JP2008511568A - 4,5−ジアミノシキミ酸の製造方法 - Google Patents

4,5−ジアミノシキミ酸の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008511568A
JP2008511568A JP2007528738A JP2007528738A JP2008511568A JP 2008511568 A JP2008511568 A JP 2008511568A JP 2007528738 A JP2007528738 A JP 2007528738A JP 2007528738 A JP2007528738 A JP 2007528738A JP 2008511568 A JP2008511568 A JP 2008511568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
amino
compound
acid
production method
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007528738A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4682204B2 (ja
Inventor
カルプ,マルチン
トリュサルディ,レネ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by F Hoffmann La Roche AG filed Critical F Hoffmann La Roche AG
Publication of JP2008511568A publication Critical patent/JP2008511568A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4682204B2 publication Critical patent/JP4682204B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C229/00Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C229/46Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having amino or carboxyl groups bound to carbon atoms of rings other than six-membered aromatic rings of the same carbon skeleton
    • C07C229/48Compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having amino or carboxyl groups bound to carbon atoms of rings other than six-membered aromatic rings of the same carbon skeleton with amino groups and carboxyl groups bound to carbon atoms of the same non-condensed ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C227/00Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C227/04Formation of amino groups in compounds containing carboxyl groups
    • C07C227/10Formation of amino groups in compounds containing carboxyl groups with simultaneously increasing the number of carbon atoms in the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C227/00Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C227/14Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton from compounds containing already amino and carboxyl groups or derivatives thereof
    • C07C227/18Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton from compounds containing already amino and carboxyl groups or derivatives thereof by reactions involving amino or carboxyl groups, e.g. hydrolysis of esters or amides, by formation of halides, salts or esters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/12Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
    • C07C2601/16Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring the ring being unsaturated

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

本発明は、式(I)の4,5−ジアミノシキミ酸誘導体および薬学的に許容しうるその付加塩の製造方法に関する(式中、R1、R1'は互いに独立に、Hまたはアルキルであり、R2は、アルキルであり、R3、R4は、互いに独立に、Hまたはアルカノイルであるが、ただし、R3とR4とが両方ともHであることはない)。式Iの4,5−ジアミノシキミ酸誘導体、特に(3R,4R,5S)−5−アミノ−4−アセチルアミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルおよび薬学的に許容しうるその付加塩は、ウイルスノイラミニダーゼの強力な阻害剤である。

