JP2008502613A - 人間の毛髪処理のための蛍光ペリレン化合物の使用 - Google Patents

人間の毛髪処理のための蛍光ペリレン化合物の使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、人間の毛髪処理のための、特に毛髪の光沢を改良するための蛍光ペリレン化合物の使用、及び、対応するヘアトリートメント組成物に関するものである。好ましいペリレン化合物は、N−アルキル置換された3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)ペリレンである。
【選択図】なし

Description

本発明は、人間の毛髪処理のための、特に毛髪の光沢を改良するための蛍光ペリレン化合物の使用、及び、対応するヘアトリートメント組成物に関するものである。
急速に動くヘアスタイリング市場においては、新たな特性を有した製品に対する必要性は非常に大きい。同時にいくつかの感覚を訴える製品革新は、積極的な関連を喚起させるか、あるいは、驚くべき付加特性が、注目を引き付けるための高い可能性を有していることによって、今までの製品とは異なっている。興味が持たれているものは、例えば第一に要望されるスタイリング効果の他に、更に追加して独特の着色効果、例えば人間の毛髪上での蛍光効果を示したり、あるいは、毛髪の光沢や毛髪の色の輝きを改良するヘアスタイリング製品である。しかしながら、多くの公知の蛍光染料は、特に例えばヘアワックス等の疎水性のスタイリング製品において満足できるものではなく、これは、例えば、このような効果が不十分であるか、あるいは、化粧適合性又は製品成分との相溶性が完全に満足できないからである。
更に毛髪化粧品においては、人間の毛髪の毛髪光沢と、毛髪の色の輝きは非常に重要である。輝きのある髪は、通常は、健康的で、自然で、生き生きした毛髪と関連している。毛髪の光沢を改良するための製品は数多くある。例えばオイルやシリコーン化合物を主剤とした多くの製品は毛髪の光沢を改良するが、これらは、同時に好ましくない副作用を有している。特に、これらは、毛髪を圧迫することがあり、これによって、細い毛髪上への塗布適性が妨害される。それゆえ、毛髪の光沢、毛髪上での着色効果又は、毛髪色の輝きを改良する更に別の製品に対する必要性がある。
今ここに、蛍光ペリレン化合物が、人間の毛髪を処理するのに、特に光沢効果や蛍光着色効果を生じさせるのに非常に良く適していることが見出された。それゆえ、本発明は、人間の毛髪を化粧処理するための蛍光ペリレン化合物の使用、特に、人間の毛髪の光沢又は輝きを改良するための使用を提供する。
蛍光ペリレン化合物は、少なくとも1つのペリレン構造単位を有し、好ましくはUV領域(<400nm)にある波長の光を吸収することが可能で、好ましくは可視領域(>400nm)にあるより大きな波長の光を放射することが可能な物質である。
好ましいペリレン化合物は、3位、4位、9位又は10位の少なくとも1つ、好ましくは2つの位置が、カルボニル基によって置換されているものである。カルボニル基は、例えばケト基、カルボン酸基、カルボン酸エステル基、カルボキシアミド又はカルボキシイミドである。好ましくは、このペリレン化合物は、3位、4位及び/9位、10位を架橋する基により置換されている。
ここで、上記の架橋基は、基−CO−NR1−CO−であっても良く、この際、R1は、直鎖又は分枝した、置換されていない又は置換された炭化水素基、特に1〜24個の炭素原子を有するアルキル、シクロアルキル、アリール、アルキルアリール又はアリールアルキル基であるか、あるいは、R1は、
Figure 2008502613
から選ばれたものであり、上式にて、Xはプロトン又はカチオンで、この際、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン、マグネシウムイオン又はカルシウムイオンが好ましく、
上記架橋基も、例えば
Figure 2008502613
から選ばれたものであって良く、上式にて、R3は炭化水素基、特に直鎖のC1−C9−アルキルであり、R4とR5は一緒に、縮合した炭化水素基を形成する。この縮合した基は、例えば下記の式:
Figure 2008502613
から選ばれたもので良い。
更にペリレン化合物は、下記式(I)〜(VIII)及び(XIX)で表されるものである。
Figure 2008502613
上式にて、R1及びR2は独立して互いに、直鎖又は分枝した、置換されていない又は置換された炭化水素基、特に1〜24個の炭素原子を有するアルキル、シクロアルキル、アリール、アルキルアリール又はアリールアルキル基であるか、あるいは、前述の定義による式(IX)〜(XII)の基から選ばれたものであり、R3、R4及びR5は、上述のものと同じ意味であり、上式にて、R6、R7及びR8は独立して互いに、直鎖又は分枝したC−C24−アルキル基である。
Aは二価の連結基であり、例えば、硫黄原子、NH基又は、下記式(XV)〜(XVIII)の有機基から成るグループから選ばれた化合物であり、
Figure 2008502613
上式にて、Rは、前述のものを意味している。
Bは、二価の連結基であり、例えば硫黄原子又はNH基である。
前記一般式(I)〜(VIII)の適した蛍光ペリレン誘導体としては、例えば下記のものが挙げられる。
N,N’−ビス(アルキル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)、例えば、N,N’−ビス(1−ブチルペンチル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)、N,N’−ビス(1−ヘキシルヘプチル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)、N,N’−ビス(1−ヘプチルオクチル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)、N,N’−ビス(1−オクチルノニル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)、又はN,N’−ビス(2,5−ジ−tert−ブチルフェニル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)、
N−アルキルペリレン−3,4−ジカルボキシイミド、例えば、N−(1−ヘキシルヘプチル)ペリレン−3,4−ジカルボキシイミド又は、N−(2,5−ジ−tert−ブチルフェニル)ペリレン−3,4−ジカルボキシイミド、
N,N’−ビス(アルキル)ベンゾ〔ghi〕ペリレン−2,3,8,9,11,12−ヘキサカルボキシル2,3;8,9−ビス(ジカルボキシイミド)11,12−無水物、例えば、N,N’−ビス(1−ヘキシルヘプチル)ベンゾ〔ghi〕ペリレン−2,3,8,9,11,12−ヘキサカルボキシル2,3;8,9−ビス(ジカルボキシイミド)11,12−無水物、
