JP2008503780A - 光重合性組成物 - Google Patents

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Abstract

(a)75から99質量%のエチレン性不飽和モノマーまたは異なるエチレン性不飽和モノマー類の混合物、(b)0.5から25質量%のトリグリセリドまたは異なるトリグリセリド類の混合物、および(c)0.1から10質量%の、化学活性放射線への露光によるエチレン性不飽和モノマーの重合を活性化する光重合開始剤類からなる光重合性組成物であって、均一、透明および20℃で液体混合物である光重合性組成物が記述される。さらに、この光重合性組成物から作られる素子と耐光性ホログラムの形成法が記述される。この光重合性組成物は、特に屈折率変調を持つ光学素子のための記録材料として、特に、ホログラムのための記録材料として有用である。
【選択図】なし

Description

本発明は、光重合性組成物およびそれから作られる素子に関する。この光重合性組成物は屈折率の変化、特にホログラムを利用した光学素子の製造用の記録材料として特に有用である。また、本発明は耐光性ホログラムの形成方法にも関する。
位相ホログラムは記録材料内の屈折率の差のパターン領域であることに特徴がある。ホログラムの作成法とその関連理論は、たとえばC.C.ゲスト著「ホログラフィー」(エンサイクロペディア・オブ・フィジカル・サイエンス・アンド・テクノロジー、第6巻、507−519頁、R.A.メイヤーズ編、アカデミック・プレス、オーランド、フロリダ、1987)の文献に記載されている。
ホログラムの記録材料としては様々な材料が有用であり、たとえば、ハロゲン化銀エマルジョンや硬化重クロム酸塩処理ゼラチンなどが用いられる。従来から知られている材料については、たとえば、H.M.スミス編「ホログラフィック・レコーディング・マテリアル」(トピックス・イン・アプライド・フィジックス、第20巻、シュプリンガー・フェルラグ、1977)に記載されている。
また、記録材料としては感光性ポリマーも一時期知られていた。これら材料の違いは、原理的には、湿式現像処理を必要とするものと化学現像処理を必要としないものとの違いである。後者のシステムについては、すでに1969年にハウによって米国特許3,658,526に述べられている。感光性ポリマー系は実質的に重合性バインダー、モノマーおよび重合開始剤類からなっており、高解像性ホログラムを記録するのに有用である。この文献以後も、その時々の最先端技術文書でモノマーバインダー感光性ポリマーについてさらに記載されてきており、そこでは、もとの材料に比べて改良された性質が示されている。デュポン社は現在、OmniDexという商品名でホログラム用材料を市販している(欧州特許0 324 480参照)。
重合性バインダーを含有する上記の感光性ポリマー系は、実質的に固体のフィルム層を形成する。これと対照的に、バインダーを含有しない系は照射が行われるまでは実質的に液体であると記載されている(たとえば、米国特許3,993,485およびN.スミルノワ著「オプティクス・イン・インフォメーション・システム」、2004年2月、9頁を参照)。
大部分の固体モノマーバインダー感光性ポリマーのフィルムはホログラム露光の後に領域全体にわたって紫外光を照射する必要があるばかりでなく、ホログラムを安定化/固定するため、および/または回折効率を増すために、さらに時間のかかる付加的な加熱処理をしなければならない。さらに、回折効率を増す手段として、たとえばホログラムを溶媒や液体モノマーで処理したりする。しかし、多くの製造プロセスでは、生産時間を最小にし、処理量を最大にし、簡素でコスト効率の良いホログラム生産が必要とされ、その点、煩雑で時間のかかる後処理は不利である。従って、自己現像性で効率的な感光性ポリマーは、いまだにホログラム記録材料として集中的に研究開発されるべき課題である。
現在までのところ、回折効率が80%以上のホログラムは、熱可塑性バインダー(たとえば、PVAC、PMMA)を多く含む感光性ポリマー組成物を使うことでしか実質的に製造できない。このため、製造プロセスでは次のような問題がある。すなわち、非液体ポリマーのバインダーを多く含むために、塗布溶液もしくは塗布用エマルジョンを調製するためには溶媒も多く使わねばならず、その結果、感光膜を露光する前に乾燥させる(溶媒を蒸発させる)のに時間がかかってしまう。その上、溶媒の含有量によっては作成した膜が収縮する恐れもある。さらに、厚さ20μmの膜を作成するためには、材料を、たとえば150μmのナイフ・スペースで塗布しなければならず、厚い塗布膜を製膜しなければならない場合は、公知のプリント法を用いることは不可能もしくは困難である。また、シルク・スクリーン法を用いる場合、速乾性溶媒を用いると印刷スクリーンが接着してしまう。さらに、露光後の後処理に長い時間がかかるので(デュポン社は、上記のOmniDex[商品名]の場合、120℃で1時間と述べている)、高い生産効率を達成するためには長い生産ラインが必要であり、取り扱いの難しい大型の機械が必要となる。
従って、本発明の目的は、上記の公知の記録材料の欠点を克服し、特に、高速度処理を可能にするホログラム用記録材料を提供することである。さらに、この記録材料から製造されるホログラム素子が、高い屈折率変調を持ち、長期間にわたって高い安定性、とくに熱および機械的安定性を示すようにすることを目的とする。