Description

本発明は、式I
Figure 2008511568
(式中、R1、R1'は互いに独立に、Hまたはアルキル基であり、R2は、アルキル基であり、R3、R4は、互いに独立に、Hまたはアルカノイルであるが、ただし、R3とR4とが両方ともHであることはない)の4,5−ジアミノシキミ酸誘導体および薬学的に許容しうるその付加塩の製造方法に関する。
式Iの4,5−ジアミノシキミ酸誘導体、特に(3R,4R,5S)−5−アミノ−4−アセチルアミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−1−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルおよびその薬学的に許容しうる付加塩は、ウイルスノイラミニダーゼ(neuraminidase)の強力な阻害剤である(J. C. Rohloff et al., J. Org. Chem., 63, 1998, 4545-4550;WO98/07685)。
本発明の根本にある課題は、容易に得ることができる出発原料、5−アミノ−シキミ酸から、4,5−ジアミノシキミ酸誘導体を良好な品質および収率で製造する新規な方法を提供することである。5−アミノ−シキミ酸は、バイオテクノロジープロセス、例えば遺伝子工学、発酵から容易に得ることができる(Jiantao Guo and J. W. Frost, Organic Letters, Vol. 6, No. 10, 2004, 1585-1588)。
本発明によれば、その問題は、スキーム1に示される式Iの化合物を製造する方法により解決される。
Figure 2008511568
この新規な方法は、従来技術で公知の方法に比べて、式Iの4,5−ジアミノシキミ酸誘導体に到達するのにより少ない工程を含むという長所を有する(J. C. Rohloff et al., J. Org. Chem., 63, 1998, 4545-4550;WO98/07685)。
その新規な方法は、
工程a)で、式II
Figure 2008511568
の5−アミノシキミ酸をR2OHでエステル化して、式III
Figure 2008511568
の化合物を形成し、
工程b)で、式IIIの化合物をアルカノンと反応させて、式IV
Figure 2008511568
(式中、R1、R1'およびR2は上記のとおりである)のケタールを形成し、
工程c)で、還元的ケタール開裂を遂行して、式V
Figure 2008511568
(式中、R1、R1'およびR2は上記のとおりである)の化合物を形成し、
工程d)で、式Vのアミノアルコールを式VI
Figure 2008511568
(式中、R1、R1'およびR2は上記のとおりであり、R5およびR6は、互いに独立に、Hまたはアミノ保護基であるが、ただし、R5とR6とが両方ともHであることはない)のジアミノ化合物に変換し、
工程e)で、式VIの化合物の遊離アミノ官能性をアシル化して、式VII
Figure 2008511568
(式中、R1、R1'、R2、R3、R4、R5およびR6は上記のとおりである)のアシル化化合物を形成し、さらに、
工程f)で、式VIIの化合物を式Iの化合物に還元し、必要に応じて、薬学的に許容しうる付加塩を形成することを特徴とする。
用語アルキルは、1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜12個の炭素原子の直鎖状または分枝状のアルキル基の意味を有する。そのようなアルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、tert−ブチル、ペンチルおよびその異性体、ヘキシルおよびその異性体、ヘプチルおよびその異性体、オクチルおよびその異性体、ノニルおよびその異性体、デシルおよびその異性体、ウンデシルおよびその異性体ならびにドデシルおよびその異性体である。
このアルキル基は、例えばWO98/07685に記載されているように、1以上の置換基で置換されていることができる。好適な置換基は、C1-6−アルキル(上記のとおり)、C1-6−アルケニル、C3-6−シクロアルキル、ヒドロキシ、C1-6−アルコキシ、C1-6−アルコキシカルボニル、F、Cl、BrおよびIである。
1、R1'中の用語アルキルは、1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜12個の炭素原子の直鎖状または分枝状のアルキル基の意味を有する。
1についての好ましい意味はエチルであり、R1'についてはエチルである。
2は、上記の例示のような、1〜12個の炭素原子、好ましくは1〜6個の炭素原子の直鎖状または分枝状のアルキル基である。
2についての好ましい意味は、エチルである。
3およびR4は、アルカノイル基、より好ましくはC1-6−アルカノイル基、例えば、ヘキサノイル、ペンタノイル、ブタノイル(ブチリル)、プロパノイル(プロピオニル)、エタノイル(アセチル)およびメタノイル(ホルミル)の意味を有する。
3についての好ましい意味はアセチルであり、R4についてはHである。
用語アミノ保護基は、従来から使用されており、従来技術で公知である任意の保護基を意味する。それらは、例えば、"Protective groups in Organic Chemistry", Theodora W. Greene et al., John Wiley & Sons Inc., New York, 1991, p. 315-385に記載されている。好適なアミノ保護基は、例えば、WO98/07685にも記載されている。
5およびR6についての好ましいアミノ保護基は、2〜6個の炭素原子の直鎖状または分枝状のアルケニル、場合により置換されているベンジルまたは三置換シリルメチルまたはヘテロシクリルメチルである。
2〜6個の炭素原子の直鎖状または分枝状のアルケニルは、好ましくは、アリルまたはその類縁体、例えば、アリル、あるいは1個の低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニルまたはアリール基でα−、β−またはγ−炭素が置換されているアリル基である。好適な例は、例えば、2−メチルアリル、3,3−ジメチルアリル、2−フェニルアリルまたは3−メチルアリルである。
5およびR6の好ましい意味は、1〜6個の炭素原子の直鎖状または分枝状のアルケニルである。好適な例は、例えば、アリル、ジアリルまたは2−メチルアリルである。
5についての最も好ましい意味はアリルであり、R6についてはHである。
用語「薬学的に許容しうる酸付加塩」として、無機酸および有機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸等との塩が挙げられる。
塩形成は、それ自体公知であり、当業者に慣用の方法で遂行される。無機酸との塩のみならず、有機酸との塩も考慮される。塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等がそのような塩の例である。
好ましい薬学的に許容しうる酸付加塩は、リン酸との1:1塩であり、それは、好ましくは、−20〜60℃の温度で、エタノール溶液中で形成することができる。
工程a)
工程a)は、式IIの(3R,4S,5R)−5−アミノ−3,4−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸を、式R2OHのアルコールでエステル化することを含む。
典型的には、反応は、強酸、例えばエタノール中の塩化水素、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸等、好ましくはエタノール中の塩化水素またはメタンスルホン酸の存在下に、アルコール、好ましくはエタノール中で行われる。
反応温度は、主に、使用されるアルコールに依存し、一般に、60℃〜150℃、好ましくは70℃〜100℃の範囲である。
反応は、一般に、1〜10時間、好ましくは3〜7時間後に完了する。
工程b)
工程b)は、式IIIの化合物とアルカノンとの反応を含む。
典型的には、反応は、式IIIの化合物、アルカノン、例えばC1〜C12−アルカノン、好ましくは3−ペンタノン、および強酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等、好ましくはメタンスルホン酸の懸濁液中で行われる。
反応温度は、典型的には、50℃〜150℃、好ましくは80℃〜120℃の範囲である。
反応時間は、一般に、1〜5時間、好ましくは1.5〜2.5時間である。
その後、反応混合物の後処理は、当業者に公知の方法を適用することにより行う。好ましくは、反応混合物は、非プロトン性溶媒、例えばテトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、アセトニトリル、トルエン、酢酸エチルまたはそれらの混合物、好ましくは酢酸エチルで希釈し、塩基性水溶液、例えば水酸化アンモニウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、リン酸水素カリウム水溶液、リン酸水素ナトリウム水溶液またはアミン水溶液、例えば、メチルアミン水溶液もしくはエチルアミン水溶液、好ましくは炭酸水素ナトリウム水溶液で抽出される。