N,N’−ビス(アルキル)ベンゾ〔ghi〕ペリレン−2,3,8,9,11,12−ヘキサカルボキシルトリス(ジカルボキシイミド)、例えば、N,N’−ビス(1−ヘキシルヘプチル)ベンゾ〔ghi〕ペリレン−2,3,8,9,11,12−ヘキサカルボキシルトリス(ジカルボキシイミド)、
N,N’−ビス(アルキル)チエノ−〔2’,3’,4’,5’:4,5〕フェナントロ〔2,1,10−def:7,8,9−d’e’f’〕ジイソキノリノ−2H,7H−1,3,6,8−テトロン、例えば、N,N’−ビス(2,5−ジ−tert−ブチルフェニル)チエノ−〔2’,3’,4’,5’:4,5〕フェナントロ〔2,1,10−def:7,8,9−d’e’f’〕ジイソキノリノ−2H,7H−1,3,6,8−テトロン及び、N,N’−ビス(ヘキシルヘプチル)チエノ〔2’,3’,4’,5’:4,5〕フェナントロ〔2,1,10−def:7,8,9−d’e’f’〕ジイソキノリノ−2H,7H−1,3,6,8−テトロンであり、この際、上記アルキル基は、それぞれの場合において、1〜24個の炭素原子を有する、直鎖又は分枝した、置換されていない又は置換されたアルキル、シクロアルキル、アリール、アルキルアリール又はアリールアルキル基である。
前記式(XIX)の適した蛍光ペリレン誘導体、例えば、1−〔N’−(N’−(アルキル)ペリレン−3,4:9,10−ビス−(ジカルボキシイミド)〕−N,N−ビス(アルキル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)であり、この際、上記アルキル基は、1〜24個の炭素原子を有する、直鎖又は分枝した、置換されていない又は置換されたアルキル、シクロアルキル、アリール、アルキルアリール又はアリールアルキル基であっても良い。
蛍光ペリレン化合物及びそれらの製造は、それ自体、公知であり、例えばDE3703495;DE19651712;WO00/23446;H.Langhals,S.Kirner,”ペリレン‐テトラカルボキシルビスイミド類のコアの拡張による新規な蛍光染料”,Eur.J.Org.Chem.2000,365−380;H.Langhals,H.Jaschke,U.Ring,P.von Unold,”イミダゾロペリレンイミド類:ターリレン(Terrylene)の高い蛍光及び安定な置換”,Angew.Chem.1999,111,143−145;Angew.Chem.Int.Ed.Engl.1999,38,201−203;H.Langhals,H.Bastani−Oskoui,”容易に溶解可能なテトラアザビオラントロン及び‐イソビオラントロン蛍光染料の合成”,J.Prakt.Chem,1997,339,597−602;L.Feiler,H.Langhals,K.Polborn,”ペリレン−3,4−ジカルボキシイミド類の合成−新規な、光安定性の高い蛍光染料”,Liebigs Ann.Chem.1995,1229−1244;H.Langhals,S.Sprenger,M.−T.Brandherm,”ペリレンアミジン‐イミド染料”,Liebigs Ann.Chem.1995,481−486;S.Demmig,H.Langhals,”易溶解性で、耐光性のあるペリレン‐蛍光染料”,Chem.Ber.1988,121,225−230に記載されている。この点で、これらの文献を参考文献として引用する。
又、本発明は、前述の式(XIX)の、これまでに知られていないペリレン化合物、特に1−〔N’−(N’−(アルキル)ペリレン−3,4:9,10−ビス−(ジカルボキシイミド)〕−N,N−ビス(アルキル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)を提供する。これらは、例えば、任意に適当な触媒の存在下で、それ自身は公知である1−アミノ−N,N’−ビス(アルキル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)と、N−(アルキル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボキシル3,4−無水物9,10−カルボキシイミドからの縮合反応によって製造することができる。アルキル基として1−ヘキシルヘプチル基を用いた典型的な反応機構は、以下の通りである。
Figure 2008502613
本発明によれば、上記の蛍光ペリレン化合物は、人間の毛髪を処理するための組成物を製造するのに使用できる。本発明のヘアトリートメント組成物は、毛髪洗浄用、ヘアケア用、ヘアスタイルの一時的な形成用及び/又は安定化用の組成物(スタイリング組成物)とすることができ、この組成物は、非常に数多くの塗布タイプ、例えばリーブオン製品として又はリンスオフ製品として塗布することができる。塗布形態は、例えば、シャンプー、ヘアトリートメント、ヘアリンス、ヘアローション、髪型を尖らせるための液(spitzenfluids)、ヘアオイル、ブリリアンティン、ヘアスプレー、ヘアラッカー、固定ローション、ヘアフォーム、ヘアゲル、ヘアワックス、ヘアクリーム等である。
本発明のヘアコスメチック組成物は、前記の蛍光ペリレン化合物を、好ましくは0.01〜20重量%、特に0.1〜15重量%又は0.3〜10重量%の量にて含む。更に、活性成分及び添加物は、タイプ及び使用目的に応じて、好ましくは0.01〜20重量%、特に0.05〜10重量%又は0.1〜5重量%の量にて存在する。
本発明の組成物は、それを用いて処理される毛髪の特別な光輝性を達成するために使用でき、特に蛍光ペリレン化合物を用いた場合には、高量子収率(例えば50−100%)となる。ある具体例においては、本発明の組成物は、ヘアワックス(即ち、ワックス状の粘稠度を有し、少なくとも1種のワックス物質を好ましくは0.5〜30重量%の量にて含み、任意に更に水不溶性の物質を含む)の形態で存在する。ワックス状の粘稠度は、好ましくは、針入度(測定単位0.1mm、試験重量100g、試験時間5s、試験温度25℃;DIN51579による)が10以上、特に好ましくは20以上であること、及び、製品の凝固点が好ましくは30℃以上で、しかも70℃以下、特に好ましくは40〜55℃の範囲であることを特徴とする。
原則として、使用できるワックス物質は、これまでの技術において知られているワックスのいずれもである。これらの例としては、動物性、植物性、鉱物性及び合成のワックス、微結晶ワックス、巨結晶ワックス、固体パラフィン、ペトロラタム、ワセリン、オゾケライト、モンタンワックス、フィッシャー‐トロプシュワックス、ポリオレフィンワックス、例えばポリブテン、密ロウ、羊毛脂およびその誘導体、例えば羊毛脂アルコール、キャンデリラワックス、オリーブワックス、カルナウバワックス、木ロウ、リンゴワックス、硬化脂肪、脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリド、7以下のHLB値を有するワックス状の乳化剤、脂肪アルコール、脂肪酸又は、親水性ワックス、例えば、800〜20000g/モル、好ましくは2000〜10000g/モルの分子量を有する高分子量ポリエチレングリコール、ポリエチレンワックス及びシリコーンワックスが挙げられる。これらのワックス物質は、好ましくは40℃以上、特に55℃以上の凝固点を有する。針入度(0.1mm、100g、5s、25℃;DIN51579による)は2〜70、特に3〜40の範囲にあることが好ましい。