上記の目的は、本発明の(a)75から99質量%のエチレン性不飽和モノマーまたは異なるエチレン性不飽和モノマー類の混合物、(b)0.5から25質量%のトリグリセリドまたは異なるトリグリセリド類の混合物、および(c)0.1から10質量%の、化学活性のある放射線の照射によるエチレン性不飽和モノマーの重合を活性化する光重合開始剤類、からなる光重合性組成物であって、均一、透明および20℃で液体混合物である光重合性組成物によって達成される。
さらに、本発明は、上記の光重合性組成物を化学活性のある放射線に露光することによって得られる成分を含む素子にもある。
さらにまた、本発明は基板表面上に設けられた光重合性層に耐光性ホログラムを形成する方法であって、上記の光重合性組成物の層をホログラム情報を有する変調された放射線に露光する方法にもある。
本発明は、トリグリセリド類を用いるとホログラム用記録材料として有利な光重合性組成物が得られるという発見に基礎を置くものである。このことで、時間のかかる後加熱処理を必要とせずに、トリグリセリド類を含まない光重合性組成物に比べて、より屈折率変調を増強することが可能になる。従って、このような自己現像性記録材料は、従来の材料とは対照的に、極めて迅速でコスト効率の良い製造法に適している。さらにまた、これから形成されたホログラムは、長期にわたって極めて高い安定性を持つこと、とくに、熱、機械的および化学安定性(たとえば、耐溶媒性)が改善されていることを特徴としている。
本発明の組成物は、特には、いかなる溶媒も必要とせず、いかなる後加熱処理も必要としない。そして、基板上に塗布した直後に露光することが可能である。本発明の組成物は厚みが約8から15μmの場合のみ湿式の塗布が必要となるが、その場合はシルク・スクリーン印刷、凹版印刷、タコ印刷、フレキソ印刷など従来の印刷方法を用いることが出来る。露光後には塗布層は固体になる。
トリグリセリドを用いて光重合性組成物をホログラム記録材料として調製することは、さらに以下のような重要な利点がある。すなわち、露光後の感光性ポリマーは、トリグリセリドが離型剤としても作用するために基板表面との接着力が弱い。そのため、露光後のホログラムは簡単、確実に、たとえばガラス製の基板からはがし取ることができる。また、この性質は、ガラス基板で接触転写物(コンタクト・コピー)を形成する際にコピー原版が磨耗しないため、大量生産にも極めて有利である。また、膜がへばりつくことなく、完全に剥離できるのでクリーニングの手間も最小限にとどめることができる。その上、原版上に液体光重合性組成物を直接プリントする際に、屈折率の調節(マッチング)をする必要がない。これは原版とホログラム層との間に液体組成物が挟まれる際、組成物がこの二層とほぼ同じ屈折率をもっているからである。従来の接触転写(コンタクト・コピー)法では、好ましくない干渉現象(ニュートンリングなど)を避けるために屈折率の調節が必要であった。干渉現象は、たとえば、ほこりや微細な凹凸などのため二層がピッタリと接触していない場合などに反射によって生じるものである。上記に加えてホログラム情報の坦体(原版)の傷やその他の凹凸が平滑化されるため、複写物の光学的品質が向上する。
記録材料と原版とが完全に接触するので、原版表面の構造を成形(モールディング)あるいは注型(キャスティング)でコピーすることが出来る。このことは表面構造が、特にエンボス・ホログラムの場合に好ましい。このようにして、単一の工程で原版の容積ホログラム情報だけでなく、表面構造もコピーすることができる。
本発明の光重合性組成物はエチレン性不飽和モノマーまたは異なるエチレン性不飽和モノマー類の混合物を含有している。エチレン性不飽和モノマーは、下記のような一般構造単位を持っている。
Figure 2008503780
上記の式中、nとmは0〜12;oは0または1;Arは一核もしくは多核の置換もしくは無置換の芳香族または複素環式芳香族残基でR1は水素、メチル、またはエチル;R2およびR3はそれぞれ独立に、直鎖もしくは分枝、置換もしくは無置換のアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アシルおよびアシルオキシ残基、置換もしくは無置換のアリールオキシ残基、置換もしくは無置換の芳香族および複素環残基、置換もしくは無置換の脂環式炭化水素残基、脂肪族、芳香族および脂肪族−芳香族アミノ、カルボン酸、アミドおよびイミド残基、水酸基、アミノ、シアノ、ニトロ、ハロゲン原子、水素原子および上記の残基の組合せ(ただし、置換残基は炭素数1から12のアルキル、炭素数1から12のアルコキシ、水酸基、カルボキシ、カルボニル、アミノ、アミド、イミド残基、ハロゲン原子、芳香族残基およびこれらの組合せで置換されていてもよい)からなる群から選ばれる。
有用なエチレン性不飽和モノマーの例としては、置換もしくは無置換のスチレンモノマー、アクリル酸、α−アルキルアクリル酸、アクリル酸エステル、α−アルキルアクリル酸エステル、炭素数2から50の置換もしくは無置換の脂肪族もしくは芳香族残基を有していてもよいアルコール成分、アクリルアミド、α−アルキルアクリルアミド(アルキルは上記と同様)、ビニルエステル、ビニルアルコール、ビニルエーテルおよび炭素数2から50の置換もしくは無置換の脂肪族または芳香族残基で置換された他のビニル系モノマーなどを挙げることができる。