工程c)
工程c)の反応は、典型的には、不活性有機溶媒、例えばトリクロロメタンまたはジクロロメタン中で行われる。
ケタール開裂剤、例えばボラン−メチルスルフィド錯体/トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートまたはトリエチルシラン/四塩化チタンを、−70℃〜−20℃の温度範囲で、反応混合物に加える。
反応温度は、典型的には、−70℃〜−20℃、好ましくは−25℃〜−20℃の範囲である。
反応は、一般に、10〜30時間、好ましくは24時間後に完了する。
その後、反応混合物の後処理は、当業者に公知の方法を適用することにより行う。好ましくは、反応混合物は、塩基性水溶液、例えば水酸化アンモニウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、リン酸水素カリウム水溶液、リン酸水素ナトリウム水溶液またはアミン水溶液、例えば、メチルアミン水溶液もしくはエチルアミン水溶液、好ましくは水酸化アンモニウム水溶液で洗浄し、有機溶媒、例えばテトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、アセトニトリル、トルエン、酢酸エチルまたはそれらの混合物、好ましくは酢酸エチルで抽出される。
工程d)
工程d)は、
d1)アミノ基の置換基を、工程c)で得られた式Vの2−アミノアルコールに導入する工程、
d2)ヒドロキシ基を脱離基に変換する工程、および
d3)アミノ基の置換基を開裂させ、式R5NHR6(式中、R5およびR6は上記のとおりである)のアミンを用いて反応生成物を式VIの1,2−ジアミノ化合物に変換する工程、
を含む。
工程d1)
特に興味深いものは、アミノ基の、カルボニル基含有化合物との、イミン、いわゆる「シッフ塩基」を形成する変換である。
シッフ塩基の形成は、遊離アミノ基を、式Vの2−アミノアルコールの置換アミノ基へ変換する好ましい方法である。
シッフ塩基を形成するのに好適なカルボニル化合物は、アルデヒドまたはケトンのいずれかである。アルデヒドおよびケトンの双方は、脂肪族、脂環式または芳香族、好ましくは芳香族であることができる。
好適なアルデヒドの例は、プロピオンアルデヒド、2−メチルペンテナール、2−エチルブチルアルデヒド、ピバロアルデヒド、エチルグリオキシレートおよびクロラールである。脂環式アルデヒドの例は、シクロプロパンカルバルデヒドである。好適な芳香族アルデヒドの例は、フルフラール、2−ピリジンカルボキシアルデヒド、4−メトキシベンズアルデヒド、3−ニトロベンズアルデヒド、ベンズアルデヒドスルホネート、フルフラールスルホネート、およびベンズアルデヒドである。特に興味深い芳香族アルデヒドは、ベンズアルデヒドである。
好適な脂肪族ケトンの例は、1,1−ジメトキシアセトンおよび1,1−ジエトキシアセトンである。好適な脂環式ケトンの例は、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、2−エチルシクロヘキサノンおよび2−メチルシクロペンタノンである。芳香族ケトンの例は、アセトフェノンである。
好ましいカルボニル含有化合物は、ベンズアルデヒドである。
カルボニル含有化合物は、好ましくは、式IVの2−アミノアルコールに対して、1.0〜1.50、好ましくは1.10〜1.40当量の量で使用される。
シッフ塩基の形成は、有利には、プロトン性または非プロトン性溶媒、好ましくは非プロトン性溶媒中で行われる。
好適な非プロトン性溶媒は、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、tert−ブチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、酢酸イソプロピル、酢酸エチル、酢酸メチル、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、ピリジン、塩化メチレン、ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドである。好ましい非プロトン性溶媒は、tert−ブチルメチルエーテルである。
生成する水は、通常、共沸蒸留により除去される。
シッフ塩基の形成は、有利には、30℃〜180℃、好ましくは60℃〜140℃の間の温度で行われる。
工程d2)
工程d2)は、ヒドロキシ基を脱離基に変換することを含み、それによりO−置換2−アミノアルコールを生成する。
化合物およびこの変換を行う方法は、従来技術で周知であり、例えば、"Advanced Organic Chemistry", ed. March J., John Wiley & Sons, New York, 1992, 353-357に記載されている。
ヒドロキシ基は、好ましくはスルホン酸エステルに変換される。
スルホン酸エステルを製造するために一般的に使用される試剤は、例えば、以下のスルホン酸:メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−ニトロベンゼンスルホン酸、p−ブロモベンゼンスルホン酸またはトリフルオロメタンスルホン酸のハロゲン化物または無水物である。
好ましいスルホニル化剤は、メタンスルホン酸のハロゲン化物または無水物、例えば塩化メタンスルホニルである。
スルホニル化剤は、好ましくは、1当量の式Vの2−アミノアルコールに対して、1.0〜2.0当量の量で加えられる。
通常、工程d2)の反応は、不活性溶媒、好ましくは前の工程d1)中で使用されたと同一の溶媒中で、−20℃〜100℃の反応温度で行われる。
工程d3)
工程d3)は、アミノ基の置換基を開裂させ、式R5NHR6(式中、R5およびR6は上記のとおりである)のアミンを用いて反応生成物を式Vの1,2−ジアミノ化合物に変換することを含む。
工程d3)の反応の経過および個々の反応条件は、主として、工程d2)でのアミノ基の保護の種類に依存する。
シッフ塩基を有する場合は、変換は、式R5NHR6のアミンを用いて直接行い、その際、アシル基を有する場合には、式R5NHR6のアミンでの変換の前に、脱アシル化をまず行う必要がある。
用語「アシル」は、アルカノイル、好ましくは低級アルカノイル、アルコキシ−カルボニル、好ましくは低級アルコキシ−カルボニル、アリールオキシ−カルボニルまたはアロイル、例えばベンゾイルを意味する。
シッフ塩基の場合には、式R5NHR6のアミンは、1当量の式Vの2−アミノアルコールに対して、少なくとも2当量、好ましくは2.0〜5.0、より好ましくは2.5〜4.0当量の量で使用される。
この反応工程d3)で使用される溶媒は、一般に、前の工程d2)のものと同一である。したがって、プロトン性または非プロトン性溶媒、好ましくは非プロトン性溶媒、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、tert−ブチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、酢酸イソプロピル、酢酸エチル、酢酸メチル、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、ピリジン、塩化メチレン、ジメチルホルムアミド、N−メチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドを使用することができる。好ましい溶媒は、tert−ブチルメチルエーテルである。
シッフ塩基の場合には、変換は、有利には、60℃〜170℃、好ましくは90℃〜130℃の温度で、常圧〜10バールを加えて行われる。
置換アミノ基がアシルである場合、式R5NHR6のアミンで処理する前に、脱アシル化を上記のように行う必要がある。
脱アシル化は、アルコール、例えばメタノール、エタノールまたはイソプロパノール、好ましくはエタノール中で、酸性条件下に、例えば、硫酸、メタンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸を用いて、容易に行うことができる。
これにより、O−置換2−アミノアルコールの対応するスルホン酸塩または硫酸塩が形成される。
この工程で使用される式R5NHR6のアミンは、アリルアミン、ジアリルアミン、ベンジルアミン、ジベンジルアミンまたはトリメチルシリルアミンである。
式R5NHR6のアミンは、次いで、1当量の式Vの2−アミノアルコールに対して、1.0〜5.0当量、好ましくは2.0〜4.0当量の量で好適に使用される。
溶媒の選択は、シッフ塩基の変換に対するものとほぼ同じであり、好ましくは酢酸エチルまたはtert−ブチルメチルエーテルである。