上記のワックス物質の他に、液体の、疎水性オイルが存在しても良い。これらのオイルは、25℃以下の融点と、好ましくは250℃以上、特に好ましくは300℃以上の沸点を有することが好ましい。原則的に、当業者に一般に知られているオイルはいずれも、この際に使用できる。適したものは、植物性又は動物性オイル、鉱油(鉱物油)、シリコーン油あるいはこれらの混合物である。炭化水素油、例えば、パラフィン又はイソパラフィンオイル、スクワラン、脂肪酸と多価アルコールからなるオイル、特にトリグリセリドが好適である。好ましい植物性オイルは、例えばヒマワリ油、ココヤシ油、ひまし油、ラノリンオイル、ホホバ油、トウモロコシ油、大豆油などがある。
ある具体例においては、本発明の組成物は、ヘアケア組成物として、例えばヘアトリートメントとして、又は、ヘアローションとして存在し、更に、少なくとも1種のヘアケア物質を含む。ヘアケア物質は、好ましくは0.01〜20重量%、特に好ましくは0.05〜10重量%、非常に特に好ましくは0.1〜5重量%の量にて存在する。ヘアケア物質は、例えば、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、ベタイン、パンテノール、パンテニルエチルエーテル、ソルビトール、蛋白質加水分解物、植物抽出物又は、上述のオイル又はワックス物質の一つから選ばれる。
適したカチオン性界面活性剤は、アミノ基又は、第四級化された親水性のアンモニウム基を含み、これらの基は、溶液中でプラスの電荷を有し、しかも、下記の一般式によって表すことができ、
(+)(−)
上式にて、R1〜R4は、独立して互いに1〜22個の炭素原子を有する脂肪族基、芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基又はアルカリール基であり、この際、少なくとも1つの基は、少なくとも6個、好ましくは少なくとも8個の炭素原子を有し、X(−)はアニオンであり、例えばハロゲン、アセテート、ホスフェート、ニトレート又はアルキルスルフェートで、好ましくはクロリドである。炭素原子及び水素原子の他に更に、この脂肪族基は、架橋結合やこの他の基(例えば更に別のアミノ基など)を含有しても良い。適したカチオン性界面活性剤の具体例としては、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩のクロリド又はブロミド、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えばセチルトリメチルアンモニウムクロリド又は‐ブロミド)、テトラデシルトリメチルアンモニウムクロリド又は‐ブロミド、アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリド又は‐ブロミド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド又は‐ブロミド、アルキルピリジニウム塩(例えばラウリル‐又はセチルピリジニウムクロリド)、アルキルアミドエチルトリメチルアンモニウムエーテルスルフェート、並びにカチオン特性を有した化合物(例えばアルキルメチルアミンオキシド又はアルキルアミノエチルジメチルアミンオキシドなどのアミンオキシド)である。特に好ましいものは、C8−22−アルキルジメチルベンジルアンモニウム化合物、C8−22−アルキルトリメチルアンモニウム化合物、特にセチルトリメチルアンモニウムクロリド、C8−22−アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム化合物、ジ(C8−22−アルキル)ジメチルアンモニウム化合物、C8−22−アルキルピリジニウム塩、C8−22−アルキルアミドエチルトリメチルアンモニウムエーテルスルフェート、C8−22−アルキルメチルアミンオキシド、C8−22−アルキルアミノエチルジメチルアミンオキシドである。
上述のカチオン性界面活性剤の他に、更に適したカチオン性又はアミン置換された界面活性剤は、式R1−NH−(CH)n−NR2R3で表されるもの、又は、式R1−NH−(CH)n−NR2R3R4 Xで表されるものであり、上式にて、R1は、アシル基又は8〜24個の炭素原子を有するアルキル基であり、この基は、分枝していても分枝していなくても良く、飽和であっても不飽和であっても良く、この際、アシル基及び/又はアルキル基は一個以上のOH基を含んでもよく、R2、R3及びR4は、互いに独立して水素、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基又はアルコキシアルキル基であり、それらは同一であっても異なっても良く、飽和であっても不飽和であっても良く、一個以上のヒドロキシ基で置換されていてもよく、Xはアニオン、特にハライドイオン又は一般式RSO の化合物であり、ここにRは、1〜4個の炭素原子を有する飽和又は不飽和のアルキル基を意味し、nは1〜10、好ましくは2〜5の整数である。
好ましくは、ヘアケア活性成分は、上記式のアミドアミンおよび/または四級化アミドアミンであり、この際、R1は、8〜24個の炭素原子を有する分枝した又は分枝していない、飽和または不飽和のアシル基であり、それは少なくとも一個のOH基を含んでもよい。好ましいのは、基R2、R3及びR4のうち一つが一般式CHCHOR5の基であるアミン及び/又は四級化アミンであり、上式にて、R5は、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、ヒドロキシエチル又はHを意味している。任意に四級化されても良い適したアミン又はアミドアミンは、特に、INCI名で、リシノレアミドプロピルベタイン、リシノレアミドプロピルジメチルベタイン、リシノレアミドプロピルジメチルラクテート、リシノレアミドプロピルエチルジモニウムエトスルフェート、リシノレアミドプロピルトリモニウムクロリド、リシノレアミドプロピルトリモニウムメトスルフェート、コカミドプロピルベタイン、コカミドプロピルジメチルアミン、コカミドプロピルエチルジモニウムエトスルフェート、コカミドプロピルトリモニウムクロリド、べヘナミドプロピルジメチルアミン、イソステアリルアミドプロピルジメチルアミン、ステアリルアミドプロピルジメチルアミン、クオーターニウム−33、ウンデシレンアミドプロピルトリモニウムメトスルフェートである。
ある具体例においては、本発明の組成物は、ヘアケア又はヘアセッティング添加物として、少なくとも1種のカチオン性ポリマー、即ち、カチオン性の又はカチオン化可能な基、特に第一級、第二級、第三級又は第四級アミン基を有したポリマーを、好ましくは0.01〜20重量%又は0.05〜10重量%、特に好ましくは0.1〜5重量%の量にて含む。このカチオン電荷密度は、1〜7meq/gが好ましい。
