JP2008508675A - ランプユニット及びリフレクタを有する照明装置 - Google Patents
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Abstract
照明装置(1)は、光を発するランプユニット(10)と、発せられた前記光を反射するリフレクタ(20)と、ランプユニット(10)及びリフレクタ(20)の両方を収容するハウジング(30)とを有する。ランプユニット(10)が、超高性能ランプのような、高出力レベルにおいて動作するランプを有している場合、装置(1)の動作の間、ランプユニット(10)によって多くの熱が生成され、前記熱は、照明装置(1)の周囲に放散される必要がある。この目的のため、照明装置(1)は、リフレクタ(20)とハウジング(30)との間に配されているヒートシンク(40)を備えており、ヒートシンク(40)は、リフレクタ(20)及びハウジング(30)の両方に熱的に結合されている。ヒートシンク(40)は、リフレクタ(20)を包囲している金属細片(42)を有する。
Description
本発明は、光を発するランプユニットと、前記ランプユニットによって発せられる光を反射するリフレクタであって、前記ランプユニットが通過することを可能にする孔を自身の底部に有しているほぼボール形のリフレクタと、前記ランプユニット及び前記リフレクタの両方を収容するハウジングとを有する照明装置に関する。
欧州特許出願第1 164 328号公報は、光を発するためのランプユニットと、前記ランプユニットによって発せられる光を反射するリフレクタであって、前記ランプユニットが通過することを可能にする孔を自身の底部に有しているほぼボール形のリフレクタとを有する照明装置を開示している。前記ランプユニットは、前記リフレクタに取り付けられており、前記ランプ及び前記リフレクタのアセンブリは、ハウジング内に配されており、前記ハウジングは、前記のようなランプ-リフレクタアセンブリから生じる光を透過させるための透過窓を有しており、前記リフレクタは、前記ハウジングに固定されている。
前記ハウジングの重要な機能は、前記照明装置がブレークダウンする際に生成され得る散乱物が、前記のような装置から出て行くのを防止するためのものである。このようにして、前記照明装置の安全性は、ハウジングを有さない照明装置に関して改善されている。前記装置内に前記散乱物を保持する目的のためにとられているこの手段は、前記ランプが水銀又は他の有害物質を含む場合、特に関係がある。前記ランプが水銀を含んでいる場合、前記ハウジングは、水銀蒸気が前記照明装置から逃げるのを防止する役割も果たしている。
多くのアプリケーションにおいて、前記ランプは、高出力ランプであり、前記ランプの温度が所定の最大値よりも高くなるのを防止するための手段がとられることが重要である。欧州特許出願第1 164 328号公報は、前記のような手段の複数の例を開示している。一実施例においては、ヒートシンクが設けられ、該ヒートシンクは、前記ランプに取り付けられている及び熱的に結合されている。前記ヒートシンクは、例えば、表面積を拡大することにより前記ランプの温度上昇を抑制する役割をしている放熱フィンである。他の実施例において、冷却用対流装置が、前記ハウジング内に設けられている。この装置は、例えば、前記ハウジングの内側の空気を強制的に対流させる冷却ファンである。
本発明の目的は、ハウジング内に配されているランプユニット及びリフレクタを有する照明装置であって、当該照明装置の動作中、熱が、十分な程度に放散されることを保証するための手段がとられている照明装置を提供することにある。
前記目的は、光を発するランプユニットと、前記ランプユニットによって発せられる光を反射するリフレクタであって、前記ランプユニットが通過することを可能にする孔を自身の底部に有しているほぼボール形のリフレクタと、前記ランプユニット及び前記リフレクタの両方を収容するためのハウジングと、前記照明装置の動作中、前記リフレクタから前記ハウジングへと熱を伝達する前記リフレクタと前記ハウジングとの間に配されているヒートシンクとを有する照明装置であって、前記ヒートシンクは、前記リフレクタ及び前記ハウジングの両方に熱的に結合されている照明装置によって達成される。