反応温度は、60℃〜170℃、好ましくは90℃〜130℃の間から選択され、圧力は、常圧〜10バールの間から選択される。
シッフ塩基で操作する場合には、工程d)は、したがって、中間体を単離することなく、1ポット合成で効率よく行うことができる。
工程e)
工程e)は、1位の遊離アミノ官能性をアシル化して、式VIIのアシル化1,2−ジアミノ化合物を形成することを含む。
アシル化は、当業者に公知のアシル化剤を用いて、強酸性条件下に遂行することができる。アシル化剤は、脂肪族もしくは芳香族カルボン酸またはその活性化誘導体、例えばハロゲン化アシル、カルボン酸エステルもしくはカルボン酸無水物であることができる。好適なアシル化剤は、好ましくは、アセチル化剤、例えば塩化アセチル、塩化トリフルオロアセチルまたは無水酢酸である。好適な芳香族アシル化剤は塩化ベンゾイルである。好適に使用される強酸は、例えば、メタンスルホン酸と酢酸または硫酸と酢酸の混合物である。
しかしながら、アシル化は、例えば、N−アセチルイミダゾールまたはN−アセチル−N−メトキシアセトアミドを用いて、非酸性条件下に行うこともできる。
しかしながら、好ましくは、アシル化は、また、酢酸エチル中の0.5〜2.0当量の無水酢酸、0〜15.0当量の酢酸および0〜2.0当量のメタンスルホン酸の混合物を用いて、酸性条件下に行われる。
tert−ブチルメチルエーテル等の不活性溶媒を加えてもよく、しかし、また、溶媒を全く用いないで反応を行うことも可能である。
温度は、一般に、−20℃〜100℃の範囲で選択される。
工程f
工程fは、アミノ基を遊離させ、必要に応じて、得られた式Iの1,2−ジアミノ化合物を薬学的に許容しうる付加塩に変換することを含む。
工程fの異性化/加水分解は、活性炭またはアルミナ等の不活性担体に適用されているかまたは錯体形態でのいずれかの、好適な金属触媒、好ましくは貴金属触媒、例えばPt、PdまたはRhの存在下に行われる。好ましい触媒は、5〜10%パラジウム/炭素(Pd/C)である。
触媒は、好適には、式Vの2−アミノアルコールに対して、2〜30重量%、好ましくは5〜20重量%の量で使用される。
異性化/加水分解は、有利には、水性溶媒中で行われる。溶媒それ自体は、プロトン性または非プロトン性であることができる。好適なプロトン性溶媒は、例えば、メタノール、エタノールまたはイソプロパノール等のアルコールである。好適な非プロトン性溶媒は、例えば、アセトニトリルまたはジオキサンである。
反応温度は、好ましくは20℃〜150℃の範囲で選択される。
異性化/加水分解は、好ましくは、一級アミンの存在下に行われることがわかった。
好適に使用される一級アミンは、エチレンジアミン、エタノールアミン、または前記のこれら一級アミンの好適な誘導体である。特に興味深い一級アミンは、エタノールアミンである。
一級アミンは、好適には、式Vの2−アミノアルコールに対して、1.0〜1.25当量、好ましくは1.05〜1.15当量の量で使用される。
一般に、式Iの1,2−ジアミノ化合物は、例えば、エバポレーションおよび結晶化により単離することができるが、好ましくは、例えばエタノール溶液中で保持され、さらに、J. C. Rohloff et al., J. Org. Chem., 1998, 63, 4545-4550;WO98/07685に記載の方法に従って、薬学的に許容しうる付加塩に変換される。
好ましい薬学的に許容しうる酸付加塩は、リン酸との1:1塩であり、それは、好ましくは、50℃〜−20℃の温度で、エタノール溶液中で形成することができる。
以下の実施例は、本発明を、それを限定することなく、より詳細に説明する。
実施例1
(3R,4S,5R)−5−アミノ−3,4−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸からの(3R,4R,5S)−5−アミノ−4−アセチルアミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−1−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルの調製
(a)(3R,4S,5R)−5−アミノ−3,4−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルの調製
(3R,4S,5R)−5−アミノ−3,4−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルメタンスルホン酸の調製
還流冷却器、磁気撹拌器および不活性ガス供給器を備えた500mlの丸底フラスコ中で、(3R,4S,5R)−5−アミノ−3,4−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸13.7g(70.0mmol)をエタノール120mlで懸濁し、メタンスルホン酸4.50ml(70.0mmol)で処理し、混合物を1時間加熱還流した。反応混合物を約30℃に冷却し、40℃/60ミリバールで、ロータリーエバポレーターでエバポレートした。得られた残渣を再度エタノール120mlで処理し、1時間加熱還流し、エバポレートした。この操作を6回繰り返した。残渣を50℃/10ミリバールで乾燥して、粗中間体として、(3R,4S,5R)−5−アミノ−3,4−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルメタンスルホン酸塩20.8gを褐色の残渣として得た。
IR(液膜)3350, 2982, 1715, 1252, 1097 cm-1; MS(電子衝撃)201 M
(3R,4S,5R)−5−アミノ−3,4−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステル塩酸塩の調製
還流冷却器、磁気撹拌器および不活性ガス供給器を備えた50mlの丸底フラスコ中で、(3R,4S,5R)−5−アミノ−3,4−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸一水和物1.91g(10.0mmol)をエタノール19mlで懸濁し、0〜5℃に冷却し、塩化チオニル0.80ml(11.0mmol)でゆっくり(3分)処理した。次いで、亜硫酸ジエチル1.28ml(10.0mmol)を加え、混合物を3時間加熱還流し(気体混合物が発生した)、黒色反応混合物を20〜25℃に冷却した。黒色懸濁液に、酢酸エチル19mlを30分かけて滴下し、次いで、混合物を0〜5℃に冷却し、0〜5℃で1時間撹拌した。黒色懸濁液を濾過し、濾過ケーキを、エタノール6.5mlと酢酸エチル6.5mlの混合物を少しずつ用いて洗浄した。薄灰色結晶を40℃/10ミリバール/1時間で乾燥して、(3R,4S,5R)−5−アミノ−3,4−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステル塩酸塩1.57gを薄灰色結晶として得た。
IR(液膜)3559, 2918, 1711, 1250, 1095 cm-1; MS(イオンスプレー): 202.3 (M+H), 224.3 (M+Na) m/z
融点: 分解215℃
(b)(3aR,7R,7aS)−7−アミノ−2,2−ジエチル−3a,6,7,7a−テトラヒドロベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸エチルエステルの調製
ディーン・スターク分離器、還流冷却器、温度計、磁気撹拌器および不活性ガス供給器を備えた25mlの二口丸底フラスコ中で、(3R,4S,5R)−5−アミノ−3,4−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルを3−ペンタノン9.0mlに懸濁し、メタンスルホン酸0.32ml(4.92mmol)を加え、混合物をディーン・スターク分離器を用いて2時間、加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル9.0mlで希釈し、混合物を1M炭酸水素ナトリウム水溶液9.0mlで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム約1gで乾燥し、濾過した。濾過ケーキを酢酸エチル約9mlで洗浄し、合わせた濾液を40℃/10ミリバールで、ロータリーエバポレーターでエバポレートして、粗中間体として、(3aR,7R,7aS)−7−アミノ−2,2−ジエチル−3a,6,7,7a−テトラヒドロベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸エチルエステル1.05gを得た。
MS(イオンスプレー): 270.3 M+H, 184.2 m/z
(c)(3R,4S,5R)−5−アミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−4−ヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルの調製