適したカチオン活性ポリマーは、好ましくはヘアセッティング又はヘアコンディショニングポリマーである。適したポリマーは、好ましくは四級アミン基を含む。カチオン性ポリマーは、第四級窒素基がポリマー鎖内か、あるいは、好ましくは1個以上のモノマー上の置換基として存在しているホモポリマー又はコポリマーであって良い。アンモニウム基を含有するモノマーは、非カチオン性モノマーと共重合されても良い。適したカチオン性モノマーは、少なくとも1つのカチオン基を有する不飽和で、フリーラジカルにて重合可能な化合物、特にアンモニウム置換されたビニルモノマー、例えば環状のカチオン性窒素含有基、例えばピリジニウム、イミダゾリウム又は第四級ピロリドンを有するトリアルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム、トリアルキルアクリルオキシアルキルアンモニウム、ジアルキルジアリルアンモニウム及び第四級ビニルアンモニウムモノマー、例えばアルキルビニルイミダゾリウム、アルキルビニルピリジニウム又はアルキルビニルピロリドン塩である。これらモノマーのアルキル基は、好ましくは例えばC1〜C7‐アルキル基、特に好ましくはC1〜C3‐アルキル基などの低級アルキル基である。
アンモニウム基を含有するモノマーは、非カチオン性モノマーと共重合されても良い。適したコモノマーは、例えばアクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル‐及びジアルキルアクリルアミド、アクリル‐及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アクリルメタクリレート、ビニルカプロラクトン、ビニルカプロラクタム、ビニルピロリドン、ビニルエステル、例えばビニルアセテート、ビニルアルコール、プロピレングリコール又はエチレングリコールであり、この際、これらのモノマーのアルキル基は、好ましくはC1〜C7‐アルキル基、特に好ましくはC1〜C3‐アルキル基である。
第四級アミン基を有する適したポリマーは、例えばCTFAコスメチック・イングレディエント・ディクショナリーに記載されているポリマーであり、ポリクォーターニウムという名称である、メチルビニルイミダゾリウムクロライド/ビニルピロリドンコポリマー(ポリクォーターニウム‐16)又は第四級化ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー(ポリクォーターニウム‐11)、並びに第四級シリコンポリマー及びオリゴマー、例えば第四級末端基を有するシリコンポリマー(クォーターニウム‐80)である。
合成に基づく好ましいカチオン性ポリマー:
ポリ(ジメチルジアリルアンモニウムクロリド);アクリルアミドとジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマー;ジエチルスルフェートと、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートから成るコポリマーとの反応により生成される第四級アンモニウムポリマー、特にビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートメトスルフェートコポリマー(例えば、ガフクァット(登録商標)755N、ガフクァット(登録商標)734);メチルビニルイミダゾリウムクロライドとビニルピロリドンから成る第四級アンモニウムポリマー(例えば、ルビクァット(登録商標)HM550);ポリクォーターニウム‐35;ポリクォーターニウム‐57;トリメチルアンモニウムエチルメタクリレートクロリドから成るポリマー;ジメチルジアリルアンモニウムクロリドとナトリウムアクリレートとアクリルアミドから成るターポリマー(例えばメルクァット(登録商標)プラス3300);ビニルピロリドンとジメチルアミノプロピルメタクリルアミドとメタクリロイルアミノプロピルラウリルジメチルアンモニウムクロリドから成るコポリマー;ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートとビニルカプロラクタムから成るターポリマー(例えば、ガフィックス(登録商標)VC713);ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドコポリマー(例えばガフクァット(登録商標)HS100);ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートから成るコポリマー;ビニルピロリドンとビニルカプロラクタムとジメチルアミノプロピルアクリルアミドから成るコポリマー;少なくとも一つの第四級アンモニウム基で置換されたヒドロキシ酸から選択される少なくとも一つの第1モノマー種から成るポリエステル又はオリゴエステル;第四級アンモニウム基によって末端が置換されたジメチルポリシロキサン。
天然ポリマーから誘導された適したカチオン性ポリマーは、特にポリサッカリドのカチオン性誘導体、例えばセルロース、デンプン又はグアーのカチオン性誘導体である。又、キトサン及びキトサン誘導体も好適である。カチオン性ポリサッカリドは、例えば下記の一般式:
G−O−B−N
(Gは無水グルコース基、例えばデンプン又はセルロース無水グルコースであり;
Bは二価の結合基、例えばアルキレン、オキシアルキレン、ポリオキシアルキレン又はヒドロキシアルキレンであり;
、R及びRは、互いに独立に、各々18個以下の炭素原子を有するアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキル又はアルコキシアリールであり、この際、R、R及びRにおける炭素原子の合計は好ましくは最大20であり;
Xは、通常の対アニオン、例えばハロゲン、アセテート、ホスフェート、ニトレート又はアルキルスルフェート、好ましくはクロリドである)
を有する。カチオン性セルロースは、例えばINCI名称、ポリクォーターニウム‐10又はポリクォーターニウム‐24を有するものである。適したカチオン性グアー誘導体は、例えばINCI名称、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドを有する。
特に好ましいカチオン活性物質は、キトサン、キトサン塩及びキトサン誘導体である。本発明により使用されるキトサンは、完全に又は部分的に脱アセチル化されたキチンである。その分子量は、例えば20,000〜約500万g/mol、例えば30,000〜70,000g/molと、広い範囲に渡る。しかしながら、分子量は、好ましくは100,000g/mol以上であり、特に好ましくは200,000〜700,000g/molである。脱アセチル化度は、好ましくは10〜99%、特に好ましくは60〜99%である。好ましいキトサン塩は、キトソニウムピロリドンカルボキシレート、例えば約200,000〜300,000g/molの分子量、及び70〜85%の脱アセチル化度を有するキタマー(登録商標)PCである。適したキトサン誘導体は、第四級アルキル化又はヒドロキシアルキル化誘導体であり、例えばヒドロキシエチル‐、ヒドロキシプロピル‐又はヒドロキシブチルキトサンである。キトサン又はキトサン誘導体は、好ましくは中和又は、部分的に中和された形態にある。中和度は、遊離塩基基の数に基づいて、好ましくは少なくとも50%、特に好ましくは70〜100%である。使用できる中和剤は、原則的に、あらゆる化粧品的に悪影響を及ぼさない無機又は有機の酸であり、例えば蟻酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、ピロリドンカルボン酸、塩酸等で、この中でピロリドンカルボン酸が特に好ましい。