本発明によれば、当該照明装置の動作中、前記リフレクタから前記ハウジングへと熱を伝達する役割をするヒートシンクが設けられる。この機能を適切に実施することができるようにするために、前記ヒートシンクは、前記リフレクタと前記ハウジングとの間に配されると共に、前記リフレクタ及び前記ハウジングの両方に熱的に結合されている。
欧州特許出願第1 164 328号公報は、熱を放散させるヒートシンクの使用も開示していることは真実であり得るが、このヒートシンクは前記ランプに取り付けられており、主に、表面積の拡大に基づいて自身の機能を実施している。本発明によるヒートシンクは、前記リフレクタと前記ハウジングとの間に配されており、前記リフレクタ及び前記ハウジングの両方に熱的に結合されている。このようにして、前記ヒートシンクが、前記リフレクタから前記ハウジングまで熱を伝導することができ、この結果、前記ハウジングは、前記熱を周囲(environment)に発する。本発明によるヒートシンクは、前記リフレクタの比較的大きい表面のかなりの部分と接触するように設計されることができるので、欧州特許出願第1 164 328号公報から知られているヒートシンクよりも遥かに効果的であることができる。従って、本発明によるヒートシンクが利用される場合、前記照明装置を小型化することも可能である。更に、前記ヒートシンクは、ちょうど前記リフレクタと前記ハウジングの両方との間の薄い層として形成されることができるので、ほとんど空間を占有しない。例えば、前記ヒートシンクは、前記リフレクタを包囲する細片を有することもでき、前記細片は、好ましくは、銅のような熱伝導性金属によって作られる。好ましくは、前記ヒートシンクは、弾性要素を有しており、この結果、前記ヒートシンクと前記リフレクタ及び前記ハウジングとの間に良好な接触が得られることを、保証する。
本発明の他の目的は、特に、前記ランプユニットが、所謂超高性能ランプ(UHPランプ)を有しており、前記超高性能ランプが、ランプバルブと該ランプバルブの対向する側に延在している2つの棒形接続アームとを有している場合に、前記ランプユニットを前記照明装置のハウジングに接続する簡単な配置を提供することにある。本発明によれば、前記ハウジングに接続されているベースプレートが、前記接続アームの一方の端部を前記ハウジングに接続する目的で設けられ、前記接続アームの前記端部は、前記ベースプレートに接続される。
好適実施例において、前記ベースプレートは、前記接続アームの前記ベースプレートに接続されている端部が、該端部によって発せられる熱が孔を通過することを可能にすることによって冷却することを可能にするための、少なくとも1つの前記孔を有する。
他の好適実施例において、前記接続アームの前記端部と前記ベースプレートと間の前記接続は、前記接続アームの端部と、前記ベースプレートから部分的に切り抜かれて湾曲された少なくとも1つの接続部との係合によって確立される。この実施例の有利な点は、既に上述したように、前記ベースプレートが、冷却効果を有する少なくとも1つの孔を備えていることである。更に、前記接続部は、前記ベースプレートの一体化している部分であるので、前記ランプユニットを前記ベースプレートに接続するために別個の接続部を利用する必要がない。例えば、前記ランプユニットの前記接続アームの前記端部は、前記ベースプレートから部分的に切り抜かれ、前記ベースプレートに対して上方向に湾曲されている部分として形成されている3つの接続部の間で締付けられる。
前記接続アームの端部と前記ベースプレートの少なくとも1つの接続部との間の密な結合を保証する目的のために、前記接続アームの端部と前記接続部との周りへのワイヤの巻回又はセメントの使用のような、付加的な手段がとられても良い。更に、前記接続アームの前記端部は、溝を備えていても良く、前記接続部は、前記溝内に弾装(snapped into)されることができる部分を有していても良い。
前記ハウジング内における前記リフレクタの位置決めを容易にすることも、本発明の更に他の目的である。この目的は、前記リフレクタが前記ハウジングによって締付けられており、前記ハウジングの周部の形状が前記リフレクタの周部の形状と異なっている照明装置によって、達成される。前記ハウジング及び前記リフレクタの周部が異なる形状であることにより、前記ハウジング内の前記リフレクタの位置の調整のための空間が残されている。この有利な見地は、前記ハウジングの周部の形状が前記リフレクタの前記周部の形状に類似している場合には存在しない。
