JP2002184234A - ランプ冷却構造 - Google Patents

ランプ冷却構造

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JP2002184234A
JP2002184234A JP2000375213A JP2000375213A JP2002184234A JP 2002184234 A JP2002184234 A JP 2002184234A JP 2000375213 A JP2000375213 A JP 2000375213A JP 2000375213 A JP2000375213 A JP 2000375213A JP 2002184234 A JP2002184234 A JP 2002184234A
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lamp
heat
cooling structure
heat collecting
structure according
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Makoto Ijiri
良 井尻
Yuka Nakahito
由佳 中人
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランプの高輝度特性を維持しながら、ランプ
の周辺部分を効率良く冷却することができる。 【解決手段】 高圧水銀ランプ100が、ランプハウス
21の内部において装着されている。ランプハウス21
内には、高圧水銀ランプ100のリフレクタ102に接
触してリフレクタ102の発光熱を集熱する集熱部24
が設けられており、集熱部24に接続された複数の伝熱
性支持部材25と、所定の間隔を空けて、互いに平行に
配置された複数の放熱板26とが設けられている。ラン
プハウス内の各伝熱性支持部材25と各放熱板26との
間の間隙は、送風機27の冷却風を送風する風路になっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影型表示装置等
に備えられるランプの発熱によって過熱状態になるラン
プ周辺を冷却するランプ冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】発熱性のランプを備えた投影型表示装置
等のランプ周辺を冷却するランプ冷却構造が、例えば、
実開昭63−187137号公報、実開昭63−873
7号公報に開示されている。
【0003】実開昭63−187137号公報に開示さ
れたランプ冷却構造では、図6に示すように、熱伝導性
のよい材料から構成されたランプハウス1内の所定の位
置に照明光源2が固定されており、照明光源2のランプ
ソケット2aがソケット包囲部1aによって接触状態で
包囲されている。そして、照明光源2の発熱により過熱
状態になったソケット包囲部1aの熱をランプハウス1
の外部に伝熱するための棒状のヒートポンプ4がランプ
ハウス1から突出状態で設けられており、このヒートポ
ンプ4の他端に、冷却フィン5が取り付けられている。
冷却フィン5は、送風機3からの送風によって冷却され
るようになっている。
【0004】実開昭63−8737号公報に開示された
ランプ冷却構造では、図7に示すように、光源ランプ1
0の周囲を覆うリフレクタ11の外周面に、良熱伝導性
材質12を設け、この良熱伝導性材料12の外側に送風
機13が設置されている。そして、送風機13の送風に
よって、良熱伝導性材料及びリフレクタ11が冷却され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、投影型表示装置
として一般的になっている液晶プロジェクタは、小型
化、高輝度化が図られており、これに伴い、この種の液
晶プロジェクタに備えられるランプも、高圧水銀ランプ
等の小型で高輝度な特性を有するランプが用いられるよ
うになっている。
【0006】この種の小型ランプが、長時間にわたって
本来の高輝度特性を維持しながら発光することによりプ
ロジェクタとして有意義な機能を発揮するためには、ラ
ンプの発光部を適正な高温に維持する必要がある。これ
