと、
    t = -aν + b (ν≦b/a);
    t = 0 (ν>b/a)
    を用いて、
    (1-t+tμ)G-1(f,n-1) + t(1-μ)G-1(f,n)
    をH-1(f,n)とする
    ことを特徴とする請求項5に記載の受信装置。
  7. 前記推定部は、前記振幅位相比の時系列の区間の平均値にかえて、以下の式により定義される値νと、
    ν=|G-1(f,n)|/|G-1(f,n-p)|
    所定の定数a,b (b>a>0)に対して以下の式により定義される重みtと、
    t = -aν + b (ν≦b/a);
    t = 0 (ν>b/a)
    を用いて、
    ((N-t)/(N(N-1)))Σi=n-N+1 n-1 G-1(f,i) + (t/N)G-1(f,n)
    をH-1(f,n)とする
    ことを特徴とする請求項5に記載の受信装置。
  8. 前記推定部は、整数nについて前記排除条件が満たされる場合、前記時系列の区間の平均値にかえて、H-1(f,n-q)をH-1(f,n)とする
    ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の受信装置。
  9. 既知信号と、データ信号と、を所定の変調方式により変調して得られる送信信号が伝送された結果を受信して、これを受信信号として出力する受信工程と、
    伝送路特性を推定する推定工程と、
    前記受信信号の前記データ信号に相当する部分であって未だ補償されていない部分を、前記伝送路特性の既に推定されている部分により、補償して、これを補償済データ信号として出力する補償工程と、
    前記補償済データ信号を復調して、これを復調済データ信号として出力する復調工程と、
    前記復調済データ信号を当該所定の変調方式により変調して、これを変調済データ信号として出力する変調工程と、
    を備える受信方法であって、
    前記推定工程では、
    (a)以下の結果(x)(y)から、振幅位相比の時系列
    G -1 (1) G -1 (2) G -1 (3) ,…
    を求め、
    (x)前記受信信号の前記既知信号に相当する部分で、前記既知信号を変調して得られる結果を、複素除算した結果。
    (y)前記受信信号の前記データ信号に相当する部分で、前記変調済データ信号の前記データ信号に相当する部分を、複素除算した結果。
    (b)前記振幅位相比の時系列のうち n 番目の値 G -1 (n) と、その前の値 G -1 (n-p) (1 p<n p は整数 ) と、所定の閾値λと、について、以下の排除条件
    |G -1 (n)|/|G -1 (n-p)| > λ
    が成立する場合、当該値 G -1 (n) をその前の値 G -1 (n-q) (1 q<n q は整数 ) に置き換え、
    (c)当該振幅位相比の時系列の n 番目と、所定の正整数 N と、に対して、振幅位相比の時系列の区間
    G -1 (n-N+1) ,…, G -1 (n-2) G -1 (n-1) G -1 (n)
    ( ただし m 0 の場合 G -1 (m) = G -1 (1))
    の平均値を H -1 (n) とすることにより、振幅位相逆変動推定値の時系列
    H -1 (1) H -1 (2) H -1 (3) ,…
    を求めて、
    (d)前記振幅位相逆変動推定値の時系列
    H -1 (1) H -1 (2) H -1 (3) ,…
    を、推定された伝送路特性とする
    ことを特徴とする受信方法。
  10. 前記推定工程では、前記振幅位相比の時系列の区間の平均値にかえて、所定の忘却係数μと、以下の式により定義される値νと、
    ν=|G-1(n)|/|G-1(n-p)|
    所定の定数a,b (b>a>0)に対して以下の式により定義される重みtと、
    t = -aν + b (ν≦b/a);
    t = 0 (ν>b/a)
    を用いて、
    (1-t+tμ)G-1(n-1) + t(1-μ)G-1(n)
    をH-1(n)とする
    ことを特徴とする請求項9に記載の受信方法。
  11. 前記推定工程では、前記振幅位相比の時系列の区間の平均値にかえて、以下の式により定義される値νと、
    ν=|G-1(n)|/|G-1(n-p)|
    所定の定数a,b (b>a>0)に対して以下の式により定義される重みtと、
    t = -aν + b (ν≦b/a);
    t = 0 (ν>b/a)
    を用いて、
    ((N-t)/(N(N-1)))Σi=n-N+1 n-1 G-1(i) + (t/N)G-1(n)
    をH-1(n)とする
    ことを特徴とする請求項9に記載の受信方法。
  12. 前記推定工程では、整数nについて前記排除条件が満たされる場合、前記時系列の区間の平均値にかえて、H-1(n-q)をH-1(n)とする
    ことを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の受信方法。
  13. 互いに直交する搬送周波数を用いたマルチキャリア伝送方式により、既知信号と、データ信号と、を所定の変調方式により変調して得られる送信信号が伝送された結果を受信して、これを受信信号として出力する受信工程と、
    前記受信信号を、直並列化ならびに高速フーリエ変換により搬送周波数ごとの受信信号群に分離して、これらを分離済信号群として出力する分離工程と、