有利な実施例において、前記リフレクタの周部は、円形を有しており、前記リフレクタに対する締付け力を働かせるための前記ハウジングの要素が、三角形の配置で設けられている。この実施例において、前記リフレクタの3つの領域は、前記ハウジングによる締付け力の影響を受けており、前記領域は、前記リフレクタの周部にわたって均一に分配されている。このようにして、前記ハウジングにおける前記リフレクタの最適な固定が得られる。更に有利な点は、三角形の構造は、非常に頑丈であることで知られていることである。
好ましくは、前記リフレクタに対する締付け力を働かせるための前記ハウジングの前記要素は、弾性を有するものである。前記ハウジングの締付け作用が増強され、これにより、前記リフレクタの所定の標準寸法と前記リフレクタの実際の寸法との間の差分を補償することができる。
本発明の更に他の目的は、前記リフレクタを前記照明装置の前記ハウジングに接続するための単純な配置を提供し、締付けリングのような別個の接続要素の使用を回避することにある。本発明によれば、前記リフレクタは、突起を係合させる係合要素によって保持されている少なくとも1つの前記突起によって、前記ハウジングに対して固定されており、前記少なくとも1つの突起は、前記リフレクタ及び前記ハウジングの一方から延在しており、前記係合要素は、前記リフレクタ及び前記ハウジングのそれぞれの他方に配されている。
例えば、複数の突起が前記リフレクタ上に配され、前記ハウジングは、鋸歯の列を有している。この配置において、前記リフレクタは、前記リフレクタ上の前記突起と、前記ハウジング上の前記鋸歯の点との間の密な係合が得られるまで、前記ハウジング内へ前記リフレクタを挿入する及び自身の長手方向の軸に関して前記リフレクタを回転させることによって、前記ハウジングに接続される。他の実現可能な可能性によれば、板バネが前記ハウジング上に設けられ、前記リフレクタ上の突起が前記板バネと接触させられ、これにより前記板バネが圧縮された場合、密な係合が得られる。圧縮された場合に外側へ反発する(spring)ように傾斜された如何なる要素も、係合要素としての使用に適していることは理解されるであろう。
本発明は、以下で添付図面を参照して、より詳細に説明されるであろう。前記添付図面において、類似する部分は、同じ符号によって示されている。
図1は、本発明の第1好適実施例による照明装置1を示している。以下では、この照明装置を、第1照明装置1と称する。
第1照明装置1は、光を発するランプユニット10を有する。示されている例において、ランプユニット10は、所謂超高性能ランプ(UHPランプ)を有している。UHPは、良く知られているランプである。以下に、完璧さの目的のために、このランプの簡単な説明を与える。
一般に、UHPランプは、ランプバルブ11と、ランプバルブ11の対向する側に延在している2つの棒形接続アーム12とを有する。図1において、前記UHPランプのこれらの要素のみが、模式的に示されている。
前記ランプバルブ11の内側に放電空間が存在し、該放電空間はイオン化充填物によって充填されている。前記UHPランプは、前記放電空間の充填物をイオン化する目的のための2つの円柱状電極を有しており、各電極は、ランプバルブ11のそれぞれの端部に配されている。各電極の一方の部分は、前記放電空間内に延在しており、他方の部分は、接続アーム内に延在している。前記電極の前記接続アーム内に延在している部分の端部の一部は、モリブデン箔に接続されており、前記モリブデン箔は、前記電極へ電流を供給するためのリード線に接続されている。前記接続アームは、前記のような電極の部分と同様に、前記モリブデン箔と前記リード線の部分との両方を収容している。
第1照明装置1において、ランプユニット10は、リフレクタ20と組み合わせて使用されている。リフレクタ20は、ほぼボールのような形状であり、ランプユニット10の接続アーム12の一方が通過するのを可能にする孔21を自身の底部に有している。リフレクタ20は、ランプユニット10のランプバルブ11によって発せられる光を反射する自身の機能を実施するために、反射性内面22を有している。前記反射性内面の形状は、例えば、放物線状又は楕円状である。
ランプユニット10及びリフレクタ20は、ハウジング30内に収容されている。ハウジング30は、収容空間31を有しており、前記収容空間は、ランプユニット10のランプバルブ11によって発せられた及びリフレクタ20によって反射された光を透過させる透過窓32によって閉じられている。更に、孔33が、ランプユニット10の接続アーム12が通過するのを可能にするようにハウジング30内に配されている。透過窓32はガラスで作られているのに対し、ハウジング30の残部は、例えば、アルミニウムのような金属で作られているのが好ましい。