好ましいエチレン性不飽和モノマーの例としては、ブチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−フェノキシエチル(メタ)アクリレート、1H,1H,2H,2H−パーフルオロオクチル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ヘプタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、エトキシエトキシエチルアクリレート、2−(p−クロロフェノキシ)エチルアクリレート、p−クロロフェニルアクリレート、2−フェニルエチル(メタ)アクリレート、ペンタクロロフェニルアクリレート、フェニルアクリレート、p−クロロスチレン、n−ビニルカルバゾール、1−ビニル−2−ピロリドン、2−クロロスチレン、2−ブロモスチレン、メトキシスチレン、フェノールエトキシルアクリレート、2−(p−クロロフェノキシ)エチルアクリレート、2−(1−ナフチルオキシ)エチルアクリレート、ハイドロキノンモノメタアクリレート、および2−[β−(N−カルバゾリル)プロピオニルオキシ]エチルアクリレートなどが挙げられる。
特に好ましいエチレン性不飽和モノマーは、n−ビニルカルバゾール、エトキシエトキシエチルアクリレート、2−ナフチルアクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、2−フェノキシエチルメタアクリレート、フェノールエトキシルアクリレート、2−(p−クロロフェノキシ)エチルアクリレート、p−クロロフェニルアクリレート、フェニルアクリレート、2−フェニルエチルアクリレート、2−(1−ナフチルオキシ)エチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、アクリルアミド、エトキシエトキシエチルアクリレート、1H,1H,2H,2H−パーフルオロオクチルメタアクリレート、およびペンタフルオロエチルアクリレートなどである。
エチレン性不飽和モノマーは、少なくとも二官能性であることが好ましい。二官能性エチレン性不飽和モノマーは、一分子中に二つの炭素−炭素二重結合を持っている。これは、たとえば上記の構造単位を2個もっていることを意味する。すなわち、一つのエチレン性不飽和モノマーが2個のアクリル基またはメタアクリル基を持つような場合である。
本発明の光重合性組成物に含まれるエチレン性不飽和モノマー成分は、1種類あるいは2種類以上の二官能性あるいは、さらに多官能性のモノマーだけから実質的になっていても良い。すなわち、モノマー成分として一官能性のエチレン性不飽和モノマーを含まなくてもよい。本発明の組成物に含まれる一官能性のエチレン性不飽和モノマーの量は、10質量%未満であることが好ましく、5質量%未満であることがさらに好ましい。
二官能性あるいは、さらに多官能性のモノマーを用いることで、ホログラム素子の、特に、熱および機械的安定性を高めることができるので、反射ホログラムの製造に有利である。
好ましい二官能性エチレン性不飽和モノマーは、エトキシ化ビスフェノールA−ジアクリレート類であり、特に下記の式で表される化合物が好ましい。
Figure 2008503780
(ただし、R1、Q、Arはそれぞれ上記と同様)
特に好ましい二官能性エチレン性不飽和モノマーは、下記の構造式の化合物である。
Figure 2008503780
光重合性組成物の粘度を増加させるとともに、露光による収縮を軽減させるために以下のような化合物をエチレン性不飽和モノマーとして用いることも好ましい。(i)たとえばサートーマー・カンパニー社(米国)のCN124(商品名)のようなエポキシアクリレート、特に二官能性ビスフェノールA由来のエポキシアクリレート、(ii)たとえばサートーマー・カンパニー社(米国)のCN2101(商品名)のような脂肪酸修飾エポキシアクリレート。
エチレン性不飽和モノマーやモノマー混合物の粘度は室温で、900mPa・s以上であることが好ましい。
さらに、本発明の光重合性組成物はトリグリセリドまたは異なるトリグリセリド類の混合物を含んでいる。
トリグリセリドとしては、一般に下記のような構造式で表される化合物が好ましい。
Figure 2008503780
(ただし、Rは、それぞれ独立に脂肪酸残基であり;それぞれのRの炭素数は好ましくは6から22、さらに好ましくは8から18である)。
トリグリセリドとしては、ひまし油、ココナッツ油、パーム核油およびこれらの混合物のような天然油脂を用いることもできる。また天然油脂の誘導体(たとえば水素化物)も用いることもできる。このような天然油脂は、一般に、異なるトリグリセリド類の混合物であるか、あるいはトリグリセリド類の混合物を含有している。
さらに、アルコキシ化ヒマシ油のようなアルコキシ化トリグリセリド、特に、エトキシ化ひまし油のようなエトキシ化トリグリセリドも用いることができる。
特に好ましいトリグリセリドは、ひまし油の主成分であるリシノール酸のトリグリセリドである。