適した天然物を主剤とするカチオン性ポリマー:
ヒドロキシエチルセルロースとジアリルジメチルアンモニウムクロリドとから成るカチオン性セルロース誘導体;ヒドロキシエチルセルロースとトリメチルアンモニウム置換エポキシドから成るカチオン性セルロース誘導体;キトサン及びその塩;ヒドロキシアルキルキトサン及びその塩;アルキルヒドロキシアルキルキトサン及びその塩;N‐ヒドロキシアルキルキトサンアルキルエーテル。
ある具体例においては、本発明の組成物は、ゲル、粘性のあるローションの形態で、あるいは、機械的装置を用いてスプレーされるスプレーゲルの形態で存在し、少なくとも1種のゲル形成剤、好ましくは少なくとも1種のゲル形成性の増粘性ポリマーを含む。このゲル形成剤は、好ましくは0.05〜10重量%、特に好ましくは0.1〜5重量%の量にて存在する。ゲル状又は粘性のある製品は、好ましくは少なくとも250mPa s(ボーリンレオメーターCS、測定体C25を用いて、25℃にて50s−1のせん断速度で測定されたもの)の粘度を有する。このゲルの粘度は、25℃において好ましくは500〜50,000mPa s、特に1000〜15,000mPa sである。ゲル形成剤は、例えば、アクリル酸とメタクリル酸から選ばれた少なくとも1種のモノマーの第1種と、アクリル酸とエトキシル化された脂肪アルコールとのエステルから選ばれた少なくとも1種のモノマーの第2種とから成るコポリマー;架橋したポリアクリル酸;アクリル酸とメタクリル酸から選ばれた少なくとも1種のモノマーの第1種と、アクリル酸とC10−〜C30−アルコールとのエステルから選ばれた少なくとも1種のモノマーの第2種とから成る架橋したコポリマー;アクリル酸とメタクリル酸から選ばれた少なくとも1種のモノマーの第1種と、イタコン酸とエトキシル化された脂肪アルコールとのエステルから選ばれた少なくとも1種のモノマーの第2種とから成るコポリマー;アクリル酸とメタクリル酸から選ばれた少なくとも1種のモノマーの第1種と、イタコン酸とエトキシル化されたC10−〜C30−アルコールとのエステルから選ばれた少なくとも1種のモノマーの第2種と、C1−〜C4−アミノアルキルアクリレートから選ばれたモノマーの第3種とから成るコポリマー;アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれた2つ以上のモノマーから成るコポリマー;ビニルピロリドンとアンモニウムアクリロイルジメチルタウレートから成るコポリマー;アンモニウムアクリロイルジメチルタウレートと、メタクリル酸とエトキシル化された脂肪アルコールとのエステルから選ばれたモノマーとから成るコポリマー;ヒドロキシエチルセルロース;ヒドロキシプロピルセルロース;ヒドロキシプロピルグアー;グリセリルポリアクリレート;グリセリルポリメタクリレート;C2−,C3−又はC4−アルキレンの少なくとも1種とスチレンとから成るコポリマー;ポリウレタン;ヒドロキシプロピルスターチホスフェート;ポリアクリルアミド;マレイン酸無水物と、デカジエンと架橋したメチルビニルエーテルとから成るコポリマー;いなごまめの種粉末;グアーガム;キサンタン;デヒドロキサンタン;カラギーナン;カラヤガム;加水分解されたコーンスターチ;ポリエチレンオキシド、脂肪アルコール及び飽和のメチレンジフェニルジイソシアネートから成るコポリマー(例えばPEG−150/ステアリルアルコール/SMDIコポリマー)である。
ある具体例においては、本発明の組成物は、泡発生のための装置と組み合わされた発泡性製品(ムース)の形態である。これは、このような目的のために知られた一般的な泡分与物質の少なくとも1種、例えば少なくとも1種の泡形成界面活性剤又は、少なくとも1種の泡形成ポリマーを含む。泡を発生させるための装置とは、推進剤を用いて、あるいは推進剤を用いずに液体を発泡させることが可能な装置を意味していると理解される。使用できる適した機械的発泡装置は、例えば標準的な市販のポンプ発泡器又はエーロゾル発泡ヘッドである。この製品は、機械的ポンプ発泡装置との組み合わせ(ポンプ発泡)、あるいは、好ましくは1〜20重量%、特に2〜10重量%の量である推進剤の少なくとも1種との組み合わせ(エーロゾルフォーム)のいずれかで存在する。推進剤は、プロパン、ブタン、ジメチルエーテルおよびフッ素化された炭化水素から選ばれる。前記組成物は、塗布する直前に発泡され、泡状体として毛髪の内部に取り込まれ、その後、濯ぎ落とされるか、あるいは、濯ぎを行うことなく毛髪に留まらせることができる。
ある具体例では、本発明の組成物は、スプレー装置と組み合わされて、スプレー製品(ヘアスプレー)の形態で存在する。これは、スプレー装置が機械的ポンプスプレー装置であるポンプスプレーであっても良い。又、当該組成物が、耐圧包装容器と、スプレーヘッドと、プロパン、ブタン、ジメチルエーテル及びフッ素化炭化水素から選ばれた少なくとも1種の推進剤と組み合わされているエーロゾルスプレーであっても良い。エーロゾルスプレーは、更に追加して好ましくは15〜85重量%、特に好ましくは25〜75重量%の推進剤を含み、加圧された容器内に充填される。適した推進剤は、例えばn−ブタン、イソブタン及びプロパン等の低級アルカン又はそれらの混合物、並びにジメチルエーテル又はフッ素化炭化水素、例えばF152a(1,1−ジフルオロエタン)又はF134(テトラフルオロエタン)、更には、考慮の対象となる圧力においてガス状で存在する推進剤、例えばN、NO及びCO並びに上記の推進剤の混合物である。
非エーロゾルヘアスプレーは、適した機械的に作動するスプレー装置の助けを借りてスプレーされる。機械的スプレー装置とは、推進剤を使用することなく液体を噴霧することができる装置を意味しているものと理解される。適した機械的スプレー装置は、例えばスプレーポンプ、又は、スプレー弁が設けられた弾性容器が使用でき、この容器においては、本発明の化粧用組成物が圧力下で充填されており、この際、この弾性容器が膨張し、スプレー弁が開いた際に当該弾性容器が収縮することによって、容器から薬剤が連続的に放出される。
又、本発明の組成物は、少なくとも1種の洗浄活性のある界面活性剤、好ましくは少なくとも1種のアニオン性、両性又は、非イオン性界面活性剤と組み合わせたシャンプーの形態で存在しても良い。洗浄活性のある界面活性剤は、好ましくは1〜50重量%、好ましくは3〜30重量%、特に好ましくは5〜20重量%の量にて存在する。