    前記搬送周波数ごとに、伝送路特性を推定する推定工程と、
    前記受信信号群のそれぞれについて、前記データ信号に相当する部分であって未だ補償されていない部分を、前記伝送路特性の既に推定されている部分により、補償して、これらを補償済データ信号群として出力する補償工程と、
    前記補償済データ信号群を直並列変換して、これを復元済データ信号として出力する復元工程と、
    前記復元済データ信号を当該所定の変調方式により変調して、これを変調済データ信号として出力する変調工程と、
    を備える受信方法であって、
    前記推定工程では、前記搬送周波数のそれぞれに対して、前記分離済信号群に含まれ、当該搬送周波数 f に対応する分離済信号について、
    (a)以下の結果(x)(y)から、振幅位相比の時系列
    G -1 (f,1) G -1 (f,2) G -1 (f,3) ,…
    を求め、
    (x)前記分離済信号の前記既知信号に相当する部分で、前記既知信号を変調して得られる結果を、複素除算した結果。
    (y)前記分離済信号の前記データ信号に相当する部分で、前記変調済データ信号の前記データ信号に相当する部分を、複素除算した結果。
    (b)前記振幅位相比の時系列のうち n 番目の値 G -1 (f,n) と、その前の値 G -1 (f,n-p) (1 p<n p は整数 ) と、所定の閾値λと、について
    |G -1 (f,n)|/|G -1 (f,n-p)| > λ
    が成立する場合、当該値 G -1 (f,n) をその前の値 G -1 (f,n-q) (1 q<n q は整数 ) に置き換え、
    (c)当該振幅位相比の時系列の n 番目と、所定の正整数 N と、に対して、振幅位相比の時系列の区間
    G -1 (f,n-N+1) ,…, G -1 (f,n-2) G -1 (f,n-1) G -1 (f,n)
    ( ただし m 0 の場合 G -1 (f,m) = G -1 (f,1))
    の平均値を H -1 (f,n) とすることにより、振幅位相逆変動推定値の時系列
    H -1 (f,1) H -1 (f,2) H -1 (f,3) ,…
    を求めて、
    (d)前記振幅位相逆変動推定値の時系列
    H -1 (f,1) H -1 (f,2) H -1 (f,3) ,…
    を、推定された伝送路特性とする
    ことを特徴とする受信方法。
  14. 前記推定工程では、前記振幅位相比の時系列の区間の平均値にかえて、所定の忘却係数μと、以下の式により定義される値νと、
    ν=|G-1(f,n)|/|G-1(f,n-p)|
    所定の定数a,b (b>a>0)に対して以下の式により定義される重みtと、
    t = -aν + b (ν≦b/a);
    t = 0 (ν>b/a)
    を用いて、
    (1-t+tμ)G-1(f,n-1) + t(1-μ)G-1(f,n)
    をH-1(f,n)とする
    ことを特徴とする請求項13に記載の受信方法。
  15. 前記推定工程では、前記振幅位相比の時系列の区間の平均値にかえて、以下の式により定義される値νと、
    ν=|G-1(f,n)|/|G-1(f,n-p)|
    所定の定数a,b (b>a>0)に対して以下の式により定義される重みtと、
    t = -aν + b (ν≦b/a);
    t = 0 (ν>b/a)
    を用いて、
    ((N-t)/(N(N-1)))Σi=n-N+1 n-1 G-1(f,i) + (t/N)G-1(f,n)
    をH-1(f,n)とする
    ことを特徴とする請求項13に記載の受信方法。
  16. 前記推定工程では、整数nについて前記排除条件が満たされる場合、前記時系列の区間の平均値にかえて、H-1(f,n-q)をH-1(f,n)とする
    ことを特徴とする請求項13から15のいずれか1項に記載の受信方法。
  17. コンピュータ(DSP(Digital Signal Processor;ディジタル信号プロセッサ)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、または、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含む。)を、請求項1から8のいずれか1項に記載の受信装置として機能させることを特徴とするプログラム。
  18. コンピュータ(DSP(Digital Signal Processor;ディジタル信号プロセッサ)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、または、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含む。)に、請求項9から16のいずれか1項に記載の受信方法を実行させることを特徴とするプログラム。
  19. 請求項17または18に記載のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体(コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、または、半導体メモリを含む。)。
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