温度計、磁気撹拌器および不活性ガス供給器を備えた250mlの二口丸底フラスコ中で、(3aR,7R,7aS)−7−アミノ−2,2−ジエチル−3a,6,7,7a−テトラヒドロベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸エチルエステル10.80g(40.1mmol)をジクロロメタン110mlに溶解し、−70℃に冷却した。トリエチルシラン7.0ml(44.1mmol)を−70℃で加え、四塩化チタン4.85ml(44.1mmol)を−70℃で反応混合物に徐々に加えた。反応混合物を−20℃〜−25℃で18時間撹拌し、次いで、トリエチルシラン1.05ml(6.6mmol)を−20℃〜−25℃で加え、さらに−20℃〜−25℃で6時間撹拌した。反応混合物を、1M水酸化アンモニウム水溶液にゆっくり加えた。酢酸エチル100mlを加え、混合物を濾過し、酢酸エチル200mlで洗浄した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル100mlで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム300gで乾燥し、濾過し、酢酸エチル200mlで洗浄し、40℃/600〜10ミリバールで、ロータリーエバポレーターでエバポレートして、ベージュ色の油状体12.08gを粗生成物として得た。粗生成物の精製を、1%の濃アンモニア水含有酢酸エチルを溶出液として用いて、シリカカラムクロマトグラフィーで達成した。合わせた画分をロータリーエバポレーターでエバポレートし、乾燥して、(3R,4S,5R)−5−アミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−4−ヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステル5.1gを黄色を帯びた油状体として得た。
MS(イオンスプレー): 272.3 (M+H), 299.4 (M+Na) m/z
(d)(3R,4R,5S)−5−アリルアミノ−4−アミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルの調製
ディーン・スタークトラップ、温度計、機械的撹拌器および不活性ガス供給器を備えた4lの四口丸底フラスコ中で、(c)に従って得られた(3R,4S,5R)−5−アミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−4−ヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステル271.4gを、室温でアルゴン下に撹拌しながら、tert−ブチルメチルエーテル2710ml中に溶解した。赤色溶液をベンズアルデヒド102.1ml(d=1.05、1.01mol)で処理し、2時間加熱還流し、その間に水約9mlを分離した。30分かけて、tert−ブチルメチルエーテル1350mlを蒸留した。中間体を含む赤色溶液を0℃〜5℃に冷却し、トリエチルアミン167.3ml(d=0.726、1.18mol)で処理した。次いで、塩化メタンスルホニル77.7ml(d=1.452、0.99mol)を、85分かけて、0℃〜5℃の範囲の温度を維持しながら滴下すると、その間に、橙色の析出物が生成した。冷却せずに45分間撹拌した後、HPLC分析は、中間体(3R,4R,5S)−5−(ベンジリデン−アミノ)−4−ヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルが約15%であることを示した。室温で、塩化メタンスルホニル7.8ml(d=1.452、0.09mol)を滴下し、10分間撹拌した後には、HPLC分析は、上記の中間体が約8%であることを示した。室温で、塩化メタンスルホニル7.8ml(d=1.452、0.09mol)を滴下し、15分間撹拌した後には、HPLC分析は、上記の中間体が1%未満であることを示した。橙色懸濁液を濾過し、黄橙色の濾過ケーキをtert−ブチルメチルエーテル300mlで洗浄した。中間体(3R,4R,5S)−5−(ベンジリデン−アミノ)−4−メシルオキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルを含む、合わせた濾液(1291g)をアリルアミン300.5ml(d=0.76,4.0mol)で処理し、透明な赤色溶液を、撹拌しながらアルゴン1バール下の3Lのオートクレーブ中で、45分かけて110〜111℃に加熱し、次いで、この温度で3.5〜4.5バールの圧力で15時間撹拌し、45℃未満に1時間冷却した。赤色溶液を48℃/600〜10ミリバールで、ロータリーエバポレーターでエバポレートし、残った赤色ゲル(566g)を、2N塩酸1000mlと酢酸エチル1000mlの二相混合物中に、強く撹拌しながら溶解した。有機相を2N塩酸1000mlで抽出し、合わせた水層を酢酸エチル500mlで洗浄し、10℃に冷却し、10℃〜20℃の範囲の温度を維持しながら、pH=10.1に到達するまで、50%水酸化ナトリウム水溶液約256mlで、撹拌しながら処理した。有機相を分離し、水相をまず1000ml、次いで500ml、合計1500mlのtert−ブチルメチルエーテルで抽出し、合わせた抽出物を、48℃/340〜10ミリバールで、ロータリーエバポレーターでエバポレートして、粗(3R,4R,5S)−5−アリルアミノ−4−アミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステル(277.9g)を赤褐色油状体として得た。
IR(液膜)2966, 1715, 1463,1244,1090 cm-1; MS(EI, 70eV)310 (M), 222, 136, 98 m/z
(e)(3R,4R,5S)−4−アセチルアミノ−5−アリルアミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルの調製
温度計、機械的撹拌器、クライゼン冷却器および不活性ガス供給器を備えた4lの四口丸底フラスコ中で、(d)に従って得られた(3R,4R,5S)−5−アリルアミノ−4−アミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルを、アルゴン下に撹拌しながら室温で、tert−ブチルメチルエーテル2800mlに溶解した。赤色溶液から、tert−ブチルメチルエーテル1400mlを蒸留した。再度、tert−ブチルメチルエーテル1400mlを加え、次いで留去した。赤色溶液を0〜5℃に冷却し、酢酸512ml(9.0mol)で処理すると、温度は約23℃に上がった。0℃〜5℃に冷却後、メタンスルホン酸58.1ml(d=1.482,0.90mol)を27分かけて滴下し、続いて、無水酢酸84.7ml(d=1.08、0.90mol)を、0℃〜5℃の範囲の温度を保ちながら、40分かけて滴下した。褐色の反応混合物を、冷却せずに14時間撹拌し、次いで、激しく撹拌しながら水(脱イオンしたもの)1400mlで30分間処理し、褐色の有機相を1Mメタンスルホン酸水溶液450mlで抽出した。合わせた水相(pH=1.6)を撹拌しながら、10〜25℃の範囲の温度を保ちながら、50%水酸化カリウム水溶液694mlで、pH=10.0に到達するまで、処理した。褐色の濁った混合物を、まず1000ml、次いで400ml、合計で1400mlのtert−ブチルメチルエーテルで抽出し、合わせた有機抽出物を活性炭32g上で撹拌し、濾過した。濾過ケーキをtert−ブチルメチルエーテル約200mlで洗浄し、合わせた濾液を、47℃/380〜10ミリバールで、ロータリーエバポレーターでエバポレートして、赤褐色の不定形の結晶285.4gを得た。それを、撹拌しながら、50℃で、tert−ブチルメチルエーテル570mlとn−ヘキサン285mlの混合物に溶解した。褐色の溶液を、撹拌しながら45分で、−20℃〜−25℃に冷却して、5時間撹拌すると、褐色の結晶が析出した。懸濁液を、予め冷却した(−20℃)グラスフィルターロートで濾過し、濾過ケーキを、予め冷却した(−20℃)tert−ブチルメチルエーテル285mlとn−ヘキサン143mlの混合物で洗浄し、ロータリーエバポレーターで48℃<10ミリバールで乾燥して、(3R,4R,5S)−4−アセチルアミノ−5−アリルアミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステル200.33g(83%)を得た。融点100.2℃〜104.2℃。
(f)(3R,4R,5S)−4−アセチルアミノ−5−アミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルの調製