エチレン性不飽和モノマーまたはモノマー混合物とトリグリセリドとの屈折率の差(すなわち、|n(モノマーの屈折率)−n(トリグリセリドの屈折率)|)が少なくとも0.01、好ましくは0.05以上、さらに好ましくは0.1以上になるようにトリグリセリドを選択することが好ましい。
さらに、本発明の光重合性組成物は、化学活性のある放射線への露光によるエチレン性不飽和モノマーの重合を活性化する光重合開始剤を含有する。この開始剤には必須成分として、少なくとも一種類のラジカル生成重合開始剤が含まれていることが好ましい。
可視光、すなわち波長300nmより長波長の光、好ましくは400から800nmの光によって活性化する光重合開始剤を用いることが好ましい。また、この重合開始剤は300nm以上の光に対して1000以上の吸光係数を有することが好ましい。このような光重合開始剤は可視光(すなわち、波長300nmより長波長の光、好ましくは400から800nmの光)の照射によるエチレン性不飽和モノマーの光重合反応を引き起こす。
ラジカル生成重合開始剤はすでに知られており、たとえば、H.J.ティンプとS.ニューフェルド著「ダイズ・イン・フォトイニシエイターシステムズ」、コンタクテ(1990)、28−35頁およびJ.ジャクビアクおよびJ.F.レバック著「フォトイニシエイターズ・フォー・ビジブルライト・ポリメリゼイション」、ポリメリー、ワルシャワ(1999)、44巻447−461頁に記載がある。
紫外線によって活性化するが185℃までは一般に不活性であるようなラジカル生成重合開始剤として、置換もしくは無置換の多核キノリン類が好ましい。これらは共役炭素環系内に二つの環内炭素を有している。これらの例としては、9,10−アントラキノン、1−クロロアントラキノン、2−クロロアントラキノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、オクタメチルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10−フェナントレンキノン、1,2−ベンズアントラキノン、2,3−ベンズアントラキノン、2−メチル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロナフトキノン、1,4−ジメチルアントラキノン、2,3−ジメチルアントラキノン、2−フェニルアントラキノン、2,3−ジフェニルアントラキノン、アントラキノン−α−スルホン酸のナトリウム塩、3−クロロ−2−メチルアントラキノン、レテンキノン、7,8,9,10−テトラヒドロナフタセンキノン、および1,2,3,4−テトラヒドロベンズ[a]アントラセン−7,12−ジオンなどが挙げられる。また、米国特許2,760,663には、85℃のような低い温度で熱的に活性化してしまうものも含まれているものの、有用な光重合開始剤が記載されている。たとえば、ベンゾイン、ピバロイン、アクロインエーテル(例、ベンゾインメチル、エチルエーテル)およびα−炭化水素置換芳香族アシロイン(例、α−メチルベンゾイン、α−アリルベンゾイン、α−フェニルベンゾイン)などの隣接ケテルドニルアルコールである。
光還元性色素や還元剤も重合開始剤として有用である。これらの例は、米国特許2,850,445、2,875,047、3,097,096、3,074,974、3,097,097、3,145,104および3,579,339に記載されている。さらに、米国特許3,427,161、3,479,185、3,549,367、4,311,783、4,622,286および3,784,557に記載されているフェナジン類、オキザジン類、キノン類などの色素;ミヒラーケトン、ベンゾフェノン、水素供与体と2,4,5−トリフェニルイミダゾリル二量体の組合せまたは混合物も例として挙げることができる。色素増感による光重合反応については、D.H.ボルマン、G.S.ハモンド、K.ゴルニック編「アドバンス・イン・フォトケミストリー誌」第13巻(ウイリー・インターナショナル、ニューヨーク)1986年、427−487頁に掲載されているD.F.イートン著「ダイ・センシタイズド・フォトポリメリゼイション」に有用な記載がある。また同様に、米国特許4,341,860のシクロヘキサジエノン化合物類も重合開始剤として用いることができる。好ましい光重合開始剤としては、CDM−HABI、すなわち、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ビス(m−メトキシフェニル)イミダゾール二量体;o−Cl−HABI、すなわち2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,1’−ビイミダゾール;およびTCTM−HABI、すなわち2,5−ビス(o−クロロフェニル)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1H−イミダゾール二量体などを挙げることができる。これらはいずれも、たとえば2−メルカプトベンゾキサゾールのような水素供与体とともに用いられる。
特に好ましい光重合開始剤は2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタノン−1であり、これはチバ社から「イルガキュアー369」という名称で販売されている。この開始剤の使用量は0.1から10質量%が好ましい。