に対して、この種のランプが発生する熱量は、ランプの
高輝度特性の向上に伴って非常に大きくなっているため
に、ランプが発生する過度の熱量がランプ周辺の部材に
伝熱されることによって、ランプ周辺の部材が、過熱状
態になって劣化するおそれがある。
【0007】例えば、高圧水銀ランプの場合、ランプの
発光部では、1000℃程度の高温を維持する必要があ
るが、ランプの周辺部では、周辺部に配置された部材の
劣化を避けるために、60℃程度の温度に維持しなけれ
ばならない。
【0008】しかし、上記の実開昭63−187137
号公報に開示されたランプ冷却構造では、ランプソケッ
ト2aの温度を一定に維持することはできるが、照明光
源2に設けられたリフレクタ、防爆ガラス等を効率良く
冷却することができず、リフレクタ、防爆ガラス等が過
熱により劣化するおそれがある。
【0009】また、実開昭63−8737号公報に開示
されたランプ冷却構造では、良熱伝導性部材12を、送
風機13による送風によって一方向から冷却するため
に、冷却効率が悪いという問題がある。また、リフレク
タ11を効率良く冷却するためには、冷却流量が大きい
送風機13を使用する必要があり、それによって、消費
電量が増大し、さらには、送風機の騒音が大きくなる等
の問題が発生するおそれがある。
【0010】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、ランプの高輝度特性を維持しながら、ランプの
周辺部分を効率良く冷却することができるランプ冷却構
造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1は、発熱性のランプが該ランプの
周囲に適当な空間が形成されるように装着されるランプ
ハウスと、該ランプハウスの内部に配置される発熱性の
ランプの発熱部分を覆うように設けられてランプから発
生される発光熱を集熱する集熱部と、一端が該集熱部に
接続され他端が前記ランプハウスの内壁に接続されて前
記集熱部を支持する良熱伝導性の支持部材と、互いに所
定の間隔を空けて平行に設けられて、前記集熱部にそれ
ぞれ接続された複数の放熱板と、前記ランプハウス内に
冷却風を送風する送風機とを備え、前記ランプハウス内
の各放熱板の間の間隙が、前記送風機の冷却風を送風す
る風路になっていることを特徴とするものである。
【0012】この構成により、集熱部に集熱された熱
は、各支持部材及び各放熱板に伝熱され、ランプハウス
内全体に拡散されるので、ランプハウス内の放熱面積が
広くなるため、送風機からの冷却風によって効率良く冷
却することができる。
【0013】請求項2は、請求項1に記載のランプ冷却
構造において、前記各支持部材と前記各放熱板とを連結
する良熱伝導性の連結部材がさらに設けられているもの
である。
【0014】この構成により、各支持部材が保有する熱
が、各放熱板に拡散されるため、送風機から送風される
冷却空気風によって効率良く熱交換させることができ
る。
【0015】請求項3は、請求項1または2に記載のラ
ンプ冷却構造において、前記各支持部材中は、前記集熱
部から離れるにつれて上方に位置するように傾斜してそ
れぞれ設けられるとともに、それぞれが中空に形成され
て、冷媒が封入されているものである。
【0016】この構成により、支持部材内部の冷媒の潜
熱作用を利用することができ、支持部材からランプハウ
ス内への伝熱が促進される。
【0017】請求項4は、請求項3に記載のランプ冷却
構造において、前記各支持部材は、前記ランプハウスの
上部に設けられた冷媒通路によって相互に連通している
ものである。
【0018】この構成により、気化された冷媒がランプ
ハウス内の上部の冷媒通路においても熱交換するので、
各支持部材に蓄積された熱のランプハウス上部側への移
動が促進される。
【0019】請求項5は、請求項4に記載のランプ冷却
構造において、前記各支持部材は、集熱部近傍におい
て、互いに連通しているものである。
【0020】この構成により、各支持部材の冷媒量を一
定に維持することができ、各支持部材の冷却力を一定に
することができる。
【0021】請求項6は、請求項1に記載のランプ冷却
構造において、前記集熱部は、前記ランプの発熱部分の
全体を覆うように設けられているものである。