温度計、機械的撹拌器、還流冷却器および不活性ガス供給器を備えた4lの四口丸底フラスコ中で、(d)に従って得られた(3R,4R,5S)−4−アセチルアミノ−5−アリルアミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルおよびエタノールアミン30.0ml(d=1.015、0.54mol)を、室温でエタノール880mlに溶解し、10%パラジウム/活性炭17.6gで処理した。黒色懸濁液を3時間加熱還流し、室温に冷却し、濾過した。濾過ケーキをエタノール100mlで洗浄し、合わせた濾液を、50℃/<20ミリバールで、ロータリーエバポレーターでエバポレートした。褐色の油状残渣(207.3g)を2N塩酸600mlで処理し、褐色溶液を、50℃/75ミリバールで5分間、ロータリーエバポレーターで蒸留した。溶液を室温に冷却し、tert−ブチルメチルエーテル600mlで洗浄し、撹拌および冷却しながら、室温未満の温度に保って、pH=9〜10に到達して褐色乳濁液が生成するまで、25%アンモニア水約110mlで処理した。乳濁液を酢酸エチル600mlで三回、合計1800mlで抽出した。合わせた抽出物を、硫酸ナトリウム約200gで乾燥し、濾過した。濾過ケーキを、酢酸エチル約200mlで洗浄し、合わせた濾液を、50℃/<20ミリバールで、ロータリーエバポレーターでエバポレートして、褐色油状体158.6gを得、これをエタノール650mlに溶解した。褐色溶液を、撹拌しながら、エタノール2500ml中の85%オルトリン酸57.60g(d=1.71、0.50mol)の熱溶液(50℃)に1分間で加えた。得られた溶液を1時間で22℃に冷却した。40℃で、(3R,4R,5S)−4−アセチルアミノ−5−アミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルの種結晶(約10mg)を加えると、結晶化が始まった。ベージュ色の懸濁液を、2時間かけて、−20℃〜−25℃に冷却し、この温度で5時間撹拌した。懸濁液を、予め冷却した(−20℃)グラスフィルターロートで2時間濾過した。濾過ケーキを、まず、予め−25℃に冷却したエタノール200mlで洗浄し、次いで、850mlで2回、合計で1700mlのアセトン、さらに、1000mlで2回、合計で2000mlのn−ヘキサンで洗浄し、その後、50℃/20ミリバールで3時間乾燥して、(3R,4R,5S)−4−アセチルアミノ−5−アミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステル124.9g(70%)を白色結晶として得た。融点205〜207℃、分解。
実施例2
(3R,4S,5R)−5−アミノ−3,4−ジヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸からの(3R,4R,5S)−5−アミノ−4−アセチルアミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−1−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルの調製
工程(a)、(b)、(c)、(e)および(f)は、実施例1で上記したとおりに行った。
工程(d)、(3R,4S,5R)−5−アミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−4−ヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルからの(3R,4R,5S)−5−アリルアミノ−4−アミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステルの調製は、下記のように行った。
温度計、機械的撹拌器および不活性ガス供給器を備えた500mlの金属製反応器を有するオートクレーブに、アルゴン下、(b)に従って得られた(3R,4S,5R)−5−アミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−4−ヒドロキシ−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステル40.70g(0.12mol)およびギ酸エチル200.0mlを入れ、溶液を撹拌しながら、4〜5バールで、35分かけて100℃に加熱し、この温度で6時間保ち、次いで、室温に冷却した。赤色溶液を、トルエン150mlで2回、合計300mlで処理およびエバポレートし、45℃/300〜15ミリバールでエバポレートして、粗中間体として、(3R,4R,5R)−5−ホルミルアミノ−4−ヒドロキシ−3−(1−エチル−プロポキシ)−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステル46.24gを、赤色油状体として得た。
IR(液膜):2967, 1715, 1385, 1247, 1100 cm-1; MS(電子スプレー): 300 (M+H+), 270 (M-COH), 253, 212, 138 m/z
還流冷却器、温度計、機械的撹拌器および不活性ガス供給器を備えた1lの四口丸底フラスコ中で、上記の粗中間体46.24g(0.15mol)を、酢酸エチル460mlおよびトリエチルアミン23.7ml(d=0.726、0.17mol)に溶解した。橙色溶液を0℃〜5℃に冷却し、30分かけて、塩化メタンスルホニル13.2ml(d=1.452、0.17mol)で滴下処理すると、その間に、白色析出物が生じた。冷却せずに60分間撹拌した後、懸濁液は室温になった。室温で45分後、白色懸濁液を濾過し、濾過ケーキを酢酸エチル45mlで洗浄した。合わせた濾液を、1M重炭酸ナトリウム水溶液116mlで洗浄し、硫酸ナトリウム130gで乾燥し、濾過し、45℃/180>10ミリバールで、ロータリーエバポレーターでエバポレートして、粗中間体として、(3R,4R,5R)−5−ホルミルアミノ−4−メタンスルホニルオキシ−3−(1−エチル−プロポキシ)−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステル58.39gを、橙赤色油状体として得た。
IR(液膜):2967, 1715, 1358, 1177, 968 cm-1; MS(EI, 70eV): 377 (M), 290, 244, 148, 96 m/z
還流冷却器、温度計、機械的撹拌器および不活性ガス供給器を備えた1lの四口丸底フラスコ中で、上記の粗中間体58.39gを、エタノール290mlに溶解した。橙色溶液を、メタンスルホン酸10.7ml(d=1.482、0.17mol)で処理し、160分間加熱還流した。赤褐色の反応物を、45℃/190〜30ミリバールで、ロータリーエバポレーターでエバポレートし、残った赤褐色の油状体を脱イオン水260mlで処理し、tert−ブチルメチルエーテル260mlで洗浄した。有機相を、脱イオン水52mlで抽出し、合わせた水相(pH=1.3)を0℃〜5℃に冷却し、pH=9.4に到達するまで温度を10℃未満に保ちながら50%水酸化カリウム水溶液13.7mlで処理すると、ベージュ色の乳濁液が生じた。pH6.6で、酢酸エチル260mlを加えた。水層を酢酸エチル70mlで抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウム160gで乾燥し、濾過し、45℃/190〜20ミリバールで、ロータリーエバポレーターでエバポレートして、粗中間体として、(3R,4R,5R)−5−アミノ−4−メタンスルホニルオキシ−3−(1−エチル−プロポキシ)−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステル45.66gを、赤色油状体として得た。
IR(液膜):1720, 1362, 1250, 1170, 1070 cm-1; MS(電子スプレー): 350 (M+H+), 290.3, 262.1, 202.2, 184.3 m/z
温度計、機械的撹拌器および不活性ガス供給器を備えた500mlのガラス製反応器を有するオートクレーブに、アルゴン下、上記の粗中間体45.66g(0.13mol)およびアリルアミン29.5ml(d=0.76、0.39mol)および酢酸エチル250mlの赤色溶液を入れた。混合物を撹拌しながら、アルゴン1バール下に、45分かけて111℃〜112℃に加熱し、この温度で約3.5バール下に6時間保ち、次いで、50分かけて室温に冷却した。橙色懸濁液を、1M重炭酸ナトリウム水溶液230mlと共に20分間激しく撹拌した。赤褐色の有機相を硫酸ナトリウム100gで乾燥し、濾過した。濾過ケーキを酢酸エチル約50mlで洗浄し、合わせた濾液を、45℃/160〜10ミリバールで、ロータリーエバポレーターでエバポレートして、粗中間体として、(3R,4R,5S)−5−アリルアミノ−4−アミノ−3−(1−エチル−プロポキシ)−シクロヘキサ−1−エン−カルボン酸エチルエステル41.80gを、赤色油状体として得た。
IR(液膜):3441, 1707, 1462, 1262, 1063 cm-1; MS(電子スプレー): 311.2 (M+,H+), 297.2, 266.3, 245.8, 223.2 m/z