適したアニオン性界面活性剤は、例えばカルボン酸の塩及びエステル、アルキルエーテルスルフェート及びアルキルスルフェート、脂肪アルコールエーテルスルフェート、スルホン酸及びその塩(例えば、スルホスクシネート又は脂肪酸イセチエネート)、リン酸エステル及びそれらの塩、アシルアミノ酸及びそれらの塩である。これらのアニオン性界面活性剤の詳細な記述は、文献”FIEDLER−Lexikon der Hilfsstoffe(補助剤に関する辞書)”、第1巻、第5版(2002年)、第97〜102頁に見出され、その結果、明らかに参照とされる。適したアニオン性界面活性剤は、例えば、1〜10個のエチレンオキシド単位でエトキシル化された、C10−〜C18−アルキルスルフェート、C10−〜C18−アルキルスルホネート、C10−〜C18−アルキルベンゼンスルホネート、C10−〜C18−キシレンスルホネート及びC10−〜C18−アルキルエーテルスルフェートのアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩、下記式のエトキシル化スルホコハク酸半エステル:
(OCHCH−OC−CHCH(SOM)−CO
(上式にて、R1は、C10−〜C18−アルキル基で、Mは、アルカリ金属又はアルカリ土類金属カチオンで、mは、1〜10の整数である);
式R(OCHCH−OCHCOOMのアルキルエーテルカルボキシレート
(上式にて、R2は、C10−〜C18−アルキル基で、Mは、アルカリ金属又はアルカリ土類金属カチオンで、nは、1〜20の整数である)
から選ばれたものである。好ましい界面活性剤は、アルキルエーテルスルフェート、アルキルスルフェート及びアルキルスルホネートであり、この際、1〜10個のエチレンオキシド単位でエトキシル化されたC10−〜C18−アルキルエーテルスルフェートのアルカリ金属及びアルカリ土類金属塩、特にナトリウムラウリルエーテルスルフェートが特に好ましい。アルキルスルフェートの中では、ナトリウムラウリルスルフェートが好ましい。適したアルキルスルホネートの中では、第二級のC12−〜C16−アルカンスルホネートのナトリウム塩、及びそれらの混合物が好ましい。適したアルキルベンゼンスルホネートの中では、線状のドデシルベンゼンスルホネートのナトリウム塩が好ましい。適したアルキルエーテルスルフェートの中では、C12−〜C16−アルキル基、好ましくはラウリル基を有し、2〜4個、好ましくは3個のエチレンオキシド単位でエトキシル化されたもの(INCI:ナトリウムラウレススルフェート)が好ましい。適したエトキシル化スルホコハク酸半エステルの中では、2〜4個、好ましくは3個のエチレンオキシド単位でエトキシル化され、C12−〜C16−アルキル基、好ましくはラウリル基を有するものが好ましい。アルキルエーテルカルボキシレートの中では、8〜14個、好ましくは10個のエチレンオキシド単位でエトキシル化され、C12−〜C16−アルキル基、好ましくはラウリル基を有するものが好ましい。
適した非イオン性界面活性剤は、例えば、
‐エトキシル化された脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸グリセリド又はアルキルフェノール、特にC8−〜C22−又はC12−〜C18−脂肪アルコールへの、C12−〜C22−脂肪酸への、又はアルキル基中に8〜15個の炭素原子を有するアルキルフェノールへの、2〜30モルのエチレンオキシド及び/又は1〜5モルのプロピレンオキシド付加生成物、
‐グリセロールへの1〜30モルのエチレンオキシド付加生成物の、C12−〜C22−脂肪酸モノ‐及びジエステル、
‐ヒマシ油又は水素添加されたヒマシ油への、5〜60モルのエチレンオキシド付加生成物、
‐脂肪酸糖エステル、特にスクロースと、1つ又は2つのC8−〜C22−脂肪酸とから成るエステル、INCI:スクロースココエート、スクロースジラウレート、スクロースジステアレート、スクレートラウレート、スクロースミリステート、スクロースオレエート、スクロースパルミテート、スクロースリシノレート、スクロースステアレート、
‐ソルビタンと、1つ2つ又は3つのC8−〜C22−脂肪酸とから成り、エトキシル化度が4〜20であるエステル、
‐ポリグリセリル脂肪酸エステル、特に1つ又は2つ以上のC8−〜C22−脂肪酸と、好ましくは2〜20のグリセリル単位を有したポリグリセロールとから成るもの、
‐脂肪酸アルカノールアミド、
‐アルキルグルコシド、アルキルオリゴグルコシド及び、C8〜C22−アルキル基を有したアルキルポリグルコシド(例えばデシルグルコシド又はラウリルグルコシド)
である。
適した両性界面活性剤は、例えば、下記式で表される脂肪族第四級アンモニウム、ホスホニウム及びスルホニウム化合物の誘導体であり、
Figure 2008502613
上式にて、R2は、直鎖又は分枝鎖のアルキル基、アルケニル基又は8〜18個の炭素原子と0〜約10個のエチレンオキシド単位と0〜1個のグリセリン単位を有するヒドロキシアルキル基であり、Yは、N、P又はS原子であり、R1は、1〜3個の炭素原子を有するアルキル基又はモノヒドロキシアルキル基であり、Xは、Yが硫黄原子である場合には1で、Xは、Yが窒素原子又はリン原子である場合には2であり、R3は、1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基又はヒドロキシアルキレン基であり、しかも、Z(−)は、カルボキシレート基、スルフェート基、ホスホネート基又はホスフェート基である。
この他の両性界面活性剤、特にベタインは、同様に本発明による毛髪洗浄組成物に好適である。ベタインの具体例としては、ココジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルアルファカルボキシエチルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、オレイルジメチルガンマカルボキシプロピルベタイン及びラウリルビス(2−ヒドロキシプロピル)アルファカルボキシエチルベタインのようなC8−〜C18−アルキルベタイン;ココジメチルスルフォプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルフォプロピルベタイン、ラウリルジメチルスルフォエチルベタイン、ラウリルビス(2−ヒドロキシエチル)スルフォプロピルベタインのようなC8−〜C18−スルフォベタイン;イミダゾールのカルボキシル誘導体、C8−〜C18−アルキルジメチルアンモニウムアセテート、C8−〜C18−アルキルジメチルカルボニルメチルアンモニウム塩、及び、C8−〜C18−脂肪酸アルキルアミドベタイン、例えばヤシ脂肪酸アミドプロピルベタイン(INCI:コカミドプロピルベタイン)及びN−ヤシ脂肪酸アミドエチル−N−[2−(カルボキシメトキシ)エチル]グリセリン(INCI:ココアムフォカルボキシグリシネート)が挙げられる。特に好ましいものは、ラウリルエーテルスルフェートとコカミドプロピルベタインとから成る界面活性剤混合物が挙げられる。
更に別の具体例においては、前記の蛍光ペリレン誘導体は、結晶性の固体、例えば粉末や粒状物としてそのまま使用することもできる。このような固体は、使用する直前に、前述の塗布形態(特にローション、流体ゲルなど)の一つと混合し、人間の毛髪に塗布することができる。この際、好ましい微粉末状又は粒状の固体は、100%にまで純粋な形態で使用しても良く、あるいは、支持材料として、同様に好ましくは微粉末状又は粒状である不活性固体と混合されても良い。又、この固体は、使用の間の塵発生を回避又は抑制するために、非揮発性の湿潤液、特にオイルで被覆されても良い。適したオイルは、特に、室温(25℃)で液体の疎水性オイル、例えば植物性又は動物性オイル、鉱油(鉱物油)、シリコーン油又はこれらの混合物である。炭化水素油、例えばパラフィン又はイソパラフィンオイル、スクワラン、脂肪酸と多価アルコールからなるオイル、特にトリグリセリドが好適である。適した植物性オイルは、例えばヒマワリ油、ココヤシ油、ひまし油、ラノリンオイル、ホホバ油、トウモロコシ油、大豆油などである。
以下の実施例は、本発明の対象を更に詳しく説明するためのものである。
実施例において使用されるペリレン化合物:
1)N,N’−ビス(1−ブチルペンチル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)
2)N,N’−ビス(1−ヘキシルヘプチル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)
3)N,N’−ビス(1−ヘプチルオクチル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)
4)N,N’−ビス(1−オクチルノニル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)
5)N,N’−ビス(2,5−ジ−tert−ブチルフェニル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)
6)N−(1−ヘキシルヘプチル)ペリレン−3,4−ジカルボキシイミド
7)N−(2,5−ジ−tert−ブチルフェニル)ペリレン−3,4−ジカルボキシイミド
8)N,N’−ビス(1−ヘキシルヘプチル)ベンゾ〔ghi〕ペリレン−2,3,8,9,11,12−ヘキサカルボキシル2,3;8,9−ビス(ジカルボキシイミド)11,12−無水物
9)N,N’−ビス(1−ヘキシルヘプチル)ベンゾ〔ghi〕ペリレン−2,3,8,9,11,12−ヘキサカルボキシルトリス(ジカルボキシイミド)
10)N,N’−ビス(2,5−ジ−tert−ブチルフェニル)チエノ−〔2’,3’,4’,5’:4,5〕フェナントロ〔2,1,10−def:7,8,9−d’e’f’〕ジイソキノリノ−2H,7H−1,3,6,8−テトロン
11)N,N’−ビス(ヘキシルヘプチル)チエノ〔2’,3’,4’,5’:4,5〕フェナントロ〔2,1,10−def:7,8,9−d’e’f’〕ジイソキノリノ−2H,7H−1,3,6,8−テトロン
12)1−〔N’−(N’−(1−ヘキシルヘプチル)ペリレン−3,4:9,10−ビス−(ジカルボキシイミド)〕−N,N−ビス(1−ヘキシルヘプチル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)
合成例:
1−〔N’−(N’−(1−ヘキシルヘプチル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)〕−N,N−ビス(1−ヘキシルヘプチル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)の合成
2.17g(2.83ミリモル)の1−アミノ−N、N’−ビス(1−ヘキシルヘプチル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)1)と、1.77g(3.10ミリモル)のN−(1−ヘキシルヘプチル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボキシル3,4−無水物9,10−カルボキシイミド2)と、0.128g(0.82ミリモル)の酢酸亜鉛二水和物と、15gのイミダゾールを、150℃にて45分間攪拌する。冷却後、この混合物を、エタノール50mlを用いて反応器から洗い出し、2N塩酸250mlの中へ注ぎ入れ、室温で更に1時間攪拌する。沈殿した染料をガラスフリット上で吸引濾別し、40℃にて減圧下で乾燥させる。精製は、溶離液としてトルエンを用い、シリカゲル上でカラムクロマトグラフィーを用いて実施する。ここで、生成物は、濃縮されたフラクションである淡い赤色の発光バンドとして溶出する。不純物、主に過剰に使用されたN−(1−ヘキシルヘプチル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボキシル3,4−無水物9,10−カルボキシイミドは、低いR値を有しており、従って、主生成物から容易に分離することができる。薄層クロマトグラフィー的に均一であるように思われる生成物フラクションは、ロータリーエバポレーターで濃縮し、冷却後、冷メタノールを用いてゆっくりと析出され、吸引濾別し、乾燥する。
収量:2.40g(64%)300℃以上の融点を有した赤色の粉末
UV/可視(クロロホルム):max=sh466.4nm,492.9,sh525.0,529.7
1)H.Langhals,S.Kirner,Eur.J.Org.Chem.2000年,365−380頁
2)H.Kaiser,J.Lindner,H.Langhals,Chem.Ber.1991年,124巻,529−535頁
実施例1:ヘアリンス
4.3g セテアリルアルコール(ラネット(登録商標)O)
0.4g セチルラクテート
0.5g ワセリン
1.2g セチルトリメチルアンモニウムクロリド
0.45g ポリビニルピロリドン
0.4g ペリレン化合物1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11
及び/又は12
添加して100gとなる水
実施例2:ヘアトリートメント
5.5g セテアリルアルコール(ラネット(登録商標)O)
1.2g ワセリン
1.0g パラフィン油
0.5g ジメチルポリシロキサン(ベルシル(登録商標)DM500)
0.3g ラノリンアルコール
0.2g ラノリン
1.2g セチルトリメチルアンモニウムクロリド
0.3g クエン酸
0.4g 香料
0.3g ペリレン化合物1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11
及び/又は12
添加して100gとなる水
実施例3:クリーム状のヘアトリートメント
6g セテアリルアルコール
1.7g グリセリン
1g セチルトリメチルアンモニウムクロリド
1g 植物油
0.5g パンテノール
0.5g シリコーン油(ジメチルポリシロキサン)
0.2g 香料
0.3g ペリレン化合物1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11
及び/又は12
添加して100gとなる水
実施例4:リーブオンスプレーヘアトリートメント
0.5g セチルアルコール
0.3g グリセリン
0.25g セチルトリメチルアンモニウムクロリド
0.2g スチレン/ビニルピロリドンコポリマー
0.2g パンテノール
0.3g ペリレン化合物1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11
及び/又は12
0.2g 香料
4.8g エタノール
添加して100gとなる水
実施例5:ヘアワックス
10g トリセテアレス−4ホスフェート
6g PEG−200水素添加グリセリルパルメート
18g カプリリック/カプリックトリグリセリド
0.5g 香料
0.5g 保存剤
0.1g ペリレン化合物1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11
及び/又は12
添加して100gとなる水
実施例6:ヘアシャンプー
30g ナトリウムラウリルエーテルスルフェート
8g コカミドプロピルベタイン
3g グリコールジステアレート
0.5g 香料
0.35g 安息香酸ナトリウム
0.15g 蟻酸ナトリウム
0.2g 塩化ナトリウム
0.1g ペリレン化合物1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11
及び/又は12
添加して100gとなる水
実施例7:クリームシャワー浴液
12g 70%濃度のナトリウムラウリルエーテルスルフェート
0.7g 保存剤
0.4g 香料
7.5g 不透明化剤(水に溶解した20重量%のPEG−3ジステアレートと、
18重量%のナトリウムラウリルエーテルスルフェート)
0.3g ポリクオータニウム−10(カチオン性セルロース)
0.4g PEG−7グリセリルココエート
0.3g ペリレン化合物1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11
及び/又は12
0.3g D−パンテノール
5g コカミドプロピルベタイン、水中に30%濃度
1g NaCl
添加して100gとなる水

Claims (10)

  1. 人間の毛髪の化粧処理のための、蛍光ペリレン化合物の使用。
  2. 人間の毛髪の光沢又は輝きを改良するための、請求項1に記載の使用。
  3. 前記ペリレン化合物が、3位、4位、9位又は10位の少なくとも1つの位置においてカルボニル基で置換されていることを特徴とする、前記請求項の1つに記載の使用。
  4. 前記ペリレン化合物が、3位、4位及び/又は9位、10位を架橋する基で置換されており、当該架橋基が、−CO−NR1−CO−;
    Figure 2008502613
    〔上式にて、R1は、直鎖又は分枝したC1−C24−アルキルである〕
    から選ばれたものであるか、あるいは、
    Figure 2008502613
    〔上式にて、Xは、プロトン又はカチオンであり、R3は、直鎖のC1−C9−アルキル基であり、R4とR5は一緒に、縮合した炭化水素基を形成する〕
    から選ばれたものであることを特徴とする、前記請求項の1つに記載の使用。
  5. 前記ペリレン化合物が、
    Figure 2008502613
    Figure 2008502613
    〔上式にて、R1とR2は独立して互いに、直鎖又は分枝したC−C24−アルキル基であるか、あるいは、請求項4に記載された一般式(IX)〜(XII)の基から選ばれたものであり、しかも、R3、R4及びR5は請求項4に記載されたものと同じものを意味し、上式にて、R6、R7及びR8は独立して互いに、直鎖又は分枝したC−C24−アルキル基であり、AとBは、二価の連結基である〕
    から選ばれたものであることを特徴とする、前記請求項の1つに記載の使用。
  6. 前記ペリレン化合物が、N,N’−ビス(アルキル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)、N−アルキルペリレン−3,4−ジカルボキシイミド、N,N’−ビス(アルキル)ベンゾ〔ghi〕ペリレン−2,3,8,9,11,12−ヘキサカルボキシル‐2,3;8,9−ビス(ジカルボキシイミド)‐11,12−無水物、N,N’−ビス(アルキル)ベンゾ〔ghi〕ペリレン−2,3,8,9,11,12−ヘキサカルボキシル‐トリス(ジカルボキシイミド)、N,N’−ビス(アルキル)チエノ−〔2’,3’,4’,5’:4,5〕フェナントロ〔2,1,10−def:7,8,9−d’e’f’〕ジイソキノリノ−2H,7H−1,3,6,8−テトロン、1−〔N’−(N’−(アルキル)ペリレン−3,4:9,10−ビス−(ジカルボキシイミド)〕−N,N−ビス(アルキル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)から選ばれたものであることを特徴とする、前記請求項の1つに記載の使用。
  7. 人間の毛髪処理のための組成物を製造するための、前記請求項の1つに記載される蛍光ペリレン化合物の使用であって、当該組成物が、ヘアワックス、ヘアトリートメント、ヘアローション、ヘアゲル、ヘアクリーム、ヘアフォーム、ヘアスプレー及びシャンプーから選ばれたものであることを特徴とする、前記請求項の1つに記載の蛍光ペリレン化合物の使用。
  8. 人間の毛髪を処理するのに適したヘアトリートメント組成物であって、当該組成物が、少なくとも1種の蛍光ペリレン化合物を含み、しかも、当該組成物が、
    ‐少なくとも1種のワックス物質を含有したヘアワックスとして存在するか、
    ‐少なくとも1種の添加ヘアケア物質を含む調合物の形態であるヘアトリートメント又はヘアローションとして存在するか、
    ‐少なくとも1種のゲル形成剤を含むヘアゲルとして存在するか、
    ‐泡立て装置と組み合わせてエーロゾル又はポンプフォームとして存在するか、
    ‐スプレー装置と組み合わせてヘアスプレーとして存在するか、
    ‐少なくとも1種の洗浄活性界面活性剤を含有したシャンプーとして存在するか、
    のいずれかであることを特徴とするヘアトリートメント組成物。
  9. 下記の一般式のペリレン化合物。
    Figure 2008502613
    〔上式にて、R6、R7及びR8は、独立して互いに直鎖又は分枝したC−C24−アルキル基である〕
  10. 1−〔N’−(N’−(アルキル)ペリレン−3,4:9,10−ビス−(ジカルボキシイミド)〕−N,N−ビス(アルキル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルボキシイミド)。
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