かなりの量の熱が、ランプユニット10の動作中にランプバルブ11によって生成され、この結果、前記ランプバルブの壁の温度は950℃と同程度に高くなり得て、ハウジング30内の温度は、300℃と同程度に高くなり得る。照明装置1に対する被害を回避するため、熱が、周囲に放散されることが重要である。本発明の重要な見地によれば、ヒートシンク40が設けられ、該ヒートシンク40は、リフレクタ20とハウジング30との間に配されており、リフレクタ20及びハウジング30の両方の間に熱的に結合されている。
ヒートシンク40は、リフレクタ20からハウジング30へと熱を伝達する働きをし、ハウジング30は、次いで、前記熱を周囲に発する。ヒートシンク40は、例えば、銅のような熱度伝導性金属のように、熱を非常に良好に伝導することができる材料を有していることが重要であることを理解されたい。
本発明の範囲内で、ヒートシンク40は、リフレクタ20とハウジング30との間に配されており、かつ、十分な程度でリフレクタ20からハウジング30へと熱を伝達することができるものである限り、如何なる適切な形状も有することができる。ヒートシンク40は、1つの一体化された全体である必要はないが、リフレクタ20とハウジング30との間に配されている別個の要素であって、これによって、言わばリフレクタ20を包囲する別個に要素を有していても良い。
示した例において、ヒートシンク40は、上方のリング41と、上方のリング41から延在する薄い細片とのアセンブリを有しており、該アセンブリは、リフレクタ20の周りに嵌合しており、即ち、前記リフレクタは、ランプユニット10の接続アームが通過される孔43を自身の底部に有している、ほぼボールのような形状をしている。
図2ないし6は、前記第1照明装置1の組立工程のステップを示している。前記組立工程の第1ステップは、ヒートシンク40を、ハウジング30の収容空間31内に位置させるステップを有する。図2は、ハウジング30とヒートシンク40とを示しており、図3は、ハウジング30とヒートシンク40とのアセンブリを示している。ヒートシンク40は、溶接のような、何らかの適切な態様でハウジング30に接続されることができる。
ヒートシンク40がハウジング30の収容空間31に位置され、ハウジング30に接続された後、リフレクタ20は、ハウジング30の収容空間31内に位置される。図4は、リフレクタ20を示しており、図5は、ハウジング30とヒートシンク40とリフレクタ20とのアセンブリを示している。前記アセンブリにおいて、リフレクタ20は、ヒートシンク40によって包囲されており、ヒートシンク40の細片42の一部は、リフレクタ20とハウジング30との間に挟まれている。これらの部分は、第1照明装置1の動作中、リフレクタ20からハウジング30へと熱を伝達する。
リフレクタ20は、何らかの適切な仕方で(例えば、締付けリングによって)ハウジング30に固定されることができる。本発明の範囲内で、リフレクタ20はヒートシンク40に固定されると共に、ヒートシンク40の細片42が、リフレクタを位置決めする役割もすることも可能である。このような場合において、前記細片42のアセンブリが十分な安定性を提供することが重要である。
ハウジング30の組立の後、ヒートシンク40及びリフレクタ20が得られ、ハウジング30の収容空間31は、透過窓32によって閉められる。図6は、ハウジング30及び透過窓32の、閉じられたアセンブリ30であって、ヒートシンク40及びリフレクタ20がこのアセンブリ内に配されている閉じられたアセンブリ30を示している。何らかの適切な接続要素が、透過窓32をハウジング30に固定するのに使用されることができる。示している例において、締付けリング34は、透過窓32をハウジング30に対して適所に保持するのに利用される。
ヒートシンク40及びリフレクタ20が、ハウジング30の収容空間31内で適切な位置にある場合、ランプユニット10は、適切な位置に配されている。ランプユニット10のランプバルブ11は、最適な光出力を得るように、リフレクタ20の内面22に対して正確に位置決めされることが重要である。本発明による第1照明装置1において、リフレクタ20の内面22に対するランプユニット10ランプのバルブ11の正確な位置決めは、一方では、ハウジング30に対するランプユニット10のランプバルブ11の正確な位置決めによって実現され、他方では、ハウジング30に対するリフレクタ20の内面22の正確な位置決めによって達成される。
示している例において、金属口金35と、金属口金35を収容する関連する収容ユニット37及び孔を有する位置決めプレート36とが、ハウジング30に対してランプユニット10を位置決めするのに使用されている。金属口金35及び位置決めプレート36は、ひとたびランプユニット10がハウジング30に対して適切な位置にあれば、ハウジング30にランプユニット10を固定する役割も果たす。金属口金35及び位置決めプレート36は、図6に示されている。ランプユニット10も、金属口金35が位置決めアーム12の端部に配されている状態で、図6に示されている。
ランプユニット10を適切な位置に位置させる工程は、複数のステップを有する。まず、金属口金35が、ランプユニット10の位置決めアーム12の端部に配される。次いで、ランプユニット10と金属口金35とのアセンブリは、自在接続アーム12、ランプバルブ11及び他の接続アーム12の部分が、ハウジング30、ヒートシンク40及びリフレクタ20それぞれにおける孔33、43、21を通して移動されて、ほぼ適切な位置に移動される。ランプユニット10がほぼ適切な位置に配されている場合、位置決めプレート36は、ハウジング30の外面38の一部、詳細には、外面38の孔33を包囲している部分に対して取り付けられる。前記工程において、金属口金35の一部は、収容ユニット37内に収容される。単純な実施例において、収容ユニット37は、金属口金35を密接に包囲することができるスリーブとして形成される。
既に記載したように、ランプユニット10がハウジング30に対して正確に位置決めされ、この結果、ランプユニット10のランプバルブ11が、リフレクタ20の内面22に対して正確に位置決めされることが重要である。ランプユニット10の長手方向における位置の調整は、同じ方向における位置決めプレート36の収容ユニット37に対する金属口金35の変位によって実現される。ランプユニット10の、前記長手方向に垂直な方向における位置の調整は、同じ方向におけるハウジング30に対する位置決めプレート36の変位によって実現される。
更に、ランプユニット10の長手方向の軸は、リフレクタ20の対称の軸と一致していることが重要である。従って、収容ユニット37は、位置決めプレート36がハウジング30の外面38に対して位置される際、金属口金35を長手方向に位置合わせするように適応化される。ランプユニット10の適切な位置合わせは、このようにして得られる。ランプユニット10が前記のような所望の位置にある場合、金属口金35は位置決めプレート36に固定され、位置決めプレート36は、例えば、溶接によって、ハウジング30に固定される。
図7は、本発明の第2好適実施例による照明装置2を示している。以下の記載において、この照明装置2を、第2照明装置2と称する。
第1照明装置1のように、第2照明装置2は、ランプユニット10、リフレクタ20及びハウジング30を有しており、ランプユニット10及びリフレクタ20は、透過窓32によって閉じられているハウジング30の収容空間31内に収容されている。第2照明ユニット2と第1照明ユニット1との間の違いは、ランプユニット10がハウジング30に接続されている仕方に関するものである。第2照明装置2において、ベースプレート50が、ランプユニット10とハウジング30との間の接続を確立するために利用されている。ベースプレート50の平面図が、図8に示されている。ベースプレート50は、ハウジング30に接続されており、ランプユニット10の接続アーム12の端部は、ベースプレート50に接続されている。
ベースプレート50とハウジング30との間の接続は、何らかの適切な仕方において確立されることができる。示されている例において、ベースプレート50は、ハウジング30に対して位置決めされているのではなく、ハウジング30から離間されて配されている。ベースプレート50のこの配置は、冷却孔51が、この例におけるベースプレート50内に配されていることに関連するものである。ランプユニット10の動作の間、ランプユニット10の接続アーム12の端部によって発せられる熱は、前記端部がベースプレート50に接続されているので、冷却孔51を介して取り除かれる。
ランプユニット10の接続アーム12の端部とベースプレート50との間の接続は、何らかの適切な仕方で確立されることもできる。好ましくは、ベースプレート50は、ベースプレート50から部分的に切り取られて湾曲された部分として形成されている接続部52を有する。図8において示されているベースプレート50は、3つの接続部52を有し、この結果、3つの細長い孔53を有し、各接続部52のベースは、関連する孔53のベースに取付けられている。3つの接続部52は、ランプユニット10の接続アーム12の端部を密接に包囲することができるように、円の周部に位置決めされている。
図9は、第1の可能性の接続部52の側面図である。この可能性によれば、接続部52は、自身の長さのほぼ中間において、互いに向かう方向に湾曲されている。接続部52の間の相互距離は、ランプユニット10の接続アーム12の端部が接続部52の間に挿入される場合に、接続部52の湾曲された部分によって接触されるように、選択される。接続部52の組み合わせによってランプユニット10の接続アーム12の端部に対して作用される締付け力に頼ることもできるが、更に、例えば、前記端部と接続部52との間に塗布されるセメントを使用することによって、前記端部と接続部52との間の接続を確実にすることもできる。
図10は、第2の可能性の接続部52の側面図である。この可能性によれば、接続部52は、2つの内側に湾曲されている部分を有する。ランプユニット10の接続アーム12の端部が接続部52の間に挿入された場合、前記端部と接続部52との間の接続は、前記湾曲されている部分において、前記接続部52の周りに巻回される耐熱ワイヤ54によって、確実にされる。締付けバネのような、他の締付手段が、ワイヤ54の代わりに使用されることもできる。
接続部52の複数の湾曲された部分は、本質的なものではないことを理解されたい。更に、ランプユニット10の接続アーム12の端部をベースプレート50に接続するための追加的な手段が、とられることもできることを理解されたい。例えば、ランプユニット10の接続アーム12の端部が、少なくとも1つの溝を備えていても良く、この結果、接続部52の少なくとも1つの湾曲されている部分が、この溝内に弾装されることができ、これにより更なる安全な固定が得られる。
図11ないし13は、本発明の第3好適実施例による照明装置3を示している。以下では、この照明装置3を、第3照明装置3と称する。
第3照明装置3において、リフレクタ20は、ハウジング30によって締付けられている。第3照明装置3の他の特徴的なフィーチャは、ハウジング30の周部の形状が、リフレクタ20の周部の形状とは異なることである。示されている例において、リフレクタ20の周部は円形であり、ハウジング30の周部は、六角形であり、3つの側面39がリフレクタ20に対する締付け力を作用させるように設計されている。これら3つの側面39は、三角形の配置で設けられており、即ち、これらの側面39の間の関係は、三角形の側面の間の関係に類似している。
リフレクタ20のハウジング30内における位置決めの工程は、リフレクタ20がハウジング30によって締付けられていることによって容易にされている。ひとたび、リフレクタ20がハウジング30の収容空間31内に挿入された場合、リフレクタ20は、付加的な手段に関する必要性を伴わずに、ハウジング30に対して固定される。ハウジング30及びリフレクタ20の周部は、異なる形状を有しているため、リフレクタ20のハウジング30内での位置の調整のための空間は、前記周部が類似の形状を有する場合よりも多く設けられている。
好ましくは、ハウジング30の3つの側面39は、弾性のものであり、ハウジング30を締付ける作用を増強する。更に有利な結果は、リフレクタ20の寸法の偏差が、少なくとも1つの側面39の弾性作用によって補償されることができることにある。側面39のうちの1つのあり得る隆起が、破線によって図11内に模式的に示されている。
図12及び13は、ハウジング30が、冷却フィン60又は他の突起を備えて設けられることができることを示している。冷却フィン60は、ハウジング30の熱放散面を拡大している。結果として、第3照明装置3の動作中のハウジング30から前記周囲への熱の放散が、増強される。
図14及び15は、ひとたびリフレクタ20がハウジング30内に位置されると、リフレクタ20の自身の長手方向の軸に関する回転が防止される、可能な配置を示す役割をしている。一般に、このような配置は突起と係合要素との係合を含んでおり、前記のような突起は前記リフレクタ及びハウジング30の一方に配され、前記係合要素はリフレクタ20及びハウジング30の他方に配される。突起及び係合要素の組み合わせの数は本質的なものではなく、少なくとも2つの前記のような組み合わせを有するのが好ましいことを理解されたい。
図14に示されている可能性によれば、3つの突起70がリフレクタ20内に配されており、鋸歯75の列が、ハウジング30に配されており、更に詳細には、側面39がリフレクタ20に対する締付けの力を作用させる。リフレクタ20が、ハウジング30内に挿入され、突起70は、リフレクタ20とハウジング30との間の自由空間内にある。次いで、リフレクタ20は、ハウジング30に対して該ハウジングの長手方向の軸に関して回転され、突起70は、鋸歯と係合するようになり、鋸歯75によってロックされる。前記のような工程において、突起70は、先ず鋸歯75の側の斜面側(beveled side)を走り、この後、突起70は、該突起70の垂直側に対してロックされる。
図15に示されている可能性によれば、3つの突起70がリフレクタ20上に配され、3つの板バネ76がハウジング30上に配されており、更に、特に側面39が、リフレクタ20に対する締付力を作用させる。リフレクタ20はハウジング30内に挿入され、突起70は、リフレクタ20とハウジング30との間の自由空間内にある。次いで、リフレクタ20は、ハウジング30に対して該ハウジングの長手方向の軸に関して回転され、この結果、突起70は、板バネ76と接触するようになる。この工程において、板バネ76は突起70によって圧縮され、板バネ76は、板バネ76が再び外側に反発しようとするので、該突起に対して圧縮力を作用させる。前記圧縮力は、リフレクタ20をハウジング30に保持させると共に、リフレクタ20の自身の長手方向の軸に関する回転が防止される。
ハウジング30を、前記長手方向におけるハウジング30に対するリフレクタ20の変位も防止するために、突起70内にくぼみ71を配することが可能であり、この結果、リフレクタ20が突起70を板バネ76に接触させる目的でハウジング30に対して回転された場合、板バネ76の一部は、突起70のくぼみ71内にロックされる。くぼみ71を有する突起70と、くぼみ71内にロックされる板バネ76との組み合わせが、図16に示されている。
上述の照明装置1、2、3は、様々な目的に適している。例えば、照明装置1、2、3は、プロジェクタ、リアプロジェクションテレビ装置又は自動車において利用されることができる。
当業者であれば、本発明の範囲は、上述の例に限定されるものではなく、これらの幾つかの修正及び変更が、添付請求項に規定されている本発明の範囲から逸脱することなく可能であることは明らかであろう。
本発明の範囲内において、照明装置の様々な他の実施例であって、上述の実施例の2つ又は3つの特有のフィーチャが組み合わされた実施例が実現可能である。例えば、一実施例は、第2照明装置2又は第3照明装置3に基づくものであると共に、第1照明装置1と関連して示したヒートシンク40を付加的に有することもできる。他の実施例は、第1照明装置又は第2照明装置2に基づくと共に、第3照明装置3に関連して示した冷却フィン60を付加的に有することもできる。
上述において、光を発するランプユニット10と、発せられた光を反射するリフレクタ20と、ランプユニット10及びリフレクタ20の両方を収容するためのハウジング30とを有する照明装置1、2、3が開示された。ランプユニット10が、例えば超高性能ランプのような、高出力レベルにおいて動作するランプを有する場合、多くの熱が、装置1、2、3の動作中にランプユニット10によって生成され、該熱は、照明装置1、2、3の周囲に放散される必要がある。
前記照明装置が、前記熱の放散を増強するために、リフレクタ20及びハウジング30の両方に熱的に結合されている、リフレクタ20とハウジング30との間に配されたヒートシンク40を備えることができる仕方が開示されている。1つの可能な実施例において、ヒートシンク40は、リング41とリング41から延在している金属細片とのアセンブリであって、リフレクタ20を包囲している金属細片アセンブリを有している。
Claims (13)
- − 光を発するランプユニットと、
− 前記ランプユニットによって発せられた光を反射するリフレクタであって、前記ランプユニットが通過するのを可能にするための孔を自身の底部に有しているほぼボール形のリフレクタと、
− 前記ランプユニット及び前記リフレクタの両方を収容するハウジングと、
− 照明装置の動作中、前記リフレクタから前記ハウジングまで熱を伝達する前記リフレクタと前記ハウジングとの間に配されているヒートシンクであって、前記リフレクタ及び前記ハウジングの両方に熱的に結合されているヒートシンクと、
を有する照明装置。 - 前記ヒートシンクが、上部リングと該上部リングから延在している細片とのアセンブリを有し、該アセンブリは、前記ランプユニットが通過するのを可能にする孔を自身の底部に有しているほぼボールのような形状であり、前記アセンブリは、前記リフレクタを包囲している、請求項1に記載の照明装置。
- 前記ヒートシンクは、銅のような熱伝導性金属を有している、請求項1又は2に記載の照明装置。
- − ランプバルブ及び該ランプバルブの対向する側において延在している2つの棒形接続アームを有する光を発するランプユニットと、
− 前記ランプユニットによって発せられた光を反射するリフレクタであって、前記ランプユニットの接続アームが通過するのを可能にするための孔を自身の底部に有しているほぼボール形のリフレクタと、
− 前記ランプユニット及び前記リフレクタの両方を収容するハウジングと、
− 前記ハウジングに接続されているベースプレートであって、前記リフレクタ内の前記孔を介して延在する前記ランプユニットの接続アームの端部が前記ベースプレートに接続されているベースプレートと、
を有する照明装置。 - 前記ベースプレートは、前記接続アームの前記ベースプレートに接続されている端部によって発せられる熱が通過するのを可能にする少なくとも1つの孔を有している、請求項4に記載の照明装置。
- 前記ランプユニットの前記接続アームの前記端部と前記ベースプレートとの間の接続が、前記接続アームの前記端部と、前記ベースプレートから部分的に切り取られ湾曲されている少なくとも1つの接続部とによる係合によって確立されている、請求項4又は5に記載の照明装置。
- 前記ランプユニットの前記接続アームの前記端部と前記少なくとも1つの接続部とが、密着手段によって接続されており、前記接続部は、前記接続アームに対して位置決めされており、前記密着手段は、前記接続アーム及び前記接続部の両方の周りに配されており、前記接続部を前記接続アームに対して引っ張っている、請求項6に記載の照明装置。
- − 光を発するランプユニットと、
− 前記ランプユニットによって発せられた光を反射するリフレクタであって、前記ランプユニットが通過するのを可能にするための孔を自身の底部に有しているほぼボール形のリフレクタと、
− 前記ランプユニット及び前記リフレクタの両方を収容するハウジングであって、前記リフレクタは前記ハウジングによって締付けられており、前記ハウジングの周部の形状は、前記リフレクタの周部の形状と異なっているハウジングと、
を有する照明装置。 - 前記リフレクタの前記周部の前記形状は円形であり、前記リフレクタに対する締付け力を作用させるための前記ハウジングの要素が、三角形の関係において配されている、請求項8に記載の照明装置。
- 前記リフレクタに対する締付け力を作用させるための前記ハウジングの要素は、弾性を有する、請求項9に記載の照明装置。
- − 光を発するランプユニットと、
− 前記ランプユニットによって発せられた光を反射するリフレクタであって、前記ランプユニットが通過するのを可能にするための孔を自身の底部に有しているほぼボール形のリフレクタと、
− 前記ランプユニット及び前記リフレクタの両方を収容するハウジングであって、前記リフレクタが、突起を係合する係合要素によって保持されている少なくとも1つの前記突起によって前記ハウジングに対して固定されており、前記少なくとも1つの係合要素は前記リフレクタ及び前記ハウジングの一方から延在しており、前記係合要素は、前記リフレクタ及び前記ハウジングの対応する他方に配されているハウジングと、
を有する照明装置。 - 前記係合要素は鋸歯の列を有する、請求項11の照明装置。
- 前記係合要素は、板バネのように、圧縮された場合に外側に反発する傾向を持つ要素を有している、請求項11に記載の照明装置。
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