Claims (22)

  1. 式I
    Figure 2008511568

    (式中、R1、R1'は互いに独立に、Hまたはアルキル基であり、R2は、アルキル基であり、R3、R4は、互いに独立に、Hまたはアルカノイルであるが、ただし、R3とR4とが両方ともHであることはない)の4,5−ジアミノシキミ酸誘導体および薬学的に許容しうるその付加塩の製造方法であって、
    工程a)で、式II
    Figure 2008511568

    の5−アミノシキミ酸をR2OHでエステル化して、式III
    Figure 2008511568

    (式中、R2は、上記のとおりである)の化合物を形成し、
    工程b)で、式IIIの化合物をアルカノンと反応させて、式IV
    Figure 2008511568

    (式中、R1、R1'およびR2は上記のとおりである)のケタールを形成し、
    工程c)で、還元的ケタール開裂を遂行して、式V
    Figure 2008511568

    (式中、R1、R1'およびR2は上記のとおりである)の化合物を形成し、
    工程d)で、式Vのアミノアルコールを式VI
    Figure 2008511568

    (式中、R1、R1'およびR2は上記のとおりであり、R5およびR6は、互いに独立に、Hまたはアミノ保護基であるが、ただし、R5とR6とが両方ともHであることはない)のジアミノ化合物に変換し、
    工程e)で、式VIの化合物の遊離アミノ官能性をアシル化して、式VII
    Figure 2008511568

    (式中、R1、R1'、R2、R3、R4、R5およびR6は上記のとおりである)のアシル化化合物を形成し、さらに、
    工程f)で、式VIIの化合物を式Iの化合物に還元し、必要に応じて、薬学的に許容しうる付加塩を形成する、
    ことを特徴とする製造方法。
  2. 1、R1'およびR2がエチルであり、R3がアセチルであり、R4がHであることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
  3. 5がアリルであり、R6がHであることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
  4. 工程a)が、60℃〜150℃の温度で、強酸の存在下にアルコール中で行われることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
  5. アルコールがエタノールであり、強酸が塩酸またはメタンスルホン酸であり、温度が70℃〜90℃であることを特徴とする、請求項4に記載の製造方法。
  6. 工程b)が、50℃〜150℃の温度で、強酸の存在下にアルカノンを用いて行われることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
  7. アルカノンが3−ペンタノンであり、強酸が塩酸またはメタンスルホン酸であり、温度が80℃〜120℃であることを特徴とする、請求項6に記載の製造方法。
  8. 工程c)が、−70℃〜−20℃の温度で、ケタール開裂試薬を用いて不活性有機溶媒中で行われることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
  9. 不活性有機溶媒がジクロロメタンであり、ケタール開裂試薬がトリエチルシラン/四塩化チタンであり、温度が−25℃〜−20℃であることを特徴とする、請求項8に記載の製造方法。
  10. 工程d)が、
    d1)アミノ基の置換基を、工程c)で得られた式Vの2−アミノアルコールに導入する工程、
    d2)ヒドロキシ基を脱離基に変換する工程、および
    d3)アミノ基の置換基を開裂させ、式R5NHR6(式中、R5およびR6は上記のとおりである)のアミンを用いて反応生成物を式VIの1,2−ジアミノ化合物に変換する工程、
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
  11. 工程d1)の置換アミノ基が、式Vの2−アミノアルコールをカルボニル基含有化合物と反応させることにより形成されるシッフ塩基または式Vの2−アミノアルコールをアシル化剤と反応させることにより形成されるアシル基であることを特徴とする、請求項10に記載の製造方法。
  12. シッフ塩基がベンズアルデヒドを用いて形成されることを特徴とする、請求項11に記載の製造方法。
  13. 工程d2)が、ヒドロキシ基のスルホン酸エステルへの変換を含むことを特徴とする、請求項10に記載の製造方法。
  14. 工程d2)が、ヒドロキシ基のメタンスルホン酸エステルへの変換を含むことを特徴とする、請求項10に記載の製造方法。
  15. 工程d3)で使用される式R5NHR6のアミンが、アリルアミン、ジアリルアミン、ベンジルアミン、ジベンジルアミンまたはトリメチルシリルアミンであることを特徴とする、請求項10に記載の製造方法。
  16. 式R5NHR6のアミンが、アリルアミンであることを特徴とする、請求項15に記載の製造方法。
  17. 工程e)が、1位の遊離アミノ官能性のアシル化を含むことを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
  18. 工程f)の反応が、金属触媒の存在下になされる異性化/加水分解であることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
  19. 金属触媒がPd/C触媒であることを特徴とする、請求項18に記載の製造方法。
  20. 一級アミンがさらに添加されることを特徴とする、請求項18または19に記載の製造方法。
  21. 一級アミンがエタノールアミンであることを特徴とする、請求項20に記載の製造方法。
  22. 上記に記載の発明。
JP2007528738A 2004-09-02 2005-08-24 4,5−ジアミノシキミ酸の製造方法 Expired - Fee Related JP4682204B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP04104227 2004-09-02
PCT/EP2005/009121 WO2006024436A1 (en) 2004-09-02 2005-08-24 Process for the preparation of 4,5-diamino shikimicacid