【0022】この構成により、ランプの発熱部分におけ
る発熱の全てを集熱部に吸収させることができる。
【0023】請求項7は、請求項1に記載のランプ冷却
構造において、前記集熱部は、遮光性を有しているもの
である。
【0024】この構成により、鎧戸等の遮光構造を、別
途、設ける必要がなく、送風機の流路抵抗を低減するこ
とができ、送風機の駆動を低減することができる。
【0025】請求項8は、請求項1に記載のランプ冷却
構造において、前記集熱部は、前記ランプの発熱部分と
の接触面に吸熱処理が施されているものである。
【0026】この構成により、ランプによる輻射熱を集
熱部に効率良く集熱することができる。
【0027】請求項9は、請求項1に記載のランプ冷却
構造において、前記ランプの発熱部分と前記集熱部の接
触面との間に良熱伝導性の接触部材が設けられているも
のである。
【0028】この構成により、集熱部とランプの発熱部
分との間隙に熱伝導率の低い気体が介在することなく、
直接、ランプの発熱部分の熱を集熱部に集熱することが
でき、熱伝導性の効率を向上させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下に、本発明
の実施の形態1に係るランプ冷却構造を図面に基づいて
説明する。
【0030】図1は、本実施の形態1のランプ冷却構造
20の概略を説明する断面図、図2は、そのランプ冷却
構造20を示す正面図である。
【0031】このランプ冷却構造20では、投影型表示
装置として好適に使用される高圧水銀ランプ100を冷
却するようになっている。高圧水銀ランプ100は、光
源101と、光源101が発光する光線を所定の方向に
反射するように光源101を取り囲んで配置された円錐
形状のリフレクタ102とを有している。このリフレク
タ102は、周面が外側に膨張するように湾曲してお
り、光が照射される前面が開口している。リフレクタ1
2の前面には、光源101から直接出射される光線及び
リフレクタ102によって反射された光線を前方に透過
させる防爆ガラス103が設けられている。
【0032】ランプ冷却構造20は、相互に対向する前
面21b及び後面21aが開放された立方体状に形成さ
れたランプハウス21を有しており、このランプハウス
21内に、高圧水銀ランプ100が同心状態で、防爆ガ
ラス103が、開放された前面21b内に位置するよう
に収容されている。ランプハウス21内には、高圧水銀
ランプ100のリフレクタ102を内部に収容した状態
で、リフレクタ102の外周面に全面にわたって接する
アルミ製の集熱部24が配置されている。集熱部24に
は、ランプハウス21の中央部に配置された円筒状の支
持部22が取り付けられている。この支持部22の集熱
部24に近接した部分は、ランプハウス21の左右の内
面にそれぞれ取り付けられた2本の伝熱性支持部材25
によって保持されている。各伝熱性支持部材25は、図
2に示すように、支持部22から離れるにつれて上方に
位置するように傾斜している。ランプハウス21内に
は、それぞれが水平に設けられた複数の放熱板26が適
当な間隔を空けて設けられている。各放熱板26は、集
熱部24の熱が直接伝熱されるように、集熱板24に接
触した状態になっている。また、各伝熱性支持部材25
は、その上方に配置された放熱板26に接触している。
【0033】ランプハウス21の後方には、ランプハウ
ス21の後面21aから前面21bに向かって(図1の
矢印A)、所定の冷却風を送風する送風機27が設けら
れている。ランプハウス21内の各放熱板26の間に形
成されている各間隙は、送風機27によって送風される
冷却風が流れる風路になっており、送風機27によって
ランプハウス21の後面21aから前面21bに向かっ
て送風される冷却風と、ランプハウス21内の各放熱板
26及び各伝熱性支持部材25とが熱交換することによ
り、ランプハウス21内の各放熱板26及び各伝熱性支
持部材25が冷却され、その結果、ランプハウス21の
内部が冷却される。
【0034】このような構成のランプ冷却構造20にお
いて、高圧水銀ランプ100のランプ周辺を冷却する動
作を説明する。
【0035】ランプ冷却構造20に装着された高圧水銀
ランプ100の光源101を点灯すると、光源101か
ら発光された光線は、直接、または、リフレクタ102
によって反射して前面の防爆ガラス103を透過して外
部に照射される。このとき、光源101からリフレクタ
102に照射された光線のうち、リフレクタ102にて
反射されない光線の光エネルギーは、熱エネルギーに変
換されてリフレクタ102に蓄熱される。
【0036】リフレクタ102に蓄積された熱は、リフ
レクタ102の裏面のほぼ全面に接触した集熱板24
に、熱伝導により集熱される。
【0037】リフレクタ102からの熱伝導によって高
温になった集熱部24の熱は、この集熱部24の後部側
に設けられた伝熱性支持部材25と、ランプハウス21
内に所定間隔毎に水平状態に設けられた放熱板26とに
熱伝導される。
【0038】この熱伝導により高温となった各放熱板2
6及び各伝熱性支持部材25に対して、ランプハウス2
1の後方に設置された送風機27により、ランプハウス
21の前方に向かう冷却風を送風すると、冷却風と各放
熱板26及び各伝熱性支持部材25との間で熱交換が行
われ、熱伝導されて高温になった冷却風は、ランプハウ
ス21の前面21bから外部に放出される。
【0039】このように、高圧水銀ランプ100の光線
により高温になったリフレクタ102に蓄積された熱
が、集熱部24から各放熱板26及び各伝熱性支持部材
25に熱伝導され、各放熱板26及び各伝熱性支持部材
25に熱伝導された熱が送風機27による冷却風によっ
て、空気と熱交換される。したがって、集熱部24の放
熱を、集熱板24のみならず、ランプハウス21内の全
体に配置された各放熱板26及びランプハウス21に接
続された各伝熱性支持部材25によって、ランプハウス
21の内部全体に広げることができ、ランプハウス21
内を効率良く冷却することができる。
【0040】また、このように放熱をランプハウス21
の全体にわたって広げることにより、送風機27の駆動
力を低減することができるため、小型の送風機27を使
用することができ、送風機27から発生する騒音を低減
することができる。
【0041】なお、本実施の形態1のランプ冷却構造2
0では、高輝度ランプとして高圧水銀ランプ100を用
いたが、これに限らず、メタルハライドランプ、キセノ
ンランプ等の冷却が必要な他の発熱性ランプにも適用す
ることができる。
【0042】また、集熱部24に使用される材質とし
て、本実施の形態1では、アルミニウムを用いたが、熱
伝導性の良い材質であれば、他の材質に代えてもよい。
【0043】さらに、本実施の形態1のランプ冷却構造
20では、送風機27からランプハウス21の前面21
bに向けて、冷却風を送風する送風機27を使用した
が、このような吹出し式の送風機27に代えて、ランプ
ハウス21の前方から、空気を吸い込む吸気式の送風機
を使用してもよい。
【0044】(実施の形態2)以下に、本発明の実施の
形態2に係るランプ冷却構造20を図面に基づいて説明
する。
【0045】図3は、実施の形態2のランプ冷却構造2
0の概略を説明する正面図である。
【0046】このランプ冷却構造20では、図3に示す
ように、集熱部24に近接した支持部22の上側にラン
プハウス21の上面に取り付けられた垂直な伝熱性支持
部材25aがさらに設けられており、この伝熱性支持部
材25aに、支持部22の上方に配置された各放熱板2
6がそれぞれ接触している。また、支持部22の左右に
設けられた各伝熱性支持部材25が、それぞれ垂直に配
置された左右の連結部材31にそれぞれ接続されてお
り、各連結部材31がランプハウス21内に配置された
各放熱板26に連結されている。その他の構成は、図1
及び図2に示すランプ冷却構造20と同様になってい
る。
【0047】このランプ冷却構造20において、高圧水
銀ランプ100の光源101からの光照射により、リフ
レクタ102に熱が蓄積されて高温状態になり、このリ
フレクタ102に蓄積された熱が、リフレクタ102の
裏面に接続された集熱板24により熱伝導されて、集熱
板24に伝導された熱が、集熱部24に接続された各放
熱板26と各伝熱性支持部材25及び25aに熱伝導さ
れる。
【0048】この場合、伝熱性支持部材25及び25a
は、リフレクタ102の裏面側の全面にわたって設けら
れた集熱部24において、特に高温となる光源101の
近傍に設けられているため、各放熱板26よりも高温の
状態になるが、各伝熱性支持部材25及び25aが、連
結部材31によって各放熱板26にそれぞれ連結されて
おり、各伝熱性支持部材25に伝導された熱の一部が、
各連結部材31を介して、各放熱板26へ熱伝導する。
このため、各伝熱性支持部材25及び25aに蓄積され
た熱が、各放熱板26に拡散されるため、送風機27か
ら送風される冷却風によって効率良く熱交換することが
できる。
【0049】(実施の形態3)以下に、本発明の実施の
形態3に係るランプ冷却構造20を図面に基づいて説明
する。
【0050】本実施の形態3のランプ冷却構造20で
は、図4に示すように、支持部22を保持する各伝熱性
支持部材25が、中空になっており、この内部に、冷媒
である冷却水42が封入されている。その他の構成は、
図1に示す冷却構造20と同様になっている。
【0051】高圧水銀ランプ100の光源101からの
光照射によりリフレクタ102が発熱し、この発熱が、
リフレクタ102から集熱部24により熱伝導されて、
集熱板24に伝導された熱が、集熱部24に接続された
各放熱板26と各伝熱性支持部材25とに熱伝導され
る。
【0052】高圧水銀ランプ100の発光に伴って、集
熱部24の温度が上昇して、伝熱性支持部材25への熱
伝導が進行すると,伝熱性支持部材25の内部に封入さ
れた冷却水42の温度が上昇し、図4に矢印Bで示すよ
うに、冷却水42の一部が気化する。気化した冷却水4
2は、矢印Cで示すように、傾斜した伝熱性支持部材2
5内を上昇して、ランプハウス21の左右の各側面から
放熱される。その結果、冷却水42の水蒸気は、伝熱性
支持部材25の上部側において、再び液化して伝熱性支
持部材25内を下降する。
【0053】このような、ランプ冷却構造20では、伝
熱性支持部材25の内部に冷媒である冷却水42を封入
しているため、この冷却水42の潜熱作用を利用するこ
とができ、伝熱性支持部材25からランプハウス21内
への伝熱をさらに促進することができるために、省エネ
ルギー化を図ることができる。
【0054】なお、本実施の形態3のランプ冷却構造2
0では、冷媒として冷却水を用いているが、不燃性有機
溶媒等の他の冷媒を用いてもよい。
【0055】(実施の形態4)以下に、本発明の実施の
形態4に係るランプ冷却構造20を図面に基づいて説明
する。
【0056】本実施の形態4のランプ冷却構造20で
は、図5に示すように、円筒状の支持部22の周面が中
空になっており、支持部22が、傾斜状態で設けられた
それぞれが中空の一対の伝熱性支持部材25と、支持部
22の上側に垂直状態で設けられた中空の1本の伝熱性
支持部材25aとによって保持されている。そして、中
空の伝熱性支持部材25及び25aが、中空の支持部2
2の周面内にそれぞれ連通している。また、各伝熱性支
持部材25及び25aは、ランプハウス21の各側面及
び上面に沿って設けられた冷媒通路52によって相互に
連通した状態になっている。そして、各伝熱性支持部材
25及び25aの内部及び支持部22の内部には、冷媒
である冷却水42が封入されている。その他の構成は、
図1のランプ冷却構造20と同様になっている。
【0057】高圧水銀ランプ100の光源101からの
光照射によりリフレクタ102が発熱し、この発熱が、
リフレクタ102から集熱部24に熱伝導されて、集熱
部24に伝導された熱が、集熱部24に接続された各放
熱板26と各伝熱性支持部材25及び25aに熱伝導さ
れる。
【0058】集熱部24の熱が伝熱性支持部材25及び
25aに熱伝導されると、各伝熱性支持部材25及び2
5aの内部の冷却水42が加熱されて気化し、ランプハ
ウス21の上端に設けられた冷媒通路52に達し、この
冷媒通路52に達した冷却水42が、ランプハウス21
の上部側において、送風機27から送風される冷却風と
熱交換して液化し、再度、伝熱性支持部材25及び25
aの下部側へ落下する。このように、左右の各側方及び
上方に延びる伝熱性支持部材25及び25aによる放熱
に加えて、冷媒通路52においても冷媒である冷却水4
2によって放熱されるために、伝熱性支持部材25及び
25aの冷却効率を向上させることができる。
【0059】また、各方向に延びる複数の伝熱性支持部
材25及び25aが独立して取り付けられていると、そ
れぞれの方向の伝熱性支持部材25及び25a内の冷却
水42の量が大きく異なるおそれがあるが、図5に示す
ように、各伝熱性支持部材25及び25aの下部が、支
持部22の中空の周面によって、互いに連通しているこ
とにより、それぞれの伝熱性支持部材25及び25aの
冷却水42の量を各伝熱性支持部材25及び25aのそ
れぞれに対して一定に維持することができる。その結
果、各伝熱性支持部材25及び25aによる冷却力を一
定に維持することができる。
【0060】また、図5に示すように、左右各方向に延
びる各伝熱性支持部材25が、上方に向かって傾斜する
ように設けられ、冷媒通路52がランプハウス21内の
上部に設けられているため、伝熱性支持部材25の過熱
により気化された冷却水42が、冷媒通路52において
再び液化した場合に、冷媒通路52よりも低い位置に設
置された伝熱性支持部材25の下部側に素早く落下する
ので、冷却水42の循環を促進することができ、冷却水
42による冷却効率を向上させることができる。
【0061】以上に説明した実施の形態1〜4の各ラン
プ冷却構造20において、集熱部24は、高圧水銀ラン
プ100の光源101から発光される光が漏れる隙間が
形成されないように、高圧水銀ランプ100のリフレク
タ102の裏面のほぼ全面にわたって接触するように設
けられている。集熱部24をこのように設けることによ
り、リフレクタ102を通過した光によって発生する熱
の全てが集熱部24に吸収させることができる。このた
め、リフレクタ102からの光漏れを防ぐために、ラン
プ冷却構造20が設置されるプロジェクタの内部に、遮
光用の隔璧等の遮光構造を、別途、設ける必要がなく、
送風機27の流路抵抗を低減することができ、したがっ
て、送風機27の駆動力を低減することができる。この
結果、送風機27の低騒音、省エネルギー化を図ること
ができる。
【0062】また、上記の実施の形態1〜4の各ランプ
冷却構造20において、集熱部24の集熱面に、熱の輻
射率を向上させる、黒色塗装、黒色塗膜等の表面処理を
施しておけば、高圧水銀ランプ100のリフレクタ10
2から透過される光による熱を集熱部24によって効率
良く吸収することができる。
【0063】また、上記実施の形態1〜4の各ランプ冷
却構造において、集熱部24と高圧水銀ランプ100の
リフレクタ102との間隙に、シリコングリース等の熱
伝導性にすぐれた接触部材を充填すれば、集熱部24と
リフレクタ102との間に熱電動率の低い気体が介在す
ることがなく、直接、リフレクタ102の熱を集熱部2
4に集熱することができ、熱伝導性の効率を向上させる
ことができる。
【0064】以上説明した本発明のランプ冷却構造20
によれば、従来、ランプ周辺の過熱による劣化のため使
用が難しいとされてきた高輝度特性を有する小型ランプ
を使用しても、十分な冷却力を得ることができるため
に、液晶プロジェクタ等の投影型表示装置の小型化、高
輝度化を図ることができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ランプの発熱部分に蓄積された熱が、集熱部から各放熱
板及び各伝熱性支持部材に伝熱し、各放熱板及び各伝熱
性支持部材に熱伝導された熱量を送風機による冷却風に
よって、空気と熱交換される。したがって、集熱板の熱
を各伝熱性支持部材及び各放熱板によってランプハウス
の全体に広げることができ、送風機の冷却風によってラ
ンプ周辺を効率良く冷却することができる。この冷却構
造は、ランプに直接冷却風を当てて空冷する従来のラン
プ冷却構造に比べて、放熱面積が大きく、送風機の駆動
力を低減することができるため、送風機の駆動によって
発生する騒音を低減することができ、また、省エネルギ
ー化を図ることができる。
【0066】さらに、伝熱性支持部材の内部に冷媒を封
入することにより、この冷媒の潜熱作用を利用して、伝
熱性支持部材から連結部材及び放熱板への伝熱を促進す
ることができ、より一層の省エネルギー化を図ることが
できる。
【0067】また、ランプの発熱部分の全体を集熱部で
覆うことにより、ランプの発熱部分を透過した光の大部
分が集熱部にて吸収することができ、しかも、ランプか
らの光漏れによる光が人に達することによる人体への悪
影響を低減するために、遮光用の隔璧等の遮光部材を、
別途、投影型表示装置内に設ける必要がなく、投影型表
示装置の小型化、低コスト化を図ることができる。ま
た、遮光部材を設置することによって発生する流路抵抗
を考慮する必要がないため、送風機の駆動力をさらに低
減することができ、一層の送風機の低騒音化、省エネル
ギー化を図ることができる。
【0068】また、これまで過熱によるランプ周辺部材
の劣化のため、使用が困難であるとされてきた高輝度特
性を有する小型ランプを使用しても、十分な冷却力を有
し、液晶プロジェクタ等の投影型表示装置の小型化及び
高輝度化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るランプ冷却構造を
示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るランプ冷却構造を
示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係るランプ冷却構造を
示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係るランプ冷却構造を
説明する模式図である。
【図5】本発明の実施の形態4に係るランプ冷却構造を
示す正面図である。
【図6】従来のランプ冷却構造を示す斜視図である。
【図7】従来の他のランプ冷却構造を説明する構成図で
ある。
【符号の説明】
20 ランプ冷却構造 21 ランプハウス 22 支持部 24 集熱部 25 伝熱性支持部材 26 放熱板 27 送風機 100 高圧水銀ランプ 101 光源 102 リフレクタ 103 防爆ガラス

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱性のランプが該ランプの周囲に適当
    な空間が形成されるように装着されるランプハウスと、
    該ランプハウスの内部に配置される発熱性のランプの発
    熱部分を覆うように設けられてランプから発生される発
    光熱を集熱する集熱部と、一端が該集熱部に接続され他
    端が前記ランプハウスの内壁に接続されて前記集熱部を
    支持する良熱伝導性の支持部材と、互いに所定の間隔を
    空けて平行に設けられて、前記集熱部にそれぞれ接続さ
    れた複数の放熱板と、前記ランプハウス内に冷却風を送
    風する送風機とを備え、前記ランプハウス内の各放熱板
    の間の間隙が、前記送風機の冷却風を送風する風路にな
    っていることを特徴とするランプ冷却構造。
  2. 【請求項2】 前記各支持部材と前記各放熱板とを連結
    する良熱伝導性の連結部材がさらに設けられている、請
    求項1に記載のランプ冷却構造。
  3. 【請求項3】 前記各支持部材中は、前記集熱部から離
    れるにつれて上方に位置するように傾斜してそれぞれ設
    けられるとともに、それぞれが中空に形成されて、冷媒
    が封入されている、請求項1または2に記載のランプ冷
    却構造。
  4. 【請求項4】 前記各支持部材は、前記ランプハウスの
    上部に設けられた冷媒通路によって相互に連通してい
    る、請求項3に記載のランプ冷却構造。
  5. 【請求項5】 前記各支持部材は、集熱部近傍におい
    て、互いに連通している、請求項4に記載のランプ冷却
    構造。
  6. 【請求項6】 前記集熱部は、前記ランプの発熱部分の
    全体を覆うように設けられている、請求項1に記載のラ
    ンプ冷却構造。
  7. 【請求項7】 前記集熱部は、遮光性を有している、請
    求項1に記載のランプ冷却構造。
  8. 【請求項8】 前記集熱部は、前記ランプの発熱部分と
    の接触面に吸熱処理が施されている、請求項1に記載の
    ランプ冷却構造。
  9. 【請求項9】 前記ランプの発熱部分と前記集熱部の接
    触面との間に良熱伝導性の接触部材が設けられている、
    請求項1に記載のランプ冷却構造。
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