さらに、米国特許出願2005/0026081に記載されている、化学式:S−L−Aで表される光重合開始剤も好ましく用いられる。式中、Sは300nm以上の波長領域で1000以上の吸光係数を持つような発色基からなる吸光部位を示し、Aは吸光部位Sと相互作用してフリーラジカルを生成する活性部位を示し、Lは吸光部位Sと活性部位Aを結ぶ連結部位を示している。このような式で表される光重合開始剤の例は上記の米国出願に記載されている。
上述した種々の光重合開始剤は単独もしくは組み合わせて用いることができる。
上記の光重合開始剤とともに増感剤を用いてもよい。たとえば、メチレンブルーや米国特許3,554,753、3,563,750、3,563,751、3,647,467、3,652,275、4,162,162、4,268,667、3,351,893、4,454,218、4,535,052および4,565,769に記載されてる増感剤を用いることができる。特に好ましい増感剤としては、DBC、すなわち、2,5−ビス[(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)メチレン]シクロペンタノン;DEAW、すなわち、2,5−ビス[(4−ジエチルアミノフェニル)メチレン]シクロペンタノン;ジメトキシ−JDI、すなわち、2,3−ジヒドロ−5,6−ジメトキシ−2−[(2,3,6,7−テトラヒドロ−1H,5H−ベンゾ[i,j]キノリジン−9−イル)メチレン]−1H−インデン−1−オン;およびサフラインO、すなわち、3,7−ジアミノ−2,8−ジメチル−5−フェニル−フェナジニウムクロライドなどを挙げることができる。
チバ・スペシャリティー・ケミカル社から「CGI7460」という商品名で発売されている、下記の構造式で表される化合物も特に好ましい光重合開始剤である。
Figure 2008503780
本発明の光重合性組成物を実際に製造、加工に用いる際の印刷性、表面接着性、粘度、製膜性、柔軟性、固さ、耐寒性、耐熱性、耐磨耗性などを向上させるために、従来から知られている各種の添加剤を加えてもよい。ただし、添加剤は混和性が良いものでなければならないし、回折効率を損なうものであってはならない。エチレン性不飽和モノマーと他の組成物成分との屈折率の差を広げるような添加剤を選べば、不揮発性物質であっても長期間にわたって薄膜の回折効率を向上させることができる。トリグリセリド成分がエチレン性不飽和モノマー成分よりも低い屈折率を持っている場合、添加剤は可能な限り低い屈折率を持っていなければならない。従って、この場合、ポリ酢酸ビニルのような公知の低屈折率ポリマーに加えてフッ素系もしくはシラン系ポリマーも用いることができる。良好な回折性を得るためには添加剤の分子量はあまり高すぎてはならない。
上記および下記に詳しく述べる添加剤の添加量は、一般に0.01から25質量%、好ましくは0.01から10質量%である。
画像を記録した組成物の屈折率変調を増強するために、可塑剤を添加しても良い。可塑剤の添加量は約2から約25質量%、好ましくは5から約15質量%である。好ましい可塑剤としては、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールジアセテート、トリエチレングリコールジプロピオネート、トリエチレングリコールジカプリレート、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールビス(2−エチルヘキサノエート)、テトラエチレングリコールジヘプタノエート、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールメチルエーテル、イソプロピルナフタレン、ジイソプロピルナフタレン、ポリプロピレングリコール、グリセリルトリブチレート、ジエチルアジペート、ジエチルセバケート、ジブチルセベリネート、トリブチルホスフェート、トリス(2−エチルヘキシル)ホスフェート、C1225(OCH2CH24OH[商品名:Brij30]、C1225(OCH2CH220OH[商品名:Brij35]およびn−ブチルアセテートなどを挙げることができる。
特に好ましい可塑剤は、トリエチレングリコールジカプリレート、テトラエチレングリコールジヘプタノエート、ジエチルアジペート、Brij30(商品名)およびトリス(2−エチルヘキシル)ホスフェートである。
本発明の組成物および素子には、必要に応じて、従来から感光性ポリマー系で用いられている他の成分を用いても良い。これらの成分としては、たとえば、光沢剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、水素供与剤、酸素捕獲剤あるいは酸化防止剤、離型剤などが挙げられる。これらの添加剤はポリマーやコポリマーでも良い。
上記の米国特許3,854,950には本発明で好ましく用いられる光沢剤が記載されている。特に好ましい光沢剤は、7−(4’−クロロ−6’−ジエチルアミノ−1’,3’,5’−トリアジン−4’−イル)アミノ−3−フェニルクマリンである。また、米国特許3,854,950には本発明で好ましく用いられる紫外線吸収剤も記載されている。
熱安定剤としては、ハイドロキノン、フェニドン、p−メトキシフェノール、アルキル−もしくはアリル−置換ハイドロキノン類およびキノン類、tert−ブチルカテコール、ピロガロール、レジン酸銅、ナフチルアミン類、β−ナフトール、塩化銅(I)、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、フェノチアジン、ピリジン、ニトロベンゼン、ジニトロベンゼン、p−トルキノン、クロラニルなどを挙げることができる。また米国特許4,168,982に記載されているジニトロソ二量体も熱安定剤として用いることができる。通常、保存中の安定性を増すために光重合性組成物には熱重合防止剤も添加しておく。
本発明の光重合性組成物には、連鎖移動剤として水素供与化合物を添加してもよい。水素供与化合物としては、2−メルカプトベンゾキサゾール、2−メルカプトベンゾチオアゾールなどのほかに、米国特許3,390,996の12欄、18−58行に記載されている(a)エーテル類、(b)エステル類、(c)アルコール類、(d)クモールなどのアリル性もしくはベンジル性水素を含む化合物、(e)アセタール類、(f)アルデヒド類、(g)アミド類なども用いることができる。
本発明の光重合性組成物には1種類もしくは2種類以上の酸化防止剤が含まれていることが好ましい。酸化防止剤としては、ビタミンC(アスコルビン酸)やビタミンEが用いられ、ビタミンCはそのままでも、修飾されていてもよい。たとえば、脂溶性修飾ビタミンCとしてはパルミチン酸アスコルビルを挙げることができる。さらに、ポリソルベートや中鎖トリグリセリドによって50nm程度のミセルにすることで脂溶化したビタミンC(アスコルビン酸)を用いることもできる。このような脂溶化ビタミンCはBASF社から「Solu C 10」という商品名で市販されている。
離型剤としては、米国特許4,326,010に記載されてる化合物を用いることができる。好ましい離型剤はポリカプロラクタムである。
また、本発明の光重合性組成物は1種類もしくは2種類以上の重合性バインダーを含有していることが好ましい。重合性バインダーは、ポリメチルメタアクリレートおよびポリエチルメタアクリレート、ポリ酢酸ビニルなどのポリビニルエステル類、ポリ酢酸ビニル/アクリレート、ポリ酢酸ビニル/メタアクリレートおよび部分加水分解ポリ酢酸ビニル、エチレン/酢酸ビニルなどのコポリマー類、塩化ビニル/カルボン酸エステル・コポリマー、塩化ビニル/アクリル酸エステル・コポリマー、ポリビニルブチラールおよびポリビニルホルマール、ブタジエンとイソプレンのポリマーおよびコポリマー、平均分子量1000から1000000g/molのポリグリコール類から得られるポリエチレンオキシド、エポキシド類を有するアクリレートまたはメタアクリレートのようなエポキシド類、ポリスチレン類、酢酸セルロース、セルロースアセテートスクシネートおよびセルロースアセテートブチレートなどのセルロースエステル類、メチルセルロースおよびエチルセルロースなどのセルロースエーテル類、ポリカーボネート類などの縮重合物、ポリエステル類、N−メトキシメチルポリヘキサメチレンアジポアミドのようなポリアミド類、ポリイミド類、ポリウレタン類からなる群から選ばれる。この重合性バインダーの含有量は、たとえば、0.001から10質量%である。
さらに本発明の光重合性組成物は1種類もしくは2種類以上の湿潤剤(特に、Schwego−Fluor 8038[商品名]のようなフッ素系ポリマーまたは3M Fluorad FC−4430[商品名]のようなフッ素系界面活性剤)、流動調整剤(特に、グリコール酸−n−ブチルエステルまたはADDID 130[商品名]のようなポリエーテル修飾ポリジメチルシロキサン)、消泡剤(特に、ADDID 763[商品名]のようなフルオロシリコン系オイル類の消泡剤)、接着結合剤(特に、ADDID 900[商品名]のようなジアミノ・トリメトキシ官能性シラン接着結合剤、ADDID 911[商品名]のようなグリシジル・トリメトキシ三官能性シラン接着結合剤、ビニルトリエトキシシランまたは3−メタアクリロイルプロピルトリメトキシシラン)、表面添加剤(特に、BYK−UV 3500[商品名]のようなポリエーテル修飾アクリル官能性ポリジメチルシロキサン類、BYK−UV 3510[商品名]のようなポリエーテル修飾ポリジメチルシロキサン類またはBYK−UV 3530[商品名]のようなポリエーテル修飾アクリル官能性ポリジメチルシロキサン類)などを含有していてもよい。上記の商品名「ADDID」、「BYK」で呼ばれる製品は、それぞれワッカー社、BYKヘミー社から発売されている。
さらにまた、本発明の光重合性組成物はTiO2、SiO2、Auなどのナノ・スケールの微粒子(ナノ粒子)を含んでいてもよい。ナノ粒子はモノマーと結合していてもよい(そのような材料は「Nanocryl」という商品名で販売されている)。
本発明の光重合性組成物はポリエチレングリコールを含有していてもよい。
本発明の光重合性組成物は、有機溶媒を実質的に含まない。有機溶媒の含有量は5質量%以下が好ましく、1質量%以下であることがさらに好ましい。
本明細書中および請求項中で述べられている各成分の量は、本発明の光重合性組成物全体の質量に対する各成分の相対質量(質量%)である。
本発明の光重合性組成物は、光学素子、特に屈折率変調素子の製造に用いることができる。屈折率変調素子がホログラム素子である場合、特に好適である。透過ホログラムの製造にも反射ホログラムの製造にも使用できる。
ホログラムは、一般に、予め基板上に設けられた光重合性組成物の塗膜にホログラム情報を有する変調した放射線を作用させることによって形成される。
本発明のホログラム素子を製造するのに用いられる基板の材料としては、ガラス、プラスチック(特に、PETあるいはセルロース・ジアセテートまたはトリアセテート)、紙などが挙げられる。ホログラム露光の際には、光重合性組成物を、たとえば2枚のガラス板で挟んでもよい。
ホログラム露光で反応せずに残ったモノマーを重合させるために、引き続き紫外光を塗膜全体に照射してもよい。ホログラム露光および/または、この紫外光露光は他のラジカル反応と同様に酸素を排除した状態で行うことが好ましい。
最も簡単な本発明の光学素子は、反応不活性な1枚の基板上もしくは2枚の基板の間に設けられた本発明の組成物の塗膜をホログラム露光し、さらに必要があれば、さらに引き続いて紫外光を塗膜全体に照射して直接得られる薄膜もしくはシートである。このような素子は、たとえば防犯対策用に利用できる。
本発明の素子は、特に接触転写(コンタクトコピー)法によって製造できる。この方法では、光重合性組成物をホログラム原版のガラス表面上に塗布する。塗布膜は非接着性で完全に剥離するため、クリーニングの手間を最小限にとどめることができる。本発明の組成物を用いれば、屈折率のマッチングも省くことができる。
また、本発明の光重合性組成物は、表面構造、特に表面ホログラム(エンボス・ホログラム)の注型(キャスティング)や成形(モールディング)にも好ましく用いられる。
さらに本発明の光重合性組成物は、フォトニック結晶、オプティカル・ファイバーもしくは導波ガイド、拡散子、角度選択性拡散子、データ記憶装置、ヘッドアップ・ディスプレー、平面型勾配屈折率レンズ、反射防止膜、ファブリー−ペロー・フィルターなどの屈折率勾配を持つ光学素子の製造にも使用することができる。
さらにまた本発明の光重合性組成物は、方向選択性拡散スクリーン、フォトニック結晶、プラスチックレーザー、カラーフィルター、二色性ビームスプリッター、誘電二色性ミラー、光学熱圧力センサー(圧力や熱に応じて膜厚が変化するので、波長・角度依存性反射または透過スペクトルが変化する)、化学センサー(検出する化学物質に対応する吸収物質あるいは受容分子(受容体)を添加して化学物質と結合すると膜厚もしくは屈折率変調が変わるようにして、回折効率、反射角、測定されるカラースペクトルの変化で化学物質を検出する)などの光学素子の製造にも利用できる。
本発明の素子は、屈折率勾配がなくても、短時間でのプロトタイプ作成、光学平版印刷、メンブラン・フィルター、薄膜またはシート、半透過性薄膜またはシート、回折光学素子、成形体などに利用できる。
以下に実施例を示し、本発明をさらに詳しく説明する。以下の実施例において、合成についての記述がない化合物は市販のものを用いた。
[実施例1]
1。本発明の光重合性組成物の塗布液の調製
下記の表に示した成分からなる塗布液を調製した。
───────────────────────────────────
成分 量
───────────────────────────────────
モノマー「SR−349」(サートーマー社) 0.5ml

ひまし油とパーム核油の1:1混合物 0.05ml

光重合開始剤「CGI 7460」(チバ・
スペシャリティー・ケミカル社、40%ジクロロ
メタン溶液) 0.01ml

増感剤「Safranin O」(約3%エタノール
溶液、3gのエタノール中に0.1gの
Safranin Oを溶かした) 0.005ml

湿潤剤「Schwego−Fluor 8083」
(バーンド・シュヴェグマン社) 0.005ml
────────────────────────────────────
モノマー「SR−349」は下記の構造式を有するエトキシ化ビスフェノール−A−ジアクリレートである。
Figure 2008503780
光重合開始剤「CGI 7460」は下記の構造式を有する化合物である。
Figure 2008503780
増感剤「Safranin O」は、3,7−ジアミノ−2,8−ジメチル−5−フェニル−フェナジニウムクロライドである。
湿潤剤「Schwego−Fluor 8083」(商品名)はフッ素系ポリマーである。
以下のようにして塗布液を調製した。
まず上記の油性混合物を作り、次にモノマーを加えて透明溶液が得られるまで撹拌した(約1分間)。この溶液に上記の重合開始剤溶液を滴下し、よく撹拌した。続いて増感剤溶液と湿潤剤を加えた。最後に、得られた塗布液を120℃で5から10分間オーブンで加熱してから使用した。
2。反射ホログラムの作成
上記の第1工程で述べた塗布液を1滴スライドガラス上に滴下して、その上に2枚目のスライドガラスをおいてカバーした。軽く押さえてから、数分間放置して塗布液が2枚のガラス板の間に広がるようにして、厚さ約15μmの膜を製膜した。
得られたサンプルを、両側からコヒーレントなレーザー光が照射されるようになっている露光装置にセットした。装置内では、ネオジム−YAGレーザー(コヒーレント社COMPASS型)から放射された532nmの光が平行ビームになるように広げられ、さらにビーム・スプリッターによって2本のビームに分けられる。2本のビームはミラーによって、一方はサンプルに直角に入射し、他方はサンプルの裏側から45°の角度で入射するように導かれている。2本のコヒーレントなビームの重ね合わせによって、約183nmの間隔で明暗の干渉縞が材料表面に生じる。この干渉縞は記録膜内で約14°の角度で配列する。この光強度のパターンによって局所的な重合速度に差が生じるので、対応したパターンが異なった屈折率によって作成される。
上記のサンプルを、それぞれ1.3mW/cm2の強度の2本のビームで15秒間露光した。さらに紫外光(365nmで120mW/cm2)を1分間サンプルに照射して重合を完了した。
3。回折効率の測定
回折効率は、ホログラム構造によって反射または回折されたレーザー光の強度(I1)と反射されずに透過した光の強度(I0)とから下記の式によって算出することができる。
BWG = I1/(I0+I1
測定では、レーザー光(532nm)を広げずにサンプルに照射し、入射角は反射されたビームが最大の強度を持つように調節した。
コゲルニーク(Kogelnik)の理論(「カップルド・ウエーブ・セオリー・フォー・シック・ホログラム・グレーティング」、ベル・システム・テクニカル・ジャーナル1969年5月23日号を参照)によれば、格子構造の屈折率増幅(Δn)は回折効率(BWG)と膜厚(d)から下記の式を用いて算出できる。
Figure 2008503780
ただし
φ=0.5(αm−βm
γ=αm−φ
αm=arcsin(sin(α)/n)、 βm=arcsin(sin(β)/n)
α:第1ビームの入射角
β:第2ビームの入射角
n:記録材料の屈折率
得られた回折効率(BWG)、膜厚(d)および屈折率増幅(Δn)を下記の表1に示す。
表1
───────────────────────────────────
膜厚[μm] BWG[%] Δn
───────────────────────────────────
14 89 0.02
───────────────────────────────────

Claims (18)

  1. (a)75から99質量%のエチレン性不飽和モノマーまたは異なるエチレン性不飽和モノマー類の混合物、
    (b)0.5から25質量%のトリグリセリドまたは異なるトリグリセリド類の混合物、および
    (c)0.1から10質量%の、化学活性のある放射線への露光によるエチレン性不飽和モノマーの重合を活性化する光重合開始剤
    からなる光重合性組成物であって、均一、透明および20℃で液体の混合物である光重合性組成物。
  2. トリグリセリドまたは異なるトリグリセリド類の混合物が、ひまし油、ココナッツ油、パーム核油およびこれらの混合物からなる群から選ばれる請求項1に従う光重合性組成物。
  3. トリグリセリドがリシノール酸のトリグリセリドである請求項1に従う光重合性組成物。
  4. エチレン性不飽和モノマーが少なくとも二官能性である前記請求項の内の一項に従う光重合性組成物。
  5. 10質量%未満の一官能性エチレン性不飽和モノマーを含有する請求項4に従う光重合性組成物。
  6. エチレン性不飽和モノマーがエトキシ化ビスフェノールA−ジアクリレートである前記請求項の内の一項に従う光重合性組成物。
  7. エチレン性不飽和モノマーが下記の式で表される化合物である請求項6に従う光重合性組成物。
    Figure 2008503780
  8. エチレン性不飽和モノマーまたは異なるエチレン性不飽和モノマー類の混合物の粘度が900mPa・s以上である前記請求項の内の一項に従う光重合性組成物。
  9. 成分(a)と成分(b)の屈折率の差が0.001以上である前記請求項の内の一項に従う光重合性組成物。
  10. 5質量%以下の有機溶媒を含有する前記請求項の内の一項に従う光重合性組成物。
  11. 光重合開始剤が可視光への露光によるエチレン性不飽和モノマーの重合を活性化する前記請求項の内の一項に従う光重合性組成物。
  12. さらに酸化防止剤を含有する前記請求項の内の一項に従う光重合性組成物。
  13. 酸化防止剤がビタミンC、パルミチン酸アスコルビル、ミセル可溶化ビタミンC、ビタミンEおよびこれらの混合物からなる群から選ばれる請求項12に従う光重合性組成物。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に従う重合性組成物の露光により得られる成分を含む素子。
  15. 請求項1から13のいずれか一項に従う光重合性組成物のホログラム情報を有する変調された放射線への露光により得られるホログラムを含む請求項14に従う素子。
  16. 請求項1から13のいずれか一項に従う光重合性組成物の層をホログラム情報を有する変調された放射線へ露光することにより、基板表面上に設けられた光重合性層内に耐光性ホログラムを形成する方法。
  17. 変調された放射線への露光が接触転写法によって行われる請求項16に従う方法。
  18. ホログラムの形成が表面ホログラムの成形もしくは注型によって行われる請求項16に従う方法。
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