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008511568A true JP2008511568A (ja) 2008-04-17
JP4682204B2 JP4682204B2 (ja) 2011-05-11

Family

ID=35542318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007528738A Expired - Fee Related JP4682204B2 (ja) 2004-09-02 2005-08-24 4,5−ジアミノシキミ酸の製造方法

Country Status (14)

Country Link
US (1) US7514580B2 (ja)
EP (1) EP1791808B1 (ja)
JP (1) JP4682204B2 (ja)
KR (1) KR100859902B1 (ja)
CN (1) CN101010289B (ja)
AT (1) ATE473960T1 (ja)
CA (1) CA2577192C (ja)
DE (1) DE602005022326D1 (ja)
DK (1) DK1791808T3 (ja)
ES (1) ES2345778T3 (ja)
IL (1) IL181317A (ja)
MX (1) MX2007002316A (ja)
TW (1) TW200621683A (ja)
WO (1) WO2006024436A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010143734A1 (ja) * 2009-06-09 2010-12-16 国立大学法人 岡山大学 ニトロ基含有エーテル化合物及びその製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2392207T3 (es) * 2007-09-18 2012-12-05 F. Hoffmann-La Roche Ag Proceso a partir de ácido shikímico para obtener oseltamivir fosfato

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0920410B1 (en) * 1996-08-23 2002-03-27 Gilead Sciences, Inc. Preparation of cyclohexene carboxylate derivatives
DE60002949T2 (de) 1999-06-11 2004-05-19 F. Hoffmann-La Roche Ag Verfahren zur Herstellung des Neuraminidase-Inhibitoren ro-64-0796
US6462226B1 (en) 1999-12-03 2002-10-08 Hoffmann-La Roche Inc. Process for the preparation of 4,5-diamino shikimic acid derivatives
US6403824B2 (en) * 2000-02-22 2002-06-11 Hoffmann-La Roche Inc. Process for the preparation for 4,5-diamino shikimic acid derivatives
US6518048B2 (en) * 2000-04-10 2003-02-11 Hoffmann-La Roche Inc. Stereo-specific synthesis of shimikic acid derivatives with improved efficiency

Non-Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6010017445, Journal of Organic Chemistry, Vol.69, No.15, p.4948−4953 (2004). *
JPN6010017447, Protective Groups in Organic Chemistry, p.217−224 (1991). *
JPN6010017452, Journal of Organic Chemistry, Vol.63, No.13, p.4545−4550 (1998). *
JPN6010017453, Organic Letters, Vol.6, No.10, p.1585−1588 (2004). *
JPN6010017456, Journal of Organic Chemistry, Vol.66, No.6, p.2044−2051 (2001). *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010143734A1 (ja) * 2009-06-09 2010-12-16 国立大学法人 岡山大学 ニトロ基含有エーテル化合物及びその製造方法
US8524940B2 (en) 2009-06-09 2013-09-03 National University Corporation Okayama University Nitro group-containing ether compound and method for producing same
JP5698129B2 (ja) * 2009-06-09 2015-04-08 国立大学法人 岡山大学 ニトロ基含有エーテル化合物及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20060047002A1 (en) 2006-03-02
DE602005022326D1 (de) 2010-08-26
KR100859902B1 (ko) 2008-09-23
KR20070039973A (ko) 2007-04-13
CN101010289B (zh) 2011-05-25
CN101010289A (zh) 2007-08-01
IL181317A (en) 2011-12-29
CA2577192A1 (en) 2006-03-09
ATE473960T1 (de) 2010-07-15
JP4682204B2 (ja) 2011-05-11
IL181317A0 (en) 2007-07-04
CA2577192C (en) 2013-01-15
EP1791808B1 (en) 2010-07-14
WO2006024436A1 (en) 2006-03-09
ES2345778T3 (es) 2010-10-01
EP1791808A1 (en) 2007-06-06
MX2007002316A (es) 2007-04-17
US7514580B2 (en) 2009-04-07
DK1791808T3 (da) 2010-08-09
TW200621683A (en) 2006-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4656696B2 (ja) ノイラミニダーゼ阻害剤の調製方法
JP4954378B2 (ja) 4,5−ジアミノシキミ酸誘導体の調製方法
CA2699580C (en) Process from shikimic acid to oseltamivir phosphate
JP4682204B2 (ja) 4,5−ジアミノシキミ酸の製造方法
JP3399546B2 (ja) 置換されたインダゾール誘導体製造のための方法及び中間体
US6462226B1 (en) Process for the preparation of 4,5-diamino shikimic acid derivatives
US5087732A (en) Glutaric acid derivatives and preparation thereof
US5260467A (en) Glutaric acid derivatives and preparation thereof
JP4058960B2 (ja) インダゾール誘導体及びその製法
JPH08176108A (ja) (−)−n−メチル−n−[4−(4−フェニル−4−アセチルアミノピペリジン−1−イル)−2−(3,4−ジクロロフェニル)ブチル]ベンズアミドおよびその薬学的に許容しうる塩の製造方法
JP2002371060A (ja) 光学活性アミノピペリジン誘導体の製造方法
JP2016511761A (ja) 4−ピペリジン−4−イル−ベンゼン−1,3−ジオール及びその塩の合成方法、並びに新規化合物tert−ブチル4−(2,4−ジヒドロキシ−フェニル)−4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボキシレート
US5157138A (en) Glutaric acid derivatives and preparation thereof
JPH1059947A (ja) キラルで、非ラセミの(4−アリール−2,5−ジオキソイミダゾリジン−1−イル)酢酸の製造方法
JP5144656B2 (ja) ガバペンチンの調製プロセス
JPH05345783A (ja) アデニン誘導体の製造方法
JP2002053552A (ja) 4,6−ジメチルインドール及びその誘導体の製造方法
JPH0912546A (ja) アザビシクロ環化合物および製造方法
FR2935141A1 (fr) Procede de preparation de l'ester ethylique de l'acide 4-[trans-4-[(phenylmethyl)-amino]cyclohexyl]benzoique et de son sel hemifumarate
JPH1180151A (ja) オキセパン−2−オン誘導体の製造方法
JPS63183548A (ja) N−ヒドロキシアミノ酸類の製造法
KR20080062276A (ko) 수마트립탄의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100629

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20101129

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20101206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4682204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees